JP2005537871A - 心臓ハーネス - Google Patents

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Abstract

鬱血性心不全を治療しあるいは防止するための心臓ハーネスは、心臓上に緩やかな圧縮力を負荷するために、患者の心臓(30)の少なくとも一部の周りに配置されるように構成されている。一実施形態において、前記心臓ハーネス(130)は、前記ハーネス(130)周りの円周方向に電気的な連続性が存在しないように間隔を開けて配置された複数の別個の導電性パネル(136)を備える。追加の実施形態において、この心臓ハーネス(220)は、ハーネス(220)の周りに電流を導かないように絶縁される。

Description

本発明は、心臓病を治療する装置に関する。より詳しくは、本発明は、患者の心臓の少なくとも一部の周りにフィットするように構成された心臓ハーネスに関する。
[関連技術の説明]
鬱血性心不全(「CHF」)は、組織の代謝要求、特に酸素の要求を満たす充分な流量で血液をポンプ送りする心臓の不全によって特徴付けられる。CHFの1つの特徴は、患者の心臓の少なくとも一部のリモデリングである。リモデリングには心臓壁の寸法、形状および厚みの物理的な変化が含まれる。例えば損傷を受けた左心室は、心筋の一部の限局性の菲薄化および伸長を伴うことがある。心筋が薄くなった部分は多くの場合に機能が損なわれ、心筋の他の部分がそれを補償しようとする。その結果、心筋の障害領域があるにも関わらず心室の拍出量を維持するために、心筋の他の部分が膨張することがある。そのような膨張は、左心室が幾分球形の形状を呈するようにする。
心臓のリモデリングは、多くの場合に心臓壁が高まった張力あるいは応力を受けるようにし、心臓の機能的な能力をさらに損なう。多くの場合、心臓壁は、そのような増加した応力によって生じる障害を補償するためにさらに膨張する。したがって、膨張がさらに膨張してより重い機能障害に至るという悪循環が生じる。
歴史的に、鬱血性心不全は様々な薬物によって治療されてきた。心送血量を改良するための装置もまた用いられてきた。例えば、左心室補助ポンプは、心臓による血液のポンプ送りを補助する。心室の鼓動を最適に同期させて心送血量を改良するマルチチャンバペーシングもまた利用されてきた。広背筋のような様々な骨格筋が、心室のポンプ送りを補助するために用いられてきた。研究者および心臓外科医はまた、心臓の周りに配設される人工「ガードル」を試験してきた。そのような設計の1つが、心臓に巻きつけられる人工「ソックス」あるいは「ジャケット」である。
先に議論したいくつかの装置には将来性があるが、リモデリングした心臓がさらにリモデリングすることを防止し、および/または病んでいる心臓の逆リモデリングを促進する、CHFを治療するための改良された装置の必要性がなお存在している。
[発明の要約]
一つの実施形態によると、本発明は、患者の心臓の周りにフィットするように構成された心臓ハーネスを提供する。このハーネスは、第1の材料から作られる第1のパネルと、第1の材料とは異なる第2の材料から作られる第2のパネルとを備える。第1および第2のパネルは互いに隣接して配置される。他の実施形態において、第1のパネルが導電性であり、第2のパネルは概ね非導電性である。
他の実施形態において、本発明は患者の心臓の周りにフィットするように構成された心臓ハーネスを提供する。このハーネスは、複数の導電性パネルを備える。これらのパネルは、導電性パネルの間に電気的な連続性がないように、隣接するパネルに対してそれぞれ間隔を開けて配置される。さらに他の実施形態において、2つの隣接する導電性のパネルの間に非導電性のパネルが配置される。
他の実施形態において、心臓ハーネスを製造する方法は、導電材料製の平板を供給する段階、導電材料をエッチングして少なくとも一つのばね部材を取り出す段階、およびエッチングしたばね部材を誘電材料で被覆する段階を備える。
さらに他の実施形態において、本発明は、患者の心臓の周りにフィットするように構成された心臓ハーネスを提供する。このハーネスは、底端、頂端、右側部分および左側部分を備える。右側部分は患者の心臓の概ね右側に隣接して配置されるように構成され、かつ左側部分は患者の心臓の概ね左側に配置されるように構成される。右側部分における頂端と底端との間の距離は、左側部分における頂部と底端との間の距離よりも長い。
さらに他の実施形態において、心臓ハーネスは患者の心臓の周りにフィットするように構成される。ハーネスは、導電材料から成る相互に連結された複数のばね部材を備える。少なくともいくつかのばね部材は、誘電的に接続されたばね部材が実質的に互いに電気的に絶縁されるように、誘電材料によって他のばね部材に接続される。
さらに他の実施形態において、患者の心臓の周りにフィットするように構成された心臓ハーネスが導電材料から成る。この導電材料は、少なくとも心臓組織を導電材料から電気的に絶縁するために誘電体コーティングで被覆される。
さらに他の実施形態において、心臓ハーネスを製造する方法は、金属製のワイヤーを供給する段階、このワイヤーを誘電材料で被覆する段階、およびこのワイヤーを複数のばね部材に形成する段階を備える。
さらに他の実施形態において、ワイヤー被覆する段階は、チューブ内に流体を導入するとともに、このチューブをワイヤー上でスライドさせることを含む。さらに他の実施形態において、ワイヤーを被覆する段階は、ワイヤーが誘電材料によって絶縁されるように電線に誘電材料を付加すること、および誘電材料の形状がばね部材の形状にならうように過剰な誘電材料をワイヤーから取り除くことを含む。
他の実施形態において、心臓ハーネスを製造する方法は、導電材料の平板を供給する段階、導電材料をエッチングして少なくとも一つのばね部材を取り出す段階、およびエッチングしたばね部材を誘電材料で被覆する段階を備える。
さらに他の実施形態においては、患者の心臓を円周方向に包囲するとともに心臓の頂部から底部へと長手方向に延びる心臓ハーネスが提供される。このハーネスは、第1の部分および第2の部分を備える。第1の部分は、第2の部分よりも心臓の頂部に接近して配設されるように構成される。さらに、第1の部分は、ハーネスの円周方向の電気伝導を妨げるためにその縦方向の側部に沿って互いに電気的に絶縁された、相互に連結された複数のパネルを備える。第2の部分は、第1の部分から電気的に絶縁される。
さらに他の実施形態において、心臓ハーネスは、第1のばね配列および第2のばね配列を備える。各ばね配列は、全般的にジグザグ形状となるように複数の第2の湾曲部分によって相互に接続された、複数の第1の湾曲部分を備える。第1の湾曲部分および第2の湾曲部分は、それぞれ相互に連結された複数のばね要素から成る。第1および第2のばね配列は、第1の湾曲部分と第2の湾曲部分との相互接続に対応する複数の別々の部位において互いに接続される。
さらに他の実施形態において、心臓ハーネスは患者の心臓の周りにフィットするように構成される。ハーネスは、導電材料から成る相互に連結された複数のばね部材を備える。少なくともいくつかのばね部材は、誘電材料によって他のばね部材に接続され、これにより該誘電材料により接続されたばね部材が互いに実質的に電気的に絶縁される。
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面および請求の範囲と共に考慮したときに、以下に続く好適な実施形態の詳細な説明に鑑みて当業者に明らかなものとなる。
[好適な実施形態の詳細な説明]
本出願は、心臓病を治療するための方法および装置に関する。本願出願人の係属中の出願(発明の名称「鬱血性心不全を治療するための膨張可能な心臓ハーネス」、出願番号09/634043、2000年8月8日出願。この参照によってその全体を本願明細書に明白に組み込んだものとする。)において議論したように、病んでいる心臓における壁応力を緩和することによりそのような心臓のリモデリングを阻止しあるいは後退させることが期待されている。本出願は、心臓壁を支持するための実施形態および方法について議論する。追加の実施形態および態様はまた、本願出願人による以下の係属中の出願において議論されている。発明の名称「心臓病を治療する装置」、出願番号10/242,016、2002年9月10日出願、「心臓病処理装置および方法」、出願番号10/287,723、2002年10月31日出願、および「心臓を支持するための方法および装置」、出願番号10/338,934、2003年1月7日出願。この参照によってその全体を本願明細書に組み込んだものとする。
図1は、それに取り付けられたハーネス32の形態の心臓壁応力減少装置を有する、哺乳類の心臓30を示している。この心臓ハーネス32は、心臓30に外接するとともに、壁応力を緩和するために集合して軽度の圧縮力を心臓上の負荷する一連のヒンジあるいはばね要素34を備えている。
本願明細書において用いる「心臓ハーネス」という用語は、患者の心臓上にフィットして心臓周期の少なくとも一部の間に心臓上に圧縮力を負荷する装置を指す、幅の広い用語である。心臓上へのフィットが意図されるとともに従来技術において「ガードル」、「ソックス」、「ジャケット」と呼ばれている他の装置は、「心臓ハーネス」の意味に含まれる。
図1に示した心臓ハーネス32は、充填の間に心臓30が膨張するにつれて変形するように構成されたヒンジあるいはばねヒンジと称される一連のばね要素34から成る、少なくとも一つの波形の素線36を備えている。各ヒンジ34は、実質的に一方向性の弾性を提供する。すなわち、一方向において作動するが、その方向に対して垂直な方向には多くの弾性を提供しない。例えば、図2Aは弛緩している一実施形態のヒンジ部材34を示している。このヒンジ部材34は中央部分40および一組のアーム42を有している。図2Bに示したようにアームが引っ張られると、中央部分40に曲げモーメント44が負荷される。この曲げモーメント44は、その弛緩した状態へとヒンジ部材34を付勢する。典型的な素線が一連のそのようなヒンジを備えていること、並びにこれらのヒンジ34が素線36の方向に弾性的に伸張しかつ収縮するように適合していることに注目されたい。
図1に示した実施形態においては、ばね要素34の素線36が、変形してばね要素を形成する、伸線加工されたワイヤーから作られている。図1は、次から次へと混交されて隣接している素線36を示しているが、追加の実施形態においは隣接する素線36が互いに重なり合わずあるいは接触しないということは理解されるべきである。
図3および図4は、心臓ハーネス50の他の好ましい実施形態を、そのようなハーネスの製造する2つの時点において示している。図示の実施形態では、ハーネス50は最初に、比較的薄くて平坦なシートの材料から形成される。平坦なシートからハーネスを形成するために任意の方法を用いることができる。例えば、1つの実施形態においてはハーネスが材料から光化学的にエッチングされ、他の実施形態においてはハーネスが材料の薄いシートからレーザーカットされる。図3および図4に示した実施形態は、形状記憶特性を呈する超弾性材料であるニチノールの薄いシートからエッチングされたものである。平坦なシートの材料はひな型、金型等においてひだを付けられ、少なくとも心臓の一部の形を取るように成形される。
図1および図4を参照すると、図示した実施形態の心臓ハーネス32、50は、患者の心臓の底部領域上に概ねフィットするように寸法決めされかつ構成された底部52、患者の心臓の頂部領域に概ねフィットするように寸法決めされかつ形作られた頂部56、およびこれらの底部と頂部との間にある中間部58を備えている。
図3および図4に示した実施形態においては、ハーネス50が波形のワイヤーの素線あるいは列36から成っている。上述したように、この波形は、所望の方向に弾性的に屈曲可能であるヒンジ/ばね要素34を備えている。いくつかの素線36は、相互接続要素60によって互いに接続されている。相互接続要素60は、素線36の互いの位置への保持を助けている。好ましくは、この相互接続要素60は、隣接する素線36間におけるいくらかの相対運動を可能としている。
上述したように、また本願明細書に引用した出願においてより詳しく議論したように、波形のばね要素34は心臓30の膨張に対して抵抗する力を発揮する。集合的にばね要素が発揮する力は心臓を圧縮する役に立ち、心臓が膨張するときに心臓壁の応力を緩和する。したがって、このハーネスは心臓の作業負荷の減少を助けて、心臓がより効果的に血液をポンプ送りして患者の身体に行き渡らせることを可能にし、かつ心臓それ自体が回復する機会を与える。壁応力を減少させるべく心臓上に穏やかな圧縮力を発生させるために、ばね部材のいくつかの配置および構成を用いることができることは理解されるべきである。例えば、ばね部材は、心臓あるいはハーネスの円周方向の一部にのみ配設することができる。
図5〜図7を参照すると、他の実施形態の心臓ハーネス62が示されている。図5は、模擬されている心臓30上に配設されたハーネス62を示している。図示したように、ハーネスは心臓の円周方向にフィットしている。
次に、図5および図6を具体的に参照すると、図示の実施形態は波形のばねヒンジ34のいくつかの列/素線36を備えている。図示したように、これらのばねヒンジはそれぞれ「鍵穴」形状を有している。図2を参照して議論したヒンジ34と同様に、鍵穴形状のヒンジは中央部分40aによって接続された2つの細長いアーム42を有している。この中央部分40aは、その半径について概ね正確である。1つの好ましい実施形態において、この円弧状の中央部分はその半径について概ね180度以上にわたって延びている。このようにして、各ばねヒンジが伸長する間に曲げ応力が中央部分40aの全体に分配される。
引き続いて図5〜図7を参照すると、ばねヒンジ34の列あるいは素線36は、1つ若しくは複数の長手方向に延びるばねヒンジ64によって、隣接するばねヒンジの列あるいは素線に取り付けられている。図示の実施形態において、長手方向に延びるばねヒンジ64は鍵穴形状であり、一組のアーム42aおよび円弧状の中央部分40aを有している。図示の実施形態において、長手方向のヒンジ64のアーム42aは、円周方向のばねヒンジ34のそれよりも全般的に長く、したがってより緩くかつ従順である。したがって、心臓の長手方向への膨張に対するハーネス62の抵抗は、心臓の円周方向の膨張に対するハーネスの抵抗よりもかなり少ない。好ましい実施形態において、ハーネス62の長手方向のばねヒンジ64は集合的に極めて従順であり、長手方向の伸長に対してはほとんど抵抗しない。長手方向のばねヒンジは、ヒンジの円周方向の素線の間の適切な整列を維持する役割を果たしている。図5に示したように、長手方向のばねヒンジ64は、円周方向のばねヒンジ34の隣接する列36の互いの位置を調整しつつ、ハーネス62の全体的な形状の完全性を維持している。
図5および図6を具体的に参照すると、ハーネス62の右側66は、ハーネス62の左側68よりも多くのヒンジの列/素線を備えている。このようにして、ハーネス62は左側におけるよりも心臓の右側においてより伸びる。人間の心臓の解剖学的構造により、心臓の右心室は、左心室におけるよりも心臓の頂部からさらに伸びる。図5および図6に示したハーネス62は、心室が内側に湾曲し始める右心室の頂部にフィットする。このようにして、ハーネスは、ハーネス62の右側66が左側68と同じである場合よりも、良好にフィットしかつ心臓上にしっかりと保持される。
図6および図7を具体的に参照すると、ハーネス62の頂部69は複数の長手方向に延びるばねヒンジ64を備えている。この装置が図7に示したように心臓30上に取り付けられると、隣接するばねヒンジ64は互いに重なり合う。
しかしながら、ばねヒンジは極めて従順なままである。この構造は、心臓の頂部が、あるとしてもハーネス62からほとんど抵抗を受けることなく任意の方向にかなり動けるようにする。心臓上におけるハーネスの位置の維持を助けるために、重なり合っているばねヒンジを所定位置に保持する1つ若しくは複数の縫い目を心臓の頂部に選択的に付加することができる。
心臓は弛緩期と収縮期の間で膨張しかつ収縮するに連れて、心筋の収縮細胞が膨張し収縮する。病んでいる心臓において、心筋は、細胞が弱って少なくともいくらか収縮性を失うように膨張し得る。弱った細胞は、膨張および収縮の応力を処理する能力が小さい。このようにして、心臓のポンピングの効率が減少する。上記の心臓ハーネスの実施形態における一連のばねヒンジは、心臓が弛緩期の間に膨張するに連れてばねヒンジが対応して膨張するように構成されて、膨張力を曲げエネルギーとしてばねに保存している。このように、心筋上の応力負荷はハーネスによって部分的に取り除かれる。応力のこのような減少は、心筋細胞が健康なままであること、および/または健康を取り戻すことを助ける。
心臓ハーネスのいくつかの実施形態を作ることができること、およびそのような実施形態の構造、寸法、柔軟性等を変化させることができることは理解されるべきである。上述した適用において議論したように、そのような心臓ハーネスは、様々な金属、織物、樹脂および撚り合わせた繊維を含む多くの適切な材料から作ることができる。適切な材料にはまた、超弾性材料および形状記憶を呈する材料が含まれる。例えば、好ましい実施形態はニチノールから作られる。形状記憶ポリマーもまた利用することができる。そのような形状記憶ポリマーには、形状記憶ポリウレタン、あるいはmnemoScienceから入手可能なオリゴ(e−カプロラクトン)ジメタクリレートおよび/またはポリ(e−カプロラクトン)を含む他のポリマーが含まれる。
まさに議論したように、曲げ応力は弛緩期の間にばね部材34によって吸収され、曲げエネルギーとしてこの部材に保存される。収縮期の間に心臓がポンプ送りすると、心筋が収縮し、心臓はより小さくなる。同時に、ばね部材34に保存されている曲げエネルギーが少なくとも部分的に放出され、それによって収縮期の間の心臓に援助を与える。好ましい実施形態において、ハーネスのばね部材によって心臓に行使される圧縮力は、心臓が収縮期の間に収縮することによってなされる機械的な仕事量の10%〜15%である。ハーネスが心室のポンピングに取って代わることは意図されていないが、ハーネスは収縮期の間に実質的に心臓を補助する。
病んでいる心臓は、多くの場合いくつかの疾患を有している。珍しくない1つの疾病は、心臓の電気的刺激システムの異常によって生じる不規則な心拍動である。例えば、心筋梗塞による損傷が心臓の電気信号を中断することがある。いくつかの場合に、ペースメーカーのような移植可能な装置が心臓リズムを調整し、心臓のポンピングを刺激する役割を果たす。心臓の電気系統に関する問題は、時には心臓に細動を生じさせ得る。細動の間、心臓は正常に鼓動せず、時には十分なポンプ送りをしない。除細動器は、心臓の標準的な鼓動を回復させるために用いることができる。除細動器は典型的に、患者の胸部に付加される一組の電極パドルを有する。除細動器は電極間に電界を発生させる。電流が患者の心臓を通過して心臓の電気系統を刺激し、心臓が規則的なポンピングを取り戻すことを助ける。
時として、患者の心臓は心臓手術あるいは開胸手術の間に細動し始める。このような場合には、特殊なタイプの除細動装置が用いられる。開胸除細動器は、心臓の両側において心臓に付加されるように構成された特殊な電極パドルを有している。強い電界がパドルの間に発生し、電流が心臓を通過して心臓を除細動し、心臓が規則的なポンピングを取り戻すようにする。
特に細動に敏感な一部の患者においては、移植可能な心臓除細動装置を用いることができる。そのような移植可能デバイスは一般的に、心臓壁の上に、内に、あるいは隣接させて直接取り付けられる1つ若しくは複数の電極を有している。患者の心臓が細動し始めると、心臓に取り付けられたそれらの電極は、上述した他の除細動器と同様にそれらの間に電界を発生させる。
試験が示すところでは、導電性材料から製造された装置によって取り囲まれている心臓に除細動電極が付加されると、この電極から支出された電流の少なくともいくらかが、心臓を通るのではなく、この導体によって心臓周辺に導かれる。したがって、除細動の有効性が減少する。したがって、出願人は、電流がハーネスを通って心臓周辺に導かれることなしに心臓の除細動を可能にする、いくつかの心臓ハーネスの実施形態を開発した。
次に図8を参照すると、心臓ハーネス70の他の実施形態が示されており、そこにおいてこのハーネス70はいくつかのパネルから成っている。細長いばねヒンジパネル72は、ハーネス70の底端74から頂端76へと略長手方向に延びているが、横断方向にはハーネス70の外周の一部に延びているだけである。図示の実施形態において、パネル73の第1の側縁78から第2の側縁79までの距離は、ハーネス70の外周において10〜50度を占めている。
ばねヒンジパネル72は、相互に連結されたばねヒンジ素線36の列のいくつかを備えている。各素線は、ハーネス70の縦方向の軸線に対する略横断方向において膨張しかつ収縮するように構成された一連のばねヒンジ34を有している。図示の実施形態において、素線はニチノールのような金属材料から作られる。このようにして、ばねヒンジパネル72は全般的に導電性である。
非導電性パネル80がばねヒンジパネル72に隣接して配設されている。この非導電性パネル80もまた、ハーネス70の底端74から頂端76へと延びており、かつ隣接するばねヒンジパネル72に接続された第1の側縁81を有している。この非導電性パネル80の第2の側縁82は、他のばねヒンジパネル72に接続されている。
図8に示した心臓ハーネスにおいては、8枚のばねヒンジパネル72が設けられており、かつ各ばねヒンジパネル72は非導電性パネル80によって隣接するばねヒンジパネルから分離されている。したがって、このハーネス70において、各ばねヒンジパネル72は他のばねヒンジパネルから電気的に絶縁されている。この構造は、ハーネス70の円周方向には電気的な連続性がないことを保証している。したがって、患者の心臓上に配置されているハーネスに除細動器のパドルが付加されても、パドル間で生じた電界がハーネスを介して心臓の周りに導かれることはない。その代わりに、電界が心臓を通過するので、除細動パドルの有効性がハーネスの存在によって無効とされることはない。
図示の実施形態において、非導電性パネル80は、接着剤あるいは他の任意の接続様式によって隣接するばねヒンジパネル72の一部に接続された、それぞれポリマーの層を有している。好ましくは、各非導電性パネル80は、ハーネスの弾性的な伸縮がばねヒンジパネルの特性によって概ね制御されるように、好ましくは概ね非弾性的でありあるいは比較的低い弾性を有する。もちろん、追加の実施形態においては、ハーネスの膨張およびハーネスによって心臓に負荷される緩やかな圧縮力に大きく貢献する弾性材料から、少なくとも一つの非導電性パネルを形成することができる。
図8に示されているハーネス70は、8枚の導電性のばねヒンジパネル72と8枚の非導電性パネル80とを備えている。他の実施形態においては、ハーネス周りの円周方向における電気的な連続性を絶つために、任意の数のパネルを用い得ることは理解されるべきである。例えば、電気的な連続性を絶つために、2、3、4あるいはそれより多いパネルを有したハーネスを有利に利用することができる。加えて、非導電性パネルの寸法は調整することができる。例えば、図8に示した実施形態において、非導電性パネル80は第1の縁部81から第2の縁部82においてハーネス70の外周の10〜20度を占める。25〜55度、35〜45度、さらには10〜90度といった他の角度寸法も許容できることは理解されるべきである。
一般に、非導電性パネル80の角度の幅が大きければ大きいほど、所望する円周方向の電気的な不連続性を得るために用いなければならないパネル数は少なくなる。さらにまた、ハーネス70を心臓上に配置することは、電気的な連続性の制御におけるパネルの有効性に影響を及ぼす。例えば、好ましい実施形態においては、このハーネスは、心臓の各側面上にある少なくとも一つの非導電性パネル80が、除細動パドルを有利な配置できる位置の間に配設されるように、心臓上に配置される。
図9を具体的に参照すると、ポリエステルを編んだ材料から作られた非導電性パネル86によって分離されているばねヒンジパネル85を備えた、他の実施形態の心臓ハーネス84の一部が示されている。図示の実施形態では、ハーネス形状に成形される前のパネル85、86が模式的に示されている。図示の実施形態において、ポリエステルで編まれたパネル86は、国際公開公報WO01/95830A2に議論されているような、周知のAtlaslmit構造のポリエステル繊維から成っている。なお、この公報の全体を本願明細書に引用したものとする。このようにして、織物が伸長するときにポリエステル繊維が必ずしも弾性的に変形しなくとも、パネル86は柔軟であり、かつかつ織物は伸長することができる。そのような織物の伸長は、主として繊維の直線化、繊維の折れ曲り、および編まれたパターンの幾何学的な歪みによる。これらの伸縮要因が使い果たされると、パネル86は非弾性的となり、もはや患者の心臓の寸法の増加に伴って弾性的には伸張しない。このように、ハーネスの円周方向の伸縮は、好ましくはばねヒンジパネル85によって制御される。ポリエステルニットがその限界まで伸張して患者の心臓の寸法増加に合わせてそれ以上は弾性的に伸張できない場合でも、ばねヒンジパネル85は、装置の作動範囲内においてばねヒンジパネルの弾性限度に達することなく心臓と共に円周方向に伸張し続けるように構成されている。
図示した実施形態において、ポリエステルニットパネル86は、隣接するばねヒンジパネル85に任意の適切な手段によって接続されている。例えば、ポリエステルニットはばねヒンジパネルの側縁上にあるいはそれに隣接して、溶着しあるいはモールド成型することができる。加えて、ポリエステルニットは、ばねヒンジパネルの一部の周りに巻きつけて結び付けあるいはそれ自体の上に加熱成形することができる。非導電性のパネルを導電性のばねヒンジパネル接続するためのさらなる方法および装置は、以下に議論する。
非導電性のパネルを形成するために、シート、ニット、メッシュあるいは他の形態のいずれであっても、幾つかのタイプのポリマー材料を許容して使用できることは理解されるべきである。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン類、ナイロン、四フッ化ポリエチレンおよびePTFE等を含む、任意の医療グレードのポリマーを受け入れることができる。
他の実施形態においては、隣接する導電性のばねヒンジパネルから電気的に絶縁するために、少なくとも一つの非導電性パネルを誘電材料が塗布されたばねヒンジパネルから構成することができる。さらに他の実施形態において、各パネルをそのような絶縁されたばねヒンジパネルから構成することができる。このように、パネルはそれらの有利なばねヒンジ特性を保持するが、1つ若しくは複数のパネルにおける絶縁部分が劣化しあるいは機能しない場合であっても、パネル間に電流が流れることが防止される。
上述したマルチパネル構造は、様々な使用および作動方法に向いている。例えば、心臓ハーネスの汎用性を高めるために、異なる材料特性および特徴のパネルを組み合わせることができる。より詳しくは、例えば、第1レベルの伸張性を有した一連のばねヒンジから成る第1のばねヒンジパネルは、隣接する非導電性で弾性の低いパネルに接続することができ、その次に、第1のばねヒンジパネルの伸張性より高い第2レベルの伸張性を有するように構成された第2のばねヒンジパネルにこのパネルを接続することができる。このように、このマルチパネルハーネスは、導電性を管理しつつ心臓の特定部分に対して特別注文の支持を提供するためにカスタマイズすることができる。例えば、以前の梗塞によって損傷を受けていることが判っている患者の心臓の一部に伸張性が低い第1のバネヒンジパネルを付加すると、心臓のこの部分は特別な支持の恩恵を受ける。一方、患者の心臓のうち少ない支持を必要とするより健康的な部分には、より従順な第2のばねヒンジパネルを付加する。他の例においては、従順でない第1のパネルを左心室に隣接させて配置し、より従順な第2のパネルを右心室に隣接させて配置する。より大きくてより働く左心室はこの特別な支持の恩恵を受け、一方で右心室は拘束性が低い支持の恩恵を受ける。しかしながら、ばねヒンジパネルが心臓壁より従順なままであることは理解されるべきである。
さらなる実施形態においては、ハーネスを形成するために、いくつかの異なるタイプのパネルを一緒に組立てることができる。例えば、この心臓強化装置のあるパネルは、脈拍調整あるいは除細動の機能を有することができる。図10は、それぞれが異なる特性を有している複数のパネルを備えた心臓ハーネス88の1実施形態を模式的に示している。パネルA、B、およびCは、導電性、弾性あるいは作動の役割が異なる、異なる特性を有している。例えば、一つの実施形態において、パネルAがばねヒンジパネルであり、パネルBが非導電性パネルであり、かつパネルCは一連のセンサおよび/または導線を有した電気制御パネルである。そのようなセンサは、心臓におけるあるタイプの電気的活性を検出し、かつ検出されたそのような活性をマイクロプロセッサに中継する。プロセッサから指示を受けると、導線は、必要ならば心臓に除細動処置を施すために電荷を供給し、あるいは心臓の脈拍調整を助ける。
センサ/導線を追加する構造も用い得ることは理解されるべきである。例えば、追加の実施形態においては、1つ若しくは複数の非導電性パネルが導線および/またはセンサを有することができる。さらに、1つ若しくは複数のばねヒンジパネルがそのような導線および/またはセンサを有することができる。またさらに、導線および/またはセンサを非導電性および導電性のパネルに配置することができる。
次に図11および図12を参照すると、1実施形態の心臓ハーネス90の一部が示されている。これらの図面は、心臓ハーネスの隣接したパネル92を接続する方法および装置を示している。図示のように、隣接するばねヒンジパネル92は、ばねヒンジ34のいくつかの素線36をそれぞれ有している。各パネル92の側縁96にある各素線の端部には、ハトメ94が配設されている。図示した実施形態においては、隣接するパネル92を互いに接続するために、Pebaxのような縫合糸材料の線98がハトメ94に糸通しされている。隣接するパネル92は、Pebax縫合線98によって効果的に互いにひもで結ばれている。縫合線は、いくつかの場所において自らの上を横切っている。縫合線98の位置決めの維持を助けるために、好ましくは結び目100が各交差位置に付加されている。
図13には交差位置において縫合線98を一体に保持するための他の方法が示されており、ポリマー材料のブロック104が、各交差位置において縫合98線に加熱成形されている。このことは、縫合線をしっかりとかつ予測的に一体に保持し、したがって隣接するパネル92をより予測的に互いに保持する。
図11〜図13に示した実施形態において、隣接するばねヒンジパネル92は、非導電性材料のパネルがそれらの間に配置されることなしに互いに接続された状態で示されている。しかしながら、隣接するばねヒンジパネル92は、電気的に不連続であるように互いに間隔を開けて配置されている。このように、ばねヒンジパネル92の間に配置される非導電性パネルが無い場合であっても、パネル92の間に配設されるスペース106がいくつかの実施形態においては許容される。
図11〜図13に示されている各ばねヒンジパネル92は、材料の平らな断片からエッチングされる。このように、ハトメ94は材料から切り出される。各パネルにおけるばねヒンジの素線を形成するためにワイヤーを変形させる実施形態においては、パネルの縁に沿ってハトメを形成することができる。そのようなハトメは、ワイヤをそれ自体の後方に曲げ、あるいはばねヒンジの素線間のワイヤをらせん状に巻くといった、任意の従来の手段を用いて形成することができる。さらに、ばねヒンジの素線が織り交ぜられて重なり合っている列から構成されているパネルにおいては、縫合線のようなコネクタのために接続点あるいはフックを与えるために、パネルの端部をそのパネルの上に少なくとも部分的に折りたたむことができる。同様に、縫合線を素線の各部分に糸通しすることができる。隣接するばねヒンジパネルを接続するために、および/または、そのようなパネルを非導電性パネルに接続するために、ポリエステルメッシュ、布あるいは類似のものといった幾つかのタイプの材料をハトメ、フックあるいは他の取付け媒体に糸通しできることは理解されるべきである。
次に図14を参照すると、他の実施形態の心臓ハーネス110が示されているが、そこにおいては、織物から成る非導電性パネル112が2つのばねヒンジパネル114の間に配設されている、布パネル112は一組の細長い端末支持部116の間で延びているが、それらは隣接するばねヒンジパネル114と係合している。好ましくは、各端末支持部116は、ばねヒンジ素線36のハトメ118を通って延びている棒あるいはピンから構成されている。このように、ばねヒンジパネル114は端末支持部116に対して自由に回転しかつ動くことができ、かつ非導電性パネル112がばねヒンジパネル114の間に配設されている。
引き続いて図14を参照すると、図示されている非導電性の布パネル112は、縦方向に延びる繊維120および横方向に延びる繊維122を有するように編まれている。横方向に延びている繊維122は、ばねヒンジ34の素線36と実質的に同じ方向に配設され、心臓の周りで円周方向に延びている。好ましくは、布112は比較的非弾性的であり、あるいは比較的弾性が低い。心臓が膨張するときに、横方向の繊維122が緊張し、ハーネス110の膨張はばねヒンジ34の膨張によって制御される。しかしながら、心臓の寸法が減少しているときには、横方向の繊維122は柔軟であって心臓と共に動く。図示した実施形態において、縦方向の繊維120は、相対的に非弾性的であるが、互いにいくらかひだを付けられている。したがって、心臓が縦方向に大きくなった場合に、縦方向の繊維120は真っ直ぐになり始めるが、心臓の縦方向の膨脹を抑制しあるいは拘束することはない。好ましくは、縦方向の繊維120は、ハーネス110の作動範囲においてそれらが一杯に伸張しないような長さである。
図示した実施形態において、ばねヒンジ34の素線36は、ばねヒンジの列あるいは素線の間の相対運動が可能となるように、互いに接続されている。このように、心臓の縦方向の膨脹は、ハーネスの全てのパネルによってわずかな抵抗と共にあるいは抵抗なしに受け入れられる。
他の実施形態において、この布は、相対的に非弾性的な横方向の繊維と、相対的に弾性的な縦方向の繊維とから構成される。したがって、この布は、縦方向には弾性的に伸張するが横方向には伸張しない。
さらに他の実施形態においては、心臓ハーネスが、互いに間隔を開けて配置された複数のばねヒンジパネルを備える。各ばねヒンジパネルのいくつかの素線は、比較的柔軟性がなくて非導電性の棒あるいはロッドに接続されている。非導電性の棒あるいはロッドは、ばねヒンジパネルを互いに特定の距離に維持し、それによってばねヒンジパネル間の電気的な不連続性を確保する。
次に図15を参照すると、他の実施形態の心臓ハーネス130が、模擬的な心臓30上に配設された状態で示されている。図示のように、ハーネス130は、心臓30の頂点部分132から底部134へと縦方向に延びている。ハーネス130は、このハーネスが円周方向に心臓を囲むように互いに接続された、複数のばね配列136を備えている。各ばね配列136は、複数のばね要素あるいは部材34、および複数の細長い部分140を備えている。図示した実施形態において、ばね部材34は、図2Aおよび図2Bを参照しつつ上述したばね部材34と実質的に同様である。以下に論ずるように、細長い部分140は、各ばね配列136の隣接するばね配列への取り付けを容易にしている。各ばね配列136は、好ましくは形状記憶特性を有する、誘電材料によって覆われた金属製ワイヤーから形成される。より好ましくは、ばね配列136は、シリコーンが塗布されている伸線加工されたニチノールワイヤから形成される。ばね配列を製造する方法は、図28Aおよび図29Bを参照しつつ以下に論じる。
次に図16Aおよび図16Bを参照すると、各ばね配列136は全般的に「ジグザグ」形状である。本明細書において用いる「ジグザグ」という用語は広い意味の用語であり、その通常の意味において用いられ、それには限定されないが一連のターン、角度あるいは進路の変更を指す。図16Aは、図15のばね配列136のジグザク形状を強調する概念モデルとして役立つ、1実施形態のばね配列136a示している。図16Aに示したように、ジグザグ形状は、複数のザグ部分144によって相互に接続された複数のジグ部分142から成っている。ジグ部分142およびザグ部分144は、相互に接続された複数のばね要素34aから成っている。本明細書において用いられるように、「ジグ」は広い意味の用語であってその通常の意味において用いられ、それには限定されないが、典型的にザグに対してある角度をなし、実質的に平行でもよい、ジグザグの進路の部分の1つを指す。同様に、本明細書において用いられるように、「ザグ」は広い意味の用語であってその通常の意味において用いられ、それには限定されないが、典型的にジグに対してある角度をなし、実質的に平行でもよい、ジグザグの進路の部分の1つを指す。好ましくは、ジグは、それらの各端部146においてザグに接続される。追加の実施形態において、ジグおよびザグの端部146は、コネクタによって接合することができる。このように、接続されたジグおよびザグは一体に形成され、あるいは他の実施形態においては別々に形成することができる。さらにまた、ジグのザグとの相互接続は複数の別々の場所148を有しており、それによってこのばね配列を他のばね配列に取り付けることができる。図示した実施形態において、別々の場所148は、ジグ部分142とザグ部分144を接続する点148として描かれている。他の実施形態においては、別々の場所148を細長くできることは理解されるべきである。
図16Bは、一つの実施形態のばね配列136の一部を示している。破線は、ばね配列136aの模式的なジクザグ形状を表している。図16Bに示されているばね配列136が図16Aに示されているばね配列136aと機能的には実質的に同様であるが、図16Bのばね配列136が、図15に示されているばね部材34と実質的に同様な複数のばね部材から成っていることは理解される。図16Bにさらに示したように、上述した別々の場所148は、ばね部材34によって相互に接続された複数の細長い部分140にあるいはその上に配設されている。
図17は、心臓ハーネスの実施形態において用いられる好ましい実施形態のばね配列150を示している。図17に示されているばね配列150は、図15および図16Bに示されているばね配列136と同様である。しかしながら、図17のばね配列150はいくぶん異なって形作られている。例えば、図17の配列150は、底端152から頂端154へと通過する連続した列36において減少していく数のばね部材34を有している。このばね部材34の数の減少は、組立てられた心臓ハーネスもテーパ状となって心臓の全般的な解剖学的構造により合致するように、ばね配列150の幅をテーパ状とする。
図17に示した実施形態においては、複数の縦方向のばね部材156が、ばね配列150の頂端154に含まれている。縦方向のばね部材156は、心臓ハーネスが心臓の頂部周りを取り囲むようにするための、配列150の頂端154の他のばね配列の端部への取り付けを容易にしている。心臓ハーネスを心臓上に取り付けると、隣接するばね配列150の縦方向のばね部材156は互いに重なり合うことができる。しかしながら、縦方向のばね部材はきわめて従順なままである。この配置は、あったとしても小さいハーネス抵抗のもとで、心臓の頂部が任意の方向に大幅に動くことができるようにする。心臓上のハーネスの位置の維持を助けるために、1つ若しくは複数の縫合を選択的に心臓の頂部に付加して重なり合うばね部材を所定の場所に保持することができる。
図15に示した実施形態を再び参照すると、各ばね配列136の細長い部分140が、隣接するばね配列136の対応する細長い部分140に、接着剤、シリコンあるいは他の類似した材料のような誘電材料160によってそれぞれ取り付けられている。好ましくは、細長い部分140は、図15に示したように、細長い部分140の各組の間に隙間162が有るように互いに取り付けられる。隙間162は、金属製ワイヤー上の誘電カバーと同様に、ハーネス130における各ばね配列136を他のばね配列から電気的に絶縁している。この配置は、ハーネス130の円周方向に電気的な連続性がないことを保証している。したがって、患者の心臓上に配設されているハーネスに除細動器のパドルあるいは電極を付加する場合、パドル間に発生する電流はハーネスを介して心臓の周りには導かれず、その代わりに心臓を通過する。このように、除細動器のパドルの有効性がハーネスの存在によって無効とされることはない。
引き続いて図15を参照すると、心臓ハーネス130の右側164は、このハーネス130の左側166よりも多くのばね部材34の列36を有した、縦方向に長いばね配列136を備えている。このように、このハーネスは心臓の左側よりも心臓の右側において高く延びている。人間の心臓の解剖学的な構造のために、左心房よりも右心房の方が心臓の頂部からより延びている。図15に示される心臓ハーネス130は、心房が内側に湾曲し始める右心房の一番上の部分のあたりにフィットし、かつ左心房の一番上の部分のあたりにフィットする。このように、ハーネス130はより良好にフィットし、ハーネスの右側が左側と同様に構成した場合よりも心臓上にしっかりと保持される。
図15に示されているハーネス130は、ばね部材34が互いに重なり合わないように構成されている。このように、ばね部材34の曲げの繰り返しおよび相対運動によるハーネスの摩耗が回避される。
先に簡潔に議論したように、図15の心臓ハーネス130は誘電体コーティングを有している。この誘電体コーティングは、除細動器パドルによって付加された電界が金属製のハーネスに伝わることを防止するように構成されている。このように、電界はハーネスによってほとんどあるいは全く減少させられることなく心臓を通過する。
図示した実施形態においては、誘電体コーティングがシリコーンゴムから成っている。ハーネスに誘電材料を塗布するために様々な材料および方法を用いることができることは、理解されるべきである。例えば、一つの実施形態においては、エッチングされたハーネスが、Union Carbideから入手可能な誘電ポリマーであるパリレンの層で覆われる。他の許容できる材料には、様々なポリマー等と同様に、シリコーンゴム、ウレタンおよびセラミックが含まれる。浸漬および吹付けのような様々な方法によってエッチングされたハーネスに材料を付加することができる。
一つの実施形態によると、心臓ハーネスは、好ましくは誘電材料で覆われる前に所望の形状に形成される。例えば、一つの実施形態において、ニチノール製のワイヤーが好ましくは最初に処理され、かつ所望のばね部材構造の形状記憶を生じさせるために形付けられる。次いで、シリコンチューブがワイヤー上に引っ張られる。それから、ワイヤーはその形状記憶の形状に戻される。他の実施形態においては、ニチノール製のワイヤーが絶縁材料によって浸漬被覆される。ワイヤーを絶縁するための好ましい方法は、図28A〜図29Bを参照しつつ以下に詳述する。
他の実施形態においては、ハーネスが、柔軟な誘電材料の押出チューブをハーネス上に引っ張ることによって電気的に絶縁される。さらなる実施形態においては、柔軟で伸長可能な誘電材料の層の間にハーネスを効果的にサンドイッチするために、もう一つの柔軟な誘電体チューブがハーネスの反対側に配設される。ハーネスを介して心臓へと電界を伝えるために、誘電材料に隙間を形成することができる。
図18は、心臓壁の張力を減少させるための、他の実施形態の心臓ハーネス170を示している。この心臓ハーネス170は、模擬的な心臓30上に配設された状態で示されている。図示したように、このハーネス170は心臓の底部134から頂部132へと縦方向に延びている。ハーネス170は、このハーネスが円周方向に心臓を囲むように互いに取り付けられた、複数のばね配列150を備えている。図18に示されているハーネスのばね配列150は、図17に示されているばね配列150と実質的に同様である。このように、各ばね配列は、複数のばね要素あるいは部材34、複数の細長い部分140(図15〜図16Bを参照見る)、および複数の縦方向のばね部材156を有している。さらにまた、図18に示されている各ばね配列150は、全般的にジクザグ形状であり(図16A〜図16B)、複数のザグ部分によって相互に接続された複数のジグ部分を有している。ジグ部分のザグ部分との相互接続は複数の別々の場所を有しており、それによって各ばね配列他のばね配列に取り付けられている。
図18に示したように、各ばね配列150は、細長いコイル172によって隣接するばね配列に取り付けられている。図示した実施形態においては、ばね配列の細長い部分140がコイル172の巻きによって囲まれるように、細長いコイル172が2つの隣接するばね配列150上にそれぞれ巻き付けられている。各ばね配列が誘電材料160で覆われているので、各ばね配列150は、ハーネス170における他のばね配列およびコイル172から電気的に絶縁されている。この構造は、ハーネスの円周方向に電気的な連続性が無いことを確実なものにしている。したがって、患者の心臓上に配置されているハーネス170に除細動器パドルを取り付けても、パドル間に発生する電流がハーネスを通って心臓の周りに導かれることはない。その代わりに、電流が心臓を通過するので、除細動パドルの有効性がハーネスの存在によって無効とされることはない。
さらに他の実施形態においては、図18に描かれている心臓ハーネス170の細長いコイル172のうち、選択されたものが電子制御装置等に電気的に接続される。このように、これらのコイルを除細動器、ペースメーカー等の電極として用いることができる。
図19は、模擬的な心臓30の上に配設されたもう一つの実施形態の心臓ハーネス180を示している。図示のように、このハーネスは、心臓の底部152から頂部分154へと縦方向に延びている。このハーネス180は、このハーネスが心臓30を円周方向に取り囲むように互いに取り付けられた複数のばね配列182を備えている。図19に示したばね配列182は、図15および図16Bに示したばね配列136と同様なジグザグ構造を有している。したがって、各ばね配列182は、複数のばね部材34、複数の細長い部分140、および少なくとも一つの長手方向のばね部材156を備えている。
図19に示したように、各ばね配列182は、複数の非導電性コネクタ184によって、隣接するばね配列182に取り付けられている。図示の実施形態においては、各非導電性コネクタ184は、接着剤あるいは他の方法の接続によって隣接するばね配列182の細長い部分140に接続されている、ポリマーの層を備えている。好ましくは、各コネクタ184は、ハーネス180の弾性的な伸縮をばね配列182の特性によって全般的に制御するために、概ね非弾性的であるか或いは比較的低い弾性を有している。非導電性コネクタ184を、それらには限定されないがポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ナイロン、四フッ化ポリエチレンおよびePTFEのような任意の医療グレードポリマーから構成することも考えられる。もちろん、追加の実施形態においては、コネクタ184の少なくともいくつかを、ハーネス180によって心臓30に負荷される緩やかな円周方向の力の一因となる弾性材料から形成することができる。
引き続いて図19を参照すると、非導電性コネクタ184は隣接するばね配列182の間の隙間186を画成している。このように、各ばね配列182は、この隙間186によってハーネス180の他のばね配列182から電気的に絶縁される。この構造は、ハーネス180の円周方向にいかなる電気的連続性ももたらさない。したがって、患者の心臓上に配置されているハーネスに除細動器パドルを取り付けても、パドルの間に発生する電流はハーネスを通って心臓の周りに導かれることはない。その代わりに、電流が心臓を通過し、かつ除細動パドルの有効性がハーネスの存在によって無効とされることはない。
図19に示されている実施形態のハーネス180においては、ばね配列182が誘電材料で被覆されていない。しかしながら、心臓の周りにおけるあらゆる電気的な連続性を減少させるために、ばね配列182のばねの一部あるいは全てを誘電体で被覆できることは理解されるべきである。
図20は、心臓壁の張力を減少させるため他の実施形態の心臓ハーネス190を示している。この心臓ハーネス190は、患者の心臓を円周方向に取り囲むとともに底端52から頂端56へと縦方向に延びるように構成されている。図20のハーネスは、第1の部分192と第2の部分194を備えている。
第1の部分192は、第2の部分194よりも心臓の頂部に近く配設されるように構成されており、かつ複数のばね配列196を備えている。図20に示した第1の部分192のばね配列196は、図15および図16Bに示した配列136と類似点を共有している。すなわち、第1の部分192の各ばね配列196は、複数の細長い部分140に相互接続されている複数のばね部材34を備えている。さらにまた、第1の部分の各ばね配列196は全般的にジグザグ形状であり、複数の第2の湾曲部分144に相互接続された複数の第1の湾曲部分142を備えている。
図20に示したように、第1の部分のばね配列196の細長い部分140は、接着剤、シリコーンゴムあるいは他の類似した材料のような非導電性の結合198によって、隣接するばね配列196の対応する細長い部分140に取り付けられている。図示の実施形態においては、細長い部分140の各組の間に誘電体の層198が配設されるように、細長い部分140は互いに取り付けられている。また、各ばね配列196は誘電体コーティングで被覆されている。このように、各ばね配列196はハーネスの他のばね配列から電気的に絶縁され、ハーネス190の第1の部分192の周りには電気的な連続性が存在しない。
引き続いて図20を参照すると、心臓ハーネス190の第2の部分194は、縦方向に互いに隣接して配設された円周方向に延びる複数のリング200を備えている。各リング200は、誘電材料によって被覆された、複数の相互に連結されたばね要素あるいは部材34を有している。図20に示したばね部材34は、図2Aおよび図2Bを参照して上述したばね部材34と実質的と同様である。複数の非導電性コネクタ202は、隣接するリング200を相互に接続し、かつハーネス190の第2の部分194および第1の部分192を相互に接続している。好ましくは、非導電性コネクタ202は、シリコーンゴムあるいは他の類似した材料のような、半従順な(セミコンプライアント)材料から形成される。より好ましくは、コネクタ202は、誘電体コーティングと同じ材料から形成される。
一つの実施形態において、各リング200は、そのいくつかが図21に描かれているばね部材の細長い列204を最初に形成し、次いで図20に示した環状の構成200を形成するために列204の対向端部を結合することによって形成される。結果として得られるリング200が患者の心臓の解剖学的構造に合わせて寸法決めされるように、細長い列204の長さが選択されることは理解される。より詳しくは、いくつかのリング200は、他よりも多くのばね部材34を有する。
次に図22を参照すると、好ましくは、円周方向に延びている各リング200の対向する端部206は、互いを結合接続部208によって互いに取り付けられている。図示の実施形態において、各結合接続208は、その内部にリング200の対向端部206が挿入される、小さな管部分210を有している。この管状部分210は、ハーネスを心臓上に配置した後にリングの対向端部206が互いに分離することを防止する役割を果たす。好ましくは、各チューブ部分210は、リングの端部206がその内部に配置された後に、シリコーンあるいは他の類似した材料のような誘電材料で充填される。
図20に示した実施形態において、第2の部分194のリング200は、第1の部分192の取り付けられた配列196よりも円周方向に硬く構成されている。このように、ハーネス190は、患者の心臓の底部をより堅固に把握する。この構造は、心臓上へのハーネスのしっかりとした固定を助ける。
リング200が誘電材料で被覆されており、かつ非導電性の材料によって相互に接続されているので、各リングが、ハーネスの第1の部分192と同様にハーネス190の第2の部分194の他のリングから電気的に絶縁されることは理解される。この構造は、ハーネス190の円周方向あるいはハーネスを横切る縦方向のいずれかにおいて、電気的な連続性が存在しないことを確実なものとする。このように、患者の心臓上に配置されているハーネスに除細動器パドルが付加されるときに、パドルの間に発生した電流はハーネスを通って心臓の周りに導かれるのではなく、心臓を貫通して移動する。したがって、除細動パドルの有効性がハーネスの存在によって無効とされることはない。
さらに他の実施形態においては、第1の部分192における2つあるいはそれ以上のばね配列196が誘電体によって被覆されず、選択的に配列196を帯電させるように構成された制御装置に接続される。このようにして、配列196は、除細動器あるいはペースメーカー等の電極として機能する。少なくとも1組の被覆されていない電極配列は、好ましくは、誘電的に被覆された配列によって互いに絶縁される。このように、電極配列の間に流れている電流は、ハーネスの残りの部分ではなく、心臓を通って流れるように強制される。
次に図23を参照すると、模式的に示されている心臓20上に配設された、他の実施形態の心臓ハーネス220が示されている。図示のように、心臓ハーネス220は、円周方向に心臓を取り囲むとともに心臓の底部134から頂部132へと縦方向に延びるように構成されている。ハーネス220は、縦方向に隣接して配設された、円周方向に延びる複数のリング220を備えている。各リング200は、誘電材料によって被覆された、相互に接続されている複数のばね部材34を有している。図23に示したばね部材34は、図2Aおよび図2Bを参照して上述したばね部材34と実質的に同様である。複数の非導電性のコネクタ202が、隣接するリング200を相互に接続している。非導電性コネクタ202は、隣接するリングの間に隙間を生じさせるために、リングに対して縦方向に向きを定められた長さを有している。好ましくは、非導電性コネクタは、シリコーンあるいは他の類似した材料のような、半従順な(セミコンプライアント)材料から形成される。
一つの実施形態において、各リング200は最初に、図21に示したように細長い素線36から成る。細長い素線はそれぞれ、上述したばね部材34の列204から構成されている。心臓ハーネス220を製造する間、細長い素線は、その対向端部を一体に結合するときに図23に示した環状の形状を呈するように、それぞれある長さに切断される。再び図22を参照すると、円周方向に延びているリング200の対向端部206は、結合接続部208によって互いに取り付けられている。
結果として得られるリング206が患者の心臓の解剖学的構造に合わせて寸法決めされるように、細長い素線36の長さが選択されることは理解される。より詳しくは、ハーネスの頂部における素線は、底部を形成するために用いられている素線と同じ長さではない。このように、ハーネスは、患者の心臓の形状に全般的にならうために、底部から頂部へと全般的にテーパ状である。他の実施形態において、ハーネスの底部におけるリング200bの直径は、隣接するリング200cの直径より小さい。この実施形態において、ハーネスは、底部と頂部との間の場所において最も大きい直径を有し、かつその場所から底部および頂部へとテーパ状である。好ましくは、最も直径が大きい場所は、頂端56よりも底端52に近い。素線の長さが、ばね部材の寸法と同様に、心臓ハーネス220の意図する寸法および/またはハーネスが患者の心臓に負荷することが意図されている圧縮力の大きさに基づいて選択できることは、考えられることである。
引き続いて図23を参照すると、ハーネス220の底部52の右側222は、リングには形成されずにハーネス220の円周方向の一部においてのみ延びる、相互に連結されたばね部材の素線224を有している。好ましくは、部分的な素線224は、この部分的な素線が引き伸ばされるような方法で隣接している完全なリングに接続される。このように、部分的な素線224は、図23において模擬されているように、右心房の上側部分を「カップ形にする」ために内側に曲がる。
リング200が誘電材料で被覆され、かつ非導電性材料202によって相互に接続されているので、各リングはハーネスの他のリングから電気的に絶縁されることは理解される。このように、ハーネス220の円周方向あるいはハーネスに沿った縦方向のいずれにおいても、電気的な連続性は存在しない。したがって、患者の心臓上に配置されているハーネスに除細動器パドルを取り付けても、パドル間に流れる電流は、ハーネスを通って心臓の周りに導かれることなく心臓を通過する。その結果、除細動パドルの有効性がハーネスの存在によって無効とされることはない。
さらに他の実施形態において、第1および第2の部分192、194を有している実施形態は、図20に描かれている実施形態のハーネス190のように、図23を参照してまさに議論したように少なくとも一つの部分的な素線224をさらに有している。次に図24を参照すると、心臓ハーネス230の実施形態が模式的に示されているが、2つの部分的な素線224のうちの1つが誘電材料によって被覆されておらず、制御装置232に電気的に接続されている。同様に、ばね配列236のうちの2つが制御装置232に接続され、かつ心臓とは電気的に絶縁されていない。このように、被覆されていない部分的な素線234および被覆されていないばね配列236は、除細動器あるいはペースメーカー用の電極部材として機能する。一つの実施形態によると、制御装置232は、除細動を容易にするために、電極234、236の間に概ね三角形の電界238を発生させるように電極部材234、236を励磁する。
次に図25を参照すると、他の実施形態のマルチパネル心臓ハーネス250が、マルチパネルハーネス設計の汎用性を示すために模式的に示されている。いくつかのばねヒンジパネルDがハーネス250の周りで円周方向に配設されているが、それらの間に配置されている非導電性パネルE1によって互いに分離されている。第2のばねヒンジパネルD2のいくつかが、ハーネスの周りで円周方向に配設されている。これらの第2のばねヒンジパネルは、それらの間に配設されている第2の非導電性パネルE2によって、互いに間隔が開けられている。これと同様に、第3のばねヒンジパネルD3のいくつかが、ハーネス250の周りで円周方向に配設されているが、それらの間で間隔が開けられている第2の非導電性パネルE2によって互いに電気的に絶縁されている。
図25に示したように、第1、第2および第3のばねヒンジパネルD1、D2、D3は、互いに縦方向に整列しているが、それらの間に配設されているさらなる非導電性パネルF、Gによって、互いに縦方向に電気的に絶縁されている。例えば、いくつかの非導電性パネルFが、隣接する第2および第3のばねヒンジパネルD2、D3の間に配設されている。非導電性パネルGが、ハーネス250の周りで円周方向の全体にわたって延びている。この円周方向の非導電性パネルGはまた、第1および第2のばねヒンジパネルD1,D2の間で縦方向に配設されている。
図25に示した実施形態は、ハーネス250の周りの円周方向およびハーネスの一端から他端に至る縦方向の両方において、電流の流れを中断させるように構成されている。上述した実施形態のように、非導電性パネルは、多くの異なるタイプの材料から作ることができる。一つの実施形態において、円周方向の非導電性パネルGは、弾性材料から作られる他の実施形態において、パネルGは、ハーネスが円周方向に伸長できるようにするために、折りたたまれあるいは一緒に束ねられる、非弾性的であるが柔軟な材料から作られる。さらに、非導電性のパネルF、Gを、特性が異なっている異なる材料から形成できることは理解されるべきである。例えば、パネルGは、パネルFよりも弾性的とすることができる。これと同様に、ばねヒンジパネルD1、D2、D3の少なくともいくつかは、異なる弾性を呈することができる。
さらに他の実施形態においては、ばねヒンジパネルがニチノールチューブから形成される。チューブの選択した位置に孔が貫設されている。チューブは、例えば約0.5ミリメートルよりも小さい、きわめて小さい直径を有する。上述したように、時には、患者の心臓を監視しかつ刺激するために、ペースメーカーのような移植可能な医療装置が有効である。そのようなペースメーカーは、典型的に、心臓壁の一部に配置される電気的な導線を有している。時には、瘢痕組織が導線の周りに生じることがある。瘢痕組織は、心臓機能へのマイナスの影響を有し、かつ導線によって供給される電荷の有効性を減少させる。したがって、ペースメーカーの導線の周りにおける瘢痕組織の形成の減少が望まれる。瘢痕組織を減少させる1つの方法は、導線に隣接する組織にステロイドのような薬物を供給することである。本実施形態においては、チューブを貫通する開口がペースメーカーの導線あるいは他の移植可能な医療装置の近傍にあるいは隣接して配設されるように、少なくとも部分的に小径チューブから構成されるハーネスが配置される。チューブは、ステロイドのような薬物の中で供給源に取り付けられる。薬物は、瘢痕組織の蓄積が予想される部位へとチューブによって供給される。加えて、チューブの小さい直径は、望ましい結果を達成するために時間が経つのに合わせて薬物を極めてきわめてゆっくりと供給するように規定することができる。
図26は、模擬された心臓30上に配設されたもう一つのの実施形態の心臓ハーネス260を示している。図示のように、心臓ハーネス260は、心臓を円周方向に囲むとともに心臓38の底部134から頂部132へと縦方向に延びるように構成されている。ハーネス260は、円周方向に延びる複数のリング262を備えている。各リング262は、誘電材料264で被覆されている、相互に連結された複数のばね部材34から成っている。図26に示されているばね部材34は、図2Aおよび図2Bを参照しつつ上述したばね部材34と実質的に同様である。複数の非導電性コネクタ266が隣接するリング262を相互に接続している。非導電性コネクタ266は、ばね部材34を被覆している誘電材料264から形成されている。
一つの実施形態においては、図21Aを参照しつつ上述したように、各リング262は最初は細長い素線36から成っている。細長い素線は、上述した一連のばね部材204から成っている。心臓ハーネス260を製造する間、細長い素線は、細長い素線の対向端部を一緒に固定するときに細長い素線が図26に示した環状の形状を呈するように、それぞれある長さに切断される。細長い素線36の長さは、結果として得られるリング262が患者の心臓の解剖学的構造に合わせた寸法となるように選択される。一つの実施形態において、素線の長さは、ばね部材の寸法と同様に、心臓ハーネス220の意図する寸法および/またはハーネスが患者の心臓に負荷することが意図されている圧縮力の大きさに基づいて選択される。
細長い素線が図12に示されている環状の形状に形成されると、リング262は誘電材料264によって被覆される。誘電体の被覆は、除細動器パドルによって付加された電流がハーネスのリングによって伝えられることを防止する。このように、電流は、ハーネスによってほとんどあるいは全く減少されることなしに心臓を通過する。
ハーネスを誘電材料で被覆するために、様々な材料および方法を用いることができる。図示の実施形態では、リングがシリコーンゴムで被覆される。他の許容できる材料には、様々なポリマー等と同様に、パリレン、ウレタンおよびセラミックが含まれる。この材料は、浸漬被覆および噴霧あるいは他の適切な方法のような、様々な方法によってハーネスに付加することができる。
図示の実施形態では、リング262がマンドレル上に配置されて誘電材料264で被覆される。そのようなマンドレルが、結果として得られる環状の構造が人間の心臓の解剖学的構造に合わせた寸法となるように構成された外側表面を有することは予想される。次いで、過剰な誘電材料264は、誘電材料の形状が概ねばね部材の形状にならうように、心臓ハーネスから取り除かれる。図12に示したように、この実施形態においては、隣接するリング262の間に非導電性コネクタ266を供給するために、隣接するリングのいくつかのばね部材の間に過剰な誘電材料が手をつけられないまま残される。過剰な誘電材料は、メス、レーザー、ウォータジェット等のような任意の切削工具を用いることによりハーネスから取り除くことができる。
結合接続部272は、円周方向に延びているリング262の対向端部270を接合する。次に図27を参照すると、好ましくは誘電体の被覆264を構成している材料がリングの対向端部270を固定する。他の実施形態において、各リングの対向端部270は、誘電体の被覆264をハーネスに付加する前に、シリコーンあるいは他の類似の材料を付加することによってさらに固定することもできる。また、対向端部は溶接し、ハンダ付けし、接着し、あるいは他の手段によって一体に保持することができる。さらに他の実施形態において、結合接続部は、誘電体シートをハーネスに付加する前にその内部にリングの対向端部が挿入される、小さな管部分から構成することができる。
ここで、図28A〜図29Bを参照し、心臓ハーネスを製造する方法について説明する。この方法は全般的に、金属製のワイヤを形成し、次いでこのワイヤーを電気絶縁材料で被覆することから成る。図28Aおよび図28Bの実施形態において、ニチノール製のワイヤーは、ハーネス部分282、292および先頭部分284、294から成る「記憶された」形状280、290を呈するように、最初に処理されかつ形付けられる。ハーネス部分282、292は、図28Aに示されているばね配列282あるいは図28Bに示されている細長い素線292のような、予め定められた形状に配置される複数のばね部材34から構成される。一つの実施形態においては、予め定められた形状に保持されている間に、ハーネス部分282、292は形状記憶を確立する適切な温度においてヒートセットされる。次いで、ワイヤーは従来技術において周知の標準的な方法によって電解研磨される。図28Aおよび図28Bに示したように、ワイヤーは、そのハーネス部分282、292の一端にリーダー部分284、294が配置されるように形成される。
ワイヤーのハーネス部分が上述した通りに形成されると、ワイヤーはそれから電気絶縁材料によって被覆される。一つの実施形態においては、誘電材料製のチューブが後述するようにワイヤー上に引っ張られる。好ましくは、チューブはシリコーンゴから形成される。チューブの内径がチューブとワイヤーとの間の締めつけレベルを決定することは理解される。一つの実施形態において、ワイヤの直径は約0.012インチであり、約0.012インチの内径を有しているシリコーンチューブが比較的きつい嵌合をもたらす。他の実施形態において、ワイヤーの直径は約0.012インチであり、約0.020インチの内径を有しているシリコーンチューブは比較的ゆるい嵌合をもたらす。ワイヤーの直径より小さい内径を有するシリコーンチューブは、滑りばめを得るために用いられる。好ましい実施形態においては、Nusil MED 4755の商標で販売されているシリコンチューブが用いられる。
図29Aおよび図29Bは、シリコーンゴムチューブ302をハーネス部分282上に引っ張るための装置300および方法を示している。例証のために、図28Bの素線部分290は、図29Aおよび図29Bの装置300に描かれている。この装置300は、ハーネス部分292の一端がその内部に固定されるクランプ304を備えている。素線部分290のリーダー部分294は、好ましくは自由である。圧力源306は、好ましくは約5気圧より低く、より好ましくは約1〜2気圧の実質的に一定の圧力下で溶剤308を供給する。圧力源306は、Y字形のアダプタ312から成るコネクタ310に溶剤308を供給する。溶剤はY分岐の一方314に供給され、Y分岐の他方316はTouhy borstバルブのような圧縮バルブを有している。好ましくは、中空ニードル320がY字形アダプタ312の底部322から延びている。
図29Aを詳細に参照すると、好ましくはシリコーンチューブ302が、中空ニードル320の外径上に糸通しされる。このように、溶剤308はニードル320を介してチューブ302に供給される。一つの実施形態において、溶剤は、主としてワイヤー上におけるチューブのスライドを容易にする潤滑油から成る。好ましくは、潤滑油は、DOW OS−10、イソプロピルアルコール(IPA)、あるいは他の相似の物質から成る。他の実施形態において、溶剤は、ワイヤー上におけるチューブのスライドを容易にするために主としてチューブの内径を増大させる物質から成る。このような実施形態において、溶剤は、好ましくはヘキサン、ヘプタン、キシレン等から成る。
引き続いて図29Aを参照すると、溶剤がシリコーンチューブ302に流入して通過しているときに、リーダー部分294の自由端をチューブ302内に糸通しし、かつリーダー部分の全体がチューブ内に配設されるまでチューブ302をリーダー部分292上で前進させる。次に図29Bを参照すると、リーダー部分292が完全にチューブ302内に前進したときに、リーダー部分292は中空ニードル320およびY字形アダプタのTouhy borstバルブ316に糸通しされる。次いで、リーダー部分292の自由端324は所定の場所に固定される。
ばね要素34が定める湾曲した通路により、ばね要素34を変形させることなしにチューブ302をハーネス部分292上でスライドさせることは困難であり得る。しかしながら、一つの実施形態においては、溶剤の助けにより、ばね部材を実質的に引き伸ばさないように注意しつつチューブ302をハーネス部分292上に引っ張る。一つの実施形態において、ワイヤー290は真っ直ぐに引っ張られ、クランプ304間の所定位置にタイトに保持される。このように、ハーネス部分292上にチューブ302を前進させることは極めて容易である。図29Bに示したように、ハーネス部分のばね要素34が実質的に真っ直ぐになるからである。ハーネス部分292上にチューブが完全に配設されて、クランプ304が解除されると、ニチノールの形状記憶および超弾性の特性により、ハーネス部分292は実質的にその形状記憶構造に戻る。
さらに他の実施形態によると、リーダー294の自由端324が固定されたときに、ハーネス部分292のばね要素34が部分的に変形するが真っ直ぐに引き伸ばさないように、ワイヤーの全体を引き伸ばす。このようにして、ハーネス部分のばね要素34上にチューブをスライドさせることは比較的容易になるが、その予め形成された記憶形状を損なうほどにはばね要素は変形しない。この実施形態においては、チューブを所定位置にスライドさせる間に、ばね要素の変形をできる限り小さくするように注意を払う。
これらの実施形態においては、チューブがワイヤーの端部に到達してハーネス部分292の全体を覆うと、加圧した溶剤308の供給を停止して溶剤供給装置306を取り除く。ワイヤーの端部をクランプ304から取り外し、リーダー部分294をハーネス部分292から切り取る。ハーネス部分は実質的に記憶している形状を呈し、心臓ハーネスへとさらに形成する準備が整う。
チューブとワイヤーとの間に存在し得る局部的な応力を取り除くために、好ましくはチューブとワイヤーの組合せを低次の振動にさらし、チューブが弛緩してワイヤー上で弛緩状態に収縮することを助ける。好ましい実施形態において、チューブとワイヤーの組合せは、この組み合わせを超音波で振動させる超音波洗浄器によって処理される。そのような振動は「微動」と称することができるが、チューブとワイヤーが互いに平衡した状態の達成を助ける。このように、チューブをワイヤー上で前進させるときに形成された局部的な応力は緩められる。
いくつかの好ましい実施形態および実例との関連において本発明を開示してきたが、本発明が具体的に開示された実施形態を越えて他の実施形態へと広がり、および/または本発明および明らかな変更およびその均等物を用いることは当業者がよく理解するところである。加えて、本発明の多数の変形例を詳細に示しかつ説明してきたが、本発明の範囲内にある他の変更は、この開示に基づいて当業者には直ちに明らかとなる。実施形態の具体的な特徴および態様の様々な組合せあるいはサブコンビネーションをなすことも考えられるが、それもまた本発明の範囲に含まれる。したがって、開示された発明の異なる態様を形成するために、開示された実施形態の様々な特徴および態様を互いに組み合わせあるいは置換することができることは言うまでもない。このように、本願明細書に開示された本発明の範囲が上述した特定の実施形態によっては限定されず、以下の請求の範囲を公正に読むことによってのみ決定されるべきことが意図されている。
その上に配置された心臓ハーネスを有する心臓の模式図。 図2A〜2Bは、弛緩した状態のばねヒンジおよび張力下らあるばねヒンジを示す図。 平坦な材料シートから切断された心臓ハーネスの実施形態を示す図。 心臓の周りにフィットする形状に形成された図3の心臓ハーネスを示す図。 模式的に示した心臓の所定位置にある他の実施形態の心臓ハーネスを示す図。 心臓にフィットさせるべく形成する前の平坦な状態にある、図5の実施形態の心臓ハーネスを示す図。 心臓の頂点に向かうように見た状態で図5の構造を示す図。 他の実施形態の心臓ハーネスを模式的に示す図。 さらに他の実施形態の心臓ハーネスの一部を模式的に示す図。 複数パネル心臓ハーネスを模式的に示す図。 さらに他の心臓ハーネスの実施形態の一部を示す図。 図11のハーネスの要部拡大図。 さらに他の実施形態の心臓ハーネスの一部を示す図。 さらに他の実施形態の複数パネル心臓ハーネスの一部を示す図。 模式的に示す心臓上に配設された、他の実施形態の心臓ハーネスを模式的に示す図。 図16Aは図15の心臓ハーネスのばね配列を機能的に示す図、図16Bはその上に重ねられた図16Aの機能的に示す図と共に図15の心臓ハーネスのばね配列の一部を示す図。 心臓ハーネスに関連して使用する他の実施形態のばねヒンジ配列を模式的に示す図。 図17のばね配列のいくつかを利用する、模式的に示す心臓上に配設された他の実施形態の心臓ハーネスを模的に示す図。 模式的に示す心臓上に配設された、さらに他の実施形態の心臓ハーネスを模式的に示す図。 さらに他の実施形態の心臓ハーネスを模式的に示す図。 ハーネスに形成される前のばねヒンジのいくつかの条片あるいは列を示す図。 ばねヒンジの素線の対向する端部を接続する結合接続の一実施形態を示す図。 模式的に示す心臓上に配設された、さらに他の実施形態の心臓ハーネスを模式的に示す図。 制御装置に接続されたいくつかの電極を有する心臓ハーネスを模式的に示す図。 複数のパネルを有した心臓ハーネスのさらに他の実施形態を模式的に示す図。 模式的に示す心臓に配設された、さらに他の実施形態の心臓ハーネスを示す図。 図26の要部拡大図。 図28Aはばねヒンジ配列の実施形態を示す図、図28Bはばねヒンジの素線の実施形態を示す図。 図29Aは図28Bの素線上にチューブを引張るプロセスの間における素線上にチューブを引張る装置を示す図、図29Bは素線上にチューブを引張るプロセスがさらに進行した状態において図29Aの構成を示す図。

Claims (53)

  1. 患者の心臓の周りにフィットするように構成された心臓ハーネスであって、
    第1の材料から作られる第1のパネルと、
    前記第1の材料とは異なる第2の材料から作られる第2のパネルと、を備え、
    前記第1および第2のパネルが互いに隣接して配置されている、心臓ハーネス。
  2. このハーネスは、縦方向の軸線を有しており、かつ縦方向に互いに対向する第1の端部および第2の端部をさらに備え、
    前記第2のパネルよりも前記第1のパネルが前記第1の端部に近くなるように、前記第1および第2のパネルが互いに隣接している、請求項1に記載の心臓ハーネス。
  3. このハーネスは、縦方向の軸線を有しており、かつ縦方向に互いに対向する第1の端部および第2の端部をさらに備え、
    このハーネスは前記第1および第2の端部の間で前記縦方向の軸線の周りで円周方向に延びている、請求項1に記載の心臓ハーネス。
  4. 前記パネルのうちの少なくとも1つが、患者の心臓の電気活性を検出するように構成された少なくとも1つのセンサを有している、請求項3に記載の心臓ハーネス。
  5. 前記パネルのうちの少なくとも1つが、患者の心臓の表面に電荷を供給するように構成された少なくとも一つの電極を有している、請求項3に記載の心臓ハーネス。
  6. 前記第1のパネルは、このハーネスの第1の端部から第2の端部まで延びるが、前記ハーネスの円周方向についてはその一部においてのみ延びている、請求項3に記載の心臓ハーネス。
  7. 前記第2のパネルは、このハーネスの前記第1の端部から第2の端部まで延びるが、このハーネスの円周方向についてはその一部においてのみ延びている、請求項6に記載の心臓ハーネス。
  8. 前記第1のパネルが導電性であり、前記第2のパネルが概ね非導電性である、請求項1に記載の心臓ハーネス。
  9. 前記第1のパネルが、このハーネスの円周方向に概ね追従する方向において伸長しかつ収縮するように構成されたばね部材を有している、請求項8に記載の心臓ハーネス。
  10. 前記第2の材料が実質的に非弾性的である、請求項9に記載の心臓ハーネス。
  11. 前記第2のパネルが概ね柔軟である、請求項9に記載の心臓ハーネス。
  12. 前記第2のパネルは、このハーネスの円周方向に概ね追従する方向においては概ね非弾性的であるが、縦方向においては概ね弾性的である、請求項11に記載の心臓ハーネス。
  13. このハーネスが、複数の第1のパネルおよび複数の第2のパネルを備え、前記第1のパネルがそれぞれ前記第2のパネルに隣接して配設されている、請求項8に記載の心臓ハーネス。
  14. 前記第2のパネルが、隣接する前記第1のパネルの間で横断方向に延びる少なくとも一つの硬い棒を有している、請求項13に記載の心臓ハーネス。
  15. 前記第2のパネルが、ヒンジ式の接続部を介して前記第1のパネルに接続されている、請求項8に記載の心臓ハーネス。
  16. 前記第1のパネルが一連のハトメを有しており、前記第1のパネルを前記第2のパネルに接続するために前記ハトメに糸が挿通されている、請求項8に記載の心臓ハーネス。
  17. 患者の心臓の周りにフィットするように構成された心臓ハーネスであって、複数の導電性のパネルを備え、各パネルは、前記導電性のパネルの間に電気的な連続性がないように、隣接するパネルに対して間隔を開けて配設されている、心臓ハーネス。
  18. 非導電性のパネルが、2つの隣接する導電性のパネルの間に配設されている、請求項17に記載の心臓ハーネス。
  19. 心臓ハーネスを製造する方法であって、
    導電性材料の平板を供給する段階と、
    前記導電性の材料をエッチングして少なくとも1つのばね部材を取り出す段階と、
    前記エッチングしたばね部材を誘電材料で被覆する段階と、
    を備えた方法。
  20. 患者の心臓の周りにフィットするように構成された心臓ハーネスであって、
    底端、頂端、右側部分および左側部分を備え、
    前記右側部分は、患者の心臓の概ね右側に隣接して配置されるように構成され、
    前記左側部分は、患者の心臓の概ね左側に隣接して配置されるように構成され、
    前記右側部分における前記頂端と前記底端との間の距離が、前記左側部分における前記頂端と前記底端との間の距離より大きい、心臓ハーネス。
  21. このハーネスは、このハーネスの円周方向において伸長しかつ収縮するように構成された連続的に相互接続されているばねヒンジの複数の列を備え、このハーネスの前記左側部分よりもこのハーネスの前記右側部分に多くの列がある、請求項20に記載の心臓ハーネス。
  22. このハーネスの前記右側部分にある1つ若しくは複数の列が、このハーネスの円周方向の一部にのみ配設されている、請求項21に記載の心臓ハーネス。
  23. 患者の心臓の周りにフィットするように構成された心臓ハーネスであって、
    このハーネスは、導電性の材料から成る相互に接続された複数のばね部材を備え、
    前記ばね部材の少なくともいくつかが誘電材料によって他のばね部材に接続され、これにより該誘電材料により接続されたばね部材が実質的に互いに電気的に絶縁されている、心臓ハーネス。
  24. 患者の心臓の周りにフィットするように構成された心臓ハーネスであって、
    このハーネスは導電性の材料から成り、少なくとも心臓の組織を前記導電性の材料から電気的に絶縁するために、前記導電性の材料が誘電体コーティングで被覆されている、心臓ハーネス。
  25. 前記導電性の材料は、このハーネスの全体が電気的に絶縁されるように、誘電体コーティングで完全に被覆されている、請求項24に記載の心臓ハーネス。
  26. このハーネスがシリコーンゴムで被覆されている、請求項24に記載の心臓ハーネス。
  27. このハーネスがシリコーンゴムで被覆されている、請求項24に記載の心臓ハーネス。
  28. 前記誘電体コーティングがエラストマから成る、請求項24に記載の心臓ハーネス。
  29. 前記導電性の材料が、複数の前記ヒンジ部材に形成されるワイヤーから成る、請求項24に記載の心臓ハーネス。
  30. 心臓ハーネスを製造する方法であって、
    金属製のワイヤを供給する段階と、
    前記ワイヤーを誘電材料で被覆する段階と、
    前記ワイヤを複数の前記ばね部材に形成する段階と、
    を備えた方法。
  31. 前記被覆する段階が、チューブ内に流体を導入し、前記ワイヤ上に前記チューブをスライドさせることを含んでいる、請求項30に記載の方法。
  32. 前記の導入が、溶剤を導入することを含んでいる、請求項31に記載の方法。
  33. 前記のスライドが、前記ワイヤーの先頭部分の上に前記チューブをスライドさせるとともに、前記ワイヤーのリーダー部分から、第1の形状に整えられた前記ばね部材より成るハーネス部分へと前記チューブをスライドさせることを含んでいる、請求項31に記載の方法。
  34. 前記ハーネス部分上へのスライドが、前記ワイヤーのハーネス部分を真っ直ぐにすることによって前記ばね部材の形状を変化させることを含み、
    この方法が更に、実質的に前記第1の形状へと前記ばね部材の形状を実質的に戻すことを含んでいる、請求項33に記載の方法。
  35. 前記誘電材料がシリコーンから成る、請求項30に記載の方法。
  36. 前記ワイヤーが、前記誘電材料で被覆される前に前記ばね部材に形成される、請求項30に記載の方法。
  37. 前記被覆する段階が、前記ワイヤーが前記誘電材料によって絶縁されるように前記ワイヤーに誘電材料を付加し、前記誘電材料の形状が概ね前記ばね部材の形状にならうように前記ワイヤーから前記誘電材料の過剰な部分を取り除くことを含んでいる、請求項36に記載の方法。
  38. 前記の取り除くことが、前記誘電材料のレーザー切断を含んでいる、請求項37に記載の方法。
  39. 前記誘電材料がシリコーンから成る、請求項37に記載の方法。
  40. 前記ワイヤーは、複数の前記ばね部材に形成される前に前記誘電材料で被覆される、請求項30に記載の方法。
  41. 心臓ハーネスを製造する方法であって、
    導電性材料の平板を供給する段階と、
    前記導電性の材料をエッチングして少なくとも一つのばね部材を取り出す段階と、
    前記エッチングしたばね部材を誘電材料で被覆する段階と、
    を備えた方法。
  42. 前記被覆する段階が、前記エッチングしたばね部材が誘電材料によって絶縁されるように前記エッチングしたばね部材に誘電材料を付加すること、並びに、前記誘電材料の形状が前記ばね部材の形状に概ねならうように前記エッチングしたばね部材から過剰な誘電材料を取り除くことを含んでいる、請求項41に記載の方法。
  43. 前記の取り除くことが、前記誘電材料のレーザー切断を含んでいる、請求項42に記載の方法。
  44. 前記誘電材料がシリコーンから成る、請求項42に記載の方法。
  45. 患者の心臓を円周方向に取り囲むとともに前記心臓の頂部から底部へと縦方向に延びる心臓ハーネスであって、
    第1の部分および第2の部分を備え、
    前記第1の部分は、前記第2の部分よりも前記心臓の頂部に近く配設されるように構成されており、
    前記第1の部分は、前記ハーネスの円周方向の電気伝導を防止するためにそれぞれの長手方向の側縁に沿って互いに電気的に絶縁された、相互に連結された複数のパネルを有しており、
    前記第2の部分は、前記第1の部分から電気的に絶縁されている、心臓ハーネス。
  46. 前記第2の部分は、相互に連結された複数のばね要素から成る円周方向に延びる複数のリングを有しており、前記リングが互いに電気的に絶縁されている、請求項45に記載の心臓ハーネス。
  47. 前記第1部分は、少なくとも一つの非導電性コネクタによって前記第2の部分に接続されている、請求項45に記載の心臓ハーネス。
  48. 前記第1および第2の部分は誘電材料で被覆されており、前記少なくとも一つの非導電性コネクタが誘電材料から成る、請求項47に記載の心臓ハーネス。
  49. 第1のばね配列および第2のばね配列を備え、
    各ばね配列は、全般的にジグザグ形状となるように複数の第2の湾曲部分に相互接続された複数の第1の湾曲部分を有しており、
    前記第1の湾曲部分および第2の湾曲部分は、相互に接続された複数のばね要素をそれぞれ具備しており、
    前記第1および第2のばね配列は、第1の湾曲部分と第2の湾曲部分との相互接続部に対応する複数の別々の部位において互いに接続されている、心臓ハーネス。
  50. 細長いコイルをさらに備え、前記コイルの1つ若しくは複数の巻きが、隣接する前記ばね配列の別々の部位の少なくともいくつかを取り囲んでいる、請求項49に記載の心臓ハーネス。
  51. 前記ばね配列が材料の単一片から形成されている、請求項49に記載の心臓ハーネス。
  52. 前記ばね配列が形状記憶材料から形成されている、請求項49に記載の心臓ハーネス。
  53. 患者の心臓の周りにフィットするように構成された心臓ハーネスであって、
    このハーネスは、導電性の材料から成る相互に接続された複数のばね部材を備えており、
    前記ばね部材の少なくともいくつかは、誘電材料によって他のばね部材に接続されており、これにより該誘電材料で接続された前記ばね部材が実質的に互いに電気的に絶縁されている、心臓ハーネス。
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