JP2006087451A - ゴルフスウィングの評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定のゴルフスウィングを評価して、このゴルフスウィングにおけるゴルフクラブまたはゴルフボールの所望の特性値を略最適化させるゴルフクラブまたはゴルフボールを、迅速かつ高精度に設計することを可能とする情報を得る。
【解決手段】ゴルフクラブまたはゴルフボールの静的特性値と、ゴルフクラブを把持してスウィングを行った際のゴルフスウィングにおけるゴルフクラブの動的特性値またはゴルフスウィングにおいてゴルフボールをインパクトした際のゴルフボールの動的特性値との関係について統計的解析を行い、前記静的特性値と前記動的特性値との対応関係を表す情報を算出し、この対応関係を表す情報に基づき、前記ゴルフスウィングの特徴を分類しすることで前記ゴルフスウィングを評価する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゴルフクラブを把持して行う所望のゴルフスウィングを、特徴毎に分類して評価するゴルフスウィングの評価方法に関する。
多くのゴルファは、ゴルフボールを目標位置により正確に飛ばしたり、より遠くに飛ばすことができる、より良いゴルフスウィングが行えるように、自分のゴルフスウィングの技術の向上を常に目指すと同時に、自分のゴルフスウィングに合ったゴルフクラブを求めている。
自分のゴルフスウィングの特徴に合ったゴルフクラブを選ぶには、例えば、実際にゴルフ練習場などで特性の異なる種々のゴルフクラブを用いてゴルフスウィングを行い、打ち出されたゴルフボールの弾道を確認することで、ゴルフクラブの違いに対応したゴルフボールの弾道の特徴を知り、自分に合ったゴルフクラブを選ぶことができる。
しかし、このような方法では、ゴルファは、科学的根拠に基く指針のないまま多くのゴルフクラブを用いて実際にゴルフスウィングを行い、自分に合った最適なゴルフクラブを、実際に用いたゴルフクラブの中から主観的判断により選択することしかできない。
このような方法では、自分に合ったゴルフクラブの選択に非常に多くの時間を要するとともに、自分のゴルフスウィングに合った最適なゴルフクラブの持ち得る特性がどのような特性か、自分のゴルフスウィングの特徴はどのようなものかを科学的根拠のもとで客観的に知ることができない。
自分のゴルフスウィングの特徴を知り、自分のゴルフスウィングに合った最適なゴルフクラブの持ち得る特性を知っていれば、ゴルフクラブの選択の指針とすることができ、自分に合ったゴルフクラブの選択を効率的に行うことができる。
このため、自分のゴルフスウィングの特徴を知るとともに、自分のゴルフスウィングの特徴に応じた、科学的根拠に基く効率的なゴルフクラブの選択の指針を知ることを望むゴルファも多い。
ところで、自分に合ったゴルフクラブを選択する上で重要となる、ゴルフスウィングにおけるゴルフクラブの所望の特性値の中で、インパクト時のゴルフクラブのヘッドスピードはゴルフボールの飛距離に直接影響を与える重要な特性値である。
ゴルフクラブシャフトは、「R」、「S」、「X」等のような硬さ表示によって硬さが区分けされている。また、これらの硬さは、ゴルフクラブシャフトを片持ち梁のようにゴルフクラブシャフトのグリップ部を固定端として反対側を振動させたときに計測される振動数によって分類することもできる。
ゴルフスウィングでは、バックスウィングからトップの状態、さらにはダウンスウィングに至る一連のゴルフスウィングがグリップ部を介してゴルフクラブに入力されるため、撓んだ状態にあるゴルフクラブシャフトをトップの状態から振り下ろす間(ダウンスウィング中)、ゴルフクラブヘッドに作用する遠心力によってゴルフクラブシャフトが過渡的に変形し、この時の変形速度がゴルフボールの打ち出し時点でのゴルフクラブのヘッドスピードに加算される。また、この変形速度は、各ゴルファのゴルフスウィングの特徴およびゴルフクラブの特徴(主には、ゴルフクラブシャフトの硬さ)によって変化する。
ゴルフスウィングの特徴によっては、ゴルフクラブシャフトの種類(振動数)を変化させることで、ヘッドスピードが大きく変化する場合もあれば、ゴルフクラブシャフトの種類(振動数)を変化させても、ヘッドスピードの変化が少ない場合もある。
自分のゴルフスウィングが、ゴルフクラブシャフトの種類(振動数)の変化に対するヘッドスピードの変化が大きいゴルフスウィングであるか、ゴルフクラブシャフトの種類(振動数)の変化に対するヘッドスピードの変化が小さいゴルフスウィングであるかを知ることは、ゴルファそれぞれがゴルフクラブを選定するうえで重要である。
しかし、ゴルフスウィングの特徴に応じたゴルフクラブの選択の指針としては、ヘッドスピードの高いゴルファほど硬いゴルフクラブシャフトを用いればよいといったことが知られているだけで、ゴルフスウィング特徴に応じた、科学的根拠に基く定量的なゴルフクラブの選択の指針が知られているわけではない。
そのため、多くのゴルファはより速いヘッドスピードが得られるよう、自分のゴルフスウィングに適したゴルフクラブを、特性の異なる種々のゴルフクラブの中から選択して購入している。また、ゴルフ販売業者や製造業者等は、様々なゴルフスウィングに適する種々のゴルフクラブを提案し、ゴルファ各自のゴルフスウィングの特徴に適したゴルフクラブを選択させて販売する方法を提案している。
現在、ゴルフスウィングを計測して、客観的に所定のゴルフスウィングにおけるヘッドスピードを最大にするゴルフクラブの特性を知る方法として、例えば、下記特許文献1が挙げられる。
特許文献1では、ビデオカメラでゴルフスウィングにおけるスウィング動作中の肩や肘や手首等の位置および回転角のいずれか1つ以上のデータを得る。これに基づいてゴルファのモデルをはり要素やトラス要素や有限要素法等による立体要素で作成し、さらに設計対象の変更可能なゴルフクラブを有限要素法等による立体要素で作成し、ゴルフスウィングによるシミュレーション演算を行う。そして、この演算結果から算出された値からゴルフスウィングを評価し、これにより、自分のゴルフスウィングに適したゴルフクラブシャフトを選択することができるとされている。
特開平06−210027号公報
特許文献1に記載のゴルフクラブの設計方法では、ゴルフクラブシャフトを有限要素でモデル化し、ゴルフクラブシャフトのシャフトの曲げ剛性、ねじり剛性、重量、長さのいずれか1つ以上を設計変数とし、ゴルフボール打撃時のヘッドスピードを演算して、この演算結果を最速にするゴルフクラブシャフトを有するゴルフクラブを最適なゴルフスウィングクラブとして設計している。この際、ゴルフクラブモデルの振動数とヘッドスピードとの関係を散布図に表し、最適なゴルフクラブを選択する指針としている(特許文献1図5参照)。
詳しくは、特許文献1では、9つの異なるゴルフクラブモデルそれぞれについて、ゴルフクラブモデルの固有値解析を行ってゴルフクラブモデルの1次固有振動数を求め、また、ゴルフクラブモデルを用いたゴルフスウィングのシミュレーション解析(シミュレーション演算)によってヘッドスピードを求めている。そして、これら9つの異なるゴルフクラブモデルそれぞれについての解析結果を、一方の軸をゴルフクラブモデルの1次固有振動数、他方の軸をヘッドスピードとした二次元座標に散布図として表している。このようにして得られた散布図の点を曲線で結んでグラフとし、このグラフから判断されるヘッドスピードが極大となる際のゴルフクラブモデルの振動数の値を、ヘッドスピードを略最大にするゴルフクラブシャフトの振動数としている。
特許文献1では、このように、算出されたゴルフクラブの1次固有振動数とヘッドスピードの情報とから散布図を作成している。このような、算出された情報を2次元座標上にプロットすることで作成される散布図の作成には多くの手間と時間を必要とする。
また、特許文献1では、9つのゴルフクラブについてゴルフクラブの1次固有振動数とスウィング時のヘッドスピードとの関係を散布図によって表している。しかし、選択されたこれら9つのゴルフクラブ以外のゴルフクラブについての情報はなく、散布図上の9つの点を曲線で結んで得られたグラフもあくまで推測によって作成されたグラフであり、科学的根拠に基づいて得られたグラフとはいえない。このようにして得られた最適化設計案も科学的根拠に基づいて得られた正確なものとはいえず、最適設計案ではない場合もある。また、ゴルファのヘッドスピードを最適とするゴルフクラブシャフトを選択する際の指針となる、ゴルフスウィングの評価方法については示唆されていない。
そこで本発明は、ゴルフクラブの静的特性値数と、このゴルフクラブを把持してスウィングを行った際のゴルフスウィングにおけるゴルフクラブの動的特性値とについて統計的解析を行い、これら静的特性値と動的特性値との対応関係を表す情報を算出し、この対応関係を表す情報に基いて、ゴルフクラブの選択の際の指針となるゴルフスウィングの特徴を定量的に評価する、ゴルフスウィングの評価方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ゴルフクラブを把持して行う所望のゴルフスウィングの評価方法であって、ゴルフスウィングにおいて用いるゴルフクラブのゴルフクラブモデルを生成するモデル生成ステップと、生成されたゴルフクラブモデルの静的状態を特徴づける静的特性値を算出する静的特性値算出ステップと、ゴルフクラブモデルを用いて前記ゴルフスウィングを再現するために、前記ゴルフクラブモデルに所定の境界条件を与えて前記ゴルフクラブモデルのスウィング挙動を演算し、ゴルフスウィングにおけるゴルフクラブモデルの所望の動的特性値を算出する動的特性値算出ステップと、前記静的特性値算出ステップおよび前記動的特性値算出ステップを、生成されるゴルフクラブモデルの種類を変えながら繰り返し行うことで、複数のゴルフクラブモデルそれぞれについて前記静的特性値と前記動的特性値とを求める繰り返しステップと、前記繰り返しステップで求められた複数の前記ゴルフクラブモデルの静的特性値と前記動的特性値との対応関係を求め、この対応関係を表す情報に基づき、前記ゴルフスウィングの特徴を分類して評価するスウィング評価ステップとを有することを特徴とする、ゴルフスウィングの評価方法を提供する。
前記ゴルフクラブモデルの静的特性値はゴルフクラブモデルの1次固有振動数であり、かつ、前記ゴルフクラブモデルの動的特性値は、ゴルフスウィングのインパクトの直前における、ゴルフクラブヘッドのヘッドスピードであることが好ましい。
また、前記スウィング評価ステップは、前記繰り返しステップにおいて求められた各ゴルフクラブモデルの前記静的特性値と前記動的特性値との対応関係を表した散布図を生成し、この散布図を基に、前記静的特性値と前記動的特性値との対応関係を表す前記情報を算出してもよい。
また、前記スウィング評価ステップにおいて算出される前記情報は、所定の評価範囲において、前記静的特性値と前記動的特性値との相関を直線回帰した回帰直線の傾きの値であることが好ましい。なお、前記評価範囲は、前記静的特性値と前記動的特性値との相関関係を曲線回帰した回帰曲線における前記動的特性値の極大値、およびこの極大値と隣り合う極小値によって規定された範囲であることが好ましい。
前記ゴルフクラブモデルの静的特性値はゴルフクラブモデルの1次固有振動数であり、かつ、前記ゴルフクラブモデルの動的特性値は、ゴルフスウィングのインパクトの直前におけるゴルフクラブヘッドのヘッドスピードであり、前記スウィング評価ステップは、前記回帰直線の傾きの値に応じて、ヘッドスピードがゴルフクラブシャフトの振動数の変化に敏感なゴルファであるか否かを分類することが好ましい。
また、前記スウィング評価ステップにおいて算出される前記情報は、前記動的特性値の最小値に対する前記動的特性値の最大値の比の値であってもよい。また、前記ゴルフクラブモデルの静的特性値はゴルフクラブモデルの1次固有振動数であり、かつ、前記ゴルフクラブモデルの動的特性値は、ゴルフスウィングのインパクトの直前におけるゴルフクラブヘッドのヘッドスピードであり、前記スウィング評価ステップは、前記最小値に対する前記最大値の比の値に応じて、ヘッドスピードがゴルフクラブシャフトの振動数の変化に敏感なゴルファであるか否かを分類してもよい。
また、前記モデル生成ステップで生成されるゴルフクラブモデルは、ゴルフクラブの設計パラメータの値を、実験計画法によって定めることにより生成されるモデルであることが好ましい。また、前記ゴルフクラブモデルは、少なくともゴルフクラブシャフトモデルの端部に有限要素で離散化されたゴルフクラブヘッドモデルが設けられていることが好ましい。また、前記ゴルフクラブヘッドモデルの前記有限要素を六面体ソリッド要素とすることが好ましい。
また、前記モデル生成ステップにおいて、ゴルフクラブモデルとともにゴルフボールモデルを生成し、前記動的特性値算出ステップにおいて、前記スウィング挙動を演算する際に、前記ゴルフクラブモデルで前記ゴルフボールモデルにインパクトを与え、ゴルフスウィングにおけるゴルフクラブモデルの動的特性値として、インパクト直後のゴルフボールの動的挙動を特徴づける特性値を用いてもよい。
また、本発明の、ゴルフスウィング評価方法によれば、ゴルフクラブとともにゴルフボールモデルを生成し、複数のゴルフボールモデルの静的特性値と、ゴルフスウィングにおけるゴルフボールの動的特性値との対応関係を求め、この対応関係を表す情報に基いてゴルフスウィングの特徴を評価することも可能である。
本発明は、具体的には、ゴルフクラブを把持して行う所望のゴルフスウィングの評価方法であって、ゴルフスウィングにおいて用いるゴルフクラブのゴルフクラブモデル、およびゴルフスウィングにおいて用いるゴルフボールのゴルフボールモデルを生成するモデル生成ステップと、生成されたゴルフボールモデルの静的状態を特徴づける静的特性値を算出する静的特性値算出ステップと、ゴルフクラブモデルおよびゴルフボールモデルを用いて前記ゴルフスウィングを再現するために、前記ゴルフクラブモデルに所定の境界条件を与えて前記ゴルフクラブモデルのスウィング挙動を演算し、前記ゴルフクラブモデルを前記ゴルフボールモデルにインパクトさせて、インパクト直後のゴルフボールモデルの所望の動的特性値を算出する動的特性値算出ステップと、前記静的特性値算出ステップおよび前記動的特性値算出ステップを、生成されるゴルフボールモデルの種類を変えながら繰り返し行うことで、複数のゴルフボールモデルそれぞれについて前記静的特性値と前記動的特性値とを求める繰り返しステップと、前記繰り返しステップで求められた複数の前記ゴルフボールモデルの静的特性値と前記動的特性値との対応関係を求め、この対応関係を表す情報に基づき、前記ゴルフスウィングの特徴を分類して評価するスウィング評価ステップとを有することを特徴とする、ゴルフスウィングの評価方法を提供する。
本発明のゴルフスウィングの評価方法によると、ゴルフクラブまたはゴルフボール選択の指針となる、ゴルファ毎のゴルフスウィングの特徴を定量的に表すことができる。
このように、定量的に表されたゴルフスウィングの特徴をゴルファ自身が把握することで、ゴルフクラブの選択において着目すべきゴルフクラブまたはゴルフボールの特性を知ることができ、自分のゴルフスウィングに合ったゴルフクラブまたはゴルフボールを効率的に選択することができる。
以下、本発明のゴルフスウィングの評価方法について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
図1は、本発明のゴルフスウィングの評価方法を実施する、ゴルフスウィング評価装置(以降、装置という)1の概略を示したブロック図である。
装置1は、算出ユニット2と、評価出力ユニット4と、評価出力ユニット4に接続されたモニタ27、プリンタ28、および図示しない入力装置とから構成されている。
算出ユニット2では、ゴルフクラブを再現するゴルフクラブモデル(以降、クラブモデルとする)、またはクラブモデルおよびゴルフボールを再現するゴルフボールモデル(以降、ボールモデルとする)を生成し、クラブモデルの固有振動数、およびこのクラブモデルにゴルフスウィングを再現するための境界条件を与えたときのクラブモデルの挙動を算出する。
評価出力ユニット4では、この算出結果からゴルフクラブの静的特性値とスウィングの際のクラブモデルの動的特性値の相関を表す散布図を生成し、この散布図を基に、静的特性値と動的特性値との相関を表す対応情報を算出し、この対応情報に基いてゴルフスウィングの特徴を評価して評価結果を出力する。
本発明における静的特性値とは、ゴルフクラブ(またはゴルフボール)を特徴づける物理量であり、ゴルフクラブまたはゴルフボールの運動状態によらない、ゴルフクラブまたはゴルフボール固有の物理量である。
算出ユニット2は、制御部12、モデル生成部14、静特性解析演算部16、スウィング解析演算部18および特性値算出・統合部20を有し、この他に、上記各部位の演算を一括管理して制御するCPU23、および各部位で算出された結果を記憶保持するメモリ25を有する。
なお、算出ユニット2は、プログラムを実行することで各部位が機能するコンピュータによって構成されてもよいし、各部位が専用回路で構成された専用装置であってもよい。
評価出力ユニット4は、散布図データ生成部22と、対応情報演算部24と、評価部26とを含んで構成されている。評価出力ユニット4には、モニタ画面に散布図および評価処理の経過を表示するモニタ27および所定の紙面上に散布図を印刷して出力するプリンタ28とが接続されている。
まず、算出ユニット2の各部について説明する。制御部12は、キーボードやマウス等の図示されない操作系を用いて入力された条件に基づいて、ゴルフクラブまたはゴルフボールの基準案、変更すべき設計パラメータ、変更すべき設計パラメータの値の許容範囲を設定する。また制御部12は、設定された設計パラメータを変数とするゴルフクラブモデルまたはゴルフボールモデルに対して設計パラメータの値を種々に割り付けし、割り付けの度に、割り付けられた設計パラメータの値に応じて生成されるゴルフクラブモデルおよびゴルフボールモデルについて、後述する静特性解析演算、スウィング解析演算、特性値の算出および散布図の作成を繰り返させる繰り返し制御部でもある。
モデル生成部14は、制御部12において設定された変更すべき設計パラメータを変数としたゴルフクラブモデル、またはゴルフクラブモデルおよびゴルフボールモデルを生成する部位である。
すなわち、ゴルフクラブモデルおよびゴルフボールモデルは設定された設計パラメータを変数とし、制御部12で割り付けられた設計パラメータの値が制御部12から供給されると、モデル生成部14はこの値に応じた解析可能な有限要素モデルであるゴルフクラブモデルおよびゴルフボールモデルを生成する。
ゴルフクラブモデルおよびゴルフボールモデルは各有限要素の幾何学形状の情報とメッシュ分割により生成された各節点の位置情報とが設定されることによって作成され、さらに、各有限要素の材料定数が設定されて計算可能な有限要素モデルとなる。すなわち、有限要素モデルは、実質的には、各節点の座標値と各節点を番号化して各有限要素の形状を規定した番号の組と、各有限要素によって表される構成部材の材料定数の数値データとによって構成されたものである。したがって、有限要素モデルの生成とは、各節点を表した番号と対応づけられた節点の座標値と、各有限要素の形状を表す上記節点の番号の組と、材料定数の数値データとが一つのファイルとしてメモリ25に記憶されることをいう。
図2(a)は、本発明において作成される、クラブシャフト32の先端側(チップ側)にクラブヘッド36が、後端側(バット側)にグリップ38が設けられた固有値解析およびスウィングシミュレーション解析の基準案となるゴルフクラブ30およびゴルフボール40を示す概略図であり、図2(b)は、この基準案となるゴルフクラブ30とゴルフボール40とを有限要素でモデル化して再現した基準クラブモデルおよび基準ボールモデルの一例である、ゴルフクラブモデル60とゴルフボールモデル70を示す図である。また図3は、図2で示すゴルフクラブモデル60のクラブヘッドモデル66とゴルフボールモデル70を拡大して表す図である。
図2(b)に示すゴルフクラブモデル60は、散布図の生成における基準案となるゴルフクラブ30を再現したモデルである。ゴルフクラブモデル60は、ゴルフクラブ30のクラブシャフト部32を再現する、複数の要素からなる断面積が一定の真直梁モデルでモデル化された部分モデルであるクラブシャフトモデル62(基準クラブシャフトモデル62)のチップ側の先端(図2(b)中下側の端)に、ゴルフクラブ30のクラブヘッド36を再現する、六面体のソリッド要素でモデル化された部分モデルであるクラブヘッドモデル66(基準クラブヘッドモデル66)が設けられている。また、クラブシャフトモデル62の後端側(バット側)には、ゴルフクラブ30のグリップ38を再現する、剛体要素からなる部分モデルであるクラブグリップモデル68が設けられている。このグリップモデル68は、剛体要素からなることに限らず複数の弾性体要素でモデル化しても良い。
本発明の散布図を利用して設計または選定されるゴルフクラブのクラブシャフトは、例えば、炭素繊維やガラス繊維等の補強繊維をマトリクス層に配した補強層をマンドレルに巻き付けた繊維強化プラスチック製(FRP)シャフトである。この場合、補強層をマンドレルに巻き付けたクラブシャフトを設計するには、補強層を巻きつけるマンドレルの材料、マンドレルの形状、補強層をマンドレルに巻き付ける巻き付け位置、巻き付け枚数、補強層の厚さ、補強層の補強繊維の配向角度または補強層における補強繊維やマトリクス層の種類を定める必要がある。これらは、クラブシャフトの設計パラメータとして自由に変更することができる。これらの設計パラメータを自由に変更することにより、クラブシャフトを部分的に補強することができるため、クラブシャフトの剛性分布を自由に変えることが可能である。例えば、先調子や元調子等キックポイントの位置を変えたものを自由に設計でき、特性の異なるクラブシャフトを種々設計することができる。また、金属製シャフトの場合は、シャフトの材料定数、形状等を設計パラメータとして変更し、これら設計パラメータの値を変更することでクラブシャフトの剛性分布を自由に変えることが可能であり、特性の異なるクラブシャフトを種々再現することができる。
図2(b)および図3に示す例では、クラブシャフトモデル62は、断面積が一定の真直梁要素で離散化されてモデル化されている。クラブシャフトモデル62の複数の梁要素の各要素の材料定数はヤング率とポアソン比である。そして、各要素の断面寸法は例えば外径と肉厚となる。各要素における真直梁モデルにおける曲げ剛性は、材料定数と断面寸法とで決定する。
例えば、FRPシャフトの場合、図4に示すように、補強層をマンドレルに巻き付けたゴルフクラブシャフトの積層構造について、構造力学および公知の古典積層理論が適用されて、制御部12から供給される設計パラメータの割り付け値や基準案の設計パラメータの値から、ヤング率および断面2次モーメントを算出して曲げ剛性EIz(ヤング率E×断面2次モーメントIz)を中間パラメータとして算出する。より具体的には、補強層における補強繊維やマトリクス層の各種力学物性値(ヤング率、剪断弾性係数、ポアソン比)、補強層の厚さ、補強層における補強繊維の配向角度、巻き付け位置、巻き付け枚数、マンドレルの外径等の設計パラメータの値から、ヤング率および断面2次モーメントを算出し、真直梁モデルにおける曲げ剛性EIzを中間パラメータとして算出する。また、スチールシャフトの場合も同様に、制御部12から供給される設計パラメータの割り付け値や基準案の設計パラメータの値から、ヤング率および断面2次モーメントを算出して曲げ剛性EIz(ヤング率E×断面2次モーメントIz)を中間パラメータとして算出する。なお、構造力学および古典積層理論に基づく曲げ剛性EIzの算出は、モデル生成部14において行われる。
図2(b)および図3に示すクラブヘッドモデル66は、基準案となるゴルフクラブ30のゴルフクラブヘッド36を再現するモデルであり、クラブヘッドモデル66は、形状(フェース厚、クラウン厚、ソール厚などの各部の厚さや、ロフト角等)、材料定数(ヤング率、剪断弾性係数、ポアソン比、密度)などを設計パラメータとして自由に変更することができる。これら設計パラメータの値を変更することで、特性の異なる種々のクラブヘッドを再現することができる。
クラブヘッドモデル66は、ゴルフクラブヘッドのフェース部、クラウン部、サイド部、ソール部およびネック部それぞれを再現する、6面体ソリッド要素からなるフェース部モデル66a、クラウン部モデル66b、サイド部モデル66c、ソール部モデル66d(図3において表示されず)およびネック部モデル66eによって囲まれて中空部が形成された中空ゴルフクラブヘッドの有限要素モデルである。
クラブヘッドモデル66は、6面体メッシュ生成により立体形状モデルをメッシュ分割することにより、図3に示す仮想平面Bと6面体ソリッド要素の1つの面が接するように複数の6面体ソリッド要素を仮想平面Bに沿って隣接するとともに、分割されたそれぞれの部分表面に位置する6面体ソリッド要素の各頂点のうち、他の6面体ソリッド要素との共有点となる頂点は、いずれも2つまたは4つの6面体ソリッド要素の共有点となり、かつ、立体形状モデルのそれぞれの部分の内部に位置する、他の6面体ソリッド要素との共有点となる頂点は、いずれも8つの6面体ソリッド要素の共有点となるように、隣り合う6面体ソリッド要素を隣接させて各部分毎にメッシュ分割して立体形状モデルの全体がメッシュ分割されて生成されている。このようなメッシュ分割によって、クラブヘッドモデル66は6面体ソリッド要素が列を成して整然と配列されて生成されている。ここで、仮想平面Bは、ゴルフクラブによるゴルフボールの打撃方向である方向A(図3中の矢印Aで示す方向)に平行で、クラブヘッドモデル66のフェース部モデル66aに略垂直な、仮想的に設けられた平面である。
このように、6面体ソリッド要素が列を成して整然と配列されているので、後述のスウィングシミュレーション演算を行う際に求める安定時間増分(クーラン条件を満たす時間増分)の極小化を回避できる他、計算結果から応力や歪み等を算出する時間も短縮出来る。これにより、短時間で高精度の後述のスウィングシミュレーション演算結果を得ることが可能である。
また、6面体ソリッド要素が列を成して整然と配列されて形成された、ゴルフクラブヘッド36を高精度に再現するクラブヘッドモデル66を用いることで、後述のスウィングシミュレーション演算に加え、例えばゴルフクラブヘッドがゴルフボールに衝突した際の応力分布や歪み分布等を求める場合、応力分布や歪み分布等がギザギザの変動分布をもつことなく、高精度な演算結果を得ることが可能である。また、例えばある特定位置における厚さ方向に沿った歪み分布といったように、特定位置に関する分布も正確に求めることもできる。
ボールモデル70は、基準案となるゴルフボール40を再現するモデルであり、8節点ソリッド要素でモデル化されている。なお、本発明におけるボールモデルは、8節点ソリッド要素でモデル化されたモデルであることに限定されない。ボールモデル70は、表面が略球形状のモデルであり、一般的にゴルフボールの表面に設けられているディンプルと呼ばれる複数の凹部は設けられていない。ディンプルは、ボールが大気中を飛翔する際、ボール表面に乱流層を形成する効果があり、その結果、ボール表面にディンプルが設けられていない場合に比べて、表面の空気流の剥離位置がボールの飛翔方向に対し後退し,ボール後方の後流領域が小さくなり,抗力が減少しボールの飛距離を向上させる効果を有しており、主にボール打ち出し後のボール飛翔中の空力特性に影響することが知られている。解析演算部18において、インパクト直後のボールの打ち出し初速度、打ち出し角、バックスピン量、サイドスピン量を算出する場合、これらにはボールの空力特性はほとんど関係していない。このため、ゴルフボール40を再現するモデルとして、ゴルフボールモデル70は略球形状の簡略モデルとしても充分な精度を有した解析が可能である。簡略化し略球形状のモデルとすることで、短い時間でゴルフボールの略最適設計案を出力することが可能である。
本発明におけるゴルフボールモデルの形状は簡略化された略球形状のモデルに限定されず、より高精度に解析するには、ディンプルを有する通常のゴルフボールに即した表面形状を有するモデルを用いてもよい。
本発明の基準案となるゴルフボールは、例えば、コアの表面にカバー層の設けられたツーピース構造、またはコアの表面にマントル層が設けられ、このマントル層の表面にカバー層の設けられたスリーピース構造、あるいはそれ以上の層が設けられた各種の多層構造のゴルフボールである。ボールモデル70では、設計するこれらの層それぞれがモデル化され再現されており、各層毎の形状(厚さ)、材料定数(ヤング率、剪断弾性係数、ポアソン比、密度、エネルギー損失係数)などを設計パラメータとして自由に変更することができる。これら設計パラメータの値を変更することで特性の異なる種々のゴルフボールを再現することができる。
また、本発明によるボールモデルは、ゴルフボールのそれぞれの層をモデル化せず、ゴルフボールの有限要素を均一な材料定数を有する有限要素としてモデル化してもかまわない。この場合、各層の形状・材料定数を設計パラメータとして、構造力学および公知の古典積層理論が適用されて、各要素における剛性を中間パラメータとして算出しておく。この場合、構造力学および古典積層理論に基づく剛性の算出は、モデル生成部14において行われる。
静特性解析演算部16は、生成されたゴルフクラブモデル60およびゴルフボールモデル70を用い、これらゴルフクラブモデル60およびゴルフボールモデル70が再現する、ゴルフクラブおよびゴルフボールの静的特性値をシミュレーション演算によって求める部位である。
ゴルフクラブモデル60の静的特性値としてはゴルフクラブモデルの固有振動数が挙げられる。実際のゴルフクラブにおける振動数の測定方法として、ゴルフクラブの後端部を振動数測定器に所定幅(例えば178mm)固定して、ゴルフクラブヘッドを手などで摘んで鉛直方向に変位させた後、手を放して振動させたときの振動数を測定する方法(社団法人日本ゴルフ用品協会が定めるゴルフ曲げ振動数の測定手順)が一般的である。これをゴルフクラブモデルで極めてよくシミュレートさせる方法として、例えば、図2(b)に示すようなゴルフクラブモデル60を用いて、バット側のグリップモデル68を固定端とした境界条件の下、ゴルフクラブシャフトモデル62の振動による固有振動数を算出する固有値解析を行う。この固有値解析は、例えば、公知の有限要素ソルバーによるサブルーチンを実行することで機能する。例えば、ゴルフクラブシャフトモデル62が支配的に変形する1次、2次、・・・等の固有振動数が算出される。
静的特性値としては、この他、ゴルフクラブシャフトの撓み量、撓み角、ねじれ角、キックポイント、ゴルフクラブの各部位の質量や長さなどが挙げられる。ここでいう撓み量とは、特許文献である特開平11−253585号で規定する撓み角αと同義である。
また、ゴルフボールの静的特性値としては、例えば、ゴルフボールの直径方向に外側から中央に向けて均一に圧力を印加した際のゴルフボールの変形をシミュレーション演算によって求め、ゴルフボールを直径方向に決められたサイズになるまで圧縮させるのに必要な圧力の大きさの指標を示すコンプレッションの値を算出する。このコンプレッションの値は、異なる複数のゴルフボールにおいて硬さを比較する際の指標となる。このシミュレーション演算は公知の有限要素ソルバーによるサブルーチンを実行することで機能する。
スウィング解析演算部18は、評価するゴルフスウィングを再現するための境界条件をグリップモデル68に与えたときのゴルフクラブモデル60の挙動、およびゴルフスウィングにおいてゴルフクラブモデル60でゴルフボールモデル70をインパクトした際のゴルフボールモデル70の挙動を算出する部位であり、例えば、公知の有限要素ソルバーによるサブルーチンを実行することで機能する。
ここで、評価するゴルフスウィングを再現するための境界条件は、予めメモリ25に評価するゴルフスウィングの時系列データのファイルが記録されており、図示されない操作系によって、この評価するゴルフスウィングの時系列データのファイルが呼び出されてゴルフクラブモデル60の挙動が算出される。
評価するゴルフスウィングの時系列データは、例えば、図5に示すような測定装置52を用いて、実際にゴルファGがゴルフクラブ30を把持してゴルフスウィングしたときのグリップ部38の位置とゴルフクラブシャフト32の向き(グリップ部38の向き)を示した3次元の時系列データである。
具体的には、図5に示す測定装置52は、ゴルフスウィング中のゴルフクラブ30のグリップ部38の位置と、この位置に対応したゴルフクラブ30のゴルフクラブシャフト32の向き(グリップ部38の向き)を測定する装置である。
測定装置52は、ゴルフクラブ30のグリップ部38を把持して行うゴルフスウィング中のグリップ部38の移動範囲内に、強さと方向が既知の分布を持つ磁場を形成するトランスミッタ52aと、グリップ部38の端部に固定され、磁場を感知することにより基準位置に対する3次元位置とオイラー角の情報を含んだ信号を出力するレシーバ(磁気センサ)52bと、この信号に基づいてグリップ部38の3次元位置の時系列データとグリップ部のオイラー角の時系列データとを生成するコントローラ52cとを有する。
すなわち、測定装置52は、図5に示すように、ゴルフスウィングするゴルファGの背後に配置固定したトランスミッタ52aから3種類の所定の磁場を次々に発生させ、一方、移動および回転するグリップ部38に固定されたレシーバ52bが、トランスミッタ52aによって作られる3種類の磁場内の位置および向きに対応して磁気を感知して合計9つの出力電圧を出力し、この出力電圧からコントローラ52cにおいてデータ処理がなされてレシーバ52bの3次元位置と向き(オイラー角)のデータを得ることができる装置である。
コントローラ52cにおいて得られたグリップ部38の3次元位置座標とオイラー角の時系列データは、コンピュータ54に送られて、基準位置、例えばトランスミッタ52aの中心位置およびトランスミッタ52aにおいて定められた所定の基準方向を基準として、グリップ部38の3次元位置とグリップ部38の3次元方向の向きについての時系列データを演算により求める部位である。例えば、3次元位置座標と、所定の座標系における方位角と仰角の時系列データを求める。この時系列データは、モニタ56による画面表示に用いられるとともに、図1に示すメモリ25に供給されて記録保持される。モニタ56による画面表示では、例えば、図6に示されるように、トップの状態からダウンスウィング、インパクトおよびフォロースルーにかけてのグリップ部38の挙動が、位置と向きが変化する複数の線分を用いて表示される。ここで、線分の端点Pはグリップ部38の位置を、線分の向きはグリップ部38の向きを表す。
なお、図6では、トップの状態からダウンスウィング、インパクトおよびフォロースルーにかけてのグリップ部38の挙動のみが表示されているが、測定装置52においては、ゴルファGのバックスウィングを含んだゴルフスウィング全体の時系列データが測定され、ゴルファGのゴルフスウィング全体の時系列データが図1に示すメモリ25に供給されて記録保持される。
このようなグリップ部38の位置と向きの時系列データが、種々のゴルファのゴルフスウィングについて計測され、メモリ25に記録保持される。
この時系列データの内、評価する所望のゴルフスウィングの時系列データが呼び出されて、スウィング解析演算部18において、グリップモデル68に付与する境界条件として用いられる。
特性値算出・統合部20は、1つのゴルフクラブモデルまたはゴルフボールモデルについて静特性解析演算部16におけるシミュレーション演算から所望の静的特性値を抽出するとともに、スウィング解析演算部18において得られたゴルフクラブモデルまたはゴルフボールモデルの挙動から、境界条件を与えた際にゴルフクラブモデルが再現するゴルフスウィングにおける、ゴルフクラブモデルの動的挙動を特徴づける動的特性値を算出する部位である。
この動的特性値としては、例えば、ゴルフスウィングにおけるインパクト時のヘッドスピードや、インパクト時のフェース面の向き等が挙げられる。
例えば、静的特性値としてゴルフクラブモデルの1次固有振動数を、動的特性値としてヘッドスピードを算出する場合、1次固有振動数からゴルフクラブシャフトモデル62が支配的に変形して振動する1次固有振動数を抽出するとともに、スウィング解析演算部18で算出されたゴルフクラブモデル60の挙動のうちのゴルフクラブヘッド36のインパクト時のヘッドスピードを算出する。特性値算出・統合部20において算出された1つのゴルフクラブモデルにおける1次の固有振動数とインパクト時のヘッドスピードの値は、散布図データ生成・出力ユニット4の散布図データ生成部22に送られる。
なお、特性値算出・統合部20においては、スウィング解析演算部18において得られたゴルフクラブモデルまたはゴルフボールモデルの挙動から、ゴルフクラブモデルまたはゴルフボールモデルの挙動のそれぞれ異なる特徴を表す複数の動的特性値を求めてもよい。特性値算出・演算部20において求められる動的特性値は限定されない。
散布図データ生成部22は、特性値算出・統合部20から送られた複数のデータ対を所定の座標軸上にプロットした散布図のデータを作成して、対応情報演算部24へ出力する。
例えば、ゴルフクラブモデルの1次固有振動数とヘッドスピードについて散布図を作成する場合、特性値算出・統合部20において算出されたゴルフクラブモデルにおける1次の固有振動数とインパクト時のヘッドスピードの値が、一方の軸が1次固有振動数、他方の軸がスウィング時のヘッドスピードである直交座標系にプロットされた散布図の画像データを生成する。
ここで作成された散布図のデータは、対応情報演算部24へ送られる。また、同時に、評価出力ユニット4に接続されたモニタ27に送られて、散布図の画像データがこのモニタ27に表示されてもよい。
対応情報演算部24では、散布図データ生成部22から送られた散布図のデータを基に、ゴルフクラブにおける静的特性値と複数の動的特性値について統計的解析を行い、これら静的特性値と動的特性値との相関を表す対応情報を算出する。
例えば、ゴルフクラブモデルの1次固有振動数とヘッドスピードとについて散布図を作成した場合、ヘッドスピードの極大値、およびこの極大値と隣り合うヘッドスピードの極小値を抽出して、抽出した極大値における振動数と、抽出した極小値における振動数との間の振動数範囲において、散布図のデータを回帰直線近似し、この回帰近似直線の傾きを対応情報として算出する。
対応情報演算部24において行われる統計的解析処理の経過は、評価出力ユニット4に接続されたモニタ27において随時確認可能となっている。
対応情報演算部24で算出された対応情報は、評価部26へ送られる。
評価部26では、対応情報演算部24において算出されて出力された対応情報と、予め設定された評価条件とを比較することで、対応情報を評価する。
評価条件として、例えば、予め所定の基準値が設定されており、対応情報とこの基準値とを比べることで、対応情報が基準値以上であるか基準値より小さいかを判断することで、得られた対応情報を評価し、評価結果を得る。
上述の回帰近似直線の傾きを対応情報として算出した場合、この回帰近似直線の傾きと予め設定された基準値とを比較し、回帰近似直線の傾きの絶対値が基準値以上の場合(すなわち所定の傾き以上の場合)、ヘッドスピードがゴルフクラブシャフトの振動数の変化に敏感なゴルフスウィングであると評価する。また、回帰近似直線の傾きの絶対値が基準値より小さい場合(すなわち所定の傾きより小さい場合)、ヘッドスピードがゴルフクラブシャフトの振動数の変化に鈍感なゴルフスウィングであると評価する。
このようにして得られた評価結果は、散布図の画像データとともに、モニタ26およびプリンタ28に表示されて出力される。また、評価結果や散布図の画像データは、磁気記録媒体やCDーRなどに記録して出力してもよい。評価結果や散布図の画像データを出力する出力媒体は、特に限定されない。
なお、散布図の作成条件や、評価条件などの各種条件は、図示しない入力装置によって予め評価出力ユニット4の各部(散布図データ生成部22、対応情報演算部24および評価部26)に入力されていればよい。
このような、本発明のゴルフスウィングの評価装置を用いて行われる、本発明の第1の実施形態である、ゴルフクラブの固有振動数とインパクトの際のヘッドスピードとの相関を表す散布図に基いて行われる、ゴルフスウィングの評価方法について詳細に説明する。
図7は、装置1を用いて行われる、ゴルフスウィングの評価方法の手順を示すフローチャートである。
まず、装置1において、図示されない操作系から、基準案となる補強層をマンドレルに巻き付けたゴルフクラブシャフトの仕様が入力され、さらに、複数のゴルフクラブを生成する際の変更すべき設計パラメータが設定される(ステップ100)。
具体的には、マンドレルの長さ、外径、ゴルフクラブシャフトの長さ方向にマンドレルの断面形状が変化している場合にはこの外径の分布、マンドレルの力学物性値(ヤング率、剪断弾性率、ポアソン比)、さらに、補強繊維の体積占有率、補強繊維の配向角度、さらに、補強層のマンドレルへの巻き付け位置、巻き付け枚数、厚さ等の設計パラメータの値を基準案の仕様として設定する。
また、上記設計パラメータの値の中から、散布図の作成のために変更すべき設計パラメータを設定する。
これらの設定は、装置1に付随して接続されているマウスやキーボード等の操作系を用いた入力に基づいて設定される。
次に、基準案の仕様と変更すべき設計パラメータの情報から、モデル生成部14において変更すべき設計パラメータを変数とした、ゴルフクラブモデル60が生成される(ステップ102)。
生成されるゴルフクラブモデル60は、変更すべき設計パラメータの値が変数となっており、後述するように、変更すべき設計パラメータの割り付け値を定めることによって、ゴルフクラブモデル60は解析可能なモデルとして完成する。
例えば、変更すべき設計パラメータとしてゴルフクラブシャフトの材料定数に関するパラメータが設定されている場合、上記ゴルフクラブシャフトモデル62のモデル形状は定まっている。このゴルフクラブシャフトモデル62に、材料定数に関する設計パラメータが割り付け値によって割り付けられることにより、ゴルフクラブモデル60は解析可能なモデルとして完成する。
次に、ゴルフクラブモデル60を用いて、評価するゴルフスウィングのゴルフスウィングの挙動を算出するために、グリップモデル68に境界条件が付与される(ステップ104)。
具体的には、図5に示す測定装置52で計測することによって得られた、例えばゴルファGのゴルフスウィングのデータなどの、評価するゴルフスウィングのデータが呼び出される。
次に、変更すべき設計パラメータの値の許容範囲の設定と割り付けが行われる(ステップ106)。割り付けとは、変更すべき設計パラメータの値を予め定められた方法によって種々設定することをいう。変更すべき設計パラメータの設定によっては、例えば、補強層における補強繊維の配向角度をゴルフクラブシャフトの長さ方向に分布を持たせることができ、ゴルフクラブシャフトモデルの各要素で上記配向角度を変えることができる。この場合、上述したように、図4に示したように、古典積層理論を用いてゴルフクラブシャフトのヤング率および断面2次モーメントを算出することができ、ゴルフクラブシャフトモデル62の各要素の真直梁モデルの硬さに関する情報を、曲げ剛性EIzによって等価的に置き換えることができる。
図8は、ゴルフクラブシャフトモデル62に対応する各要素の位置をx方向にとり、変更すべき設計パラメータの許容範囲の値を等価的に置き換えた曲げ剛性EIzの値をy方向にとり、各要素における曲げ剛性EIzの値を割り付けた組を、n組(ケース1〜n:nは自然数)生成することを示している。
曲げ剛性EIzの値の割り付けは、実験計画法に基づく割り付けが行われ、直交表に基づく割り付け方法やラテンハイパーキューブ法等のランダムな割り付け方法等によって行われる。本発明における割り付け方法は特に限定されない。
次に、設計パラメータの割り付け値に基づいて、解析可能とするゴルフクラブモデル60が生成され、固有値解析およびスウィング解析が実行される(ステップ108)。
すなわち、静特性解析演算部16において固有値解析が行われ、ゴルフクラブモデル60のグリップモデル68を固定した時の固有振動数が算出される。
図9には、ゴルフクラブモデル60のグリップモデル68を固定したときの1次固有振動数における変形形態の一例を示している。
一方、スウィング解析演算部18において、評価するゴルフスウィングの時系列データが、境界条件としてゴルフクラブモデル60に付与されてスウィング解析が行われ、評価するゴルフスウィングにおけるゴルフクラブモデル60の挙動が算出される。スウィング解析演算部18においては、バックスウィングも含め、アドレスからインパクトに至るゴルフスウィング時のゴルフクラブモデル60の変形挙動を算出する。図10には、スウィング解析の結果である、ゴルフスウィング時のゴルフクラブモデル60の変形挙動の一例を示している。なお、この図10では、アドレスからトップに至るバックスウィングの挙動は省略し(図示せず)、ゴルフスウィング時におけるトップからインパクトに至るダウンスウィングの変形挙動のみを示している。
図10に示すように、ゴルフスウィング時におけるトップからインパクトにかけて、ゴルフクラブシャフトモデル62は変形する。従って、ゴルフクラブヘッド36に対応するゴルフクラブヘッドモデル66のインパクト時におけるヘッド速度(ヘッドスピード)も、ゴルフクラブシャフトモデル62の変形の程度や変形の仕方に従って変わる。
このような解析結果から、特性値算出・統合部20において1次固有振動数およびヘッドスピードが算出されて、1つのゴルフクラブモデルを用いて算出された1次固有振動数とヘッドスピードとは1対の組み合わせのデータとして、メモリ25に記憶される(ステップ110)。
次に、割り付けられた全てのケース1〜nについて、ステップ108およびステップ110が実行されたか否かが判別される(ステップ114)。この判別において否定された場合、ケース番号が変更されて(ステップ116)、実行されていないケースの固有値解析およびスウィング解析が実行される。全てのケースにおいて1次固有振動数とヘッドスピードが算出されてメモリ25に記憶されると、これらのデータは散布図生成出力ユニット4の散布図データ生成部22に送られる。
次に、散布図データ生成部22において、一方の軸を固有振動数、他方の軸をヘッドスピードとした直交座標系に、算出された全てのケースそれぞれの、1対の1次固有振動数とヘッドスピードの値がプロットされた散布図のデータが生成される(ステップ117)。このように生成された散布図の画像データは、モニタ27の画面に表示されて出力される。
図11(a)および(b)に、このようにして画像として出力された散布図の一例を示す。
図11(a)および(b)に示す散布図は、具体的には、ゴルフクラブシャフト長が46インチの所定のゴルフクラブを把持してゴルフスウィングを行った際の散布図である。ここでは図11(a)を例に説明する。図11(a)は、H氏のゴルフスウィングとN氏のゴルフスウィングのそれぞれについて、上述のスウィング解析によるシミュレーション演算を行い、種々のゴルフクラブモデルについてゴルフクラブの振動数とヘッドスピードとの関係を求め、H氏およびN氏それぞれについてゴルフクラブの振動数とヘッドスピードとの相関を表した散布図である。図11(a)に示す散布図HはH氏についての散布図を、また図11(a)に示す散布図NはN氏についての散布図を、それぞれ示す。また同様に、図11(b)に示す散布図KはK氏についての散布図を、また図11(b)に示す散布図YはY氏についての散布図をそれぞれ示す。
図11(a)および(b)に示されるように、本実施形態によって生成された散布図は、実験計画法によって設定された設計パラメータをもつ種々のゴルフクラブモデルについて、静的特性値であるゴルフクラブシャフトの固有振動数と、動的特性値であるゴルフクラブヘッドのヘッドスピードとをプロットして得られた散布図である。ゴルフクラブモデルの設計パラメータが、設定された許容範囲全体から、実験計画法によってまんべんなく抽出されることで、設定された許容範囲全体にまんべんなく多数のデータがプロットされた散布図が得られている。
次に、散布図データ生成部22で生成された散布図に基き、対応情報演算部24において対応情報が算出される(ステップ118)。
このような対応情報の算出について、図11(a)および(b)に示す散布図を例に具体的に説明する。
図11(a)に示す散布図では、H氏およびN氏ともに、ヘッドスピードがゴルフクラブシャフトの固有振動数の値に応じて一定周期で変動していることが散布図から明確に判断できる。図11(b)に示す散布図においても、図11(a)に示すH氏およびN氏の例と比較して明確ではないものの、K氏およびY氏ともに、ヘッドスピードがゴルフクラブシャフトの固有振動数の値に応じて一定周期で変動していることが判断できる。
対応情報演算部24では、まず、このような散布図から、ヘッドスピードが極大値および極小値をもつ際の振動数の値を抽出する。
ここでいう極大値とは、図11(a)および(b)に示す各散布図をカーブフィッティング手法を用いて適当な関数で近似して得られた曲線近似関数の極大値のことをいう。
対応情報演算部24では、このように散布図の曲線近似関数を求め、この曲線近似関数の極大値および極小値を抽出する。
具体的には、図11(a)および(b)から判断できるように、H氏とN氏はともに一般的に平均的な硬さのゴルフクラブシャフトの振動数として用いられる240cpm〜280cpmの振動数範囲において、1つの基準極大値(図11(a)中でH、Nとして、図11(b)中でY、Kとして示す)を有している。
また、H氏およびN氏ともに、ヘッドスピードの値が基準極大値となる際の振動数よりも高い振動数で、上記基準極大値と隣り合う基準極小値(図11(a)中でH、Nとして、図11(b)中でY、Kとして示す)を有している。図11(a)に示すH氏、N氏、および図11(b)に示すK氏、Y氏ともに、基準極大値を得る際の振動数(極大値振動数)から基準極小値を得る際の振動数(極小値振動数)にかけて、振動数の増加にともなってヘッドスピードの値は単純減少している。
対応情報演算部24では、次に、各散布図において、この振動数範囲(極大値振動数から極小値振動数までの振動数範囲)で回帰直線近似を行って直線の式を得、得られた回帰近似直線の傾きの絶対値を対応情報として算出する。
図11(a)に示す散布図のように、ゴルフクラブシャフトの固有振動数の値の変化に応じたヘッドスピードの変動が大きい場合、対応情報である回帰近似直線の傾きの絶対値は比較的大きくなる。また、図11(b)に示す散布図のように、ゴルフクラブシャフトの固有振動数の値の変化に応じたヘッドスピードの変動が小さい場合、対応情報である回帰近似直線の傾きの絶対値は比較的小さくなる。
図11(a)および(b)に示す各散布図の回帰近似直線の傾きの絶対値は、H氏が0.18、N氏が0.21、K氏が0.04、Y氏が0.06となっている。
このようにして算出された対応情報は、評価部26に送られる。
対応情報演算部24において算出された対応情報は、評価部26へと送られる。評価部26では予め評価条件値が設定されており、この評価条件値と対応情報演算部24で得られた対応情報とを比較することで、この対応情報をもつ(この対応情報が算出される)ゴルフスウィングを分類して評価する。
具体的には、上述の回帰近似直線の傾きを対応情報として算出した場合、この回帰近似直線の傾きの絶対値と予め設定された評価条件値とを比較し、回帰近似直線の傾きが評価条件値以上の場合(すなわち傾きの大きさが所定値以上の場合)、ヘッドスピードがゴルフクラブシャフトの振動数の変化に敏感なゴルフスウィングであると評価する。また、回帰近似直線の傾きが評価条件値より小さい場合(すなわち傾きの大きさが所定値より小さい場合)、ヘッドスピードがゴルフクラブシャフトの振動数の変化に鈍感なゴルフスウィングであると評価する。例えば、0.1((m/s)/cpm)が評価条件値として設定されている。
図11(a)および(b)に示す例では、図11(a)に示すH氏およびN氏のゴルフスウィングを、ヘッドスピードがゴルフクラブシャフトの振動数の変化に敏感なゴルフスウィングであると評価し、図11(b)に示すK氏およびY氏のゴルフスウィングを、ヘッドスピードがゴルフクラブシャフトの振動数の変化に鈍感なゴルフスウィングであると評価する。
なお、対応情報演算部24において算出される対応情報としては、上述の極大値振動数から極小値振動数までの振動数範囲における、回帰近似直線の傾きの絶対値に限定されない。
本発明のゴルフスウィングの評価方法によれば、散布図にプロットされたヘッドスピードの、最小値に対する最大値の比を対応情報(以降、評価比率とする)として算出してもよい。
図12(a)および(b)は、このような評価比率の算出について説明する図である。図12(a)は、N氏について対応情報を算出する場合の例を示し、図12(b)は、Y氏について対応情報を算出する場合の例を示す。
このような場合、図12(a)および(b)に示すように、対応情報演算部24において、各散布図データより、ヘッドスピードの最小値およびヘッドスピードの最大値を抽出する。そして、抽出した最小値に対する最大値の比(以降、評価比率とする)を算出し、評価部26へ出力する。
図12(a)および(b)に示す例では、各散布図における評価比率は、H氏が1.15、N氏が1.20、K氏が1.12、Y氏が1.11となっている。
このように求められた評価比率は、評価部26へと送られる。評価部26では、予め評価条件比率が設定されており、この評価条件比率と対応情報演算部24で得られた評価比率とを比較することで、この評価比率をもつ(この評価比率が算出される)ゴルフスウィングを評価する。評価部26には、評価条件比率(例えば1.15)が予め設定されている。
図12(a)および(b)に示す例では、各ゴルファの評価比率の値に基き、図12(a)に示すH氏およびN氏のゴルフスウィングを、ヘッドスピードがゴルフクラブシャフトの振動数の変化に敏感なゴルフスウィングであると評価し、図12(b)に示すK氏およびY氏のゴルフスウィングを、ヘッドスピードがゴルフクラブシャフトの振動数の変化に鈍感なゴルフスウィングであると評価する(ステップ120)。
次に、評価部26による評価結果がモニタ27およびプリンタ28に送られ、モニタ27の画面に散布図の画像ともに、対応情報および評価結果が出力されるとともに、プリンタ28により所定の紙面上に出力される(ステップ122)。
本発明では、このようにして1次固有振動数とヘッドスピードの相関を表す散布図、および評価結果が記載された文章(例えば、「あなたのスウィングは、ヘッドスピードがシャフト振動数に敏感なスウィングです」といった文章や、「あなたのスウィングは、ヘッドスピードがシャフト振動数に鈍感なスウィングです」といった文章など)が画像として出力される。
また、散布図の画像はモニタの画面および紙面の双方に出力されることに限定されず、図示しない操作系によっていずれか一方の出力形態を選択し、画面および紙面のいずれか一方に出力してもよい。
本実施形態では、ゴルフクラブの静的特性値としてゴルフクラブの1次の固有振動数を用いている。本発明におけるゴルフボールの静的特性値は、例えば、ゴルフボールのコンプレッションなどゴルフボールに固有の静的特性を示す物性値を必要に応じて設定すればよく、特に限定されない。
また、本発明におけるゴルフクラブ動的特性値は、インパクト時のゴルフクラブのフェース面の向きやクラブフェースの傾きなどであってもよく、特に限定されない。
ゴルフスウィング特徴評価装置1では、このようにしてゴルファのスウィングの特徴を評価する。このようなゴルフスウィング特徴評価装置1で得られた評価結果は、ゴルフクラブの設計や選定に利用できる。
ゴルファは、自分のゴルフスウィングが、ヘッドスピードがシャフト振動数に敏感なスウィングである場合、このような情報(自分のゴルフスウィングが、ヘッドスピードがシャフト振動数に敏感なスウィングであるといった情報)を知っておけば、特に、ゴルフクラブシャフトの振動数に着目して、時間をかけて自分に合ったシャフト振動数のゴルフクラブを探索すれば、自分のゴルフスウィングにおけるヘッドスピードを充分に最適化するゴルフクラブを設計または選定することができる。
このように、ゴルフクラブの設計および選定を、本発明のゴルフスウィングの評価方法によって得られた方針をもって行うことで、短時間で効率的に、自分の所望するゴルフスウィングにおける動的特性値を略最適化するゴルフクラブを設計または選定することができる。
また、ゴルファは、自分のゴルフスウィングが、ヘッドスピードがシャフト振動数に鈍感なスウィングである場合、このような情報(自分のゴルフスウィングが、ヘッドスピードがシャフト振動数に鈍感なスウィングであるといった情報)を知っておけば、時間をかけて自分に合ったシャフト振動数のゴルフクラブを探索することなく、ヘッドスピード以外の、例えば、ゴルフクラブでゴルフボールを打撃した際の飛翔するゴルフボールの方向性などといった動的特性値に着目し、この動的特性値を略最適化させるようにゴルフクラブを設計または選定することができる。
このように、ゴルフクラブの設計および選定を、本発明のゴルフスウィングの評価方法によって得られた方針をもって行うことで、所望の動的特性値に鈍感なゴルフクラブの静的特性値の設計および選定に必要以上の長い時間をかけずに、他の動的特性値に着目して効率的にゴルフクラブの設計および選定を行うことができる。
また、例えば、自分のゴルフスウィングのフォームを変更して、ヘッドスピードがシャフト振動数に敏感なスウィングを目指すなどの方針を得ることもできる。
本発明のゴルフスウィングの評価方法によれば、スウィングシミュレーション解析において、ゴルフクラブモデルでゴルフボールモデルをインパクトさせて、ゴルフスウィングにおける動的特性値としてインパクト直後のゴルフボールの打ち出し速度(打ち出し初速度)の値を算出し、ゴルフクラブの固有振動数(1次の固有振動数)とゴルフボールの打ち出し初速度との相関を表す散布図を作成し、ゴルフクラブの固有振動数の変化量と、ゴルフスウィングにおけるゴルフボールの打ち出し初速度の変化量との相関を表す対応情報を算出し、この対応情報に基いてゴルファ毎にゴルフスウィングを分類してゴルフスウィングを評価してもよい。
具体的には、ステップ102においてゴルフクラブモデルに加えてゴルフボールモデルを生成し、ステップ108においてゴルフクラブモデルの固有値解析を行うとともに、スウィング解析を行うことでゴルフクラブモデルによってゴルフボールモデルを打撃させ、インパクト直後のゴルフボールの挙動を算出する。そして、ステップ110において、これらの解析結果からゴルフクラブモデルにおける静的特性値である1次固有振動数を算出するとともに、インパクト直後のゴルフボールの動的特性値であるゴルフボールの打ち出し初速度の値を算出する。以降、ゴルフクラブのヘッドスピードについて求めた場合と同様に、ステップ114〜ステップ122の処理を実施することで、ゴルフクラブの固有振動数の変化量と、ゴルフスウィングにおけるゴルフボールの打ち出し初速度の変化量との相関を算出し、この対応情報に基いてゴルファ毎にゴルフスウィングを分類してゴルフスウィングを評価して評価結果を出力することができる。
また、本発明のゴルフスウィングの評価方法では、ゴルフボールの静的特性値とゴルフスウィングにおけるゴルフボールの動的特性値との相関を表す散布図を作成し、ゴルフボールの静的特性値の変化量と、ゴルフスウィングにおけるゴルフボールの動的特性値の変化量との相関を表す対応情報を算出し、この対応情報に基いてゴルファ毎にゴルフスウィングを分類してゴルフスウィングを評価してもよい。
図13は、本発明の第2の実施形態である、装置1を用いて行われる、ゴルフボールの静的特性値であるコンプレッションの変化量と、ゴルフボールの動的特性値である打ち出し初速度の変化量の相関に基く、ゴルフスウィングの評価方法の手順を示すフローチャート図である。
このゴルフボールのコンプレッションとゴルフボールの打ち出し初速度との相関に基くゴルファ毎のゴルフスウィングの評価方法は、上記ゴルフクラブモデルにおける固有振動数をゴルフボールモデルのコンプレッション、上記インパクトの瞬間のゴルフクラブのヘッドスピードをインパクト直後のゴルフボールモデルの速度とし、上記ゴルフクラブモデルにおける固有振動数とヘッドスピードとの相関に基く、ゴルフスウィングの評価方法と同様のステップを実施することで行われる。
具体的には、まず、装置1において、図示されない操作系から、ゴルフボールの各部分毎の基準となる設計案の仕様、およびゴルフボールの基準となる設計案の仕様が入力されて設定される(ステップ200)。
具体的には、第1の実施形態と同様に、例えば、ゴルフボールのコア層、マントル層、カバー層それぞれの層の形状(径、厚さ等)や材料定数(密度、ヤング率、剪断弾性率、ポアソン比、エネルギー損失係数)等を基準案の仕様として設定する。また、上記設計パラメータの値の中から変更すべき設計パラメータとして、ゴルフボールのコア層、マントル層、カバー層それぞれの層における、厚さ、密度、エネルギー損失等の設計パラメータを指示入力する。設計パラメータは上記の設計パラメータに限定されず、設計パラメータの種類や数は特に制限されない。また、このとき、インパクトを含んだスウィング解析に用いられるゴルフクラブモデルの基準案も設定される。
これらの設定は、第1の実施形態と同様に、装置1に付随して接続されているマウスやキーボード等の操作系を用いた入力に基づいて設定される。
次に、基準案の仕様と変更すべき設計パラメータの情報から、モデル生成部14において、変更すべき設計パラメータを変数とした、ゴルフボール40のコア層、マントル層、カバー層をそれぞれ再現した、コア層モデル、マントル層モデルおよびカバー層モデルを有する、ゴルフボールを再現したゴルフボールモデル70が生成される。また、ゴルフボールの略最適化設計案の探索に用いられる、基準となるゴルフクラブモデル60も共に生成される(ステップ202)。
生成されるボールモデル70は、第1の実施形態と同様に変更すべき設計パラメータの値が変数となっており、後述するように、変更すべき設計パラメータの割り付け値を定めることによって、ボールモデル70は解析可能なモデルとして完成する。
次に、評価するゴルフスウィングの時系列データが、基準ゴルフクラブモデル60のグリップ部に境界条件として付与される(ステップ204)。
具体的には、第1の実施形態と同様に、メモリ25から、図5に示す方法によって得られた、評価するゴルフスウィングのグリップ38の3次元位置座標とグリップ38の向きの時系列データが呼び出される。
次に、ゴルフボールの基準案に対する変更すべきゴルフボールの設計パラメータ、変更すべき設計パラメータの値の許容範囲がオペレータの入力に応じて設定される(ステップ206)。
そして、ステップ208において、ゴルフボールモデルを所定量だけ変形させる変形シミュレーション解析を行うとともに、ゴルフスウィングのシミュレーション演算を行うことでゴルフクラブモデルによってゴルフボールモデルを打撃させて、インパクト直後のゴルフボールの挙動を算出する。
次に、ステップ210において、これらの解析結果からゴルフボールモデルの静的特性値であるコンプレッション(ゴルフボールを所定量変形させるのに必要な荷重の大きさ)を算出するとともに、インパクト直後のゴルフボールの動的特性値であるゴルフボールの打ち出し初速度の値を算出する。以降、ゴルフクラブのヘッドスピードについて求めた場合と同様に、ステップ214〜ステップ222の処理が実施されて、ゴルフボールのコンプレッションとインパクト直後のゴルフボールの打ち出し初速度との相関を表す散布図が生成される。そして、この散布図を用いて、ゴルフボールのコンプレッションと、ゴルフスウィングにおけるゴルフボールの打ち出し初速度との相関を表す対応情報が算出され、この対応情報に基いてゴルファ毎のゴルフスウィングが分類されてゴルフスウィングが評価され、評価結果が出力される。
ここで、コンプレッションとはボールの硬さを表す目安として一般に用いられている規格であり、ゴルフボールを決められたサイズまで歪ませるために必要な荷重の大きさで表された数値である。すなわち、ゴルフスウィングにおけるゴルフクラブヘッドとの衝撃による潰れやすさを表す、ゴルフボール固有の静的特性値である。
ゴルフボールはゴルフクラブの衝撃によって潰され、元に戻ろうとするエネルギーで飛び出す。この際、インパクトでゴルフボールが潰れれば潰れるほど速く飛び出す(ゴルフボールの打ち出し初速度が高い)というわけではなく、ゴルフボール毎にゴルフスウィングの際のゴルフボールの打ち出し初速度を最速にする適正な変形量がある。ゴルフボールの変形量は、ゴルフクラブヘッドのヘッドスピードやゴルフクラブヘッドの特性(フェース部やクラウン部の剛性等)によって変わり、ゴルファ各人それぞれのヘッドスピードやゴルフクラブのフェースの特性(例えば、フェース部の剛性など)に対し、ゴルフボールの打ち出し初速度を略最大化させる適正なコンプレッションの値がある。
ゴルフボールのコンプレッションとゴルフスウィングにおける打ち出し初速度との相関の散布図を出力してこれらの相関の情報を得ることは、ゴルフボールの設計や選択において、ゴルフクラブの固有振動数とヘッドスピードとの相関の情報を得ることと同様な効果がある。
本実施形態では、ゴルフボールの静的特性値としてゴルフボールのコンプレッションを用いている。本発明におけるゴルフボールの静的特性値は、例えば、ゴルフボールの固有振動数などゴルフボールに固有の静的特性を示す物性値を必要に応じて設定すればよく、特に限定されない。
また、本発明におけるゴルフクラブ動的特性値およびゴルフボールの動的特性値は、インパクト時のゴルフクラブのフェース面の向きやクラブフェースの傾きや、ゴルフボールの打ち出し角、ゴルフボールのスピン量などであってもよく、特に限定されない。
なお、上述の第1の実施形態および第2の実施形態では、それぞれ、2次元の座標平面の一方の軸をゴルフクラブまたはゴルフボールの静的特性値とし、他方の軸を、ゴルフスウィングにおけるゴルフクラブモデルの動的特性値、またはゴルフボールモデルの動的特性値として2次元の座標平面上に散布図(2次元の散布図)を作成した。本発明において作成される散布図は、このような2次元の散布図に限定されない。
例えば、3次元座標軸上の1つの軸をゴルフクラブモデルの固有振動数とし、この軸と直交する2つの軸を、それぞれ、ゴルフクラブモデルのインパクトの瞬間のヘッドスピード、およびインパクト直後のゴルフボールモデルの打ち出し初速度として、それぞれの相関を表す3次元の散布図を作成してもよい。なお、3次元座標軸における各軸は限定されず、例えば、上述のゴルフボールモデルの打ち出し初速度の代わりに、インパクト直前のゴルフクラブモデルのフェースの面の向きやクラブフェースの傾きとしてもよい。
本発明において作成される散布図は、このように3次元の散布図であってもよく、特に限定されない。
以上、本発明のゴルフスウィングの評価方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
図1は、本発明のゴルフスウィングの評価方法を実施する、ゴルフスウィングの評価装置の一例の概略を示すブロック図である。 (a)は、基準ゴルフクラブおよび基準ゴルフボールの一例を示す図であり、(b)は基準ゴルフクラブモデルおよび基準ゴルフボールモデルの一例を示す図である。 図2(b)で示すゴルフクラブモデルのクラブヘッドモデルおよびゴルフボールモデルを拡大して表す図である。 本発明における設計パラメータと中間パラメータとの関係を説明する図である。 本発明におけるゴルフクラブモデルに付与する時系列データの取得方法を説明する図である。 本発明におけるゴルフクラブモデルに付与する時系列データの一例を説明する図である。 図1に示すゴルフスウィングの評価装置を用いて行われる、ゴルフスウィングの評価方法の一例の手順を示すフローチャートである。 本発明において行われる設計パラメータの値の割り付けを説明する図である。 本発明において行われる固有値解析における結果の一例を説明する図である。 本発明において行われるスウィング解析における結果の一例を説明する図である。 (a)および(b)は、図1に示すゴルフスウィングの評価装置において生成される散布図の一例である。 (a)および(b)は、本発明において行われる評価比率の算出手順について説明する図である。 図1に示すゴルフスウィングの評価装置を用いて行われる、ゴルフスウィングの評価方法の他の例の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 装置
2 算出ユニット
4 評価出力ユニット
12 制御部
14 モデル生成部
16 静特性解析演算部
18 スウィング解析演算部
20 特性値算出・統合部
22 散布図データ生成部
23 CPU
24 対応情報演算部
25 メモリ
26 評価部
27 モニタ
28 プリンタ
30 ゴルフクラブ
32 ゴルフクラブシャフト
36 ゴルフクラブヘッド
38 ゴルフクラブグリップ
40 ゴルフボール
60 ゴルフクラブモデル
62 ゴルフクラブシャフトモデル
66 ゴルフクラブヘッドモデル
68 ゴルフクラブグリップモデル
70 ゴルフボールモデル

Claims (12)

  1. ゴルフクラブを把持して行う所望のゴルフスウィングの評価方法であって、
    ゴルフスウィングにおいて用いるゴルフクラブのゴルフクラブモデルを生成するモデル生成ステップと、
    生成されたゴルフクラブモデルの静的状態を特徴づける静的特性値を算出する静的特性値算出ステップと、
    ゴルフクラブモデルを用いて前記ゴルフスウィングを再現するために、前記ゴルフクラブモデルに所定の境界条件を与えて前記ゴルフクラブモデルのスウィング挙動を演算し、ゴルフスウィングにおけるゴルフクラブモデルの所望の動的特性値を算出する動的特性値算出ステップと、
    前記静的特性値算出ステップおよび前記動的特性値算出ステップを、生成されるゴルフクラブモデルの種類を変えながら繰り返し行うことで、複数のゴルフクラブモデルそれぞれについて前記静的特性値と前記動的特性値とを求める繰り返しステップと、
    前記繰り返しステップで求められた複数の前記ゴルフクラブモデルの前記静的特性値と前記動的特性値との対応関係を求め、この対応関係を表す情報に基づき、前記ゴルフスウィングの特徴を分類して評価するスウィング評価ステップとを有することを特徴とする、ゴルフスウィングの評価方法。
  2. 前記ゴルフクラブモデルの静的特性値はゴルフクラブモデルの1次固有振動数であり、かつ、前記ゴルフクラブモデルの動的特性値は、ゴルフスウィングのインパクトの直前における、ゴルフクラブヘッドのヘッドスピードであることを特徴とする、請求項1に記載のゴルフスウィングの評価方法。
  3. 前記スウィング評価ステップは、
    前記繰り返しステップにおいて求められた各ゴルフクラブモデルの前記静的特性値と前記動的特性値との対応関係を表した散布図を生成し、
    この散布図を基に、前記静的特性値と前記動的特性値との対応関係を表す前記情報を算出することを特徴とする、請求項1または2に記載のゴルフスウィングの評価方法。
  4. 前記スウィング評価ステップにおいて算出される前記情報は、所定の評価範囲において、前記静的特性値と前記動的特性値との相関を直線回帰した回帰直線の傾きの値であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のゴルフスウィングの評価方法。
  5. 前記評価範囲は、前記静的特性値と前記動的特性値との相関関係を曲線回帰した回帰曲線における前記動的特性値の極大値、およびこの極大値と隣り合う極小値によって規定された範囲であることを特徴とする、請求項4に記載のゴルフスウィングの評価方法。
  6. 前記ゴルフクラブモデルの静的特性値はゴルフクラブモデルの1次固有振動数であり、かつ、前記ゴルフクラブモデルの動的特性値は、ゴルフスウィングのインパクトの直前におけるゴルフクラブヘッドのヘッドスピードであり、前記スウィング評価ステップは、前記回帰直線の傾きの値に応じて、ヘッドスピードがゴルフクラブシャフトの振動数の変化に敏感なゴルファであるか否かを分類することを特徴とする、請求項4または5に記載のゴルフスウィングの評価方法。
  7. 前記スウィング評価ステップにおいて算出される前記情報は、前記動的特性値の最小値に対する前記動的特性値の最大値の比の値であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のゴルフスウィングの評価方法。
  8. 前記ゴルフクラブモデルの静的特性値はゴルフクラブモデルの1次固有振動数であり、かつ、前記ゴルフクラブモデルの動的特性値は、ゴルフスウィングのインパクトの直前におけるゴルフクラブヘッドのヘッドスピードであり、前記スウィング評価ステップは、前記最小値に対する前記最大値の比の値に応じて、ヘッドスピードがゴルフクラブシャフトの振動数の変化に敏感なゴルファであるか否かを分類することを特徴とする請求項7に記載のゴルフスウィングの評価方法。
  9. 前記モデル生成ステップで生成されるゴルフクラブモデルは、ゴルフクラブの設計パラメータの値を、実験計画法によって定めることにより生成されるモデルであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のゴルフスウィングの評価方法。
  10. 前記ゴルフクラブモデルは、少なくともゴルフクラブシャフトモデルの端部に有限要素で離散化されたゴルフクラブヘッドモデルが設けられていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のゴルフスウィングの評価方法。
  11. 前記ゴルフクラブヘッドモデルの前記有限要素を六面体ソリッド要素としたことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載のゴルフスウィングの評価方法。
  12. 前記モデル生成ステップにおいて、ゴルフクラブモデルとともにゴルフボールモデルを生成し、
    前記動的特性値算出ステップにおいて、前記スウィング挙動を演算する際に、前記ゴルフクラブモデルで前記ゴルフボールモデルにインパクトを与え、ゴルフスウィングにおけるゴルフクラブモデルの動的特性値として、インパクト直後のゴルフボールの動的挙動を特徴づける特性値を用いることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のゴルフスウィングの評価方法。
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