JP2005348818A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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祐仁 尾関
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Abstract

【課題】効率的に洗浄力を向上する。
【解決手段】脱水行程の初期段階で分散行程を行うような構成を有するドラム式洗濯機において、ドラムの回転速度を上昇させて高速脱水を開始(脱水立ち上げ)するまでの間、ヒータおよびブロワモータを第2洗い行程から継続して駆動し、ドラム内に温風を供給する。
【効果】分散行程中にドラム内の洗濯物に含まれる水が温められ、その温められた水を含む洗濯物が、ドラムの回転に伴って、他の洗濯物やドラムの内面と擦れたり、ドラムの内面にたたきつけられたりすることになるので、分散行程中の期間を利用して効率的に洗浄力を向上できる。
【選択図】 図10

Description

この発明は、ドラム内に洗濯物を収容して洗濯を行うドラム式洗濯機に関する。
従来から、略水平方向に延びる回転軸を中心に回転可能な略円筒状のドラム内に洗濯物を収容して洗濯を行うドラム式洗濯機が知られている。ドラムは外槽内に配置されていて、ドラム式洗濯機の運転が開始されると、この外槽内に機外の給水設備(水道栓など)から水(水道水)が供給され、外槽内に一定量の水が貯められる。その後、ドラムが回転されることにより、ドラム内の洗濯物がドラム内面に突設されたバッフルによって持ち上げられ、ある程度の高さから水面に向けて自然落下するといった動作(タンブリング)が繰り返されることにより、洗濯物の洗い(たたき洗い)が行われる。洗い行程が終了すると、外槽内の水が排水された後、ドラムが高速で回転されることにより脱水行程が行われる。通常、洗濯を行う際には、洗い行程が開始される前に外槽内に洗剤が投入される。
一般的に、外槽内に供給される水の温度が高い方が洗濯時の洗浄力が高い。したがって、比較的気温の低い地域などでは、外槽内に供給される水の温度が低く、十分な洗浄力で洗濯物を洗濯することができないおそれがある。
また、近年、洗浄力を向上するために酵素が配合された洗剤が普及しているが、酵素の中には高温になるほど活性化されて洗浄力が向上するものがあり、このような洗剤を用いて洗濯を行った場合、外槽内に供給される水の温度が低いと、酵素による洗浄力の向上が望めないおそれがある。
そこで、特許文献1に開示されているように、洗濯物を乾燥させるためのヒータを用いて温風を発生させ、その温風によって外槽内に供給された水を温めることにより、洗濯時の洗浄力を向上させることが考えられる。
特許第2517116号公報
しかしながら、上記従来技術では、外槽内に貯められた大量の水を温風で温めるのに時間がかかるため、効率的に洗浄力を向上させることができない。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、効率的に洗浄力を向上できるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、外槽(7)と、この外槽内に配置された洗濯物を収容するためのドラム(10)とを備え、上記外槽内に水を貯めて洗い行程を行った後、上記外槽内の水を排水した状態で脱水行程を行うドラム式洗濯機(1)であって、上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱するための加熱手段(3,32,34,35)と、上記脱水行程中の所定期間内に、上記加熱手段により上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱することにより、加熱脱水行程を行う加熱脱水行程実行手段(40)とを含むことを特徴とするドラム式洗濯機である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素などを表す。以下、この項において同じ。
脱水行程ではドラムが高速で回転されるため、ドラム内の洗濯物が偏在している場合には、外槽の振動やその振動に伴う騒音が発生するおそれがある。そこで、脱水行程の初期段階に、ドラムの回転を制御することにより、ドラム内の洗濯物をある程度の高さから自然落下させて、ドラム内の洗濯物を分散させるための分散行程が実行されるようになっているものがある。
脱水行程の初期段階で分散行程を行うような構成を有するドラム式洗濯機では、ドラムの回転速度を上昇させて高速脱水を開始するまでに時間を要する。一方、分散行程では、ドラム内の洗濯物が自然落下してドラムの内面や他の洗濯物にたたきつけられるので、ドラム内の洗濯物は、分散行程中にもある程度洗浄されることとなる。
このように、脱水行程中にも、ドラムの回転制御の方法によっては洗濯物がある程度洗浄される場合があり、そのようなドラムの回転制御中における洗浄力を向上することができれば、効率的に洗浄力を向上できる。
この発明の構成によれば、脱水行程中の所定期間内(たとえば、初期段階)にドラム内の洗濯物を加熱することができる。したがって、脱水行程中における洗濯物がある程度洗浄される期間など(たとえば、分散行程中のように、洗濯物がタンブリングされる期間)にドラム内の洗濯物に含まれる水が温められ、その温められた水を含む洗濯物が、ドラムの回転に伴って、他の洗濯物やドラムの内面と擦れたり、ドラムの内面にたたきつけられたりすることになるので、脱水行程中の期間を利用して効率的に洗浄力を向上できる。
特に、高温になるほど活性化されて洗浄力が向上するような酵素が配合された洗剤を用いて洗濯を行った場合には、その水に含まれる酵素を活性化することができるので、洗浄力をさらに向上できる。
上記加熱手段(3,32,34,35)は、上記外槽(7)内に温風を供給することにより、上記ドラム(10)内に収容されている洗濯物を加熱するものであってもよいし、上記外槽内にスチームを供給することにより、上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱するものであってもよい。
請求項2記載の発明は、上記脱水行程中の初期段階において、上記ドラム(10)の回転を制御することにより、上記ドラム内に収容されている洗濯物を分散させるための分散行程を実行する分散行程実行手段(40)を含み、上記加熱脱水行程実行手段(40)は、上記分散行程中に、上記加熱手段(3,32,34,35)により上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱するものであることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、分散行程中にドラム内の洗濯物に含まれる水が温められ、その温められた水を含む洗濯物が、ドラムの回転に伴って、他の洗濯物やドラムの内面と擦れたり、ドラムの内面にたたきつけられたりすることになるので、分散行程中の期間を利用して効率的に洗浄力を向上できる。
請求項3記載の発明は、上記分散行程終了後に、脱水のために上記ドラム(10)の回転速度を上昇させる脱水立ち上げ手段(40)を含み、上記加熱脱水行程実行手段(40)は、上記脱水立ち上げ手段によって上記ドラムの回転速度の上昇が開始されるときに、上記加熱手段(3,32,34,35)による洗濯物に対する加熱を終了するものであることを特徴とする請求項2記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、洗濯物に比較的多くの水が含まれている脱水立ち上げ開始までの期間中に、洗濯物に含まれる水が温められ、その温められた水を含む洗濯物が、ドラムの回転に伴って、他の洗濯物やドラムの内面と擦れたり、ドラムの内面にたたきつけられたりすることになるので、さらに効率的に洗浄力を向上できる。
請求項4記載の発明は、上記加熱脱水行程実行手段(40)は、上記加熱脱水行程の開始から所定時間が経過したときに、上記加熱手段(3,32,34,35)による洗濯物に対する加熱を終了するものであることを特徴とする請求項1または2記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、脱水行程の初期段階において、分散行程を行ってもドラム内の洗濯物がなかなか分散せず、脱水立ち上げの開始が遅れた場合などでも、洗濯物に対する加熱が所定時間経過後に強制的に終了する。したがって、加熱時間が必要以上に長くなって、消費電力が多くなったり、洗濯物が傷むなどの弊害を防止できる。
請求項5記載の発明は、上記洗い行程において、上記外槽(7)内の水を排水した状態で、上記加熱手段(3,32,34,35)により上記ドラム(10)内に収容されている洗濯物を加熱することにより、加熱洗濯行程を実行する加熱洗濯行程実行手段(40)を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、洗い行程中においても、加熱洗濯行程によって、洗濯物に含まれる水が温められ、その温められた水を含む洗濯物が、ドラムの回転に伴って、他の洗濯物やドラムの内面と擦れたり、ドラムの内面にたたきつけられたりすることになる。加熱洗濯行程では、外槽内に給水を行う必要がないので、外槽内に水を貯めた状態でドラムを回転させることにより洗濯を行う場合と比較して、水の使用量を低減できる。
請求項6記載の発明は、上記加熱洗濯行程実行手段(40)は、上記洗い行程中の最終段階において上記加熱洗濯行程を実行するものであることを特徴とする請求項5記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、加熱洗濯行程が終了した後、脱水行程中に加熱手段によって洗濯物が温められるまでの間に、洗濯物の温度が低下するのを防止することができるので、より効率的に洗浄力を向上できる。
この場合、脱水行程中の初期段階において加熱脱水行程を行うような構成であれば、加熱洗濯行程から脱水行程へと継続して洗濯物を加熱することができるので、加熱洗濯行程が終了した後、脱水行程中に加熱手段によって洗濯物が温められるまでの間に、洗濯物の温度が低下することがなく、さらに効率的に洗浄力を向上できる。
請求項7記載の発明は、上記加熱手段(3,32,34,35)は、ヒータ(34)と、このヒータ側から上記外槽(7)側へと風を送る送風装置(32,35)とを含み、上記ドラム式洗濯機(1)は、上記ドラム内に洗濯物を出し入れするために開閉される開閉蓋(2A)と、上記ドラム式洗濯機の運転中に、上記開閉蓋を閉じた状態でロックしておくためのロック機構(49)と、上記加熱洗濯行程中に上記ドラム式洗濯機の運転が停止されたことに応答して、上記ヒータの駆動を停止させるヒータ停止手段(40,S212)と、上記加熱洗濯行程中に上記ドラム式洗濯機の運転が停止された場合に、その後に上記ロック機構による上記開閉扉のロックが解除されたことに応答して、上記送風装置の駆動を停止させる送風停止手段(40,S215)とを含むことを特徴とする請求項5または6記載のドラム式洗濯機である。
この構成によれば、ドラム式洗濯機の運転が停止されて、その後に開閉扉が開けられるおそれがあるときには、運転が停止された時点でヒータの駆動を停止させることにより、外槽内の温度がそれ以上高くなるのを防止できる。したがって、その後に開閉扉が開けられて外槽内に手を入れたユーザに高温による不快感を与えるのを防止できる。
また、ロック機構による開閉扉のロックが解除されて、開閉蓋を開けて外槽内にユーザが手を入れることが可能になった時点で、送風装置の駆動が停止されるので、開閉蓋のロックが解除されるまでは送風によって洗濯物を冷ますことができるとともに、開閉蓋のロック解除後に外槽内に手を入れたユーザに送風による不快感を与えるのを防止できる。
請求項8記載の発明のように、上記加熱手段(3,32,34,35)は、上記外槽(7)内に温風を供給することにより、上記ドラム(10)内に収容されている洗濯物を加熱するものであってもよい。
また、請求項9記載の発明のように、上記加熱手段(3,32,34,35)は、上記外槽(7)内にスチームを供給することにより、上記ドラム(10)内に収容されている洗濯物を加熱するものであってもよい。
請求項10記載の発明は、外槽(7)と、この外槽内に配置された洗濯物を収容するためのドラム(10)とを備え、上記外槽内に水を貯めて洗い行程を行うドラム式洗濯機(1)であって、上記外槽内の空気を取り込みつつ所定の処理を行うことにより、上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱するための加熱手段(3,32,34,35)と、上記外槽に形成され、上記加熱手段に空気を循環させるための循環口(71)と、上記洗い行程中に上記外槽内の水を排水し、上記外槽内の水位が所定の下限水位(50)以下に低下した後に(S217でYES)、上記加熱手段による洗濯物の加熱を開始させるとともに、上記ドラムの回転を制御することにより、加熱洗濯行程を実行する加熱洗濯行程実行手段(40)とを含むことを特徴とするドラム式洗濯機である。
洗い行程中に、外槽内の空気を加熱手段に取り込みつつ所定の処理を行うことにより、ドラム内に収容されている洗濯物を加熱するような行程(加熱洗濯行程)を行う場合、外槽内に水が貯まった状態では、循環口が外槽内の水によって塞がれた状態となり、加熱手段に対する空気の循環が悪くなるので、効率的に洗濯物を温めることはできない。
この発明の構成によれば、加熱手段による洗濯物の加熱は、外槽内の水位が下限水位以下に低下した後に行われる。したがって、加熱手段に対する空気の循環がよい状態で、排水後の洗濯物に含まれる水が温められ、その温められた水を含む洗濯物が、ドラムの回転に伴って、他の洗濯物やドラムの内面と擦れたり、ドラムの内面にたたきつけられたりすることになるので、効率的に洗浄力を向上できる。
また、加熱洗濯行程中、循環口から加熱手段への空気の循環が悪いことにより、加熱手段が異常に高温となったり故障したりするのを防止することができる。
上記加熱手段(3,32,34,35)は、上記外槽(7)内に温風を供給することにより、上記ドラム(10)内に収容されている洗濯物を加熱するものであってもよいし、上記外槽内にスチームを供給することにより、上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱するものであってもよい。
上記下限水位(50)は、上記循環口(71)を閉塞する水位の近傍であってもよいし、上記循環口を閉塞する水位より低くてもよい。
請求項11記載の発明は、外槽(7)と、この外槽内に配置された洗濯物を収容するためのドラム(10)とを備え、上記外槽内に水を貯めて洗い行程を行うドラム式洗濯機(1)であって、上記外槽内の空気を取り込みつつ所定の処理を行うことにより、上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱するための加熱手段(3,32,34,35)と、上記外槽に形成され、上記加熱手段に空気を循環させるための循環口(71)と、上記洗い行程中に上記外槽内の水を排水し、上記加熱手段により洗濯物を加熱しつつ上記ドラムの回転を制御することにより、加熱洗濯行程を実行する加熱洗濯行程実行手段(40)と、上記加熱洗濯行程中に、上記ドラム(10)内に収容されている洗濯物から出る水が上記外槽(7)内に貯まることにより、上記外槽内の水位が所定の上限水位(50)以上に上昇した場合に(S220でYES)、上記加熱手段(3,32,34,35)による洗濯物の加熱を停止させる加熱停止手段(40,S222,S223)を含むことを特徴とするドラム式洗濯機(1)である。
外槽内の水を排水するための排水口に関連して設けられたフィルタ(いわゆるリントフィルタ)が目詰まりしている場合などには、外槽内の水が良好に排出できない場合がある。この場合、外槽内の水を排水している状態であっても、排水口から排水される水量よりも洗濯物から出る水の方が多くなり、外槽内の水位が上昇する場合がある。この現象は、洗濯物が水を含みやすい素材(たとえば、フリース)である場合に特に生じやすい。このような場合には、排水中に循環口の一部または全部が開放された後であっても、再び循環口が外槽内の水によって塞がれた状態となり、加熱手段に対する空気の循環が悪くなって、効率的に洗浄力を向上できなってしまう。
この発明の構成によれば、加熱洗濯行程中、ドラム内に収容されている洗濯物から水が出ることにより、外槽内の水位が上昇し、循環口が狭くなったり閉塞された状態となった場合には、加熱手段による洗濯物の加熱が停止される。したがって、加熱洗濯行程開始後に加熱手段に対する空気の循環が悪くなった場合には、加熱手段による洗濯物の加熱が停止されることとなるので、効率的に洗浄力を向上できる。
また、加熱手段が異常に高温となったり故障したりするのを効果的に防止することができる。
上記加熱手段(3,32,34,35)は、上記外槽(7)内に温風を供給することにより、上記ドラム(10)内に収容されている洗濯物を加熱するものであってもよいし、上記外槽内にスチームを供給することにより、上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱するものであってもよい。
上記上限水位(50)は、上記循環口(71)を完全に開放する水位の近傍であってもよいし、上記循環口を完全に開放する水位より高くてもよい。
上記外槽(7)内の水位が上記上限水位(50)以上に上昇して、上記加熱停止手段(40,S222,S223)により洗濯物の加熱が停止された後、上記外槽内の水位が上記下限水位(50)以下に低下した場合に(S225でYES)、上記加熱手段(3,32,34,35)による洗濯物の加熱を再開させる加熱再開手段(40,S218,S219)を含むような構成であってもよい。
この構成によれば、加熱洗濯行程中に循環口が狭くなったり閉塞された状態となったりして、加熱手段による洗濯物の加熱が停止された場合でも、その後に外槽内に水位が低下し、循環口の一部または全部が開放された状態となり、循環口から加熱手段への空気の循環がよくなった場合には、加熱手段による洗濯物の加熱が再開される。したがって、さらに効率的に洗浄力を向上できる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機1の外観構成を示す斜視図である。図2は、ドラム式洗濯機1の縦断面図であって、左右方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を前方から見た図を示している。また、図3は、ドラム式洗濯機1の縦断面図であって、前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た図を示している。
図1〜図3を参照して、このドラム式洗濯機1は、その外形が略直方体形状の筐体2により区画されている。筐体2の上面には、前後方向に長手の略矩形形状に形成され、外蓋2Aによって開閉可能な洗濯物の出し入れのための開口4が形成されている。筐体2の上面の左端部には、洗濯に使用する洗剤を収容するための洗剤容器8が引き出し可能に配置されている。
筐体2の上面の右端部前側には、このドラム式洗濯機1の運転に関する設定操作や各種表示等を行うための操作表示部6が配置されている。外蓋2Aは、ばねなどの付勢手段によって開く方向に付勢されており、このドラム式洗濯機1の運転中には、筐体2内(たとえば、開口4の前端部)に配置された外蓋ロック機構(図示せず)が外蓋2Aに係合して、外蓋2Aが閉じた状態でロックされるようになっている。操作表示部6には、外蓋ロック機構の外蓋2Aに対する係合を解除して外蓋2Aを開く際に操作するための蓋開ボタン6Aが備えられている。外蓋2Aが閉じた状態で蓋開ボタン6Aを押操作すると、外蓋ロック機構の外蓋2Aに対する係合が解除され、ばねの付勢力によって外蓋2Aが開口4の長手方向後方側にスライドし、開口4が開かれる。外蓋2Aの前端部には把持部2Cが形成されており、開口4が開かれた状態で、把持部2Cを把持して開口4の長手方向手前側にスライドさせることにより、外蓋2Aで開口4を閉じることができる。
筐体2の内部には、略円筒状の周面壁7Cの両端面が端面壁(左端面壁7Lおよび右端面壁7R)で閉塞されることにより形成された外槽7が、その軸線が左右(略水平)に延びるように配置されている。外槽7は、その周面壁7Cの下部を複数のダンパ5により支持されている(図3参照)。
外槽7の内部には、洗濯物を内部に収容するためのドラム10が配置されている。ドラム10は、略円筒状の周面壁10Cの両端面が端面壁(左端面壁10Lおよび右端面壁10R)で閉塞されることにより形成されており、その軸線が左右(略水平)に延びるように配置されている。
ドラム10の左右端面壁10L,10Rには、それぞれ、当該ドラム10の軸線に沿って延びる回転軸11L,11Rが取り付けられている。各回転軸11L,11Rは、外槽7の左右端面壁7L,7Rに対して回転可能に取り付けられている。左側の回転軸11Lには、いわゆるDD(ダイレクトドライブ)方式でドラム駆動用のモータ12が連結されていて、このモータ12が回転駆動されることにより、回転軸11Lに連結されたドラム10が軸線回りに同じ回転速度で回転するようになっている。ドラム10の周面壁10Cの内面には、当該ドラム10の回転時にドラム10内の洗濯物を持ち上げるための3つのバッフル10Bが、周方向に互いに等間隔を空けて(たとえば、120°ごとに)、それぞれ左右方向に延びるように突設されている。
ドラム10の周面壁10Cの一部には、洗濯物の出し入れのための開口22が形成されている。外槽7の周面壁7Cには、筐体2の開口4に対向する位置に開口23が形成されている。ドラム10の開口22は、外側に向かって回動可能なドラム蓋25により開閉できるようになっており、外槽7の開口23は、外側に向かって回動可能な中蓋26により開閉できるようになっている。外蓋2A、中蓋26およびドラム蓋25をすべて開くことにより、開口4,22,23を介してドラム10に対して洗濯物の出し入れを行うことができる。
ドラム10に対して洗濯物の出し入れを行う際には、ドラム10の開口22が外槽7の開口23に対向する位置になければ、ドラム蓋25を開けることができない。そこで、外槽7の左端面壁7Lの下部には、当該ドラム式洗濯機1の運転停止中などにモータ12に係合して、ドラム10の回転位置を、開口22が外槽7の開口23に対向する位置(定位置)に固定するためのドラム位置固定装置9が取り付けられている。
筐体2の上面後部には、その左端部に水道水給水口2Bが形成され、右端部に風呂水給水口が形成されている(図1参照)。したがって、このドラム式洗濯機1では、水道水給水口2Bを介して外部の給水設備(水道栓など)から機内に水道水を供給して洗濯を行うこともできるし、風呂水給水口2Dを介して浴槽から機内に風呂水を供給して洗濯を行うこともできる。水道水給水口2Bおよび風呂水給水口2Dは、洗剤容器8内に連通している。また、外槽7の周面壁7Cの後端部には、洗剤容器8内に連通する給水管17が接続されている。この給水管17の途中部には、給水バルブ(図示せず)が介装されていて、この給水バルブを開くことにより、水道水給水口2Bからの水道水または風呂水給水口2Dからの風呂水(以下、総称するときは「水」と呼ぶ。)が、洗剤容器8および給水管17を介して外槽7内に供給される。
外槽7の周面壁7Cの右側下部には、排水口19が形成されている。この排水口19に連設された排水バルブ18を閉じた状態で給水を行うことにより、外槽7内に水を貯めることができる。ドラム10の周面壁10Cには、開口22を除くほぼ全周にわたって多数の通水孔10Aが形成されており、外槽7内に供給された水は、通水孔10Aを通ってドラム10内にも流入するようになっている。外槽7内に貯まった水は、排水バルブ18を開くことにより、排水口19および排水ホース20を介して機外に排出することができる。
このドラム式洗濯機1は、洗濯物を乾燥させるための乾燥行程を実行可能であって、外槽7の右端面壁7Rには、乾燥機能のための乾燥ユニット3が外側から取り付けられている。
図4は、ドラム式洗濯機1を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た縦断面図であって、外槽7の右端面壁7Rを右方から見た図を示している。なお、図4では、筐体2の一部および外蓋2Aなどを省略して示している。
図2および図4を参照して、乾燥ユニット3は、外槽7の内部に連通する吸込口30から吸い込んだ外槽7内の空気を上方へ導くための風路部材31と、この風路部材31の上端部に配置され、風路部材31からの空気を外槽7内へと送り込むためのファン32と、ファン32からの空気を、外槽7の右端面壁7Rの中央部に形成された開口7Dから外槽7内に導くための誘導フード33と、誘導フード33内に左右に並べて配置され、外槽7内に送り込む空気を温めるための第1および第2ヒータ341,342とを含む。ファン32は、ブロワモータ35により回転駆動される。
外槽7の周面壁7Cの後側下部には、たとえばその左右方向略中央部に、排気口71が形成されている。排気口71は略矩形状に形成されており、排気口71の下端は、ドラム10の周面壁10Cの最下端の高さよりも低く、排気口71の上端は、ドラム10の周面壁10Cの最下端の高さよりも高い。より具体的には、ドラム10の周面壁10Cの最下端の高さが、排気口71の上下方向中央よりも上方に位置している。排気口71と吸込口30とは、たとえば、左右方向に延びる導入管72により接続されていて、ファン32を回転駆動させると、外槽7内の空気が排気口71から導入管72を介して乾燥ユニット3内(風路部材31内)に取り込まれるようになっている。
ドラム10の右端面壁10Rの中央部には、外槽7の開口7Dに対向する位置に、開口10Dが形成されている。乾燥行程時には、乾燥ユニット3の誘導フード33の先端部に形成された吹出口33Aから、開口7D,10Dを介してドラム10内に温風を送りつつ、ドラム10を回転させることにより、ドラム10内の洗濯物をバッフル10Bによって持ち上げ、ある程度の高さから自然落下させるといった動作を繰り返す。これにより、洗濯物に満遍なく温風を吹きつけることができるので、洗濯物を良好に乾燥させることができる。
この実施形態では、2本のヒータ34(第1および第2ヒータ341,342)のうち一方のヒータにのみ通電を行うことにより、ヒータ34を「弱」(たとえば、約700W)で駆動して比較的低温の温風をドラム10内に供給することができ、両方のヒータに通電を行うことにより、ヒータ34を「強」(たとえば、約1400W)で駆動して比較的高温の温風をドラム10内に供給することができるようになっている。また、この乾燥ユニット3では、第1および第2ヒータ341,342の両方に通電を行い、そのうちの一方のヒータを流れる交流電流に対して半波制御(半周期おきの交流電流を用いてヒータを駆動する制御)を行うことにより、ヒータ34を「中」(たとえば、約1000W)で駆動して、「弱」と「強」との中間の温度の温風をドラム10内に供給することもできる。
図5は、風路部材31の上部近傍の構成を示す背面図である。また、図6は、図5に示す矢印A−Aに沿って見た断面図である。
図4〜図6を参照して、風路部材31は、下端部に吸込口30が形成され、外槽7の右端面壁7Rに沿ってその下端部から上部まで延びる第1風路部材311と、この第1風路部材311の上端部に連設され、外槽7の周面壁7Cに対向するように左方に向かって張り出した第2風路部材312とが一体的に形成されることにより構成されている。第1風路部材311は、その左右方向の厚みの方が前後方向の厚みよりも小さい扁平形状を有している。一方、第2風路部材312は、その前後方向の厚みの方が左右方向の厚みよりも小さい扁平形状を有している。
第1風路部材311の左面壁311Aには、第2風路部材312との結合部よりもやや低い位置に、第1風路部材311内に水を供給するための供給口36が形成されている。供給口36には、外方側から供給管37が接続されていて、この供給管37に連通する供給バルブ(図示せず)が開かれることにより、供給管35および供給口36を介して所定量(たとえば、毎分約0.5リットル)の冷却水(水道水)が第1風路部材311内に流れ込むようになっている。乾燥行程時には、供給バルブが開かれることにより供給口36から第1風路部材311内に冷却水が供給され、第1風路部材311が、洗濯物から出る水分(湿気)を含んだ温風を冷却して水蒸気を凝縮液化させるための熱交換部として機能することとなる。
第2風路部材312の後内壁面312Aには、第1風路部材311との結合部近傍に、内側(前方)に突出する突出部38Aが形成されている。この突出部38Aは、上下方向に延びる断面略V字状に形成されており、第2風路部材312の下内壁面312B、前内壁面312Cおよび上内壁面312Dとの間に、それぞれ所定の隙間X,Y,Zを空けて配置されている。この突出部38Aによって、供給口36の直下流側の風路が狭められている。
第2風路部材312の前内壁面312Cの上端部には、前方に向かって開放する出口開口39が形成されている。後内壁面312Aの上端部(出口開口39の上半分程度に対向する部分)は、第2風路部材312内から出口開口39へと空気を流れやすくするために、上方に向かうにつれて出口開口39に近づくような傾斜面312Eに形成されている。傾斜面312Eの下端部には、内側(前方)に突出する突出部38Bが形成されている。この突出部38Bは、左右方向に延びる断面略V字状に形成されており、当該突出部38Bの左端部は、風路部材312の左内壁面312Fとの間に所定の隙間を形成している。
図7は、このドラム式洗濯機1の電気的構成を示すブロック図である。
このドラム式洗濯機1の運転動作は、マイクロコンピュータを含む制御部40によって制御される。制御部40には、CPU41、ROM42、RAM43およびタイマ44などが備えられている。
制御部40には、操作表示部6が入出力可能に接続されている。また、制御部40には、外槽7内の水位を検知するための水位センサ45、外槽7の排気口71から出た空気の温度を検知するための温度センサ46、および外蓋2Aの開閉を検知するためのドアスイッチ47からの信号がそれぞれ入力されるようになっている。
制御部40には、モータ12、ブロワモータ35、ヒータ(第1および第2ヒータ321,342)、給水バルブ13、供給バルブ14、排水バルブ18および外蓋ロック機構49が、それぞれ負荷駆動部48を介して接続されている。
図8は、このドラム式洗濯機1の運転を開始させた場合の制御部40による制御の流れを示すフローチャートである。
図8を参照して、ドラム式洗濯機1の運転が開始されると、制御部40は、まず、所定時間(たとえば、6分間)だけ第1洗い行程を行う(ステップS1)。第1洗い行程の開始時には、給水バルブ13が開かれることにより給水が行われ、この際、洗剤容器8に予め投入されている洗剤が給水された水に溶け込んで、その洗剤が溶け込んだ水が外槽7内に貯められることとなる。第1洗い行程では、外槽7内への給水が完了した後、モータ12を所定の停止時間を挟んで45rpmで交互に正転/反転させる第1間欠制御(たとえば、10秒オン−3秒オフ)と、モータ12を所定の停止時間を挟んで30rpmで交互に正転/反転させる第2間欠制御(たとえば、10秒オン−3秒オフ)と、モータ12を所定の停止時間を挟んで60rpmで交互に正転/反転させる第3間欠制御(たとえば、10秒オン−3秒オフ)とが所定の順序で繰り返し行われる。第1間欠制御では、ドラム10内の洗濯物がバッフル10Bによって持ち上げられ、ある程度の高さから自然落下するといった動作(いわゆるタンブリング)が繰り返されることにより、たたき洗いが達成される。第2間欠制御では、ドラム10内の底部にある洗濯物がバッフル10Bによって転がされることにより、もみ洗いが達成される。第3間欠制御では、ドラム10内の洗濯物がドラム10の周面壁10Cに張り付いた状態で回転し、洗濯物が外槽7の底部に来たときに外槽7内に貯まった水が洗濯物に吸収され、その洗濯物に吸収された水が遠心力によって洗濯物から抜け出ることにより、洗濯物に含まれる汚れが水とともに洗濯物から除去されるようになっている。第1洗い行程が終了する際には、外槽7内に貯められている水が排水され、ドラム10内の洗濯物は水と洗剤成分を含んだ状態となる。
第1洗い行程が終了すると、制御部40は、所定時間(たとえば、14分間)だけ第2洗い行程を行う(ステップS2)。第2洗い行程における制御部40の制御内容については後に詳述するが、この第2洗い行程では、乾燥ユニット3を用いて外槽7内にスチームを供給して、洗濯物を温めつつドラム10を回転させる。これにより、洗濯物に含まれる水が温められ、その温められた水を含む洗濯物が、ドラム10の回転に伴って、他の洗濯物やドラム10の内面と擦れたり、ドラム10の内面にたたきつけられたりするようになっている。第2洗い行程では、外槽7内に給水を行う必要がないので、外槽7内に水を貯めた状態でドラム10を回転させることにより洗濯を行う場合と比較して、水の使用量を低減できる。
第2洗い行程が終了すると、制御部40は、中間脱水行程を行う(ステップS3)。中間脱水行程では、ドラム10が高速(たとえば、300〜1000rpm)で回転されることにより、ドラム10内の洗濯物に含まれる水が遠心力により絞り出され、この洗濯物から絞り出された水がドラム10の通水孔10Aを通って外槽7側へ飛散し、排水口19から排出される。この中間脱水行程により、洗濯物に含まれる水とともに、洗濯物に含まれる洗剤成分も絞り出されることとなる。
中間脱水行程が終了すると、制御部40は、複数回(たとえば、2回)のすすぎ行程を行う(ステップS4)。すすぎ行程の開始時には、給水バルブ13が開かれることにより給水が行われ、その後に、外槽7内に所定量の水が貯められた状態でドラム10が回転されることにより、ドラム10内の洗濯物がタンブリングされる。このすすぎ行程により、洗濯物に残っている洗剤成分が希釈されることとなる。すすぎ行程が終了する際には、外槽7内に貯められている水が排水される。
すすぎ行程が終了すると、制御部40は、最終脱水行程を行う(ステップS5)。最終脱水行程では、ドラム10が高速(たとえば、300〜1000rpm)で回転されることにより、ドラム10内の洗濯物に含まれる水が遠心力により絞り出される。そして、最終脱水行程が終了して、洗濯物に含まれる水が十分に絞り出された後、制御部40は、乾燥行程を行う(ステップS6)。乾燥行程では、上述の通り、制御部40は、乾燥ユニット3から外槽7内に温風を送りつつ、ドラム10を回転させることにより、ドラム10内の洗濯物のタンブリングを行う。これにより、ドラム10内の洗濯物を満遍なく温風に晒して、洗濯物を良好に乾燥させることができる。
乾燥行程では、ブロワモータ35が駆動(たとえば、4500rpm)されるとともに、第1および第2ヒータ341,342に通電が行われることにより、ヒータ34が「強」で駆動される。これにより、乾燥行程中は、ドラム10内の洗濯物から出る湿気を含んだ空気が、外槽7内から排気口71および導入管72を介して風路部材31内(第1風路部材311内)に流入し、ヒータ34により温められて再び外槽7内(ドラム10内)に送り込まれることとなる。乾燥行程中は、供給バルブ14が開かれて供給口36から第1風路部材311内に冷却水が供給されることにより、第1風路部材311内に流入した湿気を含む高温の空気が冷却水により冷却され、熱交換によって空気に含まれる水分が凝縮する。したがって、第1風路部材311内に流入した空気は、当該第1風路部材311内を通過する過程で水分が除去され、その後にヒータ34により温められて、再び外槽7内(ドラム10内)に送り込まれることとなる。熱交換によって凝縮した水分は、第1風路部材311の内壁面に結露し、当該内壁面を伝って流下する。そして、内壁面を伝って第1風路部材311の底部まで流下した水は、冷却水とともに吸込口30から流れ出て、導入管72および排気口71を介して外槽7内へと流出した後、排水口19から排水される。
なお、この実施形態では、第1風路部材311内に流入する空気によって冷却水がわずかに吹き上げられ、第2風路部材312内に入り込む場合がある。第2風路部材312内に入り込んだ冷却水は、第2風路部材312内を流れる空気とともに出口開口39側に向かうこととなるが、突出部38Bによって出口開口39への流入が阻止されるようになっている。
図9は、第2洗い行程での制御部40による制御の流れを示すフローチャートである。また、図10は、第2洗い行程から中間脱水行程の初期段階までのドラム式洗濯機1の動作を示すタイムチャートである。
図9および図10を参照して、第2洗い行程が開始されると、制御部40は、まず、排水バルブ18を開くことにより、第1洗い行程時に外槽7内に貯められた水の排水を開始する(ステップS201)。そして、水位センサ45からの入力信号に基づいて、外槽7内の水位がドラム10の最下端と同程度の高さ(リセット水位50;図2参照)まで低下したことを検知すると(ステップS202でYES)、制御部40は、ヒータ34を「中」で駆動するとともに(ステップS203)、ブロワモータ35の回転速度を予備回転速度(たとえば、3400rpm)まで上昇させる(ステップS204)。
その後、ヒータ34およびブロワモータ35の駆動開始から所定時間T1(たとえば、4分)が経過すると(ステップS205でYES)、制御部40は、ブロワモータ35の回転速度をスチーム供給時回転速度(たとえば、5200rpm)まで上昇させる(ステップS206)。ブロワモータ35の回転速度の上昇開始から所定時間T2(たとえば、1分)が経過して、ブロワモータ35の回転速度が確実にスチーム供給時回転速度に到達した後、制御部40は、供給バルブ14を間欠制御して、供給口36から第1風路部材311内に冷却水を間欠的に供給する(ステップS208)。すなわち、制御部40は、供給バルブ14を10秒間開いた後、1分50秒間閉じるという合計2分間の動作を3回繰り返す。
供給口36から第1風路部材311内に供給された冷却水は、ブロワモータ35の回転速度(たとえば、5200rpm)が乾燥行程時の回転速度(たとえば、4500rpm)よりも高くて風速(送風力)が大きいことと、突出部38Aにより供給口36の下流側で風路が狭められ、供給口36の近傍での風速がより大きくなることなどに起因して、その多くが下方(上流側)へと流れ落ちずに第2風路部材312内へと吹き上げられる。そして、吹き上げられた冷却水は、図5において実線矢印で示すように、主として突出部38Aと第2風路部材312の下内壁面312Bとの隙間Xを通って第2風路部材312内に入り込み、第2風路部材312内で細かく分散して小さな水滴になりながら出口開口39へと向かう。そして、その冷却水(水滴)の一部は、図5において破線矢印で示すように、出口開口37を通ってファン32側へと進入する。一方、第2風路部材312内の後内壁面312Aの近傍を通って上昇した冷却水は、突出部38Bによって出口開口39側への進入が阻止され、第2風路部材312の下内壁面312Bに沿って隙間X側へと流下する。隙間Xの近傍まで流下した冷却水は、隙間Xから勢いよく第2風路部材312内に流入する空気によって再び吹き上げられ、出口開口39側へと向かうこととなる。このようにして、第2風路部材312内に流入した冷却水は、第2風路部材312内で循環しながら徐々に出口開口39からファン32側へと進入する。
ファン32側へと進入した水滴状の冷却水は、回転するファン32によって誘導フード33内へと送り込まれる。この際、冷却水がヒータ34に接触して蒸発し、これによりスチーム(蒸気)が発生する。発生したスチームは、吹出口33Aから外槽7内(ドラム10内)に送り込まれ、ドラム10内でタンブリングされている洗濯物がスチームにより温められる。スチームの供給量や供給時間は、たとえば、外槽7内の温度が一定の上限温度(たとえば、80℃)以下になるようにヒータ34およびブロワモータ35が制御されることにより、ドラム10内の洗濯物の温度が40℃程度になるように設定されている。この場合、スチーム供給時のヒータ34の出力は、外槽7内に供給される水の温度や、外槽7内の温度などに応じて変更されるようになっていてもよい。なお、上述したように、冷却水の供給は間欠的に行われるため、冷却水の供給が停止している期間が存在するが、この間も第2風路部材312内で冷却水(水滴)が循環しながら徐々に出口開口39からヒータ34側に送り込まれるので、スチームは連続して発生することとなる。
図10に示すように、第2洗い行程中、制御部40は、モータ12を所定の停止時間を挟んで45rpmで交互に正転/反転させる間欠制御(たとえば、10秒オン−3秒オフ)を繰り返しており、これにより、第2洗い行程中は、ドラム10内の洗濯物がタンブリングされるようになっている。第2洗い行程では、ドラム10内でタンブリングされる洗濯物がスチームにより温められ、第1洗い行程では水温が低いために落ち切らなかった皮脂汚れなどが洗濯物から浮きやすくなるので、洗浄力が向上する。特に、高温になるほど活性化されて洗浄力が向上するような酵素が配合された洗剤を用いて洗濯を行った場合には、洗濯物に残った洗剤成分に含まれる酵素を活性化することができるので、洗浄力をさらに向上できる。
ただし、冷却水を間欠的に供給してスチームを発生させ、スチームにより洗濯物を加熱するような構成に限らず、たとえば、乾燥行程時と同様の態様で外槽7内に温風を供給することにより、洗濯物を加熱するような構成であってもよい。
冷却水の供給開始から所定時間T3(たとえば、6分)が経過して冷却水の供給が終了するまでの間に、ドラム式洗濯機1の運転がユーザの操作等によって一時停止された場合には(ステップS211でYES)、制御部40は、ヒータ34の駆動を停止させる(ステップS212)。その後、制御部40は、ドラム10を定位置まで回転させて、ドラム位置固定装置9によりドラム10を定位置に固定するとともに(ステップS213)、外蓋ロック機構49による外蓋2Aのロックを解除する(ステップS214)。この間、制御部40は、ブロワモータ35の駆動は停止させず、外蓋ロック機構49による外蓋2Aのロックが解除された時点でブロワモータ35の駆動を停止させる(ステップS215)。
この構成によれば、ドラム式洗濯機1の運転が停止(一時停止)されて、その後に外蓋2Aが開けられるおそれがあるときには、運転が停止された時点でヒータ34の駆動を停止させることにより、外槽7内の温度がそれ以上高くなるのを防止できる。したがって、その後に外蓋2Aが開けられて外槽7内に手を入れたユーザに高温による不快感を与えるのを防止できる。
また、外蓋ロック機構49による外蓋2Aのロックが解除されて、外蓋2Aを開けて外槽7内にユーザが手を入れることが可能になった時点で、ブロワモータ35の駆動が停止されるので、外蓋2Aのロックが解除されるまでは送風によって洗濯物を冷ますことができるとともに、外蓋2Aのロック解除後に外槽7内に手を入れたユーザに送風による不快感を与えるのを防止できる。
一方、ドラム式洗濯機1の運転がユーザの操作によって一時停止されることなく、冷却水の供給開始から上記所定時間T3が経過し、冷却水の供給が終了した場合には(ステップS209でYES)、制御部40は、モータ12の駆動を停止させることによりドラム10の回転を停止させ(ステップS210)、ブロワモータ35の回転速度を最終回転速度(たとえば、4500rpm)まで低下させた後(ステップS216)、次の行程(中間脱水行程)を開始する。
図10に示すように、中間脱水行程の初期段階では、ドラム10内の洗濯物をドラム10の周方向に分散させて、ドラム10内の洗濯物の偏在を減少させることにより、その後に脱水のためにドラム10の回転速度を上昇させたときに、外槽7の振動やその振動に伴う騒音が発生するのを防止するための分散行程が実行される。より具体的には、分散行程では、ドラム10が45rpmで所定時間だけ反転されることにより、ドラム10内の洗濯物がほぐされた後、ドラム10の回転速度が正転方向に徐々に上昇され、100rpmに到達した時点でその回転速度が維持される。
脱水行程の初期段階で分散行程を行うような構成を有する当該ドラム式洗濯機1では、ドラム10の回転速度を上昇させて高速脱水を開始(脱水立ち上げ)するまでに時間を要する。一方、分散行程では、ドラム10内の洗濯物が自然落下してドラム10の内面や他の洗濯物にたたきつけられるので、ドラム10内の洗濯物は、分散行程中にもある程度洗浄されることとなる。
このように、脱水行程中にも、ドラム10の回転制御の方法によっては洗濯物がある程度洗浄される場合があり、そのようなドラム10の回転制御中における洗浄力を向上することができれば、効率的に洗浄力を向上できる。そこで、この実施形態では、中間脱水行程の初期段階において、ヒータ34を「中」で継続して駆動するとともに、ブロワモータ35を最終回転速度(たとえば、4500rpm)で継続して駆動することにより、ドラム10内に温風を供給することとしている。
このような構成によれば、分散行程中にドラム10内の洗濯物に含まれる水が温められ、その温められた水を含む洗濯物が、ドラム10の回転に伴って、他の洗濯物やドラム10の内面と擦れたり、ドラム10の内面にたたきつけられたりすることになるので、分散行程中の期間を利用して効率的に洗浄力を向上できる。
特に、第2洗い行程から中間脱水行程へと継続してヒータ34およびブロワモータ35を駆動するので、第2洗い行程が終了した後、中間脱水行程中に洗濯物が温められるまでの間に、洗濯物の温度が低下するのを防止することができるので、より効率的に洗浄力を向上できる。
また、高温になるほど活性化されて洗浄力が向上するような酵素が配合された洗剤を用いて洗濯を行った場合には、その水に含まれる酵素を活性化することができるので、洗浄力をさらに向上できる。
なお、この実施形態では、中間脱水行程中は供給バルブ14を閉じた状態で維持することとしているが、第2洗い行程中と同様に、供給バルブ14を間欠制御して、供給口36から第1風路部材311内に冷却水を間欠的に供給するような構成としてもよい。この場合、ドラム10内にスチームを供給して、より効果的に洗濯物を温めることができるので、洗浄力がさらに向上する。
分散行程によってドラム10内の洗濯物の偏在が減少して、脱水立ち上げを行っても問題ない状態(外槽7の振動やその振動に伴う騒音が許容できる範囲まで洗濯物の偏在が減少した状態)になると、制御部40は、ヒータ34およびブロワモータ35の駆動を停止させた後、ドラム10の回転速度を所定速度(たとえば、300〜1000rpm)まで徐々に上昇させて脱水を行う。このような構成によれば、洗濯物に比較的多くの水が含まれている脱水立ち上げ開始までの期間中に、洗濯物に含まれる水が温められ、その温められた水を含む洗濯物が、ドラム10の回転に伴って、他の洗濯物やドラム10の内面と擦れたり、ドラム10の内面にたたきつけられたりすることになるので、さらに効率的に洗浄力を向上できる。
ドラム10内の洗濯物の偏在が大きい場合のように、脱水立ち上げに時間がかかった場合には、外槽7内への温風の供給時間が長くなるので、洗浄力をさらに向上できる。しかし、温風の供給時間が長すぎると、洗濯物が傷むなどの弊害が生じるおそれがあるので、脱水立ち上げが開始される前に、ヒータ34およびブロワモータ35の駆動が停止されるようになっていてもよい。この場合、たとえば、第2洗い行程でヒータ34およびブロワモータ35の駆動を開始させた時点から所定時間(たとえば、24分)が経過したときに、ヒータ34およびブロワモータ35の駆動が強制的に停止されるようになっていてもよい。このような構成によれば、脱水行程の初期段階において、分散行程を行ってもドラム10内の洗濯物がなかなか分散せず、脱水立ち上げの開始が遅れた場合などでも、洗濯物に対する加熱が所定時間経過後に強制的に終了するので、加熱時間が必要以上に長くなって、消費電力が多くなったり、洗濯物が傷むなどの弊害を防止できる。
図11は、他の実施形態に係る第2洗い行程での制御部40による制御の流れを示すフローチャートである。
図11を参照して、第2洗い行程が開始されると、制御部40は、まず、排水バルブ18を開くことにより、外槽7内に貯まっている水の排水を開始する(ステップS216)。そして、水位センサ45からの入力信号に基づいて、外槽7内の水位がドラム10の最下端と同程度の高さ(リセット水位50;図2参照)まで低下したことを検知すると(ステップS217でYES)、制御部40は、ヒータ34を「中」で駆動するとともに(ステップS218)、ブロワモータ35の駆動を開始する(ステップS219)。これにより、外槽7内(ドラム10内)に温風が供給され、ドラム10内の洗濯物が温められることとなる。ただし、外槽7内に温風を供給することにより洗濯物を加熱するような構成に限らず、上記実施形態の場合と同様に、冷却水を間欠的に供給してスチームを発生させ、スチームにより洗濯物を加熱するような構成であってもよい。
第2洗い行程中、制御部40は、モータ12を所定の停止時間を挟んで45rpmで交互に正転/反転させる間欠制御(たとえば、10秒オン−3秒オフ)を繰り返しており、これにより、第2洗い行程中は、ドラム10内の洗濯物がタンブリングされるようになっている。第2洗い行程では、ドラム10内でタンブリングされる洗濯物が温風により温められ、第1洗い行程では水温が低いために落ち切らなかった皮脂汚れなどが洗濯物から浮きやすくなるので、洗浄力が向上する。特に、高温になるほど活性化されて洗浄力が向上するような酵素が配合された洗剤を用いて洗濯を行った場合には、洗濯物に残った洗剤成分に含まれる酵素を活性化することができるので、洗浄力をさらに向上できる。
図2において説明したように、排気口71は、その下端がドラム10の周面壁10Cの最下端の高さ(リセット水位)よりも低く、その上端がドラム10の周面壁10Cの最下端の高さ(リセット水位)よりも高い。したがって、外槽7内の水位がリセット水位まで低下したときには、排気口71の一部が開放された状態となる。この実施形態では、乾燥ユニット3による洗濯物の加熱処理(温風の供給)は、排気口71の一部が開放された状態となった後に行われる。したがって、乾燥ユニット3に対する空気の循環がよい状態で、排水後の洗濯物に含まれる水が温められ、その温められた水を含む洗濯物が、ドラム10の回転に伴って、他の洗濯物やドラム10の内面と擦れたり、ドラム10の内面にたたきつけられたりすることになるので、効率的に洗浄力を向上できる。
また、第2洗い行程中、排気口71から乾燥ユニット3への空気の循環が悪いことにより、ヒータ34が異常に高温となったり故障したりするのを防止することができるとともに、ブロワモータ35に負荷がかかって、ブロワモータ35が異常に高温となったり故障したりするのを防止することができる。
第2洗い行程中、制御部40は、水位センサ45からの入力信号に基づいて、一旦リセット水位よりも下方まで低下した外槽7内の水位が、再びリセット水位まで上昇したかどうかを監視している(ステップS220)。そして、外槽7内の水位が再びリセット水位まで上昇することなく(ステップS220でNO)、第2洗い行程開始から所定時間(たとえば、14分)が経過した場合には(ステップS221でYES)、制御部40は、次の行程(中間脱水行程)を開始する。
排水口19から排水される水に含まれる糸くずなどのごみを捕獲するためのフィルタ(いわゆるリントフィルタ)が目詰まりしている場合などには、外槽7内の水が良好に排出できない場合がある。この場合、外槽7内の水を排水している状態であっても、排水口19から排水される水量よりも洗濯物から出る水の方が多くなり、外槽7内の水位が上昇する場合がある。この現象は、洗濯物が水を含みやすい素材(たとえば、フリース)である場合に特に生じやすい。このような場合には、排水中に排気口71の一部または全部が開放された後であっても、再び排気口71が外槽7内の水によって塞がれた状態となり、乾燥ユニット3に対する空気の循環が悪くなって、効率的に洗浄力を向上できなってしまう。
そこで、外槽7内の水位が再びリセット水位まで上昇した場合には(ステップS220でYES)、制御部40は、ヒータ34の駆動を停止しさせるとともに(ステップS222)、ブロワモータ35の駆動を停止させることにより(ステップS223)、外槽7内への温風の供給を停止させる。そして、そのまま第2洗い行程開始から上記所定時間が経過した場合には(ステップS224でYES)、制御部40は、次の行程(中間脱水行程)を開始する。一方、第2洗い行程開始から上記所定時間が経過するまでに、外槽7内の水位が再びリセット水位まで低下した場合には(ステップS225でYES)、制御部40は、ヒータ34およびブロワモータ35を駆動させて(ステップS218,219)、外槽7内への温風の供給を再開することとなる。
この実施形態では、第2洗い行程中、ドラム10内に収容されている洗濯物から水が出ることにより、外槽7内の水位がリセット水位まで上昇し、排気口71の一部(大部分)が閉塞された状態となった場合には、外槽7内への温風の供給が停止される。したがって、第2洗い行程中に乾燥ユニット3に対する空気の循環が悪くなった場合には、外槽7内への温風の供給が停止されることとなるので、効率的に洗浄力を向上できる。また、ヒータ34やブロワモータ35が異常に高温となったり故障したりするのを効果的に防止することができる。
また、第2洗い行程中に外槽7内の水位がリセット水位まで上昇して、排気口71の一部(大部分)が閉塞された状態となり、外槽7への温風の供給が停止された場合でも、その後に外槽7内に水位がリセット水位まで低下し、排気口71の一部が開放された状態となり、排気口71から乾燥ユニット3への空気の循環がよくなった場合には、外槽7内への温風の供給が再開されるので、さらに効率的に洗浄力を向上できる。
ただし、外槽7内の水位が低下したときに温風の供給を開始させる水位と、外槽7内の水位が上昇したときに温風の供給を停止させる水位とは、上記実施形態のように同じ水位(リセット水位)である必要はなく、異なる水位であってもよい。この場合、外槽7内の水位が低下したときに温風の供給を開始させる水位の方が、外槽7内の水位が上昇したときに温風の供給を停止させる水位よりも低く設定されていてもよい。
また、上記実施形態では、排気口71の開放/閉塞に応じて外槽7内への温風の供給を開始/停止させるような構成について説明したが、乾燥ユニット3内に空気を循環させるための他の循環口(たとえば、乾燥ユニット3から外槽7内に空気を送り出すための吹出口)の開放/閉塞に応じて外槽7内への温風の供給を開始/停止させるような構成であってもよい。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、ドラム10は、その軸線が左右方向に延びるように配置された構成に限らず、たとえば前後方向に延びるような構成であってもよい。この場合、ドラムの軸線は、略水平方向に延びるような構成に限らず、たとえば水平方向に対して所定角度範囲内(たとえば、30°程度まで)で傾いていてもよい。
上記実施形態では、ドラム式洗濯機の一例として、乾燥機能を備えたドラム式洗濯機1を例にとって説明したが、この発明は、乾燥機能を備えていないドラム式洗濯機にも適用可能である。この場合、上記実施形態のように、乾燥行程時に使用する乾燥ユニット3を用いて第2洗い行程時や中間脱水行程時に外槽7内に温風またはスチームを供給することはできないが、第2洗い行程時や中間脱水行程時にドラム10内の洗濯物を加熱するための手段(たとえば、外槽7内に温風またはスチームを供給するための手段)を別途設ければよい。
この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機の外観構成を示す斜視図である。 ドラム式洗濯機の縦断面図であって、左右方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を前方から見た図を示している。 ドラム式洗濯機の縦断面図であって、前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た図を示している。 ドラム式洗濯機を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た縦断面図であって、外槽の右端面壁を右方から見た図を示している。 風路部材の上部近傍の構成を示す背面図である。 図5に示す矢印A−Aに沿って見た断面図である。 このドラム式洗濯機の電気的構成を示すブロック図である。 このドラム式洗濯機の運転を開始させた場合の制御部による制御の流れを示すフローチャートである。 第2洗い行程での制御部による制御の流れを示すフローチャートである。 第2洗い行程から中間脱水行程の初期段階までのドラム式洗濯機の動作を示すタイムチャートである。 他の実施形態に係る第2洗い行程での制御部による制御の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 ドラム式洗濯機
2A 外蓋
3 乾燥ユニット
7 外槽
10 ドラム
32 ファン
34 ヒータ
35 ブロワモータ
40 制御部
49 外蓋ロック機構
50 リセット水位
71 排気口

Claims (11)

  1. 外槽と、この外槽内に配置された洗濯物を収容するためのドラムとを備え、上記外槽内に水を貯めて洗い行程を行った後、上記外槽内の水を排水した状態で脱水行程を行うドラム式洗濯機であって、
    上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱するための加熱手段と、
    上記脱水行程中の所定期間内に、上記加熱手段により上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱することにより、加熱脱水行程を行う加熱脱水行程実行手段とを含むことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 上記脱水行程中の初期段階において、上記ドラムの回転を制御することにより、上記ドラム内に収容されている洗濯物を分散させるための分散行程を実行する分散行程実行手段を含み、
    上記加熱脱水行程実行手段は、上記分散行程中に、上記加熱手段により上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱するものであることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. 上記分散行程終了後に、脱水のために上記ドラムの回転速度を上昇させる脱水立ち上げ手段を含み、
    上記加熱脱水行程実行手段は、上記脱水立ち上げ手段によって上記ドラムの回転速度の上昇が開始されるときに、上記加熱手段による洗濯物に対する加熱を終了するものであることを特徴とする請求項2記載のドラム式洗濯機。
  4. 上記加熱脱水行程実行手段は、上記加熱脱水行程の開始から所定時間が経過したときに、上記加熱手段による洗濯物に対する加熱を終了するものであることを特徴とする請求項1または2記載のドラム式洗濯機。
  5. 上記洗い行程において、上記外槽内の水を排水した状態で、上記加熱手段により上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱することにより、加熱洗濯行程を実行する加熱洗濯行程実行手段を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のドラム式洗濯機。
  6. 上記加熱洗濯行程実行手段は、上記洗い行程中の最終段階において上記加熱洗濯行程を実行するものであることを特徴とする請求項5記載のドラム式洗濯機。
  7. 上記加熱手段は、ヒータと、このヒータ側から上記外槽側へと風を送る送風装置とを含み、
    上記ドラム式洗濯機は、
    上記ドラム内に洗濯物を出し入れするために開閉される開閉蓋と、
    上記ドラム式洗濯機の運転中に、上記開閉蓋を閉じた状態でロックしておくためのロック機構と、
    上記加熱洗濯行程中に上記ドラム式洗濯機の運転が停止されたことに応答して、上記ヒータの駆動を停止させるヒータ停止手段と、
    上記加熱洗濯行程中に上記ドラム式洗濯機の運転が停止された場合に、その後に上記ロック機構による上記開閉扉のロックが解除されたことに応答して、上記送風装置の駆動を停止させる送風停止手段とを含むことを特徴とする請求項5または6記載のドラム式洗濯機。
  8. 上記加熱手段は、上記外槽内に温風を供給することにより、上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱するものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のドラム式洗濯機。
  9. 上記加熱手段は、上記外槽内にスチームを供給することにより、上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱するものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のドラム式洗濯機。
  10. 外槽と、この外槽内に配置された洗濯物を収容するためのドラムとを備え、上記外槽内に水を貯めて洗い行程を行うドラム式洗濯機であって、
    上記外槽内の空気を取り込みつつ所定の処理を行うことにより、上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱するための加熱手段と、
    上記外槽に形成され、上記加熱手段に空気を循環させるための循環口と、
    上記洗い行程中に上記外槽内の水を排水し、上記外槽内の水位が所定の下限水位以下に低下した後に、上記加熱手段による洗濯物の加熱を開始させるとともに、上記ドラムの回転を制御することにより、加熱洗濯行程を実行する加熱洗濯行程実行手段とを含むことを特徴とするドラム式洗濯機。
  11. 外槽と、この外槽内に配置された洗濯物を収容するためのドラムとを備え、上記外槽内に水を貯めて洗い行程を行うドラム式洗濯機であって、
    上記外槽内の空気を取り込みつつ所定の処理を行うことにより、上記ドラム内に収容されている洗濯物を加熱するための加熱手段と、
    上記外槽に形成され、上記加熱手段に空気を循環させるための循環口と、
    上記洗い行程中に上記外槽内の水を排水し、上記加熱手段により洗濯物を加熱しつつ上記ドラムの回転を制御することにより、加熱洗濯行程を実行する加熱洗濯行程実行手段と、
    上記加熱洗濯行程中に、上記ドラム内に収容されている洗濯物から出る水が上記外槽内に貯まることにより、上記外槽内の水位が所定の上限水位以上に上昇した場合に、上記加熱手段による洗濯物の加熱を停止させる加熱停止手段を含むことを特徴とするドラム式洗濯機。
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