JP2006075688A - ミスト・粉塵類の捕集装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 捕集部1から吸引される空気中のミスト・粉塵類を分離させる分離タンク10は、モータ装置22により駆動回転される主軸21をタンク本体11内の中心部上方に鉛直状に設け、円盤型回転ブラシ25と振り切り部材30とを該主軸に順に取付けて固定を施し、タンク本体内に設けた隔壁板17に入口側の円盤型回転ブラシ25を近接させるように配置し、タンク本体内の下方に、底部に向かってラッパ形状に拡がるように形成されたサイクロン32を設けてなり、吸引される空気中のミスト・粉塵類を分離タンク10内で分離させ、その分離されたミスト・粉塵類を分離タンクの下部に貯留して回収させるようにした。
【選択図】 図1
Description
その分離タンクについては、駆動手段により駆動回転される主軸をタンク本体内の中心部上方に鉛直状に設け、多数のブラシ片が固定部に放射状に突設された少なくとも一つの円盤型回転ブラシと下向き椀形状の振り切り部材とを該主軸に順に取付けて固定を施し、中心に開口部が形成された環状の隔壁板をタンク本体内に設けると共に当該隔壁板に入口側の円盤型回転ブラシを近接させるように配置し、そのタンク本体内の下方に、底部に向かってラッパ形状に拡がるように形成されたサイクロンを設けてなり、前記サイクロンの排気側に連結された前記吸入手段の運転によって前記捕集部から吸引される空気中のミスト・粉塵類を前記分離タンク内で分離させ、その分離されたミスト・粉塵類を前記分離タンクの下部に貯留させるように構成したことを特徴とする。
その分離タンクについては、駆動手段により駆動回転される主軸をタンク本体内の中心部上方に鉛直状に設け、多数のブラシ片が固定部に放射状に突設された少なくとも一つの円盤型回転ブラシと下向き椀形状の振り切り部材とを該主軸に順に取付けて固定を施し、中心に開口部が形成された環状の隔壁板をタンク本体内に設けると共に当該隔壁板に入口側の円盤型回転ブラシを近接させるように配置し、そのタンク本体内の下方に、底部に向かってラッパ形状に拡がるように形成された外周部に沿うように螺旋形フィンが設けられたサイクロンを設け、さらに、そのサイクロンと前記円盤型回転ブラシとの間に螺旋形フィンを前記タンク本体の内周に沿うように設けてなり、前記サイクロンの排気側に連結された吸入手段の運転によって前記捕集部から吸引される空気中のミスト・粉塵類を前記分離タンク内で分離させ、その分離されたミスト・粉塵類を前記分離タンクの下部に貯留させるように構成したことを特徴とする。
前記排出ガスの流入口を備えた分離タンクには、駆動手段により駆動回転される主軸をタンク本体内の中心部上方に鉛直状に設け、多数のブラシ片が固定部に放射状に突設された少なくとも一つの円盤型回転ブラシと下向き椀形状の振り切り部材とを該主軸に順に取付けて固定を施し、中心に開口部が形成された環状の隔壁板をタンク本体内に設けると共に当該隔壁板に入口側の円盤型回転ブラシを近接させるように配置し、ノズルから微細ミストを噴出させるミスト発生手段を該円盤型回転ブラシの入口側に設け、そのタンク本体内の下方に、底部に向かってラッパ形状に拡がるように形成されたサイクロンを設けてなり、前記分離タンク内に流入する前記排出ガス中のカーボン粉塵を除去すると共に当該排出ガスを弱酸性化させ、その除去されたカーボン粉塵を前記分離タンクの下部に貯留させ、その弱酸性化された排出ガスを前記サイクロンの排気側から大気に放出させるように構成したことを特徴とする。
このミスト・粉塵類の捕集装置は、機械部品等の洗浄機において発生するウォーターミスト・洗浄液ミストの捕集・回収に対応した構造としており、円盤型回転ブラシの遠心力による叩き落し作用、振り切り部材の遠心力による振り切り作用、サイクロンによる空気流速の低下作用及び吸入手段による吸引作用との相乗作用により、ミスト類を効率的に分離・捕集することができ、低コストにて製造可能である。
このミスト・粉塵類の捕集装置は、請求項1の発明に準ずるものであり、機械部品等の洗浄機において大量に発生するミスト類の捕集・回収に適する構造としており、螺旋形フィンにより生ずる空気流の回転作用によりミスト類をタンク本体の内面に付着しやすくするので、ミスト類の分離・捕集効率が向上する。
このミスト・粉塵類の捕集装置は、分離タンクの上方部分を横向きに配置してほぼ逆L字形に形成することにより全体の高さを低く構成しているので、設置スペースが小さい場合に好適である。
このミスト・粉塵類の捕集装置は、注水装置によって円盤型回転ブラシの入口側から冷却水又は洗浄液を吹き付ける構造としており、その冷却水又は洗浄液によって回転ブラシに付着するミスト・粉塵類が除去されると共に分離タンクに流入する空気の温度が低下するので、ミスト・粉塵類の捕集効率が向上する。
このミスト・粉塵類の捕集装置は、捕集部から吸引された空気を複数段に設けた隔壁板によって円盤型回転ブラシの中心部に向けて誘導させることにより、ミスト・粉塵類の分離・捕集効率が向上する。
このミスト・粉塵類の捕集装置は、タンク本体の底部に渦流による局部真空の発生を抑制するための干渉板を設けており、底部に溜まる分離されたミスト・粉塵類が局部真空により巻き込まれてサイクロンに流入する現象を可及的に防止することができる。
この粉塵類の捕集装置は、吸入手段の変わりにディーゼルエンジンの排気圧力を利用する構造とし、分離タンクに流入する排出ガスに対してミスト発生手段から微細ミストを噴射させることによる排出ガスの温度冷却作用と、円盤型回転ブラシの遠心力による叩き落し作用、サイクロンによる空気流速の低下作用との相乗作用により、排出ガスに含まれるカーボン粉塵を効率的に除去することができると共に排出ガスの弱酸性化を図ることができる。
この粉塵類の捕集装置は、分離タンクに流入する排出ガスを複数段に設けた隔壁板によって円盤型回転ブラシの中心部に向けて誘導させることにより、カーボン粉塵の分離・捕集効率が向上する。
図1に示す第1実施例のミスト・粉塵類の捕集装置Aは、機械部品等の洗浄機・加工機において発生する水溶性オイルミスト、ウォーターミスト、洗浄液ミストの捕集・回収に対応する構造とされている。この捕集装置Aの概要構成は、ミスト類を捕集する捕集部1、分離タンク10及び吸入手段としてのターボファン33からなる。その捕集部1は、下方を開放したフード形状とされた捕集口2にホース3を一体状に設けられている。
なお、上記タンク本体11の導入室13、分離室15及び中間胴16については、半割り型構造とすることもできる。
以上により、第1実施例のミスト・粉塵類の捕集装置Aが構成される。
(1)洗浄機fのシャワー室において、洗浄液タンクg内の洗浄液がヒータを備えたポンプhにより吸い込まれてシャワーノズルiからワークwに噴射される。ついで、洗浄機fの乾燥室において、エアブロー手段のノズルjからワークwに圧縮空気を吹き付けることにより、ワークwの乾燥が施される。このときに、ワークwに付着した洗浄液がミストとなって周囲に飛散する。
(2)捕集装置Aの運転による負圧作用によって、(1)で発生したミストは、捕集部1から周囲の空気と一緒に分離タンク10の導入室13に吸い込まれる。
(3)分離タンク10では、モータ装置22により円盤型回転ブラシ25が毎分100〜1000回転の範囲内の回転数で回転作動している。導入室13に吸い込まれた空気は隔壁板17によって円盤型回転ブラシ25の中心部に向かって流入し、回転ブラシ25及び振り切り部材30の遠心力作用によってタンク本体11の内面に叩きつけられるようにしてミストが分離されて降下する。
(4)ついで、分離室15に流入した空気は、サイクロン32によって一旦流速を低下させて排気口32bから流出する。このサイクロン32の吸込口32a付近では渦流による局部真空が発生するが、干渉板11cによりそこの真空圧力は低下するため、分離室15の底部に溜まるミスト・粉塵類のサイクロン32への流入現象が可及的に防止される。
(5)吸入された空気から分離されたミストは分離室15の下部に溜まり、ドレンコック42を適時に開放して洗浄液タンクgに還流される。
(6)分離室15から流出する乾燥した空気は、ターボファン33からデミスター装置35を通って大気側へ排出される。
図4に示す第2実施例のミスト・粉塵類の捕集装置Bは、機械部品等の洗浄機、切削加工機等において発生するウォーターミスト、水溶性オイルミスト、軟質オイルミスト、粉塵等の捕集・回収に対応する構造とされている。
この捕集装置Bは、第1実施例のミスト・粉塵類の捕集装置Aと基本的に同様の構造とされているので、同一構成部分については捕集装置Aの説明に用いた符号をそのまま流用して図面に記載し、当該捕集装置Bの特有な構成部分について説明をする。
以上により、第2実施例のミスト・粉塵類の捕集装置Bが構成される。
図6に示す第3実施例のミスト・粉塵類の捕集装置Cは、機械部品等の洗浄機、切削加工機等において発生するウォーターミスト、水溶性オイルミスト、軟質オイルミストの捕集・回収、粉塵等の捕集・回収に対応する構造とされている。
この捕集装置Cは、第1実施例のミスト・粉塵類の捕集装置Aと基本的に同一構造とされているので、同一構成部分については捕集装置Aの説明に用いた符号をそのまま流用して図面に記載し、当該捕集装置Cの特有な構成部分について説明する。
以上により、第3実施例のミスト・粉塵類の捕集装置Cが構成される。
図7に示す第4実施例の粉塵類の捕集装置Dは、ディーゼルエンジンから排出される燃焼ガスに含まれるカーボン粉塵の除去及び排出ガスの弱酸性化を図るものである。
この捕集装置Dは、ディーゼルエンジンの排気圧力を利用して吸入手段を用いない構造とすることを除いて第1実施例のミスト・粉塵類の捕集装置Aと基本的に同一構造とされている。このため、第1実施例と同一構成部分については捕集装置Aの説明に用いた符号をそのまま流用して図面に記載し、当該捕集装置Dの特有な構成部分について説明する。
以上により、第4実施例の粉塵類の捕集装置Dが構成される。
この粉塵類の捕集装置Dをディーゼルエンジン式発電機に設置してカーボン粉塵、排出ガスの酸性度(pH)の変化等について、下記の条件の下に測定を行なった。その結果を表1に示す。
ディーゼルエンジン・・・出力:85kW
排出ガス量:4.6m3/min
負荷率:35%
ミスト発生手段・・・ 圧力:350kPa
水量:300cc/min
カーボン粉塵の測定器・・・デジタル粉塵計P−5L(柴田科学器械工業)
酸性度(pH)の測定・・・リトマス試験紙
1・・・捕集部
10・・・分離タンク
11・・・タンク本体
11c・・・干渉板
17・・・隔壁板
21・・・主軸
22・・・モータ装置(駆動手段)
25・・・円盤型回転ブラシ
27・・・ブラシ片
30・・・振り切り部材
32・・・サイクロン
33・・・ターボファン(吸入手段)
38・・・注水装置
40・・・ノズル
B・・・ミスト・粉塵類の捕集装置(第2実施例)
45,46・・・螺旋形フィン
C・・・ミスト・粉塵類の捕集装置(第3実施例)
D・・・粉塵類の捕集装置(第4実施例)
60・・・ミスト発生手段
61・・・ノズル
Claims (8)
- ミスト・粉塵類を捕集する捕集部と、その捕集部から吸引される空気中のミスト・粉塵類を分離させる分離タンクと、その分離タンクの排気側に連結された吸入手段とから構成されたミスト・粉塵類の捕集装置において、
その分離タンクについては、駆動手段により駆動回転される主軸をタンク本体内の中心部上方に鉛直状に設け、多数のブラシ片が固定部に放射状に突設された少なくとも一つの円盤型回転ブラシと下向き椀形状の振り切り部材とを該主軸に順に取付けて固定を施し、中心に開口部が形成された環状の隔壁板をタンク本体内に設けると共に当該隔壁板に入口側の円盤型回転ブラシを近接させるように配置し、そのタンク本体内の下方に、底部に向かってラッパ形状に拡がるように形成されたサイクロンを設けてなり、
前記サイクロンの排気側に連結された前記吸入手段の運転によって前記捕集部から吸引される空気中のミスト・粉塵類を前記分離タンク内で分離させ、その分離されたミスト・粉塵類を前記分離タンクの下部に貯留させるように構成したことを特徴とするミスト・粉塵類の捕集装置。 - ミスト・粉塵類を捕集する捕集部と、その捕集部から吸引される空気中のミスト・粉塵類を分離させる分離タンクと、その分離タンクの排気側に連結された吸入手段とから構成されたミスト・粉塵類の捕集装置において、
その分離タンクについては、駆動手段により駆動回転される主軸をタンク本体内の中心部上方に鉛直状に設け、多数のブラシ片が固定部に放射状に突設された少なくとも一つの円盤型回転ブラシと下向き椀形状の振り切り部材とを該主軸に順に取付けて固定を施し、中心に開口部が形成された環状の隔壁板をタンク本体内に設けると共に当該隔壁板に入口側の円盤型回転ブラシを近接させるように配置し、そのタンク本体内の下方に、底部に向かってラッパ形状に拡がるように形成された外周部に沿うように螺旋形フィンが設けられたサイクロンを設け、さらに、そのサイクロンと前記円盤型回転ブラシとの間に螺旋形フィンを前記タンク本体の内周に沿うように設けてなり、
前記サイクロンの排気側に連結された吸入手段の運転によって前記捕集部から吸引される空気中のミスト・粉塵類を前記分離タンク内で分離させ、その分離されたミスト・粉塵類を前記分離タンクの下部に貯留させるように構成したことを特徴とするミスト・粉塵類の捕集装置。 - 前記分離タンクが前記タンク本体の上方部分を横向きに配置してほぼ逆L字形に形成され、水平方向に設けられた前記主軸に前記円盤型回転ブラシと前記振り切り部材とを順に取付けて固定を施し、タンク本体の縦向き部分に前記サイクロンを設けたことを特徴とする請求項1に記載のミスト・粉塵類の捕集装置。
- 前記分離タンク内に注水装置のノズルを配置し、その注水装置を自動又は手動により作動させて該ノズルから噴出する冷却水又は洗浄液を前記円盤型回転ブラシに吹き付けるように構成したことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のミスト・粉塵類の捕集装置。
- 前記円盤型回転ブラシが前記主軸に所定間隔をおいて取付けられる場合には、それら円盤型回転ブラシと円盤型回転ブラシとの空間部に前記隔壁板が介入するように配設されていることを特徴とする請求項1、請求項3又は請求項4の何れかに記載のミスト・粉塵類の捕集装置。
- 前記タンク本体の底部に、前記サイクロンの吸込口に対向させて局部真空の発生を抑制する干渉板を設けたことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のミスト・粉塵類の捕集装置。
- ディーゼルエンジンの排出ガス中のカーボン粉塵を除去するための粉塵類の捕集装置であって、
前記排出ガスの流入口を備えた分離タンクには、駆動手段により駆動回転される主軸をタンク本体内の中心部上方に鉛直状に設け、多数のブラシ片が固定部に放射状に突設された少なくとも一つの円盤型回転ブラシと下向き椀形状の振り切り部材とを該主軸に順に取付けて固定を施し、中心に開口部が形成された環状の隔壁板をタンク本体内に設けると共に当該隔壁板に入口側の円盤型回転ブラシを近接させるように配置し、ノズルから微細ミストを噴出させるミスト発生手段を該円盤型回転ブラシの入口側に設け、そのタンク本体内の下方に、底部に向かってラッパ形状に拡がるように形成されたサイクロンを設けてなり、
前記分離タンク内に流入する前記排出ガス中のカーボン粉塵を除去すると共に当該排出ガスを弱酸性化させ、その除去されたカーボン粉塵を前記分離タンクの下部に貯留させ、その弱酸性化された排出ガスを前記サイクロンの排気側から大気に放出させるように構成したことを特徴とする粉塵類の捕集装置。 - 前記円盤型回転ブラシが前記主軸に所定間隔をおいて取付けられる場合には、それら円盤型回転ブラシと円盤型回転ブラシとの空間部に前記隔壁板が介入するように配設されていることを特徴とする請求項7に記載の粉塵類の捕集装置。
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