JP2005533818A - 抗菌薬としてのオキサゾリジノンのジフルオロチオアセトアミド - Google Patents

抗菌薬としてのオキサゾリジノンのジフルオロチオアセトアミド Download PDF

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ビー. ヘスター, ジュニア. ジャクソン
ジェイ. アダムス ウェイド
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スコット キャロル
エフ. ゴルデエヴ ミハイル
シングフ ウピンダー
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ファルマシア・アンド・アップジョン・カンパニー・エルエルシー
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Abstract

本発明は、新規抗菌薬としてのジフルオロチオアセトアミドオキサゾリジノン、およびグラム陽性およびグラム陰性細菌により引き起こされる感染症に対抗するための抗菌併用療法を記載する。

Description

本発明は、新規抗菌薬としてのジフルオロチオアセトアミドオキサゾリジノン、およびグラム陽性およびグラム陰性細菌により引き起こされる感染症に対抗するための抗菌併用療法を記述する。
チオアミドオキサゾリジノン抗菌薬は、多剤耐性ブドウ球菌および連鎖球菌などのグラム陽性好気性細菌、H. influenzaeおよびM. catarrahlisなどのグラム陰性好気性細菌およびバクテロイデス属およびクロストリジウム属菌種などの嫌気性細菌、Mycobacterium tuberculosisおよびMycobacterium aviumなどの抗酸性細菌などの数多くのヒトおよび動物病原体に対して広範な活性を有する新規合成抗菌薬のクラスである。
化学的化合物のクラスとしてのチオアミドオキサゾリジノンは、一般的に速やかに代謝される。いくつかの理由により、代謝が最小限である化合物が速やかに代謝される化合物よりも好まれることは、薬学の分野において周知である。典型的には、代謝の遅い化合物(活性成分)のクリアランスは代謝の速い化合物よりも低いため、その治療的血中レベルを維持することはより容易である。酵素レベルおよび活性におけるヒトの正常な変動からの影響がないので、代謝が遅い化合物についてのヒトにおける血中レベルはより予測可能である。代謝された化合物は毒性代謝物を生成することもあるのに対し、非代謝化合物は生成しない。
従って、最小限の代謝を有するチオアミドオキサゾリジノン抗菌薬の発見に対する要求がある。本発明のジフルオロチオアセトアミドオキサゾリジノンは、グラム陽性ヒトおよび動物病原体に対して強力な活性を有する。特に、これらの化合物はインビボにおける良好な安定性および非常に低い代謝速度を有することが予想外に発見されている。
米国特許第6,342,513号は、チオカルボニル官能基を有するオキサゾリジノン抗菌薬を開示する。
米国特許第6,281,210号は、ヒドロキシアセチルピペラジン官能基を有するオキサゾリジノンの安息香酸エステルを開示する。
米国特許第6,166,056号は、4〜6員複素環とのC−C結合を有するフェニルオキサゾリジノンを開示する。
国際公開番号WO01/58885は、ピペリジンアミド置換基を有するオキサゾリジンチオアミドを開示する。
国際公開番号WO01/46185は、スルホキシミン官能基を有するオキサゾリジノンを開示する。
米国特許第6,342,513号 米国特許第6,281,210号 米国特許第6,166,056号 国際公開番号WO01/58885 国際公開番号WO01/46185
本発明は式Iの新規オキサゾリジノン化合物
Figure 2005533818
または薬学的に許容できるその塩であって、式中
Rが−CH−または−CHCH−;
およびRが独立に−Hまたは−F;
Xが−N−または−CH−;
Yが−SO−,−SO−,または−SONR−;かつRが−Hまたは−C1−4アルキルである化合物を提供する。
さらに本発明は、薬学的に有効な量の式Iの化合物を単独でまたは他のグラム陽性抗菌剤と併用して、治療される哺乳類に対する投与を含む、グラム陽性細菌感染症を治療する方法を提供する。
さらに本発明は、少なくとも1つの他のグラム陰性抗菌剤と併用して、薬学的に有効な量の式Iの化合物の、治療される哺乳類に対する投与を含む、グラム陽性および陰性細菌感染症を治療する方法を提供する。
さらに本発明は、組成物が薬学的に有効な量の式Iの化合物および少なくとも1つの他のグラム陽性抗生物質を含む、グラム陽性細菌感染症を治療するための組成物を提供する。
さらに本発明は、組成物が薬学的に有効な量の式Iの化合物および少なくとも1つの他のグラム陰性抗生物質を含む、グラム陽性およびグラム陰性細菌感染症を治療するための組成物を提供する。
さらに本発明は、本発明の式Iの化合物を調製する方法を提供する。
さらに本発明は、グラム陽性および/あるいはグラム陰性細菌感染症を治療するために、薬剤を調製するための式Iの化合物の使用を提供する。
(定義)
用語「抗生物質」は、本発明の化合物以外の抗菌薬を指す。
具体的には、それらはアミカシン、ゲンタマイシン、スペクチノマイシン、トブラマイシン、イミペネム、メロペネム、セファドロキシル、セファゾリン、セファレキシン、セファクロール、セフォテタン、セフォキシチン、セフプロジル、セフロキシム、ロラカルベフ、セフジニル、セフィキシム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフトゾキシム(Ceftozoxime)、セフトリアキソン、セフェピム、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン(Dirythromycin)、ペニシリンG、クロキサシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、オキサシリン、アモキシシリン、アンピシリン、メズロシリン、ピペラシリン、ナリジクス酸、シプロフロキサシン、エノキサシン、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン、スパルフロキサシン、アラトロフロキサシン、ガチフロキサシン、モキシフロキサシン、トリメトプリム、スルフィソキサゾール、スルファメトキサゾール、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、テトラサイクリン、アズトレオナム、クロラムフェニコール、クリンダマイシン、キヌプリスチン、ホスホマイシン、メトロニダゾール、ニトロフラントイン、リファンピン、トリメトプリムおよびバンコマイシンを指す。それらは全て周知である。それらは市販品を入手あるいはPHYSICIANS’ DESK REFERENCE, the 53rd Edition (1999)およびthe US FDA’s Orange bookに引用されている参照文献に従って調製することができる。
用語「グラム陽性抗生物質」は、グラム陽性細菌体に対して活性な抗菌薬を指す。
用語「グラム陰性抗生物質」は、グラム陰性細菌体に対して活性な抗菌薬を指す。
本発明の目的のために、多様な炭化水素を含む基の炭素原子含有量は、基における最小および最大炭素原子数を示す接頭語で示し、すなわち接頭語Ci−jは整数「i」から整数「j」までの炭素原子を含む(iおよびjも含む)基を示す。したがって、用語「C1−4アルキル」は炭素原子を1〜4個含む(1および4も含む)アルキル基、すなわちメチル、エチル、プロピル、および直鎖状および分岐状ブチルを指す。
具体的には、RおよびRはHである。
具体的には、RおよびRはFである。
具体的には、RはHであり、かつRはFである。
具体的には、RはFであり、かつRはHである。
具体的には、Rは−CH−である。
具体的には、Rは−CHCH−である。
具体的には、XはNである。
具体的には、XはCHである。
具体的にはYは−SO−または−SO−である。
具体的にはYは−SO(NH)−である。
具体的にはYは−SO(NCH)−である。
具体的にはYは−SO(NHC1−4アルキル)−である。
具体的には、式Iは以下に示す式IaまたはIbである。
Figure 2005533818
Figure 2005533818
具体的には、式Iは以下に示す式IcまたはIdである。
Figure 2005533818
Figure 2005533818
本発明の例は:
(1)2,2−ジフルオロ−N−[((5S)−3−{3−フルオロ−4−[1−(メチルイミノ)−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチル]エタンチオアミド、
(2)2,2−ジフルオロ−N−({(5S−)−3−[3−フルオロ−4−(1−イミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(Z−異性体)、
(3)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−イミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(E−異性体)、
(4)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−メチルイミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(Z−異性体)、
(5)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−メチルイミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(E−異性体)、
(6)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(7)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(8)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(Z−異性体)、
(9)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−オキシドチオモルホリン−5−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(10)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(11)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(12)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(13)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(14)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−(1−オキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(15)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(16)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(17)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−オキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(18)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−イミノ−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(19)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−オキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(20)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−イミノ−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(21)2,2−ジフルオロ−N−(((5S)−3−{4−[1−(メチルイミノ)−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチル]エタンチオアミド、
(22)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(E−異性体)、
(23)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(24)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(Z−異性体)、
(25)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(E−異性体)、
(26)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(E−異性体)、
(27)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(Z−異性体)、
(28)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−イミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(Z−異性体)、
(29)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−イミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(E−異性体)、
(30)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−メチルイミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(Z−異性体)、および
(31)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−メチルイミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−4−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(E−異性体)である。
(調整法の記載)
式Iの化合物はスキームIおよびIIに例示する方法で調整する。スキームIに示すように、式Iの化合物は、Rが1または2個のフェニル基により任意に置換されたC1−4アルキルであるジフルオロエタンチオO−酸(III)のエステルと式IIの化合物を反応させることにより、簡便に調製される。この反応に適した溶媒は、温度が約10℃から約30℃のメタノール、クロロホルム、塩化メチレンまたはその混合物を含む。特にアミン(II)の塩を用いる場合、この反応を促進するために三級アミン塩基を用いることができる。
代替的に、任意の有機または無機塩基(トリエチルアミン、ピリジン、または炭酸カリウムなど)の存在下で、プロトン性または非プロトン性極性溶媒(メタノール、アセトニトリル、ジオキサン、塩化メチレン(CHCl)、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどまたはその混合物等)中のO−(3,3−ジフェニルプロピル)ジフルオロエタンチオアートと式IIの化合物を反応させることにより、式Iの化合物を得ることができる。この操作は5〜100℃、好ましくは20〜75℃の温度範囲で実施することができる。
式I(式中Y’が−SO−,または−SONR−)の化合物を調製するための第2の方法を、スキームIIに示す。この方法では、式II’の化合物をジフルオロ酢酸と縮合し、式IVの化合物を得る。この縮合ための試薬および条件は、約0℃から約25℃におけるピリジン中での塩酸1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDC)と4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP);または0℃から25℃におけるDMF中のEDCと1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT)の使用を含む。次に約50℃から約100℃の温度においてジオキサン中で式IVの化合物をLawesson試薬中と反応させて、式I’の化合物を得る。
Figure 2005533818
Figure 2005533818
(実施例1)
2,2−ジフルオロ−N−[((5S)−3−{3−フルオロ−4−[1−(メチルイミノ)−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチル]エタンチオアミド(1)の調製
(操作1)
(5S)−5−(アミノエチル)−3−{3−フルオロ−4−[1−(メチルイミノ)−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル]フェニル}−1,3−オキサゾリジン−2−オン(3)の調製
Figure 2005533818
撹拌した2(国際公開番号WO01/46185に記載された手順に従って調製)(100mg,0.25mmol)のMeOH(7mL)溶液を水(1mL)および濃塩酸(1mL)で処理し、17時間還流し、さらに減圧濃縮する。残渣と塩水の混合物を水酸化ナトリウムによってpH11に調節し、5%MeOH−CHClで抽出する。抽出物を乾燥し(NaSO)濃縮する。10%MeOH−0.05%NHOH−CHClを用いたシリカゲルによる残渣のフラッシュクロマトグラフィにより標題の化合物を得た(3)。MS(ESI+)m/z357(M+H);MS(ESI−)m/z391(M+Cl).
(操作2)
2,2−ジフルオロ−N−[((5S)−3−{3−フルオロ−4−[1−(メチルイミノ)−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチル]アセタミド(4)の調製
Figure 2005533818
撹拌した3(518mg,1.45mmol)、ジフルオロ酢酸(107μL,1.74mmol)、塩酸1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDC)(340mg,1.77mmol)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)(18mg,0.15mmol)およびピリジン(10mL)の混合物を周囲温度(24℃)で24時間窒素下に置き、追加的ジフルオロ酢酸(107μL)およびEDC(350mg)で処理し、約96時間撹拌する。MeOHで希釈し、減圧濃縮する。残渣と塩水の混合物を1NのNaOHによってpH11に調節し、5%MeOH−CHClで抽出する。抽出物を乾燥し(NaSO)濃縮する。3%MeOH−CHClを用いたシリカゲルによる残渣のフラッシュクロマトグラフィにより標題化合物(4)を得た。MS(ESI+)m/z435(M+H);MS(ESI−)m/z433(M−H),469(M+Cl);C1722S(M+H)について算出したHRMS(ESI)435.1313,実測値435.1325。
(操作3)
2,2−ジフルオロ−N−[((5S)−3−{3−フルオロ−4−[1−(メチルイミノ)−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチル]エタンチオアミド(1)の調製
Figure 2005533818
撹拌した4(324mg,0.746mmol)のジオキサン溶液(10mL)を、Lawesson試薬(336mg,0.831mmol)で1滴ずつ10分間処理し、窒素下で2時間還流する。冷却し、MeOHおよびCHClで希釈し、減圧濃縮する。残渣のCHCl溶液を初回は3N HCl、次に1N HClで抽出する。合わせた水層をpH6〜7に中和し、約150mLに減圧濃縮し、50%NaOHでpHを11〜12に調節し、さらに5%MeOH−CHClで抽出する。抽出物を乾燥し(NaSO)濃縮する。1〜2%MeOH−CHClを用いたシリカゲルによる残渣のフラッシュクロマトグラフィより標題の化合物を得た(1)。
物理データ:MS(ESI+)m/z451(M+H),473(M+Na).
MS(ESI−)m/z449(M−H).
1722(M+H)について算出したHRMS(FAB)451.1085、実測値451.1075.
(実施例2)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S−)−3−[3−フルオロ−4−(1−イミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド,Z−異性体(5)の調製
Figure 2005533818
撹拌した6(国際公開番号WO01/46185に記載の手順に従って調製)(0.54g,1.23mmol)のMeOH(5mL)懸濁液をO−(3,3−ジフェニルプロピル)ジフルオロエタンチオアート7(0.43g,1.40mmol)のCHCl(5mL)溶液で1滴ずつ処理し、生成した淡黄色の溶液を40分間周囲温度(24℃)に維持し、さらに減圧濃縮する。3%MeOH−CHClを用いたシリカゲルによる残渣のフラッシュクロマトグラフィおよびMeOHからの結晶化により標題の化合物(5)を得た。
物理データ:融点212〜213℃(分解).
MS(ESI+)m/z436(M+H).
MS(ESI−)m/z434(M−H).
1720について算出した理論値:C,46.89:H,4.63;N,9.65.実測値:C,46.89;H,4.65;N,9.61.
O−(3,3−ジフェニルプロピル)ジフルオロエタンチオアート7の調整法
Figure 2005533818
撹拌したジフルオロ酢酸(5.00g,52.1mmol)および3,3−ジフェニル−1−プロパノール(11.4mL,57.3mmol,1.10当量)のジエチルエーテル溶液(100mL)に4−ジメチルアミノピリジン(0.64g,5.21mmol,0.01当量)、次にジイソプロピルカルボジイミド(6.56g,52.1mmol,1.0当量)を添加する。混合物を室温で一晩撹拌する。吸引濾過により沈殿物を除去し、さらにエーテルで洗浄し、濾液を減圧濃縮する。5%エーテル/ヘキサン溶離液を用いて残渣をシリカゲルプラグで濾過し、さらに濾液を捕集および濃縮する。生成した化合物(14.40g,46.64mmol)のキシレン(150mL)溶液にLawesson試薬(24.1g,59.61mmol)を加える。反応混合物を一晩加熱還流したのち、室温に冷却する。形成される沈殿物を吸引濾過で濾取し、酢酸エチルで洗浄する。濾液をシリカゲルプラグに通し、5%エーテル/ヘキサンで溶離し、濃縮して標題化合物7を得る。H NMR(400Mhz,CDCl)δ2.47,4.07,4.24,5.82,7.23.
(実施例3)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−イミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド,E−異性体(8)の調製
(操作1)
塩酸(5S)−5−(アミノメチル)−3−[3−フルオロ−4−(1−イミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2−オン、E−異性体(10)の調製
Figure 2005533818
9(国際公開番号WO01/46185に記載された手順に従って調製)(1.02g,2.66mmol)のMeOH(35mL)溶液を水(5mL)および濃塩酸(5mL)で処理し、24時間還流する。混合物を減圧濃縮し、固形物として標題化合物(10)を得る。
(操作2)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−イミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド,E−異性体(8)の調製
Figure 2005533818
撹拌した10(0.55g,1.3mmol),MeOH(7mL),CHCl(7mL)およびトリエチルアミン(0.37mL,2.7mmol)の溶液を7(0.46g,1.5mmol)の1mLのMeOH:CHCl(1:1)溶液で一滴ずつ処理し、さらに窒素下において周囲温度(24℃)で1時間撹拌する。次に減圧濃縮し、3%MeOH−CHClを用いて残渣にシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィを行う。MeOHからの生成物の結晶化より標題化合物(8)を得た。
物理データ:融点190〜191℃。
MS(ESI+)m/z436(M+H).
MS(ESI−)m/z434(M−H).
1720について算出した理論値:C,46.89;H,4.63;N,9.65.実測値:C,46.68;H,4.64;N,9.55.
(実施例4)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−メチルイミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、Z−異性体(11)の調製
Figure 2005533818
撹拌した5(200mg,0.46mmol)およびパラホルムアルデヒド(43mg,1.43mmol)の混合物のCHCN溶液(6mL)をトリフルオロ酢酸(TFA)(142μL,1.83mmol)およびトリエチルシラン(220μL,1.38mmol)で処理する。窒素下で19時間周囲温度(24℃)に保ち、塩水で希釈し、1N NaOHでpH11に調節する。この混合物を5%MeOH−CHClで抽出する。抽出物を乾燥し(NaSO)、さらに減圧濃縮する。3%MeOH−CHClを用いたシリカゲルによる残渣のクロマトグラフィにより標題化合物(11)を得る。
物理データ:MS(ESI+)m/z450(M+H).
MS(ESI−)m/z448(M−H).
1823(M+H)について算出したHRMS(FAB)450.1133,実測値450.1130.
(実施例5)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−メチルイミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、E−異性体(12)の調製
Figure 2005533818
11の調製について実施例4に記載された手順に従い、8とパラホルムアルデヒド、TFAおよびトリエチルシランとの反応より12を得、これを3.5%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィにより精製する。
物理データ:MS(ESI+)m/z450(M+H).
MS(ESI−)m/z448(M−H).
1823(M+H)について算出したHRMS(FAB)450.1133、実測値450.1134.
(実施例6)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(13)の調製
(操作1)
N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(15)の調製
Figure 2005533818
14(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)(1.00g,2.91mmol),HOBT(433mg,3.20mmol)およびジフルオロ酢酸(0.275mL,4.37mmol)の混合物の氷冷、撹拌したDMF溶液(25mL)をEDC(1.23g,6.40mmol)で処理し、氷浴中で2時間、さらに周囲温度(24℃)で3時間維持した。減圧濃縮し、残渣を水(80mL)とともに撹拌し、濾過する。固形物を水で洗浄して乾燥し、固形物として標題化合物を得る(15)。2.5%MeOH−CHClを用いてサンプルのシリカゲルによるクロマトグラフィを行い、MeOHから結晶化する。融点177〜178℃;MS(EI)m/z421(M).C1618Sについて算出した理論値:C,45.60;H,4.30;N,9.97.実測値:C,45.56;H,4.31;N,9.97.
(操作2)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(13)の調製
Figure 2005533818
1の調製について実施例1に記載された手順に従い、15とLawesson試薬の反応より標題化合物(13)を得、これを2.5%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィおよびEtOAc−ヘキサンからの結晶化により精製する。
物理データ:融点146〜147℃。
MS(EI)m/z437.1(M).
1618について算出した理論値:C,43.93;H,4.15;N,9.60.実測値:C,43.79;H,4.15;N,9.55.
(実施例7)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(16)の調製
Figure 2005533818
13の調製について実施例6に記載された手順に従い、まずアミン17(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)をジフルオロ酢酸と縮合し、生成したアミドをLawesson試薬と反応させて16を得、これを3%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィおよびCHCl−ヘキサンからの結晶化により精製する。
物理データ:融点168〜169℃。
MS(EI)m/z436(M).
1719について算出した理論値:C,46.78;H,4.39;N,6.42.実測値:C,46.85;H,4.49;N,6.32.
(実施例8)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド,Z−異性体(18)の調製
Figure 2005533818
撹拌した19(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)(407.6mg,1.25mmol)のCHCl(8mL)溶液を7(420.8mg,1.37mmol)のCHCl(2mL)溶液で処理し、18時間周囲温度(24℃)に保つ。次にCHClで希釈し、飽和NaHCO,水および塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、さらに濃縮する。2%MeOH−CHClを用いたシリカゲルによる残渣のクロマトグラフィにより標題化合物(18)が得られる。
物理データ:融点192〜194℃。
1719について算出した理論値:C,48.56;H,4.55;N,6.66;S,15.25.実測値:C,48.56;H,4.61;N,6.57;S,14.83.
(実施例9)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−オキシドチオモルホリン−5−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(20)の調製
Figure 2005533818
18の調製について実施例8に記載された手順に従い、21(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)と7の反応により標題化合物20が得られる。
物理データ:C1618について算出した理論値:C,45.60;H,4.30;N,9.97.
実測値:C,45.73;H,4.44;N,9.74.
(実施例10)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(22)の調製
Figure 2005533818
8の調製について実施例3に記載された手順に従い、塩酸アミン(23)(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)とN,N−ジイソプロピルエチルアミンの撹拌した混合物のCHCl溶液を7と反応させて標題化合物22を得、これを3%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィにより精製する。
物理データ:融点128〜130℃.
1720について算出した理論値:C,45.22;H,4.47;N,9.31,S,14.20.実測値:C,45.54;H,4.53,N,8.98;S,13.69.
(実施例11)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(24)の調製
Figure 2005533818
22の調製について実施例10に記載された手順に従い、25(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)と7の反応により標題化合物24が得られる。
物理データ:C1721について算出した理論値:C,47.10;H,4.88;N,9.69;S,14.79.実測値:C,47.26;H,5.12;N,9.27;S,14.14.
(実施例12)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(26)の調製
Figure 2005533818
13の調製について実施例6に記載された手順に従い、まずアミン27(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)をジフルオロ酢酸と縮合し、生成したアミドをLawesson試薬と反応させて標題化合物26を得、これを5%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィにより精製する。
物理データ:融点88〜90℃。
1618(M+H)について算出したHRMS(FAB)456.0675、実測値456.0671.
1617について算出した理論値:C,42.19;H,3.76;N,9.23.実測値:C,42.12;H,3.93;N,8.79.
(実施例13)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(28)の調製
Figure 2005533818
20の調製について実施例9に記載された手順に従い、29(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)と7の反応により標題化合物28が得られる。
物理データ:融点126〜128℃.
MSm/z455(M+H).
(実施例14)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−(1−オキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(30)の調製
Figure 2005533818
8の調製について実施例3に記載された手順に従い、31(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)とトリエチルアミンの混合物のCHCl溶液を7と反応させて標題化合物30を得、これを2%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィより精製する。
物理データ:
1618(M+H)について算出したHRMS(FAB)440.0725、実測値440.0724
1617について算出した理論値;C,43.73;H,3.90;N,9.56.実測値:C,43.99;H,4.15;N,9.31.
(実施例15)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(32)の調製
Figure 2005533818
8の調製について実施例3に記載された手順に従い、33(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)とトリエチルアミンの混合物のCHCl溶液を7と反応させて標題化合物32を得、これを3%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィにより精製する。
物理データ:
1720(M+H)について算出したHRMS470.0831、実測値470.0844.
1719について算出した理論値:C,43.49;H,4.08;N,8.95.実測値:C,43.70;H,4.17;N,8.86.
(実施例16)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(34)の調製
Figure 2005533818
8の調製について実施例3に記載された手順に従い、まずアミン35(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)をジフルオロ酢酸と縮合させ、生成したアミドをLawesson試薬と反応させて34を得、これを2%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィおよびEtOAc−CHCl−ヘキサンからの結晶化により精製する。
物理データ:融点126〜127℃.
MS(EI)m/z419(M).
1619について算出した理論値:C,45.81;H,4.57;N,10.02.実測値:C,45.47;H,4.53;N,9.93.
(実施例17)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−オキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(36)の調製
Figure 2005533818
22の調製について実施例10に記載された手順に従い、37(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)と7の反応により標題化合物36を得、これをEtOAc−ヘキサンから結晶化する。
物理データ:融点155〜156℃.
MS(EI)m/z403.1(M).
1619について算出した理論値:C,47.63;H,4.75;N,10.41.実測値:C,47.64;H,4.81;N,10.31.
(実施例18)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−イミノ−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(38)の調製
Figure 2005533818
30の調製について実施例14に記載された手順に従い、39(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)とトリエチルアミンの混合物のCHCl溶液と7の反応により標題化合物38を得、これを4%MeOH−0.5%NHOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィおよびMeOHからの結晶化により精製する。
物理データ:融点199.5〜200.0℃.
MS(ESI+)m/z437(M+H).
MS(ESI−)m/z435(M−H).
1619について算出した理論値:C,44.03;H,4.39;N,12.84.実測値:C,44.02;H,4.51;N,12.68.
(実施例19)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−オキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(40)の調製
Figure 2005533818
22の調製について実施例10に記載された手順に従い、41(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)と7の反応により標題化合物40を得、これを2.5%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィにより精製する。
物理データ:C1720について算出した理論値:C,46.89;H,4.63;N,9.65;S,14.72.実測値:C,46.29;H,4.92;N,9.08;S,13.76.
(実施例20)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−イミノ−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(42)の調製
(操作1)
N−({(5S)−3−[4−(1−オキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)アセトアミド(44)の調製
Figure 2005533818
撹拌した37(米国特許公報第6,342,523号に記載された手順に従って調製)(674mg,2.18mmol)のピリジン(37mL)溶液を無水酢酸(308μL,3.27mmol)で処理し、45分間周囲温度(24℃)に保ち、さらに減圧濃縮する。5%MeOH−CHClを用いたシリカゲルによる残渣のクロマトグラフィおよびEtOAc−ヘキサンからの生成物の結晶化により、標題の化合物44を融点185〜186℃の固形物として得る;MS(EI)m/z351.2(M).C1621Sについて算出した理論値:C,54.68;H,6.02;N,11.96.実測値:C,54.40;H,6.01;N,11.77.
(操作2)
塩酸(5S)−5−(アミノメチル)−3−[4−(1−イミノ−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2−オン(45)の調製
Figure 2005533818
国際公開番号WO01/46185に記載されているように、ポリリン酸中での44とアジ化ナトリウムとの反応によりN−({(5S)−3−[4−(1−イミノ−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)アセトアミド(47,実施例21を参照)を得、これを10の調製について実施例3に記載されているように6N HClのメタノール溶液で加水分解して標題化合物45を得る。
(操作3)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−イミノ−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(42)の調製
Figure 2005533818
実施例3に記載された手順に従い、45と7の反応により42を得、これを5%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィおよびMeOH−EtOAcからの結晶化により精製する。
物理データ:融点182〜183℃。
1620について算出した理論値:C,45.92;H,4.82;N,13.39.実測値:C,45.43;H,4.88;N,13.23.
(実施例21)
2,2−ジフルオロ−N−(((5S)−3−{4−[1−(メチルイミノ)−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチル)エタンチオアミド(46)の調製
Figure 2005533818
11の調製について実施例4に記載された手順に従い、47(国際公開番号WO01/46185に記載された手順に従って調製)とパラホルムアルデヒド、トリエチルシランおよびトリフルオロ酢酸の反応によってN−({(5S)−3−[4−(1−メチルイミノ−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)アセタミド(48)を得、これを6N HClのMeOH溶液で加水分解する。8の調製について実施例3に記載されたように、生成物と7およびトリエチルアミンの反応によって標題化合物46を得、これを5%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィおよびEtOAc−MeOH−ヘキサンからの結晶化により精製する。
物理データ:融点147〜148℃。
MS(EI)m/z432.1(M).
1722について算出した理論値:C,47.21;H,5.13;N,12.95.実測値:C,47.23;H,5.20;N,12.97.
(実施例22)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、E−異性体(49)の調製.PNU−280711
Figure 2005533818
20の調製について実施例9に記載された手順に従い、50(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)と7の反応により49を得、これを3%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィにより精製する。
物理データ:融点192〜194℃。
1719について算出した理論値:C,48.56;H,4.55;N,6.66;S,15.25.実測値:C,48.30;H,4.58;N,6.41;S,14.73.
(実施例23)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(51)の調製
Figure 2005533818
8の調製について実施例3に記載されているように、CHCl中での52(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)と7およびトリエチルアミンの縮合により51が得られ、これを2.5%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィおよびMeOHからの結晶化により精製する。
物理データ:融点174〜176℃。
1720について算出した理論値:C,48.79;H,4.82;N,6.69.実測値:C,47.95;H,4.89;N,6.43.
(実施例24)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド,Z−異性体(53)の調製
Figure 2005533818
8の調製について実施例3に記載されているように、CHCl中での54(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)と7およびトリエチルアミンの縮合により標題化合物53が得られ、これを2.5%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィおよびMeOHからの結晶化により精製する。
物理データ:融点216〜217℃(分解).
1720について算出した理論値:C,50.73;H,5.01;N,6.96.実測値:C,50.75;H,5.03;N,6.96.
(実施例25)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド,E−異性体(55)の調製
Figure 2005533818
8の調製について実施例3に記載されているように、CHCl中の56(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)と7およびトリエチルアミンの縮合により標題化合物55が得られる。
物理データ:融点102℃(分解).
1719(M+H)について算出したHRMS439.0773、実測値439.0795.
1718について算出した理論値:C,46.57;H,4.14;N,6.39.実測値:C,46.12;H,4.26;N,5.69.
(実施例26)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド,E−異性体(57)の調製
Figure 2005533818
8の調製について実施例3に記載されているように、CHCl中の58(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)と7およびトリエチルアミンの縮合により標題化合物57が得られ、これをMeOHから結晶化する。
物理データ:融点212〜213℃(分解).
1720について算出した理論値:C,50.73;H,5.01;N,6.96.実測値:C,50.55;H,5.08;N,6.88.
(実施例27)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド,Z−異性体(59)の調製
Figure 2005533818
8の調製について実施例3に記載されているように、DMF中での60(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)と7およびトリエチルアミンの縮合により標題化合物59が得られる。
物理データ:融点219〜221℃.
1719(M+H)について算出したHRMS439.0773、実測値439.0772.
1718について算出した理論値:C,46.57;H,4.14;N,6.39.実測値:C,46.49;H,4.18;N,6.36.
(実施例28)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−イミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド,Z−異性体(61)の調製
Figure 2005533818
8の調製について実施例3に記載されているように、CHCl中での62(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)と7およびトリエチルアミンの縮合により標題化合物61が得られ、これを4%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィおよびMeOHからの結晶化により精製する。
物理データ:融点188〜189℃。
MS(ESI+)m/z418(M+H);MS(ESI−)m/z416(M−H).
1721について算出した理論値:C,48.91;H,5.07;N,10.06.実測値:C,48.73;H,5.09;N,9.93.
(実施例29)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−イミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド,E−異性体(63)の調製
Figure 2005533818
8の調製について実施例3に記載されているように、CHCl中での64(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)と7およびトリエチルアミンの縮合により標題化合物63が得られ、これを3.5%MeOH−CHClを用いたシリカゲルクロマトグラフィおよびMeOHからの結晶化により精製する。
物理データ:融点184〜185℃(分解).
MS(ESI+)m/z418(M+H),440(M+Na).
MS(ESI−)m/z416(M−H).
1721について算出した理論値:C,48.91;H,5.07;N,10.06.実測値:C,48.80;H,5.09;N,10.00.
(実施例30)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−メチルイミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド,Z−異性体(65)の調製
Figure 2005533818
11の調製について実施例4に記載された手順に従い、66(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)とパラホルムアルデヒド、TFAおよびトリエチルシランの反応により標題化合物65を得、これをまず50%CHCN−CHCl、次に5%MeOH−CHClで溶離するシリカゲルクロマトグラフィにより精製する。
物理データ:C1824(M+H)について算出したHRMS(FAB)432.1227、実測値432.1239.
1823について算出した理論値:C,50.10;H,5.37;N,9.74.実測値:C,50.15;H,5.53;N,9.48.
(実施例31)
2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−メチルイミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1−λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド,E−異性体(67)の調製
Figure 2005533818
11の調製について実施例4に記載された手順に従い、68(米国特許第6,342,523号に記載された手順に従って調製)とパラホルムアルデヒド、TFAおよびトリエチルシランとの反応により標題化合物83を得、これをまず50%CHCN−CHCl、次に4%MeOH−CHClで溶離するシリカゲルクロマトグラフィで精製する。
物理データ:C1824(M+H)について算出したHRMS(FAB)432.1227、実測値432.1239.
1823について算出した理論値:C,50.10;H,5.37;N,9.74.実測値:C,50.09;H,5.52;N,9.43.
(薬学的な塩)
式Iの化合物は天然型または塩として使用することができる。安定した無毒性塩の形成が望ましい場合、薬学的に許容できる塩としての化合物の投与が適切であることもある。薬学的に許容できる塩としては、例えばトシル酸、メタンスルホン酸、酢酸、クエン酸、マロン酸、酒石酸、コハク酸、安息香酸、アスコルビン酸、ケトグルタル酸およびグリセロリン酸などの、生理学的に許容できるアニオンを形成する酸により形成される有機酸付加塩である。塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、重炭酸塩、および炭酸塩など、適当な無機塩を形成することもできる。薬学的に許容できる塩は、当技術分野で周知の標準的手順、例えば本発明の化合物を適した酸と反応させて生理学的に許容できるアニオンを与えることなどによって得ることもできる。
(単剤/併用療法のための用量)
グラム陽性細菌により引き起こされた感染症に対抗する際には、式Iの化合物を単独で、あるいはグラム陽性細菌に対して活性である他の抗生物質と併用して使用することができる。グラム陽性抗生物質の中には、グラム陰性細菌に対して活性を有するものもある。
このようなグラム陽性抗生物質の例を、表1に列挙する。

Figure 2005533818
Figure 2005533818
Figure 2005533818
Figure 2005533818
グラム陽性およびグラム陰性細菌により引き起こされた感染症に対抗する際には、式Iの化合物をグラム陰性細菌に対して活性である他の抗生物質と併用して使用することができる。このようなグラム陰性抗生物質の例を、表2に列挙する。グラム陰性抗生物質の中には、グラム陽性細菌に対しても活性を有するものがある。

Figure 2005533818
Figure 2005533818
Figure 2005533818
表1および2において、用語「Lo用量」は本発明の併用療法についての低い方の推奨用量を意味する。治療される各対象の要求および細菌感染の重症度に応じてさらに低く調節することも可能である。本発明の式Iの化合物と併用する場合、可能な最低用量が0.1mgとなることもある。用語「Hi用量」は併用療法における推奨最高用量を意味する。将来的には米国食品医薬品局の基準に従って変更することもある。用語「Std用量」は本発明の併用療法についての推奨標準用量を意味する。治療される各対象の要求および細菌感染の重症度に応じてさらに低く調節することも可能である。個々の抗生物質は2つ以上の推奨用量範囲を有することがある。
単独の投与または他の抗生物質との併用投与のいずれにおいても、一般的に、本発明の式Iの化合物の抗菌的に有効な投与量は、約0.1から約400mg/kg体重/日、より好ましくは約1.0から約50mg/kg体重/日の範囲内となるであろう。活性成分の投与量は、治療される各対象の要求および細菌感染の重症度に応じて変動しうることを理解すべきである。平均的に、活性成分の有効量は約20mgから約800mgであり、好ましくは約200mgから約600mg/日である。
望ましい用量は単回投与、あるいは例えば1日あたりに2,3,4またはそれ以上の副用量として、適切な間隔で投与する多回投与への分割として簡便に示される。副用量それ自体は、例えば散布器からの複数回吸入または眼への複数回点眼による投与などの緩やかに間隔をおいた投与にさらに分割することができる。
また、初回用量は、望ましい血漿濃度を速やかに達成するために上記の高レベルを上回って増量しても良いことを理解すべきである。その一方で、初回用量は最適値より少ないこともあり、また1日用量は個別の状況に応じて治療クール中に徐々に増量することもある。
局所投与または選択的取り込みの場合、薬剤の有効な局所濃度は血漿濃度と関係しないこともあり、また当技術分野で周知の他の手順を用いて望ましい用量を決定することもできる。
併用療法については、式Iの化合物は他の抗生物質と同時にまたは併用して投与することができる。用語「同時に」は治療される対象が他の薬剤を服用してから5分以内にある薬剤を服用することを意味する。用語「併用して」は治療される対象が他の薬剤を服用する同じ治療期間内にある薬剤を服用することを意味する。同じ投与期間は好ましくは12時間以内であり、最長で48時間である。
併用投与については、式Iの化合物および1つまたはそれ以上の他の抗生物質は、同じ物理的形態によって、または別個に投与されることがあり、すなわち同じ送達担体または異なる送達担体で投与されることがある。
併用療法については、一部の抗生物質はさらにβ−ラクタマーゼ阻害薬と併用されることもある。例えば、イミペネムはイミペネムはシラスタチンと併用されることがあり、アンピシリンはスルバクタムと併用されることがあり、ピペラシリンはタゾバクタムと併用されることがあり、かつアンピシリンはスルバクタムと併用されることがある。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とアミカシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とゲンタマイシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とスペクチノマイシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とトブラマイシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とイミペネム/シラスタチンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とメロペネムである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセファドロキシルである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセファゾリンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセファレキシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセファクロールである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセフォテタンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセフォキシチンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセフプロジルである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセフロキシムである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とロラカルベフである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセフジニルである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセフィキシムである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセフォペラゾンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセフォタキシムである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセフポドキシムである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセフタジジムである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセフチブテンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセフトゾキシムである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセフトリアキソンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とセフェピムである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とアジスロマイシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とクラリスロマイシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とジリスロマイシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とペニシリンGである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とクロキサシリンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とジクロキサシリンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とナフシリンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とオキサシリンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とアモキシシリンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とアモキシシリン/クラブラン酸である。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とアンピシリンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とアンピシリン/スルバクタムである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とメズロシリンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とピペラシリンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とピペラシリン/タゾバクタムである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とチカルシリンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とチカルシリン/クラブラン酸である。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とナリジクス酸である。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とシプロフロキサシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とエノキサシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とロメフロキサシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とノルフロキサシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とオフロキサシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とレボフロキサシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とスパルフロキサシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とアラトロフロキサシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とガチフロキサシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とモキシフロキサシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とトリメトプリム/スルファメトキサゾールである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とスルフィソキサゾールである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とスルファメトキサゾールである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とドキシサイクリンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とミノサイクリンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とテトラサイクリンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とアズトレオナムである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とクロラムフェニコールである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とクリンダマイシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とキヌプリスチン/ダルフォプリスチンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とホスホマイシンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とメトロニダゾールである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とニトロフラントインである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とリファンピンである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とトリメトプリムである。
具体的には、本発明の併用療法は本発明の式Iの化合物とバンコマイシンである。
(投与経路)
哺乳類(すなわちヒトおよび動物)における細菌感染症の治療または対抗のための治療的使用において、本発明の化合物、その医薬組成物、または他の抗菌薬との組み合わせを経口的、非経口的、局所的、直腸、経粘膜または腸内的に投与することができる。
非経口投与は全身作用をもたらす間接的注射または罹患領域への直接的注射を含む。非経口投与の例は皮下、静脈内、筋肉内、皮内、クモ膜下、眼内、鼻腔内、脳室内注射または注入法である。
局所投与は、例えば眼、外耳および中耳感染症を含む耳、膣、開放創、表皮および下層の皮膚構造を含む皮膚、または他の腸管下部などの、局所投与により容易に送達できる感染領域または臓器の治療を含む。局所投与は全身作用をもたらす経皮送達も含む。
直腸投与は坐剤の形態を含む。
経粘膜投与は鼻腔エアロゾルまたは吸入投与を含む。
好ましい投与経路は経口および非経口投与である。
(組成物/製剤)
本発明の医薬組成物は当技術分野で周知の製造方法、例えば従来の混合、溶解、顆粒化、糖剤製造、研和、乳化、カプセル化、包括、凍結乾燥工程または噴霧乾燥により製造することができる。
本発明に従った使用のための医薬組成物は、活性化合物を薬学的に使用することができる製剤に加工することを容易にする賦形剤および添加剤を含む1つまたはそれ以上の生理学的に許容できる担体を用いて、従来の方法で製剤化することができる。適切な製剤は選択した投与経路に依存する。
活性化合物を当技術分野で周知の薬学的に許容できる担体と組み合わせることにより、経口投与のために化合物を製剤化することができる。このような担体は、患者による経口摂取のために、本発明の化合物を錠剤、丸剤、トローチ剤、糖剤、カプセル剤、液剤、溶液、乳剤、ゲル、シロップ剤、スラリー、懸濁剤などとして製剤化することを可能とする。担体は、希釈剤、着香料、可溶化剤、滑剤、懸濁剤、結合剤、錠剤崩壊剤およびカプセル化剤としても機能することのできる、少なくとも1つの物質とすることができる。このような担体または賦形剤の例は炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖、乳糖、ショ糖、ペクチン、デキストリン、マンニトール、ソルビトール、デンプン、ゼラチン、セルロース系材料、低融点ロウ、カカオ脂またはカカオ末、ポリエチレングリコールなどのポリマーおよび他の薬学的に許容できる材料を含むが、これに限定されない。
糖剤の核は適当なコーティングにより提供される。この目的のために、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、カルボポール(登録商標)ゲル、ポリエチレングリコール、および/または二酸化チタン、ラッカー溶液、および適した有機溶媒または溶媒混合物を任意に含む濃縮糖液を用いることができる。識別あるいは異なる活性化合物用量を特徴付けるために、錠剤または糖剤のコーティングに染料または色素を添加することができる。
経口的に使用することのできる医薬組成物は、ゼラチン製押し込みばめカプセル剤の他ゼラチンとグリセロールまたはソルビトールなどの可塑剤などより作られた密封軟カプセル剤を含む。押し込みばめカプセル剤は、乳糖などの充填剤、デンプンなどの結合剤、および/またはタルクまたはステアリン酸マグネシウムなどの滑剤、および任意に安定剤と混合された活性成分を含むことができる。軟カプセル剤において、活性化合物は脂肪油、流動パラフィン、液状ポリエチレングリコール、クレモフォール(登録商標)、カプムル(capmul)、中または長鎖モノ−、ジ−またはトリグリセリドなどの適した液体に溶解または懸濁されることができる。これらの製剤には安定剤を添加することもできる。
液状組成物は溶液、懸濁剤および乳剤を含む。例えば、適した従来の着色料、着香料、安定剤および増粘剤を任意に含む水および水−プロピレングリコールおよび水−ポリエチレングリコール系に溶解した本発明の化合物の溶液が提供されることもある。
化合物は、例えば注射、ボーラス注射または連続注入などによる非経口投与用に製剤化することもできる。非経口投与用製剤は、防腐剤を添加して例えばアンプルなどのユニットドーズ形態、またはマルチドーズ容器に入れて提供されることができる。組成物は油性または水性担体内の懸濁剤、溶液または乳剤などの形態を取ることができ、かつ懸濁剤、安定剤および/または分散剤などの製剤化物質を含むことができる。
本発明の化合物は水性溶液中で、好ましくは生理学的に適合する緩衝剤または生理食塩水緩衝液中で、注射のために製剤化することができる。適した緩衝剤は、オルトリン酸三ナトリウム、重炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、N−メチルグルカミン、L(+)−リジンおよびL(+)−アルギニンを含む。
非経口投与は活性化合物の塩などの水溶性型の水性溶液も含むが、これらに限定されない。さらに、脂肪親和性担体中で活性化合物の懸濁液を調製することもできる。適した脂肪親和性担体は、ゴマ油などの脂肪油、オレイン酸エチルおよびトリグリセリドなどの合成脂肪酸エステル、またはリポソームなどの材料を含む。水性注射懸濁液は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトールまたはデキストランなどの懸濁液の粘度を高める物質を含むことができる。懸濁液は、適した安定剤および/または高濃度溶液の調整を可能にするために化合物の溶解度を高める薬剤も任意に含むことができる。
代替的に、活性物質は例えば使用前に発熱物質を含まない無菌蒸留水などの適当な担体によって溶解するための粉末の形態であってもよい。
坐剤として投与するために、室温で固形であるが直腸温度で液体となることから、直腸内で融解して薬剤を放出する適した非刺激性の賦形剤と薬剤を混合することにより、化合物を製剤化してもよい。このような材料にはカカオ脂、ミツロウおよび他のグリセリドが含まれる。
吸入による投与のために、溶液、乾燥粉末、または懸濁液の形態で、本発明の化合物をエアロゾルスプレーにより簡便に送達することができる。エアロゾルは加圧充填またはネブライザーおよび適した噴射剤を用いることができる。加圧エアロゾルの場合、投与単位は定量を送達するためのバルブを提供することにより調節することができる。例えばインヘラー内で使用するためのゼラチンのカプセルおよびカートリッジは、乳糖またはデンプンなどの粉末基剤を含めて製剤化しても良い。
局所投与のために、医薬組成物を1つまたはそれ以上の担体内に懸濁または溶解された活性成分を含む適した軟膏に製剤化してもよい。本発明の化合物の局所投与用の担体は、鉱物油、流動ペトロラタム、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化ロウおよび水を含むが、これらに限定されない。医薬組成物は、代替的に1つまたはそれ以上の薬学的に許容できる担体内に懸濁または溶解された活性成分を含む懸濁剤、乳剤またはクリームなどの適したローションに製剤化することができる。適した担体には鉱物油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60,セチルエステルロウ、セテアリールアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水を含むが、これらに限定されない。
眼科および耳炎に使用するためには、pHを調節した等張滅菌食塩水中の微粉化懸濁液として、または好ましくは塩化ベンザルコニウムなどの防腐剤を含むか、または含まないpHを調節した等張滅菌食塩水中の溶液として、医薬組成物を製剤化してもよい。代替的には、眼科的使用のために医薬組成物をペトロラタムなどの軟膏に製剤化することができる。
これまでに記載した製剤に加えて、化合物はデポー製剤として製剤化しても良い。このような持効製剤はインプラントの形態であってもよい。この投与経路のために、本発明の化合物を適した生体ポリマー、疎水性材料、またはやや溶けにくい塩(これに限定されない)などのようなやや溶けにくい誘導体により製剤化してもよい。
さらに、徐放システムを用いて化合物を送達しても良い。様々な徐放材料が確立されており、かつ当業者に周知である。徐放カプセルは、その化学的性質によっては化合物を24時間最長7日間放出することもできる。治療薬の化学的性質および生物学的安定性によっては、タンパク安定化のためのさらなる戦略を採用することができる。
医薬組成物およびそのユニットドーズ形態中の活性成分、すなわち本発明の化合物の量は、投与の方法、各化合物の力価および望ましい濃度に応じて幅広く変動あるいは調節してもよい。治療的に有効な量の決定は、充分に当業者の能力の範囲内である。一般的に、活性成分の量は組成物の重量の0.5%から90%の間の範囲であると思われる。

Claims (44)

  1. 式Iの化合物
    Figure 2005533818
    または薬学的に許容できるその塩であって、式中
    Rが−CH−または−CHCH−;
    およびRが独立に−Hまたは−F;
    Xが−N−または−CH−;
    Yが−SO−,−SO−,または−SONR−;かつRが−Hまたは−C1−4アルキルである化合物。
  2. 請求項1に記載の化合物であって、RおよびRがHである化合物。
  3. 請求項1に記載の化合物であって、RおよびRがFである化合物。
  4. 請求項1に記載の化合物であって、RおよびRの一方がHであり、もう一方がFである化合物。
  5. 請求項2,3または4に記載の化合物であって、Rが−CH−である化合物。
  6. 請求項2,3または4に記載の化合物であって、XがNである化合物。
  7. 請求項2,3または4に記載の化合物であって、XがCHである化合物。
  8. 請求項2,3または4に記載の化合物であって、YがSOである化合物。
  9. 請求項2,3または4に記載の化合物であって、YがSOである化合物。
  10. 請求項2,3または4に記載の化合物であって、YがS(=O)NRである化合物。
  11. 請求項10に記載の化合物であって、RがHまたはCHである化合物。
  12. 式Ia,Ib,Ic,またはIdの化合物である請求項1に記載の化合物。
    Figure 2005533818
    Figure 2005533818
    Figure 2005533818
    Figure 2005533818
  13. 請求項1に記載の化合物であって、
    (1)2,2−ジフルオロ−N−[((5S)−3−{3−フルオロ−4−[1−(メチルイミノ)−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチル]エタンチオアミド、
    (2)2,2−ジフルオロ−N−({(5S−)−3−[3−フルオロ−4−(1−イミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(Z−異性体)、
    (3)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−イミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(E−異性体)、
    (4)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−メチルイミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(Z−異性体)、
    (5)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−メチルイミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(E−異性体)、
    (6)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (7)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (8)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(Z−異性体)、
    (9)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−オキシドチオモルホリン−5−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (10)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (11)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (12)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (13)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (14)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−(1−オキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (15)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (16)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (17)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−オキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (18)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−イミノ−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (19)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−オキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (20)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−イミノ−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (21)2,2−ジフルオロ−N−(((5S)−3−{4−[1−(メチルイミノ)−1−オキシド−1λ,4−チアジナン−4−イル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチル]エタンチオアミド、
    (22)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(E−異性体)、
    (23)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (24)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(Z−異性体)、
    (25)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(E−異性体)、
    (26)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(E−異性体)、
    (27)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−(1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(Z−異性体)、
    (28)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−イミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(Z−異性体)、
    (29)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−イミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(E−異性体),
    (30)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−メチルイミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(Z−異性体)、または
    (31)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−メチルイミノ−1−オキシドヘキサヒドロ−1λ,4−チオピラン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(E−異性体)である化合物。
  14. 細菌感染症を治療する方法であって、治療される哺乳類に薬学的に有効な量の請求項1に記載の前記化合物を投与することを含む方法。
  15. 請求項14に記載の方法であって、請求項1に記載の前記化合物が非経口的、局所的、直腸または鼻腔内に投与される方法。
  16. 請求項14に記載の方法であって、請求項1に記載の前記化合物が経口投与される方法。
  17. 請求項15に記載の方法であって、非経口投与が皮下、静脈内、筋肉内、皮内、クモ膜下、眼内、脳室内注射である方法。
  18. 請求項15に記載の方法であって、前記化合物が約0.1から約100mg/kg体重/日の量で投与される方法。
  19. 請求項15に記載の方法であって、前記化合物が約1から約50mg/kg体重/日の量で投与される方法。
  20. 請求項14に記載の方法であって、前記感染症が皮膚感染症である方法。
  21. 請求項14に記載の方法であって、前記感染症が眼感染症である方法。
  22. 請求項14に記載の方法であって、前記感染症が耳感染症である方法。
  23. 請求項14に記載の方法であって、前記哺乳類がヒトである方法。
  24. 請求項14に記載の方法であって、前記哺乳類が動物である方法。
  25. 請求項1に記載の前記化合物またはその薬学的に許容できる塩および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物。
  26. 哺乳類における細菌感染症を治療する方法であって、(a)請求項1に記載の前記化合物または薬学的に有効なその塩の薬学的に有効な量;および(b)少なくとも1つの抗生物質または薬学的に有効なその塩の薬学的に有効な量を前記哺乳類に投与することを含む方法。
  27. 請求項26に記載の方法であって、前記抗生物質がアミカシン、ゲンタマイシン、スペクチノマイシン、トブラマイシン、イミペネム、メロペネム、セファドロキシル、セファゾリン、セファレキシン、セファクロール、セフォテタン、セフォキシチン、セフプロジル、セフロキシム、ロラカルベフ、セフジニル、セフィキシム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフトゾキシム(Ceftozoxime)、セフトリアキソン、セフェピム、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン(Dirythromycin)、ペニシリンG、クロキサシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、オキサシリン、アモキシシリン、アンピシリン、メズロシリン、ピペラシリン、ナリジクス酸、シプロフロキサシン、エノキサシン、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン、スパルフロキサシン、アラトロフロキサシン、ガチフロキサシン、モキシフロキサシン、トリメトプリム、スルフィソキサゾール、スルファメトキサゾール、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、テトラサイクリン、アズトレオナム、クロラムフェニコール、クリンダマイシン、キヌプリスチン、ホスホマイシン、メトロニダゾール、ニトロフラントイン、リファンピン、トリメトプリムまたはバンコマイシンである方法。
  28. 哺乳類におけるグラム陽性細菌によって引き起こされた細菌感染症を治療する方法であって、(a)請求項1に示される化合物または薬学的に有効なその塩の薬学的に有効な量;および(b)少なくとも1つの抗生物質または薬学的に有効なその塩の薬学的に有効な量を前記哺乳類に投与することを含む方法。
  29. 請求項28に記載の方法であって、前記抗生物質がアミカシン、ゲンタマイシン、スペクチノマイシン、トブラマイシン、イミペネム、メロペネム、セファドロキシル、セファゾリン、セファレキシン、セファクロール、セフォテタン、セフォキシチン、セフプロジル、セフロキシム、ロラカルベフ、セフジニル、セフィキシム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフトゾキシム(Ceftozoxime)、セフトリアキソン、セフェピム、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン(Dirythromycin)、ペニシリンG、クロキサシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、オキサシリン、アモキシシリン、アンピシリン、メズロシリン、ピペラシリン、ナリジクス酸、シプロフロキサシン、エノキサシン、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン、スパルフロキサシン、アラトロフロキサシン、ガチフロキサシン、モキシフロキサシン、トリメトプリム、スルフィソキサゾール、スルファメトキサゾール、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、テトラサイクリン、クロラムフェニコール、クリンダマイシン、キヌプリスチン/ダルフォプリスチン、ホスホマイシン、ニトロフラントイン、リファンピン、トリメトプリムまたはバンコマイシンである方法。
  30. 哺乳類におけるグラム陰性細菌によって引き起こされた細菌感染症を治療する方法であって、(a)請求項1に記載の化合物または薬学的に有効なその塩の薬学的に有効な量;および(b)1つまたはそれ以上の抗生物質または薬学的に有効なその塩の薬学的に有効な量を前記哺乳類に投与することを含む方法。
  31. 請求項30に記載の方法であって、前記抗生物質がアミカシン、ゲンタマイシン、スペクチノマイシン、トブラマイシン、イミペネム、メロペネム、セファクロール、セフォテタン、セフォキシチン、セフプロジル、セフロキシム、ロラカルベフ、セフジニル、セフィキシム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフトゾキシム、セフトリアキソン、セフェピム、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、アモキシシリン、アンピシリン、メズロシリン、ピペラシリン、ナリジクス酸、シプロフロキサシン、エノキサシン、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン、スパルフロキサシン、アラトロフロキサシン、ガチフロキサシン、モキシフロキサシン、トリメトプリム、スルフィソキサゾール、スルファメトキサゾール、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、テトラサイクリン、アズトレオナム、クロラムフェニコール、ホスホマイシン、ニトロフラントイン、またはトリメトプリムである方法。
  32. 請求項26または31に記載の方法であって、前記式Iの化合物および前記の他の抗生物質が非経口的、局所的、直腸または鼻腔内に投与される方法。
  33. 請求項26または31に記載の方法であって、前記式Iの化合物および前記の他の抗生物質が経口投与される方法。
  34. 請求項32に記載の方法であって、非経口投与が皮下、静脈内、筋肉内、皮内、クモ膜下、眼内、脳室内注射である方法。
  35. 請求項26または31に記載の方法であって、前記感染症が皮膚感染症である方法。
  36. 請求項26または31に記載の方法であって、前記哺乳類がヒトである方法。
  37. 請求項26または31に記載の方法であって、前記哺乳類が動物である方法。
  38. 請求項26または31に記載の方法であって、前記式Iの化合物および前記抗生物質が随伴的に投与される方法。
  39. 請求項26または31に記載の方法であって、前記式Iの化合物および前記抗生物質が併用投与される方法。
  40. (a)請求項1に示される前記式Iの化合物または薬学的に有効なその塩の薬学的に有効な量;(b)1つまたはそれ以上の抗生物質または薬学的に有効なその塩の薬学的に有効な量;および(c)薬学的に許容できる担体を含む組成物。
  41. 請求項40に記載の組成物であって、前記抗生物質がアミカシン、ゲンタマイシン、スペクチノマイシン、トブラマイシン、イミペネム、メロペネム、セファドロキシル、セファゾリン、セファレキシン、セファクロール、セフォテタン、セフォキシチン、セフプロジル、セフロキシム、ロラカルベフ、セフジニル、セフィキシム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフトゾキシム、セフトリアキソン、セフェピム、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、ペニシリンG、クロキサシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、オキサシリン、アモキシシリン、アンピシリン、メズロシリン、ピペラシリン、ナリジクス酸、シプロフロキサシン、エノキサシン、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン、スパルフロキサシン、アラトロフロキサシン、ガチフロキサシン、モキシフロキサシン、トリメトプリム、スルフィソキサゾール、スルファメトキサゾール、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、テトラサイクリン、アズトレオナム、クロラムフェニコール、クリンダマイシン、キヌプリスチン、ホスホマイシン、メトロニダゾール、ニトロフラントイン、リファンピン、トリメトプリムおよびバンコマイシンである組成物。
  42. 式Iの化合物を調製する方法であって、
    Figure 2005533818
    式IIの化合物と、
    Figure 2005533818

    O−(3,3−ジフェニルプロピル)ジフルオロエタンチオアートを約5℃〜100℃の温度範囲でプロトン性または非プロトン性極性溶媒またはその混合物中で反応させることを含み;式中XがNまたはCH;RおよびRが独立にHまたはF;Yが−SO−,−SO−,または−SONR−;かつRが−HまたはC1−4アルキルである方法。
  43. 請求項42に記載の方法であって、前記溶媒がメタノール、アセトニトリル、ジオキサン、塩化メチレン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルフォキシドなどまたはその混合物である方法。
  44. 請求項42に記載の方法であって、前記温度が約20℃〜75℃の範囲である方法。
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