JP2006068410A

JP2006068410A - ドアフレーム及び洗濯機

Info

Publication number: JP2006068410A
Application number: JP2004257920A
Authority: JP
Inventors: Shuji Ikeda; 修二池田
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2004-09-06
Filing date: 2004-09-06
Publication date: 2006-03-16

Abstract

【課題】汚れ難い内部窓を有するドアフレームを提供する。
【解決手段】前面に結合され透明部材からなる外部窓１４と、後面に結合され同じく透明部材からなる内部窓１３とを備え、前記内部窓１３の外面に防汚性を有する膜１６を形成したもので、汚れた洗浄液などが内部窓１３の外面にかかっても、汚れが付着がしにくく、長期にわたって良好な視認性を確保することができる。
【選択図】図２

Description

本発明は、ドアフレーム、特に内側に有るものが識別できるように透明部材を有するドアフレーム及び洗濯機に関するものである。

従来の、ドアフレームを搭載した洗濯機は、洗剤を確実に回転ドラム内に投入し、洗剤を有効に活用するため、外槽の開口部とボデーの前面開口部との間を略筒状のパッキング部材で連結し、そのパッキング部材の上方胴部を貫通する注水口金部から、回転ドラムの内部に向けてのみ注水する構成となっている（例えば、特許文献１参照）。

図３は、上記特許文献１に記載された従来の洗濯機の断面図を示すものである。

図３において、従来の洗濯機は、外郭１と、外郭１内に支持された外槽２と、外槽２に回転自在に内包され洗濯物を収納する回転ドラム３と、回転ドラム３を回転駆動するモータ４と、水道栓（図示せず）に連結される給水弁５と、給水弁５と連通し洗剤を収納する洗剤ケース６と、外槽２の開口部２ａと外郭１の前面開口部１ａとの間を接続する略筒状のパッキング部材７と、パッキング部材７と一体に形成されパッキング部材７の上方胴部を貫通する略円筒状の注水口金部８と、洗剤ケース６と注水口金部８とを連通する給水ホース６ａと、注水口金部８の下部に設けられ回転ドラム３の前面開口部３ａ方向へ開口する注水口金開口部９と、前面開口部１ａを開閉するドアフレーム１０とを備え、前記ドアフレーム１０の中央部に、運転中に回転ドラム３内が見えるように窓ガラス１０ａが設けられている。

上記構成により、洗濯機の運転が開始すると、給水弁５が動作し、水道水が、洗剤ケース６に流れ込んで洗剤を溶かし、得られた洗浄液が、注水口金部８を経て、注水口金開口部９から、回転ドラム３内に注水される。以降の運転、動作は、従来の一般的な洗濯機のものと同一であるので、説明を割愛する。
特開平１０−２６３２８２号公報

しかしながら、前記従来のドアフレームの構成では、回転ドラム３に入った洗剤が攪拌されてドアフレーム１０の窓ガラス１０ａにかかると、それが汚れとして残り、こびりつくなどして不衛生であり、またこびりついた洗剤の汚れ除去が困難であった。さらに窓ガラス１０ａは、洗濯状況等を確認する目的で設置されているのに、汚れてくると洗濯状況が確認できないのでその機能を果たせないという課題があった。

本発明は、前記従来の課題を解決するもので、内部の視認性がよく、洗剤などの汚れ除去が容易で衛生的なドアフレームを提供することを目的とする。

前記従来の課題を解決するために、本発明のドアフレームは、前面に結合され透明部材からなる外部窓と、後面に結合され同じく透明部材からなる内部窓とを備え、前記内部窓の外面に防汚性を有する膜を形成したもので、汚れた洗浄液などが内部窓の外面にかかっても、汚れが付着しにくく、長期にわたって良好な視認性を確保することができる。

また、本発明の洗濯機は、前部に前面開口部を有する外郭と、前記外郭内に支持された外槽と、前記外槽に回転自在に支持され洗濯物を収納する回転ドラムとを備え、請求項１〜３のいずれか１項に記載されたドアフレームで、前記前面開口部を開閉すると共に、前記ドアフレームの内部窓の外面を前記回転ドラム側に面するように配したもので、回転ドラム内の洗剤が攪拌されて内部窓にかかっても、防汚性を有する膜により、汚れ付着がしにくく回転ドラム内の視認性が極めて良い。

本発明のドアフレームは、汚れた洗浄液が内部窓の外面にかかっても、防汚性を有する膜により汚れの除去が容易で、内部窓を常に衛生的に保持することができ、長期にわたって良好な視認性を維持する事ができる。

第１の発明は、前面に結合され透明部材からなる外部窓と、後面に結合され同じく透明部材からなる内部窓とを備え、前記内部窓の外面に防汚性を有する膜を形成したもので、汚れた洗浄液などが内部窓の外面にかかっても、汚れが付着しにくく、長期にわたって良好な視認性を確保することができる。

第２の発明は、特に、第１の発明の内部窓の外面に、防汚性を有する膜に代え、撥水性を有する膜を形成したもので、汚れた洗浄液等が内部窓にかかっても即座に撥水させ付着させにくくすることで、内部窓の表面を汚れにくくし、衛生面でも有利である。

第３の発明は、特に、第１又は第２の発明の防汚性を有する膜を、フッ化炭素基を含む化学吸着単分子膜で形成したもので、フッ素の作用で撥水性と膜の汚れを除去する掃除の容易さを両立させると共に衛生面で有利である。

第４の発明は、前部に前面開口部を有する外郭と、前記外郭内に支持された外槽と、前記外槽に回転自在に支持され洗濯物を収納する回転ドラムとを備え、請求項１〜３のいずれか１項に記載されたドアフレームで、前記前面開口部を開閉すると共に、前記ドアフレームの内部窓の外面を前記回転ドラム側に面するように配したもので、回転ドラム内の洗剤が攪拌されて内部窓にかかっても、防汚性を有する膜により、汚れ付着がしにくく回転ドラム内の視認性が極めて良い。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。

（実施の形態１）
図１は、本発明の第１の実施の形態におけるドアフレームを搭載した洗濯機の横断面図を示し、図２は同ドアフレームの断面図を示すものである。なお、上記従来の洗濯機と同一部分については、同一符号を付して、その説明を省略する。

図１において、本実施の形態のドアフレームを搭載した洗濯機は、回転ドラム３への衣類の投入及び取り出しのために外郭１の前方に形成された前面開口部１ａを開閉し、中央に開口部１２ａを有するドアフレーム１２を備え、前記ドアフレーム１２の前面にはガラスなどの透明部材よりなる外部窓１４が、後面には、同じくガラスなどの透明部材よりなる内部窓１３が夫々結合され、さらに、図２に示すように内部窓１３の回転ドラム３に露出する外面に防汚性を有する膜１６を形成している。

なお、洗濯、すすぎ、脱水などの各行程の運転、動作は従来と同じなので、説明を割愛する。

以上のように、本実施の形態においては、内部窓１３の回転ドラム３側の面に防汚性を有する膜１６を形成することにより、回転ドラム３内の洗剤が攪拌されて内部窓１３にかかっても、防汚性を有する膜１６により、洗剤等の付着がしにくくなり衛生さを維持できる。

上記実施の形態では、内部窓１３の回転ドラム３側面に防汚性を有する膜１６を形成するようにしたが、撥水性を有する膜１６を形成しても良い。この場合は、内部窓１３に洗剤を含む洗濯水が飛び散っても、それらを撥水してしまうので、同じく汚れが付着しにくくなり、衛生さを維持できるうえ、撥水効果で回転ドラム３内の洗濯状態が視認可能となり内部窓１３の機能を確実に果たせる。

また、内部窓１３の回転ドラム３側に形成する膜１６を、フッ化炭素基を含む化学吸着単分子膜１６で形成するようにすれば、フッ素成分の撥水効果で同じく回転ドラム３内の洗濯状態が視認できるようになり、内部窓１３の機能を確実に果たせる上、しかも内部窓１３に付着した洗剤を含む洗濯水を撥水すると同時に汚れが除去し易くなり、衛生的な環境を長期に渡って維持できるものである。

以上のように、本発明にかかるドアフレームは、内部窓の衛生面での保持と視認性の確保ができるので、食器洗浄器等の用途にも適用できるものである。

本発明の実施の形態１におけるドアフレームを搭載した洗濯機の横断面図同ドアフレームの断面図従来のドアフレームを搭載した洗濯機の横断面図

符号の説明

３回転ドラム
１２ドアフレーム
１３内部窓
１４外部窓
１６膜

Claims

前面に結合され透明部材からなる外部窓と、後面に結合され同じく透明部材からなる内部窓とを備え、前記内部窓の外面に防汚性を有する膜を形成したドアフレーム。
内部窓の外面に、防汚性を有する膜に代え、撥水性を有する膜を形成した請求項１に記載のドアフレーム。
防汚性を有する膜を、フッ化炭素基を含む化学吸着単分子膜で形成した請求項１又は２に記載のドアフレーム。
前部に前面開口部を有する外郭と、前記外郭内に支持された外槽と、前記外槽に回転自在に支持され洗濯物を収納する回転ドラムとを備え、請求項１〜３のいずれか１項に記載されたドアフレームで、前記前面開口部を開閉すると共に、前記ドアフレームの内部窓の外面を前記回転ドラム側に面するように配した洗濯機。