JP2005166860A - Cvd装置 - Google Patents

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正 嶋津
Yuichi Kono
雄一 河野
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秀考 加福
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直樹 大山
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雅彦 井上
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Abstract

【課題】 比較的安価に、有機金属などの液体原料を気化して原料ガスを生成した際に発生するパーティクルの問題を解決することができるMOCVD装置などのCVD装置を提供する。
【解決手段】 原料気化器41と真空チャンバ21との間に電気泳動コイル式の電気集塵装置24を備え、原料ガスを電気集塵装置内のガス流路52に導入し、このガス流路52に配設した電気泳動コイル53によって発生した移動電界により、パーティクル56を電気泳動コイル53の先に設けたパーティクルトラップ54へと移動させて、原料ガスからパーティクル56を除去し、このパーティクルを除去した原料ガスを、パーティクルトラップ54の手前に設けた原料ガス供給管(原料ガス導出管)50から電気集塵装置外へと導出して、真空チャンバ内に供給するように構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明はCVD装置に関し、液体原料を原料気化器で気化して原料ガスとするMOCVD装置などに適用して有用なものである。
CVD装置には、予めガスボンベに貯留された原料ガスを真空チャンバへ導入して成膜を行うものや、液体原料を原料気化器で気化して原料ガスを生成し、この原料ガスを真空チャンバに導入して成膜を行うものなどがある。後者のCVD装置としては、例えばMOCVD装置がある。MOCVD装置とは、熱反応により基板上に成膜する装置であって、特に膜の原料として有機金属を用いる有機金属化学気相蒸着法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)を適用したものである。
一方、現在、強誘電体を用いた半導体素子として強誘電体メモリ(FeRAM)が注目され、実用化もされている。FeRAMは強誘電体膜を電極膜で挟んだ構造の強誘電体キャパシタをLSIメモリに組み込んだものであり、強誘電体キャパシタの残留分極特性により、電源を切っても記憶した情報を保持することができる不揮発性メモリとして機能するものである。強誘電体膜はPZT:Pb(Zr,Ti)O3 やSBT:SrBi2 Ta2 9 などの金属酸化膜(金属酸化物の結晶構造膜)であり、電極膜はPtやIrなどの膜である。そして、現在、強誘電体キャパシタの構成要素である強誘電体膜を基板上に成膜する技術として、MOCVD装置による成膜技術が開発されている。
図7には従来のMOCVD装置の一例を示す。同図に示すように、MOCVD装置は真空チャンバ1を有しており、成膜時には真空チャンバ1に設けられた排気口2から図示しない真空排気系へ真空チャンバ1内のガスを排気することによって真空チャンバ1内を低圧環境とする。真空チャンバ1内には基板支持台3が設けられ、この基板支持台3上にSiウエハなどの基板4が載置される。基板支持台3上に載置された基板4は、基板支持台3に設けられた電気ヒータ5によって所定の成膜温度(例えば600〜800℃以上)に加熱される。ヒータ5への給電はヒータ電源6から行われる。真空チャンバ1内の上部には中空の原料ガス導入部7が設けられている。原料ガス導入部7は下面に多数の孔7aが開けられており、これらの孔7aから原料ガスを真空チャンバ1内に吹き出す。また、このときに原料ガスが凝結するのを防止するため、原料ガス導入部7は電気ヒータなどの加熱装置8によって加熱される。
そして、真空チャンバ1の外には原料ガス供給部である原料気化器10及び液化原料供給装置9が設けられている。液化原料供給装置9と原料気化器10は液体原料供給管12を介して接続され、原料気化器10と原料ガス導入部7は原料ガス供給管11を介して接続されている。液化原料供給装置9では図示しない複数の原料タンクなどを備えており、これらの原料タンクには強誘電体膜(金属酸化膜)の原料となる複数種類の有機金属が液体原料が貯留されている。そして、これらの液体原料が液化原料供給装置9により、液体原料供給管12を介して原料気化器10へ送給され、ここで気化されて混合される。このようにして生成された原料ガス(混合ガス)は、更に図示しない酸素供給装置から送給された酸素と混合された後、供給配管11及び原料ガス導入部7を介して真空チャンバ1内に供給(導入)される。その結果、真空チャンバ1内では、所定の成膜温度に加熱された基板12上に熱反応により、強誘電体膜(強誘電体の結晶構造膜)が形成される。
かかるMOCVD装置は例えば特許文献1に示されている。また、特許文献1には熱反応にプラズマ反応を付加することにより、成膜温度の低減を可能にしたMOCVD装置も開示されている(図2参照)。なお、特許文献2には従来のプラズマCVD装置の一例が示されている。
特開2003−59917号公報 特開平9−41147号公報
ところが、上記従来のMOCVD装置では、原料気化器10で気化されて混合された原料ガスが、原料ガス供給配管11内で反応することにより、パーティクルが発生する。従って、このままではパーティクルが原料ガスとともに真空チャンバ1内に入り、落下して強誘電体膜に付着するため、強誘電体膜の膜質を悪化させるなどの不具合を招いてしまう。このため、原料ガスからパーティクルを除去する必要がある。しかし、ガスフィルタを原料ガス供給配管11に設けてパーティクルを捕集しようとしても、すぐにガスフィルタが目詰まりをしてしまう。また、原料ガスが反応してパーティクルが発生しない条件で液体原料を気化させるとともにクリーニング機構を備えて原料気化器の目詰まりを防止した原料気化器が開発されており、この原料気化器を用いれば上記のようなパーティクルの問題を解決することができると考えられるが、このような特殊な原料気化器を用いた場合にはCVD装置のコストアップを招いてしまう。
なお、WやCuなどの単一金属の原料を気化して混合する場合には温度管理などを適切に行うことにより、比較的容易に原料ガスが反応してパーティクルが発生するのを防止することができるが、特に有機金属などの合金を気化して混合する場合には原料ガスが反応してパーティクルが発生するのを防止することが難しい。
従って本発明は上記の事情に鑑み、比較的安価に、有機金属などの液体原料を気化して原料ガスを生成した際に発生するパーティクルの問題を解決することができるMOCVD装置などのCVD装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明のCVD装置は、膜の原料となる液体原料を原料気化器で気化して原料ガスを生成し、この原料ガスを真空チャンバ内に導入して、前記真空チャンバ内に設置した基板上に前記膜を形成するCVD装置において、前記原料気化器と前記真空チャンバとの間に電気式の集塵装置を備え、この集塵装置によって前記原料ガス中のパーティクルを捕集することにより、前記原料ガスから前記パーティクルを除去し、このパーティクルを除去した原料ガスを、前記真空チャンバ内に導入するように構成したことを特徴とする。
また、第2発明のCVD装置は、第1発明のCVD装置において、前記電気式の集塵装置は、電気泳動コイル式の電気集塵装置であり、前記原料ガスを前記電気集塵装置内のガス流路に導入し、このガス流路に配設した電気泳動コイルによって発生した移動電界により、前記パーティクルを前記電気泳動コイルの先に設けたパーティクル捕集部へと移動させて、前記原料ガスから前記パーティクルを除去し、このパーティクルを除去した原料ガスを、前記パーティクル捕集部の手前に設けた原料ガス導出管から前記電気集塵装置外へと導出して、前記真空チャンバ内に供給するように構成してなるものであることを特徴とする。
また、第3発明のCVD装置は、第2発明のCVD装置において、前記パーティクル捕集部は前記ガス流路の下流端部の下方に位置しており、前記電気泳動コイルの下流端部は屈曲して前記パーティクル捕集部の方向へと延びていることを特徴とする。
また、第4発明のCVD装置は、第2又は第3発明のCVD装置において、前記ガス流路の下流端部と前記パーティクル捕集部との間に、前記ガス流路と前記パーティクル捕集部とを遮断する流路遮断手段を備え、前記パーティクル捕集部を、前記流路遮断手段に着脱可能に取り付けたことを特徴とする。
また、第5発明のCVD装置は、第2,第3又は第4発明のCVD装置において、前記ガス流路の幅を1mm〜3mmに狭めたことを特徴とする。
また、第6発明のCVD装置は、第2,第3又は第4発明のCVD装置において、前記ガス流路は、上流端から下流端に向かって徐々に幅が狭まる構成としたことを特徴とする。
また、第7発明のCVD装置は、第2,第3,第4,第5又は第6発明のCVD装置において、前記電気泳動コイルは、前記ガス流路の上下両側に配設したことを特徴とする。
第1発明のCVD装置によれば、原料気化器と真空チャンバとの間に電気式の集塵装置を備え、この集塵装置によって原料ガス中のパーティクルを捕集することにより、原料ガスから前記パーティクルを除去し、このパーティクルを除去した原料ガスを、真空チャンバ内に導入するように構成したため、真空チャンバ内に供給される原料ガス中のパーティクルが十分に低減され、パーティクルの付着がない良質な膜を生成することができる。しかも、特別な原料気化器を用いる場合などに比べて安価にパーティクルの問題を解決することができる。
また、第2発明のCVD装置によれば、電気式の集塵装置は、電気泳動コイル式の電気集塵装置であり、原料ガスを電気集塵装置内のガス流路に導入し、このガス流路に配設した電気泳動コイルによって発生した移動電界により、パーティクルを前記電気泳動コイルの先に設けたパーティクル捕集部へと移動させて、原料ガスからパーティクルを除去し、このパーティクルを除去した原料ガスを、パーティクル捕集部の手前に設けた原料ガス導出管から電気集塵装置外へと導出して、真空チャンバ内に供給するように構成してなるものであるため、真空チャンバ内に供給される原料ガス中のパーティクルが十分に低減されるため、パーティクルの付着がない良質な膜を生成することができる。しかも、特別な原料気化器を用いる場合などに比べて安価にパーティクルの問題を解決することができる。また、パーティクル捕集部にパーティクルを集めるため、ガス流路がパーティクルによって塞がれることがなく、メンテナンスも容易である。
また、第3発明のCVD装置によれば、パーティクル捕集部はガス流路の下流端部の下方に位置しており、電気泳動コイルの下流端部は屈曲してパーティクル捕集部の方向へと延びているため、より確実にパーティクルをパーティクル捕集部に集めて、パーティクルを原料ガスから分離(除去)することができる。
また、第4発明のCVD装置によれば、ガス流路の下流端部とパーティクル捕集部との間に、ガス流路とパーティクル捕集部とを遮断する流路遮断手段を備え、パーティクル捕集部を、流路遮断手段に着脱可能に取り付けたため、流路遮断手段を閉じることにより、ガス流路などの低圧環境状態を保持したままで、パーティクル捕集部を取り外してパーティクル捕集部の交換やパーティクル捕集部に集められたパーティクルの廃棄を行うことができる。
また、第5発明のCVD装置によれば、ガス流路の幅を3mm以下に狭めたため、より確実にパーティクルを電気泳動コイルの移動電界により移動させてパーティクル捕集部に集めることができる。
また、第6発明のCVD装置によれば、ガス流路は、上流端から下流端に向かって徐々に幅が狭まる構成としたため、ガス流路の幅が急に狭められている場合に比べて、ガス流路内を原料ガスが円滑に流れ、より確実にパーティクルを除去することができる。
また、第7発明のCVD装置によれば、電気泳動コイルは、ガス流路の上下両側に配設したため、片側にだけ電気泳動コイルを設けた場合に比べてより確実にパーティクルを除去することができる。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づき詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係るMOCVD装置の本体部の構成図、図2は前記MOCVD装置の原料ガス供給部の構成図である。
図1に示すように、本実施の形態1のMOCVD装置は真空チャンバ21を有しており、成膜時には真空チャンバ21に設けられた排気口22から図示しない真空排気系へ真空チャンバ21内のガスを排気することによって真空チャンバ21内を低圧環境とする。真空チャンバ21内には基板支持台23が設けられ、この基板支持台23上にSiウエハなどの基板24が載置される。基板支持台23に載置された基板24は、基板支持台23に設けられた基板加熱手段としての電気ヒータ25により、例えば400℃程度の成膜温度に加熱される。電気ヒータ25への給電はヒータ電源26から行われる。なお、基板加熱手段としては流体による加熱装置などでもよい。
真空チャンバ31の側面にはノズル27が設けられている。ノズル27にはノズル加熱手段としての電気ヒータ28が設けられており、このヒータ電気ヒータ28でノズル27を加熱することによって、ノズル27から真空チャンバ21内に吹き出す原料ガスが凝結するのを防止している。電気ヒータ28への給電はヒータ電源29から行われる。なお、ノズル加熱手段としては流体による加熱装置などでもよい。
また、真空チャンバ21の上端部には電磁波透過窓である天井板30が設けられ、この天井板30上にスパイラル状の給電アンテナ31が設置されている。給電アンテナ31には高周波電源32が接続されている。即ち、本MOCVD装置には誘導結合方式の高周波パワー印加手段を備えている。高周波電源32から給電アンテナ31に高周波電力が供給されると、給電アンテナ31から放射される電磁波が天井板30を介して真空チャンバ21内に入射される(高周波パワーが印加される)。その結果、この高周波パワーによって真空チャンバ21内の原料ガスがプラズマ状態となり、このプラズマ中の活性粒子により化学的な反応が促進されて、基板24上への強誘電体膜(強誘電体の結晶構造膜)の形成が促進される。即ち、熱反応による成膜にプラズマによる反応が付加されることになるため、例えば300℃程度の低い成膜温度で良質な強誘電体膜を形成することができる。
そして、本実施の形態1のMOCVD装置には、図2に示すような原料ガス供給部が、真空チャンバ21の外に装備されている。
図2に示すように、原料ガス供給部には原料気化器41、電気式の集塵装置としての電気泳動コイル式の電気集塵装置42、ガスフィルタ43などが装備されている。原料気化器41、電気集塵装置42及びガスフィルタ43は恒温室44内に収容されている。恒温室44内は図示しない電気ヒータなどの加熱手段によって所定の温度(例えば210℃)に維持されており、このことによって原料気化器41で気化された原料ガスが凝結するのを防止している。図示されていないが、ノズル27までの原料供給管50も原料ガスが凝結するのを防止するために加熱している。
原料気化器41の原料ガス出口部41aと、電気集塵装置42の原料ガス入口部42aは、原料ガス供給管49によって接続されている。電気集塵装置42の原料ガス出口部42bには、原料ガス供給管50が接続され、この原料ガス供給管50の途中にガスフィルタ43が設けられている。図1に示すように、ガスフィルタ43はノズル27に接続されている。ガスフィルタ43は、原料ガス中に含まれる0.1μmよりも小さな粒径のパーティクルを捕集して、原料ガスから除去するためのものである。なお、原料ガス中に含まれるパーティクルを、より確実に除去するためにはガスフィルタ43を設けることが望ましいが、電気集塵装置42だけでも十分なパーティクルの除去能力を有しているため、必ずしもガスフィルタ43を設ける必要はない。
図1及び図2に示すように、原料気化器41、電気集塵装置42、ガスフィルタ43及び原料ガス供給管49,50などを有する原料ガス供給部は、ノズル27を介して真空チャンバ21に通じているため、真空チャンバ21内のガスを真空排気系へ排気して真空チャンバ21内を低圧環境にするのにともなって、低圧環境となる。
図2に示すように、原料気化器41は、液体原料供給管46A,46B,46Cを介して液化原料供給装置47に接続され、また、酸素供給管46Cを介して酸素供給装置48に接続されている。また、液体原料供給管46A,46B,46C及び酸素供給管46Dの途中には、マスフローコントローラ45A,45B,45C,45Dがそれぞれ設けられている。
液化原料供給装置47では図示しない複数の原料タンクなどを備えている。本MOCVD装置で生成する強誘電体膜はFeRAMの強誘電体キャパシタの構成要素であるPZT:Pb(Zr,Ti)O3 やSBT:SrBi2 Ta2 9 などの金属酸化膜(金属酸化物の結晶構造膜)であり、前記原料タンクには、この金属酸化膜の原料となる複数種類の有機金属の液体原料がそれぞれ貯留されている。例えばPZT膜用の液体原料としては、図2に例示するような有機金属のPb(DPM)2 をTHF(テトラヒドロフラン)の溶剤に溶かしたPb(DPM)2 /THFと、有機金属のZr(DIBM)2 をTHFの溶剤に溶かしたZr(DIBM)2 /THFと、有機金属のTi(OiPr)2 (DPM)2 をTHFの溶剤に溶かしたTi(OiPr)2 (DPM)2 /THFとが挙げられる。これらの液体原料は液化原料供給装置47により、液体原料供給管46A,46B,46Cを介して原料気化器10へ送給される。このとき各液体原料はマスフローコントローラ45A,45B,45Cによってそれぞれ所定の流量となるように調整される。原料気化器41では、液化原料供給装置47から送給された各液体原料を気化して混合する。
そして、この原料気化器41で生成された原料ガス(混合ガス)は、更に酸素供給装置48から酸素供給管46Dを介し且つマスフローコントローラ45Dで所定の流量に調整されて原料気化器41に送給されたO2 と混合された後、原料ガス供給管49を介して電気集塵装置42に導入されるようになっている。電気集塵装置42では、詳細は後述するが、前記原料ガス(混合ガス)が原料ガス供給管49内で反応することにより発生した前記原料ガス中のパーティクルを捕集することにより、前記原料ガスから前記パーティクルを除去する。その後、このパーティクルを除去した原料ガスを、原料ガス供給管50,ガスフィルタ43及びノズル27を介して真空チャンバ21内に供給する。その結果、真空チャンバ21内では、所定の成膜温度に加熱された基板24上に熱反応及びプラズマ反応により、強誘電体膜(図示例ではPZT膜)が形成される。
電気集塵装置42は、電気集塵装置42(ケース51)内にガス流路52を有し、このガス流路52に沿うようにして電気泳動コイル53が配設されている。電気泳動コイル53は交流電源55に接続されており、この交流電源55から供給される多相の交流電力(例えば3相、60Hz)によって、矢印Aのようにガス流路42の上流側から下流側へと移動する移動電界を発生する。また、電気泳動コイル53の先、即ち、ケース51の下流端部(ガス流路52の下流端部)には、パーティクル捕集部であるパーティクルトラップ54が設けられている。パーティクルトラップ54はガス流路52の下流端部の下方に位置している。原料ガス出口部42bはパーティクルトラップ54の手前(上流側)でケース42の上面に設けられており、この原料ガス出口部42bに原料ガス導出管としての原料ガス供給管50が接続されている。原料ガス入口部42aはケース42の上流側の端面に設けられて、ガス流路52に通じている。
原料ガス中のパーティクルは一般に電荷を有している。従って、電気集塵装置42では、原料ガス入口42aから電気集塵装置42(ケース51)内に流入した原料ガス(混合ガス)がガス流路52を流れるとき、この原料ガス中のパーティクル56が、電気泳動コイル53によって生じる移動電界により、矢印Aのように電気泳動コイル53(ガス流路42)に沿うようにして、電気泳動コイル53の先に設けられたパーティクルトラップ54へと移動し、パーティクルトラップ54に集められる。
一方、このようにしてパーティクル56が除去された原料ガスは、パーティクルトラップ54の手前に設けられた原料ガス供給管(原料ガス導出管)50から矢印Bのように電気集塵装置42(ケース51)外へと導出され、ガスフィルタ43で更に微小なパーティクルが除去された後、真空チャンバ21内に供給される。このとき、原料ガス供給管(原料ガス導出管)50がパーティクルトラップ54の手前、即ち、電気泳動コイル53の先端部(下流端部)の手前に設けられているため、電気泳動コイル53によってその先端部へと移動した(搬送された)パーティクル56と、原料ガス供給管(原料ガス導出管)50から電気集塵装置42外へ導出される原料ガスとを確実に分離することができる。
以上のように、本実施の形態1のMOCVD装置によれば、原料気化器41と真空チャンバ21との間に電気泳動コイル式の電気集塵装置42を備え、原料気化器41で生成した原料ガスを電気集塵装置42内のガス流路52に導入し、ガス流路52に配設した電気泳動コイル53によって発生した移動電界により、原料ガス中のパーティクル56を電気泳動コイル53の先に設けたパーティクルトラップ54へと移動させて原料ガスからパーティクル56を除去し、このパーティクル56を除去した原料ガスを、パーティクルトラップ54の手前に設けた原料ガス供給管(原料ガス導出管)50から電気集塵装置42外へと導出して真空チャンバ21内に供給するように構成したため、真空チャンバ21内に供給される原料ガス中のパーティクルが十分に低減され、パーティクルの付着がない良質な強誘電体膜を生成することができる。しかも、特別な原料気化器を用いる場合などに比べて安価にパーティクルの問題を解決することができる。
また、パーティクルトラップ54にパーティクル56を集めるため、ガス流路52がパーティクル56によって塞がれることがなく、メンテナンスも容易である。
<実施の形態2>
図3は本発明の実施の形態2に係るMOCVD装置に備えた電気集塵装置の構成図である。本実施の形態2は泳動コイル式の電気集塵装置の構成に工夫を施したものであり、MOCVD装置の本体部の構成や原料ガス供給部の全体的な構成などは上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明及び図示は省略する(図1、図2参照)。
図3に示すように、電気集塵装置42は、電気集塵装置42(ケース51)内にガス流路52を有し、このガス流路52の上下両側に電気泳動コイル53A,53Bが配設されている。電気泳動コイル53Aは交流電源55に接続されており、この交流電源55から多相の交流電力(例えば3相、60Hz)が供給される。また、電気泳動コイル53の先、即ち、ケース51の下流端部(ガス流路52の下流端部)には、パーティクル捕集部であるパーティクルトラップ54が設けられている。パーティクルトラップ54はガス流路52の下流端部の下方に位置している。原料ガス出口部42bはパーティクルトラップ54の手前(上流側)でケース42の上面に設けられており、この原料ガス出口部42bに原料ガス導出管としての原料ガス供給管50が接続されている。原料ガス供給管49が接続された原料ガス入口42aはケース42の上流側の端面に設けられており、ガス流路52に通じている。
そして、本実施の形態2では電気泳動コイル53A,53Bの下流端部53A−1,53B−1が屈曲してパーティクルトラップ54へと延びている。このため、交流電源55から多相の交流電力が電気泳動コイル53A,53Bに供給されると、矢印Cのようにガス流路42の上流側から下流側へとパーティクルトラップ54へ向かうように移動電界を発生する。このため、電気集塵装置42では、原料ガス入口42aから電気集塵装置42(ケース51)内に流入した原料ガス(混合ガス)がガス流路52を流れるとき、この原料ガス中のパーティクル56が、電気泳動コイル53A,53Bによって生じる移動電界により、矢印Cのように電気泳動コイル53A,53Bの先に設けられたパーティクルトラップ54に向かって移動し、パーティクルトラップ54に集められる。
従って、本実施の形態2のMOCVD装置の電気集塵装置42によれば、より確実にパーティクル56をパーティクルトラップ54に集めて、パーティクル56を原料ガスから分離(除去)することができる。また、本実施の形態2では、ガス流路52の上下両側に電気泳動コイル53A,53Bを設けているため、上記実施の形態1のように片側にだけ電気泳動コイル53を設けた場合に比べてより確実にパーティクル56を除去することができる。
<実施の形態3>
図4は本発明の実施の形態3に係るMOCVD装置に備えた電気集塵装置の構成図である。本実施の形態3は泳動コイル式の電気集塵装置の構成に工夫を施したものであり、MOCVD装置の本体部の構成や原料ガス供給部の全体的な構成などは上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明及び図示は省略する(図1、図2参照)。
図4に示すように、電気集塵装置42は、電気集塵装置42(ケース51)内にガス流路52を有し、このガス流路52の上下両側に電気泳動コイル53A,53Bが配設されている。電気泳動コイル53Aは交流電源55に接続されており、この交流電源55から多相の交流電力(例えば3相、60Hz)が供給される。また、電気泳動コイル53の先、即ち、ケース51の下流端部(ガス流路52の下流端部)には、パーティクル捕集部であるパーティクルトラップ54が設けられている。パーティクルトラップ54はガス流路52の下流端部の下方に位置している。原料ガス出口部42bはパーティクルトラップ54の手前(上流側)でケース42の上面に設けられており、この原料ガス出口部42bに原料ガス導出管としての原料ガス供給管50が接続されている。原料ガス供給管49が接続された原料ガス入口42aはケース42の上流側の端面に設けられており、ガス流路52に通じている。
また、電気泳動コイル53A,53Bの下流端部(先端部)53A−1,53B−1は屈曲してパーティクルトラップ54の方向へと延びている。このため、交流電源55から多相の交流電力が電気泳動コイル53A,53Bに供給されると、矢印Cのようにガス流路42の上流側から下流側へとパーティクルトラップ54へ向かうように移動電界を発生する。このため、電気集塵装置42では、原料ガス入口42aから電気集塵装置42(ケース51)内に流入した原料ガス(混合ガス)がガス流路52を流れるとき、この原料ガス中のパーティクル56が、電気泳動コイル53によって生じる移動電界により、矢印Cのように電気泳動コイル53の先に設けられたパーティクルトラップ54に向かって移動し、パーティクルトラップ54に集められる。
そして、本実施の形態3では電気集塵装置42のガス流路52の幅wを、3mm以下に狭めている。パーティクル63は電気泳動コイル53A,53Bに接近しているほど、確実に電気泳動コイル53A,53Bの移動電界によって移動(搬送)される。このため、ガス流路52の幅wは狭いほうがよく、3mm以下とすることが好ましく、より好ましくは2mm以下とする。但し、処理に必要なガス流量を確保すると共に目詰まりを抑制するため、幅wは1mm以上とする。
以上のように、本実施の形態3のMOCVD装置の電気集塵装置42によれば、ガス流路52の幅wを3mm以下(或いは2mm以下)に狭めたため、より確実にパーティクル56を電気泳動コイル53A,53Bの移動電界により移動させてパーティクルトラップ54に集めることができる。
<実施の形態4>
図5は本発明の実施の形態4に係るMOCVD装置に備えた電気集塵装置の構成図である。本実施の形態4は泳動コイル式の電気集塵装置の構成に工夫を施したものであり、MOCVD装置の本体部の構成や原料ガス供給部の全体的な構成などは上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明及び図示は省略する(図1、図2参照)。
図5に示すように、電気集塵装置42は、電気集塵装置42(ケース51)内にガス流路52を有し、このガス流路52の上下両側に電気泳動コイル53A,53Bが配設されている。電気泳動コイル53Aは交流電源55に接続されており、この交流電源55から多相の交流電力(例えば3相、60Hz)が供給される。また、電気泳動コイル53の先、即ち、ケース51の下流端部(ガス流路52の下流端部)の先には、パーティクル捕集部であるパーティクルトラップ54が設けられている。原料ガス出口部42bはパーティクルトラップ54の手前(上流側)でケース42の上面に設けられており、この原料ガス出口部42bに原料ガス導出管としての原料ガス供給管50が接続されている。原料ガス供給管49が接続された原料ガス入口42aはケース42の上流側の端面に設けられており、ガス流路52に通じている。
交流電源55から多相の交流電力が電気泳動コイル53A,53Bに供給されると、矢印Dのようにガス流路42の上流側から下流側へとパーティクルトラップ54へ向かうように移動電界を発生する。このため、電気集塵装置42では、原料ガス入口42aから電気集塵装置42(ケース51)内に流入した原料ガス(混合ガス)がガス流路52を流れるとき、この原料ガス中のパーティクル56が、電気泳動コイル53A,53Bによって生じる移動電界により、矢印Dのように電気泳動コイル53A,53Bの先に設けられたパーティクルトラップ54に向かって移動し、パーティクルトラップ54に集められる。また、電気集塵装置42のガス流路52の幅wは、確実に電気泳動コイル53A,53Bの移動電界によってパーティクル56を移動(搬送)させるため、3mm以下又は2mm以下に狭めている。
そして、本実施の形態4では、ガス流路52の下流端部とパーティクルトラップ54との間に、ガス流路52の下流端部とパーティクルトラップ54とを遮断する流路遮断手段としてのバルブ57を備えている。また、パーティクルトラップ54は、ボルトなどの適宜の着脱手段(取付手段)によりバルブ57に着脱可能に取り付けられている。なお、このようにガス流路52の下流端部とパーティクルトラップ54との間にバルブ57を設ける場合、パーティクルトラップ54の配置は図5のようなケース51の前部に限らず、例えば図4のようにケース51の下部であってもよい。
以上のように、本実施の形態4のMOCVD装置の電気集塵装置42によれば、ガス流路52の下流端部とパーティクルトラップ54との間にバルブ57を備え、パーティクルトラップ54をバルブ57に着脱可能に取り付けたため、バルブ57を閉じることにより、ガス流路52などの低圧環境状態を保持したままで、パーティクルトラップ54を取り外してパーティクルトラップ54の交換やパーティクルトラップ54内に集められたパーティクル56の廃棄を行うことができる。
<実施の形態5>
図6は本発明の実施の形態5に係るMOCVD装置に備えた電気集塵装置の構成図である。本実施の形態5は泳動コイル式の電気集塵装置の構成に工夫を施したものであり、MOCVD装置の本体部の構成や原料ガス供給部の全体的な構成などは上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明及び図示は省略する(図1、図2参照)。
図5に示すように、電気集塵装置42は、電気集塵装置42(ケース51)内にガス流路52を有し、このガス流路52の上下両側に電気泳動コイル53A,53Bが配設されている。電気泳動コイル53Aは交流電源55に接続されており、この交流電源55から多相の交流電力(例えば3相、60Hz)が供給される。また、電気泳動コイル53の先、即ち、ケース51の下流端部(ガス流路52の下流端部)の先には、パーティクル捕集部であるパーティクルトラップ54が設けられている。原料ガス出口部42bはパーティクルトラップ54の手前(上流側)でケース42の上面に設けられており、この原料ガス出口部42bに原料ガス導出管としての原料ガス供給管50が接続されている。原料ガス供給管49が接続された原料ガス入口42aはケース42の上流側の端面に設けられており、ガス流路52に通じている。
そして、本実施の形態5では、電気集塵装置42のガス流路52が、上流端から下流端に向かって徐々に幅wが狭まる構成となっている。ガス流路52の先端部(原料ガス出口部42b付近)では、3mm以下又は1mm〜2mmにまで幅wが狭められている。電気泳動コイル53A,53Bも、このガス流路52の形状に沿って配置されている。即ち、電気泳動コイル53Aは上流端から下流端に向かって徐々に上方に傾斜し、電気泳動コイル53Bは上流端から下流端に向かって徐々に下方に傾斜しており、両者の間隔が徐々に狭められている。
このため、交流電源55から多相の交流電力が電気泳動コイル53A,53Bに供給されると、矢印Eのように電気泳動コイル53A,53Bに沿ってガス流路42の上流側から下流側へと向かう傾斜した移動電界が発生する。このため、電気集塵装置42では、原料ガス入口42aから電気集塵装置42(ケース51)内に流入した原料ガス(混合ガス)が傾斜したガス流路52を円滑に流れ、このときに原料ガス中のパーティクル56が、電気泳動コイル53A,53Bによって生じる移動電界により、矢印Eのように傾斜して移動し、電気泳動コイル53A,53Bの先に設けられたパーティクルトラップ54に集められる。なお、ガス流路52の幅wを徐々に狭める場合、必ずしも図示例のように上下両側を傾斜させるような構成に限定するものではなく、上側又は下側の何れか一方のみを傾斜させるようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態5のMOCVD装置の電気集塵装置42によれば、ガス流路52を、上流端から下流端に向かって徐々に幅wが狭まる構成としたため、上記実施形態3,4(図4,図5参照)のようにガス流路52の幅wが急に狭められている場合に比べて、ガス流路52内を原料ガスが円滑に流れ、より確実にパーティクル56を除去することができる。
なお、本発明は上記のような誘導結合型のプラズマCVD装置に限らず、容量結合型のプラズマCVD装置にも適用することができる。また、本発明はプラズマCVD装置に限定するものでもなく、図7に示すような熱反応のみによって成膜を行うMOCVD装置にも適用することができる。更に、本発明はMOCVD装置に限定するものでもなく、その他のCVD装置にも適用することができる。即ち、本発明は膜の原料となる液体原料を原料気化器で気化して原料ガスを生成し、この原料ガスを真空チャンバ内に導入して真空チャンバ内に設置した基板上に前記膜を形成するような各種のCVD装置に広く適用することができる。
また、本発明のCVD装置に用いる電気式の集塵装置としては上記のような電気泳動コイル式の電気集塵装置が適しているが、必ずしもこれに限定するものではなく、他の方式の電気集塵装置を用いることもできる。例えば、パーティクルを静電気力により電極に付着させて除去する電気集塵装置(平行平板電極式のものなど)を用いてもよい。
本発明はCVD装置に関するものであり、有機金属の液体原料を原料気化器で気化して混合した原料ガスを用いて強誘電体膜を生成するMOCVD装置など、各種のCVD装置において、原料ガス(混合ガス)の反応により発生するパーティクルの問題を解決する場合に適用して有用なものである。
本発明の実施の形態1に係るMOCVD装置の本体部の構成図である。 前記MOCVD装置の原料ガス供給部の構成図である。 本発明の実施の形態2に係るMOCVD装置に備えた電気集塵装置の構成図である。 本発明の実施の形態3に係るMOCVD装置に備えた電気集塵装置の構成図である。 本発明の実施の形態4に係るMOCVD装置に備えた電気集塵装置の構成図である。 本発明の実施の形態5に係るMOCVD装置に備えた電気集塵装置の構成図である。 従来のMOCVD装置の一例を示す構成図である。
符号の説明
21 真空チャンバ
22 排気口
23 基板支持台
24 基板
25 電気ヒータ
26 ヒータ電源
27 ノズル
28 電気ヒータ
29 ヒータ電源
30 天井板
31 給電アンテナ
32 高周波電源
41 原料気化器
41a 原料ガス出口部
42 電気集塵装置
42a 原料ガス入口部
42b 原料ガス出口部
43 ガスフィルタ
44 恒温室
45A,45B,45C,45D マスフローコントローラ
46A,46B,46C 液体原料供給管
46D 酸素供給管
47 液化原料供給装置
48 酸素供給装置
49 原料ガス供給管
50 原料ガス供給管(原料ガス導出管)
51 ケース
52 ガス流路
53,53A,53B 電気泳動コイル
53A−1,53B−1 電気泳動コイルの下流端部
54 パーティクルトラップ
55 交流電源
56 パーティクル
57 バルブ

Claims (7)

  1. 膜の原料となる液体原料を原料気化器で気化して原料ガスを生成し、この原料ガスを真空チャンバ内に導入して、前記真空チャンバ内に設置した基板上に前記膜を形成するCVD装置において、
    前記原料気化器と前記真空チャンバとの間に電気式の集塵装置を備え、
    この集塵装置によって前記原料ガス中のパーティクルを捕集することにより、前記原料ガスから前記パーティクルを除去し、
    このパーティクルを除去した原料ガスを、前記真空チャンバ内に導入するように構成したことを特徴とするCVD装置。
  2. 請求項1に記載のCVD装置において、
    前記電気式の集塵装置は、
    電気泳動コイル式の電気集塵装置であり、
    前記原料ガスを前記電気集塵装置内のガス流路に導入し、このガス流路に配設した電気泳動コイルによって発生した移動電界により、前記パーティクルを前記電気泳動コイルの先に設けたパーティクル捕集部へと移動させて、前記原料ガスから前記パーティクルを除去し、
    このパーティクルを除去した原料ガスを、前記パーティクル捕集部の手前に設けた原料ガス導出管から前記電気集塵装置外へと導出して、前記真空チャンバ内に供給するように構成してなるものであることを特徴とするCVD装置。
  3. 請求項2に記載のCVD装置において、
    前記パーティクル捕集部は前記ガス流路の下流端部の下方に位置しており、前記電気泳動コイルの下流端部は屈曲して前記パーティクル捕集部の方向へと延びていることを特徴とするCVD装置。
  4. 請求項2又は3に記載のCVD装置において、
    前記ガス流路の下流端部と前記パーティクル捕集部との間に、前記ガス流路と前記パーティクル捕集部とを遮断する流路遮断手段を備え、
    前記パーティクル捕集部を、前記流路遮断手段に着脱可能に取り付けたことを特徴とするCVD装置。
  5. 請求項2,3又は4に記載のCVD装置において、
    前記ガス流路の幅を1mm〜3mmに狭めたことを特徴とするCVD装置。
  6. 請求項2,3又は4に記載のCVD装置において、
    前記ガス流路は、上流端から下流端に向かって徐々に幅が狭まる構成としたことを特徴とするCVD装置。
  7. 請求項2,3,4,5又は6に記載のCVD装置において、
    前記電気泳動コイルは、前記ガス流路の上下両側に配設したことを特徴とするCVD装置。
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