JP2005185745A - 麺茹で装置 - Google Patents

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正 福田
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Abstract

【課題】茹で槽とこれを下部から加熱する加熱手段とを有する麺茹で装置において、茹で槽に対する給水の面倒、湯温低下、燃料消費増大、時間ロス等々、従来払拭できなかった数々の不都合を一気に解消できるようにする。
【解決手段】茹で槽2と、この茹で槽2を下部から加熱する加熱手段3と、茹で槽2に連結管11を介して並設された補助タンク10と、この補助タンク10に対して給水する給水手段14とを有し、給水手段14には補助タンク10内の水位低下で開栓し所定水位への復帰時に閉栓する自動給水装置15が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、麺類を茹でるのに使用する麺茹で装置に関するものである。
麺茹で装置は、茹で槽内に水を溜めてこれをこの茹で槽の下部に設けたガスバーナーなどの加熱手段で加熱し、湯が沸き立ったところで茹で槽内へ麺(うどん、そば、スパゲティなど)を直接又はテボ(麺振り器)に入れた状態で投入し、麺を湯がくようにするものである。
本出願人は、嘗て、この種の麺茹で装置として、茹で槽内での湯の沸き上がりを迅速に行わせ、もって麺を茹で上げる作業の時間短縮や燃料節減、茹で上げ麺のおいしさ向上などを可能にする麺茹で装置を種々提案してきている(例えば、特許文献1や2等参照)。これらの麺茹で装置は、茹で槽内の底部に、水(湯)の対流を積極的且つ高効率で起こさせるための「湯案内体」を設けることに主眼をおいたものである。すなわち、この湯案内体は、茹で槽内を上下に区画する中仕切りの板体に対し、この板体の下部で発生した高温湯を板体上へ上昇誘導させるガイド筒が立設されていると共に、板体の上部で発生した低温湯(温度低下湯)を板体下へ下降誘導させる凹部付き連通孔が設けられたものであった。
特開平6−70844号公報 特開平8−196253号公報
従来の麺茹で装置では、茹で槽に水を溜めるとき(新規供給時及び使用中の補充時を含む)に、水道設備から直接又は手桶やバケツ類を介して間接に行っている。そのため、これらの手間や水位の管理が面倒であると共に、麺茹で作業にとって作業効率を害す一因となっていることは明らかである。また、茹で槽内で湯が沸き上がった後、水の補充をすると、茹で槽内の湯温が一気に低下してしまい沸かし直しまでに余計な時間を要するということがあった。この点でも、麺茹で作業の作業効率をいたずらに低下させていた。また、このような湯の沸かし直しのために、加熱手段に対する燃料消費量が増加することにもなり不経済となる。
更に、麺の茹で上げを繰り返していると、否応なく茹で槽内の湯は麺のぬめりで汚れてくるが、そのために何度も湯面上のぬめりをすくい取るような作業とそれに伴う給水とが必用となる。従って、この作業が面倒であると共にこのときの給水でまた湯温が低下するといった不都合が起こることになっていた。
なお、これらの事情は、本出願人が提案している麺茹で装置(特許文献1や2等)でも、程度こそ幾らか軽減されることはあっても、基本的には同じことが言えるものであった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、茹で槽に関し、給水に起因する面倒、湯温低下、燃料消費増大、時間ロス等々、従来払拭できなかった数々の不都合を一気に解消できるようにした麺茹で装置を提供することを目的とする。また本発明は、麺をおいしく且つ迅速に茹で上げることができるようにした麺茹で装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る麺茹で装置1は、茹で槽2と、この茹で槽2を下部から加熱する加熱手段3とを有したものであって、茹で槽2には連結管11を介して補助タンク10が相互連通状態で並設されている。またこの補助タンク10には給水手段14が設けられている。そして、この給水手段14には、補助タンク10内が水位低下すると自動的に開栓し、またこの給水によって補助タンク10内が所定水位に復帰したときに自動的に閉栓する自動給水装置15が設けられている。
このような構成であると、茹で槽2に水を溜めるとき(新規供給時及び使用中の補充時を含む)に、自動給水装置15によって茹で槽2内へ自動的に給水され、水面(湯面)レベルが所定範囲で常に維持されるようになるので、水位管理の手間が一切不要になる。そのため、麺茹で作業に何ら悪影響を及ぼすことがない。なお、自動給水装置15にはボールタップのようなものを採用すればよい。
茹で槽2の槽上周部に対し、この茹で槽2から噴きこぼれた湯を流れ込ませる樋部28を設けておくのが好適である。すなわち、茹で槽2において麺の茹で上げを続けるうち、この茹で槽2から湯の噴きこぼれがあったときにはこれを樋部28で受けて、この樋部28に設ける排水口29から排水配管30を経て排水させる、ということができる。そして、この排水によって茹で槽2内の水位が低下すれば、これに伴い補助タンク10内の水位も低下するから、これによって給水手段14の自動給水装置15が自動的に開栓し、補助タンク10内へ給水されるという自動運転が可能になるのである。なお、この樋部28は、茹で槽2のまわりを取り囲むように設けるのが好適である。
補助タンク10に対しそのタンク内部に排気通路20を設けると好適である。この排気通路20は、加熱手段3から出る排熱をこの補助タンク10内へ導いた後にそのタンク上方へ逃がすようにするためのものである。勿論、この排気通路20は、熱伝導性に優れた材料(金属等)によって形成されたものとする。
このようにすると、茹で槽2内の水(湯)を沸かすうえで加熱手段3によって用いられた熱から可能な限り熱エネルギーを回収し、この回収した熱エネルギーで補助タンク10内の水を加熱昇温させることができる。これように補助タンク10内の水を加熱昇温させておけば、これを茹で槽2へ送り込んだときに、茹で槽2内の湯温に対する影響(温度低下)を抑えることができる。また、加熱手段3での可及的な燃料節減にも役立つ。
自動給水装置15には、その給水先を補助タンク10におけるタンク内の底部寄りへ誘導する給水補助管18を設けておくのが好適である。すなわち、補助タンク10内の貯水が上記した排気通路20からの熱エネルギーを受けて加熱昇温されているときに、この加熱昇温された貯水(湯)が、自動給水装置15によって補助タンク10へ新たに給水される低温の水で温度低下してしまうといったことを可及的に防止できることになる。
茹で槽2の槽内には、連結管11の管出口部に面する配置で起立させる状態で堰板を設けておくのが好適である。この堰板により、補助タンク10から連結管11を介して茹で槽2に送り込まれた給水流は、この茹で槽2内で槽底部8へ導かれるようになる。
すなわち、補助タンク10からの給水流がすぐに茹で槽2の槽底部8へ送り込まれれば、それだけ茹で槽2内において加熱される効率も高まる。従って、茹で槽2内の湯温が一気に低下してしまうといったことを可及的に防止できる。これらのことから、茹で槽2内の湯を沸かし直しする手間を解消乃至最小に抑えられるという利点がある。
また、茹で槽2内で麺が茹でられている最中に、仮に補助タンク10から低温の給水があった場合、この給水流が直接、茹で上げ中の麺にぶつかるのを防止し、麺の温度低下を防止できるという効果もある。
このような堰板は、茹で槽2内で上周端部を水面近傍へ位置付けた状態で上下両端開放型の筒形を呈して設けられるテボガイド32により、その筒外面の一部として形成することができる。
本発明に係る麺茹で装置では、茹で槽に関し、給水に起因する面倒、湯温低下、燃料消費増大、時間ロス等々、従来払拭できなかった数々の不都合を一気に解消できるようになった。また麺をおいしく且つ迅速に茹で上げることができるようになった。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図4は、本発明に係る麺茹で装置1の一実施形態を示している。この麺茹で装置1は、茹で槽2と、この茹で槽2の下部に設けられた加熱手段3とを有している。
茹で槽2は開口部を上に向けて内部に水を溜めることができ、且つ耐熱性(殊に底面に関しては耐火性)を有した槽である。図例においてこの茹で槽2は箱形(角型)に形成されたものとしてあり、またそのまわりをケーシング5で覆われた状態で所定高さに保持されたものとしてある。これら茹で槽2やケーシング5は、例えばステンレス等で板金製作することができる。
加熱手段3は茹で槽2の槽底部8をその下部から加熱するためのもので、例えばガスバーナーである。ガスバーナーとする場合、その炎調節や消火、場合によっては点火をも含め、ケーシング5の正面側に設けられたコック6により操作できるようにすればよい。本実施形態では、前後方向に延びる縦配管7が左右方向で3本設けられ、これら各配管7に対して各別にコック6が設けられたものとしてあり、また各配管7にはノズル3aがそれぞれ4本ずつ合計12本設けられているものとした。各ノズル3aには一本当たり1000〜2000kcalの発熱量を発生するものが採用されており、加熱手段3の全体として12,000〜24,000kcalの発熱量を発生することになる。
この麺茹で装置1では、茹で槽2に対して補助タンク10が並設されている。この補助タンク10は、茹で槽2内で設定される使用水位WLを基準としてその上部及び下部にタンク内空間を展開させるような高さで設けられている。そして、これら茹で槽2と補助タンク10との間は連結管11によって連結され、内部が相互連通した状態とされていると共に、補助タンク10にはタンク上部の適所にタンク内外を連通させる孔(図示略)が設けられてタンク内部が大気開放されるようになっている。
図例において補助タンク10は、茹で槽2の背部側に設けられたものとしている。また、この補助タンク10のタンク底部は、茹で槽2の槽底部8より更に深い位置に設けられ、補助タンク10の上端部は、茹で槽2の上端を超えて上方へ突き出すように設けられたものとしてある。また連結管11は、茹で槽2内に設定される使用水位WLよりもやや低位となる位置で、左右一対設けられている。この連結管11には、十分な給水量を確保できるように太めのパイプが用いられている。
この補助タンク10には給水手段14が設けられている。この給水手段14は自動給水装置15を介して水道管19に接続されたものである。自動給水装置15は、補助タンク10内が所定の水位から水位低下を起こすと自動的に開栓し、またこの給水によって補助タンク10内が所定の水位に復帰したときに自動的に閉栓して、補助タンク10内の水位を常に所定範囲内に維持させる。このときの所定水位が、茹で槽2の使用水位WLに合わせられている。
この自動給水装置15には、例えば、水位変化を浮き球16の上下動で検出して、この浮き球16の支持杆17から取り出した上下揺動で弁動作を行わせるようになったボールタップを使用することができる。その他、適宜センサによって水位検出を行い、これで弁動作を電動的に行わせるような電気的制御系を有したものを採用してもよい。
また、この自動給水装置15において補助タンク10内へ水を吐出する部分には給水補助管18が設けられているが、この給水補助管18はその管端18aを補助タンク10の底部近くまで延ばしたところに設けてあり、補助タンク10内への給水をタンク内の底部寄りへ誘導するようになっている。
このようなことから、給水手段14により補助タンク10内へ給水を開始すると、補助タンク10内で自動給水装置15が閉栓動作する水位まで給水が続けられるが、補助タンク10内で溜まる水はそのまま連結管11を介して茹で槽2へも流入する。補助タンク10内も茹で槽2内も大気に開放された状態にあるから、これらで溜まる水位は互いに同一レベルを保持することになる。かくして、茹で槽2内の水位が使用水位WLに達したとき、補助タンク10内では自動給水装置15が閉栓動作し、給水が自動的に停止することになる。
その後は、茹で槽2及び補助タンク10内での水位変化に応じて自動給水装置15が開栓したり閉栓したりする動作を繰り返し、共に所定水位が保持されることになるというものである。従って、水位管理の手間は一切不要である。
この補助タンク10の内部には排気通路20が設けられている。この排気通路20は、補助タンク10内を上下方向に通過する状態で設けられたもので、例えば鉄やステンレスなどの熱伝導性に優れた材料により形成されている。この排気通路20の上部には補助タンク10の上面で開口する上部開口20aが形成され、また下部には補助タンク10における茹で槽2側の側壁を貫いてケーシング5内へ向けるように開口する下部開口20b(図3参照)が形成されたものとなっている。
すなわち、このケーシング5内で加熱手段3が茹で槽2の加熱を始めると、茹で槽2内の水(湯)を沸かすのに使われた後の排熱(空気流)がこの排気通路20の下部開口20bから上部開口20aを経て補助タンク10の上方へと誘導されることになり、この誘導過程で、補助タンク10内を間接的に通過することになる。このとき、この排気通路20自体が加熱昇温されることになって、この排気通路20から補助タンク10内の水へと熱エネルギーが奪われることになるから、結果として補助タンク10内の水が加熱されることになる。
そのため、この補助タンク10から茹で槽2へ送り込まれる水(補充水)は加熱昇温されたものとされ、茹で槽2内の湯温に対する影響(温度低下)を可及的に少なく抑え、且つその給水後において茹で槽2内での湯の沸き上がり(沸かし直し)を早めることになる。のみならず、加熱手段3での燃料節減に繋がる。実際のところ、補助タンク10内の水は100℃まで加熱することが可能であり、これにより茹で槽2内へ送り込まれた時点ですぐに茹で槽2内が沸き上がるといった状況が得られる。排気通路20内に受熱用のフィンを幾つか設けておくと、排熱回収にとって尚一層、効果的である。
この排気通路20において、下部開口20bは茹で槽2の外周面に対して比較的高い位置で開口するようになっている(図1参照)。図例では連結管11が設けられたレベルと略同じレベルとしてある。これは加熱手段3で発生された熱(加熱空気)が茹で槽2の槽底部8を十分に加熱するまえに、ショートパス的に排気通路20内へ流れ込んでしまう、といったことを防止し、熱エネルギーの有効活用ができるようにするための対策である。
なお、図示は省略するが、排気通路20の上部開口20aには煙突を接続しておくか、又はこの排気通路20の上方に調理室の換気口(換気扇)が対応するようにこの麺茹で装置1の設置場所を設定すればよい。
また、排気通路20は補助タンク10の前後方向寸法内において可及的に前寄り(この麺茹で装置1の正面側)に偏った位置付けとされ、この排気通路20の背面側に補助タンク10のタンク内空間が形成されるようにしてある。そのため、この排気通路20の背面20cと補助タンク10の背面10aとの間には、補助タンク10内に溜められる水が介在することになる。
すなわち、仮に補助タンク10の背面10aが躯体側の壁面へ近接乃至当接して設置されるようなことがあったとしても、排気通路20の背面20cと補助タンク10の背面10aとの間に介在する水が排気通路20から躯体側壁面に対して及ぼす熱影響を可及的に抑制する断熱領域21を確保するので、躯体側壁面が熱劣化や熱損傷を起こすことが防止されることになる。
また、躯体側壁面から上部開口20aまでに所定の距離を確保できるので、この上部開口20aから煙突又は換気口へと誘導される排気熱からも、躯体側壁面に対する熱劣化や熱損傷から保護できることになる。
ケーシング5には、茹で槽2の上端部よりやや低いレベルで、この茹で槽2の槽上周部からその外方へ張り出すようにして天板25が設けられている。この天板25には、茹で槽2に対応する範囲内にテボ(麺振りカゴ)26の差し込み位置を区画するテボ差し口27が複数(図例では6箇所)設けられている。またこの天板25には、茹で槽2の槽上周部(上記したテボ差し口27の形成領域全体)を取り囲むようにして、樋部28が設けられている。この樋部28には少なくとも一箇所に排水口29が設けられ、この排水口29から排水配管30が接続されている。
天板25の各テボ差し口27には、テボ26のガタツキを防止するためのテボガイド32を差し込むようにするが、このテボガイド32は、上端外周部で外方へ張り出すフランジ33を有した縦に長い円筒形状に形成されたものを用いるのが好適である。このような円筒形状のテボガイド32であると、これをテボ差し口27へ差し込んだときに筒外面の一部が連結管11の管出口部に面する配置で起立した状態になる。
そのため、補助タンク10から連結管11を介して茹で槽2に送り込まれた給水流は、茹で槽2内に流入した直後にこのテボガイド32の筒外面にぶつかり、このまま筒外面を伝って下降し、茹で槽2の槽底部8へと導かれるようになる。すなわち、このときテボガイド32の筒外面は、補助タンク10からの給水流が茹で槽2内で水平方向へ拡散されるのを防止するための堰板として作用する。勿論、この堰板はその上周端部を、茹で槽2内で水面まで届かせた状態となっている。
これは、給水流が上記したように排気通路20によって100℃又はその近傍まで加熱昇温されていれば問題ないが、給水流がもし茹で槽2内の湯温に比べて低温であった場合には、この給水流によって茹で槽2内(特に、実際に麺を茹でる領域)の湯温を低下させてしまうのを防止できることになる。
結果として、補助タンク10からの給水流はすぐに茹で槽2の槽底部8(加熱手段3による加熱で最初に高温にされる水深域)へ送り込まれることになるので、それだけ加熱される効率も高まる。また、茹で槽2内の湯温及び茹でられている最中の麺の温度をいたずらに低下させないことになるから、湯の沸かし直しをする手間を解消乃至最小に抑えられ、麺に対しては茹で時間が長引くことに伴うまずさの発生を防止できる。
このようなテボガイド32は、ケーシング5に対して一体的に設けてもよいし、着脱自在に設けてもよい。また、このテボガイド32において、必ずしも堰としての作用を兼備させるものとしなくても、別個独立的に堰を設けるようにして、テボガイド32における筒部の縦方向寸法を短く形成させることが可能である。
茹で槽2には、その槽内の底部に湯案内体40を設けておくのが好適である。この湯案内体40は、水(湯)の対流を積極的且つ高効率で起こさせるためのもので、茹で槽2内を上下に区画する中仕切りの板体41に対し、この板体41の下部で発生した高温湯を板体41上へ上昇誘導させるガイド筒42が立設されていると共に、板体41の上部で発生した低温湯(温度低下湯)を板体41下へ下降誘導させる凹部付き連通孔43が設けられたものである。各ガイド筒42は、個々のテボガイド32の真下に合致するように同数、同配置で設けられているものとするのが好適である。このようにすることで、各テボガイド32内が最も高効率で加熱されることになる。
このような湯案内体40を設けた場合、ガイド筒42内を通って上昇誘導される高温湯はその真上のテボガイド32内で堪えず且つ勢いよく沸き上がるようになり、このテボガイド32の上端部から周囲へ噴きこぼれる状態になる。このとき、テボガイド32にはその上端外周部にフランジ33が設けられているため、溢れた高温湯はフランジ33上を経てケーシング5の天板25上へ流れ出て、この天板25に設けられた樋部28へと流れ込むようになる。従って、この樋部28に設けられた排水口29から排水配管30を経て排水されることになる。
なお、茹で槽2内で麺をゆがいているときであれば、この茹で槽2から噴きこぼれる湯には麺のぬめり成分が多量に含まれているから、これによって茹で槽2内の濁湯を手間をかけずに綺麗に保つことにも繋がる。
次に、本発明に係る麺茹で装置1の使用状況を説明する。まず、給水手段14によって補助タンク10へ水を溜めることで、連結管11を介してこの補助タンク10内と一緒に茹で槽2内でも水が溜められることになり、やがてこの茹で槽2内が所定の使用水位WLに達した時点で、給水手段14の自動給水装置15によって補助タンク10内への給水が自動停止することになる。そこで、加熱手段3により茹で槽2内の水を沸かす。
なお、茹で槽2内の水を沸かすうえで加熱手段3から出た排熱(空気流)は、排気通路20により補助タンク10内を経由するかたちとなるため、この補助タンク10内の貯水は排気通路20からの熱エネルギーを受けて加熱昇温される。従って、その後、補助タンク10から茹で槽2へはこの加熱昇温された貯水(湯)が供給される。
茹で槽2内では湯案内体40の各ガイド筒42内を通って高温湯が上昇誘導され、各テボガイド32内で堪えず且つ勢いよく高温湯が沸き上がる状態となる。そこで麺を入れたテボ26をテボガイド32へ差し込んで、このテボ26内で麺を湯がくようにする。
このとき、各テボガイド32の上端部(又はテボ26)から周囲へ高温湯が噴きこぼれる状態になるが、この噴きこぼれた高温湯はテボガイド32のフランジ33上からケーシング5の天板25上を経て樋部28へと流れ込み、この樋部28の排水口29から排水配管30を経て排水される。
このようにして麺の茹で上げを続けるうち、高温湯の噴きこぼれ等によって茹で槽2内の水位は当然に、徐々に低下する。すると、これに伴って同時に補助タンク10内の水位も低下するので、給水手段14の自動給水装置15が自動的に開栓して補助タンク10内へ給水を開始するようにする。この給水によって茹で槽2(補助タンク10)内が所定水位になれば、再び自動給水装置15が自動閉栓する。
なお、自動給水装置15の給水補助管18が補助タンク10の底部寄りまで延びているので、この給水によって補助タンク10の水(排気通路20からの熱エネルギーによって加熱昇温された湯)が温度低下を起こすことは防止される。
補助タンク10から連結管11を経て茹で槽2へ流入する給水流は、茹で槽2内のテボガイド32の筒外面(堰)にぶつかることになり、茹で槽2内の湯温やテボガイド32内の麺温度を一気に低下させてしまうことはない。
かくして、茹で槽2内では、各テボガイド32へ差し込まれたテボ26内で麺を素早く茹で上げることができ、おいしい麺の仕上がりとすることができる。以後、これらの流れが繰り返される。
なお、茹で槽2内が麺から出たぬめり成分で顕著に汚れてきたとき等では、給水手段14を強制使用して補助タンク10を介して茹で槽2内へ給水し、この茹で槽2で積極的にオーバーフローを起こさせて、湯面に浮遊するぬめりを樋部28から排水口29、排水配管30へと排水除去させるようにしてもよい。
このように、この麺茹で装置1において、給水や麺茹で上げ作業に手間は殆どかからない。そのうえで、美味しい麺の茹で上げが迅速に行えるものである。
ところで、本発明は、上記した各実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、ケーシング5の有無、テボ26の使用の有無などは特に限定されるものではない。また、湯案内体40の使用有無や加熱手段3をガス以外(灯油や電気)とすることなども許容される。
図1に対応する側断面図である。 図1に対応する平面図である。 図2のA−A線断面図である。 本発明に係る麺茹で装置の一実施形態を示した斜視図である。
符号の説明
1 麺茹で装置
2 茹で槽
3 加熱手段
8 槽底部
10 補助タンク
11 連結管
14 給水手段
15 自動給水装置
18 給水補助管
18a 管端
20 排気通路
28 樋部
32 テボガイド

Claims (6)

  1. 茹で槽(2)と、この茹で槽(2)を下部から加熱する加熱手段(3)と、茹で槽(2)に連結管(11)を介して相互連通状態で並設された補助タンク(10)と、この補助タンク(10)に対して給水する給水手段(14)とを有し、給水手段(14)には補助タンク(10)内の水位低下で開栓し所定水位への復帰時に閉栓する自動給水装置(15)が設けられていることを特徴とする麺茹で装置。
  2. 前記茹で槽(2)の槽上周部にはこの茹で槽(2)から噴きこぼれた湯を流れ込ませる樋部(28)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の麺茹で装置。
  3. 前記補助タンク(10)のタンク内には、加熱手段(3)から出る排熱を当該補助タンク(10)内へ導いた後にそのタンク上方へ逃がす熱伝導性材料製の排気通路(20)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の麺茹で装置。
  4. 前記自動給水装置(15)には、その給水先を補助タンク(10)のタンク内底部寄りへ誘導する給水補助管(18)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の麺茹で装置。
  5. 前記茹で槽(2)の槽内には、連結管(11)の管出口部に面する配置で起立して、補助タンク(10)からの給水流を当該茹で槽(2)の槽底部(8)へ導く堰板が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の麺茹で装置。
  6. 前記堰板は、茹で槽(2)内で上周端部を水面近傍へ位置付けた状態で上下両端開放型の筒形を呈して設けられるテボガイド(32)によりその筒外面の一部として形成されていることを特徴とする請求項5記載の麺茹で装置。
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