JP2006009613A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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博之 河野
Takashi Morimoto
敬 森本
Hirofumi Yoshida
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Abstract

【課題】オイル中に多量の冷媒が溶解している場合でも、各軸受部にオイル中の溶解冷媒が供給されず、油膜圧力の低下も無く、軸受潤滑が良好で焼付きや異常摩耗が生じにくく、信頼性を高めること。
【解決手段】クランクシャフト12の給油通路32内に絞り部33を設け、給油通路32と主軸受部34を連通する給油孔35を通じて主軸受部34や旋回軸受部40にオイルを供給する給油機構を備えることにより、給油通路32内を通じて供給されるオイルは、絞り部33で減圧され、オイル中の溶解冷媒はガス化し発泡する。さらに、給油通路32内で遠心力によりオイルは通路壁面に付着し、給油孔35を通じて主軸受部34に供給され、ガス化した冷媒は給油通路32を通って旋回軸部12a上端の旋回軸受部空間27に達するため各軸受部に溶解冷媒が供給されない。
【選択図】図1

Description

本発明は固定スクロールと旋回スクロールとを噛み合わせて双方間に圧縮室を形成し、旋回スクロールの円軌道運動により圧縮室が外周部から中心部に容積を小さくしながら移動するのを利用して流体の吸入、圧縮、吐出を繰り返し行うスクロール圧縮機に関するものである。
従来、この種のスクロール圧縮機は、クランクシャフトを貫通している給油通路を通じて旋回軸受部、主軸受部を潤滑する給油機構を有している(例えば、特許文献1参照)。
図5は、特許文献1に記載された従来のスクロール圧縮機の縦断面図を示すものである。図に示すように、クランクシャフト1と、旋回軸受部2と、主軸受部3と、固定スクロール4と、旋回スクロール5と、主軸受部材6から構成されている。
特開2003−239880号公報
しかしながら、前記従来の構成では、冷媒と相溶性のあるオイルを用いた場合、各軸受部に供給されるオイルには冷媒が溶解しオイルの粘度低下が発生している。そのため、液戻り運転時や寝込み起動時などの、オイル中に多量に冷媒が溶解している場合には、粘度低下が著しく油膜圧力の低下により軸受潤滑不足が発生し、焼付きや異常摩耗を生じやすくなるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、液戻り運転時や寝込み起動時などオイル中に多量の冷媒が溶解している場合でも、各軸受部にオイル中の溶解冷媒が供給されず、油膜圧力の低下も無く、軸受潤滑が良好で焼付きや異常摩耗が生じにくい、信頼性の高いスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のスクロール圧縮機は、クランクシャフトの給油通路内に絞り部を設け、この給油通路と主軸受部を連通する給油孔を通じて主軸受部や旋回軸受部にオイルを供給する給油機構を備えたものである。
これによって、給油通路内を通じて供給されるオイルは、絞り部で減圧され、オイル中の溶解冷媒はガス化し発泡する。さらに、給油通路内で遠心力によりオイルは通路壁面に付着し、給油孔を通じて主軸受部に供給され、ガス化した冷媒は給油通路を通って旋回軸上端の旋回軸受部空間に達するため各軸受部に溶解冷媒が供給されない。
本発明のスクロール圧縮機は、液戻り運転時や寝込み起動時などオイル中に多量の冷媒が溶解している場合でも、各軸受部にオイル中の溶解冷媒が供給されず、油膜圧力の低下も無く、軸受潤滑が良好で焼付きや異常摩耗が生じにくい。
第1の発明は、密閉容器内に、圧縮機構部と電動機とオイル溜まりを配し、前記圧縮機構部は、鏡板に渦巻状のラップを有する固定スクロールと、この固定スクロールのラップに対向して噛み合うラップを有する旋回スクロールと、この旋回スクロールを前記固定ス
クロールとにより挟む位置に設けられた主軸受部材と、前記旋回スクロールの鏡板に設けられた旋回軸受部に嵌合し、旋回スクロールを旋回運動させる旋回軸を有するクランクシャフトと、前記主軸受部材に設けられ前記クランクシャフトを軸支する主軸受部と、同じく前記主軸受部材に前記旋回スクロールの鏡板の旋回軸受側空間を高圧部と低圧部に仕切る仕切り手段を有し、前記クランクシャフトの下端で駆動されるポンプにより前記オイル溜まりのオイルを前記クランクシャフトに軸方向に貫通する給油通路を通じて前記旋回軸上端の旋回軸受部空間に供給する給油機構を有し、前記旋回軸受部空間と前記仕切り手段の低圧側を連通する給油経路を設けた密閉型スクロール圧縮機において、前記給油通路と主軸受部を連通する給油孔を通じて主軸受部や旋回軸受部にオイルを供給する給油機構とを備え、前記クランクシャフトの給油通路内に絞り部を設けたことにより、給油通路内を通じて供給されるオイルは、絞り部で減圧され、オイル中の溶解冷媒はガス化し発泡する。さらに、給油通路内で遠心力によりオイルは通路壁面に付着し、給油孔を通じて主軸受部に供給され、ガス化した冷媒は給油通路を通って旋回軸上端の旋回軸受部空間に達するため各軸受部に溶解冷媒が供給されず、油膜圧力の低下も無く、軸受潤滑が良好で焼付きや異常摩耗が生じにくくすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の主軸受部材に仕切り手段の高圧側と電動機の回転子上部の空間を連通するオイル戻し孔を設けたことにより、高速運転時などでオイルが過剰に供給された場合でも、余分なオイルを圧縮機構部から排出できるため、圧縮室に入るオイルを低減でき、オイルによる吸入加熱などの損失を低減できる。
第3の発明は、密閉容器内に、圧縮機構部と電動機とオイル溜まりを配し、前記圧縮機構部は、鏡板に渦巻状のラップを有する固定スクロールと、この固定スクロールのラップに対向して噛み合うラップを有する旋回スクロールと、この旋回スクロールを前記固定スクロールとにより挟む位置に設けられた主軸受部材と、前記旋回スクロールの鏡板に設けられた旋回軸受部に嵌合し、旋回スクロールを旋回運動させる旋回軸を有するクランクシャフトと、前記主軸受部材に設けられ前記クランクシャフトを軸支する主軸受部と、同じく前記主軸受部材に前記旋回スクロールの鏡板の旋回軸受側空間を高圧部と低圧部に仕切る仕切り手段を有し、前記旋回軸上端の旋回軸受部空間と前記仕切り手段の低圧側を連通する給油経路を設け、前記仕切り手段の低圧側と前記オイル溜まりとの圧力差により前記オイル溜まりのオイルを前記クランクシャフトに軸方向に貫通する給油通路を通じて前記旋回軸受部空間に供給する給油機構を有し、前記給油通路と主軸受部を連通する給油孔を通じて主軸受部や旋回軸受部にオイルを供給する給油機構とを備えた密閉型スクロール圧縮機において、前記クランクシャフトの給油通路内に絞り部を設けたことにより、給油通路内を通じて供給されるオイルは、絞り部で減圧され、オイル中の溶解冷媒はガス化し発泡する。さらに、給油通路内で遠心力によりオイルは通路壁面に付着し、給油孔を通じて主軸受部に供給され、ガス化した冷媒は給油通路を通って旋回軸上端の旋回軸受部空間に達するため各軸受部に溶解冷媒が供給されず、油膜圧力の低下も無く、軸受潤滑が良好で焼付きや異常摩耗が生じにくくすることができる。
第4の発明は、特に、第3の発明の旋回軸受部空間と仕切り手段の低圧側を連通する給油経路内に絞り部を設け、クランクシャフトの給油通路内の絞り部より径を小さくしたことにより、給油孔を通じて主軸受部に供給されたオイルが仕切り手段の低圧側との差圧により、より多く供給されやすくなり、各軸受部の潤滑が良好になり、焼付きや異常摩耗が生じにくくすることができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明の給油通路内の絞り部をクランクシャフト下端に設けたことにより、減圧されオイル中の溶解冷媒がガス化発泡してオイルとガスが分離してから給油孔を通じて主軸受部に供給されるまでの距離が長くなるため、給油通路内での遠心力によるオイルとガスの分離がより促進され、各軸受部への冷媒の供
給がさらに低減され、油膜圧力の低下も無く、軸受潤滑が良好で焼付きや異常摩耗が生じにくくすることができる。
第6の発明は、特に、第5の発明の給油通路内の絞り部を別体で構成したことにより、給油通路の加工が容易になり、生産性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるスクロール圧縮機の縦断面図を示すものである。
図1において、密閉容器11内に溶接や焼き嵌めなどで固定した、クランクシャフト12の主軸受部材13と、この主軸受部材13上にボルト止めした固定スクロール14との間に、固定スクロール14と噛み合う旋回スクロール15を挟み込んでスクロール式の圧縮機構16を構成し、旋回スクロール15と主軸受部材13との間に旋回スクロール15の自転を防止して円軌道運動するように案内するオルダムリングなどによる自転防止機構17を設け、クランクシャフト12の上端にある旋回軸部12aを旋回スクロール15に設けた旋回軸受18に嵌合させている。固定スクロール14の外周部には冷媒ガスを吸入するための吸入口19が設けられ、密閉容器11外に通じた吸入パイプ20が嵌合されている。
クランクシャフト12の下端は密閉容器11の下部のオイル溜まり21に達して、密閉容器11内に溶接や焼き嵌めして固定された副軸受部材22により安定に回転できるように軸支されている。
電動機23は主軸受部材13と副軸受部材22との間に位置して、密閉容器11に溶接や焼き嵌めなどして固定された固定子23aと、クランクシャフト12の途中の外まわりに一体に結合された回転子23bとで構成され、回転子23bの上下端面の外周部分には、回転子23bおよびクランクシャフト12が安定して回転し、旋回スクロール15を安定して円軌道運動させるため、ピン24により止め付けられたバランスウェイト25a、25bが設けられている。
旋回スクロール15外周部には背圧室26が固定スクロール14と主軸受部材13により形成され、この背圧室26は吸入部と連通している。さらに旋回軸部12aと旋回スクロール15の間に形成される旋回軸受部空間27から半径方向に背圧室26まで貫通した給油経路28を旋回スクロール15の鏡板15a内に設け、栓にて背圧室26への連通を閉塞させている。給油経路28は旋回軸受部空間27内周に旋回軸部12a端部近傍に対向させるように開口しており、連通孔29が旋回スクロール15の鏡板15aの背圧室26側から、給油経路28に直交するよう設けられている。
旋回スクロール15の鏡板15aの主軸受部材13側は主軸受部材13に配設した断面が矩形のシール材30により仕切られており、内側は高圧、外側は背圧室26となり低圧となっている。連通孔29は、旋回スクロール15の旋回運動により、シール材30の内外周に交互に臨む位置に設けられている。
給油機構はクランクシャフト12の下端で駆動されるポンプ31によって構成され、オイル溜まり21内のオイルを供給するため、クランクシャフト12には軸方向に貫通している給油通路32を形成し、給油通路32内には絞り部33が設けられている。また、ク
ランクシャフト12には給油通路32と主軸受部34を連通する給油孔35が設けられている。
以上のように構成されたスクロール圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、電動機23によりクランクシャフト12が回転駆動されるに伴い、クランクシャフト12の上端にある旋回軸部12aが偏心駆動することにより旋回スクロール15を円軌道運動させ、これにより固定スクロール14と旋回スクロール15との間に形成している圧縮室36が外周側から中央部に移動しながら小さくなるのを利用して、密閉容器11外に通じた吸入パイプ20および固定スクロール14の外周部の吸入口19から冷媒ガスを吸入して圧縮していき、所定圧以上になった冷媒ガスは固定スクロール14の中央部の吐出口37からリード弁38を押し開いて容器内吐出室39に吐出させることを繰り返す。
また、オイル溜まり21内のオイルはポンプ31によりクランクシャフト12を軸方向に貫通している給油通路32を通じて、給油通路32内の絞り部33を経由して供給される。オイル溜まり21内のオイルには冷媒が溶解しており、絞り部33により減圧されるとオイル中の溶解冷媒がガス化発泡する。
さらに給油通路32内で遠心力により比重の大きいオイルは給油通路32の壁面に付着し、オイルと冷媒の分離が促進される。給油通路32の壁面に付着したオイルは、給油通路32と主軸受部34を連通する給油孔35を通じ、主軸受部34を潤滑し、旋回軸受部40を潤滑した後、旋回軸受部空間27に到達する。一方、発泡遠心分離された冷媒ガスは給油通路32を通じ旋回軸受部空間27に到達する。
旋回軸受部空間27に供給されたオイルと冷媒は、連通孔29がシール材30の外周部(背圧室26)に臨んでいる状態のとき差圧により給油経路28、連通孔29を通って背圧室26に導かれる。逆に、連通孔29がシール材30の内周部に臨んでいる状態のときは、差圧が発生せず、給油経路28、連通孔29には流れない。背圧室26導かれたオイルとガスは吸入部を通して圧縮機構16に供給される。
以上のように本実施の形態においては、クランクシャフト12の給油通路32内に絞り部33を設け、この給油通路32と主軸受部34を連通する給油孔35を通じて主軸受部34や旋回軸受部40にオイルを供給する給油機構を備えることにより、オイル溜まり21内のオイルはクランクシャフト12を軸方向に貫通している給油通路32を通じて、給油通路32内の絞り部33を経由して供給され、絞り部33により減圧されるとオイル中の溶解冷媒がガス化発泡し、給油通路32内で遠心力により比重の大きいオイルは給油通路32の壁面に付着し、オイルと冷媒の分離が促進され、給油通路32の壁面に付着したオイルは、給油通路32と主軸受部34を連通する給油孔35を通じ、主軸受部34を潤滑し、旋回軸受部40を潤滑した後、旋回軸受部空間27に到達し、一方、発泡遠心分離された冷媒ガスは給油通路32を通じ旋回軸受部空間27に到達する。このことにより、各軸受部には溶解冷媒が分離したオイルが供給されるため、冷媒によるオイルの粘度低下を低減でき、油膜圧力の低下も無く、軸受潤滑が良好で焼付きや異常摩耗が生じにくくすることができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態におけるスクロール圧縮機の縦断面図を示すものである。
図2において、密閉容器11内に溶接や焼き嵌めなどで固定した、クランクシャフト1
2の主軸受部材13と、この主軸受部材13上にボルト止めした固定スクロール14との間に、固定スクロール14と噛み合う旋回スクロール15を挟み込んでスクロール式の圧縮機構16を構成し、旋回スクロール15と主軸受部材13との間に旋回スクロール15の自転を防止して円軌道運動するように案内するオルダムリングなどによる自転防止機構17を設け、クランクシャフト12の上端にある旋回軸部12aを旋回スクロール15に設けた旋回軸受18に嵌合させている。固定スクロール14の外周部には冷媒ガスを吸入するための吸入口19が設けられ、密閉容器11外に通じた吸入パイプ20が嵌合されている。
クランクシャフト12の下端は密閉容器11の下部のオイル溜まり21に達して、密閉容器11内に溶接や焼き嵌めして固定された副軸受部材22により安定に回転できるように軸支されている。
電動機23は主軸受部材13と副軸受部材22との間に位置して、密閉容器11に溶接や焼き嵌めなどして固定された固定子23aと、クランクシャフト12の途中の外まわりに一体に結合された回転子23bとで構成され、回転子23bの上下端面の外周部分には、回転子23bおよびクランクシャフト12が安定して回転し、旋回スクロール15を安定して円軌道運動させるため、ピン24により止め付けられたバランスウェイト25a、25bが設けられている。
旋回スクロール15外周部には背圧室26が固定スクロール14と主軸受部材13により形成され、この背圧室26は吸入部と連通している。さらに旋回軸部12aと旋回スクロール15の間に形成される旋回軸受部空間27から半径方向に背圧室26まで貫通した給油経路28を旋回スクロール15の鏡板15a内に設け、栓にて背圧室26への連通を閉塞させている。給油経路28は旋回軸受部空間27内周に旋回軸部12a端部近傍に対向させるように開口しており、連通孔29が旋回スクロール15の鏡板15aの背圧室26側から、給油経路28に直交するよう設けられている。
旋回スクロール15の鏡板15aの主軸受部材13側は主軸受部材13に配設した断面が矩形のシール材30により仕切られており、内側は高圧、外側は背圧室26となり低圧となっている。連通孔29は、旋回スクロール15の旋回運動により、シール材30の内外周に交互に臨む位置に設けられている。
給油機構はクランクシャフト12の下端で駆動されるポンプ31によって構成され、オイル溜まり21内のオイルを供給するため、クランクシャフト12には軸方向に貫通している給油通路32を形成し、給油通路32内には絞り部33が設けられている。また、クランクシャフト12には給油通路32と主軸受部34を連通する給油孔35が設けられている。
また、主軸受部材13にはシール材30により仕切られた高圧側と電動機23の回転子23b上部の空間を連通するオイル戻し孔41が設けられている。
以上のように構成されたスクロール圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、電動機23によりクランクシャフト12が回転駆動されるに伴い、クランクシャフト12の上端にある旋回軸部12aが偏心駆動することにより旋回スクロール15を円軌道運動させ、これにより固定スクロール14と旋回スクロール15との間に形成している圧縮室36が外周側から中央部に移動しながら小さくなるのを利用して、密閉容器11外に通じた吸入パイプ20および固定スクロール14の外周部の吸入口19から冷媒ガスを吸入して圧縮していき、所定圧以上になった冷媒ガスは固定スクロール14の中央部の
吐出口37からリード弁38を押し開いて容器内吐出室39に吐出させることを繰り返す。
また、オイル溜まり21内のオイルはポンプ31によりクランクシャフト12を軸方向に貫通している給油通路32を通じて、給油通路32内の絞り部33を経由して供給される。オイル溜まり21内のオイルには冷媒が溶解しており、絞り部33により減圧されるとオイル中の溶解冷媒がガス化発泡する。
さらに給油通路32内で遠心力により比重の大きいオイルは給油通路32の壁面に付着し、オイルと冷媒の分離が促進される。給油通路32の壁面に付着したオイルは、給油通路32と主軸受部34を連通する給油孔35を通じ、主軸受部34を潤滑し、一部は旋回軸受部40を潤滑した後、旋回軸受部空間27に到達し、過剰分のオイルはオイル戻し孔41を通じ回転子23b上部の空間に至る。一方、発泡遠心分離された冷媒ガスは給油通路32を通じ旋回軸受部空間27に到達する。
旋回軸受部空間27に供給されたオイルと冷媒は、連通孔29がシール材30の外周部(背圧室26)に臨んでいる状態のとき差圧により給油経路28、連通孔29を通って背圧室26に導かれる。逆に、連通孔29がシール材30の内周部に臨んでいる状態のときは、差圧が発生せず、給油経路28、連通孔29には流れない。背圧室26導かれたオイルとガスは吸入部を通して圧縮機構16に供給される。
以上のように本実施の形態においては、主軸受部材13に、シール材30により仕切られた高圧側と電動機23の回転子23b上部の空間を連通するオイル戻し孔41を設けることにより、高速運転時などでオイルが過剰に供給された場合でも、余分なオイルを圧縮機構16から排出できるため、圧縮室36に入るオイルを低減でき、オイルによる吸入加熱などの損失を低減できる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施の形態におけるスクロール圧縮機の縦断面図を示すものである。
図3において、密閉容器11内に溶接や焼き嵌めなどで固定した、クランクシャフト12の主軸受部材13と、この主軸受部材13上にボルト止めした固定スクロール14との間に、固定スクロール14と噛み合う旋回スクロール15を挟み込んでスクロール式の圧縮機構16を構成し、旋回スクロール15と主軸受部材13との間に旋回スクロール15の自転を防止して円軌道運動するように案内するオルダムリングなどによる自転防止機構17を設け、クランクシャフト12の上端にある旋回軸部12aを旋回スクロール15に設けた旋回軸受18に嵌合させている。固定スクロール14の外周部には冷媒ガスを吸入するための吸入口19が設けられ、密閉容器11外に通じた吸入パイプ20が嵌合されている。
クランクシャフト12の下端は密閉容器11の下部のオイル溜まり21に達して、密閉容器11内に溶接や焼き嵌めして固定された副軸受部材22により安定に回転できるように軸支されている。
電動機23は主軸受部材13と副軸受部材22との間に位置して、密閉容器11に溶接や焼き嵌めなどして固定された固定子23aと、クランクシャフト12の途中の外まわりに一体に結合された回転子23bとで構成され、回転子23bの上下端面の外周部分には、回転子23bおよびクランクシャフト12が安定して回転し、旋回スクロール15を安定して円軌道運動させるため、ピン24により止め付けられたバランスウェイト25a、
25bが設けられている。
旋回スクロール15外周部には背圧室26が固定スクロール14と主軸受部材13により形成され、この背圧室26は吸入部と連通している。さらに旋回軸部12aと旋回スクロール15の間に形成される旋回軸受部空間27から半径方向に背圧室26まで貫通した給油経路28を旋回スクロール15の鏡板15a内に設け、給油経路28は旋回軸受部空間27内周に旋回軸部12a端部近傍に対向させるように開口している。
旋回スクロール15の鏡板15aの主軸受部材13側は主軸受部材13に配設した断面が矩形のシール材30により仕切られており、内側は高圧、外側は背圧室26となり低圧となっている。
オイル溜まり21内のオイルを供給するため、クランクシャフト12には軸方向に貫通している給油通路32を形成し、給油通路32内には絞り部33が設けられている。また、クランクシャフト12には給油通路32と主軸受部34を連通する給油孔35が設けられている。
以上のように構成されたスクロール圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、電動機23によりクランクシャフト12が回転駆動されるに伴い、クランクシャフト12の上端にある旋回軸部12aが偏心駆動することにより旋回スクロール15を円軌道運動させ、これにより固定スクロール14と旋回スクロール15との間に形成している圧縮室36が外周側から中央部に移動しながら小さくなるのを利用して、密閉容器11外に通じた吸入パイプ20および固定スクロール14の外周部の吸入口19から冷媒ガスを吸入して圧縮していき、所定圧以上になった冷媒ガスは固定スクロール14の中央部の吐出口37からリード弁38を押し開いて容器内吐出室39に吐出させることを繰り返す。
また、オイル溜まり21内のオイルは、シール材30により仕切られた低圧側とオイル溜まり21との圧力差により、クランクシャフト12を軸方向に貫通している給油通路32を通じて、給油通路32内の絞り部33を経由して供給される。オイル溜まり21内のオイルには冷媒が溶解しており、絞り部33により減圧されるとオイル中の溶解冷媒がガス化発泡する。
さらに給油通路32内で遠心力により比重の大きいオイルは給油通路32の壁面に付着し、オイルと冷媒の分離が促進される。給油通路32の壁面に付着したオイルは、給油通路32と主軸受部34を連通する給油孔35を通じ、主軸受部34を潤滑し、旋回軸受部40を潤滑した後、旋回軸受部空間27に到達する。一方、発泡遠心分離された冷媒ガスは給油通路32を通じ旋回軸受部空間27に到達する。
旋回軸受部空間27に到達したオイルと冷媒は給油経路28を通って背圧室26に導かれ、吸入部を通して圧縮機構16に供給される。
以上のように本実施の形態においては、クランクシャフト12の給油通路32内に絞り部33を設け、この給油通路32と主軸受部34を連通する給油孔35を通じて主軸受部34や旋回軸受部40にオイルを供給する給油機構を備えることにより、オイル溜まり21内のオイルはクランクシャフト12を軸方向に貫通している給油通路32を通じて、給油通路32内の絞り部33を経由して供給され、絞り部33により減圧されるとオイル中の溶解冷媒がガス化発泡し、給油通路32内で遠心力により比重の大きいオイルは給油通路32の壁面に付着し、オイルと冷媒の分離が促進され、給油通路32の壁面に付着した
オイルは、給油通路32と主軸受部34を連通する給油孔35を通じ、主軸受部34を潤滑し、旋回軸受部40を潤滑した後、旋回軸受部空間27に到達し、一方、発泡遠心分離された冷媒ガスは給油通路32を通じ旋回軸受部空間27に到達する。このことにより、各軸受部には溶解冷媒が分離したオイルが供給されるため、冷媒によるオイルの粘度低下を低減でき、油膜圧力の低下も無く、軸受潤滑が良好で焼付きや異常摩耗が生じにくくすることができる。
また、給油経路28に絞り部42を設け、給油通路32内の絞り部33より径を小さくすることにより、給油孔35を通じて主軸受部34に供給されたオイルがシール材30により仕切られた低圧側との差圧により、より多く供給されやすくなり、各軸受部の潤滑が良好になり、焼付きや異常摩耗が生じにくくすることができる。
(実施の形態4)
図4は、本発明の第4の実施の形態におけるスクロール圧縮機のクランクシャフト下端部縦断面図を示すものである。
図4において、クランクシャフト12の下端は密閉容器11の下部のオイル溜まり21に達して、密閉容器11内に溶接や焼き嵌めして固定された副軸受部材22により安定に回転できるように軸支されている。
オイル溜まり21内のオイルを供給するため、クランクシャフト12には軸方向に貫通している給油通路32を形成し、給油通路32内の下端には絞り部33が設けられている。また、クランクシャフト12には給油通路32と主軸受部34を連通する給油孔35が設けられている。
以上のように構成されたスクロール圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
オイル溜まり21内のオイルは、クランクシャフト12を軸方向に貫通している給油通路32を通じて、給油通路32内の下端の絞り部33を経由して供給される。オイル溜まり21内のオイルには冷媒が溶解しており、絞り部33により減圧されるとオイル中の溶解冷媒がガス化発泡する。
さらに給油通路32内で遠心力により比重の大きいオイルは給油通路32の壁面に付着し、オイルと冷媒の分離が促進されるが、絞り部33を給油通路32の下端に設けているため給油孔35までの距離が長く取れ、より遠心分離が促進される。給油通路32の壁面に付着したオイルは、給油通路32と主軸受部34を連通する給油孔35を通じ、主軸受部34を潤滑し、旋回軸受部40を潤滑した後、旋回軸受部空間27に到達する。一方、発泡遠心分離された冷媒ガスは給油通路32を通じ旋回軸受部空間27に到達する。
旋回軸受部空間27に到達したオイルと冷媒は給油経路28を通って背圧室26に導かれ、吸入部を通して圧縮機構16に供給される。
以上のように本実施の形態においては、給油通路32内の下端に絞り部33が設けられていることにより、絞り部33で減圧されオイル中の溶解冷媒がガス化発泡してオイルとガスが分離してから給油孔35を通じて主軸受部34に供給されるまでの距離が長くなるため、給油通路32内での遠心力によるオイルとガスの分離がより促進され、各軸受部への冷媒の供給がさらに低減され、油膜圧力の低下も無く、軸受潤滑が良好で焼付きや異常摩耗が生じにくくすることができる。
なお、本実施の形態は、実施の形態1、2または3のいずれの形態に施しても同様の効
果が得られる。
また、絞り部33をクランクシャフト12と別体で構成した場合、給油通路32の加工が容易になるため、生産性を向上することができる。
以上のように、本発明にかかるスクロール圧縮機は、通常運転時はもちろん液戻り運転時や寝込み起動時などオイル中に多量の冷媒が溶解している場合でも、各軸受部にオイル中の溶解冷媒が供給されず、油膜圧力の低下も無く、軸受潤滑が良好で焼付きや異常摩耗が生じにくくすることが可能となるので、信頼性の高いスクロール圧縮機を提供することができる。さらに、製品であるルームエアコン等の空調機やヒートポンプ式給湯機として、厳しい運転状況でも信頼性が高く快適な製品とすることが可能である。
本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の縦断面図 本発明の実施の形態2におけるスクロール圧縮機の縦断面図 本発明の実施の形態3におけるスクロール圧縮機の縦断面図 本発明の実施の形態4におけるスクロール圧縮機のクランクシャフト下端部の縦断面図 従来のスクロール圧縮機の圧縮機構部縦断面図
符号の説明
11 密閉容器
12 クランクシャフト
12a 旋回軸部
13 主軸受部材
14 固定スクロール
15 旋回スクロール
15a 鏡板
16 圧縮機構
17 自転防止機構
18 旋回軸受
19 吸入口
20 吸入パイプ
21 オイル溜まり
22 副軸受部材
23 電動機
23a 固定子
23b 回転子
24 ピン
25a、25b バランスウェイト
26 背圧室
27 旋回軸受部空間
28 給油経路
29 連通孔
30 シール材
31 ポンプ
32 給油通路
33、42 絞り部
34 主軸受部
35 給油孔
36 圧縮室
37 吐出口
38 リード弁
39 容器内吐出室
40 旋回軸受部
41 オイル戻し孔

Claims (6)

  1. 密閉容器内に、圧縮機構部と電動機とオイル溜まりを配し、前記圧縮機構部は、鏡板に渦巻状のラップを有する固定スクロールと、この固定スクロールのラップに対向して噛み合うラップを有する旋回スクロールと、この旋回スクロールを前記固定スクロールとにより挟む位置に設けられた主軸受部材と、前記旋回スクロールの鏡板に設けられた旋回軸受部に嵌合し、旋回スクロールを旋回運動させる旋回軸を有するクランクシャフトと、前記主軸受部材に設けられ前記クランクシャフトを軸支する主軸受部と、同じく前記主軸受部材に前記旋回スクロールの鏡板の旋回軸受側空間を高圧部と低圧部に仕切る仕切り手段を有し、前記クランクシャフトの下端で駆動されるポンプにより前記オイル溜まりのオイルを前記クランクシャフトに軸方向に貫通する給油通路を通じて前記旋回軸上端の旋回軸受部空間に供給する給油機構を有し、前記旋回軸受部空間と前記仕切り手段の低圧側を連通する給油経路を設けた密閉型スクロール圧縮機において、前記給油通路と主軸受部を連通する給油孔を通じて主軸受部や旋回軸受部にオイルを供給する給油機構とを備え、前記クランクシャフトの給油通路内に絞り部を設けたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 主軸受部材に、仕切り手段の高圧側と電動機の回転子上部の空間を連通するオイル戻し孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 密閉容器内に、圧縮機構部と電動機とオイル溜まりを配し、前記圧縮機構部は、鏡板に渦巻状のラップを有する固定スクロールと、この固定スクロールのラップに対向して噛み合うラップを有する旋回スクロールと、この旋回スクロールを前記固定スクロールとにより挟む位置に設けられた主軸受部材と、前記旋回スクロールの鏡板に設けられた旋回軸受部に嵌合し、旋回スクロールを旋回運動させる旋回軸を有するクランクシャフトと、前記主軸受部材に設けられ前記クランクシャフトを軸支する主軸受部と、同じく前記主軸受部材に前記旋回スクロールの鏡板の旋回軸受側空間を高圧部と低圧部に仕切る仕切り手段を有し、前記旋回軸上端の旋回軸受部空間と前記仕切り手段の低圧側を連通する給油経路を設け、前記仕切り手段の低圧側と前記オイル溜まりとの圧力差により前記オイル溜まりのオイルを前記クランクシャフトに軸方向に貫通する給油通路を通じて前記旋回軸受部空間に供給する給油機構を有し、前記給油通路と主軸受部を連通する給油孔を通じて主軸受部や旋回軸受部にオイルを供給する給油機構とを備えた密閉型スクロール圧縮機において、前記クランクシャフトの給油通路内に絞り部を設けたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  4. 旋回軸受部空間と仕切り手段の低圧側を連通する給油経路内に絞り部を設け、クランクシャフトの給油通路内の絞り部より径を小さくしたことを特徴とする請求項3に記載のスクロール圧縮機。
  5. 給油通路内の絞り部をクランクシャフト下端に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  6. 給油通路内の絞り部を別体で構成したことを特徴とする請求項5記載のスクロール圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012515873A (ja) * 2009-01-24 2012-07-12 ゲア ボック ゲーエムベーハー コンプレッサ、特に冷媒として二酸化炭素を使用するラジアルピストン型コンプレッサ

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