JP2006088412A - サーマルプリント方法及びサーマルプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】サーマルヘッド間を任意に設定することができるとともに、画質の良好な画像を記録することができるサーマルプリンタを提供する。
【解決手段】リーダーシート27を巻き取ったリール28をプラテンローラ6の近傍に設ける。リーダーシート27は、給紙ローラ29の回転に伴って送り出される。リーダーシート27はプリント開始時にプラテンローラ6上に送り出され、その先端部27aは記録紙3の先端部3aに重ね合わせられる。記録紙3及びリーダーシート27はプラテンローラ6上を左方へ搬送され、重ね合わせられた部分がY用サーマルヘッド17を通過したところで、各サーマルヘッド17、18、19が同時に圧接位置に移動する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、サーマルプリント方法及びサーマルプリンタに関し、更に詳しくは、複数のサーマルヘッドによりそれぞれ異なった色の画像を記録するサーマルプリント方法及びサーマルプリンタに関するものである。
それぞれイエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像を熱記録する3つのサーマルヘッドを備え、感熱記録紙(以下、記録紙)を所定の方向に1回のみ搬送させてフルカラー画像を記録する1パス方式のサーマルプリンタが知られている。この1パス方式のサーマルプリンタは、1回のみの搬送でフルカラー画像を記録することができるため、プリント時間を短縮することができるという利点がある。しかし、複数のサーマルヘッドが順次に記録紙上の圧接位置に移動するため、記録紙に掛かるテンションが急激に変動したり、記録紙に衝撃が伝えられたりすることがある。これにより、記録紙の搬送が不安定になって熱記録される画像に濃度ムラが生じ、画質が低下するという問題があった。
上記問題を解決するため、サーマルヘッド間の距離を、記録紙の記録エリアの長さに余白エリアの長さを加えた長さと同じにし、上流側のサーマルヘッドが余白エリアに圧接している間に、下流側のサーマルヘッドを別の余白エリア上で圧接位置に移動させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。ここでは、記録紙の搬送が不安定になりやすいときに、複数のサーマルヘッドをそれぞれ余白エリア上に位置させることにより、画像が記録される記録エリアへの悪影響を防いでいる。なお、余白エリアは切断され廃棄される。
特開2003−231311
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、記録紙の記録エリアの長さをサーマルヘッド間距離よりも長くすることができず、記録エリアの長さに制限が設けられてしまう。さらに、記録エリアの長さがサーマルヘッド間距離以下である場合であっても、記録エリアの長さがサーマルヘッド間距離と同じか又はサーマルヘッド間距離の整数分の1でないときには、サーマルヘッドを余白エリア上に位置させる都合上、記録エリア間の余白エリアを広くとらなければならない。余白エリアを広くとると、記録紙の切断量が増加するため、記録紙の利用効率が低下してしまう。また、上記技術では、サーマルヘッド間の距離が長くなるため、記録紙の搬送路が長くなってその分だけプリント時間が長くなるという問題や、装置が大型化してしまうという問題が生じる。
本発明は、上記問題点を考慮したものであり、画質の良好な画像を記録することができるとともに、任意サイズのプリントが可能であり、プリント時間の短縮化が可能なサーマルプリント方法及びサーマルプリンタを提供することを目的とする。
本発明は、搬送路を搬送される記録材料に圧接して画像を記録する圧接位置と前記搬送路から離れる退避位置との間で移動が可能であり、それぞれ異なった色の画像を記録する複数のサーマルヘッドが搬送路に沿って配置されており、記録材料搬送手段により前記記録材料を送り方向に搬送しながら前記サーマルヘッドにより画像を記録するサーマルプリント方法に関し、前記サーマルヘッドを退避位置に位置させた状態で前記搬送路へリーダーシートを送り込んで前記送り方向とは逆方向に移動させ、前記送り方向の上流側から2番目に配置されたサーマルヘッドよりも上流側で、前記リーダーシートの先端部をサーマルヘッド配置側として前記記録材料の先端部に重ね合わせ、前記複数のサーマルヘッドを圧接位置に位置させた状態で前記リーダーシート及び前記記録材料を前記送り方向に搬送して画像を記録することを特徴とする。
前記記録材料には複数の記録エリアが設定され、各記録エリア間にはカットエリアが設定されており、前記複数のサーマルヘッドには、前記カットエリアに対して記録を行うカットエリア記録を行わせることが好ましい。
カットエリア記録では、隣接する記録エリアのエッジの濃度データのうち副走査方向で対応する画素同士を直線または曲線でつないで得られる濃度データに基づき記録を行うことが好ましい。記録エリアの記録画像を連続させてこの境界を含む連続部分をぼかし処理を行って記録し、ぼかし処理部分を余白記録エリアとして後に切断してもよい。
前記リーダーシートは前記搬送路外に配置されたリールに巻き付けられており、前記リールが所定の方向に回転して前記リーダーシートが前記搬送路へ送り込まれ、前記リールが前記所定の方向と逆方向に回転して前記リーダーシートが前記リールに巻き取られることが好ましい。
前記リーダーシートの先端部は、先端に向かうに従って前記リーダーシートの占める面積が狭くなるような形状とされていることが好ましい。特に、前記リーダーシートの先端部は、弧状に形成されていることが好ましい。
本発明は、搬送路を搬送される記録材料に圧接して画像を記録する圧接位置と前記搬送路から離れる退避位置との間で移動が可能であり、それぞれ異なった色の画像を記録する複数のサーマルヘッドが搬送路に沿って配置されており、記録材料搬送手段により前記記録材料を送り方向に搬送しながら前記サーマルヘッドにより画像を記録するサーマルプリンタに関し、前記サーマルヘッドを退避位置に位置させた状態で前記搬送路へリーダーシートを送り込んで前記送り方向とは逆方向に移動させ、前記送り方向の上流側から2番目に配置されたサーマルヘッドよりも上流側で、前記リーダーシートの先端部をサーマルヘッド配置側として前記記録材料の先端部に重ね合わせるリーダーシート供給手段と、前記複数のサーマルヘッドを圧接位置に位置させた状態で前記リーダーシート及び前記記録材料を前記送り方向に搬送して画像を記録する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明のサーマルプリント方法又はサーマルヘッドによれば、所定のサーマルヘッドによって記録材料に画像を記録しているときに、この記録材料上で別のサーマルヘッドが退避位置から圧接位置に移動することはなくなるため、搬送が不安定になることはなく画質の良好な画像を記録することができる。また、サーマルヘッド間の距離に関係なく記録エリアを設定することができるので、任意サイズのプリントが可能となる。さらに、サーマルヘッド間の距離を狭くしてサーマルヘッドを配置することができるので、記録紙の搬送路が短くなり、プリント時間の短縮化及び装置の小型化を図ることができる。
記録材料には複数の記録エリアが設定され、各記録エリア間にはカットエリアが設定されており、複数のサーマルヘッドには、カットエリアに対して記録を行うカットエリア記録を行わせるので、記録紙を搬送する際に急激に搬送負荷が変化することはなく、記録紙を安定して搬送することができ、画質の良好な画像を記録することができる。
リーダーシートの先端部は、先端に向かうに従ってリーダーシートの占める面積が狭くなるような形状とされているので、圧接位置にあるサーマルヘッドがリーダーシート上から記録材料上へと移行するときに、リーダーシート及び記録材料の厚みが変化することによって生じる衝撃は和らげられる。よって画質の良好な画像を記録することができる。
図1に示すように、感熱プリンタ2には、長尺のカラー感熱記録紙3(以下、記録紙3)をロール状に巻いた記録紙ロール4が装填される。
記録紙3は、周知のように、支持体上にシアン感熱記録層、マゼンタ感熱記録層、イエロー感熱記録層を順次設けて形成されている。各々の感熱記録層は、所定の熱エネルギーを加えると発色するように設計されている。イエロー感熱発色層が最も小さい熱エネルギーで発色し、シアン感熱発色層が最も大きい熱エネルギーで発色する。また、イエロー感熱発色層は、波長が約420nmの青紫色の光であるイエロー定着光が照射されると未発色部分の発色能力を消失する。マゼンタ感熱発色層は、波長が約365nmの近紫外光であるマゼンタ定着光が照射されると未発色部分の発色能力を消失する。
記録紙ロール4の周面には、給紙ローラ5が圧接している。この給紙ローラ5が回転すると、記録紙ロール4から記録紙3が引き出されてプラテンローラ6上へと送られる。給紙ローラ5はモータ7に接続されており、このモータ7は、モータドライバ8を介してシステムコントローラ(制御部)9によって回転を制御される。
プラテンローラ6は、硬質ゴムによって形成されており、パルスモータ10からの回転力が軸6aに伝達されて回転する。パルスモータ10は、モータドライバ8を介して、システムコントローラ9によって回転を制御される。プラテンローラ6は、図中反時計まわりに回転する。
プラテンローラ6の周面6b近傍には、第1ニップローラ11と第2ニップローラ12とが配置されている。第1ニップローラ11は、プラテンローラ6の周面6bに周面を圧接するニップ位置と、周面6bから離れる退避位置との間で移動が可能である。同様に、第2ニップローラ12は、プラテンローラ6の周面6bに周面を圧接するニップ位置と、周面6bから離れる退避位置との間で移動が可能である。各ニップローラ11、12は、ニップ位置にあるときに、プラテンローラ6の回転に従って回転する。
記録紙3は、ニップ位置にある各ニップローラ11、12とプラテンローラ6とによって挟持されて搬送される。プラテンローラ6が図中反時計まわりに回転するときに、記録紙3が搬送される方向を送り方向と呼ぶことにする。
第1ニップローラ11の送り方向上流側には、ガイド板16が設けられている。ガイド板16は、その断面が楔状であり、先端がプラテンローラ6の周面6bからわずかに離されて配置されている。ガイド板16は、送り方向と逆方向に搬送されるリーダーシート27の先端部27aを上面16aに案内する。リーダーシート17については後述する。記録紙3は、プラテンローラ6の周面6bとガイド板16の下面16bとの間を搬送される。
ガイド板16の下面16bには、図示しない記録紙検出センサが設けられている。この記録紙検出センサは、記録紙3の有無を検出するものであり、検出信号をシステムコントローラ9に送る。システムコントローラ9では、この検出信号と給紙ローラ5の回転量及びプラテンローラ6の回転量とから、記録紙3の先端部3aの位置を算出している。
第1ニップローラ11の送り方向下流側には、順に、Y用サーマルヘッド17、M用サーマルヘッド18、C用サーマルヘッド19が設けられている。各サーマルヘッド17、18、19は、それぞれ多数の発熱素子を主走査方向にライン状に並べた発熱素子アレイ17a、18a、19aを備えている。なお、主走査方向は、記録紙3の搬送方向(副走査方向)に直交する方向である。各サーマルヘッド17、18、19は、プラテンローラ6上で発熱素子アレイ17a、18a、19aが記録紙3に圧接する圧接位置と、発熱素子アレイ17a、18a、19aがプラテンローラ6から離れる退避位置との間で移動する。圧接位置と退避位置との間での移動は、図示しない駆動源によって行われ、この駆動源はシステムコントローラ9によって制御される。
各サーマルヘッド17、18、19は、発熱素子アレイ17a、18a、19aの各発熱素子を発熱させて、記録紙3に各色に応じた熱エネルギーを与える。各サーマルヘッド17、18、19は、システムコントローラ9から送られる各色の画像データに基づいて、ヘッドドライバ20によって駆動される。記録紙3には、Y用サーマルヘッド17によりイエロー画像が熱記録され、M用サーマルヘッド18によりマゼンタ画像が熱記録され、C用サーマルヘッド19によりシアン画像が熱記録される。
Y用サーマルヘッド17とM用サーマルヘッド18との間には、Y用光定着器21が設けられている。また、M用サーマルヘッド18とC用サーマルヘッド19との間には、M用光定着器22が設けられている。Y用光定着器21は、イエロー定着光を発するイエロー定着ランプと、イエロー定着ランプからの光を反射する反射板と、から構成される。M用光定着器22は、マゼンタ定着光を発するマゼンタ定着ランプと、マゼンタ定着ランプからの光を反射する反射板と、から構成される。各光定着器21、22は、システムコントローラ9からの信号に基づいて、図示しないライトドライバによって点灯を制御される。
第2ニップローラ12の送り方向下流側には、ガイド板26が設けられている。記録紙3は、プラテンローラ6の周面6bとガイド板26の下面26bとの間を搬送される。
ガイド板26を挟んでプラテンローラ6と対向する位置には、長尺なリーダーシート27を巻き取ったリール28が配置されている。リーダーシート27を巻き取ったリール28の周面には、給紙ローラ29が圧接して設けられている。給紙ローラ29は、モータ30からの回転力が伝達されて回転し、このモータ30は、モータドライバ8を介してシステムコントローラ9によって回転を制御される。給紙ローラ29が図中時計まわりに回転すると、リール29が正回転(図中反時計まわりに回転)してリーダーシート27が搬送路に送り込まれる。また、給紙ローラ29が図中反時計まわりに回転すると、リール29が逆回転(図中時計まわりに回転)してリーダーシート27がリール29に巻き取られる。
リーダーシート27が搬送路に送り込まれる際には、リーダーシート27の先端部27aはガイド板26の上面26aに沿って移動した後、プラテンローラ6の周面6bに沿って送り方向と逆方向に移動する。ここで、プラテンローラ6の周面6b近傍には、周面6bに沿って図示しないガイドプレートが設けられており、周面6bとガイドプレートとの間に搬送路が形成されている。また、リーダーシート27が搬送路に送り込まれる際には、各ニップローラ11、12は退避位置に位置しており、各サーマルヘッド17、18、19は退避位置に位置している。リーダーシート27、リール28、給紙ローラ29、モータ30、モータドライバ8、システムコントローラ9によってリーダーシート供給手段が構成される。なお、給紙ローラ29を用いずに、モータ30の回転力を直接リール28に伝達させてもよい。
リーダーシート27は、耐久性に優れた樹脂が材料として用いられ、薄く形成されている。図2に示すように、リーダーシート27は先端部27aが弧状となるように形成されており、先端部27aは先端に向かうに従ってリーダーシート27の占める面積が狭くなるようにされている。リーダーシート27の幅は、記録紙3の幅より少し長くされている。例えば、記録紙3の厚みが50μm、幅が152mmであるとき、リーダーシート27は、厚みが50μm、幅が160mmとされ、材料にはポリイミド、PETなどが用いられる。
ガイド板26の上面26aには図示しないリーダーシート検出センサが設けられている。このリーダーシート検出センサは、リーダーシート27の有無を検出するものであり、検出信号をシステムコントローラ9に送る。システムコントローラ9では、この検出信号と給紙モータ29の回転量とから、リーダーシート27の先端部27aの位置を算出している。
図1に示すように、ガイド板26の送り方向下流側には、カッタ31が設けられている。カッタ31は、記録紙3を所定のサイズにカットする。カッタ31の送り方向下流側には、排紙ローラ対32及び排出口33が設けられている。排紙ローラ対32は、カットされた記録紙3を排出口33から外部へ排出する。
以下、上記構成による作用について、図3のフローチャートと、リーダーシート27及び記録紙3の動きを説明する図4〜8の説明図とを用いて説明する。プリント指示が与えられる前においては、リーダーシート27はリール28に巻き取られて先端部27aがガイド板26上にある状態で待機しており、記録紙4は先端部3aがガイド板16より送り方向上流側にある状態で待機している。また、各ニップローラ11、12は退避位置で待機しており、各サーマルプリンタ17、18、19は退避位置で待機している。
プリント指示が与えられると、図4に示すように、給紙ローラ29の駆動によりリール28が正回転(図4中反時計まわりに回転)し、リーダーシート27が搬送路に送り込まれる。リーダーシート27は搬送路を送り方向と逆方向に移動する。リーダーシート27の先端部27aはやがてガイド板16の上面16aに案内される。先端部27aがガイド板16の上面16aに案内されると、リーダーシート27の送り方向と逆方向への搬送が停止される。
次に、図5に示すように、給紙ローラ5が回転し、記録紙3が搬送路を送り方向に搬送される。記録紙3の先端部3aはやがてガイド板16の下面16bを通過し、プラテンローラ6の周面6bとリーダーシート27の先端部27aとの間へと挿入される。これにより、図9に示すように、記録紙3の先端部3aにリーダーシート27の先端部27aが重ね合わせられた状態となる。重ね合わせられた状態において、記録紙3の先端部3aはプラテンローラ6の周面6b側に位置し、リーダーシート27の先端部27aはサーマルヘッド配置側に位置する。
記録紙3とリーダーシート27が重ね合わせられると、図6に示すように、各ニップローラ11、12が退避位置からニップ位置へと移動し、プラテンローラ6が回転する。記録紙3及びリーダーシート27は、重ね合わせられた状態で送り方向へと搬送される。
記録紙3とリーダーシート27が重ね合わせられた部分がY用サーマルヘッド17を通過したところで、図7に示すように、各サーマルヘッド17、18、19が同時に退避位置から圧接位置に移動する。Y用サーマルヘッド17の発熱素子アレイ17aが記録紙3に圧接し、M用サーマルヘッド18の発熱素子アレイ18a及びC用サーマルヘッド19の発熱素子アレイ19aがリーダーシート27に圧接することとなる。
Y用サーマルヘッド17は、記録紙3に圧接した発熱素子アレイ17aを発熱させて、記録紙3の記録エリアに1ラインずつイエロー画像を熱記録してゆく。リーダーシート27及び記録紙3の送り方向への搬送は続けられ、記録エリアに熱記録されたイエロー画像には、Y用光定着器21によってイエロー定着光が照射され、順に光定着が施される。
記録紙3とリーダーシート27が重ね合わせられた部分は、やがて圧接位置にあるM用サーマルヘッド18とプラテンローラ6との間を通過する。M用サーマルヘッド18の発熱素子アレイ18aは、リーダーシート27上から記録紙3上へと移行することとなる。ここで、上述したように、リーダーシート27の先端部27a(図9参照)は弧状に形成されているため、発熱素子アレイ18aは、まず幅方向における中央部分から記録紙3上へ移行し、搬送が進むにつれて幅方向における端部も記録紙3上へと徐徐に移行してゆく。これにより、M用サーマルヘッド18の発熱素子アレイ18aがリーダーシート27上から記録紙3上へと移行する際の衝撃を和らげることができ、送り方向上流側でY用サーマルヘッド17により記録紙3に熱記録がされているときであっても、この熱記録に悪影響を及ぼすことがなくなる。
イエロー画像が記録された記録紙3の記録エリアには、M用サーマルヘッド18によって、マゼンタ画像が熱記録される。マゼンタ画像には、M用光定着器22によって光定着が施される。
記録紙3とリーダーシート27が重ね合わせられた部分は、圧接位置にあるC用サーマルヘッド19とプラテンローラ6との間を通過する。このときにも、M用サーマルヘッド18とプラテンローラ6との間を通過したときと同様に衝撃は和らげられる。この後、イエロー画像及びマゼンタ画像が記録された記録紙3の記録エリアには、C用サーマルヘッド19によってシアン画像が熱記録される。記録紙3の記録エリアには、3色の画像が記録され、フルカラー画像が記録されることとなる。
図8に示すように、記録紙3とリーダーシート27が重ね合わせられた部分が、第2ニップローラ12とプラテンローラ6との間を通過すると、リーダーシート27の先端部27aが記録紙3の先端部3aから離れる。リーダーシート27は、リール28に巻き取られる。リーダーシート27のリール28による巻き取りは、先端部27aがガイド板26の上面26aに位置するところで停止される。
フルカラー画像が記録された記録紙3は、プラテンローラ6とガイド板26の間に形成された搬送路を送り方向に搬送される。フルカラー画像が記録された記録紙3の記録エリアは、カッタ31(図1参照)によって切断された後、排出ローラ対32(図1参照)によって排出口33(図1参照)から排出される。これにより、1枚のプリントが完了する。
連続してプリント指示が与えられた場合には、各サーマルヘッド17、18、19を圧接位置に位置させた状態を継続させて、連続してプリントを行う。全てのプリントが終了した場合には、各サーマルヘッド17、18、19を圧接位置から退避位置に移動させ、各ニップローラ11、12をニップ位置から退避位置へ移動させる。この後、記録紙3を巻き取る。
上述したプリントにおいては、記録紙3には、画像が記録される記録エリアが設定される。また、記録エリア間にはカットエリアが設定される。このカットエリアは、カッタ31(図1参照)により切断され廃棄されるものである。本例においては、記録紙3の搬送を安定させるため、カットエリアに記録を行うカットエリア記録を行っている。
図10(A)に示すように、nコマ目の記録エリアを符号35、(n+1)コマ目の記録エリアを符号36で表すとき、記録エリア35と記録エリア36の間にはカットエリア37が設定される。このカットエリア37には、Y用サーマルヘッド17(図1参照)の発熱素子アレイ17a(図1参照)が圧接されて、発熱素子毎に50%濃度のイエロー画像が熱記録される。例えば、図10(B)に示すように、記録エリア35後端の所定画素が濃度100%であり、前記所定画素に副走査方向で対応する記録エリア36先端の画素が濃度0%である場合には、カットエリア37には符号38で示す濃度変化となるように、所定の発熱素子によって熱記録が行われる。濃度100%から濃度50%に移行する際及び濃度50%から濃度0%に移行する際には、急激な変化とならないように傾斜が設けられている。また、記録エリア36の先端の画素も濃度100%である場合には、カットエリア37には符号39で示す濃度変化となるように、所定の発熱素子によって熱記録が行われる。このような熱記録が各発熱素子によって行われる。
図10(B)では、イエロー画像を例に挙げて説明したが、同様にして、M用サーマルヘッド18によってカットエリア37に濃度50%のマゼンタ画像が熱記録され、C用サーマルヘッド19によってカットエリア37に濃度50%のシアン画像が熱記録される。
これにより、例えば、Y用サーマルヘッド17がカットエリア37に圧接しており、M用サーマルヘッド18及びC用サーマルヘッド18が記録エリア35に圧接して画像を熱記録しているときにおいて、Y用サーマルヘッド17の発熱素子アレイ17aが急に発熱を停止することがなくなるため、Y用サーマルヘッド17と記録紙3とが接している面の状態が急激に変化することはなくなる。よって、記録紙3の搬送において搬送負荷が急激に変化することがなくなるので、安定して搬送することができ、画質の低下を防ぐことができる。
なお、上記した50%の濃度値を用いて各発熱素子が熱記録を行うカットエリア記録の替わりに、記録エリア35後端の所定画素の濃度値と、この所定画素に副走査方向で対応する記録エリア36先端の画素の濃度値とを平均した濃度値を用いて、各発熱素子が熱記録を行うカットエリア記録を行ってもよい。また、記録エリア35の後端ラインにおける平均濃度値と、記録エリア36の先端ラインにおける平均濃度値とを平均化した濃度値を用いて、全発熱素子が同様の熱記録を行うカットエリア記録を行ってもよい。これらの詳細については、特願2004−32417号に記載されている。
また、上記のカットエリア記録の替わりに、記録エリア35後端の所定画素の濃度値と、この所定画素に副走査方向で対応する記録エリア36先端の画素の濃度値とを直線又は曲線でつないで得られる濃度情報に基づき、各発熱素子が熱記録を行うカットエリア記録を行ってもよい。直線でつないで得られる濃度情報に基づき行う場合は、符号40で示す濃度変化のようになる。また、上記のカットエリア記録の替わりに、ぼかし処理等の他の処理を用いてカットエリア記録を行ってもよい。
本発明によれば、サーマルヘッド間の距離に関係なく記録エリアを設定することができるので、任意サイズのプリントが可能となる。さらに、サーマルヘッド間の距離を狭くしてサーマルヘッドを配置することができるので、記録紙の搬送路が短くなり、プリント時間の短縮化及び装置の小型化を図ることができる。
なお、上記実施形態では、リーダーシート27と記録紙3を重ね合わせるために、ガイド板16を用いたが、この替わりに、リーダーシート27の先端部27aをエアで吸着して先端部27aをプラテンローラ6の周面6bから離すエア吸着手段など他の手段を用いてもよい。
上記実施形態では、リーダーシート27の先端部27aは弧状となるように形成したが、この形状に限られるものではなく、先端部27aは先端に向かうに従ってリーダーシート27の占める面積が狭くなるような形状であればよい。例えば、先端部27aが三角形状に切り欠かれるような形状であってもよい。
上記実施形態では、各サーマルヘッド17、18、19が圧接位置に移動したとき、Y用サーマルヘッド17が記録紙3に圧接し、M用サーマルヘッド18及びC用サーマルヘッド19がリーダーシート27に圧接したが、重ね合わせられた部分が送り方向に搬送されY用サーマルヘッド17に到達しない早い段階で、各サーマルヘッド17、18、19を圧接位置に移動させ、全てのサーマルヘッド17、18、19をリーダーシート27に圧接させてもよい。
上記実施形態では、M用サーマルヘッド18及びC用サーマルヘッド19は、Y用サーマルヘッド17が記録紙3に圧接するのと同じタイミングでリーダーシート27に圧接したが、M用サーマルヘッド18は、記録紙3とリーダーシート27が重ね合わせられた部分がM用サーマルヘッド17を通過するまでにリーダーシート27に圧接してもよく、また、C用サーマルヘッド19は、記録紙3とリーダーシート27が重ね合わせられた部分がC用サーマルヘッド29を通過するまでにリーダーシート27に圧接してもよい。これは、記録紙3とリーダーシート27が分離していることから、リーダーシート27の搬送が仮に不安定になったとしてもその影響が記録紙3に及びにくいという理由に基づくものである。ただし、M用サーマルヘッド18又はC用サーマルヘッド19が圧接位置に移動することで、プラテンローラ6を通じてY用サーマルヘッド17の熱記録に影響が及ぶ場合には、上記実施形態のように各サーマルヘッド17、18、19を同時に圧接位置に移動させる方が好ましい。
上記実施形態では、1つのプラテンローラ6の周面に3つのサーマルヘッド17、18、19を配置した1プラテン方式を例に挙げて説明したが、3つのプラテンローラのそれぞれに対応させて各サーマルヘッドを配置した3プラテン方式にも本発明を用いることができる。また、プラテンローラを従動回転させるキャプスタンローラ方式にも本発明を用いることができる。
上記実施形態では、感熱プリンタを例に挙げて説明したが、サーマルヘッドを用いる他のサーマルプリンタにも本発明を用いることができる。
本発明のサーマルプリンタの構成を示す概略図である。 リーダーシートの先端部の形状を示す平面図である。 熱記録の手順を示すフローチャートである。 リーダーシートが送り出されたときの説明図である。 リーダーシートと記録紙とが重ね合わせられたときの説明図である。 リーダーシートと記録紙が搬送されているときの説明図である。 各サーマルプリンタが圧接位置へ移動したときの説明図である。 リーダーシートが巻き取られたときの説明図である。 リーダーシートと記録紙とが重ね合わせられたときの平面図である。 カットエリア記録を説明する説明図である。
符号の説明
2 感熱プリンタ
3 記録紙
3a 先端部
8 モータドライバ
9 システムコントローラ
10 パルスモータ
17 Y用サーマルヘッド
18 M用サーマルヘッド
19 C用サーマルヘッド
20 ヘッドドライバ
27 リーダーシート
27a 先端部
28 リール
29 給紙ローラ
30 モータ

Claims (6)

  1. 搬送路を搬送される記録材料に圧接して画像を記録する圧接位置と前記搬送路から離れる退避位置との間で移動が可能であり、それぞれ異なった色の画像を記録する複数のサーマルヘッドが搬送路に沿って配置されており、記録材料搬送手段により前記記録材料を送り方向に搬送しながら前記サーマルヘッドにより画像を記録するサーマルプリント方法において、
    前記サーマルヘッドを退避位置に位置させた状態で前記搬送路へリーダーシートを送り込んで前記送り方向とは逆方向に移動させ、
    前記送り方向の上流側から2番目に配置されたサーマルヘッドよりも上流側で、前記リーダーシートの先端部をサーマルヘッド配置側として前記記録材料の先端部に重ね合わせ、
    前記複数のサーマルヘッドを圧接位置に位置させた状態で前記リーダーシート及び前記記録材料を前記送り方向に搬送して画像を記録することを特徴とするサーマルプリント方法。
  2. 前記記録材料には複数の記録エリアが設定され、各記録エリア間にはカットエリアが設定されており、前記複数のサーマルヘッドには、前記カットエリアに対して記録を行うカットエリア記録を行わせることを特徴とする請求項1記載のサーマルプリント方法。
  3. 前記リーダーシートは前記搬送路外に配置されたリールに巻き付けられており、前記リールが所定の方向に回転して前記リーダーシートが前記搬送路へ送り込まれ、前記リールが前記所定の方向と逆方向に回転して前記リーダーシートが前記リールに巻き取られることを特徴とする請求項1または2記載のサーマルプリント方法。
  4. 前記リーダーシートの先端部は、先端に向かうに従って前記リーダーシートの占める面積が狭くなるような形状とされていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載のサーマルプリント方法。
  5. 前記リーダーシートの先端部は、弧状に形成されていることを特徴とする請求項4記載のサーマルプリント方法。
  6. 搬送路を搬送される記録材料に圧接して画像を記録する圧接位置と前記搬送路から離れる退避位置との間で移動が可能であり、それぞれ異なった色の画像を記録する複数のサーマルヘッドが搬送路に沿って配置されており、記録材料搬送手段により前記記録材料を送り方向に搬送しながら前記サーマルヘッドにより画像を記録するサーマルプリンタにおいて、
    前記サーマルヘッドを退避位置に位置させた状態で前記搬送路へリーダーシートを送り込んで前記送り方向とは逆方向に移動させ、前記送り方向の上流側から2番目に配置されたサーマルヘッドよりも上流側で、前記リーダーシートの先端部をサーマルヘッド配置側として前記記録材料の先端部に重ね合わせるリーダーシート供給手段と、
    前記複数のサーマルヘッドを圧接位置に位置させた状態で前記リーダーシート及び前記記録材料を前記送り方向に搬送して画像を記録する制御部と、を備えたことを特徴とするサーマルプリンタ。

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