JP2006046931A - ケーブル識別装置およびケーブル識別方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブルの識別精度を高くすることができ、しかも、簡単かつ確実に安定したケーブル識別作業を行うことができるケーブル識別装置およびケーブル識別方法を提供する。
【解決手段】複数本のケーブルCから特定のケーブルCを識別するためのケーブル識別装置であって、複数本のケーブルCに対して、互いに異なる複数の識別信号Sを供給する発信手段10と、複数本のケーブルCにそれぞれ取り付けられ、各ケーブルCに供給された識別信号Sを検出し、検出した識別信号Sに対応する検出信号をそれそれ発信する複数の信号検出手段20と、複数の信号検出手段20が発信する複数の検出信号が入力され、各検出信号を、その検出信号を発信した信号検出手段20が取り付けられたケーブルCと対応させて記録するケーブル識別手段30とからなり、識別信号Sが、基礎周波数S1と、基礎周波数S1と異なる周波数の識別周波数S2とを交互に配列したものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブル識別装置およびケーブル識別方法に関する。発電所や変電所、プラント等においては、その中央制御盤と所内各所の機器等との間には、数百本から数千本に及ぶケーブルが敷設されており、このケーブルを介して各種機器の制御が行われている。ところで、各種機器の配置変更や改修等に際しては、ケーブルを切断・再接続することが必要になる場合があるが、多数のケーブルから特定のケーブルを検出することは困難である。そして、発電所等では、ケーブルはその長さが数百m〜数kmにも及ぶ長さを持っており、通常、ケーブルの切断・再接続はその中間部で行われることが多く、ケーブルの中間部においてケーブルを切断することなく特定のケーブルを検出することが必要であるが、非常に困難である。
本発明は、ケーブルを切断することなく、複数のケーブルから特定のケーブルを検出することができるケーブル識別装置およびケーブル識別方法に関する。
従来から、敷設ルートの中間部において、複数本の敷設ケーブルの中から特定のケーブルを探知するケーブル探知装置が開発されている(例えば、特許文献1:従来例1)。
従来例1の技術は、敷設ルートの中間部に敷設ケーブル中を伝搬する信号を静電結合により検出することができるプローブを配置し、発信手段によって特定のケーブルに注入されたパルス信号をプローブに検出させることによってケーブルを特定する技術である。そして、複数のケーブルに対して、複数のパルスを組み合わせてコード化した信号(以下、単にコード化信号という)を供給することにより、各ケーブルに供給されるコード化信号のパターンの相違によって、特定のパルス信号が供給されたケーブルを特定することができる。
しかるに、従来例1の技術では、プローブによって検出された信号の電圧が所定の値以上の状態をコード化信号の各パルスとして判断している。このため、ケーブル内を伝播する間に各パルスが減衰してしまうと、各パルスとノイズとを識別することができなくなる。とくに、コード化信号を注入する場所からプローブを設けた位置までのケーブルの長さが長い場合には、信号の減衰が大きく、プローブが検出した信号からコード化信号を識別することができなくなり、コード化信号の検出精度が低下し、ケーブルを特定する作業の精度が低下する。
また、パルス信号とノイズをプローブが検出する信号の強度に基づいて識別しているため、ケーブルへのプローブの取り付け状態や、作業者の習熟度によって検出精度が変化してしまい、常に安定したケーブル識別作業を行うことが困難である。
特開平9−281175号
本発明は上記事情に鑑み、ケーブルの識別精度を高くすることができ、しかも、簡単かつ確実に安定したケーブル識別作業を行うことができるケーブル識別装置およびケーブル識別方法を提供することを目的とする。
第1発明のケーブル識別装置は、複数本のケーブルから特定のケーブルを識別するためのケーブル識別装置であって、該ケーブル識別装置が、前記複数本のケーブルに対して、互いに異なる複数の識別信号を供給する発信手段と、前記複数本のケーブルにそれぞれ取り付けられ、各ケーブルに供給された前記識別信号を検出し、検出した前記識別信号に対応する検出信号をそれそれ発信する複数の信号検出手段と、該複数の信号検出手段が発信する前記複数の検出信号が入力され、各検出信号を、その検出信号を発信した前記信号検出手段が取り付けられたケーブルと対応させて記録するケーブル識別手段とからなり、前記識別信号が、基礎周波数と、該基礎周波数と異なる周波数の識別周波数とを交互に配列したものであることを特徴とする。
第2発明のケーブル識別装置は、第1発明において、前記識別信号の基礎周波数が、10kHzであり、前記識別信号の識別周波数が、20kHzであることを特徴とする。
第3発明のケーブル識別装置は、第1発明において、前記信号検出手段が、前記ケーブルの外周面に巻き付けられるシート状のケーブル保持部と、該ケーブル保持部の内面に設けられた、前記ケーブル内を伝播する前記識別信号を検出し、該識別信号の強度変動と同期した前記検知信号を発信するシート状センサとからなることを特徴とする。
第4発明のケーブル識別方法は、複数本のケーブルから特定のケーブルを識別するためのケーブル識別方法であって、互いに異なる複数の識別信号を、基礎周波数と該基礎周波数と異なる周波数の識別周波数とを交互に配列して形成し、複数の識別信号を、それぞれ前記複数本のケーブルに供給し、前記複数本のケーブルに供給された前記複数の識別信号を検出して、各識別信号と、その識別信号が供給されたケーブルとを対応させることを特徴とする。
第1発明によれば、発信手段によって各ケーブルに異なる識別信号が入力されており、複数の信号検出手段が検出する識別信号がそれぞれ異なるから、各信号検出手段によって発信される検知信号が異なる。このため、ケーブル識別手段に、各信号検出手段が発信する検知信号を、その検知信号を発信した信号検出手段が取り付けられたケーブルと対応させて記憶させておけば、検知信号を解析して得られる識別信号に基づいて、特定の識別信号が検出されたケーブルを特定することができる。しかも、識別信号が基礎周波数と識別周波数とを交互に配列したものであるから、作業現場やケーブルに発生しやすいノイズの周波数と異なる基礎周波数および識別周波数を採用すれば、識別信号の強度が弱くても、ノイズと識別信号を容易に分離することができ、測定精度を向上させることができる。また、識別信号の判別にその強度の影響が少ないので、信号検出手段の取り付け状態によって測定精度が変化することを防ぐことができ、ケーブル識別作業の精度を向上させることができる。
第2発明によれば、10kHzや20kHzのノイズは、通常ケーブルが敷設されている場所等に発生しないので、ノイズと識別信号をより確実に分離することができ、測定精度を向上させることができる。
第3発明によれば、シート状のケーブル保持部を巻き付けるだけで信号検出手段をケーブルの外周面に取り付けることができるから、信号検出手段の取り付け作業を簡単かつ短時間で行うことができる。
第4発明によれば、各ケーブルに異なる識別信号が入力されているから、各ケーブルに供給された識別信号を検出すれば、特定の識別信号が供給されたケーブルを識別することができる。しかも、識別信号が基礎周波数と識別周波数とを交互に配列したものであるから、作業現場やケーブルに発生しやすいノイズの周波数と異なる基礎周波数および識別周波数を採用すれば、識別信号の強度が弱くても、ノイズと識別信号を容易に分離することができ、ケーブル識別作業の精度を向上させることができる。また、識別信号の判別にその強度の影響が少ないので、信号検出手段の取り付け状態によって測定精度が変化することを防ぐことができ、ケーブル識別作業の精度を向上させることができる。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態のケーブル識別装置1の概略説明図である。同図において、符号Cは、発電所や変電所等において敷設されているケーブルを示している。このケーブルCは、通常、数百〜数千本が束ねられた状態で敷設されており、その長さが数百mのものもあれば数kmに及ぶものもある。また、符号10は、前記複数本のケーブルCに対して、アンプAを介して識別信号Sを供給する発信手段を示している。この発信手段10は、各ケーブルC毎に互いに異なる識別信号Sを供給するものである。この識別信号Sは、例えば、サイン波やパルス信号等の電圧の強度変化であり、異なる周波数の信号を組み合わせて形成されているものであるが、詳細は後述する。なお、以下では、識別信号Sを形成する電圧の強度変化を、単に識別信号Sの強度変化という。
各ケーブルCの途中にはそれぞれ信号検出手段20が取り付けられている。この信号検出手段20は、ケーブルCに供給された識別信号Sの強度変化を検出して、その強度変化と同期した、言い換えれば、識別信号Sの周波数と同期した検知信号を発信するものである。
図2(A)は発信手段10の概略説明図であり、(B)はケーブル識別手段30の概略説明図である。図1および図2に示すように、全ての信号検出手段20は、例えば配線L1等を介してケーブル識別手段30に接続されている。図2(B)に示すように、ケーブル識別手段30は、信号検出手段20が発信した検知信号を、その信号を増幅するアンプAと、アンプAによって増幅された信号から所定の周波数帯域の信号のみを取り出すバンドパスフィルタBPFと、このバンドパスフィルタBPFによって取り出された所定の周波数帯域の信号をその周波数に応じた電圧に変換するFV変換器FVとを通して、管理部31に供給するように構成されている。
管理部31は、全ての信号検出手段20が発信する全ての検知信号を受信し、受信した検知信号を、その検知信号を発信した信号検出手段20の識別番号や、各信号検出手段20が取り付けられているケーブルCの信号検出手段20側における識別番号(以下、単に検出側ケーブル番号という)等と対応させて記録する機能を有している。
そして、ケーブル識別手段30の管理部31は、例えば電話回線やLAN回線等の通信回線Lによって発信手段10にも接続されており、発信手段10から、発信手段10側における各ケーブルCの識別番号(以下、単に発信側ケーブル番号という)と、それぞれのケーブルCに供給した識別信号Sとが送信されるように構成されている。
このため、発信手段10から各ケーブルCに対して識別信号Sを供給すれば、その強度変化が信号検出手段20に検出され、信号検出手段20は、識別信号Sの強度変動と同期した検知信号を発信し、その検知信号が、ケーブル識別手段30の管理部31に送信される。すると、管理部31は、例えば、検知信号と、その検知信号を発信した信号検出手段20の識別番号および検出側ケーブル番号とをあわせて検出データとして記録し保存することができる。
そして、発信手段10から特定の識別信号Sが供給された特定ケーブルCを特定する場合には、管理部31に検出データとして記憶されている検知信号を解析して識別信号Sを復元し、復元された識別信号Sと特定の識別信号Sとを比較すれば、特定の識別信号Sが送信されたケーブルCの検出側ケーブル番号を検出でき、信号検出手段20の位置において、特定ケーブルCを他のケーブルCから識別することができる。
なお、ケーブル識別手段30の管理部31は発信手段10に接続されていなくてもよく、予め発信側ケーブル番号と各ケーブルCに供給される識別信号Sのパターンを管理部31に記憶させておけば、信号検出手段20側において、特定の識別信号Sが供給された特定ケーブルCを、他のケーブルCから識別することができる。
そして、信号検出手段20側において、発信側ケーブル番号と各ケーブルCに供給される識別信号Sのパターンが分かっていない場合であっても、管理部31に記憶されている検出データを解析すれば、検出側ケーブル番号から各ケーブルCに供給された識別信号Sのパターンを検索できる。すると、後から発信手段10側において特定ケーブルCに供給された識別信号Sのパターンを確認すれば、信号検出手段20の位置において、特定の識別信号Sが供給された特定ケーブルCを他のケーブルCから識別することができる。
さらになお、ケーブル識別手段30の構成は上記のごとき構成に限られず、信号検出手段20が発信した信号を、バンドパスフィルタBPFやFV変換器FVを通さずにそのまま管理部31に供給するようにしてもよい。つまり、ケーブルCに供給されている識別信号Sを特定することができる信号が管理部31に供給できるように構成されていれば、とくに限定はされない。
さらになお、管理部31が復元する信号は識別信号Sに限られず、発信手段10が後述するような構成であれば、制御信号SA1,SB1を復元してもよく、特定ケーブルCを他のケーブルCから識別できる信号であれば、復元する信号は特に限定されない。
つぎに、発信手段10を説明する。
図3(A)は(A)は制御器11から回路12に供給される制御信号SA,SBの概略説明図であり、(B)はケーブルCに供給される識別信号Sの一例である。発信手段10が識別信号Sを供給するケーブルCの本数に限定はないが、以下では、説明を簡単にするために、2本のケーブルCA,CBに識別信号Sを供給する場合を説明する。
図2において、符号FGは、例えば水晶発信器等のサイン波やパルス信号等の電圧の強度変化によって形成された、所定の周期の信号を発信する発振源である。また符号D1,D2は、それぞれ入力信号の周期を変化させて発信する分周器である。例えば、図2において、発振源FGが発信する信号が4MHzであり、分周器D1が入力信号の周期を1/200として発信するものであり、また、分周器D2が入力信号の周期を1/2として発信するものであれば、分周器D1からは20kHzの周期の信号が発信され、分周器D2からは10kHzの周期の信号が発信される。
図2に示すように、前記分周器D1,D2は、回路12A,12Bの、信号入力ポートS1および信号入力ポートS2にそれぞれ接続されており、各分周器D1,D2が発信する信号が信号入力ポートS1,S2にそれぞれ入力されるように構成されている。この回路12A,12Bは、実質同等の構造を有する回路であり、入力ポートI1がONになると(例えば、5Vの電圧が印加されると)、信号入力ポートS1から入力される信号を出力ポートOTに出力し、入力ポートI2がONになると(例えば、5Vの電圧が印加されると)、信号入力ポートS2から入力される信号を出力ポートOTに出力するものである。
そして、入力ポートI1には、パーソナルコンピュータなどの制御器11が接続されている。この制御器11は、各回路12A,12Bの入力ポートI1に対して、複数のパルスを組み合わせてコード化された制御信号SA1,SB1(図3(A))をそれぞれ供給するための装置である。制御信号SA1,SB1は、例えば、1ビットが10msである17ビットの信号で構成されたON−OFF信号であり、各ビットの電圧値の組み合わせ、つまり、ON−OFFの組み合わせを変えることによって、互いに異なる信号として形成されている。例えば、図3(A)であれば、制御信号SA1は最初の2ビット(T1,T2)だけONであとはOFFの信号であり、制御信号SB1は、1,3番目(T1、T3)がONであとはOFFの信号等である。
なお、制御信号は、回路12A,12Bの動作を制御できる信号であればよく、ビット数や1ビットの長さは上記の条件に限られず、また、ON−OFF信号でなくてもよく、とくに限定はない。
また、各回路12A,12Bの入力ポートI2も制御器11と接続されている。各回路12A,12Bの入力ポートI2には、各回路12A,12Bの入力ポートI1に供給されている制御信号SA1,SB1が、反転器Rを通して供給されている。つまり、各回路12A,12Bの入力ポートI2に供給される制御信号SA2,SB2は、制御信号SA1,SB1がONのときはOFFとなり、制御信号SA1,SB1がOFFのときはONとなるように調整されている(図3(B))。
このため、各回路12A,12Bに対して制御信号SA1,SB1が供給されているときには、入力ポートI1,I2のいずれかには必ずONの信号が供給されているから、各回路12A,12Bの出力ポートOTからは、常に、信号入力ポートS1,S2に入力されている信号のいずれかが供給されている。つまり、各回路12A,12Bが接続されたケーブルCA,CBには、制御器11から供給される制御信号SA,SBに対応して、分周器D1,D2が発信する所定の周期の信号が交互に配列された互いに異なる信号SCA,SCBが供給されるのである(図3(B))。
そして、複数の回路12並列して設け、各回路12に対して異なるパターンの制御信号を供給すれば、簡単かつ容易に所定の周期の信号が交互に配列された互いに異なる信号SCを各ケーブルCに供給することできるのである。
上記の信号SCA,SCBが、上述した識別信号Sであり、入力ポートI2がONのときに入力される信号、つまり分周器D2から供給される信号の周波数が識別周波数S2であり、分周器D1から供給される信号の周波数が基礎周波数S1である。
そして、識別信号Sの基礎周波数S1および識別周波数S2を、作業現場やケーブルCに発生しやすいノイズの周波数と異なる周波数にしておけば、信号検出手段20が発信する検知信号にノイズが多く含まれていたとしても、検知信号を周波数分析すれば、検知信号から識別信号Sの基礎周波数S1および識別周波数S2を分離して検出することができる。そして、識別信号Sを周波数分析によって検出できるから、たとえ識別信号Sの強度が弱く、ノイズの強度と同等レベルであっても、識別信号Sを検出することができる。そして、識別信号Sの判別にその強度の影響が少ないから、信号検出手段20の取り付け状態によって測定精度が変化することを防ぐことができ、ケーブル識別作業の精度を向上させることができる。
なお、発信手段10は上記のごとき構成に限られず、各ケーブルCに対して、異なる周波数の識別周波数S2と基礎周波数S1が交互に配列され、かつ互いに異なる複数の識別信号Sを供給できる構成であれば、特に限定はない。例えば、制御器11が、ケーブルCに対して、直接、異なる周波数の基礎周波数S1と識別周波数S2を供給できる場合には、制御器11だけで発信手段10を構成してもよい。
また、基礎周波数S1および識別周波数S2がそれぞれ10kHzや20kHzであれば、かかる周波数のノイズは、通常、発電所等においてケーブルCが敷設されている場所等に発生しないので、識別信号Sをノイズからより確実に分離することができ、測定精度を向上させることができ、発電所等におけるケーブル識別作業の精度を向上させることができる。
なお、識別信号Sの基礎周波数S1および識別周波数S2は、10kHzと20kHzに限られず、両者が明確に区別でき、また、ノイズの周波数(例えば、商用周波数や家電製品に使用される周波数)等と区別できればよく、識別信号Sの基礎周波数S1および識別周波数S2に採用する周波数に特に限定はない。
さらになお、複数の識別周波数S2を用いて、ケーブルC毎に識別周波数S2を変化させてもよいし、基礎周波数S1と2つ以上の異なる識別周波数S2とを順番に配列して識別信号Sを形成してもよく、とくに限定はない。
さらになお、制御器11が発信する制御信号の1ビット目を作業開始信号とし、全ての回路12に対して同時にONとなるようにすれば、全ての検知信号を比較して、作業開始時、つまり識別信号Sの発信を開始したタイミングを正確に特定できるから、識別信号Sの信号の識別精度を高めることができる。
さらになお、識別信号Sを複数回ケーブルCに供給するようにすれば、ケーブル識別作業の精度をさらに高めることができる。
つぎに、信号検出手段20を説明する。
図4(A)は信号検出手段20が巻き付けられたケーブルCの概略断面図であり、(B)は信号検出手段20の概略展開図である。図4(B)に示すように、信号検出手段20は、ケーブルCの外周面に巻き付けるケーブル保持部21を備えている。このケーブル保持部21は、例えば、アルミ等を素材とするシート状の部材であって、その内面に銅箔等によって導電性層が形成されたものである。このケーブル保持部21は、その内面の一端部に、面状ファスナー23が設けられており、その外面には、面状ファスナー23と着脱可能に連結しうる、例えば、面状ファスナーや起毛した素材などによって形成された図示しない結合層が設けられている。
また、ケーブル保持部21の内面には、シート状センサ22が設けられている。このシート状センサ22は、金属メッシュやアルミシート等であり、配線L1によって前記ケーブル識別手段30の管理部31に電気的に接続されている。
このため、ケーブル保持部21を、その内面、つまり、シート状センサ22がケーブルCの外周面と接触するように、ケーブルCに巻き付けて、面状ファスナー23をケーブル保持部21の外面の結合層に取り付ければ、信号検出手段20をケーブルCに取り付けることができる。すると、ケーブルC内に識別信号Sが流れると、ケーブルCの導電層とシート状センサ22との間で静電結合が発生し、この静電結合によってシート状センサ22に電圧が発生する。このシート状センサ22に発生する電圧は、識別信号Sの強度変化に対応して変動するから、シート状センサ22によって識別信号Sを検出できるのである。そして、シート状センサ22に発生する電圧変動が、検知信号として配線L1によって前記ケーブル識別手段30に発信されるのである。
また、信号検出手段20は、ケーブル保持部21をケーブルCに巻き付け、面状ファスナー23によって固定しているだけであるから、ケーブルCに対する信号検出手段20の取り付け取り外しを簡単かつ短時間で行うことができる。すると、ケーブルCの識別作業において、最も手間と時間のかかる信号検出手段20の取り付け取り外し作業を簡単にすることができるから、ケーブルCの識別作業の作業時間を短縮することができる。
なお、信号検出手段20において、識別信号Sを検出する方式は、静電結合によって識別信号Sを検出するものに限られず、電磁誘導によって識別信号Sを検出するものでもよく、特に限定はない。
本発明のケーブル識別装置およびケーブル識別方法は、発電所や変電所、プラント等において、ケーブルを切断することなく複数のケーブルから特定のケーブルを検出する作業や、工場やビル等に設けられているケーブルの特定に適している。
本実施形態のケーブル識別装置1の概略説明図である。 (A)は発信手段10の概略説明図であり、(B)はケーブル識別手段30の概略説明図である。 (A)は制御器11から回路12に供給される制御信号SA,SBの概略説明図であり、(B)はケーブルCに供給される識別信号Sの一例である。 (A)は信号検出手段20が巻き付けられたケーブルCの概略断面図であり、(B)は信号検出手段20の概略展開図である。
符号の説明
10 発信手段
20 信号検出手段
21 ケーブル保持部
22 シート状センサ
30 ケーブル識別手段
C ケーブル
S 識別信号
S1 基礎周波数
S2 識別周波数

Claims (4)

  1. 複数本のケーブルから特定のケーブルを識別するためのケーブル識別装置であって、
    該ケーブル識別装置が、前記複数本のケーブルに対して、互いに異なる複数の識別信号を供給する発信手段と、
    前記複数本のケーブルにそれぞれ取り付けられ、各ケーブルに供給された前記識別信号を検出し、検出した前記識別信号に対応する検出信号をそれそれ発信する複数の信号検出手段と、
    該複数の信号検出手段が発信する前記複数の検出信号が入力され、各検出信号を、その検出信号を発信した前記信号検出手段が取り付けられたケーブルと対応させて記録するケーブル識別手段とからなり、
    前記識別信号が、基礎周波数と、該基礎周波数と異なる周波数の識別周波数とを交互に配列したものである
    ことを特徴とするケーブル識別装置。
  2. 前記識別信号の基礎周波数が、10kHzであり、
    前記識別信号の識別周波数が、20kHzである
    ことを特徴とする請求項1記載のケーブル識別装置。
  3. 前記信号検出手段が、
    前記ケーブルの外周面に巻き付けられるシート状のケーブル保持部と、
    該ケーブル保持部の内面に設けられた、前記ケーブル内を伝播する前記識別信号を検出し、該識別信号の強度変動と同期した前記検知信号を発信するシート状センサとからなる
    ことを特徴とする請求項1記載のケーブル識別装置。
  4. 複数本のケーブルから特定のケーブルを識別するためのケーブル識別方法であって、
    互いに異なる複数の識別信号を、基礎周波数と該基礎周波数と異なる周波数の識別周波数とを交互に配列して形成し、
    複数の識別信号を、それぞれ前記複数本のケーブルに供給し、
    前記複数本のケーブルに供給された前記複数の識別信号を検出して、各識別信号と、その識別信号が供給されたケーブルとを対応させる
    ことを特徴とするケーブル識別方法。
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