JP2005319164A - 内視鏡用処置具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内視鏡操作者又は介助者が選択的に操作を行えるようにすることを目的とする。また、内視鏡操作者及び介助者が同時に操作を行えるようにすることを目的とする。
【解決手段】 処置具1は、可撓性の挿入部5の先端に先端処置部4が設けられている。先端処置部4は、第一の処置部12を構成する生検カップ2と、第二の処置部13を構成する生検カップ3とが対向配置されている。第一の処置具12は、第一操作ワイヤ21を介して第一の操作部6に連結されており、第二の処置部13は、第二操作ワイヤ32を介して第二の操作部7に連結されている。第二の操作部7は、第二延長部42によって、第一の操作部6よりも所定長だけ後方に配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内視鏡に挿通させて用いる内視鏡用処置具に関する。
内視鏡用処置具(以下、処置具とする)は、内視鏡に挿通させて用いるもので、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通される可撓性の挿入部を備えている。挿入部の先端には、先端処置部が設けられ、挿入部の基端には、操作部が設けられており、内視鏡操作者の介助をする介助者が操作できるようになっている。処置具が生検鉗子である場合には、先端処置部には、一対の生検カップが設けられており、介助者は、内視鏡操作者の指示に従って操作部を操作して、生検カップを開閉させて生体組織を掴む。この状態で内視鏡操作者が生検鉗子の挿入部を掴んで引っ張り、生体組織をちぎって回収する(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。なお、特許文献2には、片開きの生検鉗子が開示されている。
また、処置具には、2つの処置部が並列に設けられているものがある(例えば、特許文献3、特許文献4、特許文献5参照)。具体的には、特許文献3では同じ注射針を備え、特許文献4ではスネアと回収具とを備え、特許文献5ではスネアと注射針とを備える処置具がそれぞれ開示されている。ここで、これら処置具における2つの処置部は、ほぼ同時に使用されるもので、各処置部を操作するための操作部は、挿入部の基端側に一体に設けられており、介助者が両方の操作をできるようになっている。
特開平11‐76244号公報 特開2001‐299689号公報(第5図) 特開平9‐24095号公報 特許第3244660号公報 特開平5‐212045号公報
しかしながら、従来の処置具は、介助者が操作を行うことは可能であるが、内視鏡操作者が操作を行うことはできなかった。このため、処置の内容などに応じて、内視鏡操作者が操作を行ったり、介助者が操作を行ったりできるようすることが望まれていた。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、内視鏡操作者又は介助者が選択的に操作を行えるようにすることである。また、内視鏡操作者及び介助者が同時に操作を行えるようにすることである。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、内視鏡のチャンネルに挿通される可撓性の挿入部と、前記挿入部の先端側に設けられ、生体に対して処置を行う第一の処置部及び第二の処置部と、前記第一の処置部を操作するために前記挿入部の基端側に設けられた第一の操作部と、前記第一の操作部に一端が接続され、前記挿入部に挿通されると共に、その他端が前記第一の処置部に接続される第一の操作伝達手段と、前記挿入部の基端に延長部を介して設けられた第二の操作部と、前記第二の操作部に一端が接続され、延長部及び前記挿入部に挿通されると共に、その他端が前記第二の処置部に接続される第二の操作伝達手段と、を備えることを特徴とする内視鏡用処置具とした。
この内視鏡用処置具では、第一の処置部の操作をする第一の操作部が、内視鏡の近傍に配され、第二の処置部の操作をする第二の操作部が、延長部によって内視鏡から離れて配される。このため、内視鏡操作者が第一の操作部を操作して処置を行い、介助者は、第二の操作部を操作して処置を行えるようになる。
請求項2に係る発明は、内視鏡のチャンネルに挿通される可撓性の挿入部と、前記挿入部の先端側に設けられ、生体に対して処置を行う第一の処置部及び第二の処置部と、前記挿入部の基端に第一延長部を介して設けられた第一の操作部と、前記第一の操作部に一端が接続され、前記第一延長部及び前記挿入部に挿通されると共に、その他端が前記第一の処置部に接続される第一の操作伝達手段と、前記挿入部の基端に第二延長部を介して設けられた第二の操作部と、前記第二の操作部に一端が接続され、前記第二延長部及び前記挿入部に挿通されると共に、その他端が前記第二の処置部に接続される第二の操作伝達手段と、を備え、前記第二延長部は、前記第一延長部よりも長いことを特徴とする内視鏡用処置具とした。
この内視鏡用処置具では、第一の処置部の操作をする第一の操作部が、第一延長部を介して内視鏡の近傍に配され、第二の処置部の操作をする第二の操作部が、延長部を介して内視鏡から離れて配される。このため、内視鏡操作者は、第一の操作部を操作して処置を行い、介助者は、第二の操作部を操作して処置を行えるようになる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の内視鏡用処置具において、前記第一の処置部と前記第二の処置部とは、同じ機能を有する処置部であることを特徴とする。
この内視鏡用処置具では、特定の処置、例えば生検を行うにあたり、内視鏡操作者の操作のみで処置をすることもできるし、介助者の操作のみで処置をすることもできる。また、特定の処置を行うにあたり、内視鏡操作者と介助者とが協働して処置を行うこともできる。
請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の内視鏡用処置具において、前記第一の処置部と前記第二の処置部とは、異なる処置を行う処置部であることを特徴とする。
この内視鏡用処置具では、内視鏡操作者と、介助者とが、それぞれの操作部を操作することで、異なる機能の2種類の処置具を操作できるようになる。
本発明によれば、第一の処置部と第二の処置部とを有し、第一の処置部用の操作部を内視鏡操作者の操作に適した位置に設け、第二の処置部用の操作部を介助者の操作に適した位置に設けたので、内視鏡操作者と介助者とのそれぞれが処置を行えるようになる。ここにおいて、第一の処置部と第二の処置部とを同じ処置を行うものとすれば、必要に応じて処置を行う者を選択して同じ機能を発揮させることが可能になる。また、第一の処置部と第二の処置部とを異なる処置を行うものとすれば、内視鏡操作者と介助者との協働によって処置を迅速に行うことが可能になる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、第1実施形態における内視鏡用処置具(以下、処置具とする)1は、生検鉗子であって、一対の挟持部である生検カップ2及び生検カップ3を備える先端処置部4を有し、先端処置部4の基端には可撓性の挿入部5が設けられ、挿入部5の基端には第一の操作部6と、第二の操作部7とが設けられている。
先端処置部4は、挿入部5に固定された支持部材10を有している。図2に示すように、支持部材10の先端側には、スリット11が軸線方向に延びるように設けられており、ここに第一の処置部12と、第二の処置部13とが作動可能に取り付けられている。
図1から図4に示すように、第一の処置部12は、生検カップ2を有している。生検カップ2は、検体である採取組織を収容する空隙が設けられた収容部14を有し、収容部14の基端には、腕部15が後方(挿入部5側)に向かって延出している。腕部15は、先端処置部4の軸線から左右方向にオフセットした位置に、軸線に沿って延び、その基端には、リンク板16の一端がピン17で回動自在に連結されている。また、腕部15の先端から基端に至る間には、支持軸18が回動自在に挿通されている。さらに、リンク板16の他端には、スライド部材19がピン20で回動自在に連結されている。図4及び図5に示すように、このスライド部材19は、軸線に臨む部分19aが切りかかれて、平面になっている。また、スライド部材19の基端には、第一の操作伝達手段である長尺の第一操作ワイヤ21が接続されている。なお、図1に示すように、第一の処置部12は、その支持軸が、図1において先端処置部4の軸線よりも下側で支持部材10に支持されている。
図1及び図2、並びに図6、図7に示すように、第二の処置部13は、生検カップ3を有している。生検カップ3は、生検カップ2に対向するように配置されており、生検カップ2と同形状になっている。すなわち、生体組織を収容する収容部25を有し、収容部25の基端からは腕部26が後方に向かって延出している。図2に示すように、腕部26は、先端処置部4の軸線を基準として、腕部15と対称な位置にあり、その基端にはリンク板27の一端がピン28で回動自在に連結されている。また、腕部26の先端から基端に至る間には、支持軸29が回動自在に挿通されている。さらに、図7及び図8に示すように、リンク板27の他端には、スライド部材30がピン31で回動自在に連結されている。このスライド部材30は、軸線に臨む部分30aが切りかかれて、平面になっている。つまり、スライド部材30の部分30aと、第一の処置部12のスライド部材19の部分19aとは、平行に、かつ向かい合うように配置されている。また、スライド部材30の基端には、第二の操作伝達手段である長尺の第二操作ワイヤ32が接続されている。図1に示すように、第二の処置部13は、その支持軸29が、図1において先端処置部4の軸線よりも上側で支持部材10に支持されている。支持軸29は、第一の処置部12の支持軸18と上下に並んで、かつ平行に配置されている。
また、支持部材10の先端には、スリット11を横断するピン35が固定されている。ピン35は、先端処置部4の軸線に直交し、かつ各支持軸18,29と平行に配置されている。各処置部12,13の生検カップ2,3は、ピン35を挟むように支持部材10に支持されている。このようなピン35は、第一の処置部12及び第二の処置部13の回動量を規制する手段であり、第一の処置部12の生検カップ2と、第二の処置部13の生検カップ3とは、それぞれがピン35に当接するまで回動することができる。
第一操作ワイヤ21及び第二操作ワイヤ32は、例えば、撚り線からなり、その各々が挿入部5のシース36内を進退自在に挿通し、それぞれ第一の操作部6及び第二の操作部7に導かれている。なお、シース36は、所定径の素線を密巻きにしたコイルシースである。
図1に示すように、第一の操作部6は、第一延長部37を介して挿入部5の基端に接続されている。ここで、第一延長部37は、可撓性のシースを有し、その内部には第一操作ワイヤ21が進退自在に挿通している。第一の操作部6は、第一延長部37に固定される操作部本体38を有している。操作部本体38の基端には、指かけ用のリング39が設けられている。さらに、操作部本体38には、軸線方向に延びるスリット40が設けられており、ここにスライダ41が摺動自在に取り付けられている。このスライダ41には、第一操作ワイヤ21の基端が取り付けられている。
さらに、第一の操作部6の操作部本体38には、スリット40の長さ方向に沿ってラチェット部51が設けられている。図9に示すように、スライダ41には、孔41aが形成されており、孔41a内には、ラチェット部51と噛み合うラチェット爪52が設けられている。ラチェット爪52は、弾性部材であるコイルバネ53によってラチェット部51に向かって付勢されている。さらに、ラチェット爪52は、平面を有する突当部52aが、ラチェット爪52の付勢方向と直交する方向に延設されており、この平面に操作ボタン54の先端が当接可能になっている。操作ボタン54は、基端部の一部がスライダ41の外に露出すると共に、ラチェット爪52から離間する方向にコイルバネ55によって付勢されている。
第二の操作部7は、第二延長部42を介して挿入部5の基端に接続されている。ここで、第二延長部42は、可撓性のシースを有し、その内部に第二操作ワイヤ32が進退自在に挿通している。第二延長部42の長さは、第一延長部37よりも長いので、第二の操作部7は第一の操作部6よりも後方に設けられている。第二の操作部7は、第一の操作部6と同様の構成になっている。すなわち、操作部本体43を有し、操作部本体43のスリット44に沿って、スライダ45が摺動自在に取り付けられている。スライダ45には、第二操作ワイヤ32が取り付けられている。また、操作部本体43の基端には、指かけ用のリング46が設けられている。
次に、この処置具1の動作について説明する。
まず、体腔に内視鏡(不図示)の先端を挿入し、内視鏡の処置具挿通チャンネルに処置具を挿通する。このとき、第一の操作部6は、内視鏡の処置具挿通チャンネルの挿入口の近傍に位置し、第二の操作部7は、内視鏡から離れて位置する。
介助者の操作によって生体組織を掴むときには、第二の操作部7を用いる。すなわち、介助者は、操作部本体43とスライダ45とを保持し、スライダ45を操作部本体43に対して前進させる。スライダ45が前進させられると、第二操作ワイヤ32が前進し、第二の処置部13のスライド部材30が前進する。スライド部材30が前進すると、ピン31で連結されているリンク板27が生検カップ3を支持軸29回りに回動させる。このときの回動方向は、生検カップ3の収容部25が第一の処置部12の生検カップ2から離れるような方向である。その結果、図10に示すように、一対の生検カップ2,3が開く。この状態で一対の生検カップ2,3を生体組織に押し当てつつ、スライダ45を後退させると、第二の処置部13が作動し、生検カップ3が生検カップ2に向かって回動し、一対の生検カップ2,3が閉じて生体組織を挟み込む。
一方、内視鏡操作者の操作によって生体組織を掴むときには、第一の操作部6を用いる。すなわち、内視鏡操作者は、操作部本体38とスライダ41とを保持し、操作ボタン54を押し込む。このとき、操作ボタン54の先端がラチェット爪52の突当部52aに当たり、ラチェット爪52を、ラック51から離れる方向に移動させ、スライダ41が摺動可能になる。さらに、操作ボタン54を押し込んだままでスライダ41を操作部本体38に対して前進させると、第一操作ワイヤ21が前進し、これに接続されている第一の処置部12のスライド部19が、生検カップ2を支持軸18回りに回動させる。生検カップ2は、第二の処置部13の生検カップ3から離れるように回動し、その結果、図11に示すように、一対の生検カップ2,3が開く。そして、このようにして開いた生検カップ2,3内に生体組織を押し当てつつ、スライダ41を後退させると、一対の生検カップ2,3が閉じ、生体組織が挟み込まれる。
さらに、内視鏡操作者と介助者とが協働して生体組織を掴むときには、内視鏡操作者が第一の操作部6のスライダ41を前進させて第一の処置部12を作動させ、介助者が第二の操作部7のスライダ45を前進させて第二の処置部13を作動させる。一対の生検カップ2,3は、それぞれの支持軸18,28回りに回動し、その結果、図12に示すように、一対の生検カップ2,3が大きく開く。そして、開状態の一対の生検カップ2,3内に生体組織を押し当てつつ、両操作部6,7のそれぞれのスライダ41,45を後退させると、一対の生検カップ2,3が閉じ、生体組織が挟み込まれるようにして掴まれる。
そして、前記いずれかの操作で一対の生検カップ2,3内で生体組織を掴んだら、内視鏡操作者は、図9に示す操作ボタン54から手を離して、ラチェット爪52とラチェット部51とを嵌合させ、スライダ41の位置を操作部本体38に対して固定する。すると、内視鏡操作者が第一の操作部6から手を離しても第一の処置部12は作動しなくなるので、内視鏡操作者は挿入部5の処置具挿通チャンネルから露出している部分を引っ張る。これによって、生体組織がひきちぎられるので、処置具1を抜去すれば生体組織を回収できる。なお、この間に、介助者は、第二の操作部7を保持し、操作は行わないものとする。
この実施形態では、一対の生検カップ2,3で生体組織を掴む処置具1において、内視鏡操作者の操作に適した位置に第一の操作部6を設け、介助者の操作に適した位置に第二の操作部7を設け、第一の操作部6で生検カップ2を回動動作させ、第二の操作部7で生検カップ3を回動動作させるようにしたので、内視鏡操作者と介助者との少なくとも一方の操作によって生体組織を掴ませることが可能になる。したがって、内視鏡操作者又は介助者の一方の操作のみで処置を行うことが可能になる。ここにおいて、内視鏡操作者と介助者とのどちらが操作した場合でも、同じ機能が発現され、同様の処置を行うことができる。また、両者の協働操作によって処置を行うことも可能で、内視鏡操作者と介助者とが協働する場合には、一対の生検カップ2,3がより大きく開くので、生体組織を掴み易くなる。
また、第一の操作部6と第二の操作部7とは、それぞれ第一延長部37と第二延長部42によって挿入部5の基端から分岐したところに設けられており、第二延長部42の方が第一延長部37よりも長くなっているので、各操作部6,7が干渉することはなく、操作性が良好である。
なお、第一の操作部6の操作部本体38は、挿入部5の基端部に直接に接続されても良い。また、挿入部5の基端部に、二又に分岐する分岐部を備え延長部材を設けても良い。この場合に、一方の分岐部には、第一の操作部6の操作部本体38が固定され、他方の分岐部には、第二延長部42が接続される。このような延長部材は、可撓性を有する部材から製造されても良いし、可撓性を殆ど有さない部材から製造されていても良い。
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、第1実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、第1実施形態と重複する説明は省略する。
この実施形態では、同じ処置が行える処置部を2つ備えるもので、具体的には2つの注射針を備えることを特徴とする。
図13に示すように、処置具60は、可撓性の挿入部61を有している。図14に示すように、挿入部61は、ルーメン62,63が形成された2つのチューブ64,65を連結部61aで連結させた形状を有している。各ルーメン62,63は、各チューブ64,65の長さ方向に沿って形成されており、挿入部61平行に貫通している。
ルーメン62には、第一の操作伝達手段である第一送液管66が進退自在に挿通されている。第一送液管66の先端には、第一の処置部67を構成する針本体68が固定されている。針本体68は、円筒形状を有し、先端が斜めにカットされており、先端から薬液を噴き出せるようになっている。また、針本体68の基端側の外周面には、環状のストッパ69が取り付けられている。このストッパ69は、ルーメン62の先端開口62aに設けられた係止部70に当接し、針本体68の突出量を規制する役割を有している。
第一送液管66は、挿入部61の基端部側の連結部61aを裂いて形成された可撓性の第一延長部76内に進退自在に挿通され、第一の操作部77のスライダ78に接続されている。スライダ78は、第一延長部76に固定された操作部本体79に対して進退自在に挿入された筒状部材である。スライダ78の基端には、シリンジ80を接続可能な口金81が取り付けられている。なお、第一延長部76は、挿入部61のチューブ64と一体的に設けられているが、別体の密巻きコイルからなるシースを用いることもできる。
また、ルーメン63には、第二の操作伝達手段である第二送液管71が進退自在に挿通されている。第二送液管71の先端には、第二の処置部72を構成する針本体73が固定されている。針本体73は、針本体68と同じ構成を有し、その基端側の外周面には、環状のストッパ74が取り付けられている。このストッパ74は、ルーメン63の先端開口63aに設けられた係止部75に当接し、針本体73の突出量を規制する役割を有している。
また、第二送液管71は、挿入部61の基端部側の連結部61aを裂いて形成された可撓性の第二延長部82内に進退自在に挿通され、第二の操作部83のスライダ84に接続されている。スライダ84は、第二延長部82に固定された操作部本体85に対して進退自在に挿入された筒状部材である。スライダ84の基端には、シリンジ86を接続可能な口金87が取り付けられている。なお、第二延長部82は、挿入部61のチューブ65と一体的に設けられているが、別体の密巻きコイルからなるシースを用いることもできる。
次に、この処置具60の動作について説明する。なお、この処置具60は、内視鏡に挿通され、薬液を注入しようとする生体組織の近傍まで挿入部61の先端を移動させた状態で使用する。
介助者が生体組織に薬液を注射するときには、第二の操作部83を使用する。まず、操作部本体85を保持し、シリンジ86を装着したスライダ84を操作部本体85内に押し込むようにして前進させる。これにより、スライダ84に接続された第二送液管71が前進し、第二送液管71の先端に取り付けられた針本体73が挿入部61の先端から、ストッパ74が係止部75に当接するまで突出し、生体組織に穿刺される。その後、シリンジ86から薬液を第二送液管71内に送り込み、針本体73の先端開口から生体組織に注入する。薬液の注入が終了したら、針本体73を生体組織から引き抜き、第二の操作部83を操作して第二送液管71を後退させ、挿入部61内に収容する。
一方、内視鏡操作者が薬液を注射するときには、第一の操作部77を使用する。操作部本体79を保持し、スライダ78を操作部本体79内に押し込んで第一送液管66を前進させ、針本体68を挿入部61から突出させて生体組織に穿刺する。その後、シリンジ80から薬液を第一送液管66内に送り込み、針本体68の先端開口から生体組織に注入する。薬液の注入が終了したら、針本体68を生体組織から引き抜き、第一の操作部77を操作して第一送液管66を後退させ、挿入部61内に収容する。
この実施形態では、2つの操作部77,83を有し、内視鏡操作者が第一の操作部77の操作で針本体68(第一の処置部67)を稼動させ、介助者が第二の操作部83の操作で針本体73(第二の処置部72)を稼動させるようにしたので、内視鏡操作者と、介助者とのそれぞれが、操作部の持ち替えなどを行うことなく、薬液の注射を行えるようになる。
ここにおいて、第一の操作部77と、第二の操作部83とは、挿入部61の基端部から分岐し、かつ第一延長部76よりも第二延長部82が長くなっているので、各操作部77,83が干渉することはなく、その操作性は良好である。
なお、この処置具60では、両方の針本体68,73を同時に生体組織に穿刺させる必要はないが、処置の目的や、薬液の注入量に応じては、2つの処置部67,72を協働させても良い。
次に、本発明の第3実施形態について図面を参照して説明する。なお、前記各実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、前記各実施形態と重複する説明は省略する。
この実施形態では、異なる機能を有する処置部を2つ備えるもので、具体的には注射針と、スネアとを備えることを特徴とする。
図15に示すように、処置具90は、可撓性の挿入部61を有している。挿入部61に形成された2つのルーメン62,63の内、一方のルーメン63には、第二送液管71が進退自在に挿通され、第二送液管71の先端には第二の処置部72を構成する針本体73及びストッパ74が設けられている。第二送液管71の基端は、第二延長部82を通り、第二の操作部83のスライダ84に接続されている。
また、他方のルーメン62には、第一の操作伝達手段である操作ワイヤ91が進退自在に挿通されている。操作ワイヤ91の先端には、第一の処置部92が設けられている。第一の処置部92は、弾性ワイヤ93の両端を保持部94に固定して、ループ状に形成したループで、保持部94は、操作ワイヤ91の先端に取り付けられている。操作ワイヤ91の基端部は、第一延長部76内を通り、第一の操作部95のスライダ96に接続されている。スライダ96は、第一の操作部95の操作部本体97に対して摺動自在に取り付けられている。操作部本体97の先端は、第一延長部76の基端に固定され、操作部本体97の基端には指かけ用のリング99が設けられている。
なお、第一延長部76と、第二延長部82とは、挿入部61の基端部側の連結部61aを裂いて形成されており、それぞれが可撓性を有している。さらに、第二延長部82は、第一延長部76よりも長くなっている。
この処置具90の動作について説明する。
まず、内視鏡操作者が第一の操作部95のスライダ96を前進させ、操作ワイヤ91を前進させ、第一の処置部92(ループ)を挿入部61の先端から突出させると、第一の処置部92は、自己の弾性力によって略環状に膨らむ。また、介助者が第二の操作部83のスライダ84を前進させ、針本体73を突出させる。処置具90の先端を移動させ、ループを生体組織に押し付けた状態で、針本体73を生体組織に刺し、シリンジ86内の薬液を生体組織に注入する。すると、生体組織が膨隆し、ループ内に入り込む。この状態で、スライダ96を後退させると、第一の処置部92が挿入部61内に引き戻され、生体組織が緊縛される。そして、第一の処置部92に通電をし、生体組織を切除する。その後、処置具90を抜去する。
この実施形態では、2つの処置部72,92を有し、これら処置部72,92を協働させることで処置を行うようにしたので、操作部を持ち替えることなく、生体組織の緊縛と注射とを迅速に行えるようになる。ここにおいて、第一の操作部95と第二の操作部83の配置による効果は、前記と同様である。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されずに広く応用することができる。
処置具1,60,90は、生検鉗子(図1参照)、注射針(図12参照)、スネア(図14参照)、バスケット型鉗子、高周波スネアや、止血鉗子、高周波ナイフ、回収具などのうち、同じ機能をもつものを2つ備えるか、異なる機能をもつものを2つ備える構成にしても良い。例えば、高周波スネア又は高周波ナイフと、回収具とを組み合わせれば、内視鏡操作者又は介助者の一方の操作によって生体組織の切除を行い、そのまま他方の操作者の操作によって生体組織を回収することができる。
〔付記項1〕
前記第一の処置部と前記第二の処置部とで一対の挟持部が構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内視鏡用処置具。
この内視鏡用処置具は、内視鏡操作者と介助者との少なくとも一方の操作によって、第一の処置部と第二の処置部との間で生体組織を掴むことが可能になる。
〔付記項2〕
前記第一の処置部は、第一の支持軸に回動自在に支持された第一の生検カップであり、前記第二の処置部は、前記第一の生検カップに対向して配置され、前記第一の支持軸からオフセットした位置に設けられた第二の支持軸に回動自在に支持された第二の生検カップであることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡用処置具。
この内視鏡用処置具では、一対の生検カップを異なる支持軸によって回動できるようにしたので、一方の処置部のみを作動させた場合であっても、一対の生検カップの開度を確保することができる。
本発明の実施形態における内視鏡用処置具の構成を示す側面図である。 先端処置部の上面図である。 第一の処置部の構成を示す側面図である。 第一の処置部の上面図である。 図4のV‐V線に沿った断面図である。 第二の処置部の構成を示す側面図である。 第二の処置部の上面図である。 図7のVIII‐VIII線に沿った断面図である。 第一の操作部の一部を示す側部断面図である。 図2のX‐X線に沿った断面図で、第一の処置部のみを作動させた状態を示す図である。 図2のX‐X線に沿った断面図で、第二の処置部のみを作動させた状態を示す図である。 第一の処置部と第二の処置部の両方を作動させた状態を示す図である。 内視鏡処置具の構成を示す側面図である。 図13のXIV‐XIV線に沿った断面図である。 内視鏡処置具の構成を示す側面図である。
符号の説明
1,60,90 処置具(内視鏡用処置具)
5,61 挿入部
6,77,95 第一の操作部
7,83 第二の操作部
12,67,92 第一の処置部
13,72 第二の処置部
21 第一操作ワイヤ(第一の操作伝達手段)
32 第二操作ワイヤ(第二の操作伝達手段)
37,76 第一延長部
42,82 第二延長部
66 第一送液管(第一の操作伝達手段)
71 第二送液管(第二の操作伝達手段)
91 操作ワイヤ(第一の操作伝達手段)

Claims (4)

  1. 内視鏡のチャンネルに挿通される可撓性の挿入部と、
    前記挿入部の先端側に設けられ、生体に対して処置を行う第一の処置部及び第二の処置部と、
    前記第一の処置部を操作するために前記挿入部の基端側に設けられた第一の操作部と、
    前記第一の操作部に一端が接続され、前記挿入部に挿通されると共に、その他端が前記第一の処置部に接続される第一の操作伝達手段と、
    前記挿入部の基端に延長部を介して設けられた第二の操作部と、
    前記第二の操作部に一端が接続され、延長部及び前記挿入部に挿通されると共に、その他端が前記第二の処置部に接続される第二の操作伝達手段と、
    を備えることを特徴とする内視鏡用処置具。
  2. 内視鏡のチャンネルに挿通される可撓性の挿入部と、
    前記挿入部の先端側に設けられ、生体に対して処置を行う第一の処置部及び第二の処置部と、
    前記挿入部の基端に第一延長部を介して設けられた第一の操作部と、
    前記第一の操作部に一端が接続され、前記第一延長部及び前記挿入部に挿通されると共に、その他端が前記第一の処置部に接続される第一の操作伝達手段と、
    前記挿入部の基端に第二延長部を介して設けられた第二の操作部と、
    前記第二の操作部に一端が接続され、前記第二延長部及び前記挿入部に挿通されると共に、その他端が前記第二の処置部に接続される第二の操作伝達手段と、
    を備え、前記第二延長部は、前記第一延長部よりも長いことを特徴とする内視鏡用処置具。
  3. 前記第一の処置部と前記第二の処置部とは、同じ機能を有する処置部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内視鏡用処置具。
  4. 前記第一の処置部と前記第二の処置部とは、異なる処置を行う処置部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内視鏡用処置具。

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