JP2005315072A - ケーブル及びその製造方法 - Google Patents

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Haruji Hirose
晴次 広瀬
Kazuhiro Sasako
和弘 笹子
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Abstract

【課題】 斜張橋用等に用いられるケーブルにおいて、プレストレスを与える鋼材を取り囲んで設けられるグラウト材の割れや粉化を防止する。
【解決手段】 管状の被覆材18と、この被覆材18中に挿入される鋼線19と、被覆材18中に注入されて前記鋼線19を覆うグラウト材17とからなり、このグラウト材17が硬化する前に前記鋼線19を、定着具20を介して緊張しておき、前記グラウト材17が硬化した時点で前記鋼線19の緊張を解除することにより、前記グラウト材17と前記鋼線19との付着力を利用し、前記グラウト材17と前記鋼線19とが互いに相対移動を生じずに前記グラウト材17が前記鋼線19と共に伸縮し、前記グラウト材17のひび割れや粉化を防止するように前記グラウト材17と前記鋼線19を付着させたまま前記グラウト材17にプレストレスを与える。
【選択図】 図1

Description

本発明は鋼線を取り囲んで注入されるグラウト材の健全性を確保することを可能にしたケーブル及びその製造方法に関するものである。
従来、例えばプレストレストコンクリートを作製する際には、特にポストテンション工法による場合、図5乃至図9に示すように次の手順で行っている。
1)鉄筋1の組み立て(図5参照)
2) 組み立てられた鉄筋1の所定位置にシース2を配設(図5参照)
3) 前記シース2内にPC鋼材3を挿入(図6参照)
4) 型枠4を架設し、この型枠4内にコンクリート5を打設(図6参照)
5)前記コンクリート5の硬化後に、ジャッキによって前記PC鋼材3を緊張するとともに、定着具6によって前記PC鋼材3を定着(図7参照)
6)前記シース2内にグラウト材7を注入(図8参照)
7) ジャッキの除去
以上の手順によって、図9に示すように、前記コンクリート5に、矢印で示すように、プレストレスを与えるようにしている。
ところで、このような従来の工法にあっては、打設されたコンクリート5にプレストレスを与えることはできるが、前記グラウト材7にはプレストレスが与えられておらず、これに伴い、プレストレストコンクリートに曲げ等の繰り返し荷重が作用した場合に、前記PC鋼材3とグラウト材7との間に相対移動が生じ、これに伴って、前記グラウト材7に割れが生じ、あるいは、このグラウト材7が粉化するといった現象が生じることがある。
このような不具合が生じると、プレストレストコンクリートの物理特性が変化してしまうことが想定される。
そして、前記グラウト材7の片側の前記コンクリート5にひび割れが生じた場合、このひび割れが、前記グラウト材7を介して他方へ伝播してしまい、前記ひび割れが、コンクリート5全体に広がってしまう。
グラウト材にプレストレスを導入する方法として、緊張材を緊張し、グラウト材の硬化後に、緊張材の緊張力を緩めることにより、プレテンション式にグラウト材にプレストレスを導入する方法がある(特許文献1、2参照)。
特開平10−18226号公報(段落0025〜0027、図3) 特開平11−350736号公報(段落0043〜0051、図2〜図8)
しかしながら、特許文献1では緊張材5の緊張力を付着力によってグラウト材6に伝達し、グラウト材6からその付着力によって躯体2のコンクリートに伝達することとされているものの(段落0014、0016、0025、0026)、上記のようにコンクリートに作用する繰り返し荷重に対し、緊張材5とグラウト材6が共に伸縮できるか否かについての説明がないため、緊張材5とグラウト材6がどの程度の付着によって一体化することを目指しているのかが明確ではない。
従って特許文献1ではコンクリートの荷重に対し、必ずしも緊張材5とグラウト材6が一体となって挙動できるとは限らず、相対移動が生ずる可能性があるため、相対移動に伴うグラウト材のひび割れや粉化を防止できるとは言えない。
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、プレストレスを与える鋼材を取り囲んで設けられるグラウト材の割れや粉化を防止し、物理特性の変化の少ない斜張橋用等のケーブル及びその製造方法を提供することを主目的とし、また定着具の再利用を可能にして製造コストの低減を図ることのできるケーブル及びその製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載のケーブルは、管状の被覆材と、この被覆材中に挿入される鋼線と、前記被覆材中に注入されて前記鋼線を覆うグラウト材とからなり、このグラウト材が硬化する前に前記鋼線を、定着具を介して緊張しておき、前記グラウト材が硬化した時点で前記鋼線の緊張を解除することにより、前記グラウト材と前記鋼線との付着力を利用し、前記グラウト材と前記鋼線とが互いに相対移動を生じずに前記グラウト材が前記鋼線と共に伸縮し、前記グラウト材のひび割れや粉化を防止するように前記グラウト材と前記鋼線を付着させたまま前記グラウト材にプレストレスを与え、そのグラウト材へのプレストレスを保持してなることを特徴とする。
請求項2に記載のケーブルの製造方法は、管状の被覆材中に鋼線を挿入した後に、前記被覆材中にグラウト材を注入して前記鋼線を覆い、ついで、前記グラウト材が硬化する前に前記鋼線を緊張し、前記グラウト材が硬化した時点で前記鋼線の緊張を解除することにより、前記グラウト材と前記鋼線との付着力を利用し、前記グラウト材と前記鋼線とが互いに相対移動を生じずに前記グラウト材が前記鋼線と共に伸縮し、前記グラウト材のひび割れや粉化を防止するように前記グラウト材と前記鋼線を付着させたまま前記グラウト材にプレストレスを与え、そのグラウト材へのプレストレスを保持することを特徴とする。
PC鋼材に与えられる張力を、このPC鋼材を覆って設けられる硬化状態にあるグラウト材に、PC鋼材との付着力を利用して作用させることによってグラウト材にプレストレスを与えるため、PC鋼材とともにグラウト材を伸縮させることにより、グラウト材のひび割れや粉化を防止することができ、グラウト材の物理特性の劣化を抑制することができる。
またPC鋼材とグラウト材との付着力によって、グラウト材に作用するプレストレスを保持することができるため、PC鋼材の緊張に用いられる定着具を取り外しても構わず、この結果、定着具の再使用が可能になる。
以下、本発明の一実施形態について、図1乃至図3を参照して説明する。これらの図に示す実施形態はプレストレストコンクリートを示しているが、初めにこのプレストレストコンクリートの製造方法について説明する。
まず、所定形状に組み上げられた鉄筋10の所定位置に管状のシース11を配設するとともに、その内部にPC鋼材12を挿入する(図1参照)。次いで前記シース11内にグラウト材17を注入した後に、前記鉄筋10を覆って型枠13を設置し、この型枠13内にコンクリート14を打設し、このコンクリート14がプレストレスを与えるのに十分な強度を発現した時点において、このコンクリート14と前記PC鋼材12の端部に、定着具15を介してジャッキ16を設置し、このジャッキ16によって前記PC鋼材12を緊張する(図2参照)。次いで前記グラウト材17が硬化した後に前記PC鋼材12の緊張を解除し、前記定着具15及びジャッキ16を取り外す。
このようにして製造されたプレストレストコンクリートは、緊張されたPC鋼材12の張力が、このPC鋼材12を覆って設けられた硬化状態にあるグラウト材17と前記PC鋼材12との付着力により前記グラウト材17に作用して、このグラウト材17に必要なプレストレスが与えられる。
そして、前記グラウト材17が硬化して、前記PC鋼材12とグラウト材17が付着した状態で、前記PC鋼材12の緊張を解除することから、このPC鋼材12に取り付けられている定着具15を取り外しても、前述したプレストレスが保持される。これによって、プレストレストコンクリートに曲げ等の繰り返し荷重が作用した場合にあっても、前記PC鋼材12とともに前記グラウト材17が伸縮し、これに伴って、前記グラウト材17のひび割れや粉化が防止される。
従って、前記グラウト材17、ひいては、前記プレストレストコンクリートの物理特性の劣化を抑制することができる。また、プレストレストコンクリートにひび割れが生じた場合にあっても、このひび割れの進行が、前記グラウト材17において阻止され、これによって、プレストレストコンクリート全幅にわたってひび割れが形成されることが防止され、この点からも、プレストレストコンクリートの物理特性の劣化を抑制することができる。
そして、前記定着具15が取り外し可能であることから、前記定着具15を他のPC鋼材12の緊張作業に繰り返し用いることができる。また、前記定着具15は、前述したようなプレストレスを与える程度にその定着力を緩めた後に、前記PC鋼材12を保持するように取り付けておくことも可能である。このような処置により、仮に、前記PC鋼材12とグラウト材17との間に相対移動が生じるような状況が生じたとしても、前記定着具15によって前記相対移動を防止することができる。
なお、前記実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法、あるいは、製造行程のステップ等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。例えば所定形状に組み上げられた鉄筋10の所定位置に管状のシース11を配設するとともに、このシース11内にPC鋼材12を挿入し、このシース11内に、前記鉄筋を覆うように打設されるコンクリート14がプレストレスを与えるのに十分な強度を発現する時間よりも長い硬化時間を有するグラウト材17を注入し、次いで前記鉄筋およびシース11を覆ってコンクリート14を打設し、このコンクリート14がプレストレスを与えるのに十分な強度を発現した時点において前記PC鋼材12を緊張し、更に前記グラウト材17が硬化した後に前記PC鋼材12の緊張を解除することによってプレストレストコンクリートを製造することもできる。このような方法によっても、前記実施形態と同様の作用効果が得られる。
一方、前述したPC鋼材12によるプレストレスの付与形態を、斜張橋用等のケーブルに適用することも可能である。すなわち、図4に示すように、管状の被覆材18に多数の鋼線19を挿入しておき、これらの鋼線19を、定着具20やジャッキ21によって緊張するとともに、前記被覆材18中にグラウト材17を注入し、このグラウト材17が硬化した後に、前記鋼線19の緊張を解除することにより、前記グラウト材17にプレストレスを与えることができる。鋼線19の緊張を解除するときには、前記のように定着具20を取り付けておくこともできるが、グラウト材17の硬化後において、定着具20を取り外しても、前述したプレストレスを保持することができ、定着具20の再使用が可能となる。
プレストレストコンクリートの製造工程を示す正面図である。 プレストレストコンクリートの製造工程を示す正面図である。 プレストレストコンクリートの製造工程を示す正面図である。 本発明の実施形態を示すもので、斜張橋用ケーブルの製造装置を示す側面図である。 従来におけるプレストレストコンクリートの製造方法を示す正面図である。 従来におけるプレストレストコンクリートの製造方法を示す正面図である。 従来におけるプレストレストコンクリートの製造方法を示す正面図である。 従来におけるプレストレストコンクリートの製造方法を示す正面図である。 従来におけるプレストレストコンクリートの製造方法を示す正面図である。
符号の説明
1 鉄筋
2 シース
3 PC鋼材
4 型枠
5 コンクリート
6 定着具
7 グラウト材
10 鉄筋
11 シース
12 PC鋼材
13 型枠
14 コンクリート
15 定着具
16 ジャッキ
17 グラウト材
18 被覆材
19 鋼線
20 定着具
21 ジャッキ

Claims (2)

  1. 管状の被覆材と、この被覆材中に挿入される鋼線と、前記被覆材中に注入されて前記鋼線を覆うグラウト材とからなり、このグラウト材が硬化する前に前記鋼線を、定着具を介して緊張しておき、前記グラウト材が硬化した時点で前記鋼線の緊張を解除することにより、前記グラウト材と前記鋼線との付着力を利用し、前記グラウト材と前記鋼線とが互いに相対移動を生じずに前記グラウト材が前記鋼線と共に伸縮し、前記グラウト材のひび割れや粉化を防止するように前記グラウト材と前記鋼線を付着させたまま前記グラウト材にプレストレスを与え、そのグラウト材へのプレストレスを保持してなることを特徴とするケーブル。
  2. 管状の被覆材中に鋼線を挿入した後に、前記被覆材中にグラウト材を注入して前記鋼線を覆い、ついで、前記グラウト材が硬化する前に前記鋼線を緊張し、前記グラウト材が硬化した時点で前記鋼線の緊張を解除することにより、前記グラウト材と前記鋼線との付着力を利用し、前記グラウト材と前記鋼線とが互いに相対移動を生じずに前記グラウト材が前記鋼線と共に伸縮し、前記グラウト材のひび割れや粉化を防止するように前記グラウト材と前記鋼線を付着させたまま前記グラウト材にプレストレスを与え、そのグラウト材へのプレストレスを保持することを特徴とするケーブルの製造方法。

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