JP2005241617A - 血液分析装置 - Google Patents

血液分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005241617A
JP2005241617A JP2004090513A JP2004090513A JP2005241617A JP 2005241617 A JP2005241617 A JP 2005241617A JP 2004090513 A JP2004090513 A JP 2004090513A JP 2004090513 A JP2004090513 A JP 2004090513A JP 2005241617 A JP2005241617 A JP 2005241617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood
sensor
calibration liquid
reservoir
sensor unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004090513A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Kikuchi
純 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AKUSHIOMATEKKU KK
Original Assignee
AKUSHIOMATEKKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AKUSHIOMATEKKU KK filed Critical AKUSHIOMATEKKU KK
Priority to JP2004090513A priority Critical patent/JP2005241617A/ja
Publication of JP2005241617A publication Critical patent/JP2005241617A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 遠心操作により流路内で血漿分離を行う血液分析装置において、ポンプなどを用いることなく装置内で血液、血漿、較正液の搬送を行う。較正液をセンサ部分から確実に排出して高精度分析を可能とする血液分析方法において、人手を介さずに作業を自動的に行う。
【解決手段】 血液分析装置の遠心分離処理を行う遠心分離機と、血液分析装置の角度を変更する回転ステージと、回転ステージと遠心分離機の間で血液分析装置の移送を行う移載機を備える血液分析装置の遠心分離装置を提供する。あるいは、血液分析装置の角度の変更を遠心分離機のロータ上で行うことのできる遠心分離装置を提供する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、石英板や高分子樹脂板などの絶縁材基板に作製した超小型の溝流路によって構成されたチップ状液体分析装置内に保持された溶液の遠心分離による分析装置に関する。特に、血液を採取し、血液中の赤血球、白血球、リンパ球、血小板、血液凝固因子などを分離し、その結果得られた血漿などのpH値、酸素あるいは二酸化炭素などの濃度を測定する血液分析装置に関する。
近年、寝たきり老人の増加にともない、その健康管理が課題となっているが、このような人にとって、頻繁に病院等に通い検査を受けることは困難であり、在宅のまま健康管理を行う手段が必要とされている。現在の血液検査方法では、採血は医師など有資格者にかぎられており、要介護老人の介護の担い手であるヘルパーではできない行為である。そこで、一般の人でも、採血を含めて手軽に取り扱える血液分析装置が必要とされていた。また、血液検査を頻繁に行うためには、採血の際に苦痛を伴なわないことが望ましく、また、注射針による皮膚の変色など人体への影響も極力抑えることが望ましい。
以上に述べたような家庭で手軽に取り扱える血液分析装置を実現するためには、装置本体が小型でなければならない。そのためには、血液分析に必要となる採血、濾過、分離、分析などの機能がコンパクトに一体化されている必要がある。このような必要を満たす血液分析装置として、血液分析を各家庭で自らの手で実施することを目指した小型簡便な血液分析方法ならびに血液分析装置が開発されている(例えば、特開2001−258868号公報参照)。
特開2001−258868号公報の血液分析装置では、下側基板上にエッチングにより形成した微細な溝流路(マイクロキャピラリ)が設けられている。この下側基板の上には、略同一サイズの上側基板が張り合わされ、溝流路を外部から密閉している。流路には、最上流部から最下流部にかけて、血液採取手段,血漿分離手段,分析手段,移動手段が順次設けられている。流路最前部の血液採取手段には、中空の採血針が取付けられ、この針を体内に刺して基板内への血液の取り入れ口とする。分離手段は、流路の途中を湾曲させたもので例えばU字型のマイクロキャピラリからなる。採取した血液をこのU字型のマイクロキャピラリに導いた後、本基板を遠心分離器により一定方向に加速度を加えることによって、U字部最下部に血球成分を沈殿させ、上清として血漿を分離する。分析手段は、血液中のpH値、酸素、二酸化炭素、ナトリウム、カリウム、カルシウム、グルコース、乳酸などの各濃度を測定するためのセンサである。流路最下流部に位置する移動手段は、マイクロキャピラリ中で血液を電気浸透流により移動させるものであり、電極と、その間をつなぐ流路部分からなる。この電極間に電圧印加して生じる電気浸透流により流路内に予め満たしておいた緩衝液を流路下流側に移動させ、生じる吸引力によって流路最前部の採取手段から基板内に血液を取り入れる。また、遠心分離により得られた血漿を分析手段に導く。採取手段より採取された血液は、分離手段にて血漿と血球成分に分離され、この血漿成分を分析手段に導き、そこで血漿中のpH値、酸素、二酸化炭素、ナトリウム、カリウム、カルシウム、グルコース、乳酸などの各濃度を測定する。各手段間の血液の移動は、電気泳動や電気浸透などの現象を用いたものなどポンプ能力を有する移動手段により行う。
しかし、この血液分析装置では、血液試料を装置内に導入するときに電気浸透ポンプのような移動手段が必要である。導入した血液を基板ごと遠心分離して血漿を得た後は、この血漿を分析手段に移動させるため電気浸透ポンプを再度作動させることが必要となる。また、分析手段が特に電気化学的原理に基づき構成されるセンサである場合には、このセンサを予め較正液を用いて較正する必要がある。すなわち、血漿をセンサに導く前にこのセンサを較正液を浸してセンサの較正を行い、較正後の較正液を分析手段から排出しなければならない。このような較正液の移送にもポンプなどの移動手段が必要となる。移動手段は、同一基板内に設けた電気浸透ポンプや、あるいは基板外の設置した負圧ポンプなどを用いることが考えられ、これらの移動手段により血液や血漿、および較正液などを圧送または吸引して移動させることになる。このとき所望の液体を血液分析装置内の所望の位置まで移動させるためには移動手段の吸引力等を的確に制御する必要がある。このためには、液体の位置センサを新たに血液分析装置内またはその外部に設置しなければならず、これらの制御機構や位置センサを付加するために装置が高価になるという問題があった。
また、分析手段が電気化学的原理に基づき構成されるセンサである場合には、既知濃度の被検成分を含有する較正液(標準液)でセンサを較正した後、この較正液を分析手段から排出しなければならない。しかし、較正液を排出しても、分析手段や流路手段の表面には、表面の濡れ性に応じて若干較正液が残留する。前述したように今対象としている血液分析装置は数マイクロリットル程度の微量血液中の種々の化学物質の濃度を分析するために、流路手段などの装置を構成する手段のサイズは小さくなっている。一般に物体の大きさが小さくなるとその表面積(S)と体積(V)の比S/Vは大きくなり、これは表面の効果が顕著に現れてくることを意味している。従って、流路手段や分析手段表面に残留する較正液の量が僅かであっても、導入される血漿量が少ない分析装置では、測定される化学物質濃度に変動を及ぼすという問題があった。このためには較正後の較正液を確実に分析手段より排出してから血漿を分析手段へと導入することが必要である。
これらの問題を解決することを目的として、遠心操作により流路内で血漿分離を行う血液分析装置であって、ポンプなどを用いることなく装置内で血液、血漿、較正液の搬送を行うことができ、さらに較正液をセンサ部分から確実に排出することにより高精度の分析を可能にする血液分析装置が開発された。
第1図は前述の血液分析装置の透過斜視図である。図において、符号10は血液分析装置であり、上基板12が下基板14に積層されている。上下基板12,14は例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネート(PC)などの樹脂で作られる。
上基板12の底面には、図上やや上辺側に較正液溜め16と血液溜め18が設けられ、その下方には複数のセンサ溝20が、側方には較正液廃液溜め22が設けられている。センサ溝には、後述する下基板14上の電極に対応する位置が拡径して拡径部20aを形成している。24は血液溜め18からセンサ溝20とを連通する血液案内流路であり、センサ溝20の下方で分岐して、それぞれのセンサ溝20の下方に接続している。この血液案内流路24の分岐部は、較正液排出流路26とも連通し、これにより、センサ溝20は較正液廃液溜め22と連通している。26aは較正液廃液溜め22からセンサ部21への逆流を防止するための逆流防止堰である。28は較正液案内流路であり、較正液溜め16内の較正液を各センサ溝20に導入する。30,32は空気抜き溝流路である。また較正液溜め16の図上上方にはこれと連通する凹部34が設けられ、その中心には較正液を基板外部から導入するための貫通孔36が設けられている。なお、38は血液溜め18に血液を導入する血液導入路であり、その導入口40には採血針62が取付可能とされている。これらの凹状構造物は樹脂基板上に型を用いた射出成形やモールディングにより微細な溝流路構造として形成される。溝流路20,24、26,28,30,32,38は幅数百μmであり、貫通穴36以外の凹み深さは溝流路も含めてすべて100μmである。血液溜め18の容量は血液分析に必要十分な血液量1μLである。較正液溜め16の容量もこれと同じほぼ1μLである。
下基板14上には、複数のセンサ電極50、センサ出力信号を取り出す出力パッド52、これらを導通する配線54が設けられている。これらは、例えば樹脂基板上にスクリーン印刷法を用いてそれぞれ10から20μmの厚さで形成することができる。
次に、この血液分析装置の使用方法を図2により説明する。なお、これらの図では、電極50,配線54は図示を一部省略してある。まず血液分析の前にセンサの較正を行う。
センサの較正
図2(a)の血液分析装置10上面上の貫通穴36から較正液70を導入し、較正液溜め16が満たされるまで入れる。この較正液溜め16に満たされると、ほぼ1μL容量の較正液70が秤量される。この較正液は、血液分析を行う直前に導入してもよいし、予め血液分析装置内の較正液溜めに入れておいてもよい。較正液を血液分析装置10上に導入してから、遠心分離装置に取り付け、遠心操作を行う。このとき、血液分析装置10内のセンサ部21が遠心方向側、すなわち、遠心力Fの加圧方向側に位置するようにセットする。この遠心操作により、較正液70は較正液案内流路28を通りセンサ部の各センサ溝20に移行し、センサ電極を覆う(図2(b))。この状態で各センサの較正を行う。なお、図2(b)中の符号Cは回転中心軸であり、符号Fは遠心方向である。
較正液の排出
センサの較正を行った後にセンサ電極部の較正液を排出する。図2(c)に示すように、血液分析装置10を時計回りに90度回転し、較正液廃液溜め22が図の下側に、すなわち、遠心方向側に位置するように、遠心分離装置に取り付け遠心操作を行う。これにより、センサ溝20内の較正液70は較正液廃液溜め22に移動し、較正液排出が完了する。十分な遠心力を印加することにより較正液の排出を完全に行うことができる。従って、残留較正液による分析値への誤差が生じることがなくなる。
血液の導入
次に図2(d)に示すように、血液分析装置10の血液導入口に無痛採血針62を取付け、これをヒト皮膚に刺して、全血72を血液溜め18に導入する。この血液溜め18に満たされると分析に必要十分な血液量1μLが秤量することができる。この血液導入時には、空気抜き流路30,32を塞ぎながら無痛針62を皮膚に穿刺して、貫通穴36から負圧ポンプで吸引することで血液導入を行う。較正液廃液溜め22に連通する流路32を遮断しているので、血液導入時に廃液溜め22内の較正液70が逆流することはない。
血球・血漿の分離移送
その後、血液のセンサ部への移送と血球・血漿分離を行う。図2(e)に示すように、センサ部21が図の下側に、すなわち遠心方向(遠心力加圧方向)側に位置するように、遠心分離装置に取り付け遠心操作を行う。遠心により、血液72はセンサ部21へと移動するとともに、血液中の血球と血漿成分が遠心力により分離され、血液案内流路24の分岐部に血球成分72bが、その上のセンサ溝20には血漿72aが分画される。図2(e)に示すように、血漿72aがセンサ電極を収容するセンサ溝拡径部にあるように流路設計がなされている。一般に、血液の全体積に対する血球成分比率は34〜48%であるので、これを勘案してこのセンサ電極周辺の流路設計を行えば、分離された血漿成分が遠心分離後に自動的にセンサ電極上に来るようにすることができる。したがって従来のように遠心分離後に血漿成分をセンサ電極へとポンプ等で導く必要ない。
濃度分析
最後に、血液分析装置10を遠心分離装置から取り外し、各センサ溝20に収容された血漿中の被検成分を各センサ電極50により分析する。分析時には、各センサ溝20は血球分画72bにより互いに遮断されている。このため各センサ電極対50a,50bは他とは絶縁され、他のセンサでの電気化学的反応の影響が受けにくくなる。例えば先述したように尿素窒素濃度を分析する場合には、ウレアーゼの反応により水素イオンが消費され、局所的に水素イオン濃度が減少する。またグルコース濃度を分析する場合には過酸化水素の電気分解によって水素イオンが生成されるためこの濃度が増加することになる。このようなグルコース測定用センサ電極と水素イオン濃度センサを隣接して配置した場合、各センサでの水素イオン濃度の変動が分析結果に悪影響を及ぼすことが容易に予想される。特にこのような現象はチップ状分析装置のように流路寸法が小さく、血液容量が少ない場合に顕著となる。本発明の血液分析装置では、各センサ電極間が血球成分によって絶縁されているので、血球成分が障壁となってセンサ間の相互作用を抑制することができる。
前述の血液分析装置10では、較正液の移動、排出、ならびに血液の移動が遠心分離操作により簡便に行われるという利点がある。しかし、血液分析を行うにあたっては、血液分析装置を遠心分離装置に移載し、またこれを取り出し、さらに血液分析装置チップの角度を変えて移載する作業を順序を間違えずに正しく繰り返すことが必要であり、このことは手軽な血液分析方法を提供するという本血液分析装置の目的を達成する障害となっている。
また、一旦血液を採取した血液分析装置10を遠心分離装置へ移載し、また、それからの取り出しのために手で触れる必要があることは、衛生面からも望ましくない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、前述の血液分析装置10を用いた血液分析において、手作業で行っていた遠心分離装置への血液分析装置の移載、取り出し、また、血液分析装置の角度変更を、自動的に人手をかけずに行うことを可能とする遠心分離装置を提供することを目的とする。
特に、前述の血液分析装置10を用いた血液分析では、血液分析装置10が小型軽量であるものの、採取した血液を遠心分離により血球と血漿に分離する際には、遠心分離装置上で血液分析装置10を高速で回転させるため、極めて大きな重力加速度が加わる。従って、このような高速回転中においても、血液分析装置10が確実に保持されていることが安全上不可欠であり、この点を重視した遠心分離装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明では、この遠心分離装置と血液分析に必要である較正液の注入装置、濃度分析装置を組み合わせた血液分析装置を提供する。
従来の血液分析装置を用いた血液分析が、人手による煩雑な作業が必要であったのに対し、これを自動化し、専門知識を有しない一般の人でも容易に血液の分析を行えるようになった。
・第一の形態
図3に本発明の第一の形態を示す。図において、符号101は遠心分離装置本体である。111は血液分析装置10を回転し、遠心力を加えるための遠心分離機である。131は血液分析装置10の移載を行う移載機である。141は血液分析装置10を回転させるための回転ステージであり、血液分析装置10を遠心分離装置本体101にセットしたり、血液分析後の血液分析装置10を回収するためのステージとしても用いる。以下に、111、131、141の各機構について説明する。
図4に遠心分離機101を示す。上側の図は遠心分離機101の上面図であり、下側の図は正面図である。112はモータであり、これに直結したロータリーエンコーダ113である。114はロータであり、モータ112による回転する。またロータリーエンコーダ113を用いた制御により、ロータ114は任意の回転角度で停止させることができる。115は血液分析装置10を保持するためのチップホルダである。116と117はモータ112の回転軸まわりの偏心を矯正するための、それぞれ切り欠きとバランサである。118はロックであり、スライドガイド119とシャフト120により支持され、図の左右方向に直動することができるが、通常は、バネ121によって図の左側に押し付けられており。このとき、ロック118の一部が血液分析装置10を覆うため、ロータ118の回転中においても血液分析装置10はロータ118より飛び出すことなく、チップホルダ115の中に保持される。122はリニアアクチュエータであり、ロック118を図の右方向に移動させるためのものである。
以下に、図5を用いてロック118の動作を説明する。図5(a)はロック状態であり、バネ121によってロック118(斜線で示す)が押し付けられ血液分析装置10の一部が覆われている。ロータ114の回転中はロック状態である。図5(b)では、ロータ114の停止時に、リニアアクチュエータ112によりスライドガイド119を図の右方向に移動させることにより、スライドガイド119に取り付けられたロック118も図の右方向に移動し、血液分析装置10を覆う部分がなくなるので開放状態となる。ロータ114への血液分析装置10の移載、取り出しは開放状態で行う。
次に、図6により移載機131を説明する。図6(a)は移載機131の上方から見た図であり、図6(b)は移載機131を図6(a)の右側から見た図を示す。132はリニアアクチュエータであり、ベース133を水平方向に移動させる。134はベース133上に固定されたリニアアクチュエータであり、ベース135を垂直方向に移動させる。136はベース135に取り付けられたアームであり、その先端には、血液分析装置10を把持するための吸着パッド137が取り付けられている。吸着パッド137には吸引管138が接続されており、さらに吸引管138は図示していないがポンプにつながっており、ポンプにより生じる陰圧の吸引力により、吸着パッド137は血液分析装置10を把持することができる。以上の説明から明らかなように、移載機131は血液分析装置10を把持し、さらに血液分析装置10を水平、垂直方向に移動することができる。
次に図7を用いて回転ステージ141を説明する。上側の図は回転ステージ141の上面図であり、下側の図は正面図である。142はロータリアクユエータであり、回転運動と回転角度の制御が行える。143はロータリアクチュエータに接続されたステージであり、ステージ143には血液分析装置10を保持するチップホルダ144が設けてある。回転ステージ141により、チップホルダ144に移載された血液分析装置10を回転し、遠心分離機111に移載する際の角度を変更することができる。
以上の説明をまとめると、回転ステージ141により血液分析装置10を所定の角度に回転し、これを移載機131によって把持、移動して、遠心分離機111に移載し、遠心分離機111はロータ114b上の血液分析装置10を回転することにより、血液分析装置10に遠心力を印加する。移載機131はまた遠心処理終了後の血液分析装置10を遠心分離機111より取り出し、回転ステージ141まで移送する。
・第二の形態
図8に本発明の第二の形態を示す。図において、符号201は遠心分離装置本体である。遠心分離機111は前述の遠心分離装置本体101と同じものである。231は血液分析装置10の移載を行う移載機である。241は血液分析装置10を移載するための移載ステージであり、血液分析装置10を遠心分離装置本体201にセットしたり、また、血液分析後の血液分析装置10を回収するためのステージとして用いる。遠心分離機111については遠心分離装置本体101と同じものであるので説明を省略する。また、移載ステージ241は血液分析装置10を置くための台としての機能しか持たず、他に稼動機構などを有しないので、特に説明しない。
図9により移載機231を説明する。図は、図8中の移載機231を右側から見たところを示す。図中のリニアアクチュエータ132、ベース133、ベース134、ベース135、アーム136、吸引管138は移載機131のものと同様である。アーム136の先端には、ロータリーアクチュエータ232が取り付けられており、このロータリーアクチュエータ232を介して吸着パッド127が取り付けられている。吸着パッド137には吸引管138が接続されており、前述と同様に、ポンプにより生じる陰圧の吸引力により、吸着パッド137は血液分析装置10を把持することができる。
以上の説明をまとめると、遠心分離機本体201においては、回転ステージ141により血液分析装置10を所定の角度に回転し、これを移載機231が移載ステージ241と遠心分離機111の間で、血液分析装置10を移送し、さらに移載機231が遠心分離機111に移載する血液分析装置10の角度の変更を行う。
・第三の形態
図10に本発明の第三の形態を示す。上側の図は第三の形態の遠心分離装置の上面図であり、下側の図は正面図である。図において、符号301は遠心分離装置本体である。311は血液分析装置10を高速回転し遠心分離を行う遠心分離機である。移載機131は遠心分離装置本体101と同じものであり、血液分析装置10を把持し、水平、垂直方向に移動することができる。移載ステージ241は遠心分離装置本体201と同じものであり、血液分析装置10を移載する。
以下に、遠心分離機311について説明する。312はモータであり、これに直結したロータリーエンコーダ313である。314はロータであり、モータ312による回転する。またロータリーエンコーダ313を用いた制御により、ロータ314は任意の回転角度で停止させることができる。316は血液分析装置10を保持するためのチップホルダであり、回転軸受け317を介してロータ314に取り付けられている。318はリニアアクチュエータであり、ロータリーアクチュエータ319を上下に移動することができる。チップホルダ316の回転軸とロータリーアクチュエータ319の回転軸が同心になる位置にロータ314を停止させ、さらにアクチュエータ319を上方に移動し、チップホルダ316下端の軸のすり割り320とロータリーアクチュエータ319の回転軸先端の凸部を嵌合させてから、ロータリーアクチュエータ319の軸を回転させるとチップホルダ316とそれに保持された血液分析装置10を回転させることができる。また、チップホルダ316のロータ314に対する角度はプランジャ321によって保持される。
チップホルダ314内に保持するためのロック機構は遠心分離機本体101で用いたものと同様であり、ロック118、スライドガイド119、シャフト120(不図示)により遠心分離機本体101はチップホルダ314内に保持され、この保持の開放はリニアアクチュエータ122により行う。
上述の機構により、ロータ314に対する血液分析装置10の変更は、血液分析装置10がチップホルダ316に保持された状態で行うことができ、ロック機構の解除、血液分析装置10の把持、上下移動などに要する時間をなくすことができる。
・第四の形態
次に図11を用いて本発明の第4の形態について説明する。第四の形態は、血液分析装置10が遠心分離機上で高速回転している最中に、遠心分離機のロータにたいする血液分析装置10の角度を変更できることを特徴とする。上側の図は第四の形態の遠心分離装置の上面図であり、下側の図は正面図である。図において、符号401は遠心分離装置本体である。412はモータであり、モータ412はロータリーエンコーダを内蔵しており、高速回転を行うとともに、停止の際には、出力軸を任意の角度で停止することができる。413はモータ412の出力軸に直結したカップリングであり、カップリング413にはさらにロータ414が直結している。
ロータ414の回転軸には一端にネジ、他端にスプライン溝を有するシャフト415が貫通しており、シャフト415はスプラインナット416を介してロータ414に取り付けられている。従って、シャフト415はロータ414に対して、軸方向には拘束されておらず、自由に移動できるが、軸まわりの回転については拘束されていて、自由に回転することはできない。また、シャフト415のネジ部にはスクリューナット417が取り付けられている。スクリューナット417は回転軸受け418を介してロータ414に取り付けられている。シャフト415はバネ419の反発力によって図の上方向に押し付けられているが、リニアアクチュエータ421の直動シャフト422によりシャフト端部420を介して図の下方向に力を加えることにより、シャフト415を図の下向きに移動させことができる。シャフト端部420の端面と直動シャフト422の先端は高速回転における摩擦などの影響を抑えるために、図に示すような凹凸構造にすることが望ましい。427はロータ414を高速回転させたときの回転軸まわりの偏心を矯正するためのバランサである。
この構造により、リニアアクチュエータ421によりシャフト415を図の下向きに押し下げると、ロータ414が回転しているか否かにかかわらず、スクリューナット417がロータ414に対して相対的に回転する。この回転運動は、スクリューナット417に直結された歯車A423、さらに歯車B424、さらに、回転軸受け425を介してロータ414に取り付けられたチップホルダ426伝達され、その結果として、が回転する。これにより、チップホルダ426内に保持された血液分析装置10のロータ414に対する角度を変更することができる。
チップホルダ426内に保持された血液分析装置10のロック機構はこれまでと同様に、ロック118、スライドガイド119、シャフト120(不図示)、バネ121(不図示)を用いる。また、ロック機構の解除はリニアアクチュエータ122を用いる。なお、図を見やすくするために、上面図には正面図に描いた機械要素のすべてを描いていない。
・第五の形態
図12に本発明による第五の形態の血液分析装置を示す。第五の形態は、第一の形態による遠心分離装置本体101に501で示す可動ヘッドを組み込んだものである。可動ヘッド501には、血液分析装置10に血液を採取するのに先立ち、血液分析装置10に較正液を注入するための注入ヘッドを有する。また、可動ヘッド501は血液分析装置10上のセンサ電極50に接続する出力パッドより、センサ電極50の電圧、電流を測定するためのプローバを有し、較正液を用いたセンサの較正、ならびに、遠心分離処理後の血液分析装置10において血液成分の濃度測定を行う。可動ヘッド501は、通常は斜線で示す位置にあるが、較正液の注入、センサの較正、血液成分の濃度測定の際には、点線で示す回転ステージ141上に移動する。
ここでは、可動ヘッド501には較正液の注入ヘッドとプローバをともに備える一体型の構成としたが、注入ヘッドとプローバとは分離して、独立して作動するものでもよい。また、較正液の注入、センサの較正、血液成分の濃度測定は、回転ステージ141上でなく、ロータ114上のチップステージ115に移載された血液分析装置10に対して行ってもよい。
・第六の形態
図13に本発明による第六の形態の血液分析装置を示す。第六の形態は、第二の形態による遠心分離装置本体201に、第五の形態にて示した可動ヘッド501を組み込んだものである。可動ヘッド501の機能と動作は、第五の形態に記載したものと同様である。また、可動ヘッド501の構成、作動位置についての変形については第五の形態の記載が同様に適用される。
・第七の形態
図14に本発明による第七の形態の血液分析装置を示す。第七の形態は、第三の形態による遠心分離装置本体301に、第五の形態にて示した可動ヘッド501を組み込んだものである。可動ヘッド501の機能と動作は、第五の形態に記載したものと同様である。また、可動ヘッド501の構成、作動位置についての変形については第五の形態の記載が同様に適用される。
なお、以上に記載したいずれかの機構において用いた、例えば、直線移動、回転を行うのに使用したモータ、リニアアクチュエータ、ロータリーアクチュエータなどは、本明細書に記載されたものに限定されるものでないことは明らかである。
・第一の実施例
図15に第一の形態、すなわち、図3に示す遠心分離装置本体101を用いた血液分析を示す。なお、ロータ114上における血液分析装置10のロック機構の動作は省略してある。
・図5(a)
回転ステージ141上にて、血液分析装置10に較正液70を注入する。あるいは、較正液70を注入した血液分析装置10を回転ステージ141に移載する
・図5(b)
移載機131が血液分析装置10をロータ114上のチップホルダ115に移載する。
・図5(c)
ロータ114の高速回転により、較正液70がセンサ電極50上に移動する。
・図5(d)
移載機131が血液分析装置10をチップホルダ115から回転ステージ141に移載する。ここでセンサの較正を行う。
・図5(e)
センサの較正終了後、回転ステージ141を90°時計まわりに回転する。
・図5(f)
移載機131が血液分析装置10をロータ114上のチップホルダ115に移載する。
・図5(g)
ロータ114の高速回転により、較正液70が較正液廃液溜め22に移動する。
・図5(h)
移載機131が血液分析装置10をチップホルダ115から回転ステージ141に移載する。
・図5(i)
回転ステージ141を90°反時計まわりに回転する。
・図5(j)
採取した血液72を血液分析装置10に注入した後、移載機131が血液分析装置10をロータ114上のチップホルダ115に移載する。
・図5(k)
ロータ114の高速回転により、血液70が、血球と血漿に分離する。
・図5(1)
移載機131が血液分析装置10をチップホルダ115から回転ステージ141に移載する。ここで血液成分の分析を行う。
・第二の実施例
図16に第二の形態、すなわち、図8に示す遠心分離装置本体201を用いた血液分析を示す。なお、ロータ114上における血液分析装置10のロック機構の動作は省略してある。
・図6(a)
移載ステージ241上にて、血液分析装置10に較正液70を注入する。あるいは、較正液70を注入した血液分析装置10を移載ステージ241に移載する
・図6(b)
移載機231が血液分析装置10をロータ114上のチップホルダ115に移載する。
・図6(c)
ロータ114の高速回転により、較正液70がセンサ電極50上に移動する。
ここで、センサの較正を行う。
・図6(d)
移載機231により、血液分析装置10を90°時計まわりに回転する。ロータ114の高速回転により、較正液70が較正液廃液溜め22に移動する。
・図6(e)
ロータ114の高速回転により、較正液70が較正液廃液溜め22に移動する。
・図6(f)
移載機231が血液分析装置10をチップホルダ115から回転ステージ141に移載する。
・図6(g)
採取した血液72を血液分析装置10に注入する。移載機231が血液分析装置10をロータ114上のチップホルダ115に移載する。
・図6(i)
ロータ114の高速回転により、血液70が、血球と血漿に分離する。
・図6(j)
移載機231が血液分析装置10をチップホルダ115から移載ステージ241に移載する。ここで血液成分の分析を行う。
・第三の実施例
図10に示す第三の形態の遠心分離装置本体を用いて血液分析を行った場合には、分析作業の流れとそれにともなう血液分析装置10に動きは第二の実施例、すなわち、図16と同じになるので図は省略する。ただし、ロータ314に対する血液分析装置10の移載の角度を90°変更する作業の際に、本実施例では、移載機131、231や回転ステージ141を用いて、移送や回転を行う必要がないため処理時間は先の2つの実施例に比べて短縮される。
・第四の実施例
17図は第四の形態の遠心分離装置401を示す。図7(a)はシャフト415には、リニアアクチュエータ421からの下向きの力が加えられていない。これに対して、図7(b)に示すように、リニアアクチュエータ421により、シャフト415を下向きに移動させると、スクリューナット417、歯車A423、歯車B424が回転し、その結果、チップホルダ426ならびにそこに移載された血液分析装置10が時計回りに90°回転する。リニアアクチュエータ421による下向きの押し付け力を解放すると、血液分析装置10は反時計回りに90°回転して、図7(a)の状態に戻る。このような血液分析装置10の回転は、ロータ414の高速回転中も可能である。
遠心分離装置401では、遠心分離処理中にも、血液分析装置10の角度を変えることができるため、屈曲した較正液廃液流路26内に停留しやすい較正液廃液も移動しやすくなる。また、第一ないし第三の形態の遠心分離装置では、血液分析装置10の角度変更は、遠心分離機の停止中にしか行えないが、本遠心分離装置401では、ロータ414の回転中にも、血液分析装置10の角度変更を行えるため、血液分析に係る作業時間を短縮することができる。
・第五の実施例
第五の形態、すなわち、図12に示す血液分析装置を用いて、血液の分析を行った。人手を介したのは、血液分析装置10の血液の装置へのセットと回収、ならびに、血液分析装置10への血液の採取のみである。
・第六の実施例
第六の形態、すなわち、図13に示す血液分析装置を用いて、血液の分析を行った。人手を介したのは、血液分析装置10の血液の装置へのセットと回収、ならびに、血液分析装置10への血液の採取のみである。
・第七の実施例
第七の形態、すなわち、図14に示す血液分析装置を用いて、血液の分析を行った。人手を介したのは、血液分析装置10の血液の装置へのセットと回収、ならびに、血液分析装置10への血液の採取のみである。
遠心分離の作用により、較正液、血液の移動を行う血液分析装置 血液分析の手順を示す図 第一の形態の遠心分離装置 第一の形態を構成する遠心分離機を説明する図 血液分析装置のロック機構を説明する図 移載機を説明する図 回転ステージを説明する図 第二の形態の遠心分離装置 移載機を説明する図 第三の形態の遠心分離装置 第四の形態の遠心分離装置 第五の形態の血液分析装置 第六の形態の血液分析装置 第七の形態の血液分析装置 第一の実施例を示す図 第二の実施例を示す図 第四の実施例を示す図
符号の説明
10 血液分析装置
12 上下基板
14 下基板
16 較正液溜め
18 血液溜め
20 センサ溝
21 センサ部
22 較正液廃液溜め
24 血液案内流路
26 較正液排出流路
28 較正液案内流路
30,32 空気抜き
36 貫通穴
38 血液導入路
40 血液導入口
50 センサ電極
52 パッド
54 配線
56 光重合性感光フィルム
58 開口穴
62 採血針
70 較正液
72 全血
72a 血漿
72b 血球分画
74 吸引ポンプ接続口
76 採血シリンダ
78 毛細管血採取装置
88 マスク
C 遠心中心軸
F 遠心力加圧方向
101 遠心分離装置本体
111 遠心分離機
112 モータ
113 ロータリーエンコーダ
114 ロータ
115 チップホルダ
116 切り欠き
117 バサンサ
118 ロック
119 スライドガイド
120 シャフト
121 バネ
122 リニアアクチュエータ
131 移載機
132 リニアアクチュエータ
133 ベース
134 リニアアクチュエータ
135 ベース
136 アーム
137 吸着パッド
138 吸引管
141 回転ステージ
201 遠心分離機本体
231 移載機
232 ロータリーアクチュエータ
241 移載ステージ
301 遠心分離装置本体
311 遠心分離機
312 モータ
313 ロータリーエンコーダ
314 ロータ
316 チップホルダ
317 回転軸受け
318 リニアアクチュエータ
319 ロータリーアクチュエータ
320 すり割り
401 遠心分離機本体
412 モータ
413 カップリング
414 ロータ
415 シャフト
416 スプラインナット
417 スクリューナット
418 回転軸受け
419 バネ
420 シャフト端部
422 直動シャフト
423 歯車A
424 歯車B
425 回転軸受け
426 チップホルダ
501 可動ヘッド
427 バランサ

Claims (8)

  1. 血液液性成分中の被検成分を分析するセンサを備える基板を有する血液分析装置であり:
    (a)基板外部から導入された血液を収容する血液溜めと;
    (b)前記センサを収容したセンサ溝を備え、前記血液溜めから見て第1の遠心力加圧方向に位置するセンサ部と;
    (c)前記血液溜めから前記センサ部までを連通する血液案内流路であって、センサ部の第1の遠心力加圧方向側でセンサ溝に連通する血液案内流路と;
    (d)前記センサを較正するための較正液を収容し、前記センサ部から見て第1の遠心力加圧方向逆側に位置する較正液溜めと;
    (e)較正液溜めから前記センサ部までを連通する較正液案内流路と;
    (f)センサ部から見て第2の遠心力加圧方向側に位置する較正液廃液溜めと;
    (g)センサ部と較正液廃液溜めを連通する較正液排出流路とを備え:
    前記第2の遠心方向は、基板内の較正液廃液溜めを第2の遠心力加圧方向に位置させて基板を遠心したときに較正液をセンサ部から較正液廃液溜めに排出する方向であることを特徴とする血液分析装置を被処理物として遠心分離処理を行うための、
    (1)遠心分離機と;
    (2)前記血液分析装置を把持し、前記血液分析装置の水平方向、垂直方向の移動を行う移載機と;
    (3)前記血液分析装置の保持、回転を行う回転ステージを;
    を備える遠心分離装置。
  2. 請求項1に記載の遠心分離装置が、前記血液分析装置への較正液の注入ヘッドと前記センサ部の電圧、電流測定を行う可動ヘッドを備えることを特徴とする血液分析装置。
  3. 血液液性成分中の被検成分を分析するセンサを備える基板を有する血液分析装置であり:
    (a)基板外部から導入された血液を収容する血液溜めと;
    (b)前記センサを収容したセンサ溝を備え、前記血液溜めから見て第1の遠心力加圧方向に位置するセンサ部と;
    (c)前記血液溜めから前記センサ部までを連通する血液案内流路であって、センサ部の第1の遠心力加圧方向側でセンサ溝に連通する血液案内流路と;
    (d)前記センサを較正するための較正液を収容し、前記センサ部から見て第1の遠心力加圧方向逆側に位置する較正液溜めと;
    (e)較正液溜めから前記センサ部までを連通する較正液案内流路と;
    (f)センサ部から見て第2の遠心力加圧方向側に位置する較正液廃液溜めと;
    (g)センサ部と較正液廃液溜めを連通する較正液排出流路とを備え:
    前記第2の遠心方向は、基板内の較正液廃液溜めを第2の遠心力加圧方向に位置させて基板を遠心したときに較正液をセンサ部から較正液廃液溜めに排出する方向であることを特徴とする血液分析装置を被処理物として遠心分離処理を行うための、
    (1)遠心分離機と;
    (2)前記血液分析装置を把持し、前記血液分析装置の水平方向、垂直方向の移動、ならびに回転を行う移載機と;
    (3)前記血液分析装置を保持する移載ステージを;
    を備える遠心分離装置。
  4. 請求項3に記載の遠心分離装置が、前記血液分析装置への較正液の注入ヘッドと前記センサ部の電圧、電流測定を行う可動ヘッドを備えることを特徴とする血液分析装置。
  5. 血液液性成分中の被検成分を分析するセンサを備える基板を有する血液分析装置であり:
    (a)基板外部から導入された血液を収容する血液溜めと;
    (b)前記センサを収容したセンサ溝を備え、前記血液溜めから見て第1の遠心力加圧方向に位置するセンサ部と;
    (c)前記血液溜めから前記センサ部までを連通する血液案内流路であって、センサ部の第1の遠心力加圧方向側でセンサ溝に連通する血液案内流路と;
    (d)前記センサを較正するための較正液を収容し、前記センサ部から見て第1の遠心力加圧方向逆側に位置する較正液溜めと;
    (e)較正液溜めから前記センサ部までを連通する較正液案内流路と;
    (f)センサ部から見て第2の遠心力加圧方向側に位置する較正液廃液溜めと;
    (g)センサ部と較正液廃液溜めを連通する較正液排出流路とを備え:
    前記第2の遠心方向は、基板内の較正液廃液溜めを第2の遠心力加圧方向に位置させて基板を遠心したときに較正液をセンサ部から較正液廃液溜めに排出する方向であることを特徴とする血液分析装置を被処理物として遠心分離処理を行うための、
    (1)前記血液分析装置を回転させる回転軸をロータ上に備えた遠心分離機と;
    (2)前記ロータに接続し、前記血液分析装置を保持するチップホルダと;
    (3)前記チップホルダを回転させるロータリーアクチュエータと;
    (4)前記血液分析装置を把持し、水平方向、垂直方向の移動を行う移載機と;
    (5)前記血液分析装置を保持、回転を行う回転ステージを;
    を備える遠心分離装置
  6. 請求項1に記載の遠心分離装置が、前記血液分析装置への較正液の注入ヘッドと前記センサ部の電圧、電流測定を行う可動ヘッドを備えることを特徴とする血液分析装置。
  7. 被検液体成分を分析するセンサを備える基板であり:
    (a)前記センサを収容したセンサ溝を備え、;
    (b)前記被検液体成分を注入する注入口と、前記被検液体成分を排出する廃液溜めを備え、;
    (c)前記注入口から前記センサ部を経由して、前記廃液溜めまでを連通する案内流路を;
    備えることを特徴とする基板を被処理物として遠心分離処理を行うための、
    (1)前記基板を回転させる回転軸をロータ上に備えた遠心分離機と;
    (2)前記ロータに接続し、前記基板を保持するチップホルダと;
    (3)前記ロータの回転軸と同心上にあり、前記回転軸方向に移動することができるシャフトと;
    (4)前記シャフトの前記回転軸方向の移動を前記チップホルダの回転に返還する機構;
    を備えることを特徴とする遠心分離装置
  8. 請求項7に記載の基板が、被検成分を分析するセンサを備えた血液分析装置であり:
    (a)基板外部から導入された血液を収容する血液溜めと;
    (b)前記センサを収容したセンサ溝を備え、前記血液溜めから見て第1の遠心力加圧方向に位置するセンサ部と;
    (c)前記血液溜めから前記センサ部までを連通する血液案内流路であって、センサ部の第1の遠心力加圧方向側でセンサ溝に連通する血液案内流路と;
    (d)前記センサを較正するための較正液を収容し、前記センサ部から見て第1の遠心力加圧方向逆側に位置する較正液溜めと;
    (e)較正液溜めから前記センサ部までを連通する較正液案内流路と;
    (f)センサ部から見て第2の遠心力加圧方向側に位置する較正液廃液溜めと;
    (g)センサ部と較正液廃液溜めを連通する較正液排出流路とを備え:
    前記第2の遠心方向は、基板内の較正液廃液溜めを第2の遠心力加圧方向に位置させて基板を遠心したときに較正液をセンサ部から較正液廃液溜めに排出する方向であることを特徴とする血液分析装置を被処理物とする血液分析装置
JP2004090513A 2004-02-29 2004-02-29 血液分析装置 Pending JP2005241617A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004090513A JP2005241617A (ja) 2004-02-29 2004-02-29 血液分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004090513A JP2005241617A (ja) 2004-02-29 2004-02-29 血液分析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005241617A true JP2005241617A (ja) 2005-09-08

Family

ID=35023472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004090513A Pending JP2005241617A (ja) 2004-02-29 2004-02-29 血液分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005241617A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322208A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Ushio Inc 生化学分析装置
EP1873529A2 (en) * 2006-06-30 2008-01-02 Ushiodenki Kabushiki Kaisha Microchip testing device
JP2015503100A (ja) * 2011-12-08 2015-01-29 バイオサーフィット、 ソシエダッド アノニマ 逐次分注および沈降速度の指標の決定

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322208A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Ushio Inc 生化学分析装置
EP1873529A2 (en) * 2006-06-30 2008-01-02 Ushiodenki Kabushiki Kaisha Microchip testing device
JP2008008875A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Ushio Inc マイクロチップ検査装置
JP2015503100A (ja) * 2011-12-08 2015-01-29 バイオサーフィット、 ソシエダッド アノニマ 逐次分注および沈降速度の指標の決定

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4480170B2 (ja) 血液分析装置及び血液分析方法
US20060084174A1 (en) Blood analyzer and method of separating plasma
WO2006016693A1 (ja) 血液分析装置及び血液分析方法
Smart et al. The use of silicon microfabrication technology in painless blood glucose monitoring
US8114351B2 (en) Analysis system and method for the analysis of a body fluid sample for an analyte contained therein
JP4504289B2 (ja) バイオセンサ
JP4693657B2 (ja) バイオセンサ
CN101082600A (zh) 双通道自校准多参数快速全血生化分析传感器
JP2016515712A (ja) 生体液分離装置並びに生体液の分離および検査システム
JP2007263602A (ja) 遠心測定機
JP2005241617A (ja) 血液分析装置
KR20140068437A (ko) 스포이드
JP2007333716A (ja) 分離・秤量チップならびにその使用方法
CN215493304U (zh) 一种全血处理及检测微流控芯片
JP2006052950A (ja) 血液分析装置及び血液分析方法
JP4752815B2 (ja) 血液分離回収デバイス
JPH10246727A (ja) 血液分析装置の試料分注装置
JPH0454179B2 (ja)
US9234883B2 (en) Apparatus and method for analyzing sample fluids
JP4352037B2 (ja) 検体検査装置の前処理操作機構および検体装着ユニット
JP4342076B2 (ja) 粒子測定装置
JP2003083926A (ja) 血液分析装置ならびに血液分析方法
CN110879292A (zh) 一种血液理化分析方法
Miyamura Development of blood cell counter for point of care testing (POCT)
Egawa et al. Biosensor