JP2006067972A - ロータリカバー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ロータリ耕耘部11の後方を覆うリヤカバー15を備え、このリヤカバー15は、上部側のメインカバー18と、このメインカバー18の下端側に設けられた取付部24に着脱自在に取り付けられるサブカバー19とを備えているロータリカバーにおいて、前記メインカバー18の取付部24に係合部27を設けると共に、サブカバー19に、前記係合部27に上方側から係脱自在に係合して該係合部27に受持される被係合部39を設け、この被係合部39が係合部27に受持された状態でサブカバー19が被係合部39回りに前回りに回動することによりサブカバー19に設けた被位置決め部40が係合してサブカバー19の位置決めをする位置決め部28をメインカバー18の取付部24に設ける。
【選択図】図1
Description
前記ロータリカバーは、ロータリ耕耘部の上方を覆う上部カバーと、ロータリ耕耘部の後方を覆うリヤカバーとを備えている。
また、ロータリカバーとして、リヤカバーが、上部カバーの後端側に左右方向の軸心廻りに回動自在に支持された上部側のメインカバーと、このメインカバーの下端側に設けられた取付部に着脱自在に取り付けられるサブカバーとから主構成されているものがある(特許文献1又は2参照)。
メインカバーの取付部には、上下一対のピンが設けられ、サブカバーの被取付部には、前記メインカバーの上下のピンに下方側から嵌合する上向き開放状の上下一対の嵌合溝と、上側の溝とで取付部の上側のピンを挟持するフックとを設けており、サブカバーをメインカバーに取り付ける場合、ロータリ耕耘部を接地させた状態で、サブカバーを持ち上げてメインカバーの下端側下方に該サブカバーを配置し、その後、サブカバーを上方移動させてメインカバーの取付部の上下のピンにサブカバーの上下の嵌合溝を嵌合させると、メインカバーに対してサブカバーが位置決めされると共に、この状態でフックが自動的に上側のピンに係合し、該フックと上側の嵌合溝とで上側のピンを挟持することにより、サブカバーがロックされるように構成されている。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、サブカバーの取り付けの労力の軽減を図ったロータリカバーを提供することを目的とする。
前記メインカバーの取付部に係合部を設けると共に、サブカバーに、前記係合部に上方側から係脱自在に係合して該係合部に受持される被係合部を設け、この被係合部が係合部に受持された状態でサブカバーが被係合部回りに前回りに回動することによりサブカバーに設けた被位置決め部が係合してサブカバーの位置決めをする位置決め部をメインカバーの取付部に設けたことを特徴とする。
また、サブカバーに回動自在に支持されていて、回動することにより、被位置決め部とで位置決め部を挟持してサブカバーをロックするロック位置と、該ロック状態を解除する非ロック位置とに位置変更自在とされたロック部材が設けられているのがよい。
また、サブカバーは、メインカバーの取付部に着脱自在に取り付けられる被取付部と、圃場を整地する整地部とを備え、整地部は被取付部に着脱自在に取り付けられているのがよい。
図2において、1はトラクタの後部に三点リンク機構等を介して昇降自在に装着されるロータリである。
このロータリ1は、中央のギヤケース2から左右にサポートアーム3を突設し、一方のサポートアーム3の左右方向外端側に伝動ケース4の上部を固定すると共に、他方のサポートアーム3の左右方向外端側にサイドフレームの上部を固定して門型に主構成された機枠5を有する。
また、機枠5の左右各サポートアーム3には、三点リンク機構のロワーリンクの後端側又は三点リンク機構の後端側に連結される連結枠の下部に取り付けられる取付ブラケット8が設けられている。
なお、機枠5のギヤケース2には、トラクタのPTO軸からドライブシャフトを介して動力が伝達されるPIC軸12が設けられ、このPIC軸12に伝達された動力は、ギヤケース2内の動力伝達機構、サポートアーム3内の伝動軸、伝動ケース4内の動力伝達機構を経て爪軸9に伝達されて、該爪軸9が、例えば、矢示F方向に回転駆動されるように構成されている。
上部カバー14は、その左右方向の端部が、伝動ケース4とサイドフレームとにそれぞれ固定された側板25に取付固定されている。
リヤカバー15は、上端側が上部カバー14の後端側(機枠5側)に、左右方向の軸心を有する支軸17の軸心回りに回動自在に枢支されていて、上下揺動自在に支持された上部側のメインカバー18と、このメインカバー18の下端側に着脱自在に取り付けられるサブカバー19とを有して構成されている。
また、機枠5には、左右のゲージ輪20を取り付ける支持フレーム21が設けられており、この支持フレーム21は前端側が機枠5側に枢支されて上下揺動自在とされており、この支持フレーム21の後端側に左右のゲージ輪20が設けられており、この支持フレーム21とトップマスト6との間には、該支持フレーム21の上下揺動位置を調節すべく伸縮自在な高さ調整装置22が設けられている。
また、このロータリ1にあっては、リヤカバー15の下端側を下方側(接地方向)に付勢する弾下装置23が機枠5とリヤカバー15とに亘って且つ左右一対設けられている。
左右の側壁24bの上部側には係合部27が前後一対設けられ、左右の側壁24bの下部には位置決め部28が前後一対設けられている。
前後の位置決め部28は、左右方向の軸心を有する丸棒材によって構成され、左右の側壁24b間に亘って設けられていて、溶接等によって左右側壁24bに固定されている。
サブカバー19は、メインカバー18の左右の取付部24に着脱自在に取り付けられる左右一対の被取付部29と、この左右被取付部29に着脱自在に取り付けられた整地部30とを有し、前記整地部30は、メインカバー18の整地部18aの左右幅に略対応する主整地部31と、該主整地部31の左右両側に配置された延長整地部32とを備えている。
また、この延長整地部32は、前記トップマスト6の後部6bに取り付けられた支持ブラケット33に揺動操作自在に支持された操作レバー(操作部材)34の揺動操作によって、延長姿勢と不使用姿勢とに姿勢変更操作可能とされており、この操作レバー34は、ロータリ1を上昇させることにより、トラクタの運転席側から把持可能とされており、これによって、延長整地部32がトラクタの運転席側から遠隔操作可能とされている。
支持ブラケット35は、板材から形成されていて、左右の側壁35aと、左右側壁35aの後部側上縁同志を連結する上壁35bと、左右側壁35aの後部側下部間に亘って設けられた下壁35cと、左右各側壁35aの前端側上部の縁部から左右方向内方側に延出された前部壁35dとを有する。
この支持ブラケット35は、左右の側壁35aがメインカバー18の取付部24の左右側壁24b間に挿入可能な左右幅に形成されている。
なお、被取付部29は左右一対あるので、サブカバー19を両手で持つことができるようになっている。
また、支持ブラケット35の左右側壁35aの前部側上部にはメインカバー18の取付部24の係合部27に上方側から係脱自在に係合する被係合部39が設けられ、支持ブラケット35の左右側壁35aの前部側下部にはメインカバー18の取付部24の位置決め部28に後方側から係合する被位置決め部40が設けられている。
被位置決め部40は、前方側に向けて開放状の溝から形成され、被係合部39を係合部27に受持させた状態で、サブカバー19が被係合部39回りに前回りに回動することにより、後方側から位置決め部28に係合(嵌合)するように構成されている。
本実施の形態では、係合部27及び位置決め部28は、前後2カ所に設けられていて、サブカバー19は2位置に位置決めできるようになっている。
また、前側の係合部27に被係合部39を係合させると共に被位置決め部40を前側の位置決め部28に係合するときに、支持ブラケット35の左右側壁35aが後側の位置決め部28に干渉するのを防止するために、支持ブラケット35の左右側壁35aには、後側の位置決め部28に嵌合する係合溝42が形成されている。
前記ロック部材36は、サブカバー19が位置決めされた状態で被位置決め部40とで位置決め部28を挟持することによりメインカバー18の取付部24からサブカバー19が外れないようにロックするものであり、該ロック部材36は、支持ブラケット35の左右側壁35a間の前後中途部の上部側に左右側壁35aに亘って設けられた左右方向の支軸43を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に支持された枢支部44と、この枢支部44に接続部45を介して接続されたレバー部46と、枢支部44から前方側に延設されていて被位置決め部40とで位置決め部28を挟持する(掴む)フック状のロック部47とを有し、前記支軸43回りに回動することにより、ロック部47と被位置決め部40とで位置決め部28を挟持するロック位置(図1、3参照)と、該ロック状態を解除すべくロック部47が位置決め部28から離反した位置に位置する非ロック位置(図7参照)とに位置変更自在とされている。
レバー部46は、支持ブラケット35の上壁35bと対向するように位置していて、ロック部材36がロック位置にある場合において、レバー部46を支持ブラケット35の把持部38と一緒に握ることにより、該レバー部46が前記上壁35bに近接してロック部材36が非ロック位置へと回動する。
また、前述したようなロック部材36を設ける代わりに、サブカバー19を位置決めした後に、取付部24の側壁2bと、支持ブラケット35の側壁35aとにわたってピンを貫通することによってサブカバー19をロックするようにしてもよい。
整地部30は、前側にメインカバー18の整地部18aの上方側を覆うカバー部分(前部側部分)50を有すると共に、後側には、整地部30を構成する板材を下側から上側に向けて弧状に折り返す(巻回してなる)と共に端部が上面側に重合固定されたループ部分(後部側部分)51を有し、さらにこれらカバー部分50とループ部分51との間が上方側に開放状の溝状となるように形成されている。
この取付部材52は、図1及び図6に示すように、上壁52aとこの上壁52aの左右両側から下方側に延出する左右の側壁52bとを有するコ字形に形成され、左右の側壁52bは、主整地部31のカバー部分50とループ部分51との上部間に配置されていて、これらに溶接等によって固定されている。
また、この取付部材52の上壁52aの下面側にはナット53が前後一対固着されている。
また、主整地部31の上面側には、左右の取付部材52間及び左右各取付部材52の左右方向外方側の溝部分を埋めるように、樹脂の中空製品からなるフロート55が設けられており、このフロート55によって主整地部31の上面側に泥土等がつまらないように構成されている。
各種の整地部30と被取付部29とが分離不能になっていると、各種の整地部30ごとにサブカバー19を用意しなければならずコストアップとなるが、被取付部29を共通の部材とし、該被取付部29に着脱自在に取り付けられる各種の整地部を用意することによりコストダウンを図ることができる。
また、メインカバー18の取付部24にサブカバー19の被係合部39一カ所を係合し、その後、この係合部分回りにサブカバー19の自重で回動することによりサブカバー19が位置決めされ、その後、ロック部材36によってサブカバー19をロックすることによりサブカバー19が取り付けられるので、サブカバー19の着脱が容易に行える。
15 リヤカバー
18 メインカバー
19 サブカバー
24 取付部
27 係合部
28 位置決め部
30 整地部
36 ロック部材
39 被係合部
40 被位置決め部
56 整地部
57 整地部
Claims (4)
- ロータリ耕耘部(11)の後方を覆うリヤカバー(15)を備え、このリヤカバー(15)は、上部側のメインカバー(18)と、このメインカバー(18)の下端側に設けられた取付部(24)に着脱自在に取り付けられるサブカバー(19)とを備えているロータリカバーにおいて、
前記メインカバー(18)の取付部(24)に係合部(27)を設けると共に、サブカバー(19)に、前記係合部(27)に上方側から係脱自在に係合して該係合部(27)に受持される被係合部(39)を設け、この被係合部(39)が係合部(27)に受持された状態でサブカバー(19)が被係合部(39)回りに前回りに回動することによりサブカバー(19)に設けた被位置決め部(40)が係合してサブカバー(19)の位置決めをする位置決め部(28)をメインカバー(18)の取付部(24)に設けたことを特徴とするロータリカバー。 - 位置決め部(28)に被位置決め部(40)が係合することによりサブカバー(19)の上方側への移動が規制されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリカバー。
- サブカバー(19)に回動自在に支持されていて、回動することにより、被位置決め部(40)とで位置決め部(28)を挟持してサブカバー(19)をロックするロック位置と、該ロック状態を解除する非ロック位置とに位置変更自在とされたロック部材(36)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリカバー。
- サブカバー(19)は、メインカバー(18)の取付部(24)に着脱自在に取り付けられる被取付部(29)と、圃場を整地する整地部(30,56,57)とを備え、整地部(30,56,57)は被取付部(29)に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のロータリカバー。
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