JP2006103725A - プラスチックス製容器及び積重ねられた容器から分離取出しを容易としたプラスチックス製容器並びにこの容器を成型する金型 - Google Patents

プラスチックス製容器及び積重ねられた容器から分離取出しを容易としたプラスチックス製容器並びにこの容器を成型する金型 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数個取りの金型で成型されるプラスチックス製容器に関し、複数個積重ねた状態から容易に一個ずつを取出すことのできる分離取出し易いプラスチックス製容器に関する。内装又は外装されている容器のリブが密着して2つ3つとくっついて同時に容器が移動してしまうような難点を解消する。
【解決手段】金型を利用して成型されるプラスチックス製容器本体において、開口部に補強用の周縁部5を設け、側壁面に上方から底面に至るまで平行で適宜間隔を持って成型された縦リブ(A)(B)を設け、これら縦リブの内一つ又は二つ又は複数個置きに深さ、長さ、幅、大きさの異なる縦リブ(B)を設け、内装又は外装される容器間で対峙する縦リブ同士が密着しない部分を形成したプラスチックス製容器。
【選択図】 図1

Description

本発明は複数個取りの金型で成型されるプラスチックス製容器に関し、成型された容器を複数個積重ねた状態から容易に一個ずつを取出すことのできる分離取出し易いプラスチックス製容器及びプラスチックス製容器を製造する金型に関する。
従来からプラスチックス製容器は、プラスチックフィルムを用い金型を利用して成型されるのが多く、器としての機能を果すために開口部の周縁に補強のための周縁部を有し、側壁及び底面に補強用のリブを多数形成されている。
熱可塑性樹脂としてのポリプロピレン製の合成樹脂シートを用い金型によって加熱成型した容器は勿論、特に最近では0.25mm 程度の極薄のフィルムから成型された容器が多く用いられている。このように極薄のプラスチックス製容器では、特に開口部及び側面のリブによる形体の保持と補強効果が要求される。またこれら成型された多数の容器を同時に成型するため金型では同一の形体を多数設ける複数個取りの金型が常識となっている。
近年プラスチックス成型の技術が進歩し、三次元設計のコンピュータ制御の金型を用い成型され、さらにはプラスチックス製容器の表面処理としての色彩やテクスチャーなどにより微細な変化のある立体成型も可能となった。
多数の容器を搬送し、保管する場合は容器が同一形に成型されていると順次積重ねる際に便利である。複数個取りの金型で成型されるプラスチックス製容器において、補強のために成型される開口部の周縁及び側壁、底面などに形成されるリブに微細な変化を形成することができるようになった。
通常複数個のプラスチックス製容器は多数積重ねて搬送し保管される。またスーパーや食料品店で実際に商品を包装する場合には積み重ねられた容器から一個ずつを分離して取出さねばならない。同一大で同一形のリブを設けた容器の場合、積重ねられると側壁に形成された縦方向のリブ(縦リブ)や横方向のリブ(横リブ)等が隣接する容器間で密着して分離しがたい難点がある。本発明はこのような難点に対処したものである。
本発明は容器本体の側壁に設ける縦リブに深さの異なるリブその他長さ、幅、大きさに変化を加えることにより積重ねができると共に一個ずつを分離して取り出せるプラスチックス製容器を提供しようとするものである。
特開2002―362568公報 食品包装容器
この文献では、略四角形の底部の周囲に立ち上げた側壁の四隅コーナー部に、周方向に適宜な長さで伸びている容器内方に突出したリブを設け、側壁の四辺部に、周方向に適宜な長さで伸びていて容器外方に突出したリブを設けている。
特開平11―139420公報 合成樹脂シート製容器
この文献では、合成樹脂シート素材を膨出成型させてなる合成樹脂シート製容器の、上端部がフランジ部で囲まれている商品収容凹部の側壁と底部との境界部の一部若しくは全周に亘って傾斜面が形成されると共に側壁若しくは底部の複数箇所に、容器が多数積重ねられたときに前記フランジ部が所定の間隔を隔てて積重ねられるようにガイドとなる段部が前記側壁の最外側面から突出することがないように形成されている。
本発明が解決しようとする問題点は、通常1mm厚以下のプラスチックス製容器に利用できると共に0.25mm以下の極薄のプラスチックス製容器で開口部や収納部の形体保持、複数個を積重ねた状態の容器から一個ずつを取出そうとする場合、内装又は外装されている容器のリブ同士が密着して2つ3つとくっついて同時に容器が移動してしまうような難点を解消しようとするものであり、さらに相接する容器間に生じる真空状態を減少して滑るように容器を分離して取出せる構成を提供しようとするものである。
上記の特許文献1では、この難点を解消するため4隅部に内方へ突出したリブを設け、側壁周縁には外方へ突出したリブを設けている。比較的強度のあるプラスチックス製容器の場合にはこれらリブを利用して容器を引出したり取り外しが可能であるが、最近利用が多くなっている0.25mm程度の極薄のプラスチックス製容器では形体保持が難しく、4隅部に突出したリブ以外に容器全体の補強手段を必要とする等の難点がある。
また特許文献2では、積重ねられた容器を自動機により一個ずつ取出すため、容器の側面又は底面にスペーサとなる段部を外方へ突出しないように設けている。従って内装又は外装されている容器間には自動機が挿入できる間隙が形成され、一個ずつの取出しを可能としている。しかし、このような構成もプラスチックス製容器の比較的強度を持ったものでは有効であるが、前記した極薄のプラスチックス製容器では段部による間隙維持が難しく、容器としての形体保持のためのリブを別個形成する必要があるなどの難点がある。
第1発明は、金型を利用して成型されるプラスチックス製容器本体において、開口部に補強用の周縁部を設け、側壁面で上端近くから底面に向かって多数の縦リブを平行で適宜間隔を持って設け、これら縦リブの内同形で同一大の縦リブ(A)に対して、深さ、長さ、幅、大きさのいずれかが異なり又はこれら数種を組合せた縦リブ(B)を一つ又は二つ又は複数個置きに設け、複数個の容器を積重ねた時、内装又は外装される容器間で対峙する縦リブ(A)又は(B)同士が密着しない部分を形成したプラスチックス製容器とした。
第2発明では、プラスチックス製容器が厚みを0.25mm程度の極薄のプラスチックスシートを用い金型により成型したプラスチックス製容器とした。
第3発明では、縦リブ(A)(B)はそれぞれ側壁の上方から底面に回り込むまで連続して形成された。
第4発明では、縦リブ(A)(B)の全部又は一部が側壁面から外方又は内方へ膨出されている。
第5発明では、膨出された縦リブ(A)(B)の両サイドの基部は、断面形状で鋭く曲がる稜線部とした。
第6発明では、複数個取りの金型を利用して成型される側壁の縦リブパターンが、同形で同一大の縦リブ(A)に対して、矩形容器の長辺部で2つ置きに深さ、長さ、幅、大きさのいずれかが異なる縦リブ(B)とし、短辺部で1つ置きに縦リブ(B)とし、4隅では一つ又はV字形の縦リブ(B)とした。
第7発明では、複数個取りの金型を利用して成型されるプラスチックス製容器を積重ねる時、金型に設けた縦リブパターンの順序にそのまま積重ねるか、縦リブパターンの異なる容器を中心から回転させて積重ねるようにして、縦リブ(A)に対し深さ、長さ、幅、大きさのいずれかが異なる縦リブ(B)が適宜対峙するよう積重ねられた。
第8発明では、プラスチックス製容器を成型するに用いる複数個取りの金型において、容器本体の側壁に設けた縦リブのパターンを変化させ、プラスチックスの成型後に成型品を順次そのまま積重ねることにより、縦リブ(A)と(B)とが対峙できるように複数個取り縦リブのパターンを配列した金型とした。
第9発明では、プラスチックス製容器を成型するに用いる複数個取りの金型において、3次元設計のコンピュータ使用による縦リブのパターンを成型時、或いは機械加工による微少切削を加えて、容器側壁の膨出部及び断面形状で鋭く曲がる稜線部を形成するように設けた金型とした。
(作用)
第1発明では、金型を利用して成型されるプラスチックス製容器本体において、開口部に補強用の周縁部を設け、側壁の上方から底面に向かって平行で適宜間隔を持って成型された多数の縦リブを設けることにより、容器としての形体を保持することができ、食品や惣菜を収納するに適当な強度を持つ収納部が成型される。
各縦リブは平行であって積重ねられる容器間では縦リブ(A)(B)がそれぞれ定位置にあって互いに対峙するよう一定間隔又は適当な間隔をもって側壁に成型されている。
これら縦リブの内一個又は複数個置きに深さの異なる縦リブその他長さ、幅、大きさの違う縦リブとすることにより、内装又は外装される容器間で対峙する縦リブ同士が同一大で同一形の縦リブのように互いに密着する状態の数を減少させ、縦リブ(A)と縦リブ(B)とが対峙するように配列される。従って、リブ同士が密着しないよう或いは隣接する容器の移動時に真空状態が生じない部分が形成され、少しの垂直移動で容器同士が分離されるようになった。
縦リブ(B)として、深さの異なるもの、長さを異にするもの、幅を異にするものあるいは大きさの違うもの等、対峙する縦リブ(A)(B)同士が密着せずに稜線部或いは湾曲部、側壁等と接触して積重ね状態を保持するようになっている。手動又は吸着ノズルを利用すれば容易にこれらの容器を分離できるようになっている。
第2発明では、プラスチックス製容器が厚みを0.25mm程度の極薄のプラスチックスシートから金型により成型したものである場合、側壁のほぼ全周に形成した縦リブにより容器としての保形作用を有すると共に対峙する縦リブとの密着部を減少させることにより、容器を縦リブに沿って動かし易く、動き始めたとき真空状態の発生を排除して容器の分離が容易になった。
第3発明では、縦リブの上端が尖ると共に底面に向かって裾広がり形状に成型することにより、積重ねられた容器の一方を少し移動させると縦リブ同士の密着性が減少し真空状態の発生もなく容易に分離することができる。勿論積重ね状態は通常状態では維持されており、上方又は下方へ容器を動かした場合のみ分離できるよう深さ、長さ、幅、大きさ等の異なる縦リブの数及び対峙する縦リブ(A)と縦リブ(B)との接触状態を管理設計することができる。
第4発明では、成型に利用されるプラスチックスフィルムの厚みが0.25mm程度の極薄の場合、縦リブ(B)が縦リブ(A)に対して0.3mm程度深く形成されると、積重ねた場合の対峙する縦リブ同士が密着することがない。
第5発明では、膨出された縦リブ(B)の両サイドの基部は、断面形状で鋭く曲がる稜線部とした。この稜線部により保形力が増加し、複数の容器を積重ねた場合に縦リブが圧迫されて引っ込みまた変形して、縦リブ(A)中に入り込んで密着することなく、容器の分離性を高め真空状態の生じるのを防ぐ作用が認められる。
第6発明では、複数個取りの金型を利用して成型されるプラスチックス製容器本体の側壁に設けた縦リブパターンが、同形で同一大の縦リブ(A)に対して、矩形容器の長辺部で2つ置きに深さ、長さ、幅、大きさのいずれかが異なる縦リブ(B)とし、短辺部で1つ置きに縦リブ(B)とし、4隅では一つ又はV字形の縦リブ(B)とすることにより、内装又は外装される容器のパターンの組み合わせが多数となり合成樹脂の種類や性質を考慮して分離し易いパターンを選択することができる。またパターンの一部を回転した状態で積重ねることもできる。
縦リブの総数に対して、縦リブ(B)の数を30から60%程度にするのが望ましい。
第7発明では、複数個取りの金型を利用して成型されるプラスチックス製容器本体の側壁に形成される縦リブのパターンが異なるもの同士を、積重ね時に成型状態の順序のまま積重ねるか、一部を中心から回転させて積重ねることにより多数の組み合わせができ、縦リブに沿って垂直方向へ少しずらせることにより分離が容易になった。
第8発明では、プラスチックス製容器を成型するに用いる複数個取りの金型において、容器本体の側壁に設けた縦リブのパターンを変化させ、プラスチックスの成型後に成型品を順次そのまま積重ねることにより、縦リブ(A)と(B)とが対峙できるように複数個取り縦リブのパターンを配列した金型が用いられる。
第9発明では、プラスチックス製容器を成型するに用いる複数個取りの金型において、3次元設計のコンピュータ使用による縦リブのパターンを成型時に形成するか、或いは機械加工による微少切削を加えることにより、容器側壁の膨出部及び断面形状で鋭く曲がる稜線部を形成することにより、保形力の強い容器が成型でき、分離性もある容器が容易に成型できる金型を提供できるようになった。
本発明では、1mm厚以下のプラスチックス製の成型容器に利用して、縦リブ同士に密着性を減少させることができると共に0.25mm以下の極薄のプラスチックス製容器で容器の開口部や収納部の形体保持、複数個を積重ねた状態の容器から一個ずつを取出そうとする場合に容易に取出せるようになった。
内装又は外装されている容器のリブが密着して2つ3つとくっついて移動するような難点が解消され、さらに相接する容器を分離しようと手動や機器により動かす場合、両者間に生じる真空状態を減少して容器が滑るように移動し、積重ね状態から容易に一個ずつ容器を分離して取出せる構成を提供することができた。
さらにこの容器を製造する金型において、成型品を順次積重ねることにより縦リブ(A)と(B)とが対峙できるように複数個取り縦リブのパターンを配列すれば、成型作業と積み重ね作業が一段と容易となる。また金型の形成にコンピュータ制御の3次元設計が容易であり、フライス盤等の機械加工による微少切削で容器側壁の膨出部及び断面形状で鋭く曲がる稜線部を形成することができるようになった。
本発明は通常用いられるプラスチックス製容器として1mm厚み以下の容器の側壁にも利用できるが、0.25mm以下の極薄のプラスチックス製容器に用いて、容器としての保形効果があり、多数積重ねられた容器から一つずつ取出すのが容易である。
容器本体の開口部には上端から外方へ折り返した周縁部又はフランジ部を設け、側壁面で上端近くから底面に向かって多数の縦リブを平行で適宜間隔を持って設けることにより、容器としての形体を保持することができ、食品や惣菜を収納する収納部が適当な強度を保持することになる。各縦リブは平行であって積重ねられる容器間では縦リブ(A)(B)が定位置にあって互いに対峙するよう又は相互にずれた位置に来るよう一定間隔又は適当な間隔をもって形成した。
縦リブの内同形で同一大の縦リブ(A)に対して、一つ置き又は複数列毎に深さ、長さ、幅、大きさのいずれかが異なり又はこれら数種を組合せた縦リブ(B)を設けることにより、内装又は外装される容器間で対峙する縦リブ同士が同一大で同一形の縦リブである数を減少させ、縦リブ(A)と縦リブ(B)とが対峙する部分が増加するように配列され、リブ同士が密着しない部分或いは移動時に真空状態が生じない部分を形成する事により、少しずらすことによって容器同士が分離されるようになった。
縦リブ(A)(B)は共にリブの上端が尖り底面に向かって裾広がり形状に成型する場合があり、また先端から底面まで同一幅に成型することができる。この状態で積重ねられた容器の一方を少し縦リブに沿って移動させると縦リブ(A)同士または(B)同士の密着性が緩和され真空状態の発生もなくなる。
図1は、本発明の一例を示すもので、上方の積重ね状態から下方へ容器一つを分離した状態を示している。1は容器本体、2は側壁、3は縦リブ(A)、4は縦リブ(B)である。5は開口部を外方へ折り返した周縁部である。
図2は中央部の積重ね状態から、下方又は上方へ取出す状態を例示的に示したものである。積重ね状態は図示した例とは異なりうつ伏せにした状態から上方へ取り出すこともある。取出し手段には手動又は吸着ノズルのような機器が用いられる。
図3は側壁の縦断面図で、6は膨出された縦リブを示す。図4(イ)(ロ)(ハ)は縦リブの例を示すもので、(イ)の黒塗りした縦リブ7は、深さの異なる縦リブを示し、(ロ)は長さの短いリブ8、(ハ)は上部先端を若干細くしたが下方は垂直状に伸びたリブ9を示している。 また10は先端から底面まで同一幅に成型した縦リブを示す。(ニ)は(イ)と(ロ)とが対峙した場合、(ホ)は同一幅の縦リブが重なりあった場合を示す一例である。
図5は容器に形成した縦リブ(A)と(B)とを配列したパターン例である。側壁の縦リブ(A)(B)のパターンが、矩形容器の長辺部で2つ置きに深い縦リブ(B)(黒塗り部)とし、短辺部で1つ置きに深い縦リブ(B)(黒塗り部)とし、4隅では一つ又はV字形に設けた深い縦リブ(B)(黒塗り部)とを設け、その他を縦リブ(A)とした。(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)(ヘ)はそれぞれパターンを異にし、順次積重ねて使用することができる。
前記実施例3の縦リブパターンにおいて、積重ね時に(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)(ヘ)の順に積重ねることができる。また一部(例えば(ロ)と(へ)を中心から180度回転させた状態で積重ねることもできる。出来るだけ同一形で同一大の縦リブを対峙させないようにすれば、分離時のすべり効果が良好である。
図6は前記(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)(ヘ)のようなパターンをもつ縦リブ(A)(B)を積重ねる場合を側面から見た説明図である。
図7、図8及び図9に示した例は、縦リブ(A)3同士の接触状態、縦リブ(A)と縦リブ(B)との接触状態を示す拡大断面図である。それぞれの縦リブ(A)(B)は側壁の外方また内方へ膨出させることにより強度が向上する。縦リブ(B)の両サイドの基部を断面形状で鋭く曲がる稜線部11とすることにより、強度がさらに向上し容器の保形と共に滑り出しが容易となる。
なお、本発明では縦リブ(A)(B)の対峙する状態について述べたが、縦リブ(A)または(B)が対峙することなく、側壁に接触する状態の容器についても密着性を緩和し、真空状態の発生を排除できる構成を用いるものも含まれる。
容器を成型する金型として複数個取りの金型において、縦リブ(A)と(B)とが対峙できるように複数個取り縦リブのパターンを配列すれば製造及び成型後の積重ねが容易である。縦リブのパターンはコンピュータ制御によりフライス盤を用いて成型できると共にさらに機械的工作による微細な切削手段を付加することも可能である。
図9で明らかなように、深さの異なる縦リブ(B)4とその他の縦リブ(A)3とが対峙している場合には、縦リブ(B)の稜線部11は側壁と接触しているので、少し移動させると、係合状態が外れて容器同士が滑って分離し易くなる。
図9で、縦リブ(B)の両サイドの基部が、断面形状で鋭く曲がる稜線部(11)を設けたので、縦リブの強度が向上し縦リブ(A)と(B)とが対峙した場合、接触部分が引っ込んで変形することなく、接触面積が少なくて容器が分離し易い。
また縦リブ(A)(B)共に両サイドの基部が、断面形状で鋭く曲がる稜線部(11)に形成することもできる。
本発明は分離し易い部分として、縦リブの密着部を軽減すると共に移動時の真空状態の発生を解消するようにしているが、縦リブ全体のおよそ30%から60%位縦リブ(B)を形成するのが望ましい。しかし、これに限定するものではない。
本発明では、従来例と比較して突部や段部を形成することなく、側壁に成型する縦リブだけの形状変化により、容器同士は通常順次積み重ねられて接触状態を保持しているが、少し垂直方向へずらすと、縦リブ(A)と(B)との接触が外れて分離できるようにした点を特徴としている。
上記の実施例において、縦リブ(A)(B)の2種類を中心に説明したが、2種類に限らず3種類または4種類の組み合わせも可能である。要するに、側壁に形成される縦リブ同士が接触する場合、深さの異なる縦リブ、長さ、幅等が異なることにより、縦リブの両サイドの基部と側壁とが接触する場合密着性を緩和し、真空発生を除去するよう形成すればよい。
本発明の容器を成型するために使用する金型及びこの金型を製造するために3次元設計のコンピュータ使用による縦リブのパターンはフライス盤等の機械加工による微少切削をするが、さらに機械加工を加えることもできる。
多数積重ねたプラスチックス製容器の側壁に縦リブを形成するだけで利用できるので、側壁の突部や段部を形成することなく、成型が容易となりプラスチックス製容器の製造手段として活用できる。
極薄プラスチックス製容器に応用した場合、一つずつ取出す作業が効率よく行われるので、スーパーや食品店で包装用の容器としての利用頻度が高くなる。成型は三次元設計のコンピュータ制御で容易であるので、成型品の製造販売が増加する。また成形用金型の製造及び製造方法においても広く利用される。
本発明の縦リブを成型した容器の積み重ねと分離状態を示す斜視図。 積重ねた容器を下方へ分離する場合又は上方へ分離する場合の説明図。 側壁の拡大断面図。 (イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)は縦リブのパターン例を示す側面図。 容器の成型状態を示す縦リブのパターン図。 積み重ね状態を示す側面図。 縦リブ(A)と縦リブ(B)との比較拡大断面図。 縦リブ(A)同士が接触した状態の拡大断面図。 縦リブ(A)(B)の接触状態を示す拡大断面図。
符号の説明
1: 容器本体
2: 側壁
3: 縦リブ(A)
4: 縦リブ(B)
5: 周縁部
6: 縦リブ
7: 深さの異なる縦リブ
8: 長さの異なるリブ
9: 他実施例を示すリブ
10:同一幅に形成したリブ
11:稜線部

Claims (9)

  1. 金型を利用して成型されるプラスチックス製容器本体において、開口部に補強用の周縁部を設け、側壁面で上端近くから底面に向かって多数の縦リブを平行で適宜間隔を持って設け、これら縦リブの内同形で同一大の縦リブ(A)に対して、深さ、長さ、幅、大きさのいずれかが異なり又はこれら数種を組合せた縦リブ(B)を一つ又は二つ又は複数個置きに設け、複数個の容器を積重ねた時、内装又は外装される容器間で対峙する縦リブ(A)又は(B)同士が密着しない部分を形成したことを特徴とするプラスチックス製容器。
  2. プラスチックス製容器が厚みを0.25mm程度の極薄のプラスチックスシートを用い金型により成型したものである請求項1記載のプラスチックス製容器。
  3. 縦リブ(A)(B)はそれぞれ側壁の上方から底面に回り込むまで連続して形成された請求項1又は2記載のプラスチックス製容器。
  4. 縦リブ(A)(B)の全部又は一部が側壁面から外方又は内方へ膨出されている請求項1、2又は3に記載のプラスチックス製容器。
  5. 膨出された縦リブ(A)(B)の両サイドの基部は、断面形状で鋭く曲がる稜線部とした請求項1から4の内のいずれかに記載のプラスチックス製容器。
  6. 複数個取りの金型を利用して成型される側壁の縦リブパターンが、同形で同一大の縦リブ(A)に対して、矩形容器の長辺部で2つ置きに深さ、長さ、幅、大きさのいずれかが異なる縦リブ(B)とし、短辺部で1つ置きに縦リブ(B)とし、4隅では一つ又はV字形の縦リブ(B)としたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のプラスチックス製容器。
  7. 複数個取りの金型を利用して成型されるプラスチックス製容器を積重ねる時、金型に設けた縦リブパターンの順序にそのまま積重ねるか、縦リブパターンの異なる容器を中心から回転させて積重ねるようにして、縦リブ(A)に対し深さ、長さ、幅、大きさのいずれかが異なる縦リブ(B)が適宜対峙するよう積重ねられたことを特徴とするプラスチックス製容器。
  8. プラスチックス製容器を成型するに用いる複数個取りの金型において、容器本体の側壁に設けた縦リブのパターンを変化させ、プラスチックスの成型後に成型品を順次そのまま積重ねることにより、縦リブ(A)と(B)とが対峙できるように複数個取り縦リブのパターンを配列したことを特徴とする金型。
  9. プラスチックス製容器を成型するに用いる複数個取りの金型において、3次元設計のコンピュータ使用による縦リブのパターンを成型時、或いは機械加工による微少切削を加えて、容器側壁の膨出部及び断面形状で鋭く曲がる稜線部を形成するように設けたことを特徴とする金型。
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