JP2005227424A - 表示システム - Google Patents

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Shinichiro Haruyama
真一郎 春山
Toshihiko Komine
敏彦 小峯
Masao Nakagawa
正雄 中川
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Abstract

【課題】 特定の観察者には当該観察者に提示する情報が観察され、他の観察者にはその情報を見せず、あるいは他の情報を観察させることができる表示システムを提供する。
【解決手段】 観察具4を装着した観察者11に提示する第1映像と、観察具4を装着していない観察者12に提示する第2映像との差分の映像を第3映像として差分映像作成部1で作成する。そして表示制御部2は、第1映像と第3映像とを交互に、高速に切り替えて表示部3に表示させる。その切り替えに同期して、観察具4のシャッター制御部5は、第1映像が表示されている間だけ光シャッター6を開くように制御する。これにより観察者11は第1映像のみを参照することにより第1映像を提示できる。また観察者12は第1映像と第3映像の両方を参照することになり、両者を加算した第2映像が提示されることになる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の異なった映像を別の観察者に提示することができる表示システムに関するものである。
従来の観察者によって視認される内容が異なる表示システムとして、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているように、ある観察者には表示内容が視認できるが、他の観察者には表示内容が視認できないようにした表示装置がある。これらの文献に記載されている技術は、偏光フィルタや偏光膜によって表示光を偏光し、その表示光を偏光メガネを通して観察するものである。偏光メガネを用いない観察者には表示内容が見えず、偏光メガネを通して観察した場合には表示内容を観察することができる。このような従来の技術では、表示装置に偏光フィルタを付加するなど、表示装置に対して改変が必要であるという問題がある。
また別の従来の技術として、立体視を目的とした表示システムがある。図6は、従来の立体視のための表示システムの一例の説明図である。図中、51は表示画面、52はメガネ型光シャッターである。メガネ型光シャッター52は、通常のメガネと同様の構成であり、左右のレンズの代わりに、あるいはレンズとともに、それぞれ光シャッターが設けられている。光シャッターを開くことによって視界が開け、光シャッターを閉じると見えなくなる。
例えば図6(A)に示すように、表示画面51に左眼用の画像を表示させ、メガネ型光シャッター52の左眼側の光シャッターを開き、右眼側の光シャッターを閉じる。これによって、左眼用の画像を左眼で見ることができる。その後、図6(B)に示すように、表示画面51に右眼用の画像を表示させ、メガネ型光シャッター52の右眼側の光シャッターを開き、左眼側の光シャッターを閉じる。これによって、右眼用の画像を右眼で見ることができる。
表示画面51に表示する左眼用の画像と右眼用の画像とを交互に表示し、それに同期してメガネ型光シャッターの左右の光シャッターの開閉を行う。左眼用の画像と右眼用の画像とを視差に応じて多少角度の異なる画像として構成しておき、高速に切替を行うことによって、観察者は三次元の立体画像を観察することができる。
この技術の場合、メガネ型光シャッター52を用いない観察者には、多少ぼけた、あるいは多少ちらついた二次元の画像が見えるだけである。逆に言えば、三次元画像でなくても良ければ、メガネ型光シャッターを装着していなくても表示内容を参照することが可能である。従って、メガネ型光シャッターを装着していない観察者に対して情報を見せないようにしたり、他の映像を見せることはできない。
特開平10−10521号公報 特開平6−186556号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、特定の観察者には当該観察者に提示する情報が観察され、他の観察者にはその情報を見せず、あるいは他の情報を観察させることができる表示システムを提供することを目的とするものである。
本発明は、表示システムにおいて、第1の観察者に対して提示する1ないし複数の第1の映像と第2の観察者に対して提示する第2の映像との差分の映像である第3の映像を作成する差分映像作成手段と、表示手段と、前記第1の映像と前記差分映像作成手段で作成された前記第3の映像とを所定のタイミングで切り替えて前記表示手段に表示させる表示制御手段を有し、前記表示制御手段は、前記第1の映像と前記第3の映像とを前記第2の観察者が観察した時に視覚的に前記第1の映像と前記第3の映像とが区別されずに観察されるタイミングで前記第1の映像と前記第3の映像とを切り替えることを特徴とするものである。例えば第1の観察者が第1の映像の表示期間だけを選択的に参照することによって、第1の映像を視認することができる。また、一般の第2の観察者が表示出力を参照すると、第1の映像と第3の映像とが混合され、第2の映像を視認することができる。このようにして、第1の観察者と第2の観察者に別の映像を提供する。
例えば差分映像作成手段において、第2の映像を反転した映像を第3の映像として作成し、表示制御手段で第1の映像と前記第3の映像とを交互に切り替えて表示出力することによって、第2の観察者には全体が均一な第2の映像を提示することができる。例えば第2の映像を照明などに利用することも可能である。
また、第1の映像が複数存在していてもよく、その場合、差分映像作成手段は、複数の第1の映像のそれぞれについて前記第2の映像との差分の映像である複数の前記第3の映像を作成し、表示制御手段でそれぞれの第1の映像と該第1の映像に対応する第3の映像とを交互に切り替えて表示出力するように構成することができる。あるいは、差分映像作成手段は、複数の第1の映像を重ねた映像と第2の映像との差分の映像である第3の映像を作成し、表示制御手段では、それぞれの第1の映像と第3の映像とを順に切り替えて表示出力するように構成することができる。
第1の観察者が第1の映像を観察するための構成として、光シャッターと、表示制御手段が映像を切り替えるタイミングで前記光シャッターの開閉を制御するシャッター制御手段を有した観察手段を用いることができる。このような観察手段のシャッター制御手段は、第1の映像を表示している期間だけ光シャッターを開くように制御し、第1の観察者に第1の映像を提示するように構成することができる。また、第1の映像が複数存在する場合には、シャッター制御手段は、複数の第1の映像のうちのいずれかを選択し、選択された第1の映像が表示されている期間だけ光シャッターを開くように制御すればよい。
応用例として、第1の観察者のみに立体画像を提供する場合には、第1の映像として、観察者の左右の眼の視差を考慮した立体視のための複数の映像を用意し、第1の観察者が用いる観察手段は、左右の眼に対応する2つの光シャッターを有し、観察手段のシャッター制御手段がそれぞれの光シャッターをそれぞれの第1の映像に対応させて開閉制御することによって、第1の観察者に三次元映像を提供することができる。
本発明によれば、例えば観察手段を有する等により第1の映像を選択的に取得可能な第1の観察者には第1の映像を提供し、他の第2の観察者には第2の映像を提供することができるという効果がある。この時、従来のように表示装置に偏光フィルタなどを装着する必要はなく、表示の制御程度で対応することができる。
図1は、本発明の表示システムの実施の一形態を示すブロック図である。図中、1は差分映像作成部、2は表示制御部、3は表示部、4は観察具、5はシャッター制御部、6は光シャッター、11,12は観察者である。この例では、観察者11は観察具4を用いて表示部3により表示された映像を観察し、観察者12は観察具4を用いずに映像を観察する。観察者11に提供する映像は、第1映像として外部から与えられる。この映像は複数であっても良い。また、観察者12に提供する第2映像は、予め決めておくほか、第1映像と同様に外部から与えても良い。
差分映像作成部1は、観察者11に対して提示する第1映像と、観察者12に対して提示する第2映像との差分の映像である第3映像を作成する。例えば第2映像が均一な映像でよい場合には、第1映像を反転して第3映像としても良い。この反転した第3映像も、広い意味では第1映像と第2映像との差分である。第1映像が複数存在する場合には、それぞれの第1映像について第2映像との差分を算出して複数の第3映像を作成しても良いし、あるいは、複数の第1映像を重ねた映像と第2映像との差分を第3映像としても良い。
表示制御部2は、与えられた第1映像と、差分映像作成部1で作成した第3映像とを所定のタイミングで切り替えて、表示部3に表示させるように制御する。このとき、第1映像と第3映像とを、観察具4を用いない観察者12が観察した時に、視覚的に第1映像と第3映像とが区別されずに観察されるタイミングで、高速に第1映像と第3映像とを切り替える。これによって、観察者12が表示部3により表示された映像を観察すると、第1映像と第3映像の両方が重なって見え、第2映像が知覚されることになる。なお、第1映像が複数存在する場合には、それぞれの第1映像と対応する第3映像とを交互に切り替えて表示させることができる。あるいは、複数の第1映像とそれらを重ねた映像から作成した第3映像とを順次切り替えて表示するようにしても良い。
表示部3は、表示制御部2の制御に従って映像を表示するものであり、高速に表示する映像を変更可能な表示装置であればどのようなものであっても良い。例えばCRTや液晶表示装置、PDPディスプレイ、ELディスプレイ、プロジェクタ、電光掲示板など、様々な表示装置を用いることができる。
観察具4は、第1映像を観察する観察者11が、第1映像を観察するために使用するものである。ここで、観察は観察者11が眼で見るほか、例えばカメラなどの画像読取装置によって読み取る場合なども含む。観察具4は、シャッター制御部5,光シャッター6等を含んで構成されている。
シャッター制御部5は、表示制御部2が表示部3に表示する映像を切り替えるタイミングで、光シャッター6の開閉を制御する。より具体的には、表示制御部2が第1映像を表示部3に表示している期間だけ、光シャッター6を開くように制御し、観察者11が第1映像を観察できるようにする。これによって、観察者11に第1映像を提示することができる。なお、第1映像が複数の場合には、そのうちのいずれか選択された映像が表示部3に表示されている期間だけ光シャッター6を開くように制御すればよい。
光シャッター6は、シャッター制御部5による制御に従って光学的に開閉するシャッターである。例えば液晶シャッターなどのように電気的に開閉できるシャッターにより構成することができる。特に後述するように観察具4がメガネ型の場合には、観察者11に負担をかけることのないように、小型、軽量であることが望ましい。もちろん、機械式のシャッターなど、他の様々なシャッターにより構成することもできる。
次に、具体例を用いながら本発明の実施の一形態の動作について説明してゆく。図2は、本発明の実施の一形態における第1の動作例の説明図である。21はプロジェクター、22は表示面である。図2に示す例では、表示部3としてプロジェクター21を用い、プロジェクター21により表示面22に投影された映像を観察者11が観察する例を示している。第1映像として図2(A)に示した画像とし、第2映像として図2(B)に示すように均一な画像であるものとする。
図2(C)では、観察者11に提示する第1映像を表示した状態を示している。このとき、観察者11が装着している観察具4の光シャッター6を開いて光を透過させ、観察者11が表示を参照できるようにする。この時、観察具4が図示のようにメガネ型の場合、左右の眼に対応する光シャッターの両方とも開く。これによって、観察者11は図2(A)に示す第1映像を参照することになる。なお、この映像は観察具4を装着していない観察者12も参照することになる。
続いて、表示制御部2は差分映像作成部1が作成した第3映像をプロジェクター21により表示させる。ここでは、第2映像は図2(B)に示すように均一な画像である。この場合、差分映像作成部1は第1映像の反転画像を作成して第3映像とすることができる。これによって、図2(D)に示すように、表示された画像は図2(A)に示した第1映像の反転画像が表示される。このとき、観察者11が装着している観察具4の光シャッター6を閉じ、光を遮断する。観察具4が図示のようにメガネ型の場合、左右の眼に対応する光シャッターの両方とも閉じる。これによって、観察者11は第3映像を参照することができなくなる。なお、この映像は観察具4を装着していない観察者12には参照されることになる。
図2(C)に示した状態と図2(D)に示した状態を、高速に、交互に切り替える。この切替は、例えば第1映像と第3映像とが人間の目に感知されない50Hz以上で行うことが望ましい。
図2(C)に示した状態と図2(D)に示した状態を切り替えることによって、観察者11は図2(C)に示した第1映像のみを参照し、第2映像は参照されない。従って、観察者11には図2(A)に示す第1映像を提示することができる。また、観察具4を装着していない観察者12は、図2(A)に示した第1映像と、その反転画像である第3映像の両方を参照することになる。両者を高速に切り替えている場合、いずれの映像も個別に認識することができず、両者が加算された映像、すなわちこの場合には図2(B)に示すような均一な(例えば灰色の)画像が参照されることになる。このようにして、観察具4を装着している観察者11にのみ、第1映像を提供することができる。観察具4を装着していない観察者12には、第1映像は提供されず、この例では均一に明るくなっているだけに見える。この明かりによって、例えばプロジェクター21の光を照明として利用することも可能である。すなわち、一般の観察者には照明光として見えるものが、観察具4を装着した観察者には第1映像が映し出された表示映像として観察できることになる。
図3は、本発明の実施の一形態における第2の動作例の説明図である。31〜33は観察者である。ここでは第1映像が複数の場合について説明する。一例として、第1映像Aを観察者31に、第1映像Bを観察者32に、それぞれ提示するものとする。また、観察者33は観察具4を装着しない観察者であり、ここでは均一な画像である第2映像が提示されるものとする。
このように第1映像が複数存在する場合には、それらの第1映像と、差分映像作成部1で作成した第3映像とを順次切り替えて表示するとともに、その切り替えのタイミングで観察具4の光シャッター6を開閉制御すればよい。なお、差分映像作成部1では、この例では複数の第1映像を加算した映像の反転映像を第3映像として作成する。
まず図3(A)に示すように第1映像Aを表示する。このタイミングで、観察者31が装着している観察具4の光シャッター6を開いて光を透過させ、観察者31が表示を参照できるようにする。また、観察者32が装着している観察具4の光シャッター6は閉じて光を遮断する。これによって、観察者31と、観察具4を装着していない観察者33により第1映像Aが参照されることになる。
続いて図3(B)に示すように第1映像Bに表示を切り替える。このタイミングで、観察者31が装着している観察具4の光シャッター6を閉じて光を遮断する。また、観察者32が装着している観察具4の光シャッター6を開いて光を透過させ、観察者32が第1映像Bを参照できるようにする。これによって、観察者32と、観察具4を装着していない観察者33により第1映像Bが参照されることになる。
さらに図3(C)に示すように、表示を第3映像に切り替える。このタイミングで、観察者31と観察者32が装着している観察具4の光シャッター6を閉じて光を遮断する。これによって、第3映像は観察者31,32には参照されず、観察具4を装着していない観察者33により参照されるのみとなる。
このような映像の切替と光シャッター6の開閉制御を行うことによって、観察者31は第1映像Aのみを参照することになるため、観察者31には第1映像Aが提示されることになる。同様に観察者32は第1映像Bのみを参照することになるため、観察者32には第1映像Bが提示されることになる。さらに、観察具4を装着していない観察者33は、2つの第1映像と第3映像を参照することになるが、映像の切替を高速に行うことによって、それぞれの映像を認識することはできず、加算された映像が認識される。第1映像Aと第1映像Bと、その反転映像とが加算されることにより、観察者33は均一な画像が観察されることになる。
このようにして、第1映像が複数存在する場合に、光シャッター6の開閉を行うタイミングを制御することによって、それぞれの観察者毎に提示する映像を異ならせることが可能である。また、例えば観察者が設定を行うことによって、観察者が選択した映像を提示することが可能である。
図4は、本発明の実施の一形態における第3の動作例の説明図である。上述の第2の動作例と同様に、第1映像が複数の場合について説明する。第2の動作例では第3映像として複数の第1映像を加算した画像の反転画像を作成したが、この例では、それぞれの第1映像に対応する第3映像を作成する例を示す。なお、第2の動作例と同様に、第1映像Aを観察者31に、第1映像Bを観察者32に、それぞれ提示するものとする。また、第2映像は均一な画像であるものとする。
このようにそれぞれの第1映像に対応する第3映像を差分映像作成部1で作成する場合には、対となる第1映像と第3映像を続けて表示し、それぞれの対について順次表示してゆけばよい。すなわち、図4(A)に示すように第1映像Aを表示したら、次に図4(B)に示すように第1映像Aの反転映像を表示し、続いて図4(C)に示すように第1映像Bを表示し、次に図4(D)に示すように第1映像Bの反転映像を表示する。このような映像の切替を繰り返せばよい。
このような映像の切替に対応して、各観察者31,32が装着している観察具4の光シャッター6を開閉制御すればよい。まず図4(A)に示すように第1映像Aを表示しているタイミングで、観察者31が装着している観察具4の光シャッター6を開いて光を透過させ、観察者31が表示を参照できるようにする。このとき、観察者32が装着している観察具4の光シャッター6は閉じて光を遮断する。これによって、観察者31と、観察具4を装着していない観察者33により第1映像Aが参照されることになる。
続いて図4(B)に示すように、第1映像Aを反転した第3映像に切り替え、このタイミングで、観察者31と観察者32が装着している観察具4の光シャッター6を閉じて光を遮断する。これによって、第1映像Aを反転した第3映像は観察者31,32には参照されず、観察具4を装着していない観察者33により参照されるのみとなる。
次に図4(C)に示すように第1映像Bに表示を切り替える。このタイミングで、観察者31が装着している観察具4の光シャッター6を閉じて光を遮断する。また、観察者32が装着している観察具4の光シャッター6を開いて光を透過させ、観察者32が第1映像Bを参照できるようにする。これによって、観察者32と、観察具4を装着していない観察者33により第1映像Bが参照されることになる。
さらに図4(D)に示すように、第1映像Bを反転した第3映像に切り替え、このタイミングで観察者31と観察者32が装着している観察具4の光シャッター6を閉じて光を遮断する。これによって、第1映像Bを反転した第3映像は観察者31,32には参照されず、観察具4を装着していない観察者33により参照されるのみとなる。
このような映像の切替と光シャッター6の開閉制御を行うことによって、観察者31は第1映像Aのみを参照することになるため、観察者31には第1映像Aが提示されることになる。同様に観察者32は第1映像Bのみを参照することになるため、観察者32には第1映像Bが提示されることになる。さらに、観察具4を装着していない観察者33は、2つの第1映像と2つの第3映像を参照することになるが、映像の切替を高速に行うことによって、それぞれの映像を認識することはできず、加算された映像が認識される。すなわち、第1映像Aとその反転画像が加算されて均一な画像となり、また第1映像Bとその反転映像とが加算されて均一な画像となり、観察者33は均一な画像が観察されることになる。
このように、第3の動作例のように第1映像が複数存在する場合にそれぞれの第1映像に対応する第3映像を作成しても、それぞれの観察者毎に提示する映像を異ならせることが可能である。また、例えば観察者が設定を行うことによって、観察者が選択した映像を提示することが可能である。
また、この動作例のように第1映像と、その第1映像に対応する第3映像を続けて表示することによって、観察具4を装着していない観察者33において映像間の加算がより促進されることが期待でき、ちらつきなどの少ない均一画像を提供することができる。逆に、観察具4を装着している観察者31,32にとっては、第1映像を参照する間隔が長くなるため、ちらつきが増すことが懸念されるが、映像の切替をより高速に行うことで解決することができる。また、第2の動作例では第1映像が多くなると第3映像の作成が困難になることも予想されるが、この第3の動作例のようにそれぞれの第1映像に対応する第3映像を作成することによって、そのような問題も回避することができる。
図5は、本発明の実施の一形態における第4の動作例の説明図である。第1映像が複数の場合の応用例として、立体視を実現する例を示す。立体視を実現するには、図6でも説明したように、観察者の左右の眼の視差だけずれた2つの画像を用意し、それぞれ、左眼と右眼に別々に提示する必要がある。そのため、第1映像として左眼用の画像と右目用の画像の2つを用意する。また、この例では上述の第3の動作例と同様に、それぞれの第1映像の反転画像を第3映像として用いることとする。もちろん、第2の動作例と同様に2つの第1映像を加算した画像の反転画像を第3映像として用いても良い。
まず図5(A)に示すように左眼用の第1映像を表示し、そのタイミングで、観察者31が装着している観察具4の左眼の光シャッター6を開いて光を透過させ、右眼の光シャッター6を閉じて光を遮断する。これによって、観察者31は左眼のみで左眼用の第1映像を参照することになる。
続いて図5(B)に示すように、左眼用の第1映像を反転した第3映像に切り替え、このタイミングで、観察者31が装着している観察具4の光シャッター6を両眼とも閉じて光を遮断する。これによって、左眼用の第1映像を反転した第3映像は観察者31には参照されない。
次に図5(C)に示すように右眼用の第1映像に表示を切り替える。このタイミングで、観察者31が装着している観察具4の右眼の光シャッター6を開いて光を透過させ、また左眼用の光シャッター6は閉じたままとして光を遮断する。これによって、観察者31は右眼のみで右眼用の第1映像を参照することになる。
さらに図5(D)に示すように、右眼用の第1映像を反転した第3映像に切り替え、このタイミングで観察者31が装着している観察具4の光シャッター6を両眼とも閉じて光を遮断する。これによって、右眼用の第1映像を反転した第3映像は観察者31には参照されない。
このようにして、観察者31は左眼で左眼用の第1映像を、右眼で右眼用の第1映像を、それぞれ参照することになり、視差により立体的な画像が認識される。なお、観察具4を装着していない観察者には、図5(A)〜(D)の4つの映像全てが参照されることになり、それらの映像が加算されて均一な映像が提示される。
上述の各動作例では、第2映像として均一な画像を想定し、第3映像は第1映像を反転することにより作成している。しかしこれに限らず、第2映像は均一な画像に限られるものではない。第2映像を与えて第1映像との差分映像を作成して第3映像とすればよい。これによって、観察具4を装着していない観察者にも観察具4を装着している観察者とは別の映像を提示することができる。なお、第1映像の明るい部分については第3映像を暗くしても平均の明るさとなってしまうため、観察具4を装着していない観察者に提示される映像は、ある程度明るい映像になることがある。
また、第1映像及び第2映像は単一色の画像に限られるものではなく、カラー画像であっても同様に適用することができる。さらに、静止画に限られるものではなく、動画にも適用が可能である。これは、動画の各フレーム毎に第3映像を作成し、第1映像と第3映像を上述の第2,第3の動作例のように表示させることで実現できる。さらに、第1映像と第2映像がともに動画、静止画と動画、動画と静止画、ともに静止画とすることも可能である。
さらに、上述の各動作例では表示部3としてプロジェクター21により投影された画像の場合を例にとって説明したが、プロジェクター21に限らず、表示装置ならば適用可能であり、例えばディスプレイや電光掲示板などであっても同様に実現することができる。
本発明の表示システムの実施の一形態を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態における第1の動作例の説明図である。 本発明の実施の一形態における第2の動作例の説明図である。 本発明の実施の一形態における第3の動作例の説明図である。 本発明の実施の一形態における第4の動作例の説明図である。 従来の立体視のための表示システムの一例の説明図である。
符号の説明
1…差分映像作成部、2…表示制御部、3…表示部、4…観察具、5…シャッター制御部、6…光シャッター、11,12…観察者、21…プロジェクター、22…表示面、31〜33…観察者、51…表示画面、52…メガネ型光シャッター。

Claims (7)

  1. 第1の観察者に対して提示する1ないし複数の第1の映像と第2の観察者に対して提示する第2の映像との差分の映像である第3の映像を作成する差分映像作成手段と、表示手段と、前記第1の映像と前記差分映像作成手段で作成された前記第3の映像とを所定のタイミングで切り替えて前記表示手段に表示させる表示制御手段を有し、前記表示制御手段は、前記第1の映像と前記第3の映像とを前記第2の観察者が観察した時に視覚的に前記第1の映像と前記第3の映像とが区別されずに観察されるタイミングで前記第1の映像と前記第3の映像とを切り替えることを特徴とする表示システム。
  2. 前記差分映像作成手段は、前記第1の映像を反転した映像を第3の映像として作成し、前記表示制御手段は、前記第1の映像と前記第3の映像とを交互に切り替えて表示出力することによって、前記第2の観察者に全体が均一な前記第2の映像を提示することを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
  3. 前記差分映像作成手段は、複数の前記第1の映像のそれぞれについて前記第2の映像との差分の映像である複数の前記第3の映像を作成し、前記表示制御手段は、それぞれの前記第1の映像と該第1の映像に対応する前記第3の映像とを交互に切り替えて表示出力することを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
  4. 前記差分映像作成手段は、複数の前記第1の映像を重ねた映像と前記第2の映像との差分の映像である前記第3の映像を作成し、前記表示制御手段は、それぞれの前記第1の映像と前記第3の映像とを順に切り替えて表示出力することを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
  5. さらに前記第1の観察者が表示された映像を観察するために使用する観察手段を有し、前記観察手段は、光シャッターと、前記表示制御手段が映像を切り替えるタイミングで前記光シャッターの開閉を制御するシャッター制御手段を有しており、前記シャッター制御手段は、前記第1の映像を表示している期間だけ前記光シャッターを開くように制御し、前記第1の観察者に前記第1の映像を提示することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の表示システム。
  6. 前記シャッター制御手段は、複数の前記第1の映像のうちのいずれかを選択可能であり、選択された前記第1の映像が表示されている期間だけ前記光シャッターを開くように制御することを特徴とする請求項5に記載の表示システム。
  7. 前記第1の映像は、観察者の左右の眼の視差を考慮した立体視のための複数の映像であり、前記観察手段は、前記第1の観察者の左右の眼に対応する2つの光シャッターを有し、前記観察手段のシャッター制御手段は、それぞれの前記光シャッターをそれぞれの前記第1の映像に対応させて開閉制御することにより前記第1の観察者に三次元映像を提供することを特徴とする請求項5に記載の表示システム。
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