JP2005169164A - 金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置 - Google Patents

金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 樹脂めっき部品を粉砕した混合粉体から分離してベルトに付着した微細な樹脂粉体を、このベルトから確実に掻き落して樹脂用回収槽に捕集回収することで、樹脂粉体と金属被膜粉体とを高精度に分離する。
【解決手段】 粉砕した金属被膜粉体a及び樹脂粉体bとの混合粉体mから金属被膜粉体aを分離するための搬送ベルトコンベア2と、吸着ベルトコンベア3のそれぞれのベルト5の下部に設けた両方の除去機構8の下方に配置した、除去機構8により落下する樹脂粉体bを同時に捕集する回収ホッパ10と、を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、樹脂めっき部品等の金属と合成樹脂材との混合物のリサイクル技術に係り、特に樹脂めっき部品から金属原料と樹脂原料を高精度に分離し、回収して再利用することができる金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置に関するものである。
従来より、自動車のドアノブ、ラジエータ・グリル等の金属製の各種部品の軽量化等を図るための代替素材として、金属によるめっき処理又は蒸着処理された樹脂めっき製品が利用されている。その一方で、環境問題への対応としてこれらの金属で処理された樹脂めっき部品を、金属原料と樹脂原材とに分離して再利用するリサイクル技術が提案されている。
例えば、特許文献1の特開2002−336732の「磁力選別装置」には、エンドレスベルトを上下方向に所定間隔あけて配置し、粉砕した混合粒状物から磁性体(金属被膜)を永久磁石により吸着する技術が提案されている。この磁力選別装置は、一旦吸着した磁性体(金属被膜)のエンドレスベルトへの再吸着を阻止することに技術的な特徴を有するものである。
特開2002−336732
また、樹脂めっき部品の粉砕物を生成するために利用している粉砕機は、所定期間使用していくと、その鋭利な粉砕刃が徐々に鈍ってくる。このように粉砕刃が鈍ってくると、粉砕した粉砕物(混合粉体)が微細な粒子になりやすくなる。この微細な粒子になった樹脂粉体は静電気の影響で磁力選別装置のベルトに付着しやすくなる。このようにベルトに付着した樹脂粉体の樹脂用回収槽への落下捕集が不十分であると、樹脂粉体が磁力選別装置の回転機構部分に付着するため、その作動に支障を来たし、装置の故障原因になりやすくなる。
そこで、図5に示すような構成になる金属と樹脂材の分離回収装置51を用いて超微粒子の樹脂粉体bを除去する技術が提案されている。この分離回収装置51は、ベルト52を掛け渡すローラ53の一方に磁石54を具備した粗選別ベルトコンベア55と、この粗選別ベルトコンベア55の下段に、ベルト52を掛け渡すローラ53の一方に磁石54を具備した精密選別ベルトコンベア56とをずらして配置したものである。粗選別ベルトコンベア55には、静電気の影響でこのベルト52に付着している微細な樹脂粉体bを除去する静電気除去装置57を配置している。また、粗選別ベルトコンベア55のベルト52の下部にも、静電気の影響でこのベルト52に付着している微細な樹脂粉体bをベルト52から除去するための回転ブラシ58を備えている。
この分離回収装置51では、先ず粗選別ベルトコンベア55を用いて粉砕した金属被膜粉体a及び樹脂粉体bとの混合粉体mから金属被膜粉体aを分離する。このとき磁石54を備えたローラ53に吸着した金属被膜粉体aは図面上の左側に搬送されて樹脂・金属用回収槽61に落下回収する。このとき、ベルト52に付着している微細な樹脂粉体bは回転ブラシ58で除去しているので、この微細な樹脂粉体bも樹脂・金属用回収槽61に混入することになる。
この粗選別ベルトコンベア55での分離処理だけでは、樹脂粉体bに金属被膜粉体aが混合しているために、更にこの精密選別ベルトコンベア56で分離して樹脂粉体bを樹脂用回収槽62に落下回収する。この精密選別ベルトコンベア56でもベルト52に付着している微細な樹脂粉体bは回転ブラシ58で除去していくと、この微細な樹脂粉体bも樹脂・金属用回収槽61に混入することになる。
そこで、回転ブラシ58で除去した微細な樹脂粉体bを樹脂回収槽62に個別に回収して精度の高い分離をするために、図6に示すように、セパレータ72,73を備えた分離回収装置71も提案されている。このセパレータ72,73を備えた分離回収装置71は粗選別ベルトコンベア55のベルト52下部にセパレータ72を備えて、樹脂分(樹脂粉体b)と、金属被膜粉体a及び樹脂分(樹脂粉体b)の混合品とに分離して回収率を高めている。同様に、精密選別ベルトコンベア56のベルト52下部にもセパレータ73を備えて、樹脂分(樹脂粉体b)と、金属被膜粉体a及び樹脂分(樹脂粉体b)の混合品とに分離して回収率を更に高める技術も提案されている。
上述した図5に示すような分離回収装置51では、樹脂粉体bの樹脂回収分(70wt%)を1ヶ所の樹脂回収槽62に集めることができる。しかし、樹脂粉体bの樹脂分と金属被膜粉体aの金属分の混合品(30wt%)は2箇所の樹脂・金属用回収槽61に分離されるという問題を有していた。
また、静電気除去装置57や静電ベルト等を使用して静電気の対策を講じているが、超微細な樹脂粉体bはベルト52に付着して容易には落下させることができなかった。回転ブラシ58でかき落とした樹脂粉体bは装置の構造上、樹脂粉体bと金属被膜粉体aとの混合用の樹脂・金属用回収槽61に落ちるようになっている。このように樹脂と金属混合品の内66wt%が樹脂粉体bであった。リサイクル金属としての基準は、樹脂分が50wt%以下であるために回収した金属被膜粉体aはリサイクル金属としての基準を充足しないという問題を有していた。
また。図6に示すような、セパレータ72,73を備えた分離回収装置71でも、樹脂と金属混合品の内66wt%が樹脂粉体bであるので、回収した金属被膜粉体aをリサイクル金属として利用できないという問題を有していた。
更に、セパレータ72,73を備えた分離回収装置71では、樹脂めっき粉体の分離回収槽61,62が5箇所も必要になるという問題を有していた。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、混合粉体から分離してベルトに付着した微細な樹脂粉体を、このベルトから確実に掻き落して樹脂用回収槽に捕集回収することで、樹脂粉体と金属被膜粉体とを高精度に分離することができる金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置を提供することにある。
本発明によれば、粉砕した金属被膜粉体(a)及び樹脂粉体(b)との混合粉体(m)を搬送するために、ローラ(4)間にベルト(5)を掛け渡した搬送ベルトコンベア(2)と、前記混合粉体(m)から金属被膜粉体(a)を分離するために、前記搬送ベルトコンベア(2)の上方に配置した、前記金属被膜粉体(a)を吸着するために、ベルト(5)を掛け渡すローラ(4)の一方に磁石(6)を具備した吸着ベルトコンベア(3)と、前記搬送ベルトコンベア(2)のベルト(5)の下部に配置した、該ベルト(5)に静電気の影響で付着している微細な樹脂粉体(b)を除去する除去機構(8)と、前記吸着ベルトコンベア(3)のベルト(5)の下部に配置した、該ベルト(5)に静電気の影響で付着している微細な樹脂粉体(b)を除去する除去機構(8)と、前記両方の除去機構(8)の下方に配置した、該除去機構(8)により落下する樹脂粉体(b)を同時に捕集する回収ホッパ(10)と、を備えた、ことを特徴とする金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置が提供される。
前記搬送ベルトコンベア(2)と前記吸着ベルトコンベア(3)との間隔(d)を調整し得るように構成することが好ましい。
また、粉砕した金属被膜粉体(a)及び樹脂粉体(b)との混合粉体(m)から金属被膜粉体(a)を分離するために、ベルト(5)を掛け渡すローラ(4)の一方に磁石(6)を具備した粗選別ベルトコンベア(22)と、該粗選別ベルトコンベア(22)のベルト(5)の下部に、該ベルト(5)に静電気の影響で付着している微細な樹脂粉体を除去するための除去機構(8)と、前記混合粉体(m)から再度金属被膜粉体(a)を分離するために、前記粗選別ベルトコンベア(22)の下段に配置した、ベルト(5)を掛け渡すローラ(4)の一方に磁石(6)を具備した精密選別ベルトコンベア(23)と、該精密選別ベルトコンベア(23)のベルト(5)の下部に、該ベルト(5)に静電気の影響で付着している微細な樹脂粉体(b)を除去するための除去機構(8)と、前記精密選別ベルトコンベア(23)で分離した金属被膜粉体(a)及び樹脂粉体(b)との混合粉体(m)を搬送するために、ローラ(4)間にベルト(5)を掛け渡した搬送ベルトコンベア(2)と、該搬送ベルトコンベア(2)の上方に配置した、前記金属被膜粉体(a)を吸着するために、ベルト(5)を掛け渡すローラ(4)の一方に磁石(6)を具備した吸着ベルトコンベア(3)と、前記搬送ベルトコンベア(2)のベルト(5)の下部に、該ベルト(5)に静電気の影響で付着している微細な樹脂粉体(b)を除去するための除去機構(8)と、前記吸着ベルトコンベア(3)のベルト(5)の下部に、該ベルト(5)に静電気の影響で付着している微細な樹脂粉体を除去するための除去機構(8)と、前記両方の除去機構(8)の下方に配置した、該除去機構(8)により落下する樹脂粉体(b)を同時に捕集する回収ホッパ(10)と、を備えたものである。
前記除去機構(8)は、前記ベルト(5)の走行方向と直交するように配置した円筒形の回転ブラシである。または前記除去機構(8)は、板状部材の一辺の縁で樹脂粉体(b)を前記ベルト(5)から削ぎ落とすように該板状部材を前記ベルト(5)に対して配置したものである。
前記除去機構(8)の下方に配置した樹脂用回収槽(61)に、分離した回収物を導入する回収ホッパ(10)に振動装置(11)を設けることが好ましい。
また、前記除去機構(8)の下方に、開口が前記ベルト(5)に接近するように超微粉末樹脂回収槽(32)を配置することが好ましい。
本発明は、粉砕した混合粉体(m)中から搬送ベルトコンベア(2)又は吸着ベルトコンベア(3)のベルト(5)の下部に静電気の影響で付着した樹脂粉体(b)を除去機構(8)で除去することにより、この樹脂粉体(b)を樹脂用回収槽(61)に確実に落下捕集することができる。特に、搬送ベルトコンベア(2)のベルト(5)に配置した除去機構(8)と、吸着ベルトコンベア(3)のベルト(5)のに配置した両方の除去機構(8)の下方に、それぞれの除去機構(8)により落下する樹脂粉体(b)を同時に捕集する回収ホッパ(10)を配置したので、金属被膜粉体(a)を回収する樹脂・金属用回収槽(62)へ微細な樹脂粉体(b)が混入することを阻止することができる。一方、樹脂用回収槽(61)には純度の高い樹脂原料を回収させることができる。
また、除去機構(8)で走行しているベルト(5)から微細な樹脂粉体(b)を十分に除去することで、そのベルト(5)上に、これから分離しようとする新たな混合粉体(m)を補充しても、磁石と磁性体(金属粉体)との間隔が常に一定に保たれるため、樹脂粉体(b)から金属被膜粉体(a)を確実に分離することができる。
更に、ベルト(5)に付着した樹脂粉体(b)を樹脂用回収槽(61)に落下捕集することができるので、樹脂粉体(b)が分離回収装置(1,21)の回転機構部分に付着することによる装置の故障を回避することができる。
分離した回収物を導入する回収ホッパ(10)に振動装置(11)を設けることで除去機構(8)でベルト(5)から掻き落とした樹脂粉体(b)が回収ホッパ(10)の内壁面に付着しても振動で樹脂用回収槽(61)に容易に落下捕集することができる。
除去機構(8)の下方に超微粉末樹脂回収槽(32)を配置することにより、微細な樹脂粉体(b)が、樹脂・金属用回収槽(62)へ混入することを阻止することができる。
本発明の金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置は、粉砕した金属被膜粉体及び樹脂粉体との混合粉体を磁力で選別した後、静電気の影響でベルトに付着している微細な樹脂粉体を、このベルトから確実に除去する装置である。樹脂・金属用回収槽へ微細な樹脂粉体が混入することを阻止するために、ベルトに配置した除去機構の下方に落下する樹脂粉体を捕集する回収ホッパを配置した。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置の第一の実施例の概略説明図である。図2は除去機構の動作状態を示すものであり、(a)は回転ブラシがベルトの搬送方向に追従する状態、(b)は回転ブラシがベルトの走行方向と対向する方向に回転する状態、(c)は回転ブラシがベルトの走行方向と同一方向に回転する状態である。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
第一の実施例の分離回収装置1は、搬送ベルトコンベア2とこの搬送ベルトコンベア2の上方に吸着ベルトコンベア3とを配置したものである。搬送ベルトコンベア2はロ−ラ4間にベルト5を掛け渡したものである。吸着ベルトコンベア3はローラ4間にベルト5を掛け渡し、このローラ4の一方に磁石6を備えたものである。
この搬送ベルトコンベア2には、粉砕した金属被膜粉体a及び樹脂粉体bとの混合粉体mを振動フィーダー7を介して供給する。この振動フィーダー7の先端から、搬送ベルトコンベア2のベルト5上に混合粉体mを供給する。振動フィーダー7は、粉砕した混合粉体mを搬送ベルトコンベア2のベルト5上に均一に分散させて、金属被膜粉体aが樹脂粉体bの下側に埋もれた状態になり、吸着されずに搬送されることを回避するものである。
搬送ベルトコンベア2と吸着ベルトコンベア3との間隔dを調整し得るように構成したので、例えば金属材料の回収率を高めたいときは、搬送ベルトコンベア2と吸着ベルトコンベア3との間隔dを短くする。この回収した金属被膜粉体aとの混合物は、再度分離回収処理することで、純度の高い金属原料又は樹脂原料に再生することができる。
この搬送ベルトコンベア2のベルト5の下部に、このベルト5に静電気の影響で付着している微細な樹脂粉体bを除去する除去機構8を配置した。この除去機構8としては、ベルト5の走行方向と直交するように配置した円筒形の回転ブラシがある。
または除去機構8は、板状部材(図示していない)の一辺の縁で樹脂粉体bをベルト5から削ぎ落とすようにこの板状部材をベルト5に対して配置したものでもよい。
この除去機構8の回転ブラシは、図2(a)に示すように、回転自在になるものであり、ベルト5の走行方向に追従するように構成したものである。このように回転ブラシが自由に回転する構成であっても、ベルト5に付着している樹脂粉体bを掻き落すことが可能になっている。
更に、ベルト5に付着している樹脂粉体bを強制的に掻き落すときは、図2(b)に示すように、駆動機を用いて回転ブラシを矢印方向に回転させ、その回転方向をベルト5の走行方向と反対方向にしてベルト5に付着している樹脂粉体bを確実に掻き落すことができる。
逆に、樹脂粉体bを丁寧に掻き落すときは、図2(c)に示すように、回転ブラシ8をベルト5の走行方向と同一の方向に回転させる。このときは、回転ブラシ8の回転速度をベルト5の搬送速度より遅くする。
吸着ベルトコンベア3では、金属被膜粉体a及び樹脂粉体bとの混合粉体mから磁石6の磁力で金属被膜粉体aと、樹脂粉体bとに分離する。なお、この磁石6については、本発明では永久磁石について説明しているが、この永久磁石に限定されずに、電磁石に変更できることは勿論である。更に、ローラ4の近くでベルト5の内面に他の磁石6aを配置することにより金属被膜粉体aの吸着率を高めることが可能である。
この吸着ベルトコンベア3のベルト5の下部にも、搬送ベルトコンベア2と同様に除去機構8を配置した。この除去機構8はベルト5に付着している微細な樹脂粉体bを除去する。この除去機構8はベルト5の走行方向と直交するように配置した円筒形の回転ブラシ又は板状部材(スクレーパー)を用いることができる。
これら両方の除去機構8の下方に、この除去機構8により落下する樹脂粉体bを同時に捕集するように、両方の除去機構8を覆うように開口部9の広い回収ホッパ10を配置した。このように、両方の除去機構8から掻き落とした樹脂粉体bを同時に捕集することができる回収ホッパ10を配置したので、金属被膜粉体aを回収する樹脂・金属用回収槽62へ微細な樹脂粉体bが混入することを阻止する。そこで、樹脂用回収槽61には純度の高い樹脂原料を回収させることができる。
更に、回収ホッパ10における、分離した回収物(樹脂粉体b)を樹脂用回収槽61への導入部分の近くに振動装置11を設けた。この振動装置11は、除去機構8でベルト5から掻き落とした樹脂粉体bが回収ホッパ10内壁面に付着したときも、その振動で樹脂用回収槽61へ容易に落下させる作用を有する。
図3は本発明の金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置の第二の実施例の概略説明図である。
第二の実施例の分離回収装置21は、より精度の高い分離処理を可能にした装置であり、上述した構成の回収装置に、粗選別ベルトコンベア22と精密選別ベルトコンベア23とを組み合わせたものである。
粗選別ベルトコンベア22は、ベルト5を掛け渡すローラ4の一方に磁石6を具備したものであり、粉砕した金属被膜粉体a及び樹脂粉体bとの混合粉体mから金属被膜粉体aを分離するものである。この粗選別ベルトコンベア22に混合粉体mを振動フィーダー7を介して供給する。
粗選別ベルトコンベア22のベルトの下部には、ベルト5に静電気の影響で付着している微細な樹脂粉体bを除去するための除去機構8を備えている。この除去機構8で掻き取った樹脂粉体bはそのまま樹脂用回収槽61に捕集する(図3の左端の樹脂用回収槽61)。
精密選別ベルトコンベア23は、粗選別ベルトコンベアで分離した混合粉体mから金属被膜粉体aを再度分離するためにこの粗選別ベルトコンベア22の下段に配置した装置である。この精密選別ベルトコンベア23は、ベルト5を掛け渡すローラ4の一方に磁石6を具備したものである。分離した樹脂粉体bはそのまま樹脂用回収槽61に捕集する(図3の右端の樹脂用回収槽61)。
一方、磁石6の磁力で吸着した金属被膜粉体aを再度分離する。このとき精密選別ベルトコンベア23のベルト5の下部に配置した除去機構8で、そのベルト5に静電気の影響で付着している微細な樹脂粉体bを除去する。そこで、これらの金属被膜粉体aと樹脂粉体bについては上述した構成の分離回収装置1で再度分離する。
この分離回収装置1は、搬送ベルトコンベア2と吸着ベルトコンベア3のベルト5のいずれの下部にも除去機構8を配置して、これらの除去機構8はベルト5に付着している微細な樹脂粉体bを除去するようになっている。これら両方の除去機構8の下方に、この除去機構8により落下する樹脂粉体bを同時に捕集するように、両方の除去機構8を覆うように開口部9の広い回収ホッパ10を配置した。
このように、両方の除去機構8から掻き落とした樹脂粉体bを同時に捕集することができる回収ホッパ10を配置したので、金属被膜粉体aを回収する樹脂・金属用回収槽62へ微細な樹脂粉体bが混入することを阻止することができる。この図3の中央の樹脂用回収槽61には、その両端それぞれ樹脂用回収槽61に回収する樹脂原料より純度の高い樹脂原料を回収することができる。
図4は本発明の金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置の第三の実施例の概略説明図である。
第三の実施例の分離回収装置31は、除去機構8の下方位置に、開口がベルト5に接近するように超微粉末樹脂回収槽32を配置したものである。このように、除去機構8の下方に超微粉末樹脂回収槽32を配置することにより、微細な樹脂粉体bが、樹脂・金属用回収槽62へ混入することを阻止することができる。
なお、本発明は上述した発明の実施の形態に限定されず、ベルト5に付着した樹脂粉体bを除去機構8で掻き落すことで純度の高い金属原料及び樹脂原料に再生し、又は回収ホッパ10の内壁面に付着した樹脂粉体bを振動落下させることで効率よく樹脂原料に再生する装置であれば、上述した処理装置のような構成に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明は、上述しためっき樹脂製品、金属被膜樹脂材から回収した金属回収分はリサイクル金属として再利用し、また樹脂回収分は原着材料や塗装用成形材として再利用する際に利用することができる。
本発明の金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置の第一の実施例の概略説明図である。 本発明の除去機構の動作状態を示すものであり、(a)は回転ブラシがベルトの走行方向に追従する状態、(b)は回転ブラシがベルトの走行方向と対向する方向に回転する状態、(c)は回転ブラシがベルトの搬送方向と同一方向に回転する状態である。 本発明の金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置の第二の実施例の概略説明図である。 本発明の金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置の第三の実施例の概略説明図である。 従来の磁気を用いた分離回収装置を示す概略説明図である。 従来の磁気を用いた分離回収装置を示す概略全体説明図である。
符号の説明
1 分離回収装置(第一の実施例)
2 搬送ベルトコンベア
3 吸着ベルトコンベア
4 ローラ
5 ベルト
8 除去機構(回転ブラシ)
10 回収ホッパ
11 振動装置
21 分離回収装置(第二の実施例)
22 粗選別ベルトコンベア
23 精密選別ベルトコンベア
32 超微粉末樹脂回収槽(第三の実施例)
61 樹脂用回収槽
62 樹脂・金属用回収槽
a 金属被膜粉体
b 樹脂粉体
m 混合粉体
d 搬送ベルトコンベアと吸着ベルトコンベアとの間隔

Claims (7)

  1. 粉砕した金属被膜粉体(a)及び樹脂粉体(b)との混合粉体(m)を搬送するために、ローラ(4)間にベルト(5)を掛け渡した搬送ベルトコンベア(2)と、
    前記混合粉体(m)から金属被膜粉体(a)を分離するために、前記搬送ベルトコンベア(2)の上方に配置した、前記金属被膜粉体(a)を吸着するために、ベルト(5)を掛け渡すローラ(4)の一方に磁石(6)を具備した吸着ベルトコンベア(3)と、
    前記搬送ベルトコンベア(2)のベルト(5)の下部に配置した、該ベルト(5)に静電気の影響で付着している微細な樹脂粉体(b)を除去する除去機構(8)と、
    前記吸着ベルトコンベア(3)のベルト(5)の下部に配置した、該ベルト(5)に静電気の影響で付着している微細な樹脂粉体(b)を除去する除去機構(8)と、
    前記両方の除去機構(8)の下方に配置した、該除去機構(8)により落下する樹脂粉体(b)を同時に捕集する回収ホッパ(10)と、
    を備えた、ことを特徴とする金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置。
  2. 前記搬送ベルトコンベア(2)と前記吸着ベルトコンベア(3)との間隔(d)を調整し得るように構成した、ことを特徴とする請求項1の金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置。
  3. 粉砕した金属被膜粉体(a)及び樹脂粉体(b)との混合粉体(m)から金属被膜粉体(a)を分離するために、ベルト(5)を掛け渡すローラ(4)の一方に磁石(6)を具備した粗選別ベルトコンベア(22)と、
    該粗選別ベルトコンベア(22)のベルト(5)の下部に、該ベルト(5)に静電気の影響で付着している微細な樹脂粉体を除去するための除去機構(8)と、
    前記混合粉体(m)から再度金属被膜粉体(a)を分離するために、前記粗選別ベルトコンベア(22)の下段に配置した、ベルト(5)を掛け渡すローラ(4)の一方に磁石(6)を具備した精密選別ベルトコンベア(23)と、
    該精密選別ベルトコンベア(23)のベルト(5)の下部に、該ベルト(5)に静電気の影響で付着している微細な樹脂粉体(b)を除去するための除去機構(8)と、
    前記精密選別ベルトコンベア(23)で分離した金属被膜粉体(a)及び樹脂粉体(b)との混合粉体(m)を搬送するために、ローラ(4)間にベルト(5)を掛け渡した搬送ベルトコンベア(2)と、
    該搬送ベルトコンベア(2)の上方に配置した、前記金属被膜粉体(a)を吸着するために、ベルト(5)を掛け渡すローラ(4)の一方に磁石(6)を具備した吸着ベルトコンベア(3)と、
    前記搬送ベルトコンベア(2)のベルト(5)の下部に、該ベルト(5)に静電気の影響で付着している微細な樹脂粉体(b)を除去するための除去機構(8)と、
    前記吸着ベルトコンベア(3)のベルト(5)の下部に、該ベルト(5)に静電気の影響で付着している微細な樹脂粉体を除去するための除去機構(8)と、
    前記両方の除去機構(8)の下方に配置した、該除去機構(8)により落下する樹脂粉体(b)を同時に捕集する回収ホッパ(10)と、
    を備えた、ことを特徴とする金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置。
  4. 前記除去機構(8)は、前記ベルト(5)の走行方向と直交するように配置した円筒形の回転ブラシである、ことを特徴とする請求項1又は3の金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置。
  5. 前記除去機構(8)は、板状部材の一辺の縁で樹脂粉体(b)を前記ベルト(5)から削ぎ落とすように該板状部材を前記ベルト(5)に対して配置した、ことを特徴とする請求項1又は3の金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置。
  6. 前記除去機構(8)の下方に配置した樹脂用回収槽(61)に、分離した回収物を導入する前記回収ホッパ(10)に振動装置(11)を設けた、ことを特徴とする請求項1又は3に記載の金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置。
  7. 前記除去機構(8)の下方に、開口が前記ベルト(5)に接近するように超微粉末樹脂回収槽(32)を配置した、ことを特徴とする請求項1又は3に記載の金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置。
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