JP2005336880A - 転圧機械 - Google Patents

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Seiji Tamura
誠二 田村
Morio Oshina
守雄 大科
Kiyoshi Hirasawa
喜義 平澤
Hiroshi Abe
浩 阿部
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Abstract

【課題】 転圧機械を前進走行させて地面の舗装作業を行なうことにより、皺等がない良好な舗装面を形成し、かつ舗装作業の安全性を高める。
【解決手段】 前転圧ローラ25の左側ローラ列26を、ローラ支持装置15によって支持されたローラ駆動装置16の出力軸19に直接的に取付けると共に、右側ローラ列27を、ローラ支持装置15によって支持されたローラ駆動装置21の出力軸23に直接的に取付ける。また、ローラ支持装置15を、旋回装置40を介して車体2の前部側に取付けると共に、車体2と旋回装置40との間に設けた舵取り装置44によって前転圧ローラ25を操舵する構成とする。これにより、前輪駆動、前輪操舵のタイヤローラ1を構成することができ、タイヤローラ1を前進走行させて舗装作業を行ったときに、皺等のない良好な舗装面を形成することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えばタイヤローラ等の地面の舗装作業に好適に用いられる転圧機械に関する。
一般に、地面の舗装作業を行なうときには、タイヤローラ等の転圧機械が好適に用いられる。この転圧機械は、運転席が設けられた車体と、運転席よりも前側に位置して車体の前部側に回転可能に設けられた前転圧ローラと、運転席よりも後側に位置して車体の後部側に回転可能に設けられた後転圧ローラとにより大略構成されている。
ここで、この種の従来技術による転圧機械は、車体にエンジン、可変容量型の油圧ポンプおよび走行用の油圧モータ等が搭載され、可変容量型の油圧ポンプと走行用の油圧モータとの間は、例えば油圧閉回路を用いて接続されている。そして、油圧ポンプは、エンジンによって駆動されることにより油圧モータに向けて圧油を給排し、転圧機械を走行駆動するものである。
そして、転圧機械には、一般道路を走行するためにブレーキペダルの踏込み操作によって制動力を発生するサービスブレーキと呼ばれるブレーキ装置(ポジティブブレーキ)が搭載され、運転者がブレーキペダルを踏込み操作してサービスブレーキを作動させることにより、転圧機械の走行を停止させる構成となっている。
また、走行用の油圧モータには、転圧機械の駐車、停車時に用いられる湿式多板型の駐車ブレーキ(ネガティブブレーキ)が設けられている。さらに、転圧機械の走行を停止するために油圧ポンプから油圧モータへの圧油の給排を停止したときには、走行用の油圧モータが慣性回転して油圧回路内にブレーキ圧が発生し、これが回路ブレーキ(油圧ブレーキ)となって転圧機械に制動力を与える構成となっている。
ところで、従来技術によえる転圧機械は、通常、後転圧ローラが走行用の油圧モータによって回転駆動される駆動輪となり、前転圧ローラが後転圧ローラの回転に追従する従動輪となり、この前転圧ローラをハンドルによって操舵する構成となっている。即ち、従来技術による転圧機械は、後輪駆動で、かつ前輪操舵の車両として構成されている。
そして、この転圧機械は、後転圧ローラを回転させつつ運転者がハンドルを操作して前転圧ローラを操舵することにより、路盤材、アスファルト混合物等の舗装材を敷きつめた地面を走行し、この地面を前,後の転圧ローラによって転圧して締め固めるものである(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−246411号公報
ここで、図12に示すように、従来技術による転圧機械101は、運転席102が設けられた車体103と、車体103の前部側に設けられた前転圧ローラ104と、車体103の後部側に設けられた後転圧ローラ105とにより大略構成されている。また、車体103の後部側に設けられたブラケット106には、走行用の油圧モータおよびブレーキ装置等により構成された駆動装置107が取付けられ、後転圧ローラ105は駆動装置107の出力軸に取付けられている。
そして、この転圧機械101は、後転圧ローラ105が駆動装置107によって走行駆動される駆動輪となり、前転圧ローラ104が操舵装置108によって操舵される従動輪となっている。従って、転圧機械101を前方(矢示F方向)に向けて前進走行させるため、後転圧ローラ105を矢示f方向に回転駆動したときには、前転圧ローラ104は、後転圧ローラ105の回転力によって前方に押出されることにより地面上を回転するようになる。
このため、転圧機械101を前進走行させて地面上に敷きつめた舗装材109を転圧した場合には、前転圧ローラ104の前方に存在する舗装材109が、前転圧ローラ104と地面との間に巻込まれずに前転圧ローラ104の前方に押出されるようになり、この押出された舗装材109によって舗装面に皺110等が形成されてしまうことが知られている。
これに対し、図13に示すように、後転圧ローラ105を矢示r方向に回転駆動することにより、転圧機械101を後方(矢示R方向)に向けて後進走行させて地面上に敷きつめた舗装材109を転圧した場合には、駆動輪である後転圧ローラ105は、自らの回転によって舗装材109を地面との間に巻込みながら該舗装材109を締め固めることができるので、皺等のない良好な舗装面(仕上がり面)を形成することができる。
しかし、良好な舗装面を形成するため、上述の如く転圧機械101を後進走行させて舗装作業を行う場合には、運転席102に着席した運転者は、車体103の後方を向いた後向きの姿勢となって後転圧ローラ105を注視しつつ、ハンドル操作を行なう必要がある。特に、舗装すべき地面に敷設された縁石等に沿って転圧機械101を後進走行させるような場合には、後転圧ローラ105が縁石に乗上げないように、運転者は、後転圧ローラ105の左右端のうち縁石に近接した一方、例えば後転圧ローラ105の右端側の接地面を注視しつつハンドル操作を行なうことになる。
このため、後転圧ローラ105の左右端のうち他方、即ち、後転圧ローラ105の左端側は、後転圧ローラ105の右端側を注視する運転者の背面側となり、この後転圧ローラ105の左端側の周囲は運転者にとって死角となってしまう。
このように、転圧機械101を後進走行させて舗装作業を行うときに、運転者が後転圧ローラ105の左右端のうち一方を注視しつつハンドル操作等を行なう場合には、運転者は、後転圧ローラ105の左右端のうち他方の周囲に存在する作業者、障害物、通行者等を目視によって検知することが困難であるという問題がある。
一方、転圧機械101を前進走行させて舗装作業を行なう場合には、運転席102に着席した運転者は、車体103の前方を向いた前向きの姿勢となって前転圧ローラ104の周囲を広い範囲で注視できるので、舗装作業の安全性を高めることができるものの、上述した如く舗装面に皺等が形成されてしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、前進走行によって地面の舗装作業を行なうことにより、皺等がない良好な舗装面を形成することができるようにした転圧機械を提供することを目的としている。
また、本発明の他の目的は、舗装作業の作業効率や安全性を高めることができるようにした転圧機械を提供することにある。
上述した課題を解決するため本発明は、運転席が設けられた車体と、運転席よりも前側に位置して車体の前部側に回転可能に設けられた前転圧ローラと、運転席よりも後側に位置して車体の後部側に回転可能に設けられた後転圧ローラとを備えてなる転圧機械に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前転圧ローラを回転可能に支持するローラ支持装置と、油圧モータが該ローラ支持装置に直接的に取付けられると共に油圧モータの回転を出力する出力軸に前転圧ローラが直接的に取付けられ前転圧ローラを走行駆動するローラ駆動装置と、車体に対してローラ支持装置を水平面上で旋回可能に支持する旋回装置と、旋回装置と車体との間に設けられるアクチュエータを有し旋回装置を介して前転圧ローラを操舵する舵取り装置とを設けたことにある。
請求項2の発明は、ローラ駆動装置は、圧油の給排によって回転する油圧モータと、油圧モータの回転を前転圧ローラに向けて出力する出力軸と、出力軸に設けられ運転者の操作に応じて前転圧ローラに制動力を与えるブレーキ装置とにより構成したことにある。
請求項3の発明は、ローラ支持装置は、左,右方向に延びる支持梁と、該支持梁から下向きに延びる縦脚とにより構成し、ローラ駆動装置は、縦脚の下側部位に位置して縦脚に取付けられた油圧モータと、油圧モータの回転を前転圧ローラに向けて出力する出力軸と、出力軸に設けられ運転者の操作に応じて前転圧ローラに制動力を与えるブレーキ装置とにより構成し、前転圧ローラは出力軸に直接的に取付ける構成としたことにある。
請求項4の発明は、旋回装置は、車体に取付けられた外輪と、該外輪に転動体を介して旋回可能に取付けられた内輪とにより構成し、舵取り装置のアクチュエータは、旋回装置の内輪と車体との間に設ける構成としたことにある。
請求項5の発明は、ローラ支持装置と旋回装置との間には、ローラ支持装置を車体に対して左,右方向に揺動可能に支持する揺動支持機構を設ける構成としたことにある。
請求項6の発明は、揺動支持機構は、旋回装置に前,後方向に離間して設けられた一対のブラケットと、前,後方向に延びてローラ支持装置と一対のブラケットとの間を左,右方向に揺動可能に連結する支持ピンとにより構成したことにある。
請求項1の発明によれば、ローラ駆動装置の出力軸が回転し、この出力軸に直接的に取付けられた前転圧ローラが回転することにより、ローラ駆動装置によって前転圧ローラを回転させながら、舵取り装置によって前転圧ローラを操舵することができる。従って、転圧機械を、前輪駆動で、かつ前輪操舵の車両として構成することができる。これにより、地面に敷つめられた舗装材を、転圧機械を前進走行させて転圧する場合に、駆動輪である前転圧ローラは、自らの回転によって舗装材を巻込みながら該舗装材を転圧して締め固めることができるので、皺等のない良好な舗装面を形成することができる。
この場合、運転席に着席した運転者は、車体の前方を向いた前向きの姿勢を保つことにより、車体の進行方向の前方の視界を大きく確保することができるので、車体の進行方向の周囲に存在する作業者、障害物等を確実に目視によって検知することができ、舗装作業の作業効率や安全性を高めることができる。
しかも、ローラ駆動装置を構成する油圧モータはローラ支持装置に直接的に取付けられ、油圧モータの回転を出力する出力軸は前転圧ローラに直接的に取付けられるので、例えば油圧モータの回転を前転圧ローラに伝達するためのプロペラ軸等を設ける必要がなく、このプロペラ軸等を不要にできる分、ローラ駆動装置の構成を簡素化することができる。
請求項2の発明によれば、圧油の給排によって油圧モータが回転すると、この油圧モータの回転が出力軸を介しての前転圧ローラに直接伝わることにより、該前転圧ローラを回転駆動させて転圧機械を走行させることができる。また、転圧機械の走行時に運転者がブレーキ装置を操作すると、このブレーキ装置が前転圧ローラに制動力を与えることにより、前転圧ローラの回転を止めて転圧機械を停止させることができる。
請求項3の発明によれば、車体に対し旋回装置によって旋回可能に支持されたローラ支持装置の縦脚に油圧モータが取付けられ、この油圧モータの回転を出力する出力軸に前転圧ローラが直接的に取付けられるので、油圧モータによって前転圧ローラを回転させることができ、転圧機械を前輪駆動の車両として構成することができる。
請求項4の発明によれば、旋回装置の内輪と車体との間に設けられたアクチュエータを作動させることにより、車体に取付けられた旋回装置の外輪に対して内輪を旋回させることができる。これにより、ローラ駆動装置を介してローラ支持装置に支持された前転圧ローラを、ローラ駆動装置によって回転駆動しつつ、舵取り装置によって車体に対して操舵することができ、転圧機械の走行方向を制御することができる。
請求項5の発明によれば、ローラ支持装置と旋回装置との間に揺動支持機構を設けることにより、例えば転圧機械が不整地等の凹凸のある地面を走行する場合でも、ローラ支持装置は、地面の凹凸に応じて車体に対して左,右方向に揺動することができる。これにより、ローラ駆動装置を介してローラ支持装置に支持された前転圧ローラを、凹凸のある地面に確実に接地させることができ、転圧機械を安定して走行させることができる。
請求項6の発明によれば、前転圧ローラが不整地の凹凸面上を通過すると、ローラ支持装置は、旋回装置に対し揺動軸を中心として左,右方向に揺動する。これにより、ローラ駆動装置を介してローラ支持装置に支持された前転圧ローラを、地面の凹凸に応じて車体に対して左,右方向に揺動させつつ、舵取り装置によって操舵することができるので、凹凸のある地面においても転圧機械を安定して走行させることができる。
以下、本発明に係る転圧機械の実施の形態をタイヤローラに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図11を参照しつつ詳細に説明する。
図中、1はタイヤローラで、このタイヤローラ1は、車体2と、後述の前転圧ローラ25と、後述の後転圧ローラ39とにより大略構成され、地面の舗装作業に用いられるものである。
ここで、車体2はベースとなるフレーム3を有し、該フレーム3は、図4に示すように、左,右方向で対面しつつ前,後方向に延びる左縦板3A、右縦板3Bと、これら左縦板3Aと右縦板3Bとの間を連結し左,右方向に延びた前横板3C、後横板3Dと、左縦板3A、右縦板3Bの外側に位置して前,後方向に延び、前横板3Cと後横板3Dとの間を連結する左側面板3E、右側面板3Fと、前横板3Cよりも前側に位置して左,右の側面板3E,3F間に設けられた前取付板3Gと、後横板3Dよりも後側に位置して左,右の側面板3E,3F間に設けられた後取付板3Hとにより大略構成され、強固な箱型の支持構造体をなしている。
そして、左,右の縦板3A,3B間には、後述のエンジン4、油圧ポンプ5等の機器類が収容され、左,右の縦板3A,3Bの前部側には後述の床板9が配設される構成となっている。また、前横板3Cの上端側には、左,右方向の中央部に位置して後述の油圧ホース30,33が通過する矩形の切欠き部3Jが下向きに凹設されている。さらに、前取付板3Gの中央部には、後述の旋回装置40を取付けるためのボルト41が螺入される複数のボルト孔(雌ねじ孔)3Kが環状に螺設されると共に、油圧ホース30,33が遊挿される円弧状の左,右の溝3L,3Mが形成されている。
4はフレーム3に搭載されたエンジンで、該エンジン4は、後述の運転席11よりも後側に位置し、フレーム3を構成する左,右の縦板3A,3B間に前,後方向に延びる縦置き状態で収容されている。そして、エンジン4には油圧ポンプ5が取付けられ、該油圧ポンプ5は、エンジン4によって駆動されることにより、後述の油圧モータ17,22等に向けて圧油を吐出するものである。
この場合、図11に示すように、油圧ポンプ5と油圧モータ17,22とは後述する油圧閉回路49を構成し、油圧モータ17,22は、油圧ポンプ5から圧油が給排されることにより正,逆方向に回転する。
6はフレーム3を構成する左,右の縦板3A,3Bの後部側に開,閉可能に設けられたエンジンカバーで、該エンジンカバー6は、左,右の縦板3A,3B間に収容されたエンジン4、油圧ポンプ5等を上方から覆うものである。
7はフレーム3の前部側に設けられた前側機器カバーで、該前側機器カバー7は、図2に示すように後述の床板9よりも前側に配置され、フレーム3の前部側に搭載された各種機器類(図示せず)を覆うものである。8はフレーム3の後部側に設けられた後側機器カバーで、該後側機器カバー8は、床板9よりも後側に位置してエンジンカバー6の左,右両側に配置され、フレーム3の後部側に搭載された各種機器類(図示せず)を覆うものである。
9はフレーム3の前,後方向の中央部に設けられた床板で、該床板9は、前側機器カバー7と後側機器カバー8との間に位置し、フレーム3を構成する左,右の縦板3A,3B上に設けられている。そして、床板9はタイヤローラ1を運転する運転者の足場となるもので、該床板9上には後述する運転席11、操縦台13等が設けられている。
10はフレーム3の左側面部に設けられた乗降用ステップで、該乗降用ステップ10は、地面から床板9に向けて斜め上向きに延びる階段状のステップとして形成され、運転者が地面と床板9との間を乗降するときの足場を形成するものである。
11は床板9上に配設された運転席で、該運転席11は、タイヤローラ1の運転者が着席するもので、運転席11の上側はキャノピ12によって覆われている。そして、運転席11の前側には、タイヤローラ1を操縦するための操縦台13が立設され、該操縦台13には、後述する舵取り装置44の一部を構成するハンドル14等が設けられている。
15は車体2の前部側で後述の前転圧ローラ25を回転可能に支持するローラ支持装置で、該ローラ支持装置15は、図5および図6に示すように、フレーム3を構成する前取付板3Gの下面側に、後述の旋回装置40、揺動支持機構52を介して設けられている。そして、ローラ支持装置15は、左,右方向に延びたベースとなる支持梁15Aと、支持梁15Aの左端側下面に溶接等によって固着され、左,右方向で対向しつつ下向きに延びる一対の左縦脚15B,15Bと、支持梁15Aの右端側下面に溶接等によって固着され、左,右方向で対向しつつ下向きに延びる一対の右縦脚15C,15Cとにより、全体として門型に構成されている。
ここで、ローラ支持装置15の支持梁15Aは、鋼板材等を断面コ字型に折曲げることにより左,右方向に延びる樋状に形成されている。そして、支持梁15Aの左端側には、後述の油圧配管31が挿通される配管挿通孔15Dが穿設されると共に、該配管挿通孔15Dの上方に位置して後述のブロック29が取付けられる平板状のブロック取付板15Eが固着されている。また、支持梁15Aの右端側には、後述の油圧配管34が挿通される配管挿通孔15Fが穿設されると共に、該配管挿通孔15Fの上方に位置して後述のブロック32が取付けられる平板状のブロック取付板15Gが固着されている。
16はローラ支持装置15に直接的に取付けられた左側のローラ駆動装置で、該ローラ駆動装置16は、後述する前転圧ローラ25の左側ローラ列26を走行駆動するものである。そして、ローラ駆動装置16は、図5ないし図7に示すように、後述の油圧モータ17と、出力軸19と、ブレーキ装置20とにより大略構成されている。
17は走行用の油圧モータで、該油圧モータ17は、例えばラジアルピストン型の油圧モータにより構成され、ローラ支持装置15を構成する一対の左縦脚15Bの下側部位にボルト18を用いて取付けられている。
ここで、油圧モータ17は、図7に示すように、外殻をなすケーシング17Aと、該ケーシング17Aの一部を構成し内周面がカム面となった環状のカムリング17Bと、該カムリング17Bの内周側に回転可能に設けられ外周面に複数のシリンダが放射状に形成された円板状のシリンダブロック17Cと、該シリンダブロック17Cの各シリンダ内に挿嵌され先端部がカムリング17Bのカム面に当接した複数のピストン17Dと、シリンダブロック17Cの各シリンダに圧油を給排する給排通路等が形成された通路ブロック17Eとにより大略構成されている。
そして、油圧モータ17は、油圧ポンプ5から圧油が給排されてカムリング17Bとシリンダブロック17Cとの間で各ピストン17Dが往復動することにより、シリンダブロック17Cを回転させ、このシリンダブロック17Cの回転を後述の出力軸19に出力するものである。
また、油圧モータ17内には、湿式多板型の駐車ブレーキ(ネガティブブレーキ)17Fが設けられ、該駐車ブレーキ17Fは、油圧ポンプ5から油圧モータ17への圧油の給排が停止されてタイヤローラ1が停止(駐車)しているときに、出力軸19に制動力を与えるものである。
19は油圧モータ17の回転を出力する出力軸で、該出力軸19は、油圧モータ17を構成するシリンダブロック17Cの軸中心位置を貫通して左,右方向に延び、出力軸19の左,右方向(長さ方向)の両端側は、油圧モータ17のケーシング17Aに軸受19A,19Bを介して回転可能に支持されている。そして、ケーシング17Aから突出した出力軸19の突出端部には、後述のブレーキ装置20を介して左側ローラ列26が直接的に取付けられ、出力軸19は、油圧モータ17(シリンダブロック17C)の回転を左側ローラ列26に向けて出力する構成となっている。
20,20は油圧モータ17の左,右両側に一体的に設けられたブレーキ装置で、これら左,右のブレーキ装置20は、運転者の操作に応じて出力軸19に取付けられた左側ローラ列26に制動力を与えるもので、サービスブレーキ(ポジティブブレーキ)と呼ばれるものである。
ここで、各ブレーキ装置20は、出力軸19の突出端部に嵌合されたハブ20Aと、該ハブ20Aに一体に設けられた円筒状のブレーキドラム20Bと、該ブレーキドラム20Bの内周側に設けられたほぼ円筒状のブレーキシュー20Cと、該ブレーキシュー20Cを拡縮径させるブレーキシリンダ(図示せず)とにより大略構成されている。
そして、ブレーキ装置20は、車体2に設けられたブレーキペダル(図示せず)に対する運転者の足踏み操作により、ブレーキシリンダがブレーキシュー20Cを拡径させてブレーキドラム20Bに押付けることにより、出力軸19に取付けられた左側ローラ列26に制動力を与え、タイヤローラ1の走行を停止させるものである。
21はローラ支持装置15に直接的に取付けられた右側のローラ駆動装置で、該ローラ駆動装置21は、後述する前転圧ローラ25の右側ローラ列27を走行駆動するものである。そして、ローラ駆動装置21も、左側のローラ駆動装置16と同様に、後述の油圧モータ22と、出力軸23と、ブレーキ装置24とにより大略構成されている。
22は走行用の油圧モータで、該油圧モータ22は、例えばラジアルピストン型の油圧モータにより構成され、ローラ支持装置15を構成する一対の右縦脚15Cの下側部位にボルト18を用いて取付けられている。
ここで、油圧モータ22は、上述の油圧モータ17と同様に、ケーシング22Aと、カムリング22Bと、シリンダブロック22Cと、複数のピストン22Dと、通路ブロック22Eとにより大略構成され、油圧ポンプ5から圧油が給排されることによりシリンダブロック22Cを回転させ、このシリンダブロック22Cの回転を後述の出力軸23に出力するものである。
また、油圧モータ22内にも、湿式多板型の駐車ブレーキ(ネガティブブレーキ)22Fが設けられ、該駐車ブレーキ22Fは、油圧ポンプ5から油圧モータ22への圧油の給排が停止されてタイヤローラ1が停止(駐車)しているときに、出力軸23に制動力を与えるものである。
23は油圧モータ22の回転を出力する出力軸で、該出力軸23は、油圧モータ22を構成するシリンダブロック22Cの軸中心位置を貫通して左,右方向に延び、出力軸23の左,右方向(長さ方向)の両端側は、油圧モータ22のケーシング22Aに軸受23A,23Bを介して回転可能に支持されている。そして、ケーシング22Aから突出した出力軸23の突出端部には、後述のブレーキ装置24を介して右側ローラ列27が直接的に取付けられ、出力軸23は、油圧モータ22(シリンダブロック22C)の回転を右側ローラ列27に向けて出力する構成となっている。
24,24は油圧モータ22の左,右両側に一体的に設けられたブレーキ装置で、これら左,右のブレーキ装置24は、運転者の操作に応じて出力軸23に取付けられた右側ローラ列27に制動力を与えるもので、サービスブレーキ(ポジティブブレーキ)と呼ばれるものである。
ここで、各ブレーキ装置24は、上述したブレーキ装置20と同様に、ハブ24Aと、ブレーキドラム24Bと、ブレーキシュー24Cと、ブレーキシリンダ等(図示せず)とにより大略構成され、ブレーキペダルに対する運転者の足踏み操作に応じてブレーキドラム24Bにブレーキシュー24Cを押付けることにより、出力軸23に取付けられた右側ローラ列27に制動力を与え、タイヤローラ1の走行を停止させるものである。
25は運転席11よりも前側に位置して車体2の前部側に回転可能に設けられた前転圧ローラで、該前転圧ローラ25は、図5に示すように、左側のローラ駆動装置16の出力軸19に取付けられた左側ローラ列26と、右側のローラ駆動装置21の出力軸23に取付けられた右側ローラ列27とにより構成されている。
ここで、左側ローラ列26は、図7に示すように、出力軸19の両端部に取付けられたブレーキ装置20のハブ20Aにそれぞれボルト28を用いて取付けられた左,右のディスク26A,26Aと、これら各ディスク26Aの外周側に固着された円筒状の左,右のリム26B,26Bと、これら各リム26Bの外周側に取付けられたゴム製の左,右のタイヤ26C,26Cとにより構成されている。
一方、右側ローラ列27は、出力軸23の両端部に取付けられたブレーキ装置24のハブ24Aにそれぞれボルト28を用いて取付けられた左,右のディスク27A,27Aと、これら各ディスク27Aの外周側に固着された円筒状の左,右のリム27B,27Bと、これら各リム27Bの外周側に取付けられたゴム製の左,右のタイヤ27C,27Cとにより構成されている。
29はローラ支持装置15のブロック取付板15E上に取付けられた配管接続用のブロックで、図5および図9に示すように、ブロック29と油圧ポンプ5との間は前,後方向に延びる2本の油圧ホース30,30を介して接続され、ブロック29に接続された各油圧ホース30の前端側は、フレーム3の前取付板3Gに形成した溝3L内に遊挿されている。また、ブロック29と油圧モータ17との間は、上,下方向に延びる2本の油圧配管31,31を介して接続され、各油圧配管31の途中部位はローラ支持装置15の配管挿通孔15Dに挿通されている。
32はローラ支持装置15のブロック取付板15G上に取付けられた配管接続用のブロックで、図5および図9に示すように、ブロック32と油圧ポンプ5との間は前,後方向に延びる2本の油圧ホース33,33を介して接続され、ブロック32に接続された各油圧ホース33の前端側は、フレーム3の前取付板3Gに形成した溝3M内に遊挿されている。また、ブロック32と油圧モータ22との間は、上,下方向に延びる2本の油圧配管34,34を介して接続され、各油圧配管34の途中部位はローラ支持装置15の配管挿通孔15Fに挿通されている。
従って、油圧ポンプ5から吐出した圧油は、油圧ホース30、ブロック29、油圧配管31等を通じて油圧モータ17に給排されると共に、油圧ホース33、ブロック32、油圧配管34等を通じて油圧モータ22に給排される。これにより、前転圧ローラ25を構成する左,右のローラ列26,27は、ローラ駆動装置16,21の油圧モータ17,22によって同期して回転駆動される構成となっている。
35,36は左,右方向に離間して車体2の後部側に設けられた左,右のブラケットで、図8に示すように、これら左,右のブラケット35,36は、後述の後転圧ローラ39を回転可能に支持するものである。ここで、左,右のブラケット35,36は、厚肉な鋼板材を用いて形成され、フレーム3を構成する後取付板3Hの下面側に溶接等の手段を用いて固着されている。
そして、左側のブラケット35の下端側には、左,右方向に延びる車軸37の中間部位が固定して設けられている。また、右側のブラケット36の下端側には、左,右方向に延びる車軸38の一端部が固定して設けられている。
39は運転席11よりも後側に位置して車体2の後部側に回転可能に設けられた後転圧ローラで、該後転圧ローラ39は、図8に示すように、車軸37の両端部と車軸38の他端部とにそれぞれベアリング等を用いて回転可能に取付けられた3個のハブ39Aと、これら各ハブ39Aにボルト締めされたディスク39Bと、これら各ディスク39Bの外周側に固着されたリム39Cと、これら各リム39Cの外周側に取付けられたゴム製のタイヤ39Dとにより構成されている。そして、この後転圧ローラ39は、前転圧ローラ25によってタイヤローラ1が走行するときに、このタイヤローラ1の走行に追従して地面上を回転する従動輪を構成している。
ここで、図1に示すように、ISO5353により規定される運転席11の座席基準点をPとし、前転圧ローラ25の回転中心をO1とし、後転圧ローラ39の回転中心をO2とすると、座席基準点Pと回転中心O1との間の距離L1は、座席基準点Pと回転中心O2との間の距離L2よりも小さく設定されている(L1<L2)。即ち、運転席11は、前転圧ローラ25の回転中心O1と後転圧ローラ39の回転中心O2との前,後方向の中間位置よりも前転圧ローラ25側に寄った位置に配置されている。
40は車体2に対してローラ支持装置15を旋回可能に支持する旋回装置で、該旋回装置40は、図5に示すように、フレーム3を構成する前取付板3Gの下面に複数のボルト41を用いて固着された外輪40Aと、該外輪40Aの内周側に多数の転動体(鋼球)40Bを介して回転可能に取付けられた内輪40Cとにより構成されている。
ここで、内輪40Cの下面側には、複数のボルト42を用いて円板状の旋回プレート43が固定され、該旋回プレート43は、後述の揺動支持機構52を介してローラ支持装置15が取付けられるものである。また、旋回プレート43の後部側には、図9に示すようにほぼ三角形状をなすシリンダブラケット43Aが突設され、このシリンダブラケット43Aには、後述する油圧シリンダ46のロッド側がピン結合される構成となっている。
44は舵取り装置を示し、該舵取り装置44は、ローラ支持装置15によって支持された前転圧ローラ25を旋回装置40を介して操舵するものである。ここで、図11に示すように、舵取り装置44は、運転者によって操作される上述のハンドル14と、エンジン4によって駆動される補助油圧ポンプ45と、後述の油圧シリンダ46と、補助油圧ポンプ45と油圧シリンダ46との間に設けられ、ハンドル14に対する操作の方向および操作量に応じて補助油圧ポンプ45から油圧シリンダ46に給排される圧油の方向を制御する方向制御弁47とにより大略構成されている。
46は旋回装置40と車体2との間に設けられ、ハンドル14等と共に舵取り装置44を構成するアクチュエータとしての油圧シリンダで、該油圧シリンダ46は、図6および図9に示すように、チューブ46Aと、該チューブ46A内に摺動可能に挿嵌されたピストン(図示せず)と、基端側がピストンに取付けられ先端側がチューブ46Aから突出したロッド46Bとにより構成されている。ここで、図9に示すように、チューブ46Aのボトム側は、フレーム3の左縦板3Aに固着されたブラケット48に回動可能にピン結合され、ロッド46Bの先端部は、旋回プレート43のシリンダブラケット43Aに回動可能にピン結合されている。
そして、ハンドル14に対する操作の方向および操作量に応じて方向制御弁47が切換えられ、補助油圧ポンプ45から油圧シリンダ46のチューブ46Aに圧油が給排されることにより、油圧シリンダ46のロッド46Bが伸縮する。これにより、ロッド46Bがピン結合された旋回プレート43は、図9および図10に示すように、ロッド46Bの伸縮に応じて水平面上で左,右方向に旋回し、この旋回プレート43の旋回動作が後述の揺動支持機構52を介してローラ支持装置15に伝わる。
この結果、ローラ支持装置15は、左,右のローラ駆動装置16,21、前転圧ローラ25を伴って水平面上で左,右方向に旋回するので、前転圧ローラ25をハンドル14の操作に応じて操舵することができ、タイヤローラ1を直進走行、左旋回走行、右旋回走行させることにより、タイヤローラ1の走行方向を制御することができる。
なお、図11中の49は油圧ポンプ5と油圧モータ17(22)との間を接続する油圧閉回路を示している。また、50,51は油圧ポンプ5と油圧モータ17(22)との間に位置して油圧閉回路49の途中に設けられた一対のリリーフ弁(オーバロードリリーフ弁)を示し、これらリリーフ弁50,51は、油圧ブレーキ弁(回路ブレーキ)を構成するものである。
即ち、タイヤローラ1の走行時に、例えば油圧ポンプ5から油圧モータ17(22)に対する圧油の給排が停止し、油圧モータ17(22)の慣性回転によって油圧閉回路49内にリリーフ弁50,51の設定圧以上のブレーキ圧(過剰圧)が発生すると、リリーフ弁50,51が開弁して過剰圧をリリーフすると共に、油圧モータ17(22)に対してブレーキ圧による制動力(回路ブレーキ)を与える構成となっている。
52はローラ支持装置15と旋回装置40との間に設けられた揺動支持機構で、該揺動支持機構52は、ローラ支持装置15を車体2に対して左,右方向に揺動可能に支持するものである。そして、揺動支持機構52は、後述の各ブラケット53、支持ピン54等により構成されている。
53,53は旋回装置40に設けられた前,後一対のブラケットで、図5および図6に示すように、各ブラケット53は、旋回装置40の内輪40Cに取付けられた旋回プレート43の下面側に、前,後方向に離間して溶接等の手段を用いて固着されている。そして、各ブラケット53は、ローラ支持装置15を構成する支持梁15Aの左,右方向の中間部位を前,後方向から挟込んでいる。
54はローラ支持装置15の支持梁15Aと各ブラケット53との間を連結する支持ピンで、該支持ピン54は、前,後方向に延びて支持梁15Aと各ブラケット53とに挿通されることにより、ローラ支持装置15を、旋回プレート43に対して左,右方向に揺動可能に支持している。
そして、揺動支持機構52は、例えばタイヤローラ1が不整地等の凹凸のある地面を走行する場合に、地面の凹凸に応じてローラ支持装置15を支持ピン54を中心として左,右方向に揺動させることにより、ローラ支持装置15によって支持された前転圧ローラ25を地面の凹凸面に確実に接地させ、タイヤローラ1を安定して走行させるものである。
本実施の形態によるタイヤローラ1は上述の如き構成を有するもので、以下、このタイヤローラ1を用いた地面の舗装作業について説明する。
まず、運転席11に着席した運転者がエンジン4を作動させると、該エンジン4によって油圧ポンプ5が駆動され、油圧ポンプ5からの圧油が、ローラ駆動装置16の油圧モータ17と、ローラ駆動装置21の油圧モータ22とに給排される。
そして、ローラ駆動装置16の油圧モータ17は、油圧ポンプ5からの圧油の給排によって出力軸19を回転させ、この出力軸19に取付けられた左側ローラ列26を、例えば前進方向に走行駆動する。また、ローラ駆動装置21の油圧モータ22は、油圧ポンプ5からの圧油の給排によって出力軸23を回転させ、この出力軸23に取付けられた右側ローラ列27を、例えば前進方向に走行駆動する。
これにより、タイヤローラ1は、前転圧ローラ25が駆動輪となり、後転圧ローラ39が従動輪となった状態で前進走行し、地面上に敷きつめられた路盤材、アスファルト等の舗装材を、前転圧ローラ25、後転圧ローラ39によって転圧して締め固めることにより、地面の舗装作業を行う。
ここで、タイヤローラ1を前進走行させて舗装材を転圧する場合には、駆動輪である前転圧ローラ25は、自らの回転によって舗装材を地面との間に巻込みながら該舗装材を転圧することができる。従って、後転圧ローラが駆動輪となった従来技術の転圧機械のように、従動輪となった前転圧ローラによって舗装材を前方に押出してしまうことがない。これにより、本実施の形態によるタイヤローラ1は、駆動輪となった前転圧ローラ25によって舗装材を巻込みつつ締め固めることができ、皺等のない良好な舗装面を形成することができる。
そして、運転者がハンドル14を操作すると、舵取り装置44の方向制御弁47が切換えられ、補助油圧ポンプ45から油圧シリンダ46に圧油が給排されることにより、該油圧シリンダ46のロッド46Bがハンドル14の操作方向および操作量に応じて伸縮する。これにより、図9および図10に示すように、ロッド46Bがピン結合された旋回プレート43は、ロッド46Bの伸縮に応じて水平面上で左,右方向に旋回し、この旋回プレート43の旋回動作が揺動支持機構52を介してローラ支持装置15に伝わる。
この結果、ローラ支持装置15は、左,右のローラ駆動装置16,21、前転圧ローラ25を伴って水平面上で左,右方向に旋回するため、前転圧ローラ25をハンドル14の操作に応じて操舵することができ、タイヤローラ1を直進走行、左旋回走行、右旋回走行させてその走行方向を制御することができる。
また、タイヤローラ1が凹凸のある地面を走行するときに、例えば前転圧ローラ25を構成する左側ローラ列26と右側ローラ列27のうち一方が地面の凹凸面に接した場合には、ローラ支持装置15が、揺動支持機構52の支持ピン54を中心として、フレーム3に対して左,右方向に揺動する。
これにより、ローラ支持装置15によって支持された左側ローラ列26と右側ローラ列27とを、地面の凹凸面に確実に接地させることができるので、タイヤローラ1を安定して前進走行させつつ地面の舗装作業を行なうことができる。
一方、運転者が車体2に設けられたブレーキペダル(図示せず)を足踏み操作したときには、ローラ駆動装置16のブレーキ装置20が左側ローラ列26に制動力を与えると共に、ローラ駆動装置21のブレーキ装置24が右側ローラ列27に制動力を与えることにより、前転圧ローラ25の回転を止めてタイヤローラ1を停止させることができる。
かくして、本実施の形態によるタイヤローラ1は、前転圧ローラ25の左側ローラ列26を走行駆動するローラ駆動装置16と、右側ローラ列27を走行駆動するローラ駆動装置21とをローラ支持装置15によって支持し、このローラ支持装置15を、旋回装置40を介して車体2の前部側に取付けると共に、車体2と旋回装置40との間に設けた舵取り装置44によって前転圧ローラ25を操舵する構成としている。
これにより、タイヤローラ1を、前輪駆動、前輪操舵の車両として構成することができ、タイヤローラ1を前進走行させて舗装作業を行ったときに、駆動輪である前転圧ローラ25によって舗装材を転圧することにより、皺等のない良好な舗装面を形成することができる。
このため、タイヤローラ1を前進走行させて舗装作業を行うときに、運転席11に着席した運転者は、車体2の前方を向いた前向きの姿勢を保った状態でハンドル14等を操作することができ、車体の進行方向の前方の視界を大きく確保することができる。この結果、運転者は、タイヤローラ1の進行方向の周囲に存在する作業者、障害物等を確実に目視によって検知することができ、舗装作業の作業効率や安全性を高めることができる。
また、本実施の形態によれば、ローラ駆動装置16の油圧モータ17とローラ駆動装置21の油圧モータ22とをローラ支持装置15に直接的に取付けると共に、油圧モータ17の回転を出力する出力軸19を前転圧ローラ25の左側ローラ列26に直接的に取付け、油圧モータ22の回転を出力する出力軸23を前転圧ローラ25の右側ローラ列27に直接的に取付ける構成としている。これにより、油圧モータ17の回転を左側ローラ列26に伝達するためのプロペラ軸、油圧モータ22の回転を右側ローラ列27に伝達するためのプロペラ軸を不要にでき、ローラ駆動装置16,21の構成を簡素化することができる。
なお、上述した本実施の形態では、ローラ駆動装置16の出力軸19に取付けられるハブ20Aを、ブレーキ装置20に設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば左側ローラ列26のディスク26Aにハブを設け、このディスク26Aに設けたハブに出力軸19を取付ける構成としてもよい。
これと同様に、上述した本実施の形態では、ローラ駆動装置21の出力軸23に取付けられるハブ24Aを、ブレーキ装置24に設けた場合を例示しているが、例えば右側ローラ列27のディスク27Aにハブを設け、このディスク27Aに設けたハブに出力軸23を取付ける構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、舵取り装置44を構成するアクチュエータとして、ハンドル14の操作方向および操作量に応じて伸縮することにより、旋回装置40を介してローラ支持装置15を旋回させる油圧シリンダ46を用いた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばハンドル14の操作方向および操作量に応じて回転するモータをアクチュエータとして用い、このモータの回転を旋回装置40を介してローラ支持装置15に伝える構成としてもよい。
本発明の実施の形態が適用されたタイヤローラを示す正面図である。 タイヤローラを上方からみた平面図である。 タイヤローラを前方からみた左側面図である。 車体のフレームを単体で示す斜視図である。 ローラ支持装置、ローラ駆動装置、旋回装置、揺動支持機構等を図2中の矢示V−V方向からみた断面図である。 ローラ支持装置、ローラ駆動装置、旋回装置、舵取り装置、揺動支持機構等を図5中の矢示VI−VI方向からみた断面図である。 ローラ駆動装置、前転圧ローラを示す図5中の矢示VII−VII方向からみた断面図である。 フレーム、後転圧ローラ等を図2中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図である。 ローラ支持装置、旋回装置、舵取り装置等をタイヤローラが直進走行している状態で示す図6中の矢示IX−IX方向からみた一部破断の平面図である。 ローラ支持装置、旋回装置、舵取り装置等をタイヤローラが旋回走行している状態で示す図9と同様の平面図である。 舵取り装置を構成するハンドル、補助油圧ポンプ、油圧シリンダ、方向制御弁等を含む油圧回路図である。 従来技術による転圧機械を前進走行させて地面上の舗装材を転圧したときに、舗装面に皺が発生する状態を示す説明図である。 従来技術による転圧機械を後進走行させて地面上の舗装材を転圧したときに、良好な舗装面を得られる状態を示す説明図である。
符号の説明
2 車体
3 フレーム
4 エンジン
5 油圧ポンプ
11 運転席
14 ハンドル
15 ローラ支持装置
15A 支持梁
15B 左縦脚
15C 右縦脚
16,21 ローラ駆動装置
17,22 油圧モータ
19,23 出力軸
20,24 ブレーキ装置
20A(24A) ハブ
20B(24B) ブレーキドラム
25 前転圧ローラ
26 左側ローラ列
26A,27A ディスク
26B,27B リム
26C,27C タイヤ
27 右側ローラ列
39 後転圧ローラ
40 旋回装置
40A 外輪
40B 転動体
40C 内輪
43 旋回プレート
44 舵取り装置
45 補助油圧ポンプ
46 油圧シリンダ(アクチュエータ)
47 方向制御弁
52 揺動支持機構
53 ブラケット
54 支持ピン

Claims (6)

  1. 運転席が設けられた車体と、前記運転席よりも前側に位置して該車体の前部側に回転可能に設けられた前転圧ローラと、前記運転席よりも後側に位置して前記車体の後部側に回転可能に設けられた後転圧ローラとを備えてなる転圧機械において、
    前記前転圧ローラを回転可能に支持するローラ支持装置と、
    油圧モータが該ローラ支持装置に直接的に取付けられると共に前記油圧モータの回転を出力する出力軸に前記前転圧ローラが直接的に取付けられ前記前転圧ローラを走行駆動するローラ駆動装置と、
    前記車体に対して前記ローラ支持装置を水平面上で旋回可能に支持する旋回装置と、
    前記旋回装置と前記車体との間に設けられるアクチュエータを有し前記旋回装置を介して前記前転圧ローラを操舵する舵取り装置とを設ける構成としたことを特徴とする転圧機械。
  2. 前記ローラ駆動装置は、圧油の給排によって回転する前記油圧モータと、前記油圧モータの回転を前記前転圧ローラに向けて出力する前記出力軸と、前記出力軸に設けられ運転者の操作に応じて前記前転圧ローラに制動力を与えるブレーキ装置とにより構成してなる請求項1に記載の転圧機械。
  3. 前記ローラ支持装置は、左,右方向に延びる支持梁と、該支持梁から下向きに延びる縦脚とにより構成し、
    前記ローラ駆動装置は、前記縦脚の下側部位に位置して前記縦脚に取付けられた前記油圧モータと、前記油圧モータの回転を前記前転圧ローラに向けて出力する前記出力軸と、前記出力軸に設けられ運転者の操作に応じて前記前転圧ローラに制動力を与えるブレーキ装置とにより構成し、
    前記前転圧ローラは前記出力軸に直接的に取付ける構成としてなる請求項1に記載の転圧機械。
  4. 前記旋回装置は、前記車体に取付けられた外輪と、該外輪に転動体を介して旋回可能に取付けられた内輪とにより構成し、
    前記舵取り装置のアクチュエータは、前記旋回装置の内輪と前記車体との間に設ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の転圧機械。
  5. 前記ローラ支持装置と前記旋回装置との間には、前記ローラ支持装置を前記車体に対して左,右方向に揺動可能に支持する揺動支持機構を設ける構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の転圧機械。
  6. 前記揺動支持機構は、前記旋回装置に前,後方向に離間して設けられた一対のブラケットと、前,後方向に延びて前記ローラ支持装置と前記一対のブラケットとの間を左,右方向に揺動可能に連結する支持ピンとにより構成してなる請求項5に記載の転圧機械。
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