JP2006034207A - シロアリの探知器 - Google Patents

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計実 田中
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Abstract

【課題】専門の知識や技術を必要とせず、建物周辺に設置することにより、シロアリの食害を早期に発見することができ、その被害を未然に防ぎ、あるいは被害の拡大を防止することができるシロアリの探知器を提供する。
【解決手段】シロアリ侵入用の孔1を有した筒形ハウジング2と、該ハウジングに収納されたシロアリ誘引用材3と、紙軸でできた心棒4と、コイルバネ5と、シロアリの存在を知らせる検知棒6と、固定具7から構成され、心棒と検知棒はあらかじめ物理的に固定具で連結されており、この連結された心棒と検知棒からなる構成物をコイルバネであらかじめ引っ張ってあるいは押し付けて、固定具でハウジング内に固定しておき、シロアリの食害によって心棒が切断されることにより、コイルバネの力で切断された心棒と検知棒からなる構成物の上部が揚がり、地上に検知棒が突出することによってシロアリの存在を探知するシロアリ探知器。
【選択図】図1

Description

本発明は、木材及び木材により構成される建築物を食害するシロアリの探知器に関する。
近年、シロアリ防除において、「可能な限り環境中に殺虫剤等の薬剤を放出せず、また残さない防除技術」の確立が強く求められている。特に最近、レスケミカル、ケミカルフリーなシロアリ防除処理に関する研究が世界的に盛んに研究されている。このようなレスケミカルを達成するためには、シロアリそのものや食害部位をできるだけ早期の段階で探知する技術が重要な意味を持つものと考えられる。
シロアリは、光や風を嫌うため、木材、基礎コンクリート、束石等の上にトンネルを作り、その中を移動していくため、特にこの蟻道を観察することにより、シロアリの活動範囲をある程度推測できる。そのため現在シロアリの存在を調査する手段としては、目視により蟻道や羽アリの群飛等を発見する方法がシロアリ駆除業者等により行われている。しかしながらこれらの方法でシロアリの存在を発見した時には、既にシロアリの食害が進んでおり、手遅れである場合が多い。
このような状況に対し、シロアリの存在を発見する方法として、木材容器の芯部をくり抜きそこに木材の検出サンプルを挿入したシロアリ検出器を予想されるシロアリの進入経路の地中に埋設し、定期的に検出サンプルを引き抜いてシロアリの存在を目視確認するシロアリ探知方法が提案されている(特許文献1及び2)。しかしながら、この方法では、検査員が定期的にシロアリ探知器設置場所を巡回して、検出サンプルを引き抜いてシロアリの存在を目視確認する必要があり、検査に多大な時間とコストを要するという問題点があった。
また別の文献では、実際にシロアリの食害の対象となる木材の上又は近傍に電気回路を導入しておき、その木材がシロアリの食害を受けたときに、電気回路が切断もしくは連結され、シロアリの存在を電気的に検出する方法が提案されている(特許文献3〜21)。
また別の文献では、シロアリの生息音を電気信号に変換する音響センサーを利用する方法、シロアリの食害の振動、警戒音を検知するセンサーを利用する方法、シロアリによる超音波もしくは光の遮断を検出してシロアリの存在を確認する方法、シロアリの食害時の弾性波もしくはマイクロ波を検出するセンサーを利用する方法が提案されている(特許文献22〜30)。
また別の文献では、シロアリから発生する特有のガスを検知する、ガス検知素子を利用する方法が提案されている(特許文献31及び32)。
しかしながら、これらの方法で用いる装置は構造が複雑であり、屋外に設置した場合、雨や風により誤動作が認められることが懸念される。またこれらの方法は、装置の原料及び製造コストが高く、そのため製品の価格が高価になり、一般に広く用いられているものは無かった。
これらの多くの複雑な方法に対し、別の文献では、より簡便なシロアリ検知器を提案している(特許文献33)。すなわち、円筒形ハウジング内において、木材でできた心棒をばねであらかじめ引っ張ってあるいは押し付けて固定しておき、シロアリが、木材でできた心棒を食害により切断することにより、ばねの力で検知を知らせる旗が上がるという方法である。この方法は単純な原理を基礎としており、製造も容易で、安価な製品を提供できる可能性を示唆している。しかしながら、シロアリに食害させる心棒は、いくつかの木材の使用が開示されているが、木材は天然素材であり、その由来により、硬さ、比重、含有成分が異なり、また同じ由来の木材であっても部位によって硬さ、比重、含有成分が異なりシロアリによる食害性も異なってくるため、製品の品質を一定に保つのが容易ではなく、このようなシロアリ探知器が一般に広く使用されるには至っていない。
特公平4−21449 特開平6−205632 特開平7−23684 特開平7−115887 特開平7−274792 特開平8−9860 特開平9−172934 特開平9−98701 特開平9−168359 特開平9−224540 特開平9−294521 特開平9−299009 特開平10−4850 特開平10−56935 特開平10−84834 特開平10−210915 特開平10−248467 特開2000−217492 特開2000−217493 特開2001−502914 特開2001−352886 特開平7−143837 特開平8−503769 特開平7−255344 特開平8−51908 特開平8−196183 特開平11−89500 特開平11−512178 特開2002−27887 特開2002−186396 特開2002−330684 特開2003−144029 米国特許6266918
このような従来の技術に対し、本発明は、専門的な知識が必要なく簡便かつ安価で、シロアリそのものの存在をできるだけ早期の段階で確実に探知する技術を提供するものである。
本発明者らは、専門的な知識が必要なく簡便かつ安価で、シロアリそのものの存在をできるだけ早期の段階で確実に探知する技術を確立することを目的として、シロアリ探知器に関して鋭意検討を行った結果、地中に埋設するシロアリ探知器であって、シロアリ侵入用の孔を有した筒形ハウジングと、該ハウジングに収納されたシロアリ誘引用材と、紙軸でできた心棒と、コイルバネと、シロアリの存在を知らせる検知棒と、固定具から構成され、心棒と検知棒はあらかじめ物理的に固定具で連結されており、この連結された心棒と検知棒からなる構成物をコイルバネであらかじめ引っ張って(図−3に示す)あるいは押し付けて(図−1に示す)、固定具でハウジング内に固定しておき、シロアリの食害によって心棒が切断されることにより、コイルバネの力で切断された心棒と検知棒からなる構成物の上部が揚がり、地上に検知棒が突出することによってシロアリの存在を探知するシロアリ探知器を用いることにより目的が達せられることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、以下の技術を提供するものである。
[1]地中に埋設するシロアリ探知器であって、シロアリ侵入用の孔を有した筒形ハウジングと、該ハウジングに収納されたシロアリ誘引用材と、紙軸でできた心棒と、コイルバネと、シロアリの存在を知らせる検知棒と、固定具から構成され、心棒と検知棒はあらかじめ物理的に固定具で連結されており、この連結された心棒と検知棒からなる構成物をコイルバネであらかじめ引っ張ってあるいは押し付けて、固定具でハウジング内に固定しておき、シロアリの食害によって心棒が切断されることにより、コイルバネの力で切断された心棒と検知棒からなる構成物の上部が揚がり、地上に検知棒が突出することによってシロアリの存在を探知するシロアリ探知器。
[2]接着剤を用い紙を巻きつけて作られた紙軸でできた心棒を用いる前記[1]に記載のシロアリ探知器。
[3]紙軸でできた心棒の材質が、アート紙、コート紙、上質紙、中質紙、再生紙、更紙、グラビア紙、ケント紙、合成紙、和紙、板紙、吸い取り紙、グランシーペーパー、インディアンペーパー、模造紙、未晒しクラフト紙、晒しクラフト紙から選ばれる前記[1]に記載のシロアリ探知器。
[4]紙軸でできた心棒の材質が、未晒しクラフト紙である前記[1]に記載のシロアリ探知器。
[5]紙軸でできた心棒の太さが0.5〜20mmである前記[1]に記載のシロアリ探知器。
[6]紙軸でできた心棒の太さが1〜5mmである前記[1]に記載のシロアリ探知器。
本発明は、専門的な知識が必要なく簡便かつ安価で、シロアリそのものの存在をできるだけ早期の段階で確実に探知する技術を提供するものであり、また製品の品質のばらつきが極めて小さいため、商業的生産を可能にし、広く一般への普及が可能である。
以下に本発明を実施するための好ましい例として、図面に基いて詳細に説明する。図−1はコイルバネを押し付けて作った場合のシロアリ探知器(シロアリ検知前)、図−2はコイルバネを押し付けて作った場合のシロアリ探知器(シロアリ検知後)、図−3は、コイルバネを引っ張って作った場合のシロアリ探知器(シロアリ検知前)図−4は、シロアリ探知器を地面に設置した時の様態を示した図である。
心棒4に使用する紙は、アート紙、コート紙、上質紙、中質紙、再生紙、更紙、グラビア紙、ケント紙、合成紙、和紙、板紙、吸い取り紙、グランシーペーパー、インディアンペーパー、模造紙、未晒しクラフト紙、晒しクラフト紙等いかなるものでも使用可能であるが、好適には未晒しクラフト紙が使用可能である。
クラフト紙とは、クラフトパルプから製造される紙のことを言い、クラフトパルプとは、苛性ソーダと硫化ソーダの混合液で木材を蒸解して得られるパルプであり、強い紙を作ることができることが特徴である。このクラフトパルプの繊維は、茶褐色で、そのまま使った場合、未晒しクラフトパルプ、漂白して白くしたものが、晒しクラフトパルプであり、晒すことによって繊維は弱くなる傾向がある。シロアリ探知器に使用する心棒としては、工業製品として保存時及び輸送時の振動に耐えうる強度を有すること、さらに地中埋設後の水分吸収時に寸法の変化が無いこと、また化学成分の残留により、シロアリに対して忌避作用を持たないことが重要である。このようなことから、未晒しクラフトパルプから製造された未晒しクラフト紙がより好適に使用される。
紙の厚さは、シロアリの食害性に影響を与える。厚すぎても薄すぎても探知感度が低下する。従って、紙の厚さは10〜200g/m2の範囲で使用可能であるが、好適には50〜100g/m2が使用可能である。紙の厚さが10g/m2以下もしくは200g/m2以上では、探知感度が極端に低く実用に適さない。また、10〜50g/m2もしくは100〜200g/m2では、実用には耐えうるものの、探知感度が低い。
心棒に使用する紙軸は、紙で構成されるものであればどのような形態ものでも使用可能であるが、好適には、綿棒や飴軸に使用される、紙を巻いて製造した紙軸(一般にペーパースティックとも呼ばれる)が使用可能である。紙軸の製造方法としては、紙を巻きながら、接着剤を用いて接着する製造方法が好適に使用可能である。接着剤としては、にかわ、カゼイン、大豆グルー、アルブミン、デンプン、デキストリン、松脂、セラック、アスファルト、ギルソナイト、タール等の天然系、酢酸ビニル、塩化ビニル、ユリア、メラミン、フェノール、エポキシ、ポリウレタン、ポリエステル、シリコーン、シアノアクリレート等の樹脂系、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、SBR、ポリサルファイド、シリコーンゴム等のゴム系のあらゆる接着剤が使用可能であるが、好適には、にかわ、カゼイン、大豆グルー、アルブミン、デンプン、デキストリン、松脂、セラック、アスファルト、ギルソナイト、タール等の天然系接着剤が使用可能である。
心棒の太さは、シロアリの探知感度に影響を与え、太い場合は、探知感度が低下し、細い場合は、探知感度が向上する一方心棒の強度が低下し、製品の安定性等の問題が発生する。従って、心棒のサイズとしては、太さ0.5〜20mmの範囲で使用可能であるが、好適には1〜5mmが使用可能である。太さ0.5mm以下では、心棒の引っ張り強度が弱く、製品として実用性が無かった。太さ0.5〜1mmの範囲では、心棒の引っ張り強度がやや弱く、製品として実用性がやや無かった。太さ20mm以上では、探知感度が低く、実用的ではなかった。太さ5〜20mmの範囲では、探知感度がやや低く、やや実用的ではなかった。長さはハウジング2の大きさに合わせて変更することが可能である。
心棒には、シロアリによる食害性を高める目的で、グルコース、アスパラギン酸、ドデカトリエノール等のシロアリ誘引剤をあらかじめ塗布しておくことも有用である。また心棒には腐朽(腐れ)による誤作動を防止するため、3−ヨードプロパギルブチルカーバメート(IPBC)、4−クロルフェニル−3−ヨードプロパギルホルマール(IF−1000)等の有機ヨード系、シプロコナゾール、テブコナゾール、アザコナゾール等のトリアゾール系、クロロイソフタロニトリル、フルオロクロロイソフタロニトリル等のニトリル系、チアゾリルベンズイミダゾール、カルベンダジム等のイミダゾール系、ベンゾイソチアゾリン,オクチルイソチアゾリン、メチルイソチアゾリン等のイソチアゾリン系化合物等の防腐剤、防カビ剤をあらかじめ塗布しておくことも有用である。
ハウジング2は、プラスティック、木材、コンクリート、金属等、通常工業製品に用いられる材質が使用可能であるが、好適にはプラスティックを用いることが可能である。ハウジング2には、あらかじめ、シロアリ侵入用の孔1を設けておく。シロアリの地下での深さ方向での活動範囲はある程度限定されるため、ハウジングのサイズは、長さ5〜100cm、太さ1〜50cmの範囲で使用可能であるが、好適には、長さ10〜50cm、太さ2〜20cmの範囲で使用可能である。
シロアリの大きさは数mm程度のため、シロアリ侵入用の孔のサイズは、直径0.5〜100mmの範囲で使用可能であるが、好適には、1〜5mmの範囲で使用可能である。
シロアリ侵入用の孔のサイズは、直径0.5〜100mmの範囲で実用に耐えうる製品を製造することができるが、ダンゴムシ、モグラ等のシロアリ以外の生物による誤動作を避けるためシロアリ侵入用の孔のサイズは1〜5mmの範囲が望ましい。ハウジングは、あらかじめ、内部にいくつかリブを設け、ハウジングの強度を高くすることは有用である。また地面に埋設し易くするために、ハウジングの下端を尖らせることも有用である。またシロアリは光の強い場所を嫌う傾向があるため、ハウジング素材に遮光材料を用いること、ハウジングの上端にハウジング内への光の侵入を防止するツバを設けることも有用である。
シロアリの存在を知らせる検知棒6は、プラスティック、木材、コンクリート、金属等、通常工業製品に用いられる材質が使用可能であるが、好適にはプラスティックを用いることが可能である。検知棒の構造としては、心棒と接続するために、あらかじめ、検知棒の下端に心棒挿入用の穴を設けておくこと及びコイルバネを引っかけるための構造もしくはコイルバネを押し付ける円盤状の構造を設けることは有用である。検知棒は、目視でシロアリの探知を知らせる機能があるため、探知を地上に突出したときの長さが1〜100cmの範囲で使用可能であるが、好適には、長さ2〜10cmの範囲で使用可能である。またシロアリの存在を知らせるための部材であるため、その色を赤や黄色に着色することは有用である。また検知棒が挙がった後、誤って棒を蹴って折ってしまわないために、エラストマー系プラスチック等やわらかいタイプの素材を用いることは有用である。
シロアリ誘引用材3は、マツ、スギ、ベイツガ等の木材チップ、もしくはアート紙、コート紙、上質紙、中質紙、再生紙、更紙、グラビア紙、ケント紙、合成紙、和紙、板紙、吸い取り紙、グランシーペーパー、インディアンペーパー、模造紙、ダンボール紙、未晒しクラフト紙、晒しクラフト紙等いかなるものでも使用可能であるが、より好適には未晒しクラフト紙が使用可能である。シロアリ誘引用材のサイズは、ハウジングのサイズに合わせ、ハウジング内に入るように裁断して使用することが重要である。シロアリ誘引用材は、シロアリを外部から誘い込むための部材であるため、ハウジングの内面に沿うように挿入することが望ましい。
固定具7は、心棒と検知棒を接続するための部材であって、心棒と検知棒を接続することができる物であれば何でも良いが、好適には鉄、銅、アルミ等の金属でできた圧着端子、同じく金属でできた針金を巻きつける方法又は針金を突き刺す方法、にかわ、カゼイン、大豆グルー、アルブミン、デンプン、デキストリン、松脂、セラック、アスファルト、ギルソナイト、タール等の天然系、酢酸ビニル、塩化ビニル、ユリア、メラミン、フェノール、エポキシ、ポリウレタン、ポリエステル、シリコーン、シアノアクリレート等の樹脂系、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、SBR、ポリサルファイド、シリコーンゴム等のゴム系接着剤が使用可能であり、より好適には鉄、銅、アルミ等の金属でできた圧着端子が使用可能である。
以下に実施例をあげて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(シロアリ探知器の調製)
図−1に沿って、シロアリ探知器のハウジング(太さ3.5cm、長さ20cm)をAES樹脂によって作成し、エラストマープラスチックを用いて検知棒を作成した。次に未晒しクラフト紙(60g/m2)を用いて紙軸(太さ3.2mm、長さ146mm、接着剤としてデンプンを使用した)を作成した。次に上質紙(60g/m2)を用いて紙軸(太さ3.2mm、長さ146mm、接着剤としてデンプンを使用した)を作成した。次にアカマツ辺材及びスギ辺材を用いて心棒(太さ3.2mm、長さ146mm)を作成した。固定具にはアルミ製圧着端子を使用した。シロアリ誘引用材としては、未晒しクラフト紙からなるダンボール紙(5×12cm、上部及び下部に計2枚使用)を使用した。
(実施例1)
ハウジングにシロアリ誘引用材を収納し、未晒しクラフト紙でできた紙軸心棒とシロアリの存在を知らせる検知棒をあらかじめ固定具で物理的に連結し、この連結された構成物でコイルバネをあらかじめ押し付けて固定具でハウジングに固定してシロアリ探知器を10個調製した。
(実施例2)
ハウジングにシロアリ誘引用材を収納し、上質紙でできた紙軸心棒とシロアリの存在を知らせる検知棒をあらかじめ固定具で物理的に連結し、この連結された構成物でコイルバネをあらかじめ押し付けて固定具でハウジングに固定してシロアリ探知器を10個調製した。
(比較例1)
ハウジングにシロアリ誘引用材を収納し、マツ辺材でできた心棒とシロアリの存在を知らせる検知棒をあらかじめ固定具で物理的に連結し、この連結された構成物でコイルバネをあらかじめ押し付けて固定具でハウジングに固定してシロアリ探知器を10個調製した。
(比較例2)
ハウジングにシロアリ誘引用材を収納し、スギ辺材でできた心棒とシロアリの存在を知らせる検知棒をあらかじめ固定具で物理的に連結し、この連結された構成物でコイルバネをあらかじめ押し付けて固定具でハウジングに固定してシロアリ探知器を10個調製した。
(シロアリ探知器の評価)
1m×1m×深さ50cmのタッパーにバーミキュライトを深さ30cmになるように入れ、水分含量150%になるように純水を添加した。そして、未晒しクラフト紙軸心棒を用いたシロアリ探知器10本(実施例1)、上質紙軸心棒を用いたシロアリ探知器10本(実施例2)、マツ辺材心棒を用いたシロアリ探知器10本(比較例1)、スギ辺材心棒を用いたシロアリ探知器10本(比較例2)を上記タッパーのバーミキュライト内にハウジングが完全に埋没するように設置した。その後、イエシロアリ約1万頭をタッパー内に投入し、25℃にて保温し、探知器の検知棒の挙がるまでの期間を観察した。
結果を表−1に示す。マツ辺材を用いた探知器では、試験開始後60日を過ぎても検知棒が挙がらないものがあり、スギ辺材を用いた探知器では、試験開始後28日間で10本目の探知器の検知棒が挙がったのに対し、上質紙を用いた探知器では、試験開始後12日目で全ての探知器の検知棒が挙がり、クラフト紙を用いた探知器では、試験開始後わずかに5日後で全ての探知器の検知棒が挙がった。これにより、本発明のシロアリ探知器のシロアリ検出感度の高さ、品質のばらつきの無さが示された。
Figure 2006034207
図1は実施例において用いられる、コイルバネを押し付けて製造したシロアリ探知器のシロアリを検知する前の探知器の外形図と断面図である。 図2は実施例において用いられる、コイルバネを押し付けて製造したシロアリ探知器のシロアリを検知する後の探知器の外形図と断面図である。 図3はコイルバネを引っ張って製造したシロアリ探知器のシロアリを検知する前の探知器の外形図と断面図である。 図4は実施例において用いられる、シロアリ探知器を地面に設置した状態の説明図である。
符号の説明
1・・・シロアリ侵入用の孔
2・・・筒型ハウジング
3・・・シロアリ誘引用材
4・・・紙軸でできた心棒
5・・・コイルバネ
6・・・検知棒
7・・・固定具

Claims (6)

  1. 地中に埋設するシロアリ探知器であって、シロアリ侵入用の孔を有した筒形ハウジングと、該ハウジングに収納されたシロアリ誘引用材と、紙軸でできた心棒と、コイルバネと、シロアリの存在を知らせる検知棒と、固定具から構成され、心棒と検知棒はあらかじめ物理的に固定具で連結されており、この連結された心棒と検知棒からなる構成物をコイルバネであらかじめ引っ張ってあるいは押し付けて、固定具でハウジング内に固定しておき、シロアリの食害によって心棒が切断されることにより、コイルバネの力で切断された心棒と検知棒からなる構成物の上部が揚がり、地上に検知棒が突出することによってシロアリの存在を探知するシロアリ探知器。
  2. 接着剤を用い紙を巻きつけて作られた紙軸でできた心棒を用いる請求項1のシロアリ探知器。
  3. 紙軸でできた心棒の材質が、アート紙、コート紙、上質紙、中質紙、再生紙、更紙、グラビア紙、ケント紙、合成紙、和紙、板紙、吸い取り紙、グランシーペーパー、インディアンペーパー、模造紙、未晒しクラフト紙、晒しクラフト紙から選ばれる請求項1のシロアリ探知器。
  4. 紙軸でできた心棒の材質が、未晒しクラフト紙である請求項1のシロアリ探知器。
  5. 紙軸でできた心棒の太さが0.5〜20mmである請求項1のシロアリ探知器。
  6. 紙軸でできた心棒の太さが1〜5mmである請求項1のシロアリ探知器。
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