JP2005297759A - 車両外板の振動防止構造および振動防止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ダンプシート等の保管スペースを要することなく、作業性良好かつ安価にクォータパネルの振動を防止する。
【解決手段】 クォータパネル1と、その内方に位置するホイールハウスアウタパネル2とを、クォータパネル1がホイールハウスアウタパネル2に接近する板面部分1a,2aで、発泡した接着材31によって互いに接着結合する。
【選択図】 図1
【解決手段】 クォータパネル1と、その内方に位置するホイールハウスアウタパネル2とを、クォータパネル1がホイールハウスアウタパネル2に接近する板面部分1a,2aで、発泡した接着材31によって互いに接着結合する。
【選択図】 図1
Description
本発明は車両外板の振動防止構造および振動防止方法に関し、特に、比較的面積の大きなクォータパネルの振動を防止するに適した車両外板の振動防止構造および振動防止方法に関する。
クーペや3ドアハッチバック車等では図7に示す外板としてのクォータパネル1の面積が比較的大きくなるため当該パネル1が振動してドラミング音を発することがあるという問題があった。そこで従来は、クォータパネル1の内面に必要な大きさのダンプシートDSを接合して、振動減衰を図っている。なお、特許文献1には、ガラス繊維のマット等にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて予備硬化させたプリプレグシートをパネル鋼板内面に加熱接着することによってその補強を図ったものが示されている。
特公平4−38624号
しかし、上記従来の振動防止構造では、車両製造工程で比較的大型のダンプシートをクォータパネルに貼り付ける必要があるため作業性が悪いという問題があるとともに、
上記ダンプシートを保管するためのスペースを確保する必要があり、さらにはダンプシートは比較的高価であるため製造コストが嵩むという問題もある
上記ダンプシートを保管するためのスペースを確保する必要があり、さらにはダンプシートは比較的高価であるため製造コストが嵩むという問題もある
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、ダンプシート等の保管スペースを要することなく、作業性良好かつ安価に外板の振動を防止することができる車両外板の振動防止構造および振動防止方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明に係る車両外板の振動防止構造では、車両外板(1)と、その内方に位置する車両内板(2)とを、車両外板(1)が車両内板(2)に接近する板面部分(1a,2a,51a)で、発泡した接着材(31)によって互いに接着結合する。ここで、車両外板は例えばクォータパネルであり、車両内板は例えばホイールハウスアウタパネルである。
本第1発明においては、車両外板はその板面部分が、車両内板の板面部分に結合されこれと一体化されるから、内外方向への板面の湾曲振動が良好に抑えられて、ドラミング音の発生が防止される。本第1発明によれば、従来のようなダンプシート等を使用しないから、ダンプシート等の保管スペースを用意する必要がない。また、ダンプシート等を貼り付ける作業が不要となるから作業性良好であり、かつ比較的高価なダンプシート等を要しないから安価でもある。
本第2発明に係る車両外板の振動防止方法では、組み付け後に互いに接近して位置する車両外板(1)と車両内板(2)の各板面部分(1a,2a)のいずれかに予め発泡性接着材(3)を貼付しておき、車両外板(1)と車両内板(2)を組み付けた後の加熱乾燥工程で発泡性接着材(3)を発泡させて、発泡した接着材(31)によって車両外板(1)と車両内板(2)の上記各板面部分(1a,2a,51a)間の空間を埋めつつ両者を接着結合する。本第2発明によっても、本第1発明と同様の効果がある。
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以上のように、本発明の車両外板の振動防止構造によれば、ダンプシート等の保管スペースを要することなく、作業性良好かつ安価に車両外板の振動を防止することができる。
(第1実施形態)
図1において、ホイールハウスWH上方のクォータパネル1面には給油口11が開口しており、給油口11に近いその下方位置で、車両外板たる上記クォータパネル1の板面部分1aは、その内方に位置する車両内板としてのホイールハウスアウタパネル2の板面部分2aに対して近接している。すなわち、給油口11部分の垂直断面である図2に示すように、給油口11の下方でクォータパネル1はホイールハウスアウタパネル2に対して直線的に近接し、ホイールハウスWHの開口縁で両者は接合されている。また、給油口11の下方部分の水平断面である図3に示すように、ホイールハウスアウタパネル2は一部が大きく階段的に外方へ突出して、この突出部21でホイールハウスアウタパネル2の板面部分2aとクォータパネル1の板面部分1aが互いに接近している。そして、互いに接近したホイールハウスアウタパネル2とクォータパネル1の各板面部分1a,2a間の略矩形(図1)の一定空間が発泡した接着材31によって埋められて両パネル1,2が結合されている。このような構造により、比較的大型のクォータパネル1はその外周縁以外で板面部分1aが、車内側に位置するホイールハウスアウタパネル2の板面部分2aに結合されてこれと一体化されるから、内外方向への板面の湾曲振動が良好に抑えられ、これによってドラミング音の発生が防止される。
図1において、ホイールハウスWH上方のクォータパネル1面には給油口11が開口しており、給油口11に近いその下方位置で、車両外板たる上記クォータパネル1の板面部分1aは、その内方に位置する車両内板としてのホイールハウスアウタパネル2の板面部分2aに対して近接している。すなわち、給油口11部分の垂直断面である図2に示すように、給油口11の下方でクォータパネル1はホイールハウスアウタパネル2に対して直線的に近接し、ホイールハウスWHの開口縁で両者は接合されている。また、給油口11の下方部分の水平断面である図3に示すように、ホイールハウスアウタパネル2は一部が大きく階段的に外方へ突出して、この突出部21でホイールハウスアウタパネル2の板面部分2aとクォータパネル1の板面部分1aが互いに接近している。そして、互いに接近したホイールハウスアウタパネル2とクォータパネル1の各板面部分1a,2a間の略矩形(図1)の一定空間が発泡した接着材31によって埋められて両パネル1,2が結合されている。このような構造により、比較的大型のクォータパネル1はその外周縁以外で板面部分1aが、車内側に位置するホイールハウスアウタパネル2の板面部分2aに結合されてこれと一体化されるから、内外方向への板面の湾曲振動が良好に抑えられ、これによってドラミング音の発生が防止される。
上記構造を実現するには、組み付けた際にホイールハウスアウタパネル2に近接することになるクォータパネル1の内面に、予め発泡性接着材3を貼付しておく。そして、ホイールハウスアウタパネル2にクォータパネル1を組み付け、車両の組み立てが終了して電着塗装を行った後、170℃程度で20〜30分間、塗装膜の加熱乾燥工程を行うと、当該工程中で発泡性接着材3がクォータパネル1側からホイールハウスアウタパネル2に向けて発泡し、発泡した接着材31によって両者が互いに結合される。
なお、クォータパネル1とホイールハウスアウタパネル2を結合するのに代えて、図1に示すように、クォータパネル1と車両内板としてのルーフサイドアウタパネル4を発泡した接着材31で結合するようにしても同様の効果が得られる。
(第2実施形態)
図4において、クォータパネル1に開口する給油口11の開口縁には、給油口扉用のロックブラケット(以下、単にロックブラケットという。)5が溶接固定されている。ロックブラケット5は図5に示すように車両内方(図5の下方)へ延び、水平に屈曲するその先端部51の板面部分51aはホイールハウスアウタパネル2の板面部分2aに接近している。上記先端部51には上下位置(図6)に、溶接時のロックブラケット5を位置決めするための一対の位置決め穴511が設けられている。そこで、前面に発泡樹脂材3を貼付した樹脂基板6を用意して、その背面に形成したクリップ部61を上記各位置決め穴511に挿入し係止する。このようにして樹脂基板6をロックブラケット5に装着したクォータパネル1をホイールハウスアウタパネル2に組み付け、車両の組み立てを終えて電着塗装を行った後、上述した塗装膜の加熱乾燥工程を行うと、当該工程中で発泡性接着材3がホイールハウスアウタパネル2に向けて拡がりつつ発泡し、発泡した接着材31によって、上記先端部51の板面部分51aとホイールハウスアウタパネル2の板面部分2aの間に生じていた空間が埋められる。この結果、クォータパネル1とホイールハウスアウタパネル2がロックブラケット6を介して互いに結合される。このような構造によっても上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
図4において、クォータパネル1に開口する給油口11の開口縁には、給油口扉用のロックブラケット(以下、単にロックブラケットという。)5が溶接固定されている。ロックブラケット5は図5に示すように車両内方(図5の下方)へ延び、水平に屈曲するその先端部51の板面部分51aはホイールハウスアウタパネル2の板面部分2aに接近している。上記先端部51には上下位置(図6)に、溶接時のロックブラケット5を位置決めするための一対の位置決め穴511が設けられている。そこで、前面に発泡樹脂材3を貼付した樹脂基板6を用意して、その背面に形成したクリップ部61を上記各位置決め穴511に挿入し係止する。このようにして樹脂基板6をロックブラケット5に装着したクォータパネル1をホイールハウスアウタパネル2に組み付け、車両の組み立てを終えて電着塗装を行った後、上述した塗装膜の加熱乾燥工程を行うと、当該工程中で発泡性接着材3がホイールハウスアウタパネル2に向けて拡がりつつ発泡し、発泡した接着材31によって、上記先端部51の板面部分51aとホイールハウスアウタパネル2の板面部分2aの間に生じていた空間が埋められる。この結果、クォータパネル1とホイールハウスアウタパネル2がロックブラケット6を介して互いに結合される。このような構造によっても上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
1…クォータパネル、1a…板面部分、11…給油口、2…ホイールハウスアウタパネル、2a…板面部分、3…発泡性接着材、31…発泡した接着材、4…ルーフサイドアウタパネル、5…給油口扉用のロックブラケット、51…先端部、51a…板面部分。
Claims (3)
- 車両外板と、その内方に位置する車両内板とを、前記車両外板が前記車両内板に接近する板面部分で、発泡した接着材によって互いに接着結合したことを特徴とする車両外板の振動防止構造。
- 前記車両外板はクォータパネルであり、前記車両内板はホイールハウスアウタパネルである請求項1に記載の車両外板の振動防止構造。
- 組み付け後に互いに接近して位置する車両外板と車両内板の各板面部分のいずれかに予め発泡性接着材を貼付しておき、車両外板と車両内板を組み付けた後の加熱乾燥工程で発泡性接着材を発泡させて、発泡した接着材によって前記車両外板と車両内板の各板面部分間の空間を埋めつつ両者を接着結合することを特徴とする車両外板の振動防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004116771A JP2005297759A (ja) | 2004-04-12 | 2004-04-12 | 車両外板の振動防止構造および振動防止方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012144155A (ja) * | 2011-01-12 | 2012-08-02 | Mazda Motor Corp | 車両の後部構造 |
KR101277779B1 (ko) * | 2011-09-07 | 2013-06-20 | 현대자동차주식회사 | 차체 외판 울림음 감소를 위한 브라켓 |
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2004
- 2004-04-12 JP JP2004116771A patent/JP2005297759A/ja active Pending
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