JP2005517493A - 電極アレー用挿入装置 - Google Patents

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Abstract

矯正部材(101)によって、ほぼ真っ直ぐな形態に保持された予め湾曲している電極アレー(100)を対象物の蝸牛内に挿入するための装置、システム、及び方法である。この装置によって、電極アレー(100)を蝸牛内に挿入する際、矯正部材(101)はこの装置によって保持され、電極アレー(100)が矯正部材(101)から離れて前進し、対象物の蝸牛内では、電極アレーはその予め湾曲した形態を自由に採ることができる。

Description

本発明は対象物の蝸牛内に電極アレーを挿入し、同時に、電極アレーの矯正手段を除去する装置、方法、及びシステムに関するものである。
高度の聴覚障害者の大部分は音響信号を神経インパルスに変換する蝸牛内の微細な細胞が欠除しているか、又は損傷していることが、その難聴の原因である。これ等の人々は従来の補聴システムでは聴力を得ることはできない。どんなに大声で刺激を与えても、通常の方法で音響から生ずるはずの神経インパルスの機構が損傷しているか、欠除しているためである。
この目的のため、蝸牛移植システムが開発されている。このようなシステムは蝸牛内の微細な細胞をバイパスして、聴覚神経繊維に、電気的刺激を直接送り、聴覚神経に通常送られる自然の聴覚に類似する聴覚を脳に知覚させるものである。ここに内容を援用する米国特許第4532930 号は伝統的な蝸牛移植システムの一形式を記載している。
代表的に、蝸牛移植システムは通常、プロセッサユニットと称する外部構成部分、及び通常、刺激発生受信ユニットと称する内部移植構成部分の二つの構成部分から成る。伝統的に、これ等の構成部分は互いに協働して、使用者に音響聴覚を提供している。
伝統的に、外部構成部分は言語、及び周囲の音響のような音響を検出するためのマイクロホンと、検出された音響、特に言語を符号化した信号に変換するスピーチプロセッサと、電池のような電源と、外部送信コイルとから成る。
スピーチプロセッサによって出力された符号化信号は使用者の側頭の骨の凹所内に設置された移植された刺激発生受信ユニットに、経皮的に転送される。この経皮的な転送は外部送信コイルを通じて行われる。この外部送信コイルは刺激発生受信ユニットを設けた移植レシーバコイルに、通信するように位置している。
この通信は二つの基本的な目的に役立ち、第1に、符号化音響信号を経皮的に転送すること、第2に、移植した刺激発生受信ユニットにパワーを提供する。通常、このリンクは無線周波数(RF)リンクの形をとっているが、他のリンクも提案されており、種々の成功度で具体化されている。
移植される刺激発生受信装置は伝統的に、外部プロセッサ構成部分からの符号化信号と、パワーとを受信するレシーバコイルと、符号化信号を処理し、刺激信号を蝸牛内電極組立体に出力する刺激装置とを有しており、この電極組立体は電気的刺激を直接、聴覚神経に加え、本来の検出された音響に対応する聴覚を生ぜしめる。
伝統的に、外部構成部分は使用者の衣服のポケット、ベルトの小袋内、又は装具内のように使用者の身体に支持されると共に、マイクロホンは使用者の耳の後のクリップに、又は折り襟に取り付けられている。
もっと最近では、主に技術の進歩に起因し、スピーチプロセッサの物理的寸法を小さくすることができるようになり、使用者の耳の後に装着し得る小さいユニット内に外部構成部分を収容することができるようになった。このユニットは耳の後に離れて、装着できる単一ユニット内に、マイクロホン、電力装置、及びスピーチプロセッサを収納することができ、外部送信機コイルを使用者の頭の側部に、なお位置させ、スピーチプロセッサからの符号化音響信号、及びパワーを移植刺激発生ユニットに送信している。
利用できる技術の進歩と共に、人の聴覚系によって、音響が自然に処理される状態を理解する分野において、多くの研究が行われた。種々の周波数、及び大きさの音響をどのように、蝸牛が自然に処理するかが益々理解されるに従って、蝸牛の自然の特性を考慮するようにして、聴覚神経に、電気的刺激を送る改善された蝸牛移植システムが要望されている。
蝸牛は限定されたものとして構成された器官であることはこの分野で知られている。言い換えれば、蝸牛は複数個の領域に分割されていて、各領域がそれぞれ特定の周波数の範囲の信号に応答する。電極アレーを有する電極組立体を設け、予め選択された周波数範囲内の蝸牛刺激信号を適切な蝸牛領域に送るように、各電極を構成配置することによって、蝸牛のこの性質を利用することができる。
これ等の電極を有効にするには、これ等の電極から流れる電流の大きさ、及び対応する電界の強さは電極と、蝸牛軸との間の距離の関数であることがわかった。この距離が比較的大きいと、この距離が比較的小さい場合よりも、限界値電流は一層大きくなければならない。更に、各電極からの電流はあらゆる方向に流れ、隣接する電極に相当する電界は重複し、交差電極干渉を生ずる。限界値刺激の大きさを減少させ、交差電極干渉を消滅させるためには一連の電極と、蝸牛軸との間の距離をできるだけ小さくするのが望ましい。このことは蝸牛軸の形状にほぼ従った形状に、電極アレーを設けることによって、このことは最も良く達成される。また、音波の選択されたピッチに、特に応答する聴覚神経に、電極の接触が近ければ、聴覚神経に、電気的刺激を送るこの方法は最も有効である。
蝸牛の内側の壁に近いこの電極アレー位置を達成するためには、蝸牛内に電極が挿入されるや、即ち、挿入された直後に、電極がこの位置を占めるように、電極を設計する必要がある。電極アレーは蝸牛の内側の壁の自然の形状に一致する湾曲した形状を占め、しかも、挿入中に蝸牛の敏感な組織を傷つけないような形状でなければならないため、このことは難問である。その意味では、少なくとも挿入手順の最初の段階中は、電極アレーがほぼ真っ直ぐな形態に保持されることが望ましい。
電極組立体が挿入のためには比較的真っ直ぐであって、続く蝸牛内への挿入には湾曲した形態になるように、数個の手順が採用された。この関連で、蝸牛の形態にほぼ一致する自然の螺旋形を有する螺旋形支持体を有する電極アレーを造ることが既知である。そのような電極アレーは挿入のために、真っ直ぐな形態を維持する矯正素子、又はスタイレットを有する。挿入すれば、通常、次に矯正部材は支持体から除去され、支持体はその自然な螺旋形となり、蝸牛の壁に隣接する位置を占める。このような形態は本願人の米国特許第6421569 号に記載されており、その内容をここに援用する。
矯正部材の露出端をツイーザによってクランプしておき、電極アレーの挿入に続いて、スタイレットを徐々に除去することにより、矯正部材は通常、除去される。この技術は調和して作動するのが難しく、遂行するのに外科医の両手が必要である。
このような技術の一つの問題点は蝸牛の敏感な組織を損傷させるのを避けるように、挿入プロセスを制御することが困難なことである。これは、蝸牛は自然の螺旋形を有し、このような空間にほぼ真っ直ぐな電極アレーを挿入すると、蝸牛の壁に衝撃を与え、余程注意を払わないと、蝸牛壁を損傷する危険が増大するからである。電極アレーが完全に挿入されるまでは、ほぼ真っ直ぐな状態から螺旋形に湾曲した状態への移行は通常、行われず、従って、移行は挿入プロセスに加わらない。
電極アレーの挿入、及び次の矯正素子の除去を助けるため多数の工具が開発された。通常は、このような装置は使用するのが困難であり、希望する結果を達成するためには複雑な摺動機構が必要であった。そのため、工具は製作が困難で、再使用のための清掃が困難であり、複雑性のため、失敗する可能性が高く、損傷することのない挿入プロセスを助けるように、電極アレーの形状の移行を制御するような特別な設計になっていない。
本発明は上述の先行装置の問題点を解決するように、構成された電極組立体の挿入工具に関する。
また、本発明は一層安全で、損傷を受けることなく、一層深く挿入する手順を得るため、挿入プロセスを助けるように、電極組立体の形状の移行を制御し、移植可能な電極組立体を挿入する方法に関する。
本明細書に含まれる文書、作用、材料、装置、物品等の説明は単に本発明の背景を説明する目的のためである。本願の各請求項の優先日より前に存在していたからと言って、これ等の内容のいくらか、又は全部が先行技術をベースとする部分を形成しており、又は本発明に関連する分野の共通の一般知識であると是認するものととってはならない。
明細書を通じて、「具える」の語は述べられた要素、完全体、又は工程、又は要素の群を包含することを意味するが、他の要素、完全体、又は工程、又は要素の群を除去するものでない。
本発明の第1の態様は、対象物の身体内に電極アレーを移植し、前記電極アレーの矯正部材を除去する装置において、前記装置は基端から、前記電極アレーの少なくとも一部を収容する末端まで、延在する本体を有し、更に、前記装置は第1位置から、第2位置まで移動することができる電極アレー位置決め部材を有し、前記電極アレー位置決め部材がその第1位置から、その第2位置まで移動することによって、前記電極アレーが前記本体内に相対的に収容されている第1位置から、前記電極アレーの十分な長さが前記本体の前記末端から突出している第2位置まで、前記電極アレーを移動させ、更に、前記装置は前記電極アレーの前記矯正部材の少なくとも一部に掛合して、前記電極アレー位置決め部材が移動すると、前記電極アレーと共に、前記矯正部材がその第2位置に移動するのを制限する捕捉部材を有することを特徴とする電極アレー移植装置である。
好適な実施例では、電極アレーを対象物の蝸牛内に移植する。
本発明の第2の態様は、対象物の蝸牛内に電極アレーを挿入するシステムにおいて、前記システムは、
前記電極アレーのほぼ全長に沿って位置している矯正部材によって、ほぼ真っ直ぐな形態に維持される予め湾曲した電極アレーと、
前記電極アレーを収容する挿入装置とを具え、
前記電極アレーを前記挿入装置によって、対象物の蝸牛内に前進させ、更に、前記挿入装置によって前記電極アレーの前記矯正部材が前記蝸牛内に前進するのを実質的に防止して、前記電極アレーが前記蝸牛内に前進する際、前記電極アレーが徐々にその予め湾曲した形態を占め、前記蝸牛の自然の形状に一致する前進路を採ることを特徴とする蝸牛への電極アレーの挿入システムである。
本発明の第3の態様は、対象物の蝸牛内に電極アレーを挿入するシステムにおいて、前記システムは、
前記電極アレーのほぼ全長に沿って位置している矯正部材によって、ほぼ真っ直ぐな形態に維持される予め湾曲した電極アレーと、
前記電極アレーを収容する装着カートリッジと、
前記装着カートリッジと、それに位置している前記電極アレーとを収容する挿入装置とを具え、
前記挿入装置は前記電極アレーを前記装着カートリッジから、対象物の蝸牛内に前進させると共に、前記電極アレーの前記矯正部材が前記蝸牛内に前進するのを実質的に防止して、前記電極アレーが前記蝸牛内に前進する際、前記電極アレーが徐々にその予め湾曲した形態を占め、前記蝸牛の自然の形状に一致する前進路を採ることを特徴とする蝸牛内への電極アレーの挿入システムである。
この装置の本体が基端から、末端まで延在するハウジングを形成しているのが好適である。ハウジングはハンドルと、尖端部材とを有し、これ等ハンドルと、尖端部材とは相互に一体にしてもよいし、尖端部材をハンドルから取り外し得るようにハンドルに連結してもよい。また、ハウジングは外部部材内に少なくとも一部位置している内部部材を有する。
電極アレー位置決め部材は多数の構造から成り、多数の手段によって、その第1位置から、その第2位置に動かされる。以下に述べる各実施例において、ほぼ固定されている捕捉部材に対し、相対的に、ハウジングの基端に向かう方向に、電極アレー位置決め部材が移動することによって、この装置に装着された電極アレーを矯正部材から有効に「離して前進」させる。
好適な実施例では、電極アレー位置決め部材は細長部材を具え、この細長部材は前記ハウジングに貫通し、ほぼ、第1端から、第2端まで延在しており、前記第2端は電極アレーの一部に掛合する。
電極アレー位置決め部材の運動に関して、電極アレー位置決め部材はハウジングのハンドルに連結されていて、ハンドルがハウジングの末端に向かう方向に移動すると、前記電極アレー位置決め部材も前記方向に移動する。使用中、この実施例は外科医が本発明装置をまるでペンのように、扱うことができる。
代案として、電極アレー位置決め部材はプランジャを具えていてもよい。この実施例では、電極アレー位置決め部材の第1端に隣接するこの電極アレー位置決め部材の部分はハウジングの基端を越えて延在する。この装置を使用している時、外科医はプランジャに圧力を作用させ、その第1位置から、その第2位置に動かす。通常、プランジャ部材は第1端にアクチュエータ部材を有し、このアクチュエータ部材は親指当てであっても良く、この親指当てをハウジングの基端に当接させるようにする。この当接はハウジングの末端に向かう方向への電極アレー位置決め部材の移動を限定するから、使用者が対象物の蝸牛内に、余りにも深く電極アレーを前進させないようにするのを確実にする。
更に、電極アレー位置決め部材をスライダ、即ち摺動部材に連結し、又はスライダに掛合させ、ハウジングの末端に向けスライダを動かすと、同じ方向に電極アレー位置決め部材を動かす。スライダはハウジングの壁の溝孔に沿って移動し、スライダは使用者が溝孔に沿って、スライダを動かすことができる指当てを有する。
電極アレー位置決め部材の第2端をフォーク状にし、溝付きにし、又は溝孔付きにして、電極アレーとの掛合を最適にする。
代案として、電極アレー位置決め部材の第2端に隣接する少なくとも一部に、内腔を内部に、画成しているほぼ中空の中空シリンダを設ける。これに関連して、電極アレーに掛合し、電極アレーを位置決めするよう構成することに加えて、電極アレー位置決め部材の内腔に、電極アレーの矯正部材の掛合部を収容するようにもする。
同様に、電極アレー位置決め部材に、その第2端に、又は第2端に隣接して、溝付き部、又は凹部を設け、矯正部材の掛合部を収容する。
他の実施例では、ハウジングは内部部材、及び外部部材を有する。これ等の内部部材、及び外部部材は通常、ハウジングの尖端部材の一部を構成しており、次のような形態になっている。即ち、前記内部部材、及び外部部材の一方を他方に対して、固着し、相対的に「移動可能」な部材には電極アレー位置決め部材が含まれ、実質的に「固着」された部材には捕捉部材が含まれる。
捕捉部材は多数の構造を有するが、各実施例では、その要旨はそれは矯正部材の掛合部に掛合し、掛合部を「捕捉」するものであり、処置中に、電極アレーが対象物の蝸牛内に前進する際、矯正部材の掛合部は捕捉部材によって保持され、電極アレーは矯正部材から「離れて、前進」する。これに関して、捕捉部材は基本的に電極アレー位置決め部材に対して、固着されている。
「ほぼ固着」の語によって、装置のハウジングの末端に向かう方向、例えば、装置を使用中であれば、対象物の蝸牛に向かう方向に、捕捉部材はほぼ動かないと考えられる。しかし、捕捉部材はハウジングの末端から離れる方向に相対的に移動することができ、電極アレーの矯正部材は電極アレーから完全に除去することができると考えられる。
好適な実施例では、捕捉部材は一端から、捕捉端まで延在する細長部材を具える。捕捉端に、又は捕捉端に隣接して、フラップ部材、フック部材、ループ部材、又は結合部材、又は前記電極アレーを本発明装置に装着した時、矯正部材の掛合部に掛合し得る任意の部材を含むことができる。
代案として、捕捉端は1対の顎部材を有し、これ等の顎部材は第1開放位置から、第2閉塞位置まで移動可能であり、第2閉塞位置では顎部材は矯正部材の掛合部の周りをクランプする。
本体に貫通する細長部材ではなく、捕捉部材はハウジングの壁に位置するか、又はハウジングの壁の一部を形成している部材を有する。例えば、内部部材、及び外部部材を具える尖端部材を有する実施例では、捕捉部材は前記内部部材、又は外部部材の一方に位置している。上述したように、内部部材、又は外部部材は一方の部材がほぼ固定している他方の部材に対し、相対的に移動可能である。捕捉部材捕は前記のほぼ固定している部材に位置している。捉部材はフラップ部材、フック部材、ループ部材、又は結合部材、又は矯正部材の掛合部に掛合し得る任意の部材を含むことができる。
また、電極アレー位置決め部材の第2端に隣接する電極アレー位置決め部材の少なくとも一部に、その壁に沿う溝孔を設ける。前記溝孔付き部分は捕捉部材の少なくとも一部を収容する。
電極アレー位置決め部材が第1端から、第2端まで延在する細長構造であり、また、捕捉部材が一端から、捕捉端まで延在する細長構造を具える実施例では、捕捉部材の捕捉端がほぼ中空の中空シリンダを具えることができる。電極アレー位置決め部材の第2端、又は第2端に隣接する部分は捕捉部材のほぼ中空の中空部材によって、形成された内腔内に収容可能である。捕捉部材のフラップ部材、フック部材、ループ部材、又は結合部材は捕捉端の内部に延在するのが好適であり、電極アレー位置決め部材によって、収容された矯正部材の掛合部に掛合する。
捕捉部材がハウジングの尖端部材の内部部材、又は外部部材の壁に位置している実施例では、内部部材、及び外部部材の構造がほぼ中空であって、内部部材が外部部材内に摺動するように、収容可能である。
一実施例では、電極アレー位置決め部材は内部部材を具える。この実施例では、捕捉部材は外部部材上に位置し、捕捉部材の少なくとも一部が電極アレー位置決め部材の溝孔付き部分に貫通する。
他の実施例では、電極アレー位置決め部材は外部部材、及び内部部材を具え、内部部材が捕捉部材を有する。この実施例では、電極アレーは内部部材、及び外部部材の両方の内側に、収容されており、電極アレーの矯正部材の掛合部は内部部材の内腔内に延在し、捕捉部材に掛合する。外部部材は電極アレーに掛合し、外部部材が移動すると、電極アレーも移動する。
捕捉部材はプラスチック材料のような弾性可撓性材料から造られたフラップ部材を有する。この実施例では、電極アレーの矯正部材の掛合部の捕捉の方針は、電極アレーを本発明の装置に装着した際、電極アレー位置決め部材の内腔を通ずる掛合部の移動によって生ずるフラップ部材の移動、又は変形に依存している。これに関して、フラップ部材に加わる矯正部材の移動する掛合部の力は電極アレー位置決め部材の内腔をほぼ閉塞する第1位置から、矯正部材の掛合部がフラップ部材を通過し得る第2位置まで、フラップ部材を動かす。「変形」力を釈放すると、即ち、掛合部がフラップ部材を一旦通過すると、前記フラップ部材はその原形態に復帰し、それにより、電極アレー位置決め部材の内腔を実質的に閉塞し、掛合部が反対方向に動くのを防止する。このことは、以下に一層詳細に説明するように、多数の方法で達成される。
代案として、捕捉部材にフック、プレススタッド、又は捕捉部材から、電極アレー位置決め部材の内腔内に延びる他の類似の部材を有するこができ、この部材は矯正部材の掛合部を具えるループ部材のような補完構造に掛合する。
捕捉部材がその捕捉端に1対の顎部材を有している実施例では、顎部材を適切な可鍛材料で造り、顎部材が第1開放位置から、第2閉塞位置に動くことができるようにする。一実施例では、電極アレー位置決め部材の移動によって、顎部材をその閉塞位置に動かすことができる。これに関して、捕捉部材は電極アレー位置決め部材の第2端の少なくともほぼ中空シリンダ内に位置し、顎部材が第2端を越えて延び、この第2端から外方に拡開している。電極アレー位置決め部材のその第2位置への移動によって、電極アレー位置決め部材の第2端を、拡開している顎部材に当接させる。電極アレー位置決め部材がその第1位置から、その第2位置まで移動する際、顎部材に加わる連続する力は前記顎部材を変形させ、その第2閉塞位置をとらせ、これにより、この装置に装着された電極アレーの矯正部材の掛合部を捕捉する。
電極アレーの矯正部材は通常、電極アレーの中心内腔を経て、又は電極アレーの溝孔に沿って、電極アレーの基端から、電極アレーの先端まで延在する。矯正部材は予め湾曲させた電極アレーを矯正し、即ち真っ直ぐにするように作用し、蝸牛口を経て、蝸牛内に電極アレーを挿入するのを可能にする。
代表的に、捕捉部材によって、捕捉される矯正部材の前記掛合部は電極アレーの基端を越えて延び、また、この掛合部はこれに限らないが、ほぼ球形部材、半球形部材、円錐形部材、弾丸形部材、又は矢形部材を有する。代案として、上に述べたように、掛合部はループ構造、又はその他の類似の構造、又はほぼ球形部材、半球形部材、円錐形部材、弾丸形部材、又は矢形部材のいずれか一つにループ構造の組合せを有する。その後者の実施例において、ほぼ球形部材、半球形部材、円錐形部材、弾丸形部材、又は矢形部材のいずれかよりも、電極アレーから一層遠くループを設置するのが好適である。これはフック、ピンセット、ツイーザ等の手工具によって、ループを一層容易に捕捉できるので、外科医が希望すれば手動で電極アレーを挿入することができる利点がある。
他の実施例において、矯正部材の掛合部がほぼ球形部材、半球形部材、円錐形部材、弾丸形部材、又は孔を有する矢形部材のような構造を具え、この孔が矯正部材の手動捕捉の手段として作用し、ほぼ球形部材、半球形部材、円錐形部材、弾丸形部材、又は矢形部材がフラップ部材を変形させる手段として作用し、矯正部材の掛合部を捕捉することになる。
一実施例では、矯正部材の掛合部がカートリッジ部材の一端から突出しているように、電極アレーをカートリッジ部材内に装着する。矯正部材の掛合部が突出しているカートリッジ部材の端部を装置のハウジングの末端内に収容する。カートリッジ部材を前記末端に装着すると、矯正部材の前記部分は電極アレー位置決め部材のほぼ中空の中空部の内腔を通じ、電極アレー位置決め部材の溝孔付き部分に沿って動かされる。
上述したように、捕捉部材の少なくとも一部は前記溝孔付き部分の壁に形成された溝孔内に突出する。捕捉部材がフラップ部材を有している場合には、通常、フラップ部材は電極アレー位置決め部材の中空シリンダの内腔内に突出し、この内腔をほぼ閉塞する。フラップ部材が弾性可撓性材料から造られている実施例では、矯正部材の掛合部が電極アレー位置決め部材の溝付き部分内に、この溝孔付き部分に沿って動くと、矯正部材の掛合部がフラップ部材を強制的に押圧し、フラップ部材を動かし、又は変形させ、電極アレー位置決め部材の内腔をも早、実質的に閉塞しなくなる。このようにして、矯正部材の掛合部はフラップ部材を通過する。矯正部材の掛合部が一旦、フラップ部材を越えて、移動してしまうと、フラップ部材は電極アレー位置決め部材の溝孔付き部分の溝孔を通って、電極アレー位置決め部材の内腔内に突出し、実質的にこの内腔を閉塞する。
通常、フラップ部材は一方向のみに、移動可能、又は変形可能で、矯正部材の掛合部を通過させる。従って、フラップ部材は矯正部材の掛合部に対して「一方向ゲート」として作用する。
好適な実施例では、電極アレーを装置に装着したとき、電極アレー位置決め部材の第2端は電極アレーの基端に当接する。電極アレー位置決め部材がプランジャ部材を具えている実施例では、プランジャ部材がハウジングの末端に向かう方向に、移動した時、電極アレー位置決め部材の第2端は電極アレーの基端を押圧し、電極アレーをハウジングの末端から前進させ、外科処置に使用している時、対象物の蝸牛内に前進させる。
電極アレーを蝸牛内に前進させる際、フラップ部材によって捕捉された矯正部材の掛合部はフラップ部材の「一方向ゲート」システムによって保持され、従って、電極アレーと共に前進するのを防止される。それ故、矯正部材全体は電極アレーと共に蝸牛内に前進するのを防止され、電極アレーは矯正部材から「離れて前進」し、蝸牛内に入る。矯正部材からほぼ自由になって、次に電極アレーは対象物の蝸牛内で、予め湾曲された形態を採り始める。
電極アレーから、矯正部材を完全に除去するため、捕捉部材はハウジングの基端に向かう方向に動くことができる。捕捉部材がフラップ部材を有する場合には、このような移動はフラップ部材を矯正部材の掛合部の一部に当接させ、ハウジングの基端に向かう方向に、電極アレー位置決め部材の、溝孔付き部分に沿って、矯正部材の掛合部を引っ張る。
これに関連して、ハウジングの外壁に位置しているか、又は代案としてハウジング内に位置している摺動部材であって、しかも使用者によって操作できるように、ハウジングから一部を突出している摺動部材に、捕捉部材を連結することができる。結合部材、又は代案として、引張り棒を含む多数の手段によって、捕捉部材を前記摺動部材に連結することができる。通常、摺動部材は2個の指当てを有し、この指当てはハウジングの壁の2個の対向する溝孔を通じて、前記摺動部材から突出している。従って、使用者はハウジングの溝孔に沿って、指当てを動かし、捕捉部材を動かすことができる。ハウジングの基端に向かう方向に指当てを動かすことによって、通常、電極アレーから、矯正部材を完全に後退させる。
更に本発明装置は電極アレー位置決め装置がその第2位置に動き、電極アレーが対象物の蝸牛内に前進してしまう前に、矯正部材が後退するのを防止するための安全装置を具える。これに関し、摺動部材は典型的に前記摺動部材の凹所内に収容されたばね部材を有する。ばね部材は弾性可撓性材料から造られるのが好適であり、一側で、脚部材に蝶着された本体を有する。ばね部材は本体の反対側で、装置のハウジングの内壁のニッチ内に、本体から突出するハウジング掛合部を有する。ハウジング掛合部がハウジングのニッチ内に位置している時、ハウジングの末端に向かう、又は末端から離れようとするばね部材、及び摺動部材のいかなる運動も防止される。
更に、摺動部材、及びばね部材の本体は電極アレー位置決め部材の一部を収容する溝を有し、これにより、電極アレー位置決め部材がその第1位置から、その第2位置に移動する際、摺動部材の溝を通して、電極アレー位置決め部材を通過させることができる。
典型的に、電極アレー位置決め部材は相互に連結するか、又は相互に一体の多数の構成部分を具える。電極アレー位置決め部材は押圧アームに連結された、又は押圧アームに一体の親指指当てを形成しているプランジャ部材を有しているのが好適である。親指当て、及び押圧アームは硬質プラスチック材料のような比較的硬質の材料から造るのが好適である。押圧アームは中間部材に連結され、又は中間部材に一体である。中間部材は親指当て、及び押圧アームより、比較的一層可撓性材料で造られる。更に、中間部材は押圧アームより、一層小さい横断面直径を有することができる。最後に、中間部材は電極アレーを収容する端部部材に連結され、又は端部部材に一体にされている。端部部材は外科用不銹鋼、又はチタンのような適切な生物学的適合性の材料で造る。
中間部材との連結部に隣接する押圧アームの部分をテーパにし、即ち先細にして、肩部を形成するのが好適である。
使用に当たり、プランジャを作動させて、電極アレーを蝸牛内に前進させる時、中間部材を摺動部材、及びばね部材の溝に沿って通す。ばね部材の溝に沿う中間部材の移動は弾性可撓性ばね部材の形態を損なうことはない。従って、ハウジング掛合部材がハウジングのニッチ内にあるように、ばね部材が位置していれば、電極アレー位置決め部材の中間部材が溝に沿って動いても、ハウジング掛合部材、及びばね部材を除去することはなく、従って、摺動部材、及び捕捉部材(摺動部材に連結されている)はハウジングの末端に向く方向、又は末端から離れる方向の移動を防止される。即ち、これ等の構成部分のおのおのはハウジング、及び電極アレー位置決め部材に対し、固着されている。これにより、電極アレーの矯正部材が早過ぎて、電極アレーから後退する恐れがなく、電極アレー位置決め部材をその第2位置に動かすことができる。
電極アレー位置決め部材がその第2位置に達する際、押圧アームのテーパ部はばね部材の溝の中に突出する。押圧アームの肩部は本体の溝の壁を押圧し、本体が脚部材から比較的離間している第1位置から、本体が脚部材から比較的少なく離間している第2位置まで、本体を脚部材との蝶着部の周りに動かす。脚部材は摺動部材の補完的な構造内に比較的しっかりと収容されているので、脚部材は本体に対し移動するのを実質的に防止される。脚部材に対して、ばね部材の本体が移動すると、ハウジング掛合部材をハウジングの内壁のニッチから離脱させる。ハウジングの内壁から、ハウジング掛合部材が離脱した場合、摺動部材、及び捕捉部材は指当てによって、ハウジングの基端に向かう方向に、自由に動くことができる。
好適な実施例では、電極アレーの挿入、及び電極アレーからの矯正部材の除去の全処理中、ハウジングの末端は蝸牛に当接する。このような装置は電極アレーの挿入中、滑ったり、又は装置の事故的な移動の危険なく、電極アレーの挿入のための安定したツールを提供している。
他の実施例では、対象物の蝸牛内に、余りにも深く、ハウジングの末端を前進させるのを防止するための安全機構を有する。例えば、装置は蝸牛口の端縁に当接する蝸牛口ストッパを末端に、又は末端に隣接して有する。
他の安全機構としては対象物の蝸牛内に、余りにも深く電極アレーを前進させるのを防止する手段が含まれる。これに関し、この装置は電極アレー位置決め部材が所定位置を越えて移動するのを防止する少なくとも1個のストッパ部材を有する。一実施例では、このストッパ部材は電極アレー位置決め部材がその第2位置にある時、掛金部材に掛合する掛合部材を有する。掛金部材とのそのような掛合は電極アレー位置決め部材が第2位置を越えて、更に移動するのを防止する。掛金部材はハウジングの壁の上を含む、装置のいかなる部分にでも位置することができ、又は掛金部材は捕捉部材の一部を形成していてもよい。
ハウジングの溝孔付き部分に沿うスライダ、即ち摺動部材の移動によって、電極アレー位置決め部材を動かす他の実施例では、この場合の限定要因は、スライダが沿って移動するハウジング溝孔の長さである。
電極アレーを本発明装置に装着した時、電極アレーの一部がハウジングの末端から、約7〜10mmの距離、突出しているのが好適である。この実施例では、処置中、ハウジングの末端を蝸牛口に当接させた時、鼓室階の基底巻回の裏側に近い内腔の中央部に、電極アレーの先端を位置させ、電極アレーの先端が周囲の組織に圧力を及ぼさないようにする。
電極アレー位置決め部材の移動によって、電極アレーをその第2位置に動かす際、電極アレーは鼓室階の内腔の中央に沿う軌道に従動し続け、蝸牛の側壁に圧力を加えず、側壁、及び蝸牛壁を傷つける可能性を最小にする。
更に、本発明装置は装着した電極アレーを釈放する手段を有する。この実施例では、手動の挿入が好ましい場合には、電極アレーを外科医によって釈放する。
他の実施例では、本発明装置は電極アレー位置決め部材の早過ぎる移動、従って、電極アレーの早過ぎる移動を防止するための安全クリップを有する。これに関して、外科医は外科処置の前に、安全クリップを釈放する必要がある。
電極アレーの位置決め部材のその第1端に、又は第1端に隣接する部分に掛合させて、安全クリップを位置させることが考えられる。更に、この安全クリップをハウジングの一部に当接させ、電極アレー位置決め部材がその第2位置に移動するのを防止する。
安全クリップを装置のパッケージ内に包含させ、積出し、及び輸送中の担体になるようにする。その結果、開封すると、装置は組み立てられたカートリッジ、及び電極アレーに対して、取り付けられるべき正しい位置にある。
装置のハウジングをポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又はポリプロピレンのようなプラスチック材料で造る。代案として、ハウジングを外科用鋼のような材料、又は金属、及び/又はプラスチックの組合せで造ってもよい。材料の選択は装置を再使用可能装置として製作するか、使い捨て装置として製作するかによる。
通常、ハウジングは末端に向け、テーパにする。更に、電極アレーを挿入中に外科医に良好な視線、即ち視野を与えるよう、ハウジングの構造に角度をつけるのが好適である。この実施例では、電極アレー位置決め部材、及び捕捉部材もハウジングの角度を有する構造に対応して、長さ方向に沿って、角度をつける。ハウジングの角度は20度から30度の範囲内が好適である。
通常、ハウジングはハンドルと、尖端部材とを有し、尖端部材をハンドルに対して角度をなすようにする。上に説明したように、尖端部材をハンドルに、取り外し得るように連結してもよい。更に、尖端部材をハンドルに対し相対的に回転できるようにし、装置に装着された電極アレーの回転方向を所要に応じ、外科医が設定できるようにし、又は好ましくは、各外科処置毎に設定できるようにする。
末端に隣接するハウジングの領域に窓を設け、装置に電極アレーを装着中、使用者が電極アレーを見ることができるようにするのが好適である。
好適な実施例では、電極アレーを正しく装着すれば、捕捉部材によって、捕捉された電極アレーの矯正部材の掛合部を、窓を通じて、使用者は見ることができる。
装置の製作中に、電極アレーを装置に取り付けてもよい。しかし、通常は、外科医が、外科処置の直前に、電極アレーを装置に取り付ける。
本発明の第4の態様は、対象物の蝸牛内に電極アレーを挿入し、前記電極アレーの矯正部材を除去する装置において、前記装置は基端から、前記電極アレーの一部を収容するようにした基端まで、延在するハウジングを有し、更に、前記装置は第1端から第2端まで、前記ハウジングに貫通してほぼ延在するようにした電極アレー位置決め部材を有し、前記第2端を前記電極アレーの一部に掛合するようにして、前記電極アレー位置決め部材の第1位置から、第2位置までの移動によって、前記ハウジング内にほぼある第1位置から、前記ハウジングの前記末端から十分に突出する第2位置まで、前記電極アレーを移動させ、更に、前記装置は少なくとも一部、前記ハウジングに貫通する捕捉部材を有し、前記捕捉部材は前記電極アレーの前記矯正部材の一部に掛合するようにした領域を有し、ほぼ前記ハウジング内にある前記第1位置から、前記ハウジングの前記末端から十分に突出している前記第2位置まで、前記矯正部材が前記電極アレーと共に移動しないように、前記領域が防止することを特徴とする蝸牛内への電極アレー挿入装置である。
本発明の第5の態様は、上述の蝸牛内への電極アレー挿入装置を使用して、対象物の蝸牛内に電極アレーを挿入する方法において、前記方法は、
(a)前記ハウジングの前記末端が前記蝸牛の壁の蝸牛口に当接するまで、前記装置を、この装置上に装着された電極アレーと共に、対象物の外科処置位置内に位置決めする工程と、
(b)前記電極アレー位置決め部材をその第1位置から、その第2位置まで移動させて、前記ハウジング内にほぼある第1位置から、前記ハウジングの前記末端から十分、突出している第2位置まで、前記電極アレーを移動させ、前記電極アレーを対象物の前記蝸牛内に前進させ、前記電極アレーの前記矯正部材を前記装置の前記捕捉部材に掛合させ、前記矯正部材を前記捕捉部材によって保持して、前記矯正部材が前記電極アレーと共に、前記蝸牛内に前進しないようにする工程と、
(c)本発明の前記装置を前記対象物から後退させる工程とから成ることを特徴とする蝸牛内への電極アレーの挿入方法である。
本発明の第6の態様は、矯正部材を有する電極アレー用カートリッジ部材において、前記カートリッジ部材は前記電極アレーを収容するようにした貫通する内腔を有して第1端から、第2端まで延在する細長体を有し、更に、前記カートリッジ部材は前記細長体の前記第1端に隣接する側壁の一部に、使用者が電極アレーの一部を見るのを可能にする窓を有することを特徴とする電極アレー用カートリッジ部材である。
電極アレーから突出している電極アレーの矯正部材の一部をカートリッジ部材の第2端内に、送り込むことによって、第6の態様のカートリッジ部材に電極アレーを装着することができる。
更に、細長体はその長さ方向の少なくとも一部に沿う溝孔を有し、電極アレーのリード線をこの溝孔に収容する。溝孔は細長体の少なくとも一部に沿って、延在し、ほぼ真直ぐで、幅が一定であるのが好適である。
電極アレーの電気リード線がカートリッジ部材の前記溝孔にほぼ一線になるように、電極アレーが指向するのが好適である。次に、電極アレーの電気リード線を軽く引っ張って、電極アレーをカートリッジ部材内に案内し、電極アレーから突出している矯正部材の一部がまた、カートリッジ部材の第1端から突出するようにする。
本発明の第1の態様において開示された装置に、カートリッジ部材、及び電極アレーを使用することができ、カートリッジ部材を装置のハウジングの末端に装着し、装置の電極アレー位置決め部材をカートリッジ部材内の電極アレーに掛合させる。カートリッジは電極アレーによって、プリロードを受けるようにするか、又は代案として、外科医が外科処置の前に、カートリッジに、電極アレーを装着してもよい。
好適な実施例では、装置のハウジングの末端に隣接するハウジングの部分に窓を設ける。この実施例では、カートリッジ部材を第1の態様の装置に装着する際、カートリッジ部材の窓が装置のハウジングの窓に一線になるようにする。
通常、矯正部材の掛合部がハウジングの窓を通して、見ることができれば、カートリッジ部材、及び電極アレーを正しく取り付けることができ、次に使用者は外科処置を開始することができる。
好適な実施例では、カートリッジを多数の材料から造ってもよく、好ましくは電気的に絶縁性の材料から造る。もしそのような材料から造られていない場合には、カートリッジ部材の細長体と、電極アレーとの間にあって、電気的に絶縁性の層をカートリッジに設ける。この実施例では金属カートリッジ部材に、本体の内腔を画成している内壁に、例えば、パラライン(登録商標)、ポリテトラフルオロエチレン、潤滑性シリコーン、又はABSのようなプラスチックペイントをコーティングする。
本発明の第7の態様は、対象物の蝸牛に挿入する電極アレーにおいて、前記電極アレーは基端から、末端まで延在する細長体と、前記細長体の長さ方向の少なくとも一部に沿って延在する矯正部材とを有し、前記矯正部材の少なくとも一部が前記細長体の前記基端を越えて突出しており、前記少なくとも一部がほぼ球形部材、ほぼ半球形部材、又は矢形部材を有していることを特徴とする蝸牛に挿入する電極アレーである。
本発明の第8の態様は、予め湾曲した電極アレーを矯正部材によって、ほぼ真っ直ぐな形態に維持して、対象物の蝸牛内に移植する方法において、
前記予め湾曲した電極アレーを前記蝸牛内に前進させる工程と、
挿入中、前記矯正部材を前記電極アレーから徐々に除去して、前記蝸牛の自然の形状に一致する前進路を前記電極アレーが占め、前記蝸牛の敏感な組織の損傷の発生を減少させる工程とを有することを特徴とする蝸牛内への予め湾曲した電極アレーの移植方法である。
(発明の詳細な説明)
本発明の一実施例の装置は添付図面中、ほぼ符号10で示されている。対象物の蝸牛内に電極アレー100を挿入し、電極アレー100の矯正部材101を除去するための装置10を使用する。
この装置は基端12から、末端13まで延びるハウジング11を具える。末端13は電極アレー100の一部を収容するように構成される。
更に、この装置は電極アレー位置決め部材14を具え、この電極アレー位置決め部材14はハウジング11を通じて、第1端15から、第2端16まで延在する。第2端16は電極アレー100の一部に掛合し、第1位置から、第2位置への電極アレー位置決め部材14の移動によって、電極アレー100がほぼハウジング11内にある第1位置から、電極アレー100がハウジング11の末端13から、十分に突出している第2位置まで、電極アレー100を移動させる。
また、装置10は捕捉部材17を有しており、この捕捉部材17はハウジング11を通じて、一端23から、捕捉端24まで延在する。捕捉端24は電極アレー100の矯正部材101の一部に掛合し、矯正部材101がほぼハウジング11内にあるその第1位置から、ハウジング11の末端13から、十分に突出している第2位置まで、電極アレー100と共に、移動しないように、矯正部材101を抑止する。
電極アレー位置決め部材14はその第1端にプランジャ18を有する。装置10を使用している時、使用者はプランジャ18に圧力を作用させ、電極アレー位置決め部材14をその第1位置から、その第2位置まで、即ちハウジング11の末端13に向かう方向に動かす。プランジャ18はハウジング11の基端12に当接するようにした親指当て19を有する。この当接はハウジング11の末端13に向けてのプランジャ18の運動を制限し、従って、使用者が対象物の蝸牛の中に、電極アレー100を好ましくない深さまで、前進させないように、確実に防止する。
第2端16に隣接する電極アレー位置決め部材14の領域21には、図3aに示すように溝孔を設ける。この溝孔付き領域21は以下に一層詳細に説明するように、電極アレー100の矯正部材101の一部を収容する。また、溝孔付き領域21は図3bに示すように、窓を有していてもよい。
また、溝孔付き領域21は捕捉部材17の一部を収容する。
捕捉部材17は一端23から、捕捉端24まで延在する細長部材22を具える。
図5に示すように、細長部材17は捕捉端24に隣接して位置するフラップ部材25を有する。前記電極アレー100が装置10に装着された時、フラップ部材25が電極アレー100の矯正部材101の一部に掛合するようにする。
図面に示すように、捕捉部材17の捕捉端24は中空シリンダ26を形成しており、装置10を完全に組み立てた時、(図2、及び図4に示すように)中空シリンダ26は電極アレー位置決め部材14の第2端16の周りに、又は第2端16に隣接する部分の周りに延在する。フラップ部材25は捕捉端24から、電極アレー位置決め部材14の溝孔付き領域21内に突出している。
電極アレー100の矯正部材101は中心内腔を通じて、又は電極アレーの溝孔(図示せず)に沿って、延在しており、掛合部103は電極アレー100の基端102を越えて突出する。矯正部材101は予め湾曲している電極アレーを矯正するように、即ち真っ直ぐにするように作用し、これにより、蝸牛内への電極アレーの挿入を可能にする。
矯正部材101の掛合部103はボール部材104、ループ105、矢形部材106、弾丸形部材107、又は半球部材108を有する。図6a〜図6dに示すように、掛合部はボール部材104、矢形部材106、弾丸形部材107、又は半球部材108のいずれかと組み合わせたループ105を有する。これに関して、ループ105はボール部材104、矢形部材107、弾丸形部材107、又は半球部材108のいずれよりも、電極アレー100から、一層遠くに位置している。従って、外科医は電極アレー100を手動で挿入しようとすれば、その可能性を維持しており、フック、ピンセット、ツイーザ等の手工具で、ループ105を一層容易に捕捉することができる。ループ105を把持するのでなく、装置の捕捉部材により捕捉されるか、又は代わりに外科用ピックのような手工具を使用して、外科医によって捕捉されるように、凹所を形成した表面199を設けることが可能である。
図6e、及び図6fにおいては、ループ105は弾丸形部材107の孔109によって形成される。孔109によって、外科医は上に述べたように手工具によって矯正部材101を捕捉することができる。
電極アレー100はカートリッジ部材29の一端から突出している掛合部103によって、カートリッジ部材29に装着される。掛合部103が突出しているカートリッジ部材29の一端をハウジング11の末端13内に収容する。カートリッジ部材29を前記末端13に装着する際、掛合部103は電極アレー位置決め部材14の溝孔付き領域21を通じて動く。上に説明したように、捕捉部材17のフラップ部材25は溝孔付き領域21内に突出している。
フラップ部材25を弾性可撓性材料から造った場合、掛合部103は電極アレー位置決め部材14の溝孔付き領域21内に入り、この溝孔付き領域21に沿って移動するから、掛合部103が前記フラップ部材25を通過する際、フラップ部材25は掛合部103によって変形する。掛合部103が一旦、フラップ部材25を越えて移動してしまうと、フラップ部材25は原形態に復帰する。電極アレー位置決め部材14の溝孔付き領域21の溝孔に、フラップ部材が突出する。
溝孔付き領域21の溝孔を通して突出しているフラップ部材25のこの位置決めによって、反対方向への、即ち電極アレー位置決め部材14の第2端16に向かう方向への掛合部103の更なる移動を防止する。
図6g〜図6iはフラップ部材25を通過する掛合部103を示す。図6gでは、掛合部103はボール部材104を有しており、一方、図6hでは掛合部103は半球部材108を有している。
図6iに示す掛合部103は矢形部材106を有しており、この矢形部材はボール部材104、又は半球部材108よりも、徐々の長いテーパを有しており、有利である。
電極アレー100を装置10に装着した場合、電極アレー位置決め部材14の第2端16は電極アレー100の基端102に当接する。掛合部103は位置決め部材14の溝孔付き領域21内に突出し、フラップ部材25によって、溝孔付き領域21内に保持される。
電極アレー位置決め部材14のプランジャ18がハウジングの末端13の方向に移動する時、電極アレー位置決め部材14の第2端16は電極アレー100の基端102を押圧し、電極アレー100をハウジング11の末端13から前進させ、外科医の処置に使用する時、対象物の蝸牛内に電極アレー100を前進させる。
上に詳述したように、電極アレー100を蝸牛内に前進させる際、矯正部材101の掛合部103は捕捉部材17のフラップ部材によって保持され、従って、矯正部材101は電極アレー100と共に蝸牛内に前進するのを抑止される。電極アレー100と共に動く矯正部材101の若干の前進はあるが、しかし、フラップ部材25が矯正部材101の掛合部103を捕捉するまで、この前進は比較的最少である。従って、電極アレー100は矯正部材101から離れて前進し、蝸牛内に入る。矯正部材100から十分に離れて、次に電極アレー100は対象物の蝸牛内で、予め湾曲した形態を取り始め、電極アレーは中間階段軌道を占める。そのため電極アレーを蝸牛内に案内するのに、蝸牛の壁の敏感な組織に依存するのを減少させる。その結果、これにより、一層有効な、一層安全な、しかも深く傷つくことがない、一層深い電極アレーの挿入を行うことができる。
電極アレー100から矯正部材101を完全に除去するため、捕捉部材17をハウジング11の基端12に向かう方向に動かす。このような移動によって、捕捉部材17のフラップ部材を矯正部材101の掛合部103に当接させ、ハウジング11の基端12に向かう方向に、電極アレー位置決め部材14の溝孔付き領域21に沿って、前記掛合部103を引っ張る。
捕捉部材17の一端23を摺動部材31に連結する。この摺動部材31は装置を完全に組み立てた時、ハウジング11内に設置される。摺動部材31は2個の指当て32を有し、指当て32はハウジング11の壁の2個の対向する溝孔33に通って、摺動部材31から突出する。使用者は指当て32を溝孔33に沿って動かして、捕捉部材17の移動を行う。ハウジング11の基端12に向かう方向に、指当て32を動かすと、矯正部材101を電極アレー100から完全に引き出す。
装置10は更に安全機構を具え、電極アレー位置決め部材14がその第2位置に動き、電極アレー100が対象物の蝸牛内に前進してしまう前に、矯正部材101が引き出されるのを防止する。これについて、摺動部材31は更にばね部材34を有し、このばね部材34を摺動部材の凹所内に収容する。このばね部材34は弾性可撓性材料から造られ、本体35を有し、この本体は一側36で、脚部材37に蝶着されている。本体35の反対側38に、ばね部材34はハウジング掛合部39を有し、このハウジング掛合部39は本体35から突出していて、装置10のハウジング11の内壁のニッチ(図示せず)内に突出する。ハウジング掛合部39がハウジング11のニッチ内に位置している時、ハウジング11の末端13に向かう方向、又は基端12に向かう方向のばね部材のいかなる運動も防止される。ばね部材34は摺動部材31内に収容されているので、摺動部材31、及び捕捉部材(摺動部材31に連結されている)17はいずれの方向へも移動しないように防止される。
摺動部材31、及びばね部材34の本体35は更に溝40を有し、この溝40は電極アレー位置決め部材14の一部を収容していて、この溝40に電極アレー位置決め部材を通している。
電極アレー位置決め部材14は相互に連結された、又は相互に一体の多数の構成部分を具える。プランジャ部材18は押圧アーム41に連結された、又は押圧アーム41に一体の親指当て19を具える。押圧アーム41は中間部材42に連結されているか、又は中間部材42に一体になっており、この中間部材42は押圧部材41より小さな横断面直径を有する。最後に、中間部材42は端部部材43に連結され、即ち一体にされている。
中間部材42に連結されている押圧アーム41の端部は中間部材42との接合部において、僅かにテーパに、即ち先細になっている。従って、中間部材42に接合している押圧アーム41の前記端部は肩部44を形成している。
使用中、プランジャ18を作動させて、電極アレー100が蝸牛内に前進した時、中間部材42は摺動部材31、及びばね部材34の溝40に通る。溝40を通る中間部材42の移動はばね部材34の形態を損なうことはない。従って、ハウジング掛合部材39がハウジング11のニッチ内にあるように、ばね部材34が位置していれば、溝40に通る中間部材42の移動はハウジング掛合部材39を除去することはなく、従って、ばね部材34、摺動部材31、及び捕捉部材17はハウジング11に対して、所定位置に固着される。これにより、電極アレー100の矯正部材101を早過ぎて、電極アレーから引き出すことはなく、電極アレー位置決め部材14をその第2位置に動かすことができる。
電極アレー位置決め部材14がその第2位置に達する際、押圧アーム41の肩部44が本体35の溝40の壁を押圧するまで、押圧アームのテーパ端は溝40内に突出する。これにより、本体35は脚部材37との蝶着部の周りに、第1位置から、第2位置まで動かされる。この第1位置では、本体35は脚部材37から比較的離間しており、またこの第2位置では、前記本体35は脚部材37から比較的少なく離間している。ばね部材34の本体35のこのような移動はハウジング掛合部材39をハウジング11の内壁のニッチから離脱させる。ハウジング掛合部材39がハウジング11の内壁から離脱した場合、摺動部材31、及び捕捉部材17は指当て32によって、ハウジング11の基端12に向かう方向に、自由に動くことができる。
ハウジング11は末端13に向け、テーパになっていて、患者の身体内に導入するのに適する先端部材50を形成している。この先端部材50はハウジング11の残りの部分と一体でもよいし、代わりに、図2に示すように、ハウジング11の残りの部分から取り外し得るようにしてもよい。
更に、先端部材50はハウジング11の残りの部分に対し、角度をなしており、電極アレー100を挿入している間、外科医に対し、良好な視線を提供し、即ち外科医の視界を確保している。電極アレー位置決め部材14、及び捕捉部材17はその全長に沿って角度をなしており、ハウジング11の角度付き構造に対応している。
ハウジング11の先端部材50は窓46を有し、電極アレーを一旦、装置10に装着すると、使用者は電極アレーを見ることができる。装着が正しく行われれば、図7に示すように、使用者は窓を通して、矯正部材101の掛合部103を見ることができる。
図9a、図9b、及び図9cは外科処置の種々の段階中の装置を示す。プランジャ18はハウジング11の基端12に向け、着実に移動し、遂に基端12に当接し、更に移動できない。図面に示すように、プランジャ18の移動は電極アレー100をハウジング11の末端13から前進させる。矯正部材101は装置10の捕捉部材17によって、保持されているから、電極アレー100は矯正部材から離れて、ハウジング11から前進し、予め定められた湾曲形態をとる。次に、指当て32をハウジング11の基端12に向け戻し、矯正部材101を電極アレー100から完全に除去する。
本発明の第3の態様に明らかであるカートリッジ部材は添付図面中、一般に129で示されている。電極アレーから突出している矯正部材101を有している電極アレー100と共に、使用されている状態に、カートリッジ部材129を示している。
図10a、図10b、及び図10cに示すように、カートリッジ部材129は第1端131から、第2端132まで延在する細長体130を有している。細長体130は内腔133を有し、この内腔は細長体を貫通していて、電極アレー100を収容するように構成されている。
更に、カートリッジ部材129は電極アレー100の電気リード線を収容するように、細長体の全長の一部に沿う溝孔134と、第1端131に隣接する細長体130の側壁の一部の窓135とを有する。窓135はカートリッジ部材129の内腔133内に位置している電極アレー100の一部を使用者が見ることができるようにされている。
電極アレー100の矯正部材101の掛合部103をカートリッジ部材の第2端132内に送り込むことによって、電極アレー100はカートリッジ部材129に装着される。電極アレー100の電気リード線がカートリッジ部材129の細長体130に沿う溝孔134に、ほぼ合致するように、電極アレー100の方向を定める。次に、電極アレー100の電気リード線を引っ張ることによって、電極アレー100はカートリッジ部材129内に案内され、ボール104、及びループ105がカートリッジ部材129の第1端131から突出する。
図10b、及び図10cに示すように、カートリッジ部材129、及び電極アレー100を装置10に使用する。カートリッジ部材129をハウジング11の末端13に装着し、装置10の電極アレー位置決め部材14をカートリッジ部材129内の電極アレー100に掛合させる。
上述したように、末端13に隣接するハウジング11の部分には窓46を有する。カートリッジ部材129を装置10に装着すると、カートリッジ部材129の窓135は装置10のハウジング11の窓46に一線になる。
図11a〜図11dは本発明の装置10の他の実施例を示し、電極アレー位置決め部材14は第1端15から、第2端16まで延在する細長部材を具える。第2端16をフォーク状にし、電極アレー100との掛合する部分を大きくする。この実施例では、位置決め部材は第1端15にプランジャ18を有する。図11dに矢印によって示す方向に、プランジャ18を動かすことによって、電極アレー100をハウジング11の末端から、患者の蝸牛内に動かす。
この実施例の捕捉部材17は結合部材150を具え、ハウジング11の壁に設置されたアンカ152に、結合部材150の一端151を繋止する。結合部材150はその第2端153で、矯正部材101の掛合部103に掛合する。この場合、結合部材は第2端153に、ループを形成しており、掛合部103の補完部に掛合している。
電極アレーを蝸牛内に前進させる際の挿入処置中、この実施例のハウジング11は前方向に対し、相対的に固着されたままなので、電極アレーを蝸牛内に前進させる際、矯正部材の掛合部103は結合部材150によって保持され、従って、電極アレー100は矯正部材101から離れて、前進する。
この実施例はハウジング11の末端13に隣接して、位置する蝸牛口ストッパ154を含む多数の安全機能を有している。挿入処置中、蝸牛口ストッパ154は蝸牛口の端縁に当接し、ハウジング11が対象物の蝸牛内に余りにも深く、前進しないように防止する。
他の安全機能としては、対象物の蝸牛内に余りにも深く、電極アレー100が前進しないよう防止するための手段を有する。これに関連して、電極アレー位置決め部材14はその全長に沿う1個の位置に、設置された第2ストッパ155を有する。第2ストッパ155はハウジング11の一部に当接し、電極アレー位置決め部材14はハウジング11の末端13に向かう方向に、更に移動するのを防止される。
装置10の他の実施例を図12、図12a、図12b、図13、図13a、及び図13bに示す。ハウジング11はハンドル160と、尖端部材161とを具える。先端部材161は電極アレー位置決め部材14を包含し、この電極アレー位置決め部材14は内部部材162を具え、この内部部材162を外部部材163内に、摺動可能に収容し得るようにする。内部部材162はハンドル160に連結された第1端164から、電極アレー100を収容するようにした第2端165まで延在する細長管構造を具える。内部部材162のこの管構造は貫通する内腔159を画成している。
また、外部部材163は内腔170を画成する管構造を具える。外部部材163はハンドル160に比較的隣接している基端166から、ハンドル160に比較的遠い末端167まで延在する。更に、外部部材163はその外部部材163の長さ方向に沿って位置する捕捉部材17を包含す。
ハンドル160はプランジャ部材168を具え、この装置を使用中、プランジャ部材168は外部部材163に対し前方に、対象物の蝸牛(図示せず)に向かう方向に動かされる。内部部材162はハンドル160に連結されているので、このような運動は内部部材162を外部部材163に対して縦方向に、前方に動かし、外部部材163の末端167を越えて、内部部材の少なくとも一部を突出させる。この作用は電極アレー100を外部部材163の前方に、蝸牛内に前進させる。
外部部材163は図12a、及び図13aに示すように、蝸牛口ストッパ154を有する。この蝸牛口ストッパ154を外部部材163の末端167に隣接して設置する。使用に当たり、蝸牛口ストッパ154は蝸牛口(図示せず)の端縁に当接し、これにより、外部部材163が蝸牛内に移動するのを防止する。このようにして、外部部材163は1個の位置に実質的に固着され、この装置10の使用中、蝸牛内に更に動くことができない。
捕捉部材17は図12a、図12b、図13a、及び図13bに示すように、フラップ部材25を具える。フラップ部材25は外部部材の壁169から、管状の外部部材163の内腔170内に入り、内部部材162の壁の溝孔158に通って延在し、内部部材162の内腔159内に突出する。
この実施例では、電極アレー100の矯正部材101の掛合部103はフラップ部材25によって、掛合されるループ105として示されている。
電極アレー100から、矯正部材101を完全に除去するため、装置10に結合線171を更に設けてもよい。ハンドル160に設置されたアクチュエータ部材173に、結合線171の第1端172を連結する。また、結合線171の第2端174を矯正部材101のループ105に連結する。
結合線171は縫合用材料から成る可撓性撚糸である。このような材料は生物学的適合性があって有利である。
アクチュエータ部材173はハンドル160の長さ方向に沿って、移動し得る摺動手段175である。
摺動手段175を外科処置位置から離れる方向に引っ張ると、結合線171は緊張して、引っ張られ、矯正部材101は外側部材163と共に(外側部材は捕捉部材を介して矯正部材に掛合しているので)、蝸牛口から離れる方向に引っ張られ、矯正部材101は電極アレー100から完全に後退する。
図13、図13a、及び図13bに示す本発明の実施例では、装置10は引っ張り棒176を有しており、この引っ張り棒はその一端177を摺動手段175に連結しており、第2端178を外部部材163の基端166に連結している。外科処置位置から離れる方向に、摺動手段175を動かすと、外部部材163を蝸牛口位置から後退させる。外部部材163の捕捉部材17が矯正部材101の掛合部103に掛合しているから、このように、摺動手段175が動くと、矯正部材101を電極アレー100から完全に後退させる。
図14に示す本発明の実施例では、外側部材163はプランジャ部材168に連結された電極アレー位置決め部材14を具える。内部部材162はこの内部部材の壁の上の捕捉部材17、言い換えればフラップ部材25を有しており、このフラップ部材は内部部材162の内腔159内に突出している。
プランジャ部材168の移動によって、外側部材163を相対的に、外科処置位置に向け動かし、電極アレー100を対象物の蝸牛内に前進させる。図14に示すように、外側部材163を直接、ハンドル160に連結してもよいし、又は代案として、図15、図15a、及び図15bに示すように、ピストン部材180によって、ハンドルに連結してもよい。
引張り棒176の第2端174を内部部材162の第1端164に連結する。外科処置位置から離れる方向に、摺動手段175を動かすと、内部部材を外科処置位置から離れるように動かし、矯正部材101を電極アレー100から完全に後退させる。
図17、図17a、図17b、及び図17cに示す装置は内部部材162と、外科部材163とを具えるハウジング11を有する。内部部材を外部部材163の内腔170内に収容する。この実施例の電極アレー位置決め部材14は内部部材162の内腔159に通り、内部部材162のほぼ全長に沿って延びる細長押圧棒190として見えている。
内部部材162は捕捉部材を具え、この捕捉部材は内部部材162の壁から延び、内部部材162の内腔159内に延びるフラップ部材25を通常、具える。電極アレーを装置に装着した時、捕捉部材は内部部材162の第2端165で、内腔159内に延びる矯正部材の掛合部103に掛合する。
外科処置中、プランジャ18を押すことによって、電極アレーを蝸牛300内に前進させる。電極アレー位置決め部材が対象物の蝸牛300に向け、前進する際、内部部材162は比較的固着された状態に保持され、前方向に動くことはできない。従って、電極アレー100は矯正部材101から離れて前進する。この代わりに、又はこれに加えて、電極アレー位置決め部材14に、アクチュエータ部材191を設けてもよい。このアクチュエータ部材191は細長押圧棒190から、内部部材162、及び外部部材163の両方の壁の溝孔を通じて延びる。アクチュエータ部材191を前記溝孔に沿って動かし、電極アレー位置決め部材14の移動を行わせることができる。
図18a、及び図18bに示すように、電極アレー位置決め部材14の第2端16には、凹部192を有し、この凹部に、矯正部材101の掛合部103を収容する。これに関連して、装置10に装着した電極アレーは掛合部103を押圧するのでなく、電極アレーの基端200に、押圧棒を押圧することによって、動かされる。これにより、前記凹部に収容された掛合部103の損傷を防止する。
図19、図19a、及び図19bに示す本発明の実施例はアクチュエータ部材191の移動によって、どのように細長押圧棒190が移動するかを示している。細長押圧棒190に連結されているのでなく、又は細長押圧棒190の一部を形成しているのでなく、アクチュエータ部材は押圧棒190の基端193に掛合させられるのである。
このアクチュエータ部材は摺動体であって、内部部材、及び外部部材の溝孔に沿って移動する。更に、アクチュエータ部材191は延長部材194を有する。押圧棒190がその第2位置にある時、内部部材162の壁から内方に突出し、内部部材162の内腔内に突出する楔部材195に、延長部材194が当接する。延長部材194は構造が比較的剛強であり、アクチュエータ部材191が外科処置位置から後退した時、延長部材194は楔部材195に圧力を作用させ、これにより、内部部材162をも外科処置位置から離れる方向に動かす。内部部材162は捕捉部材17を有しているので、このような移動は電極アレー100の矯正部材101を完全に後退させる。
図20、及び図20aに示す本発明の実施例において、捕捉部材17はその捕捉端24に、1対の顎部材200を有する。顎部材200は適切に可鍛性の材料から造られ、顎部材200を第1開放位置(図20に示す)から、第2閉塞位置(図20aに示す)に移動することができる。この実施例では、内部部材162を具えている電極アレー位置決め部材14の移動によって、顎部材200はその閉塞位置に移動する。これに関連して、内部部材162の内腔159に貫通している細長部材201によって、顎部材200は保持される。顎部材200は内部部材162の第2端165から突出して、この第2端165から外方に拡開している。アクチュエータ191によって内部部材162が動くと、内部部材162の第2端165を、拡開した顎部材200に当接させる。
内部部材162がその第1位置から、第2位置まで移動する際、顎部材200に加わる連続した力によって、前記顎部材200を変形させ、第2閉塞位置を採らせ、これにより、装置10に装着された電極アレー100の矯正部材の掛合部103を捕捉する。
捕捉部材17の凹部206の肩部205に当接するストッパ部材204によって、内部部材162の方向に、捕捉部材が移動するのを防止する。
この実施例の捕捉部材17は掛金部材202を更に有し、内部部材がその第2位置にある時、この掛金部材202はアクチュエータ部材191に掛合する。アクチュエータ部材191を反対方向に、外科処置位置から離れる方向に動かすことによって、前記アクチュエータ部材は掛金部材202の肩部203に当接し、掛金部材202と、捕捉部材17とは外科処置位置から離れる方向に動かされ、矯正部材101を電極アレー100から完全に除去する。
装置10は図21に示す安全クリップ210を有し、図22a、図22b、及び図22cは安全クリップ210を装置10に使用している時の状態を示す。安全クリップ210は電極アレー位置決め部材14の早過ぎる移動、従って、電極アレー100の早過ぎる移動を防止する。
電極アレー位置決め部材14の第1端15に近い領域に、安全クリップ210を止める。図示の実施例では、電極アレー位置決め部材14の前記第1端15に隣接する領域をハウジング11の基端12を越えて突出する。電極アレー位置決め部材の第1端15がハウジングの基端12に向け、動くことによって、矯正部材101から離して、電極アレー100を対象物の蝸牛内に前進させる。安全クリップ210はハウジング11の基端12に当接し、これにより、電極アレー位置決め部材14が前方に動くのを防止する。
特定の実施例に示したように、広く説明した本発明の精神、及び範囲を逸脱することなく、本発明は多くの変更を加えることができることは明らかである。従って、ここに示した実施例は全ての点で、単に図示するためのものであって、本発明を限定するものでない。
本発明の好適な実施例による完全に組み立てた装置の線図である。 図1の装置を一部、組み立てた状態を示す線図である。 図1に示す装置の電極アレー位置決め部材の一部の線図である。 図1に示す装置の電極アレー位置決め部材の一部の線図である。 図1の装置を一部組み立てた線図である。 図1の装置の捕捉部材の一部の線図である。 電極アレーの矯正部材の一部を示す。 電極アレーの矯正部材の一部を示す。 電極アレーの矯正部材の一部を示す。 電極アレーの矯正部材の一部を示す。 電極アレーの矯正部材の一部を示す。 電極アレーの矯正部材の一部を示す。 電極アレーの矯正部材の一部を示す。 本発明装置の実施例の捕捉部材によって、捕捉されている矯正部材の一部を示す。 本発明装置の実施例の捕捉部材によって、捕捉されている矯正部材の一部を示す。 本発明装置の実施例の捕捉部材によって、捕捉されている矯正部材の一部を示す。 図1に示す装置の窓を通して、見える部分の図である。 図1の装置の別の線図的部分図である。 電極アレーの挿入の種々の段階中の図1の装置を示す。 電極アレーの挿入の種々の段階中の図1の装置を示す。 電極アレーの挿入の種々の段階中の図1の装置を示す。 本発明の他の態様によるカートリッジ部材を示す。 本発明の他の態様によるカートリッジ部材を示す。 本発明の他の態様によるカートリッジ部材を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。 本発明装置の他の実施例を示す。

Claims (49)

  1. 対象物の身体内に電極アレーを移植し、前記電極アレーの矯正部材を除去する装置において、前記装置は基端から、前記電極アレーの少なくとも一部を収容する末端まで、延在する本体を有し、更に、前記装置は第1位置から、第2位置まで移動することができる電極アレー位置決め部材を有し、前記電極アレー位置決め部材がその第1位置から、その第2位置まで移動することによって、前記電極アレーが前記本体内に相対的に収容されている第1位置から、前記電極アレーの十分な長さが前記本体の前記末端から突出している第2位置まで、前記電極アレーを移動させ、更に、前記装置は前記電極アレーの前記矯正部材の少なくとも一部に掛合して、前記電極アレー位置決め部材が移動すると、前記電極アレーと共に、前記矯正部材がその第2位置に移動するのを制限する捕捉部材を有することを特徴とする電極アレー移植装置。
  2. 前記電極アレーを対象物の蝸牛内に移植する請求項1の装置。
  3. 前記装置の前記本体が前記基端から前記末端まで延在するハウジングを形成している請求項2の装置。
  4. 前記ハウジングはハンドルと、尖端部材とを有している請求項3の装置。
  5. 前記ハウジングは外部部材内に少なくとも一部位置している内部部材を有する請求項3、又は4の装置。
  6. 前記電極アレー位置決め部材は第1端から、第2端まで、前記ハウジングにほぼ貫通している細長部材であり、前記第2端は前記電極アレーの一部に掛合するように構成されており、前記電極アレー位置決め部材のその一端に隣接する一部は前記ハウジングの前記基端から突出している請求項3〜5のいずれか1項の装置。
  7. 前記電極アレー位置決め部材はプランジャ部材を有し、前記プランジャ部材はその一端に、又はその一端に隣接してアクチュエータ部材を有している請求項6の装置。
  8. 前記電極アレー位置決め部材がその第2位置にある時、前記アクチュエータ部材が前記ハウジングの前記基端に当接するように構成された請求項7の装置。
  9. 前記第2端に隣接する前記電極アレー位置決め部材の少なくとも一部が前記電極アレーの矯正部材の掛合部を収容する内腔を画成しているほぼ中空のシリンダを具えている前記請求項のいずれか1項の装置。
  10. 前記捕捉部材が一端から捕捉端まで延びる細長部材を具え、前記電極アレーを前記装置に装着した時、前記矯正部材の掛合部に掛合し得るフラップ、フック、ループ、又は結合部材、又は任意の部材を前記捕捉部材が前記捕捉端に、又は前記捕捉端に隣接して有している請求項9の装置。
  11. 前記電極アレー位置決め部材はその第2端に隣接する少なくとも一部に、その壁に沿う溝孔を有している前記請求項のいずれか1項の装置。
  12. 前記電極アレー位置決め部材の前記溝孔付き部分に前記捕捉部材の少なくとも一部を収容するように構成した請求項11の装置。
  13. 前記電極アレー位置決め部材の前記溝孔付き部分が前記捕捉部材の前記フラップ部材を収容するように構成されており、前記フラップ部材は前記電極アレー位置決め部材の前記内腔内に延びて、前記内腔を実質的に閉塞している請求項12の装置。
  14. 前記フラップ部材がプラスチック材料を含む弾性可撓性材料で造られている請求項10〜13のいずれか1項の装置。
  15. 前記電極アレーの前記矯正部材の前記掛合部は前記電極アレーの基端から突出している請求項9〜14のいずれか1項の装置。
  16. 前記矯正部材の前記掛合部にはほぼ球形部材、半球形部材、円錐形部材、弾丸形部材、又は矢形部材が含まれる請求項15の装置。
  17. 前記掛合部にはループ、又はほぼ球形部材、半球形部材、円錐形部材、弾丸形部材、又は矢形部材のうちの任意の一つに組み合わせたループが含まれる請求項15の装置。
  18. 矯正部材の前記掛合部はほぼ球形部材、半球形部材、円錐形部材、弾丸形部材、又は孔を有する矢形部材を具えている請求項15の装置。
  19. 前記電極アレー位置決め部材の前記内腔を通って、前記ハウジングの前記基端に向かう方向の前記矯正部材の前記掛合部の移動は前記掛合部による前記フラップ部材の掛合を行わせて、前記フラップ部材によって前記電極アレー位置決め部材の前記内腔を実質的に閉塞する第1位置から、前記フラップ部材によって前記内腔を実質的に閉塞しない第2位置まで、前記フラップ部材を移動させ、これにより、前記掛合部が前記フラップ部材を通り過ぎるように構成した請求項9〜18のいずれか1項の装置。
  20. 前記矯正部材の前記掛合部が前記フラップ部材を越えて、前記ハウジングの前記基端に向かう方向に動き終えた時、前記フラップ部材は前記電極アレー位置決め部材の前記溝孔付き部分の前記溝孔を通り、前記電極アレー位置決め部材の前記内腔内に延在する第1位置を再び占め、これにより、前記内腔を実質的に閉塞する請求項19の装置。
  21. 前記電極アレーを前記装置に装着した時、前記電極アレー位置決め部材の前記第2端が前記電極アレーの前記基端に当接するように構成した請求項15〜20のいずれか1項の装置。
  22. 前記電極アレー位置決め部材のその第2位置への移動によって、前記電極アレー位置決め部材の前記第2端をして、前記電極アレーを押圧させて、前記電極アレーを前記ハウジングの前記末端から前進させ、外科処置に使用している時には対象物の蝸牛内に前進させるように構成した請求項21の装置。
  23. 前記電極アレーを前記ハウジングの前記末端から前進させる際、前記矯正部材の前記掛合部を前記フラップ部材によって保持して、前記矯正部材が前記電極アレーと共に、前記フラップ部材を通り過ぎて前進するのを防止する請求項22の装置。
  24. 前記ハウジングの前記基端に向かう方向に移動できる摺動部材に前記捕捉部材を連結し、前記ハウジングの前記基端に向けての前記摺動部材の移動により、前記矯正部材を前記電極アレーから完全に後退させる前記請求項のいずれか1項の装置。
  25. 前記電極アレー位置決め部材がその第2位置に動き、前記電極アレーが対象物の蝸牛内に前進し終わる前に、前記矯正部材が後退するのを防止する安全機構を更に具える請求項24の装置。
  26. 前記安全機構は前記摺動部材の凹所内に収容されたばね部材を有し、前記ばね部材は弾性可撓性材料から造られており、前記ばね部材は一側が脚部材に蝶着され、反対側にハウジング掛合部を有する本体を有し、前記ハウジング掛合部は前記本体から、前記装置の前記ハウジングの内壁のニッチ内に突出している請求項25の装置。
  27. 前記ハウジング掛合部が前記ハウジングの前記ニッチ内に位置している時、前記ハウジングの前記末端に対し接近し、又は離れる前記ばね部材、及び前記摺動部材のいかなる運動をも防止される請求項26の装置。
  28. 前記摺動部材、及び前記ばね部材の前記本体は前記電極アレー位置決め部材の一部を収容する溝を有し、前記電極アレー位置決め部材がその第1位置から、その第2位置に移動する際、前記電極アレー位置決め部材が前記摺動部材の前記溝を通過することができる請求項26、又は27の装置。
  29. 前記電極アレー位置決め部材は相互に連結された、又は相互に一体の多数の構成部分を具え、前記構成部分はプランジャ部材を含み、前記プランジャ部材は押圧アームに連結され、又は押圧アームに一体の親指当てを具えている請求項28の装置。
  30. 前記親指当て、及び押圧アームは硬質プラスチック材料を含む比較的硬質の材料から造られ、前記押圧アームは前記親指当て、及び前記押圧アームより相対的に一層可撓性の材料から造られた中間部材に連結され、又は中間部材に一体である請求項29の装置。
  31. 前記中間部材は前記押圧アームより、一層小さい横断面直径を有している請求項30の装置。
  32. 前記中間部材は前記電極アレーに掛合するようにした端部部材に連結され、又は端部部材に一体である請求項29〜31のいずれか1項の装置。
  33. 前記中間部材への連結部に隣接する前記押圧アームの部分は先細にされて、肩部を形成している請求項29〜32のいずれか1項の装置。
  34. 前記電極アレー位置決め部材のその第1位置から、その第2位置までの移動によって、前記電極アレー位置決め部材がその第2位置になる時まで、前記中間部材を前記摺動部材、及び前記ばね部材の前記溝に沿って、通過させ、前記押圧アームの前記肩部は前記摺動部材の前記本体の溝の中に突出して、前記本体の前記溝の壁を押圧することによって、前記本体が前記脚部材から比較的離間している第1位置から、相対的に少なく離間している第2位置まで、前記本体を前記脚部との蝶着部の周りに動かし、前記本体の前記脚部材に対する前記移動により、前記ハウジング掛合部材を前記ハウジングの前記内壁の前記ニッチから離脱させて、前記摺動部材、及び前記捕捉部材を前記ハウジングの前記基端に向かう方向に移動可能にする請求項33の装置。
  35. 外科処置中、蝸牛口の端縁に当接するようにした蝸牛口ストッパを前記ハウジングの前記末端に、又は前記末端に隣接して更に設けた請求項3〜34のいずれか1項の装置。
  36. 前記電極アレー位置決め部材の早過ぎる移動、従って電極アレーの移動を防止するための安全クリップ部材を更に有する請求項3〜35のいずれか1項の装置。
  37. 前記安全クリップ部材は前記電極アレー位置決め部材のその第1端に、又はその第1端に隣接する位置に掛合し、更に、前記安全クリップ部材は前記ハウジングの一部に当接して、前記電極アレー位置決め部材がその第1位置から、その第2位置まで移動するのを防止している請求項36の装置。
  38. 前記ハウジングがポリテトラフルオロエチレン、又はポリプロピレンを含む一つのプラスチック材料で造られている請求項3の装置。
  39. 前記ハウジングが前記末端に向け先細である請求項3〜38のいずれか1項の装置。
  40. 前記ハウジングはその長さ方向に沿って角度をなしている請求項3〜39のいずれか1項の装置。
  41. 前記ハウジングの前記角度は20度と30度との間である請求項39の装置。
  42. 対象物の蝸牛内に電極アレーを挿入するシステムにおいて、前記システムは、
    前記電極アレーのほぼ全長に沿って位置している矯正部材によって、ほぼ真っ直ぐな形態に維持される予め湾曲した電極アレーと、
    前記電極アレーを収容する挿入装置とを具え、
    前記電極アレーを前記挿入装置によって、対象物の蝸牛内に前進させ、更に、前記挿入装置によって前記電極アレーの前記矯正部材が前記蝸牛内に前進するのを実質的に防止して、前記電極アレーが前記蝸牛内に前進する際、前記電極アレーが徐々にその予め湾曲した形態を占め、前記蝸牛の自然の形状に一致する前進路を採ることを特徴とする蝸牛への電極アレーの挿入システム。
  43. 対象物の蝸牛内に電極アレーを挿入するシステムにおいて、前記システムは、
    前記電極アレーのほぼ全長に沿って位置している矯正部材によって、ほぼ真っ直ぐな形態に維持される予め湾曲した電極アレーと、
    前記電極アレーを収容する装着カートリッジと、
    前記装着カートリッジと、それに位置している前記電極アレーとを収容する挿入装置とを具え、
    前記挿入装置は前記電極アレーを前記装着カートリッジから、対象物の蝸牛内に前進させると共に、前記電極アレーの前記矯正部材が前記蝸牛内に前進するのを実質的に防止して、前記電極アレーが前記蝸牛内に前進する際、前記電極アレーが徐々にその予め湾曲した形態を占め、前記蝸牛の自然の形状に一致する前進路を採ることを特徴とする蝸牛内への電極アレーの挿入システム。
  44. 対象物の蝸牛内に電極アレーを挿入し、前記電極アレーの矯正部材を除去する装置において、前記装置は基端から、前記電極アレーの一部を収容するようにした基端まで、延在するハウジングを有し、更に、前記装置は第1端から第2端まで、前記ハウジングに貫通してほぼ延在するようにした電極アレー位置決め部材を有し、前記第2端を前記電極アレーの一部に掛合するようにして、前記電極アレー位置決め部材の第1位置から、第2位置までの移動によって、前記ハウジング内にほぼある第1位置から、前記ハウジングの前記末端から十分に突出する第2位置まで、前記電極アレーを移動させ、更に、前記装置は少なくとも一部、前記ハウジングに貫通する捕捉部材を有し、前記捕捉部材は前記電極アレーの前記矯正部材の一部に掛合するようにした領域を有し、ほぼ前記ハウジング内にある前記第1位置から、前記ハウジングの前記末端から十分に突出している前記第2位置まで、前記矯正部材が前記電極アレーと共に移動しないように、前記領域が防止することを特徴とする蝸牛内への電極アレー挿入装置。
  45. 請求項44の装置を使用して、対象物の蝸牛内に電極アレーを挿入する方法において、前記方法は、
    (a)前記ハウジングの前記末端が前記蝸牛の壁の蝸牛口に当接するまで、前記装置を、この装置上に装着された電極アレーと共に、対象物の外科処置位置内に位置決めする工程と、
    (b)前記電極アレー位置決め部材をその第1位置から、その第2位置まで移動させて、前記ハウジング内にほぼある第1位置から、前記ハウジングの前記末端から十分、突出している第2位置まで、前記電極アレーを移動させ、前記電極アレーを対象物の前記蝸牛内に前進させ、前記電極アレーの前記矯正部材を前記装置の前記捕捉部材に掛合させ、前記矯正部材を前記捕捉部材によって保持して、前記矯正部材が前記電極アレーと共に、前記蝸牛内に前進しないようにする工程と、
    (c)本発明の前記装置を前記対象物から後退させる工程とから成ることを特徴とする蝸牛内への電極アレーの挿入方法。
  46. 予め湾曲した電極アレーを矯正部材によって、ほぼ真っ直ぐな形態に維持して、対象物の蝸牛内に移植する方法において、
    前記予め湾曲した電極アレーを前記蝸牛内に前進させる工程と、
    挿入中、前記矯正部材を前記電極アレーから徐々に除去して、前記蝸牛の自然の形状に一致する前進路を前記電極アレーが占め、前記蝸牛の敏感な組織の損傷の発生を減少させる工程とを有することを特徴とする蝸牛内への予め湾曲した電極アレーの移植方法。
  47. 矯正部材を有する電極アレー用カートリッジ部材において、前記カートリッジ部材は前記電極アレーを収容するようにした貫通する内腔を有して第1端から、第2端まで延在する細長体を有し、更に、前記カートリッジ部材は前記細長体の前記第1端に隣接する側壁の一部に、使用者が電極アレーの一部を見るのを可能にする窓を有することを特徴とする電極アレー用カートリッジ部材。
  48. 前記カートリッジはこのカートリッジの前記細長体と、前記電極アレーとの間に電気絶縁層を有している請求項47のカートリッジ。
  49. 対象物の蝸牛に挿入する電極アレーにおいて、前記電極アレーは基端から、末端まで延在する細長体と、前記細長体の長さ方向の少なくとも一部に沿って延在する矯正部材とを有し、前記矯正部材の少なくとも一部が前記細長体の前記基端を越えて突出しており、前記少なくとも一部がほぼ球形部材、ほぼ半球形部材、又は矢形部材を有していることを特徴とする蝸牛に挿入する電極アレー。
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