JP2005522330A - 鋼ストリップの鋳造 - Google Patents

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Abstract

ロール鋳造機(11)の製造する薄鋼ストリップ(12)が、鋳造ロール(22)の鋳造ロール表面(22A)に形成され、鋳造表面(22A)に隣接する第1包囲部(37)を通り、オプションで第2包囲部(61)をその後通る。包囲部(37)及び/又は包囲部(61)に取付けることができ、噴霧ノズル(71,72)及び/又は(67,68)は、液体水が鋼ストリップ(12)及び鋳造表面(22A)と接触するのを防ごうとしながら、隣接するストリップ(12)に微細な水ミストを噴霧して包囲部(37)内に水素ガスを生じさせるよう操作可能である。水素ガスを包囲部(61)でのみ生じさせる場合、2つの包囲部(37,61)を相互連結して、ガスが包囲部(61)から包囲部(37)へと流れるようにできる。包囲部(37)及び包囲部(61)(備えられている場合)をシールし、正圧及び周囲の雰囲気より低い酸素レベルを維持し、水素ガスがあることによって、包囲部(37)及び包囲部(61)(備えられている場合)のストリップにスケールが形成するのを減少させる。

Description

本発明は、ストリップ鋳造機、特に双ロール鋳造機における鋼ストリップの連続鋳造に関する。
双ロール鋳造機では、内部が冷却された、相互回転する一対の水平鋳造ロール間に溶融金属を導入することにより、動いているロール表面上に金属殻を凝固させ、ロール表面の間のロール間隙にて金属殻を合体させ、凝固ストリップ品を製造してロール間隙から下方に送給する。本明細書では、「ロール間隙」(nip)という語を鋳造ロール同士が最も接近する領域全般を示すものとして用いる。溶融金属は取鍋から小容器へと注がれ、そこからロール間隙上方に位置する金属供給ノズルに流れて、ロール間隙直上のロール鋳造表面に支持され、ロール間隙の長さ方向に延びる溶融金属の鋳造溜めを形成する。この鋳造溜めは、鋳造溜めの両端からの溢流を堰き止めるよう、通常、鋳造ロール端面に摺動係合保持された側部板又は側部堰間で限定されるが、電磁バリヤ等の代替手段も提案されている。
双ロール鋳造機で鋼ストリップを鋳造する場合, ストリップは1400℃台の超高温でロール間隙を出て、斯かる高温での酸化により非常に急速なスケール形成を被ることがある。そのようなスケール形成は鋼製品の大きなロスとなり得る。例えば、1.55mm厚のストリップの3%(典型的なスケール厚は23ミクロン)がストリップ冷却時の酸化により失われてしまうことがある。更に、そうしたスケール形成があるため、更なる処理をする前に、酸洗いによってストリップを脱スケールしてロールイン・スケール(rolled-in scale)のような表面品質の問題を避ける必要が生じ、余計な複雑さ、費用及び環境面での大きな問題を惹き起こす。高温ストリップ材料をストリップ鋳造機と同ラインの圧延機に直接通し、それからランアウトテーブルへと移して、ランアウトテーブル上で巻取り温度に冷却してから巻取る等もできるが、ストリップ鋳造機から出てきた高温ストリップ材料のスケール形成は非常に急速に進むので、脱スケール装置を据え付けてストリップがインライン圧延機に入る直前に材料を脱スケールすることが必要となり得る。ストリップを熱間圧延せずに巻取り温度に冷却する場合でも、巻取り前に又は後処理段階で、ストリップを脱スケールすることが一般に必要である。
双ロール鋳造機から出てくるストリップが急速にスケール形成する問題を扱うために、新たに形成されたストリップを、シールされた包囲部又は一連の斯かる包囲部で包囲して、鋳造ストリップの酸化を妨げるために制御された雰囲気を維持することが提案されている。制御された雰囲気は、シール包囲部又は一連の包囲部を非酸化ガスで満たすことによって生み出し得る。そのようなガスは、窒素又はアルゴンのような不活性ガス或いは燃料バーナからの排気ガスとすることができる。
アメリカ特許第5762126号 アメリカ特許第5816311号 国際特許出願PCT/AU00/01478号
アメリカ特許第5762126号は、高温ストリップを酸素に晒すのを制限する比較的安価で且つエネルギ効率のよい代替的方法を開示する。ストリップを包囲部に通し、そこではスケール形成により雰囲気から酸素が抜き取られる。包囲部は、包囲部雰囲気への酸素の侵入を制御し、スケール形成の程度を制御するよう充分にシールされる。この操作方法では、急速に定常状態へ到達可能であり、包囲部に非酸化ガス又は還元ガスを供給する必要なしに、スケール形成が低レベルとなる。
アメリカ特許第5816311号は、チャンバを下流側に備え、そこでノズル群によって急冷媒体をストリップに噴霧することにより、スケール形成の程度を制御する方法を開示する。急冷媒体とは、メチルアルコール、水、或いはメチルアルコールとその他の急冷媒体(室温で液体)との混合物であった。水が溶解酸素を含んでおり、水(蒸気)が酸素と水素に分解すると更に酸化がすすむので、窒素雰囲気内で水噴霧すると受容できないレベルの酸化になるであろうと予想された。しかしながら、アメリカ特許第5816311号で開示されているように、驚くべきことに予想に反して、ストリップ上の酸化物の厚みを0.5ミクロン未満に制限できることが判明した。更に驚くべきことに、これらの酸化物のレベルが、酸洗いせずに冷間圧延し、ストリップを金属被覆することに耐えられることが判明した。しかしながら、こうした鋼ストリップの急冷却は、鋼ストリップを不均一に冷却することになって、ストリップに応力等の欠陥をもたらすことが判明した。
アメリカ特許出願第10/121,567号の基礎となる国際特許出願PCT/AU00/01478号は、高温鋳造鋼ストリップが通る下流側の包囲部内に微細ミスト噴霧で水を導入して蒸気を発生させることにより、いかにして本質的に非酸化の雰囲気を安価に且つ効果的に生み出し得るかを開示する。蒸気を発生させると包囲部内のガス体積が増加して、正圧を包囲部内に生み出し大気の侵入を本質的に防ぐ。又、それによって包囲部内の水素ガスレベルも増加させ、包囲部内の酸素レベルを大幅に減少させ、ストリップの酸化速度を遅くすることができる。国際特許出願PCT/AU00/01478号では、鋳造溜めを水又は蒸気に晒す危険を避けられるように、蒸気が発生する包囲部を鋳造ロールが晒される包囲部から隔離することが必要であると考えられていた。我々は、今回、驚くべきことに、微細ミスト噴霧で水を導入すると、水から蒸気への変換及び水素ガスの製造が非常に効果的なものとなり、鋳造ロールを晒す包囲部と微細ミスト噴霧を導入する下流側の包囲部との間にガスを流通させることにより、及び/或いは、鋳造ロールを晒す包囲部内に微細ミスト噴霧を直接行うことにより、鋳造ロールを晒す包囲部の水素ガスレベルを増加させることができることを発見した。鋳造ロールを晒す包囲部に微細ミスト噴霧を直接導入することにより、別個の下流側の包囲部を省略することも可能である。
本発明は、
(a)少なくとも1つの鋳造ロールの冷却鋳造表面上に溶鋼の鋳造溜めを形成し、
(b)冷却鋳造表面を動かして鋳造溜めから離反する凝固鋼ストリップを生み出し、
(c)鋳造溜めから離反する凝固ストリップを、鋳造ロール表面に隣接する第1包囲部、及びオプションで第2包囲部にその後案内し、
(d)大気が侵入しないように第1包囲部、及び第2包囲部(備えられている場合)を別々にシールし、或いは両包囲部の間に相互連結部を設けて第2包囲部から第1包囲部へとガスが流れるようにシールし、
(e)微細ミストの形で水を前記包囲部のうちの少なくとも1つに導入して、液体水が鋼ストリップ及び鋳造ロールの鋳造表面と接触するのを防ごうとしながら第1包囲部内の水素ガスレベルを増加させること、
で構成される鋼の連続鋳造方法を提供する。
本明細書において、「微細ミスト」とは、一般的に、水が蒸発して蒸気に変換してから、ストリップの表面に達する水噴霧のことをいう。これでも余分な水滴がストリップに付いてしまう可能性があるが、液体水がストリップと接触するのを防ぐことが目的である。ストリップにあまりに多量の液体水があるとストリップが不均一に冷却される原因になり得る。微細ミストに含まれる水の厳密な水滴の大きさ及び大きさの範囲は、微細ミストを噴霧する包囲部内のストリップの温度、包囲部内の噴霧ノズルの位置及びストリップから噴霧ノズルまでの距離に依る。特に、第1包囲部内で微細ミストを噴霧して液体水が鋳造ロールの鋳造表面と接触するのを防ぐ場合、水滴の大きさ及び範囲に関する噴霧ノズルの位置は微妙である。微細ミストの水滴の大きさ及び範囲は、その実施例で作業に柔軟性を持たせる形態に応じて、又、液体水がストリップや鋳造表面と接触するのを防ぎながら水素ガスを発生させられるように選択すべきである。
微細ミストの形で水を導入して蒸気を発生させる段階は、導入先の包囲部、即ち第1包囲部か又は第2包囲部で正圧も生み出す。しかしながら、微細水ミストを第2包囲部内に噴霧して第1包囲部内に噴霧しない場合、第1及び第2包囲部を直接相互連絡させるか、或いは、1つ又は複数の室で相互に離間し、それらの間に通路を設けてガスが通路を介して第2包囲部から第1包囲部へと流れ得るようになっている。この通路は、鋳造ストリップが第1包囲部から第2包囲部へと移動する際に通る通路と同じでも異なっていてもよい。いずれの場合にも、第1及び/又は第2包囲部を完全にシールする必要はなく、第1包囲部内に、そして第2包囲部を備える場合には第2包囲部内に正圧の雰囲気を生じさせ外気に対し酸素レベルを減らし、水素ガスレベルを増加させれば充分である。
微細ミストが第2包囲部内に噴霧されて水素ガスを生じ、連絡通路を通って第1包囲部へ流れるという実施例では、微細ミストの形で水を更に第1包囲部に導入して蒸気を発生させ、液体水が鋼ストリップや鋳造ロールの冷却鋳造表面と接触するのを防ごうとしながら水素ガスレベルを増加させることができる。
代替の実施例では、大気が侵入しないように第1包囲部及び第2包囲部を別々にシールして、微細ミストの形で水を第1包囲部内に導入し、液体水が鋼ストリップや鋳造ロールの冷却鋳造表面と接触するのを防ごうとしながら水素ガスレベルを増加させることができる。そのように微細ミストとして導入された水は、第1包囲部内に蒸気も発生させて正圧を生じ、第1包囲部への大気の侵入を防ぐ。この実施例では、微細ミストの形で水を更に第2包囲部内に導入し、液体水が鋼ストリップと接触するのを防ごうとしながら水素ガスレベルを増加させて、及び/或いは、蒸気を発生させて正圧を生じさせることができる。
いずれの実施例でも、鋳造ストリップが第1包囲部を通り、前記連絡通路を介して移送路上を第2包囲部へと案内される。或いは、ストリップが第1包囲部から第2包囲部へと移送路に沿い、ガスが流れる前記第1通路とは別個の第2通路、更に/或いは接続室を介して案内されてもよい。
本発明は、
(a)両者間にロール間隙を形成する一対の略水平に位置する鋳造ロールと、
(b)鋳造ロール間のロール間隙上方に溶鋼を送給してロール上に支持される溶鋼の鋳造溜めを形成する金属送給システムと、
(c)鋳造ロールを冷却する冷却システムと、
(d)相反方向に鋳造ロールを相互回転させる駆動システムと、
(e)ロール間隙から下方に送給される鋳造ストリップを製造する、鋳造表面が冷却された前記鋳造ロールと、
(f)ロール間隙から離反する移送路を鋳造ストリップが通る、鋳造ロールに隣接する第1包囲部と、
(g)第1包囲部を通った鋳造ストリップが通る、オプションの第2包囲部と、
(h)第1包囲部、及び第2包囲部(備えられている場合)を別々にシールし、或いは第1及び第2包囲部間に相互連結部を設けて包囲部間にガスが流れるようシールする包囲シールと、
(i)微細ミストの形で前記包囲部のうちの少なくとも1つに水噴霧して、液体水が鋼ストリップや鋳造ロールの冷却鋳造表面と接触するのを防ごうとしながら第1包囲部内の水素ガスレベルを増加させるよう操作可能な、1つ又は複数の水噴霧器と
で構成される鋼ストリップ鋳造装置を更に提供する。
微細ミスト水噴霧は、第1及び第2包囲部のうちのいずれか又は両方に更に蒸気を発生させることができる。
鋼ストリップ鋳造装置は、第1包囲部の移送路及び第2包囲部の移送路を通ってロール間隙から下方に送給されるストリップを案内するストリップガイドをも備えることができる。
第1包囲部及び第2包囲部は、連結通路によって相互連結させて両者間にガスが流れるようにすることができ、水噴霧器は、 液体水が鋼ストリップと接触するのを防ごうとしながら鋼ストリップに隣接する第2包囲部内に微細ミストを噴霧するよう操作可能な、第2包囲部に取付けられた1つ又は複数の水噴霧ノズルで構成され、蒸気を発生させて両包囲部の水素ガスレベルを増加させることができる。
以上の方法では、鋳造鋼ストリップが熱間圧延機に送給されて製造時のまま熱間圧延することができる。ストリップは第2包囲部を出て圧延機に入ることができ、この実施例では一対の圧延ロールで構成され、両者間を通ってストリップが第2包囲部を出るようにすることができる。しかしながら、ストリップが圧延機に入るときにストリップは第2包囲部内に留まったままとするか、或いは、圧延機を第1及び第2包囲部の間に位置させることもできる。このような圧延機の位置決めは、圧延機の圧延ロール又はハウジングに第2包囲部をシールすることにより達成できる。
本発明を更に十分に説明できるよう、特定の実施例を添付図面を参照しつつ詳細に記述する。
図1から図7に示した鋳造・圧延設備は、移送路10内をガイドテーブル13を経てピンチロールスタンド14へと至る鋳造鋼ストリップ12を生み出す、全体に11で示した双ロール鋳造機で構成される。ピンチロールスタンド14を出た後にストリップは熱間圧延機16へと至り、熱間圧延されて板厚減少する。圧延されたストリップは圧延機を出てランアウトテーブル17を通り、テーブル上で水噴流18からの微細ミストにより強制冷却されてからコイラ19へと至ることができる。
双ロール鋳造機11は、鋳造表面22Aを有する一対の平行な鋳造ロール22を支持する主機械フレーム21で構成される。鋳造作業中、溶融金属が取鍋23から耐火性取鍋出口シュラウド24を経てタンディッシュ25へ、更に鋳造ロール22間のロール間隙27上方の金属送給ノズル26へと送給される。そのようにして送給された溶融金属は、鋳造ロール22の鋳造表面22Aに支持される鋳造溜め30を形成する。この鋳造溜め30が一対の側部包囲堰又は側部包囲板28によりロール端で閉じ込められ、該包囲堰又は包囲板が、側板ホルダ28Aに接続された流体圧シリンダユニット32で構成された一対のスラスタ31によりロールの段付き端に取付けられる。鋳造溜め30の上面(一般に「メニスカスレベル」と呼ばれる)は、送給ノズル26の下端よりも上方に上がって、送給ノズルの下端がこの鋳造溜め内に浸漬していてもよい。
鋳造ロール22は内部が水冷されるので、移動する鋳造ロールの鋳造表面上で金属殻が凝固してロール間のロール間隙27で合わされて鋳造ストリップ12を生み出し、ロール間のロール間隙から下方に送給される。
鋳造作業開始時、鋳造状況が安定化するにつれて短い不完全ストリップが生み出される。連続鋳造が確立されると、鋳造ロールが少し離れるよう動かされ、次いで再び合わされて、ストリップ前端がオーストラリア特許出願第27036/92号で記述の如く破断されて次の鋳造ストリップのクリーンな前端を形成する。不完全な材料は鋳造機11の下に位置したスクラップボックス33に落下し、このとき、通常はピボットから鋳造機出口の片側に垂下しているエプロン34が、旋回鋳造機出口を横切って旋回して、鋳造ストリップのクリーンな端をストリップをガイドテーブル13へと案内し、そこからストリップはピンチロールスタンド14に送給される。次いで、エプロン34は垂下位置へと戻されることにより、ストリップ12が鋳造機下方にループ状に垂れることができ、それからストリップはガイドテーブル13へ至り、一連のガイドローラ36に係合する。
双ロール鋳造機は、許可されたオーストラリア特許第631728号及び第637548号及びアメリカ特許第5,184,668号及び第5,277,243号で幾分詳細に説明され開示された種類のものであってよく、本発明の一部を構成しない適宜の構造細部についてはこれらの特許を参照することができる。
鋳造ロールとピンチロールスタンド14との間は、新たに形成された鋼ストリップが、鋳造ロール22の鋳造表面22Aに隣接するシール空間又は雰囲気38を限定する全体に37で示した第1包囲部内に囲まれる。第1包囲部37を形成するのは複数の別々の壁部41であり、壁部は、種々のシール接続部で組み合わされて連続する包囲壁を形成する。包囲部37は、双ロール鋳造機に形成されて鋳造ロールを包囲する壁部41と、壁部41の下方に延び、作動位置にあるスクラップボックス33の上端に係合する包囲部壁部42とで構成される。スクラップボックスと包囲部壁部42とはシール43により接続でき、該シールを形成するセラミックファイバーロープはスクラップボックス上端の溝に嵌入され、包囲部壁部42下端に付けられた平らなシールガスケット44と係合する。スクラップボックス33は、レール47上を走行するホイール46付の台車45に取付けることができ、それによりスクラップボックスは鋳造作業後にスクラップ放出位置へと移動できる。ねじジャッキユニット40は、作動位置にあるスクラップボックスを台車45から持ち上げることによりスクラップボックスが包囲部壁部42へと押圧されてシール43を圧縮するよう操作可能である。鋳造作業後に、ジャッキユニット40を解除することでスクラップボックスを台車45上に降ろし、スクラップ放出位置へと動かすことができる。
第1包囲部37は、ガイドテーブル13の周りに配され、ピンチロールスタンド14のフレーム49に接続された壁部48で更に構成される。ピンチロールスタンドは一対のピンチロール50を含み、それらに対して包囲部37が摺動シール60によりシールされる。したがって、ストリップは一対のピンチロール50間を通ることにより第1包囲部37を出て、全体に61で示す第2包囲部へ至り、それを介して熱間圧延機16へと入る。第1包囲部壁部の大部分は耐火煉瓦でライニングすることができ、スクラップボックス33は耐火煉瓦又はキャスタブル耐火ライニングでライニングすることができる。或いは、第1包囲部壁部の全部又は一部を内部水冷金属パネルで形成してもよい。鋳造ロールを囲む包囲部壁部41にはノッチ52を備えた側板51が形成され、ノッチは、シリンダユニット32により側部堰板28がロール端に押圧されたときに側板ホルダ28Aをぴたりと受ける形状となっている。側板ホルダ28Aと包囲部側壁部51との界面は摺動シール53によりシールされて第1包囲部37のシールを維持する。シール53はセラミックファイバーロープで形成することができる。
シリンダユニット32は包囲部部分41を介して外に延び、これらの位置で第1包囲部37をシールするシール板54はシリンダユニットに嵌装され、シリンダユニットの作動で側板がロール端に押圧されるときに包囲部壁部41と係合するようになっている。スラスタ31は、耐火スライド55をも動かし、該耐火スライドはシリンダユニット32の作動により動かされて第1包囲部37頂部の長孔56を閉じる。該長孔はロールに当てがうために側板を、最初は包囲部内に、そしてホルダ28A内に挿入するためのものである。シリンダユニットの作動で側堰板がロールに当てられるとき、第1包囲部37頂部はタンディッシュ、側板ホルダ28A及びスライド55により閉じられる。このようにして、鋳造作業前に包囲部37全体がシールされ、鋳造ロール22の鋳造表面22Aに隣接するシール空間38を確立する。
第2包囲部61は第1包囲部37から分離することができ、その場合、熱間圧延機16に至るまで、第2包囲部61の別々の雰囲気内にストリップを保持できる。圧延機16は一連のパスラインローラ62を含んで、第2包囲部61を通って水平にストリップを、2個の大きなバックアップローラ64間に配した圧延機16のワークロール63へと案内する。第2包囲部61は一端が摺動シール65によりピンチロール50に対してシールされ、他端が摺動シール66により圧延機16のワークロール63に対してシールされている。摺動シール65,66はそれぞれピンチロール及び圧下ロール付近の走行部、即ちストリップのための回転シールロールに差し替えることができる。
第2包囲部61には、各々、第2包囲部を通る鋼ストリップの表面に隣接して微細な水滴ミストを噴霧するよう操作可能な一対の水噴霧ノズル67,68を取付けて、液体水が鋼ストリップと接触するのを防ごうとしながら第2包囲部内に蒸気を発生させる。噴霧ノズル67はピンチロールスタンド14の下流側の包囲部61の屋根に取付ける。ノズル68は圧延機16手前の包囲部61他端に配置する。ノズル67,68は、微細な水ミストを生み出すよう高圧ガスで操作可能な、標準の市販されているミスト噴霧ノズルでよい。本発明で図示された方法では、高圧ガスは窒素等の不活性ガスでよい。典型的な設備では、ノズルは約400kPaの圧力の窒素で操作される。水は約100〜500kPaで供給されるが、水圧は重要でない。ノズルはストリップ幅方向に微細ミスト噴霧を生み出すようセットされ、第2包囲部61内に蒸気を発生させる。
図示した鋳造機の操作では、第1包囲部37及び第2包囲部61の両方を鋳造開始前に最初に窒素ガスで浄化できる。鋳造前に水噴霧を作動させるので、高温ストリップが第2包囲部61に入るとすぐに蒸気をその包囲部内に発生させて正圧を生み出し大気の侵入を防ぐ。窒素の供給は鋳造開始後に終らせてもよい。最初に、鋳造ストリップは第1包囲部37から酸素全部を吸収してストリップ上に厚いスケールを形成する。しかしながら、第1包囲部37の空間38はシールされているので、酸素の相当量が鋼ストリップにより吸収される量以下になるよう酸素を含む雰囲気の侵入が制御される。したがって、初期立上げ期間後、第1包囲部37内の酸素含量は使い尽くされたままであり、ストリップの酸化に酸素が使われることを制限したままである。このようにして、鋳造ストリップでのスケール形成は、第1包囲部37の空間38への窒素供給を維持する必要なしに制御される。
既に説明したように、ピンチロール14が摺動シール60,65を備えて第1包囲部38と第2包囲部61との間の境界のピンチロール50上でスライドする。ピンチロール及びシールは液体水が第2包囲部61から逆流するのを防ぐのに有効だが、ピンチロールスタンド14はピンチロール50の両端付近にガスを流す通路を提供し、それによってガスが第2包囲部61から第1包囲部38へと流れ得る。この装置の作業中に、この相互連結通路を介する両包囲部間の相互連絡が水素レベルを増加させ、それによって第2包囲部61から第1包囲部37へと流れるようにするのに充分であることが判明した。これは、図面に示した如き双ロール鋳造・圧延設備の操業及び微細ミスト水噴霧67,68の作業付き及び作業なしの実験から得られた以下の結果によって示される。第1包囲部37及び第2包囲部61内両方での雰囲気のガスサンプリングが、図1で示される場所A,B,Cで行われ、次のようなガス分析が下記表1で報告された。分析された雰囲気のガス残余は窒素ガス(N)である。
Figure 2005522330
第1包囲部37内の水素レベルは、第2包囲部61内の水素レベルより低いものの、第2包囲部61での微細ミスト水噴霧の作業によりかなり増加していることがわかる。第1包囲部37及び第2包囲部61の両方における水素レベルの増加は酸素含量の著しい減少と関連があり、スケール形成を激減させる。更に、第1及び第2包囲部の両方における湿度レベルの上昇があり、蒸気が発生していることを示していること、及び、両包囲部が蒸気の存在により正圧下にあることがわかる。水素レベルの増加は、第2包囲部内で鋼ストリップを囲む高温状態のもとで微細ミストの水分子が触媒反応して水素ガスを形成することによって説明できる。水分子から同時に形成される酸素ガスはストリップが最初に第2包囲部を通る時にストリップの酸化によって吸収され、かなりの量の水素ガスが発生する。その後のストリップの酸化は、水素ガス及び大気の侵入を制限する第2包囲部内の正圧により抑制されるが、第2包囲部内の水素含量を維持し、ストリップ上に非常に薄いスケール層を生み出すには充分であり、このスケール層は熱間圧延でロール噛み込みでの膠着を防ぐために望ましいものであることが判明した。又、第2包囲部61内の極度に湿った雰囲気内で造られる非常に薄いスケール層が、圧延機でのロール摩擦や運転上の諸問題を最小限に抑える強力な付着性潤滑剤となることが判明した。同時に、微細ミスト噴霧が第2包囲部内で蒸気に変換するため、液体水が鋼ストリップと接触するのを防ぎやすく、ストリップが不均一に冷却される可能性がなくならないにしても、かなり減少する。
図8は、鋳造・圧延設備を改変したものであり、追加の水噴霧ノズル71,72が設けられて第1包囲部37内で微細水ミスト噴霧を生じる。これらの追加の噴霧ノズルを除けば、図8で示す設備は既に開示されたものと同じである。したがって、図8のその他の部分は、図1と同じ参照番号で示されている。噴霧ノズル71,72は、ノズル67,68と類似しており、類似の仕方かつ同一の条件で作業を行って、液体水がストリップと接触するのを防ごうとしながらストリップ12の表面に隣接して微細水ミストを噴霧することができる。更に、噴霧ノズル71,72は、包囲部37の出口端側に配置されて、液体水が鋳造ロール22の鋳造表面22Aと接触する可能性を最小限に抑える。また、このリスクを更に抑えるために噴霧ノズル71,72と鋳造ロールとの間の73で示すような位置にカーテンゲートシールを設置してもよい。
第1包囲部37内の水素ガスレベルを増加させる作業が、第2包囲部61内のノズル67,68の作業がなくてもノズル71,72からの微細ミスト噴霧によって達成でき、第2包囲部61がなくても達成できるということもまた図8で示されている。
本発明により構成され、操作される鋼ストリップ鋳造・圧延設備の垂直断面図である。 設備に組込まれ,第1高温ストリップ包囲部を含む双ロール鋳造機の要部を示す。 双ロール鋳造機の垂直断面図である。 鋳造機の端部の断面図である。 図4の5−5線断面図である。 図4の6−6線断面図である。 第2ストリップ包囲部及びインライン圧延機を含む、鋳造機下流の設備の断面図である。 追加の水ミスト噴霧器を組み込んだ、改変した実施例である。

Claims (31)

  1. (a)少なくとも1つの鋳造ロールの冷却鋳造表面上に溶鋼の鋳造溜めを形成し、
    (b)冷却鋳造表面を動かして鋳造溜めから離反する鋳造鋼ストリップを生み出し、
    (c)鋳造溜めから離反する鋳造ストリップを、鋳造表面に隣接する第1包囲部、及びオプションで第2包囲部にその後案内し、
    (d)大気が侵入しないように第1包囲部、及び第2包囲部(備えられている場合)をシールし、
    (e)微細ミストの形で水を前記包囲部のうちの少なくとも1つに導入して、液体水が鋼ストリップ及び鋳造ロールの鋳造表面と接触するのを防ごうとしながら第1包囲部内の水素ガスレベルを増加させること
    で構成される鋼ストリップ連続鋳造方法。
  2. 第1及び第2包囲部を別々にシールして微細ミストの形で水を第1包囲部内に導入し、液体水が鋼ストリップ及び鋳造ロールの鋳造表面と接触するのを防ごうとしながら第1包囲部内の水素ガスレベルを増加させる、請求項1に記載の方法。
  3. 微細ミストの形で水を第2包囲部内に導入し、液体水が鋼ストリップと接触するのを防ごうとしながら第2包囲部内の水素ガスレベルを増加させることからなり、水素レベルが増加したガスを第2包囲部から第1包囲部へと流す段階で更に構成される、請求項1に記載の方法。
  4. (a)両者間にロール間隙を形成する一対の略水平に位置する鋳造ロールと、
    (b)鋳造ロール間のロール間隙上方に溶鋼を送給して鋳造ロール上に支持された溶鋼の鋳造溜めを形成する金属送給システムと、
    (c)鋳造ロールの内部を冷却する冷却システムと、
    (d相反方向に鋳造ロールを相互回転させる駆動システムと、
    (e)ロール間隙から下方に送給される鋳造ストリップを製造する、鋳造表面が冷却された前記鋳造ロールと、
    (f)ロール間隙から離反する移送路を鋳造ストリップが通る、鋳造ロールに隣接する第1包囲部と、
    (g)第1包囲部を通った鋳造ストリップが通る、オプションの第2包囲部と、
    (h)第1包囲部、及び第2包囲部(備えられている場合)をシールする包囲部シールと、
    (i)微細ミストの形で前記包囲部のうちの少なくとも1つに水噴霧して、液体水が鋼ストリップと接触するのを防ごうとしながら第1包囲部内の水素ガスレベルを増加させるよう操作可能な、少なくとも1つの水噴霧器と
    で構成される鋼ストリップ鋳造装置。
  5. 第1包囲部、及び第2包囲部(備えられている場合)を別々にシールして、水噴霧器が微細ミストの形で第1包囲部内に水噴霧し、液体水が鋼ストリップ及び鋳造ロールと接触するのを防ごうとしながら第1包囲部内の水素ガスレベルを増加させることができる、請求項4に記載の装置。
  6. 水噴霧器が微細ミストの形で第2包囲部内に水噴霧して、液体水が鋼ストリップと接触するのを防ごうとしながら第2包囲部内の水素ガスレベルを増加させることができ、第1包囲部及び第2包囲部を両者間の相互連結通路でシールし、第2包囲部から第1包囲部へとガスが流れるようにして第1包囲部内の水素ガスレベルを増加させる、請求項4に記載の装置。
  7. ロール間隙から下方に送給されるストリップを第1包囲部内の移送路、及び第2包囲部(備えられている場合)内の移送路へと案内するストリップガイドで更に構成される、請求項4に記載の装置。
  8. ロール間隙から下方に送給されるストリップを第1包囲部内の移送路、及び第2包囲部(備えられている場合)内の移送路へと案内するストリップガイドで更に構成される、請求項6に記載の装置。
  9. 1つ又は複数の冷却鋳造表面上で溶鋼の鋳造溜めを支持し、
    冷却鋳造表面を動かして鋳造溜めから離反する凝固鋼ストリップを生み出し、
    鋳造溜めから離反する凝固鋼ストリップを囲む第1包囲部及び第2包囲部を備えて、ストリップを第1包囲部内、及びその後第2包囲部内で別々の雰囲気状態に晒し得るようにし、
    第1及び第2包囲部をシールして大気の侵入を制限し、
    凝固ストリップを第1包囲部、及びその後第2包囲部に通し、
    第2包囲部内に水を導入して、液体水が鋼ストリップと接触するのを防ごうとしながら第2包囲部内の水素ガスレベルを増加させること
    で構成される鋼ストリップ連続鋳造方法。
  10. ストリップが約1300〜1150℃の温度範囲で第1室を出る、請求項9に記載の方法。
  11. 鋼ストリップが第2包囲部を通るときにストリップの少なくとも1つの面に沿った1つ又は複数の微細ミスト噴霧で水を導入する、請求項9または請求項10に記載の方法。
  12. 鋼ストリップの上面に向けて下方を向いた1つ又は複数のミスト噴霧で水を導入する、請求項11に記載の方法。
  13. 噴霧ミストを生み出すために、高圧ガスにより1つ又は複数のミスト噴霧ノズルを介して水を強制推進させる、請求項11に記載の方法。
  14. 高圧ガスが不活性ガスである、請求項13に記載の方法。
  15. 高圧ガスが窒素である、請求項13に記載の方法。
  16. ストリップが一対のピンチロールを介して第1包囲部から第2包囲部へと通る、請求項9に記載の方法。
  17. ピンチロールを操作してストリップ厚を最大5%減少させる、請求項16に記載の方法。
  18. 第1及び第2包囲部を最初に不活性ガスで浄化してから、前記ストリップの鋳造を開始することで包囲部内の初期酸素含量を減らす、請求項9に記載の方法。
  19. 浄化により包囲部内の初期酸素含量を約5〜10%に減らす、請求項18に記載の方法。
  20. 浄化ガスが窒素である、請求項19に記載の方法。
  21. 前記ストリップの鋳造中に、第1包囲部に不活性ガスを連続して充填する、請求項18に記載の方法。
  22. 前記ストリップの鋳造中に、第1包囲部を通るストリップを連続酸化することにより第1包囲部内の酸素含量を周囲大気よりも低いレベルに維持する、請求項18に記載の方法。
  23. 凝固ストリップを熱間圧延機に送給し、製造時のままで熱間圧延する、請求項9に記載の方法。
  24. 熱間圧延機が第2包囲部の出口に配されることでその包囲部をシールすることにより、第2包囲部を出るストリップを熱間圧延する、請求項23に記載の方法。
  25. 両者間にロール間隙を形成する一対の略水平な鋳造ロールと、
    鋳造ロール間のロール間隙に溶鋼を送給してロール上に支持された溶鋼の鋳造溜めを形成する金属送給システムと、
    鋳造ロールを冷却する冷却システムと、
    相互方向に鋳造ロールを回転させることによりロール間隙から下方に送給される鋳造ストリップを製造する駆動システムと、
    ロール間隙から下方に送給されるストリップをロール間隙から離反送する移送路を介して案内する少なくとも1つのストリップガイドと、
    大気の侵入を制御するためにシールされ、前記移送路の少なくとも一部分についてストリップを囲む第1包囲部と、
    第1包囲部から隔離され、これ又大気の侵入を制御するためにシールされて、第1包囲部を通ったストリップを受取ることができる第2包囲部と、
    第2包囲部内に水噴霧して、液体水が鋼ストリップと接触するのを防ごうとしながら第2包囲部内の水素ガスレベルを増加させるよう操作可能な、少なくとも1つの水噴霧器と
    で構成される鋼ストリップ鋳造装置。
  26. 少なくとも1つの水噴霧器が、第2包囲部に取付られた1つ又は複数の水ミスト噴霧ノズルで構成される、請求項25に記載の装置。
  27. 1つ又は複数の水噴霧器を鋼ストリップの上面に向けて水ミストを噴霧するように配した、請求項25に記載の装置。
  28. 第1及び第2包囲部を一対のピンチロールにより互いに分離した、請求項25に記載の装置。
  29. ピンチロールがストリップ厚を減らすよう操作可能である、請求項28に記載の装置。
  30. ストリップを製造時のまま熱間圧延するように配した熱間圧延機で更に構成される、請求項25に記載の装置。
  31. 熱間圧延機が第2包囲部の出口に配されることでその包囲部をシールし、第2包囲部を出るストリップを熱間圧延する、請求項30に記載の装置。
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