JP2005261304A - 刈取収穫機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 分草フレームに上下揺動自在に支持された接地センサーバー21を設けた刈取収穫機において、機体の後進操作を行なうだけで、接地センサーバー21を地面に引っ掛かりにくいように対地上昇させて後進することができるようにする。
【解決手段】 走行用変速装置80が中立状態に切り換え操作されても、後進伝動状態に切り換え操作されても、連係操作手段30が変速レバー81の操作位置を検出する変速検出手段35による検出結果を基にセンサー昇降モータ71を操作して、接地センサーバー21を下降接地状態から上昇対地浮上状態に上昇切り換えする。
【選択図】 図7

Description

本発明は、刈取り前処理部の分草フレームによって上下揺動自在に支持される接地センサーバー、この接地センサーバーの前記分草フレームに対する揺動角を検出する検出機構を設け、前進伝動状態と中立状態と後進伝動状態とに変速操作自在な走行用変速装置を設けた刈取収穫機に関する。
上記刈取収穫機は、刈取り前処理部による茎稈刈高さの制御を行なうなどのため、検出機構による検出結果を基に、刈取り前処理部の対地高さを検出することが可能になったものである。
この種の刈取収穫機において、従来、例えば特許文献1に示されるように、機体の前後進を無段階に変速する変速操作レバー5を設け、対地接触子4A(接地センサーバーに相当)が軸芯aまわりで上下揺動自在に連結しているセンサーボックス4Bを、分草支持杆2Eの取付け部材6Aに軸芯aまわりで揺動自在に枢着し、スプリング6Bによってセンサーボックス4bを揺動付勢して対地接触子4Aを対地接触作用姿勢に付勢し、センサーボックス4Bをワイヤー6Cを介して変速操作レバー5に連動連結し、変速レバー5を前進操作領域F又は中立操作位置Nから後進操作領域Rに操作したとき、対地接触子4Aをスプリング6Bに抗して対地接触作用姿勢から分草支持杆2Eよりも上方に引退させた非作用姿勢に切り換えるように構成したものがあった。
実公昭58−41798号公報(第3,4欄、第2図)
機体を後進操作すれば、接地センサーバーが下降接地状態から上昇対地浮上状態に自ずと切り換わるようにするに当たり、上記した従来の技術を採用すると、走行用変速装置が後進伝動状態に切り換わってから接地センサーバーが上昇操作されるようになる。このため、機体が後進し始めたとき、接地センサーバーがまだ上昇対地浮上状態まで上昇しておらず、地面上に土塊や切り株が突出しているなど、地面の状況によっては、センサーバーが地面や隆起部に引っ掛かる場合があった。
本発明の目的は、機体を後進操作するだけで接地センサーバーが上昇するものでありながら、接地センサーバーの引っ掛かり防止をより信頼性の高い状態で行なうことができる刈取収穫機を提供することにある。
本第1発明にあっては、刈取り前処理部の分草フレームによって上下揺動自在に支持される接地センサーバー、この接地センサーバーの前記分草フレームに対する揺動角を検出する検出機構を設け、前進伝動状態と中立状態と後進伝動状態とに変速操作自在な走行用変速装置を設けた刈取収穫機において、
前記接地センサーバーを、下降接地状態と上昇対地浮上状態とに昇降切り換え自在に構成し、前記走行用変速装置が前進伝動状態に切り換えられると、前記接地センサーバーが下降接地状態に切り換わるように、かつ、前記走行用変速装置が中立状態と後進伝動状態のいずれに切り換えられても、前記接地センサーバーが上昇対地浮上状態に切り換わるように、走行用変速装置の切り換わりに連係させて接地センサーバーを切り換え操作する連係操作手段を設けてある。
すなわち、走行用変速装置を中立状態を経て後進伝動状態に切り換え操作されることによって機体が後進するものである。かつ、走行用変速装置が中立状態と後進伝動状態のいずれに切り換えられても、接地センサーバーが連係操作手段によって上昇対地浮上状態に切り換え操作されるものだから、機体を後進させるべく走行用変速装置を変速操作すると、接地センサーバーが下降接地状態から上昇対地浮上状態に自ずと上昇する。しかも、走行用変速装置が中立状態になったときにセンサーバーが下降接地状態から上昇し始め、走行用変速装置が後進伝動状態になって機体が後進し始めた際にはセンサーバーが既に上昇作動している状態にあるか上昇対地浮上状態に到達した状態になっているようにして、センサーバーを自動上昇させることができる。
従って、本第1発明によれば、走行用変速装置の変速操作を行なえば接地センサーバーが自ずと上昇して、センサーバーを上昇させるための特別な操作手間が不要であるのみならず、接地センサーバーを上昇作動している状態や上昇対地浮上状態になった状態で機体後進を開始させ、接地センサーバーが地面や隆起部に引っ掛かって変形や破損することを効果的に回避しながら後進することができる。
本第2発明にあっては、本第1発明の構成において、前記連係操作手段を、前記刈取り前処理部に対する伝動を入り切りする作業クラッチに連係させるとともに、前記作業クラッチが入り状態に切り換えられるとともに前記走行用変速装置が前進伝動状態に切り換えられると、接地センサーバーを下降接地状態に切り換操作し、前記作業クラッチが切り状態に切り換えられると、前記走行用変速装置の変速状態に優先して接地センサーバーを上昇対地浮上状態に切り換え操作するように構成してある。
すなわち、作業クラッチを入り状態に切り換えるとともに走行用変速装置を前進伝動状態に切り換えると、接地センサーバーが連係操作手段によって下降接地状態に切り換え操作され、接地センサーバーを接地作用させながら作業走行することができる。作業クラッチを切り状態に切り換えると、走行用変速装置を如何なる変速状態にしても、接地センサーバーが連係操作手段によって上昇対地浮上状態に切り換え操作され、接地センサーバーを地面から浮上させながら移動走行することができる。
従って、本第2発明によれば、移動走行する際、刈取り前処理部を停止操作すれば接地センサーバーが上昇対地浮上状態に自ずとなり、接地センサーバーを対地浮上させる操作手間を掛けなくとも、接地センサーバーを地面などに当たって変形や破損することがないように対地浮上させながら走行することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、クローラ式走行装置1によって自走し、運転座席2が装備された搭乗型の運転部、運転座席2の下方に位置するエンジン(図示せず)が備えられた原動部を有した自走機体の機体フレーム3の前部に、刈取り前処理部10の前処理部フレーム11の基端側を機体横向きの軸芯まわりで回動自在に連結するとともに、前処理部フレーム11にリンク機構7を介してリフトシリンダ8を連結し、前記機体フレーム3に脱穀装置5および穀粒タンク6を設けて、コンバインを構成してある。
このコンバインは、稲、麦などの穀粒を収穫するものであり、油圧式の前記リフトシリンダ8を操作すると、このリフトシリンダ8が前処理部フレーム11を上下に揺動操作して刈取り前処理部10を地面上近くまで下降した作業位置と、地面上から高く浮上した上昇非作業位置とに昇降操作する。刈取り前処理部10を下降作業位置にして自走機体を走行させると、刈取り前処理部10が複数の植付け条の刈取り対象の植立茎稈を機体横方向に並ぶ複数個の分草具12によって分草して機体横方向に並ぶ複数の引起装置13のうちの対応するものに案内し、各引起装置13の上昇移動する引起し爪(図示せず)によって引起し処理するとともにバリカン型の刈取装置14によって刈取り、刈取り穀稈を株元側に作用する挟持搬送装置と穂先側に作用する係止搬送装置とで成る搬送装置17によって機体後方側に搬送して脱穀装置5の脱穀フィードチェーン5aの始端部に供給する。脱穀装置5が脱穀フィードチェーン5aによって刈取穀稈の株元側を挟持して機体後方向きに搬送し、穂先側を扱室(図示せず)に供給して脱穀処理する。穀粒タンク6が脱穀装置5からの脱穀粒を回収して貯留していく。
刈取り部10についてさらに詳述すると、図1、図2などに示す如く構成してある。
すなわち、機体フレーム3の前部に基端側が回動自在に連結している機体前後向きの伝動ケースで成るメインフレーム11a、及び、このメインフレーム11aの先端部に中間部が連結している機体横向きの伝動ケース15などによって前記前処理部フレーム11を構成してある。前記横向き伝動ケース15が備えている支持部材15aの機体横方向での複数箇所から分草フレーム16を機体前方向きに延出させて、隣接し合う一対の分草フレーム16によって穀稈引起し経路18を形成し、各分草フレーム16の先端部に前記分草具12を固定し、各穀稈引起し経路18の横側に前記引起装置13を設け、前記複数本の分草フレーム16の基端部にわたって前記刈取装置14を取り付けてある。
図2などに示すように、刈取り前処理部10の前記複数個の分草具12のうちの最も機体横外側に位置する分草具12のやや後側に、接地センサーバー21を利用した対地高さ検出装置20を設け、図7に示すように、前記対地高さ検出装置20の検出機構22を連係させた制御手段30に、前記リフトシリンダ8の制御弁31の電磁操作部、運転部に設けた刈高さ設定手段32を連係させてある。
図3に実線で接地センサーバー21がこれの前端側に位置する機体横向きの軸芯Xまわりで伝動ケース25に対して下降揺動した状態を示し、二点鎖線で接地センサーバー21が伝動ケース25に対して下降揺動した状態を示すように、接地センサーバー21を、軸芯Xまわりで伝動ケース25に対して上下揺動操作されることによって、接地センサーバー21の後端側の接地作用部21aが分草具12の下端の延長線Lより機体下方側に突出して接地作用する下降接地状態Dと、接地センサーバー21の全体が前記延長線L以上の配置高さに位置して接地しなくなる上昇対地浮上状態Uとに昇降切り換えできるように構成してある。図8などの如く接地センサーバー21を操作ケーブル70などを介して前記下降接地状態Dと前記上昇対地浮上状態Uとに切り換え操作するように構成した電動式のセンサー昇降モータ71を刈取り前処理部10の上部に設け、図7に示すように、このセンサー昇降モータ71を前記制御手段30に連係させてある。
図7に示すように、エンジンの駆動力を前進側と後進側の駆動力に変換して、かつ、前進側においても後進側においても無段階に変速して走行装置1に伝達する静油圧式無段変速装置で成る走行用変速装置80を変速操作するように運転部に設けた変速レバー81に連動させた変速検出手段35、及び、エンジンから刈取り前処理部10に対する伝動を入り切りするベルトテンションクラッチで成る作業クラッチ82を入り切り操作するように運転部に設けた作業クラッチレバー83に作用するように構成したクラッチ検出手段36を前記制御手段30に連係させてある。
前記刈高さ設定手段32は、人為操作自在なポテンショメータで成り、刈高さ制御によって維持させるべき刈取装置14の刈高さを変更自在に設定し、この設定刈高さを電気信号にして制御手段30に出力するようになっている。
前記変速検出手段35は、変速レバー81の基部に回転操作軸が連動された回転式のポテンショメータで成り、変速レバー81が走行用変速装置80を中立状態に変速操作する中立位置S、走行用変速装置80を前進伝動状態に変速操作する前進域F、走行用変速装置80を後進伝動状態に変速操作する後進域Rのいずれの操作位置や操作域に操作されたかを検出し、この検出結果を電気信号にして制御手段30に出力するようになっている。
前記クラッチ検出手段36は、作業クラッチレバー83によってオン、オフ操作される検出スイッチで成り、作業クラッチレバー83が入り位置に操作されたか否かを検出し、この検出結果を電気信号にして制御手段30に出力するようになっている。
前記制御手段30は、マイクロコンピュータを利用して成り、前記対地高さ検出装置20による検出情報、及び、刈高さ設定手段32による設定情報に基づいてリフトシリンダ8を自動的に操作する刈高さ制御を実行するようになっている。
すなわち、対地高さ検出装置20による検出情報を基に、刈取り前処理部10の対地高さを刈取装置14の対地高さとして検出し、この検出刈取装置対地高さが刈高さ設定手段32による設定刈高さから外れると、制御弁31にリフトシリンダ8を操作させるべき信号を出力することによってリフトシリンダ8を刈取り部10の上昇側や下降側に操作し、このために刈取り部10が上昇したり下降したりして検出刈取装置対地高さが刈高さ設定手段32による設定刈高さに対応する検出刈取装置対地高さになると、制御弁31にリフトシリンダ8を停止させるべき信号を出力することにより、リフトシリンダ8を停止操作して刈取り前処理部10の上昇や下降を停止させるようになっている。
また、制御手段30は、変速検出手段35による検出結果を基に走行用変速装置80が前進伝動状態と中立状態と後進伝動状態のいずれに切り換えられたかを判断し、クラッチ検出手段36による検出結果を基に作業クラッチ82が入り状態と切り状態のいずれに切り換えられたかを判断し、この両判断の結果に基いて前記センサー昇降モータ71を操作して接地センサーバー21を下降接地状態Dと上昇対地浮上状態Uとに切り換え操作するようになっている。
すなわち、図10に示すように、変速検出手段35による検出結果を基に走行用変速装置80が前進伝動状態に切り換えられたと判断し、かつ、クラッチ検出手段36による検出結果を基に作業クラッチ82が入り状態に切り換えられたと判断した場合、センサー昇降モータ71を下限スイッチ37が検出状態になるまでセンサー下降側に駆動操作して、接地センサーバー21を下降接地状態Dに切り換え操作する。この場合、クラッチ検出手段36及び変速検出手段35による検出結果を基に、前記刈高さ制御を実行するように刈高さ制御オンの状態になる。
走行用変速装置80が前進伝動状態に切り換えられたと判断した場合でも、クラッチ検出手段35による検出結果を基に作業クラッチ82が切り状態に切り換えられたと判断した場合には、また、変速検出手段35による検出結果を基に走行用変速装置80が中立状態に切り換えられたと判断した場合、及び、走行用変速装置80が後進伝動状態切り換えられたと判断した場合は、作業クラッチ82が入り状態に切り換えられた判断した場合も、作業クラッチ82が切り状態に切り換えられたと判断した場合も、センサー昇降モータ71を検出機構22が所定の上昇検出状態になるまでセンサー上昇側に駆動操作して、接地センサーバー21を上昇対地浮上状態Uに切り換え操作する。これらの場合、制御手段30は、変速検出手段35及びクラッチ検出手段36による検出結果を基に、前記刈高さ制御を停止するように刈高さ制御オフの状態になる。
これにより、制御手段30をオンに切り換えて収穫作業を行なうと、変速レバー81を前進域Fに操作して走行用変速装置80が前進伝動状態に切り換え操作され、作業クラッチレバー83を入り位置に操作して作業クラッチ82が入り状態に切り換え操作されることから、制御手段30が走行用変速装置80の前進伝動状態への切り換わりと、作業クラッチ82の入り状態への切り換わりに連係させて接地センサーバー21を下降接地状態に切り換え操作する。そして、制御手段30が変速検出手段35及びクラッチ検出手段36による検出結果を基に刈高さ制御オンの状態になり、対地高さ検出装置20による検出刈取装置対地高さが刈高さ設定手段32による設定刈高さになるように刈取り前処理部10を自動的に昇降操作する刈高さ制御が実行される。これにより、走行地面の凹凸や傾斜のために自走機体が前後方向に傾斜しても刈取装置14の対地高さが設定高さ又はそれに近いものに維持され、切り株の高さを設定刈高さ又はそれに近いものに維持しながら作業することができる。
自走機体を後進走行させる場合、変速レバー81を中立位置Sを通して後進位置Rに操作して走行用変速装置80が中立状態を経て後進伝動状態に切り換え操作される。走行用変速装置80が中立状態と後進伝動状態のいずれに切り換えられた場合も、制御手段30が走行用変速装置80の中立状態や後進伝動状態への切り換わりに連係させて接地センサーバー21を上昇対地浮上状態に切り換え操作する。これにより、変速レバー81を操作して走行用変速装置80を後進伝動状態に切り換え操作するだけで、走行用変速装置80が中立状態になったときに接地センサーバー21が下降接地状態から上昇し始め、走行用変速装置80が後進伝動状態になって機体が後進し始めた際には、対地センサーバー21が既に上昇作動していたり上昇対地浮上状態に到達したりした状態で対地センサーバー21が上昇対地浮上状態に自ずと上昇し、対地センサーバー21を地面やその隆起部に引っ掛かりにくくしながら後進させることができる。
自走機体を作業しないで走行させる場合、作業クラッチレバー83を切り位置に操作して作業クラッチ82が切り状態に切り換え操作される。この場合、走行用変速装置80が前進伝動状態や後進伝動状態に変速操作されても、制御手段30が走行用変速装置80の変速状態に優先して接地センサーバー21を上昇対地浮上状態に切り換え操作し、接地センサーバー21を地面などに引っ掛かりにくくしながら走行することができる。
図7に示す昇降レバー34は、運転部に人為操作するように設けられ、操作されると刈取り前処理部10を上昇や下降させる指令を制御手段30に出力することによって刈取り前処理部10を上昇や下降操作させるものである。すなわち、刈取り前処理部10を人為的に昇降操作するものである。制御手段30は、前記昇降レバー34が操作されて上昇や下降指令を入力した場合、対地高さ検出装置20による検出結果に優先して制御弁31を切り換え操作してリフトシリダ8を刈取り前処理部10の上昇側や下降側に操作するようになっている。
前記対地高さ検出装置20についてさらに詳述すると、図2,3などに示すように、対地高さ検出装置20は、前記複数個の分草具12のうちの運転部が位置する側とは反対側の最も機体横外側に位置する分草具12を支持する前記分草フレーム16の分草具12の後側近くに位置するセンサー支持部16bに連結したセンサー支持部材としての前記伝動ケース25、この伝動ケース25の下部の横側面がわに前端側が連結している前記接地センサーバー21、前記伝動ケース25の横側壁の上部の外面側に取付けた前記検出機構22を備えて構成してある。
図2,3に示すように、分草フレーム16は、前記伝動ケース15の前記支持部材15aに後端部が連結し丸鋼管材で成る分草フレーム本体16aと、この分草フレーム本体16aの前端部に後端側の直線部が挿入されるとともにセットボルト19によって固定されていて分草フレーム本体16aに対して機体前後方向に伸縮調節自在に連結している屈曲丸棒材で成るセンサー支持部16bと、このセンサー支持部16bの前端部に固着された板金部材で成る分草具支持部16cとによって構成してある。伝動ケース25の接地センサーバー21及び検出機構22が連結している側とは反対側の側面がわに連結板部51でボルト連結された連結部材50が有する連結軸52を、分草フレーム16の前記センサー支持部16bの前端部に付設した筒体16dに回動自在に連結してある。これにより、伝動ケース25は、分草フレーム16のセンサー支持部16bに対して前記連結軸52の機体前後向きの軸芯Yまわりで回動自在に連結しており、図4(イ)に示す如く伝動ケース25の下部に位置する入力軸26の軸芯Xが機体横向きになる回動位置を基準回動位置Nとし、この基準回動位置Nから図4(ロ)に示す正回転方向Aにも、図4(ハ)に示す逆回転方向Bにも軸芯Yまわりで分草フレーム16に対して回動するようになっている。
接地センサーバー21は、前端部に折り曲げ片部で成る連結部21cを備え、後端側に前記接地作用部21aを備えるように屈曲成形した帯板鋼板によって構成してある。連結部21cを前記伝動ケース25の下部に位置する入力軸26に一体回動自在に連結してある。これにより、接地センサーバー21は、伝動ケース25が前記基準回動位置Nにあれば、接地センサーバー21の機体前方側端部に位置する前記入力軸26の前記軸芯Xまわりで伝動ケース25及び分草フレーム16に対して上下揺動するようになっている。接地センサーバー21の連結部21cにセンサーばね23を連結してあり、接地センサーバー21は、接地作用部21aが接地するように前記センサーばね23によって下降付勢されるようになっている。
図5,6に示すように、検出機構22は、操作軸22aが回転操作されることによって電気抵抗が変化するように作動する回転式のポテンショメータによって構成してある。前記操作軸22aに一体回動自在に連結したギヤ43と、このギヤ43にギヤ部が噛合った状態で前記入力軸26に一体回動自在に連結した扇形ギヤ42とで成り、入力軸26の回転を増速して検出機構22の操作軸22aに伝達する連動機構44を前記伝動ケース25の内部に設けてある。これにより、検出機構22は、接地センサーバー21が伝動ケース25に対して揺動すれば、これに連動して電気抵抗を変化させるべく作動するように、前記連動機構44によって接地センサーバー21に連動されている。
図3,4に示すように、前記センサー付勢機構60は、前記連結部材50の前記連結軸52にコイル部が外嵌した巻きばね61、この巻きばね61の一対の端部62,63の間に入り込むように配置して前記連結部材50に固設したばね操作ピン64、前記巻きばね61の前記一対の端部62,63の間に入り込むように配置して分草フレーム16のセンサー支持部16bに固設したばねストッパー65を備えて構成してある。
すなわち、伝動ケース25が前記軸芯Yまわりで分草フレーム16に対してローリングすると、連結部材50が伝動ケース25と共にローリングする。図4(イ)に、伝動ケース25が基準回動位置Nにある場合を示し、図4(ロ)に、伝動ケース25が基準回動位置Nから正回転方向Aに回動した場合を示し、図4(ハ)に、伝動ケース25が基準回動位置Nから逆回転方向Bに回動した場合を示すように、伝動ケース25が基準回動位置Nから正回転方向Aに回動すると、一方のばね端部63がばねストッパー65に当接して支持され、ばね操作ピン64が他方のばね端部62を押圧操作して巻きばね61を弾性変形操作し、伝動ケース25が基準回動位置Nから逆回転方向Bに回動すると、他方のばね端部62がばねストッパー65に当接して支持され、ばね操作ピン64が一方のばね端部63を押圧操作して巻きばね61を弾性変形操作する。
これにより、センサー付勢機構60は、接地センサーバー21がこれの揺動軸芯Xが機体横向きになる基準取付け姿勢から軸芯Yまわりで正回転方向Aや逆回転方向Bにローリングすると、これに伴って巻きばね61を弾性変形させてこの巻きばね61によって接地センサーバー21を基準取付け姿勢に自ずと復帰するように回動付勢する。
これにより、対地高さ検出装置20は、次の如く作動する。
すなわち、通常時は、伝動ケース25が巻きばね61のために基準回動位置Nになっていて、接地センサーバー21が軸芯Xまわりで分草フレーム16に対して上下揺動するようになっており、刈取り前処理部10の対地高さが変化して分草フレーム16の対地高さが変化すると、接地センサーバー21は、接地作用部21aに作用する接地反力と、センサーばね23による接地センサーバーの下降付勢とのために接地作用部21aが接地した状態になるように軸芯Xまわりで伝動ケース25及び分草フレーム16に対して上下揺動する。すると、検出機構22の操作軸22aが連動機構44による接地センサーバー21との連動のために接地センサーバー21の上下揺動に連動して回動して検出機構22が電気抵抗を変化させることにより、検出機構22によって接地センサーバー21の伝動ケース25に対する揺動角を接地センサーバー21の分草フレーム16に対する揺動角として検出してこの検出結果を電気信号にして制御手段30に出力する。
自走機体の操向操作が行なわれ、接地センサーバー21が刈取り前処理部10と共に地面上を左右に移動して土塊や切り株に引っ掛かった場合、接地センサーバー21が伝動ケース25と共に軸芯Yまわりでローリングし、接地センサーバー21に無理な力が掛かってセンサーバー21や入力軸26などに変形や破損が発生することを回避する。接地センサーバー21に掛かったローリング操作力が解除されると、センサー付勢機構60のために伝動ケース25が基準回動位置Nに復帰回動して接地センサーバー21が検出用の基準取付け姿勢に自ずと復帰する。
図5に示すように、前記連動機構44における前記扇形ギヤ42の端部にケーブル連結部42aを設け、このケーブル連結部42aの連結孔42bに、連結ピン72を介して前記操作ケーブル70のインナーケーブル70aの一端側を連結してある。図8,9に示すように、前記インナーケーブル70aの他端側に連動スプリング73を介して操作リンク部74aが連結しているケーブル操作部材74の扇形ギヤ部74bを、刈取り前処理部10のフレーム10aに支持体75を介して支持させた前記センサー昇降モータ71の出力ギヤ71aに噛合わせることにより、センサー昇降モータ71による接地センサーバー21の昇降切り換えを可能にしてある。
すなわち、センサー昇降モータ71が正回転や逆回転方向に駆動されると、このモータ71が出力ギヤ71aによって扇形ギヤ部74bを介してケーブル操作部材74を支持体75の支軸76の軸芯まわりで正回転や逆回転方向に回動操作し、ケーブル操作部材74が操作リンク部74aによって連動スプリング73を介して操作ケーブル70のインナーケーブル70aを引っ張りや緩め操作する。インナーケーブル70aが引っ張り操作されると、インナーケーブル70aの引っ張り力によって扇形ギヤ42を正回転方向に回動操作し、これによって伝動ケース25の入力軸26を回転操作して接地センサーバー21をセンサーばね23に抗して上昇対地浮上状態Uに上昇操作する。インナーケーブル70aが緩め操作されると、センサーばね23による操作力によって接地センサーバー21を下降接地状態Dに下降操作する。接地センサーバー21が下降していくに伴い、ケーブル操作部材74のスイッチ操作アーム部74cがローラ77を介して下限スイッチ37の操作片37aに押圧作用して下限スイッチ37を切り換え操作する。すると、センサー昇降モータ71が停止して接地センサーバー21の下降操作を停止する。この後は、接地センサーバー21は、センサーばね23による下降付勢と、接地作用部21aに作用する接地反力とのために伝動ケース25に対して揺動して分草フレーム16に対して昇降する。分草フレーム16が対地上昇した場合、センサーばね23が連動スプリング73を引っ張り操作しながら接地センサーバー21を下降揺動させて、接地センサーバー21を接地状態に維持する。
〔別実施形態〕
走行用変速装置80及び作業クラッチ82の切り換わりに連係しての接地センサーバー21の昇降切り換えを可能するのに、上記実施形態の如くマイクロコンピュータを利用して実施する他、電気回路やリンク機構を利用して実施しても本発明の目的を達成できるのであり、制御手段30や電気回路、リンク機構などを総称して連係操作手段30と呼称する。
本発明は、稲、麦以外の茎稈を刈取り対象とする作業機にも適用できるのであり、これらコンバインなどの作業機を総称して刈取収穫機と呼称する。
コンバイン前部の側面図 刈取り前処理部のフレーム前部の平面図 対地高さ検出装置の側面図 (イ)は、伝動ケースの基準回動位置での正面図、(ロ)は、伝動ケースの正回転方向への回動状態での正面図、(ハ)は、伝動ケースの逆回転方向への回動状態での正面図、 連動機構の側面図 連動機構の正面図 刈高さ制御のブロック図 センサー昇降モータ配設部の側面図 センサー昇降モータ配設部の正面図 走行用変速装置と、作業クラッチと、接地センサーバーの昇降状態との関係を示す説明図
符号の説明
10 刈取り前処理部
16 分草フレーム
21 接地センサーバー
22 検出機構
30 連係操作手段
80 走行用変速装置
82 作業クラッチ
D 下降接地状態
U 上昇対地浮上状態

Claims (2)

  1. 刈取り前処理部の分草フレームによって上下揺動自在に支持される接地センサーバー、この接地センサーバーの前記分草フレームに対する揺動角を検出する検出機構を設け、前進伝動状態と中立状態と後進伝動状態とに変速操作自在な走行用変速装置を設けた刈取収穫機であって、
    前記接地センサーバーを、下降接地状態と上昇対地浮上状態とに昇降切り換え自在に構成し、
    前記走行用変速装置が前進伝動状態に切り換えられると、前記接地センサーバーが下降接地状態に切り換わるように、かつ、前記走行用変速装置が中立状態と後進伝動状態のいずれに切り換えられても、前記接地センサーバーが上昇対地浮上状態に切り換わるように、走行用変速装置の切り換わりに連係させて接地センサーバーを切り換え操作する連係操作手段を設けてある刈取収穫機。
  2. 前記連係操作手段を、前記刈取り前処理部に対する伝動を入り切りする作業クラッチに連係させるとともに、前記作業クラッチが入り状態に切り換えられるとともに前記走行用変速装置が前進伝動状態に切り換えられると、接地センサーバーを下降接地状態に切り換操作し、前記作業クラッチが切り状態に切り換えられると、前記走行用変速装置の変速状態に優先して接地センサーバーを上昇対地浮上状態に切り換え操作するように構成してある請求項1記載の刈取収穫機。
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