JP2006073046A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】それぞれ第1の波長、第2の波長の光束を出射する光源1aおよび1b、光学記録媒体6、7の情報記録面6a、7aで反射された,第1の波長および第2の波長の戻り光を回折させて透過させる回折素子8、回折素子から出射されたそれぞれの波長の戻り光を受光する受光素子9とを備える光ピックアップ装置において、光学記録媒体からのそれぞれの波長の戻り光は、回折素子8により同一次数で回折され透過されるため、動作温度が変動して光源が出射する光束の波長が変化しても、それぞれの波長の戻り光の集光点がずれて不一致を生じることが抑制された光ピックアップ装置。
【選択図】図1
Description
また、前記回折素子は、透明基板に直線状または曲線状の溝が周期的に形成された回折素子であって、溝周期のピッチが5〜20μmであることが好ましい。
本発明における前記周期的に形成された溝の断面形状は、鋸歯状であることが好ましい。あるいは、断面形状が階段状であってもよく、その場合、周期構造の1周期が6〜32ステップの階段によって構成されることが好ましい。
また、前記回折素子を構成する材料は、無機材料であることが好ましい。
本実施例にかかる光ピックアップ装置の光学配置は、図1に示す実施態様の光学配置と同様とする。すなわち、本発明の光ピックアップ装置は、波長λ1=650nm、λ2=780nmの直線偏光の発散光束をそれぞれ出射する半導体レーザ光源1aおよび1b、光学素子2、コリメーターレンズ3、光源1aおよび光源1bからの光束を選択的に開口制限し、第1の波長λ1の光束に対しては0.65、第2の波長λ2の光束に対しては0.50の開口数をもつ絞り4、対物レンズ5、戻り光束を検出する受光素子9、を備えている。ここで光源としては発光点間距離d=110μmの2波長光源を、光学素子2には厚さ0.5mmのBK7(商品名:ショット社製)を用いたハーフミラーを、それぞれ用いる。
まず、回折素子8の機能について、図2を用いて具体的に説明する。第1の波長の戻り光は符号21の方向で回折素子8に入射し、回折により符号23の角度だけ進行方向が曲げられて符号22の方向に回折透過される。また、第2の波長の戻り光は、符号25の方向で回折素子8に入射し、回折により符号27の角度だけ進行方向が曲げられて符号22と同一方向である符号26の方向に回折透過される。符号29は、第1の波長の戻り光と第2の波長の戻り光が回折素子8に入射する入射角の差である。
α1’=α1+λ1/p
α2’=α2+λ2/p
なる関係が成り立つ。また、第1の光源の発光点と第2の光源の発光点の距離をdとすると、回折素子8で回折した光束は、回折素子から、図2に示した距離
L=d/|α1−α2|
だけ離れた点に集光点を持つ。
α1’=α2’
即ち、
|λ1−λ2|/p=d/L
を満足するように、p、Lを決めればよいことがわかる。
図3は、本例の回折素子8を入射光33、34、および出射光35の光軸を含む面で切断したときの、出射光の光軸近傍の断面図であって、符号31で示す周期構造を有する面が第1および第2の波長の戻り光束の入射面であり、符号32で示す面が出射面である。
なお、階段状の周期構造の1周期は、本例で用いた6ステップには限定されない。周期構造の1周期を6ステップ以上とすると、前記2つの波長の光束の回折効率をさらに向上させることができる。表1に階段状のステップ数とそのときの回折効率(%)をまとめたように、8ステップとすると84%、10ステップでは86%、32ステップでは87%の回折効率が得られる。
温度変動したときに第1の光源1aの波長変化Δλ1により引き起こされる、第1の波長の光束の回折方向の変化Δα1は、
Δα1=Δλ1/p
である。ここで、第1の光源1aの波長変化Δλ1は、第1の光源1aの温度変動による波長変化率をW1nm/℃、温度変動をΔT℃を用いて、
Δλ1=W1・ΔT
と現わされるので、
Δα1=W1・ΔT/p
となる。また、同様にして、第2の波長の光束の回折方向yの変化Δα2は、第2の光源2aの温度変動による波長変化率をW2nm/℃とすると、
Δα2=Δλ2/p=W2・ΔT/p
となる。
Δα=|Δα1−Δα2|
=|(W1−W2)・ΔT/p|
となる。
ここで、第1の光源1a(波長650nm)の単位温度当たりの波長変化Δλ1は0.20nm/℃程度であり、第1の光源1a(波長780nm)の単位温度当たりの波長変化Δλ2は0.25nm/℃程度であるので、2つの波長の光束の回折方向のずれΔαは、
Δα=|0.05・ΔT/p|
となる。
例1で得られた、本発明の光ピックアップ装置を用いたときの前記2つの波長の光束の回折方向のずれを、第1の波長650nmの光束を0次で回折透過させ(すなわち実質的に光束を曲げずに透過させ)、第2の波長780nmの光束を1次で回折透過させて集光点を一致させる回折素子を用いる、従来の光ピックアップ装置での集光点のずれと比較してみる。
従来の光ピックアップ装置では、第1の波長650nmの光束に対しては、0次で回折透過させるため、温度変動により波長変動が生じても回折方向は変化しない。これに対して、第2の波長780nmの光束は1次回折させて回折透過させるため、温度変動ΔTにより波長変動Δλ2が生じると、
Δα2=Δλ2/p=W2・ΔT/p
なる回折角の変化が引き起こされる。
Δα=|Δα2|=|W2・ΔT/p|
となる。ここで、W2は0.25nm/℃程度であるので、
Δα=|0.25・ΔT/p|
となる。
例1と例2とを比べると、例1の温度変動ΔTによる回折方向のずれΔαは、上記で得られた例2のずれの1/5と小さく、第1の波長の戻り光および第2の波長の戻り光をともに1次回折させる本発明の光ピックアップ装置構成を用いることにより、集光点のずれを効果的に抑制できることが示された。
例1では、回折素子を光学系の光軸に対して垂直に設置したが、光学系の光軸に対して斜めに配置すると、例えば光学素子2として平行平面形状のハーフミラーを用いた場合に発生する非点収差を低減する機能を持たせることができるので好ましい。図5に示した本発明の光ピックアップ装置の回折素子周辺の構成図のように、回折素子8をハーフミラーの傾きと同じ方向に4°傾ける(以下、−4°傾ける、という)と、前記2波長の戻り光の集光点を一致させるとともに、非点収差を第1の波長(DVD)に対して0.03λ、第2の波長(CD)に対して0.01λ(いずれも波面収差RMS値であり、以下、収差値は同様に波面収差RMS値であらわす)まで低減できる。
例1では、回折素子として溝が平行な直線状で等間隔の格子を用いたが、これに限定されず、溝を曲線状とした回折素子(以下、曲線状溝の回折素子という)としてもよい。曲線状溝の回折素子を用いることにより、例えば光学素子2として平行平板型のハーフミラーを用いた場合に発生するコマ収差および/または非点収差を補正する機能を持たせることができたり、フォーカス検出手段に非点収差法を用いる場合の光束の非点収差量を適切に設定する機能を付加することができたりして好ましい。
かかる曲線状溝の回折素子の光学設計は、既知の位相関数法を用いておこなうことができる。
すなわち、位相関数
2: 光学素子
3: コリメーターレンズ
4: 絞り
5: 対物レンズ
6、7: 光記録媒体
6a、7a: 情報記録面
8: 回折素子
9: 受光素子
21: 第1の波長の戻り光の光軸
22: 第1の波長の戻り光の回折後の光軸
23: 回折素子による、第1の波長の戻り光の進行方向の変化
24: 第1の波長の戻り光の、回折素子がないときの集光点
25: 第2の波長の戻り光の光軸
26: 第2の波長の戻り光の回折後の光軸
27: 回折素子による、第2の波長の戻り光の進行方向の変化
28: 第2の波長の戻り光の、回折素子がないときの集光点
29: 第1の波長の戻り光と第2の波長の戻り光との入射角の差
31: 回折素子の入射面
32: 回折素子の出射面
33: 第1の波長の戻り光の入射方向
34: 第2の波長の戻り光の入射方向
35: 戻り光の回折後の出射方向
41: 入射面
42: 出射面
43: 第1の波長の戻り光の入射方向
44: 第2の波長の戻り光の入射方向
45: 戻り光の回折後の出射方向
Claims (9)
- 第1の波長の光束を出射する第1の光源と、前記第1の波長とは異なる第2の波長の光束を出射する第2の光源と、
光記録媒体で反射された前記2つの波長の戻り光束を集光させる光学手段と、
前記光学手段とその集光点との間に配設され、前記光学手段を経て入射した前記2つの波長の戻り光束を回折させ透過させる回折素子と、
前記光学手段で集光され前記回折素子により回折され透過された前記2つの波長の戻り光束の集光点に配設され、前記戻り光を受光する受光素子と、
を備える光ピックアップ装置であって、
前記回折素子が、戻り光束を同一次数で回折させ透過させることにより前記2つの波長の集光点を受光素子の受光面上で略一致させることを特徴とする光ピックアップ装置。 - 前記回折素子が、戻り光束を1次回折させて回折させ透過させる回折素子である請求項1に記載の光ピックアップ装置。
- 前記回折素子は、透明基板に直線状の溝が周期的に形成された回折素子であって、溝周期のピッチが5〜20μmである請求項1または2に記載の光ピックアップ装置。
- 前記回折素子は、透明基板に曲線状の溝が周期的に形成された回折素子であって、溝周期のピッチが5〜20μmである請求項1または2に記載の光ピックアップ装置。
- 前記周期的に形成された溝の断面形状が鋸歯状である請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
- 前記周期的に形成された溝の断面形状が階段状である請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
- 前記周期的に形成された溝の断面形状の1周期が6〜32ステップの階段によって構成される請求項6に記載の光ピックアップ装置。
- 前記回折素子が無機材料からなる請求項1〜7のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
- 前記回折素子が光学系の光軸に対して所定の角度で設置されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
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