JP2006081339A - 集積回路及びコンバータ回路 - Google Patents

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典弘 榎本
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Abstract

【課題】
簡単な回路構成で、複数の容量を充電する際の充電電流の最大値を低減する集積回路及びコンバータ回路を提供する。
【解決手段】
DCDCコンバータ回路1は、入力端子21と接地GNDとの間に並列又は直列に切り替え可能に接続された容量2〜4と、容量2〜4が並列接続された場合に、最後段の容量2を除く容量3,4に直列に接続されるスイッチSW1,SW2と、スイッチSW1,SW2を駆動するバッファ回路B1,B2とを有し、入力電圧VIが昇圧され容量2の端子電圧VOが出力電圧として出力される。バッファ回路B2は、前段の容量3の端子電圧V1を入力電圧とし、バッファ回路B1は、最後段の容量2の端子電圧VOを入力電圧とすることで、初期充電の際、スイッチSW1、SW2をオンして各容量に充電電流を供給するタイミングを異ならせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、並列接続された複数の容量を充電する際の消費電流の抑制を図った集積回路及びこの集積回路を有するコンバータ回路に関する。
携帯電話等の携帯機器は、バッテリ、電池等を使用した電源装置により駆動される。また、携帯機器に搭載された中小型の液晶表示装置はゲートドライバ、ソースドライバ等の集積回路(IC:Integrated Circuit)により制御される。これらのICは低電力を実現するため、最適化された各種電圧を、チャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路により生成する。
通常、ゲートドライバは約±15Vの電圧が必要である。このため、バッテリ、電池等の電源装置により生成された入力電圧3〜5Vから、ソースドライバ等のICに必要な複数の電圧を生成する。
特にゲートドライバは、±15V程度の電圧にて動作し、これをバッテリ、電池等の電源装置の電圧を入力電圧とする3〜5V程度から生成するため、3〜6倍の昇圧率を有するチャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路が使用される。
チャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路は、複数の容量を有する。各容量の容量が同一である場合であって、入力電圧を例えば3倍に昇圧する場合には、3つの容量が設けられる。各容量を入力電圧が供給される入力端子と接地との間に並列接続して充電し、その後接続を切り替え、前段の容量の端子電圧を後段の容量の接地側端子に入力することで各容量の端子電圧が昇圧され、最終段の容量の端子電圧が、入力電圧が昇圧された出力電圧として出力される。
ここでは、DCDCコンバータの起動時、各容量の初期充電を行う際について説明する。図10は、一般的な従来のチャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路を示す回路図である。また、図11は、従来のDCDCコンバータを充電する際の回路構成示す図、図12は、従来のDCDCコンバータにおいて入力電圧を昇圧する際の回路構成を示す図である。また、図13は、図11の構成とした場合の各接点電位、並びに入力電圧及び入力電圧を説明する図である。
図10に示すように、DCDCコンバータ回路101は、入力電圧を供給する入力端子121と接地GNDとの間に3つの容量103、104、102を有する。このうち、入力端子121にダイオード122を介して一端が接続され、他端が接地GNDに接続される容量102の端子電圧VOを、出力電圧として出力するものとする。このDCDCコンバータ回路101は、容量102〜104を入力端子121と接地GNDとの間で並列接続する(図11参照)ためのスイッチSW111〜SW114を有する。また、容量103、104、102を入力端子121と接地GNDとの間に直列に接続する(図12参照)スイッチSW121〜SW123を有する。
従来のDCDCコンバータ回路101においては、起動時における各容量102〜104は初期充電のため、図11に示す回路構成、すなわち入力電圧と接地GNDとの間に並列接続される。この構成により、図13に示すように入力電圧VIが立ち上がったタイミングでt0において各容量102〜104への充電が同時に開始される。各容量102〜104への充電は、それぞれの端子電圧VO、V1、V2が入力電圧VIとほぼ等しくなるまで継続される。
この充電期間に発生する充電電流Iの最大電流Imaxは、使用する容量の個数に比例する。図10の構成においては、3つの容量が設けられており、各容量に充電電流Iが流れるため、充電時の最大電流Imaxは、I×3と大きい値となる。
携帯電話等の携帯機器に使用されるバッテリ、電池等を使用した電源装置は、電流負荷による電圧変動が大きく、通常、電流が任意の電流以上に増加した場合、電源装置を含む装置の破壊を防止するため動作を停止する保護回路を内蔵している。
しかし、上述のチャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路は、低電力である一方、昇圧率が大きいため起動時の容量への充電電流の最大電流Imaxも大きくなるため、電源装置の保護回路の設計が非常に難しい。
そこで、例えば特許文献1に記載のチャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路においては、起動時の容量への充電期間が分散されるように、各容量の充電に対する動作順序を制御することにより充電電流の最大電流値の低減を実現させている。
特開2003―244940号公報
しかしながら、特許文献1などの従来技術においては、チャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路には、起動時において、各容量への充電期間を分散するように充電動作の順序を制御するため、各容量に対して直列に抵抗を設けたり、複雑な制御信号を生成する回路を追加したりする必要がある。このため、チャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路の設計は、非常に難しく、かつ制御回路の追加によってICのチップサイズが増加したり、または外付け部品の追加によってモジュールサイズが増加したりするという問題点がある。このチップサイズの増加又はモジュールサイズの増加は、携帯機器において重要な小型化の点において不利である。すなわち、複数の容量の充電時における充電電流の最大電流値の低減を図ろうとすると、回路構成が複雑になるという問題点がある。
本発明にかかる集積回路は、入力電圧が供給される入力端子と接地端子との間に並列接続される複数の容量と、前記複数の容量のうち少なくとも一の容量に対して直列に接続されるスイッチと、前記スイッチを駆動する駆動回路とを有し、一の容量に直列に接続される前記スイッチを駆動する前記駆動回路は、前記一の容量の前段の容量の端子電圧を入力とし前記スイッチをオンすることにより前記一の容量を前記入力端子と接続することを特徴とする。
本発明においては、前段の容量の端子電圧を入力とし、後段の容量の充電を開始させるスイッチをオンする駆動回路を設ける。このような簡単な構成により、前段の端子電圧に応じて駆動回路がスイッチをオンし、当該スイッチをオンすることで後段の容量の充電を開始させ、これにより、当該後段の容量の端子電圧が上昇し、この端子電圧を入力とする駆動回路が後段の容量の充電を開始させるスイッチをオンする。このことにより、各容量における充電開始のタイミングをずらすことができ、充電電流の最大値を低減することができる。
本発明にかかるコンバータ回路は、直列又は入力電圧が供給される入力端子と接地端子との間に並列に切り替え可能に接続された複数の容量と、前記複数の容量が並列接続された場合に、最後段の容量を除く容量に直列に接続される第1のスイッチと、前記第1のスイッチを駆動する駆動回路とを有し、前記駆動回路のうち最前段の容量を除く容量に直列に接続される前記第1のスイッチを駆動する駆動回路は、前段の容量の端子電圧を入力電圧とし前記第1のスイッチをオンすることにより前記容量を入力端子と接続し、前記最前段の容量に直列に接続される前記第1のスイッチを駆動する駆動回路は、前記最後段の容量の端子電圧を入力電圧とし前記第1のスイッチをオンすることにより前記容量を入力端子と接続し、前記最後段の容量の端子電圧を、前記入力電圧を昇圧した出力電圧として出力することを特徴とする。
本発明においては、複数の容量が並列接続された場合には駆動回路により順次充電が開始され、直列接続された場合には入力電圧が昇圧されることで、複数の容量の充電開始時間を分散させ充電電流の最大値を低減させたコンバータ回路を提供することができる。
本発明に係る集積回路及びコンバータ回路によれば、簡単な回路構成で、複数の容量を充電する際の充電電流の最大値を低減することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態は、本発明を、電源投入時の充電電流の最大電流値を低減させることができるチャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路に適用したものである。
図1は、本実施の形態におけるチャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路を示す回路図である。また、図2及び図3は、それぞれDCDCコンバータ回路に含まれる容量の充電時及び昇圧時の回路構成を説明する図である。図1に示すように、DCDCコンバータ回路1には、入力電圧VIが供給される入力端子21と接地GNDとの間に複数の容量が設けられている。これらの複数の容量は、後述するように、充電時には、入力端子21と接地GNDとの間に並列接続されるよう切り替え制御される。ここで、並列接続された場合の最後段に配置される容量2の一方の端子10は、入力端子21に、ダイオード22を介して接続され、他方の端子は接地GNDに接続される。そして、一方の端子10の端子電圧VOが、入力電圧VIを昇圧した出力電圧として出力される。そして、この容量2を除く容量、すなわち容量3、4には、それぞれ例えばMOSトランジスタからなるスイッチSW1、SW2が直列に接続されている。本実施の形態においては、スイッチSW1、SW2は、入力端子21と容量3、4との間にそれぞれ直列に接続される。
なお、本実施の形態においては、スイッチSW1、SW2は入力端子21と容量3、4との間に直列接続されたものとして説明するが、後述するように、容量3、4と接地GNDとの間に接続される構成としてもよい。また、ここでは、容量がいずれもいずれも同一であって、各3つの容量2〜4を有するものとして説明するが、2又は4以上の容量としてもよいことは勿論である。例えば入力電圧VIを更に高い昇圧率で昇圧する場合は、容量を4以上とすればよい。
DCDCコンバータ回路1は、更に、スイッチSW1、SW2を駆動する駆動回路として、バッファ回路B1、B2を有する。このバッファ回路のうち、最前段の容量3を除く容量、すなわち本実施の形態においては、容量4に直列接続されたスイッチSW2を駆動するバッファ回路B2は、前段の容量3の端子電圧V1を入力とし、スイッチSW2のオン・オフを制御する。また、バッファ回路のうち、最前段の容量3に直列接続されたスイッチSW1を駆動するバッファ回路B1は、最後段の容量2の端子電圧VOを入力として、スイッチSW1のオン・オフを制御する。
そして、各バッファ回路B1、B2は、それぞれ入力される端子電圧VO、V1が所定の電圧より小さい場合に、各バッファ回路B1、B2が駆動すべきスイッチSW1、SW2をオフ状態に固定する。一方、端子電圧VO、V1が所定電圧以上の場合、スイッチSW1をオン状態に固定する。なお、上記所定電圧の値は、バッファB1、B2にそれぞれ個別に設定してもよく、同一であってもよい。
また、DCDCコンバータ回路1は、容量2〜4を充電する際、図2に示すように、各容量2〜4を入力端子21と接地GNDとの間に並列接続するスイッチ(第1のスイッチ)SW11〜スイッチSW14を有する。スイッチSW11は、入力端子VIとスイッチSW1との間に設けられ、スイッチSW12は、容量3と接地GNDとの間に設けられ、スイッチSW13は、入力端子21とスイッチSW2との間に設けられ、スイッチSW14は、容量4と接地GNDとの間に設けられる。これらのスイッチSW11〜SW14は、制御信号CNTによりそのオン・オフが制御され、例えば制御信号CNTがハイレベルのときオン状態となり、ロウレベルのときオフ状態となる。
更に、DCDCコンバータ回路1は、入力電圧VIを昇圧する際、図3に示すように、入力端子21と接地GNDとの間にて容量4、3、2を直列に接続するスイッチSW21〜スイッチSW23を有する。すなわち、スイッチSW21〜スイッチSW23により、入力端子21と最前段の容量3、容量4を直列に接続し、容量4の入力側端子11及び最後段の容量2の入力側端子10とを接続する。
スイッチSW21は、入力端子21と容量3の接地側端子と間に設けられ、スイッチSW22は、容量3の入力側端子C1と容量4の接地側端子との間に設けられ、スイッチSW23は、容量4の入力側端子C2と容量2の入力側端子VOとの間に設けられる。これらのスイッチSW21〜SW23は、制御信号CNTBによりそのオン・オフが制御され、例えば制御信号CNTBがハイレベルのときオン状態となり、ロウレベルのときオフ状態となる。なお、本実施の形態においては、容量4の入力側端子12が容量2の入力側端子10と接続されるものとするが、容量4の入力側端子12と容量2の接地GND側端子とを接続するようにしてもよい。この場合、容量3、4、2は、入力端子21と端子10との間に直列に接続される構成となる。
制御信号CNTと制御信号CNTBは、後述するように、逆相の信号であり、制御信号CNTがハイレベルとなりスイッチSW11〜SW14がオン状態のとき、制御信号CNTBがロウレベルとなりスイッチSW21〜23がオフ状態となる。これにより、図2に示す回路構成となり、各容量2〜4が充電される。また、制御信号CNTがロウレベル、スイッチSW11〜SW14がオフ状態のとき、制御信号CNTBがハイレベル、スイッチSW21〜23がオン状態となり、図3に示す回路構成となり、入力電圧が昇圧される。このDCDCコンバータ回路1は、所定のタイミングでスイッチSW21〜SW24、SW31〜SW33を切り替え制御する図示しない制御回路を有する。
ここで、DCDCコンバータ回路1を起動した際の容量2〜4の容量は0であり、これらの容量2〜4を空の状態から一度に充電(初期充電)すると、上述したように、起動時の充電電流が大きくなってしまう。そこで、本実施の形態においては、各容量の充電期間を分散させることで、初期充電の際の充電電流を抑制するものである。
図4は、初期充電の際のDCDCコンバータ回路1の回路構成を示す図である。すなわち、図1において、スイッチSW11〜SW14がオン状態となった場合の回路構成を示す。容量2〜4は、電源端子VIと接地GNDとの間に並列に接続され、電源端子VIと昇圧のために使用される容量3、4との間にはそれぞれスイッチSW1、SW2が接続されている。そして、スイッチSW1は、出力電圧を出力する容量2の端子電圧VOを入力とするバッファ回路B1によりオン・オフを制御され、スイッチSW2は、容量3の端子電圧V1を入力とするバッファ回路B2によりオン・オフを制御される。
次に、このように構成されたDCDCコンバータ回路1の動作について説明する。図5は、DCDCコンバータ回路1の昇圧動作時の各接点電位を示す図であり、図6は、充電電流II、入力電圧VI、各容量2〜4の端子電圧VO、V1、V2を示す図である。
DCDCコンバータ回路1には、図5に示すように、互いに逆相のCNT、CNTBが供給され、基本的には、スイッチSW11〜SW14、スイッチSW21〜SW23をオン・オフすることで、図2の回路構成と図3の回路構成とを切り替え、所望の出力電圧になるまで充電、昇圧を繰り返す。ここで、DCDCコンバータ回路1の電源投入時のタイミングT0〜T1に示す間の初期充電において、図4に示す本実施の形態における回路構成とし、各容量の充電開始タイミングをずらし、充電期間を分散させる。
なお、その他のタイミング、すなわちタイミングT1以降の動作については、本実施の形態におけるDCDCコンバータ回路1においても、一般的なチャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路と同様の動作を実行するものとする。すなわち、初期充電(T0〜T1)の後、スイッチSW11〜14、スイッチSW21〜23を切り替えることで、各容量2〜4は、入力端子21から接地GNDにかけて図3のように直列に接続される。これにより、入力端子21が容量3の接地側端子と接続され、当該接地側端子が入力電圧VIとされる。そして、カップリングにより瞬間的に容量3の端子電圧V1が入力電圧VI分上昇する。この容量3の入力側端子11と容量4の接地側端子とが接続され、容量4の端子電圧V2がカップリングにより容量3の入力側端子11の端子電圧V1分上昇する。更に、容量4の入力側端子12と容量2の端子電圧VOとが接続される。
タイミングT1〜T2の間に、入力電圧VI分上昇した端子電圧V1、端子電圧V1文上昇した端子電圧V2は時定数に従って放電される。一方、容量4の入力側端子12の端子電圧V2と、容量2の入力側端子10の端子電圧VOとが同一の電圧になるよう端子電圧VOが上昇する。
そして、再び、スイッチSW11〜14、スイッチSW21〜23を切り替えることで、各容量2〜4は、図2のように接続され、容量3、4は接地GNDに接続されるため、切り替えのタイミングT2から放電され、T3までの間、容量3、4は同時に充電される。各容量3、4が充電された後、タイミングT3にて、再び図3の回路構成に切り替えられる。そして、上述と同様に、容量3、4の端子電圧V1、V2が上昇し、タイミングT3から次に図2の回路構成に切り替えられるタイミングT4までの間、端子電圧VOが上昇する。このように、制御信号CNT、CNTBにより、図2と図3の回路構成を切り替えることで、各容量3、4、2が充電され、昇圧される動作が繰り返され、入力電圧VIが所望の電圧まで昇圧される。本実施の形態においては、同一容量の容量を3つ使用したDCDCコンバータ回路であるため、最終的には出力電圧=入力電圧VI×3まで昇圧され一定となる。こうして入力電圧VIが昇圧された出力電圧(VO=VI×3)を得ることができる。
ここで、タイミングT0〜T1の間の初期充電においては、上述したように、各容量2〜4は、空の状態で充電されていないためこれらを同時に充電するには大きな充電電流Iを必要とする。そこで、本実施の形態におけるDCDCコンバータ回路1は、初期充電の際は、図4の回路構成とし、各容量の充電期間の開始タイミングをずらしている。次に、この初期充電の動作について更に詳細に説明する。図6に示すタイミングt0〜t3の間は、例えば図5に示すタイミングT0〜T1の間に相当するものとする。なお、タイミングT1をタイミングt3以降のタイミングとしてもよい。また、タイミングT0〜T1は、タイミングT1〜T2の例えば3倍としているが、容量の充電容量、充電期間等に合わせて適宜設定されるものとする。また、各容量3、4、2は、例えば入力電圧VIと同レベルまで充電されるものとする。
図6に示すように、DCDCコンバータ回路1の回路起動時t0(=T0)以前においては、各容量2〜4の端子電圧VO、V1、V2は接地GNDと等しく充電されていない状態である。このため、各容量3、4に直列に挿入されたスイッチSW1、SW2をそれぞれ駆動するバッファ回路B1、B2には、接地電位が入力されるため、スイッチSW1、SW2をオフ状態に固定される。
そして、DCDCコンバータ回路1が起動すると(タイミングt0=T0)、入力端子21には入力電圧VIが供給される。これにより容量2の充電が開始され、端子電圧VOが上昇していく。この端子電圧VOを入力とするバッファ回路B1は、所定の入力電圧となるまでスイッチSW1をオンしない。したがって、端子電圧VOが所定の電圧に上昇するまでスイッチSW1はオフのままとなっている。
次に、端子電圧VOが上記所定電圧まで上昇する(タイミングt1)と、バッファ回路B1がスイッチSW1をオンにする。これにより、容量3の充電が開始され、端子電圧V1が上昇していく。そして、端子電圧V1が所定の電圧まで上昇したタイミングt2にて、バッファ回路B2がスイッチSWをオンにする。これにより、容量4の充電が開始される。以上のような動作にて各容量の充電期間を分散させことができる。
ここで、例えばバッファ回路B1、B2がスイッチSW1、SW2をオンする入力電圧を適当に選択すれば、DCDCコンバータ回路1における各容量2〜4に供給される充電電流I0、I1、I2の合計、すなわちDCDCコンバータ回路1に流れる充電電流II=I0+I1+I2の最大電流は、例えば容量が1つのときの最大電流と同程度とすることができる。
すなわち、本発明の実施の形態おにいては、図5に示したように、各容量2〜4は、それぞれ異なる時点t0〜t2にて充電が開始され、各容量2〜4の充電期間の開始タイミングが分散している。すなわち、容量の充電を開始させるスイッチと、前段の容量の端子電圧を入力し、前段の容量の端子電圧が所定の電圧になると、スイッチをオンして次段の容量の充電を開始させる駆動回路を設け、各容量を順次充電するようにしたので、充電電流の最大電流値は例えば1個分の容量に流す充電電流と同程度とすることができる。また、チャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路1に設けられる各容量の充電動作順序を制御するための複雑な制御回路、又は外付け部品を追加することなく、スイッチ及び駆動回路を設けるという簡便な構成のみで充電電流の最大電流値を低減することが可能となる。このように簡便な回路構成にて充電電流の最大電流値を低減できるため、モジュールの設計が容易であり開発期間を短縮することができ、汎用性が極めて高いDCDCコンバータ回路1を提供することができる。
本実施の形態におけるチャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路1は、上述したように、その回路構成の単純であり、追加部品がない点において上記のICチップサイズの小型化、外付け部品削減によるモジュールサイズの低減が可能となる。したがって、ICチップサイズの小型化、外付け部品削減によるモジュールサイズの低減、開発期間の短縮のための汎用性が重要となる、携帯電話等の携帯機器に使用されるチャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路に好適に適用することができる。
また、本実施の形態においては、図1に示すように、スイッチSW1とスイッチSW11、スイッチSW2とスイッチSW12を設けているが、これらのスイッチを共用するようにしてもよいことは勿論である。この場合は、スイッチSW1は、バッファ回路B1又は制御信号CNTに応じてそのオン・オフが制御されるものとする。また、図1を図2のように構成するためには、スイッチSW11、SW12をオンすると同時に、SW1、SW2をオンする必要があるが、制御信号CNT、CNTBを出力する上述の制御回路又は別の制御回路により、スイッチSW1、SW2を制御すればよい。また、初期充電後(タイミングT1以降)において、上記制御回路等によりスイッチSW1、SW2を駆動するバッファ回路B1、B2を制御するようにしてもよい。
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態は、図1に示す実施の形態1において、容量3、4に直列に接続されたスイッチSW1、SW2に並列に接続される抵抗R1、R2を設けたものである。その他の構成については、図1に示す実施の形態1と同様である。図7は、本発明の実施の形態2にかかるDCDCコンバータ回路の初期充電時の回路構成を示す図である。なお、図7に示す実施の形態2、後述する図9に示す実施の形態3において、図1に示す実施の形態1と同一構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図7に示すように、入力端子21と容量3との間に直列に挿入されたMOSスイッチSW1に抵抗R1を並列接続し、入力端子21と容量4の間に直列に挿入されたMOSスイッチSW2に抵抗R2を並列に接続する。この抵抗R1、R2は、例えばMOSトランジスタからなる抵抗用MOSスイッチとすることができる。抵抗用MOSスイッチを常時オン状態に固定することにより、入力端子21と容量3、4を接続する。抵抗R1、R2の抵抗値に応じて容量3、4の充電期間を所望の時間に設定することができる。例えば、抵抗用MOSスイッチのON抵抗は大きく、容量3、4を緩やかに充電することができる。実施の形態1におけるDCDCコンバータ回路1においては、バッファ回路B1、B2によりスイッチSW1、SW2がオンされるまで容量3、4の充電が開始されなかったが、本実施の形態におけるDCDCコンバータ回路31においては、抵抗R1、R2を付加することで、起動時から容量3、4の充電が開始される。
図8は、上述の図6に対応する図であって、DCDCコンバータ31の初期充電における充電電流II、出力電圧VO、端子電圧V1、V2、入力電圧VIを示す図である。タイミングt0〜t1において、容量2は、実施の形態1と同様、入力電圧VIにより充電電流I0が供給され充電が開始され、その端子電圧VOが上昇する。又、容量3にも充電電流I1が供給され充電が開始される。この場合、抵抗R1により、充電電流I1は充電電流I0より小さい値となる。端子電圧VOが所定電位まで上昇するタイミングt2にてバッファ回路B1がスイッチSW1をオンすることで、スイッチSW1からの充電電流が合流し、容量3に流れる充電電流I1が大きくなり充電速度が速まる。この容量3の端子電圧V1が所定の電圧まで上昇するタイミングt2にてバッファB2がオンし、スイッチSW2からの充電電流が合流し、容量4の充電電流I2が合流し、容量4に流れる充電電流I2が大きくなる。
すなわち、容量3、4は、入力端子21に入力電圧が供給されるタイミングt0にて充電が開始されるため、タイミングt1の時点ではある程度の充電がされている。したがって、バッファ回路B2を駆動する端子電圧V1が駆動電圧まで上昇する時間が実施の形態1に比して短くなる。また、容量3、4は、それぞれタイミングt1、t2ではなく、タイミングt0から充電が開始されるので満充電になるまでの時間が短くてよい。なお、図8においては、簡単のため、図6のタイミングt0〜t3と同様としているが、実施の形態1に比して各容量が満充電されるまでの期間は短くなる。
本実施の形態においては、抵抗R1、R2を設けているため、最大電流は、3つの容量を同時に充電する場合に比して小さく抑えることができる。また、起動時の充電電流の合計I=I1+I2+I3の最大電流値が実施の形態1と比較すると若干増加するが、起動時のタイミングt0にて容量3、4の充電を開始するため、充電期間を短くすることができる。
次に、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態は、駆動回路として、バッファB1、B2の替わりにコンパレータCP1、CP2を設ける点が実施の形態1と異なる。その他の構成は、実施の形態1と同様である。図9は、本発明の実施の形態3のDCDCコンバータの初期充電時における回路構成を示す図である。
実施の形態1においては、スイッチSW1、SW2を駆動する駆動回路として、バッファ回路B1、B2が設けられていたのに対し、本実施の形態においては上記駆動回路として、コンパレータ回路CP1、CP2を設ける。コンパレータ回路CP1、CP2の一方の入力にバッファ回路B1、B2の入力と同様の前段の容量の端子電圧VO、V1を入力し、もう一方の入力に任意の基準電圧Vrefを入力する。このことにより、本実施の形態においても、実施の形態1と同様の効果を奏すると共に、回路規模若干大きくなるものの、各容量3、4の充電期間を正確に制御することができる。
また、本実施の形態においても、実施の形態2と同様、スイッチSW1、SW2に並列であって、入力端子21と容量3、4とをそれぞれ直列に接続する、例えばMOSスイッチ等からなる抵抗を設けてもよい。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、本実施の形態においては、DCDCコンバータ回路を例にとって説明したが、複数の容量を並列に接続し、それら複数の容量の充電が必要な場合に本発明を適用できることは勿論である。すなわち、上述のように容量の充電を開始するスイッチを設け、各スイッチに対し前段の端子電圧を入力とする駆動回路を設けることで、各容量の充電開始時間を分散させ、充電電流の最大値を小さくすることができる。これにより、回路の電圧変動を抑え、また、各容量を一度に充電するのに比べて充電電流を低減することができる。
本発明の実施の形態1にかかるチャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかるDCDCコンバータ回路に含まれる容量の充電時の回路構成を説明する図である。 本発明の実施の形態1にかかるDCDCコンバータ回路に含まれる容量の昇圧時の回路構成を説明する図である。 本発明の実施の形態1にかかるDCDCコンバータの初期充電の際の回路構成を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかるDCDCコンバータ回路の昇圧動作時の各接点電位を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかるDCDCコンバータの初期充電の際の充電電流II、入力電圧VI、各容量2〜4の端子電圧VO、V1、V2を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるDCDCコンバータ回路の初期充電時の回路構成を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるDCDCコンバータの初期充電における充電電流II、出力電圧VO、端子電圧V1、V2、入力電圧VIを示す図である。 本発明の実施の形態3にかかるDCDCコンバータの初期充電時における回路構成を示す図である。 一般的な従来のチャージポンプ方式のDCDCコンバータ回路を示す回路図である。 従来のDCDCコンバータを充電する際の回路構成示す図である。 従来のDCDCコンバータにおいて入力電圧を昇圧する際の回路構成を示す図である。 従来のDCDCコンバータの充電時の各接点電位、並びに入力電圧及び入力電圧を説明する図である。
符号の説明
1,31,41,101 DCDCコンバータ回路
21 入力端子、 10,11,12 入力側端子
22 ダイオード

Claims (11)

  1. 入力電圧が供給される入力端子と接地端子との間に並列接続される複数の容量と、
    前記複数の容量のうち少なくとも一の容量に対して直列に接続されるスイッチと、
    前記スイッチを駆動する駆動回路とを有し、
    前記一の容量に直列に接続される前記スイッチを駆動する前記駆動回路は、前記一の容量の前段の容量の端子電圧を入力とし前記スイッチをオンすることにより前記一の容量を前記入力端子と接続する
    ことを特徴とする集積回路。
  2. 前記スイッチは、前記容量と前記接地端子との間に設けられる
    ことを特徴とする請求項1記載の集積回路。
  3. 前記スイッチは、前記入力端子と前記容量との間に設けられる
    ことを特徴とする請求項1記載の集積回路。
  4. 前記駆動回路は、入力される前記端子電圧が所定電圧以上となると前記スイッチをオンするバッファ回路である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の集積回路。
  5. 前記駆動回路は、基準電圧と入力される前記端子電圧との比較結果に応じて前記スイッチをオンする比較回路である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の集積回路。
  6. 前記スイッチに並列に接続され前記入力端子と前記容量とを接続する抵抗を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の集積回路。
  7. 前記複数の容量は、直列又は前記入力端子と接地端子との間に並列に切り替え可能に接続されたものであって、
    前記複数の容量のうち最前段の容量に接続されたスイッチを駆動する前記駆動回路は、前記最後段の容量の端子電圧を入力とし、
    前記最後段の容量の端子電圧を、入力電圧を昇圧した出力電圧として出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の集積回路。
  8. 直列又は入力電圧が供給される入力端子と接地端子との間に並列に切り替え可能に接続された複数の容量と、
    前記複数の容量が並列接続された場合に、最後段の容量を除く容量に直列に接続される第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチを駆動する駆動回路とを有し、
    前記駆動回路のうち最前段の容量を除く容量に直列に接続される前記第1のスイッチを駆動する駆動回路は、前段の容量の端子電圧を入力電圧とし当該端子電圧が所定電圧以上となると前記第1のスイッチをオンすることにより前記容量を入力端子と接続し、前記最前段の容量に直列に接続される前記第1のスイッチを駆動する駆動回路は、前記最後段の容量の端子電圧を入力電圧とし、当該端子電圧が所定の電圧以上となると前記第1のスイッチをオンすることにより前記容量を入力端子と接続し、
    前記最後段の容量の端子電圧を、前記入力電圧を昇圧した出力電圧として出力する
    ことを特徴とするコンバータ回路。
  9. 前記複数の容量を前記入力端子と前記接地端子との間にて並列接続する第2のスイッチと、
    前記複数の容量を直列接続する第3のスイッチとを有し、
    前記第2のスイッチ及び第3のスイッチは、制御信号に応じて替え制御される
    ことを特徴とする請求項8記載のコンバータ回路。
  10. 前記最後段の容量を除く容量は、前記入力端子との間及び前記接地端子との間にそれぞれ前記第2のスイッチを有し、当該第2のスイッチのうちいずれか一方を前記第1のスイッチと共有する
    ことを特徴とする請求項9記載のコンバータ回路。
  11. 前記複数の容量の初期充電時にのみ前記駆動回路に端子電圧を供給する
    ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項記載のコンバータ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009124931A (ja) * 2007-10-22 2009-06-04 Rohm Co Ltd チャージポンプ回路ならびにそれを利用した過電圧保護回路および電子機器

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