JP2006115350A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 記録媒体を接続可能な記憶媒体接続手段と、ネットワーク7を介して外部端末装置との間でデータの送受信を行うネットワーク制御手段8と、ネットワーク7を介してデータの送受信を行うときに、当該画像処理装置と通信可能な距離にある外部端末装置と通話状態にある外部端末装置がネットワーク7を介した通信相手端末となるように制御を行う制御手段(プロセスコントローラ13とシステムコントローラ14)とを備えるようにした。
【選択図】 図1
Description
可搬性の記録媒体にデジタルデータの読み書きができるということは、携帯電話機にとって新しい通信経路を作り出したことになる。これまで、携帯電話機同士がデジタルデータの送受信を行う場合、携帯電話の回線を使用する以外に方法が無かった。
例えば、携帯電話機で撮影した画像を第3者へ渡す場合、携帯電話機で動作する電子メールの様なアプリケーションを使ってファイル添付し、携帯電話の回線を使って送信していた。一般に、どこからでも通話可能な携帯電話機は、その利便性から、他の通信インフラと比べて通信料金が高めに設定されている。そのため、画像ファイルの様な大容量データを頻繁に送受信すると、すぐに高額の通信料金が発生してしまう。
一方、可搬性の記録媒体にデジタルデータの読み書きができる機種の場合、デジタルデータの送受信を行うために、必ずしも携帯電話の回線を使わなくても良い。例えば、デジタルデータが保存されている記録媒体を相手と交換(方法1参照)しても良いし、電話回線以外の通信インフラを選んで、デジタルデータを送受信(方法2参照)しても良い。
[方法1]
まず始めに、自分の携帯電話機からデジタルデータを可搬性の記録媒体へ保存する。次に、その記録媒体をハンドキャリーか宅配便で相手に渡す。そして、受け取った相手は、その記録媒体を携帯電話機に差し込んでデジタルデータを読み込む(図9参照)。
[方法2]
まず始めに、自分の携帯電話機からデジタルデータを可搬性の記録媒体へ保存する。次に、その記録媒体をパソコンに差し込んで、パソコンが記録媒体の中身を読める状態にする。そして自分のパソコンから相手のパソコンへは、IPネットワークを使ってデジタルデータを送る。相手の方は、十分に空き容量のある可搬性の記録媒体をパソコンに差し込み、受信したデジタルデータを保存する。そして、その記録媒体を携帯電話機に差し込んでデジタルデータを読み込む(図10参照)。
記録媒体を交換するのではなくて、そこに収められているデジタルデータのみを送受信したいのであれば、方法2が有効である。現在、殆どのパソコンが高速のIPネットワークに接続しているので、時間的なストレスを感じることも無い。
しかしながら、この方法はパソコンユーザーしか実践できない。またパソコンユーザーであっても、パソコンが使用できる状況で無ければ実践できない。例えば、自宅にパソコンを設置しているユーザーが、外出先で撮影した画像を即座に相手へ送りたい場合などは、この方法を実践することができないのである。
そこでパソコンの代わりとなる端末が必要になる。端末に求められる条件は、全ての携帯電話機ユーザーが場所や時間を選ばずに高速のIPネットワークを利用できることである。もし既存の端末から1つ候補を挙げるとすれば、ネットワーク複合機がある。
ネットワーク複合機とは、IPネットワークに接続して、スキャナ機能やプリンタ機能、コピー機能などを提供する画像処理装置のことで、主にコンビニエンスストアや図書館、オフィスなどに設置されている。高速のIPネットワークを利用した通信機能はもちろんのこと、可搬性の記録媒体から画像ファイルを読み込んで紙面に印刷する機能を持った機種もある。
コンビニエンスストアに設置された複合機は、誰もが利用でき、24時間営業の店舗であればいつでも利用できる。またコンビニエンスストアは、人が集まる場所に多く出店されているので、その様な場所であればどこに居ても容易にコンビニエンスストアを見つけ出して複合機を利用することができる。またコンビニエンスストア以外でも、複合機が設置されている場所は様々あり、ほぼ場所や時間を選ばずに利用できる環境にある。
[方法3]
まず始めに、自分の携帯電話機からデジタルデータを可搬性の記録媒体へ保存する。次に、最寄りの複合機を見つけ出して記録媒体を差し込み、複合機が記録媒体の中身を読める状態にする。
そして、IPネットワークを使って、相手が利用している複合機へデジタルデータを送る。相手の方は、十分に空き容量のある可搬性の記録媒体を複合機に差し込み、受け取ったデジタルデータを保存する。そして、その記録媒体を携帯電話機に差し込んでデジタルデータを読み込む(図11参照)。
画像処理装置の通信機能を使って、可搬性の記録媒体に保存されたデジタルデータを送受信する方法については、ファクシミリ装置の拡張機能として幾つかの提案がなされている。例えば、ファクシミリ装置(例えば、特許文献1参照)や画像処理装置及びその制御方法(例えば、特許文献2参照)、ファクシミリ装置(例えば、特許文献3参照)などがある。
もともとファクシミリ機能とは、スキャナで読み取った画像データを電話回線で他のファクシミリ装置へ送信したり、受信した画像データをプリンタから出力する機能のことを指すが、上記3つの従来技術では、ファクシミリ装置に可搬性の記録媒体とのインタフェースを付加することで、記録媒体に保存されている画像ファイルをプリンタ出力したり、他のファクシミリ装置へ送信したりする機能を実現している。
ファクシミリ装置には、個々の装置を識別するための電話番号が割り振られているので、記録媒体に保存されているデジタルデータの送受信を行う場合、利用者は通信相手となるファクシミリ装置を電話番号で指定すれば良い。
まず、IPアドレスやMACアドレスは非常に複雑で覚えにくい。例えばIPv6(Internet Protocol Version 6)のアドレスは128ビットの識別コードから成る。また、MACアドレスも48ビットの識別コードから成る。そのため、利用者がIPアドレスやMACアドレスなどを入力して通信相手を指定する方法では、利用者のタイプミスにより、正しい通信相手が得られないといった心配がある。
逆に、利用者がIPアドレスやMACアドレス、固有名称さえ正しく入力すれば、任意のネットワーク複合機と繋がってしまうことにも問題がある。例えば、正体不明の相手が可搬性の記録媒体に保存されている内容を不正に引き出したり、無断で改ざんしたりすることが容易となるからである。
この様な背景から、利用者が通信相手の複合機を指定する方法としては、入力ミスによって通信相手を間違えたり、正体不明の相手から不正にアクセスされることを防止できるものでなくてはならない。
1つの案を示すならば、デジタルデータを送受信する利用者同士が携帯電話機などのコミュニケーションツールを使ってコミュニケーションのとれる状態(通話中)にしておき、その発着信情報から、双方が利用している複写機を割り出して接続させる方法が考えられる。
利用者は、普段から使い慣れているコミュニケーションツールを使って、デジタルデータを送受信したい相手と通話さえしていれば、複写機と複写機を正しく繋げることができるのである。この方法ならば、利用者同士が通話を行っているため身元の確認ができるし、通信先を間違える心配も無い。
本発明は、この様な背景に鑑みてなされたものであり、希望する画像処理装置同士を確実に接続することを目的とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像処理装置において、パスワードを取得するためのパスワード取得手段を備え、前記制御手段は、前記パスワード取得手段により取得したパスワードと、前記通信相手端末が取得したパスワードとが一致した場合に、前記通信相手端末との間で、データの送受信を行う画像処理装置を主要な特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記通信相手端末が複数存在する場合に、前記制御手段は、各々の通信相手端末について、前記データの送受信を行うか否かの選択を行うことを特徴とする画像処理装置を主要な特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の画像処理装置において、前記通信相手端末との間で一定時間以上、データの送受信が行われなかった時に前記データの送受信を再開する場合、前記パスワード取得手段によりパスワードを再度取得し、再度取得したパスワードと、前記通信相手端末が取得したパスワードとが一致した場合に、前記通信相手端末との間でデータの送受信を再開する画像処理装置を主要な特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記通信相手端末との間で一定時間以上、前記データの送受信が行われなかった時は、前記通信相手端末との接続を終了する画像処理装置を主要な特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の画像処理装置において、当該画像処理装置と通信可能な距離にある外部端末装置と情報を交換するための通信手段を備え、前記外部端末装置から利用者番号と通話先番号を取得する画像処理装置を主要な特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の画像処理装置において、金銭を徴収するための課金手段を備え、当該画像処理装置の利用料金を、当該画像処理装置の利用者と前記通信相手端末の利用者の双方もしくは片方から任意の比率で徴収する画像処理装置を主要な特徴とする。
また、パスワードを取得するためのパスワード取得手段を備え、制御手段は、前記パスワード取得手段により取得したパスワードと、通信相手端末が取得したパスワードとが一致した場合に、前記通信相手端末との間で、データの送受信を行うようにしているので、通話を行っている人達が利用する画像処理装置同士を確実に接続させることができる。
また、画像処理装置に複数の通信相手端末が存在する場合、制御手段は、各々の通信相手端末について、前記データの送受信を行うか否かの選択を行うようにしているので、特定の人物とのみデータの送受信が可能となり、利便性が向上する。
また、画像処理装置が、通信相手端末との間で一定時間以上、データの送受信が行われなかった時にデータの送受信を再開する場合、パスワード取得手段によりパスワードを再度取得し、再度取得したパスワードと、通信相手端末が取得したパスワードとが一致した場合に、前記通信相手端末との間でデータの送受信を再開するようにしているので、利用者が一定時間以上、画像処理装置から離れた場合に、第3者が無断で使用するのを防止できる。
また、画像処理装置が、通信相手端末との間で一定時間以上、データの送受信が行われなかった時は、通信相手端末との接続を終了するようにしているので、利用者が一定時間以上、画像処理装置から離れた場合に、他の利用者に前記画像処理装置を開放することができる。
また、画像処理装置に、画像処理装置と通信可能な距離にある外部端末装置と情報を交換するための通信手段を備え、前記外部端末装置から利用者番号と通話先番号を取得するようにしているので、希望する画像処理装置同士を接続させるまでに利用者が行う手順が簡略化し、通話に集中できる。
また、画像処理装置に、金銭を徴収するための課金手段を備え、当該画像処理装置の利用料金を、当該画像処理装置の利用者と前記通信相手端末の利用者の双方もしくは片方から任意の比率で徴収すれば、画像処理装置の使用が有料であった場合に、利用者同士が通話で決めた支払い方法に従って、使用量を徴収することができる。
まず始めに、本発明の画像処理装置の構成について一例を図に示し、各ユニットの説明を行う。次に、本発明の画像処理装置で実行される基本動作について説明する。そして最後に、基本動作を組み合わせて実現するアプリケーションの一例として、可搬性の記録媒体に保存されている情報を、所望の相手と送受信する機能(以降C(複写機)−to−C(複写機)と称する)について動作例を説明する。尚、実施形態の中では、可搬性の記録媒体をリムーバブルメディアと呼ぶことにする。
図1は本発明の実施の形態に係る画像処理装置のブロック構成図である。SBU(センサーボードユニット)1は、原稿を光学的に読み取るためのユニットである。光源から照射した光は原稿に反射し、その反射光は受光素子へ集められる。受光素子は、集められた光の強度をアナログの電気信号に変換するためのデバイスで、本実施形態ではCCD(電化結合素子)を使用する。CCDから出力されるアナログの電気信号は、量子化された後に、デジタル画像データとしてSBU1から出力される。
IPP2はデジタル画像データに対して画像処理を行うためのユニットである。ユーザーの嗜好や、自機の特徴に合わせて、デジタル画像データの周波数特性や階調特性などを最適化する。
CDIC(通信コントローラ)3は、各ユニット間で行われるデジタル画像データの送受信を円滑に行うためのユニットである。SBU1、IPP2がデジタル画像データの送受信を行う場合、必ずCDIC3を中継する。
IMAC(メモリコントローラ)4は、デジタル画像データのフォーマットを変換し、MEM5とのアクセスを行う。
MEM5は、デジタル画像データを保存するためのユニットで、SBU1またはMIFU6で読み取った画像や、IPネットワーク7を経由して他の画像処理装置から送られてきた画像は、一旦、ここに蓄積される。
ネットワーク制御手段であるNCU(ネットワークコントローラ)8は、IPネットワーク7に接続された自機以外の端末と、デジタルデータの送受信を行うためのユニットである。送信時は、IPネットワーク7の通信プロトコルに従ってデータを加工し、IPネットワーク7へ出力する。また受信時は、IPネットワーク7の通信プロトコルに従って加工されたデータから、本来の受信データを再生する。
VCU(ビデオ制御ユニット)10は、紙面に画像を再生するためのユニットである。デジタル画像データから、紙面に印刷すべきドットの位置と大きさと色を判断し、それらのドットを印刷していくことで紙面に画像が再生される。
MIFU(メディアインタフェースユニット)6は、リムーバブルメディアにデジタルデータを読み書きするためのユニットである。リムーバブルメディアには、複数の規格があり、規格ごとに形状が異なるため、それぞれの形状に合わせた複数のスロット(記憶媒体接続手段)を持つ。また、データの記録方式も複数の規格があるため、それぞれの規格に従ってデータの読み書きを行う。これら以外にもリムーバブルメディアの規格による差異があればMIFU6で解決する。
APU(自動支払いユニット)11は、利用者から本画像処理装置の使用料金を徴収するためのユニットである。札及び硬貨の投入口と、釣銭を返却するトレイを持ち、利用者は使用料金を先払いすることができる。料金が発生するたびに徴収し、全ての作業が終了した時点で残高がある場合には、それを釣銭として返却する。
液晶タッチパネル12は、ユーザーが本画像処理装置を使用する際に必要となる情報を表示し、またユーザーが表示画面に触れることで、種々の設定を行う。
プロセスコントローラ13は、SBU1、CDIC3、IPP2、VCU10の動作を制御する。それぞれに必要な設定を行ったり、起動、終了、処理経過などを監視する。
また、システムコントローラ14は、IMAC4やNCU(ネットワーク通信コントローラ)8、MEM5、液晶タッチパネル12、MIFU6、TIFU9、APU11の動作を制御する。それぞれに必要な設定を行ったり、起動、終了、処理の経過を監視する。
例えば液晶タッチパネル12に文字や図柄を表示するための文字情報やビットマップ情報、またMEM5に蓄積可能なデジタル画像データの総量や残量、またNCU8が外部端末へアクセスするためのプロトコル情報や、ユーザーが液晶タッチパネル(操作部)12から入力した情報などが保存されている。
IMAC4やMEM5、NCU8、MIFU6、TIFU9、APU11、液晶タッチパネル12、またシステムコントローラ14の中にプロセッサが搭載されている場合には、その動作を記述したプログラムもここに蓄積される。
シリアルバス18に接続されているRAM19及びROM20には、SBU1、CDIC3、IPP2、VCU10、プロセスコントローラ13が処理を行う際に必要となる情報が蓄積される。
例えば、SBU1で読み取る画像の大きさやCCDの光学特性、IPP2で実行する画像処理のパラメータなどが蓄積されている。SBU1、CDIC3、IPP2、VCU10、プロセスコントローラ13の中にプロセッサが搭載されている場合には、その動作を記述したプログラムもここに蓄積される。
Scan to Memory動作とは、SBU1で原稿を読み取り、そのデジタル画像データをMEM5へ蓄積する動作のことである。ユーザーは、SBU1内に設置された原稿台に文書を置き、液晶タッチパネル12から種々の読み取り条件を設定する(図2参照)。確定ボタンが押されると、ユーザーが設定した読み取り条件は、プロセスコントローラ13とシステムコントローラ14へ転送される。
プロセスコントローラ13は、転送された読み取り条件をRAM19へ保存し、また読み取り条件に従った動作をSBU1とCDIC3とIPP2へ指示する。システムコントローラ14は、転送された読み取り条件をRAM16へ保存し、また読み取り条件に従った動作を、IMAC4とMEM5へ指示する。
各ユニットへの指示が完了すると、SBU1は原稿台に置かれた文書を読み取り、そのデジタル画像データをCDIC3へ転送する。CDIC3はSBU1から転送されたデジタル画像データをIPP2へ転送する。IPP2はSBU1の光学特性を補償するための画像処理を行い、画像処理されたデジタル画像データはCDIC3へ転送される。
CDIC3はIPP2から転送されたデジタル画像データを、パラレルバスを経由してIMAC4へ転送する。IMAC4はデジタル画像データをMEM5に蓄積可能な保存形式へ変換してMEM5へ保存する。動作中、SBU1とIPP2とCDIC3の状態は、逐次プロセスコントローラ13へ通知され、またIMAC4とMEM5の状態は、逐次システムコントローラ14へ通知される。デジタル画像データの保存が終了すると、システムコントローラ14は液晶タッチパネル12にその旨を表示し、Scan to Memory動作を終了する。
プロセスコントローラ13は、転送された印刷条件をRAM19へ保存し、また印刷条件に従った動作をCDIC3とIPP2とVCU10へ指示する。システムコントローラ14は、転送された印刷条件をRAM16へ保存し、また印刷条件に従った動作を、IMAC4とMEM5へ指示する。
各ユニットへの指示が完了すると、IMAC4は紙面に出力する画像の元となるデジタル画像データをMEM5から読み出して、保存する前の画像形式へ戻す。それからパラレルバス21を経由してCDIC3へ転送する。CDIC3はIMAC4から転送されたデジタル画像データをIPP2へ転送する。IPP2はユーザーが設定した印刷条件やVCU10の印刷特性を補償するための画像処理を行い、画像処理されたデジタル画像データはVCU10へ転送される。
VCU10はIPP2から転送されたデジタル画像データを紙面上に再生する。動作中、CDIC3とIPP2とVCU10の状態は、逐次プロセスコントローラ13へ通知され、またIMAC4とMEM5の状態は、逐次プロセスコントローラ13へ通知される。VCU10による画像の再生が終了すると、プロセスコントローラ13は液晶タッチパネル12にその旨を表示し、Memory to Print動作を終了する。
CDIC3はIMAC4から転送されたデジタル画像データをIPP2へ転送する。IPP2ではデジタル画像データをIPネットワーク7に転送可能な画像形式へ変換するための画像処理を行う。IPP2で画像処理されたデジタル画像データは再びCDIC3へ転送される。CDIC3はIPP2から転送されたデジタル画像データを、パラレルバス21を経由してNCU8へ転送する。
NCU8はデジタル画像データをパケットデータに分割してIPネットワーク7に出力する。動作中、IMAC4とMEM5とNCU8の状態は、逐次システムコントローラ14へ通知される。NCU8によるデジタル画像の出力が終了すると、システムコントローラ14は液晶タッチパネル12にその旨を表示し、Memory to Network動作を終了する。
尚、IPネットワーク7上に出力されたデジタル画像データは、IPネットワーク7の通信プロトコルに従う様に加工されているので、種々の情報処理端末を経由して、接続先の画像処理装置まで到達する。
Media to Memory動作とは、リムーバブルメディアに保存されているデジタル画像データを読み出してMEM5へ蓄積する動作である。まずシステムコントローラ14はMIFU6に接続されているリムーバブルディスクからデジタル画像データを読み出してIMAC4に転送する。
IMAC4はデジタル画像データをMEM5に蓄積可能な保存形式へ変換してMEM5へ保存する。動作中、MIFU6とIMAC4とMEM5の状態は、逐次システムコントローラ14へ通知される。デジタル画像データの保存が終了すると、プロセスコントローラ13は液晶タッチパネル12にその旨を表示し、Media to Memory動作を終了する。
CDIC3はNCU8から転送されたデジタル画像データをIPP2へ転送する。IPP2はCDIC3から転送されたデジタル画像データを、自機に都合の良い画像形式へ変換するための画像処理を行う。IPP2は画像処理されたデジタル画像データを再びCDIC3へ転送する。CDIC3はIPP2から転送されたデジタル画像データを、パラレルバスを経由してIMAC4へ転送する。
IMAC4はデジタル画像データをMEM5が指定する保存形式へ変換してMEM5へ保存する。動作中、IMAC4とMEM5とNCU8の状態は、逐次システムコントローラ14へ通知される。デジタル画像の保存が終了すると、システムコントローラ14は液晶タッチパネル12にその旨を表示し、Memory to Network動作を終了する。
Memory to Media動作とは、MEM5に蓄積されたデジタル画像データをリムーバブルメディアに保存する動作である。IMAC4はMEM5からデジタル画像データを読み出して、保存する前の画像形式へ戻す。それからパラレルバス21を経由してMIFU6へデジタル画像データを転送し、MIFU6はリムーバブルディスクにデジタル画像データを保存する。
動作中、MIFU6とIMAC4とMEM5の状態は、逐次システムコントローラ14へ通知される。デジタル画像データの保存が終了すると、プロセスコントローラ13は液晶タッチパネル12にその旨を表示し、Memory to Media動作を終了する。
まず1つ目の方法について処理手順を説明する。例えば液晶タッチパネル12上には図4に示す様な、利用者番号と通話先番号の入力を促すメッセージが表示され、利用者は画面上にあるテンキーを使って、利用者番号と通話先番号を入力する。
そして、全ての入力が完了したら「確定ボタン」を押す。「確定ボタン」が押されると、液晶タッチパネルは、その旨をシステムコントローラに通知する。システムコントローラ14は通知を受けた後、利用者番号と通話先番号をRAM16に保存する。
次に2つ目の方法について処理手順を説明する。先に説明した図4において「電話機から取得」と書かれたボタンが押されると、本発明の画像処理装置と電話機とが通信を行うことを通知するメッセージが表示される(図5参照)。それから利用者は、画像処理装置の近傍に、通話中である電話機を置いて、液晶タッチパネル12上の「開始ボタン」を押す。
開始ボタンが押されると、液晶タッチパネル12はその旨をシステムコントローラ14に通知する。システムコントローラ14は通知を受けた後、TIFU9を使って電話機と通信を行い、利用者番号と通話先番号とを取得する。そして取得した利用者番号と通話先番号をRAM16に保存する。
画像処理装置と電話機との通信には、無線を使った近距離通信の規格を採用することが好ましい。なぜなら、通信ケーブルなどで双方を接続する手間が要らず、通話の邪魔となる作業が発生しないからである。また近距離通信であれば、他の電話機との混信を避けることもできる。
システムコントローラ14は利用者番号と通話先番号をRAM16に保存した後、NCU8を使って、自機のIPアドレスと利用者番号と通話先番号とを外部の情報源へ転送する。ここで外部の情報源とは図6に示す様に、IPネットワーク7に接続されている複数の画像処理装置から、利用者番号と通話先番号とIPアドレスとを収集し、データベースとして管理する端末のことである。
例えば、ある1つの画像処理装置(以降、装置1)から、利用者番号と通話先番号とIPアドレスが送られて来ると、外部の情報源は、利用者番号と同一の場号を通話先番号とし、また通話先番号と同一の番号を利用者番号として送ってきた画像処理装置(以降、装置2)をデータベースの中から検索する。
そして、即座に見つかった場合には、そのIPアドレスを宛先情報として装置1に送り、また装置2には、装置1のIPアドレスを宛先情報として送る。もしも即座に見つからなかった場合は、検索中である旨を装置1に通知して検索を続ける。そして、一定時間内にデータベースから装置2を見つけることができなかった場合には、検索に失敗した旨を装置1に通知して検索を止める。
また他者間通話を行っている場合などは、装置2に相当する画像処理装置が複数見つかることが考えられる。その場合は、装置2に相当する全画像処理装置のIPアドレスを宛先情報として装置1に送る。そして、装置2に相当する全画像処理装置に装置1のIPアドレスを宛先情報として送る。
システムコントローラ14は、外部の情報源に利用者番号と通話先番号とIPアドレスを送信した後、宛先情報が送られて来るのを待つ。そして宛先情報が送られて来たならば、それをRAM16に保存してFind動作を終了する。もしも、検索中であることが通知された場合には、液晶タッチパネル12上にその旨を表示して、宛先情報が送られて来るのを待ち続ける。また、検索に失敗したことが通知された場合には、操作パネル上にその旨を表示して、Find動作を終了する。
尚、図7ではパスワードとして4桁の数値を使っている。利用者は入力が完了すると「確定」ボタンを押す。「確定ボタン」が押されると、液晶タッチパネル12は、その旨をシステムコントローラ14に通知する。システムコントローラ14は通知を受けた後、取得したパスワードをRAM16へ保存する。
次にシステムコントローラ14は、接続先の画像処理装置と互いに取得したパスワードを交換し合い、双方を比較する。双方が一致していた場合は、その旨を液晶タッチパネル12上に表示しCompare動作を終了する。不一致であった場合には、パスワードの再入力を促すメッセージを液晶タッチパネル12上に表示し、Compare動作をやり直す。
Negotiation動作とは、接続先の画像処理装置と画像情報の送受信を行う前に、自機の利用者と行う交渉動作のことである。例えば、MIFU6に保存されている画像ファイルが複数存在する場合に、1つ1つの画像ファイルについて、画像情報の送受信を実施するのか否かを交渉する。
また、画像処理装置の使用が有料であった場合に、代金の支払い方法について交渉する。利用者は全ての操作を終了すると、画面右下にある確定ボタンを押す。確定ボタンが押されると、システムコントローラ14は交渉結果をRAM16へ保存しNegotiation動作を終了する。
ある一定時間、接続先の画像処理装置と画像情報の送受信が行われないと、システムコントローラ14は液晶タッチパネル12上に、接続の意思を確認するメッセージを表示する。このメッセージを表示したにも関わらず、利用者からの応答がなかった場合には、先にCompare動作で行ったパスワードの照合結果を無効にする。
これにより、画像情報の送受信を再開するためには、新たにパスワードを入力する必要が出てくる。さらに一定時間、接続先の画像処理装置と画像情報の送受信が行われないと、システムコントローラ14は液晶タッチパネル12上に、切断の意思をメッセージにて表示する。このメッセージを表示したにも関わらず、利用者からの応答がなかった場合には接続を断ち、Disconnect動作を終了する。
これらの基本動作は1つだけを実行しても、複数の基本動作を組み合わせて実行しても良い。後者の場合、ユーザーが液晶タッチパネル12から種々の設定を行うタイミングは、必ずしも各基本動作の間である必要は無い。任意のタイミングにおいて、まとめて設定を済ませても構わない。なぜなら、設定内容はRAM16かRAM19のいずれかに保存されており、システムコントローラ14は随時、設定内容を読み出すことができるからである。
以上が、本発明の画像処理装置の基本動作になる。
それぞれの画像処理装置は、「装置A」、「装置B」と名付け、各画像処理装置の利用者名は「甲」、「乙」と名付ける。また、「装置A」、「装置B」の各IPアドレスを「IPアドレスA」、「IPアドレスB」と名付ける。また、各利用者が本発明の画像処理装置に利用者番号と通話先番号を与える動作を「チェックINする」と呼ぶことにする。
具体的には、液晶タッチパネル12で手入力するか、本発明の画像処理装置近傍に電話機を置いて、無線通信を使って渡すかのいずれかを指す。また、利用者自身の意思で画像処理装置同士の接続を断つことを「チェックOUTする」と呼ぶことにする。具体的には、液晶タッチパネルを使って切断の意思を伝え、その指示に従って画像処理装置が接続を断つ。
1つのシナリオ例として、「甲」は自分が所有するカメラ付き携帯電話で録画した数種類の動画像ファイルを「乙」に配布しようと考えているとする。甲の携帯電話にはリムーバブルメディアが差し込まれており、数種類の動画像ファイルは全てリムーバブルメディアに記録されている。
まず、「甲」は「乙」に携帯電話で連絡をとり、動画像ファイルを渡したいことを伝える。この時、携帯電話の回線を利用して動画像ファイルを「乙」へ渡してしまうこともできるが、それはしない。「甲」は、自分の携帯電話に差し込まれているリムーバブルメディアを抜き取って、装置Aに差し込む。
そして、装置AにチェックINする。また「乙」も、自分が所有するリムーバブルメディアを装置Bに差し込む。そして装置BにチェックINする。すると装置AとBはFind動作によって、データベースサーバーに自機のIPアドレスと利用者番号と通話先番号を送り、その見返りとして宛先情報を取得する。本例の場合、装置AはIPアドレスBを取得し、装置BはIPアドレスAを取得する。
装置AとBはFind動作が終了したら、続いてCompare動作を開始する。「甲」は「乙」と携帯電話で話合い、共通のパスワードを決める。そして「甲」と「乙」は装置AとBにパスワードを入力する。装置AとBにおいて、パスワードの一致が確認されたならばCompare動作が終了し、両装置の間でデジタルデータの送受信ができる様になる。
その後、Negotiaion動作が開始され、「甲」はC−to−Cの主な設定を行う。
会話の中で「乙」は自分の欲しい動画像ファイルが1つしか無いことを「甲」に伝えたので、「甲」は装置Aに対し、リムーバブルメディアに記録されている複数の動画像ファイルから1つだけを装置Bへ送信する様に設定する。
その後、「甲」と「乙」は動画像ファイルの内容について話し込み、装置AとBは接続状態のまま長時間放置されてしまう。その結果、各装置はDisconnect動作を開始して、パスワードの照合結果を無効にした。また「乙」は「甲」との会話を進めていくうちに、もう1つ別の動画像ファイルが欲しくなった。
そこで、「甲」は新たに動画像ファイルを「乙」へ送ることにした。その時、「甲」と「乙」はパスワードの照合結果が無効となっていることに気づき、再度パスワードを入力する。その結果、各装置の間でCompare動作をやり直し、再度、デジタルデータの送受信が可能な状態になる。
その後、Negotiaion動作が開始され、「甲」はC−to−Cの主な設定を行う。「甲」は装置Aに対し、新たに「乙」が欲しくなった動画像ファイルを1つだけ装置Bへ送信する様に設定する。
全ての設定項目が確定しNegotiaion動作が終了したら、装置AはMedia to Memory動作とMemory to Network動作を順番に実行し、また装置BはNetwork to Memory動作とMemory to Media動作を順番に実行し、「乙」は新しく動画像ファイルを手に入れることができた。
そして、「甲」と「乙」は電話を切り、装置A、Bからチェックアウトする。「乙」はリムーバブルディスクに保存された動画像ファイルを、自分の好きな時間に携帯電話か、それ以外の再生機使って鑑賞できる。
以上が、C−to−Cの動作事例となる。
Claims (7)
- 記録媒体を接続可能な記憶媒体接続手段と、ネットワークを介して外部端末装置との間でデータの送受信を行うネットワーク制御手段と、前記ネットワークを介して前記データの送受信を行うときに、当該画像処理装置と通信可能な距離にある外部端末装置と通話状態にある外部端末装置が前記ネットワークを介した通信相手端末となるように制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
- 請求項1記載の画像処理装置において、パスワードを取得するためのパスワード取得手段を備え、前記制御手段は、前記パスワード取得手段により取得したパスワードと、前記通信相手端末が取得したパスワードとが一致した場合に、前記通信相手端末との間で、データの送受信を行うことを特徴とする画像処理装置。
- 請求項1記載の画像処理装置において、前記通信相手端末が複数存在する場合に、前記制御手段は、各々の通信相手端末について、前記データの送受信を行うか否かの選択を行うことを特徴とする画像処理装置。
- 請求項2記載の画像処理装置において、前記通信相手端末との間で一定時間以上、データの送受信が行われなかった時に前記データの送受信を再開する場合、前記パスワード取得手段によりパスワードを再度取得し、再度取得したパスワードと、前記通信相手端末が取得したパスワードとが一致した場合に、前記通信相手端末との間でデータの送受信を再開することを特徴とする画像処理装置。
- 請求項1記載の画像処理装置において、前記通信相手端末との間で一定時間以上、前記データの送受信が行われなかった時は、前記通信相手端末との接続を終了することを特徴とする画像処理装置。
- 請求項1記載の画像処理装置において、当該画像処理装置と通信可能な距離にある外部端末装置と情報を交換するための通信手段を備え、前記外部端末装置から利用者番号と通話先番号を取得することを特徴とする画像処理装置。
- 請求項1記載の画像処理装置において、金銭を徴収するための課金手段を備え、当該画像処理装置の利用料金を、当該画像処理装置の利用者と前記通信相手端末の利用者の双方もしくは片方から任意の比率で徴収することを特徴とする画像処理装置。
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