JP2005188379A - Check valve and fuel injection pump equipped with the check valve - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、主に内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンという)の燃料噴射ポンプに用いられる逆止弁、及び、その逆止弁を備える燃料噴射ポンプに関する。 The present invention relates to a check valve mainly used in a fuel injection pump of an internal combustion engine (hereinafter, “internal combustion engine” is referred to as an engine), and a fuel injection pump including the check valve.
従来、例えばディーゼルエンジンに用いられるコモンレール式の燃料噴射システムは、燃料を加圧してコモンレールに供給する燃料噴射ポンプを備えている。燃料噴射ポンプは、エンジンのクランクシャフトに接続されて回転されるカムシャフトを備え、カムシャフトの回転運動は、例えばカムにより往復運動に変換されて、シリンダ内に配設されたプランジャに伝達される。そして、プランジャが往復駆動されることにより、加圧室に燃料が吸い込まれ、加圧されて、コモンレールへと送出される。 2. Description of the Related Art Conventionally, a common rail fuel injection system used in, for example, a diesel engine includes a fuel injection pump that pressurizes fuel and supplies the fuel to the common rail. The fuel injection pump includes a camshaft connected to an engine crankshaft and rotated, and the rotational motion of the camshaft is converted into a reciprocating motion by, for example, a cam and transmitted to a plunger disposed in a cylinder. . Then, when the plunger is driven to reciprocate, fuel is sucked into the pressurizing chamber, pressurized, and sent to the common rail.
かかる燃料噴射ポンプには、加圧室への燃料吸込み側に、図13で示されるような逆止弁100が配設されている。逆止弁100は、弁体101と弁座部材102とを備え、弁座部材102には弁座シート部103が設けられ、弁体101には、弁座シート部103に着座、離座する弁体シート部104が設けられている。弁座シート部103は、バルブ室106の内壁に設けられた略円筒面状の第2弁座シート部103aと、第2弁座シート部103aの下流側端部から延設されるテーパ面状の第1弁座シート部103bとを有している。弁体シート部104は、略円錐台形状の第1弁体シート部104aと、第1弁体シート部104aの下流側端部から延設される略円筒形状の第2弁体シート部104bを有している。また、弁座部材102には、バルブ室106に燃焼を導入する燃料流入通路105が形成されている。そして、弁体101の軸部にはワッシャ107が取着され、ワッシャ107と弁座部材102との間に装着されたスプリング108により、弁体101は閉弁方向に付勢されている。
In such a fuel injection pump, a
なお、燃料噴射ポンプをコンパクトにするために、下記特許文献1の図符号34、124等に示すような逆止弁も考案されている。
しかし、図13に示すような逆止弁100では、潤滑性に乏しい(以下、貧潤滑ともいう)粗悪燃料が用いられた場合には、弁座シート部103と、弁座シート部103に接触する弁体シート部104の角部104cとの間が貧潤滑状態となり、摩擦が大きくなるため、弁座シート部103及び弁体シート部104の磨耗が進行してしまうという問題があった。特に高圧燃料圧送ポンプでは、弁体101への加重が大きくなるため、磨耗が進行し易いという問題があった。
However, in the
一方、燃料噴射ポンプ等の高圧燃料経路内の逆止弁については、体格の増大等のデメリットを伴うことから、改善が困難とされていた。特に小型のポンプにおいては、逆止弁の体格増大は、ポンプ本体の体格増大につながるため、商品性の点で問題を生じていた。 On the other hand, check valves in a high-pressure fuel path such as a fuel injection pump have been difficult to improve because they have disadvantages such as an increase in physique. In particular, in a small-sized pump, an increase in the size of the check valve leads to an increase in the size of the pump body, causing a problem in terms of merchantability.
この発明は、上述した問題を解決するものであり、体格を増大することなく、粗悪燃料等の使用による貧潤滑状態での運転においても、磨耗を抑制可能な逆止弁及びそのような逆止弁を備える燃料噴射ポンプを提供することを目的とする。 The present invention solves the above-described problem, and a check valve capable of suppressing wear even in operation in a poorly lubricated state by using poor fuel or the like without increasing the physique and such a check. It aims at providing a fuel injection pump provided with a valve.
請求項1記載の逆止弁は、弁座シート部を有する弁座部材と、前記弁座シート部に着座し離座する弁体シート部を有する弁体と、を備え、前記弁座シート部に接触する前記弁体シート部の角部を、アール形状にしたことを特徴とする。これによれば、弁体シート部の角部がアール形状であることにより、弁座シート部と弁体シート部の接触面圧が低減されるので、貧潤滑状態であっても、弁座シート部及び弁体シート部の磨耗を抑制できる。また、角部をアール形状とするだけであるので、体格増大を招かない。
The check valve according to
請求項2記載の逆止弁は、弁座シート部を有する弁座部材と、前記弁座シート部に着座し離座する弁体シート部を有する弁体と、を備え、前記弁座シート部及び前記弁体シート部が磨耗していない状態では前記弁座シート部に接触しない前記弁体シート部の角部を、アール形状にしたことを特徴とする。これによれば、磨耗が進行して、もともとは弁座シート部に接触しなかった弁体シート部の角部が接触するようになっても、その角部がアール形状であることにより、弁座シート部と弁体シート部の接触面圧が低減されるので、貧潤滑状態であっても、弁座シート部及び弁体シート部の磨耗を抑制できる。また、角部をアール形状とするだけであるので、体格増大を招かない。
The check valve according to
請求項3記載の逆止弁は、弁座シート部を有する弁座部材と、前記弁座シート部に着座し離座する弁体シート部を有する弁体と、を備え、前記弁体シート部に接触する前記弁座シート部の角部を、アール形状にしたことを特徴とする。これによれば、弁座シート部の角部がアール形状であることにより、弁座シート部と弁体シート部の接触面圧が低減されるので、貧潤滑状態であっても、弁座シート部及び弁体シート部の磨耗を抑制できる。また、角部をアール形状とするだけであるので、体格増大を招かない。 The check valve according to claim 3, comprising: a valve seat member having a valve seat portion; and a valve body having a valve seat portion that sits on and separates from the valve seat portion; The corner portion of the valve seat portion that comes into contact with the corner is rounded. According to this, since the contact surface pressure between the valve seat portion and the valve seat portion is reduced due to the rounded corners of the valve seat portion, the valve seat is improved even in a poorly lubricated state. Wear of the valve portion and the valve body seat portion can be suppressed. Further, since the corners are merely rounded, the physique does not increase.
請求項4記載の逆止弁は、弁座シート部を有する弁座部材と、前記弁座シート部に着座し離座する弁体シート部を有する弁体と、を備え、前記弁座シート部及び前記弁体シート部が磨耗していない状態では前記弁体シート部に接触しない前記弁座シート部の角部を、アール形状にしたことを特徴とする。これによれば、磨耗が進行して、もともとは弁体シート部に接触しなかった弁座シート部の角部が接触するようになっても、その角部がアール形状であることにより、弁座シート部と弁体シート部の接触面圧が低減されるので、貧潤滑状態であっても、弁座シート部及び弁体シート部の磨耗を抑制できる。また、角部をアール形状とするだけであるので、体格増大を招かない。
The check valve according to
請求項5記載の逆止弁は、弁座シート部を有する弁座部材と、前記弁座シート部に着座し離座する弁体シート部を有する弁体と、を備え、前記弁座シート部に接触する前記弁体シート部の角部、前記弁座シート部及び前記弁体シート部が磨耗していない状態では前記弁座シート部に接触しない前記弁体シート部の角部、前記弁体シート部に接触する前記弁座シート部の角部、前記弁座シート部及び前記弁体シート部が磨耗していない状態では前記弁体シート部に接触しない前記弁座シート部の角部、のうちのいずれか2以上の角部を、アール形状にしたことを特徴とする。これによれば、磨耗が予想される複数の角部をアール形状とすることにより、磨耗の抑制効果が向上する。
The check valve according to
請求項6記載の燃料噴射ポンプは、往復動される可動部材と、前記可動部材が往復動することによって容積の拡大と縮小とが繰り返される加圧室と、前記加圧室から燃料を吐出する燃料吐出通路と、前記加圧室の上流側に設けられ、燃料流入通路を備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の逆止弁と、を備えることを特徴とする。これによれば、上記のように逆止弁の磨耗を抑制できるため、磨耗の進行による逆止弁の固着やシール性低下の虞が低減し、燃料噴射ポンプの性能の長期安定化が図れる。
The fuel injection pump according to
(第1実施形態)本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、燃料噴射ポンプ1はハウジング2を備え、ハウジング2は、シリンダヘッド21、22を備えている。ハウジング2には、カムシャフト13が、ジャーナル14、109を介して、回転可能に支持されている。カムシャフト13には、断面円形状のカム17がカムシャフト13の中心に対し偏心して一体形成されている。カム17には、外形が四角形状のカムリング18が、軸受け19を介して嵌合されている。軸受け19は、カムリング18内に圧入されている。カム17と軸受け19は摺動自在である。
(First Embodiment) A first embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. As shown in FIGS. 1 and 2, the
ポンプ1には、カム17の外周に周方向に、可動部材としてのプランジャ30、30が配設されている。プランジャ30、30は、カムシャフト13を挟んで互いに180°反対側に配設されている。各プランジャ30は、シリンダヘッド21、22の内部にそれぞれ形成されたシリンダ10内に往復動可能に支持されている。各プランジャ30のカムリング18に対向する端面30aは平面状に形成され、カムリング18の外周面の平面部と接触しており、カム17の周方向に摺動自在である。各プランジャ30は、各スプリング31によりカムリング18方向へ付勢されている。
In the
シリンダヘッド21、22の内部には、それぞれ、プランジャ30の端面30aとは反対側の端面30bに対向するように、逆止弁4が設けられている。各シリンダ10内には、シリンダ10の内周面と、プランジャ30の端面30bと、逆止弁4のプランジャ30側端面とにより、加圧室5が形成されている。各加圧室5は、バルブ室11を介して、シリンダヘッド21、22内にそれぞれ形成された燃料吐出通路9に連通されている。バルブ室11には、吐出弁8が配設されている。
The
各逆止弁4は、蓋部材6等により加圧室5の上流側に組み付けられている。ここで、上流側とは燃料の流れにおける上流側を言う。各逆止弁4は、図3に示すように、弁座部材41と、弁座部材41に着座する弁体42と、スプリング44とを備えている。弁体42は、略丸棒形状の軸部46と、軸部46の下流側端部から延設される弁体シート部47とを備えている。弁体シート部47は、下流側が拡径される略円錐台形状の第1弁体シート部471と、略円筒形状の第2弁体シート部472とから構成されている。第2弁体シート部472は、第1弁体シート部471の下流側端部から、第1弁体シート部471の外径(下流側端部の径)と略同径を有して延設されている。ここで、下流側とは燃料の流れにおける下流側を言い、図3においては下側となる。弁体シート部47の下流側端面47aは、図1に示すプランジャ30の端面30bと対向し、加圧室5に面している。
Each
軸部46は、弁座部材41に形成されたガイド孔48に摺動自在に挿通されている。軸部46の図3における上端部には、ワッシャ43が取着されている。ワッシャ43と弁座部材41との間には、圧縮コイルばねであるスプリング44が装着されて、弁体42を閉弁方向へ付勢している。
The
弁座部材41には、ガイド孔48の下流側に、弁体42によって閉塞されるバルブ室45が形成されている。バルブ室45は燃料通路ともなる。また、弁座部材41には、バルブ室45に燃料を導入する燃料流入通路7が形成されている。燃料流入通路7は、ポンプ1に設けられた燃料導入通路(図示せず)、及び、燃料導入通路中に配設された燃料調整弁(図示せず)を介して、フィードポンプ(図示せず)に接続されている。フィードポンプは、ポンプ1に設けられ、カムシャフト13によって回転駆動されて、燃料入口(図示せず)から吸引した燃料を燃料調整弁を介して、ポンプ1内に供給するものである。
The
弁座部材41の内壁には、弁座シート部49が形成されている。弁座シート部49は、バルブ室45の内周壁をなす略円筒面状の第2弁座シート部491と、第2弁座シート部491の下流側端部から延設される第1弁座シート部492とを有している。第1弁座シート部492は、下流側が拡径する略円錐台面状のテーパ面をなしている。
A valve
弁体42の軸に対する第1弁体シート部471のテーパ面471aの角度は、弁体42の軸に対する第1弁座シート部492の角度よりも、少し大きく形成されている。このため、閉弁時には、第1弁体シート部471と第2弁体シート部472との接続部である角部473が、第1弁座シート部492に接触する。
The angle of the tapered
角部473は、図4に示すように、アール形状(すなわち略弧面状)にされている。角部473は、アール形状とする前の角部473の先端部473aを中心に、上側(第1弁体シート部471側)と下側(第2弁体シート部472側)とで略均等に面取りすることにより、アール形状に形成される。また、アール形状にする範囲は、弁体シート部47の外径(下流側端部の直径)と内径(上流側端部の直径)の差の1/2(すなわち、角部473をアール形状にしない状態のテーパ面471aの弁体42半径方向における長さ)をL1、アール形状部分の弁体42半径方向における長さをL2としたとき、L2/L1≦2/3となる範囲とする。この範囲を超えてアール形状とすると、弁体42の体格変更を招き、逆止弁4の体格増大につながる虞があるからである。また、後述するグラフから分かるように、角部473の曲率半径Rは、0.1mm、または、L1の1/5(すなわち、(L1)×1/5)、のいずれか小さい方以上であることが望ましい。
As shown in FIG. 4, the
上記のように構成されたポンプ1の動作について説明する。エンジンのクランク軸等によりカムシャフト13が回転駆動されると、カム17が回転し、この回転によりカムリング18が自転することなく公転する。すると、カムリング18の外周面に接触した各プランジャ30が、シリンダ10内を往復動(図1及び図2における上下動)する。この往復動により、加圧室5の容積の拡大と縮小が繰り返され、すなわち、加圧室5の圧力の上昇と低下が繰り返される。
The operation of the
プランジャ30が逆止弁4から遠ざかる方向に移動して、加圧室5の圧力が低下すると、吐出弁8が閉弁し、逆止弁4が開弁する。すると、フィードポンプで圧送され燃料調整弁で調量された燃料が、燃料流入通路7を介してバルブ室45内に供給され、弁体42と弁座シート部49との間を通って加圧室5内に流入する。
When the
次に、プランジャ30が逆止弁4に近づく方向に移動すると、加圧室5の圧力が上昇して、逆止弁4が閉弁する。そして、加圧室5の圧力が所定圧力に達すると、吐出弁8が開弁し、加圧された燃料が、燃料吐出通路9を介してコモンレールに供給される。また、このとき、加圧室5の圧力により、弁体シート部47が弁座シート部49に押し付けられる。
Next, when the
第1実施形態では、角部473がアール形状とされている。このため、逆止弁4の閉弁時における角部473の弁座シート部49への食い込みが抑制され、角部473と弁座シート部49との接触面圧が低減される。このため、粗悪燃料を用いた場合のように貧潤滑状態であっても、弁座シート部49及び弁体シート部47の磨耗を抑制できる。また、角部473がアール形状とされるだけであり、弁体シート部47の全体形状は変更されないので、弁体42の体格は変わらず、逆止弁4の体格増大を招かない。
In the first embodiment, the
接触面圧の低減効果について、図5を用いて説明する。図5のグラフは、弁体シート部47の内径が5mm、外径が6mm、の弁体42において、角部473のRを変えて、弁座シート部49の角部473との接触部位における接触面圧を計測した結果を示すものである。このグラフから、角部473をアール形状にすることにより、接触面圧が低減されることが分かる。また、Rが0.1mm以上あれば、接触面圧の低減効果が得られることが分かる。さらに、図5の場合はL1=0.5mmであり、RがL1の1/5以上あれば接触面圧の低減効果が得られたことから、図5の場合よりもL1が小さい弁体42の場合には、RがL1の1/5以上あれば、接触面圧の低減効果が期待できると推定される。すなわち、Rが、0.1mm、または、L1の1/5、のいずれか小さい方以上であれば、接触面圧の低減効果が期待できると推定される。
The effect of reducing the contact surface pressure will be described with reference to FIG. In the graph of FIG. 5, in the
(第2実施形態)本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態が、第1実施形態と異なるのは、弁体42のアール形状とする部位だけである。なお、第1実施形態と同じ部分については、同じ符号を用い、その説明を省略する。
(Second Embodiment) A second embodiment of the present invention will be described. The second embodiment is different from the first embodiment only in the portion of the
第2実施形態では、図6及び図7に示すように、角部473ではなく、第1弁体シート部471の上端面471bとテーパ面471aとの接続部であって、弁座シート部49及び弁体シート部47が磨耗していない状態では弁座シート部49に接触しない角部474を、アール形状としている。
In the second embodiment, as shown in FIGS. 6 and 7, not the
角部474は、図7に示すように、アール形状とする前の角部474の先端部474aを中心に、上端面471b側とテーパ面471a側とで略均等に面取りすることにより、アール形状に形成される。また、アール形状にする範囲は、テーパ面471aのアール形状部分の弁体42半径方向における長さをL3としたとき、L3/L1≦2/3となる範囲とする。この範囲を超えてアール形状とすると、弁体42の体格変更を招き、逆止弁4の体格増大につながる虞があるからである。また、前述したことから、角部474の曲率半径Rは、0.1mm、または、L1の1/5、のいずれか小さい方以上であることが望ましい。
As shown in FIG. 7, the
第2実施形態において、角部474をアール形状にしたのは、角部473と弁座シート部49との接触により磨耗が進行した場合に、角部474が新たに弁座シート部49に接触することとなるからである。
In the second embodiment, the
そして、角部474が弁座シート部49に接触することとなった場合に、第2実施形態では角部474がアール形状とされているので、弁座シート部49の角部474との接触面圧が低減されることとなり、磨耗を抑制できることとなる。また、角部474をアール形状とするだけであり、弁体42の体格は変わらないため、逆止弁4の体格増大を招かない。
And when the corner |
(第3実施形態)本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態が、第1実施形態と異なるのは、アール形状とする部位だけである。なお、第1実施形態と同じ部分については、同じ符号を用い、その説明を省略する。 (Third Embodiment) A third embodiment of the present invention will be described. The third embodiment is different from the first embodiment only in a portion having a round shape. In addition, about the same part as 1st Embodiment, the same code | symbol is used and the description is abbreviate | omitted.
図8及び図9に示すように、第3実施形態では、弁座シート部49の第1弁座シート部493は、テーパ面493aと段部493bと円筒面493cとを有し、テーパ面493aと段部493bとの接続部は、角部493dとなっている。そして、閉弁時に第1弁体シート部471が角部493dに接触する。
As shown in FIGS. 8 and 9, in the third embodiment, the first
そこで、第3実施形態では、角部493dをアール形状にしている。角部493dは、図9に示すように、アール形状にする前の角部493dの先端部493eを中心に、テーパ面493a側と段部493b側とで略均等に面取りすることにより、アール形状に形成される。アール形状にする範囲は、テーパ面493aの下流側端部の直径と上流側端部の直径との差の1/2(すなわち、角部493dをアール形状にしない状態のテーパ面493aの弁体42の半径方向における長さ)をL4、テーパ面493aのアール形状部分の弁体42半径方向における長さをL5としたとき、L5/L4≦2/3となる範囲とする。この範囲を超えてアール形状とすると、弁座部材41の体格変更を招き、逆止弁4の体格増大につながる虞があるからである。また、前述したことから、角部493dの曲率半径Rは、0.1mm、または、L4の1/5、のいずれか小さい方以上であることが望ましい。
Therefore, in the third embodiment, the
第3実施形態のように、弁体シート部47に接触する弁座シート部49の角部493dをアール形状とすれば、角部493dにおける接触面圧が低減されることとなり、磨耗を抑制できることとなる。また、角部493dをアール形状にするだけであり、弁座シート部49の全体形状は変更されないので、弁座部材41の体格は変わらず、逆止弁4の体格増大を招かない。
As in the third embodiment, if the
(第4実施形態)本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態が、第3実施形態と異なるのは、弁座部材41においてアール形状とする部位だけである。なお、第3実施形態と同じ部分については、同じ符号を用い、その説明を省略する。
(Fourth Embodiment) A fourth embodiment of the present invention will be described. The fourth embodiment is different from the third embodiment only in a portion of the
図10及び図11に示すように、第4実施形態では、弁座シート部49の第2弁座シート部491と第1弁座シート部493との接続部であって、第1弁座シート部493及び第1弁体シート部471が磨耗していない状態では弁体シート部47に接触しない角部494を、アール形状にしている。角部494は、第1弁体シート部471の上端面471bよりも下流側に位置している。
As shown in FIGS. 10 and 11, in the fourth embodiment, the second
角部494は、図11に示すように、アール形状にする前の角部494の先端部494aを中心に、第2弁座シート部491側と第1弁座シート部493側とで略均等に面取りすることにより、アール形状に形成される。アール形状にする範囲は、アール形状部分の弁体42半径方向における長さをL6としたとき、L6/L4≦2/3となる範囲とする。この範囲を超えてアール形状にすると、弁座部材41の体格変更を招き、逆止弁4の体格増大につながる虞があるからである。また、角部494の曲率半径Rは、前述したことから、0.1mm、または、L4の1/5、のいずれか小さい方以上であることが望ましい。
As shown in FIG. 11, the
第4実施形態において、角部494をアール形状にしたのは、角部493dと弁体シート部47との接触により磨耗が進行した場合に、角部494が新たに弁体シート部47に接触することとなるからである。
In the fourth embodiment, the
そして、角部494が弁体シート部47に接触することとなった場合に、第4実施形態では角部494がアール形状とされているので、角部494における接触面圧が低減されることとなり、磨耗を抑制できることとなる。また、角部494をアール形状とするだけであり、弁座部材41の体格は変わらないため、逆止弁4の体格増大を招かない。
And when the corner |
(第5実施形態)本発明の第5実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ部分については、同じ符号を用い、その説明を省略する。図12に示すように、第5実施形態では、弁体シート部47の角部473をアール形状にするとともに、弁座シート部49の第2弁座シート部491と第1弁座シート部492との接続部である角部495をアール形状にしている。アール形状とする範囲は、それぞれ第1、第4実施形態と同様である。このように、磨耗が予想される複数の角部をアール形状とすれば、磨耗の抑制効果が向上する。
(Fifth Embodiment) A fifth embodiment of the present invention will be described. In addition, about the same part as 1st Embodiment, the same code | symbol is used and the description is abbreviate | omitted. As shown in FIG. 12, in 5th Embodiment, while making the corner |
なお、アール形状とする角部の組み合わせは、第5実施形態に示したものに限られず、角部473と角部474、角部494と角部493d等、種々の組み合わせを採り得る。また、3つ以上の角部をアール形状としてもよい。
In addition, the combination of the corner | angular part made into a round shape is not restricted to what was shown in 5th Embodiment, Various combinations, such as the corner |
また、第2実施形態では、角部473より上流側の角部474をアール形状にしたが、角部473より下流側に、弁体シート部47及び弁座シート部49が磨耗していない状態では弁座シート部49に接触しないが、磨耗が進行すると接触する虞がある角部がある場合には、その角部をアール形状としてもよい。
In the second embodiment, the
同様に、第4実施形態では、角部493dより上流側の角部494をアール形状にしたが、角部493dより下流側に、弁体シート部47及び弁座シート部49が磨耗していない状態では弁体シート部47に接触しないが、磨耗が進行すると接触する虞がある角部がある場合には、その角部をアール形状としてもよい。
Similarly, in the fourth embodiment, the
すなわち、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、本発明は種々の構成を採り得る。 That is, the present invention can adopt various configurations without departing from the scope of the claims.
1…燃料噴射ポンプ
4…逆止弁
7…燃料流入通路
9…燃料吐出通路
41…弁座部材
42…弁体
47…弁体シート部
49…弁座シート部
473、474、493d、494、495…角部
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記弁座シート部に着座し離座する弁体シート部を有する弁体と、
を備えた逆止弁であって、
前記弁座シート部に接触する前記弁体シート部の角部を、アール形状にしたことを特徴とする逆止弁。 A valve seat member having a valve seat portion;
A valve body having a valve body seat portion that sits on and separates from the valve seat portion;
A check valve with
A check valve characterized in that a corner of the valve seat portion that contacts the valve seat portion is rounded.
前記弁座シート部に着座し離座する弁体シート部を有する弁体と、
を備えた逆止弁であって、
前記弁座シート部及び前記弁体シート部が磨耗していない状態では前記弁座シート部に接触しない前記弁体シート部の角部を、アール形状にしたことを特徴とする逆止弁。 A valve seat member having a valve seat portion;
A valve body having a valve body seat portion that sits on and separates from the valve seat portion;
A check valve with
A check valve characterized in that a corner portion of the valve body seat portion that does not contact the valve seat seat portion in a state where the valve seat seat portion and the valve body seat portion are not worn is rounded.
前記弁座シート部に着座し離座する弁体シート部を有する弁体と、
を備えた逆止弁であって、
前記弁体シート部に接触する前記弁座シート部の角部を、アール形状にしたことを特徴とする逆止弁。 A valve seat member having a valve seat portion;
A valve body having a valve body seat portion that sits on and separates from the valve seat portion;
A check valve with
A check valve characterized in that a corner portion of the valve seat portion contacting the valve seat portion is rounded.
前記弁座シート部に着座し離座する弁体シート部を有する弁体と、
を備えた逆止弁であって、
前記弁座シート部及び前記弁体シート部が磨耗していない状態では前記弁体シート部に接触しない前記弁座シート部の角部を、アール形状にしたことを特徴とする逆止弁。 A valve seat member having a valve seat portion;
A valve body having a valve body seat portion that sits on and separates from the valve seat portion;
A check valve with
A check valve having a rounded corner portion of the valve seat portion that does not contact the valve seat portion when the valve seat portion and the valve seat portion are not worn.
前記弁座シート部に着座し離座する弁体シート部を有する弁体と、
を備えた逆止弁であって、
前記弁座シート部に接触する前記弁体シート部の角部、
前記弁座シート部及び前記弁体シート部が磨耗していない状態では前記弁座シート部に接触しない前記弁体シート部の角部、
前記弁体シート部に接触する前記弁座シート部の角部、
前記弁座シート部及び前記弁体シート部が磨耗していない状態では前記弁体シート部に接触しない前記弁座シート部の角部、
のうちのいずれか2以上の角部を、アール形状にしたことを特徴とする逆止弁。 A valve seat member having a valve seat portion;
A valve body having a valve body seat portion that sits on and separates from the valve seat portion;
A check valve with
A corner of the valve seat portion that contacts the valve seat portion;
In the state where the valve seat sheet portion and the valve body seat portion are not worn, a corner portion of the valve body seat portion that does not contact the valve seat seat portion,
A corner portion of the valve seat portion contacting the valve seat portion;
A corner portion of the valve seat portion that does not contact the valve seat portion when the valve seat portion and the valve seat portion are not worn,
A check valve characterized in that any two or more corners are rounded.
前記可動部材が往復動することによって容積の拡大と縮小とが繰り返される加圧室と、
前記加圧室から燃料を吐出する燃料吐出通路と、
前記加圧室の上流側に設けられ、燃料流入通路を備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の逆止弁と、
を備えることを特徴とする燃料噴射ポンプ。 A reciprocating movable member;
A pressurizing chamber in which expansion and contraction of the volume are repeated by reciprocating the movable member;
A fuel discharge passage for discharging fuel from the pressurizing chamber;
The check valve according to any one of claims 1 to 5, wherein the check valve is provided on an upstream side of the pressurizing chamber and includes a fuel inflow passage.
A fuel injection pump comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003430478A JP2005188379A (en) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | Check valve and fuel injection pump equipped with the check valve |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003430478A JP2005188379A (en) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | Check valve and fuel injection pump equipped with the check valve |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005188379A true JP2005188379A (en) | 2005-07-14 |
Family
ID=34788842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003430478A Withdrawn JP2005188379A (en) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | Check valve and fuel injection pump equipped with the check valve |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005188379A (en) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010528235A (en) * | 2007-05-24 | 2010-08-19 | テスコム・コーポレーション | High pressure bidirectional valve |
JP2011214709A (en) * | 2010-04-02 | 2011-10-27 | Nippon Soken Inc | On-off valve and fuel injection pump using the same |
JP2016094835A (en) * | 2014-11-12 | 2016-05-26 | 株式会社デンソー | High-pressure fuel pump |
CN105889604A (en) * | 2016-07-01 | 2016-08-24 | 潍坊力创电子科技有限公司 | Electromagnetically-driven buffer type gas injection valve |
JP6086177B1 (en) * | 2016-05-16 | 2017-03-01 | 住友金属鉱山株式会社 | Cone valve |
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-
2003
- 2003-12-25 JP JP2003430478A patent/JP2005188379A/en not_active Withdrawn
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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