JP2005325957A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筒状軸体を支持するブッシュが筒状軸体から脱落するのを確実に防止する。
【解決手段】 筒状軸体40回りに一体回転可能に軸支された内部に加熱手段を有する定着ローラ30と、加圧ローラ軸82回りに回転可能に軸支された周面が定着ローラ30と長手方向の略全長に亘って押圧当接する加圧ローラ81とが所定のハウジング11に装着され、トナー像の転写された用紙Pを定着ローラ30と加圧ローラ81との間へ通すことによって当該トナー像に定着処理を施すように構成された定着装置10であり、定着ローラ30は、筒状軸体40の両端部に外嵌された耐熱ブッシュ50を介してハウジングに装着され、筒状軸体40には、耐熱ブッシュ50の抜け止め用のC字形状を呈した止め輪70が嵌め込まれる環状溝41が凹設され、耐熱ブッシュ50と止め輪70とは、突起53を介して筒状軸体40回りに一体回転可能に互いに係合されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複写機やファクシミリ装置、さらには各種のプリンタ等の画像形成装置に適用される定着装置に関するものである。
画像形成装置は、通常、読み取られたり電送されたりした原稿画像の画像情報に基づき周面に静電潜像を形成する感光体ドラムと、この感光体ドラムの周面にトナーを供給して当該周面にトナー像を形成させる現像装置と、この現像装置によって形成された感光体ドラム周面のトナー像を搬送しながら用紙に転写させる搬送装置と、転写された用紙上のトナー像に定着処理を施す定着装置とを備えた基本構成を有している。
前記定着装置は、内部に通電することにより発熱する加熱手段を備えた定着ローラと、周面がこの定着ローラの周面と対向当接するように配設された加圧ローラとを備え、トナー像の転写された用紙は、それぞれ回転している定着ローラと加圧ローラとの間に形成されたニップ部を通過することによって定着ローラにより加熱され、用紙上のトナー像に定着処理が施されるようになっている。
図5は、従来の定着ローラ部材100の一例を示す端部の斜視図であるが、この図に示すように、従来の定着ローラ部材100は、筒状軸体(定着ローラ軸)101と、この筒状軸体101の端部外周面に凹設された環状溝102に嵌め込まれるCリング状の止め輪103と、この止め輪103の内側で筒状軸体101に回転可能に嵌め込まれる合成樹脂製の耐熱ブッシュ104と、内輪105aがこの耐熱ブッシュ104に外嵌されるベアリング105と、このベアリング105より内側位置(すなわち筒状軸体101の長手方向の中央部)で筒状軸体101と一体に形成された定着ローラ106とを備えて構成されている。かかる定着ローラ部材100は、ベアリング105の外輪105bが定着装置の図略のハウジングの側壁に支持されることにより、当該ハウジング内で図略の加圧ローラに従動して筒状軸体101回りに一体回転し得るようになっている。
このような定着ローラ部材100については、例えば、特許文献1に記載されたものが公知になっている。
特開平8−101596号公報
ところで、上記のような定着ローラ部材100を有する従来の現像装置にあっては、筒状軸体101内に設けられた加熱手段による加熱で各部品が膨張するが、各部品について膨張係数や熱容量が相違するため、状況によっては耐熱ブッシュ104の内径寸法が筒状軸体101の外径寸法より相当大きくなることがあり、このような状況が現出すると、止め輪103が筒状軸体101と一体回転しているにも拘らず耐熱ブッシュ104が回転しないようなことが起こり得る。
そして、耐熱ブッシュ104が回転していない状態で止め輪103が回転すれば、Cリング状の止め輪103の端部が合成樹脂製の耐熱ブッシュ104の表面を切削することになり、これによる耐熱ブッシュ104の内径寸法の拡大によって耐熱ブッシュ104が筒状軸体101から外れてしまう(すなわち、定着ローラ106がベアリング105から脱落してしまう)ような不具合の生じることがあるという問題点を有している。
以上,耐熱ブッシュ104が筒状軸体101と一体回転し難くなった状態で従来の問題点について説明したが、止め輪103が筒状軸体101と一体回転し難くなったときにも同様の問題点が提起される。
本発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、いかなる状況下においても耐熱ブッシュと止め輪とが一体回転し得るようにし、これによってブッシュの定着ローラ軸からの脱落を確実に防止することができる定着装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、定着ローラ軸回りに一体回転可能に軸支された、内部に加熱手段を有する定着ローラと、加圧ローラ軸回りに回転可能に軸支された、周面が前記定着ローラと長手方向の略全長に亘って押圧当接する加圧ローラとが所定のハウジングに装着され、トナー像の転写された用紙を前記定着ローラと前記加圧ローラとの間へ通すことによって当該トナー像に定着処理を施すように構成された定着装置において、前記定着ローラは、前記定着ローラ軸の端部に外嵌されたブッシュを介して前記ハウジングに装着され、前記定着ローラ軸には、切れ目を備えるC字形状を呈した前記ブッシュの抜け止め用の止め輪が嵌め込まれ、前記ブッシュと前記止め輪とは、前記定着ローラ軸回りに一体回転可能に互いに係合されていることを特徴とするものである。
かかる構成を採用すれば、例えば、加熱手段の加熱によるブッシュの熱膨張で当該ブッシュの内径寸法が定着ローラ軸の径寸法より相当大きくなり、これによってブッシュと定着ローラ軸とが一体回転しなくなっても、ブッシュと止め輪とは、定着ローラ軸回りに一体回転可能に互いに係合されているため、両者は常に一体に回転することになる。したがって、定着ローラが加圧ローラに従動することによって止め輪は回転するのに対し、ブッシュが回転しないことによってブッシュの表面がC字形状を呈した止め輪の端部で切削され、これによる内径寸法の大径化でブッシュが定着ローラ軸から外れて定着ローラ軸が脱落してしまうような従来の不都合は生じない。また、止め輪が定着ローラ軸と一体回転し得なくなった状態でも、ブッシュの場合と同様の作用効果が得られる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ブッシュには、ベアリングの内輪が外嵌されていることを特徴とするものである。
かかる構成を採用すれば、ベアリングの外輪を所定のハウジングの適所に支持させることにより、定着ローラは、定着ローラ軸回りに円滑に一体回転する。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記ブッシュおよび止め輪は、それぞれ軸心方向に切断されることによって形成された所定幅の切れ目を有していることを特徴とするものである。
かかる構成を採用すれば、ブッシュおよび止め輪は、切れ目の存在によって加熱による熱膨張に柔軟に対応する。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記ブッシュには、前記止め輪の切れ目に嵌り込むブッシュ側突起が設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成を採用すれば、ブッシュに設けられたブッシュ側突起を止め輪の切れ目に嵌め込むことによってブッシュと止め輪との定着ローラ軸回りの一体回転が確保される。
請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記止め輪には、前記ブッシュの切れ目に嵌り込む止め輪側突起が設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成を採用すれば、止め輪に設けられた止め輪側突起をブッシュの切れ目に嵌め込むことによってブッシュと止め輪との定着ローラ軸回りの一体回転が確保される。
請求項1記載の発明によれば、たとえ加熱手段の加熱によるブッシュの熱膨張で当該ブッシュの内径寸法が定着ローラ軸の径寸法より相当大きくなり、これによってブッシュと定着ローラ軸とが一体回転しなくなっても、ブッシュと止め輪とは、定着ローラ軸回りに一体回転可能に互いに係合されているため、両者を常に一体回転させることができる。したがって、定着ローラが加圧ローラに従動することによって止め輪は回転するのに対し、ブッシュが回転しないことによってブッシュの表面がC字形状を呈した止め輪の端部で切削され、これによってブッシュの内径寸法が大きくなってしまうことを確実に防止することができる。そして、ブッシュの内径寸法の大径化でブッシュが定着ローラ軸から外れてしまい、これによって定着ローラが使用不能になってしまうような不都合の発生を確実に防止することができるため、結果として定着装置のメンテナンスコストの低減化に貢献することができる。また、止め輪が定着ローラ軸と一体回転し得なくなった場合でも、ブッシュの場合と同様の作用効果を得ることができる。
請求項2記載の発明によれば、ブッシュには、ベアリングの内輪が外嵌されているため、ベアリングの外輪を所定のハウジングの適所に支持させることにより、定着ローラを定着ローラ軸回りに円滑に回転可能な状態で現像装置の所定のハウジングに装着することが可能になり、定着ローラの円滑な回転を確保した上で当該定着ローラのハウジングに対する支持構造を簡単なものにすることができる。
請求項3記載の発明によれば、ブッシュおよび止め輪には、それぞれ軸心方向に切断されることによって形成した所定幅の切れ目を有しているため、ブッシュおよび止め輪は、かかる切れ目の存在によって加熱による熱膨張に柔軟に対応することができるとともに、切れ目を境にした弾性変形により定着ローラ軸に対して容易に着脱することができる。
請求項4記載の発明によれば、ブッシュに止め輪の切れ目に嵌り込むブッシュ側突起が設けられているため、このブッシュ側突起を止め輪の切れ目に嵌め込むことによって、ブッシュと止め輪との定着ローラ軸回りの一体回転を確保することができ、ブッシュと止め輪との一体回転構造を簡単なものとした上で常に両者の確実な一体回転を実現させることができる。
請求項5記載の発明によれば、止め輪にブッシュの切れ目に嵌り込む止め輪側突起が設けられているため、この止め輪側突起をブッシュの切れ目に嵌め込むことによって、ブッシュと止め輪との定着ローラ軸回りの一体回転を確保することができ、ブッシュと止め輪との一体回転構造を簡単なものとした上で常に両者の確実な一体回転を実現させることができる。
図1は、本発明に係る定着装置の一実施形態を示す斜視図であり、図2は、その側面視の断面図である。これらの図に示すように、定着装置10は、幅方向(矢印で示す用紙Pの搬送方向に直交する水平方向)に長尺の略直方体状を呈したハウジング11と、このハウジング11の幅方向一対の側壁12間に架設された定着ローラ部材20と、この定着ローラ部材20の下部で周面同士が互いに押圧当接するように一対の側壁12間に架設された加圧ローラ部材80とを備えた基本構成を有している。
前記定着ローラ部材20の周面と前記加圧ローラ部材80の周面との押圧当接部分に用紙Pをニップするニップ部110が形成されている。そして、定着ローラ部材20内(詳しくは後述の筒状軸体40内)には、例えばハロゲンランプ等の通電発熱体からなる加熱手段201が設けられ、この加熱手段201へ通電されることにより定着ローラ部材20が加熱されるようになっている。また、加圧ローラ部材80は、図略の駆動モータの駆動によって軸心回りに図2における反時計方向へ向けて駆動回転するとともに、周面が加圧ローラ部材80の周面に当接している定着ローラ部材20は、加圧ローラ部材80の回転に従動して軸心回りに図2における時計方向へ回転するようになっている。
前記ハウジング11には、上流壁13の上下方向中央部より若干下方位置に、搬送ベルトBによって搬送されてきたトナー像転写済の用紙Pをハウジング11内のニップ部110へ給紙するための幅方向に長尺の給紙口111が開口されているとともに、下流壁14の上下方向中央部より若干上方位置に、定着ローラ部材20によって定着処理が施された後の用紙Pを系外へ排紙するための幅方向に長尺の排紙口112が開口されている。
前記給紙口111の下部には、ニップ部110へ向けて先上りに傾斜した幅方向に長尺のガイド板15が設けられているとともに、前記排紙口112には、ニップ部110からの用紙Pを系外に排紙する排紙ローラ対16が設けられている。そして、搬送ベルトBから給紙口111へ送り込まれた用紙Pは、ガイド板15にガイドされつつニップ部110へ供給され、ここで定着ローラ部材20および加圧ローラ部材80の互いに反対方向へ向かう軸心回りの回転で排紙口112へ向けて搬送されつつ定着ローラ部材20からの熱を得てトナー像の定着処理が施され、排紙ローラ対16を介して系外へ排紙されるようになっている。
図3は、定着ローラ部材20の第1実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、分解斜視図、(ロ)は、一部切欠き組立て斜視図である。まず、図3の(イ)に示すように、定着ローラ部材20は、定着ローラ30と、この定着ローラ30が同心で一体的に外嵌される筒状軸体(定着ローラ軸)40と、この筒状軸体40に外嵌される耐熱ブッシュ50と、この耐熱ブッシュ50に外嵌されるボールベアリング60と、前記耐熱ブッシュ50の抜け止め用として前記筒状軸体40の端部に外嵌される止め輪70とを備えて構成されている。
前記定着ローラ30は、長さ寸法が筒状軸体40のそれより若干短めに設定され、これによって定着ローラ30が筒状軸体40に外嵌された状態で筒状軸体40の両側部が定着ローラ30の両側部からそれぞれ外方に向けて突出した状態になり、この外方に突出した部分に耐熱ブッシュ50、ボールベアリング60および止め輪70が装着され得るようになっている。前記筒状軸体40には、端部の外周面に環状溝41が凹設され、この環状溝41に前記止め輪70が抜け止め状態で嵌め込まれるようになっている。
前記耐熱ブッシュ50は、耐熱性を備え、かつ、強靭な材料であるシリコン樹脂やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)のようなフッ素樹脂、さらにはPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等によって形成され、筒状軸体40の外周面に密着外嵌されるブッシュ本体51と、このブッシュ本体51の外側の縁部から全周に亘り径方向の外方に向けて突設されたフランジ部52と、このフランジ部52の外面側から外方に向って突設された突起(ブッシュ側突起)53とからなっている。前記ブッシュ本体51は、内径寸法が筒状軸体40の外径寸法より僅かに小さく設定されている。
このような耐熱ブッシュ50は、輪状の一部が切断されることによって形成された切れ目54を有しており、この切れ目54の幅寸法が変動することにより筒状軸体40の伸縮(加熱膨張および冷却縮径)に対応し得るようになっている。
前記ボールベアリング60は、耐熱ブッシュ50とハウジング11の側壁12との間に介設されるものであり、ブッシュ本体51に圧入外嵌される内輪61と、この内輪61に複数の鋼球63(図3の(ロ))を介して遊嵌される外輪62とを備えて構成されている。内輪61は、内径寸法が筒状軸体40に外嵌された状態のブッシュ本体51の外径寸法より僅かに小さく寸法設定され、筒状軸体40に外嵌されたブッシュ本体51に内輪61を圧入することにより、内輪61は、耐熱ブッシュ50を介して定着ローラ30と一体回転可能に筒状軸体40に装着されるようになっている。かかる内輪61は、耐熱ブッシュ50のフランジ部52に阻止されることによりブッシュ本体51から外方へ向けて抜け止めされている。
前記止め輪70は、環状体の一部が切り取られてC字状に形成された、いわゆるCリングによって形成され、内径寸法が筒状軸体40の環状溝41の環状溝底の径寸法より若干小さめに径設定されているとともに、外径寸法が筒状軸体40の外径寸法より若干大きめに径設定され、これによって環状溝41に装着された状態で、その外周縁部が、図3の(ロ)に示すように、環状溝41から外部に突出した状態になるようにしている。
そして、前記耐熱ブッシュ50の突起53は、止め輪70が環状溝41に装着された状態で、当該止め輪70の互いに対向した端部71間に位置するように設置位置が設定されている。したがって、耐熱ブッシュ50が筒状軸体40の環状溝41より奥側に外嵌され、かつ、止め輪70が環状溝41に装着された状態では、耐熱ブッシュ50の突起53は、図3の(ロ)に示すように、止め輪70の互いに対向した端部71間の切れ目701に位置した状態になるため、耐熱ブッシュ50と止め輪70とは突起53が止め輪70の端部71と係合することで筒状軸体40回りに一体回転することになる。
このように構成された定着ローラ部材20は、ボールベアリング60の外輪62がハウジング11の側壁12に固定されることにより、定着ローラ30がボールベアリング60を介して筒状軸体40回りに一体回転可能にハウジング11内に装着されるようになされている。
前記加圧ローラ部材80は、図2に示すように、周面が定着ローラ30の周面と押圧当接するように対向配置された加圧ローラ81と、この加圧ローラ81と同心で一体的に形成された加圧ローラ軸82とを備えて構成されている。加圧ローラ軸82は、ハウジング11の一対の側壁12(図1)間に架設された状態で、図略の駆動モータにより軸心回りに駆動回転し得るようになっている。そして、加圧ローラ81が加圧ローラ軸82回りに図2における反時計方向へ駆動回転することにより、ニップ部110で周面が加圧ローラ81の周面に当接した定着ローラ30が筒状軸体40回りに時計方向に向けて従動回転するようになっている。したがって、搬送ベルトBからガイド板15を介してニップ部110へ供給された用紙Pは、定着ローラ30による加熱によってトナー像の定着処理が施されつつ排紙ローラ対16を介してハウジング11外へ排紙されるようになっている。
このように構成された第1実施形態の定着装置10によれば、定着ローラ30の従動回転は、筒状軸体40および耐熱ブッシュ50を介してボールベアリング60の内輪61に伝達され、内輪61の鋼球63を介した外輪62に対する円滑な軸心回りの相対回転によってスムーズに回転する。そして、たとえ何等かの原因によって止め輪70または耐熱ブッシュ50が軸心回りに回転しなくなるような事態が生じても、耐熱ブッシュ50に設けられた突起53が止め輪70の一対の端部71間に位置しているため、耐熱ブッシュ50および止め輪70のいずれか一方が回転すれば、この回転力は、突起53を介して他方に伝達されて両者は共回りする。
したがって、耐熱ブッシュ50および止め輪70のいずれか一方のみが回転することにより、耐熱ブッシュ50のフランジ部52の外面側が止め輪70の端部71によって切削されるような不都合が確実に防止され、これによってボールベアリング60が止め輪70を乗り越えて筒状軸体40から外れてしまうような不都合の発生を確実に防止することができる。
図4は、定着ローラ部材20′の第2実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、分解斜視図、(ロ)は、組立て斜視図である。第2実施形態の定着ローラ部材20′は、耐熱ブッシュ50′に突起53が設けられていない点、および止め輪70′が止め輪本体72と、この止め輪本体72の一方の端部71から外方に向けて突出した状態で耐熱ブッシュ50′の切れ目54へ向けて突設された突設片(止め輪側突起)73とを備えて構成されている点が第1実施形態の定着ローラ部材20と相違している。その他の定着ローラ30、筒状軸体40およびボールベアリング60については第1実施形態のものと同様である。
第2実施形態の定着ローラ部材20′によれば、当該定着ローラ部材20′が組み付けられた状態で、図4の(ロ)に示すように、止め輪70′の突設片73が耐熱ブッシュ50′の切れ目54に嵌り込んだ状態になる(互いに係合状態になる)ため、耐熱ブッシュ50′と止め輪70′とは筒状軸体40の軸心回りに一体回転することになり、第1実施形態の定着ローラ部材20と同様の作用効果を得ることができる。
以上詳述したように、本発明の定着装置10は、筒状軸体40回りに一体回転可能に軸支された、内部に加熱手段201を有する定着ローラ30と、加圧ローラ軸82回りに回転可能に軸支された周面が定着ローラ30と長手方向の略全長に亘って押圧当接する加圧ローラ81とが所定のハウジング11に装着され、トナー像の転写された用紙Pを定着ローラ30と加圧ローラ81との間へ通すことによって当該トナー像に定着処理を施すように構成されたものであり、定着ローラ30は、筒状軸体40の両端部に外嵌された耐熱ブッシュ50,50′を介してハウジング11に装着され、筒状軸体40には、耐熱ブッシュ50,50′の抜け止め用のC字形状を呈した止め輪70,70′が嵌め込まれる環状溝41が凹設され、耐熱ブッシュ50,50′と止め輪70,70′とは、筒状軸体40回りに一体回転可能に互いに係合されているため、たとえ加熱手段201の加熱による耐熱ブッシュ50,50′の熱膨張で当該耐熱ブッシュ50,50′の内径寸法が筒状軸体40の径寸法より相当大きくなり、これによって耐熱ブッシュ50,50′と筒状軸体40とが一体回転しなくなるような事態が生じても、耐熱ブッシュ50,50′と止め輪70,70′とは、筒状軸体40回りに一体回転可能に互いに係合されているため、両者を常に一体回転させることができる。
したがって、定着ローラ30が加圧ローラ81に従動することによって止め輪70,70′は回転するのに対し、耐熱ブッシュ50,50′が回転しないことによって耐熱ブッシュ50,50′の表面がC字形状を呈した止め輪70,70′の端部で切削され、これによって耐熱ブッシュ50,50′の内径寸法が大きくなってしまうことを確実に防止することができる。そして、耐熱ブッシュ50,50′の内径寸法の大径化で耐熱ブッシュ50,50′が筒状軸体40から外れて定着ローラ30が使用不能になってしまうような不都合の発生を確実に防止することが可能になり、結果として定着装置のメンテナンスコストの低減化に貢献することができる。
また、上記の実施形態においては、耐熱ブッシュ50,50′にボールベアリング60の内輪61が外嵌されているため、ボールベアリング60の外輪62を定着装置10のハウジング11の適所に支持させることにより、定着ローラ30を筒状軸体40回りに当該筒状軸体40と円滑に一体回させることができる。
また、耐熱ブッシュ50,50′および止め輪70,70′には、それぞれ軸心方向に切断されることによって形成した所定幅の切れ目54および端部71間の隙間を有しているため、耐熱ブッシュ50,50′および止め輪70,70′は、かかる切れ目54および隙間の存在によって加熱による熱膨張に柔軟に対応することができるとともに、切れ目54および隙間を境にした弾性変形により筒状軸体40に対して容易に着脱することができる。
また、第1実施形態の定着ローラ部材20においては、耐熱ブッシュ50(図3)に止め輪70の端部71間に嵌り込む突起53が設けられているため、この突起53を止め輪70の端部71間に嵌め込むことによって、耐熱ブッシュ50と止め輪70との筒状軸体40回りの一体回転を確保することができ、耐熱ブッシュ50と止め輪70,70′との一体回転構造を簡単なものとした上で常に両者の確実な一体回転を確保することができる。
また、第2実施形態の定着ローラ部材20′においては、止め輪70′の一方の端部71に耐熱ブッシュ50′の切れ目54に嵌り込む突設片73が設けられているため、この突設片73を耐熱ブッシュ50′の切れ目54に嵌め込むことによって、耐熱ブッシュ50′と止め輪70′との筒状軸体40回りの一体回転を確保することができ、耐熱ブッシュ50′と止め輪70′との一体回転構造を簡単なものとした上で常に両者の確実な一体回転を実現させることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、加圧ローラ部材80が軸心回りに駆動回転する一方、定着ローラ部材20は、周面が加圧ローラ部材80の周面に押圧当接されていることにより加圧ローラ部材80に従動するようになされているが、本発明は、定着ローラ部材20が加圧ローラ部材80に従動することに限定されるものではなく、定着ローラ部材20を駆動回転するように構成し、加圧ローラ部材80を定着ローラ部材20に従動させるようにしてもよい。
(2)上記の第2実施形態の定着ローラ部材20′においては、耐熱ブッシュ50′のフランジ部52に第1実施形態の突起53に対応するものが設けられていないが、本発明は、第2実施形態の耐熱ブッシュ50′に突起53を設けないことに限定されるものではなく、突起53を設けてもよい(すなわち、第1実施形態の耐熱ブッシュ50をそのまま第2実施形態に適用することが可能である)。
(3)上記の実施形態においては、止め輪70の外れ止め用として筒状軸体40に環状溝41が設けられているが、本発明は、止め輪70の外れ止めが環状溝41であることに限定されるものではなく、筒状軸体40の周面から径方向の外方に向かって突設された複数個の抜け止め突起であってもよい。
本発明に係る定着装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す定着装置の側面視の概略断面図である。 定着ローラ部材の第1実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、分解斜視図、(ロ)は、一部切欠き組立て斜視図である。 定着ローラ部材の第2実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、分解斜視図、(ロ)は、組立て斜視図である。 従来の定着ローラ部材を例示する斜視図である。
符号の説明
10 定着装置 11 ハウジング
110 ニップ部 111 給紙口
112 排紙口 12 側壁
13 上流壁 14 下流壁
15 ガイド板 16 排紙ローラ対
20,20′ 定着ローラ部材 201 加熱手段
30 定着ローラ 40 筒状軸体
41 環状溝 50,50′ 耐熱ブッシュ
51 ブッシュ本体 52 フランジ部
53 突起 54 切れ目
60 ボールベアリング 61 内輪
62 外輪 63 鋼球
70,70′ 止め輪 701 切れ目
71 端部 72 止め輪本体
73 突設片 80 加圧ローラ部材
81 加圧ローラ 82 加圧ローラ軸
B 搬送ベルト P 用紙

Claims (5)

  1. 定着ローラ軸回りに一体回転可能に軸支された、内部に加熱手段を有する定着ローラと、加圧ローラ軸回りに回転可能に軸支された、周面が前記定着ローラと長手方向の略全長に亘って押圧当接する加圧ローラとが所定のハウジングに装着され、トナー像の転写された用紙を前記定着ローラと前記加圧ローラとの間へ通すことによって当該トナー像に定着処理を施すように構成された定着装置において、
    前記定着ローラは、前記定着ローラ軸の端部に外嵌されたブッシュを介して前記ハウジングに装着され、
    前記定着ローラ軸には、切れ目を備えるC字形状を呈した前記ブッシュの抜け止め用の止め輪が嵌め込まれ、
    前記ブッシュと前記止め輪とは、前記定着ローラ軸回りに一体回転可能に互いに係合されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記ブッシュには、ベアリングの内輪が外嵌されていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記ブッシュおよび止め輪は、それぞれ軸心方向に切断されることによって形成された所定幅の切れ目を有していることを特徴とする請求項1または2記載の定着装置。
  4. 前記ブッシュには、前記止め輪の切れ目に嵌り込むブッシュ側突起が設けられていることを特徴とする請求項3記載の定着装置。
  5. 前記止め輪には、前記ブッシュの切れ目に嵌り込む止め輪側突起が設けられていることを特徴とする請求項3記載の定着装置。
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