JP2006069714A - シート搬送装置 - Google Patents
シート搬送装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006069714A JP2006069714A JP2004253216A JP2004253216A JP2006069714A JP 2006069714 A JP2006069714 A JP 2006069714A JP 2004253216 A JP2004253216 A JP 2004253216A JP 2004253216 A JP2004253216 A JP 2004253216A JP 2006069714 A JP2006069714 A JP 2006069714A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- static eliminator
- insulator
- discharger
- discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
- Elimination Of Static Electricity (AREA)
Abstract
【課題】搬送装置により搬送されるシート状絶縁体より、搬送されるシート状絶縁体の品質を損なうことなく、除電を確実とする。
【解決手段】樹脂製の帯状シート2を切断して、樹脂製の枚葉シート3を製造する枚葉シート製造装置1は、搬送装置8により搬送される枚葉シート3の搬送面に対向して配置される除電装置5を備え、除電装置5には、搬送される枚葉シート3の幅方向に渡って放電器10が複数備えられると共に、放電器10は、放電電極14と受電電極15とを備え、両電極14・15間に電圧が印加されると放電火花を発する放電器とすると共に、除電装置5の周辺に窒素ガスを充満させる窒素ガス吐出装置9を備え、除電装置5には、前記幅方向に渡って配置される前記放電器10の列が、枚葉シート3の搬送方向に沿って複数列備えられる。
【選択図】図1
【解決手段】樹脂製の帯状シート2を切断して、樹脂製の枚葉シート3を製造する枚葉シート製造装置1は、搬送装置8により搬送される枚葉シート3の搬送面に対向して配置される除電装置5を備え、除電装置5には、搬送される枚葉シート3の幅方向に渡って放電器10が複数備えられると共に、放電器10は、放電電極14と受電電極15とを備え、両電極14・15間に電圧が印加されると放電火花を発する放電器とすると共に、除電装置5の周辺に窒素ガスを充満させる窒素ガス吐出装置9を備え、除電装置5には、前記幅方向に渡って配置される前記放電器10の列が、枚葉シート3の搬送方向に沿って複数列備えられる。
【選択図】図1
Description
本発明は、シート状絶縁体の搬送面に対向して配置される除電装置を備えるシート搬送装置の技術に関する。
従来より、紙を搬送する印刷機のように、シート状絶縁体の搬送装置において、その搬送経路上に除電装置を設けて、搬送されるシート状絶縁体に帯電している静電気を除電する技術が知られている。例えば、特許文献1に開示される技術である。
特許文献1に開示される除電装置は、アースされた放電電極と除電対象物たる帯電したシート状絶縁体との間の電圧差を利用した、コロナ放電式の除電装置であり、特に放電電極として布状に織られた炭素繊維を用いている。
また、コロナ放電を利用した除電装置としては、コロナ放電により発生した空気イオンを噴射する噴射型イオン発生装置も知られている。例えば、特許文献2に開示される技術である。
特開平9−19999号公報
特開平11−273893号公報
特許文献1に開示される除電装置は、アースされた放電電極と除電対象物たる帯電したシート状絶縁体との間の電圧差を利用した、コロナ放電式の除電装置であり、特に放電電極として布状に織られた炭素繊維を用いている。
また、コロナ放電を利用した除電装置としては、コロナ放電により発生した空気イオンを噴射する噴射型イオン発生装置も知られている。例えば、特許文献2に開示される技術である。
特許文献1に開示される技術の様に、コロナ放電式において、アースされた放電電極と除電対象物との電圧差を利用する構成では、除電対象物の帯電量により除電効率が変化してしまう。
また、特許文献2に開示されるような噴射型イオン発生装置を、シート搬送装置に設ける場合は、噴射エアによるシート表面への塵挨の附着や、シートが薄い場合は、シートに振動を発生させるなど、除電に不具合が無くても搬送されるシートの品質に影響を及ぼす恐れがある。
また、光照射式の除電装置も知られているが、このような除電装置は高価であり、装置全体のコストアップを招いてしまう。
また、特許文献2に開示されるような噴射型イオン発生装置を、シート搬送装置に設ける場合は、噴射エアによるシート表面への塵挨の附着や、シートが薄い場合は、シートに振動を発生させるなど、除電に不具合が無くても搬送されるシートの品質に影響を及ぼす恐れがある。
また、光照射式の除電装置も知られているが、このような除電装置は高価であり、装置全体のコストアップを招いてしまう。
つまり解決しようとする問題点は、搬送装置により搬送されるシート状絶縁体より、搬送されるシート状絶縁体の品質を損なうことなく、除電を確実とする点である。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
シート状絶縁体を搬送するシート搬送装置であって、
シート状絶縁体の搬送面に対向して配置される除電装置を備え、
前記除電装置には、搬送される前記シート状絶縁体の幅方向に渡って放電器が複数備えられると共に、
前記放電器は、放電電極と受電電極とを備え、両電極間に電圧が印加されると放電を行なう装置とするものである。
シート状絶縁体を搬送するシート搬送装置であって、
シート状絶縁体の搬送面に対向して配置される除電装置を備え、
前記除電装置には、搬送される前記シート状絶縁体の幅方向に渡って放電器が複数備えられると共に、
前記放電器は、放電電極と受電電極とを備え、両電極間に電圧が印加されると放電を行なう装置とするものである。
請求項2においては、
前記放電器を放電火花を発する放電器とすると共に、
前記除電装置の周辺に非引火性ガスを充満させる非引火性ガス充満手段を備えるものである。
前記放電器を放電火花を発する放電器とすると共に、
前記除電装置の周辺に非引火性ガスを充満させる非引火性ガス充満手段を備えるものである。
請求項3においては、
前記除電装置には、前記幅方向に渡って配置される前記放電器の列が、シート状絶縁体の搬送方向に沿って複数列備えられるものである。
前記除電装置には、前記幅方向に渡って配置される前記放電器の列が、シート状絶縁体の搬送方向に沿って複数列備えられるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、シート状絶縁体の帯電量に関わりなく除電が確実に行なわれると共に、空気イオンを送るための送風などもなく、シート状絶縁体に塵挨が附着したり振動させられるなどの不具合もない。
請求項2においては、シート状絶縁体の品質が損なわれることがない。
請求項3においては、放電器の放電タイミングの空き時間に比して、搬送速度が高い場合であっても、搬送されるシート状絶縁体の除電を確実に行なうことができる。
図1、図2を用いて、本発明のシート搬送装置の一実施の形態である枚葉シート製造装置1の構成を説明する。
枚葉シート製造装置1は、樹脂製の帯状シート2を切断して、樹脂製の枚葉シート3を製造する装置である。枚葉シート製造装置1には、ロール材20より帯状シート2を巻き出す巻出し装置21と、帯状シート2を切断する切断装置4と、帯状シート2が切断されてなる枚葉シート3を収容するシート収容装置6と、帯状シート2の搬送装置7と、枚葉シート3の搬送装置8と、が備えられている。
枚葉シート製造装置1は、樹脂製の帯状シート2を切断して、樹脂製の枚葉シート3を製造する装置である。枚葉シート製造装置1には、ロール材20より帯状シート2を巻き出す巻出し装置21と、帯状シート2を切断する切断装置4と、帯状シート2が切断されてなる枚葉シート3を収容するシート収容装置6と、帯状シート2の搬送装置7と、枚葉シート3の搬送装置8と、が備えられている。
帯状シート2は、等幅で長尺の樹脂製帯状部材であり、この帯状シート2が円筒状に丸められてなるのが、ロール材20である。
また、枚葉シート3は、この帯状シート2を等間隔に切断してなる矩形状の樹脂製シートである。
また、枚葉シート3は、この帯状シート2を等間隔に切断してなる矩形状の樹脂製シートである。
搬送装置7は、ロール材20より巻き出される帯状シート2を、切断装置4へ搬送する装置であり、帯状シート2をその両面で挟み込んで送り出すローラ対17を、その搬送経路に沿って複数備える構成である。
また、搬送装置8は、切断装置4より排出される枚葉シート3を、シート収容装置6へ搬送する装置であり、多数のローラ18よりなるローラコンベアに構成されている。
また、搬送装置8は、切断装置4より排出される枚葉シート3を、シート収容装置6へ搬送する装置であり、多数のローラ18よりなるローラコンベアに構成されている。
シート収容装置6には、多数の枚葉シート3を積層した状態で収容可能とする筒状ケーシング61と、この枚葉シート3の積層体を上下方向に支持する昇降支持装置62と、が備えられている。
筒状ケーシング61の断面形状は、枚葉シート3の外形と略一致する矩形状であり、枚葉シート3の積層体は、面方向では整列した状態で積層される。
前記搬送装置8に搬送される枚葉シート3は、その搬送終端部で筒状ケーシング61内に投入されるが、投入された枚葉シート3の着地位置が常に一定に保たれるように、昇降支持装置62が制御される。新たに投入された枚葉シート3の着地位置は、前記積層体の最上にある枚葉シート3の高さ位置、もしくは昇降支持装置62のシート支持台62aの高さ位置、に相当する。
筒状ケーシング61の断面形状は、枚葉シート3の外形と略一致する矩形状であり、枚葉シート3の積層体は、面方向では整列した状態で積層される。
前記搬送装置8に搬送される枚葉シート3は、その搬送終端部で筒状ケーシング61内に投入されるが、投入された枚葉シート3の着地位置が常に一定に保たれるように、昇降支持装置62が制御される。新たに投入された枚葉シート3の着地位置は、前記積層体の最上にある枚葉シート3の高さ位置、もしくは昇降支持装置62のシート支持台62aの高さ位置、に相当する。
帯状シート2および枚葉シート3は、樹脂製のため絶縁体である。
搬送装置6による帯状シート2の搬送時、切断装置4による帯状シート2の切断時、搬送装置7による枚葉シート3の搬送時には、シートと各種ローラとの接触や、シートと切断装置4の切断刃との接触等により静電気が発生し、発生した静電気がこれらのシートに帯電する。
搬送装置6による帯状シート2の搬送時、切断装置4による帯状シート2の切断時、搬送装置7による枚葉シート3の搬送時には、シートと各種ローラとの接触や、シートと切断装置4の切断刃との接触等により静電気が発生し、発生した静電気がこれらのシートに帯電する。
シート収容装置6に収容される枚葉シート2は、例えば、輪転印刷機において、印刷処理の対象物とされるものである。輪転印刷機等の後工程への受け渡しの便宜のため、枚葉シート2は、積層された状態で管理される。
ところが、枚葉シート2の各々が帯電した状態にあると、積層状態において、隣接する枚葉シート2同士が反発して整列が不良であったり、隣接する枚葉シート2同士が静電気力により貼り付いてしまうことになる。
そして、枚葉シート2の積層体より一枚ずつ枚葉シート2を繰出して輪転印刷機等の処理装置へ供給する場合に、整列不良があると、輪転印刷機における印字位置がズレることになる。また、貼り付きがあると、複数枚の枚葉シート2が同時に輪転印刷機に投入されて、輪転印刷機を破壊するなどしてしまう。
ところが、枚葉シート2の各々が帯電した状態にあると、積層状態において、隣接する枚葉シート2同士が反発して整列が不良であったり、隣接する枚葉シート2同士が静電気力により貼り付いてしまうことになる。
そして、枚葉シート2の積層体より一枚ずつ枚葉シート2を繰出して輪転印刷機等の処理装置へ供給する場合に、整列不良があると、輪転印刷機における印字位置がズレることになる。また、貼り付きがあると、複数枚の枚葉シート2が同時に輪転印刷機に投入されて、輪転印刷機を破壊するなどしてしまう。
そこで、枚葉シート製造装置1には、枚葉シート3に帯電した静電気を除去するための除電装置5が、搬送装置8の搬送経路に付設されている。
ここで、帯状シート2に帯電した静電気は、切断装置4による切断後もそのまま持ち越されて枚葉シート3に帯電しているため、搬送装置8の搬送経路終端部において、枚葉シート3より除電を行なうことが効果的である。そして、樹脂シート2より最大限除電が行なわれた状態で、樹脂シート2がシート収容装置6に収容されるものとしている。
加えて、枚葉シート製造装置1には、放電花火を発する除電装置5(詳しくは後述)に対応して、除電装置5の周辺に窒素ガスを充満させる窒素ガス吐出装置9も、備えられている。
ここで、帯状シート2に帯電した静電気は、切断装置4による切断後もそのまま持ち越されて枚葉シート3に帯電しているため、搬送装置8の搬送経路終端部において、枚葉シート3より除電を行なうことが効果的である。そして、樹脂シート2より最大限除電が行なわれた状態で、樹脂シート2がシート収容装置6に収容されるものとしている。
加えて、枚葉シート製造装置1には、放電花火を発する除電装置5(詳しくは後述)に対応して、除電装置5の周辺に窒素ガスを充満させる窒素ガス吐出装置9も、備えられている。
前記除電装置5は、搬送装置8による枚葉シート3の搬送経路の終端部で、枚葉シート3の搬送面に対向して設けられている。
ここで、枚葉シート3の「搬送面」とは、搬送装置4により搬送される枚葉シート3の通過する面のことを意味する。
また、除電装置5が「搬送面」に対向する、とは、この除電装置5に備える放電部10の各電極部12(後述)が「搬送面」と対向するように、除電装置5が搬送装置8に対して配置される、ことを意味する。
ここで、枚葉シート3の「搬送面」とは、搬送装置4により搬送される枚葉シート3の通過する面のことを意味する。
また、除電装置5が「搬送面」に対向する、とは、この除電装置5に備える放電部10の各電極部12(後述)が「搬送面」と対向するように、除電装置5が搬送装置8に対して配置される、ことを意味する。
図3、図4を用いて、除電装置5の構成を説明する。
除電装置5には、空気イオンの発生源となる放電器10・10・・・が複数備えられると共に、各放電器10の作動を制御するブレーカー装置16や、各放電器10に電力を供給する電源装置30、が備えられている。
この放電器10は、通常の火花点火装置と同様の構成である。
除電装置5には、空気イオンの発生源となる放電器10・10・・・が複数備えられると共に、各放電器10の作動を制御するブレーカー装置16や、各放電器10に電力を供給する電源装置30、が備えられている。
この放電器10は、通常の火花点火装置と同様の構成である。
除電装置5には、放電器10・10・・・やブレーカー装置16を支持するための支持フレーム11が備えられている。放電器10・10・・・は、支持フレーム11上に、枚葉シート3の幅方向および搬送方向に沿って、複数設けられている。ここで、枚葉シート3の幅方向を、搬送装置4により枚葉シート3が搬送される方向に対して垂直となる横方向としている。
また、これらの放電器10は、支持フレーム11に対して、各放電器10に備える各電極部12が同じ側(本実施の形態では下側)に位置するように配置されている。そして、除電装置5を搬送装置4に配置した状態で、除電装置5に備える各放電器10の各電極部12がすべて、搬送装置4により搬送される枚葉シート3の搬送面に対向するものとしている。
また、これらの放電器10は、支持フレーム11に対して、各放電器10に備える各電極部12が同じ側(本実施の形態では下側)に位置するように配置されている。そして、除電装置5を搬送装置4に配置した状態で、除電装置5に備える各放電器10の各電極部12がすべて、搬送装置4により搬送される枚葉シート3の搬送面に対向するものとしている。
放電器10は、通常の火花点火装置と同様の構成であり、圧電装置13と、圧電装置13に接続される放電電極14と、アースされる受電電極15と、が備えられている。放電電極14および受電電極15を合わせて、前記電極部12が構成される。
圧電装置13には、相互誘導を行なうための一次コイルと二次コイルとが備えられている。一次コイルには、前記電源装置30よりブレーカー装置16を経て直流電流が供給される。また、二次コイルは放電電極14に接続されている。そして、一次コイルを流れる直流電流がブレーカー装置16により遮断されると、二次コイルに高電圧が発生し、二次コイルに接続される放電電極14と、アースされている受電電極15との間で放電が発生する。
圧電装置13には、相互誘導を行なうための一次コイルと二次コイルとが備えられている。一次コイルには、前記電源装置30よりブレーカー装置16を経て直流電流が供給される。また、二次コイルは放電電極14に接続されている。そして、一次コイルを流れる直流電流がブレーカー装置16により遮断されると、二次コイルに高電圧が発生し、二次コイルに接続される放電電極14と、アースされている受電電極15との間で放電が発生する。
この放電により周辺の空気がイオン化され、この空気イオンが除電対象物たる枚葉シート3に到達すると、この枚葉シート3に帯電している静電気が中和されて除去される。
ここで、枚葉シート3の搬送面と、各放電器10の各電極部12との離間距離は、放電器10の電極部12で発生する放電火花が、前記搬送面に到達しない程度の距離に設定されている。当然、搬送面と各電極部12とは非接触の状態に保たれている。
この条件(放電火花が到達しない程度の距離を確保)を満たす上で、搬送面と各電極部12とができるだけ近い位置となるように、除電装置5の搬送装置4に対する配設位置が設定されている。
この条件(放電火花が到達しない程度の距離を確保)を満たす上で、搬送面と各電極部12とができるだけ近い位置となるように、除電装置5の搬送装置4に対する配設位置が設定されている。
ブレーカー装置16は、電源装置30から各放電器10への電力供給を、周期的に遮断するように構成されている。このため、各放電器10に備える各電極部12では、周期的に放電が発生する。
なお、圧電装置13を備える放電器10への電力供給装置の構成としては、本実施の形態の様に、直流電流の電源装置30と、この電源装置30からの電力供給を間欠的に遮断するブレーカー装置16と、の組み合わせに限定されるものではなく、交流電源装置を用いるものとしても良い。
なお、圧電装置13を備える放電器10への電力供給装置の構成としては、本実施の形態の様に、直流電流の電源装置30と、この電源装置30からの電力供給を間欠的に遮断するブレーカー装置16と、の組み合わせに限定されるものではなく、交流電源装置を用いるものとしても良い。
また、枚葉シート3の幅方向に渡って、除電装置5に複数の放電器10が設けられているため、枚葉シート3の幅方向の各部で除電が行なわれる。このため、枚葉シート3上で除電が行なわれてない部位が除電装置5を通過して、第二収容装置6に巻き取られてしまうことがない。
特に、枚葉シート3の幅方向に渡る放電器10の列が、除電装置5には、枚葉シート3の搬送方向に沿って複数列設けられているため、搬送方向一列目の放電器10群による放電で除電不良があっても、二列目、三列目の放電器10群による放電で、枚葉シート3からの除電を確実とすることができる。
特に、枚葉シート3の幅方向に渡る放電器10の列が、除電装置5には、枚葉シート3の搬送方向に沿って複数列設けられているため、搬送方向一列目の放電器10群による放電で除電不良があっても、二列目、三列目の放電器10群による放電で、枚葉シート3からの除電を確実とすることができる。
図1、図2を用いて、除電装置5の周辺に窒素ガスを充満させる窒素ガス吐出装置9について説明する。
除電装置5は、放電火花を発生させる放電部10を備える構成である。そこで、この放電火花による枚葉シート3の焼け付き等の不具合を防止するため、非引火性のガスである窒素ガスを、除電装置5の周囲に充満させるための手段が、枚葉シート製造装置1には設けられている。
この窒素ガスを充満させる手段が、窒素ガス吐出装置9である。
除電装置5は、放電火花を発生させる放電部10を備える構成である。そこで、この放電火花による枚葉シート3の焼け付き等の不具合を防止するため、非引火性のガスである窒素ガスを、除電装置5の周囲に充満させるための手段が、枚葉シート製造装置1には設けられている。
この窒素ガスを充満させる手段が、窒素ガス吐出装置9である。
窒素ガス吐出装置9は、除電装置5の搬送方向上流側に配置されており、除電装置5側へ向けて窒素ガスを吐出するように構成されている。
この窒素ガスの吐出は、除電装置5の周囲に窒素ガスを充満させることを目的としており、その吐出速度は、枚葉シート3に振動等の不具合を及ぼすことのない速度に設定されている。
そして、窒素ガス吐出装置9より吐出される窒素ガスは、除電装置5の周辺、特に除電装置5に備える各電極部12の周辺に流され、除電装置5と枚葉シート3との間を通過して、除電装置5の搬送方向下流側へと流されていく。
この窒素ガスの吐出は、除電装置5の周囲に窒素ガスを充満させることを目的としており、その吐出速度は、枚葉シート3に振動等の不具合を及ぼすことのない速度に設定されている。
そして、窒素ガス吐出装置9より吐出される窒素ガスは、除電装置5の周辺、特に除電装置5に備える各電極部12の周辺に流され、除電装置5と枚葉シート3との間を通過して、除電装置5の搬送方向下流側へと流されていく。
なお、窒素ガス吐出装置9のように窒素ガスを吐出する手段を用いるのではなく、枚葉シート製造装置1自体を、窒素ガスで密閉された空間内に配置して、除電装置5の周辺が窒素ガスで充満されるようにしても良い。
本発明のシート搬送装置をまとめる。
第一の発明たるシート搬送装置は、シート状絶縁体を搬送するシート搬送装置である。
第一の発明たるシート搬送装置は、シート状絶縁体を搬送するシート搬送装置である。
本実施の形態では、前記シート搬送装置は枚葉シート製造装置1とし、シート状絶縁体としては、帯状シート2および枚葉シート3としている。つまり、搬送対象物および除電対象物としてのシート状絶縁体としては、矩形状の部材であっても、長尺の帯状部材であってもよく、シート状の絶縁体であれば限定されるものではない。
この枚葉シート製造装置1は、枚葉シート3を搬送する搬送装置8と、枚葉シート3の原材料となる帯状シート2の搬送装置7を備える構成である。なお、シート搬送装置としては、シート状絶縁体を搬送対象物および除電対象物とする装置であればよく、矩形状のシート状絶縁体を搬送する装置およびその周辺機器のみなる装置であっても、帯状のシート状絶縁体を搬送する装置およびその周辺機器のみなる装置であってもよく、本実施の形態の様に、矩形状および帯状のシートの搬送装置7・8を共に備える構成に限定されない。
また、矩形状または帯状のシートの搬送装置は、その具体的構成としては、搬送対象物たるシート状絶縁体をローラやベルト等の部材により摩擦接触して搬送する装置であればよい。
特に、この枚葉シート製造装置1において、除電の対象は矩形状の枚葉シート3であるが、帯状シート2より除電を行なうものとしても良い。
この枚葉シート製造装置1は、枚葉シート3を搬送する搬送装置8と、枚葉シート3の原材料となる帯状シート2の搬送装置7を備える構成である。なお、シート搬送装置としては、シート状絶縁体を搬送対象物および除電対象物とする装置であればよく、矩形状のシート状絶縁体を搬送する装置およびその周辺機器のみなる装置であっても、帯状のシート状絶縁体を搬送する装置およびその周辺機器のみなる装置であってもよく、本実施の形態の様に、矩形状および帯状のシートの搬送装置7・8を共に備える構成に限定されない。
また、矩形状または帯状のシートの搬送装置は、その具体的構成としては、搬送対象物たるシート状絶縁体をローラやベルト等の部材により摩擦接触して搬送する装置であればよい。
特に、この枚葉シート製造装置1において、除電の対象は矩形状の枚葉シート3であるが、帯状シート2より除電を行なうものとしても良い。
加えて、第一の発明たるシート搬送装置は、シート状絶縁体の搬送面に対向して配置される除電装置を備えている。
前記除電装置には、搬送される前記シート状絶縁体の幅方向に渡って放電器が複数備えられると共に、前記放電器は、放電電極と受電電極とを備え、両電極間に電圧が印加されると放電を行なう装置としている。
前記除電装置には、搬送される前記シート状絶縁体の幅方向に渡って放電器が複数備えられると共に、前記放電器は、放電電極と受電電極とを備え、両電極間に電圧が印加されると放電を行なう装置としている。
本実施の形態では、前記除電装置に備える前記放電器は、火花点火装置としても用いられる放電器10としている。
なお、前記除電装置に備える放電器を、コロナ放電式の放電器としてもよい。
なお、前記除電装置に備える放電器を、コロナ放電式の放電器としてもよい。
以上構成により、前記放電器より発生した空気イオンにより、搬送されるシート状絶縁体に帯電した静電気が除電される。特に、シート状絶縁体の幅方向に沿って複数配置されている放電器により、シート状絶縁体の幅方向の各部で除電が行なわれる。
このため、シート状絶縁体の帯電量に関わりなく除電が確実に行なわれると共に、空気イオンを送るための送風などもなく、シート状絶縁体に塵挨が附着したり振動させられるなどの不具合もない。
このため、シート状絶縁体の帯電量に関わりなく除電が確実に行なわれると共に、空気イオンを送るための送風などもなく、シート状絶縁体に塵挨が附着したり振動させられるなどの不具合もない。
第二の発明たるシート搬送装置は、第一の発明において、前記放電器は放電火花を発する放電器とすると共に、前記除電装置の周辺に非引火性ガスを充満させる非引火性ガス充満手段を備えるものとしている。
本実施の形態では、前記放電器は、火花点火装置としても用いられる放電器10としている。また、前記非引火性ガスとしては窒素ガスとし、前記非引火性ガス充満手段は、窒素ガスを吐出して除電装置5の周囲に窒素ガスを充満させる窒素ガス吐出装置9としている。
前記非引火性ガス充満手段は、除電装置5の周囲に窒素ガスを充満させることが可能な手段であれば良い。例えば、シート搬送装置を気密性を保って収容する収容室と、この収容室の内部に窒素ガスを供給する手段と、この収容室より内部空気を排出する手段(排気装置のない単なる排気口でもよい)とで、前記非引火性ガス充満手段を構成してもよい。
また、非引火性のガスとしては、希ガスであるヘリウムであってもよく、窒素ガスに限定するものではない。
前記非引火性ガス充満手段は、除電装置5の周囲に窒素ガスを充満させることが可能な手段であれば良い。例えば、シート搬送装置を気密性を保って収容する収容室と、この収容室の内部に窒素ガスを供給する手段と、この収容室より内部空気を排出する手段(排気装置のない単なる排気口でもよい)とで、前記非引火性ガス充満手段を構成してもよい。
また、非引火性のガスとしては、希ガスであるヘリウムであってもよく、窒素ガスに限定するものではない。
以上構成により、前記放電器より発生する放電火花によるシート状絶縁体の焼け付きが防止される。
このため、シート状絶縁体の品質が損なわれることがない。
このため、シート状絶縁体の品質が損なわれることがない。
第三の発明たるシート搬送装置は、第一または第二の発明において、前記除電装置には、前記幅方向に渡って配置される前記放電器の列が、シート状絶縁体の搬送方向に沿って複数列備えられるものである。
以上構成により、搬送されるシート状絶縁体は、前記幅方向に沿って設けられた放電器列を複数列通過し、複数回同一の部位が除電される。
このため、放電器の放電タイミングの空き時間に比して、搬送速度が高い場合であっても、搬送されるシート状絶縁体の除電を確実に行なうことができる。
このため、放電器の放電タイミングの空き時間に比して、搬送速度が高い場合であっても、搬送されるシート状絶縁体の除電を確実に行なうことができる。
1 枚葉シート製造装置(シート搬送装置)
2 帯状シート(シート状絶縁体)
3 枚葉シート(シート状絶縁体)
5 除電装置
9 窒素ガス吐出手段(非引火性ガス充満手段)
10 放電器
14 放電電極
15 受電電極
2 帯状シート(シート状絶縁体)
3 枚葉シート(シート状絶縁体)
5 除電装置
9 窒素ガス吐出手段(非引火性ガス充満手段)
10 放電器
14 放電電極
15 受電電極
Claims (3)
- シート状絶縁体を搬送するシート搬送装置であって、
シート状絶縁体の搬送面に対向して配置される除電装置を備え、
前記除電装置には、搬送される前記シート状絶縁体の幅方向に渡って放電器が複数備えられると共に、
前記放電器は、放電電極と受電電極とを備え、両電極間に電圧が印加されると放電を行なう装置とする、
ことを特徴とするシート搬送装置。 - 前記放電器は放電火花を発する放電器とすると共に、
前記除電装置の周辺に非引火性ガスを充満させる非引火性ガス充満手段を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。 - 前記除電装置には、前記幅方向に渡って配置される前記放電器の列が、シート状絶縁体の搬送方向に沿って複数列備えられる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004253216A JP2006069714A (ja) | 2004-08-31 | 2004-08-31 | シート搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004253216A JP2006069714A (ja) | 2004-08-31 | 2004-08-31 | シート搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006069714A true JP2006069714A (ja) | 2006-03-16 |
Family
ID=36150725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004253216A Pending JP2006069714A (ja) | 2004-08-31 | 2004-08-31 | シート搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006069714A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007326260A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Showa Denko Packaging Co Ltd | 帯電防止性に優れたラミネートフィルムの製造方法及び帯電防止性に優れた袋体の製造方法 |
KR102260578B1 (ko) * | 2020-11-30 | 2021-06-07 | 전연호 | 식품 포장재의 유막 제거장치 및 유막 제거방법 |
-
2004
- 2004-08-31 JP JP2004253216A patent/JP2006069714A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007326260A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Showa Denko Packaging Co Ltd | 帯電防止性に優れたラミネートフィルムの製造方法及び帯電防止性に優れた袋体の製造方法 |
JP4668847B2 (ja) * | 2006-06-07 | 2011-04-13 | 昭和電工パッケージング株式会社 | 帯電防止性に優れたラミネートフィルムの製造方法及び帯電防止性に優れた袋体の製造方法 |
KR102260578B1 (ko) * | 2020-11-30 | 2021-06-07 | 전연호 | 식품 포장재의 유막 제거장치 및 유막 제거방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8752955B2 (en) | Inkjet printer | |
KR20170096935A (ko) | 광학 필름 반송 회수 장치, 광학 필름 제조 시스템 및 광학 필름 반송 회수 방법 | |
JP4208870B2 (ja) | フィルム等の長尺処理対象物の表面処理装置 | |
JP2018006216A (ja) | 積層装置 | |
JP2006069714A (ja) | シート搬送装置 | |
JP2008230820A (ja) | 用紙搬送装置及びこれを用いたインクジェット記録装置 | |
KR101622320B1 (ko) | 이온 빔 공급 장치 및 이를 포함하는 고진공 정전기 제거 시스템 | |
JP5143456B2 (ja) | 用紙搬送装置及びこれを用いたインクジェット記録装置 | |
US20040074410A1 (en) | Device for removing electric charges from flat materials | |
JP5164725B2 (ja) | 分包紙ロールの塵埃除去システム及びその方法 | |
JP2011218712A (ja) | インクジェット印刷装置 | |
JP2001039569A (ja) | シート搬送装置及び画像記録装置 | |
JP2003160253A (ja) | シートの搬送方法及びシート吸着搬送装置及び記録装置 | |
JP2014144830A (ja) | シート搬送装置、画像形成装置 | |
JP2010267409A (ja) | 樹脂フィルムの除電装置、およびこの除電装置を備えた印刷装置 | |
JP2018154414A (ja) | シート供給装置 | |
JP2003086394A (ja) | 静電気除去装置およびそれを用いた折丁集積装置 | |
JPS6123050A (ja) | 複写機等の給紙装置 | |
JP2000272770A (ja) | シート搬送装置及び画像形成装置 | |
JPH0817591A (ja) | 帯電塵などの除去装置 | |
JP6419496B2 (ja) | シート排出装置 | |
JP5335960B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2013249154A (ja) | シート搬送装置、画像形成装置 | |
JP2014051017A (ja) | ラミネート装置 | |
CN220465009U (zh) | 印刷装置 |