JP2005342029A - スタンド装置 - Google Patents

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孝一 金子
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Abstract

【課題】 固定金具等が不要な簡易な構造でありながら、物品保持体の傾斜角度や高さを容易に調整することができ、しかも開いた書物の表面中央部分などを覆い被すような邪魔なものもなく、更に手触りや外観などの印象において自然の温もりが感じられるようにしたスタンド装置を提供する。
【解決手段】
スタンド装置Aは、支柱部材1と、支柱部材1で支えられる腕部材2とを備えている。腕部材2は物品Bを保持する物品保持体3を有している。支柱部材1、腕部材2及び物品保持体3は木製素材で形成されている。支柱部材1には上下方向に所要の間隔で高さ調整用の穴12が設けてある。穴12には腕部材2が差し入れられて、着脱可能に且つ、周方向に回動可能に軸支されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スタンド装置に関する。
更に詳しくは、例えば書物等の物品を保持する物品保持体を下向きしても物品が落ちないスタンド装置であって、固定金具等が不要な簡易な構造でありながら、物品保持体の傾斜角度や高さを容易に調整することができ、しかも物品の表面中央部分などを覆い被すような邪魔なものもなく、更に手触りや外観などの印象において自然の温もりが感じられるようにしたものに関する。
例えば特許文献1(図8参照)には、仰臥者の読書を容易にするための書見台が提案されている。
これによれば、「書見台本体91に縦方向に取付けた金属線、糸紐類でできている垂直保持線92で、開いた本93の表側から背表紙側を書見台本体91に向けて抑える。これにより、書見台本体91が下向きになっても、本93が落ちないように保持できる。別に横方向に取付けた金属線または糸でできている水平保持線94で、開いている本93の頁を抑える。頁を繰るときは、水平保持線94を外すだけで良い。抑え棒97,97を上方に回動させれば、水平保持線94を引き上げることができる」という作用・効果が記載されている。
実開平6−38674号公報
しかしながら、特許文献1に記載したような従来の書見台では、次のような課題があった。
(1)即ち、図8(特許文献1の図1)に示す書見台では、垂直支持棒95と水平支持棒96とで書見台本体を所要の傾斜角度と高さに保持している。垂直支持棒95と水平支持棒96の固定手段は、特許文献1から見る限り、蝶ナットや蝶ボルト等といった固定金具を使用しているようである。
このため、書見台本体の傾斜角度を調整するためには、固定金具を一旦緩めてまた締め直す必要がある。特に、厚みのある本では相当な重量になるため、本の荷重によって水平支持棒が傾かないように、固定金具はきつく確実に締め付けておく必要がある。しかしながら、例えば病気を患っている人や非力な高齢者にとっては、指で固定金具を締め付ける操作自体が負担で面倒である。
(2) また図8に示す書見台では、垂直保持線92や水平保持線94を用いることにより、書見台本体91が下向きになっても本93が落ちないように保持しているが、部品点数が多く、しかも金属線や糸などを摘むための操作が細かく、使い勝手が悪い。
(3) 更に、開いた頁の上、即ち、活字の上を水平保持線94が通るので、本が読みにくく、目障りである。しかも、書見台本体91を上に向けて使用する場合は、水平保持線94やそれを支持する抑え棒97,97がより一層邪魔となり、操作が煩わしい。
(4) また更に、構造が複雑な上、固定金具やバネ98等の金属部品が露出しているため、金属特有の冷たい感じがして自然の温かみがない。これは、特に病院や老人ホームなどの施設、即ち、不安を和らげ、安らぎと温かみのある環境づくりが大切な施設では、あまり適当でない。
(本発明の目的)
そこで本発明の目的は、例えば書物等の物品を保持する物品保持体を下向きしても物品が落ちないスタンド装置であって、固定金具等が不要な簡易な構造でありながら、物品保持体の傾斜角度や高さを容易に調整することができ、しかも物品の表面中央部分などを覆い被すような邪魔なものもなく、更に手触りや外観などの印象において自然の温もりが感じられるようにしたものに関する。
上記目的を達成するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
支柱部材と、該支柱部材で支えられる腕部材とを備えており、該腕部材は物品を保持する物品保持体を有しているスタンド装置であって、
支柱部材、腕部材及び物品保持体が木製素材で形成されており、
支柱部材には上下方向に所要の間隔で高さ調整用の穴が設けてあり、該穴には腕部材が差し入れられて、着脱可能に且つ、周方向に回動可能に軸支されており、
上記物品保持体は、物品の下部側を係合する下方係合体と、自重によって下方に移動して物品の上部側に係合し、下方係合体と協働して物品を挟んで保持する上方挟持体を備え、
物品保持体側の重さにより、支柱部材の穴と該穴に差し入れた腕部材が強く当接し、腕部材が自由に回動することを抑止または制限されるように構成されていることを特徴とする、
スタンド装置である。
第2の発明にあっては、
支柱部材から物品保持体までの距離を調整できるように構成されていることを特徴とする、
第1の発明に係るスタンド装置である。
第3の発明にあっては、
物品保持体は腕部材から取り外し可能であり、自立性を有していることを特徴とする、
第1または第2の発明に係るスタンド装置である。
物品保持体で保持するできる物品としては、本、雑誌、新聞などを含む書物に限らず、ノートやスケッチブック、あるいはノートパソコンなども挙げることができる。
(作 用)
本発明は次のように作用する。
腕部材は、支柱部材の高さ調整用の穴には着脱可能に軸支されているので、スタンド装置を持ち運ぶときや不使用時に保管する場合は、支柱部材から腕部材を外して分解しておけば良い。物品保持体が腕部材から取り外し可能である場合には、物品保持体も腕部材から取り外せば、よりコンパクトな状態にできる。
そして使用する際は、まず腕部材を高さ調整用の穴に差し入れて、腕部材を支柱部材に取り付ける。物品保持体を腕部材から取り外している場合は、腕部材に物品保持体を取り付ける。これで、スタンド装置の組み立てが完了する。
高さ調整用の穴に腕部材を差し入れることにより、物品保持体側の重さによって腕部材の先端側が下がる。これにより、腕部材が支柱部材の高さ調整用の穴に対して傾く。そうして、腕部材が穴の内部に強く(きつく)当接し、摩擦によって腕部材が自由に回動することを抑止または制限される。特に、腕部材と支柱部材は木製素材で形成されているため、金属製のものと比べ、表面の摩擦係数が大きく、上記した掛止の効果が高い。
例えばベッドの上に仰臥して本を読む場合は、以下のようにして使用する。
まず、支柱部材に対し腕部材を周方向に回動させ、物品保持体の物品保持側を上斜め方向に傾ける。一方の手で上方挟持体を上の方までずらしたまま、片方の手で本を開いた状態で下方係合体の上に載せる。上方挟持体を支えていた手を離せば、自重によって上方挟持体が下方に移動し、本の上部側に係合する。その結果、上方挟持体は、下方係合体と協働して頁がめくれないように本を挟んで保持する。
そして、支柱部材に対し腕部材を周方向に回動させ、物品保持体を下斜め方向に傾ける。物品保持体を傾けても、上方挟持体はその自重によって本を挟持し続けるので、本は落ちない。
更に、支柱部材から物品保持体までの距離を調整できるものは、後述する発明の効果に記載しているとおり、その距離を調整して、物品保持体で書物を保持した際に、腕部材が自重で周方向に回らないようにする。
物品保持体の傾斜角度や高さを調整する場合は、高さ調整用の穴に差し入れる腕部材の位置を変えたり、腕部材を周方向回動させる。
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明によれば、物品保持体を構成する上方挟持体が自重によって下方に移動し物品の上部側に係合し、同じく物品保持体を構成し、物品の下部側を係合する下方係合体と協働して頁がめくれないように書物を挟んで保持するので、物品保持体を傾けて下向きしても書物が落ちない。
また、本発明の支柱部材には上下方向に所要の間隔で高さ調整用の穴が設けてあり、穴には腕部材が差し入れられて、着脱可能に且つ、周方向に回動可能に軸支されているだけの固定金具等が不要な簡易な構造であり、高さ調整用の穴に差し入れる腕部材の位置を変えたり、腕部材を周方向回動させれば、物品保持体の傾斜角度や高さを容易に調整できる。
更に、物品保持体による書物の保持は、上方挟持体と下方係合体による上下方向から挟持によって行うものであって、開いた本の頁中央部分などを覆い被せて押さえつけるものではない。よって、本を上向きにして読む際にも頁の上に邪魔になるようなものがないので、活字が隠れることなく、読みやすい。
また更に、支柱部材、腕部材及び物品保持体が木製素材で形成されているので、本発明は、手触りや外観などの印象において自然の温もりを有しており、例えば安らぎと温かみのある環境づくりが大切な施設(病院や老人ホームなど)での使用に好適である。
(b) 支柱部材から物品保持体までの距離を調整できるように構成されているものは、その距離を調整することにより、腕部材にかかる荷重、つまり、支柱部材の高さ調整用の穴に対する腕部材の摩擦抵抗を調整できる(例えばその距離が長くなれば摩擦抵抗は大きくなり、その距離が短くなれば摩擦抵抗は小さくなる)。高さ調整用の穴に対する腕部材の摩擦抵抗が大きい程、高さ調整用の穴に対する腕部材の滑りを防ぐことができ、その結果、腕部材が自重で周方向に回ることを防止できる。このように、物品保持体で書物を保持した際に、腕部材が自重で周方向に回らないように、支柱部材から物品保持体までの距離を調整して物品保持体をバランスの取れた位置におくことができる。
(c)物品保持体が腕部材から着脱可能であり、自立性を有しているものは、物品保持体を支柱部材から取り外すことで、別途独立して卓上用の書見台として使用できる。
本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明する。
図1ないし図5は、本発明に係るスタンド装置の第1の実施例を示す説明図である。
図1は、本を保持している状態のスタンド装置を示す斜視説明図、
図2は、スタンド装置の分解斜視説明図、
図3は、スタンド装置を背面側から見た斜視説明図、
図4は、スタンド装置を底面側から見た斜視説明図、
図5は、図1に示すスタンド装置の腕部材と支柱部材の取り付け構造を説明するための部分拡大断面説明図であり、構造が分かりやすいようにやや誇張して表している。
スタンド装置Aは、支柱部材1と、支柱部材1に支えられる腕部材2とを備えている。腕部材2は、本などの書物Bを保持する物品保持体である書物保持体3を有している。支柱部材1、腕部材2及び書物保持体3は、木製素材で形成されている。
支柱部材1は、その基端側に二股に分かれた足体11,11を有している。足体11,11の所要の位置(各足体11の先端側と基端側に合計三箇所)には車輪111が設けてある。本実施例では、車輪111としてキャスターを用いており、スタンド装置Aを移動させやすくなっている。
支柱部材1の先部側(上部側)には、上下方向に所要の間隔で所要数の高さ調整用の穴12が設けてある。高さ調整用の穴12は円形または円形状であり、本実施例では上下方向に六箇所設けてある。腕部材2の基部側(差し込み側である差込部側)は、断面円形または円形状の棒状体となっている。
支柱部材1の高さ調整用の穴12には、腕部材2の基部側である差込部21が差し入れられて、着脱可能に且つ、周方向に回動可能に軸支されている。差込部21の差し込み長さを調整することで、支柱部材1から書物保持体3までの距離を調整できる。
そして、図5に示すように、書物保持体3側の重さによって腕部材2が先端側(図5で左側)へ下がることにより、穴12に差し入れた腕部材2が支柱部材1の穴12に対して傾く。そうして、腕部材2が穴12の内周部に強く(きつく)当接し、摩擦によって腕部材2が自由に回動することを抑止または制限される。なお、腕部材2は手で回せば動くが、人が操作しない限り、ひとりでに回動することはない。
更に詳細に説明すると、腕部材2の差込部21が支柱部材1に対して傾くことにより、差込部21の外周面のうち、支点となる下部の他方側211と、上部の一方側212とが穴12に係止され、腕部材2は周方向に回らない。特に、腕部材2と支柱部材1は木製素材で形成されているため、金属製のものと比べ、表面の摩擦係数が大きく、上記した掛止の効果が高い。
なお、高さ調整用の穴12に差し込まれる腕部材2の幅(長さ)は、保持する物品の重量にも左右するが、あまり短くても、逆にあまり長くても好ましくない。あまり短いと、腕部材2の傾斜角度が大きくなり過ぎて十分な掛止ができず、物品の重さによって腕部材2が穴12から抜け落ちる可能性があるので好ましくない。また、あまり長いと、穴12の軸心と腕部材の軸心が平行にちかくなって腕部材2が傾かなくなり、掛止の働きがなくなるため、物品の重さで腕部材2が周方向にまわってしまう可能性があるので、好ましくない。
図2に示すように、腕部材2の先端側(書物保持体3の取付側である取付部22)は、基端側の差込部21と比べて厚みが薄くなっており、表裏相対する部分が平らな面を構成している。この取付部22には、後述する書物保持体3に設けてある断面略コ状のカバー体31が嵌め込まれ、書物保持体3が腕部材2に取り付けられる。
カバー体31の内側には、腕部材2の取付部22が嵌め入れられる係合穴311が設けてある。係合穴311は、貫通している穴であり、板状である書物保持体3の本体部32背面側に幅方向に設けてある。係合穴311は、図2及び図3に示すように、カバー体31を本体部32の背面に設けることで、本体部32とカバー体31の間隙によって構成される。
本実施例では、本体部32とは別にカバー体31を形成し、ネジ止めまたは接着によって本体部32にカバー体31を取り付けている。また、カバー体31を本体部32と一体的に形成することもできる。
書物保持体3は、正面側(書物Bを保持する側)に下方係合体33及び上方挟持体34を備えている。下方係合体33は、書物Bの下部側(符号省略)を保持する。上方挟持体34は、自重によって下方に移動して書物Bの上部側(符号省略)に係合し、下方係合体33と協働して頁がめくれないように書物Bを挟んで保持する。
下方係合体33は、本体部32の下部から正面側に張り出して設けてある。下方係合体33は、本体部32の幅方向全体に渡って設けてある。下方係合体33は、側面視L形状に形成されており、先端の掛止部331で書物Bの下部側を掛止し、書物が落ちないように保持する。
図2に示すように、上方挟持体34は、本体部32の鉛直方向に設けられたガイド溝35にスライド可能(摺動可能)に嵌め入れられ、上記したように、その自重によって下方(鉛直方向)に移動する。上方挟持体34は、下方係合体33と同様に側面視L形状の掛止部341を有し、この掛止部341で開いた書物Bを掛止し、頁がめくれること防止する。
ガイド溝35は、断面台形状である。ガイド溝35には、上方挟持体34の摺動体342が嵌め入れられる。摺動体342は板状であり、ガイド溝35と同様に、上部側の大部分が断面台形状となっている。摺動体342の下部側は、ガイド溝35に対応するように、半円形状に形成されている。
なお、書物保持体3の大きさ、支柱部材1の長さなどは特にこれに限定するものではない。支柱部材1に設けてある高さ調整用の穴12の数や車輪の数なども、上記したものに限定するものではない。
(作 用)
スタンド装置Aは、次のように作用する。
(1)スタンド装置Aの組み立て
スタンド装置Aを持ち運ぶときや不使用時に保管する場合は、図2に示すように、分解することができる(なお、書物保持体3の上方挟持体34は、特に取り外さなくても良い)。
そして使用する際は、まず腕部材2の差込部21を支柱部材1の高さ調整用の穴12(所要位置の高さ調整用の穴12)に差し入れ、腕部材2を支柱部材1に取り付ける。次いで、先端側である腕部材2の取付部22に書物保持体3を嵌め込んで、腕部材2に書物保持体3を取り付ける。これで、スタンド装置Aの組み立てが完了する。
書物保持体3の書物保持側を上または正面に向ければ、スタンド装置Aを机の横において本を読んだり、台所で調理しながらレシピや調理本を見たり、また楽譜を置くためのスタンドなどとしても使用できる。
(2) 仰臥した状態で本を読む場合
例えばベッドの上に仰臥して本を読む場合は、図1に示すようにして使用する。
まず、図示はしていないが、支柱部材1に対し腕部材2を周方向に回動させ、書物保持体3の物品保持側を上斜め方向に傾ける。一方の手で上方挟持体34を上の方までずらしたまま、片方の手で本を開いた状態で下方係合体33の上に載せる。上方挟持体34を支えていた手を離せば、自重によって上方挟持体34が下方に移動し、書物Bの上部側に係合する。その結果、上方挟持体34は、下方係合体33と協働して頁がめくれないように書物Bを挟んで保持する。
そして、支柱部材1に対し腕部材2を周方向に回動させ、図1に示すように、書物保持体3の書物保持側を下斜め方向に傾ける。なお、書物保持体3を傾けても、上方挟持体34はその自重によって書物Bを挟持し続けるので、本は落ちない。
更に、差込部21の差し込み長さを調整して、支柱部材1から書物保持体3までの距離を調整する。その距離を調整することにより、腕部材2にかかる荷重、つまり、支柱部材1の高さ調整用の穴12に対する腕部材2の摩擦抵抗を調整する。例えばその距離が長くすれば、摩擦抵抗は大きくなり、その距離が短くなれば摩擦抵抗は小さくなる。高さ調整用の穴12に対する腕部材2の摩擦抵抗が大きい程、高さ調整用の穴12に対する腕部材2の滑りを防ぐことができ、その結果、腕部材2が自重で周方向に回ることを防止できる。このように、書物保持体3で書物Bを保持した際に、腕部材2が自重で周方向に回らないように、支柱部材1から書物保持体3までの距離を調整して書物保持体3をバランスの取れた位置におく。
書物の頁をめくるときは、上方挟持体34を手で上げる作業だけで、後は手を離せば上方挟持体34は自重で下がる。
スタンド装置Aは上記したように、高さ調整用の穴12に腕部材2を差し込むだけの固定金具等が不要な簡易な構造である。よって、高さ調整用の穴12に差し入れる腕部材2の位置を変えたり、腕部材2を周方向回動させれば、書物保持体3の傾斜角度や高さを容易に調整できる。
上記したように、書物保持体3の係合穴311は貫通した穴である。よって、図1に示す書物保持体3を腕部材2から引き抜いて、書物保持体3を裏返し、先程と逆方向の係合穴311から書物保持体3を腕部材2に嵌め込むこともできる。このようにすれば、書物保持体3に対する支柱部材1の位置を左右入れ替えることができ、例えば机の左右どちら側にでもスタンド装置Aを置くことができる。
更に、書物保持体3による書物Bの保持は、上方挟持体34と下方係合体33による上下方向から挟持によって行うものであって、開いた書物Bの頁中央部分などを覆い被せて押さえつけるものではない。よって、書物Bを上向きにして読む際にも頁の上に邪魔になるようなものがないので、活字が隠れることなく、読みやすい。
また更に、支柱部材1、腕部材2及び書物保持体3が木製素材で形成されているので、手触りや外観などの印象において自然の温もりを有しており、例えば安らぎと温かみのある環境づくりが大切な施設(病院や老人ホームなど)での使用に好適である。
なお、図示はしていないが、例えば足体11の中央に支柱部材1が位置するように、支柱部材1を構成すれば、高さ調整用の穴12の左右どちらからでも腕部材2を取り付けることができる。また、例えば図書館等での本の展示用スタンドとして使用するのであれば、複数の腕部材2支柱部材1に取り付けるようにしても良い。
図6は、本発明に係るスタンド装置の第2の実施例を示しており、腕部材から書物保持体を取り外して使用した場合の斜視説明図である。
なお、第1の実施例で示した作用のうち同様のものは説明を省略する。また、第1の実施例で示してある箇所と同等箇所については、説明を省略し、主に相異点を説明する。これについては、後述する実施例2についても同様である。
本実施例では、腕部材2から取り外した書物保持体3aが自立性を有している。即ち、書物保持体3は、その本体部32の背面側にスタンド機構を備えている。本実施例では、本体部32の背面部に所要数(本実施例では二箇所)の穴36,36が設けてあり、その穴36,36に棒状の支持体37,37を差し込んで、書物保持体3を支えることができる。
なお、支持体37,37は不使用時に失わないように、支柱部材1の高さ調整用の穴12に差し入れて保管できるような太さのものが好ましい。
またスタンド機構は、特にこの構造に限定するものではなく、折り畳み可能で且つ、左右方向に立てて使用する支持体(その場合、磁着等の固定手段を使用して折り畳んだ支持体を固定することもできる)や、その他の公知技術を適宜採用することができる。
以上のような構成により、書物保持体3を支柱部材1から取り外すことで、別途独立して卓上用の書見台として使用できる。
図7は、本発明に係るスタンド装置の第3の実施例を示す斜視説明図である。
本実施例にかかるスタンド装置A2は、例えば床に敷いた布団の上で仰臥して本などの書物Bを読む場合に、好適に使用できる。即ち、実施例1と相違して足体11aが平板で構成され、支柱部材1の長さがやや短い。
なお、本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
更に、特許請求の範囲には、請求項記載の内容の理解を助けるため、図面において使用した符号を括弧を用いて記載しているが、特許請求の範囲を図面記載のものに限定するものではない。
本発明に係るスタンド装置の第1の実施例を示しており、本を保持している状態のスタンド装置を示す斜視説明図。 スタンド装置の分解斜視説明図。 スタンド装置を背面側から見た斜視説明図。 スタンド装置を底面側から見た斜視説明図。 図1に示すスタンド装置の腕部材と支柱部材の取り付け構造を説明するための部分拡大断面説明図。 本発明に係るスタンド装置の第2の実施例を示しており、腕部材から書物保持体を取り外して使用した場合の斜視説明図。 本発明に係るスタンド装置の第3の実施例を示す斜視説明図。 特許文献1に記載の書見台を示す使用状態説明図(特許文献1の図1)。
符号の説明
A,A2 スタンド装置
B 書物
1 支柱部材
2 腕部材
3 書物保持体
3a 書物保持体
11,11a 足体
12 穴
21 差込部
22 取付部
31 カバー体
32 本体部
33 下方係合体
34 上方挟持体
35 ガイド溝
36 穴
37 支持体
111 車輪
311 係合穴
331,341 掛止部
342 摺動体

Claims (3)

  1. 支柱部材(1)と、該支柱部材(1)で支えられる腕部材(2)とを備えており、該腕部材(2)は物品(B)を保持する物品保持体(3)を有しているスタンド装置であって、
    支柱部材(1)、腕部材(2)及び物品保持体(3)が木製素材で形成されており、
    支柱部材(1)には上下方向に所要の間隔で高さ調整用の穴(12)が設けてあり、該穴(12)には腕部材(2)が差し入れられて、着脱可能に且つ、周方向に回動可能に軸支されており、
    上記物品保持体(3)は、物品(B)の下部側を係合する下方係合体(33)と、自重によって下方に移動して物品(B)の上部側に係合し、下方係合体(33)と協働して物品(B)を挟んで保持する上方挟持体(34)を備え、
    物品保持体(3)側の重さにより、支柱部材(1)の穴(12)と該穴(12)に差し入れた腕部材(2)が強く当接し、腕部材が自由に回動することを抑止または制限されるように構成されていることを特徴とする、
    スタンド装置。
  2. 支柱部材(1)から物品保持体(3)までの距離を調整できるように構成されていることを特徴とする、
    請求項1記載のスタンド装置。
  3. 物品保持体(3)は腕部材(2)から取り外し可能であり、自立性を有していることを特徴とする、
    請求項1または2記載のスタンド装置。
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