JP2005219360A - コンクリート試験用簡易傾胴形ミキサー - Google Patents
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Abstract
【課題】 試験室内で実際に現場で打設される際のコンクリートについて各種性状の試験を行なう場合に好適な小型で安価なコンクリート試験用簡易傾胴形ミキサーを提供する。
【解決手段】 ハンドル30を回転すると、歯車機構60を介して左右の筒状部材16のうちの一方の筒状部材18が回転軸16を中心に回転し、フレーム22が回転軸16を中心として上下方向に揺動する。フレーム22が上下方向に揺動すると、筒体22の底面部4012の中央部が軸受装置4016を介してフレーム22の中央部に連結されているので、回転ドラム24がフレーム22と一体に上下方向に揺動する。モータ26を駆動すると、モータ26の動力は、ベルトプーリ機構2604を介して左右の回転軸19のうちの一方の回転軸18に伝達され、該回転軸18に取着された歯車20が回転する。歯車20が回転すると、ラック部材32を介して回転ドラム24はその軸心回りに回転される。
【選択図】 図1
【解決手段】 ハンドル30を回転すると、歯車機構60を介して左右の筒状部材16のうちの一方の筒状部材18が回転軸16を中心に回転し、フレーム22が回転軸16を中心として上下方向に揺動する。フレーム22が上下方向に揺動すると、筒体22の底面部4012の中央部が軸受装置4016を介してフレーム22の中央部に連結されているので、回転ドラム24がフレーム22と一体に上下方向に揺動する。モータ26を駆動すると、モータ26の動力は、ベルトプーリ機構2604を介して左右の回転軸19のうちの一方の回転軸18に伝達され、該回転軸18に取着された歯車20が回転する。歯車20が回転すると、ラック部材32を介して回転ドラム24はその軸心回りに回転される。
【選択図】 図1
Description
本発明はコンクリートの各種試験に用いられて好適なコンクリート試験用簡易傾胴形ミキサーに関する。
コンクリートの性状の試験として、コンクリートが固まる前では、スランプ試験や、空気量測定試験、温度試験などが挙げられ、また、コンクリートが固まった後では、圧縮強度試験などが挙げられる。
このようなコンクリートの試験は試験室で行なわれ、試験を行なう場合には、試験室においてセメント、水、細骨材、粗骨材、混和材料が混練され、コンクリートの作製が行なわれている。
コンクリートの混練には、試験の用途に応じて傾胴形重力ミキサー、水平二軸形強制練りミキサー、パン形強制練りミキサーなどが用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特開平10−034643号公報
特開平11−221818号公報
このようなコンクリートの試験は試験室で行なわれ、試験を行なう場合には、試験室においてセメント、水、細骨材、粗骨材、混和材料が混練され、コンクリートの作製が行なわれている。
コンクリートの混練には、試験の用途に応じて傾胴形重力ミキサー、水平二軸形強制練りミキサー、パン形強制練りミキサーなどが用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
一方、都心部において建物などの各種構造物を、その現場にコンクリートを打設することで構築する際、多くの場合、コンクリート工場やコンクリート混練場で混練されたコンクリートがコンクリートミキサー車のアジテータに移され、コンクリートがアジテータにより緩やかにかき混ぜられながらコンクリート工場やコンクリート混練場から30分乃至60分程度の時間内に現場に搬送されている。
したがって、従来のコンクリート試験では、コンクリート工場やコンクリート混練場における混練直後のコンクリートについての各種性状の試験数値が得られるものの、コンクリートミキサー車により30分乃至60分程度かけて現場に搬送された状態のコンクリート、すなわち現場で実際に打設される際のコンクリートの各種性状については厳密には解明されていない。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、試験室内で、実際に現場で打設される際のコンクリートについての各種性状の試験を行なう場合に好適な小型で安価なコンクリート試験用簡易傾胴形ミキサーを提供することにある。
したがって、従来のコンクリート試験では、コンクリート工場やコンクリート混練場における混練直後のコンクリートについての各種性状の試験数値が得られるものの、コンクリートミキサー車により30分乃至60分程度かけて現場に搬送された状態のコンクリート、すなわち現場で実際に打設される際のコンクリートの各種性状については厳密には解明されていない。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、試験室内で、実際に現場で打設される際のコンクリートについての各種性状の試験を行なう場合に好適な小型で安価なコンクリート試験用簡易傾胴形ミキサーを提供することにある。
前記目的を達成するため本発明は、車輪が設けられ左右の幅および前後の長さを有する走行可能な基台と、左右方向に間隔をおき前記基台から立設された左右の支持部材と、前記左右の支持部材の上部で互いに同軸上で左右方向かつ水平方向に延在し前記上部で回転可能に支持された筒状部材と、前記各筒状部材の内部で回転可能に支持され互いに同軸上に位置する左右の回転軸と、前記各筒状部材から突出し互いに向かう前記回転軸部分にそれぞれ固設された左右の歯車と、左右に延在し前記左右の筒状部材にその延在方向の両端が固定されると共にその延在方向の中央部が前記左右の筒状部材の中心軸を結ぶ想像線から該筒状部材の半径方向外方に変位しており前記左右の支持部材の間で前記回転軸を中心に上下に揺動可能なフレームと、前記左右の歯車の間に配置された回転ドラムと、前記左右の回転軸のうちの一方を回転駆動するモータと、前記モータの回転速度を制御する制御手段と、前記フレームが前記回転軸を中心として上下方向に揺動するように前記左右の筒状部材の一方を回転させるハンドルとを備えている。前記回転ドラムは、筒体と、前記筒体の内周面に設けられた羽根と、前記筒体の外周面に設けられたラック部材とを有している。前記筒体は、その軸心方向の中央部が最も内径が大きく、中央部から離れるにつれて次第に内径が小さくなるように形成され、その軸心方向の一端に底部が設けられ、その軸心方向の他端にコンクリート出し入れ用の開口が設けられている。前記羽根は前記筒体の内周面に固設され、前記開口が前記底部よりも上方に位置するように前記筒体を傾けてその軸心回りに回転させると、この回転に伴ってコンクリートがすくい上げられると共に重力により該羽根から滑り落ちて落下するように構成されている。前記ラック部材は、前記筒体の長手方向の中央部で前記底部に向けられた歯部が該筒体の外周面の全周にわたって延在するように固設され、前記歯部に前記底部側から前記左右の歯車が噛合している。前記筒体は、前記フレームの延在方向の中央部に該筒体の底部が臨み前記フレームの延在方向の両端部の内側に該筒体の長手方向の中央部の両側の外周面箇所が臨むように配設され、前記筒体の底部の中央部は前記フレームの延在方向の中央部に該筒体の軸心回りに回転可能に連結されている。
本発明では、ハンドルの操作により回転ドラムを開口が真上を向いた鉛直状態から、開口が真下を向いた鉛直状態までの間で所望の揺動状態(傾斜状態)にすることができる。モータの駆動により回転ドラムが回転され、コンクリートは、羽根によりすくい上げられ、また、重力により落下運動することで、筒体の内部で緩やかにかき混ぜられる。
本発明のコンクリート試験用簡易傾胴形ミキサーを用いることで、コンクリートミキサー車により30分乃至60分程度かけて現場に搬送された状態のコンクリート、すなわち現場で実際に打設される際のコンクリートの各種性状についての試験を、言い換えると、コンクリートミキサー車を模擬した試験を、試験室内において行なうことが可能となる。
そして、このような試験を行なえることで、建物の用途に応じ、コンクリートを構成する各種材料の選択や混合比などをより正確に決定することが可能となる。
また、コンクリート試験用簡易傾胴形ミキサーは、必要最小限の部材で構成され、小型であるため試験室内に大きなスペースを確保することなく設置できる利点があり、また、安価に製造できる利点もある。
本発明のコンクリート試験用簡易傾胴形ミキサーを用いることで、コンクリートミキサー車により30分乃至60分程度かけて現場に搬送された状態のコンクリート、すなわち現場で実際に打設される際のコンクリートの各種性状についての試験を、言い換えると、コンクリートミキサー車を模擬した試験を、試験室内において行なうことが可能となる。
そして、このような試験を行なえることで、建物の用途に応じ、コンクリートを構成する各種材料の選択や混合比などをより正確に決定することが可能となる。
また、コンクリート試験用簡易傾胴形ミキサーは、必要最小限の部材で構成され、小型であるため試験室内に大きなスペースを確保することなく設置できる利点があり、また、安価に製造できる利点もある。
本発明は、筒体の内周面に羽根を固設し、この筒体をその軸心回りに回転可能に支持し、また、上下に揺動可能に支持するように構成することで上記の目的を達成した。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1(A)はコンクリート試験用簡易傾胴形ミキサーの正面図、(B)は同側面図、図2(A)は回転ドラムの正面図、(B)は(A)のBB断面図を示す。
コンクリート試験用簡易傾胴形ミキサー10は、基台12と、支持部材14と、筒状部材16と、回転軸18と、左右の歯車20と、フレーム22と、回転ドラム24と、モータ26と、モータ26の制御手段28と、回転ドラム24を上下に揺動させるハンドル30と、回転ドラム24に設けられたラック部材32などを備えている。
図1(A)はコンクリート試験用簡易傾胴形ミキサーの正面図、(B)は同側面図、図2(A)は回転ドラムの正面図、(B)は(A)のBB断面図を示す。
コンクリート試験用簡易傾胴形ミキサー10は、基台12と、支持部材14と、筒状部材16と、回転軸18と、左右の歯車20と、フレーム22と、回転ドラム24と、モータ26と、モータ26の制御手段28と、回転ドラム24を上下に揺動させるハンドル30と、回転ドラム24に設けられたラック部材32などを備えている。
基台12は、車輪1202が設けられ左右の幅および前後の長さを有して走行可能に形成されている。、
支持部材14は、基台12の左右方向に間隔をおいた基台12箇所からそれぞれ上方に立設されている。、
筒状部材16は、左右の支持部材14の上部で互いに同軸上で左右方向かつ水平方向に延在し支持部材14の上部で軸受ユニット1402を介して回転可能に支持されている。
回転軸18は、各筒状部材16の内部で回転可能に支持されており、各筒状部材16の内部で支持された左右の回転軸18は同軸上に位置している。
歯車20は、各筒状部材16から突出し互いに向かう回転軸18部分にそれぞれ固設されており、従って歯車20も左右に設けられている。
フレーム22は、左右に延在し左右の筒状部材16にその延在方向の両端が固定されると共にその延在方向の中央部が左右の筒状部材16の中心軸を結ぶ想像線から該筒状部材16の半径方向外方に変位しており左右の支持部材14の間で回転軸18を中心に上下に揺動可能に設けられている。本実施例では、フレーム22は、金属パイプからなり門型に屈曲形成されている。
支持部材14は、基台12の左右方向に間隔をおいた基台12箇所からそれぞれ上方に立設されている。、
筒状部材16は、左右の支持部材14の上部で互いに同軸上で左右方向かつ水平方向に延在し支持部材14の上部で軸受ユニット1402を介して回転可能に支持されている。
回転軸18は、各筒状部材16の内部で回転可能に支持されており、各筒状部材16の内部で支持された左右の回転軸18は同軸上に位置している。
歯車20は、各筒状部材16から突出し互いに向かう回転軸18部分にそれぞれ固設されており、従って歯車20も左右に設けられている。
フレーム22は、左右に延在し左右の筒状部材16にその延在方向の両端が固定されると共にその延在方向の中央部が左右の筒状部材16の中心軸を結ぶ想像線から該筒状部材16の半径方向外方に変位しており左右の支持部材14の間で回転軸18を中心に上下に揺動可能に設けられている。本実施例では、フレーム22は、金属パイプからなり門型に屈曲形成されている。
回転ドラム24は、左右の歯車20の間に配設されている。
図2に示すように、回転ドラム24は、筒体40と、筒体40の内周面に設けられた2枚の羽根4202、4204とを有し、ラック部材32は筒体40の外周面に設けられている。
筒体40は、コンクリートミキサー車のアジテータと同様に、その長手方向(軸心方向)の中央部で径が最も大きい大径面部4002と、大径面部4002の一端から筒体40の長手方向に離れるにつれて次第に内径が小さくなる円錐面状の第1傾斜面部4004と、大径面部4002の他端から筒体40の長手方向に離れるにつれて次第に内径が小さくなる曲面状の第2傾斜面部4006とで構成されいる。
第1傾斜面部4004の端部には、コンクリート出し入れ用の円形の開口4010が設けられている。
第2傾斜面部4006の端部は、円形の平板状の底面部4012として形成され、底面部4012の中心には軸受孔4014が形成されている。
なお、筒体40の容量は、例えば、20〜100リットル程度とすると、大きなスペースをとることがなく好ましく、特に、20〜50リットル程度であるとより好ましい。
図2に示すように、回転ドラム24は、筒体40と、筒体40の内周面に設けられた2枚の羽根4202、4204とを有し、ラック部材32は筒体40の外周面に設けられている。
筒体40は、コンクリートミキサー車のアジテータと同様に、その長手方向(軸心方向)の中央部で径が最も大きい大径面部4002と、大径面部4002の一端から筒体40の長手方向に離れるにつれて次第に内径が小さくなる円錐面状の第1傾斜面部4004と、大径面部4002の他端から筒体40の長手方向に離れるにつれて次第に内径が小さくなる曲面状の第2傾斜面部4006とで構成されいる。
第1傾斜面部4004の端部には、コンクリート出し入れ用の円形の開口4010が設けられている。
第2傾斜面部4006の端部は、円形の平板状の底面部4012として形成され、底面部4012の中心には軸受孔4014が形成されている。
なお、筒体40の容量は、例えば、20〜100リットル程度とすると、大きなスペースをとることがなく好ましく、特に、20〜50リットル程度であるとより好ましい。
羽根4202,4204は筒体40の内周面に固設され、コンクリートミキサー車のアジテータと同様に、開口4010が底面部4012よりも上方に位置するように筒体40を傾けてその軸心回りに回転させると、この回転に伴ってコンクリートがすくい上げられると共に重力により該羽根4202,4204から滑り落ちて落下するように構成されている。本実施例では、羽根4202、4204は、コンクリートミキサー車のアジテータと同様に、所定幅を有する薄板材が筒体40の内周面に螺旋状に延在するように固定されている。2枚の羽根4202、4204は筒体40の周方向に180度の位相をずらして設けられている。なお、羽根の形状や配置構造は、実施例の構造に限定されず、要するにコンクリートが筒体40の回転に伴い緩やかに混ぜられる構成であればよい。
図2(B)に示すように、羽根4202,4204は筒体40の中心軸に近い内側縁が、筒体40の内周面に固設された外側縁よりも底面部4012側に傾斜するように設けられ、また、第2傾斜面部4006では、底面部4012に近づくにつれてその幅(内側縁と外側縁との間の間隔)が次第に小さくなるように形成されている。なお、羽根の枚数は1枚でもよく、あるいは、3枚以上であってもよい。
図2(B)に示すように、羽根4202,4204は筒体40の中心軸に近い内側縁が、筒体40の内周面に固設された外側縁よりも底面部4012側に傾斜するように設けられ、また、第2傾斜面部4006では、底面部4012に近づくにつれてその幅(内側縁と外側縁との間の間隔)が次第に小さくなるように形成されている。なお、羽根の枚数は1枚でもよく、あるいは、3枚以上であってもよい。
図1に示すように、筒体40は、フレーム22の延在方向の中央部に該筒体22の底面部4012が臨みフレーム22の延在方向の両端部の内側に該筒体22の長手方向の中央部の両側の大径面部4002箇所が臨むように配設され、筒体22の底面部4012の中央部は軸受孔4014および軸受装置4016を介してフレーム22の延在方向の中央部に該筒体40の軸心回りに回転可能に連結されている。
また、図1に示すように、ラック部材32は円環状を呈しており、ラック部材32は筒体40の長手方向の中間部における大径面部4002に取着された円環状の取り付け板部3202と、取り付け板部3202の端部に該取り付け板部3202よりも大きな直径で膨出形成された鍔部3204と、鍔部3204が底面部4012側に臨む面の全周に形成された歯部3206とを備えている。そして、左右の歯車20が底面部4012側から歯部3206にそれぞれ噛合している。
また、図1に示すように、ラック部材32は円環状を呈しており、ラック部材32は筒体40の長手方向の中間部における大径面部4002に取着された円環状の取り付け板部3202と、取り付け板部3202の端部に該取り付け板部3202よりも大きな直径で膨出形成された鍔部3204と、鍔部3204が底面部4012側に臨む面の全周に形成された歯部3206とを備えている。そして、左右の歯車20が底面部4012側から歯部3206にそれぞれ噛合している。
モータ26は、一方の支持部材14の側方の基台12上に設けられた制御ボックス50に収容されており、制御ボックス50内にはモータ26の回転速度を制御するインバータ(制御手段28)などが収容されている。
モータ26の動力は出力軸2602に出力され、この動力はベルトプーリ機構2604を介して左右の回転軸18のうちの一方の回転軸18に伝達される。
ハンドル30は、他方の支持部材14の側方に設けられており、円環状を呈している。
ハンドル30の回転軸は、歯車機構60を介して左右の筒状部材16のうちの一方の筒状部材18に連結されている。歯車機構60は、ハンドル30の回転軸と同軸上に設けられハンドル30の回転操作により回転するウォーム6002と、このウォーム6002に噛合するウォームホイール6004とを含んで構成されている。
モータ26の動力は出力軸2602に出力され、この動力はベルトプーリ機構2604を介して左右の回転軸18のうちの一方の回転軸18に伝達される。
ハンドル30は、他方の支持部材14の側方に設けられており、円環状を呈している。
ハンドル30の回転軸は、歯車機構60を介して左右の筒状部材16のうちの一方の筒状部材18に連結されている。歯車機構60は、ハンドル30の回転軸と同軸上に設けられハンドル30の回転操作により回転するウォーム6002と、このウォーム6002に噛合するウォームホイール6004とを含んで構成されている。
次に、コンクリート試験用簡易傾胴形ミキサー10の作用、効果について説明する。
ハンドル30を回転操作すると、歯車機構60を介して左右の筒状部材16のうちの一方の筒状部材18が回転軸16を中心に回転し、これによりフレーム22が左右の回転軸16を中心として上下方向に揺動する。フレーム22が上下方向に揺動すると、筒体22の底面部4012の中央部が軸受装置4016を介してフレーム22の延在方向の中央部に連結されているので、回転ドラム24がフレーム22と一体に上下方向に揺動する。本実施例では、図1に示すように、開口4010が真上を向いた回転ドラム24の鉛直状態と、開口4010が真下を向いた回転ドラム24の鉛直状態との間で上下に揺動される。
回転ドラム24を所望の上下揺動状態に揺動させたならば、ハンドル30から手を離す。この状態で、回転ドラム24は、フレーム22、筒状部材16、ウォームホイール6004、ウォーム6002を介してハンドル30に連結されているので、回転ドラム24の自重による回転が阻止され、回転ドラム24は所望の上下揺動状態に保持される。
ハンドル30を回転操作すると、歯車機構60を介して左右の筒状部材16のうちの一方の筒状部材18が回転軸16を中心に回転し、これによりフレーム22が左右の回転軸16を中心として上下方向に揺動する。フレーム22が上下方向に揺動すると、筒体22の底面部4012の中央部が軸受装置4016を介してフレーム22の延在方向の中央部に連結されているので、回転ドラム24がフレーム22と一体に上下方向に揺動する。本実施例では、図1に示すように、開口4010が真上を向いた回転ドラム24の鉛直状態と、開口4010が真下を向いた回転ドラム24の鉛直状態との間で上下に揺動される。
回転ドラム24を所望の上下揺動状態に揺動させたならば、ハンドル30から手を離す。この状態で、回転ドラム24は、フレーム22、筒状部材16、ウォームホイール6004、ウォーム6002を介してハンドル30に連結されているので、回転ドラム24の自重による回転が阻止され、回転ドラム24は所望の上下揺動状態に保持される。
また、モータ26を駆動すると、モータ26の動力は、出力軸2602からベルトプーリ機構2604を介して左右の回転軸19のうちの一方の回転軸18に伝達され、該回転軸18に取着された歯車20が回転する。この一方の回転軸18の歯車20が回転すると、歯車20にラック部材32の歯部3206が噛合しており、また、筒体22の底面部4012の中央部が軸受装置4016およびフレーム22を介して筒体40の軸心回りに回転可能に支持されていることから、回転ドラム24はその軸心回りに回転される。この場合、他方の回転軸180の歯車20は、筒体40と共に回転するラック部材32の歯部3206により回転され、したがって、左右の歯車20は、筒体40の外周面の周囲に位置して軸受装置4016と共に回転ドラム24の軸心回りの回転を案内する案内手段としても機能している。
また、モータ26により回転ドラム24が回転されると、2枚の羽根4202,4204も筒体40と一体に回転する。
また、モータ26により回転ドラム24が回転されると、2枚の羽根4202,4204も筒体40と一体に回転する。
本実施例では、図1に示すように、ハンドル30の操作により回転ドラム24を開口4010が真上を向いた鉛直状態とし、例えば、傾胴形重力ミキサー、水平二軸形強制練りミキサー、パン形強制練りミキサーなどのミキサーにより練られたコンクリートを開口4010から回転ドラム24の内部に投入する。
次に、ハンドル30の操作により、図1(B)の想像線で示すように、回転ドラム24を所望の揺動状態に、すなわち、開口4010が底面部4012よりも上方に位置するように筒体40を傾け、コンクリートの運搬に使用されるコンクリートミキサー車のアジテータと同じ角度に傾斜させる。
そして、実際のコンクリートの運搬時と同様に、モータ26を所望の低速回転で駆動して回転ドラム24を回転させると、コンクリートは、羽根4202,4204によりすくい上げられ、また、重力により羽根4202,4204から滑り落ち羽根4202,4204から落下することで、筒体40の内部で所望の時間緩やかにかき混ぜられる。
所望の時間が経過したならば、モータ26を停止し、ハンドル30の操作により開口4010が真下を向いた鉛直状態とし、コンクリートを、例えば、練り板(いわゆるフネ)と呼ばれる容器に排出し、その後、コンクリートの性状の試験として、スランプ試験や、空気量測定試験、温度試験、圧縮強度試験などが行なわれる。
次に、ハンドル30の操作により、図1(B)の想像線で示すように、回転ドラム24を所望の揺動状態に、すなわち、開口4010が底面部4012よりも上方に位置するように筒体40を傾け、コンクリートの運搬に使用されるコンクリートミキサー車のアジテータと同じ角度に傾斜させる。
そして、実際のコンクリートの運搬時と同様に、モータ26を所望の低速回転で駆動して回転ドラム24を回転させると、コンクリートは、羽根4202,4204によりすくい上げられ、また、重力により羽根4202,4204から滑り落ち羽根4202,4204から落下することで、筒体40の内部で所望の時間緩やかにかき混ぜられる。
所望の時間が経過したならば、モータ26を停止し、ハンドル30の操作により開口4010が真下を向いた鉛直状態とし、コンクリートを、例えば、練り板(いわゆるフネ)と呼ばれる容器に排出し、その後、コンクリートの性状の試験として、スランプ試験や、空気量測定試験、温度試験、圧縮強度試験などが行なわれる。
したがって、本実施例によれば、コンクリートミキサー車により30分乃至60分程度かけて現場に搬送された状態のコンクリート、すなわち現場で実際に打設される際のコンクリートの各種性状についての試験を、言い換えると、コンクリートミキサー車を模擬した試験を、試験室内において行なうことが可能となる。
そして、このような試験を試験室内で行なえることにより、建物の用途に応じ、コンクリートを構成する各種材料の選択や混合比などをより正確に決定することが可能となる。
また、コンクリート試験用簡易傾胴形ミキサー10は、上述のように必要最小限の部材で構成され、筒体の容量も小さいため小型である。したがって、試験室内に大きなスペースを確保することなく設置できる利点があり、また、安価に製造できる利点もある。
そして、このような試験を試験室内で行なえることにより、建物の用途に応じ、コンクリートを構成する各種材料の選択や混合比などをより正確に決定することが可能となる。
また、コンクリート試験用簡易傾胴形ミキサー10は、上述のように必要最小限の部材で構成され、筒体の容量も小さいため小型である。したがって、試験室内に大きなスペースを確保することなく設置できる利点があり、また、安価に製造できる利点もある。
10……コンクリート試験用簡易傾胴形ミキサー、12……基台、14……支持部材、16……筒状部材、18……回転軸、20……歯車、22……フレーム、24……回転ドラム、26……モータ、30……ハンドル、32……ラック部材。
Claims (6)
- 車輪が設けられ左右の幅および前後の長さを有する走行可能な基台と、
左右方向に間隔をおき前記基台から立設された左右の支持部材と、
前記左右の支持部材の上部で互いに同軸上で左右方向かつ水平方向に延在し前記上部で回転可能に支持された筒状部材と、
前記各筒状部材の内部で回転可能に支持され互いに同軸上に位置する左右の回転軸と、
前記各筒状部材から突出し互いに向かう前記回転軸部分にそれぞれ固設された左右の歯車と、
左右に延在し前記左右の筒状部材にその延在方向の両端が固定されると共にその延在方向の中央部が前記左右の筒状部材の中心軸を結ぶ想像線から該筒状部材の半径方向外方に変位しており前記左右の支持部材の間で前記回転軸を中心に上下に揺動可能なフレームと、
前記左右の歯車の間に配置された回転ドラムと、
前記左右の回転軸のうちの一方を回転駆動するモータと、
前記モータの回転速度を制御する制御手段と、
前記フレームが前記回転軸を中心として上下方向に揺動するように前記左右の筒状部材の一方を回転させるハンドルとを備え、
前記回転ドラムは、筒体と、前記筒体の内周面に設けられた羽根と、前記筒体の外周面に設けられたラック部材とを有し、
前記筒体は、その軸心方向の中央部が最も内径が大きく、中央部から離れるにつれて次第に内径が小さくなるように形成され、その軸心方向の一端に底部が設けられ、その軸心方向の他端にコンクリート出し入れ用の開口が設けられており、
前記羽根は前記筒体の内周面に固設され、前記開口が前記底部よりも上方に位置するように前記筒体を傾けてその軸心回りに回転させると、この回転に伴ってコンクリートがすくい上げられると共に重力により該羽根から滑り落ちて落下するように構成され、
前記ラック部材は、前記筒体の長手方向の中央部で前記底部に向けられた歯部が該筒体の外周面の全周にわたって延在するように固設され、前記歯部に前記底部側から前記左右の歯車が噛合しており、
前記筒体は、前記フレームの延在方向の中央部に該筒体の底部が臨み前記フレームの延在方向の両端部の内側に該筒体の長手方向の中央部の両側の外周面箇所が臨むように配設され、
前記筒体の底部の中央部は前記フレームの延在方向の中央部に該筒体の軸心回りに回転可能に連結されている、
ことを特徴とするコンクリート試験用簡易傾胴形ミキサー。 - 前記羽根は、前記筒体の内周面に螺旋状に旋回しつつ該内周面に固設されていることを特徴とする請求項1記載のコンクリート試験用簡易傾胴形ミキサー。
- 前記羽根は、前記筒体の内周面に互いに位相をずらして複数設けられていることを特徴とする請求項2記載のコンクリート試験用簡易傾胴形ミキサー。
- 前記ハンドルと前記左右の筒状部材の一方との間は、ハンドルの回転操作により回転するウォームと、このウォームに噛合するウォームホイールとを含んだ歯車機構により連結されていることを特徴とする請求項1記載のコンクリート試験用簡易傾胴形ミキサー。
- 前記フレームは金属製のパイプ材からなり門型を呈していることを特徴とする請求項1記載のコンクリート試験用簡易傾胴形ミキサー。
- 前記筒体の容量は、20から50リットルであることを特徴とする請求項1記載のコンクリート試験用簡易傾胴形ミキサー。
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