JP2006009266A - コンクリート剥落防止方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 例えば、トンネル、梁、柱、桁、壁、床板、煙突、給水槽等において、FRP格子筋を簡便に強力にコンクリート構造物に固定でき、且つ、FRP格子筋の補強力を維持でき、コンクリート剥落を防止するための補強作業を容易に、短時間に、確実に行うことができ、且つ、施工後のメンテナンスも容易なコンクリート剥落防止方法を提供する。
【解決手段】 繊維強化樹脂である補強筋101、102を格子状に配置して形成されたFRP格子筋100を、アンカーボルト1を用いてコンクリート面に固定するコンクリート剥落防止方法において、FRP格子筋100をコンクリート面に重ねた後、FRP格子筋100の少なくとも1升分に相当する外形状をなし、中央部に凹部Aを備えたワッシャー2を、凹部Aがコンクリート面側に窪んだ状態になるように、FRP格子筋100の外表面に適合し、次いで、ワッシャー2の凹部Aに形成した貫通孔Dを貫通してアンカーボルト1をコンクリート面に打ちこみ、ワッシャー2を介してFRP格子筋100をコンクリート面に固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、格子状の繊維強化樹脂(FRP)部材を用いたコンクリート剥落防止方法に関するものであり、特に、例えば、トンネル、更には梁、柱、桁、壁、庄板、煙突、給水槽等のコンクリート構造物におけるコンクリート剥落防止方法に関するものである。
従来、コンクリートの剥落防止方法としては、例えば特許文献1、2に記載されたような、炭素繊維やアラミド繊維、ガラス繊維等の強化繊維を用いた強化繊維シートを、エポキシ樹脂等の室温硬化樹脂を用いて、コンクリート表面に含浸接着させるFRPライニング工法がある。また、Lアングルやフラットバーをアンカーボルトで固定する方法、エキスパンドメタルや魚網をアンカーボルトで固定する方法等も用いられている。
FRPライニング工法は、下地ケレン、プライマー処理、不陸修正、強化繊維シートの含浸接着と多くの工程がかかり、工事費用がかさむ。また、コンクリート表面全面を覆って貼り付けるために、施工後のひび割れ状況の確認が難しく、また、コンクリート隙間等の水分が外部に抜けずに溜まってしまい、コンクリートの耐久性の点で問題があった。
一方、Lアングルやフラットバーをひび割れに直角方向にアンカーボルトを用いて固定する方法は、ひび割れに対しての拘束効果はあるものの、小さな塊の剥落防止には効果がなく、また面としての剥落防止には効果が少ない。
エキスパンドメタルをアンカーで固定する場合は、エキスパンドメタルの自重が大きく、施工時の安全性に注意が必要である。また、エキスパンドメタル自体が錆びて腐食し、落下して事故を起こす可能性がある。また、魚網では小さな塊の落下には有効であるが、大きな塊には耐荷重力が不足している。
そこで、FRPライニング工法より安価で、エキスパンドメタルをアンカーで固定する方法より施工が安全で確実な補強ができ、Lアングルやフラットバーや魚網をアンカーにて固定する方法より広範囲なコンクリート剥落防止が可能な方法として、図8で示すようなFRP格子筋100をアンカーボルト、接着樹脂等でコンクリート構造物に取り付ける方法が開発された。
このFRP格子筋100は、図9をも参照するとよりよく理解されるように、通常、垂直に交差して、格子状に配置された複数の補強筋、即ち、縦補強筋101と横補強筋102とから構成され、各補強筋101、102は、主にガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維の強化繊維を一方向に並べて、ビニルエステル樹脂等のマトリクス樹脂を含浸させて積層して形成されたものである。また、各補強筋101、102は補強筋幅(w)3〜10mm、厚さ(t)1〜5mm、であり、格子間距離(W1)30〜150mmの格子板状に形成硬化されて格子状強化繊維シートに形成される。このFRP格子筋100は、図9に示すように補強筋の交差部分の厚さが他の部分の厚さと等しくなるように成形硬化されている。
このFRP格子筋100は、図10の施工図に示すように、コンクリート7の表面に、アンカーボルト4及び座金5で固定することによって、コンクリート構造物に取りつけられる。
このFRP格子筋100を使用したコンクリート剥落防止方法は、FRP格子筋100が鉄筋と同様の補強効果があり、FRP格子筋100が鉄筋よりも軽くて、腐食も少なく、施工もアンカーで留めることができるため、簡便である。
しかしながら、従来のコンクリート剥落防止方法では、このFRP格子筋100をアンカーボルト4及び座金5でコンクリート7表面に取り付けるに際して、座金5はFRP格子筋100の升目に対して面積が小さく、且つ、平面状とされており、FRP格子筋100をしっかりとコンクリート面に固定するためには、図11のように、補強筋101と補強筋102との交差部分付近の角の部分にて、座金5およびアンカーボルト4を利用して格子筋100を取り付けていた。
一方、図11のように、補強筋101、102の、特に交差部分近くの角の部分にて、座金5およびアンカーボルト4を利用して格子筋100を取り付けた場合には、アンカーボルト4及び座金5の一部分しか格子筋に接触しておらず、しかも座金5の面積が小さいために取付力が不足し、多数のアンカーボルト4を必要とした。
更に、アンカーボルト4の頭部は、施工後において、格子筋100より外側へと突出することとなり、トンネルの場合には、列車や車の風圧により影響を受けやすく、また美観上も好ましくなかった。
以上のことから、FRP格子筋100本来の補強性の維持、トンネル覆工部への取付安定性、更にはより補強力の増大等の更なる改良が望まれていた。
特開平3−222734号公報 特開平3−224901号公報
本発明の目的は、例えば、トンネル、梁、柱、桁、壁、床板、煙突、給水槽等のコンクリート構造物において、FRP格子筋を簡便に強力にコンクリート構造物表面に固定でき、且つ、FRP格子筋の補強力を維持でき、コンクリート剥落を防止するための補強作業を容易に、短時間に、確実に行うことができ、且つ、施工後のメンテナンスも容易なコンクリート剥落防止方法を提供することである。
上記目的は本発明に係るコンクリート剥落防止方法にて達成される。要約すれば、本発明は、繊維強化樹脂である補強筋を格子状に配置して形成されたFRP格子筋を、アンカーボルトを用いてコンクリート面に固定するコンクリート剥落防止方法において、
(a)前記FRP格子筋を前記コンクリート面に重ねた後、前記FRP格子筋の少なくとも1升分に相当する外形状をなし、中央部に凹部を備えたワッシャーを、前記凹部が前記コンクリート面側に窪んだ状態になるように、前記FRP格子筋の外表面に適合し、次いで、
(b)前記ワッシャーの前記凹部に形成した貫通孔を貫通して前記アンカーボルトを前記コンクリート面に打ちこみ、前記ワッシャーを介して前記FRP格子筋をコンクリート面に固定する、
ことを特徴とするコンクリート剥落防止方法を提供する。
本発明の一実施態様によると、前記ワッシャー中央の凹部は、前記FRP格子筋の厚み分の深さを有して窪んでいる。
本発明の他の実施態様によると、前記ワッシャーの材料は、鋼板、ステンレススチール、チタン、真鍮、又はアルミニウムであることが可能である。
本発明の他の実施態様によると、前記アンカーボルトは、拡張式アンカーボルトである。
本発明の他の実施態様によると、前記補強筋は、互いに30〜150mm離間して格子状に配置され、前記補強筋は、幅が3〜10mm、厚さが1〜5mmとされる。
本発明の他の実施態様によると、前記繊維強化樹脂は強化繊維にマトリクス樹脂を含浸して形成され、前記強化繊維は、炭素繊維、ガラス繊維、セラミックス繊維等の無機繊維;ボロン、チタン、スチール等の金属繊維;アラミド、ポリエステル、ポリエチレン、ナイロン、PBО、高強度ポリプロピレン等の有機繊維;から選択されるいずれかの繊維であるか、或いは、前記繊維を複数種混入したハイブリッドタイプとされ、また、前記マトリクス樹脂は、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、常温硬化型エポキシ樹脂、熱硬化型エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、又は、MMA樹脂を少なくとも一種以上含む。
本発明の他の実施態様によると、前記FRP格子筋とコンクリート面との間に前記FRP格子筋の升目より小さい升目を有した網状物を介在させることができ、前記網状物の升目は、一辺が1mm〜25mmの長方形又は正方形であることが好ましい。
以上説明したように、本発明は、繊維強化樹脂である補強筋を格子状に配置して形成されたFRP格子筋を、アンカーボルトを用いてコンクリート面に固定するコンクリート剥落防止方法において、(a)FRP格子筋の少なくとも1升分に相当する外形状をなし、中央部に凹部を備えたワッシャーを、凹部が固定するコンクリート面側に窪んだ状態になるように、コンクリート面に合わせたFRP格子筋の外表面に適合し、次いで、(b)ワッシャーの凹部に形成した貫通孔を貫通してアンカーボルトをコンクリート面に打ちこみ、ワッシャーを介してFRP格子筋をコンクリート面に固定するので、
(1)ワッシャーが補強筋を含むFRP格子筋の少なくとも1升全面を覆っているので、FRP格子筋の縦補強筋及び横補強筋両方をしっかりコンクリートに押さえ付けることができ、かつ、FRP格子筋の格子のひずみを防止でき、しかもワッシャーのFRP格子筋に接触していない部分を貫通させてアンカーボルトを打ち込むので、FRP格子筋を傷つけることはない。
(2)軽量かつ高強度のFRP格子筋を用いているため、作業がしやすく安全で、また大きなコンクリート剥落防止効果が期待できる。また、FRP格子筋なので、錆びて腐食する心配がないので、施工後のメンテナンスも容易である。
(3)また、FRP格子筋の空いた部分から、下地コンクリートの状況が施工後も目視確認できて、ひび割れ部等の進展状況も容易にモニタリングでき、また、コンクリート隙間の水抜きが適度になされる。
(4)ワッシャーの中央部がFRP格子筋の厚み分凹んでいるので、施工後も突起が出ないため、風圧による影響が少なく、美観上も優れている。
(5)拡張式アンカーボルトを用いた場合には、より強力なFRP格子筋のコンクリート面への固定ができる。
(6)FRP格子筋と網状物とを重ねてコンクリート構造物に取り付けた場合には、小さなコンクリート片から大きなコンクリート片まで落下防止できる。
といった効果を奏し得る。
以下、本発明に係るコンクリート剥落防止方法を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1〜図4を用いて、本発明のコンクリート剥落防止方法について説明する。
本実施例では、図8、図9で説明したものと同様のFRP格子筋100を使用する。即ち、本実施例にて、FRP格子筋100は、通常、直交して格子状に配置された複数の補強筋即ち、縦補強筋101と横補強筋102とを備えている。各補強筋101、102は、主にガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維を一方向に並べて、ビニルエステル系樹脂等のマトリックス樹脂を含浸させたものを複数積層し、硬化して形成される。FRP格子筋100は、通常、補強筋幅(w)が3〜10mm、厚さ(t)が1〜5mm、であり、格子間距離(W1)が30〜150mmとされる。上述のように、各補強筋101、102は互いに直交して配置されるが、所望に応じて互いに90°以外の所定の角度にて交差し、格子状となるように構成することも可能である。
通常、強化繊維としてガラス繊維を使用した場合には、FRP格子筋100は500N/mm2以上の引張強度、30000N/mm2以上の引張弾性率を有している。
また、このような構成のFRP格子筋100は、軽重で、耐食性であり、また曲げやすく、施工性に優れている。また、図9に示すように、補強筋101、102の交差部分が他の補強筋部分と同一平面上にあり、全体として薄いシート状とされ、重ねてもかさばらない。
本発明におけるFRP格子筋100に使用する強化繊維は、ガラス繊維、炭素繊維、セラミックス繊維を含む無機繊維;ボロン、チタン、スチール等の金属繊維;アラミド、ポリエステル、ポリエチレン、ナイロン、PBО、高強度ポリプロピレン等の有機繊維;から選択されるいずれかの繊維であるか、或いは、前記繊維を複数混入したハイブリッドタイプとし得る。マトリクス樹脂としては、ビニルエステル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、又はMMA樹脂等を使用することができる。
こうした軽量かつ高強度の連続繊維FRP格子筋100を用いているため、作業がしやすく安全で、また大きなコンクリートの剥落防止効果が期待できる。
本発明では、このFRP格子筋100をアンカー1で固定するだけなので、下地コンクリートの状況が、施工後も目視確認でき、ひび割れ部等の進展状況も容易にモニタリングできる。その他、補強筋101、102の空いている部分からコンクリート隙間の水が適度に抜けるので、水が内部に溜まることも防げる。
また、FRP格子筋100はFRPとされるので錆びて腐食する心配がないので、施工後のメンテナンスも容易である。
FRP格子筋100は、図1に示すように、例えばステンレススチール(SUS)製の拡張式アンカーボルト1、及び、アンカーボルト1の座金としてのワッシャー2によって、所定の間隔にて、本実施例では斜め方向2升おきに固定してコンクリート7に取り付けられる。
つまり、繊維強化樹脂であるFRP格子筋100をコンクリート面7に固定する時、FRP格子筋100の少なくとも1升分に相当する外形状をなし、中央部にコンクリート面7側へと窪んだ凹部Aを備えたワッシャー2を、コンクリート面7に置かれたFRP格子筋100の外表面に適合し(図2(a))、次いで、ワッシャー2の凹部Aに形成した貫通孔Dを貫通してアンカーボルト1をコンクリート面7に打ちこみ、ワッシャー2を介してFRP格子筋100をコンクリート面7に固定する(図2(b))。
更に、説明すると、ワッシャー2は、本実施例では、図2、図3に示すように、FRP格子筋100の補強筋101、102の補強筋幅wを含む格子1升と略同じ形状(一辺の長さ=W1+2×w)の略正方形の例えばSUS製ワッシャー2を用い、FRP格子筋100の格子の升目を構成する補強筋101、102部分を含む格子1升を覆うように取り付けられる。
図2(a)に示すように、ワッシャー2がFRP格子筋100の補強筋101、102を含む1升を覆っており、ワッシャー2で全面覆われた格子1升の中央部Aがコンクリート面7側に凹んで凹部Aを形成し、更に、その中央に貫通孔Dが形成され、その貫通孔Dに、つまりFRP格子筋100の1升の中央部分に1個の拡張式アンカーボルト1を打ち込むことによって、図2(b)のように格子1升を構成するFRP補強筋101、102をコンクリート7に押さえ込むことができ、FRP格子筋100がコンクリート面7にしっかりと固定され、接着剤を使用する必要がなく、施工が容易である。この方法では、縦補強筋101部分、横補強筋102部分を含む格子の升目1升全域を1つのワッシャー2にて押さえこむので、FRP格子筋100がしっかりコンクリート構造物に取り付けられる。
ワッシャー2の材質としては、一般に、鋼板、ステンレススチール、チタン、真鍮、アルミニウム等の金属が用いられる。
FRP格子筋100を固定するときに用いるアンカーボルト1は、図2、及び、図4に示すようにワッシャー2中央部Aが凹んでいるので、アンカーボルト1の頭がその凹部A内に位置して施工後も突起が出ないか又は突起が小さいため、列車や車の風圧による影響が少なく、また、美観上も優れている。また、中央凹部Aは本実施例のように補強筋101、102の厚みt或いは厚みtより若干浅い程度の深さで凹んでいる方が、ワッシャー2とコンクリート面7が密着して、しっかりFRP格子筋100を固定できるので好ましい。
尚、図2(a)、(b)では、このワッシャー2が格子1升の周部分となる補強筋101、102をはめ込んでしっかり押さえられるように、ワッシャー2の端辺にFRP格子筋100の厚さ方向にコンクリート面7に向かって屈折させた規制部分Bが設けられているが、図2(c)のように、規制部分Bを設けなくとも、十分に、FRP格子筋100を補強できる。
また、図2(a)に示されるように、アンカーボルト1はワッシャー2の中央、すなわちFRP格子筋100に重なっていない部分に打ち込まれるので、FRP格子筋100を傷つけることはなく、FRP格子筋100の性能は維持できる。
また、アンカーボルト1としては、一般に通用されているものなら使用可能であるが、本実施例のように拡張アンカーボルト1を使用するのが好ましい。拡張式アンカーボルトは、図4に示す足先部分Cのように、アンカーボルト1の足先が割れており、打ちこんだ時に割れた足先Cが開いて拡張するようになっているので、コンクリート7内部でアンカーボルト1の足部先端Cが外側に開く方向に力がかかり、取付力が強力である。
本実施例において、ワッシャー2はFRP格子筋の1升と略同形状とされ、FRP格子筋1升につき、1個のアンカーボルト、1個のワッシャーで覆っているが、ワッシャー2の面積、1個のワッシャー2で覆う升数、及びアンカーボルト1の数については、これに限定されるものではない。
例えば、図5のように、上記のワッシャー2の端縁をコンクリート面に接しているFRP格子筋100面上で放射状に広げて、縦横3升づつ並んで正方形となった9升を覆うように設置させて、その中央の1升部分に貫通孔Dを備えた凹部Aを備えた拡大ワッシャー2bを用いて、その貫通孔にアンカーボルト1を打ちこむ方法がある。この時、ワッシャー2bは対向する1組の端縁に屈折部分Bが補強筋101、102部分に重ならないように有することが可能である。もちろん屈折部分Bは設けなくとも良い。
また、図6のように、ワッシャー2を十の字型に5個つなげた形の十字型ワッシャー2cも使用可能である。この時、ワッシャー2cが覆ったそれぞれの升に凹部Aを備えることができる。図6では、ワッシャー2c外周端部には、屈折部分Bが設けられているが、設けなくとも良い。
また、本実施例においては、図1に示すように、FRP格子筋100の斜め2升置きに、アンカーボルト1及びワッシャー2にてアンカー留めされているが、アンカーボルト1、ワッシャー2のFRP格子筋100における配置については、これに限定されるものではない。
実施例2
本実施例では、図7に示すように、目の細かい、本実施例では網目が、例えば一辺10mmの正方形のポリエステル製網状物3を、図8の升目の正方形の1辺が50mmのFRP格子筋100の下に重ねて、即ち、FRP格子筋100とコンクリート構造物との間に配置して、実施例1と同様に拡張式アンカーボルト1及びワッシャー2を用いてコンクリート構造物に取り付ける。網状物3の網目の大きさは一目の大きさがFRP格子筋100の升目より小さく、本実施例においても、升目である正方形の1辺が50mmのFRP格子筋100に対して、網状物3の升目は1辺10mmのものが用いられている。
このように網状物3をFRP格子筋100に重ねたことにより、網状物3によって小さなコンクリート片の、FRP格子筋100によって大きなコンクリート片の落下を防止することができる。
本実施例では、ポリエステル製の網目が正方形の網状物を用いたが、網目の形状はこれに限るものではなく、交差部をからみ織りのように、織り込んで固定したもの、交差部を樹脂バインダー等の結合材で固定したもの、或いは、繊維かヤーン自体を熱溶融で固定したもの等を用いることが可能である。網状物3の材質に関しては、ビニロン、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、アラミド、塩化ビニル、アクリルの合成繊維や、ガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維から適宜選択し得る。例えば、網状物3としては、ビニロン繊維ネット、ナイロン繊維ネット、ポリオレフィンヤーンネット、ガラス繊維ネット等が用いられる。また、網状物3の網目の大きさは一目の大きさがFRP格子筋100の升目より小さければよく、通常、一辺が1mm〜25mmの長方形又は正方形である。
また、網状物3はFRP格子筋100の上に重ねることも下に重ねることもできる。又、FRP格子筋100と網状物3は、FRP格子筋100の成形時にマトリクス樹脂と一体化させて成形することもできる。又、FRP格子筋100に接着剤を用いて接着することも、施工時にFRP格子筋100と網状物3を重ねて、アンカーボルト1とワッシャー2にて2層同時に固定することによっても施工可能である。
本実施例のコンクリート剥落防止方法をコンクリート製トンネルに施工したところ、補強筋101、102部分を損傷することなく、容易に、迅速に、しかも極めて安定して設置することができた。
以上、コンクリート剥落防止方法として説明してきたが、上記に説明した本発明のコンクリート剥落防止方法は、例えば、トンネル、梁、柱、桁、壁、床板、煙突、給水槽等のコンクリート構造物において適用可能で、コンクリートのひび割れ防止、せん断補強等、FRP格子筋100を用いたあらゆるコンクリート構造物の補強に有効であることはいうまでもない。
本発明のコンクリート剥落防止方法は、トンネル、梁、柱、桁、壁、床板、煙突、給水槽等のコンクリート構造物の構築及び補強等の用途に適用できる。
本発明に係るコンクリート剥落防止方法の実施例1の施工図である。 実施例1のアンカー留め部分の斜視図で、図2(a)はアンカーを打ちこむ前の様子、図2(b)、(c)はアンカー留め完了の様子を示している。 実施例1のアンカー留め部分の正面図である。 実施例1のアンカー留め部分の縦断面図である。 本発明の拡大ワッシャーを用いた一例の施工図である。 本発明の十字型ワッシャーを用いた一例の施工図である。 実施例2を説明する概略図である。 本発明に用いるFRP格子筋の斜視図である。 本発明に用いるFRP格子筋の交差部分の拡大図である。 従来のコンクリート剥落防止方法の施工図である。 従来のコンクリート剥落防止方法によるアンカー留め部分を示す拡大正面図である。
符号の説明
1 アンカーボルト
2 ワッシャー
3 網状物
100 FRP格子筋
101 FRP縦補強筋
102 FRP横補強筋

Claims (9)

  1. 繊維強化樹脂である補強筋を格子状に配置して形成されたFRP格子筋を、アンカーボルトを用いてコンクリート面に固定するコンクリート剥落防止方法において、
    (a)前記FRP格子筋を前記コンクリート面に重ねた後、前記FRP格子筋の少なくとも1升分に相当する外形状をなし、中央部に凹部を備えたワッシャーを、前記凹部が前記コンクリート面側に窪んだ状態になるように、前記FRP格子筋の外表面に適合し、次いで、
    (b)前記ワッシャーの前記凹部に形成した貫通孔を貫通して前記アンカーボルトを前記コンクリート面に打ちこみ、前記ワッシャーを介して前記FRP格子筋をコンクリート面に固定する、
    ことを特徴とするコンクリート剥落防止方法。
  2. 前記ワッシャー中央の凹部は、前記FRP格子筋の厚み分の深さを有するようにして窪んでいることを特徴とする請求項1のコンクリート剥落防止方法。
  3. 前記ワッシャーの材料は、鋼板、ステンレススチール、チタン、真鍮、又はアルミニウムであることを特徴とする請求項1又は2のコンクリート剥落防止方法。
  4. 前記アンカーボルトは、拡張式アンカーボルトであることを特徴とする請求項1、2又は3のコンクリート剥落防止方法。
  5. 前記補強筋は、互いに30〜150mm離間して格子状に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載のコンクリート剥落防止方法。
  6. 前記補強筋は、幅が3〜10mm、厚さが1〜5mmとされることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載のコンクリート剥落防止方法。
  7. 前記繊維強化樹脂は強化繊維にマトリクス樹脂を含浸して形成され、前記強化繊維は、炭素繊維、ガラス繊維、セラミックス繊維等の無機繊維;ボロン、チタン、スチール等の金属繊維;アラミド、ポリエステル、ポリエチレン、ナイロン、PBО、高強度ポリプロピレン等の有機繊維;から選択されるいずれかの繊維であるか、或いは、前記繊維を複数種混入したハイブリッドタイプとされ、また、前記マトリクス樹脂は、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、常温硬化型エポキシ樹脂、熱硬化型エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、又は、MMA樹脂を少なくとも一種以上含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載のコンクリート剥落防止方法。
  8. 前記FRP格子筋とコンクリート面との間に前記FRP格子筋の升目より小さい升目を有した網状物を介在させたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載のコンクリート剥落防止方法。
  9. 前記網状物の升目は、一辺が1mm〜25mmの長方形又は正方形であることを特徴とする請求項8のコンクリート剥落防止方法。
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