JP2005194766A - 先端強化型場所打ちコンクリート杭の施工法、注入バッグ及び鋼製フレーム - Google Patents

先端強化型場所打ちコンクリート杭の施工法、注入バッグ及び鋼製フレーム Download PDF

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Abstract

【課題】 スライムが多くたまる工法や拡径杭、余掘りが多い杭などの場合に対応可能で、注入バッグ背面にスライムやコンクリートの回り込みを解消し、確実に杭先端地盤を強化可能にし、また既提案の施工法にも応用可能にする。
【解決手段】 底部に注入バッグが設置された鋼製フレーム(3)を先端に取り付けた鉄筋籠を掘削孔に建て込み、杭底で鋼製フレームを折曲点(P)で潰して注入バッグを杭底に拡げ、注入材を加圧注入して杭先端地盤を加圧圧縮する場所打ちコンクリート杭の施工法において、鋼製フレームが、潰れたときに折曲点(P)より外方まで延びる注入バッグ拡張アームを有している先端強化型場所打ち杭の施工法である。
【選択図】 図2

Description

本発明は先端に注入バッグを設けて杭底で膨らませる先端強化型場所打ちコンクリート杭の施工法、注入バッグ及び鋼製フレームに関する。
本出願人は既に先端に注入バッグを設けて杭底で膨らませる先端プレロード場所打ち杭工法を提案している(特許文献1)。この先端プレロード場所打ち杭工法は、杭先端地盤を高圧で加圧圧縮して強化することにより、支持地盤性状を改善して杭の沈下を抑制し、杭先端設計支持力を向上させる工法である。
図14は既提案の先端プレロード場所打ち杭工法を説明するための図、図15は鋼製フレームを説明する図である。
図14において、場所打ち杭を施工する杭孔1に配設する鉄筋籠2の先端に、鋼製フレーム3を番線等の固定具で取り付ける。鋼製フレーム3を囲むように、上側と下側の2枚の基布の縁を縫い合わした注入バッグ4が取り付けられ、さらに図示は省略するが、この外側に間隔保持材、保護用としてのブルーシートと、これを囲む不織布が設けられる。この鉄筋籠2を掘削した杭孔1に建て込み、杭底で鋼製フレームを潰して注入バッグを杭底全体に拡げる。鋼製フレーム3は上下端のリング状の辺とこれを繋ぐ複数の縦辺、下端リング状の辺に接続される十字状辺の編組構造をしており、縦辺は中央部の点Pが折曲点になっていて、この部分に折れ曲がったフレームが注入バッグを破らないように保護辺5が設けられている。
図15に示すように、鋼製フレーム3が潰れると縦辺は折曲点Pで折れ曲がり、鋼製フレームのQ点はqの位置に変位し、折曲点Pは外側の点pの位置にはみ出して注入バッグを拡げ、このとき保護辺5によりバッグにフレームが突き刺さって破ってしまうのを防止している。
図16は場所打ち杭の施工法を説明する図である。
図16(a)は杭孔の掘削が終了した状態を示しており、杭底はスライムが多くあって脆弱である。この杭孔に対して先端に鋼製フレーム、注入バッグからなる先端プレロードユニットが設置された鉄筋籠を挿入し(図16(b))、注入バッグを杭底に押し付けて鋼製フレームを潰し、注入バッグを杭底に拡げた後(図16(c))、注入バッグを杭底に残して鉄筋籠を所定位置へ持ち上げる(図16(d))。次いで、コンクリートを打設・硬化後、杭体の中を通した注入ホースよりセメントミルクを加圧注入(図16(e))して注入バッグを膨張させ、杭先端地盤を加圧圧縮して強化する。このとき、バッグ背面を通して配設され、複数の孔が形成されたスライム排出ホースを通してスライムが排出される。
特開2003−171930号公報
従来の先端プレロード場所打ち杭工法においては、拡径杭や、スライムが多く堆積するBH工法などの杭、余掘りが多い杭に対応できない。拡径杭の場合、鋼製フレームが拡径杭の底盤部の拡径に追随できず、杭長を余掘りした場合には、鉄筋籠を所定位置まで引き上げるため、注入バッグが孔内水重を背負い、鉄筋籠を吊り上げているクレーンに負荷がかかるなどの問題があるためである。また、BH杭等の杭先端にスライムを多く残す工法の場合には、先端プレロード時にスライムを多く押しのけるために、注入バッグの膨らみ代が大きく必要である。さらに、スライム量も多く、それに追随できるスライム排出機能が必要である。
本発明は上記課題を解決しようとするものであり、スライムが多くたまる工法や拡径杭、余掘りが多い杭などの場合に対応可能で、注入バッグ背面にスライムやコンクリートの回り込みを解消し、確実に杭先端地盤を強化可能にすることを目的とする。
そのために本発明は、底部に注入バッグが設置された鋼製フレームを先端に取り付けた鉄筋籠を掘削孔に建て込み、杭底で鋼製フレームを折曲点で潰して注入バッグを杭底に拡げ、注入材を加圧注入して杭先端地盤を加圧圧縮する場所打ちコンクリート杭の施工法において、前記鋼製フレームは、潰れたときに折曲点より外方まで延びる注入バッグ拡張アームを有していることを特徴とする。
また、本発明は、前記鋼製フレームが、杭底で潰れたとき鉄筋籠から離脱可能に鉄筋籠に取り付けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記鋼製フレームが、スライムに抗して注入バッグを拡張可能であることを特徴とする。
また、本発明は、鉄筋籠先端に取り付けられた鋼製フレーム底部に設置され、注入材の注入により杭先端地盤を加圧圧縮する注入バッグにおいて、両端開口部が小径の中空管状体の一方の半分を他方の半分の内側へ折り返したシームレス二重反転袋体構造からなり、折り返して重ねた両端開口部に管状部材を取り付けるとともに、該管状部材を通して注入管を取り付けて袋体に注入材を注入するようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、前記二重反転袋体が、杭径より僅かに大きい径を有し、杭底でのスライム及びコンクリートの裏側への回り込みを防止可能にしていることを特徴とする。
また、本発明は、前記二重反転袋体は折り畳まれており、注入材の注入により縦方向に伸びることを特徴とする。
また、本発明は、前記注入バッグが太糸の織物からなり、不織布等の袋で覆ったことを特徴とする。
また、本発明は、両端開口部が小径の中空管状体の一方の半分を他方の半分の内側へ折り返したシームレス二重反転袋体からなり、折り返して重ねた両端開口部に管状部材を取り付け、該管状部材を通して注入管を取り付けて袋体に注入材を注入するようにした注入バッグが底部に設置され、鉄筋籠先端に取り付けられる鋼製フレームであって、前記鋼製フレームは、複数のリング状フレーム辺と、リング状フレーム辺を縦方向に繋ぐ複数の縦フレーム辺との編組構造からなることを特徴とする。
また、本発明は、底部に注入バッグが設置された鋼製フレームを先端に取り付けた鉄筋籠を掘削孔に建て込み、杭底で鋼製フレームを折曲点で潰して注入バッグを杭底に拡げ、注入材を加圧注入して杭先端地盤を加圧圧縮し、注入バッグの背面側に配置されたスライム排出ホースによりスライムを排出する場所打ちコンクリート杭の施工法において、スライム排出ホースが杭底に当たる面積または本数を多くしたことを特徴とする。
また、本発明は、底部に注入バッグが設置された鋼製フレームを先端に取り付けた鉄筋籠を掘削孔に建て込み、杭底で鋼製フレームを折曲点で潰して注入バッグを杭底に拡げ、注入材を加圧注入して杭先端地盤を加圧圧縮し、注入バッグの背面側に配置されたスライム排出ホースによりスライムを排出する場所打ちコンクリート杭の施工法において、スライム排出ホースを複数本設置して注入バッグを吊るようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、杭底に注入バッグを沈設するとともに鉄筋籠を掘削孔に建て込み、水を注入して杭底全面にバッグを膨らませ、杭本体コンクリートを打設して注入バッグ内の水を排出した後、注入バッグに注入材を加圧注入して杭先端地盤を加圧圧縮することを特徴とする。
また、本発明は、水を注入して杭底全面に注入バッグを膨らませることにより、スライムおよびコンクリートの回り込みを防止することを特徴とする。
また、本発明は、注入ホース複数箇所から注入材を加圧注入することを特徴とする。
本発明は、鋼製フレームが潰れたときに折曲点より外方まで延びる注入バッグ拡張アームを有しているため、拡径杭であっても杭底全面に注入バッグを拡げて背面にスライムやコンクリートが回り込むのを防止することができる。
また、杭底で鋼製フレームが潰れたとき鉄筋籠から外れるようにすることにより、余掘りがある杭でも鉄筋籠を持ち上げるときに鋼製フレームが側壁に引っ掛かるようなことはない。
また、鋼製フレームのフレーム辺の強度を大きくし、また本数を多くすることにより、スライムが多い場合にもスライムに抗して注入バッグを拡張させることができる。
また、注入バッグを二重反転袋体としてシームレス構造とすることにより、縫い目より注入材が漏れるのを防止することができる。
また、二重反転袋体は、注入材の注入により膨らんだとき杭径より大きい径を有しているので、スライム及びコンクリートが裏側へ回り込むのを防止できる。
また、本発明は、二重反転袋体を折り畳んでおくことにより、注入材の注入により縦方向に伸び、膨らみ代を大きくすることができる。
また、本発明は、注入バッグを太糸の織物として強固にすることにより、従来バッグを覆うために使われていたブルーシート(カバーシート)を不要にし、工事中に注入バッグが縦方向に伸びてしまわないように袋で覆うだけにすることができる。
また、本発明は、シームレス二重反転袋体からなる注入バッグを使用する場合、鋼製フレームをリング状フレーム辺と縦フレーム辺との編組構造とすることにより、底部側のリング状フレーム辺で形成される開口部に注入バッグの管状部材を配置することができる。
また、本発明は、スライム排出ホースが杭底に当たる面積または本数を多くすることによりスライムを多く排出することができる。
また、本発明は、スライム排出ホースを複数本設置して注入バッグを吊ることにより、注入バッグが落下するのを防止することができる。
また、本発明は、注入バッグに水を注入して膨らませることにより、鋼製フレームを不要とし、スライムおよびコンクリートの回り込みを防止することができる。
また、本発明は、注入ホース複数箇所から注入材を加圧注入することにより、注入バッグに均等に注入材を注入できる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は先端強化型場所打ち杭の施工法に用いる本実施形態の鋼製フレームの構造を説明する図である。
鋼製フレーム3は、場所打ち杭を施工する杭孔に配設する鉄筋籠の先端に取り付けられ、その底部に図示しない注入バッグが設置され、鉄筋籠を杭孔に建て込み、杭底で鋼製フレームを潰して注入バッグを杭底全体に拡げ、コンクリートの注入・硬化後に杭体の中に通した管を使って地上から注入バッグの中へセメントミルク等の注入材を加圧注入し、注入バッグを膨張させて、杭先端地盤を加圧圧縮して強化する。
鋼製フレーム3は上下端のリング状の辺と複数の縦辺の編組構造をしていて、この縦辺は中央部の点Pが折曲点になっていて、この部分より上方に延びる注入バッグ拡張アーム10が設けられていている。そして、鋼製フレーム3が潰れたとき、フレーム底辺のQ点はqの位置に、折曲点Pは外方のp点に変位し、このとき注入バッグ拡張アーム10はpの位置よりさらに外方に延びて拡径杭であってもその底部全面に注入バッグを拡げることが可能である。なお、注入バッグ拡張アームを設ける代わりに、鋼製フレームの高さを高くし、折曲点PからQ点までを長くすれば、フレームが潰れたときにq点からp点までが長くなって拡径杭の底部全面に注入バッグを拡げることが可能である。
図2は本実施形態の鋼製フレームの他の例を説明する図である。
従来の鋼製フレームは鉄筋籠に結束しているため杭底で潰れても外れない。しかし、拡径杭や余掘りのある杭では、鋼製フレームを潰して注入バッグを拡げた後、鉄筋籠を持ち上げる必要があり、このとき潰れた鋼製フレームが杭孔の側壁に引っかかってしまう不都合が生じる。これを解消するため、本実施形態では、鋼製フレームが潰れたときに鉄筋籠から離脱するような構成としている。
鋼製フレーム3の縦辺に折曲点Pが形成されているのは図1の場合と同様であり、この縦辺と同じ箇所にフック辺11を設けて、その先端を鉄筋籠の主鉄筋6を結束している帯鉄筋7に引っかけるようにする。そして、杭底で鋼製フレームが潰れ、フレーム底辺のQ点がqの位置に、折曲点Pがp点に変位する過程でフック辺11の先端が帯鉄筋6から外れてp点より外方に張り出し、注入バッグを杭全体に拡げる。フック辺11が帯鉄筋から外れるため、鉄筋籠を持ち上げたとき鋼製フレームと拡がったバッグは杭底に残り、拡径杭や余掘りのある杭であっても何の支障もなく鉄筋籠を持ち上げることができる。
なお、上記の例ではフック辺を帯鉄筋に引っかけるようにしたが、時計方向にスプリング付勢された回転可能なフックをより大きなスプリング力で反時計方向に付勢して帯鉄筋に引っかけるラッチ式ユニットを鋼製フレームに取り付け、鋼製フレームが潰れたときに反時計方向のスプリング力がなくなって時計方向のスプリング力でフックが外れるような機構を用いるようにしてもよい。
また、スライムが多い場合には、鋼製フレームの強度を強くしないと注入バッグを拡げることが困難である。そこで、図1、図2の例の場合、編組構造の鋼製フレームの縦辺の本数を従来6本であったものを8本以上とし、また、鋼製フレームの各辺の厚さ3mmをより厚くし、また幅15mmをより広くしてスライムに抗して注入バッグを拡張できるようにする。
図3は余掘りが多いか、スライムが多い場合の場所打ち杭の施工法を説明する図であり、この例では鋼製フレームが離脱するタイプのものを用いる。
図3(a)は杭孔の掘削が終了した状態を示しており、孔壁にはマッドケーキがあり、杭底にはスライムが多くあって脆弱である。この杭孔に対して先端に鋼製フレーム、注入バッグからなる先端プレロードユニットが設置された鉄筋籠を挿入し(図3(b))、注入バッグを杭底に押し付けて鋼製フレームを潰し、注入バッグを杭底に拡げた後(図3(c))、離脱した鋼製フレームと注入バッグを杭底に残して鉄筋籠を所定位置へ持ち上げる(図3(d))。次いで、杭本体コンクリートを打設・硬化後、杭体の中を通した注入ホースよりセメントミルクを加圧注入してバッグを膨張させ、杭先端地盤を加圧圧縮して強化する。このとき、バッグ背面を通して配設され、複数の孔が形成されたスライム排出ホースを通してスライムが排出される。
図4は拡径杭の場合の場所打ち杭の施工法を説明する図であり、この例でも鋼製フレームは離脱するものを用いている。
図4(a)は杭孔の掘削が終了した状態を示しており、孔壁にはマッドケーキがあり、杭底にはスライムが多くあって脆弱である。この杭孔に対して先端に鋼製フレーム、注入バッグが設置された鉄筋籠を挿入し(図4(b))、注入バッグを杭底に押し付けて鋼製フレームを潰し、注入バッグを拡径杭の底に拡げた後(図4(c))、離脱した鋼製フレームと注入バッグを杭底に残して鉄筋籠を所定位置へ持ち上げる(図4(d))。次いで、杭本体コンクリートを打設・硬化後、杭体の中を通した注入ホースよりセメントミルクを加圧注入してバッグを膨張させ、杭先端地盤を加圧圧縮して強化する(図4(e))。この時、バッグ背面を通して配設され、複数の孔が形成されたスライム排出ホースを通してスライムが排出される。
図5は本実施形態の注入バッグを説明する図で、図5(a),(b)は小径反転タイプ、図5(c),(d)は大径反転タイプを示している。
本実施形態の注入バッグは二重反転袋体からなるシームレス構造であり、図5(a),(b)の場合、小径部20aと大径部20(b)からなるポリエステル製織物等からなる両端開口の中空管状体20(図5(a))の小径部20aを大径部20b内に折り返した構造であり(図5(b))、小径部20aと大径部20bとの間(図の斜線部)にセメントミルク等の注入材が入れられる。注入バッグはポリエステル以外にもナイロン等でもよく、糸の太さを太くして強くしたものを用いる。なお、糸を太くしてバッグを織ると縫い目が粗くなり、そこからセメントミルクが漏れる可能性があるので、バッグの内側に目の細かいシートを張り、漏れない構造としている。この構造であるため、開口部以外は縫い目がないシームレス構造のため、注入材が漏れるおそれがないとともに、耐圧強度が向上する。
図5(c),(d)の場合はポリエステル製等の織物からなる両端開口の大径の中空管状体21(図5(c))の一方の開口部21aを管状体内へ折り返して他方の開口部21bの方まで引っ張り込んだ構造(図5(d))であり、折り返した内側部分と外側部分との間(図の斜線部)にセメントミルク等の注入材が入れられる。図5(a),(b)の場合と同様に、開口部以外は縫い目がないシームレス構造のため、注入材が漏れるおそれがないとともに、耐圧強度が向上する。
図6は二重反転袋体構造の注入バッグの例を3次元的に示した断面図である。
二重反転袋体30は折り畳んで薄くした状態にあり、開口部にプラスチック管31を取り付けて鋼製バンドで補強し、プラスチック管や鋼管等からなる管状部材31内に注入管33を通して袋体内にセメントミルクを注入する構造になっている。
この注入バッグは、セメントミルクを加圧注入すると、折り畳んだ部分が伸びるため、図の下側(縦方向)へ長く伸びていき、杭径より大きいバッグとしておくことにより、スライムやコンクリートの回りこみを防止するとともに、伸び代を大きくとれるためスライムや余掘りが多い場合にも十分に杭底を圧縮強化することができる。なお、注入バッグの材料をポリエステル製織物のように丈夫な材料とし、シームレス化を図ることにより従来バッグを覆うために使われていたブルーシートを不要にすることもできる。ただし、鉄筋籠を杭孔に挿入していく過程で注入バッグが縦方向に伸びてしまわないように不織布等の袋で覆うことが望ましい。
図6に示すように、二重反転袋体構造の注入バッグは袋体の真ん中から上方に向かってプラスチック管等の管状部材が設けられるため、従来の鋼製フレームのように、フレーム底面に十字状のアームが組まれているとバッグの取り付けに支障をきたす。そこで、鋼製フレームの底面の十字状のアームを省略し、上下端のリング状辺と、これを結ぶ複数の縦方向の辺との編組構造とすることにより、取り付けに支障をきたすのを防止することができる。
図7、図8は二重反転袋体構造の利点を説明するための図である。
図7(a)に示す従来の注入バッグ40は、上側と下側の円形状の基布をその周囲の縁で縫い合わした構造で、伸び代が少ないため、通常、杭径の1.5倍程の径のものを使用している。しかし、この構造では鉄筋籠を杭孔に挿入し(図8(a))、バッグを杭底に押しつけたとき、周囲部分が孔壁側に折れ曲がり(図8(b))、折れ曲がった部分と孔壁との間を通してコンクリートが回り込んでしまう。
これに対して図7(b)の二重反転袋体構造では、縦方向の伸び代が大きいため、袋の径を杭径に対して僅かに大きくする程度(例えば、杭径+20cm程度)でも十分に杭底の圧縮力が得られるため、孔壁側に折れ曲がることがなく、コンクリートの回り込みを防止することができる。すなわち、二重反転袋体構造のバッグを取り付けた鉄筋籠を杭孔に挿入し(図8(c))、バッグを杭底に押しつけても周囲部分が孔壁側に折れ曲がることがなく(図8(d))、コンクリートの回り込みを防止することができる。
図9はスライム排出ホースの杭底における配置方法を説明する図である。
杭底のスライムは、杭本体コンクリートを打設・硬化後、杭体の中を通した注入ホースよりセメントミルクを加圧注入してバッグを膨張させ、杭先端地盤を加圧したときに、バッグ背面に配設されたスライム排出ホースの複数の孔を通して地上へ押し出される。
図9(a)は従来のスライム排出ホースの杭底部における配置図であり、スライム排出ホース50を1本のみバッグ外側に配置しているが、スライムが多い場合には十分排出することができない。そこで、図9(b)に示すように、スライム排出ホース51を任意の形状に曲げて配置し、排出ホースが杭底に当たる面積を多くする。また、図9(c)に示すように排出ホースの本数を多くして杭底に配置する。このような構成とすることにより、スライムの排出を効果的に行うことができる。
なお、スライム排出ホースを複数本設置して注入バッグの背面側を通して配置し、スライム排出ホースで注入バッグを吊ることにより注入バッグが落下するのを防止することができる。
図10はスライム排出ホースで注入バッグを吊る例を説明する図である。
スライム排出ホース60は地上側から鉄筋籠内を通って注入バッグ61の背面側を通っており、スライム排出ホースを2本以上とすることにより、注入バッグを吊ってバッグが下側に伸びたり、落下するのを防止することができる。
次に、鋼製フレームを不要にできる実施形態について説明する。
図11は注入バッグへ水を入れる実施形態の例を説明する図である。
図11(a)は拡径杭の掘削が終了した状態を示しており、孔壁にはマッドケーキがあり、杭底にはスライムが多くあって脆弱である。この杭孔に対して先端に注入バッグが設置された鉄筋籠を挿入する(図11(b))。なお、鋼製フレームを介して注入バッグを設置してもよい。鉄筋籠を定位置または底まで挿入した後、注入バッグへ水を加圧注入してバッグを拡径の底面全体に拡げる(図11(c))。次いで、杭本体コンクリートを打設すると(図11(d))、注入バッグは杭の重みで加圧されて縮み、バッグ内の水は注入ホースを通して排出される。次いで、注入ホースを通してバッグ内にセメントミルク等の注入材を加圧注入してバッグを膨張させ、杭先端地盤を加圧圧縮して強化する。このとき、バッグ背面を通して配設されたスライム排出ホースを通してスライムが排出される。
図12は注入バッグへ水を入れる実施形態の他の例を説明する図である。
図12(a)は拡径杭の掘削が終了した状態を示しており、孔壁にはマッドケーキがあり、杭底にはスライムが多くあって脆弱である。この杭孔(孔水あり)の中へ重りなどで注入バッグを沈設する(図12(a))。次いで、杭孔に鉄筋籠を挿入し(図12(b))、注入ホースから注入バッグへ水を注入してバッグを拡径の底面全体に拡げる(図12(c))。次いで、杭本体コンクリートを打設すると(図12(d))、注入バッグは杭の重みで加圧されて縮み、バッグ内の水は注入ホースを通して排出される。次いで、注入ホースを通してバッグ内にセメントミルク等の注入材を加圧注入してバッグを膨張させ、杭先端地盤を加圧圧縮して強化する。このとき、バッグ背面を通して配設されたスライム排出ホースを通してスライムが排出される(図12(e))。
図13はバッグへの注入方法を説明する図である。
図13(a),(b)は従来の注入方法を説明する図で、地上側から注入ホースの片方(図の注入ホースA)よりセメントミルク等を注入し(図13(a))、続けて加圧注入を行って杭底を加圧圧縮する(図13(b))。なお、この過程でスライム排出ホースを通してスライムが排出される。しかし、この方法ではセメントミルクを片側から注入し、注入バッグを片側から膨らまして最終的に全体が膨らむようにしているため、片寄って膨らむ現象が生じてしまう可能性がある。
図13(c),(d)は本実施形態の注入方法を説明する図で、注入ホースの片方(図の注入ホースA)よりセメントミルクを注入して逆側(図の注入ホースB)からエアを抜き(図13(c))、その後、注入ホースA、B両側からセメントミルクを注入して加圧する(図13(d))。このような注入方法によりバッグを均等に膨らませることができる。
本発明によれば、スライムが多くたまる工法や拡径杭、余掘りが多い杭などの場合に対応可能で、注入バッグ背面にスライムやコンクリートの回り込みを解消し、確実に杭先端地盤を強化できるので産業上の利用価値は大きい。
本実施形態の鋼製フレームの構造を説明する図である。 本実施形態の鋼製フレームの他の例を説明する図である。 本実施形態の余掘りが多いか、スライムが多い場合の場所打ち杭の施工法を説明する図である。 本実施形態の拡径杭の場合の場所打ち杭の施工法を説明する図である。 本実施形態の注入バッグを説明する図である。 二重反転袋体構造の注入バッグの例を3次元的に示した断面図である。 二重反転袋体構造の利点を説明するための図である。 二重反転袋体構造の利点を説明するための図である。 スライム排出ホースの杭底における配置方法を説明する図である。 スライム排出ホースで注入バッグを吊る例を説明する図である。 注入バッグへ水を入れる実施形態の例を説明する図である。 注入バッグへ水を入れる実施形態の他の例を説明する図である。 バッグへの注入方法を説明する図である。 既提案の先端プレロード場所打ち杭工法を説明するための図である。 既提案の鋼製フレームを説明する図である。 既提案の場所打ち杭の施工法を説明する図である。
符号の説明
1…杭孔、2…鉄筋籠、3…鋼製フレーム、6…主鉄筋、7…帯鉄筋、10…拡張アーム、11…フック辺。

Claims (13)

  1. 底部に注入バッグが設置された鋼製フレームを先端に取り付けた鉄筋籠を掘削孔に建て込み、杭底で鋼製フレームを折曲点で潰して注入バッグを杭底に拡げ、注入材を加圧注入して杭先端地盤を加圧圧縮する場所打ちコンクリート杭の施工法において、
    前記鋼製フレームは、潰れたときに折曲点より外方まで延びる注入バッグ拡張アームを有していることを特徴とする先端強化型場所打ち杭の施工法。
  2. 前記鋼製フレームは、杭底で潰れたとき鉄筋籠から離脱可能に鉄筋籠に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の施工法。
  3. 前記鋼製フレームは、スライムに抗して注入バッグを拡張可能であることを特徴とする請求項1または2記載の施工法。
  4. 鉄筋籠先端に取り付けられた鋼製フレーム底部に設置され、注入材の注入により杭先端地盤を加圧圧縮する注入バッグにおいて、
    両端開口部が小径の中空管状体の一方の半分を他方の半分の内側へ折り返したシームレス二重反転袋体構造からなり、折り返して重ねた両端開口部に管状部材を取り付けるとともに、該管状部材を通して注入管を取り付けて袋体に注入材を注入するようにしたことを特徴とする注入バッグ。
  5. 前記二重反転袋体は、杭径より僅かに大きい径を有し、杭底でのスライム及びコンクリートの裏側への回り込みを防止可能にしていることを特徴とする請求項4記載の注入バッグ。
  6. 前記二重反転袋体は折り畳まれており、注入材の注入により縦方向に伸びることを特徴とする請求項4記載の注入バッグ。
  7. 前記注入バッグは太糸の織物からなり、不織布等の袋で覆ったことを特徴とする請求項4記載の注入バッグ。
  8. 両端開口部が小径の中空管状体の一方の半分を他方の半分の内側へ折り返したシームレス二重反転袋体からなり、折り返して重ねた両端開口部に管状部材を取り付け、該管状部材を通して注入管を取り付けて袋体に注入材を注入するようにした注入バッグが底部に設置され、鉄筋籠先端に取り付けられる鋼製フレームであって、
    前記鋼製フレームは、複数のリング状フレーム辺と、リング状フレーム辺を縦方向に繋ぐ複数の縦フレーム辺との編組構造からなることを特徴とする鋼製フレーム。
  9. 底部に注入バッグが設置された鋼製フレームを先端に取り付けた鉄筋籠を掘削孔に建て込み、杭底で鋼製フレームを折曲点で潰して注入バッグを杭底に拡げ、注入材を加圧注入して杭先端地盤を加圧圧縮し、注入バッグの背面側に配置されたスライム排出ホースによりスライムを排出する場所打ちコンクリート杭の施工法において、
    スライム排出ホースが杭底に当たる面積または本数を多くしたことを特徴とする先端強化型場所打ち杭の施工法。
  10. 底部に注入バッグが設置された鋼製フレームを先端に取り付けた鉄筋籠を掘削孔に建て込み、杭底で鋼製フレームを折曲点で潰して注入バッグを杭底に拡げ、注入材を加圧注入して杭先端地盤を加圧圧縮し、注入バッグの背面側に配置されたスライム排出ホースによりスライムを排出する場所打ちコンクリート杭の施工法において、
    スライム排出ホースを複数本設置して注入バッグを吊るようにしたことを特徴とする先端強化型場所打ち杭の施工法。
  11. 杭底に注入バッグを沈設するとともに鉄筋籠を掘削孔に建て込み、水を注入して杭底全面にバッグを膨らませ、杭本体コンクリートを打設して注入バッグ内の水を排出した後、注入バッグに注入材を加圧注入して杭先端地盤を加圧圧縮することを特徴とする先端強化型場所打ち杭の施工法。
  12. 水を注入して杭底全面に注入バッグを膨らませることにより、スライムおよびコンクリートの回り込みを防止することを特徴とする請求項10記載の施工法。
  13. 注入ホース複数箇所から注入材を加圧注入することを特徴とする請求項1、9、10、または11記載の施工法。
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