以下、発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。本発明の情報配信装置の概要を説明すると、複数の遊技場の各々を特定するための遊技場IDを遊技場情報DB(図5(b))に登録しておき、登録された複数の遊技場の各々から、遊技場IDと、各場内管理装置30の遊技履歴DBに記憶される台番号毎の大当り回数,差玉数,及び稼働時間を受信し、受信した遊技場IDと対応付けて、同受信した台番号,大当り回数,差玉数,及び稼働時間を全体履歴DB(図7)に記憶する。そして、各遊技場について稼働時間1時間あたりの大当り回数である大当り回数/h(遊技場),稼働時間1時間当たりの差玉数である差玉数/h(遊技場)を算出し、それぞれについて遊技場の順位を決定し、決定された順位によりランキングDBを作成して、PCや携帯電話等の情報端末に配信するものである。
まず、図1〜図11を参照して、情報配信装置40の構成について説明する。なお、以下においては、データベースを「DB」と略記する。また、本例では図1に示すように遊技場がA,B,C,…と多数存在する例について説明する。なお、これら遊技場は、複数の遊技場の各々を特定するための遊技場特定情報である遊技場ID(H001,H002,H003,…)により識別される。
パチンコ機10は遊技機の一例であって、図1に示すように、遊技場における遊技島(図示外)において機種等に従って所定の位置に配置され、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、図2に示すように、対応する台端末20を介して場内管理装置30と通信可能である。このパチンコ機10は、図示しない玉貸ユニットと通信可能であり、パチンコ玉を貸与する玉貸処理が玉貸ユニットとの間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りによって行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。なお、このパチンコ機10は、予め各台毎に設定された台番号(P001,P002,…)によって個々に特定可能である。
このパチンコ機10は、その前面に一般入賞口(チャッカ入賞口),始動入賞口(スタート入賞口),大入賞口(アタッカ)等の複数の入賞口や、複数種類の識別情報である図柄を可変表示可能な可変表示装置等が設けられている遊技領域を備えている。また、遊技領域の下方には、玉払出装置13(図2に図示)から払い出されるパチンコ玉を貯留する上皿,該上皿内に貯留しきれない余剰のパチンコ玉を貯留する下皿,及びパチンコ玉を遊技領域に打ち込むための操作を受け付ける発射ハンドル等を備えている。また図2に示すように、その内部に遊技制御基板11,払出制御基板12,玉払出装置13,及び情報出力基板14等を備えており、これらの各構成要素は図2に示すように接続されている。さらにパチンコ機10の背後における遊技島には、遊技領域に打ち込まれてアウトタンクに導かれたパチンコ玉(以下「打込玉」という。)の数を計数する打込玉カウンタ15が設けられている。
遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。払出制御基板12は、玉貸ユニットと通信可能に接続され、パチンコ機10と玉貸ユニットとの間における通信を司るものである。これにより、玉貸処理が行われる場合に、パチンコ機10と玉貸ユニットとの間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われる。また払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。玉払出装置13は、玉貸処理が行われて遊技者に貸し出されるパチンコ玉や、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)を払い出すものである。
情報出力基板14は、後述する場内管理装置30の場内通信部31と後述する台端末20を介して通信可能に接続され、パチンコ機10での遊技に応じて出力される各種の信号を出力するものである。このパチンコ機10からは、遊技データとして、以下に説明する各種の信号が出力される。
まず遊技領域に打ち込まれて遊技に使用されたパチンコ玉(以下「打込玉」という。)が始動入賞口に入賞した場合には、可変表示装置の可変表示が開始されて所定時間の経過後に該可変表示が停止する。その結果、可変表示装置の表示結果が予め定められた所定態様(例えば「777」等のぞろ目態様)となった場合には、遊技者にとって有利な遊技状態(いわゆる特賞=大当り)が発生して、閉成されていた大入賞口が開成されて前記打込玉が大入賞口に入賞可能になると共に、該大当りの発生を特定可能な情報として、該大当りの発生から終了までの間において継続的な大当り信号が出力される。
また遊技領域に打ち込まれた打込玉が各入賞口に入賞した場合には、各入賞口に応じた所定数のパチンコ玉が賞球として払い出されると共に、該賞球数を特定するための情報として、10個の賞球が払い出される毎に1パルスの賞球信号が出力される。
また各入賞口に入賞した打込玉及びいずれの入賞口にも入賞しなかった打込玉は、パチンコ機10の背後における遊技島に設けられたアウトタンクに導かれ、該アウトタンクに付設された打込玉カウンタ15にて打込数が計数されると共に、該打込数を特定するための情報として、10個のパチンコ玉が計数される毎に1パルスの打込信号が出力される。
なお遊技機は、パチンコ機には限られず、遊技媒体であるメダルを賭数として使用することにより遊技を行うスロットマシンであっても良く、この場合には、レバーの操作に基づいて前記打込信号に相当するアウト信号(メダル1枚=1パルス)が出力され、メダルの払出に基づいて前記賞球信号に相当するセーフ信号(メダル1枚=1パルス)が出力され、BIGボーナスの発生に基づいて該BIGボーナスの発生を示す信号であり前記大当り信号に相当するBIGボーナス信号が出力され、REGボーナスの発生に基づいて該REGボーナスの発生を示すREGボーナス信号が出力される。
台端末20はパチンコ機10(及び打込玉カウンタ15)と場内管理装置30との間の通信を中継するものであり、遊技島に設けられ、パチンコ機10及び打込玉カウンタ15から出力される各種信号を受信して、場内管理装置30に対して出力するものである。この台端末10は、複数の入力ポート(例えばA1,A2,B1,B2,C1,C2,D1,D2の8つの入力ポート)を備え、各入力ポートに各パチンコ機10や各打込玉カウンタ15等を接続することにより、該接続された機器との間で通信可能なものである。ここでは、1台の台端末20に対して、4台のパチンコ機10及びこれら各々に対応する4つの打込玉カウンタ15が接続される。なお、この台端末20は装置IDによって個々に識別することが可能である。
次に場内管理装置30について説明する。場内管理装置30は、図1に示すように遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられ、図1及び図2に示すように、遊技場内のパチンコ機10(及び打込玉カウンタ15)と台端末20を介して通信可能に接続されると共に、遊技場外(ここでは後述するカード会社)に設置される情報配信装置40と専用線を介して通信可能に接続されている。この場内管理装置30は図2に示すように、場内通信部31,制御部32,ハードディスク33,入力装置34,ディスプレイ35,及び場外通信部36等を備え、これらの各構成要素は図2に示すように接続されている。
場内通信部31は、通信用ケーブルや台端末20等の通信機器等を介してパチンコ機10の情報出力基板14や打込玉カウンタ15と通信可能に接続され、場内管理装置30とパチンコ機10(及び打込玉カウンタ15)との間の通信を司るものである。
制御部32はCPU,RAM,及びROM等を備え、ハードディスク33(又はROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、接続される各構成要素の動作を制御して(あるいは各構成要素からの信号を受信して)各種の処理を行うものである。
記憶装置であるハードディスク33は、図3に示す遊技履歴DBを記憶している。図3に示す遊技履歴DBは、各パチンコ機10の「台番号」と対応付けて、該パチンコ機10及びこれに対応して設けられる打込玉カウンタ15に接続される台端末20の「装置ID」と、それら各々に接続される台端末の「入力ポート」を記憶している。例えば、図3に示すように、台番号がP001のパチンコ機10については、該パチンコ機10,及びこれに対応する打込玉カウンタ15が、装置IDがPC001の台端末の入力ポートA1,A2に各々接続されている旨が記憶されている。
また、この「台番号」と対応付けて、当該台番号のパチンコ機10での遊技において発生した大当りの回数である「大当り回数」と、同遊技において遊技者が打ち込んだ(即ち使用した)遊技媒体数である「打込数」と、同遊技において遊技者に払い出された(即ち付与された)遊技媒体数である「賞球数」と、「賞球数」から「打込数」を減算した値である「差玉数」と、「打込数」を1時間あたりの平均打込数(例えば6000)で除した値であって、当該パチンコ機10の稼働時間として定義される「稼働時間」を記憶している。
ここで、「大当り回数」,「打込数」,「賞球数」を場内管理装置30にて集計する方法について説明する。
まず、大当り信号がパチンコ機10の情報出力基板14から出力され、接続される台端末20の入力ポート(例えばA1とする)に入力されると、台端末20は、該入力があった入力ポート(ここではA1)と、大当り信号が入力された旨を、当該台端末20の装置ID(例えばPC001とする)と共に場内管理装置30に対して送信する。これらの情報を受信した場内管理装置30においては、図3の遊技履歴DBを参照し、受信した装置ID(ここではPC001)と入力ポート(ここではA1)に基づいて、情報出力元のパチンコ機10の台番号(ここではP001となる)を特定する。そして大当り信号が入力された旨の受信に基づいて、前記特定した台番号と対応付けて記憶されている大当り回数に1を加算する。
また、打込信号が打込玉カウンタ15から出力され、接続される台端末20の入力ポート(例えばA2とする)に入力されると、台端末20は、該入力があった入力ポート(ここではA2)と、打込信号が入力された旨を、当該台端末20の装置ID(例えばPC001とする)と共に場内管理装置30に対して送信する。これらの情報を受信した場内管理装置30においては、図3の遊技履歴DBを参照し、受信した装置ID(ここではPC001)と入力ポート(ここではA2)に基づいて、情報出力元の打込玉カウンタ15に対応するパチンコ機10の台番号(ここではP001となる)を特定する。そして、打込信号が入力された旨の受信に基づいて、前記特定した台番号と対応付けて記憶されている打込数に10を加算する。
また、賞球信号がパチンコ機10の情報出力基板14から出力され、接続される台端末20の入力ポート(例えばA1とする)に入力されると、台端末20は、該入力があった入力ポート(ここではA1)と、賞球信号が入力された旨を、当該台端末20の装置ID(例えばPC001とする)と共に場内管理装置30に対して送信する。これらの情報を受信した場内管理装置30においては、図3の遊技履歴DBを参照し、受信した装置ID(ここではPC001)と入力ポート(ここではA1)に基づいて、情報出力元のパチンコ機10の台番号(ここではP001となる)を特定する。そして賞球信号が入力された旨の受信に基づいて、前記特定した台番号と対応付けて記憶されている賞球数に10を加算する。
なお「差玉数」は、上記「打込数」又は「賞球数」のいずれかが更新される毎に算出され更新される。また「稼働時間」は上記「打込数」の更新毎に算出され更新される。このようにして場内管理装置30で集計が行われる。
入力装置34は、各種の情報の入力を受け付けるための入力デバイスであり、例えばキーボードやマウス等である。ディスプレイ35は、各種の情報を表示するための表示デバイスであり、例えば液晶表示器である。
これら入力装置34及びディスプレイ35は、遊技場内のパチンコ機10の機種を後述する台情報DB(図6)に登録する際に操作するものである。図4(a)に示すように、ディスプレイ35に表示される機種設定画面において、同一機種となるパチンコ機10のグループの先頭の台番号(例えばP001)と同グループの最後の台番号(例えばP020)を入力欄に入力し、これに対応して設けられるプルダウンメニューから、該グループのパチンコ機10に対応する機種(例えばCR_AAA)を選択する。そして各グループについて機種を選択した後、画面下部の「設定」ボタンをクリックすることにより、各グループの各台番号と、各台番号について選択された機種を特定可能な機種IDが当該遊技場の遊技場IDと共に情報配信装置40に送信される。そして、情報配信装置40においては、後述する図6に示すように、受信した機種ID及び遊技場IDと対応付けて、同受信した台番号の各々が台情報DBに記憶される。
例えば、図4(a)では台番号P001〜P020のグループの機種としてCR_AAAが選択され、P021〜P060のグループの機種としてCR_BBBが選択され、P061〜070のグループ機種としてCR_CCCが選択されている。この状態で「設定」ボタンがクリックされることにより、図6に示すように、台情報DBに、CR_AAAの機種ID(ここではK001),及び上記設定を行った遊技場の遊技場ID(ここではH001)の両方と対応付けて、前記機種設定画面で機種がCR_AAAと選択されたグループの各台番号(P001〜P020の各々)が記憶され、同様に、CR_BBBの機種ID(ここではK002),及び遊技場ID(ここではH001)の両方と対応付けて、機種がCR_BBBと選択されたグループの各台番号(P021〜P060の各々)が記憶され、同様に、CR_CCCの機種ID(ここではK003),及び遊技場ID(ここではH001)の両方と対応付けて、機種がCR_CCCと選択されたグループの各台番号(P061〜P070の各々)が記憶される。また、この際、図5(c)に示す機種情報DBにおいて、上記選択された各機種の機種ID(ここではK001,K002,K003)各々と対応付けて当該設定を行った遊技場の遊技場ID(ここではH001)が「導入遊技場」として記憶される。なお、図4(a)の画面で「4,9抜き」と表示される左側のチェックボックスをチェックしておくと、「設定」ボタンのクリック時に台番号として下一桁(又は全桁)4,9を当該遊技場で使用しないことを示す旨が情報配信装置40に送信され、該遊技場の遊技場IDに関しては台情報DBにおいて台番号の下一桁4,9を抜いて記憶する。また、図4(a)の画面で「クリア」ボタンをクリックすると、入力された値(ここでは台番号)が全てクリアされる。なお、ここではパチンコ機10の機種を登録するための入力,選択処理を場内管理装置30で行う例について説明したが、これに限らず、該入力,選択処理を情報配信装置側で行うようにしてもよく、例えば各遊技場別の機種設定画面を情報配信装置のディスプレイに表示させ、これにより行っても良い。。
場外通信部36は、専用線を介して情報配信装置40の通信部41と通信可能に接続され、場内管理装置30と情報配信装置40との間の通信を司るものである。ここでは遊技場の営業終了後に、図3に示す遊技履歴DBの「台番号」,「大当り回数」,「差玉数」,「稼働時間」を当該遊技場の遊技場IDと共に履歴データとして情報配信装置40に対して送信する処理を行う。また、上記機種設定画面において入力,選択された各データを情報配信装置40に送信する処理を行うものである。
次に情報配信装置40について説明する。情報配信装置40は、図1に示すように遊技場外(例えば前述した玉貸ユニットにおいて使用されるプリペイドカードを発行するカード会社等)に設けられ、図1及び図2に示すように、複数の遊技場(ここではA,B,C,…)に設けられる各場内管理装置30と専用線を介して通信可能に接続されると共に、インターネットを介して情報端末である携帯電話やPCとも通信可能に接続される。この情報配信装置40は図2に示すように、通信部41,制御部42,ハードディスク43,入力装置44,及びディスプレイ45等を備え、これらの各構成要素は図2に示すように接続されている。
通信部41は、専用線を介して各遊技場(ここではA,B,C,…)の場内管理装置30の場外通信部36と通信可能に接続され、場内管理装置30と情報配信装置40との間の通信を司るものである。また通信部41はインターネットに接続されており、同じくインターネットに接続される情報端末(本例では携帯電話やPC)との通信を司るものである。なお、専用線を含めてインターネットとし、通信部41を当該インターネットと接続されるものとしてもよい。また、場内管理装置30の場外通信部36と通信部41は、専用線ではなく、公衆網を介して接続されていてもよく、通信接続の形態は問わない。
この通信部41は情報受信手段の一例であって、後述する遊技場特定情報登録手段である遊技場情報DB(図5(b))に登録された複数の遊技場(A,B,C,…)の各々から、当該遊技場の遊技場ID(H001,H002,H003,…)と、該遊技場に設置されたパチンコ機10での遊技において発生した大当り回数である大当り回数(遊技場)を特定するための特賞情報と、該遊技場のパチンコ機10の稼働時間である稼働時間(遊技場)を特定するための稼働情報とを受信するものである。
また情報受信手段である通信部41は、後述する遊技場特定情報登録手段である遊技場情報DB(図5(b))に登録された複数の遊技場(A,B,C,…)の各々から、当該遊技場の遊技場ID(H001,H002,H003,…)と、該遊技場に設置されたパチンコ機10での遊技において使用された使用遊技媒体数である打込数と該パチンコ機10での遊技において付与された付与遊技媒体数である賞球数との差数である差玉数(遊技場)を特定するための差数情報と、該遊技場のパチンコ機10の稼働時間である稼働時間(遊技場)を特定するための稼働情報とを受信するものである。
具体的には、通信部41が、各遊技場(A,B,C,…)の場内管理装置30から当該遊技場の「遊技場ID」と共に、遊技履歴DBの「台番号」,「大当り回数」,「差玉数」,及び「稼働時間」を受信するが、「大当り回数」が大当り回数(遊技場)を特定するための特賞情報となり、「差玉数」が差玉数(遊技場)を特定するための差数情報となり、「稼働時間」が稼働時間(遊技場)を特定するための稼働情報となる。
ここで情報受信手段である通信部41は、各遊技場(A,B,C,…)に設置されたパチンコ機10の機種を特定するための機種特定情報をさらに受信するものである。具体的には、通信部41は、上述したように、「遊技場ID」と共に、遊技履歴DBの「台番号」を受信する。ここで、後述する台情報DB(図6)に、パチンコ機10の機種を特定するための「機種ID」(及び「遊技場ID」)と対応付けて、該機種IDから特定される機種であるパチンコ機10の台番号を記憶していることから、情報配信装置40では、受信した「台番号」(及び「遊技場ID」)から当該台番号のパチンコ機10の機種(機種ID)を特定可能である。即ち、情報受信手段である通信部41が遊技場IDと共に受信する台番号は機種特定情報となる。
また情報受信手段である通信部41は、特賞情報として、後述する機種特定情報登録手段である台情報DBの登録情報に基づいて、受信した機種特定情報(ここでは上述した台番号)から特定される機種に属するパチンコ機10において発生した特賞の合計回数である合計特賞回数を特定可能な情報を受信するか、差数情報として、後述する機種特定情報登録手段である台情報DBの登録情報に基づいて、受信した機種特定情報(ここでは上述した台番号)から特定される機種に属するパチンコ機10において発生した差数の合計数である合計差数を特定可能な情報を受信すると共に、稼働情報として当該機種に属するパチンコ機10の稼働時間の合計である合計稼働時間を特定可能な情報を受信するものである。ここでは、合計特賞回数である大当り回数(機種)を特定可能な情報として、遊技履歴DBの「大当り回数」(即ち場内管理装置30から送信される履歴データに含まれる「大当り回数」)を受信し、合計差数である差玉数(機種)を特定可能な情報として、遊技履歴DBの「差玉数」(即ち場内管理装置30から送信される履歴データに含まれる「差玉数」)を受信し、合計稼働時間である稼働時間(機種)を特定可能な情報として、遊技履歴DBの「稼働時間」(即ち場内管理装置30から送信される履歴データに含まれる「稼働時間」)を受信している。即ち、遊技履歴DBの説明にて述べたように、情報配信装置40が受信する「大当り回数」,「差玉数」,及び「稼働時間」は全て各「台番号」から特定されるパチンコ機10各々についてのものであり、さらに各「台番号」は後述する台情報DBに機種IDと対応付けて記憶されているので、各機種について大当り回数(機種),差玉数(機種),稼働時間(機種)を算出することができる。
また情報受信手段である通信部41は、各遊技場(A,B,C,…)に設置されたパチンコ機10を個々に特定可能な遊技機特定情報をさらに受信するものであり、具体的には遊技履歴DBの「台番号」がパチンコ機10を個々に特定するための遊技機特定情報である。なお、この「台番号」と共に「遊技場ID」も受信しているため、複数の遊技場で同一の台番号が使用されていても、該「台番号」のパチンコ機10がいずれの遊技場に属するかを特定することができる。
また情報受信手段である通信部41は、特賞情報として遊技機特定情報(ここでは「台番号」)から特定されるパチンコ機10において発生した特賞回数を特定可能な情報を受信するか、又は、差数情報として当該パチンコ機10において発生した差数を特定可能な情報を受信すると共に、稼働情報として当該パチンコ機10の稼働時間を特定可能な情報を受信するものである。ここでは、特賞情報であり、台番号から特定されるパチンコ機10において発生した特賞回数である大当り回数(遊技機)を特定可能な情報として、遊技履歴DBの「大当り回数」(即ち場内管理装置30から送信される履歴データに含まれる「大当り回数」)を受信し、当該パチンコ機10において発生した差数である差玉数(遊技機)を特定可能な情報として、遊技履歴DBの「差玉数」(即ち場内管理装置30から送信される履歴データに含まれる「差玉数」)を受信すると共に、当該パチンコ機10の稼働時間である稼働時間(遊技機)を特定可能な情報として、遊技履歴DBの「稼働時間」(即ち場内管理装置30から送信される履歴データに含まれる「稼働時間」)を受信している。即ち、情報配信装置40が受信する「大当り回数」,「差玉数」,及び「稼働時間」は、遊技履歴DBの説明にて述べたように、全て各「台番号」から特定されるパチンコ機10各々についてのものであるため、各パチンコ機10について大当り回数(遊技機),差玉数(遊技機),稼働時間(遊技機)を算出することができる。
また通信部41は会員特定情報受信手段の一例であって、遊技場(A,B,C,…)の会員が操作する情報端末(PC,携帯電話)から、会員を個々に特定可能な会員特定情報である会員IDを受信するものである。具体的には、図13のD10に示すように、情報端末に入力された会員IDを暗証番号と共に受信する。この会員IDや暗証番号は、後述する図5(a)に示す会員情報DBに登録されているものである。
さらに、通信部41は配信手段としても機能するものであるが、これについては後述する。
記憶装置であるハードディスク43は、図5〜図11に示す各種のDBを記憶している。このハードディスク43は図5(a)に示す会員情報DBを記憶している。この会員情報DBは会員特定情報記憶手段の一例であって、複数の遊技場(A,B,C,…)の各々について会員登録を行った会員を個々に特定可能な会員特定情報である会員IDと、当該会員が会員登録を行った遊技場の遊技場IDとを対応付けて記憶するものである。具体的には、図5(a)に示すように、各遊技場の「遊技場ID」(H001,H002,H003,…)と対応付けて、該遊技場IDから特定される遊技場(A,B,C,…)について登録を行った各会員の「会員ID」(A00001,…,B00001,…,C00001,…)を記憶している。また、この「会員ID」と対応付けて、該会員IDから特定される会員の「氏名」,同「性別」,同「生年月日」,同「住所」,同「電子メールアドレス」を記憶している。さらに、該会員IDから特定される会員が、これに対応する遊技場IDから特定される遊技場とは別の遊技場について会員登録を行っている場合には、その別の遊技場における当該会員の会員IDを「別遊技場の会員ID」として記憶している。例えば、図5(a)に示すように、遊技場IDがH001の遊技場(即ちA)の会員であり、会員IDがA00001の会員(A.A)は、遊技場IDがH002の遊技場(即ちB)についても会員登録しており、その会員IDがB00123であるため、「別遊技場の会員ID」としてB00123が記憶される。
またハードディスク43は図5(b)に示す遊技場情報DBを記憶している。この遊技場情報DBは遊技場特定情報登録手段の一例であって、複数の遊技場(A,B,C,…)の各々を特定するための遊技場特定情報(遊技場ID)が登録されたDBであり、図5(b)に示すように各遊技場の各々を特定するための「遊技場ID」(H001,H002,H003,…)と対応付けて、該遊技場IDから特定される遊技場の「遊技場名」と、同「所在地」と、同「営業開始時刻」と、同「営業終了時刻」と、当該遊技場が属する地区(本例では都道府県とする)を特定するための「地区ID」と、当該遊技場に導入されるパチンコ機10(又はスロットマシン)の「導入台数」と、該導入台数に基づいて設定される「規模ランク」が記憶されている。なお、規模ランクとは、導入台数に応じて、〜99迄が0,100〜199迄が1,200〜299迄が2,300〜399迄が3,400以上が4と設定される。このDBにより、各遊技場と遊技場IDとが対応付けられる。
またハードディスク43は図5(c)に示す機種情報DBを記憶している。この機種情報DBは、パチンコ機10の機種を個々に特定するための「機種ID」(K001,K002,K003,…)と対応付けて、該機種IDから特定される機種の「機種名」(CR_AAA,CR_BBB,CR_CCC,…)と、同機種のパチンコ機10を供給する「遊技機メーカ」と、同機種のパチンコ機10が導入されている遊技場の遊技場IDである「導入遊技場」が記憶されている。このDBにより、各機種と機種IDとが対応付けられる。
またハードディスク43は図6に示す台情報DBを記憶している。この台情報DBは機種特定情報登録手段の一例であって、各遊技場(A,B,C,…)に設置されたパチンコ機10の機種を特定するための機種特定情報が登録されたDBである。ここでは図5(c)に示した各「機種ID」と対応付けて、該機種IDから特定される機種のパチンコ機10の「台番号」を、「遊技場ID」別に記憶している。前述したように、情報配信装置40は、各遊技場の場内管理装置30において、機種設定画面により、当該遊技場の台番号の各々に対応する機種が設定されることにより、台情報DBに、当該遊技場の「遊技場ID」及び選択された機種の「機種ID」と対応付けて該機種に対応する各「台番号」を記憶する。
またハードディスク43は図7に示す全体履歴DBを記憶している。情報配信装置40は、場内管理装置30から履歴データを受信すると、該履歴データに含まれる遊技場IDと対応付けて、同履歴データに含まれる「台番号」,「大当り回数」,「差玉数」,「稼働時間」を図7に示す全体履歴DBに記憶する。ここで、受信した履歴データに含まれる「大当り回数」は大当り回数(遊技場)を特定するための特賞情報である。また、受信した履歴データに含まれる「差玉数」は差玉数(遊技場)を特定するための差数情報である。また、受信した履歴データに含まれる「稼働時間」は稼働時間(遊技場)を特定するための稼働情報である。ここで、全体履歴DBは、営業の終了毎に各遊技場から送られている履歴データを一定の期間分(例えば1ヶ月分)記憶している。
またハードディスク43は図8に示す集計情報DBを記憶している。この集計情報DBは、図8(a)に示す遊技場全体の集計情報DBと、図8(b)に示す機種別の集計情報DBと、図8(c)に示す遊技機別の集計情報DBとからなる。
この集計情報DBは遊技場情報記憶手段の一例であって、情報受信手段である通信部41により受信した遊技場IDと対応付けて、同受信した特賞情報(遊技履歴DBの大当り回数)から特定される大当り回数(遊技場)と、同受信した稼働情報(遊技履歴DBの稼働時間)から特定される稼働時間(遊技場)とを記憶するものである。
また遊技場情報記憶手段である集計情報DBは、情報受信手段である通信部41により受信した遊技場IDと対応付けて、同受信した差数情報(遊技履歴DBの差玉数)から特定される差玉数(遊技場)と、同受信した稼働情報(遊技履歴DBの稼働時間)から特定される稼働時間(遊技場)とを記憶するものである。
具体的には、図8(a)に示す遊技場全体の集計情報DBに、全体履歴DBが記憶している(即ち通信部41が受信した)各遊技場ID毎に、当該遊技場IDから特定される遊技場全体の、「大当り回数(遊技場)」,「差玉数(遊技場)」,「稼働時間(遊技場)」を記憶している。ここで、「大当り回数(遊技場)」,「差玉数(遊技場)」,「稼働時間(遊技場)」は、全体履歴DBに記憶されている「大当り回数」,「差玉数」,「稼働時間」のうち、ランキングを決定する上で対象となる所定期間(例えば1週間)の合計値であり、後述する制御部42により各遊技場ID毎に算出される。即ち、制御部42によって、特賞情報,差数情報,稼働情報から大当り回数(遊技場),差玉数(遊技場),稼働時間(遊技場)が算出される。なお、図8(a)に示す遊技場全体の集計情報DBには、後述する算出手段である制御部42により算出される「大当り回数/h(遊技場)」,「差玉数/h(遊技場)」も記憶される。さらに制御部42により算出される「1台あたりの稼働時間」,「稼働率」も記憶される。
また遊技場情報記憶手段である集計情報DBは、情報受信手段である通信部41により受信した特賞情報(遊技履歴DBの大当り回数)から特定される特賞回数(大当り回数(遊技場))又は受信した差数情報(遊技履歴DBの差玉数)から特定される差数(差玉数(遊技場))及び受信した稼働情報(遊技履歴DBの稼働時間)から特定される稼働時間(稼働時間(遊技場))を、当該特賞情報又は差数情報及び稼働情報と共に受信した機種特定情報(台番号)から機種特定情報登録手段(台情報DB)の登録情報に基づいて特定される機種の合計特賞回数(大当り回数(機種))又は合計差数(差玉数(機種))及び合計稼働時間(稼働時間(機種))を特定可能な態様で記憶するものである。
具体的には、上述したように図8(a)に示す遊技場全体の集計情報DBに、全体履歴DBが記憶している(即ち通信部41が受信した)各遊技場ID毎に、大当り回数(遊技場),差玉数(遊技場),稼働時間(遊技場)を記憶している他、図8(b)に示す機種別の集計情報DBに、全体履歴DBが記憶している(即ち通信部41が受信した)各遊技場IDと、当該遊技場IDと対応付けて全体履歴DBに記憶されている(即ち当該遊技場IDと共に受信した)台番号から台情報DB(機種情報DB)の登録情報に基づいて特定される機種ID(K001,K002,K003,…)に対応付けて、当該機種IDから特定される機種のパチンコ機10についての「大当り回数(機種)」,「差玉数(機種)」,「稼働時間(機種)」を記憶している。ここで、「大当り回数(機種)」,「差玉数(機種)」,「稼働時間(機種)」は、全体履歴DBに記憶されている「大当り回数」,「差玉数」,「稼働時間」のうち、ランキングを決定する上で対象となる所定期間(例えば1週間)の合計値であり、後述する制御部42により各遊技場ID毎,各機種ID毎に算出される。このように、遊技場情報記憶手段である集計情報DBは、図8(b)に示す機種別の集計情報DBに、合計特賞回数である大当り回数(機種),合計差数である差玉数(機種),及び合計稼働時間である稼働時間(機種)を記憶しているので、これらを特定可能な態様で記憶していることになる。なお、機種別の集計情報DBには、後述する算出手段である制御部42により算出される「大当り回数/h(機種)」,「差玉数/h(機種)」も記憶される。
ここで、図8(b)の機種別の集計情報DBが記憶されていない場合であっても、ハードディスク43が、通信部41により受信した遊技情報DBの「大当り回数」と、同受信した遊技情報DBの「差玉数」と、同受信した遊技情報DBの「稼働時間」を、これらと共に受信した「台番号」及び「遊技場ID」と対応付けて全体履歴DBに記憶しており、図6に示すように台情報DBに「台番号」と、各機種を特定するための「機種ID」とを対応付けて記憶しているので、受信した台番号から機種特定情報登録手段(台情報DB)の登録情報に基づいて特定される各機種について、合計特賞回数である大当り回数(機種)と、合計差数である差玉数(機種)と、合計稼働時間である稼働時間(機種)を制御部42により遊技場ID毎に算出して特定することができる。即ち、図8(b)の機種別の集計情報DBを記憶していない場合でも、ハードディスク43が遊技場情報記憶手段として機能するので、全体情報DB及び台情報DBによって合計特賞回数又は合計差数及び合計稼働時間を特定可能な態様で記憶していることになる。
また遊技場情報記憶手段である集計情報DBは、情報受信手段である通信部41により受信した遊技場ID及び台番号と対応付けて、受信した特賞情報(遊技履歴DBの大当り回数)から特定される特賞回数(大当り回数(遊技機))又は受信した差数情報(遊技履歴DBの差玉数)から特定される差数(差玉数(遊技機))と、受信した稼働情報(遊技履歴DBの稼働時間)から特定される稼働時間(稼働時間(遊技機))とを記憶するものである。
具体的には、図8(c)に示す遊技機別の集計情報DBに、全体履歴DBが記憶している(即ち通信部41が受信した)各遊技場IDと、当該遊技場IDと対応付けて記憶されている(即ち当該遊技場IDと共に受信した)台番号と対応付けて、当該遊技場ID及び台番号から特定されるパチンコ機10各々の「大当り回数(遊技機)」,「差玉数(遊技機)」,「稼働時間(遊技機)」を記憶している。ここで「大当り回数(遊技機)」,「差玉数(遊技機)」,「稼働時間(遊技機)」は、全体履歴DBにおける各遊技場ID,各台番号毎の「大当り回数」,「差玉数」,「稼働時間」のうちランキングを決定する上で対象となる所定期間(例えば1週間)の合計値であり、後述する制御部42により各遊技場ID毎,各台番号毎に算出される。なお、遊技機別の集計情報DBには、後述する算出手段である制御部42により算出される「大当り回数/h(遊技機)」,「差玉数/h(遊技機)」も記憶される。
さらにハードディスク43は図9〜図11に示す各ランキングDBを記憶しているが、これについては後述する。
制御部42はCPU,RAM,及びROM等を備え、ハードディスク43(又はROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、接続される各構成要素の動作を制御して(あるいは各構成要素からの信号を受信して)各種の処理を行うものである。
この制御部42は算出手段の一例であって、遊技場情報記憶手段である遊技場全体の集計情報DB(図8(a))に各遊技場IDと対応付けて記憶されている大当り回数(遊技場)と稼働時間(遊技場)とに基づいて、該大当り回数(遊技場)を該稼働時間(遊技場)で除した単位稼働時間あたりの大当り回数である大当り回数/h(遊技場)を、当該各遊技場ID毎に算出するものである。
また算出手段である制御部42は、遊技場情報記憶手段である遊技場全体の集計情報DB(図8(a))に各遊技場IDと対応付けて記憶されている差玉数(遊技場)と稼働時間(遊技場)とに基づいて、該差玉数(遊技場)を該稼働時間(遊技場)で除した単位稼働時間あたりの差玉数である差玉数/h(遊技場)を、当該各遊技場ID毎に算出するものである。
この算出を行うにあたり、予め制御部42は、全体履歴DBの記憶内容を参照して、各遊技場IDについて、前記所定期間(ここでは1週間)における大当り回数の合計値である大当り回数(遊技場)と、差玉数の合計値である差玉数(遊技場)と、稼働時間の合計値である稼働時間(遊技場)を算出する。そして、これら算出した値を、図8(a)の遊技場全体の集計情報DBに、各「遊技場ID」と対応付けて「大当り回数(遊技場)」,「差玉数(遊技場)」,「稼働時間(遊技場)」として記憶しておく。また、図5(b)の遊技場情報DBを参照し、その「営業開始時刻」と「営業終了時刻」と差である営業時間(例えば12時間)を算出して、100×稼働時間(遊技場)/(営業時間×導入台数)で算出される「稼働率」を算出すると共に、稼働率×営業時間/100で算出される「1台あたりの稼働時間」も算出し、これら「稼働率」,「1台あたりの稼働時間」も前記「遊技場ID」と対応付けて記憶しておく。
そして、算出手段である制御部42は、遊技場全体の集計情報DBの各遊技場IDについて、大当り回数(遊技場)を稼働時間(遊技場)で除した値を大当り回数/h(遊技場)として算出し、差玉数(遊技場)を稼働時間(遊技場)で除した値を差玉数/h(遊技場)として算出する。そして、これら算出した値を、図8(a)の遊技場全体の集計情報DBに、各「遊技場ID」と対応付けて「大当り回数/h(遊技場)」,「差玉数/h(遊技場)」として記憶する。
また算出手段である制御部42は、遊技場情報記憶手段の記憶情報に基づいて、各機種毎に、当該機種の合計特賞回数を合計稼働時間で除した単位稼働時間あたりの特賞回数、又は、当該機種の合計差数を合計稼働時間で除した単位稼働時間あたりの差数を算出するものである。
この算出を行うにあたり、予め制御部42は、台情報DBの各機種IDについて、各遊技場ID毎に、当該機種IDと対応付けて記憶されている台番号を特定し、これら特定した台番号について、全体履歴DBを参照して、前記所定期間(ここでは1週間)についての大当り回数の合計値である大当り回数(機種)と、差玉数の合計値である差玉数(機種)と、稼働時間の合計値である稼働時間(機種)を算出する。そして、これら算出した値を、図8(b)の機種別の集計情報DBに、各「遊技場ID」,各機種IDと対応付けて「大当り回数(機種)」,「差玉数(機種)」,「稼働時間(機種)」として記憶しておく。
そして、算出手段である制御部42は、機種別の集計情報DBの各「遊技場ID」,各機種IDについて、大当り回数(機種)を稼働時間(機種)で除した値を大当り回数/h(機種)として算出し、差玉数(機種)を稼働時間(機種)で除した値を差玉数/h(機種)として算出する。そして、これら算出した値を、図8(b)の機種別の集計情報DBに、各「遊技場ID」,各「機種ID」と対応付けて、「大当り回数/h(機種)」,「差玉数/h(機種)」として記憶する。
さらに算出手段である制御部42は、遊技場情報記憶手段の記憶情報に基づいて、単位稼働時間あたりの特賞回数又は単位稼働時間あたりの差数を、各遊技場特定情報に対応する各遊技機特定情報毎に算出するものである。
この算出を行うにあたり、予め制御部42は、台情報DBの各遊技場ID,各台番号について、全体履歴DBを参照して、前記所定期間(ここでは1週間)についての大当り回数の合計値である大当り回数(遊技機)と、差玉数の合計値である差玉数(遊技機)と、稼働時間の合計値である稼働時間(遊技機)を算出する。そして、これら算出した値を、図8(c)の遊技機別の集計情報DBに、各「遊技場ID」,各「台番号」と対応付けて「大当り回数(遊技機)」,「差玉数(遊技機)」,「稼働時間(遊技機)」として記憶しておく。
そして、算出手段である制御部42は、機種別の集計情報DBの各「遊技場ID」,各「台番号」について、大当り回数(遊技機)を稼働時間(遊技機)で除した値を大当り回数/h(遊技機)として算出し、差玉数(遊技機)を稼働時間(遊技機)で除した値を差玉数/h(遊技機)として算出する。そして、これら算出した値を、図8(c)の遊技機別の集計情報DBに、各「遊技場ID」,各「台番号」と対応付けて、「大当り回数/h(遊技機)」,「差玉数/h(遊技機)」として記憶する。
また制御部42は順位決定手段の一例であって、算出手段である制御部42により各遊技場ID毎に算出された単位稼働時間あたりの特賞回数(大当り回数/h(遊技場))に基づいて、遊技場特定情報登録手段(遊技場情報DB)の登録情報に基づいて各遊技場IDから特定される各遊技場の順位を決定するものである。具体的には、図8(a)の遊技場全体の集計情報DBを参照し、「大当り回数/h(遊技場)」の大きい順に遊技場を順位付けする。
また順位決定手段である制御部42は、算出手段である制御部42により各遊技場ID毎に算出された単位稼働時間あたりの差数(差玉数/h(遊技場))に基づいて、遊技場特定情報登録手段(遊技場情報DB)の登録情報に基づいて各遊技場IDから特定される各遊技場の順位を決定するものである。具体的には、図8(a)の遊技場全体の集計情報DBを参照し、「差玉数/h(遊技場)」の大きい順に遊技場を順位付けする。
また順位決定手段である制御部42は、算出手段である制御部42により各機種毎に算出された単位稼働時間あたりの特賞回数又は単位稼働時間あたりの差数に基づいて、各機種毎に遊技場の順位を決定する。具体的には、図8(b)の機種別の集計情報DBを参照し、各機種ID毎に「大当り回数/h(機種)」の大きい順に遊技場を順位付けする。また、図8(b)の機種別の集計情報DBを参照し、各機種ID毎に「差玉数/h(機種)」の大きい順に遊技場を順位付けする。
さらに順位決定手段である制御部42は、算出手段である制御部42により各遊技場IDに対応する各台番号毎に算出された単位稼働時間あたりの特賞回数又は単位稼働時間あたりの差数に基づいて、当該遊技場IDから特定される遊技場内における当該台番号から特定される各パチンコ機10の順位を決定する。具体的には、図8(c)の遊技機別の集計情報DBを参照し、各遊技場ID毎に「大当り回数/h(遊技機)」の大きい順にパチンコ機10(台番号)を順位付けする。また、図8(c)の遊技機別の集計情報DBを参照し、各遊技場ID毎に「差玉数/h(遊技機)」の大きい順にパチンコ機10(台番号)
を順位付けする。
なお、順位決定手段である制御部42は、稼働条件設定手段により設定された条件を満たさない遊技場については除外して前記順位の決定を行うものであり、ここでは集計情報DBにおける「稼働率」が、後述する稼働条件設定画面(図4(b))により設定される設定値未満であれば、該当する遊技場IDから特定される遊技場を除外して順位の決定を行う。
ここで上述した順位決定手段である制御部42は、算出手段(制御部42)により単位稼働時間あたりの特賞回数又は単位稼働時間あたりの差数の算出が行われたことに基づいて以下の各順位を決定し、各ランキングDBを記憶する。
まず図8(a)の遊技場全体の集計情報DBを参照し、「大当り回数/h(遊技場)」の大きい順に遊技場を順位付けし(この処理を「全国大当り順位決定」とする)、その結果(順位,遊技場名,大当り回数/h(遊技場))を図9(a)に示す全国大当りランキングDBに記憶する。同様に、図8(a)の遊技場全体の集計情報DBを参照し、「差玉数/h(遊技場)」の大きい順に遊技場を順位付けし(この処理を「全国差玉順位決定」とする)、その結果(順位,遊技場名,差玉数/h(遊技場))を図9(b)に示す全国差玉ランキングDBに記憶する。
また、遊技場情報DBに登録してある各地区ID(TO,KA,…)について、同一地区IDの遊技場IDを抽出する。そして、図8(a)の遊技場全体の集計情報DBを参照し、各地区IDについて、抽出された遊技場IDの遊技場の中で、「大当り回数/h(遊技場)」の大きい順に遊技場を順位付けし(この処理を「エリア別大当り順位決定」とする)、その結果(都道府県名,順位,遊技場名,大当り回数/h(遊技場))を図9(c)に示すエリア別大当りランキングDBに記憶する。同様に、図8(a)の遊技場全体の集計情報DBを参照し、各地区IDについて、前記抽出された遊技場IDから特定される遊技場の中で、「差玉数/h(遊技場)」の大きい順に遊技場を順位付けし(この処理を「エリア別差玉順位決定」とする)、その結果(都道府県名,順位,遊技場名,差玉数/h(遊技場))を図9(d)に示すエリア別差玉ランキングDBに記憶する。
また、遊技場情報DBに登録してある各規模ランク(0,1,2,3,…)について、同一規模ランクの遊技場IDを抽出する。そして、図8(a)の遊技場全体の集計情報DBを参照し、各規模ランクについて、抽出された遊技場IDの遊技場の中で、「大当り回数/h(遊技場)」の大きい順に遊技場を順位付けし(この処理を「規模別大当り順位決定」とする)、その結果(導入台数,順位,遊技場名,大当り回数/h(遊技場))を図9(e)に示す規模別大当りランキングDBに記憶する。同様に、図8(a)の遊技場全体の集計情報DBを参照し、各規模ランクについて、前記抽出された遊技場IDから特定される遊技場の中で、「差玉数/h(遊技場)」の大きい順に遊技場を順位付けし(この処理を「規模別差玉順位決定」とする)、その結果(導入台数,順位,遊技場名,差玉数/h(遊技場))を図9(f)に示す規模別差玉ランキングDBに記憶する。
また、機種情報DB(図5(c))に登録してある各機種IDについて、「導入遊技場」の遊技場IDを抽出する。そして、図8(b)の機種別の集計情報DBを参照し、各機種IDについて、抽出された遊技場IDの遊技場の中で、「大当り回数/h(機種)」の大きい順に遊技場を順位付けし(この処理を「機種別大当り順位決定」とする)、その結果(機種名,順位,遊技場名,大当り回数/h(機種))を図10(a)に示す機種別大当りランキングDBに記憶する。同様に、図8(b)の機種別の集計情報DBを参照し、各機種IDについて、前記抽出された遊技場IDの遊技場の中で、「差玉数/h(機種)」の大きい順に遊技場を順位付けし(この処理を「機種別差玉順位決定」とする)、その結果(機種名,順位,遊技場名,差玉数/h(機種))を図10(b)に示す機種別差玉ランキングDBに記憶する。
さらに、図8(c)の遊技機別の集計情報DBを参照し、各遊技場IDについて、当該遊技場IDに対応する台番号の中で、「大当り回数/h(遊技機)」の大きい順に各台番号のパチンコ機10を順位付けし(この処理を「遊技機大当り順位決定」とする)、その結果(順位,台番号,大当り回数/h(遊技機))を図11(a)に示す遊技機大当りランキングDBに記憶する。同様に、各遊技場IDについて、当該遊技場IDに対応する台番号の中で、「差玉数/h(遊技機)」の大きい順に各台番号のパチンコ機10を順位付けし(この処理を「遊技機差玉順位決定」とする)、その結果(順位,台番号,差玉数/h(遊技機))を図11(b)に示す遊技機差玉ランキングDBに記憶する。
上述したように、順位決定手段(制御部42)による順位の決定は、算出手段により単位稼働時間あたりの特賞回数又は単位稼働時間あたりの差数の算出が行われたことに基づいて行われる。しかし、上記の各ランキングDBに記憶されていないランキング(例えば,エリアが東京都,導入台数が200〜299,機種がCR_AAAの遊技場ランキングや、遊技場がB,機種がCR_AAAの遊技機ランキング等)の要求が情報端末からあった場合には、順位決定手段(制御部42)は、集計情報DB及び遊技場情報DB等に基づいて要求に応じた順位の決定を行い、ランキングDBを作成する。
次に、配信手段について説明する。通信部41は配信手段の一例であって、順位決定手段である制御部42により決定された各遊技場の順位を示す順位情報を、当該情報配信装置40と通信可能に接続される情報端末(PC,携帯電話)に配信するものであり、前記記憶されているランキングDB(全国大当りランキング,エリア別大当りランキング,規模別大当りランキング)又は要求に応じて作成される,単位時間あたりの大当り回数に関する遊技場のランキングDBをインターネットを介して情報端末に配信する。また、配信手段である通信部41は、前記記憶されているランキングDB(全国差玉ランキング,エリア別差玉ランキング,規模別差玉ランキング)又は要求に応じて作成される,単位時間あたりの差玉数に関する遊技場のランキングDBをインターネットを介して情報端末に配信する。
また配信手段である通信部41は、順位決定手段である制御部42により決定された遊技場内における遊技機の順位を示す順位情報を、当該情報配信装置40と通信可能に接続される情報端末(PC,携帯電話)に配信するものであり、前記記憶されているランキングDB(遊技機大当りランキングDBや遊技機差玉ランキングDB)又は要求に応じて作成される遊技機に関するランキングDBをインターネットを介して情報端末に配信する。
さらに配信手段である通信部41は、順位決定手段である制御部42により決定された順位のうちの、会員特定情報受信手段(通信部41)により受信した会員IDに対応付けて会員特定情報記憶手段(会員情報DB)に記憶されている遊技場IDから特定される遊技場の順位を示す情報を、会員IDの送信元である情報端末に対して配信するものである。ここでは図15(D20,D21,D30,D31)に示すように、情報配信装置40において、受信した会員IDと対応付けて会員情報DB(図5(a))に記憶されている遊技場IDを特定すると共に、該会員と対応付けて記憶されている「別遊技場の会員ID」から該当する遊技場IDを特定し、該特定した遊技場の順位を示すメッセージ情報(例えば遊技場Aは…位です。遊技場Bは…位です。)を通信部41により配信する。
入力装置44は、各種の情報の入力を受け付けるための入力デバイスであり、例えばキーボードやマウス等である。ディスプレイ45は、各種の情報を表示するための表示デバイスであり、例えば液晶表示器である。
これら入力装置44及びディスプレイ45は稼働条件設定手段の一例であって、パチンコ機10の稼働に関する条件(稼働率)を設定するものである。具体的には、図4(b)に示すように、ディスプレイ45に表示される稼働条件設定画面において「稼働率〜%未満の遊技機は順位決定を行わない」と記されている中の、%の左の入力欄に所望の稼働率を入力し、「設定」ボタンをクリックすると、該入力された稼働率(ここでは30%)に満たない遊技場(集計情報DBの「稼働率」と「遊技場ID」により特定される)を除外して前記順位決定手段(制御部42)により各遊技場の順位の決定が行われる。
このように、稼働条件設定手段である入力装置44及びディスプレイ45によりパチンコ機10の稼働に関する条件を設定し、順位決定手段である制御部42が、該設定された条件(ここでは稼働率30%)を満たさない遊技場については除外して順位の決定を行うので、順位決定のターゲットとなる遊技場の範囲を任意に設定することができる。
次に情報配信装置40の作用について図12〜図16を参照して説明する。図12に示すように、各遊技場(A,B,C,…)の営業終了後には、各遊技場の場内管理装置30が、遊技履歴DBの「台番号」,「大当り回数」,「差玉数」,及び「稼働時間」を抽出し(S101)、当該遊技場の「遊技場ID」と共に履歴データとして送信する(S102)。これを受信した情報配信装置40においては、この履歴データに含まれる「遊技場ID」と対応付けて、同含まれる「台番号」,「大当り回数」,「差玉数」,及び「稼働時間」を全体履歴DBに記憶する(S103)。そして、制御部42が、この全体履歴DBに基づいて、大当り回数(遊技場),差玉数(遊技場),稼働時間(遊技場)を算出し、受信した遊技場IDと対応付けて集計情報DBに記憶する。また、制御部42が大当り回数(機種),差玉数(機種),稼働時間(機種)を算出し、受信した遊技場ID及び同受信した台番号から台情報DBの登録情報に基づいて特定される機種IDと対応付けて集計情報DBに記憶する。さらに、制御部42が大当り回数(遊技機),差玉数(遊技機),稼働時間(遊技機)を算出し、受信した遊技場ID及び同受信した台番号と対応付けて集計情報DBに記憶する(以上S110)。そして制御部42により、受信した遊技場IDから特定される各遊技場の稼働率を、遊技場DBの営業開始時刻及び営業終了時刻と、稼働時間(遊技場)に基づいて算出し、1台あたりの稼働時間を稼働時間(遊技場)と遊技場DBの導入台数に基づいて算出し、受信した遊技場IDと対応付けて集計情報DBに記憶する(S111)。
次に、算出手段である制御部42は、大当り回数(遊技場)と稼働時間(遊技場)に基づいて大当り回数/h(遊技場)を算出し、差玉数(遊技場)と稼働時間(遊技場)に基づいて差玉数/h(遊技場)を算出し、遊技場全体の集計情報DBに記憶する。また、算出手段である制御部42は、大当り回数(機種)と稼働時間(機種)に基づいて大当り回数/h(機種)を算出し、差玉数(機種)と稼働時間(機種)に基づいて差玉数/h(機種)を算出し、機種別の集計情報DBに記憶する。さらに、算出手段である制御部42は、大当り回数(遊技機)と稼働時間(遊技機)に基づいて大当り回数/h(遊技機)を算出し、差玉数(遊技機)と稼働時間(遊技機)に基づいて差玉数/h(遊技機)を算出し、遊技機別の集計情報DBに記憶する(以上S112)。
次に、順位決定手段である制御部42は、順位を決定するにあたり、稼働率が設定値未満である遊技場を除外する。即ち、集計情報DBを参照して、稼働率が設定値以上である遊技場とそのデータ(ここでは集計情報DBの各データ)をランキングの対象となる遊技場及びそのデータとして抽出する(S113)。そして、順位決定手段である制御部42は、これら抽出された遊技場及びそのデータを用いて、前述したように、全国大当り順位決定,全国差玉順位決定,エリア別大当り順位決定,エリア別差玉順位決定,規模別大当り順位決定,規模別差玉順位決定,機種別大当り順位決定,機種別差玉順位決定,遊技機大当り順位決定,遊技機差玉順位決定を行う(S114)。
続けて制御部42は、全国大当り順位決定の結果を全国大当りランキングDBに記憶し、全国差玉順位決定の結果を全国差玉ランキングDBに記憶し、エリア別大当り順位決定の結果をエリア別大当りランキングDBに記憶し、エリア別差玉順位決定の結果をエリア別差玉順位ランキングDBに記憶し、規模別大当り順位決定の結果を規模別大当りランキングDBに記憶し、規模別差玉順位決定の結果を規模別差玉ランキングDBに記憶し、機種別大当り順位決定の結果を機種別大当りランキングDBに記憶し、機種別差玉順位決定の結果を機種別差玉ランキングDBに記憶し、遊技機大当り順位決定の結果を遊技機大当りランキングDBに記憶し、遊技機差玉順位決定の結果を遊技機差玉ランキングDBに記憶する(S115)。なお、これらの各ランキングDBは、インターネットを介して情報端末に配信可能なデータ形式(例えばhtml形式等)で記憶されている。
次に、上記のようにして決定した各順位や各ランキング等の順位情報を配信する処理について、図13〜図16を用いて説明する。
遊技者が、情報端末(ここではインターネット用のブラウザソフトがインストールされているPCや携帯電話とする)を使用して、ランキングデータを提供するホームページにアクセスすると、情報端末のディスプレイには図13のD10に示す画面が表示される。ここでは会員IDと暗証番号の入力が促される。ここで、会員遊技者が会員IDと暗証番号(会員情報DBに登録されているもの)を入力して、「OK」ボタンをクリックすると、情報端末からインターネットを介して情報配信装置40に、入力された会員IDとパスワードが送信される(D11)。そして情報配信装置は、受信したパスワードが、受信した会員IDと対応付けて会員情報DBに記憶してるパスワードと一致するか否かの照合を行う(D12)。ここで照合OK(即ち一致する)とされたときには、受信した会員IDと対応付けて会員情報DBに記憶されている遊技場IDから遊技場を特定する(D13)と共に、該会員IDと対応付けて記憶されている「別遊技場の会員ID」から当該会員が会員登録している別の遊技場を特定する(D14)。
続けて、図14のD16に示す遊技場ランキングメニューをブラウザに表示するためのデータを情報端末に対して配信する(D15)。このD15の配信処理以降は、情報管理装置40は、図14のD16に示す遊技場ランキングメニュー,又は図14のD17に示す遊技機ランキングメニューにおけるコンボボックスで選択された項目,条件に応じたランキングを提供する状態となる。この際、選択された項目,条件のランキングを記憶していれば、そのランキングを抽出して配信するが、選択された項目,条件のランキングが記憶されていなければ、そのランキングについては選択された項目,条件に応じて、順位決定手段が順位を決定し、これに基づいて作成されるランキングを配信する。
例えば、図14のD16に示す画面においてコンボボックスのプルダウンメニューから項目として「大当りランキング」を選択し、条件として、エリアが「全国」,導入台数が「全体」,機種が「全体」を選択し、「OK」ボタンをクリックすると、該入力された項目,条件が情報配信装置40に送信され、制御部42により、該当するランキングDBを既に記憶しているか否かの判定が行われる。この条件では、受信した項目,条件に該当するランキングDBとして「全国大当りランキングDB」が特定される(この特定は、例えば予め各ランキングDBと対応付けて、当該ランキングDBに対応する項目,条件を記憶しておくことにより可能である)ので、このランキングDBの記憶内容を抽出する。また、前述したようにD13,D14(図13)において特定した遊技場IDから特定される遊技場の順位をランキングDBの記憶内容から特定し、その順位を示すメッセージ情報を生成する。そして、これら抽出した全国大当りランキングDBの記憶内容とメッセージ情報を情報端末に配信する。情報端末においては、図15のD20に示すように、受信した全国大当りランキングDBの記憶内容(順位,遊技場名,大当り回数/h)が表示されると共に、その下に、受信したメッセージ情報が示すメッセージ(遊技場Aは**位です。遊技場Bは**位です。)が表示される。
このように、情報配信装置40において算出手段である制御部42により、特賞回数を稼働時間で除した単位稼働時間あたりの特賞回数である大当り回数/h(遊技場)を算出し、これに基づいて、順位決定手段である制御部42により各遊技場の順位を決定し、配信手段である通信部41により順位情報である全国大当りランキングを配信する。従って、パチンコ機10の導入台数,パチンコ機10の稼働時間,及び遊技場の営業時間等に直接影響されず、各遊技場を公平に順位付けしたランキングを遊技者に対して提供することができる。また、順位を決定する際に、遊技場にとって公開したくない情報(例えば払い戻し率(割数))を用いないので、より多くの遊技場のランキングへの参加を促すこととなり、より多くの遊技場が参加する有用なランキングを遊技者に対して提供することができる。
また、配信手段である通信部41が、順位決定手段である制御部42により決定された順位(即ちここでは全国大当りランキングの順位)のうちの、会員特定情報受信手段である通信部41により受信した会員IDから特定される会員の遊技場(即ち図13のD13及びD14で特定された遊技場)の順位を示すメッセージ情報を、会員IDの送信元である情報端末に対して配信するので、会員は会員登録している遊技場の順位を確認することができると共に、会員登録している遊技場とは別に、単位稼働時間あたりの大当り回数(大当り回数/h(遊技場))に関して優良店があるかどうかを調べることができる。これにより、例えば、その遊技場の会員を継続するか、あるいは他の遊技場の会員になるかといったことを検討することができる。
また、図14のD16に示す画面においてコンボボックスのプルダウンメニューから項目として「差玉ランキング」を選択し、条件として、エリアが「全国」,導入台数が「全体」,機種が「全体」を選択し、「OK」ボタンをクリックすると、該入力された項目,条件が情報配信装置に送信され、制御部42により、該当するランキングDBを既に記憶しているか否かの判定が行われる。この条件では、受信した項目,条件に該当するランキングDBとして「全国差玉ランキングDB」が特定される(この特定は、例えば予め各ランキングDBと対応付けて、当該ランキングDBに対応する項目,条件を記憶しておくことにより可能である)ので、このランキングDBの記憶内容を抽出する。また、前述したようにD13,D14(図13)において特定した遊技場IDから特定される遊技場の順位をランキングDBの記憶内容から特定し、その順位を示すメッセージ情報を生成する。そして、これら抽出した全国差玉ランキングDBの記憶内容とメッセージ情報を情報端末に配信する。情報端末においては、図15のD21に示すように、受信した全国差玉ランキングDBの記憶内容(順位,遊技場名,差玉数/h)が表示されると共に、その下に、受信したメッセージ情報が示すメッセージ(遊技場Aは**位です。遊技場Bは**位です。)が表示される。
このように、情報配信装置40において算出手段である制御部42により、差数を稼働時間で除した単位稼働時間あたりの差数である差玉数/h(遊技場)を算出し、これに基づいて、順位決定手段である制御部42により各遊技場の順位を決定し、配信手段である通信部41により順位情報である全国差玉ランキングを配信する。従って、パチンコ機10の導入台数,パチンコ機10の稼働時間,及び遊技場の営業時間等に直接影響されず、各遊技場を公平に順位付けしたランキングを遊技者に対して提供することができる。また、順位を決定する際に、遊技場にとって公開したくない情報(例えば払い戻し率(割数))を用いないので、より多くの遊技場のランキングへの参加を促すこととなり、より多くの遊技場が参加する有用なランキングを遊技者に対して提供することができる。
また、配信手段である通信部41が、順位決定手段である制御部42により決定された順位(即ちここでは全国差玉ランキングの順位)のうちの、会員特定情報受信手段である通信部41により受信した会員IDから特定される会員の遊技場(即ち図13のD13及びD14で特定された遊技場)の順位を示すメッセージ情報を、会員IDの送信元である情報端末に対して配信するので、会員は会員登録している遊技場の順位を確認することができると共に、会員登録している遊技場とは別に、単位稼働時間あたりの差玉数(差玉数/h(遊技場))に関して優良店があるかどうかを調べることができる。これにより、例えば、その遊技場の会員を継続するか、あるいは他の遊技場の会員になるかといったことを検討することができる。
次に、図14のD16に示すコンボボックスにより、情報配信装置40に記憶されていないランキングの要求があった場合の第1の処理について説明する。図14のD16に示す画面においてコンボボックスのプルダウンメニューから項目として「差玉ランキング」を選択し、条件として、エリアが「東京都」,導入台数が「全体」,機種が「CR_BBB」を選択し、「OK」ボタンをクリックすると、該入力された項目,条件を示す情報が情報配信装置40に送信され、制御部42により、該当するランキングDBを既に記憶しているか否かの判定が行われる。ここでは、選択された項目,条件に該当するランキングDBが記憶されていないので、順位決定手段である制御部42は、遊技場情報DBを参照し、エリアが「東京都」(即ち地区IDがTO)である遊技場の遊技場IDを特定する。さらに、機種情報DBを参照して、特定した遊技場IDのうち、機種が「CR_BBB」(即ち機種IDがK002)のパチンコ機10を導入している遊技場の遊技場IDを抽出する。次に、該抽出した遊技場ID,および選択された機種の機種IDと対応付けて、機種別の集計情報DB(図8(b))に記憶されている「差玉数/h(機種)」を参照して、この値の大きい順に前記抽出した遊技場の順位付けを行い、その結果の差玉ランキング(エリア:東京都,導入台数:全体,機種:CR_BBB)を要求元の情報端末に配信する。情報端末においてはD30に示すように、コンボボックスにより選択した、項目,条件に応じたランキングを見ることができる。
次に、図14のD16に示すコンボボックスにより、情報配信装置40に記憶されていないランキングの要求があった場合の第2の処理について説明する。図14のD16に示す画面においてコンボボックスのプルダウンメニューから項目として「大当りランキング」を選択し、条件として、エリアが「東京都」,導入台数が「200〜299」,機種が「CR_AAA」を選択し、「OK」ボタンをクリックすると、該入力された項目,条件を示す情報が情報配信装置に送信され、制御部42により、該当するランキングDBを既に記憶しているか否かの判定が行われる。ここでは、選択された項目,条件に該当するランキングDBが記憶されていないので、順位決定手段である制御部42は、遊技場情報DBを参照し、エリアが「東京都」(即ち地区IDがTO)であり、導入台数が「200〜299」(即ち規模ランクが2)である遊技場の遊技場IDを特定する。さらに、機種情報DBを参照して、特定した遊技場IDのうち、機種が「CR_AAA」(即ち機種IDがK001)のパチンコ機10を導入している遊技場の遊技場IDを抽出する。次に、該抽出した遊技場ID,および選択された機種の機種IDと対応付けて、機種別の集計情報DB(図8(b))に記憶されている「大当り回数/h(機種)」参照して、この値の大きい順に前記抽出した遊技場の順位付けを行い、その結果の大当りランキング(エリア:東京都,導入台数:200〜299,機種:CR_AAA)を要求元の情報端末に配信する。情報端末においてはD31に示すように、コンボボックスにより選択した、項目,条件に応じたランキングを見ることができる。
このように、算出手段である制御部42により、各機種毎に、合計特賞回数を合計稼働時間で除した単位稼働時間あたりの特賞回数である大当り回数/h(機種)又は、合計差数を合計稼働時間で除した単位稼働時間あたりの差数である差玉数/h(機種)を算出し、順位決定手段である制御部42により、大当り回数/h(機種)又は差玉数/h(機種)に基づいて各機種毎に遊技場の順位を決定するので、機種により大当り回数や差玉数の傾向が異なり遊技場によって機種の導入比率が異なるにもかかわらず単に遊技場全体の大当り回数/h(遊技場)や差玉数/h(遊技場)に基づき遊技場の順位を決定するのに比べ、各機種の導入比率に直接影響されない有用なランキングを遊技者に対して提供することができる。また、遊技者は、機種毎に各遊技場の大当り回数や差玉数の傾向を把握することができる。
このように、情報配信装置40において記憶していない遊技場のランキングが要求されても、遊技場情報DB,機種情報DB,集計情報DBに基づいて順位を決定して、順位情報を配信するので、遊技者にとっての利便性が高まる。
次に、図14のD16に示す遊技場ランキングメニューの画面において、画面右側の「遊技機ランキングはこちら」と表示される箇所をクリックすると、D17に示す遊技機ランキングメニューが情報配信装置40から配信される。このD17に示す画面においては、遊技者が会員となっている遊技場内の遊技機のランキングについて、コンボボックスにより項目,条件を選択できるようになっている。なお、この画面で選択可能な遊技場は前述した図13のD13及びD14にて特定された遊技場である。
ここで、図14のD17に示す画面においてコンボボックスのプルダウンメニューから項目として「大当りランキング」を選択し、条件として、遊技場が「A」,機種が「全体」を選択し、「OK」ボタンをクリックすると、該入力された項目,条件が情報配信装置に送信され、制御部42により、該当するランキングDBを既に記憶しているか否かの判定が行われる。この条件では、受信した項目,条件に該当するランキングDBとして「遊技機大当りランキングDB」が特定される(この特定は、例えば予め各ランキングDBと対応付けて、当該ランキングDBに対応する項目,条件を記憶しておくことにより可能である)ので、このランキングDBの記憶内容のうち、選択された遊技場Aのパチンコ機10のランキングを抽出し、情報端末に配信する。情報端末においては、図15のD40に示すように、選択した遊技場Aのパチンコ機10の大当りランキング(順位,台番号,大当り回数/h)が表示される。
また、図14のD17に示す画面においてコンボボックスのプルダウンメニューから項目として「差玉ランキング」を選択し、条件として、遊技場が「B」,機種が「CR_AAA」を選択し、「OK」ボタンをクリックすると、該入力された項目,条件が情報配信装置に送信され、制御部42により、該当するランキングDBを既に記憶しているか否かの判定が行われる。ここでは、選択された項目,条件に該当するランキングDBが記憶されていないので、順位決定手段である制御部42は、台情報DB(図6)を参照し、選択された遊技場Bの遊技場ID(ここではH002)と、選択された機種CR_AAAの機種ID(ここではK001)とに対応付けて記憶されている台番号を全て抽出し、これら抽出された台番号及び前記遊技場ID(ここではH002)について、遊技機別の集計情報DB(図8(c))の「差玉数/(h)」を参照して、この値の大きい順にパチンコ機10(台番号)の順位付けを行い、その結果の差玉ランキング(遊技場:B,機種:CR_AAA)を要求元の情報端末に配信する。情報端末においてはD41に示すように、コンボボックスにより選択した、項目,条件に応じたランキングを見ることができる。
このように、算出手段である制御部42により、単位稼働時間あたりの特賞回数である大当り回数/h(遊技機)又は単位稼働時間あたりの差数である差玉数/h(遊技機)を各パチンコ機10毎に算出し、順位決定手段である制御部42により、大当り回数/h(遊技機)又は差玉数/h(遊技機)に基づいて、遊技場内における各パチンコ機10の順位を決定し、配信手段である通信部41により、遊技場内におけるパチンコ機10の順位を示すランキングを配信するので、単に遊技場のランキングを提供する場合に比べて、より詳しい情報を遊技者に提供することができる。遊技者は遊技場内のパチンコ機10のランキングを参照して、各パチンコ機10の大当り回数や差玉数の傾向を把握して、パチンコ機を選ぶ際の検討材料とすることができる。
なお、遊技場のランキングに関しては、会員ではない遊技者(いわゆるビジタ)であっても、図16のD100に示す遊技場ランキングメニューのコンボボックスにより、各種のランキングを要求することができる。図16のD100に示す遊技場ランキングメニューのページは会員ID及び暗証番号を入力することなく配信されるページであり、コンボボックスの作用については図14のD16に示したものと同様である。但し、D100に示すように、会員用のページと異なり、「遊技機ランキングはこちら」の表示が無く、各遊技場内のパチンコ機10のランキングについては配信されないようになっている。即ち、会員登録している遊技場のパチンコ機10のランキングを提供するか否かによって、会員と非会員とでサービスに差を設けており、会員を厚遇することによって、会員登録を促進するようになっている。
最後に、本発明に係る情報配信装置の変形例について説明する。
上記の実施形態では、遊技機が、パチンコ玉が外部に払い出される通常のパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えばパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,メダルやパチンコ玉が外部に払い出されるスロットマシンやパチロット,メダルが外部に払い出されることなく遊技可能なクレジット式のスロットマシン等であっても良く、さらにはパチンコ玉やメダル等を用いずにデータ等により遊技可能な遊技機,遊技盤やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良く、その種類や形態は特に限定されない。なお、上記の実施形態では、パチンコ機10が対応する玉貸ユニットと玉貸処理の際の通信を行うCR機である例について説明したが、これに限らず、パチンコ機10は対応する現金ユニットからパチンコ玉が払い出され、これにより遊技を行う現金機であっても良い。
また遊技機がスロットマシンである場合には、特賞回数を特定するための特賞情報は、ビッグボーナスの発生回数を特定可能な情報(例えばビッグボーナスの発生に伴い出力されるビッグボーナス信号)であり、差数を特定するための差数情報は、メダルの使用枚数とメダルの払出枚数の差を特定可能な情報(例えば、メダルの投入枚数及び払出枚数に応じたパルス数の信号)である。
本発明における遊技機の機種とは、単に遊技機の名称の違いによる区分に限らず、第一種(いわゆるデジパチ)、第二種(いわゆる羽根モノ)、第三種(いわゆる権利モノ)等のパチンコ機(遊技機)の種別であっても良い。
上記の実施形態では、稼働情報が、打込数を1時間あたりの平均打込数(例えば6000)で除した稼働時間である例について説明したが、これに限らず、稼働情報は、パチンコ機から可変表示装置の可変表示の開始(あるいは図柄の確定)に伴い出力されるスタート信号(あるいは図柄確定信号)であっても良く、該スタート信号(あるいは図柄確定信号)が継続的に出力されている期間を稼働時間としても良い。さらにパチンコ機の稼働中に継続的に出力される稼働信号の出力期間中を稼働時間としても良い。
上記の実施形態では、全体履歴DBに1ヶ月分の履歴データを記憶しておき、ランキングを行う際の対象となる期間が1週間である例について説明したが、これに限らず、ランキングを行う際の対象となる期間は任意(例えば1日でも良く、1ヶ月でも良い)であり、この期間を情報配信装置40で設定するようにしても良い。
上記の実施形態では、遊技場情報記憶手段が集計情報DBである例について説明したが、これに限らず、情報配信装置は集計情報DBを記憶していなくても良い。情報配信装置が、図8(a)の遊技場全体の集計情報DBを記憶していなくても、全体履歴DBから、大当り回数(遊技場),差玉数(遊技場),稼働時間(遊技場)を算出して、該算出した値に基づいて各遊技場の順位(例えば全国大当り順位や全国差玉順位等)を決定し、この順位に基づいたランキング(例えば全国大当りランキングや全国差玉ランキング)を記憶し、該記憶したランキングを配信することが可能である。また、図8(b)の機種別の集計情報DBを記憶していなくても、全体履歴DB及び台情報DBから、大当り回数(機種),差玉数(機種),稼働時間(機種)を算出して、該算出した値に基づいて各遊技場の順位(例えば機種別大当り順位や機種別差玉順位等)を決定し、この順位に基づいたランキング(例えば機種別大当りランキングや機種別差玉ランキング)を記憶し、該記憶したランキングを配信することが可能である。また、図8(c)の遊技機別の集計情報DBを記憶していなくても、全体情報DBから、大当り回数(遊技機),差玉数(遊技機),稼働時間(遊技機)を算出して、該算出した値に基づいて各遊技機の順位(例えば遊技機大当り順位や遊技機差玉順位等)を決定し、この順位に基づいたランキング(例えば遊技機大当りランキングや遊技機差玉ランキング)を記憶し、該記憶したランキングを配信することが可能である。即ち、ハードディスクが遊技場情報記憶手段として機能する。
上記の実施形態では、情報端末がインターネットに接続されるPCや携帯電話である例について説明したが、これに限らず、情報端末はPDAであっても良く、また遊技場内に設けられ、遊技データや当該遊技場に関するデータを閲覧可能なキオスク端末や、遊技場内に遊技機と対応して設けられる遊技用装置(例えばディスプレイ付きの玉貸ユニット)であっても良い。
上記の実施形態では、特賞情報が、場内管理装置30の遊技履歴DBが記憶する各パチンコ機10毎の大当り回数である例について説明したが、これに限らず、遊技場全体のランキングを配信する情報配信装置であり、機種別や遊技機別のランキングを配信しないのであれば、特賞情報として場内管理装置30の遊技履歴DBが記憶する大当り回数の合計を送信するようにしても良い。また、機種別のランキングを配信する情報配信装置であり、遊技機別のランキングを配信しないのであれば、特賞情報として場内管理装置30の遊技履歴DBが記憶する大当り回数の機種毎の合計を送信するようにしても良い。
上記の実施形態では、情報配信装置が受信する機種特定情報が、パチンコ機10の台番号である例について説明したが、これに限らず、機種特定情報は、台番号と共に場内管理装置から送信される、当該台番号のパチンコ機の機種を特定可能な機種IDであっても良い。また、場内管理装置において、各機種に属する遊技機の大当り回数の合計値(上記大当り回数(機種)),同差玉数の合計値(上記差玉数(機種)),同稼働時間の合計値(上記稼働時間(機種))を集計しておき、これら集計した大当り回数(機種),差玉数(機種),稼働時間(機種)を各機種の機種ID及び当該遊技場IDと共に、情報配信装置に送信するようにしても良く、これを受信した情報配信装置においては、受信した遊技場IDと機種IDとに対応付けて、当該遊技場ID及び機種IDと共に受信した大当り回数(機種),差玉数(機種),稼働時間(機種)を記憶して、この記憶情報に基づいて各機種毎の遊技場の順位を決定し、該決定した順位に基づくランキングを配信することが可能である。
上記の実施形態では、情報配信装置が受信する遊技機特定情報が、パチンコ機10の台番号である例について説明したが、これに限らず、遊技機特定情報は、該パチンコ機10に対応して設けられる遊技用装置(例えば玉貸ユニットや呼出ランプ装置)を個々に特定可能な装置IDであっても良く、パチンコ機10と1対1に対応しており、各パチンコ機10を特定可能な情報であれば良い。
上記の実施形態では、差数情報が、場内管理装置30の遊技履歴DBが記憶する各パチンコ機10毎の差玉数である例について説明したが、これに限らず、遊技場全体のランキングを配信する情報配信装置であり、機種別や遊技機別のランキングを配信しないのであれば、差数情報として場内管理装置30の遊技履歴DBが記憶する差玉数の合計を送信するようにしても良い。また、機種別のランキングを配信する情報配信装置であり、遊技機別のランキングを配信しないのであれば、差数情報として場内管理装置30の遊技履歴DBが記憶する差玉数の機種毎の合計を送信するようにしても良い。
上記の実施形態では、場内管理装置30から履歴データを情報配信装置40に送信するタイミングが、遊技場の営業終了後である例について説明したが、これに限らず、履歴データを送信するタイミングは任意であり、例えば遊技場の営業開始前や営業中に送信するようにしても良い。
上記の実施形態では、会員登録を行った会員を個々に特定可能な会員特定情報が会員IDである例について説明したが、これに限らず、会員特定情報は、会員が所有する会員カードに記録され、個々の会員カードを特定可能なカードIDであっても良い。
上記の実施形態では、情報配信装置40が1台のコンピュータである例について説明したが、これに限らず情報配信装置40は複数台のコンピュータにより構成されるコンピュータシステムであっても良く、例えば、算出手段や順位決定手段等を備えるデータ集計用のコンピュータと、インターネットに接続され、配信手段を備えるウェブサーバから構成され、ウェブサーバにランキングDBを記憶して配信するようにしても良い。
上記の実施形態では、情報配信装置40が、単位稼働時間あたりの特賞回数についてのランキングと、単位稼働時間あたりの差数についてのランキングの両方を配信する例について説明したが、これに限らず、いずれか一方のみを配信するよにしても良い。また、それに伴い、情報受信手段,遊技場情報記憶手段,算出手段,順位決定手段等はいずれか一方のランキングに必要な情報にのみ対応するものとしても良い。
上記の実施形態では、情報端末を操作する会員が登録を行っている遊技場についてのみ、その遊技場に設置されている遊技機のランキングが配信される例について説明したが、これに限らず、会員が登録を行っていない遊技場の遊技機のランキングを配信するようにしても良い。また、上記の実施形態では、非会員に対しては、各遊技場の遊技機のランキングが配信されない例について説明したが、これに限らず、非会員に対しても各遊技場の遊技機のランキングを配信するようにしても良い。なお、各遊技場の遊技機のランキングを配信するにあたり、例えば、情報端末において表示されている遊技場ランキングの遊技場名がクリックされることにより、該クリックにより選択された遊技場に設置される遊技機のランキングを配信するようにしても良い。これによれば、遊技者は、遊技場のランキングを見て興味のある遊技場にターゲットを絞って遊技機のランキングを見ることができ、台選びの判断材料とすることができる。
上記の実施形態では、図9や図10に示すように、所定の項目,条件については、予め各遊技場,各遊技機の順位を決定して、これに基づくランキング(例えば全国大当りランキングDBや遊技機大当りランキングDB等)を記憶しておき、情報端末からの要求(項目,条件)に合えばこれを配信し、合わなければ要求に応じた順位を決定し、そのランキングを作成して配信する例について説明したが、これに限らず、予め各遊技場,各遊技機のランキングを記憶せずに、全て情報端末からの要求(項目,条件)に応じて順位を決定し、そのランキングを配信するようにしても良い。また、情報端末で選択可能な項目,条件の全ての組み合わせに対応する全ての順位を予め情報配信装置で決定し、そのランキングを全て記憶しておき、要求に応じてこれを配信するようにしても良い。