JP2005256004A - エポキシ化エチレンプロピレンジエンターポリマーの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【構成】 固体状のエチレンプロピレンジエンターポリマーを有機溶媒に分散ないし懸濁させて、エポキシ化剤として無水系の有機過カルボン酸の有機酸エステル溶液を使用してエポキシ化するエポキシ化エチレンプロピレンジエンターポリマーの製造方法。
【選択図】なし
Description
(1)予め過酸化水素と蟻酸、酢酸などの低級カルボン酸とを反応させ過カルボン酸を製造し、反応系にエポキシ化剤としての過カルボン酸を加え、溶剤の存在下または非存在下にエポキシ化反応を行う方法。
(2)オスミウムの塩、タングステン酸などの触媒および溶媒の存在下、過酸化水素を用いてエポキシ化する方法。
1.本発明の製造方法によると、常温で固体状を呈しているエチレンプロピレンジエンターポリマーであるゴム系重合体を、溶媒に分散または懸濁させればよく、溶解させる必要はなく、不均一な系でも容易にエポキシ化することができる。
2.本発明方法によると、エポキシ化対象のエチレンプロピレンジエンターポリマーを溶媒に分散または懸濁させてエポキシ化し、生成したエポキシ化物を固体状で回収することができるので、後処理操作が簡単で作業性に優れ、しかも生成物を高い回収率で得ることができる。
本発明の製造方法が適用できるエポキシ化対象のエチレンプロピレンジエンターポリマーは固体状のゴム系重合体である。このゴム系重合体は、脂環構造中に二重結合を持つものである。
有機過カルボン酸類は有機酸エステルに溶解して使用する。エポキシ化対象のエチレンプロピレンジエンターポリマーを分散ないし懸濁させるための溶媒と同じであってもよい。これら溶媒は、エポキシ化対象のエチレンプロピレンジエンターポリマーの内部に浸透してエポキシ化反応を促進するので、これらを使用することが望ましい。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の記載例に限定されるものではない。なお、以下の記載例において、「部」および「%」は、いずれも重量基準によるものとする。
エポキシ化された生成物についてのオキシラン酸素濃度、酸価を、以下に記載の方法で測定した。
(2)酸価:JIS K−0070
撹拌機、温度計、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた容量1リットルの4つ口丸底フラスコに、ヨウ素価10のエチレンプロピレンジエンターポリマー(EPDM)の粉砕品:7.5メッシュパス品(GPC法による数平均分子量5300)を100g、溶媒としての酢酸エチルを200gを仕込み、撹拌してよく混合し、EPDMを分散させた。フラスコ内温を50℃に加温し、この温度に維持しながら、純度30%の過酢酸酢酸エチル溶液12.0gを滴下ロートを用いて約30分かけてフラスコに滴下、反応させ、更にこの温度で3時間熟成した。
熟成終了後、ろ過により固形物を回収し、反応液の3重量倍の脱イオン水で水洗し、過酢酸から由来する酢酸を除去した。さらに、水などを除去するため減圧下に乾燥させ、エポキシ化されたEPDM99.0gを得た。得られたエポキシ化されたEPDMは、オキシラン酸素濃度が0.27%、酸価が0.30であった。
実施例1で使用した同じ4つ口丸底フラスコに、ヨウ素価10のエチレンプロピレンジエンターポリマー(EPDM)の市販のペレット品(GPC法による数平均分子量5300)を100g、溶媒としての酢酸エチルを200g仕込み、撹拌してよく混合し、EPDMを分散させた。フラスコ内温を50℃に加温し、この温度に維持しながら、純度30%の過酢酸酢酸エチル溶液12.0gを滴下ロートを用いて約30分かけて滴下、反応させ、更にこの温度で3時間熟成した。
熟成終了後、ろ過により固形物を回収し、反応液の3重量倍の脱イオン水で水洗し、過酢酸から由来する酢酸を除去した。さらに、水などを除去するため減圧下に乾燥させ、エポキシされた化EPDM100.0gを得た。得られたエポキシ化されたEPDMは、オキシラン酸素濃度が0.20%、酸価が0.20であった。
実施例1で使用した同じ4つ口丸底フラスコに、ヨウ素価10のエチレンプロピレンジエンターポリマー(EPDM)の粉砕品:7.5メッシュパス品(GPC法による数平均分子量5300)100g、溶媒としての酢酸エチル200g、90%蟻酸2.88gをそれぞれ仕込み、撹拌してよく混合し、EPDMを分散させた。フラスコ内温を50℃に加温し、純度30%の過酸化水素水5.32gを滴下ロートを用いて約10分かけて滴下、反応させ、更にこの温度で約4時間熟成した。
熟成終了後、ろ過により固形物を回収し、反応液の3重量倍の脱イオン水で水洗し、過酸から由来するカルボン酸を除去した。さらに、水などを除去するため減圧下に乾燥させ、エポキシ化されたEPDM99.0gを得た。得られたエポキシ化されたEPDMは、オキシラン酸素濃度が4.57%、酸価が0.70であった。
実施例1で使用した同じ4つ口丸底フラスコに、ヨウ素価10のペレット状のエチレンプロピレンジエンターポリマー(EPDM)50g、溶媒としてのトルエン450gをそれぞれ仕込み、撹拌して、EPDMを溶解させた。フラスコ内温を50℃に加温し、これに純度30%の過酢酸酢酸エチル溶液6.0gを滴下ロートを用いて約20分で滴下、反応させ、更に反応温度50℃で3時間熟成した。
熟成終了後、ろ過により固形物を回収し、反応液の3重量倍の脱イオン水で水洗し、過酸から由来するカルボン酸を除去した。さらに、水などを除去するため減圧下に乾燥させ、エポキシ化されたEPDM89.2gを得た。得られたエポキシ化されたEPDMは、オキシラン酸素濃度が0.31%、酸価が0.30であった。
Claims (2)
- 固体状のエチレンプロピレンジエンターポリマーを有機溶媒に分散ないし懸濁させて、エポキシ化剤として無水系の有機過カルボン酸の有機酸エステル溶液を使用してエポキシ化することを特徴とするエポキシ化エチレンプロピレンジエンターポリマーの製造方法。
- エポキシ化エチレンプロピレンジエンターポリマーを、固体状で回収する請求項1に記載のエポキシ化エチレンプロピレンジエンターポリマーの製造方法。
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JP2005112154A JP2005256004A (ja) | 2005-04-08 | 2005-04-08 | エポキシ化エチレンプロピレンジエンターポリマーの製造方法 |
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