JP2006043449A - 内視鏡システム - Google Patents

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栄一 伊藤
Mitsuhiro Matsumoto
光弘 松本
Koji Tsuda
浩二 津田
Kohei Iketani
浩平 池谷
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Abstract

【課題】 内視鏡の挿入長さを示す情報をモニタ上に簡単に表示させることができ且つ患者に負担を掛けることのない内視鏡システムを提供する。
【解決手段】 体腔内に挿入される挿入部を有した内視鏡と、挿入部の長手方向に沿って配設された、内視鏡周辺の環境を測定する複数のセンサと、センサによる測定結果に基づいて体腔内における挿入部の挿入長さに関する情報を算出するプロセッサと、挿入長さに関する情報を表示する表示装置とを有する内視鏡システムを提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内視鏡の挿入長さを検出する内視鏡システムに関する。
患者の体腔内を観察する場合、ケーブルやファイバを配置した可撓管の先端部にある撮像素子により当該体腔内の画像を撮像する電子内視鏡が利用されている。内視鏡を用いて術者が患者を診察するときに、患者の体腔内への内視鏡可撓管の挿入長さを確認する場合がある。そのようなときのために、内視鏡の可撓管には目盛が付けられていて、その目盛を術者が確認することにより挿入長さを確認することが行われている。
内視鏡の可撓管の目盛を読んで挿入長さを確認する場合、術者は内視鏡画像をモニタで観察していると、挿入長さを把握しにくい。熟練者であれば、内視鏡画像を見て先端がどの位置にあるかにより挿入長さをおよそ予測はできるが、正確な挿入長さを把握することはできない。またその挿入長さに関する情報がデータとして記録されなく、すなわち検査後に記録したビデオ画像を観察した場合、撮影対象部位が体内のどこであるかを客観的に示す記録が無いという問題点がある。
上記問題点を解消すべく、例えば下記特許文献1や2には、内視鏡の挿入長さに関する情報をモニタに表示させることができる内視鏡システムが示されている。
特開平3−162818号公報 特開昭60−217326号公報
しかしながら特許文献1や2では、内視鏡の挿入長さに関する情報をモニタに表示させるため、手技中、患者がマウスピースを口にくわえていなければならない。これは患者にとって負担となり得る。
そこで、本発明は上記の事情に鑑みて、内視鏡の挿入長さを示す情報をモニタ上に簡単に表示させることができ且つ患者に負担を掛けることのない内視鏡システムを提供することを課題としている。
上記の課題を解決する本発明の一態様に係る内視鏡システムは、体腔内に挿入される挿入部を有した内視鏡と、挿入部の長手方向に沿って配設された、内視鏡周辺の環境を測定する複数のセンサと、センサによる測定結果に基づいて体腔内における挿入部の挿入長さに関する情報を算出するプロセッサと、該挿入長さに関する情報を表示する表示装置とを有したことを特徴とする。
なお、上記内視鏡システムにおいて、プロセッサが、センサから得られる測定結果に基づいて、挿入部において体腔内に挿入されている部分と挿入されていない部分との境界位置を特定することもできる。
また、上記内視鏡システムにおいて、該挿入長さに関する情報は、該挿入長さを示すインジケータとして表示装置に表示され得る。このインジケータは、挿入部の全長に対する挿入部の挿入長さを示したものであっても良い。また、人体の模式図と共に表示され得る。
また、上記内視鏡システムにおいて、該挿入長さに関する情報は、実際の該挿入長さを示す数値であっても良い。
また、上記内視鏡システムは、該挿入長さに関する情報を保存するビデオ格納部を更に有したものであっても良い。
また、上記内視鏡システムにおいて、該挿入長さに関する情報は、観察画像に重畳して表示され得る。
また、上記内視鏡システムにおいて、内視鏡は、先端部と後端部を有したものであり得、センサは、先端部から後端部まで順に所定の規則に従って配列され得る。ここでいう所定の規則は、千鳥状に配列する規則を含み得る。なお、プロセッサは、挿入部において体腔内に挿入されていない部分に存在するセンサのうちの最も先端部に近いセンサを特定することによって該挿入長さを算出することもできる。また、隣接するセンサの測定結果間の差、又は、各センサの測定結果の何れか一方に基づいて、挿入部において体腔内に挿入されている部分と挿入されていない部分と境界位置を特定することもできる。
また、上記内視鏡システムにおいて、センサには、温度センサ、光センサ、圧力センサ、振動センサ、湿度センサ、濡れセンサのうちの少なくとも1種類が含まれ得る。ここで、センサが光センサを含むとき、内視鏡は可撓性を有した可撓管を備え、光センサは可撓管の内側に内接して配設され、光センサが内接する可撓管の部分は、光を透過する材料で形成され得る。少なくとも3種類以上のセンサが含まれているとき、プロセッサは、3種類以上のセンサそれぞれについて該挿入長さに関する情報を算出し、それぞれの種類のセンサによって算出された該挿入長さに関する情報を集計し、集計結果に基づいて前記表示装置に表示されるべき該挿入長さに関する情報を選定することができる。
また、上記の課題を解決する本発明の別の態様に係る内視鏡システムは、温度センサ、光センサ、圧力センサ、振動センサ、濡れセンサ、湿度センサのうちの少なくとも1種類のセンサが、体腔内に挿入される可撓管に沿って複数配置された内視鏡であって、当該体腔内を撮像する撮像手段を有した内視鏡と、撮像手段からの撮像信号に基づいて対象物の映像を生成すると共に、複数のセンサからの測定結果に基づいて、可撓管上での体腔内と体腔外との境界に対応する位置を特定し、特定された位置に基づいて可撓管の体腔内への挿入長さを算出し、算出された挿入長さに関する情報を表示する制御を行なう制御手段とを備えたことを特徴とする。
内視鏡に複数のセンサを提供して内視鏡が挿入されている環境と、内視鏡が挿入されていない環境との境界位置をセンサにより特定することによって、内視鏡の挿入長さを示す情報をモニタ上で簡単に表示させることができる優れた効果を有する。
図1は、本発明の実施形態の内視鏡システム100の構成を示す概略図である。内視鏡システム100は、患部を観察する内視鏡1と、各種データを処理するプロセッサ3と、内視鏡1の画像などを表示する「表示手段」としてのモニタ5を備える。内視鏡1は、患者の体内に挿入され得る可撓性を有した可撓管4と、内視鏡1の操作を行うための操作部31を備えている。可撓管4の先端には内視鏡先端部(不図示)が設けられている。内視鏡先端部の内部には、患者の体内を撮像する撮像素子(不図示)が配置されている。また、可撓管4には、内視鏡周辺の環境を測定するためのセンサ2が配設されている。このセンサ2には、温度センサ、光センサ、圧力センサ、振動センサ、濡れセンサ(電極)、湿度センサ等が使用される。
プロセッサ3は、センサ2で得られた信号を受信するセンサ信号入力部11と、センサ2で得られた信号を処理する制御部13と、撮像素子で撮像された画像信号が入力される内視鏡信号入力部15と、画像信号を映像信号に処理する画像処理部17と、モニタ5への出力を行う出力部19と、その出力をビデオデータとして格納するビデオ格納部18と、を備える。モニタ5は、内視鏡画像22と、内視鏡1(より正確には可撓管4)の挿入長さを画像として示す挿入長さ表示インジケータ9を表示する。
次に内視鏡システム100の処理について説明を行う。患者の体内は撮像素子によって撮像される。その画像信号は、内視鏡信号入力部15に入力され、その後画像処理部17へ伝送され映像信号に処理される。そして映像信号は、出力部19を経由してモニタ5に伝送され、内視鏡画像22としてモニタ5に表示される。また映像信号は、後でビデオ再生ができるようにビデオ格納部18に送信され保存される。操作部31は、回転体を回転操作させることにより内視鏡1の屈曲量を変化させ、観察部位を変更させる。この操作部31に、挿入長さ表示インジケータ9の画面切り替えや、種々のデータの手動入力を行うボタン等が設けられている。
センサ2によって取得された信号はセンサ信号入力部11に入力される。制御部13は入力信号に用い、挿入長さを求める処理を行う。その処理結果は、出力部19を経由してモニタ5に伝送され、内視鏡1の挿入長さを示す画像として表示される。
図2は、内視鏡システム100の構成を示す概略図である。図2に示されるように、内視鏡1の可撓管4は患者10の体内が挿入されている。モニタ5に表示された挿入長さ表示インジケータ9は、内視鏡全長インジケータ21と、体内に挿入されている内視鏡1の長さを示す挿入長さインジケータ23で構成されている。内視鏡全長インジケータ21は、白いバーであり、可撓管4の全長を示す。また挿入長さインジケータ23は、白いバーに重畳して表示された黒いバーであり、患者10の体内に挿入されている可撓管4の長さを示す。後述するようにセンサ2による測定が行われ可撓管4の挿入長さが算出されると、その長さに相当する挿入長さインジケータ23が内視鏡全長インジケータ21上に黒いバーとして重畳して表示される。
図3は、可撓管4の斜視図である。図中の矢印7の指示する方向は、可撓管4の長手方向を示す。可撓管4は、内視鏡外部と接触する内視鏡外面12と、内視鏡内面14を有する。図4は、図3のA−A線における概略断面図を示す。可撓管4には、センサ2、センサケーブル6が備えられている。センサ2が矢印7の方向に沿って、内視鏡内面14に所定の間隔毎に配設されている。各センサ2は、それぞれセンサケーブル6に接続され、そのセンサケーブル6は、プロセッサ3のセンサ信号入力部11に接続されている。
次にセンサ2が、温度センサである場合について説明を行う。内視鏡検査を行う処置室の温度は、通常の室温と同程度に保たれている。可撓管4が体内に挿入された場合、体温の影響により可撓管4の挿入された部分に配置されている温度センサ2の測定値は上昇する。一方で、体内に挿入されていない部分に配置されている温度センサ2の測定値は室温測定時の測定値と同レベルである。また後述するように、センサ2は、矢印7の方向に沿って内視鏡先端部から順に付番されて配設されている。このため、センサ2の付番が特定できれば、内視鏡先端部からセンサ2までの距離が判明する。そのため測定値が上昇した温度センサ2と測定値が室温測定時と同レベルの温度センサ2との「境界位置」にある温度センサ2が、どのセンサで(どの位置に)あるかを特定することにより体内に挿入されている可撓管4の長さを算出することができる。
次にセンサ2が、光センサである場合について説明を行う。内視鏡検査を行う処置室の光量は、通常の室内と同程度に保たれている。一方、体内は照明光がない限り暗い状態である。光センサは可撓管4の内部に配置されているが、可撓管4が体内に挿入されているときでも光を受光することができる。そのため、光センサが光をより多く受光している部分が体外、少ない部分を体内として判別することが可能である。そして境界位置にある光センサを特定することにより体内に挿入されている可撓管4の長さを算出することができる。光センサは温度センサよりも応答速度が速い。従って光センサを使用した場合は、温度センサを使用した場合と比較して、短い時間で可撓管4の挿入長さを算出することが可能となる。
可撓管4は、挿入長さを算出するのに十分な光を透過するが、下記に示す図5のような構成により光センサ2Aで受光される光量をより多くしても良い。図5は、図3のA−A線における概略断面図を示す。センサ2は光センサ2Aであり、可撓管204は光を透過する可撓体16を備える。その他の構成については図4と同じ構成であるので説明を省略する。光センサ2Aは、内視鏡内面14上に、可撓体16と接触して配設されている。なお、可撓体16の代替として、可撓管204全体を透過率の高い材料で形成してもよい。このように構成することによって、光センサ2Aは、可撓体16の場合と比較して、より多く受光することができる。
次にセンサ2が、圧力センサまたは振動センサである場合について説明を行う。この場合には、心拍、呼吸動等を検出することにより、体内に挿入されている可撓管4の長さを算出する。体内は体外と比較して心拍、呼吸動による振動、圧力変化が大きい。ここで、例えば心拍の周波数は60〜100回/分程度である。このため、センサによって測定されるピーク値に対応する周波数(以下、ピーク値周波数と略記)が例えば1〜1.67(60回/60秒〜100回/60秒)Hzにあるか否かを検出することにより、そのセンサが体外にあるか体内にあるかを判定することができる。
心拍波形には、P波、QRS波、T波、U波等の種々の波形が含まれている。例えばこれらの中でQRS波が最も高い波形を有しており、サンプリングし易い。従って本実施形態ではQRS波をサンプリングすることにより、ピーク値周波数を検出する。また、QRS波は時間軸上において0.06〜0.10秒程度の幅を有している。ピーク値周波数を検出するためには、上記サンプリングの間隔をこれよりも十分に短く設定する必要がある。そこで本実施形態では、サンプリング間隔を0.06秒の1/2、すなわち0.03秒とする。
可撓管4の挿入長さをリアルタイムに算出するため、制御部13は高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform、以下、FFTと略記)を行う。ここで、FFTを行うためには2個のサンプリング・データが必要とされる(nは自然数)。FFTによって取得される周波数スペクトルの分解能はnの値に比例して高くなる。一方、nの値を高くするとサンプリング数が多くなるため、一回のピーク値周波数の測定に多くの時間が掛かってしまう。そこで本実施形態では、一回の測定で取得すべきサンプリング数を64(2)個とする。サンプリング数を64個に設定した場合、比較的高い分解能で周波数スペクトルを取得でき且つ短い時間(0.03×64=1.92秒)で測定を行うことができる。制御部13は測定結果に基づいて、ピーク値周波数が1〜1.67Hzにあるセンサを体内にあると判定する。また、ピーク値周波数が1〜1.67Hzにないセンサを体外にあると判定する。これにより、境界位置にあるセンサを特定し、体内に挿入されている可撓管4の長さを算出する。
次にセンサ2が、濡れセンサである場合について説明を行う。図6(a)は、センサ2が濡れセンサ2Cである図3のA−A線における概略断面図を示す。濡れセンサ2Cは、内視鏡外部に露出するように配設されており、電極を有している。説明の便宜上、ある濡れセンサ2Cの電極を電極2aとし、それに隣接する濡れセンサ2Cの電極を電極2bとする。その他の構成については図4と同じ構成であるので説明を省略する。
可撓管4が体内に挿入されると、濡れセンサ2Cは消化管内の粘膜、消化液等により濡れる。これにより電極2aと電極2bが粘膜や消化液を介して通電する。通電した電極2a又は電極2bを有する濡れセンサ2Cが体内に挿入されていると判定される。また、通電していない電極2a又は電極2bを有する濡れセンサ2Cが体内に挿入されていると判定される。これにより、境界位置にあるセンサが特定され、体内に挿入されている可撓管4の長さが算出される。
図6(b)は、センサ2が濡れセンサ2Dである図3のA−A線における概略断面図を示す。各濡れセンサ2Dは、少なくとも2個以上の電極を有する。図6(b)では、濡れセンサ2Dは、電極2c及び2dを備える。また、電極2c及び電極2dはそれぞれセンサケーブル6c及びセンサケーブル6dに接続されている。可撓管4が体内に挿入されると、図6(a)の例と同様に、濡れセンサ2Dは消化管内の粘膜や消化液等により濡れ、電極2cと電極2dが粘膜や消化液を介して通電する。通電した電極2c又は電極2dを有する濡れセンサ2Dが体内に挿入されていると判定される。また、通電していない電極2c又は電極2dを有する濡れセンサ2Dが体内に挿入されていると判定される。これにより、境界位置にあるセンサが特定され、体内に挿入されている可撓管4の長さが算出される。なお、図6(b)では電極2cと電極2dとが可撓管4の長手方向に並んで配置されているが、別の実施形態ではこれらの電極を可撓管4の周方向に並べて配置してもよい。
次にセンサ2が、湿度センサである場合について説明を行う。図7は、センサ2が湿度センサ2Eである図3のA−A線における概略断面図を示す。この例では、可撓管4の表面は撥水機能を有する層25で覆われている。
通常、内視鏡検査を行う部屋は室内湿度のためその相対湿度は30〜80%であり、一方、体内はほぼ飽和水蒸気圧(100%)に達している。そのため、内視鏡周辺の湿度を測定し、その値が飽和水蒸気の状態であるか否かにより体内、体外であるかを判定することができる。湿度センサは消化管内のガスと直接接触する必要があるため、湿度センサ2Eを内視鏡外部に露出する必要がある。但し、湿度センサ2E表面が濡れると湿度の測定が出来ないため、撥水処理等を施す撥水処理手段が設置されている。
次にセンサ2の番号の付番方法について説明を行う。図8は、センサ2を複数個備えた内視鏡1の概略断面図である。図8の内視鏡1の長手方向左側が内視鏡1の先端部である内視鏡先端27を、右側が内視鏡1の後端部である内視鏡後端29を示す。センサ2は、内視鏡先端27から内視鏡後端29に向かって順番に所定の間隔を空けて配列されている。所定の間隔は、本実施形態においては等間隔であるものとしているが、条件に応じて変更されても良い。
内視鏡先端27に最も近いセンサ2をセンサ(0)とし、順番に内視鏡後端29に最も近いセンサ(a)まで順番に番号が付番されている。またセンサ(0)は、内視鏡先端27に隣接して配置されている。センサ(1)に関しては、内視鏡先端27からセンサ(1)の後端までの距離がbとなるように配置されている。その後の番号のセンサ2については、センサ2の後端間の距離がbとなるように配置される。
図8において、センサ2は千鳥状に配列されている。ここでいう千鳥状とは、2つの連続した付番を持つセンサ2が内視鏡1の中心軸を挟み且つ可撓管4長手方向において間隔が空くように配列された状態を示す。千鳥状にすることによって、センサ2間の間隔を狭くすることができ、挿入長さの測定精度を向上させることができる。しかしながら直線状の配列、螺旋状の配列を測定条件に合わせて採用しても良い。
次にモニタ5に表示される挿入長さを示す画像について説明を行う。図9は、図2のモニタ5部分の拡大図である。モニタ5に表示された挿入長さ表示インジケータ9は、内視鏡全長インジケータ21と、挿入長さインジケータ23で構成されている。内視鏡全長インジケータ21は、内視鏡先端27からセンサ(a)までの長さを示す(図8参照)。また挿入長さインジケータ23は、内視鏡先端27から体内、体外の境界にあるセンサ(i−1)までの長さを示す。このときセンサ(i)は、体外にあると想定される内視鏡先端27に最も近いセンサ2である。ここで、内視鏡1はROM32を有している。ROM32には例えばセンサに関する情報が格納されている。センサに関する情報には、センサの種類、センサの数、センサの配置間隔等が含まれている。プロセッサ3の制御部13は、内視鏡1との接続時にこれらの情報を取得し、該情報に基づいて内視鏡1全長(より正確には、内視鏡1において体内に挿入され得る全部分であり、可撓管4の全長)を算出する。
次にインジケータ9を表示する方法について説明を行う。図10は、図9のインジケータ9部分の拡大図である。内視鏡全長では、a個のセンサ間隔がある。また内視鏡先端27から内視鏡が挿入されているセンサの中で内視鏡後端29に最も近いセンサ(i−1)までは、(i−1)個のセンサ間隔がある。そのため内視鏡全長インジケータ21の長さを1とすると、挿入長さインジケータ23の長さは(i−1)/aで表すことができる。プロセッサ3の制御部13は、算出された内視鏡1全長の数値を(i−1)/aに掛けることにより挿入長さインジケータ23が示す実際の数値を簡単に算出することができる。
次に挿入長さの数値表示について説明を行う。図11は、可撓管4の挿入長さの数値をモニタ5に表示した図である。前述のように、可撓管4の挿入長さインジケータ23が示す実際の数値は簡単に算出でき、その値を数値表示34としてモニタ5に表示することができる。術者は必要に応じてモニタ5に表示される画像をインジケータ9から数値表示34に切り替えることができる。このため術者は簡単にモニタ5上で可撓管4の挿入長さインジケータ23が示している実際の数値を簡単に知ることができる。またこの数値表示34は、インジケータ9と一緒に表示されてもよい。
次に人体の模式図に可撓管4の挿入長さを重畳表示する場合について説明を行う。図12は、人体の模式図36に可撓管4の挿入長さインジケータ123を重畳表示した図である。内視鏡全長インジケータ121は、人体の模式図36に含まれている。人体の模式図36及び内視鏡全長インジケータ121の画像データは、プロセッサ3に格納されている。そして可撓管4が実際に体内に挿入されると、その長さに応じて挿入長さインジケータ123が内視鏡全長インジケータ121上に黒塗りで表された部分として重畳される。このような表示を行うことによって、術者は、内視鏡1が現在どの位置にあるか簡単に把握できる。また、人体の模式図と内視鏡全長との相対関係を変化させるため、患者の身長を入力してもよい。
次に実際の可撓管4の挿入長さを測定する制御フローについて説明をおこなう。まずセンサ2が、温度センサである場合の制御について説明を行なう。図13は、センサ2が、温度センサ2である場合の可撓管4の挿入長さを測定しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。
最初に電源offの確認があり(STEP1)、offしていない場合にはSTEP2に進む。次に、メモリ(i)(iは0〜aまでの全ての整数)に記憶された情報全てを0にリセットすることが行われる(STEP2)。なお、メモリ(i)に記憶された情報をメモリiと称する。そしてi=0として内視鏡1の先端部のセンサ(0)から測定値の取得を始める(STEP3)。ここからは下記で記載するSTEP5〜7の操作が既に数回行われたものとして0以上の数であるiを用いて説明を行う。測定値の取得後、センサ(i)の温度値をメモリ(i)に格納する(STEP4)。そしてメモリi(すなわち測定温度値)と所定の値との大小比較が行われる(STEP5)。ここで所定の値は、例えば体温程度の値で37℃ぐらいが想定されている。メモリi>所定の値であるならばSTEP6に進みセンサ(i)が最後端のセンサ(a)であるかの判定が行われる(STEP6)。i=aでなければSTEP7に進み、次の数にiが変更される(STEP7)。そして上記STEP4の処理が繰り返される。
次にSTEP5でメモリi≦所定の値と判定された場合について説明する。STEP5でメモリi≦所定の値と判定されるとSTEP10に進む。ここでi番目のセンサ(i)が体内に挿入されていない内視鏡先端27に最も近いセンサ2であると識別されたので、体内に挿入されている内視鏡後端29に最も近いセンサ2はセンサ(i−1)と決定できる。よって(i−1)/aの計算を行うことにより、挿入長さを示す図形を内部作成できる(STEP10)。そして内部作成された挿入長さを示す図形をモニタ5に表示されている内視鏡画像22に重畳する(STEP11)。そしてSTEP1に戻り一連の制御を繰り返し行なう。
次にSTEP6でi=aと判定された場合について説明する。センサ2の全てが内視鏡に挿入されているとSTEP6でi=aと判定される(STEP6)。その時には内視鏡1が全て挿入されている(より正確には、内視鏡1において体内に挿入され得る全部分であり、可撓管4の全長の)図形が内部作成される(STEP8)。例えば、挿入長さ表示インジケータ9が全て黒く塗りつぶされた図形が内部作成される。そして内部作成された挿入長さを示す図形をモニタ5に表示されている内視鏡画像22に重畳する(STEP9)。そしてSTEP1に戻り一連の制御を繰り返し行なう。またSTEP1で電源をoffする命令があった場合には、測定は終了する(STEP12)。
なお、本実施形態では各センサの検出結果を順次取得・判定処理を行っているが、別の実施形態では全センサの検出結果を一括して取得した後に判定処理を行うようにしても良い。
次にセンサ2が、光センサ2Aである場合の制御について説明を行なう。図14は、センサ2が、光センサ2Aである場合の可撓管4の挿入長さを測定しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。
STEP21〜STEP24までは図13に示す制御と同様であるので説明を省略する。光センサ2Aは受光すると出力が増加するため、体外に位置するセンサは体内に位置するセンサよりも高い出力値を示す。そのためメモリi(すなわち出力値)>所定の値である場合にはSTEP30に進み、メモリi≦所定の値の場合にはSTEP26に進む制御が行われる(STEP25)。次のSTEP26〜STEP32までは図13に示す制御と同様であるので説明を省略する。
次にセンサ2が、圧力センサまたは振動センサである場合の制御について説明を行う。図15は、センサ2が、圧力センサまたは振動センサである場合の可撓管4の挿入長さを測定しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。STEP41〜STEP43までは図13に示す制御と同様であるので説明を省略する。図13と異なる点は、所定の時間、センサ(i)により2個のサンプリング・データを取得することが行われる(STEP43a)。次いで、取得されたサンプリング・データを用いてFFTが行われて、センサ(i)の周波数分析が行われ、ピーク値周波数が算出される(STEP43b)。そして算出されたピーク値周波数がメモリ(i)に入力される(STEP44)。メモリi(すなわちピーク値周波数)が所定範囲内(1〜1.67Hz)にあるか否かが判定される。メモリiが所定範囲内でない場合(STEP45:NO)にはSTEP50に進み、メモリiが所定範囲内の場合(STEP45:YES)にはSTEP46に進む制御が行われる(STEP45)。次のSTEP46〜STEP52までは図13に示す制御と同様であるので説明を省略する。
次にセンサ2が、図6(b)の実施形態に対応する電極2c及び2dを備えた濡れセンサ2Dである場合の制御について説明を行う。図16は、センサ2が、濡れセンサ2Dである場合の可撓管4の挿入長さを測定しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。
STEP61〜STEP63までは図13に示す制御と同様であるので説明を省略する。センサ(i)が体内にある場合、挿入された内視鏡表面が濡れることにより濡れセンサ2Dに備えられた電極2c及び2dは通電する(図6(b)参照)。このようにセンサ(i)が導通すると、メモリ(i)にH(すなわちメモリi=H)を記憶する。またセンサ(i)が導通していないときはメモリ(i)にL(すなわちメモリi=L)を記憶する(STEP64)。そしてメモリi=Hであるかの判定が行なわれ、メモリi=Hの場合にはSTEP66に進み、メモリi=Hでない(すなわちL)場合にはSTEP70に進む制御が行われる(STEP65)。次のSTEP66〜STEP72までは図13に示す制御と同様であるので説明を省略する。
次にセンサ2が、図6(a)の実施形態に対応する濡れセンサ2a及び濡れセンサ2bである場合の制御について説明を行う。図17は、一つの濡れセンサ2が、一つの電極を有する場合の可撓管4の挿入長さを測定しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。
STEP81〜STEP83までは図16に示す制御と同様であるので説明を省略する。濡れセンサ2が体内にある場合、挿入された内視鏡センサ(i−1)及びセンサ(i)が濡れることにより濡れセンサ2に備えられた電極2aと電極2bは通電する(図6(a)参照)。このようにセンサ(i−1)とセンサ(i)が導通すると、メモリ(i)にHを記憶する。またセンサ(i−1)とセンサ(i)が導通していないと、メモリ(i)にLを記憶する(STEP84)。次のSTEP85〜STEP92までは図16に示す制御と同様であるので説明を省略する。
次にセンサ2が、図7の実施形態に対応する湿度センサ2Eである場合の制御について説明を行う。図18は、センサ2が、湿度センサ2Eである場合の可撓管4の挿入長さを測定しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。
STEP101〜STEP104までは図14に示す制御と同じであるので説明を省略する。内視鏡検査を行う部屋は通常の室内湿度のためその相対湿度は30〜80%であり、一方、体内はほぼ飽和水蒸気圧(100%)に達している。そのため、相対湿度がほぼ100%であるか否かを判定基準にする。メモリi≦所定の値である場合にはSTEP110に進み、メモリi>所定の値の場合にはSTEP106に進む制御が行われる(STEP105)。所定の値には、相対湿度がほぼ100%である任意の値が選定される。次のSTEP106〜STEP112までは図14に示す制御と同様であるので説明を省略する。
次に、可撓管4の挿入長さを検出するための制御の別の形態について図19を参照して説明する。この形態においては、隣接するセンサ(i-1)とセンサ(i)の測定値の差を、所定の値と比較することによって、内視鏡が挿入されている環境と、内視鏡が挿入されていない環境の境界位置を特定する。ここでは、センサ2が温度センサ2であるものとして説明を行う。しかしながら下記に説明する事項は、光センサ2A、圧力センサ、振動センサ、または湿度センサ2Eにも有効である。図19は、隣接するセンサ(i-1)とセンサ(i)の測定値の差を、所定の値と比較して可撓管4の挿入長さを算出しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。
STEP121〜STEP123までは図13に示す制御と同様であるので説明を省略する。次にセンサ(i−1)とセンサ(i)の出力をメモリ(i−1)とメモリ(i)に入力することが行われる(STEP124)。そしてメモリ(i−1)とメモリ(i)に格納されている測定値の差の絶対値(すなわち|(メモリi)−(メモリi−1)|)が温度差として算出される(STEP125)。そして温度差>所定の値1である場合にはSTEP133に進み、温度差≦所定の値1である場合にはSTEP128に進む制御が行われる(STEP126)。そしてiの値がaでなければSTEP127に進み、iの値がaであればSTEP129に進む制御が行われる(STEP128)。
iの値がaである場合には、メモリi(すなわちメモリ(a)に格納されている測定値)と所定の値2の比較が行われる(STEP129)。所定の値2は、例えば体温程度の値で約37℃が想定されている。メモリi>所定の値2である場合には、可撓管4は全て挿入されていると考えられるので、可撓管4が全て挿入されていることを示す図形の作成が行われる(STEP131)。またメモリi≦所定の値2である場合には、可撓管4は全く挿入されていないと考えられるので、可撓管4が全く挿入されていないことを示す図形の作成が行われる(STEP130)。後のSTEP132〜STEP135までは図13に示す制御と同様であるので説明を省略する。
ここまでは、図8に示されるような内視鏡先端27に最も近いセンサ2をセンサ(0)とし、順番に最も内視鏡後端29に近いセンサ(a)まで順番に付番した場合について説明を行ったが、次に内視鏡後端29に最も近いセンサ2をセンサ(0)とし、順番に最も内視鏡先端27に近いセンサ(a)まで順番に付番する場合について説明を行う。
図20は、センサ2を複数個備えた内視鏡1の概略断面図である。図20内視鏡1の長手方向左側が内視鏡1の先端部である内視鏡先端27を、右側が内視鏡1の後端部である内視鏡後端29を示す。内視鏡後端29に最も近いセンサ2はセンサ(0)に付番され、最も内視鏡先端27に近いセンサ(a)まで順番に付番がされている。センサ2は、内視鏡先端27から内視鏡後端29に向かって順番に所定の間隔毎に配列されている。所定の間隔は、本実施形態においては等間隔であるものとしているが、条件に応じて変更されても良い。
次にインジケータ9を表示する方法について説明を行う。図21は、図9のインジケータ9部分の拡大図である。モニタ5に表示された挿入長さ表示インジケータ9は、内視鏡全長インジケータ221と、挿入長さインジケータ223で構成されている。内視鏡全長インジケータ221は、内視鏡先端27からセンサ(0)までの長さを示す(図20参照)。また挿入長さインジケータ223は、内視鏡先端27から体内、体外の境界にあるセンサ(a−i)までの長さを示す。このときセンサ(i)は、体外にあると想定されるセンサの中で最も内視鏡先端27に近いセンサ2(以下、体外先端センサと略記)である。
内視鏡全長ではa個のセンサ間隔があり、挿入長さではa−i個のセンサ間隔がある。そのため内視鏡全長インジケータ221を1とすると、挿入長さインジケータ223は(a−i)/aで表すことができる。プロセッサ3の制御部13は、算出された内視鏡1全長の数値を(a−i)/aに掛けることにより、挿入長さの実際の数値を簡単に算出することができる。
次に内視鏡後端29に最も近いセンサ2をセンサ(0)とした場合における可撓管4の挿入長さを測定する制御フローについて説明をおこなう。ここではセンサ2が、温度センサであるものとして説明を行なう。図22は、センサ2が、温度センサである場合の可撓管4の挿入長さを測定しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。
STEP141〜STEP144までは図13に示す制御と同様であるので説明を省略する。次にメモリi(すなわち測定温度値)と所定の値との比較が行われる。そしてメモリi≦所定の値である場合にはSTEP146に進み、メモリi>所定の値である場合にはSTEP150に進む制御が行われる(STEP145)。メモリi>所定の値である場合には、i番目のセンサ(i)が体外先端センサ2であると識別されたことになる。よって体内に挿入されている最後端のセンサ2はセンサ(a−i)と決定できる。よって(a−i)/aの計算を行うことによりモニタ5に、挿入長さを示す図形を内部作成できる(STEP150)。またメモリiの値≦所定の値である場合には、内視鏡が全く挿入されていない図形が作成される(STEP148)。後のSTEP146、STEP147、STEP149、STEP151、及びSTEP152の制御は図13に示す制御と同様であるので説明を省略する。
ここまでは、センサ2は、温度センサ、光センサ、圧力センサ、振動センサ、濡れセンサ、及び湿度センサのなかのいずれか1種類により構成されているものとして説明を行ったが、次に温度センサ、光センサ、圧力センサ、振動センサ、濡れセンサ、及び湿度センサのなかのいずれか2種類以上のセンサ2を使用して挿入長さを表示する方法について説明を行う。
図23は、複数種類のセンサ2を備えた内視鏡1の概略断面図である。センサ2は、図8における付番方法と同様の方法によって内視鏡先端部27から順に付番されている。センサ(i)は、複数個のセンサ2を備え、内視鏡先端部27から所定の間隔毎にセットとなって内視鏡1に配置されている。そのセンサ2の1セットはそれぞれ、温度センサ、光センサ、圧力・振動センサ、濡れセンサ、及び湿度センサで構成されている。センサ2は、内視鏡外表面に露出して、又は内視鏡外表面に沿って内視鏡内部に配置されている。
図24は、温度センサ、光センサ、圧力・振動センサ、濡れセンサ、及び湿度センサ全てをセンサ2として使用した場合のフローチャートを示す。まず温度センサにより体外先端センサ(i)の特定が行われる(STEP160)。次に光センサにより体外先端センサ(i)の特定が行われる(STEP161)。続いて圧力・振動センサによる体外先端センサ(i)の特定(STEP162)、濡れセンサによる体外先端センサ(i)の特定(STEP163)、及び湿度センサによる体外先端センサ(i)の特定(STEP164)が行われる。体外先端センサ(i)の特定方法は、前述の各センサでの特定方法に従うものとする。このフローチャートでは、各STEPが時系列に行われるように示されているが、各センサの測定は、フローチャートでは並列に配置され同時に開始されてもよい。
次に各センサでの測定結果の分析が行われる(STEP165)。ここでは所定の方法により、体外先端センサ(i)の最終特定が行われる。そして挿入長さの計算が行われ、モニタ5への表示が行われる(STEP166)。所定の方法としては、温度センサ、光センサ、圧力・振動センサ、濡れセンサ、及び湿度センサ全ての結果を比較して多数決によって体外先端センサ(i)を選出する方法がある。理論的には、全ての種類のセンサが同じセンサ(i)を特定すると考えられるが、例えば一種類のセンサが他のセンサと全く異なるセンサ(i)を特定した場合などは、その種類のセンサの故障又は、配線の断線などが生じている可能性があることを意味する。以上のように、センサ全ての結果を比較する方法はセンサのトラブルの早期発見ができるという効果も持ち合わせている。また様々な種類のセンサ2を備えているので、体内の様々な状況に対応可能であるという効果もある。
なお上記各STEPでそれぞれ挿入長さを算出し、その結果を比較しても良い。それぞれの種類のセンサによって算出された挿入長さは集計され、その集計結果に基づいて最も数の多い挿入長さの選択が行われ、最も数の多い挿入長さが、モニタに表示される挿入長さを示す画像の算出に使用されてもよい。
また別の所定の方法としては、検出精度の高いセンサを選択することが、考えられる。上記5種類のセンサの中では温度センサ、圧力・振動センサが最も検出精度が高い。そのため挿入長さを正確に算出したい場合には温度センサや、圧力・振動センサを選択するようにする。
また別の所定の方法としては、レスポンスを重視する場合も考えられる。各センサの測定を、同時に開始した場合などは、温度センサや、圧力・振動センサのように測定に時間を要するセンサが存在する。このため内視鏡を挿入し、停止直後の挿入長さを特定する場合などは、レスポンスの最も早い光センサを選択するようにする。
なお、本明細書内では、電子内視鏡を用いた場合における、内視鏡の挿入長さを示す情報をモニタ上に簡単に表示することについて説明を行ったが、それに限定されるものではなく、ファイバー内視鏡にも適用できる。その場合には、図25に示されるように、モニタ5に代えて、簡単なLED表示機を用いることができる。
図25は、ファイバー内視鏡200の構成を示す概略図である。ファイバー内視鏡200は、患部を観察するファイバースコープ201と、各種データを処理するプロセッサ203と、ファイバースコープ201(より正確には後述の可撓管204)の挿入長さを表示する「表示装置」としてのLED表示機205を備える。
ファイバースコープ201は、患者内部に挿入される可撓管204とファイバースコープ201の操作を行う操作部231、センサに関する情報が格納されているROM232を備えている。可撓管204には、内視鏡周辺の環境を測定するセンサ202が配設されている。センサ202には前述の内視鏡1に配設されたセンサ2と同様のセンサである温度センサ、光センサ、圧力センサ、振動センサ、濡れセンサ(電極)、湿度センサ等が使用される。プロセッサ203は、センサ202で得られた信号を受信するセンサ信号入力部211と、センサ202で得られた信号を処理する制御部213と、LED表示機205への出力を行う出力部219を備える。
次にファイバー内視鏡200のセンサ202によって取得された信号の処理について説明を行う。ファイバースコープ201に備えられたセンサ202によって取得された信号はセンサ信号入力部211に入力され、前述の内視鏡システム1と同様の方法により制御部213で挿入長さを求める処理が行われる。その処理結果は、出力部219を経由してLED表示機205に伝送され、可撓管204の挿入長さが表示される。なお、表示部はLED表示装置を用いた方式に限らず、前述の実施形態で述べた長さ表示インジケータ、さらに人体の模式図との重畳表示等も可能である。
図1は、本発明の実施形態の内視鏡システム100の構成を示す概略図である。 図2は、内視鏡システム100の構成を示す概略図である。 図3は、可撓管4の斜視図である。 図4は、図3のA−A線における概略断面図を示す。 図5は、図3のA−A線における概略断面図を示す。 図6(a)は、センサ2が濡れセンサである図3のA−A線における概略断面図を示す。図6(b)は、一つの濡れセンサ2が、一つの電極を有する場合の図3のA−A線における概略断面図を示す。 図7は、センサ2が湿度センサである図3のA−A線における概略断面図を示す。 図8は、センサ2を複数個備えた内視鏡1の概略断面図である。 図9は、図2のモニタ5部分の拡大図である。 図10は、図9のインジケータ9部分の拡大図である。 図11は、可撓管4の挿入長さの数値をモニタ5に表示した図である。 図12は、人体の模式図36に内視鏡1の挿入長さインジケータ123を重畳表示した図である。 図13は、センサ2が、温度センサである場合の可撓管4の挿入長さを測定しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。 図14は、センサ2が、光センサである場合の可撓管4の挿入長さを測定しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。 図15は、センサ2が、圧力センサまたは振動センサである場合の可撓管4の挿入長さを測定しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。 図16は、センサ2が、濡れセンサである場合の可撓管4の挿入長さを測定しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。 図17は、一つのセンサ2が、一つの電極を有する場合の可撓管4の挿入長さを測定しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。 図18は、センサ2が、湿度センサである場合の可撓管4の挿入長さを測定しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。 図19は、隣接するセンサ(i-1)とセンサ(i)の測定値の差を、所定の値と比較して可撓管4の挿入長さを算出しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。 図20は、センサ2を複数個備えた内視鏡1の概略断面図である。 図21は、図9のインジケータ9部分の拡大図である。 図22は、センサ2が、温度センサである場合の可撓管4の挿入長さを測定しモニタ5に表示する制御フローを示す図である。 図23は、複数種類のセンサ2を備えた内視鏡1の概略断面図である。 図24は、温度センサ、光センサ、圧力・振動センサ、濡れセンサ、及び湿度センサ全てをセンサ2として使用した場合のフローチャートを示す。 図25は、本発明の実施形態のファイバー内視鏡200の構成を示す概略図である。
符号の説明
1 内視鏡
2 センサ
3 プロセッサ
4 可撓管
5 モニタ
9 挿入長さ表示インジケータ
10 患者
11 センサ信号入力部
13 制御部
15 内視鏡信号入力部
17 画像処理部
18 ビデオ画像格納部
19 出力部
22 内視鏡画像
31 操作部
100 内視鏡システム

Claims (16)

  1. 体腔内に挿入される挿入部を有した内視鏡と、
    前記挿入部の長手方向に沿って配設された、前記内視鏡周辺の環境を測定する複数のセンサと、
    前記センサによる測定結果に基づいて体腔内における前記挿入部の挿入長さに関する情報を算出するプロセッサと、
    該挿入長さに関する情報を表示する表示装置と、を有したこと、
    を特徴とする内視鏡システム。
  2. 前記プロセッサは、前記センサから得られる測定結果に基づいて、前記挿入部において体腔内に挿入されている部分と挿入されていない部分との境界位置を特定すること、
    を特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
  3. 該挿入長さに関する情報は、該挿入長さを示すインジケータとして前記表示装置に表示されること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の内視鏡システム。
  4. 該インジケータは、前記挿入部の全長に対する前記挿入部の挿入長さを示すこと、
    を特徴とする請求項3に記載の内視鏡システム。
  5. 該インジケータは、人体の模式図と共に表示されること、
    を特徴とする請求項3又は請求項4の何れかに記載の内視鏡システム。
  6. 該挿入長さに関する情報は、実際の該挿入長さを示す数値であること、
    を特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の内視鏡システム。
  7. 該挿入長さに関する情報を保存するビデオ格納部を更に有すること、
    を特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の内視鏡システム。
  8. 該挿入長さに関する情報は、観察画像に重畳して表示されること、
    を特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の内視鏡システム。
  9. 前記内視鏡は、先端部と後端部を有し、
    前記センサは、前記先端部から前記後端部まで順に所定の規則に従って、配列されていること、
    を特徴とする請求項1から請求項8の何れかに記載の内視鏡システム。
  10. 前記所定の規則は、千鳥状に配列する規則を含むこと、
    を特徴とする請求項9に記載の内視鏡システム。
  11. 前記プロセッサは、前記挿入部において体腔内に挿入されていない部分に存在するセンサのうちの最も前記先端部に近いセンサを特定することによって該挿入長さを算出すること、
    を特徴とする請求項9又は請求項10の何れかに記載の内視鏡システム。
  12. 前記プロセッサは、隣接する前記センサの測定結果間の差、又は、各センサの測定結果の何れか一方に基づいて、前記挿入部において体腔内に挿入されている部分と挿入されていない部分と境界位置を特定すること、
    を特徴とする請求項9から請求項11の何れかに記載の内視鏡システム。
  13. 前記センサには、温度センサ、光センサ、圧力センサ、振動センサ、湿度センサ、濡れセンサのうちの少なくとも1種類が含まれること、
    を特徴とする請求項1から請求項12の何れかに記載の内視鏡システム。
  14. 前記センサが前記光センサを含むとき、
    前記内視鏡は、可撓性を有した可撓管を備え、
    前記光センサは、前記可撓管の内側に内接して配設され、
    前記光センサが内接する前記可撓管の部分は、光を透過する材料で形成されていること、
    を特徴とする請求項13に記載の内視鏡システム。
  15. 少なくとも3種類以上のセンサが含まれているとき、
    前記プロセッサは、3種類以上のセンサそれぞれについて該挿入長さに関する情報を算出し、それぞれの種類のセンサによって算出された該挿入長さに関する情報を集計し、集計結果に基づいて前記表示装置に表示されるべき該挿入長さに関する情報を選定すること、
    を特徴とする請求項13又は請求項14の何れかに記載の内視鏡システム。
  16. 温度センサ、光センサ、圧力センサ、振動センサ、濡れセンサ、湿度センサのうちの少なくとも1種類のセンサが、体腔内に挿入される可撓管に沿って複数配置された内視鏡であって、当該体腔内を撮像する撮像手段を有した内視鏡と、
    前記撮像手段からの撮像信号に基づいて対象物の映像を生成すると共に、前記複数のセンサからの測定結果に基づいて、前記可撓管上での体腔内と体腔外との境界に対応する位置を特定し、特定された位置に基づいて前記可撓管の体腔内への挿入長さを算出し、算出された挿入長さに関する情報を表示する制御を行なう制御手段と、を備えたこと、
    を特徴とする内視鏡システム。
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