JP2005185984A - 基板洗浄装置および基板処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 洗浄液を基板Wに吐出するノズル20,21等の洗浄手段をもつ複数の洗浄モジュール11〜15と、搬送トラブル等によりモジュール11〜15内で基板Wが停滞したことを検知する検知手段と、各モジュール11〜15の洗浄手段の動作を制御するとともに入力手段による入力に従って搬送トラブル発生時の洗浄手段の動作モードを切換えるコントローラとを備える。洗浄手段の設定モードは、連続的に作動させる連続モード、間欠的に作動させる間欠モードおよび停止モードのうちから選択される動作モードを設定可能とされており、コントローラは、洗浄モジュール11〜15の洗浄手段毎に設定された動作モードに従って各モジュール11〜15の洗浄手段を動作制御する。
【選択図】 図1
Description
[1]スプレー洗浄モジュール
スプレー洗浄モジュール11は、同図に示すように装置導入口10aの近傍に配設されるスリットノズル20と、その下流側に配置されるスプレーノズル21と、これらノズル20,21に対する洗浄液供給系統とを備えており、前記ノズル20,21から吐出される例えば純水等の洗浄液の液圧により異物を除去することにより基板Wを洗浄するように構成されている。
[2]ブラシ洗浄モジュール
ブラシ洗浄モジュール12は、図外の駆動手段により回転駆動されるロールブラシ30と、ロールブラシ30に対して純水等の洗浄液を吹き付けるスプレーノズル31と、これらロールブラシ30等の下流側に配設されるエアーナイフ形成用のスリットノズル32と、前記ロールブラシ30を基板Wに対して進退駆動する進退駆動手段と、前記スプレーノズル31に対する洗浄液供給系統と、スリットノズル32にエアを供給するエア供給系統とを備えており、前記ロールブラシ30により異物を掻き取ることにより基板Wを洗浄し、さらに洗浄後、基板Wに残った洗浄液をエアーナイフにより除去するように構成されている。
[3]高圧スプレー洗浄モジュール
高圧スプレー洗浄モジュール13は、高圧スプレーノズル50と、この高圧スプレーノズル50に対して洗浄液の供給系統とを備えており、前記ノズル50から吐出される洗浄液の液圧により異物を除去することによって基板Wを洗浄するように構成されている。
[4]超音波洗浄モジュール
超音波洗浄モジュール14は、超音波洗浄発振器60と、その下流側に配置されるスプレーノズル62と、洗浄液の供給系統とを備えており、超音波振動を伴う洗浄液の当該振動により異物を除去することにより基板Wを洗浄するように構成されている。
[5]液切り洗浄モジュール
液切り洗浄モジュール15は、スリットノズル70と、これにエアを供給するエア供給系統とを備えており、エアーナイフを形成することにより基板W上に残った洗浄液を除去するように構成されている。
[1]スプレー洗浄モジュール
図3は、スプレー洗浄モジュール11の動作制御を示すフローチャートである。同図に示すように、基板洗浄装置10が起動すると所定のウォームアップ動作が実行された後、まず、ステップS1で洗浄動作が開始される。具体的には、ポンプ23が作動するとともに両電磁バルブ26,27が開放され、これによりスリットノズル20およびスプレーノズル21から洗浄液が吐出されて洗浄可能な状態となる。
[2]ブラシ洗浄モジュール
図4は、ブラシ洗浄モジュール12の動作制御を示すフローチャートである。同図に示すように、基板洗浄装置10が起動すると所定のウォームアップ動作が実行された後、まず、ステップS20で洗浄動作が開始される。具体的には、ポンプ35が作動してスプレーノズル31から洗浄液が吐出されるとともに前記ロールブラシ30が回転駆動された状態で作業位置にセットされ、さらに電磁バルブ42aが開放されてスリットノズル32からエアが吐出されることによりエアーナイフが形成される。これにより基板Wを洗浄可能な状態となる。
[3]高圧スプレー洗浄モジュール
図5は、高圧スプレー洗浄モジュール13の動作制御を示すフローチャートである。同図に示すように、基板洗浄装置10が起動すると所定のウォームアップ動作が実行された後、まず、ステップS40で洗浄動作が開始される。具体的には、ポンプ54が作動するとともに供給管55に介設される電磁バルブ55aが開放され、これにより高圧スプレーノズル50から洗浄液が吐出されて洗浄可能な状態となる。
[4]超音波洗浄モジュール
図6及び図7は、超音波洗浄モジュール14の動作制御を示すフローチャートである。同図に示すように、基板洗浄装置10が起動すると所定のウォームアップ動作が実行された後、まず、ステップS50で洗浄動作が開始される。具体的には、ポンプ65および超音波洗浄発振器60が作動し、これにより超音波振動を伴う洗浄液が超音波洗浄発振器60から吐出される。また、電磁バルブ68aが開放されることによりスプレーノズル62から洗浄液が吐出される。これにより基板Wを洗浄可能な状態となる。
[5]液切り洗浄モジュール15
図8は、液切り洗浄モジュール15の動作制御を示すフローチャートである。同図に示すように、基板洗浄装置10が起動すると所定のウォームアップ動作が実行された後、まず、ステップS70で洗浄動作が開始される。具体的には、電磁バルブ44aが開放されてスリットノズル70からエアが吐出されることによりエアーナイフが形成される。これにより洗浄可能な状態、つまり基板Wに付着した洗浄液を除去することにより基板Wを洗浄し得る状態となる。
[1]スプレー洗浄モジュール
スリットノズル20およびスプレーノズル21の双方とも「間欠モード」に設定するのが好ましい。これによれば基板の処理が進められるとともに、洗浄液が間欠的に基板に吹き付けられることにより停止中の基板の乾燥(水滴痕(ウォーターマーク)の形成)が防止され、また長期継続的に基板に洗浄液が吹き付けられることによる基板の損傷も防止されることとなる。なお、基板Wがスリットノズル20による射程から外れている場合には、スリットノズル20を「連続モード」に設定してもよい。これによれば停止中に装置導入口10aから異物が侵入して基板Wに付着するのを有効に防止することができる。
[2]ブラシ洗浄モジュール
ロールブラシ30およびスリットノズル32の双方とも「停止モード」に設定するのが好ましい。これによればロールブラシ30の過剰な接触による基板Wの損傷を防止することができる。なお、ブラシ洗浄モジュール12では、何れのモードであってもスプレーノズル31から継続的に洗浄液が供給されるが、当該スプレーノズル31による洗浄液の供給量は、液圧で異物除去することを目的とするスプレー洗浄モジュール11での洗浄液の供給圧力に比べる充分に低いものであり、従ってスプレーノズル31から長期継続的に洗浄液が供給されても基板Wが損傷することはない。
[3]高圧スプレー洗浄モジュール
高圧スプレーノズル50は「停止モード」に設定するのが好ましい。これによれば長期継続的に基板Wに高圧の洗浄液が供給されて基板Wが損傷するのを防止することができる。なお、スプレー洗浄モジュール11と同様に「間欠モード」に設定することも考えられるが、搬送トラブルの復旧までに時間を要すると、高圧の洗浄液が繰り返し供給されることにより結果的に基板Wが損傷する虞れがあるため、基本的には「停止モード」とするのが好ましい。
[4]超音波洗浄モジュール
超音波洗浄発振器60は「停止モード」とするのが好ましい。これによれば超音波振動を伴う洗浄液が長期継続的に基板Wに供給されて基板Wが損傷するのを有効に防止することができ、また、頻繁にオンオフを繰り返すことで超音波洗浄発振器60が破損することもない。また、超音波洗浄ツールにおいては、超音波洗浄発振器60を停止した後に処理を再開する場合には、超音波洗浄発振器60の超音波振動子を駆動する前に、所定時間だけ洗浄水を供給しておかなければならないが、ここでは、超音波洗浄発振器自体は「停止モード」としても上記の通り超音波洗浄発振器60には継続的に洗浄液を供給しているため、搬送トラブルの復旧後は、直ちに超音波洗浄発振器60を作動させることにより速やかに超音波振動を伴う洗浄液を基板Wに供給することにより洗浄処理を再開することができる。これによって装置の稼働率の低下を抑制することができる。
[5]液切り洗浄モジュール
スリットノズル70は「連続モード」とするのが好ましい。これによれば搬送トラブルの復旧後、洗浄液が付着した状態で基板Wが次工程に搬出されるのを有効に防止することができ、また次工程の装置からの処理液(雰囲気)の侵入を防止することができる。
11 スプレー洗浄モジュール
12 ブラシ洗浄モジュール
13 高圧スプレー洗浄モジュール
14 超音波洗浄モジュール
15 液切り洗浄モジュール
80 コントローラ
81 主制御部
82 スプレー洗浄制御部
83 ブラシ洗浄制御部
84 高圧スプレー洗浄制御部
85 超音波洗浄制御部
86 液切り洗浄制御部
87 設定モード記憶部
88 検知手段
89 入力手段
Claims (7)
- 基板の製造ラインに組込まれて基板を洗浄する基板洗浄装置において、
基板を洗浄する洗浄手段と、洗浄中における基板搬送の異常停止を検知する検知手段と、前記洗浄手段の駆動を制御する制御手段とを備え、前記洗浄手段は、連続的に作動する連続モードと間欠的に作動する間欠モードとに動作モードを切換え可能に構成され、前記制御手段は、通常の運転中には前記洗浄手段を連続モードで作動させ、前記検知手段により基板の異常停止が検知されると前記洗浄手段を間欠モードで作動させるように構成されていることを特徴とする基板洗浄装置。 - 基板の製造ラインに組込まれて基板を洗浄する基板洗浄装置において、
基板を洗浄する洗浄手段と、洗浄中における基板搬送の異常停止を検知する検知手段と、前記洗浄手段の動作を制御する制御手段と、異常停止中の前記洗浄手段による動作モードを設定する設定手段とを備え、前記洗浄手段は、連続的に作動する連続モード、間欠的に作動する間欠モードおよび作動停止状態となる停止モードに動作モードを切換え可能に構成され、前記設定手段は、前記連続モード、間欠的モードおよび停止モードのうちから選択される動作モードを設定するように構成され、前記制御手段は、通常の運転中には前記洗浄手段を連続モードで作動させ、前記検知手段による異常停止の検知に基づき前記設定手段により設定された動作モードに従って前記洗浄手段を動作制御することを特徴とする基板洗浄装置。 - 請求項2に記載の基板洗浄装置において、
洗浄方法の異なる前記洗浄手段を備えた複数の単位洗浄部を有し、前記設定手段は、単位洗浄部毎に前記洗浄手段の動作モードを設定可能に構成され、前記制御手段は、前記検知手段による異常停止の検知に基づき単位洗浄部毎に設定された動作モードに従って前記洗浄手段を動作制御することを特徴とする基板洗浄装置。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の基板洗浄装置において、
前記洗浄手段は、基板に洗浄液を吹き付けて基板を洗浄するように構成され、前記連続モードでは洗浄液を連続的に吹き付け、間欠モードでは洗浄液を間欠的に吹き付けるように構成されていることを特徴とする基板洗浄装置。 - 請求項4に記載の基板洗浄装置において、
前記洗浄手段は、洗浄液による基板の洗浄後にさらに当該基板に気体を吹き付けることにより洗浄液を除去するものであって、前記連続モードでは気体を連続的に吹き付け、間欠モードでは間欠的に気体を吹き付けるように構成されていることを特徴とする基板洗浄装置。 - 請求項2乃至5の何れかに記載の基板洗浄装置において、
前記洗浄手段は複数の動作が同時に実行されることにより基板の洗浄機能を発揮するものであって、前記停止モードでは前記複数の動作のうち一部の動作のみが停止され、前記間欠モードでは前記複数の動作のうち一部の動作のみが間欠的に行われるように構成されていることを特徴とする基板洗浄装置。 - 基板を洗浄する基板洗浄装置を含む複数の基板処理装置が並べられ、前記基板が順次搬送されながら各装置において所定の処理が施されるように構成された基板処理システムにおいて、前記基板洗浄装置として請求項1乃至6の何れかに記載の基板洗浄装置を備えていることを特徴とする基板処理システム。
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