JP2006121926A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタルカメラ、ビデオカメラなどの映像機器に超音波発生機能を設けることにより、害虫撃退装置を個別に用意する必要がなく、また音声を記録する際に、発生する超音波の周波数の入力音声を遮断することにより、害虫を撃退しながらノイズを記録しない害虫撃退装置を提供することを目的とする。
【解決手段】音声発生制御部1は、操作音の生成、超音波の生成を制御する制御信号を出力する。出力された制御信号は、超音波音発生部2、機能音発生部3に入力される。入力された制御信号に従い、超音波発生部2は、超音波の発生、停止を、機能音発生部3は、操作音、警告音などの生成、停止を行い、生成した音声を出力する。出力された音声は、音声合成部4に入力され、音声合成部は、入力された音声を合成して出力し、スピーカー5から出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、蚊、ダニ、ネズミなどの害虫を、超音波を発生することで撃退する電子機器に関するものである。
近年、デジタルカメラ、ビデオカメラの急激な普及により、映像機器が使用される機会が増えているが、特に夏の夜の屋外で使用する際など、蚊などの害虫に悩まされることが頻繁に発生している。その対策として、害虫スプレーの体への塗布があるが、被塗布者がアレルギー体質であった場合、健康上に問題がある。
そこで、超音波を発生することにより蚊やダニなどの害虫を近づけないようにすることができる技術が知られており、この効果を利用した装置が既に商品化されている。
特開2004−141119号公報
しかしながら既に商品化された装置では、デジタルカメラ、ビデオカメラなどの映像機器を使用したい際には、映像機器とは別に超音波発生装置が必要で、携帯性を低下させてしまう。
また、映像機器と超音波発生装置とで電源の管理(電池の充電や、乾電池の準備)を個別に行う必要があり、煩わしいという欠点がある。
さらに、ビデオカメラのように音声を記録する機器においては、超音波発生装置から発せられる超音波は、レベルを下げれば人間の耳にほとんど聞こえないが、わずかなノイズとして映像機器のマイクロホンが収音してしまい、被写体の音声ととともに記録媒体に記録されてしまうという欠点もある。
一般に、血を吸うメスの蚊が嫌う音波の周波数は、オスの羽音から発せられる6000〜9000Hzあるいは16000〜18000Hz等である。これらの周波数の音波を発生させることで蚊を撃退することができるが、人間の可聴周波数帯域が20〜20000Hzであることを考えると、上記音波周波数は人間の耳に聞こえてしまう。
本発明は上記問題点に鑑み、デジタルカメラ、ビデオカメラなどの映像機器に超音波発生機能を設けることにより、害虫撃退装置を個別に用意する必要がなく、また音声を記録する際に、発生する超音波の周波数の入力音声を遮断することにより、害虫を撃退しながらノイズを記録しない害虫撃退装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の害虫撃退装置は、音声の発生可否を制御する音声発生制御手段と、前記音声発生制御手段の指示により所定の周波数の超音波を発生する超音波音発生手段と、前記音声発生制御手段の指示により記録された音声を再生する記録音声再生手段と、前記音声発生制御手段の指示により操作音、警告音などの機能音を発生する機能音発生手段と、前記超音波音発生手段と前記記録音声再生手段と前記機能音発生手段の出力音を合成する音声合成手段と、前記合成された出力音を出力するスピーカーと、音声を入力するマイクと、前記マイクの入力音声から、前記超音波音発生手段が発生する超音波の周波数成分をカットするフィルターと、前記フィルターの出力音声を記録する記録手段を備える。
これにより、害虫撃退装置を個別に用意する必要がなく、また音声を記録する際に、発生する超音波の周波数の入力音声を遮断することにより、害虫を撃退しながらノイズを記録しないようにしたものである。
以上説明したように本発明によれば、デジタルカメラ、ビデオカメラに超音波発生部を備えることにより、映像機器を使用中に蚊などの害虫を撃退することができる害虫撃退装置を提供でき、屋外撮影など蚊などの害虫が多い場所で使用することが多いデジタルカメラ、ビデオカメラに対して適用すれば、その実用的効果は大きい。
本発明の請求項1に記載の発明は、少なくとも音声信号を記録可能な電子機器であって、超音波を発生する超音波発生手段と、周囲の音を収音する収音手段と、前記収音手段で収音した音声の所定周波数を減衰する減衰手段と、前記減衰手段からの音声信号を記録する記録手段とを備え、前記超音波発生手段で発生する超音波の周波数と、前記減衰手段で減衰する所定周波数とは略同帯域であるものである。
請求項2に記載の発明は、音声の発生可否を制御する音声発生制御手段と、前記音声発生制御手段の指示により所定の周波数の超音波を発生する超音波音発生手段と、前記音声発生制御手段の指示により操作音、警告音などの機能音を発生する機能音発生手段とを備え、前記超音波音発生手段と前記機能音発生手段の出力音を合成する音声合成手段と、前記合成された出力音を出力するスピーカーを備えるものである。
請求項3に記載の発明は、音声の発生可否を制御する音声発生制御手段と、前記音声発生制御手段の指示により所定の周波数の超音波を発生する超音波音発生手段と、前記音声発生制御手段の指示により記録された音声を再生する記録音声再生手段と、前記音声発生制御手段の指示により操作音、警告音などの機能音を発生する機能音発生手段と、前記超音波音発生手段と前記記録音声再生手段と前記機能音発生手段の出力音を合成する音声合成手段と、前記合成された出力音を出力するスピーカーと、音声を入力するマイクと、前記マイクの入力音声から、前記超音波音発生手段が発生する超音波の周波数成分をカットするフィルターと、前記フィルターの出力音声を記録する記録手段を備えるものである。
(実施の形態1)
図1は本発明における害虫撃退装置の構成を示すブロック図である。なお、図1に示す例は、携帯型CDプレーヤなどのポータブルタイプのオーディオ機器を例として示しているが、携帯型であればCDプレーヤに限定されるものではなく、少なくとも本体に音声信号を出力するスピーカを有していればよい。なお、本例の携帯型CDプレーヤを以下「機器本体」と称して説明する。
図において、6は使用者によって各種操作を行うことができる操作部で、例えば再生操作や超音波発生操作を行うことができる。この操作部は個々の機能専用のボタンを配してもよいし、別途設けられた液晶表示部などで機能の動作命令を設定可能にできるようにしてもよい。
1は操作部6からの命令により各種音を生成する音声発生制御部で、後述する機能音発生部3に対して操作音の生成、後述する超音波発生部2に対して超音波の生成を制御する制御信号を出力する。
3は音声発生制御部1からの制御により機器本体の操作音や機能音を発生する機能音発生部で、例えば、操作部6を操作した時に発生する「ピッ」などの操作音や、機器本体の各種機能を動作させた時に発生する機能音や、使用者に対する警告時に発生する警告音などを発生させる。
2は音声発生制御部1からの制御により超音波を発生する超音波発生部で、発生する超音波の周波数は、本実施の形態では6000〜8000Hzとしたが、これに限定されるものではない。本実施の形態では撃退を目的とする動物は蚊としているため、上記周波数に設定しているが、蚊以外の動物に対してはその動物に対応した周波数を発生させるようにしてもよい。蚊の場合、一般に血を吸うメスの蚊が嫌う音波の周波数は、オスの羽音から発せられる6000〜9000Hzあるいは16000〜18000Hz等である。これらの周波数の音波を発生させることで蚊を撃退することができる。
4は機能音発生部3及び超音波発生部2から出力される音を合成する音声合成部で、入力された音声を合成して出力する。
5は音声合成部4から出力される合成された音を外部に出力するスピーカー、10はヘッドホンを接続可能なヘッドホン端子であり、本実施の形態における機器本体は携帯型CDプレーヤとしたので、このスピーカーは携帯型CDプレーヤに搭載される小型スピーカに相当する。なお、一般には携帯型CDプレーヤはヘッドホン端子10を装備し、ヘッドホン端子10にヘッドホンを接続して音楽を楽しむ使い方が一般的であるが、近年、ヘッドホン端子とは別に多人数で音楽を聞くことができるように、携帯型CDプレーヤ本体に小型スピーカを搭載したものが登場してきている。これにより、CDなどの記録媒体から再生される音声信号はヘッドホン端子10から出力し、超音波や操作音などはスピーカ5から出力させることができる。よって、スピーカ5から超音波を出力していたとしても、使用者がヘッドホンで音楽を聴くようにすれば、使用者の耳には超音波は聞こえない。 なお、本実施の形態ではヘッドホン端子10を搭載しているが、必ずしも搭載する必要はなく、スピーカ5のみであっても構わない。
8は記録媒体9に記録された音声信号を読み出し再生する音声信号再生部で、使用する記録媒体9は、本実施の形態では携帯型CDプレーヤを用いて説明しているため、CD(コンパクトディスク)としたが、これに限定されるものではなく、MD(ミニディスク)やDVD(デジタル多用途ディスク)であっても構わない。またCDのように光学式記録媒体に限るものではなく、磁気的や電気的な記録媒体でも構わない。また記録媒体の形態もディスク状に限らず、テープ状や半導体メモリより構成されたものでも構わない。よって、音声信号再生部8において記録媒体9から信号を読み出す手段は、記録媒体の種類や形態によって異なる。本実施の形態のように記録媒体がCDであれば、光ピックアップなどの光学式読み取り手段を用いる。
7は操作部6からの操作命令に基づき音声信号再生部8の動作を制御する制御部で、例えば、操作部6から再生命令が入力されると、音声信号再生部8に対して記録媒体9の再生動作を制御するものである。
以上のように構成された本実施の形態について、以下その動作について説明する。
まず、使用者が操作部6を操作して機器本体を動作させる。その動作とは、機器本体の電源を投入した状態でもよいし、電源投入後に再生ボタンなどを操作して記録媒体9の再生状態でもよい。この時、本実施の形態における「害虫撃退機能」が作動する。害虫撃退機能のON/OFFの設定は、機器本体における初期設定により「常時ON」「常時OFF」などの設定が可能になるようにしてもよいし、機器本体に害虫撃退機能をON/OFFできる操作ボタンを設けてもよい。なお、以下の説明では「常時ON」として説明した。
本実施の形態における機器本体は携帯型CDプレーヤを一例として用いている。CDなどの記録媒体を機器本体における所定の位置に装着し、操作部6における再生ボタンを操作する。操作部6で入力した命令は制御部7に伝えられ、制御部7は音声信号再生部8を制御して、記録媒体9に記録された音声信号の読み出しを行う。音声信号再生部8によって読み出された音声信号は、アナログ音声信号に変換されてヘッドホン端子10に出力される。ヘッドホン端子10には予めヘッドホンなどの音響出力装置が接続されており、音声信号をヘッドホンから出力させることができる。使用者はヘッドホンを耳に装着し、ヘッドホンから出力される音声を聴くことができる。
一方、操作部6によって害虫撃退機能が「常時ON」に設定されているため、音声発生制御部1は超音波発生部2を制御して超音波を発生させる。この時の超音波は例えば6000〜8000Hzである。発生した超音波は、音声合成部4を経由して、スピーカー5から外部へ出力される。
その際、使用者が操作部6を操作して、機器本体の操作音や警告音が機能音発生部3から発生した場合、超音波発生部2から発生する超音波とは別に操作音や警告音を生成して出力するため、操作音や警告音が発生していない状態でも、継続して超音波を出力することができる。つまり、操作音や警告音が発生した時は、それらを優先的にスピーカ5から出力し、操作音や警告音が発生していない時は超音波をスピーカ5から出力する。一般に操作音や警告音は連続的あるいは頻繁に発生するものではないので、上記のように出力制御したとしても、結果的に超音波が出力されている時間の方が長くなる。
これにより、携帯型CDプレーヤなどの機器本体を使用している時は、常時超音波を出すことが可能になり、蚊などの害虫を撃退することができる。特に、屋外での使用において絶大な効果を発揮する。
なお、省電力化のため、機器本体の特定の機能を動作させた時のみ超音波を発生させるようにすることもできる。例えば、上記の携帯型CDプレーヤにおいては、記録媒体の再生動作の時のみ超音波を発生させるようにしてもよい。また、デジタルカメラなどの映像機器では、メニュー表示状態などで超音波発生を停止することも、音声発生制御部1から制御可能である。
(実施の形態2)
図2は本発明における害虫撃退装置の第2の実施例であり、本実施の形態ではデジタルカメラやビデオカメラなどの映像機器を用いた例を示している。
図において、6は使用者によって各種操作を行うことができる操作部で、例えば再生操作や超音波発生操作を行うことができる。この操作部は個々の機能専用のボタンを配してもよいし、別途設けられた液晶表示部などで機能の動作命令を設定可能にできるようにしてもよい。
1は操作部6からの命令により各種音を生成する音声発生制御部で、後述する機能音発生部3に対して操作音の生成、後述する超音波発生部2に対して超音波の生成、後述する記録音声発生部21へ音声信号の再生を制御する制御信号を出力する。
3は音声発生制御部1からの制御により機器本体の操作音や機能音を発生する機能音発生部で、例えば、操作部6を操作した時に発生する「ピッ」などの操作音や、機器本体の各種機能を動作させた時に発生する機能音や、使用者に対する警告時に発生する警告音などを発生させる。
2は音声発生制御部1からの制御により超音波を発生する超音波発生部で、発生する超音波の周波数は、本実施の形態では6000〜8000Hzとしたが、これに限定されるものではない。本実施の形態では撃退を目的とする動物は蚊としているため、上記周波数に設定しているが、蚊以外の動物に対してはその動物に対応した周波数を発生させるようにしてもよい。蚊の場合、一般に血を吸うメスの蚊が嫌う音波の周波数は、オスの羽音から発せられる6000〜9000Hzあるいは16000〜18000Hz等である。これらの周波数の音波を発生させることで蚊を撃退することができる。
4は機能音発生部3と超音波発生部2と記録音声発生部21から出力される音を合成する音声合成部で、入力された音声を合成して出力する。
5は音声合成部4から出力される合成された音を外部に出力するスピーカーであり、本実施の形態における機器本体はデジタルカメラやビデオカメラなどの映像機器としたので、このスピーカーは映像機器に搭載される小型スピーカに相当する。従来、静止画しか撮影できなかったデジタルスチルカメラも、近年動画を撮影できるようになってきており、撮影した動画をデジタルスチルカメラの再生機能を使って視聴することもできるようになっている機種が多く登場してきた。動画再生の際、音声信号を再生するために小型のスピーカやヘッドホン端子が搭載されている。
19は機器本体で映像音声信号の記録再生が可能な記録媒体で、機器本体がデジタルスチルカメラの場合はメモリカードなどの半導体メモリや、フロッピー(登録商標)ディスクなどの記録媒体が用いられる。また、機器本体がビデオカメラの場合は、磁気テープや光ディスクなどが用いられるが、いずれにせよ記録媒体の形態や記録方式は限定しない。
22は機器本体を用いて動画を撮影する際、周囲の音声を収音するマイクロホン(以下マイクと記す)である。
23はマイク22から入力された音声信号において所定周波数帯域を減衰させるフィルターで、減衰させる周波数帯域は、超音波発生部2から発生する超音波の周波数帯域である。これにより、マイク22で収音した音声に超音波が含まれていたとしても、減衰させることができ、音質の低下を防いでいる。
25はフィルター23から出力される音声信号に対してノイズ減衰や増幅などの一般的な音声信号処理を加える音声信号処理部、24は音声信号処理部25から出力される音声信号を記録媒体19に記録する記録部で、この記録部24の手段は使用する記録媒体によって異なる。例えば、使用する記録媒体が半導体メモリの場合は、電気的に半導体メモリに信号を書き込むことができる手段となり、使用する記録媒体が光ディスクの場合は光ピックアップなどになる。また、記録媒体が磁気テープの場合は、磁気ヘッドなどのメカニズムに相当する。
なお、本実施の形態では機器本体はデジタルカメラなどの映像機器あるいは撮影機器としたが、説明の便宜上、レンズや撮像素子などからなる撮影手段、撮影中の映像あるいは記録媒体から再生した映像を表示する液晶表示部などからなる表示手段についての詳細説明は省略したが、機器本体には撮影手段も表示手段も備えている。
以上のように構成された本実施の形態について、以下その動作について説明する。
まず、使用者が操作部6を操作して機器本体を動作させる。その動作とは、機器本体の電源を投入した状態でもよいし、電源投入後に再生ボタンなどを操作して記録媒体19の再生状態でもよい。この時、本実施の形態における「害虫撃退機能」が作動する。害虫撃退機能のON/OFFの設定は、機器本体における初期設定により「常時ON」「常時OFF」などの設定が可能になるようにしてもよいし、機器本体に害虫撃退機能をON/OFFできる操作ボタンを設けてもよい。なお、以下の説明では「常時ON」として説明した。
このように、害虫撃退機能が「常時ON」に設定されているため、音声発生制御部1は超音波発生部2を制御して超音波を常時発生させる。この時の超音波は例えば6000〜8000Hzである。発生した超音波は、音声合成部4を経由して、スピーカー5から外部へ出力される。
その際、使用者が操作部6を操作して、機器本体の操作音や警告音が機能音発生部3から発生した場合、超音波発生部2から発生する超音波とは別に操作音や警告音を生成して出力するため、操作音や警告音が発生していない状態でも、継続して超音波を出力することができる。つまり、操作音や警告音が発生した時は、それらを優先的にスピーカ5から出力し、操作音や警告音が発生していない時は超音波をスピーカ5から出力する。一般に操作音や警告音は連続的あるいは頻繁に発生するものではないので、上記のように出力制御したとしても、結果的に超音波が出力されている時間の方が長くなる。また、操作音を発生しないようにする設定も可能で、そのような設定をした場合は、機器本体の撮影中は超音波のみが常時スピーカ5から出力されることなる。
本実施の形態における機器本体は、デジタルスチルカメラやビデオカメラなどの映像機器(撮影機器)を一例として用いている。
まず、記録媒体19への記録動作(撮影動作)について説明する。
メモリカードなどの記録媒体を機器本体における所定の位置に装着し、操作部6における記録(撮影)ボタンを操作する。すると、撮影手段(図示せず)により、被写体の光学信号が入力され電気信号に変換して出力する。出力される電気信号は映像信号として、メモリカードなどの記録媒体に記録される。なお、使用する記録媒体がメモリカードの場合はデジタル信号となるので、記録以前に圧縮処理やデジタル変換処理などが施される。
また、撮影時の音声は、マイク22から記録する音声を入力する。入力された音声は、フィルター23に入力される。この時、上記したように害虫撃退機能が「常時ON」となっているため、撮影中はスピーカ5から超音波が出力されている。よって、マイク22で収音した音声には、被写体あるいは周囲の音声の他に、超音波が含まれていることになる。収音音声における超音波は「ノイズ」を位置付け、減衰あるいは削除されるべきものである。
フィルター23では、入力される音声から、超音波音発生部2が発生した周波数の音声をカットし出力する。具体的には、本実施の形態における超音波は6000〜8000Hzに設定しているため、フィルター23ではこの周波数帯域の音声信号が減衰するようにフィルター特性を設定している。なお、本実施の形態では減衰させる周波数帯域を6000〜8000Hzに設定したが、これに限定されるものではない。本実施の形態では蚊を撃退するためにこの周波数帯域に設定しているのであって、他の動物を撃退する場合はその動物が嫌う周波数の超音波を超音波発生部2で発生させる必要がある。よって、フィルター23において減衰する周波数帯域も、撃退すべき動物が嫌う周波数帯域に合わせて設定する必要がある。
フィルター23から出力された音声信号は、記録部24に入力され、記録媒体19に記録される。特に図示していないが、動画撮影時は映像信号とともに音声信号が記録媒体19に記録される。また、映像機器としての機器本体に音声信号のみを記録する機能(いわゆるボイスレコーダー機能など)が搭載されている場合は、音声信号のみが記録媒体19に記録される。
次に、記録媒体19の再生動作について説明する。
メモリカードなどの記録媒体を機器本体における所定の位置に装着し、操作部6における再生ボタンを操作する。操作部6で入力した命令は記録音声発生部21に伝えられ、記録音声発生部21は記録媒体19に記録された音声信号の読み出しを行う。記録音声発生部21によって読み出された音声信号は、アナログ音声信号に変換されて、音声合成部4を介してスピーカ5から外部へ出力される。この時、記録媒体19に記録されている音声信号は、本機器で記録された音声信号であればフィルター23により超音波が減衰されて記録されているため、音質低下を防いでいる。
また、再生時も超音波発生部2からは超音波が発生しており、音声合成部4によって記録音声発生部21から出力される音声信号と合成されて、スピーカ5から出力される。これにより、屋外などで記録媒体19の再生を行う際にも、蚊を撃退することができる。
以上のように本実施の形態によれば、デジタルカメラ、ビデオカメラなどの映像機器を使用している際に、映像機器から害虫撃退のための超音波を常時出力することができ、個別の害虫撃退装置を用意することなく、蚊などの害虫を撃退することができる。
また、デジタルカメラなどの操作音発生装置は、基本周波数を操作して、任意の周波数の音を発生させることが可能である。このことから、超音波音発生部2と機能音発生部3を同じ構成で実現することができ、超音波発生部2を特別に設ける必要がない場合、装置を小型化が可能となる。
また、デジタルカメラ、ビデオカメラを使用している時は、撮影や再生などの動作モードに関わらず、常時超音波を出すことが可能になり、蚊などの害虫を撃退することができる。特に、屋外で機器本体を使用する際に有効である。
また、記録された映像、音声を使用者が視聴する場合でも、記録音声再生部21から超音波とは別に、記録された音声を出力し、音声合成部4を経由して、スピーカー5から出力することができるため、再生時でも、害虫撃退効果が得られる。
さらに、ビデオカメラのように音声を記録する機器においては、マイク22から入力された音声を、フィルター23を経由することにより、入力音声に含まれる超音波成分を除去することができ、記録媒体19に記録された音声には超音波が原因となるノイズが記録されないため、音質低下を防ぐという効果がある。
なお、省電力化のため、表示手段にメニュー表示をさせる場合など、撮影時以外の時に超音波発生を停止することも、音声発生制御部1から制御可能であることは、実施例1と同様である。
また、本実施の形態では、超音波発生部2についての具体構成は記載していないが、デジタルスチルカメラなどの映像機器内に、超音波発生回路を設けてもよいし、映像機器内に既存の手段(部品)を用いて所定周波数の超音波を発生させるようにしてもよい。後者の場合は前者に比べてコストダウンになる。
また、本実施の形態では、1種類の超音波を出力して蚊を撃退する構成としているが、蚊の種類毎に嫌う超音波周波数が異なる場合、蚊に応じた周波数を設定及び切り替え可能にすることもできる。
また、本実施の形態では撃退する動物を蚊として説明したが、他の動物であっても構わない。その場合の設定として、図3に示すように設定メニュー100を表示させ、カーソル101を移動させて、撃退したい動物の名称に合わせることで、超音波発生部2において発生させる超音波の周波数を変えることができる。別途行われた研究の結果、ネズミの場合は周波数を18〜35kHzに設定すれば撃退することが可能になる。
以上説明したように本発明によれば、デジタルカメラ、ビデオカメラに超音波発生部を備えることにより、映像機器を使用中に蚊などの害虫を撃退することができる害虫撃退装置を提供でき、屋外撮影など蚊などの害虫が多い場所で使用することが多いデジタルカメラ、ビデオカメラに対して適用すれば、その実用的効果は大きく、その利用機器の範囲としては、デジタルカメラなどに限らず、他の機器にも応用可能である。
本発明の実施の形態1の害虫撃退装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2の害虫撃退装置の構成を示すブロック図 同実施の形態における設定メニューの表示例を示す模式図
符号の説明
1 音声発生制御部
2 超音波音発生部
3 機能音発生部
4 音声合成部
5 スピーカー
21 記録音声再生部
22 マイク
23 フィルター
24 記録部

Claims (3)

  1. 少なくとも音声信号を記録可能な電子機器であって、超音波を発生する超音波発生手段と、周囲の音を収音する収音手段と、前記収音手段で収音した音声の所定周波数を減衰する減衰手段と、前記減衰手段からの音声信号を記録する記録手段とを備え、前記超音波発生手段で発生する超音波の周波数と、前記減衰手段で減衰する所定周波数とは略同帯域であることを特徴とする電子機器。
  2. 音声の発生可否を制御する音声発生制御手段と、前記音声発生制御手段の指示により所定の周波数の超音波を発生する超音波音発生手段と、前記音声発生制御手段の指示により操作音、警告音などの機能音を発生する機能音発生手段とを備え、前記超音波音発生手段と前記機能音発生手段の出力音を合成する音声合成手段と、前記合成された出力音を出力するスピーカーを備えることを特徴とする電子機器。
  3. 音声の発生可否を制御する音声発生制御手段と、前記音声発生制御手段の指示により所定の周波数の超音波を発生する超音波音発生手段と、前記音声発生制御手段の指示により記録された音声を再生する記録音声再生手段と、前記音声発生制御手段の指示により操作音、警告音などの機能音を発生する機能音発生手段と、前記超音波音発生手段と前記記録音声再生手段と前記機能音発生手段の出力音を合成する音声合成手段と、前記合成された出力音を出力するスピーカーと、音声を入力するマイクと、前記マイクの入力音声から、前記超音波音発生手段が発生する超音波の周波数成分をカットするフィルターと、前記フィルターの出力音声を記録する記録手段を備えることを特徴とする電子機器。
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