JP2005514842A - 共振器同調アセンブリおよび方法 - Google Patents
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Abstract
プレーナフィルタを広範囲の中心周波数にわたり同調する装置および方法が開示される。同調アセンブリは、超伝導同調チップおよび、共振器の共振周波数を0.01%以下の少なくとも1増分で未同調周波数の少なくとも約10%ずつ変化させるために共振器またはその一部から十分な範囲の距離にわたり同調チップを移動させるように構成および適応されたアクチュエータを含む。同調チップの位置を制御するために、アクチュエータおよび位置センサが閉ループフィードバックシステムで使用され得る。本発明に従ったフィルタを同調する方法は、共振器の共振周波数を0.01%以下の少なくとも1増分で少なくとも約10%ずつ変化させるために共振器から十分な範囲の距離にわたり同調チップを移動させることを含む。
Description
本願は、2002年12月27日、米国を除く全部の国を指定して米国内企業たるコンダクタス・インコーポレーテッドの名義によるPCT国際出願として出願されている。
本発明は、全体として電子フィルタの同調に、より詳細には、1つ以上の同調ピンを用いて広範囲の周波数にわたりフィルタを機械的に同調する装置および方法に関する。
本発明は、全体として電子フィルタの同調に、より詳細には、1つ以上の同調ピンを用いて広範囲の周波数にわたりフィルタを機械的に同調する装置および方法に関する。
電子フィルタは、無線通信を含む多様な用途において広範に使用されている。現代の無線通信システムは、フィルタ性能に厳しい要求条件を課している。通信チャネルの増大する需要は、割り当てられたスペクトルスロットのより効率的な使用を強いている。用途はますます、帯域幅内で精確な中心周波数および高い信号スループットを備える(0.05%帯域幅程度の狭さの)超狭帯域フィルタとともに、精確な中心周波数および高い阻止を伴う帯域阻止フィルタを必要としている。どちらの場合も、フィルタ応答曲線は、使用可能な帯域幅の最大量が許容できないレベルのクロストークを伴うことなく利用され得るように、急峻なスカートを有していなければならない。フィルタはまた、信号損失を最小にするために、(例えば5,000以上の)高いQ値またはQを有していなければならない。
精確なフィルタ周波数を得るために種々の同調手段が使用されている。例えば、コンダクタス・インコーポレーテッド(Conductus,Inc.)社に譲渡されている米国特許第5,968,876号は、超伝導の誘電性または磁気同調チップを有するばね式同調ピンを用いて共振器の共振周波数を同調することを開示している。共振周波数は、同調チップと共振器との間の距離を調整することによって調整される。そのような同調機構は一般に、他の性能パラメータを維持しつつフィルタによって得られる中心周波数の範囲が通常極めて小さいことから、実質的に中心周波数を変えるのではなく、フィルタの中心周波数を維持するために使用される。例えば、米国特許第5,968,876号に開示された形式の同調装置の場合、同調チップは一般に、約0.5mmより近くまで共振器に進行するように設計されていない。同調範囲は通常、約850MHz〜1.9GHz程度の中心周波数について数メガヘルツである。
ここに開示される本発明は、広範な用途に適合するためにフィルタの広範囲な同調を可能にする。
全体として、本発明は、共振器およびフィルタの性能を維持しながら精確に広範囲の周波数にわたりプレーナ共振器およびフィルタを機械的に同調する同調アセンブリおよび方法を提供する。
本発明の1態様によれば、同調アセンブリは、同調チップと、0.01%以下の少なくとも1増分で未同調周波数の少なくとも約10%ずつ共振器の共振周波数を変化させるために共振器またはその一部から十分な範囲の距離を同調チップを移動させるように構成および適応されたアクチュエータと含む。
本発明の別の態様によれば、同調チップの位置を制御するために、アクチュエータおよび位置検出装置が閉ループフィードバックシステムにおいて使用される。
本発明の別の態様によれば、フィルタを同調する方法は、0.01%以下の少なくとも1増分で少なくとも約10%ずつ共振器の共振周波数を変化させるために共振器から十分な範囲の距離を同調チップを移動させることを含む。
本発明の他の目的および利益は、以下の図面を参照して以下の詳細な説明を読めば明白となるであろう。
本発明は種々の修正および代替形態を受け入れることができ、その特定の実施形態が図面において例として図示されここに詳述される。しかし、特定の実施形態のここでの説明は本発明を開示された特定の形態に限定しようと意図するものではなく、反対に、その意図は、添付の請求の範囲に記載される本発明の精神および範囲に該当する全部の修正物、均等物および代替物を包含することであることを理解しなければならない。
ここに記載する本発明の実施形態は、マイクロストリップ構成によるフィルタおよび共振器についてのものである。マイクロストリップ構成において、誘電性基板は、導電性または超伝導体よりなる接地平面が一方の表面に堆積されている。反対の表面には1つ以上の共振器がパターン形成されており、各共振器は誘導性および容量性素子よりなる。共振器は、ヘアピン共振器および集中素子形共振器といった分散形態を含む多様な形式のものとすることができる。それはまた、インダクタのループと並列にかつその内側に配置されたインターディジタルキャパシタを備える半ループインダクタといった周波数依存形構成要素を有する共振器により実施され得る。本発明はまた、他のプレーナフィルタ構成によっても実施され得る。一般に本発明によれば、同調アセンブリは、基板上に堆積された超伝導薄膜としてよい超伝導同調チップおよび、同調チップと有効に接続されたアクチュエータを含む。あるいは、チップはバルク超伝導体から形成することもできる。アクチュエータは、共振器からある範囲の距離について同調チップを移動させるように構成されている。範囲は、共振器の共振周波数を少なくとも10%変化可能にするほど十分に大きい。同調チップは、共振器の性能(例えばQ)が共振周波数の範囲全体で実質的に維持されることを保証するための大きさおよび形状とされる。さらにアクチュエータは、共振周波数が各ステップにより0.01%以下ずつ変化するように十分に小さいステップで共振器からある範囲の距離について同調チップを移動させるように構成され得る。
本発明に従った同調アセンブリを用いて、フィルタの中心周波数は、フィルタの性能が実質的に維持されながら、少なくとも10%変えることができる。好ましい実施形態の1つにおいて、超伝導同調チップは、共振器から250nm以内までの精度で位置決めされる。
本発明の1態様に従った同調アセンブリの一般的特徴が図1において図式的に例示されている。同調アセンブリ100は同調チップ110を備える。同調チップ110は、アクチュエータ120に支持されそれによって移動され得る。アクチュエータ120は、駆動装置122および、駆動装置122と接続された移動アーム124を含む。同調チップ110は、移動アーム124に取り付けられている。
同調アセンブリ100は、いくつかの共振器140を含み得る(図1には1つだけ示す)フィルタ回路の少なくとも一部の上に同調チップ110を位置決めするように構成されている。例えば、共振器140は、内側にインターディジタル化キャパシタ144を備える半ループインダクタ142とすることができる。共振器は、誘電性基板150の上にパターン形成された超伝導体によって形成され得る。同調アセンブリ100は、少なくとも1つの、しかし一般にはそれ以上の同調チップ110を含む。各同調チップ110は、そのそれぞれのアクチュエータに向けてまたはそれから離れるように独立して移動され得る。
中心周波数を広範囲にわたり同調するために、同調チップ110は、超伝導体で作られている。例えばそれは、酸化マグネシウム、サファイヤまたはアルミン酸ランタンといった誘電性基板上に堆積されたイットリウム−バリウム−銅酸化物(YBCO)といった酸化物超伝導体の薄膜とすることができる。それはまた、YBCOまたは別の超伝導体のロッドまたはディスクといったバルクであってもよい。発明者らは、超伝導同調チップが、他の点では同一の同調アセンブリにおいて誘電性チップよりもはるかに広い同調可能範囲を生じることを発見した。しかし、以下でさらに詳述するように、広範囲の周波数にわたる精確な同調を達成するために誘電性同調チップを超伝導体チップと組み合わせて使用することができる。
駆動装置122は、移動アーム124を移動させることができる多様な装置としてよい。駆動装置122はさらに、電気信号で制御される装置とすることができる。例えば、駆動装置122は、コンピュータによって制御され得るステッピングモータとすることができる。リニアサーボモータおよび圧電アクチュエータといった他の装置もまた使用され得る。
必要な場合、同調チップの線形運動を生じるために歯車が使用できる。例えば、移動アーム124および同調チップ110を前進または後退させるためにウォームギヤが使用され得る。
各同調チップ110は、例えば半ループ142およびインターディジタル化キャパシタ144の組合せといった共振器140の少なくとも一部の上に位置決めされるように構成されている。同調チップが共振器140の十分に近くにある時、共振器140の共振周波数は同調チップによって影響される。このように共振器140の共振周波数は、同調チップと共振器140との間の距離により変化する。アクチュエータは、例えば3%、5%および10%と、少なくとも約3%ずつ共振器140の共振周波数を変化させるように同調チップを移動させるために十分なレンジを有する。発明者らは、共振器から例えば約250nm以内といった極めて小距離まで超伝導同調チップを移動させることによって、共振器のQを著しく低下させることなくそのような広範な同調を達成できることを発見した。50%もの同調範囲が達成されており、さらに大きい範囲が達成可能なはずである。
アクチュエータはまた、共振器140の共振周波数が共振周波数の0.01%未満の増分での同調チップの移動によって変化し得るほど十分な精度も有する。例えば、(カリフォルニア州サンホゼのニュー・フォーカス・インコーポレーテッド(New Focus, Inc.)から入手可能な)ピコモータ(Picomotor)8321−Vアクチュエータによれば、最小ステップは、900MHz近辺で10kHz未満の周波数増分に対応する、<30nmである。他の装置および方法もまた、以下でさらに詳述するように、精密同調を達成するために使用され得る。
同調チップは好ましくは、最も高い電流密度を有する共振器の部分上に位置決めされる。一般に、これは同調チップをインダクタ上に位置決めすることを必要とする。図19に示すように、超伝導同調チップがキャパシタ上ではなくインダクタ上に位置決めされた場合、共振器に向かう移動の各増分について中心周波数のより大きな変化が得られる。
同調チップは、意図した範囲の共振周波数全体で共振器140のQを維持するための形状および大きさとされる。Qの劣化はフリンジ場を通る放射エネルギー損に主に起因すると考えられる。従って、同調範囲全体でQを維持するためには、インダクタ142の寸法と少なくともほぼ同じ大きさである同調チップを有することが有利である。他の検討事項が同調チップ100の望ましい大きさを制限するかもしれない。例えば、同調チップ100の大きさは一般に、共振器140または同調チップが、共振器140に隣接するデバイスと相当に重なり合い、それらの動作に干渉するような大きさよりも著しく大きくあってはならない。従って、同調チップの下のインダクタのフットプリントとほぼ同じ大きさおよび形状である同調チップを有することが望ましい。例えば、内側にインターディジタル化キャパシタを備える方形の半ループを備える共振器の場合、半ループとほぼ同じ大きさである方形同調チップを有することが望ましい。
動作時、アクチュエータ120は、同調チップ110を共振器140に向けて前進させるかまたは、それから同調チップ110を後退させ、それによって共振器の共振周波数を変化させる。多極フィルタの場合、個々の共振器は、フィルタの特性周波数を変えるために集合的に同調され得る。フィルタのQは、周波数変化の範囲全体で約10,000以上に維持される。
図2および3に図式的に例示された本発明の例示的実施形態において、4つの共振器を有するフィルタ250のための同調アセンブリ200は、各共振器のための同調サブアセンブリを含む。同調アセンブリ200およびフィルタ250は、真空容器(図示せず)において一緒に堅固に取り付けられている。各サブアセンブリは、同調チップ210およびアクチュエータ220を含む。各アクチュエータ220は、真空適合直流マイクロメータサーボモータパッケージ(ポリテック・ピー・アイ(Polytec PI)から入手可能な型番M−227.25)の4つのサーボモータのうちの1つである。このサーボモータパッケージはまた、モータシャフト222の移動を制御するコンピュータにサーボモータをインタフェースするための4チャネル制御ボード(図示せず)を含む。各サーボモータ220は、60nmの精度で約2.5mmの距離にわたりシャフト222を移動させることができる。
非回転式である各シャフト222は移動アーム224の一部をなす。移動アーム224の残部は、シャフト222に取り付けられた断熱材226、滑動ピンプッシングパッド228および滑動ピンアセンブリ230(230a〜230dの1つ)を含む。
より具体的に図3に言及すれば、滑動ピンアセンブリ230は、滑動ピン232、ブッシング234および偏倚ばね236を含む。滑動ピン232は、一端で同調ピン210に取り付けられており、他方端にフランジ238を形成する。ブッシング234は、滑動ピン232を保持し、滑動ピン232の移動をそれらの共通軸に沿った滑動に実質的に制限する。偏倚ばね236はブッシング234の凹部とフランジ238との間に配置され、同調アセンブリ200が同調させるフィルタ上に取り付けられると、同調チップ210を共振器から離すように偏倚させる。
滑動ピンアセンブリ230の構成要素は、いずれかの適格な材料で作られ得る。極低温、すなわち超伝導体フィルタおよび同調チップが動作するように設計されている温度(例えば、特定の酸化物超伝導体の場合60〜70K)での動作のために、構成要素は、構成要素にそうした温度で各自の意図された機能を実行可能にさせる材料で作られる。例えば、ばね238およびブッシング234はベリリウム−銅合金または、極低温において十分な弾性を維持する他の材料で作ることができる。滑動ピンは、ステンレス鋼、バリウム−銅合金および他の適格な材料で作ることができる。
再び図2に、そして図4にさらに詳細に言及すれば、断熱材226は、サーボモータを非極低温で動作可能にしつつ、同調チップ210を極低温で動作可能にするように設計されている。例示的実施形態における断熱材226は、壁の大部分が切り抜かれているステンレスチューブである。ステンレス鋼の残りの狭いストリップ227は、移動アーム224の必要な構造的完全性および移動アーム224に沿った高耐熱性を付与する。断熱材のための他の材料および形状もまた使用され得る。
滑動ピンプッシングパッド228は、例示的実施形態ではステンレス鋼で作られているが、極低温に適格なあらゆる材料で作られ得る。各プッシングパッドは、断熱材226と滑動ピンアセンブリ230との間に延びており、両者間のあらゆる位置合わせ不良に適応する。例えば、図2に示された例示的実施形態において、滑動ピンアセンブリ230a〜dは線形配列で構成されているが、サーボモータシャフトは2×2正方行列にまとめられている。このように、いくつかのプッシュパッド(例えば228bおよび228c)は、それぞれ、断熱材226b、226cおよび滑動ピンアセンブリ230b、230c間を連結するために側方に拡張している。
同調アセンブリ200は、例示的実施形態において以下のようにしてフィルタ250上に取り付けられる。フィルタ250は、真鍮でできたコールドプレート260上に取り付けられる真鍮製シールド252に入れられる。また、ベリリウム−銅製のシールドおよびコールドプレートも使用できる。エポキシ含浸ガラス繊維材料(多数の供給元から入手可能なG10)といった絶縁体でできた絶縁フレーム270もまた、コールドプレート260上に取り付けられる。同調アセンブリ200は真鍮製フレーム280に取り付けられ、それは転じて絶縁フレーム270に取り付けられる。移動アーム224は、真鍮製フレーム280および絶縁フレーム270を通りフィルタ250に向けて延びる。滑動ピンアセンブリのブッシング234は、シールド252のそれぞれの開口を通じてシールド252上に取り付けられる。滑動ピン232は、ブッシング234およびシールド252の開口を通って延びる。このようにして同調チップ210はフィルタ250の共振器の上方に位置決めされる。
動作時、フィルタ250および同調チップ210は、コールドプレート260およびシールド252を介してクライオクーラによって極低温に冷却される。サーボモータがそのシャフトを共振器の方へ駆動すると、対応する滑動ピン232および、従って同調チップ210は、偏倚ばね236の偏倚に抗して共振器の方へ押される。サーボモータがそのシャフトを共振器から離して駆動すると、対応する偏倚ばね236は伸張し、滑動ピン232および同調チップ210を共振器から後退させる。
図2、3および4に例示した形式の同調アセンブリは、図5に図式的に示された4極ノッチフィルタ500における共振器の共振周波数を変えるために使用された。フィルタ500は、アルミン酸ランタン基板にパターン形成されたYBCOで作られた。半ループインダクタ510の寸法は、約3mm×3.4mmであった。大きさがほぼ5mmの正方形である各YBCO同調チップは、半ループインダクタ510およびインターディジタル化キャパシタ520の組合せの上方に向き合って位置決めされた。
サーボモータは、サーボモータパッケージの制御ボードとのインタフェースとなり、様々な位置に関するサーボモータ位置をルックアップテーブルに格納するようにプログラムされたコンピュータによって制御された。ルックアップテーブルは、格納された同調パラメータを単純に呼び出すことによって共振器周波数の容易なスイッチングを可能にする。代替的に、較正実行からの最良適合曲線のパラメータを格納し、後で必要な同調パラメータを計算するために使用することができる。
図6において周波数対同調チップの動きのグラフに図示された通り、図5に示されたフィルタは、約10MHzの未同調帯域幅(すなわち、共振器の共振周波数に対してほとんどいかなる影響も及ぼさないように同調チップが共振器から十分に遠く離れている状態)および約835MHzの中心周波数(相対移動=0)を有していた。同調チップが各自の共振器に向けて動かされると、共振周波数は増加した。サーボモータの機械的レンジ(2.5mm)内で、共振器の共振周波数は、10%以上の倍率で変化することができた。例えば、同調チップを共振器の上方に、約0.8mm(#1)、約1.2mm(#2)、約1.7mm(#3)および約1.7mm(#4)進めることによって、共振周波数は、約890ないし900MHzに同調された。
類似の集合の測定は、図7に図式的に示された4極帯域フィルタ700について行われた。フィルタは4つの共振器を含み、各々、インターディジタル化キャパシタ720を包囲する半ループインダクタ710よりなる。フィルタはまた、共振器間および接地平面への結合のための種々の容量性パッド730も含む。やはり、未同調共振器の共振周波数は830ないし840MHzであった。図8に示す通り、共振器の共振周波数は、共振器に向けた同調チップの前進により増加した。最大約10%の周波数変化の範囲が得られた。
図7に図式的に示された4極帯域フィルタは、フィルタの帯域幅の10倍である範囲にわたり図2、3および4に示した形式の同調アセンブリにより同調された。図9(a)に示す通り、フィルタは約1.3MHzの帯域幅を有し、当初約839MHzを中心としていた。フィルタはその後、その中心周波数を高めるために10増分で同調され、各増分はフィルタの帯域幅、すなわち約1.3MHzであった。10の異なる中心周波数におけるフィルタの周波数応答の合成グラフが図9(b)に示されている。周波数シフトの最大範囲は、約13MHz、つまり初期値の約1.5%であった。同調アセンブリが周波数ステップを掃引する際に、初期の低い反射損および挿入損が維持されたことは明白である。最初の周波数掃引の間の増加の各段階の後、サーボモータ位置は以後の使用に備えて記憶された。フィルタの中心周波数はその後、適切なサーボモータ位置をルックアップテーブルから再ロードすることによって確実に再現できた。
同じ4極帯域フィルタ同調アセンブリは、それぞれ図10〜12に示されたように、3%、5%および10%の中心周波数シフトを生じるために使用された。先行例の場合と同様、フィルタは約1.3MHzの帯域幅を有し、当初約839MHzを中心としていた。中心周波数の3%シフトの場合、フィルタはその後、その中心周波数を約864MHzに高めるために同調された。図10(a)における上方同調されたフィルタの周波数応答曲線および、図10(b)における初期および最終周波数でのフィルタの周波数応答の合成グラフを参照されたい。
中心周波数の5%シフトの場合、フィルタはその後、839MHzから約889MHzに、つまり50MHz高く同調された。図11(a)における上方同調されたフィルタの周波数応答曲線および、図11(b)における初期および最終周波数でのフィルタの周波数応答の合成グラフを参照されたい。
最後に、中心周波数の10%シフトの場合、フィルタは839MHzから約923MHzに同調された。図12(a)における上方同調されたフィルタの周波数応答曲線および、図12(b)における初期および最終周波数でのフィルタの周波数応答の合成グラフを参照されたい。上に例示された結果は、同調の方向に関わらず再現可能であると判明している。
本発明に従った同調アセンブリは、高いフィルタ性能を維持しながら、広範な同調範囲を達成する。例証として、図17に示すように、4極ノッチフィルタが中心周波数の最大19%の範囲にわたり手作業で同調された。フィルタのQは、この範囲にわたり30,000超に保たれた。
図13に図式的に示されたように、本発明の別の態様によれば、同調アセンブリ1300は、フィードバック制御回路1330をさらに含む。フィードバック制御回路1330は、フィルタ1350の周波数応答といった特定のパラメータ1340を測定し、測定値および、(中心周波数といった)所要のフィルタパラメータを示す基準信号1370に基づき制御信号1360をアクチュエータ1320に出力する。各共振器のためのアクチュエータ1320は、信号1360に応答してそれぞれの同調チップ1310を移動させる。このプロセスは、フィルタ1350の各共振器について所要の共振周波数に達するまで継続する。
フィードバック制御回路1330は、図14(a)に図式的に示されたように、フィルタパラメータを測定するための入力モジュール1332を含む。入力モジュール1332は、用途の必要性に応じて、完全なネットワークアナライザと同程度に精巧にするか、または固定掃引回路と同程度に単純にすることができる。例えば、出荷前フィルタ較正用には、ネットワークアナライザを備える制御回路を使用することができ、現場用途には、より単純な入力モジュールが使用され得る。
フィードバック制御回路はまた、コントローラ1334も含み、これは所要の制御機能を実行するようにプログラムされたプロセッサまたはコンピュータとしてよい。コントローラ1334は、必要な場合、フィルタパラメータを測定するように入力モジュール1332に命令し、測定値および基準信号1370に応答して制御信号1360を出力する。
また、同調チップ1310の移動は、図14(b)に図式的に例示された通り、フィードバック制御システムによっても遂行され得る。制御システム1400は、プロセッサまたはコンピュータといったコントローラ1410を含み、これは、以下の例でさらに詳述する同調チップ位置センサ1420からの入力を受け取る。コントローラは、位置設定コマンド1430に基づきアクチュエータ1320を駆動する。アクチュエータ1320は、同調チップ1310を移動させ、それによって共振器周波数を調整する(1440)。
本発明の別の態様によれば、自動同調が実現され得る。ネットワークアナライザが4極ノッチフィルタの周波数応答を測定するために使用される。ネットワークアナライザの出力は、アクチュエータを駆動するための信号を計算するためにコンピュータによって使用される。
自動同調のためのアルゴリズムは、以下の検討事項によって選定された。自動アプローチが同調プロセスの人間的経験を定式化するはずである。手動同調の間において、オペレータはネットワークアナライザでの未同調フィルタ出力から始める。手動同調の方法は、周波数の特定の範囲において、この特定の事例では835〜845MHzにおいて、反射すなわちR(f)をできる限り小さくし、845.25〜846.25MHzのノッチ範囲において伝送信号の値またはT(f)を最小にすることである。これに従って、以下の自動同調アルゴリズムが開発され、これは、特定の汎関数の最小化の形式数学的アプローチを同調パラメータの関数として使用する。図16aおよび16bに示された例において、同調はバラクターで行われたが、アルゴリズムは本発明の機械的同調に等しく適用可能である。アルゴリズムは以下のステップから構成される。
1.コンピュータが、ネットワークアナライザから全フィルタ帯域(f0,f1)における反射信号および伝送信号の値および、全部の同調電極のいずれかの開始位置を取得する。
2.関数Φ(ν1,ν2,...νi)が以下の規則によって構成される(ここで、ν1,ν2,...νiは同調電極の位置である)。
式中、F()は、ネットワークアナライザの対数出力R(f),T(f)を線形値に変換し、信号の極めて低い値を切り捨て、それによって汎関数Φの感度を電極位置に増大させるように設計されたカットオフ関数である。最初の段階で、関数F()は、入力データを線形スケールに変形する。
Rlinear=10(R−Threshold)/10 式(2)
ここで、Thresholdはカットオフレベルである。その後、F(Rlinear)が以下の式によって計算される。
F(x)=0,x<1.0;F(x)=(x−1.0)2,x≧1 式(3)
3.汎関数Φ(ν1,ν2,...νi)はパラメータのあらゆる値について計算され得るので、それは数学的アルゴリズムによる最小化の対象となり得る。多くの数値最小化アルゴリズムが、この目的に使用され得る。そのようなアルゴリズムは周知であり、例えば、ウィリアム・H.プレス他(William H. Press, et al.)、『ニューメリカル・レシピーズ・イン・シー(Numerical Recipes in C)』、ケンブリッジ・ユニバーシティ・プレス(Cambridge University Press)(1996)に見ることができる。2つのアルゴリズムが試験された。すなわち、(1)ディレクションズ・セット法(Directions Set Method)、前掲書、p.412〜416および、(2)ダウンヒル・シンプレックス法(Downhill Simplex Method)、前掲書、p.408〜412。両者の方法とも類似の最終結果を生じたが、第2のもののほうが検討された関数のクラスについてより高速な収束をもたらしたと考えられた。
アルゴリズムは独立変数について無限区間を前提としているので、電極の実際の位置はいずれかの区間[a,b]を有するが、アルゴリズムに代入される変数は以下の公式によって計算される。
μi=Arth((2.0νi−a−b)/(b−a)) 式(4)
これは電極の位置を区間[a,b]から区間[−∞,+∞]にマップする。このアルゴリズムは、μ1,μ2,...μiの値を変え、以下の式によって電極の実際の位置を計算し、
νi=0.5(a+b+(b−a)th μi) 式(5)
これは式(4)の逆関数である。
4.最小化の望ましい精度が得られない限り、アルゴリズムはステップ1に戻る。各ステップで、アルゴリズムは最小化された関数Φの可能な値の集合を生じ、収束の基準は以下である。
0.5(Φmax−Φmin)/(Φmax+Φmin)<ε 式(6)
ここで表記法は自明である。同調の全サイクルは、233MHzのPCで約3分かかる。コードはマイクロソフト・ビジュアル・ベーシック(Microsoft Visual Basic)6.0で書かれた。
本発明に従った同調アセンブリおよび方法の別の例が、図15(a)および15(b)に図式的に例示されている。同調アセンブリ1500は、1つ以上の超伝導同調チップ1510を含み、各々は移動アーム1524に取り付けられており、これは、小型ステッピングリニアアクチュエータ(リン・エンジニアリング(Lin Engineering)部品番号LS10N20S−001)といったモータドライブ1522に取り付けられ、それによって移動可能である。モータドライブ1522は断熱フレーム1580に取り付けられており、これは転じてベース1560に取り付けられている。高温超伝導体フィルタ1550が真鍮製ハウジング1552の内部にシールドされており、それもまたベース1560に取り付けられている。同調チップ1510は、フィルタの個々の共振器(図示せず)の上方に位置決めされる。同調チップと各自の共振器との間の距離は、モータドライブ1522によって調整される。図2および3に示した同調アセンブリで使用されているものと類似の他の構成要素が、種々の設計検討事項に対処するために使用され得る。例えば、フィルタ1550を極低温に維持しながらモータドライブ1522を非極低温で動作可能にするために、移動アーム1524に沿って断熱材を備えることができる。
さらに、同調アセンブリ1500は、同調チップ1510の位置または動きを測定するセンサアセンブリ1590を含む。同調チップの位置または動きの測定は、同調チップ1510の閉ループフィードバック制御を助成する。そのような制御は一般に、モータドライブの機械的特性が多様な理由で時間とともに変化し得るので、モータドライブの規定の、またはたとえ校正されたにせよ、ステップ距離に単に頼るだけよりも、より精確である。
例示的実施形態におけるセンサアセンブリは、1つ以上の光学(赤外波長を含む)センサ1592を備えるが、付加的または代替的に磁気または容量性センサといった他の適格なセンサを備えることができる。光学位置センサは周知である。例示的実施形態において、各光学センサは、発光ダイオード(LED、ハネウェル/マイクロスイッチ(Honeywell/Microswitch)、部品番号SEP8706−003)といった発光器および、ホトダイオードまたはホトトランジスタ(ハネウェル/マイクロスイッチ(Honeywell/Microswitch)、部品番号SDP8406−003)といった受光器を含む。チップ位置の変化は、以下に限らないが、直読(発光器が受光器に向けてまたは離れて動く)、ビーム経路の遮断(シャッターが発光器/受光器の対に対して移動する)または反射(反射器が発光器/受光器の対に対して移動する)を含む、多様な方式で測定され得る。例示的実施形態におけるセンサアセンブリは反射形式のものであり、反射器またはセンサフラグ1596が移動アーム1524に取り付けられているか、または一体化されている。図15(c)を参照されたい。従って、同調チップ1510の位置は、発光器から受光器への光ビームの反射に基づいて測定され得る。同調チップの検出された位置または動きは、チップが所要の位置に着くまで同調チップを前進または後退させるモータドライブコントローラへの入力として表示または使用され得る。
また、フィルタの精確で広範囲の同調は、本発明に従った他の方式でも実現され得る。例えば、図18(a)に例示されたように、フィルタ1800は、上述のように半ループインダクタ1820の内側ではなく外側にインターディジタルキャパシタ1830を有する共振器1810を含み得る。フィルタはまた、隣り合う共振器間の結合部材1840も含む。図18(b)に例示されるように、フィルタ1850は、半ループインダクタ1870およびインターディジタルキャパシタ1880の位置が図18(a)でのそれらに対して反転している共振器1860および図18(a)のものに類似の共振器間結合部材1890を有することもできる。同調アセンブリは、広範囲の同調を達成するために半ループインダクタ1820、1870またはインターディジタルキャパシタ1830、1880の上方に同調チップを位置決めするように構成され得る。本発明の発明者らは、図19に示すように、半ループインダクタの上方に同調チップを位置決めすることによって得られる同調範囲が、インターディジタルキャパシタの上方に同調チップを位置決めすることによるよりも大きくなることを発見した。
その異なる部品の2つ以上における共振器を同調できる能力は、広範囲の周波数にわたり精確にフィルタを同調できる別の方法を提供する。図18(a)のフィルタ1800を再び例として使用すれば、粗同調のための第1の同調チップが半ループインダクタ1820の上方に位置決めされ、微同調のための第2の同調チップがインターディジタルキャパシタ1830の上方に位置決めされ得る。第2の同調チップは、超伝導体または誘電性材料としてよい。誘電性チップは、超伝導体チップよりもはるかに小さい同調範囲を生じる。このようにして、誘電性チップを微同調のために使用することができる。同調範囲はインダクタからよりもインターディジタルキャパシタからのほうが小さいので、中心周波数を第2の同調チップの範囲に持ってくるために第1の同調チップを使用した後、所要の周波数を精確に得るために第2の同調チップを使用することができる。
中心周波数の粗同調はまた、フィルタの帯域幅の同調と組み合わせることができる。この場合、超伝導体または誘電性材料のどちらかの同調チップが、2つの共振器1840の間にあるキャパシタ上に位置決めされる。チップがキャパシタに向けてまたはそれから離れて移動されると、共振器間の結合強度は変化し、帯域幅を変化させる。超伝導チップの場合、キャパシタに向けてチップを移動させると、静電容量を減少させ帯域幅を狭める。誘電性チップの場合、キャパシタに向けてチップを移動させると、静電容量を増大させ帯域幅を広げる。
粗/微同調の別の方式は、各同調チップにつき2つのアクチュエータを採り入れる。ステッピングモータといった長いレンジを備える粗動アクチュエータが、転じて同調チップを保持する圧電アクチュエータといった短いレンジを備える精密装置を保持する。
粗/微同調の別の方式は、微同調を達成するためにバラクターを採り入れる。米国特許出願第09/633592号は、超伝導フィルタを同調するためにバラクターの使用を記載している。
このようにして、本発明に従った装置および方法は、フィルタ性能の著しい犠牲を伴うことなく、フィルタの正確で広範囲の同調を提供する。一般に、本発明を用いて、使用者は、周波数帯を変えることにより所望の周波数帯または一連の事象を指定することができる(図20の2010)。本発明に従った装置は、制御信号を相応に生成し(2020)、アクチュエータにより同調チップを位置決めする(2030)。同調チップの位置決めは、共振器の共振周波数またはフィルタにおける種々の共振器間の結合を設定し(2040)、それによってフィルタを所望の帯域に設定する(2050)。
そのような能力は、従来のフィルタにまさる多数の利益を提供する。例えば、広範囲の周波数にわたり同調可能なフィルタは、現場用途における柔軟性を付与する。最終使用者は、使用者の必要性が変わったか、またはフィルタの中心周波数が時間とともにずれたかのどちらの理由でも、フィルタの中心周波数を変えることができる。また、アクチュエータを駆動するためのコントローラは、フィルタの中心周波数を定期的に検査し、必要に応じて自動的にフィルタを再同調するようにプログラムされ得る。従って、特注周波数を備える複数のフィルタを特別に注文するか、または再同調のためにフィルタをオフラインで工場に送り返す必要は、低減または排除される。フィルタ製造者にとっては、汎用フィルタを製造および用意しておくことができ、フィルタの中心周波数は迅速な出荷のために受注設定できる。フィルタはまた、商用および軍用の周波数ホッピング用途のために、ある範囲の周波数を走査したり、または所定の周波数の集合内でジャンプしたりするようにプログラムすることができる。
上述の特定の実施形態は例示的なものにすぎず、本発明は、ここでの教示の利益を有する当業者には明白な別様であるが等価な態様において修正および実施され得る。さらに、ここに示された構成または設計の詳細には、以下の特許請求の範囲に記載されているところ以外、いかなる制限も意図されていない。従って、上述の特定の実施形態は変更または修正することができ、全部のそのような変更例は本発明の範囲および精神の範囲内とみなされることは明白である。従って、ここで求められる保護は、以下の特許請求の範囲に記載された通りである。
Claims (21)
- 共振器の共振周波数を同調するための同調アセンブリであって、共振器はキャパシタおよびインダクタを含んでおり、同調アセンブリは、
(a)超伝導同調チップと、
(b)同調チップと有効にリンクされ、同調チップを共振器からある範囲の距離に位置決めするように構成配置されたアクチュエータとを含み、範囲は共振器の共振周波数を共振周波数の少なくとも約1%変化させるために十分である、同調アセンブリ。 - アクチュエータはさらに、同調チップと共振器との間の距離を、共振周波数の約0.01%以下の共振周波数変化に対応するステップで変化させるように構成配置されている、請求項1の同調アセンブリ。
- アクチュエータは、駆動装置および、駆動装置と同調チップとの間を連結する移動アームを含む、請求項1の同調アセンブリ。
- 駆動装置は電気モータよりなる、請求項3の同調アセンブリ。
- 同調チップは、インダクタのフットプリントと少なくとも同程度の大きさを有する超伝導体である、請求項3の同調アセンブリ。
- 駆動装置は同調チップよりも高い温度で動作するように構成配置されており、移動アームは同調チップと駆動装置との間に配置された断熱材を含む、請求項3の同調アセンブリ。
- 同調チップの位置を測定するために構成された位置検出装置をさらに含む、請求項1の同調アセンブリ。
- 位置検出装置は反射装置である、請求項7の同調アセンブリ。
- 位置検出装置は直読装置である、請求項7の同調アセンブリ。
- 位置検出装置はビーム経路遮断装置である、請求項7の同調アセンブリ。
- 位置検出装置およびアクチュエータは、同調チップと共振器との間の距離を制御するように意図された閉ループフィードバック制御システムで使用されている、請求項7の同調アセンブリ。
- 共振器の出力周波数を測定するための周波数検出装置をさらに含む、請求項1の同調アセンブリ。
- 周波数検出装置およびアクチュエータは、同調チップと共振器との間の距離を制御するように意図された閉ループフィードバック制御システムで使用されている、請求項12の同調アセンブリ。
- 共振器の共振周波数を同調するための同調アセンブリであって、共振器はキャパシタおよびインダクタを含んでおり、同調アセンブリは、
(a)複数の同調チップと、同調チップのうちの少なくとも1つは超伝導体よりなり、
(b)複数のアクチュエータとを含み、各アクチュエータは対応する同調チップと有効にリンクされており、各アクチュエータは対応する同調チップを共振器からある範囲の距離にわたり位置決めするように構成されている、同調アセンブリ。 - 同調アセンブリは、超伝導体よりなる同調チップに対応するバラクターをさらに含み、バラクターは共振器の共振周波数をある範囲の周波数にわたり変更するように構成されており、バラクターによって変更される周波数の範囲は同調チップによって生じる周波数変動の範囲より小さい、請求項14の同調アセンブリ。
- 複数のアクチュエータの第1のものがその対応する同調チップをインダクタからある範囲の距離にわたり位置決めするように構成されており、複数のアクチュエータの第2のものがその対応する同調チップをキャパシタからある範囲の距離にわたり位置決めするように構成されており、第1および第2のアクチュエータに対応する同調チップの少なくとも1つは超伝導体よりなる、請求項14の同調アセンブリ。
- 複数の同調チップのうちの少なくとも1つは誘電性材料で作られている、請求項14の同調アセンブリ。
- フィルタを同調するための同調アセンブリであって、アセンブリは、
(a)超伝導体よりなる同調チップと、
(b)同調チップと有効にリンクされ、同調チップをフィルタの少なくとも一部からある範囲の距離に位置決めするように構成されたアクチュエータとを含み、距離の範囲はフィルタの帯域幅の範囲に対応している、同調アセンブリ。 - 帯域幅の範囲は帯域幅の少なくとも約10%である、請求項17の同調アセンブリ。
- 同調可能フィルタであって、
(a)少なくとも共振器を有するプレーナフィルタと、
(b)同調アセンブリであり、
(i)同調チップと、
(ii)同調チップと有効にリンクされ、同調チップを共振器からある範囲の距離に位置決めするように構成配置されたアクチュエータとを含み、範囲は共振器の共振周波数を共振周波数の少なくとも約1%変化させるために十分である、同調アセンブリとを含み、
同調チップは共振器のQを少なくとも10,000に維持するように構成配置されている、同調可能フィルタ。 - 少なくとも1つの共振器を有するフィルタを同調する方法であって、方法は、
(a)同調チップを共振器からある範囲の距離に位置決めすることと、範囲は共振器の共振周波数を共振周波数の少なくとも約1%変化させるために十分であり、
(b)フィルタのQを少なくとも10,000に維持することとを含む、方法。
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