JP2006064952A - 感光性平版印刷版及び現像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種レーザー露光に対して高感度でかつ非画像部の溶出性が良好で地汚れのない感光性平版印刷版を提供する。特に、pH12以下の現像液で処理しても非画像部の溶出性が良好な感光性平版印刷版及びその現像処理方法を提供する。
【解決手段】重合性二重結合が連結基を介して複素環と結合している単官能重合性モノマー、分子内に2個以上の重合性二重結合を有する多官能重合性モノマーもしくはオリゴマー、バインダーポリマー、及び光重合開始剤を含有する感光層を支持体上に有することを特徴とする感光性平版印刷版。
【選択図】 なし。

Description

本発明は感光性平版印刷版及びその現像処理方法に関する。詳細には、可視光から赤外光のレーザーに対応できる高感度なネガ型感光性平版印刷版、及びpH12以下の現像液で処理可能な感光性平版印刷版とその現像処理方法に関する。
広く用いられているタイプの平版印刷版は、アルミニウム支持体に塗布された感光性塗膜を有する。この塗膜は、露光された塗膜部分は硬化し、露光されなかった塗膜部分は現像処理で溶出される。このような版をネガ型平版印刷版という。平版印刷は印刷版表面に形成されたパターンと背景部のそれぞれの親油性、親水性の表面物性を利用し、平版印刷においてインクと湿し水を同時に印刷機上で版面に供給する際に、インクが親油性表面を有するパターン上に選択的に転移することを利用するものである。パターン上に転移したインクはその後ブランケットと呼ばれる中間体に転写され、これから更に印刷用紙に転写することで印刷が行われる。
上記した光反応による溶解度の変化を利用してレリーフ像を形成する感光性組成物は、従来から多くの研究が成されており、また実用化されている。例えば、特公昭49−34041号、同平6−105353号等には側鎖にエチレン性不飽和結合を有する重合体と架橋剤と光重合開始剤を主体とする感光性組成物が開示されている。これらは、400nm以下の紫外線領域を中心とした短波長の光に対して感光性を有するものである。
一方、近年、画像形成技術の進歩に伴い、可視光に対して高感度を示す感光性材料が求められるようになってきた。例えば、アルゴンレーザー、ヘリウム・ネオンレーザー、赤色LED等を用いた出力機に対応した感光性材料及び感光性平版印刷版の研究も活発に行われている。
更に、半導体レーザーの著しい進歩によって700〜1300nmの近赤外レーザー光源を容易に利用できるようになったことに伴い、該レーザー光に対応する感光性材料及び感光性平版印刷版が注目されている。
上記可視光〜近赤外光に感光性を有する光重合性組成物として、特開平9−134007号公報にはエチレン性不飽和結合を有するラジカル重合可能な化合物と400〜500nmに吸収ピークを持つ光増感色素と重合開始剤とを含有する平版印刷版材料が開示され、特開昭62−143044号、同昭62−150242号、同平5−5988号、同平5−194619号、同平5−197069号、同2000−98603号公報等には、有機ホウ素アニオンと色素との組み合わせが開示され、特開平4−31863号、同平6−43633号公報には色素とs−トリアジン系化合物との組み合わせが開示され、特開平7−20629号、同平7−271029号公報にはレゾール樹脂、ノボラック樹脂、赤外線吸収剤及び光酸発生剤の組み合わせが開示され、特開平11−212252号、同平11−231535号公報には特定の重合体と光酸発生剤と近赤外増感色素の組み合わせが開示されている。
また、特公平6−105353号公報、特開2001−290271号公報(特許文献1)、特開2002−278066号公報(特許文献2)には、側鎖にビニルフェニル基を有する重合体を用いた感光性組成物が開示されている。
しかしながら、上述したような可視光から近赤外光のレーザー光に対応できる重合性組成物は、高い感度が要求されるが、感度を高くするとセーフライト下での取り扱い時や長期間の保存によって徐々に重合反応が進行し、使用時に未露光部の溶出性が悪化して溶出不良を生じ、これは平版印刷版においては、非画像部に地汚れを生じさせる原因となっていた。かかる課題は、特に近赤外レーザー光に対して感度を高くした場合に起こりやすかった。
一方、単官能のスチレンチアジアゾール誘導体を感光性樹脂あるいは感光性組成物に用いることが、特開平7−316142号公報(特許文献3)、特開2003−292535号公報(特許文献4)に開示されているが、感光性平版印刷版の非画像部の溶出性を改良することは記載されていない。
感光性平版印刷版の現像処理に用いられる現像液については、pH12を超える高pHの現像液が一般的に用いられている。これは、感光層非画像部の現像性、即ち溶出性を確保するという必要からである。しかし、安全上、環境上の面からはpH12以下の比較的低いpHのアルカリ水の使用が望ましいく、例えば、特開平7−104479号公報(特許文献5)、特開2000−81711号公報(特許文献6)等に記載されている。しかしながら、pH12以下の現像液を用いた場合、非画像部の溶出性が低下するという問題は依然として残る。
特開2001−290271号公報 特開2002−278066号公報 特開平7−316142号公報 特開2003−292535号公報 特開平7−104479号公報 特開2000−81711号公報
従って、本発明の目的は、各種レーザー露光に対して高感度でかつ非画像部の溶出性が良好で地汚れのない感光性平版印刷版を提供することにある。特に、pH12以下の現像液で処理しても非画像部の溶出性が良好な感光性平版印刷版及びその現像処理方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の発明によって基本的に達成された。
(1)重合性二重結合が連結基を介して複素環と結合している単官能重合性モノマー、分子内に2個以上の重合性二重結合を有する多官能重合性モノマーもしくはオリゴマー、バインダーポリマー、及び光重合開始剤を含有する感光層を支持体上に有することを特徴とする感光性平版印刷版。
(2)更に、分子内にウレタン結合と重合性二重結合とを有するモノマーもしくはオリゴマーを含有する上記1に記載の感光性平版印刷版。
(3)更に、可視光から赤外光の波長領域に吸収を有する増感色素を含有する上記1に記載の感光性平版印刷版。
(4)前記増感色素が750nm以上に吸収を有する増感色素である上記3に記載の感光性平版印刷版。
(5)前記バインダーポリマーが、側鎖に重合性二重結合を有しかつカルボキシル基含有モノマーを共重合成分として有するポリマーである上記1に記載の感光性平版印刷版。
(6)前記支持体が、陽極酸化処理後にアルカリ金属ケイ酸塩を含む溶液で処理されたアルミニウム板である上記5に記載の感光性平版印刷版。
(7)上記1〜6のいずれか1つに記載の感光性平版印刷版を、アルカノールアミンを含有するpH10〜12の現像液で処理することを特徴とする現像処理方法。
本発明によれば、各種レーザー露光に対して高感度でかつ非画像部の溶出性が良好で地汚れのない感光性平版印刷版が得られる。更に本発明の感光性平版印刷版は、pH12以下の現像液で処理しても非画像部の溶出性に優れる。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明において支持体上に設けられる感光層には、重合性二重結合が連結基を介して複素環と結合している単官能重合性モノマーを含有する。本発明において、単官能重合性モノマーとは、重合性二重結合が1個のみ含まれる化合物であり、該重合性二重結合は連結基を介して複素環に結合している化合物である。ここで連結基は、炭素原子、酸素原子、硫黄原子、窒素原子の中の少なくとも1つの原子を含む連結基である。従って、本発明の単官能重合性モノマーの中には、ビニル基が直接に複素環と結合した、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、ビニルイミダゾール、ビニルピリジン等のビニルモノマーは含まれないし、またこれらのビニルモノマーでは本発明の効果は得られない。
本発明の単官能重合性モノマーの複素環は、O、S、N等のヘテロ原子を含む複素環であり、例えば、フラン、チオフェン、ピロール、ピリジン、チアゾール、オキサゾール、イミダゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピリミジン、トリアジン等、あるいは複素環とベンゼン環が縮合したインドール、キノリン、ベンゾトリアゾール、ベンズオキサゾール、ベンズチアゾール、ベンゾチアジアゾール等、複素環どうしが縮合したプリン、プテリジン等が挙げられる。該モノマーの重合性二重結合を有する基としては、ビニル基、アリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニルフェニル基等が挙げられる。これらの重合性二重結合を有する基は、複素環と直接もしくは連結基を介して結合される。但し、重合性二重結合を有する基がビニル基の場合は連結基を介して複素環と結合する。以下に、該モノマーの代表的な一般式を示すが本発明はこれに限定されない。
Figure 2006064952
式中、Yは複素環を形成する原子群を表し、X1及びX2は炭素原子、酸素原子、硫黄原子、窒素原子の中の少なくとも1つの原子を含む連結基を表すがこれらの連結基は存在しなくてもよい。Aは重合性二重結合を有する基を表し、Dは水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、アミノ基を表す。
上記一般式において、Yで表される複素環としては、前述したものが挙げられる。X1及びX2で表される連結基としては、例えば、酸素原子、硫黄原子、−N(R)−、−C=N−、アルキレンオキシ基、カルボニル基、カルバモイル基、スルホニル基、スルフィニル基、アルキレン基、アリーレン基、複素環基の単独もしくは2以上が複合した基が挙げられ、上記Rは水素原子またはアルキル基を表す。Dで表される脂肪族基としては、置換もしくは無置換のアルキル基、芳香族基としては置換もしくは無置換のフェニル基、複素環基として前述の複素環基が挙げられ、アミノ基はアルキル基で置換されていてもよい。上記のDで表される脂肪族基及び芳香族基の置換基としては、カルボキシ基、アミノ基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、フルオロアルキル基等が挙げられる。Aで表される重合性二重結合を有する基としては、下記一般式で表される基が挙げられる。
Figure 2006064952
式中、R1及びR2は水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、スルホ基、ニトロ基、シアノ基、アミド基、アミノ基、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基等であり、更にこれらの基は、アルキル基、アミノ基、アリール基、カルボキシ基、スルホ基、ヒドロキシ基等で置換されていてもよい。好ましくは、R1は水素原子で、R2は水素原子もしくは炭素数4以下の低級アルキル基である。Zは、−O−、−COO−、−OCO−、−L−OCO−、−L−COO−、−SO2−、−CON(R3)−、−SO2(R3)−、及び下記化3の構造式で表される。Lは、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン等のアルキレンを表し、R3は水素原子、アルキル基を表す。
Figure 2006064952
式中、R4は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルキル基等の置換可能な原子もしくは基を表し、mは0〜4の整数を表す。
上述した単官能重合性モノマーの具体例を以下に示すが本発明はこれらに限定されない。
Figure 2006064952
Figure 2006064952
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Figure 2006064952
Figure 2006064952
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Figure 2006064952
上述したような本発明の単官能重合性モノマーの合成方法は、例えば、特開平7−316142号公報、特開平7−316143号公報、特開2003−292535号公報、特願2004−62512号に記載されている。
上記単官能重合性モノマーの中でも特に、重合性二重結合を有する基として、上記化3で表されるビニルフェニル基を有するモノマーが好ましく用いられる。
上記モノマーの感光層における含有量は、バインダーポリマーに対して1〜60質量%の範囲が好ましく、3〜50質量%がより好ましく、特に5〜30質量%の範囲が好ましい。
本発明の感光層は、バインダーポリマーを含有する。かかるポリマーとしては、アルカリ可溶性のポリマーが好ましく、そのためにはカルボキシル基含有モノマーを共重合成分として含む重合体であることが好ましい。この場合、共重合体中に於けるカルボキシル基含有モノマーの割合は、共重合体トータル組成100質量%中に対して5質量%以上99質量%以下であることが好ましく、更に10〜90質量%の範囲が好ましい。これ以下の割合では共重合体がアルカリ水溶液に溶解しない場合がある。
本発明のバインダーポリマーとしては、側鎖に重合性二重結合を有し、かつカルボキシル基含有モノマーを共重合成分として含む共重合体が特に好ましい。共重合体の側鎖に重合性二重結合を導入するためのモノマーは後述するが、共重合体組成に於ける側鎖に重合性二重結合を有するモノマーの割合として、共重合体トータル組成100質量%中に対して5質量%以上95質量%以下であることが好ましく、10〜95質量%の範囲がより好ましく、更に20〜90質量%の範囲が好ましい。
側鎖に重合性二重結合を有する重合体を得るためのモノマーとしては、例えば、ビニル(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)アクリルアミド、アリル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリルアミド、1−プロペニル−(メタ)アクリレート、β−フェニルビニル−(メタ)アクリレート、α−クロロビニル−(メタ)アクリレート、β−メトキシビニル−(メタ)アクリレート、ビニル−チオ−(メタ)アクリレート等が挙げられ、また、重合性二重結合としてビニルフェニル基を有する重合体も好ましく用いられる。
側鎖にビニルフェニル基を有する重合体は、下記一般式で表される基を側鎖に有する重合体である。本発明においては、側鎖にビニルフェニル基を有する重合体が特に好ましく用いられる。
Figure 2006064952
式中、Z1は連結基を表し、R1、R2、及びR3は、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、スルホ基、ニトロ基、シアノ基、アミド基、アミノ基、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基等であり、更にこれらの基は、アルキル基、アミノ基、アリール基、アルケニル基、カルボキシ基、スルホ基、ヒドロキシ基等で置換されていても良い。R4は置換可能な基または原子を表す。nは0または1を表し、m1は0〜4の整数を表し、k1は1〜4の整数を表す。
上記一般式について更に詳細に説明する。Z1の連結基としては、酸素原子、硫黄原子、アルキレン基、アルケニレン基、アリーレン基、−N(R5)−、−C(O)−O−、−C(R6)=N−、−C(O)−、スルホニル基、複素環基、及び下記構造式で表される基等の単独もしくは2以上が複合した基が挙げられる。ここでR5及びR6は、水素原子、アルキル基、アリール基等を表す。更に、上記した連結基には、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子等の置換基を有していてもよい。
Figure 2006064952
上記複素環基としては、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、テトラゾール環、イソオキサゾール環、オキサゾール環、オキサジアゾール環、イソチアゾール環、チアゾール環、チアジアゾール環、チアトリアゾール環、インドール環、インダゾール環、ベンズイミダゾール環、ベンゾトリアゾール環、ベンズオキサゾール環、ベンズチアゾール環、ベンズセレナゾール環、ベンゾチアジアゾール環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、トリアジン環、キノリン環、キノキサリン環等の含窒素複素環、フラン環、チオフェン環等が挙げられ、更にこれらの複素環には置換基が結合していても良い。
上記一般式で表される基の例を以下に示すが、これらの例に限定されるものではない。
Figure 2006064952
Figure 2006064952
Figure 2006064952
Figure 2006064952
上記一般式で表される基の中には好ましいものが存在する。即ち、R1及びR2が水素原子でR3が水素原子もしくは炭素数4以下の低級アルキル基(メチル基、エチル基等)であるものが好ましい。更に、連結基Z1としては複素環を含むものが好ましく、k1は1または2であるものが好ましい。
本発明に用いられるバインダーポリマーは、上述したカルボキシル基を有するモノマー及び側鎖に重合性二重結合を有するモノマー以外にも共重合体中に他のモノマー成分を導入して多元共重合体として合成、使用することが出来る。こうした場合に共重合体中に組み込むことが出来るモノマーとして、スチレン、4−メチルスチレン、4−ヒドロキシスチレン、4−アセトキシスチレン、4−カルボキシスチレン、4−アミノスチレン、クロロメチルスチレン、4−メトキシスチレン等のスチレン誘導体、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ドデシル等のメタクリル酸アルキルエステル類、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル等のメタクリル酸アリールエステル或いはアルキルアリールエステル類、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸メトキシジエチレングリコールモノエステル、メタクリル酸メトキシポリエチレングリコールモノエステル、メタクリル酸ポリプロピレングリコールモノエステル等のアルキレンオキシ基を有するメタクリル酸エステル類、メタクリル酸−2−ジメチルアミノエチル、メタクリル酸−2−ジエチルアミノエチル等のアミノ基含有メタクリル酸エステル類、或いはアクリル酸エステルとしてこれら対応するメタクリル酸エステルと同様の例、或いは、リン酸基を有するモノマーとしてビニルホスホン酸等、或いは、アリルアミン、ジアリルアミン等のアミノ基含有モノマー類、或いは、ビニルスルホン酸およびその塩、アリルスルホン酸およびその塩、メタリルスルホン酸およびその塩、スチレンスルホン酸およびその塩、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびその塩等のスルホン酸基を有するモノマー類、4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルカルバゾール等の含窒素複素環を有するモノマー類、或いは4級アンモニウム塩基を有するモノマーとして4−ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドのメチルクロライドによる4級化物、N−ビニルイミダゾールのメチルクロライドによる4級化物、4−ビニルベンジルピリジニウムクロライド等、或いはアクリロニトリル、メタクリロニトリル、またアクリルアミド、メタクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メトキシエチルアクリルアミド、4−ヒドロキシフェニルアクリルアミド等のアクリルアミドもしくはメタクリルアミド誘導体、さらにはアクリロニトリル、メタクリロニトリル、フェニルマレイミド、ヒドロキシフェニルマレイミド、酢酸ビニル、クロロ酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル等のビニルエステル類、またメチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、その他、N−ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリン、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アリルアルコール、ビニルトリメトキシシラン、グリシジルメタクリレート等各種モノマーを適宜共重合モノマーとして使用することが出来る。これらのモノマーの共重合体中に占める割合としては、先に述べた共重合体組成中に於ける側鎖に重合性二重結合を有するモノマーおよびカルボキシル基含有モノマーの好ましい割合が保たれている限りに於いて任意の割合で導入することが出来る。
上記のような重合体の分子量については好ましい範囲が存在し、質量平均分子量で1000から100万の範囲であることが好ましく、さらに1万から30万の範囲にあることが特に好ましい。
本発明に好ましく用いられる側鎖にビニルフェニル基を有し、かつカルボキシル基含有モノマーを共重合成分として有する共重合体の例を下記に示す。式中、数字は共重合体トータル組成100質量%中に於ける各繰り返し単位の質量%を表す。
Figure 2006064952
Figure 2006064952
Figure 2006064952
Figure 2006064952
Figure 2006064952
上述したバインダーポリマーの感光層における含有比率は、感光層100質量部に対して10〜90質量部が適当であり、20〜80質量部の範囲が好ましく、特に30〜70質量部の範囲が好ましい。
本発明の感光層は、分子内に2個以上の重合性二重結合を有する多官能重合性モノマーもしくはオリゴマーを含有する。かかるモノマーもしくはオリゴマーの分子量は1万以下で、好ましくは5000以下である。該化合物としては、例えば、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニルフェニル基等の重合性二重結合を2個以上有する化合物が挙げられる。
重合性二重結合としてアクリロイル基もしくはメタクリロイル基を有する化合物としては、例えば1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリスアクリロイルオキシエチルイソシアヌレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールグリセロールトリ(メタ)アクリレート、グリセロールエポキシトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ピロガロールトリアクリレート等が挙げられる。
重合性二重結合としてビニルフェニル基を有する化合物は、代表的には下記一般式で表される。
Figure 2006064952
式中、Z2は連結基を表し、R21、R22及びR23は、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、スルホ基、ニトロ基、シアノ基、アミド基、アミノ基、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基等であり、更にこれらの基は、アルキル基、アミノ基、アリール基、アルケニル基、カルボキシ基、スルホ基、ヒドロキシ基等で置換されていても良い。R24は置換可能な基または原子を表す。m2は0〜4の整数を表し、k2は2以上の整数を表す。
上記一般式について更に詳細に説明する。Z2の連結基としては、酸素原子、硫黄原子、アルキレン基、アルケニレン基、アリーレン基、−N(R5)−、−C(O)−O−、−C(R6)=N−、−C(O)−、スルホニル基、複素環基等の単独もしくは2以上が複合した基が挙げられる。ここでR5及びR6は、水素原子、アルキル基、アリール基等を表す。更に、上記した連結基には、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子等の置換基を有していてもよい。
上記複素環基としては、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、テトラゾール環、イソオキサゾール環、オキサゾール環、オキサジアゾール環、イソチアゾール環、チアゾール環、チアジアゾール環、チアトリアゾール環、インドール環、インダゾール環、ベンズイミダゾール環、ベンゾトリアゾール環、ベンズオキサゾール環、ベンズチアゾール環、ベンズセレナゾール環、ベンゾチアジアゾール環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、トリアジン環、キノリン環、キノキサリン環等の含窒素複素環、フラン環、チオフェン環等が挙げられ、これらには置換基が結合していても良い。
上記一般式で表される化合物の中でも好ましい化合物が存在する。即ち、R21及びR22は水素原子でR23は水素原子もしくは炭素数4以下の低級アルキル基(メチル基、エチル基等)で、k2は2〜10の化合物が好ましい。以下に具体例を示すが、これらの例に限定されるものではない。
Figure 2006064952
Figure 2006064952
Figure 2006064952
上記したような多官能重合性モノマーもしくはオリゴマーの含有量は、バインダーポリマーに対して、1〜100質量%の範囲が好ましく、更に5〜50質量%の範囲が好ましい。
本発明の感光層は、更にウレタン結合と重合性二重結合を有する化合物(以降、ウレタン化合物と称す)を含有するのが好ましい。前述した複素環を有する単官能重合性モノマーと組み合わせて用いることによって、非画像部の溶出性が更に向上する。本発明に用いることができるウレタン化合物は、分子内に下記構造式で示されるウレタン結合を少なくとも1個有する。また、重合性二重結合としては、アクリロイル基やメタクリロイル基が挙げられ、これらの重合性二重結合を2個以上有するのが好ましい。更に、ウレタン結合が2〜6個でかつ重合性二重結合を4〜10個有するウレタン化合物が好ましい。
Figure 2006064952
上記したウレタン化合物の具体例を以下に示す。
Figure 2006064952
Figure 2006064952
Figure 2006064952
本発明において、上記ウレタン化合物の含有量は、バインダーポリマーに対して5〜60質量%の範囲で含有するのが好ましく、特に10〜50質量%の範囲が好ましい。
本発明の感光層は、前述した複素環を有する単官能重合性モノマーと合わせて、他の単官能重合性モノマーを含有することができる。かかるモノマーとしては、例えば、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、ビニルイミダゾール、ビニルピリジン等のビニルモノマー;イソボルニル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、4−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、へキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、t−オクチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、7−アミノ−3,7−ジメチルオクチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレートモノマー;N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシブチルビニルエーテル、ラウリルビニルエーテル、セチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル等が挙げられる。
本発明の感光層は、光重合開始剤を含有する。光重合開始剤としては公知の化合物用いることができる。例えば、有機ホウ素塩、トリハロアルキル置換された化合物(例えばトリハロアルキル置換された含窒素複素環化合物としてs−トリアジン化合物およびオキサジアゾール誘導体、トリハロアルキルスルホニル化合物)、ヘキサアリールビスイミダゾール、チタノセン化合物、ケトオキシム化合物、チオ化合物、有機過酸化物、オニウム塩(特開2003−114532号公報に記載のヨードニウム塩、ジアゾニウム塩、スルホニウム塩)等が挙げられる。これらの光重合開始剤の中でも、特に有機ホウ素塩、トリハロアルキル置換化合物が好ましく用いられる。更に好ましくは、有機ホウ素塩とトリハロアルキル置換化合物を組み合わせて用いることである。
有機ホウ素塩を構成する有機ホウ素アニオンは、下記一般式で表される。
Figure 2006064952
式中、R11、R12、R13およびR14は各々同じであっても異なっていてもよく、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、複素環基を表す。これらの内で、R11、R12、R13およびR14の内の一つがアルキル基であり、他の置換基がアリール基である場合が特に好ましい。
有機ホウ素塩を構成するカチオンとしては、アルカリ金属イオンおよびオニウム化合物が挙げられるが、好ましくは、オニウム塩であり、例えばテトラアルキルアンモニウム塩等のアンモニウム塩、トリアリールスルホニウム塩等のスルホニウム塩、トリアリールアルキルホスホニウム塩等のホスホニウム塩が挙げられる。特に好ましい有機ホウ素塩の例を下記に示す。
Figure 2006064952
Figure 2006064952
他の好ましい光重合開始剤として、トリハロアルキル置換化合物が挙げられる。上記トリハロアルキル置換化合物とは、具体的にはトリクロロメチル基、トリブロモメチル基等のトリハロアルキル基を分子内に少なくとも一個以上有する化合物であり、好ましい例としては、該トリハロアルキル基が含窒素複素環基に結合した化合物としてs−トリアジン誘導体およびオキサジアゾール誘導体が挙げられ、或いは、該トリハロアルキル基がスルホニル基を介して芳香族環或いは含窒素複素環に結合したトリハロアルキルスルホニル化合物が挙げられる。
トリハロアルキル置換した含窒素複素環化合物やトリハロアルキルスルホニル化合物の特に好ましい例を以下に示す。
Figure 2006064952
Figure 2006064952
上述したような光重合開始剤の含有量は、側鎖にビニル基フェニル基を有する重合体に対して、1〜100質量%の範囲が好ましく、更には1〜40質量%の範囲で含まれることが好ましい。
本発明の感光層は、可視光から赤外光の各種光源に対応できるように、可視光から赤外光の波長領域に吸収を有し、前述の光重合開始剤を分光増感する増感色素を併せて含有することが好ましい。このような増感色素として、シアニン、フタロシアニン、メロシアニン、クマリン、ポリフィリン、スピロ化合物、フェロセン、フルオレン、フルギド、イミダゾール、ペリレン、フェナジン、フェノチアジン、ポリエン、アゾ化合物、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、ポリメチンアクリジン、クマリン、ケトクマリン、キナクリドン、インジゴ、スチリル、スクアリリウム化合物、ピリリウム化合物が挙げられ、更に、欧州特許第0,568,993号、米国特許第4,508,811号、同5,227,227号に記載の化合物も用いることができる。
特に、感光層を近赤外(即ち700nm以上、更には750〜1100nmの波長領域)のレーザー光を用いた走査露光に対応させることによって、明室下(紫外線をカットした蛍光灯の下)での取り扱いが可能となる。感光性組成物をこのような近赤外に増感するために用いられる増感色素の具体例を以下に示す。
Figure 2006064952
Figure 2006064952
上記で例示した増感色素の含有量は、前述した光重合開始剤に対して1〜60質量%の範囲が適当であり、好ましくは2〜50質量%の範囲である。
また、近年、400〜430nmに発振波長を有する青色半導体レーザーを搭載した出力機が普及している。この出力機は、最大露光エネルギー量が数十μJ/cm2程度で、用いられる感光材料も高感度が要求される。本発明の感光性組成物は、このような波長領域に対して高感度が得られるように、ピリリウム系化合物またはチオピリリウム系化合物を含有することができる。
本発明の感光層は、上述した成分以外にも種々の目的で他の成分を添加することも好ましく行われる。例えば、保存性を向上させる目的で、ヒンダードフェノール化合物やヒンダードアミン化合物を添加することが好ましく行われる。これらの化合物の添加量は、バインダーポリマー100質量部に対して0.1質量部から10質量部の範囲で使用することが好ましい。
感光層を構成する要素として、他に、画像の視認性を高める目的で種々の染料、顔料を添加することや、感光性組成物のブロッキングを防止する目的等で無機物微粒子あるいは有機物微粒子を添加することも好ましく行われる。
本発明の感光層は、露光時の酸素の影響を受けないので酸素遮断のためのオーバー層を設ける必要がなく、また感度が高く露光部は充分に硬化できるので製版時の加熱処理の必要がない。従って、本発明の感光層を用いた平版印刷版は、製版工程が従来のものに比べて大幅に効率化できる。
平版印刷版として使用する場合の感光層自体の厚みに関しては、支持体上に0.5ミクロンから10ミクロンの範囲の乾燥厚みで形成することが好ましく、さらに1ミクロンから5ミクロンの範囲であることが耐刷性を大幅に向上させるために極めて好ましい。感光層は、公知の種々の塗布方式を用いて支持体上に塗布、乾燥される。支持体については、例えばポリエステルフィルムやポリエチレン被覆紙を使用しても良いが、より好ましい支持体は、研磨され、陽極酸化皮膜を有するアルミニウム板である。
本発明の感光性平版印刷版に好ましく用いられるアルミニウム支持体について説明する。本発明に用いられるアルミニウム板の厚みは、0. 1〜0. 6mm程度である。 この厚みは印刷機の大きさ、印刷版の大きさおよびユーザーの希望により適宜変更することができる。以下にアルミニウム支持体の処理方法について説明する。
アルミニウム板は、通常、より好ましい形状に砂目立て処理される。砂目立て処理方法は、特開昭56−28893号公報に開示されているような機械的砂目立て(機械的粗面化処理)、化学的エッチング、電解グレイン等がある。更に、塩酸電解液中または硝酸電解液中で電気化学的に砂目立てする電気化学的砂目立て法(電気化学的粗面化処理、電解粗面化処理)や、アルミニウム表面を金属ワイヤーでひっかくワイヤーブラシグレイン法、研磨球と研磨剤でアルミニウム表面を砂目立てするボールグレイン法、ナイロンブラシと研磨剤で表面を砂目立てするブラシグレイン法等の機械的砂目立て法(機械的粗面化処理)を用いることができる。これらの砂目立て法は、単独でまたは組み合わせて用いることができる。例えば、ナイロンブラシと研磨剤とによる機械的粗面化処理と、塩酸電解液または硝酸電解液による電解粗面化処理との組み合わせや、複数の電解粗面化処理の組み合わせが挙げられる。
ブラシグレイン法の場合、研磨剤として使用される粒子の平均粒径、最大粒径、使用するブラシの毛径、密度、押し込み圧力等の条件を適宜選択することによって、アルミニウム支持体表面の長い波長成分の凹部の平均深さを制御することができる。ブラシグレイン法により得られる凹部は、平均波長が3〜15μmであるのが好ましく、平均深さが0.3〜1μmであるのが好ましい。
電気化学的粗面化方法としては、塩酸電解液中または硝酸電解液中で化学的に砂目立てする電気化学的方法が好ましい。好ましい電流密度は、陽極時電気量50〜400C/dm2である。更に具体的には、例えば、0.1〜50質量%の塩酸または硝酸を含む電解液中で、温度20〜100℃、時間1秒〜30分、電流密度100〜400C/dm2の条件で直流または交流を用いて行われる。電解粗面化処理によれば、表面に微細な凹凸を付与することが容易であるため、感光層とアルミニウム支持体との密着性を向上させるうえでも好適である。
機械的粗面化処理の後の電気化学的粗面化処理により、平均直径約0.3〜1.5μm、平均深さ0.05〜0.4μmのクレーター状またはハニカム状のピットをアルミニウム板の表面に80〜100%の面積率で生成させることができる。なお、機械的粗面化方法を行わずに、電気化学的粗面化方法のみを行う場合には、ピットの平均深さを0.3μm未満とするのが好ましい。設けられたピットは、印刷版の非画像部の汚れにくさおよび耐刷性を向上する作用を有する。電解粗面化処理では、十分なピットを表面に設けるために必要なだけの電気量、即ち、電流と電流を流した時間との積が、重要な条件となる。より少ない電気量で十分なピットを形成できることは、省エネの観点からも望ましい。粗面化処理後の表面粗さは、JIS B0601−1994に準拠してカットオフ値0.8mm、評価長さ3.0mmで測定した算術平均粗さ(Ra)が、0.2〜0.8μmであるのが好ましい。
このように砂目立て処理されたアルミニウム板は、化学エッチング処理をされるのが好ましい。化学エッチング処理としては、酸によるエッチングやアルカリによるエッチングが知られているが、エッチング効率の点で特に優れている方法として、アルカリ溶液を用いる化学エッチング処理が挙げられる。
好適に用いられるアルカリ剤は、特に限定されないが、例えば、カセイソーダ、炭酸ソーダ、アルミン酸ソーダ、メタケイ酸ソーダ、リン酸ソーダ、水酸化カリウム、水酸化リチウムが挙げられる。アルカリエッチング処理の条件は、Alの溶解量が0.05〜1.0g/m2となるような条件で行うのが好ましい。また、他の条件も、特に限定されないが、アルカリの濃度は1〜50質量%であるのが好ましく、5〜30質量%であるのがより好ましく、また、アルカリの温度は20〜100℃であるのが好ましく、30〜50℃であるのがより好ましい。アルカリエッチング処理は、1種の方法に限らず、複数の工程を組み合わせることができる。なお、本発明においては、機械的粗面化処理の後、電気化学的粗面化処理の前にアルカリエッチング処理を行うこともできる。この場合、Alの溶解量は、0.05〜30g/m2とするのが好ましい。
アルカリエッチング処理を行った後、表面に残留する汚れ(スマット)を除去するために酸洗いが行われる。用いられる酸としては、例えば、硝酸、硫酸、リン酸、クロム酸、フッ酸、ホウフッ化水素酸が挙げられる。特に、電解粗面化処理後のスマット除去処理方法としては、好ましくは特開昭53−12739号公報に記載されているような50〜90℃の温度の15〜65質量%の硫酸と接触させる方法が挙げられる。
また、化学エッチング処理を酸性溶液で行う場合において、酸性溶液に用いられる酸は、特に限定されないが、例えば、硫酸、硝酸、塩酸が挙げられる。酸性溶液の濃度は、1〜50質量%であるのが好ましい。また、酸性溶液の温度は、20〜80℃であるのが好ましい。
以上のように処理されたアルミニウム板には、更に、陽極酸化処理が施される。陽極酸化処理はこの分野で従来行われている方法で行うことができる。具体的には、硫酸、リン酸、クロム酸、シュウ酸、スルファミン酸、ベンゼンスルホン酸等の単独のまたは2種以上を組み合わせた水溶液または非水溶液の中で、アルミニウム板に直流または交流を流すとアルミニウム板の表面に陽極酸化皮膜を形成することができる。
陽極酸化処理の条件は、使用される電解液によって種々変化するので一概に決定され得ないが、一般的には電解液濃度1〜80質量%、液温−5〜70℃、電流密度0.5〜60A/dm2、電圧1〜100V、電解時間10〜200秒であるのが適当である。これらの陽極酸化処理の中でも、英国特許第1,412,768号明細書に記載されている、硫酸電解液中で高電流密度で陽極酸化処理する方法が特に好ましい。
本発明においては、陽極酸化皮膜の量は1〜10g/m2であるのが好ましく、1.5〜7g/m2であるのがより好ましく、2〜5g/m2であるのが特に好ましい。粗面化処理の後、電気化学的粗面化処理の前にアルカリエッチング処理を行うこともできる。この場合、Alの溶解量は、0.05〜30g/m2とするのが好ましい。
陽極酸化処理後、アルカリ金属ケイ酸塩を含む溶液で処理するのが好ましい。アルカリ金属ケイ酸塩としては、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムおよびケイ酸リチウムなどが用いられるが、好ましくはケイ酸カリウムである。溶液中のアルカリ金属ケイ酸塩の濃度は、SiO2換算で0.5〜10質量%の範囲が好ましく、1〜6質量%の範囲がより好ましい。
アルカリ金属ケイ酸塩を含む溶液には、更に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物を含有するのが好ましく、アルカリ金属水酸化物の中でも水酸化カリウムが好ましい。該溶液中におけるアルカリ金属水酸化物の濃度は、0.5〜5質量%の範囲が好ましく、処理液の25℃におけるpHは12以上が好ましく、12〜13.5の範囲がより好ましく、特に12.3〜13.3の範囲が好ましい。
また、該溶液におけるSiO2/M2O(Mはアルカリ金属を表す)のモル比は、0.5〜3.0の範囲が好ましく、0.8〜2.5の範囲がより好ましい。
上記のSiO2/M2OのMはアルカリ金属を表すが、本発明に好ましく用いられる溶液は、ケイ酸カリウムを含有するのが好ましく、従ってアルカリ金属(M)の50モル%以上はカリウムであるのが好ましく、70モル%以上がカリウムであるのがより好ましく、更には100モル%がカリウムであるのが好ましい。
アルカリ金属ケイ酸塩を含む溶液で処理するときの溶液の温度は、5〜80℃程度で処理が可能であるが、好ましくは70℃未満であり、より好ましくは65℃以下である。処理時間は、例えば、アルミニウム板を溶液中に浸漬する時間は、1〜60秒が好ましく、特に3〜50秒の範囲が好ましい。
上述したアルカリ金属ケイ酸塩を含む溶液で処理した後、水洗処理が施される。水洗処理の方法は、特に限定されず、例えば、スプレー法、浸せき法が挙げられる。これらは単独で1回または複数回用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。水洗処理の時間は、特に限定されない。
上記のようにして製造されたアルミニウム支持体上に感光層を塗設されて得られた感光性平版印刷版は、感光層に付与された感光域に応じてレーザー走査露光が行われ、露光された部分が架橋することでアルカリ性現像液に対する溶解性が低下することから、後述するアルカリ性現像液により未露光部を溶出することで露光画像のパターン形成が行われる。
本発明に用いられる現像液としては、アルカノールアミンを含有するpH10〜12の現像液が好ましい。現像液の好ましいpHは11〜11.8の範囲である。現像液のpHは25℃におけるpHである。アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、N−エチルエタノールアミン等が挙げられる。アルカノールアミンの含有量は、現像液1リットル当たり5〜100gの範囲が好ましく、特に10〜60gの範囲が好ましい。
本発明において、支持体として、前述したアルカリ金属ケイ酸塩を含有する溶液で処理したアルミニウム支持体を用いた場合は、現像液にはアルカリ金属ケイ酸塩は実質的に含有しないのが好ましい。
本発明の現像液は、更に水酸化テトラアルキルアンモニウムを含有するのが好ましい。アルカノールアミンとの併用によって更に非画像部の溶出性が向上する。水酸化テトラアルキルアンモニウムの具体例としては、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラn−プロピルアンモニウム、水酸化テトラn−ブチルアンモニウム、水酸化テトラn−ヘキシルアンモニウム、水酸化テトラヒドロキシエチルアンモニウム、水酸化トリメチルヒドロキシエチルアンモニウム、水酸化メチルトリエチルアンモニウム、水酸化メチルトリヒドロキシエチルアンモニウム等が挙げられる。
上記した水酸化テトラアルキルアンモニウムは、現像液1リットル当たり3〜50gの範囲で含有するのが好ましい。
現像液には更にアニオン性の界面活性剤を含有するのが好ましく、これによって一段と溶出性が改良される。かかるアニオン性界面活性剤としては、高級脂肪酸硫酸エステル塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等が挙げられるが、これらの中でもアルキルナフタレンスルホン酸塩が好ましい。アニオン性界面活性剤の含有量は、現像液1リットル当たり1〜50gの範囲が好ましく、特に3〜30gの範囲が好ましい。
上記したアルカリ性現像液を用いて現像処理を行った後に、アラビアガム、デキストリン類等を使用して通常のガム引きが好ましく行われる。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限られるものではない。
<アルミニウム支持体>
砂目立て及び陽極酸化処理が施された厚み0.24mmのアルミニウム板を、ケイ酸カリウムと水酸化カリウムを含む溶液で45℃で15秒間処理した。この溶液のSiO2濃度は1.2質量%、KOH濃度は2.0質量%、SiO2/K2Oのモル比は1.2である。該溶液で処理後直ちに水洗し乾燥してアルミニウム支持体を得た。
<感光性平版印刷版1の作製>
上記のアルミニウム支持体上に下記の感光層塗工液を乾燥厚みが2.8ミクロンになるよう塗布を行い、75℃の乾燥器内にて7分間乾燥を行った。
<感光層塗工液1>
重合体(P−1;質量平均分子量約9万) 10質量部
単官能重合性モノマー(S−1) 1.5質量部
多官能重合性モノマー(C−5) 2質量部
光重合開始剤1(BC−6) 1.5質量部
光重合開始剤2(BS−1) 0.8質量部
増感色素(SD−7) 0.3質量部
10%フタロシアニン分散液 0.5質量部
ジオキサン 70質量部
シクロヘキサノン 20質量部
<感光性平版印刷版2の作製>
上記の感光層塗工液1の単官能重合性モノマー(S−1)をS−19に変更する以外は、感光性平版印刷版1と同様にして作製した。
<感光性平版印刷版3の作製>
上記の感光層塗工液1の単官能重合性モノマー(S−1)をO−17に変更する以外は、感光性平版印刷版1と同様にして作製した。
<感光性平版印刷版4の作製>
上記の感光層塗工液1の単官能重合性モノマー(S−1)をO−33に変更する以外は、感光性平版印刷版1と同様にして作製した。
<感光性平版印刷版5の作製>
上記の感光層塗工液1の多官能重合性モノマー(C−5)をペンタエリスリトールトリアクリレートに変更する以外は、感光性平版印刷版1と同様にして作製した。
<感光性平版印刷版6の作製>
上記の感光性塗工液1に更に、ウレタン化合物(U−11)を3質量部加えた以外は、感光性平版印刷版1と同様にして作製した。
<感光性平版印刷版7の作製>
上記の感光性塗工液1の光重合開始剤2のBS−1をT−4に変更する以外は、感光性平版印刷版1と同様にして作製した。
<感光性平版印刷版8の作製>
上記の感光性塗工液1から、単官能重合性モノマー(S−1)を除いた以外は、感光性平版印刷版1と同様にして作製した。
<感光性平版印刷版9の作製>
上記の感光性塗工液1から、多官能重合性モノマー(C−5)を除いた以外は、感光性平版印刷版1と同様にして作製した。
上記のようにして作成した感光性平版印刷版の原版を40℃80%(RH)の条件下に7日間及び15日間放置してそれぞれのサンプルを作成した。同時に25℃の常温に放置したサンプルをフレッシュサンプルとして比較評価した。
<試験方法>
それぞれのサンプルについて、サーマル用出力機(大日本スクリーン製造(株)製イメージセッターPT−R4000(発振波長830nm、出力100mW))を使用して露光を行った後、プロセッサPD−912−M(大日本スクリーン製造(株)製)を用いて、下記処方の現像液で30℃30秒処理を行い、続いて下記処方のガム液を塗布した。
<現像液>
N−メチルエタノールアミン 35g
リン酸(85%溶液) 10g
水酸化テトラメチルアンモニウム(25%溶液) 24g
水酸化カリウム 5.5g
アルキルナフタレンスルホン酸Na(35%溶液) 30g
ジエチレントリアミン5酢酸 1g
水で 1L
pHは11.3(25℃)
<ガム液>
リン酸1カリ 20g
アラビアガム 30g
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.5g
EDTA2Na 1g
水で 1L
上記のようにして作成した平版印刷版について印刷性能を評価した。その結果を表1に示す。
<耐刷力>
印刷機ハイデルベルグKORD(Heidelberg社製オフセット印刷機の商標)、インキ(大日本インキ化学工業(株)製のニューチャンピオン墨H)及び市販のPS版用給湿液(アストロマークIII 日研化学(株)製)を用いて印刷を行い、インキ乗りの不良、或いは線飛びが生じるときのいずれかにより印刷が不可能になったときの印刷枚数で、以下の基準で評価した。
○:10万枚以上
△:5万〜9万枚
×:5万枚未満
<地汚れ>
印刷機ハイデルベルグKORD(Heidelberg社製オフセット印刷機の商標)、インキ(東洋インキ(株)製のHYECOO紅(M))及び市販のPS版用給湿液(アストロマークIII 日研化学(株)製)を用いて2万枚まで印刷を行い、非画像部の地汚れを以下の基準で評価した。
○:全く汚れは発生していない。
△:1万枚で汚れが発生する。
×:2千枚で汚れが発生する。
Figure 2006064952
上記結果から分かる通り、本発明の感光性平版印刷版は、保存後(強制加温)であっても耐刷力と地汚れは劣化しないが、本発明の単官能重合性モノマーを含有しない比較例(印刷版8)は、保存後に地汚れが発生する。また、多官能重合性モノマーを含有しない比較例(印刷版9)は、感度が十分ではなく高い耐刷力が得られない。
更に、本発明の感光性平版印刷版は、酸素遮断のためのオーバー層を設けなくとも、及び製版時に加熱処理を施さなくても、近赤外線レーザー光に対して露光部は十分に硬化し耐刷力が高いものとなる。

Claims (7)

  1. 重合性二重結合が連結基を介して複素環と結合している単官能重合性モノマー、分子内に2個以上の重合性二重結合を有する多官能重合性モノマーもしくはオリゴマー、バインダーポリマー、及び光重合開始剤を含有する感光層を支持体上に有することを特徴とする感光性平版印刷版。
  2. 更に、分子内にウレタン結合と重合性二重結合とを有するモノマーもしくはオリゴマーを含有する請求項1に記載の感光性平版印刷版。
  3. 更に、可視光から赤外光の波長領域に吸収を有する増感色素を含有する請求項1に記載の感光性平版印刷版。
  4. 前記増感色素が750nm以上に吸収を有する増感色素である請求項3に記載の感光性平版印刷版。
  5. 前記バインダーポリマーが、側鎖に重合性二重結合を有しかつカルボキシル基含有モノマーを共重合成分として有するポリマーである請求項1に記載の感光性平版印刷版。
  6. 前記支持体が、陽極酸化処理後にアルカリ金属ケイ酸塩を含む溶液で処理されたアルミニウム板である請求項5に記載の感光性平版印刷版。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の感光性平版印刷版を、アルカノールアミンを含有するpH10〜12の現像液で処理することを特徴とする現像処理方法。
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