JP2005274751A - 導電性エンドレスベルトおよびこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 静電吸着により保持した記録媒体を、駆動部材により循環駆動されて、4種の画像形成体に搬送し、各トナー像を該記録媒体に順次転写するタンデム方式の転写、搬送用導電性エンドレスベルトである。熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂、または、熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂と熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート樹脂若しくは熱可塑性ポリカーボネート樹脂とのポリマーブレンドを基材とし、カルボジイミド化合物が添加されてなる。
【選択図】 なし
Description
熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂、または、熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂と熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート樹脂若しくは熱可塑性ポリカーボネート樹脂とのポリマーブレンドを基材とし、カルボジイミド化合物が添加されてなることを特徴とするものである。
熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂、または、熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂と熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート樹脂若しくは熱可塑性ポリカーボネート樹脂とのポリマーブレンドを基材とし、カルボジイミド化合物が添加されてなることを特徴とするものである。
導電性エンドレスベルトには、一般に、ジョイントありのものとジョイントなしのもの(いわゆるシームレスベルト)とがあるが、本発明においてはいずれのものであってもよい。好ましくはシームレスベルトである。本発明の導電性エンドレスベルトは、前述したように、タンデム方式、中間転写方式およびタンデム中間転写方式の転写部材等として用いることができるものである。
実施例1〜12および比較例1〜10
下記の表1中に示す割合で配合した混合物を、所定の成型温度(下記表3参照)において二軸混練機により溶融混練した。その後、得られた混練物を一軸押出機の先頭に装着した環状ダイスにより押出し成形して、内径140mm、厚さ100μm、幅247mmの導電性エンドレスベルトを得た。得られた各実施例および比較例の各ベルトの物性につき、以下の手順に従い夫々測定を行った。
以下に示す条件にて、動的引っ張り弾性率の測定を行った。
装置:(株)島津製作所製、引張試験機 EZ test(解析ソフト:Trappezium)
サンプル:ダンベル形状(長さ100mm×幅10mm×標準厚み100μm)
引張速度:5mm/sec
データサンプリング間隔:100mmsec
測定方法:0.5〜0.6%伸度での傾き(記載ある場合はJISに記載の接線法)
測定環境:室温(23±3℃、55±10%RH)
温度23℃、相対湿度50%にて、測定装置として、アドバンテスト(ADVANTEST)社製の、抵抗計R8340AにサンプルチャンバーR12704Aを接続したものを用いて、測定電圧100Vおよび500Vの2条件下において、夫々体積固有抵抗率を測定した。
東洋精機(株)製のMIT耐揉疲労試験機を用いて耐折れ回数を測定し、この結果を、比較例5を100とした指数で示した。数値が大なるほど結果が良好である。
各実施例および比較例のベルトを、図2に示す転写搬送ベルトを用いたタンデム方式の画像形成装置に装着し、転写操作を繰り返してA4用紙10万枚の耐久試験を行った。その結果を、画像性、回転耐久性、回転耐久必要枚数の10倍での耐久性および汚染性の夫々につき評価した。なお、回転耐久性とは、回転によって表面や端部に生ずるクラックによりベルトが裂け、結果として破断したり画像特性に悪影響がないかどうかについての評価であり、また、回転耐久必要枚数の10倍での耐久性とは、上記耐久試験の必要枚数の10倍、すなわち100万枚での回転耐久性についての評価である。
各実施例および比較例の配合内容を下記の表1に、表1中の各配合材料の詳細を表2に、各成形温度および上記各測定等の結果を表3に、夫々示す。なお、表1中の配合量は全て重量部である。
2、7 帯電ロール
3 現像ロール
4 現像ブレード
5 トナー供給ロール
6 クリーニングブレード
8 除電ロール
9、30、55 駆動ローラ(駆動部材)
10 転写搬送ベルト
12 一次帯電器
13 画像露光
14、35 クリーニング装置
19 給紙カセット
20 中間転写部材
25 転写ローラ
26、53 記録媒体
29、61 電源
41、42、43、44 現像器
50 タンデム中間転写部材
54a〜54d 第1現像部〜第4現像部
56 記録媒体送りローラ
57 記録媒体送り装置
58 定着装置
59 電源装置(電圧印加手段)
Claims (8)
- 静電吸着により保持した記録媒体を、駆動部材により循環駆動されて、4種の画像形成体に搬送し、各トナー像を該記録媒体に順次転写するタンデム方式の転写、搬送用導電性エンドレスベルトにおいて、
熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂、または、熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂と熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート樹脂若しくは熱可塑性ポリカーボネート樹脂とのポリマーブレンドを基材とし、カルボジイミド化合物が添加されてなることを特徴とする導電性エンドレスベルト。 - 画像形成体と記録媒体との間に配設され、駆動部材により循環駆動されて、前記画像形成体表面に形成されたトナー像を一旦自己の表面に転写保持し、これを記録媒体へと転写する中間転写部材用の導電性エンドレスベルトにおいて、
熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂、または、熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂と熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート樹脂若しくは熱可塑性ポリカーボネート樹脂とのポリマーブレンドを基材とし、カルボジイミド化合物が添加されてなることを特徴とする導電性エンドレスベルト。 - 4種の画像形成体と記録媒体との間に配設され、駆動部材により循環駆動されて、前記4種の画像形成体表面に形成されたトナー像を一旦自己の表面に順次転写保持し、これを記録媒体へと転写するタンデム中間転写部材用の導電性エンドレスベルトにおいて、
熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂、または、熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂と熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート樹脂若しくは熱可塑性ポリカーボネート樹脂とのポリマーブレンドを基材とし、カルボジイミド化合物が添加されてなることを特徴とする導電性エンドレスベルト。 - 前記熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート樹脂が熱可塑性ポリエチレンテレフタレート樹脂である請求項1〜3のうちいずれか一項記載の導電性エンドレスベルト。
- 前記カルボジイミド化合物の添加量が、前記基材100重量部に対し、0.05〜30重量部の範囲内である請求項1〜4のうちいずれか一項記載の導電性エンドレスベルト。
- 体積抵抗値が107Ω・cm以上1016Ω・cm以下の範囲内である請求項1〜5のうちいずれか一項記載の導電性エンドレスベルト。
- 前記駆動部材と接触する側の面に、該駆動部材と嵌合する嵌合部が設けられている請求項1〜6のうちいずれか一項記載の導電性エンドレスベルト。
- 請求項1〜7のうちいずれか一項記載の導電性エンドレスベルトを用いたことを特徴とする画像形成装置。
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