JP2005192999A - 施錠機構の作動装置の制御システム - Google Patents

施錠機構の作動装置の制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】遊技機が備える施錠機構をそのまま利用し得ると共に、簡単な構成で施錠、解錠および解錠の規制を行なう。
【解決手段】中枠に設けた第1係止フック24を施錠位置に保持する第1位置、および第1係止フック24を解錠位置に保持する第2位置に変位可能な第1可動体75と、第1可動体75を第2位置に向けて変位させる第1ワイヤ32と、第1可動体75を第1位置に向けて変位させる第2ワイヤ33と、これらワイヤ32,33を選択的に引張駆動する第1の駆動機構と、所定の信号を発信する第2の発信装置と、第2の発信装置からの信号を受信する受信部とを備えた作動装置31を複数電気的に接続する。複数の作動装置31が備える受信部の何れか1つが、第2の発信装置から発信された第1の一斉解除信号を受信することで、全ての駆動機構が駆動されて各第1ワイヤ32を引っ張り、第1可動体75を第2位置に向けて変位させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、施錠機構の作動装置の制御システムに関し、更に詳細には、第1枠に配設した第1係合部と、第2枠に配設した第2係合部とを係合することで、第1枠に対して第2枠が閉鎖状態で施錠され、第1係合部と第2係合部との係合を解除することで解錠されて、第1枠に対して第2枠を開放し得る施錠機構の作動装置の制御システムに関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、外郭をなす外枠に対して中枠が開閉自在に枢支されると共に、施錠装置(施錠機構)を介して中枠が外枠に閉鎖状態で保持されている。この施錠装置は、外枠に配設されて上下に所定間隔離間する一対の第1係合部と、各第1係合部と対応するよう中枠に上下に所定間隔離間して配設されて、各第1係合部と係合する施錠位置、および各第1係合部と係合しない解錠位置に変位可能な第2係合部とから基本的に構成される。すなわち、前記第2係合部が施錠位置に変位した状態では、前記外枠に対して中枠が閉鎖状態で施錠される。そして、メンテナンス時等に、作業者がパチンコ機の前側から鍵操作して第2係合部を解錠位置に変位することで、外枠に対して中枠を開放し得るようになっている。なお、前記中枠に対して開閉自在に枢支されるガラス枠に関しても、同様に、ガラス枠に配設された第3係合部に対して係脱自在な第4係合部が中枠に配設された施錠装置を介して閉鎖状態で保持されており、作業者の鍵操作に応じて中枠およびガラス枠を選択的に開放し得るようになっている。
ところで、前記施錠装置は、各パチンコ機に個別に配設されるため、遊技場(所謂、ホール)においてメンテナンス作業等を行なうに際しては、作業者が多数のパチンコ機毎に鍵操作して、前記中枠やガラス枠を順次開放する必要があり、作業が非常に煩雑になる問題がある。そこで、前記施錠装置の第2係合部を機械的に施錠位置から解錠位置に変位させて解錠する装置に関する提案が多数なされており(例えば、特許文献1または2参照)、メンテナンス作業時等における作業者の負担を軽減すると共に、作業効率を向上している。
前記特許文献1に記載された解錠装置は、ガラス枠に配設された第1係止部材(第3係合部)に係脱自在に係合する突起(第4係合部)に、バネを介装した状態でワイヤの一端部を固定すると共に、外枠に固設された第2係止部材(第1係合部)に係脱自在に係合するフック(第2係合部)に、バネを介装した状態で別のワイヤの一端部を固定し、各ワイヤの他端部を駆動手段に接続するよう構成されている。そして、作業者が所要の駆動信号を発することにより、前記駆動手段が駆動されて前記ワイヤを引っ張り、前記突起およびフックを前記施錠位置から解錠位置に自動的に変位するよう構成される。すなわち、メンテナンス作業等を行なうに際し、作業者がパチンコ機毎に鍵操作を行なう必要がなくなるから、作業負担を軽減して作業効率の向上が図られる。
また、前記特許文献2に記載された解錠装置は、押圧片を備えた取付部と、該取付部に一端部が固定されると共に、他端部を駆動手段に固定されたワイヤとからなり、この押圧片がガラス枠および外枠に固設された固定爪(第1係合部)に係脱自在に係合する施錠爪(第2係合部)に当接するよう構成されている。そして、作業者が所要の駆動信号を発することにより、前記駆動手段が駆動されて前記ワイヤが引っ張られて前記取付部がスライドして、前記押圧片が前記施錠爪を施錠位置から解錠位置に自動的に変位させるようになっている。すなわち、前記特許文献1に記載された解錠装置と同様に、前記施錠爪を施錠位置から解錠位置に自動的に変位し得るから、メンテナンス作業等を行なうに際し、従業者がパチンコ機毎に鍵操作を行なう必要がなく、作業負担を軽減して作業効率の向上が図られる。
なお、前記パチンコ機に配設される前記施錠装置は、前述したように、第2係合部を施錠位置と解錠位置とに変位することにより、前記中枠やガラス枠を開閉し得るようになっているだけなので、僅かな隙間からパチンコ機の内部に針金等の異物を挿入して、該第2係合部を解錠位置に変位させて不正に解錠されたり、鍵を不正に複製された場合にも、施錠装置の不正な解錠が行なわれたりする畏れもある。そこで、前記施錠装置を不正に解錠し得ないようにするロック装置も提案されている(例えば特許文献3参照)。
前記特許文献3に記載されたロック装置は、中枠に設けたストッパ(第1係合部)と係脱自在に係合するフック(第2係合部)を、外枠に配設した台さおに連結して、作業者の鍵操作に伴い台さおがスライドするのに伴い、該フックが施錠位置および解錠位置に変位するよう構成すると共に、一端部をホイールに固定したワイヤの他端部を台さおに固定し、このホイールに駆動手段を接続するよう構成されている。そして、前記駆動手段を駆動してワイヤを前記ホイールに巻き取ることで、該ワイヤが前記台さおを固定し、前記フックが施錠位置から解錠位置に変位し得ないようになっている。このように、前記施錠装置の台さおの動作を規制することで、施錠装置を不正に解錠し得ないようにしている。
特開平6−44584号公報 特開平3−140175号公報 特開2002−18079号公報
ところで、前記特許文献1に記載された解錠装置は、前記フックと突起を前記ワイヤで引っ張ることで、施錠装置を解錠するものである。すなわち、特許文献1に係る解錠装置では、施錠装置の不正な解錠を防止することはできず、作業者の不正行為に対する注意負担を軽減し得ない欠点がある。そして、前述したように、フックおよび突起とワイヤとの間にバネを介装するため、該バネが伸びる間は解錠されず、駆動手段の駆動時間が長くなって耐久性やコスト的な観点から好ましくなかった。また、前記特許文献2に記載の解錠装置は、ワイヤを引っ張り、押圧片で施錠爪を解錠位置に変位して施錠装置を解錠するものであることから、前述した特許文献1の解錠装置と同様に、施錠装置の不正な解錠を防止することはできず、作業者の不正行為に対する注意負担やメンテナンス負担を軽減し得ない欠点がある。また前記押圧片をバネ付勢することで、該押圧片を所定位置に復帰させるよう構成されているため、施錠爪を解錠位置に変位するに際しては、当該押圧片をバネの弾性力に抗して移動させる必要があり、解錠装置の駆動時の消費電力が増大する難点を内在している。更に、作業者がパチンコ機のメンテナンスを行なう際に、前記押圧片に接触して該押圧片を損傷させる畏れもあった。
また、前記特許文献3に記載のロック装置は、ワイヤを引っ張り、台さおの動作を規制することで、フックを解錠位置に変位し得ないようにするものである。すなわち、施錠装置の解錠を行なうに際しては、ロック装置を解除した後に、パチンコ機毎に施錠装置の解錠を行なう必要があり、作業が非常に煩雑になる欠点がある。更に、施錠装置を開放して所要時間が経過すると、自動的に前記台さおを規制位置で固定するようになっている。すなわち、中枠を閉成するに際しては、その都度ロック装置の解除を行なう必要がある。
そこで、本発明は、遊技機が備える施錠機構をそのまま利用し得ると共に、簡単な構成で施錠、解錠および解錠の規制を行なえる施錠機構の作動装置の制御システムを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る施錠機構の作動装置の制御システムは、
遊技機(11)の第1枠(12)に配設される第1係合部(21)と、前記第1枠(12)に開閉枢支される第2枠(13)に配設されて前記第1係合部(21)と係脱自在な第2係合部(24)とから施錠機構(20)を構成し、前記第2係合部(24)を前記第1係合部(21)に対して係合する施錠位置と、該第1係合部(21)から離脱して前記係合を解除する解錠位置との間で変位させる施錠機構の作動装置の制御システムであって、
前記第2枠(13)を第1枠(12)に対し閉成することで前記第2係合部(24)と当接し、該第2係合部(24)を前記施錠位置に保持する第1位置、および第2係合部(24)を前記解錠位置に保持する第2位置の間で変位可能な可動体(75)と、
前記可動体(75)に一方の端部が固定され、該可動体(75)を前記第1位置から第2位置に向けて変位させる第1ワイヤ(32)と、
前記可動体(75)に一方の端部が固定され、該可動体(75)を前記第2位置から第1位置に向けて変位させる第2ワイヤ(33)と、
前記第1ワイヤ(32)および第2ワイヤ(33)の他方の端部が夫々接続され、これらワイヤ(32,33)の何れかを選択的に引張駆動する駆動機構(41)と、
所定の信号を発信する発信部(54,55)と、
前記発信部(54,55)からの信号を受信する受信部(59)とを備え、
前記受信部(59)が発信部(54,55)からの信号を検出することにより、前記第1および第2ワイヤ(32,33)を接続した前記駆動機構(41)が駆動し、
前記駆動機構(41)により前記第1ワイヤ(32)を引張することで、前記可動体(75)を第1位置から第2位置に変位させて第2係合部(24)を施錠位置から解錠位置に変位させ、
前記駆動機構(41)により前記第2ワイヤ(33)を引張することで、前記可動体(75)を第2位置から第1位置に変位させて第2係合部(24)を解錠位置から施錠位置に変位させるよう構成した施錠機構(20)の作動装置(31)を複数接続し、
前記複数の作動装置(31)が備える前記受信部(59)の何れか1つが、前記発信部(55)から発信された一斉解除信号を受信することで、各作動装置(31)が備える前記第1および第2ワイヤ(32,33)を接続した全ての前記駆動機構(41)を駆動して前記各第1ワイヤ(32)を引っ張り、前記可動体(75)を第1位置から第2位置に変位させて、前記第2係合部(24)を前記施錠位置から解錠位置に向けて変位させるよう構成したことを特徴とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の別の発明に係る施錠機構の作動装置の制御システムは、
遊技機(11)の第1枠(12)に配設される第1係合部(21)と、前記第1枠(12)に開閉枢支される第2枠(13)に配設されて前記第1係合部(21)と係脱自在な第2係合部(24)と、前記第1枠(12)または第2枠(13)に対して開閉自在に枢支される第3枠(14)および該第3枠(14)を枢支した枠(13)の一方の枠(14)に配設される第3係合部(22)と、前記第3枠(14)および第3枠(14)を枢支した枠(13)の他方の枠(13)に配設され、前記第3係合部(22)と係合する施錠位置および該第3係合部(22)と係合しない解錠位置の間で変位可能な第4係合部(29a)とから施錠機構(20)を構成し、前記第2係合部(24)を前記第1係合部(21)に対して係合する施錠位置と、該第1係合部(21)から離脱して前記係合を解除する解錠位置との間で変位させる施錠機構の作動装置の制御システムであって、
前記第2枠(13)を第1枠(12)に対し閉成することで前記第2係合部(24)と当接し、該第2係合部(24)を前記施錠位置に保持する第1位置、および第2係合部(24)を前記解錠位置に保持する第2位置の間で変位可能な可動体(75)と、
前記可動体(75)に一方の端部が固定され、該可動体(75)を前記第1位置から第2位置に向けて変位させる第1ワイヤ(32)と、
前記可動体(75)に一方の端部が固定され、該可動体(75)を前記第2位置から第1位置に向けて変位させる第2ワイヤ(33)と、
前記第4係合部(29a)に一方の端部が固定されて該第4係合部(29a)を前記施錠位置から解錠位置に向けて変位させる第3ワイヤ(34)と、
前記第1ワイヤ(32)および第2ワイヤ(33)の他方の端部が夫々接続され、これらワイヤ(32,33)の何れかを選択的に引張駆動する駆動機構(41)と、
前記第3ワイヤ(34)の他方の端部が接続されて該第3ワイヤ(34)を引張駆動する第2の駆動機構(42)と、
所定の信号を発信する発信部(54,55)と、
前記発信部(54,55)からの信号を受信する受信部(59)とを備え、
前記受信部(59)が発信部(54,55)からの信号を検出することにより、前記第1および第2ワイヤ(32,33)を接続した前記駆動機構(41)または前記第3ワイヤ(34)を接続した前記第2の駆動機構(42)が駆動し、
前記駆動機構(41)により前記第1ワイヤ(32)を引張することで、前記可動体(75)を第1位置から第2位置に変位させて第2係合部(24)を施錠位置から解錠位置に変位させ、
前記駆動機構(41)により前記第2ワイヤ(33)を引張することで、前記可動体(75)を第2位置から第1位置に変位させて第2係合部(24)を解錠位置から施錠位置に変位させるよう構成した施錠機構(20)の作動装置(31)を複数接続し、
前記複数の作動装置(31)が備える前記受信部(59)の何れか1つが、前記発信部(55)から発信された一斉解除信号を受信することで、各作動装置(31)が備える前記第1および第2ワイヤ(32,33)を接続した全ての前記駆動機構(41)を駆動して前記各第1ワイヤ(32)を引っ張り、前記可動体(75)を第1位置から第2位置に変位させて、前記第2係合部(24)を前記施錠位置から解錠位置に向けて変位させるよう構成したことを特徴とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の更に別の発明に係る施錠機構の作動装置の制御システムは、
遊技機(11)の第1枠(12)に配設される第1係合部(21)と、前記第1枠(12)に開閉枢支される第2枠(13)に配設されて前記第1係合部(21)と係脱自在な第2係合部(24)と、前記第1枠(12)または第2枠(13)に対して開閉自在に枢支される第3枠(14)および該第3枠(14)を枢支した枠(13)の一方の枠(14)に配設される第3係合部(22)と、前記第3枠(14)および第3枠(14)を枢支した枠(13)の他方の枠(13)に配設され、前記第3係合部(22)と係合する施錠位置および該第3係合部(22)と係合しない解錠位置の間で変位可能な第4係合部(29a)とから施錠機構(20)を構成し、前記第2係合部(24)を前記第1係合部(21)に対して係合する施錠位置と、該第1係合部(21)から離脱して前記係合を解除する解錠位置との間で変位させる施錠機構の作動装置の制御システムであって、
前記第2枠(13)を第1枠(12)に対し閉成することで前記第2係合部(24)と当接し、該第2係合部(24)を前記施錠位置に保持する第1位置、および第2係合部(24)を前記解錠位置に保持する第2位置の間で変位可能な可動体(75)と、
前記可動体(75)に一方の端部が固定され、該可動体(75)を前記第1位置から第2位置に向けて変位させる第1ワイヤ(32)と、
前記可動体(75)に一方の端部が固定され、該可動体(75)を前記第2位置から第1位置に向けて変位させる第2ワイヤ(33)と、
前記第4係合部(29a)に一方の端部が固定されて該第4係合部(29a)を前記施錠位置から解錠位置に向けて変位させる第3ワイヤ(34)と、
前記第1ワイヤ(32)および第2ワイヤ(33)の他方の端部が夫々接続され、これらワイヤ(32,33)の何れかを選択的に引張駆動する駆動機構(41)と、
前記第3ワイヤ(34)の他方の端部が接続されて該第3ワイヤ(34)を引張駆動する第2の駆動機構(42)と、
所定の信号を発信する発信部(54,55)と、
前記発信部(54,55)からの信号を受信する受信部(59)とを備え、
前記受信部(59)が発信部(54,55)からの信号を検出することにより、前記第1および第2ワイヤ(32,33)を接続した前記駆動機構(41)または前記第3ワイヤ(34)を接続した前記第2の駆動機構(42)が駆動し、
前記駆動機構(41)により前記第1ワイヤ(32)を引張することで、前記可動体(75)を第1位置から第2位置に変位させて第2係合部(24)を施錠位置から解錠位置に変位させ、
前記駆動機構(41)により前記第2ワイヤ(33)を引張することで、前記可動体(75)を第2位置から第1位置に変位させて第2係合部(24)を解錠位置から施錠位置に変位させるよう構成した施錠機構(20)の作動装置(31)を複数接続し、
前記複数の作動装置(31)が備える前記受信部(59)の何れか1つが、前記発信部(55)から発信された第2の一斉解除信号を受信することで、各作動装置(31)が備える前記第3ワイヤ(34)を接続した全ての前記第2の駆動機構(42)を駆動して前記各第3ワイヤ(34)を引っ張り、前記第4係合部(29a)を前記施錠位置から解錠位置に向けて変位させるよう構成したことを特徴とする。
また、前記各ワイヤ(32,33)を、該ワイヤ(32,33)の移動経路を規制する中空のチューブ(35)に摺動自在に挿入すると共に、前記可動体(75)を、前記第1位置および第2位置の範囲で摺動し得るよう支持部材(68)に配設し、前記チューブ(35)の一方の端部を前記支持部材(71)に設けた第1固定部(28,73)に固定して、チューブ(35)の他方の端部を前記駆動機構(41)側に設けた第2固定部(63)に固定することも可能である。
更に、前記第1枠(12)または遊技機(11)を設置する設置台(10)に固定されるベース部材(64)に、前記支持部材(68)を配設することもできる。
更にまた、前記施錠機構(20)に複数の前記第2係合部(24)を設け、前記ベース部材(64)に夫々の第2係合部(24)に対応して前記支持部材(68)を配設し、
前記各支持部材(68)および各支持部材(68)が備える前記可動体(75)の夫々を共通の部材で構成すると共に、各可動体(75)を連結接続して前記第1位置および第2位置の間を同時に変位し得るよう構成してもよい。
そして、前記駆動機構(41)の前記第1および第2ワイヤ(32,33)の夫々を接続する連結部材(48)における前記第2ワイヤ(33)の連結部(52)を弾性変形し得るよう構成し、
前記第1枠(12)と第2枠(13)との閉成時に、前記第2係合部(24)が前記第1係合部(21)に当接して施錠位置から解錠位置に向けて変位するのに伴い、常には前記第1位置に保持された前記可動体(75)に第2係合部(24)が圧接することで、前記第2ワイヤ(33)が引っ張られて該第2ワイヤ(33)の連結部(52)が弾性変形され、該可動体(75)の前記第1位置から第2位置への変位を許容するようにしてもよい。
なお、前記第1ワイヤ(32)を、前記連結部材(48)における第1ワイヤ(32)の連結部(51)に対して接離し得るよう構成し、
前記第1枠(12)と第2枠(13)との閉成時に、前記連結部材(48)における第2ワイヤ(33)の連結部(52)が弾性変形すると共に、該連結部材(48)における第1ワイヤ(32)の連結部(51)に対して該第1ワイヤ(32)が離間することで、前記可動体(75)の前記第1位置から第2位置への変位が許容するようにすることもできる。
また、前記第1ワイヤ(32)の連結部(51)を弾性変形し得るよう構成してもよい。
本発明の請求項1に係る施錠機構の作動装置の制御システムによれば、駆動機構を駆動して第1ワイヤを引張し、可動体を第1位置から第2位置に変位させることにより、第2係合部と第1係合部との係合を解除し得るよう構成したから、第1枠と第2枠とを相対的に開放させることができる。また、前記駆動機構を駆動して第2ワイヤを引張し、可動体を第2位置から第1位置に変位させて保持することにより、第2係合部と第1係合部との係合が解除しないよう構成したから、第1枠と第2枠とを閉鎖状態で保持したときに、施錠機構が不正に解錠されるのを防止し得る。更に、前記駆動機構を駆動して前記第1ワイヤおよび第2ワイヤを選択的に引っ張ることで、施錠機構の施錠および解錠を行なうことができ、作業者がメンテナンス作業等に際して鍵操作を行なう必要がなくなるから、作業を簡略化できる。このように、施錠機構の施錠、解錠および解錠の規制を単一の作動装置で行ない得るので、施錠機構を解錠する装置と施錠機構の解錠を規制する装置とを別々に配設する場合に較べ、コストを低減し得ると共に、装置の小型化を図り得る。
また、作業者は発信部を操作して受信部に対して信号を送信するだけで、前記第1枠と第2枠とを相対的に開放させ得るから、従来のように鍵操作を行なう必要がなく、メンテナンス作業等が簡略化される。更に、作業者は発信部を操作して受信部に対して一斉解除信号を送信するだけで、複数の遊技機の第1枠と第2枠とを相対的に開放させ得るから、従来のように遊技機毎に鍵操作を行なう必要がなくなり、メンテナンス作業等をより簡略化して、作業負担の軽減を図り得る。
また、本願の別の発明である請求項2に係る施錠機構の作動装置の制御システムによれば、駆動機構を駆動して第1ワイヤを引張し、可動体を第1位置から第2位置に変位させることにより、第2係合部と第1係合部との係合を解除し得るよう構成したから、第1枠と第2枠とを相対的に開放させることができる。また、前記駆動機構を駆動して第2ワイヤを引張し、可動体を第2位置から第1位置に変位させて保持することにより、第2係合部と第1係合部との係合が解除しないよう構成したから、第1枠と第2枠とを閉鎖状態で保持したときに、施錠機構が不正に解錠されるのを防止し得る。更に、前記駆動機構を駆動して前記第1ワイヤおよび第2ワイヤを選択的に引っ張ることで、施錠機構の施錠および解錠を行なうことができ、作業者がメンテナンス作業等に際して鍵操作を行なう必要がなくなるから、作業を簡略化できる。このように、施錠機構の施錠、解錠および解錠の規制を単一の作動装置で行ない得るので、施錠機構を解錠する装置と施錠機構の解錠を規制する装置とを別々に配設する場合に較べ、コストを低減し得ると共に、装置の小型化を図り得る。
そして、第2の駆動機構を駆動して第3ワイヤを引っ張ることにより、第4係合部と第3係合部との係合を解除し得るようにしたから、第1枠または第2枠に対して第3枠を開放することができる。更に、前記第2の駆動機構を駆動して前記第3ワイヤを引っ張ることで、第3枠の解錠を自動的に行なうことができるから、作業者はメンテナンス作業等に際して鍵操作を行なう必要がなく、作業を簡略化し得る。また、作業者は発信部を操作して受信部に対して信号を送信するだけで、前記第3枠を開放させ得るから、従来のように鍵操作を行なう必要がなく、メンテナンス作業等が簡略化される。更に、作業者は発信部を操作して受信部に対して一斉解除信号を送信するだけで、複数の遊技機の第1枠と第2枠とを相対的に開放させ得るから、従来のように遊技機毎に鍵操作を行なう必要がなくなり、メンテナンス作業等をより簡略化して、作業負担の軽減を図り得る。
また、本願の別の発明である請求項3に係る施錠機構の作動装置の制御システムによれば、駆動機構を駆動して第1ワイヤを引張し、可動体を第1位置から第2位置に変位させることにより、第2係合部と第1係合部との係合を解除し得るよう構成したから、第1枠と第2枠とを相対的に開放させることができる。また、前記駆動機構を駆動して第2ワイヤを引張し、可動体を第2位置から第1位置に変位させて保持することにより、第2係合部と第1係合部との係合が解除しないよう構成したから、第1枠と第2枠とを閉鎖状態で保持したときに、施錠機構が不正に解錠されるのを防止し得る。更に、前記駆動機構を駆動して前記第1ワイヤおよび第2ワイヤを選択的に引っ張ることで、施錠機構の施錠および解錠を行なうことができ、作業者がメンテナンス作業等に際して鍵操作を行なう必要がなくなるから、作業を簡略化できる。このように、施錠機構の施錠、解錠および解錠の規制を単一の作動装置で行ない得るので、施錠機構を解錠する装置と施錠機構の解錠を規制する装置とを別々に配設する場合に較べ、コストを低減し得ると共に、装置の小型化を図り得る。
そして、第2の駆動機構を駆動して第3ワイヤを引っ張ることにより、第4係合部と第3係合部との係合を解除し得るようにしたから、第1枠または第2枠に対して第3枠を開放することができる。更に、前記第2の駆動機構を駆動して前記第3ワイヤを引っ張ることで、第3枠の解錠を自動的に行なうことができるから、作業者はメンテナンス作業等に際して鍵操作を行なう必要がなく、作業を簡略化し得る。また、作業者は発信部を操作して受信部に対して信号を送信するだけで、前記第3枠を開放させ得るから、従来のように鍵操作を行なう必要がなく、メンテナンス作業等が簡略化される。更に、作業者は発信部を操作して受信部に対して第2の一斉解除信号を送信するだけで、複数の遊技機の第3枠を開放させ得るから、従来のように遊技機毎に鍵操作を行なう必要がなくなり、メンテナンス作業等をより簡略化して、作業負担の軽減を図り得る。
そして、請求項4に係る施錠機構の作動装置の制御システムによれば、中空のチューブ内に前記各ワイヤを摺動自在に挿入し、該ワイヤの移動経路をチューブで規制するようにしたから、見かけ上、各ワイヤを垂れ下がるように構成しても、前記駆動機構を駆動した際の動力を前記係合手段まで確実に伝達することができる。従って、各ワイヤを通す経路の自由度が高められ、設置スペースが限られる遊技機にも好適に設置することができる。また、前記各ワイヤをチューブ内に挿入することで、ワイヤが遊技機の構成部品と直接接触するのは防止できる。そして、請求項5に係る施錠機構の作動装置の制御システムによれば、第1枠または設置台に固定されるベース部材に、前記可動体(支持部材)を第2係合部と対応する位置に予め位置決めすることができるから、作動装置を複数の遊技機に対応して設置する際の取付作業を簡略化し得る。
また、請求項6に係る施錠機構の作動装置の制御システムによれば、複数の支持部材を設けた際に、各支持部材および各支持部材が備える可動体の夫々を共通の部材で構成することにより、コストの低減を図り得ると共に、各支持部材の組み付け作業を簡略化することができる。更に、複数の可動体を連動するよう構成したことで、解錠するに際して複数の第2係合部を別々に施錠位置から解錠位置に変位する必要がある施錠機構を備えたものであっても、駆動機構により第1ワイヤを引張駆動して一方の可動体のみを第1位置から第2位置に変位させるだけで解錠を行なうことができる。このように、単一の駆動機構により複数の可動体を連動して変位させ得るから、作動装置の部品点数の増加を抑制してコストを低減し得ると共に、組み付け作業を簡略化できる。
更に、請求項7に係る施錠機構の作動装置の制御システムによれば、前記可動体の第1位置から第2位置への変位を規制する第2ワイヤを固定する連結部を弾性変形するようにしたから、前記第1枠と第2枠との閉成時に、第2係合部に当接した可動体が第2位置に向けて変位するのは許容され、第1および第2係合部が損傷するのは防止できる。更にまた、第2ワイヤの連結部を弾性変形するよう構成し、前記可動体の変位を許容するようにしたから、第2係合部が可動体に当接した際に、当該可動体が損傷するのも防止される。そして、請求項8に係る施錠機構の作動装置の制御システムによれば、前記第1ワイヤを駆動機構における連結部材の連結部に対して接離し得るようにしたことで、前記第1枠と第2枠との閉成時には、連結部における第2ワイヤの連結部が弾性変形すると共に、該第1ワイヤが対応の連結部から離間する。このように、第1ワイヤの移動を許容するようにしたことで、第1枠と第2枠との閉成時に前記可動体が変位されても、ワイヤが損傷するのは防止できる。なお、第1ワイヤを連結部から離間し得るよう構成すると共に、前記可動体の変位を許容するようにしたから、第2係合部が可動体に当接した際に、当該可動体が損傷するのも防止される。
そして、請求項9に係る施錠機構の作動装置の制御システムによれば、作動装置を設置した際に可動体と第2係合部との位置にズレが生じ、該可動体と第2係合部とを係合したときに第1ワイヤを引っ張る方向に力が作用した場合であっても、該第1ワイヤの連結部が弾性変形することで、該第1ワイヤや駆動機構の損傷は防止される。
本発明に係る施錠機構の作動装置の制御システムにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、施錠機構を備えた遊技機として、一般的なパチンコ機を例にして説明する。なお、以下の説明において、前・後、左・右とは、特に断りのない限り、図2に示すようにパチンコ機11を正面側から見た状態において指称するものとする。
(パチンコ機について)
先ず、実施例に係るパチンコ機11の概略構成について、図2〜図4を参照して説明する。パチンコ機11は、外郭をなし、遊技場に設けられた設置台10(所謂島)に開設した開口部10a(図6参照)に固定される外枠(第1枠)12と、該外枠12に対して着脱および開閉自在に枢支された中枠(第2枠)13と、該中枠13に着脱交換可能に取り付けられて所要の遊技領域を構成した遊技盤(図示せず)と、中枠13の前面側に着脱および開閉自在に枢支されて、遊技盤を透視保護するガラス枠(第3枠)14と、パチンコ球(遊技媒体)を貯留する上球皿15や下球皿16等から構成されている。また、前記中枠13の裏側には、各種の球経路および球処理・払出部等を備えた機構セット盤(図示せず)を配設してある。なお、前記設置台10は、木を組み付け、その外面に薄いアルミ板を取り付けて装飾するよう構成されると共に、所定間隔毎に前記開口部10aが設けられて各開口部10aにパチンコ機11を夫々配置するようになっている。また、前記設置台10の内部に設けたパチンコ球の供給設備や電源を供給する配線設備等(何れも図示せず)を介して、各パチンコ機11にパチンコ球や電源を供給し得るようになっている。
(施錠機構について)
前記パチンコ機11における開閉枢支点と反対側の側部(パチンコ機11の右側部)には、前記外枠12に対して前記中枠13を閉鎖状態で保持し得ると共に、該中枠13に対して前記ガラス枠14を閉鎖状態で保持し得る施錠機構20が配設されている(図5参照)。すなわち、前記施錠機構20を解錠することで、前記中枠13およびガラス枠14を開放し得るようになっている。ここで、前記施錠機構20は、前記外枠12の右側部に上下方向に所要間隔離間して配設され、該外枠12の開口内側に延出する2つの第1係止片(第1係合部)21,21と、前記ガラス枠14における右側縁の略中央位置に形成された第2係止片(第3係合部)22と、前記中枠13に配設されて、該第1係止片21,21および第2係止片22の夫々に係脱自在に係合可能な係合手段23とから基本的に構成される。
前記係合手段23は、図4または図5に示すように、前記中枠13の上部位置に第1軸24aを介して上下方向に揺動自在に枢支されて、前記外枠12の上側に位置する第1係止片21と係脱自在な第1係止フック(第2係合部)24と、中枠13の下部位置に第1軸25aを介して上下方向に揺動自在に枢支されて、外枠12の下側に位置する第1係止片21と係脱自在な第2係止フック25と、第1および第2係止フック24,25を第2軸24b,25bを介して連結して一体的に揺動させる第1連結杆27と、該第1連結杆27および中枠13に係止した第1バネ部材(図示せず)とから構成される。ここで、前記第1および第2係止フック24,25の夫々は、前後方向に延在して対応する第1係止片21,21と係合する施錠位置(図5、図12(a),(d)または図15(a),(d)参照)と、後端部が上方に向けて揺動して該第1係止片21,21との係合が解除された解錠位置(図12(b),(c)または図15(c)参照)との間を変位し得るようになっている。すなわち、前記第1および第2係止フック24,25を施錠位置に保持することで前記外枠12に対して中枠13を閉鎖状態で保持し、第1および第2係止フック24,25をこの施錠位置から解錠位置に変位することで、中枠13を外枠12に対して開放し得るよう構成してある。
なお、前記第1および第2係止フック24,25は、前記第1バネ部材により第1連結杆27を上方に向けて付勢することにより、前記第1軸24a,25aを中心として各係止フック24,25が下方に向けて揺動されて常には前記施錠位置に保持され、前記中枠13を閉成している。また、前記第1および第2係止フック24,25を前記施錠位置から解錠位置に変位させた際に、作業者がパチンコ機11(中枠13)の一部を把持して前側に引くことにより、中枠13を前側に向けて回動して開放するようになっている。
図5に示すように、前記第1および第2係止フック24,25は、その後端部下側に、前側に向かうにつれて下方傾斜する爪部26a,26aが形成され、該爪部26a,26aが前記第1係止片21,21に上側から係合するよう構成される。そして、前記中枠13を外枠12に対して閉成するに際しては、前記第1および第2係止フック24,25の爪部26a,26aに第1係止片21,21を当接させた状態で該中枠13を外枠12に近接移動させることにより、前記施錠位置に臨む第1および第2係止フック24,25が上方へ押されて前記解錠位置に向けて変位し、更に中枠13を外枠12に近接移動して第1係止片21,21が爪部26a,26aを越えると、第1および第2係止フック24,25が前記第1バネ部材の弾性力により解錠位置から施錠位置に復帰して爪部26a,26aと第1係止片21,21とが係合するようになっている。
また、前記施錠機構20は、図5または図14に示すように、上下に離間して位置する前記第1および第2係止フック24,25の間に、上下方向に移動可能なスライド部材29を有しており、該スライド部材29の上下移動に伴い、図示しない押圧片が第3係止フック(第4係合部)29aを押圧して、該第3係止フック29aを前記ガラス枠14の第2係止片22に対して係脱するようになっている。ここで、前記スライド部材29は、該スライド部材29および中枠13に係止された第2バネ部材(図示せず)により、前記第3係止フック29aを常には前記第2係止片22と係合可能な施錠位置に保持するよう設定され、該スライド部材29を下方に移動することで、第3係止フック29aを第2係止片22との係合が解除された解錠位置に変位するよう設定されている。なお、前記ガラス枠14は、前記第3係止フック29aを前記施錠位置から解錠位置に向けて変位した際に、該ガラス枠14が自重により前側に向けて回動して開放するよう構成してある。
なお、前記ガラス枠14を中枠13に対して閉成する際は、前記第3係止フック29aに第2係止片22を当接した状態で、該ガラス枠14を中枠13に近接移動させることにより、前記施錠位置に臨む第3係止フック29aが前記解錠位置に向けて変位する。更にガラス枠14を中枠13に近接移動することで、前記第2バネ部材の弾性力により第3係止フック29aが解錠位置から施錠位置に復帰して、第3係止フック29aと第2係止片22とが係合するようになっている。
(作動装置について)
次に、前記施錠機構20の施錠および解錠を行ない得る作動装置31について説明する。なお、作動装置31に関する説明において左・右とは、図3に示すように設置台10の裏側からパチンコ機11を見た状態において指称するものとする。
前記作動装置31は、図5に示すように、前記中枠13を外枠12に対し閉成した状態で前記第1係止フック24と当接することによって、該第1係止フック24を前記施錠位置に保持する第1位置、および第1係止フック24を解錠位置に保持する第2位置の間で変位可能な第1可動体75と、中枠13を外枠12に対し閉成した状態で前記第2係止フック25と当接することによって、該第2係止フック25を施錠位置に保持する第1位置、および第2係止フック25を解錠位置に保持する第2位置の間で変位可能な第2可動体76と、該第1可動体75に一方の端部が固定される第1ワイヤ32と、当該第1可動体75に一方の端部が固定される第2ワイヤ33と、前記スライド部材29に一方の端部が固定される第3ワイヤ34と、該第1〜第3ワイヤ32,33,34の他方の端部が接続されて、第1〜第3ワイヤ32,33,34を選択的に引張駆動する駆動装置40とから基本的に構成されて、設置台10に取り付けたパチンコ機11毎に対応して配設される。なお、実施例では、前記ワイヤ32,33,34として、鋼線をより合わせたものを使用しているが、柔軟性に富み、かつ伸縮性に乏しく、ワイヤ32,33,34を引っ張った際に容易に切断しないものであればよい。また、図3に示すように、パチンコ機11毎に設けられた作動装置31は、第1のケーブル60を介して隣接し合う駆動装置40と相互に電気的に接続するよう構成されており、駆動装置40の何れか一つの配線基板43に接続した電源ユニット62(図1参照)から供給される電源を、該第1のケーブル60を介して他の駆動装置40に供給し得るようになっている。
(第1および第2可動体について)
ここで、図6または図7に示すように、前記第1および第2可動体75,76は、各可動体75,76を前記第1位置および第2位置の範囲で移動し得るよう支持する支持部材68を介してベース部材64に配設されている。前記ベース部材64は、前記設置台10におけるパチンコ機11を配設する前記開口部10aの左側縁に沿って延在する上下方向に長尺な矩形箱状に形成され、上下端部に設けた固定用フランジ部65,65を介して、該ベース部材64の前面を設置台10の裏面に当接させた状態でネジ止めされる。また、前記ベース部材64における前記設置台10の開口部10a側の側面は開口されて、該ベース部材64の内部に凹状の収容空間64aが画成され、該収容空間64aに前記支持部材68を配置するようになっている。なお、図7に示すように、前記ベース部材64の後面66には、上下方向に所定長さに亘って延在する第1の位置調整用孔66a,66aが、上下に所定間隔離間して形成されている。
前記支持部材68は、図8に示すように、前記ベース部材64の収容空間64aに配置可能な前後の幅寸法に設定された第1基部69と、該第1基部69の前後の側縁から前記設置台10の開口部10a側に延出する第1側部70,70とからなる略コ字状部材であって、上下方向および該設置台10の開口部10a側に開放する状態で該収容空間64aに配置される。また、前記支持部材68における後側に位置する第1側部70には、上下方向の略中央位置に、前記ベース部材64の第1の位置調整用孔66aと前後に整列するネジ孔71が螺設されており、前記収容空間64aに支持部材68を配置した状態で、ベース部材64の後方から第1の位置調整用孔66aに挿入したネジ90を該ネジ孔71に螺挿することで、支持部材68が固定されている。すなわち、前記第1の位置調整用孔66aが延在する任意の位置に、前記支持部材68を固定し得るようになっている。
また、前記支持部材68における前後に位置する折曲部位の夫々には、上下方向に延在する案内孔68a,68a,68a,68aが上下に離間する2箇所(すなわち支持部材全体で4箇所)に開設されている。更に、前記支持部材68における上下の端部には、前記設置台10の開口部10a側に向けて延在する上下のフランジ72a,72bが前記収容空間64aの開口側に向けて延在するよう形成されており、各フランジ72a,72bに第1チューブ固定部(第1固定部)73,73として雌ネジが形成されている(図8参照)。
次に、前記支持部材68に配設される前記第1および第2可動体75,76について説明する。なお、前記第1および第2可動体75,76の構成は基本的に同一なので、第1可動体75の構成についてのみ説明し、第2可動体76については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。前記第1可動体75は、図8に示すように、略コ字状に形成された本体部77と、該本体部77に固定される略L字状の支持片83と、該支持片83に固定されて前記第1係止フック24が当接する作動片86とから構成される。前記本体部77は、前記支持部材68の第1基部69と対向する第2基部78と、該第2基部78の前後の側縁から支持部材68側に延出する第2側部79,79とからなり、第1基部69と第2基部78とが所定間隔離間するようになっている。また、前記第2側部79,79の上下の隅部には、対向する第1側部70,70側に向けて延出する突出片79a,79a,79a,79aが形成され、各突出片79aを前記支持部材68の案内孔68aに夫々摺動自在に内側から挿入される。すなわち、前記第1可動体75は、後述するワイヤ32,33の引っ張り動作に応じて前記各突出片79aが案内孔68aを摺動して上下方向にスライド移動し、前記第1および第2位置の範囲で移動することが可能になっている。なお、図8に示すように、前記第2基部78には、上下に離間する位置に第1ネジ孔78a,78aが螺設してある。
図9は、図8に示す本体部77をA−A線で縦断した斜視図であって、この図9に示すように前記第2基部78における前記第1基部69との対向面側には、上下方向に離間する位置に略L字状の第1接続部80および第2接続部81が形成されている。前記第1および第2接続部80,81は、前記第2基部78に固定される第1規制部80a,81aと、該第1規制部80a,81aの端部から第2基部78に対して略平行に延在する第2規制部80b,80bとからなり、上下に離間する第2規制部80b,81bの端部が互いに対向するようになっている。また、前記各第2規制部80b,81bには、後述の接続球32a,33aを挿通可能な通孔80c,81cと、該通孔80c,81cに連通し、前記第1規制部80a,81aまで延在するスリット80d,81dとを形成してある。なお、前記スリット80d,81dの開口幅寸法は前記接続球32a,33aの直径寸法より小さく設定される。また、前記第2基部78の後端縁には、前記設置台10の開口部10a側に延出する固定片82が形成されており、該固定片82に上下に離間する位置に第2ネジ孔82a,82aが螺設されている(図8参照)。
図8に示すように、前記支持片83は、前記固定片82に対向する第1面84と、前記第2基部78と対向する第2面85とから構成されて、第1面84における前記固定片82に形成した前記第2ネジ孔82a,82aと対応する位置に、左右方向に所定長さ延在する第2の位置調整用孔84a,84aを形成してある。そして、後方から第2の位置調整用孔84a,84aに挿通したネジ90,90を、対応する第2ネジ孔82a,82aに螺挿することで、前記支持片83が本体部77に固定される。すなわち、前記各第2の位置調整用孔84aが延在する範囲内で、前記第2面85と本体部77の第2基部78との離間距離を調整し得るようになっている。また、前記第2面85の前端部近傍には、上下方向に離間する位置に第3ネジ孔85a,85aを螺設してある。
そして、前記作動片86は、図8に示すように、前記支持片83の第2面85と略整合する寸法に設定された平板状部材であって、その前端縁に、前方に向けて突出する上突出部87と下突出部88とが上下方向に離間して形成されている。ここで、前記上突出部87と下突出部88とは、前記第1係止フック24の爪部26aを挿入し得る間隔だけ離間するよう設定されて、該爪部26aを両突出部87,88の間に臨ませ得るようになっている。また、前記作動片86における前記支持片83の第3ネジ孔85a,85aと対応する位置には、前後方向に所定長さだけ延在する第3の位置調整用孔86a,86aが形成されて、該第3の位置調整用孔86a,86aに挿通したネジ90,90を、対応の第3ネジ孔85a,85aに螺挿することで、前記作動片86が支持片83に固定される。すなわち、前記各第3の位置調整用孔86aが延在する範囲内で、前記上下の突出部87,88が前方に突出する位置から後方に退避した位置の間で調整し得るようになっている。
すなわち、前記第1可動体75および第2可動体76における前記上突出部87および下突出部88は、前記第1の位置調整用孔66a,66aを介して上下方向の位置調整をなし得ると共に、前記第2の位置調整用孔84a,84aを介して左右方向の位置調整を行なうことができ、更に前記第3の位置調整用孔86a,86aを介して前後方向の位置調整を行ない得るよう構成されている。ここで、前記第1可動体75および第2可動体76の配設位置としては、各可動体75,76を前記第1位置に保持した状態で、前記施錠位置に保持した前記第1および第2係止フック24,25の爪部26a,26aが、対応する可動体75,76の前記上突出部87と下突出部88との間に臨むよう設定される。すなわち、第1および第2可動体75,76を第1位置に保持した状態では、前記第1および第2係止フック24,25の爪部26a,26aが上突出部87,87に当接して解錠位置への変位を規制し、該第1および第2可動体75,76を第1位置から第2位置に変位させることで、下突出部88,88が爪部26a,26aに当接して上方に向けて押して施錠位置から解錠位置に変位させるようになっている。なお本明細書においては、第1および第2係止フック24,25の爪部26a,26aが上突出部87,87に当接して解錠位置への変位を規制される状態を含めて施錠位置という。従って、前記第1および第2可動体75,76を第1位置に保持した状態では、前記第1および第2係止フック24,25を操作して不正に解錠するのは規制される。なお、図16に示すように、前記第1および第2可動体75,76を第1位置に保持した状態では、前記第1および第2係止フック24,25を僅かに上方(解錠位置)に向けて変位させ得るようになっているが、該係止フック24,25が完全に解錠位置まで変位することはなく、前記第1係止片21,21との係合が解除しないよう設定してある。
また、前記第1および第2可動体75,76は、図5または図6に示すように、上下方向に延在する長尺に形成された第2連結杆89により連結されており、両可動体75,76を同時に前記第1位置と第2位置とに移動させるよう構成してある。すなわち、一方の可動体75のみを第1位置と第2位置との間で変位させることで、前記第1および第2係止フック24,25を施錠位置と解錠位置との間で変位させ得るようになっている。なお、前記第2連結杆89には、その上端部近傍に通孔(図示せず)が穿設されると共に、下部側には所定長さに亘って延在するスリット89aが形成されており、該通孔を介して前記第1可動体75の第2基部79に形成した前記第1ネジ孔78aにネジ止めされ、該スリット89aを介して前記第2可動体76の第2基部79に形成した前記第1ネジ孔78a,78aにネジ止めされている。従って、前記第1の位置調整用孔66a,66aを介して第1および第2可動体75,76の離間距離を変更した際には、前記スリット89aを介して第2連結杆89に対する第2可動体76の固定位置を変更し得るようになっている。
(ワイヤについて)
次に、前記第1〜第3ワイヤ32,33,34について図8および図10〜図15を参照しながら説明する。前記第1〜第3ワイヤ32,33,34は、各ワイヤ32,33,34より短尺に設定された中空のチューブ35に摺動自在に挿入されて、該チューブ35内を移動し得るよう構成されている。そして、前記チューブ35の一方の端部には、雄ネジ部35bを螺設したねじ切りキャップ35aが取り付けられており、前記第1ワイヤ32を挿入したチューブ35の雄ネジ部35bを、前記第1可動体75を支持する支持部材68の上フランジ72aに形成した前記第1チューブ固定部73に螺挿して固定され、前記第2ワイヤ33を挿入したチューブ35の雄ネジ部35bを、該支持部材68の下フランジ72bに形成した第1チューブ固定部73に螺挿して固定される(図8、図12または図15参照)。なお、前記第3ワイヤ34を挿入したチューブ35の一方の端部は、前記スライド部材29の下方位置の夫々に設けた第2チューブ固定部(第1固定部)28(図14参照)に螺挿して固定される。また、各チューブ35の他方の端部は、前記駆動装置40に設けた後述の第3チューブ固定部(第2固定部)63,63,63(図10、図11および図13参照)に固定するようになっている。
また、前記チューブ35は、該チューブ35に挿入したワイヤ32,33,34を前記駆動装置40により引張駆動した際に、該ワイヤ32,33,34の動きに合わせて撓んだり、移動しない程度の硬さを有する材質のものが採用される。すなわち、前記駆動装置40により引張駆動されて移動する各ワイヤ32,33,34の移動経路を前記チューブ35で規制し、各ワイヤ32,33,34が概ね所定の経路を通って移動するようになっている。なお、前記第1〜第3ワイヤ32,33,34は、夫々異なる色のチューブ35に挿入してある。
また、前記第1および第2ワイヤ32,33の両端部には、接続球32a,32a,33a,33aが設けられており、第1ワイヤ32の一方の端部に設けた接続球32aが前記第1可動体75の上側に位置する第1接続部80に係止され、第2ワイヤ33の一方の端部に設けた接続球33aが下側に位置する前記第2接続部81に係止される。また、前記第1および第2ワイヤ32,33の他方の端部に設けた接続球32a,33aは、前記駆動装置40の第3および第4接続部51a,52a(後述)に係止される。なお、前記第3ワイヤ34における一方の端部には、通孔37aを開設した固定具36(図17(a)参照)が取り付けられており、該通孔37aを介して固定具36が前記スライド部材29にねじ止めされる。ここで、前記固定具36は、前記通孔37aが穿設された本体37と、該本体37の縁部から延出すると共に、本体37側に折り返した折返片38と、該折返片38および本体37に偏心状態で枢支される締付け部材39とから構成されている。そして、前記本体37と折返片38との間に前記第3ワイヤ34を挿通したもとで前記締付け部材39を回転し、該締付け部材39の外周縁および折返片38の内側面の間で第3ワイヤ34を挟んで固定するようになっている。なお、前記締付け部材39は、前記第3ワイヤ34を引っ張った際、すなわち第3ワイヤ34が図17(b)における矢印P方向に引っ張られた際に、摩擦によりワイヤ34を締め付ける方向に回転するよう構成してある。なお、前記第3ワイヤ34の他方の端部には、第1および第2ワイヤ32,33と同様の接続球34aが設けられており、該接続球34aを前記駆動装置40の第3接続部51a(後述)に係止するようになっている。
すなわち、前記第1ワイヤ32を引っ張った際には、第1ワイヤ32が上方に移動して、前記第1可動体75を前記第1位置から第2位置に向けて変位させ、前記第2ワイヤ33を引っ張った際には、第2ワイヤ33が下方に移動して、該第1可動体75を第2位置から第1位置に向けて変位させる。また、前記第3ワイヤ34を引っ張った際には、前記スライド部材29の近傍においては第3ワイヤ34が下方に移動し、該スライド部材29を施錠位置から解錠位置に向けて変位させるようになっている。なお、前述したように、前記第1および第2可動体75,76を前記第2連結杆89で接続してあるから、前記第1ワイヤ32で第1可動体75を引っ張った際には、両可動体75,76が第1位置から第2位置に同時に変位し、前記第2ワイヤ33で第1可動体75を引っ張った際には、両可動体75,76が第2位置から第1位置に向けて一体的に変位される。
ここで、前記第1および第2ワイヤ32,33は、前記支持部材68の第1チューブ固定部73,73と前記第1および第2接続部80,81との間が張った状態に構成されると共に、前記第3ワイヤ34は、中枠13に設けた前記第2チューブ固定部28と固定具36との間が張った状態に構成される。すなわち、前記各ワイヤ32,33,34は、弛みがないよう構成される。これにより、各ワイヤ32,33,34を引っ張った状態で固定することで、前記第3チューブ固定部63,63,63と前記第3および第4接続部51a,52aとの間のワイヤ32,33,34も張った状態、すなわち弛みがないようになっている。
(駆動機構について)
図1に示すように、前記駆動装置40は、前記第1および第2ワイヤ32,33を係止する第1の駆動機構41と、前記第3ワイヤ34を係止する第2の駆動機構42と、各種電子部品を実装した配線基板43と、両駆動機構41,42および配線基板43を収容するケース体44とから構成され、該ケース体44に設けた固定孔44aを介して、前記設置台10の裏側におけるパチンコ機11の上方位置にねじ止めされている。また、前記ケース体44の右側面には、前記チューブ35を導出し得る孔部44b,44b,44bが上下方向に所要間隔離間して3箇所に設けられている。ここで、前記ケース体44は、図1に示すように、前記第1および第2の駆動機構41,42および配線基板43を配設するベース部45aと、該ベース部45aに着脱自在に配設されて各駆動機構41,42および配線基板43を覆蓋保護し、後方に開口する箱状のカバー部45bとから構成される。また、前記各孔部44bは、前記ベース部45aに形成されており、前記カバー部45bをベース部45aから取り外すことで前記第1および第2の駆動機構41,42および配線基板43が外部に露出するようになっている。
なお、中央に位置する孔部44bからは前記第1ワイヤ32を挿入したチューブ35が導出され、下方に位置する孔部44bからは前記第2ワイヤ33を挿入したチューブ35が導出され、上方に位置する孔部44bからは前記第3ワイヤ34を挿入したチューブ35が導出されている。ここで、図3に示すように、各ワイヤ32,33,34(チューブ35)は、前記各孔部44bから前記外枠12と中枠13の開閉枢支点側に向けて導出するよう前記ケース体44が配設される。なお、前記第3ワイヤ34(チューブ35)は、中枠13を外枠12に対して余裕を持って開放し得る長さ寸法に設定してある(図3および図4参照)。
前記第1の駆動機構41は、図1に示すように、正逆回転可能なモータ46と、図示しないギアを介してモータ46に連繋接続された軸部47と、該軸部47に固定されて、前記第1ワイヤ32および第2ワイヤ33が連結される連結部材48と、該連結部材48に固定される検出片53とから構成される。そして、前記モータ46が正逆回転するに伴い前記連結部材48が正逆回転し、該連結部材48に接続した前記第1ワイヤ32および第2ワイヤ33が引っ張られるようになっている。実施例では、前記モータ46の回転速度より前記軸部47の回転速度が小さくなるようギアを組み合わせてあり、前記第1可動体75側から前記第1ワイヤ32および第2ワイヤ33を引っ張った際には、前記連結部材48が回転しないようになっている。すなわち、不正に前記第1可動体75を第1位置から第2位置に変位するのを防止し、前記第1および第2係止フック24,25と係止片21,21の係合を解除して不正に解錠し得ないよう構成してある。なお、前記モータ46とギアと軸部47とは所要のケース41a,42aに収容されて単一のユニットとして取り扱い得るよう構成してある。
また、前記連結部材48は、図1、図10、図11および図13に示すように、前記軸部47に嵌着される円筒部49と、該円筒部49に固定されると共に、円筒部49の外周形状に沿う略U字状に形成されて、第1連結部(連結部)51および第2連結部(連結部)52を備えた板部材50と、該第1連結部51の端部に形成されて、前記第1ワイヤ32が接続される円弧状の第3接続部51aと、該第2連結部52の端部に形成されて、前記第2ワイヤ33が接続される円弧状の第4接続部52aとから構成される。ここで、前記第1および第2連結部51,52の夫々は、前記円筒部49の接線方向に所定長さ延在するよう形成されており、所定範囲で弾性変形し得るようになっている。なお、前記第2連結部52は、少なくとも前記第2ワイヤ33を引っ張って前記第1可動体75を前記第1位置で保持した状態において、該第1可動体75が第2位置まで変位し得る範囲で弾性変形し得るよう構成される(図10の2点鎖線参照)。
更に、前記第3および第4接続部51a,52aの夫々には、前記第1接続部80と同様に、前記第1および第2ワイヤ32,33の接続球32a,33aを挿入可能な通孔(図示せず)と、ワイヤ32,33のみを挿入可能なスリット51b,52b(図1参照)とが形成されている。すなわち、前記通孔を介して挿入した接続球32a,33aが、第3および第4接続部51a,52aに係止される。このように、前記第1連結部51のスリット51bを介して前記第3接続部51aに第1ワイヤ32の接続球32aが接離可能に係止されると共に、該第2連結部52のスリット52bを介して前記第4接続部52aに第2ワイヤ33の接続球33aが接離可能に係止されている。
ここで、前記連結部材48は、第1連結部51の第3接続部51aと第2連結部52の第4接続部52aとが連結部材48の回転中心を挟んで位置するよう設定される。また、図10に示すように、前記第1ワイヤ32および第2ワイヤ33の夫々は、前記第1および第2連結部51,52の前記第3および第4接続部51a,52aに同一方向(右方向)から接続するよう構成してある。このように、前記モータ46を駆動して連結部材48を正逆回転することで、前記第1ワイヤ32および第2ワイヤ33の何れか一方を選択的に引っ張り得るよう構成されている。なお、前記各孔部44bと前記連結部材48との間に前記第3チューブ固定部63が夫々形成されて、該第3チューブ固定部63に前記チューブ35の端部を固定してある。
すなわち、前記モータ46を駆動して図11に示すように連結部材48を反時計回りに回転(以下、正回転と云う)することで、第1連結部51の第3接続部51aに係止した第1ワイヤ32が左方向に移動される。このため、前記連結部材48の回転に伴い前記第1ワイヤ32が引っ張られて、前記第1可動体75に対して前記第1位置から第2位置に変位させる力が作用すると共に、前記第2連結杆89を介して第1可動体75に連結された前記第2可動体76にも第1位置から第2位置に変位させる力が作用することとなる。ここで、前記連結部材48が正回転した際には、前記第2ワイヤ33の接続球33aを係止した前記第2連結部52の第4接続部52aが、第3チューブ固定部63に近接する方向に変位して、第2ワイヤ33の移動が許容される。すなわち、前記第2ワイヤ33による前記第1可動体75の規制が解除されて、図12(a)〜(c)に示すように、第1および第2可動体75,76の夫々が第1位置から第2位置に変位する。換言すると、前記第1ワイヤ32を引っ張ることで前記第2ワイヤ33が弛み、前記第1および第2可動体75,76が対応の第1および第2係止フック24,25を前記施錠位置から解錠位置に向けて変位させ、これら係止フック24,25と第1係止片21,21との係合が解除される。従って、前記第1ワイヤ32を引っ張るよう前記連結部材48を正回転することで、前記第2ワイヤ33は、前記第1可動体75を第2位置から第1位置に向けて変位させ得る位置まで移動される。
また、前記第1および第2可動体75,76の夫々が、第2位置にある状態において、前記モータ46を駆動して、図10に示すように、連結部材48を時計回りに回転(以下、逆回転と云う)すると、第2連結部52の第4接続部52aに係止した第2ワイヤ33は左方向に移動される。すなわち、前記連結部材48の回転に伴い前記第2ワイヤ33が引っ張られて、第1可動体75に対して第2位置から第1位置に変位させる力が作用すると共に、前記第2連結杆89を介して第2可動体76にも第2位置から第1位置に変位させる力が作用することとなる。ここで、前記連結部材48が逆回転した際には、前記第1ワイヤ32の接続球32aを係止した前記第1連結部51の第3接続部51aが、第3チューブ固定部63に近接する方向に変位して、第1ワイヤ32の移動が許容される。すなわち、前記第1ワイヤ32による前記第1可動体75の規制が解除されて、前記第1および第2可動体75,76の夫々が第2位置から第1位置に変位する(図12(d)参照)。換言すると、前記第2ワイヤ33を引っ張ることで前記第1ワイヤ32が弛み、前記第1および第2可動体75,76が対応の第1および第2係止フック24,25を前記解錠位置から施錠位置に向けて変位するのを許容し、これら係止フック24,25と第1係止片21,21とが係合可能となる。従って、前記第2ワイヤ33を引っ張るよう前記連結部材48を逆回転することで、前記第1ワイヤ32は、前記第1可動体75を第1位置から第2位置に向けて変位させ得る位置まで移動される。
また、前記配線基板43には、前記連結部材48を正逆回転した際に該連結部材48に固定した前記検出片53が描く軌跡上の2箇所に検出センサ(図示せず)が取り付けられている。そして、一方の検出センサは、前記連結部材48を正回転して前記第1ワイヤ32を引っ張り、前記第1および第2可動体75,76が前記第2位置に到来した際に前記検出片53を検出する位置に取り付けられると共に、他方の検出センサは、該連結部材48を逆回転して前記第2ワイヤ33を引っ張り、第1および第2可動体75,76が第1位置に到来した際に検出片53を検出する位置に取り付けられており、各検出センサが検出片53を検出した際に前記モータ46の駆動を停止するよう設定される。また、前記配線基板43には、後述する受信部59が受信した信号に基づいて前記第1および第2ワイヤ32,33を接続した前記第1の駆動機構41、および前記第3ワイヤ34を接続した前記第2の駆動機構42を駆動させる制御部(図示せず)を設けてある。
なお、前記第1の駆動機構41は、前記第1ワイヤ32を引張駆動して前記第1および第2可動体75,76を第2位置に変位させてから所定時間が経過すると、モータ46を逆回転して前記第2ワイヤ33を引張駆動するよう設定され、第1および第2可動体75,76を第1位置に変位するようになっている。
前記第2の駆動機構42は、前記第1の駆動機構41と基本的に共通の部材で構成されており、第2の駆動機構42に関しては同一の符号を付して詳細な説明は省略する。なお、前記第3ワイヤ34の接続球34aは、前記第2の駆動機構42における連結部材48の第1連結部51に形成した第3接続部51aに係止するよう構成してある。なお、前記第2の駆動機構42は、前述した第1の駆動機構41と同様に、前記第3ワイヤ33を引張駆動して前記第3係止フック29a(スライド部材29)を解錠位置に変位させて所定時間が経過すると、モータ46を正回転(図13において反時計回り)するよう設定される。
すなわち、前記第2の駆動機構42におけるモータ46を駆動して連結部材48を正回転した場合には、第1連結部51の第3接続部51aに係止した第3ワイヤ34が左方向に移動される。このため、前記連結部材48の回転に伴い前記第3ワイヤ34が引っ張られて、前記スライド部材29に対し前記第2バネ部材の弾性力に抗して下方にスライドさせる力が作用する。従って、前記スライド部材29の下方へのスライドに伴い、該スライド部材29に設けた押圧片が前記第3係止フック29aを押圧して、該第3係止フック29aが施錠位置から解錠位置に向けて変位する。換言すると、前記第3ワイヤ34を引っ張ることで第3係止フック29aと第2係止片22との係合が解除される。一方、前記第3係止フック29aが解錠位置にある状態において、前記第2の駆動機構42における前記連結部材48が逆回転(図13において時計回り)した際には、前記第3ワイヤ34の接続球34aを係止した前記第1連結部51の第3接続部51aが、第3チューブ固定部63に近接する方向に変位し、第3ワイヤ34の移動が許容される。すなわち、前記第3ワイヤ34による前記スライド部材29の変位規制が解除されて、該スライド部材29が前記第2バネ部材の弾性力により上方にスライド移動すると共に、前記第3係止フック29aが解錠位置から施錠位置に変位し、第3係止フック29aと第2係止片22とが係合可能となる。
(作動装置の制御システムについて)
また、前記作動装置31は、所定の信号を発信して前記駆動装置40を駆動させる第1の発信装置(発信部)54および第2の発信装置(発信部)55と、該第1および第2の発信装置54,55からの信号を受信可能な受信装置58とを備え、該受信装置58の受信部59が第1および第2の発信装置54,55からの信号を検出することにより、駆動装置40が駆動するよう構成される。すなわち、前記配線基板43に設けた制御部により、前記受信部59が受信した信号に基づいて前記第1および第2ワイヤ32,33を接続した前記第1の駆動機構41、および前記第3ワイヤ34を接続した前記第2の駆動機構42を駆動するようになっている。なお、前記第1の発信装置54および第2の発信装置55は別体として構成されている。
なお、実施例では、前記第1の発信装置54および第2の発信装置55から赤外線や電波等を発信して、この信号を受信装置58(受信部59)で受信する一般的な無線式の発信装置を採用しているが、発信装置54,55と受信装置58とをケーブル等で接続した有線式のものも採用可能である。ここで、前記各受信装置58(受信部59)における前記第1および第2の発信装置54,55から送信された信号を受信し得る範囲(受信範囲)は、他のパチンコ機11の受信装置58に向けて送信された信号を受信しない範囲に設定される。ここで、前記受信装置58は、前記設置台10のパチンコ機11の上方位置に貫通孔(図示せず)を開設し、該貫通孔を介して受信部59が設置台10の前側に露出した状態で設置台10に固定されて、前記駆動装置40の配線基板43に第2のケーブル61を介して電気的に接続してある(図3参照)。なお、前記設置台10は、前述の如く木製なので、既設の設置台10にも容易に前記貫通孔を開設することが可能である。
前記第1の発信装置54は、図2に示すように、各パチンコ機11に配設した前記作動装置31の第1の駆動機構41を個々に駆動させる第1の個別解除信号を発信する第1ボタン56と、第2の駆動機構42を個々に駆動させる第2の個別解除信号を発信する第2ボタン57とを備えている。従って、前記第1の個別解除信号を前記受信部59が受信した場合には、該受信部59が接続された駆動装置40の第1の駆動機構41が駆動して前記第1ワイヤ32を引っ張り、前記第1および第2可動体75,76を第1位置から第2位置に変位させて、前記第1および第2係止フック24,25を施錠位置から解錠位置に向けて変位させ、前記第2の個別解除信号を受信部59が受信した場合には、当該受信部59が接続された駆動装置40の第2の駆動機構42が駆動して前記第3ワイヤ34を引っ張り、前記第3係止フック29aを施錠位置から解錠位置に向けて変位するようになっている。すなわち、前記第1の発信装置54の操作に応じて、任意のパチンコ機11の中枠13およびガラス枠14を開放し得るよう構成してある。
また、前記第2の発信装置55は、前記第1の発信装置54と同様に、第1および第2ボタン56,57を備えており、該第1ボタン56を押圧操作した際には全ての作動装置31における前記第1の駆動機構41を一斉に駆動させる第1の一斉解除信号(一斉解除信号)を発信するよう設定され、該第2ボタン57を押圧操作した際には全ての第2の駆動機構42を一斉に駆動させる第2の一斉解除信号を発信するよう設定されている。
すなわち、前記第1のケーブル60を介して接続された複数の作動装置31が備える前記受信部59の何れか1つが、前記第1の一斉解除信号を受信した場合には、この第1の一斉解除信号を受信した前記作動装置31(配線基板43)の制御部が、第1のケーブル60を介して隣接する作動装置31(配線基板43)の制御部に解除信号を送信すると共に、該解除信号を受信した制御部も隣接する作動装置31(配線基板43)の制御部に解除信号を順次送信し、全ての作動装置31における前記第1の駆動機構41が駆動して前記第1ワイヤ32を引っ張るようになっている。このため、前記第2の発信装置55の第1ボタン56の操作に応じて、全てのパチンコ機11の中枠13が外枠12に対して開放される。
また同様に、前記第1のケーブル60を介して接続された複数の作動装置31が備える前記受信部59の何れか1つが、前記第2の一斉解除信号を受信した場合には、この第2の一斉解除信号を受信した前記作動装置31(配線基板43)の制御部が、第1のケーブル60を介して隣接する作動装置31(配線基板43)の制御部に解除信号を送信すると共に、該解除信号を受信した制御部も隣接する作動装置31(配線基板43)の制御部に解除信号を順次送信し、全ての作動装置31における前記第2の駆動機構42が駆動して前記第3ワイヤ34を引っ張り、前記第3係止フック29aを施錠位置から解錠位置に向けて変位するようになっている。すなわち、前記第2の発信装置55の第2ボタン57の操作に応じて、全てのパチンコ機11のガラス枠14が中枠13に対して開放される。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る施錠機構の作動装置の制御システムの作用につき説明する。
前記設置台10に設置された各パチンコ機11は、常には前記外枠12に対して中枠13が閉鎖状態で保持されると共に、該中枠13に対してガラス枠14が閉鎖状態で保持されている。すなわち、前記施錠機構20の前記中枠13に設けた第1係止フック24、第2係止フック25および第3係止フック29aの夫々が前記施錠位置に保持されて、第1および第2係止フック24,25と外枠12に設けた上下の第1係止片21,21とが係合すると共に、第3係止フック29aとガラス枠14に形成した第2係止片22とが係合して、パチンコ機11を施錠している。
ここで、実施例に係る前記作動装置31は、前記ベース部材64に形成した第1の位置調整用孔66a,66aを介して、前記第1可動体75(支持部材68)と第2可動体76(支持部材68)との離間距離を変更し得るようにしたから、パチンコ機11に設けた前記第1および第2係止フック24,25の夫々の離間距離に容易に対応させることができる。また、前記各可動体75,76を構成する支持片83の第2の位置調整用孔84a,84aを介して、第1および第2可動体75,76における前記作動片86と、設置台10における開口部10aの左端縁との離間距離を変更し得るから、該開口部10aの左端縁と前記第1および第2係止フック24,25との離間距離に簡単に合わせることができる。更に、前記作動片86の第3の位置調整用孔86a,86aを介して、該作動片86の前後位置を調整することで、前記上下の突出部87,88の間に前記第1および第2係止フック24,25の爪部26a,26aを確実に臨ませることができる。このように、前記第1〜第3の位置調整用孔66a,84a,86aを介して前記ベース部材64における前記第1および第2可動体75,76の配置位置を、第1および第2係止フック24,25の配設位置に合わせて変更し得るよう構成したから、既存のパチンコ機や仕様の異なるメーカーの遊技機の施錠機構であっても、前記作動装置31を容易に取り付けることが可能である。
ところで、前記設置台10の内部には、パチンコ球の供給設備や電源を供給する配線設備等が設けられていることから、作業スペースが限られている。ここで、前記設置台10に配置した複数のパチンコ機11に前記作動装置31を個別に取り付ける場合に、各パチンコ機11毎に係止フック24,25に対応するよう前記第1可動体75および第2可動体76の夫々を前記設置台10に直接固定するのは、作業が非常に煩雑になると共に、作業効率に劣ることとなる。これに対し、実施例に係る作動装置31は、前記第1および第2可動体75,76の夫々を予め前記ベース部材64に位置決めしたもとで、該ベース部材64を前記設置台10に固定するだけで、各係止フック24,25を前記上下の突出部87,88の間に臨ませ得るから、作動装置31の取り付け作業を簡略化し得る。
なお、前記ベース部材64(作動装置31)を設置台10の裏側に設置した際に、前記各可動体75,76と第1および第2係止フック24,25との位置にズレが生じた場合には、該可動体75,76と係止フック24,25とを係合させた際に、各係止フック24,25が前記下突出部88に当接して前記第1および第2可動体75,76を下方に押圧した状態となる可能性がある。これに対し、前記第1の駆動機構41における前記第1ワイヤ32を接続した第1連結部51を弾性変形し得るよう構成してあるから、第1可動体75が下方に押圧されて第1ワイヤ32を引っ張る方向に力が作用した場合であっても、該第1連結部51が弾性変形して第1ワイヤ32や第1の駆動機構41が損傷するのは防止できる。
また、前記第1および第2可動体75,76の夫々を、前記第2連結杆89を介して連結したから、前記第1ワイヤ32および第2ワイヤ33を第1可動体75のみに接続するだけで、両可動体75,76を同時に変位させることができ、作動装置31の組み付け作業を簡略化して短時間で組み付けすることが可能となる。すなわち、前記第1および第2係止フック24,25の夫々を別々に施錠位置から解錠位置に変位する必要がある施錠機構20であっても、前記第1の駆動機構41により第1ワイヤ32を引張駆動して一方の可動体75のみを第1位置から第2位置に変位させるだけで解錠を行なうことができる。このように、単一の駆動機構41により複数の可動体75,76を連動して変位させ得るから、作動装置31の部品点数の増加を抑制してコストを低減し得ると共に、組み付け作業を簡略化できる。
更に、前記第1および第2可動体75,76と、これら可動体75,76を支持する支持部材68の夫々を共通の部材で構成するようにしてあるから、コストの低減を図り得ると共に、支持部材68および可動体75,76の組み付け作業を簡略化することができる。なお、前記第1〜第3ワイヤ32,33,34を異なる色のチューブ35に挿入するようにしたから、前記第1および可動体75,76およびスライド部材29に接続するワイヤ32,33,34を簡単に識別することができ、前記作動装置31の取り付け作業をより短時間で行ない得る。
次に、前記施錠機構20における外枠12に対する中枠13の施錠、解錠および解錠規制について説明する。前記施錠機構20が施錠された状態では、前記第1および第2可動体75,76は前記作動装置31の前記第2ワイヤ33により前記第1位置で保持される。このとき、前記第1および第2係止フック24,25の爪部26a,26aの夫々は、前記第1および第2可動体75,76の上突出部87,87と下突出部88,88との間に臨んでいるから、この状態で両係止フック24,25を施錠位置から解錠位置に向けて変位させても、該爪部26a,26aが上突出部87,87に当接して解錠位置まで変位するのは規制されように構成してある。従って、パチンコ機11にできた僅かな隙間からパチンコ機11の内部に針金等の異物が挿入された場合や、不正に複製された鍵を使用された場合であっても、前記施錠機構20が不正に解錠されるのは防止できる。
一方、前記作動装置31における第1の駆動機構41を駆動して前記モータ46を反時計回りに回転し、前記第1可動体75に固定した前記第1ワイヤ32を引張駆動することで該第1可動体75を前記第1位置から第2位置に向けて変位させ得る。ここで、前述したように、前記第2可動体76は、前記第2連結杆89を介して第1可動体75に連結されているから、該第2可動体76も第1位置から第2位置に向けて変位される。このとき、図12(b)に示すように、前記第1および第2可動体75,76の夫々の下突出部88,88が、前記第1および第2係止フック24,25の爪部26a,26aに当接して、両係止フック24,25の夫々を前記施錠位置から解錠位置に向けて変位させるから、前記外枠12の第1係止片21,21との係合が解除されて、前記施錠機構20が解錠される。従って、この状態で作業者がパチンコ機11(中枠13)の一部を把持して前方に引くことで、中枠13を開放することができる(図12(c),(d)参照)。
このように、前記作動装置31により、前記施錠機構20の第1および第2係止フック24,25を機械的に施錠位置から解錠位置に変位させて解錠するよう構成したから、メンテナンス作業時等における作業者の負担が軽減されると共に、作業効率が向上される。なお、前記施錠機構20を解錠して所定時間経過した後に、前記第1および第2可動体75,76の夫々が前記第2位置から第1位置に変位するよう設定されている。ここで、作業者がパチンコ機11(中枠13)の一部を把持して開放させない状態では、前記第1および第2係止フック24,25が前記上下の突出部87,88の間に臨んでいるため、前記第1および第2可動体75,76の第1位置への変位に伴い、第1バネ部材の弾性力により第1連結杆27が上方に移動して両係止フック24,25が前記解錠位置から施錠位置に変位される。すなわち、前記施錠機構20の解錠時に、作業者が前記中枠13を開放させなければ、前記第1および第2係止フック24,25の夫々が施錠位置に復帰するので、作業者が誤って第1または第2の発信装置54,55を操作した場合や、気付かずに操作した場合における安全性が確保される。
このように、前記施錠機構20に前記作動装置31を取り付けることで、作業者が施錠機構20の鍵操作を行なうことなく、該施錠機構20の施錠、解錠および解錠規制を自動的に行ない得るから、メンテナンス作業等の作業を簡略化して作業者の負担を軽減し得ると共に、作業効率を向上できる。更に、前記第1および第2係止フック24,25と第1係止片21,21との係合の施錠、解錠および解錠の規制を単一の作動装置31で行ない得るので、施錠機構20を解錠する装置と施錠機構20の解錠を規制する装置とを別々に配設する場合に較べ、コストを低減し得ると共に、装置の小型化を図り得る。
また、前記外枠12に対して開放した中枠13を閉成する場合について、図10および図15を参照して説明する。この場合には、前記第1および第2係止フック24,25が施錠位置にある状態のまま、外枠12の第1係止片21,21に第1および第2係止フック24,25の爪部26a,26aを当接させ、この状態で中枠13を外枠12に更に近接移動させる。このとき、前記両係止フック24,25の夫々は、前記爪部26a,26aの傾斜に沿って次第に解錠位置に向けて変位される。そして、図15(b)に示すように、前記中枠13が外枠12に対して近接するに伴い、前記第1および第2係止フック24,25の爪部26a,26aが前記第1および第2可動体75,76の上突出部87,87に当接して、該上突出部87,87(第1および第2可動体75,76)に圧接することになる。
ここで、前記第1可動体75に固定した前記第2ワイヤ33が係止された前記第2連結部52を弾性変形するよう構成してある。従って、前記中枠13を更に外枠12に近接させて、前記爪部26a,26aが上突出部87,87(第1および第2可動体75,76)を押し上げた際に、該第1および第2可動体75,76が前記第2位置に向けて変位されるのは許容される(図15(c)参照)。このため、更に中枠13を外枠12に近接移動して第1係止片21,21が爪部26a,26aを越えると、第1および第2係止フック24,25が解錠位置から施錠位置に復帰して第1係止片21,21と係合して施錠機構20が施錠されると共に、第2連結部52が弾性復帰して前記第1および可動体75,76が第2位置から第1位置に復帰する(図15(d)参照)。
一方、前記第1ワイヤ32の接続球32aは、前記第1の駆動機構41における連結部材48の第1連結部51に設けた第3接続部51aに係止して、該接続球32aと第3接続部51aとが接離し得るようになっている。従って、中枠13の閉成時に前記第1可動体75が上方に押し上げられて前記第1ワイヤ32が移動した際に、連結部材48を回転駆動させなくても該第1ワイヤ32の接続球32aが第1の駆動機構41の連結部材48(第3接続部51a)から離間して左方向に移動するから(図10参照)、第1可動体75が前記第2位置に向けて変位されるのは許容される。そして、第1係止フック24が解錠位置から施錠位置に復帰して第1可動体75が第1位置に変位すると、前記第1ワイヤ32が引っ張られて図10における右方向に移動し、該第1ワイヤ32の接続球32aが前記第1駆動機構41における第1連結部51の第3接続部51aに再び係止される。すなわち、前記第1ワイヤ32の接続球32aと第1連結部51の第3接続部51aとが一旦離間しても両者32a,51aが再度係止するようになっているから、前記第1の駆動機構41を駆動して前記モータ46を正回転して第1ワイヤ32を引張駆動した際に、前記第1係止フック24を前記施錠位置から解錠位置に向けて変位させ得る。
このように、前記中枠13を外枠12に対して閉成するに際し、前記作動装置31を作動させる必要がないから、作業負担を軽減して作業の簡略を図り得ると共に、作業時間を短縮できる。ところで、前記第1および第2係止フック24,25が施錠位置にある状態のまま、前記中枠13を外枠12に対して閉成して各係止フック24,25が可動体75,76に当接した場合には、該係止フック24,25と前記第1係止片21,21とが接触した際に、無理な力が係止フック24,25や第1係止片21あるいは可動体75,76に掛かって施錠機構20や作動装置31が損傷する畏れがある。これに対して、実施例では、前述のように前記第2ワイヤ33を固定した前記第2連結部52を弾性変形し得るよう構成したことで、第1係止片21や係止フック24,25あるいは可動体75,76に無理な力が掛かるのは防止でき、施錠機構20や作動装置31が損傷することはない。また、第1ワイヤ32を第3接続部51a(第1連結部51)から離間し得るよう構成し、前記第1および第2可動体75,76の変位を許容するようにしたから、前記第1および第2係止フック24,25が可動体75,76に当接した際に、第1ワイヤ32や当該可動体75,76が損傷するのは防止される。なお、前記第2連結部52の弾性力は、中枠13を回動して外枠12に対して閉成する場合は、該中枠13の重量により該第2連結部52の弾性変形を許容するが、施錠機構20を鍵操作する場合は、第2連結部52の弾性変形が極めて困難となるので、施錠機構20の不正な解錠は防止し得るようになっている。
ここで、前記第1の駆動機構41により前記第1ワイヤ32を引張駆動して前記第1および第2可動体75,76を前記第1位置から第2位置に変位した際には、前記第2ワイヤ33が第1および第2可動体75,76を第2位置から第1位置に向けて変位させ得る位置まで移動すると共に、該第1の駆動機構41により第2ワイヤ33を引張駆動して第1および第2可動体75,76を第2位置から第1位置に変位した際には、第1ワイヤ32が第1および第2可動体75,76を第1位置から第2位置に向けて変位させ得る位置まで移動するよう構成してある。すなわち、前記第1の駆動機構41を正逆回転するだけで、前記第1ワイヤ32または第2ワイヤ33を引張駆動して前記第1および第2可動体75,76の夫々を、前記第1位置または第2位置に向けて変位させ得る。更に、前記第1ワイヤ32および第2ワイヤ33を、前記第1の駆動機構41および第1可動体75の夫々に直接接続するようにしてあるから、該第1の駆動機構41を正逆回転した際の駆動力を第1可動体75に直接伝達でき、第1の駆動機構41の駆動時間を短縮して耐久性を向上し得ると共に、ランニングコストの低減を図り得る。
次に、前記施錠機構20における中枠13に対するガラス枠14の解錠について説明する。前述した第1の駆動機構41と同様に、前記第2の駆動機構42を駆動して第3ワイヤ34を引っ張ることにより、前記施錠機構20のスライド部材29が施錠位置から解錠位置に変位し、前記中枠13の第3係止フック29aとガラス枠14の第2係止片22との係合を解除し得るようにしたから、中枠13に対してガラス枠14を開放することができる。すなわち、前記第2の駆動機構42を駆動して前記第3ワイヤ34を引っ張ることで、ガラス枠14の解錠を自動的に行なうことができるから、作業者はメンテナンス作業等に際して鍵操作を行なう必要がなく、作業を簡略化し得る。
ここで、前記第1ワイヤ32および第2ワイヤ33を引張駆動する前記第1の駆動機構41と、前記第3ワイヤ34を引張駆動する前記第2の駆動機構42とを、共通の部材で構成するようにしたから、駆動装置40(作動装置31)のコスト低減を図り得ると共に、各駆動機構41,42の組み付けやメンテナンス作業を簡単に行ない得る。
また、前記第1〜第3ワイヤ32,33,34の夫々を中空のチューブ35内に摺動自在に挿入し、各ワイヤ32,33,34の移動経路を該チューブ35で規制するようにしたから、実施例のように、見かけ上ワイヤ32,33,34が垂れ下がるように構成しても、前記第1および第2の駆動機構41,42を駆動した際の駆動力を、前記第1および第2可動体75,76とスライド部材29に確実に伝達することができる。すなわち、各ワイヤ32,33,34を通す経路の自由度が向上し、設置スペースが限られるパチンコ機にも前記作動装置31を好適に設置することが可能となる。更に、前記各ワイヤ32,33,34をチューブ35内に挿入するようにしたから、該ワイヤ32,33,34がパチンコ機11の電気部品等に接触することはなく、短絡したり損傷するのを防止し得る。また、前記各ワイヤ32,33,34の夫々は、各チューブ35の端部に設けたねじ切りキャップ35aの雄ネジ部35bを、対応の第1チューブ固定部73,73または第2チューブ固定部28に螺挿する割合を調整するだけで各ワイヤ32,33,34の長さ調節を行なうことができるから、経時的にワイヤ32,33,34に伸びが生じた場合であっても、各ワイヤ32,33,34を適切な長さに容易に保ち得る。
そして、前記各可動体75,76を配設した前記ベース部材64を、前記設置台10の裏側に配設するようにしてあるから、作業者が中枠13を開放してパチンコ機11をメンテナンスする際に該第1および第2ワイヤ32,33に干渉することなく作業を行ない得るから、作業を阻害するのは防止できる。また、前記施錠機構20の配設位置とは反対側に向けて前記各ワイヤ32,33,34(チューブ35)が延在するから、前記中枠13を閉成するに際して施錠機構20にワイヤ32,33,34(チューブ35)が挟み込まれることはない。
前記中枠13またはガラス枠14を開放するに際して、作業者は従来のように鍵操作を行なうことなく、前記第1の発信装置54の第1または第2ボタン56,57を操作して前記受信装置58の受信部59に対して個別解除信号を送信するだけでよいから、メンテナンス作業等が簡略化される。なお、前記各受信装置58(受信部59)の受信範囲を狭く設定してあるから、作業者が第1の発信装置54の第1または第2ボタン56,57を操作して1つの受信装置58に向けて個別解除信号を送信した際に、該信号を他の受信装置58が受信して作業者が意図しないパチンコ機11の解錠がなされることはない。更に、作業者が前記第2の発信装置55の第1または第2ボタン56,57を操作して前記受信装置58の受信部59に対して一斉解除信号を送信するだけで、複数のパチンコ機11の中枠13またはガラス枠14を開放し得るから、従来のようにパチンコ機11毎に鍵操作を行なう必要がなくなり、メンテナンス作業等をより簡略化して作業負担の軽減を図り得る。
なお、前記個別解除信号を送信する第1の発信装置54と前記一斉解除信号を送信する第2の発信装置55とを別にしたことで、該第1の発信装置54と第2の発信装置55とを管理する管理権限を分離することができる。すなわち、通常の作業時(例えば遊技場の営業時等)には、一般の作業者が第1の発信装置54を操作するようにし、一斉解除信号が誤って発信されるのを防止すると共に、多数のパチンコ機11について一度にメンテナンス作業等を行なう必要がある場合に、遊技場の管理者等が前記第2の発信装置55を操作するようにして、当該作業を簡略化して作業時間の短縮を図るようにすることが可能となる。
〔変更例〕
なお、本発明に係る施錠機構の作動装置の制御システムとしては、実施例のものに限られるものではなく種々の変更が可能である。例えば、実施例では、第1係合部および第2係合部が2つずつ設けられた施錠機構を例示して説明したが、1つまたは3つ以上設けられた施錠機構にも実施することができる。この場合には、各第2係合部に対応するよう可動体を設けるようにすればよい。更に、実施例では、第1ワイヤと第2ワイヤとを同一の可動体に接続するようにしたが、各可動体を連結接続したもとで一方の可動体に第1ワイヤを接続し、他方の可動体に第2ワイヤを接続するようにしてもよい。例えば前述した実施例において、上側に位置する第1可動体75に第1ワイヤ32を接続すると共に、下側に位置する第2可動体76に第2ワイヤ33を接続することで、第1ワイヤ32を引張駆動した際に両可動体75,76を第1位置から第2位置に向けて変位させ、該第2ワイヤ33を引張駆動した際に両可動体75,76を第2位置から第1位置に向けて変位させることが可能である。
また、前記可動体や、該可動体を支持する支持部材、あるいは該支持部材を配設するベース部材の構成に関しては、実施例のものに限られるものではない。すなわち、前記可動体は、前記第2枠を第1枠に対し閉成することで前記第2係合部と当接し、該第2係合部を前記施錠位置に保持する第1位置、および第2係合部を前記解錠位置に保持する第2位置の間で変位し得る構成であれば、任意の構成を採用することが可能である。更に、実施例では、前記ベース部材を設置台に固定することで前記支持部材(可動体)を設置台側に設けるようにしたが、該ベース部材を第1枠に固定して可動体を第1枠側に支持部材(可動体)を設けるようにしてもよい。
また、前記作動装置における駆動機構の構成に関しても、実施例のものに限られず、任意の変更が可能である。すなわち、前記駆動機構は、第1ワイヤおよび第2ワイヤの何れかを選択的に引張駆動し得るよう構成し、該駆動機構により第1ワイヤを引張駆動して可動体を第1位置から第2位置に変位させることで、第2係合部を施錠位置から解錠位置に変位させ、駆動機構により第2ワイヤを引張駆動して可動体を第2位置から第1位置に変位させることで第2係合部を解錠位置から施錠位置に変位させるよう構成すればよい。
また、実施例では、第3ワイヤをスライド部材に固定し、該スライド部材の移動に伴い第3係止フックが移動するよう構成したが、両部材を一体に形成することも可能である。更に、施錠機構の作動装置に、第3枠(ガラス枠)の施錠を解除し得る第3ワイヤのみを設けたが、前記第2ワイヤと同様の構成とした第4ワイヤを設け、該第3枠の施錠および解錠規制をなし得るようにしてもよい。この場合には、作動装置により第3枠の施錠、解錠および解錠規制をなし得るから、作業者の作業負担をより一層軽減できる。
なお、施錠機構の作動装置を取り付ける遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、スロットマシン機等の回胴式遊技機であってもよく、第1枠に第1係合部を配設すると共に、該第1枠に開閉枢支した第2枠に該第1係合部と係脱自在な第2係合部を配設するようにした遊技機であれば何れのものであっても採用し得る。ここで、一般的な回胴式遊技機の構成につき簡単に説明すると、設置台に配置されて前方に開口する箱状の筐体(第1枠)と、該筐体に開閉可能に枢支される前扉(第2枠)とから構成される。なお、回胴式遊技機には、前記筐体に上前扉と下前扉を開閉可能に枢支したもの(所謂分離型スロットマシン機)も提案されており、この種の回胴式遊技機であれば、上前扉および下前扉の一方を第2枠とすると共に、他方を第3枠として、第3枠および第3枠を枢支した枠の一方の枠に第3係合部を配設し、他方の枠に該第3係合部と係脱自在な第4係合部を設けるようにすることも可能である。
〔付記〕
なお、本発明の具体的構成としては、以下のような限定が可能である。
(1) 請求項1または4〜9の何れかに記載の施錠機構の作動装置の制御システムに関して、前記受信部が受信した信号に基づいて前記第1および第2ワイヤを接続した前記駆動機構を駆動させる制御部を設ける。
(2) 請求項2〜9の何れかに記載の施錠機構の作動装置の制御システムに関して、前記受信部が受信した信号に基づいて前記第1および第2ワイヤを接続した前記駆動機構、および前記第3ワイヤを接続した前記第2の駆動機構を駆動させる制御部を設ける。
(3) 請求項1または2記載の施錠機構の作動装置の制御システムに関して、前記一斉解除信号を受信した前記作動装置の制御部が、他の作動装置の制御部に解除信号を送信することで、全ての前記駆動機構が駆動するよう構成する。
(4) 請求項3記載の施錠機構の作動装置の制御システムに関して、前記第2の一斉解除信号を受信した前記作動装置の制御部が、他の作動装置の制御部に解除信号を送信することで、全ての前記第2の駆動機構が駆動するよう構成する。
本発明の実施例に係る作動装置の一部を示す分解斜視図である。 実施例に係るパチンコ機を遊技場の設置台に配置し、正面側から見た状態で示す概略斜視図である。 実施例に係るパチンコ機を遊技場の設置台に配置し、背面側から見た状態で示す概略斜視図である。 実施例に係るパチンコ機を遊技場の設置台に配置し、外枠に対して中枠を開放した状態で示す概略斜視図である。 実施例に係る作動装置を示す概略図である。 実施例に係る作動装置のベース部材を設置台に取り付けた状態を示す側面図である。 実施例に係るベース部材を示す背面図である。 実施例に係る支持部材および可動体を示す分解斜視図である。 図8に示す可動体の本体部をA−A線で縦断して示す斜視図である。 実施例に係るケース体のカバー部を取り外した作動装置を、駆動装置の第1の駆動機構により第2ワイヤを引っ張った状態で示す正面図である。 実施例に係るケース体のカバー部を取り外した作動装置を、駆動装置の第1の駆動機構により第1ワイヤを引っ張った状態で示す正面図である。 中枠の開放時における第1可動体と第1係止フックとの関係を概略で示す側面図であって、(a)は第1可動体を第1位置に保持して第1係止フックを施錠位置で保持する状態を示し、(b)は第1可動体を第2位置に変位させて第1係止フックを解錠位置に変位させた状態を示し、(c)は第1係止フックを解錠位置に変位させた状態で中枠を開放した状態を示し、(d)は第1可動体が第1位置に復帰すると共に第1係止フックが施錠位置に復帰した状態を示す。 実施例に係るケース体のカバー部を取り外した作動装置を、駆動装置の第2の駆動機構により第3ワイヤを引っ張った状態で示す正面図である。 作動装置を図13に示す状態に変位した際における施錠装置のスライド部材の状態を示す要部斜視図である。 中枠の閉成時における第1可動体と第1係止フックとの関係を概略で示す側面図であって、(a)は第1可動体を第1位置に保持すると共に第1係止フックを施錠位置で保持した状態で中枠を閉成する状態を示し、(b)は第1係止片により押し上げられた第1係止フックが第1可動体に当接した状態を示し、(c)は第1係止フックに押された第1可動体が第2位置に変位した状態を示し、(d)は中枠を閉成して第1可動体が第1位置に復帰すると共に第1係止フックが施錠位置に復帰した状態を示す。 第1可動体を第1位置に保持した状態で、第1係止フックを解錠位置に向けて変位させた状態を概略で示す側面図である。 実施例に係る第3ワイヤの端部に取り付けられる固定具を示し、(a)はこの固定具の斜視図であり、(b)は締付け部材でワイヤを締め付けた状態を示す断面図である。
符号の説明
11 パチンコ機(遊技機)
12 外枠(第1枠)
13 中枠(第2枠)
14 ガラス枠(第3枠)
20 施錠機構
21 第1係止片(第1係合部)
22 第2係止片(第3係合部)
24 第1係止フック(第2係合部)
29a 第3係止フック(第4係合部)
31 作動装置
32 第1ワイヤ
33 第2ワイヤ
34 第3ワイヤ
35 チューブ
41 第1の駆動機構(駆動機構)
42 第2の駆動機構
48 連結部材
51 第1連結部(連結部)
52 第2連結部(連結部)
54 第1の発信装置(発信部)
55 第2の発信装置(発信部)
59 受信部
63 第3チューブ固定部(第2固定部)
64 ベース部材
68 支持部材
73 第1チューブ固定部(第1固定部)
75 第1可動体(可動体)

Claims (9)

  1. 遊技機の第1枠に配設される第1係合部と、前記第1枠に開閉枢支される第2枠に配設されて前記第1係合部と係脱自在な第2係合部とから施錠機構を構成し、前記第2係合部を前記第1係合部に対して係合する施錠位置と、該第1係合部から離脱して前記係合を解除する解錠位置との間で変位させる施錠機構の作動装置の制御システムであって、
    前記第2枠を第1枠に対し閉成することで前記第2係合部と当接し、該第2係合部を前記施錠位置に保持する第1位置、および第2係合部を前記解錠位置に保持する第2位置の間で変位可能な可動体と、
    前記可動体に一方の端部が固定され、該可動体を前記第1位置から第2位置に向けて変位させる第1ワイヤと、
    前記可動体に一方の端部が固定され、該可動体を前記第2位置から第1位置に向けて変位させる第2ワイヤと、
    前記第1ワイヤおよび第2ワイヤの他方の端部が夫々接続され、これらワイヤの何れかを選択的に引張駆動する駆動機構と、
    所定の信号を発信する発信部と、
    前記発信部からの信号を受信する受信部とを備え、
    前記受信部が発信部からの信号を検出することにより、前記第1および第2ワイヤを接続した前記駆動機構が駆動し、 前記駆動機構により前記第1ワイヤを引張することで、前記可動体を第1位置から第2位置に変位させて第2係合部を施錠位置から解錠位置に変位させ、
    前記駆動機構により前記第2ワイヤを引張することで、前記可動体を第2位置から第1位置に変位させて第2係合部を解錠位置から施錠位置に変位させるよう構成した施錠機構の作動装置を複数接続し、
    前記複数の作動装置が備える前記受信部の何れか1つが、前記発信部から発信された一斉解除信号を受信することで、各作動装置が備える前記第1および第2ワイヤを接続した全ての前記駆動機構を駆動して前記各第1ワイヤを引っ張り、前記可動体を第1位置から第2位置に変位させて、前記第2係合部を前記施錠位置から解錠位置に向けて変位させるよう構成した
    ことを特徴とする施錠機構の作動装置の制御システム。
  2. 遊技機の第1枠に配設される第1係合部と、前記第1枠に開閉枢支される第2枠に配設されて前記第1係合部と係脱自在な第2係合部と、前記第1枠または第2枠に対して開閉自在に枢支される第3枠および該第3枠を枢支した枠の一方の枠に配設される第3係合部と、前記第3枠および第3枠を枢支した枠の他方の枠に配設され、前記第3係合部と係合する施錠位置および該第3係合部と係合しない解錠位置の間で変位可能な第4係合部とから施錠機構を構成し、前記第2係合部を前記第1係合部に対して係合する施錠位置と、該第1係合部から離脱して前記係合を解除する解錠位置との間で変位させる施錠機構の作動装置の制御システムであって、
    前記第2枠を第1枠に対し閉成することで前記第2係合部と当接し、該第2係合部を前記施錠位置に保持する第1位置、および第2係合部を前記解錠位置に保持する第2位置の間で変位可能な可動体と、
    前記可動体に一方の端部が固定され、該可動体を前記第1位置から第2位置に向けて変位させる第1ワイヤと、
    前記可動体に一方の端部が固定され、該可動体を前記第2位置から第1位置に向けて変位させる第2ワイヤと、
    前記第4係合部に一方の端部が固定されて該第4係合部を前記施錠位置から解錠位置に向けて変位させる第3ワイヤと、
    前記第1ワイヤおよび第2ワイヤの他方の端部が夫々接続され、これらワイヤの何れかを選択的に引張駆動する駆動機構と、
    前記第3ワイヤの他方の端部が接続されて該第3ワイヤを引張駆動する第2の駆動機構と、
    所定の信号を発信する発信部と、
    前記発信部からの信号を受信する受信部とを備え、
    前記受信部が発信部からの信号を検出することにより、前記第1および第2ワイヤを接続した前記駆動機構または前記第3ワイヤを接続した前記第2の駆動機構が駆動し、
    前記駆動機構により前記第1ワイヤを引張することで、前記可動体を第1位置から第2位置に変位させて第2係合部を施錠位置から解錠位置に変位させ、
    前記駆動機構により前記第2ワイヤを引張することで、前記可動体を第2位置から第1位置に変位させて第2係合部を解錠位置から施錠位置に変位させるよう構成した施錠機構の作動装置を複数接続し、
    前記複数の作動装置が備える前記受信部の何れか1つが、前記発信部から発信された一斉解除信号を受信することで、各作動装置が備える前記第1および第2ワイヤを接続した全ての前記駆動機構を駆動して前記各第1ワイヤを引っ張り、前記可動体を第1位置から第2位置に変位させて、前記第2係合部を前記施錠位置から解錠位置に向けて変位させるよう構成した
    ことを特徴とする施錠機構の作動装置の制御システム。
  3. 遊技機の第1枠に配設される第1係合部と、前記第1枠に開閉枢支される第2枠に配設されて前記第1係合部と係脱自在な第2係合部と、前記第1枠または第2枠に対して開閉自在に枢支される第3枠および該第3枠を枢支した枠の一方の枠に配設される第3係合部と、前記第3枠および第3枠を枢支した枠の他方の枠に配設され、前記第3係合部と係合する施錠位置および該第3係合部と係合しない解錠位置の間で変位可能な第4係合部とから施錠機構を構成し、前記第2係合部を前記第1係合部に対して係合する施錠位置と、該第1係合部から離脱して前記係合を解除する解錠位置との間で変位させる施錠機構の作動装置の制御システムであって、
    前記第2枠を第1枠に対し閉成することで前記第2係合部と当接し、該第2係合部を前記施錠位置に保持する第1位置、および第2係合部を前記解錠位置に保持する第2位置の間で変位可能な可動体と、
    前記可動体に一方の端部が固定され、該可動体を前記第1位置から第2位置に向けて変位させる第1ワイヤと、
    前記可動体に一方の端部が固定され、該可動体を前記第2位置から第1位置に向けて変位させる第2ワイヤと、
    前記第4係合部に一方の端部が固定されて該第4係合部を前記施錠位置から解錠位置に向けて変位させる第3ワイヤと、
    前記第1ワイヤおよび第2ワイヤの他方の端部が夫々接続され、これらワイヤの何れかを選択的に引張駆動する駆動機構と、
    前記第3ワイヤの他方の端部が接続されて該第3ワイヤを引張駆動する第2の駆動機構と、
    所定の信号を発信する発信部と、
    前記発信部からの信号を受信する受信部とを備え、
    前記受信部が発信部からの信号を検出することにより、前記第1および第2ワイヤを接続した前記駆動機構または前記第3ワイヤを接続した前記第2の駆動機構が駆動し、
    前記駆動機構により前記第1ワイヤを引張することで、前記可動体を第1位置から第2位置に変位させて第2係合部を施錠位置から解錠位置に変位させ、
    前記駆動機構により前記第2ワイヤを引張することで、前記可動体を第2位置から第1位置に変位させて第2係合部を解錠位置から施錠位置に変位させるよう構成した施錠機構の作動装置を複数接続し、
    前記複数の作動装置が備える前記受信部の何れか1つが、前記発信部から発信された第2の一斉解除信号を受信することで、各作動装置が備える前記第3ワイヤを接続した全ての前記第2の駆動機構を駆動して前記各第3ワイヤを引っ張り、前記第4係合部を前記施錠位置から解錠位置に向けて変位させるよう構成した
    ことを特徴とする施錠機構の作動装置の制御システム。
  4. 前記各ワイヤは、該ワイヤの移動経路を規制する中空のチューブに摺動自在に挿入されると共に、前記可動体は、前記第1位置および第2位置の範囲で摺動し得るよう支持部材に配設され、前記チューブの一方の端部を前記支持部材に設けた第1固定部に固定し、チューブの他方の端部を前記駆動機構側に設けた第2固定部に固定するようにした請求項1〜3の何れかに記載の施錠機構の作動装置の制御システム。
  5. 前記第1枠または遊技機を設置する設置台に固定されるベース部材に、前記支持部材を配設するようにした請求項4記載の施錠機構の作動装置の制御システム。
  6. 前記施錠機構に複数の前記第2係合部を設け、前記ベース部材に夫々の第2係合部に対応して前記支持部材を配設し、
    前記各支持部材および各支持部材が備える前記可動体の夫々を共通の部材で構成すると共に、各可動体を連結接続して前記第1位置および第2位置の間を同時に変位し得るよう構成した請求項5記載の施錠機構の作動装置の制御システム。
  7. 前記駆動機構の前記第1および第2ワイヤの夫々を接続する連結部材における前記第2ワイヤの連結部を弾性変形し得るよう構成し、
    前記第1枠と第2枠との閉成時に、前記第2係合部が前記第1係合部に当接して施錠位置から解錠位置に向けて変位するのに伴い、常には前記第1位置に保持された前記可動体に第2係合部が圧接することで、前記第2ワイヤが引っ張られて該第2ワイヤの連結部が弾性変形され、該可動体の前記第1位置から第2位置への変位が許容される請求項1〜6の何れかに記載の施錠機構の作動装置の制御システム。
  8. 前記第1ワイヤは、前記連結部材における第1ワイヤの連結部に対して接離し得るよう構成され、
    前記第1枠と第2枠との閉成時に、前記連結部材における第2ワイヤの連結部が弾性変形すると共に、該連結部材における第1ワイヤの連結部に対して該第1ワイヤが離間することで、前記可動体の前記第1位置から第2位置への変位が許容される請求項7記載の施錠機構の作動装置の制御システム。
  9. 前記第1ワイヤの連結部は弾性変形し得るよう構成される請求項7または8記載の施錠機構の作動装置の制御システム。
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