JP2005213331A - ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

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Shojiro Kuwabara
章二郎 桑原
剛志 池田
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三菱瓦斯化学株式会社
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Abstract

【課題】 環境適性、耐熱性、成形性に優れるポリエステル樹脂組成物を提供する。
【解決手段】 ジオール単位中の5〜60モル%が環状アセタール骨格を有するジオール単位であるポリエステル樹脂および導電性充填材を、該ポリエステル樹脂/導電性充填材が40〜99重量%/1〜60重量%の割合で含むポリエステル樹脂組成物。
【選択図】 無し

Description

本発明は、ジオール単位中に環状アセタール骨格を有するポリエステル樹脂および導電性充填材からなるポリエステル樹脂組成物に関する。

従来、ICやICを搭載した電子機器部品の包装材料にはプラスチックを成形したトレー、キャリアテープ、パッケージなどが使用されてきた。しかし、一般的にプラスチックは帯電しやすく、電子機器部品に対して悪影響を及ぼすため、プラスチックにカーボンブラック等の導電性充填材を混練して帯電防止を図ってきた。プラスチックとしてポリ塩化ビニルが使用されているが、ポリ塩化ビニルは燃焼時に有毒ガスを発生するという問題点を有しており環境適正の上で好ましくなく、代替材料が強く求められている。

上記の要求に対して、有毒ガスを発生しない1,4−シクロヘキサンジメタノールを共重合したポリエチレンテレフタレート(以下「PETG」と略記することがある)を用いたポリエステル樹脂組成物が提案されているが(特許文献1〜3参照。)、PETGはガラス転移温度が低いため、高温化で変形することがあり、使用環境が制限される問題点がある。

一方、耐熱性に優れるポリカーボネート(以下「PC」と略記することがある)を用いたポリカーボネート樹脂組成物も提案されているが(特許文献4〜6参照。)、ポリカーボネートは成形性に劣るため、高い寸法精度が要求される電子部材の包装材料に用いるには限界があった。このように、これまで環境適性、耐熱性、成形性に優れる電子機器部品の包装材料に適する材料は知られていなかった。

特開平7−161224号公報 特許第3327426号公報 特開2003−154574号公報 特開平6−179806号公報 特開平6−184332号公報 特開2001−310994号公報

本発明の目的は前記の如き状況に鑑み、環境適性、耐熱性、成形性に優れるポリエステル樹脂組成物を提供することにある。

本発明者らは、鋭意検討した結果、ジオール単位中に特定の割合の環状アセタール骨格を有するポリエステル樹脂および導電性充填材からなるポリエステル樹脂組成物は、環境適性、耐熱性、成形性に優れることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、ジオール単位中の5〜60モル%が環状アセタール骨格を有するジオール単位であるポリエステル樹脂および導電性充填材を、該ポリエステル樹脂/導電性充填材が40〜99重量%/1〜60重量%の割合で含むポリエステル樹脂組成物に関するものである。
なお、本発明において、ポリエステル樹脂のジカルボン酸単位またはジオール単位とは、エステル結合による繰り返し単位を指し、該ポリエステル樹脂のエステル結合を加水分解した際に生成するジカルボン酸またはジオールの名称を挙げ、それらに由来するジカルボン酸単位またはジオール単位と表記する。

本発明のポリエステル樹脂組成物は、環境適性、耐熱性、成形性に優れ、パソコンやOA機器部品、自動車部品、電気・電子部品、機械部品など、特には半導体、メモリ、ハードディスクなどの搬送用トレー、キャリアテープ、パッケージ、ハードディスク用のディスク、磁気ヘッド、除電ロール、電子複写機の帯電電極などの用途に好適に用いることができ、本発明の工業的意義は大きい。

以下に本発明について詳細に説明する。
本発明に使用するポリエステル樹脂のジオール単位中の環状アセタール骨格を有するジオール単位は一般式(1):

または一般式(2):

で表される化合物に由来するジオール単位が好ましい。一般式(1)と(2)において、RおよびRはそれぞれ独立して、炭素数が1〜10の脂肪族炭化水素基、炭素数が3〜10の脂環式炭化水素基、及び炭素数が6〜10の芳香族炭化水素基からなる群から選ばれる炭化水素基、好ましくは、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基又はこれらの構造異性体、例えば、イソプロピレン基、イソブチレン基を表す。Rは炭素数が1〜10の脂肪族炭化水素基、炭素数が3〜10の脂環式炭化水素基、及び炭素数が6〜10の芳香族炭化水素基からなる群から選ばれる炭化水素基、好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、又はこれらの構造異性体、例えば、イソプロピル基、イソブチル基を表す。一般式(1)または(2)の化合物としては、3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、5−メチロール−5−エチル−2−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−1,3−ジオキサン等が特に好ましい。

また、環状アセタール骨格を有するジオール単位以外のジオール単位としては、特に制限はされないが、エチレングリコール、トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族ジオール類;1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−デカヒドロナフタレンジメタノール、1,3−デカヒドロナフタレンジメタノール、1,4−デカヒドロナフタレンジメタノール、1,5−デカヒドロナフタレンジメタノール、1,6−デカヒドロナフタレンジメタノール、2,7−デカヒドロナフタレンジメタノール、テトラリンジメタノール、ノルボルナンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール、ペンタシクロドデカンジメタノール等の脂環式ジオール類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール等のポリエーテル化合物類;4,4’−(1−メチルエチリデン)ビスフェノール、メチレンビスフェノール(ビスフェノールF)、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノール(ビスフェノールZ)、4,4’−スルホニルビスフェノール(ビスフェノールS)等のビスフェノール類;前記ビスフェノール類のアルキレンオキシド付加物;ヒドロキノン、レゾルシン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルベンゾフェノン等の芳香族ジヒドロキシ化合物;及び前記芳香族ジヒドロキシ化合物のアルキレンオキシド付加物等に由来するジオール単位が例示できる。ポリエステル樹脂の機械強度、耐熱性、及びジオールの入手の容易さを考慮するとエチレングリコール、トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等に由来するジオール単位が好ましく、エチレングリコールに由来するジオール単位が特に好ましい。

本発明に使用するポリエステル樹脂のジカルボン酸単位としては、特に制限はされないが、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸、ノルボルナンジカルボン酸、トリシクロデカンジカルボン酸、ペンタシクロドデカンジカルボン酸、3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−カルボキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、5−カルボキシ−5−エチル−2−(1,1−ジメチル−2−カルボキシエチル)−1,3−ジオキサン等の脂肪族ジカルボン酸に由来するジカルボン酸単位;テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2−メチルテレフタル酸、1,3−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、テトラリンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸に由来するジカルボン酸単位が例示できる。ポリエステル樹脂の機械強度、耐熱性、及びジカルボン酸の入手の容易さを考慮するとテレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸に由来するジカルボン酸単位が特に好ましい。

ポリエステル樹脂には、溶融粘弾性や分子量などを調整するために、本発明の目的を損なわない範囲でブチルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコールなどのモノアルコール単位やトリメチロールプロパン、グリセリン、1,3,5−ペンタントリオール、ペンタエリスリトールなどの3価以上の多価アルコール単位、安息香酸、プロピオン酸、酪酸などのモノカルボン酸単位、トリメリット酸、ピロメリット酸など多価カルボン酸単位、グリコール酸、乳酸、ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシイソ酪酸、ヒドロキシ安息香酸などのオキシ酸単位を含んでもよい。

本発明のポリエステル樹脂組成物で特に成形性、耐熱性、機械的性能、耐加水分解性などを考慮すると環状アセタール骨格を有するジオール単位が3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン単位であり、環状アセタール骨格を有するジオール単位以外のジオール単位がエチレングリコール単位であり、ジカルボン酸単位がテレフタル酸単位、イソフタル酸単位、2,6−ナフタレンジカルボン酸単位から選ばれる1種類以上のジカルボン酸単位であることが好ましい。

本発明におけるポリエステル樹脂中の環状アセタール骨格を有するジオール単位の割合は5〜60モル%であることが好ましく、より好ましくは5〜50モル%であり、特に好ましくは10〜50モル%である。環状アセタール骨格を有するジオール単位の割合が上記範囲にある場合、本発明におけるポリエステル樹脂は結晶性が低く成形性に優れ、またガラス転移温度が高くなり、耐加水分解性に優れる。

本発明におけるポリエステル樹脂の耐熱性は用途に応じて適宜選択することができるが、ガラス転移温度は87〜150℃であることが好ましく、より好ましくは90〜140℃、特に好ましくは95〜130℃である。ガラス転移温度が上記範囲内にある場合、本発明におけるポリエステル樹脂は耐熱性に優れ、自動車や船舶での輸送(70〜80℃に達するといわれる)に適し、また賦形性も優れる。ガラス転移温度は構成単位の種類及び割合により変化するが、主に環状アセタール骨格を有するジオール単位が3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン単位であり、環状アセタール骨格を有するジオール単位以外のジオール構成単位がエチレングリコール単位であり、ジカルボン酸構成単位がテレフタル酸単位及び/又は2,6−ナフタレンジカルボン酸単位である場合、上記範囲のガラス転移温度が達成される。

本発明に用いるポリエステル樹脂の極限粘度は成形方法や用途に応じて適宜選択することができる。一般的に熱流動性が求められる射出成形で成形する場合には極限粘度が小さいポリエステル樹脂が適する場合が多く、押出成形で成形する場合や機械物性、耐薬品性等が重視される用途では極限粘度が大きいポリエステル樹脂が適する場合が多い。本発明におけるポリエステル樹脂ではフェノールと1,1,2,2−テトラクロロエタンとの質量比6:4の混合溶媒を用いた25℃での測定値で0.5〜1.5dl/gの範囲であることが好ましく、より好ましくは0.5〜1.2dl/gであり、更に好ましくは0.6〜1.0dl/gである。極限粘度がこの範囲にある場合、本発明のポリエステル樹脂は成形性及び機械的性能のバランスに優れる。

本発明に用いるポリエステル樹脂の溶融粘度も成形方法や用途に応じて適宜選択することができる。極限粘度と同様に、一般的に熱流動性が求められる射出成形で成形する場合には溶融粘度が小さいポリエステル樹脂が適する場合が多く、押出成形で成形する場合や機械物性、耐薬品性等が重視される用途では溶融粘度が大きいポリエステル樹脂が適する場合が多い。溶融粘度の値としては温度240℃、せん断速度100sec−1において500〜7000Pa・sの範囲であることが好ましく、より好ましくは700〜5000Pa・sである。溶融粘度がこの範囲にある場合、本発明におけるポリエステル樹脂は成形性及び機械的性能のバランスに優れる。溶融粘度はポリエステル樹脂の極限粘度にも依存するが、構成単位にも大きく依存する。具体的には、環状アセタール骨格を有するジオール単位が多いほど溶融粘度は高くなる。

本発明におけるポリエステル樹脂を製造する方法は特に制限はなく、従来公知のポリエステルの製造方法を適用することができる。例えばエステル交換法、直接エステル化法等の溶融重合法、又は溶液重合法等を挙げることができる。製造時に用いるエステル交換触媒、エステル化触媒、エーテル化防止剤、熱安定剤、光安定剤等の各種安定剤、重合調整剤等も従来既知のものを用いることができ、これらは反応速度やポリエステル樹脂の色調、安全性、熱安定性、耐候性、自身の溶出性などに応じて適宜選択される。

本発明に用いる導電性充填材とは、体積固有抵抗値が1Ω・m以下の充填材を指し、特に制限はされないが、アルミニウム、銅、鉄、ニッケル、銀、金、ハンダなどの各種金属の粉末やフレーク、あるいはこれらの金属をガラス短繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、炭素短繊維、マイカ、ワラストナイトなどの表面に被覆した金属系導電性充填材;酸化錫、酸化亜鉛の粉末、あるいは酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウムの微粒子をアルミニウム、酸化チタン、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウムなどの表面に被覆した非金属系導電性充填材;導電性ケッチェンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ロールブラック、ディスクブラックなどのカーボンブラック類やグラファイト、カーボン繊維、カーボンナノチューブ、フラーレンなどのカーボン系導電性充填材、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリパラフェニレンなどの導電性ポリマーが例示できる。導電性充填材の導電性能、入手の容易さを考慮するとカーボン系導電性充填材が特に好ましい。

本発明のポリエステル樹脂組成物におけるポリエステル樹脂と導電性充填材の割合は、ポリエステル樹脂/導電性充填材が40〜99重量%/1〜60重量%であり、より好ましくは、ポリエステル樹脂/導電性充填材が40〜95重量%/5〜60重量%であり、特に好ましくはポリエステル樹脂/導電性充填材が50〜95重量%/5〜50重量%である。ポリエステル樹脂と導電性充填材の割合が上記範囲にある場合、本発明のポリエステル樹脂組成物は導電性、機械的性能のバランスに優れる。

本発明のポリエステル樹脂組成物の機械強度はアイゾット衝撃強度(ノッチ付)で測定される値で15J/m以上であることが好ましく、より好ましくは20J/m以上である。アイゾット衝撃強度が上記範囲にある場合、通常使用される環境では十分な機械物性を示す。

本発明のポリエステル樹脂組成物の耐熱性は熱変形温度(荷重4.6kgf/cm)で測定される値で75℃以上であることが好ましく、より好ましくは80℃以上である。熱変形温度が上記範囲にある場合、車両や船舶輸送、あるいはパソコン内などの環境下で変形を防ぐのに十分な耐熱性を示す。

本発明のポリエステル樹脂組成物の導電性は用途に応じて適宜選択することができる。帯電ローラー部品など中程度の導電性が求められる用途では表面抵抗率が10〜1012Ωであることが好ましく、IC製品の包装材料など高い導電性が求められる用途では表面抵抗率が10〜1010Ωであることが好ましい。本発明のポリエステル樹脂組成物では、既述の導電性充填材の種類、及び量を適宜選択することで、上記表面抵抗率を達成できる。

本発明のポリエステル樹脂組成物には、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、可塑剤、増量剤、艶消し剤、乾燥調節剤、帯電防止剤、沈降防止剤、界面活性剤、流れ改良剤、乾燥油、ワックス類、フィラー、着色剤、補強剤、表面平滑剤、レベリング剤、硬化反応促進剤、増粘剤などの各種添加剤、成形助剤を添加することができる。また、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ポリメタクリル酸樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリイミド樹脂、AS樹脂等の樹脂、又はこれらのオリゴマーを添加することもできる。

本発明のポリエステル樹脂組成物はポリエステル樹脂、導電性充填材、必要に応じて各種添加剤を混合、混練することで製造できる。混合、混練には公知の技術、装置を用いることができ、例えばタンブラー、高速ミキサー、ナウターミキサー、リボン型ブレンダー、ミキシングロール、ニーダー、インテンシブミキサー、単軸押出機、二軸押出機などの混合、混練装置を挙げることができる。また各種溶媒に溶解あるいは分散させた状態で、ゲートミキサー、バタフライミキサー、万能ミキサー、ディゾルバー、スタティックミキサーなどの液体混合装置を用いて混合することもできる。

本発明のポリエステル樹脂組成物は、種々の用途に用いることができる。成形方法としては、射出成形、シート、フィルム、パイプ等の押し出し成形、ビーズ発泡、押し出し発泡、超臨界発泡などの発泡成形などが挙げられる。これらの成形方法は共射出や共押し出し、ドライラミといった多層成形であってもよく、また延伸やブローといった配向を伴う成形であってもよい。また、粘着材、接着剤、塗料等といった形態で使用することもできる。更に詳しく述べるとすれば、パソコンやOA機器部品、自動車部品、電気・電子部品、機械部品など、特には半導体、メモリ、ハードディスクなどの搬送用トレー、キャリアテープ、パッケージ、ハードディスク用のディスク、磁気ヘッド、除電ロール、電子複写機の帯電電極などに使用することができる。

以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例によりその範囲を限定されるものではない。

〔評価方法〕
本実施例及び比較例中のポリエステル樹脂及び、ポリエステル樹脂組成物の評価方法は以下の通りである。
(1)環状アセタール骨格を有するジオール単位の割合
ポリエステル樹脂中の環状アセタール骨格を有するジオール単位の割合はH−NMR測定にて算出した。測定装置は日本電子(株)製JNM−AL400を用い、400MHzで測定した。溶媒には重クロロホルムを用いた。

(2)ガラス転移温度
ポリエステル樹脂のガラス転移温度は島津製作所製DSC/TA−50WSを使用し、試料約10mgをアルミニウム製非密封容器に入れ、窒素ガス(30ml/min)気流中昇温速度20℃/minで測定し、DSC曲線の転移前後における基線の差の1/2だけ変化した温度をガラス転移温度とした。

(3)極限粘度
極限粘度測定の試料はポリエステル樹脂0.5gをフェノールと1,1,2,2−テトラクロロエタンの混合溶媒(質量比=6:4)120gに加熱溶解し、濾過後、25℃まで冷却して調製した。装置は(株)柴山科学機械製作所製、毛細管粘度計自動測定装置SS−300−L1を用い、温度25℃で測定を行った。

(4)溶融粘度
極限粘度は、(株)東洋精機製作所、商品名:キャピログラフ 1Cを用いて測定した。キャピラリの径は1mm、長さは10mmであり、測定条件は測定温度240℃、予熱時間3分、せん断速度100sec−1である。

(5)アイゾット衝撃強度(ノッチ付き)
各樹脂組成物をFANAC製ファナックAS100Bを用い、シリンダー温度240〜280℃、金型温度35℃の条件で射出成形し、試験片を作製した。
射出成形で得られた長さ63.5mm、幅12.7mm、厚さ3.2mmの試験片を測定試料とし、ASTM D265に準じて測定した。測定装置は、上島製作所製、U−F IMPACT TESTERを用いた。

(6)熱変形温度
FANAC製ファナックAS100Bを用い、シリンダー温度240〜280℃、金型温度35℃の条件で射出成形し、試験片を作製した。射出成形で得られた長さ127mm、幅12.7mm、厚さ3.2mmの曲げ試験片を測定試料とし、ASTM D648に準じて測定した。荷重は4.6kgf・cmとした。

(7)表面抵抗率
FANAC製ファナックAS100Bを用い、シリンダー温度240〜280℃、金型温度35℃の条件で射出成形し、試験片を作製した。射出成形で得られた直径100mm、厚さ3.2mmの円盤を測定試料とし、JIS K6911に準じて測定した。測定装置は、ADVANTEST製抵抗率測定器R8340を用いた。

(8)成形性
成形性の評価に用いるため、各樹脂組成物をTダイ法によりシート押出成形を行った。プラスチック工学研究所製PTM−30を用い、シリンダー温度240〜280℃、Tダイ温度240〜270℃、スクリュー回転数100rpm、冷却ロール温度90℃の作製条件での条件で成形し、厚さ0.8mmのシートを得た。更に、得られたシートを真空圧空成形機にて金型温度140℃で、絞り比1.5で成形し、成形性を評価した。評価基準は以下の通りである。
A:型通りに賦形されている
B:賦形性が十分でない
C:真空圧空成形ができない

<製造例1〜4>
〔ポリエステル樹脂の合成〕
充填塔式精留塔、分縮器、全縮器、コールドトラップ、撹拌機、加熱装置、窒素導入管を備えた150リットルのポリエステル製造装置に表1に記載の原料モノマーを仕込み、ジカルボン酸成分に対し酢酸マンガン四水和物0.03モル%の存在下、窒素雰囲気下で215℃迄昇温してエステル交換反応を行った。ジカルボン酸成分の反応転化率を90%以上とした後、ジカルボン酸成分に対して、酸化アンチモン(III)0.02モル%とリン酸トリメチル0.06モル%を加え、昇温と減圧を徐々に行い、最終的に270℃、0.1kPa以下で重縮合を行った。適度な溶融粘度になった時点で反応を終了し、ポリエステル樹脂を得た。評価試験結果を表1に示す。
尚、表中の略記の意味は下記の通りである。
DMT:ジメチルテレフタレート
NDCM:2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル
EG:エチレングリコール
SPG:3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン
DOG:5−メチロール−5−エチル−2−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−1,3−ジオキサン

〔原料樹脂〕
比較例2、3で使用した樹脂を以下に記す。
(1)1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート(略記:PETG):イーストマンケミカル(株)製、EastarPETG6763
(2)ポリカーボネート(略記:PC):三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、ユーピロン E−2000

<実施例1〜5>、<比較例1〜3>
〔ポリエステル樹脂組成物の製造〕
表1〜2に記載のポリエステル樹脂、あるいはポリカーボネート樹脂と導電性充填材をタンブラーで予備混合した後、東芝機械製二軸押出機を用いて溶融混練してポリエステル樹脂組成物あるいはポリカーボネート樹脂組成物を製造した。溶融混練の条件は、シリンダー温度230〜280℃である。
尚、表中の略記の意味は下記の通りである。
CB1:ライオン(株)製ケッチェンブラックEC
CB2:東海カーボン(株)製トーカブラック#5500
炭素繊維:東邦レーヨン(株)製ベスファイトHTA−C6−U
評価試験結果を表2、3に示す。

Claims (3)

  1. ジオール単位中の5〜60モル%が環状アセタール骨格を有するジオール単位であるポリエステル樹脂および導電性充填材を、該ポリエステル樹脂/導電性充填材が40〜99重量%/1〜60重量%の割合で含むポリエステル樹脂組成物。
  2. 環状アセタール骨格を有するジオール単位が一般式(1):
    (式中、RおよびRはそれぞれ独立して、炭素数が1〜10の脂肪族炭化水素基、炭素数が3〜10の脂環式炭化水素基、及び炭素数が6〜10の芳香族炭化水素基からなる群から選ばれる炭化水素基を表す。)
    または一般式(2):
    (式中、Rは前記と同様であり、Rは炭素数が1〜10の脂肪族炭化水素基、炭素数が3〜10の脂環式炭化水素基、及び炭素数が6〜10の芳香族炭化水素基からなる群から選ばれる炭化水素基を表す。)
    で表されるジオールに由来するジオール単位である請求項1記載のポリエステル樹脂組成物。
  3. 環状アセタール骨格を有するジオール単位が3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、または5−メチロール−5−エチル−2−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−1,3−ジオキサンに由来するジオール単位である請求項2記載のポリエステル樹脂組成物。
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