JP2005304976A - シート用バックパッド - Google Patents

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Hiroaki Ono
洋明 小野
Noboru Goshima
昇 五島
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Abstract

【課題】補強布にヘッドレスト取付用突部を嵌入するための打ち抜き孔を設けた場合の不具合を解消して、従来にも増して異音防止効果に優れるシート用バックパッドを提供する。
【解決手段】軟質フォームからなるパッド本体12と、パッド本体12の裏面に前記軟質フォームの発泡成形により一体化された補強布14とを備えてなるシート用バックパッド10であって、パッド本体12にはフレーム15のヘッドレスト取付用突部15aが挿入される貫通孔19が設けられ、補強布14は貫通孔19と対応した位置に切れ目30を備え、切れ目30がパッド本体12側に開かれて、開かれた布片32が貫通孔19の内壁面に一体化されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両等の座席背もたれ部のクッション材として用いられるシート用バックパッドに関するものである。
一般に、車両等の座席背もたれ部のクッション材として用いられるシート用バックパッドは、軟質ポリウレタンフォームなどの弾力性のある軟質フォームの型成形品からなる。かかるシート用バックパッドは、金属製のフレームに組付けられることでシートの背もたれ部として構成されるが、使用時の振動や着座時に、パッドとフレームとの摩擦などにより異音が発生したり、損傷するという問題があった。そのため、このような異音の発生を防止したり、損傷から保護するために、軟質フォームからなるパッド本体の裏面に、裏打ち材として、不織布などの補強布を軟質フォームの発泡成形により一体化することがなされている(例えば、下記特許文献1〜3参照)。
この種の補強布は、パッド本体の裏面形状に沿うよう予め縫製などを施して立体的な形状としておくことが好ましい。しかしながら、図6に示すようにパッド本体110にはフレーム115のヘッドレスト取付用突部115aを嵌入する貫通孔119が設けられており、該貫通孔119内壁面を囲繞するように補強布114を立体縫製することは工数がかかり実施上困難であることから、従来の補強布114には、図7に示すような貫通孔119と対応する位置に打ち抜き孔130が設けられていた。
そのため、貫通孔119の内壁面に補強布114が裏打されず、貫通孔119内壁面とヘッドレスト取付用突部115aとの摩擦などによる異音の発生を防止することできない問題がある。また、発泡成形時には、軟質フォームが補強布114に設けられた打ち抜き孔130を通ってフレーム側にはみ出すことがあり、このはみ出した軟質フォームとフレームとの摩擦などにより異音が発生する問題がある。
なお、下記特許文献4には、帯状の不織布からなる吸音シートによってフレームを被覆する異音防止構造が開示されており、ヘッドレスト取付用突部を嵌入する位置決めスリットを該吸音シートに設けることで、フレームに該吸音シートを仮止めして作業性を向上させることを特徴としている。
このような異音防止構造は、フレームに取付られている金属製のバネなどが吸音シートによって被覆されていないため、充分に異音の発生を防止することができない問題があり、また、該吸音シートはパッドと一体化されていないため、シート組立時においてフレームに吸音シートを巻き付ける工程が別途必要となると共に、パッド本体が補強されず損傷から保護されない問題がある。
特開平6−171002号公報 特開平6−171003号公報 特開2000−62061号公報 特開2003−9998号公報
本発明は、以上の問題に鑑みてなされたものであり、補強布にヘッドレスト取付用突部を嵌入するための打ち抜き孔を設けた場合の不具合を解消して、従来にも増して異音防止効果に優れるシート用バックパッドを提供することを目的とする。
本発明に係るシート用バックパッドは、軟質フォームからなるパッド本体と、該パッド本体の裏面に前記軟質フォームの発泡成形により一体化された補強布とを備えてなるシート用バックパッドであって、前記パッド本体にはフレームのヘッドレスト取付用突部が挿入される貫通孔が設けられ、前記補強布は前記貫通孔と対応した位置に切れ目を備え、該切れ目が前記パッド本体側に開かれて、開かれた布片が前記貫通孔の内壁面に一体化されたことを特徴とする。
このように補強布における貫通孔と対応した位置に切れ目が設けられ、該切れ目が前記パッド本体側に開かれて、開かれた布片が前記貫通孔の内壁面に一体化されていることから、上記した貫通孔における異音発生の問題を解消することができる。
さらに、発泡成形時、補強布が金型に装着された状態で切れ目は開かれ、この開かれた布片によって軟質フォームがフレーム側へ流れ込むのを堰き止めることができる。
上記本発明において、前記パッド本体は、背もたれ部を構成するパッド主体部と、該パッド本体の上面を構成するパッド上部と、該パッド上部における該パッド本体裏面側の辺部に一体に設けられた内向きのフランジ状の張り出し部とを有し、前記補強布は、該パッド主体部の裏面に一体化される布主体部と、該パッド上部の内側面に一体化される布上面部と、該張り出し部の内側面に一体化される布後面部とを有しており、該パッド上部には前記貫通孔が設けられ、該布上面部には該貫通孔と対応した位置に前記切れ目が設けられたシート用バックパッドにおいて、該切れ目をコ字形状に設け、該コ字形状が布主体部側に開口するように設けてもよい。
このように構成することにより、着座時パッド主体部が押圧を受けて撓むことによる貫通孔の内壁面におけるヘッドレスト取付用突部と接触する部分について広範囲に補強布を裏打することができるため、効果的に異音発生を防止することができる。
以上のように本発明によれば、ヘッドレスト取付用突部を嵌入する貫通孔を備えるバックパッドの裏面に異音防止のための補強布を設けたシート用バックパッドにおいて、補強布にヘッドレスト取付用突部を嵌入するための打ち抜き孔を設けた場合の不具合を解消して、異音防止効果を改善することができる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るシート用バックパッド10の斜視図、図2は該シート用バックパッド10の断面図、図3は該シート用バックパッド10の要部拡大断面図、図4は該バックパッド10に使用する補強布14の縫製後の斜視図、図5は該バックパッド10の発泡成形時の断面図である。
図1、2に示すように、このシート用バックパッド10は、例えば自動車のフロントシートにおける背もたれ部に用いられるものであって、軟質ポリウレタンフォームからなるパッド本体12と、その裏面に積層一体化された補強布14とからなり、フレーム15に組付けられるものである。
パッド本体12は、背もたれ部を構成するパッド主体部16と、パッド本体12の上面を構成するパッド上部17と、パッド上部17におけるパッド本体12裏面側の辺部及びパッド主体部16の裏面側における左右両側辺部から一体に設けられたフレーム15装着のための内向きのフランジ状の張り出し部18とからなり、全体として概略袋形状をなしている。パッド上部17には、フレーム15のヘッドレスト取付用突部15a(以下、突部15aという)を嵌入するための貫通孔19が設けられている。
補強布14は、袋状に縫製されており、図2に示すようにパッド主体部16の裏面と、パッド上部17の内側面と、張り出し部18の内側面とを覆うようにポリウレタンフォームの発泡成形により一体化されている。補強布14としては、適度な通気性を持ち、かつ、成形時におけるポリウレタンフォームの浸み出しを防止できるものであれば、特に限定されることなく使用することができ、不織布や織編物、あるいはこれらの積層複合体などを使用することができる。
この補強布14は、所定形状に裁断された基布を縫製、あるいはホッチキスやタグピン(プラスチックス製ホッチキスなど一般にタグを留めるために使用されるピン)などの固定具を用いて、図4に示すような袋状に成形されており、パッド主体部16の裏面に一体化される略台形状の布主体部20と、その両側辺から一体に延出されてパッド本体12の両側辺部における張り出し部18の内側面に一体化される布側面部22と、布主体部20の上辺から一体に延出されてパッド上部17の内側面に一体化される略矩形状の布上面部24と、布上面部24から一体に延出されてパッド本体12の上辺部における張り出し部18の内側面に一体化される略矩形状の布後面部26とからなる。
布上面部24におけるパッド上部17に設けられた貫通孔19と対応する位置には、線状に切断してなる切れ目30が設けられている。本実施形態における切れ目30はコ字形状であって、該コ字形状が前方、即ち布主体部側に開口するように設けられているが、これに限定するものではなく、例えば、十字形状やY字形状であってもよい。
このように布上面部24に切れ目30を設けた袋状の補強布14は、図5に示す成形型50内に装着されて、パッド本体12の発泡成形により、その裏面に積層一体化される。
図示するように、成形型50は、パッド本体12の表面側部分を成形するように凹設された下型52と、下型52の一辺部に配されたヒンジ部54を介して回動可能に設けられて下型52の上面開口を開閉する上型56とを備えてなる。上型56は、パッド本体12の裏面側を成形する型であり、下型52の上面開口を閉じることにより、下型52との間にパッド形状に対応する発泡空間であるキャビティ58を形成する。上型56には、上記張り出し部18を成形するための中子型60が設けられている。中子型60は、貫通孔19を成型する凸部66が設けられ、上型56に設けられた駆動装置62により上下動可能に設けられており、駆動装置62により下方に移動させることにより、中子型60が上型56から離脱して型開きされるようになっている。
この成形型50を用いて、シート用バックパッド10を発泡成形する際には、まず、切れ目30に凸部66を差し込むと共に、ピン64などで固定することでキャビティ58内の上型56側に補強布14を装着する。このとき、図5に示すように布上面部24に設けられた切れ目30が凸部66によって押し開かれ、凸部66が差し込まれることで補強布14は固定され、開かれた布片32は凸部66に沿ってまくれ上がる。
次いで、不図示の注入器を用いて、キャビティ58内にポリウレタンフォームの発泡原液Uを注入した後、上型56を閉じてキャビティ58を密閉する。なお、発泡原液Uは、下型52内に極力均等に注入することが好ましい。これにより、発泡原液Uは、発泡しながらキャビティ58内を充填していく。
その際、本実施形態であると、上記のように切れ目近傍の布片32が凸部66に沿ってまくれ上がっているので、押し開かれた切れ目30と凸部66との間に生じる隙間における発泡原液Uの流れ方向Fの上流側には、まくれ上がった布片32があり、この布片32によって発泡原液Uが該隙間を通って中子型側へ流れ込むのを堰き止めることができる。
そして、このようにしてキャビティ58内で発泡原液Uを発泡充填させることで、ポリウレタンフォームからなるパッド本体12が発泡成形されるとともに、その裏面、およびパッド主体部16側の貫通孔19内壁面に補強布14が一体化される。成形後、上型56を開き、更に上型56から中子型60を離脱させて型開きしてから脱型することにより、図1,2に示すシート用バックパッド10が得られる。
得られたシート用バックパッド10は、貫通孔19内壁面を囲繞するように補強布14を立体縫製することなく、上記のように切れ目30を構成したことにより、パッド本体12の裏面に加え、図3に示すようにパッド主体部16側の貫通孔19内壁面に布片32が裏打ちされる。
そのため、着座時パッド主体部16が押圧を受けて撓むことで貫通孔19の内壁面と突部15aとが接触するために生じる異音を効果的に防止することができる。即ち、貫通孔19の内壁面の前側(パッド主体部16側)は突部15aと接触して異音が生じやすいが、この部分が全体的に布片32によってカバーされているので異音防止効果に優れている。
さらに、フレーム側へはみ出した軟質フォームが存在しないため、はみ出した軟質フォームとフレームとの摩擦などにより異音が発生することもない。
本発明の一実施形態に係るシート用バックパッドの斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 図2の要部拡大断面図である。 同補強布の縫製後の斜視図である。 同シート用バックパッドの成形型の断面図である。 従来のシート用バックパッドの要部拡大断面図である。 従来の強布の縫製後の斜視図である。
符号の説明
10……シート用バックパッド
12……パッド本体
14……補強布
15……フレーム
15a…突部
16……パッド主体部
17……パッド上部
18……張り出し部
19……貫通孔
20……布主体部
22……布側面部
24……布上面部
26……布後面部
30……切れ目
32……布片
50……成形型

Claims (3)

  1. 軟質フォームからなるパッド本体と、該パッド本体の裏面に前記軟質フォームの発泡成形により一体化された補強布とを備えてなるシート用バックパッドであって、
    前記パッド本体にはフレームのヘッドレスト取付用突部が挿入される貫通孔が設けられ、前記補強布は前記貫通孔と対応した位置に切れ目を備え、該切れ目が前記パッド本体側に開かれて、開かれた布片が前記貫通孔の内壁面に一体化されたことを特徴とするシート用バックパッド。
  2. 前記切れ目がコ字形状であることを特徴とする請求項1記載のシート用バックパッド。
  3. 前記パッド本体は、背もたれ部を構成するパッド主体部と、該パッド本体の上面を構成するパッド上部と、該パッド上部における該パッド本体裏面側の辺部に一体に設けられた内向きのフランジ状の張り出し部とを有し、
    前記補強布は、該パッド主体部の裏面に一体化される布主体部と、該パッド上部の内側面に一体化される布上面部と、該張り出し部の内側面に一体化される布後面部とを有し、
    該パッド上部には前記貫通孔が設けられ、該布上面部には該貫通孔と対応した位置に前記切れ目が設けられ、
    前記切れ目のコ字形状は該布主体部側に開口していることを特徴とする請求項2記載のシート用バックパッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015033988A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 株式会社イノアックコーポレーション バックパッド及びバックパッド用裏面材
JP2015137090A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 株式会社イノアックコーポレーション バックパッド及びバックパッド用裏面材

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