JP2005165833A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の印刷装置を用いて大量印刷を行う場合に、各々の印刷装置に機能差異があり、出力結果が一致するとは限らなかった。
【解決手段】 複数のプリンタに基づく最適印字領域を算出するものであり、ホットフォルダに最適印字領域を設ける。
【選択図】 図1−1

Description

本発明は、コントローラ機能を提供するサーバとクライアント及び、複数の画像形成装置からなる画像形成装置システムに関するものである。
従来から、画像形成を行うに当たり、ユーザはコンピュータ上から所望のプリンタを選択し、LANなどの汎用のインターフェイスを経由して、所望のジョブを選択したプリンタにプリントさせていた。
また、サーバ、クライアント方式と呼ばれ、クライアントユーザのジョブがコントローラサーバを経由して、プリンタに送られる方式も広く知られている。
そして、近年プリント・オン・ディマンドといわれる軽印刷の市場において、コンピュータから画像形成装置に多量のジョブをプリントする機会が増加しており、大量のジョブをいかに安く、いかに効率よくプリントするかが求められている。
そのためには、1つのジョブを1つの画像形成装置にプリントするのでは効率が悪いため、大量のジョブを扱える高性能なコントローラ機能を提供するサーバとそれにつながる複数台の画像形成装置が必須となり、特に大量のプリントを行わせるため場合には、1つのジョブを複数台の画像形成装置にて出力することを行うドキュメントサーバシステムが利用されている。上記従来技術が例えば特許文献1に記載されている。
特開平09−034660号公報
しかしながら、1つのジョブを複数の種類の画像形成装置にて出力させる場合、印刷時に画像形成装置の電源が切れると、予め用意している複数の画像形成装置に対応する印字時領域設定ファイルは印刷時の印字領域を反映していないため、アプリケーション上で印字領域設定ファイルを用いてプレビューを表示しても、プレビューと実際の印刷結果が異なってしまっていた。また、ドキュメントサーバシステムに接続されているデバイスの変更に合わせて、前記複数の画像形成装置の組み合わせごとに複数の設定ファイルをあらかじめ持つ必要があり、余分な記憶装置のデータ空間を確保する必要があった。
上述した問題を解決するため、本発明に係る画像形成装置システムは、複数デバイス、特に異なるタイプのデバイスへのクラスタプリントやジョブスプリットをプリントドライバから行うドキュメントサーバシステムにおいて、あらかじめシステムに接続されている複数の画像形成装置の印字領域設定ファイルを設定しておくだけで、オペレータは出力時の印字領域を判別する必要なく最適な印字領域を取得することを可能とする。
具体的には、ジョブ投入時に複数の印字領域設定ファイルから最適な印字領域を自動的に計算取得するため、従来のドキュメントサーバシステムの弱点であったデバイスの状態を反映した印字領域設定ファイルの変更、特に急に画像形成装置の電源が消されてしまった場合に対して、非常に有効な効果を発揮する。
以上説明したように、本発明によれば、複数デバイス、特に異なるタイプのデバイスへのクラスタプリントやジョブスプリットをプリントドライバから行うドキュメントサーバシステムにおいて、あらかじめシステムに接続されている複数の画像形成装置の印字領域設定ファイルを設定しておくだけで、オペレータは出力時の印字領域を判別する必要なく最適な印字領域を取得することが出来る。
具体的には、ジョブ投入時に複数の印字領域設定ファイルから最適な印字領域を自動的に計算取得するため、従来のドキュメントサーバシステムの弱点であったデバイスの状態を反映した印字領域設定ファイルの変更、特に急に画像形成装置の電源が消されてしまった場合に対して、非常に有効な効果を発揮する。
(実施例1)
[システムの概要説明]
図1−1は、本発明の実施形システムの概観図であり、従来のシステムを示す部1−2と比較して描かれている。
図1−1はパフォーマンスを優先するために図1−2のネットワーク101を2系統に分割し、パブリックネットワーク101a及びプライベートネットワーク101bと呼ぶことにする。
ドキュメントサーバ102には、ハードウェア上2系統のネットワークインターフェィスカード(NIC)を有しており、一方はパブリックネットワーク101a側につながるNIC111、もう一方はプリンタ側に接続するプライベートネットワーク101b側に接続されたNIC112が存在する。
コンピュータ103a、103b及び103cはドキュメントサーバにジョブを送るクライアントである。図示されていないがクライアントはこれらのほかにも多数接続されている。
以下クライアントを代表して103と表記する。
さらにプライベートネットワーク101bにはMFP(Multi Function Peripheral:マルチファンクション周辺機器)105及びプリンタ107が接続されている。105はモノクロにてスキャン、プリントまたは、低解像度や2値の簡易的なカラースキャン、カラープリントなどを行うMFPである。また、図示していないがプライベートネットワーク101b上には上記以外のMFPをはじめ、スキャナ、プリンタあるいは、FAXなどその他の機器も接続されている。
MFP104は高解像度、幸海町のフルカラーでスキャンまたはプリントなどが可能なフルカラーMFPであり、プライベートネットワーク101bに接続してデータの送受信を行ってもよいが、データ量が膨大となるためここでは、独立したインターフェイスで複数ビットを同時に送受信できるものとし、ドキュメントサーバ102とは、独自のインターフェイスカード113にて接続されている。
また、スキャナ106は紙ドキュメントからの画像イメージを取り込む装置で、SCSIインターフェイスで接続される106bと、パブリックネットワーク101a(または、プライベートネットワーク101b)に接続される106aの2タイプがある。
次に、ドキュメントサーバ102のハードウェア構成は、CPUやメモリなどが搭載されたマザーボード110と呼ばれる部分にPCIバスと呼ばれるインターフェイスで前記のNIC(Network Interface Card)111,112や、専用I/Fカード113、あるいは、SCSIカード114などが接続されている。
ここで、クライアントコンピュータ103上では、いわゆるDTP(Desk Top Publishing)を実行するアプリケーションソフトウェアを動作させ、各種文書/図形が作成/編集される。クライアントコンピュータ103は作成された文書/図形をページ記述言語(Page Description Language)に変換し、ネットワーク101aを経由してMFP104や105に送られてプリントアウトされる。
MFP104、105はそれぞれ、ドキュメントサーバ102とネットワーク101bまたは、専用インターフェイス109を介して情報交換できる通信手段を有しており、MFP104、105の情報や状態をドキュメントサーバ102、あるいは、それを経由してクライアントコンピュータ103側に逐次知らせる仕組みとなっている。さらに、ドキュメントサーバ102(あるいはクライアント103)は、その情報を受けて動作するユーティリティソフトウェアを持っており、MFP104、105はコンピュータ102(あるいはクライアント103)により管理される。
〔MFP104,105の構成〕
次に、図2〜図11を用いてMFP104、105の構成について説明する。ただし、MFP104とMFP105の差はフルカラーとモノクロの差であり、色処理以外の部分ではフルカラー機器がモノクロ機器の構成を包含することが多いため、ここではフルカラー機器に絞って説明し、必要に応じて、随時モノクロ機器の説明を加えることとする。
MFP104,105は、画像読み取りを行うスキャナ部201とその画像データを画像処理するスキャナIP部202、ファクシミリなどに代表される電話回線を利用した画像の送受信を行うFAX部203、更に、ネットワークを利用して画像データや装置情報をやりとりするNIC(Network Interface Card:ネットワークインターフェイスカード)部分204と、フルカラーMFP104との情報交換を行う専用I/F部205がある。そして、MFP104,105の使い方に応じてコア部206で画像信号を一時保存したり、経路を決定する。
次に、コア部206から出力された画像データは、プリンタIP部207及び、PWM部208を経由して画像形成を行うプリンタ部209に送られる。プリンタ部209でプリントアウトされたシートはフィニッシャ部210へ送り込まれ、シートの仕分け処理やシートの仕上げ処理が行われる。
〔スキャナ部201の構成〕
図3を用いてスキャナ部201の構成を説明する。301は原稿台ガラスであり、読み取られるべき原稿302が置かれる。原稿302は照明ランプ303により照射され、その反射光はミラー304、305、306を経て、レンズ307によりCCD308上に結像される。ミラー304、照明ランプ303を含む第1ミラーユニット310は速度vで移動し、ミラー305、306を含む第2ミラーユニット311は速度1/2vで移動することにより、原稿302の全面を走査する。第1ミラーユニット310及び第2ミラーユニット311はモータ309により駆動する。
〔スキャナIP部202の構成〕
図4−1を用いてスキャナIP部202について説明する。入力された光学的信号は、CCDセンサ308により電気信号に変換される。このCCDセンサ308はRGB3ラインのカラーセンサであり、RGBそれぞれの画像信号としてA/D変換部401に入力される。ここでゲイン調整、オフセット調整をされた後、A/Dコンバータで、各色信号毎に8bitのデジタル画像信号R0,G0,B0に変換される。その後、402のシェーディング補正で色ごとに、基準白色板の読み取り信号を用いた、公知のシェーディング補正が施される。更に、CCDセンサ308の各色ラインセンサは、相互に所定の距離を隔てて配置されているため、ラインディレイ調整回路(ライン補間部)403において、副走査方向の空間的ずれが補正される。
次に、入力マスキング部404は、CCDセンサ308のR,G,Bフィルタの分光特性で決まる読取色空間を、NTSCの標準色空間に変換する部分であり、CCDセンサ308の感度特性/照明ランプのスペクトル特性等の諸特性を考慮した装置固有の定数を用いた3×3のマトリックス演算を行い、入力された(R0,G0,B0)信号を標準的な(R,G,B)信号に変換する。
更に、輝度/濃度変換部(LOG変換部)405はルックアップテーブル(LUT)RAMにより、構成され、RGBの輝度信号がC1,M1,Y1の濃度信号になるように変換される。
MFP105によりモノクロの画像処理を行う場合には、図4−2に従って、単色の1ラインCCDセンサ308を用いて、単色でA/D変換401及び、シェーディング402を行ったのちコア部206に送られる。
〔FAX部203の構成〕
図5を用いてFAX部203について説明する。まず、受信時には、電話回線から来たデータをNCU部501で受け取り電圧の変換を行い、モデム部502の中の復調部504でA/D変換及び復調操作を行った後、伸張部506でラスタデータに展開する。一般にFAXでの圧縮伸張にはランレングス法などが用いられる。ラスタデータに変換された画像は、メモリ部507に一時保管され、画像データに転送エラーがないことを確認後、コア部206へ送られる。
次に、送信時には、コア部よりやってきたラスタイメージの画像信号に対して、圧縮部505でランレングス法などの圧縮を施し、モデム部502内の変調部503にてD/A変換及び変調操作を行った後、NCU部501を介して電話回線へと送られる。
〔NIC部204の構成〕
図6−1を用いてNIC部204について説明する。ネットワーク101に対してのインターフェイスの機能を持つのが、このNIC部204であり、例えば10Base-T/100Base-TXなどのEthernet(登録商標)ケーブルなどを利用して外部からの情報を入手したり、外部へ情報を流す役割を果たす。
外部より情報を入手する場合は、まず、トランス部601で電圧変換され、602のLANコントローラ部に送られる。LANコントローラ部602は、その内部に第1バッファメモリ(不図示)を持っており、その情報が必要な情報か否かを判断した上で、第2バッファメモリ(不図示)に送った後、コア部206に信号を流す。
次に、外部に情報を提供する場合には、コア部206より送られてきたデータは、LANコントローラ部602で必要な情報を付加して、トランス部601を経由してネットワーク101に接続される。
〔専用I/F部205の構成〕
また、専用I/F部205は、フルカラーMFP104とのインターフェイス部分でCMYKそれぞれ多値ビットがパラレルに送られているインターフェイスであり、4色×8bitの画像データと通信線からなる。もし、Ethernet(登録商標)ケーブルを利用して送信すると、MFP104に見合ったスピードで出力できない点と、ネットワークに接続された他のデバイスのパフォーマンスも犠牲になる点からこのような専用のパラレルインターフェイスを用いている。
〔コア部206の構成〕
図7を用いてコア部206について説明する。コア部206のバスセレクタ部611は、MFP104,105の利用における、いわば交通整理の役割を担っている。すなわち、複写機能、ネットワークスキャン、ネットワークプリント、ファクシミリ送信/受信、あるいは、ディスプレイ表示などMFP104,105における各種機能に応じてバスの切り替えを行うところである。
以下に各機能を実行するためのパス切り替えパターンを示す。
・複写機能:スキャナ201→コア206→プリンタ209
・ネットワークスキャン:スキャナ201→コア206→NIC部204
・ネットワークプリント:NIC部204→コア206→プリンタ209
・ファクシミリ送信機能:スキャナ201→コア206→FAX部203
・ファクシミリ受信機能:FAX部203→コア206→プリンタ209
次に、バスセレクタ部611を出た画像データは、圧縮部612、ハードディスク(HDD)などの大容量メモリからなるメモリ部613及び、伸張部614を介してプリンタ部209へ送られる。圧縮部612で用いられる圧縮方式は、JPEG,JBIG,ZIPなど一般的なものを用いればよい。圧縮された画像データは、ジョブ毎に管理され、ファイル名、作成者、作成日時、ファイルサイズなどの付加データと一緒に格納される。
更に、ジョブの番号とパスワードを設けて、それらも一緒に格納すれば、パーソナルボックス機能をサポートすることができる。これは、データの一時保存や特定の人にしかプリントアウト(HDDからの読み出し)ができない様にするための機能である。記憶されているジョブのプリントアウトの指示が行われた場合には、パスワードによる認証を行った後にメモリ部613より呼び出し、画像伸張を行ってラスタイメージに戻してプリンタ部207に送られる。
〔プリンタIP部207の構成〕
701は出力マスキング/UCR回路部であり、M1,C1,Y1信号を画像形成装置のトナー色であるY,M,C,K信号にマトリクス演算を用いて変換する部分であり、CCDセンサ308で読み込まれたRGB信号に基づいたC1,M1,Y1,K1信号をトナーの分光分布特性に基づいたC,M,Y,K信号に補正して出力する。
次に、ガンマ補正部702にて、トナーの色味諸特性を考慮したルックアップテーブル(LUT)RAMを使って画像出力のためのC,M,Y,Kデータに変換されて、空間フィルタ703では、シャープネスまたは、スムージングが施された後、画像信号はコア部206へと送られる。
〔PWM部208の構成〕
図8によりPWM部208を説明する。プリンタIP部207を出たイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に色分解された画像データ(MFP105の場合は、単色となる)はそれぞれのPWM部208を通ってそれぞれ画像形成される。801は三角波発生部、802は入力されるデジタル画像信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ(D/A変換部)である。三角波発生部801からの信号(図8(2)のa)及びD/Aコンバータ802からの信号(図8(2)のb)は、コンパレータ803で大小比較されて、図8(2)のcのような信号となってレーザ駆動部804に送られ、CMYKそれぞれが、CMYKそれぞれのレーザ805でレーザビームに変換される。
そして、ポリゴンスキャナ913で、それぞれのレーザビームを走査して、それぞれの感光ドラム917,921,925,929に照射される。
〔プリンタ部209の構成(カラーMFP104の場合)〕
図9に、カラープリンタ部の概観図を示す。913は、ポリゴンミラーであり、4つの半導体レーザ805より発光された4本のレーザ光を受ける。その内の1本はミラー914、915、916をへて感光ドラム917を走査し、次の1本はミラー918、919、920をへて感光ドラム921を走査し、次の1本はミラー922、923、924をへて感光ドラム925を走査し、次の1本はミラー926、927、928をへて感光ドラム929を走査する。
一方、930はイエロー(Y)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム917上にイエローのトナー像を形成し、931はマゼンタ(M)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム921上にマゼンタのトナー像を形成し、932はシアン(C)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム925上にシアンのトナー像を形成し、933はブラック(K)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム929上にマゼンタのトナー像を形成する。以上4色(Y,M,C,K)のトナー像がシートに転写され、フルカラーの出力画像を得ることができる。
シートカセット934、935および、手差しトレイ936のいずれかより給紙されたシートは、レジストローラ937を経て、転写ベルト938上に吸着され、搬送される。給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム917、921、925、929には各色のトナーが現像されており、シートの搬送とともに、トナーがシートに転写される。各色のトナーが転写されたシートは、分離され、搬送ベルト939により搬送され、定着器940によって、トナーがシートに定着される。定着器940を抜けたシートはフラッパ950により一旦下方向へ導かれてシートの後端がフラッパ950を抜けた後、スイッチバックさせて排出する。これによりフェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しいページ順となる。
なお、4つの感光ドラム917、921、925、929は、距離dをおいて、等間隔に配置されており、搬送ベルト939により、シートは一定速度vで搬送されており、このタイミング同期がなされて、4つの半導体レーザ805は駆動される。
〔プリンタ部209の構成(モノクロMFP105の場合)〕
図10に、モノクロプリンタ部の概観図を示す。1013は、ポリゴンミラーであり、4つの半導体レーザ805より発光されたレーザ光を受ける。レーザ光はミラー1014、1015、1016をへて感光ドラム1017を走査する。一方、1030は黒色のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム1017上にトナー像を形成し、トナー像がシートに転写され、出力画像を得ることができる。
シートカセット1034、1035および、手差しトレイ1036のいずれかより給紙されたシートは、レジストローラ1037を経て、転写ベルト1038上に吸着され、搬送される。給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム1017にはトナーが現像されており、シートの搬送とともに、トナーがシートに転写される。トナーが転写されたシートは、分離され、定着器1040によって、トナーがシートに定着される。定着器1040を抜けたシートはフラッパ1050により一旦下方向へ導かれてシートの後端がフラッパ1050を抜けた後、スイッチバックさせて排出する。これによりフェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しいページ順となる。
〔フィニッシャ部209の構成〕
図11に、フィニッシャ部の概観図を示す。プリンタ部209の定着部940(または、1040)を出たシートは、フィニッシャ部209に入る。フィニッシャ部209には、サンプルトレイ1101及びスタックトレイ1102があり、ジョブの種類や排出されるシートの枚数に応じて切り替えて排出される。
ソート方式には2通りあり、複数のビンを有して各ビンに振り分けるビンソート方式と、後述の電子ソート機能とビン(または、トレイ)を奥手前方向にシフトしてジョブ毎に出力シートを振り分けるシフトソート方式によりソーティングを行うことができる。電子ソート機能は、コレートと呼ばれ、前述のコア部で説明した大容量メモリを持っていれば、このバッファメモリを利用して、バッファリングしたページ順と排出順を変更する、いわゆるコレート機能を用いることで電子ソーティングの機能もサポートできる。次にグループ機能は、ソーティングがジョブ毎に振り分けるのに対し、ページ毎に仕分けする機能である。
更に、スタックトレイ1102に排出する場合には、シートが排出される前のシートをジョブ毎に蓄えておき、排出する直前にステープラ1105にてバインドすることも可能である。
そのほか、上記2つのトレイに至るまでに、紙をZ字状に折るためのZ折り機1104、ファイル用の2つ(または3つ)の穴開けを行うパンチャ1106があり、ジョブの種類に応じてそれぞれの処理を行う。
更に、サドルステッチャ1107は、シートの中央部分を2ヶ所バインドした後に、シートの中央部分をローラに噛ませることによりシートを半折りし、週刊誌やパンフレットのようなブックレットを作成する処理を行う。サドルステッチャ1107で製本されたシートは、ブックレットトレイ1108に排出される。
そのほか、図には記載されていないが、製本のためのグルー(糊付け)によるバインドや、あるいはバインド後にバインド側と反対側の端面を揃えるためのトリム(裁断)などを加えることも可能である。
また、インサータ1103はトレイ1110にセットされたシートをプリンタへ通さずにトレイ1101、1102、1108のいずれかに送るためのものである。これによってフィニッシャ209に送り込まれるシートとシートの間にインサータ1103にセットされたシートをインサート(中差し)することができる。インサータ1103のトレイ1110にはユーザによりフェイスアップの状態でセットされるものとし、ピックアップローラ1111により最上部のシートから順に給送する。従って、インサータ1103からのシートはそのままトレイ1101、1102へ搬送することによりフェイスダウン状態で排出される。サドルステッチャ1107へ送るときには、一度パンチャ1106側へ送り込んだ後スイッチバックさせて送り込むことによりフェースの向きを合わせる。
〔ドキュメントサーバ102の構成〕
次に、図12−1は、ドキュメントサーバ102のハードウェア構成を表しているが、ここで紹介するハードウェア構成は一例にしか過ぎず、様々な接続方法や、様々なインターフェイスを有した構成が一般に考えられる。
まず、点線で囲まれた部分がマザーボード1200と呼ばれる基板で、この上に以下に説明する機能が搭載されている。1201と1202はCPUであり、このサーバのソフトウェアを制御しており、CPUバス1221を経由して二次キャッシュメモリ1203と接続され、更にノースブリッジ1204、サウスブリッジ1205と呼ばれるLSIによって、マザーボード上の様々なバスの制御を行っている。ノースブリッジ1204とサウスブリッジ1205のデータのやり取りにはメモリ(SDRAM 1206)が使用されている。
次にノースブリッジ1204は、高速PCI(Peripheral Component Interconnect)バス(32bits/66MHz)1222を持ち、SCSIコントローラ及びSCSIインターフェイス114に接続されて、SCSIバス1224によってHDD(Hard Disk Drive)1207に接続されて、大容量のデータのアクセスを可能にしている。また、一般にHDDには後述のIDE(Integrated Disk Electronics)バス対応のものもある。また、高速PCIバス1222にはビデオデータを直接プリンタに送るようなタイプのプリンタを接続する際にも用いることができ、必要に応じて、ビデオインターフェイスカード113aや113bが接続され、カラープリンタとのインターフェイスなどに有効である。更に、ノースブリッジ1204には、ディスプレイ1209を表示させるためのグラフィックコントローラ1208もAGPバス1226によって接続されている。
次に、サウスブリッジ1205側は、一般のPCIバス(32bits/33MHz)1223が接続されており、Ethernet(登録商標)などのNIC(Network Interface Card)が接続される。図中に2枚のNICが接続されているのは、図1−1のように2系統のネットワークを有する場合であり、図1−2のような1系統の場合には、1枚でも構わない。また、サウスブリッジ1205には、IDEバス1225により、CD-ROMドライブまたは、読み書き可能なCD-R/Wドライブ1210が接続され本ドキュメントサーバ102のインストール時や、大量データのアーカイブ(データ保存)などに役立つ。その他、USBポート1211や、スーパーI/O部1212を経由してキーボード1213やマウス1214あるいは、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ1215につながって、データの入出力を行うことができる。
今度は、図12−2を用いてドキュメントサーバ102内のデータフローを説明する。これらのフローは上述のCPUによって制御され、必要に応じてメモリ1206やハードディスク1207が利用される。
まず、NIC 111やSCSI 114から入力されたジョブは、入力デバイス制御部1251よりサーバ内に入り、サーバに様々なクライアントアプリケーションと連結することにおいてその役割を果たす。入力としてPDLデータとJCL(Job Control Language)データを受け付ける。それはプリンタとサーバに関する状態情報で様々なクライアントに対応し、 このモジュールの出力は、適切なPDLとJCLの構成要素すべてを結合する役割を持つ。
次に、入力ジョブ制御部1252はジョブの要求されたリストを管理し、サーバに提出される個々のジョブにアクセスするために、ジョブリストを作成する。更に、このモジュールには、ジョブのルートを決めるジョブルーティング、分割してRIPするか否かを司るジョブスプリット、そしてジョブの順序を決めるジョブスケジューリングの3つの機能がある。
ラスタライズ処理(RIP)部 1253は複数個存在する。1253-a, 1253-b, 1253-cあるいは必要に応じて更に増やすことも可能だが、ここでは総称して1253と記載する。RIPモジュールは様々なジョブのPDLをRIP処理して、適切なサイズと解像度のビットマップを作成する。RIP処理に関しては、PostScript(Adobe社の商標登録)をはじめ、 PCL、 TIFF、 JPEG、PDFなど様々なフォーマットのラスタライズ処理が可能である。
データ変換部1254は、RIPによって作り出されるビットマップイメージを圧縮したり、フォーマット変換を施す役割を果たし、それぞれのプリンタにマッチした最適な画像イメージタイプを選び出す。例えば、ジョブをページ単位で扱いたい場合には、TIFFやJPEGなどをRIP部でラスタライズした後のビットマップデータにPDFヘッダを付けて、PDFデータとして編集するなどの処理を行う。
出力ジョブ制御部1255は、ジョブのページイメージを取って、それらがコマンド設定に基づいてどう扱われるのかを管理する。ページはプリンタに印刷されたり、ハードディスク1207にセーブされる。印刷後のジョブは、ハードディスク1207に残すか否かは選択可能であり、セーブされた場合には、再呼び出しすることもできる。さらに、このモジュールはハードディスク1207とメモリ1206との相互作用で管理する。
出力デバイス制御部1256は、どのデバイスに出力するか、またどのデバイスをクラスタリング(複数台接続して一斉にプリントすること)するかを司り、選択されたデバイスのインターフェイスカード112または113に送られる。また、このモジュールはデバイス104や105の状態監視と装置状況をドキュメントサーバ102に伝える役割も果たしている。
〔ページ記述言語(Page Description Language:以後PDLと略する。)〕
次にPDLデータについて説明する。ADOBE社のPostScript(登録商標)言語に代表されるPDLは、以下の3要素に分類される。
(a)文字コードによる画像記述
(b)図形コードによる画像記述
(c)ラスタ画像データによる画像記述
すなわち、PDLは、上記の要素を組み合わせで構成された画像を記述する言語であり、それで記述されたデータをPDLデータと呼ぶ。
図13−1は、文字情報R1301を記述した例である。L1311は、文字の色を指定する記述であり、カッコの中は順にCyan、Magenta、Yellow、Blackの濃度を表わしている。最小は0.0であり、最大は1.0である。L1311では、文字を黒にすることを指定する。次に、L1312は変数String1に文字列"IC"を代入している。次にL1313では、第1、第2パラメータが、文字列をレイアウトする用紙上の開始位置座標のx座標とy座標を示し、第3パラメータが文字の大きさ、第4パラメータが文字の間隔を示しており、第5パラメータがレイアウトすべき文字列を示している。要するにL1313は座標(0.0, 0.0)のところから、大きさ0.3、間隔0.1で文字列"IC"をレイアウトするという指示となる。
次に、図形情報R1302を記述した例では、L1321はL1311と同様、線の色を指定しており、ここでは、Cyanが指定されている。次に、L1322は、線を引くことを指定するためのものであり、第1、2パラメータが線の始端座標、第3、4パラメータが終端座標のそれぞれ、x、y座標である。第5パラメータは線の太さを示す。
さらに、ラスタ画像情報を記述した例では、L1331は、ラスタ画像を変数image1に代入している。ここで、第1パラメータはラスタ画像の画像タイプ、及び色成分数を表わし、第2パラメータは1色成分あたりのビット数を表わし、第3、第4パラメータは、ラスタ画像のx方向、y方向の画像サイズを表わす。第5パラメータ以降が、ラスタ画像データである。ラスタ画像データの個数は、1画素を構成する色成分数、及び、x方向、y方向の画像サイズの積となる。L1331では、CMYK画像は4つの色成分(Cyan、Magenta、Yellow、Black)から構成されるため、ラスタ画像データの個数は(4×5×5=)100個となる。次にL1332は、座標(0.0, 0.5)のところから、0.5×0.5の大きさにimage1をレイアウトすることを示している。
図13−2は、1ページの中で上記3つの画像記述を解釈して、ラスタ画像データに展開した様子を示したものである。R1301, R1302, R1303はそれぞれのPDLデータを展開したものである。これらのラスタ画像データは、実際にはCMYK色成分毎にメモリ1206(あるいは、ハードディスク1207)に展開されており、例えばR1301の部分は、各CMYKの メモリ1206に、C=0、M=0、Y=0、K=255が書かれており、R1302の部分は、それぞれ、C=255, M=0, Y=0, K=0が書き込まれる。
ドキュメントサーバ102内では、クライアント103(あるいは、ドキュメントサーバ自身)から送られてきたPDLデータは、PDLデータのままか、上記のようにラスタ画像に展開された形で、 メモリ1206(あるいは、ハードディスク1207)に書き込まれ、必要に応じて保存されている。
[ネットワーク101]
さて次に、ネットワーク101について説明する。
ネットワーク101は図14−1に示すように、前述の図1のような構成がルータと呼ばれるネットワークを相互に接続する装置により接続され、LAN(Local Area Network)と呼ばれる更なるネットワークを構成する。
また、LAN1406は、内部のルータ1401を介して、専用回線1408を通して、別のLAN1407内部のルータ1405に接続され、これらのネットワーク網は幾重にも張り巡らされて、広大な接続形態を構築している。
次に、その中を流れるデータについて図14―2にて説明する。
送信元のデバイスA(1420a)に存在するデータ1421があり、そのデータは画像データでも、PDLデータでも、プログラムであっても構わない。これがネットワーク101を介して受信先のデバイスB(1420b)に転送する場合、データ1421を細分化しイメージ的に1422のように分割する。この分割されたデータ1423,1424,1426などに対して、ヘッダ1425と呼ばれる送り先アドレス(TCP/IPプロトコルを利用した場合には、送り先のIPアドレス)などを付加し、パケット1427として順次ネットワーク101上にパケットを送って行く。デバイスBのアドレスとパケット1430のヘッダ1431が一致するとデータ1432は分離され、デバイスAにあったデータの状態に再生される。
[スキャナドライバ]
次にスキャナドライバについて説明する。
図15はコンピュータ102(または、103)上にて、スキャン動作を指示するためのスキャナドライバのGUI(Graphic User Interface)を示したものであり、これで指示することでユーザは所望の設定パラメータを指示して、所望の画像イメージをデータ化する事が可能となる。
まず、1501はスキャナドライバのウィンドウであり、その中の設定項目として、1502はターゲットとなる送信元を選択するソースデバイス選択カラムである。一般的には前述のスキャナ201のようなものであるが、メモリ108から画像を持ってきたり、あるいは、デジタルカメラのようなものからでも構わない。1503は選択されたソースデバイスに関する詳細設定を行うためのものであり、ここをクリックすると別画面にてそのデバイス固有の設定情報を入力し、特殊な画像処理(例えば、文字モード/写真モード)を選択して、それに合った処理モードで画像入力が可能となる。
次に1504はスキャン方法の選択でここでは、フラットベッドかADFからの取り込みを選択できる。1505は原稿の読み取り面を指示する部分で片面原稿か両面原稿かを指示できる。1506はイメージサイズを決める選択するイメージサイズカラム、1507で解像度を入力し、1508にてハーフトーンモードを選択でき、単純2値、ディザ法、誤差拡散、あるいは多値(8bit)など選択可能である。
さらに、1509と1510は二者択一でADF使用時に全ページスキャンか指定ページのみスキャンかを設定できる。また、1511〜1513は画像エリアのサイズを決める部分であり、それぞれ単位と縦横の長さを入力する。
これらの指定を行った後、プリスキャンキー1516を押すと、コンピュータ102(または、103)より、ソースデバイス選択カラム1502で選択されたデバイスに指示がなされ、画像入力を開始する。ここでは、プリスキャンであるため実際の解像度より粗く画像読み取りが行われ、得られた画像はプレビュー画像1514として表示部1515に表示される。表示に当たっては、先ほどの画像エリアの単位1511に従ってスケール表示される。
ここで、プレビュー画像でOKと判断した場合には、1517のスキャンキーをクリックすることにより、スキャン動作を開始する。開始に当たっては、スキャンファイルを保存するためのファイル名とディレクトリィ名を入力するダイアログが現れ、入力後、OKキーを押すとスキャン画像が保存される。プレビュー画像がNGの場合には、再度プリスキャンを行って確かめ、キャンセルの場合には、キャンセルキー1518をクリックする。
[プリンタドライバ]
次に図16−1〜3を用いて、コンピュータ102(または、103)からプリンタドライバにより画像データをプリンタに送信する行程について説明する。プリンタドライバは、プリント動作を指示するためのGUIであり、これで指示することによりユーザは所望の設定パラメータを指示して、所望の画像イメージをプリンタなどの送信先に送る事が可能となる。
ここで1601はプリンタドライバのウィンドウであり、その中の設定項目として、1602はターゲットとなる出力先を選択する送信先選択カラムである。一般的には前述のMFP104,105あるいは、プリンタ107である。1603はジョブの中から出力ページを選択するページ設定カラムであり、コンピュータ102(または、103)上で動作するアプリケーションソフトで作成された画像イメージのどのページを出力するかを決定する。1604は部数を指定する部数設定カラム。また、1607は送信先選択カラム1602にて選択された送信先デバイスに関する詳細設定を行うためのプロパティキーである。そして、所望の設定が済めば、OKキー1605により印刷を開始する。取り消す場合には、キャンセルキー1606により印刷を取りやめる。
次に、プロパティキー1607をクリックすると、図16−2,3のような別画面に移行する。ここには、例えば、Paper, Graphics, Device Options, PDLなどのタブがあり、それらをクリックするごとに設定内容が異なる。図16−2はPaperタブ1611が例としてあげられており。ここではサイズ1615、面つけレイアウト1616、紙の向き1617、あるいは給紙段1618などの設定が行える。また、Device Optionsタブ1613が選ばれると、そのデバイス固有の設定情報、例えばステープルなどのフィニッシングの設定や、プリンタIP部207内のガンマ変換部702や空間フィルタ部703のパラメータを変更する画像処理関連のより細かい調整を行うことが可能となる。選択には機能1631とその設定値1632をそれぞれ所望の値に設定することとなる。1633は設定値を初期値も戻すデフォルトキーである。
また、図示されていないが、同様にしてGraphicsタブ1612では、解像度やハーフトーン設定、あるいは、PDLタブ1614ではPDLの出力形式などの選択ができる。
[ウェブブラウザによる操作]
ドキュメントサーバ102は、MicroSoft社のIIS(Internet Information Server)に代表されるウェブサーバも同時にサポートしており、クライアント103(あるいは、102自身)からのhttpプロトコルによる呼びかけに対して、現在の102の状態あるいは、周辺デバイスの情報などを知らせることができる。
図17−1は、サーバ102内部に設けられたウェブサービスのメイン画面であり、サーバのIPアドレス(ここでは例えば、192.168.100.11とする。DNSがサポートされている環境ならばサーバ名称でも構わない)をURLアドレス部に入力すると、このサービス画面が読み込まれるように予め設定されている。
このサービスツールは、ジョブステータス(1701)、デバイスステータス(1702)、ジョブサブミット(1703)、スキャンニング(1704)、コンフィギュレーション(1705)、及び、本サービスのマニュアルが入っているヘルプ(1706)の各タブで構成されており、ジョブステータスから順に説明していく。
[ジョブステータス]
図17−1のジョブステータスタブは1707のデバイス表示部、1708,1709のアクティブジョブのジョブステータス表示部と、1710,1711のジョブ履歴の表示部から構成されており、1709と1711の表示は全部表示しきれないため、必要に応じて1708のキーを押すと全部のアクティブジョブが表示され、1710を押すと全ジョブ履歴が参照できるようになっており、それらの詳細を図17−2,3,4にて説明する。
まず、デバイス表示部1707はデバイス名称1721〜1724、デバイスアイコン1725〜1728(ステータスに応じてアイコンが1727や1728のように変化する)、さらに、それらのステータス1729〜1732を文字でも見ることが可能である。
次に、ジョブステータス1709は、サーバ内部にあるそれぞれのジョブの状態をモニタでき、Spooling(RIP前のデータを受信中)、Ripping(RIP中)、Wait to Print (Print待機中)あるいは、Printing(Print中)で表現される。また、予めジョブ投入時にサーバ内部で待機を指示されているジョブに関しては、RIPされる前の状態でHoldとして保持されている。エラーやジャムが生じた場合には、その旨表示されユーザに知らせるプリント後は、次のジョブ履歴(フィニッシュドジョブ)に渡される。
ジョブ履歴1711にて、ジョブの履歴を見ることができ、正常終了の場合にはPrinted、途中キャンセル時にはCanceledが示される。
[アクティブジョブステータス]
実行中のジョブ1709では、ジョブ名1742、ターゲットプリンタ1743、ジョブステータス1744、ジョブプライオリティ1745、ジョブID1746、クライアント名1747の他、ジョブのページ数1748、部数1749、紙サイズ1750、あるいは、クライアントからのオペレータへの要望事項などを記述しておくコメント欄1751などが表示される。
さらに、これらのジョブ一つずつに対して、ある特権を与えられたの者(たとえば、オペレータ)のみが制御可能なコントロールキー1741がある。具体的には、ジョブのキャンセル1752、ジョブの一時停止(ジョブのポーズまたは、ホールド)1753、ジョブの再開(ポーズジョブまたは、ホールドジョブのリリース)1754などを意味する。
[ジョブ履歴(フィニッシュドジョブ)]
同様にして、ジョブ履歴1711にも、ジョブ名1762、ターゲットプリンタ1763、ジョブステータス1764、ジョブID1766、クライアント名1767の他、ジョブのページ数1768、部数1769、紙サイズ1770、あるいは、クライアントからのオペレータへの要望事項などを記述しておくコメント欄1771などが表示される。
さらに、これらのジョブ一つずつに対して、ある特権を与えられたの者(たとえば、オペレータ)のみが制御可能なコントロールキー1761がある。具体的には、ジョブのアーカイブ(ジョブをネットワーク上の別の場所に保管しておく機能)1772、ジョブの削除(ジョブのデリート)1773、ジョブの再プリント(リプリントジョブ)1774などがある。これらの指示に基づいて、オペレータはサーバを扱うことができる。
[デバイスステータス]
MFP104,105あるいはプリンタ107内のネットワークインターフェース部分にはMIB(Management Information Base)と呼ばれる標準化されたデータベースが構築されており、SNMP(Simple Network Management Protocol)というネットワーク管理プロトコルを介してネットワーク上のコンピュータと通信し、MFP104,105をはじめとして、ネットワーク上につながれたデバイスの状態をコンピュータ102(または、103)と必要な情報の交換が可能である。
例えば、MFP104,105の装備情報としてどんな機能を有するフィニッシャ210が接続されているかを検知したり、ステータス情報として現在エラーやジャムが起きていないか、プリント中かアイドル中かなど検知したり、MFP104,105の装備情報、装置の状態、ネットワークの設定、ジョブの経緯、使用状況の管理、制御などあらゆる静的情報を入手することが可能となる。
図18は、デバイスステータスをあらわすタブで、サーバが管理するデバイス内の装備された紙サイズやその補充状況(1801〜1806)を確認したり、各デバイスに装備されたフィニッシャなどのアクセサリ状況(1807)を予め確認することが可能である。
[ジョブサブミット]
図19にてジョブサブミットタブの説明を行う。利用方法は前述のプリントドライバと同様だが、これはクライアント103上のファイルをアプリケーションを開かずに直接ドキュメントサーバ102に投げ込むためのものであり、プリントドライバがクライアント103上のアプリケーションでデータを立上げて、そのデータをPS(またはPCL)などのフォーマットに変換してドキュメントサーバ102に投げ込むのに対して、ジョブサブミットは、様々なフォーマット(たとえば、pdfやtif,jpgなど)のデータを直接ドキュメントサーバ102に送付するためのものである。
設定項目として、1901はターゲットとなる出力先を選択する送信先選択カラムである。一般的には前述のMFP104,105あるいは、プリンタ107であるが、後述のクラスタプリンタを設定することも可能となる。1902はファイルを選択するカラムで直接ファイル名をディレクトリィと一緒に指示しても良いが、一般的にはその下のブラウズボタンでコンピュータ(あるいは、ネットワーク内)にあるジョブファイルを選ぶことができる。
[ジョブチケット]
次に、図19の1904はジョブチケットと呼ばれるカラムであり、ジョブと一緒にジョブのイメージデータ以外の設定項目をまとめてあるファイルを意味する。具体的には、1908に示されるようなもので、紙サイズ、画像の向き、部数といったジョブの一般的な設定だけでなく、両面の有無、ステープルといったフィニッシング処理や、カラー画像の場合には画像処理による色の調整や、オペレータにとってジョブの優先順位を指示するなどジョブに関する様々な設定すべてがこのジョブチケットにて設定可能となる。
このジョブチケットはそれぞれのデバイスに固有の設定項目があるばかりでなく、予め用意しておけば、操作がスムーズに運ぶという利点があるため、ここでは、ジョブチケットの呼び出しキー1904の他に、任意に設定したジョブチケットを保存しておくセーブキー1905、及び、新しく名前を付けて保存できるセーブアズキー1906があり、また、デフォルトの状態に戻せるようにジョブチケットのリセットキー1907が用意されている。
たとえば、Duplexの設定カラムには、ONとOFFが用意されており、ONにすれば両面印刷にてプリントされ、OFFにすれば片面印刷にてプリントされる。ただし、両面機能を有しないプリンタが選択された場合には、この項目そのものが表示されないしくみになっている。また、デフォルトの設定項目には頻度の高いものがあらかじめ設定されており、Duplexでは片面プリントの使用頻度が高いため、OFFがデフォルトに選ばれている。
また、ここで設定される項目は、フィニッシング機能だけでなく、画像処理のパラメータやコピー部数、紙サイズといったプリンタの基本機能も選択変更可能となっている。
そして所望の設定が済めば、プリントキー1909によりジョブサブミッタの画面に戻り、取り消す場合には、キャンセルキー1910により取りやめる。
[UI Constraints]
また、これらのジョブチケット内の各設定項目にはPPDファイル内のUI Constraintsに相当する制約事項を設けることができる。UI Constraintsとは、例えば、OHPシートへの両面コピーをユーザが誤って設定してしまった場合に出力まで気づかないとユーザは手痛い出費となる。あるいは、ステープルソータ付きのプリンタの場合、グループソート(各ソートビンに111,222,333…という具合に同じページを出力する出力方式)とステープルを行うユーザはいないため、もし、ユーザがこの設定を誤って設定してしまった場合に、これらの組み合わせをGUI上で予め防ぐのである。あるいは、プリンタ側にダメージを与えるような組み合わせを防ぐ場合もある。例えば、一般にA5/Statementサイズ以下の小さな紙に両面設定をすると紙パスが小さい紙に耐えられるように設計されていない場合には紙ジャムを起こしやすい。この作業を繰り返して起こすとプリンタ側にダメージを与えかねないので、ユーザがそれらを行おうとした場合に、禁止して防いだりしてくれる機能のことである。
しかしながら、PPDの中のUI Constraintsでは、一般に2次元(2つの機能の組み合わせ)に対して禁止させることは可能だが、3次元以上(3つ以上の複雑な組み合わせ)の場合には、これを禁止できなかったが、ジョブサブミットページは、HTML(Hyper Text Markup Language)にて記述されているため、3次元以上の組み合わせであっても制約をつけることは容易である。また、PPDにて提供される一般的ドライバ(例えば、MicroSoft社製Windows(登録商標)95,98,Me用ドライバやAdobe社製ドライバ)の場合、PPDのサイズ容量には予め制限が設けられていることが多く、これらを超えてPPDを作成してしまうと、UI Constraintsの一部の機能に制限が掛けられなかったが、HTMLでの記述ならば特にサイズ制限もないことも特徴として挙げられる。
[スキャンニング]
図20はスキャン動作を司るスキャンニングタブで、2001には利用可能なスキャナの状態が表示される。2002はスキャンニングキーであり、これを押すと前述のスキャナドライバが呼び出される仕組みになっている。
2003はクイックコピーキーで、スキャン動作後、予め指定されたプリンタに連続動作でプリントされる仕組みになっている。
[コンフィギュレーション]
図21のコンフィギュレーションタブは、プリンタコンフィギュレーションキー2101、クラスタコンフィギュレーションキー2102、キューコンフィギュレーションキー2103、アーカイブキー2104、ジョブコンフィギュレーションキー2105からなっている。
[プリンタコンフィギュレーション]
プリンタコンフィギュレーションキーが押されると、図22のフローチャートに入る。ここにはプリンタの追加、修正、消去の3つのモードが用意されている。追加モードは所望のプリンタタイプ(たとえばカラーや白黒など)を選択して、サーバが許可する制限数以下ならば、さらなる設定が可能であり、そのときプリンタの諸情報(たとえばIPアドレスやアクセサリの有無など)を設定し、プリンタ名をつけて登録しておく。
プリンタ修正モードは、IPアドレスやアクセサリなどのプリンタ情報が変更になった場合に修正を行って再保存するモードであり、プリンタ消去モードは、不必要ななったプリンタをサーバ管理下から取り除くためのモードである。
[クラスタコンフィギュレーション]
複数のプリンタを登録すると、今度はそれらのプリンタを組み合わせてクラスタプリンタとして登録することが可能となる。図23のフローチャートに従ってその手順を説明する。
まず、登録されたプリンタ群の中から、2つかあるいはそれ以上のプリンタを選択する。たとえば、A、B、C、3台のプリンタならば、A&B,A&C、B&C、A&B&Cという4通りの組み合わせが可能となる。また、同じプリンタの組み合わせでもこれから説明するモードが異なれば別のクラスタプリンタとして登録することも可能である。
次に、選択された組み合わせがカラープリンタと白黒プリンタのように異なるタイプのプリンタであった場合、カラー/白黒ページ分離モードとカラー/白黒自動ルーティングモードの2つから選択することが可能となる。
カラー/白黒ページ分離モードは、カラーページと白黒ページが混在するジョブに対して、予めジョブをページ単位でカラーページと白黒ページに分離し、それぞれのプリンタに出力するモードである。
カラー/白黒自動ルーティングモードは、同様に予めカラーページと白黒ページを見分けた上で、1枚でもカラーページが混在していればジョブすべてをカラープリンタに出力し、ジョブすべてが白黒ページでできていれば、白黒プリンタに自動的にルーティングするものである。これらの機能は、カラーページと白黒ページのパープリントコストにギャップがあることからコストダウンと操作性の簡素化を目的にしているものである。
さらに、選択された組み合わせがカラープリンタとカラープリンタ、あるいは、白黒プリンタと白黒プリンタのように同じタイプのプリンタの場合には、ジョブ分配モード、部数クラスタモード、及びページクラスタモードの3つのモードが用意されている。
ジョブ分配モードは、ジョブを設定されたプリンタのうち、空いているもの、あるいは一番早くアイドル状態になると予想されるプリンタに順次ジョブを配布するいわばロードバランスの最適化を考えたモードである。
部数クラスタは、たとえば100部設定されたジョブを3台の同じ能力のプリンタに33部、33部、34部というように割り振り、早くジョブが終了するようにしたもの。
ページクラスタは、1000ページのジョブを2台のプリンタに500ページずつ割り振るようにしたものである。
それぞれのクラスタプリンタは、同じプリンタの組み合わせでも異なるタイプのモードで予め名前を付けて登録することができ、通常の1台のプリンタと同様に仮想的な高速プリンタとして扱うことが可能となる。
また、モードに応じて、1台あたりの最小ページや最小部数などを各モードに合わせて、予め設定できたり、1台がジャムやエラーでダウンした場合には、そのジョブを自動的に他のプリンタに割り振るジョブリルーティングのための待ち時間を設定することができる。
[キューコンフィギュレーション]
次に図21の2103をクリックすると、図24のフローチャートに入る。キューコンフィギュレーションには、スプールキューの追加、修正、消去の3つのモードがあり、1つを選択できる。スプールキュー追加時には、まず、ホットフォルダを作成しなければいけない。ホットフォルダとは、たとえば、サーバコンピュータ102上のフォルダをネットワーク内のコンピュータと共有設定(Share)し、クライアントコンピュータ103から自由にこのフォルダを開放すると共に、サーバコンピュータ102は、このホットフォルダ内にあるジョブを常に監視(ポーリング)して、ジョブが投げ込まれている場合には、そのジョブをプリントへと導いてくれるフォルダである。
そして、追加したスプールキューと作成したホットフォルダの関連づけを行い、次に先ほどプリンタコンフィギュレーションで作成したプリンタか、あるいは、クラスタコンフィギュレーションで作成されたクラスタプリンタのいずれか1つを関連づけ、最後に関連づけしたプリンタまたはクラスタのジョブチケットを関連づける。この場合のジョブチケットは、あくまでもクライアント側に参照させるデフォルト値であり、クライアント側で好みに応じてジョブチケットはジョブ発行時に変更可能である。
ここで、関連づけされたスプールキューは、図25のようにして、サーバ内にスプールキューテーブルとして保存される。
[ジョブサブミットによるプリントフロー]
それら一連の流れを説明したものが、図26〜図28である。
まず図26は、ジョブサブミット時のフローで、クライアント103は前述のジョブサブミットからファイルを投げ込む際には、まずWeb Browserでサーバ側にあるWebサーバ部2631にアクセスする(S2608)。サーバ側は予め決められたWeb Pageをクライアント側に表示させ、クライアント側は、ジョブサブミット画面を開く(S2609)。次にオペレータは所望のプリントファイルを自分のコンピュータあるいは、自分がアクセス可能なネットワーク上にあるプリントファイルを選択する(S2610)。このとき選ぶファイルは、サーバがラスタライズ(RIP)可能ならば、必ずしもPSファイルでなくてもよく、PCL、TIFF、JPEG、PDFなどでもよい。更に、オペレータは出力したいプリンタあるいは、クラスタを選択する(S2611)。選択されたプリンタ名あるいはクラスタ名は、すぐさまサーバ102に知らされ、サーバ側にて予め用意されていたデフォルト(あるいは所望)のジョブチケットが表示される(S2612)。オペレータは表示されたジョブチケットに対して、プリントしたい所望の設定値にブラウザ上で変更し(S2613)、OKボタンをクリックすると、選択されたジョブと所望のジョブチケットがサーバ側のホットフォルダ2632に送信される。
一方、サーバでは複数のホットフォルダを順次ポーリングによって監視(S2634)しており、ホットフォルダ2632内にジョブがあれば(S2635)、入力ジョブ制御部1252に渡されて、前述のフローに従って、RIP(S2636)が行われて、オペレータが選択した所望のプリンタ(あるいはクラスタ)のスプールキューテーブル2633が参照されて(S2638及びS2639)、そこに登録されている出力デバイスにプリントされる(S2640)。
[通常のドライバによるプリントフロー]
次に、図27はドライバからジョブを投げ込む場合のフローである。
ドライバには、大きく分けて2つの役割があり、アプリケーション上のデータから(PSに代表される)PDLデータを作成する役割と、クライアント(あるいは、サーバ自身)からそこで作成されたPDLデータをサーバ内の所定のホットフォルダに送り込む役割である。
そのために、クライアント103は、アプリケーションソフトを立上げて(S2701)、印刷指示を行う。このとき、図16−1〜3に代表されるようなGUIが表示される(S2702)。オペレータは、1602でプリンタの選択を行い(S2703)、プロパティ1607などを利用して所望の機能を設定する(S2705)。オペレータがOKボタン1605をクリックすると(S2706)、クライアントコンピュータ103内でPDLデータの作成を開始する(S2707)。
PDLデータが出来上がるとすぐにサーバ内にある所定のホットフォルダ2732に送られ、あとは前述のジョブサブミットによるプリントフローと同様にプリントされる仕組みとなっている。
ここで、プリンタあるいはクラスタを選択するに当たっては、予めクライアントコンピュータ103内でPPD(PostScript Printer Description)ファイルなどを用意して、プリンタドライバを設定しておく必要がある。PPDファイルはそのプリンタを制御するための設定項目とその初期値、あるいは設定の組み合わせの可否などが記述されており、そのプリンタあるいは、クラスタ毎に固有のファイルとして提供されることになる。そしてオペレータは、プリンタやクラスタ毎に自分自身のコンピュータ内にそのPPDとドライバをリンクさせて予め用意しておかなければいけないことになる。
さらに、ドライバの中には、SNMP/MIBなどを利用して逐次プリンタ側と交信するいわゆるオートコンフィギュレーション機能付きのものもある。
すなわち、プリンタ側に予めサポートされている機能とその初期値をMIBで登録しておき、ネットワーク経由でクライアント側からドライバを開いた時点でプリンタがどんな機能をサポートしているかを問い合わせるのである。たとえば、ステープル機能付きのソータがついている場合には、ステープル機能を開示して、ユーザ側のドライバにサポート設定項目一覧を見せて、所望の設定項目に変更させるのである。
[本実施例におけるドライバからのプリントフロー]
図28−1は、本実施例におけるドライバからのプリントフローである。即ち、S2801からS2807までは、図27のS2701からS2707までと同様に動作するが、この先が異なっている。
通常のプリンタドライバがポート設定として、ネットワーク上のプリンタのアドレスまたは名称などを設定したり、パラレルポートを設定したりするのに対して、このプリンタドライバは、ドキュメントサーバ102内にあるWebサーバのJob Submitページを割り当てている点に特徴がある。
図28−2はプリンタ105aのプロパティ画面2851であり、クライアントコンピュータ103上で、プリンタドライバを設定した直後にポートの設定を行う際のGUIをあらわしている。プロパティ画面は機能ごとにタブ(2852〜2858)構成になっており、例えば、詳細(Details)タブ2853内にポートの設定がある場合を示している。但し、このプロパティ内のタブや各機能はそれぞれのドライバで異なっているため、必ずしも一意ではない。
2859が印刷先のポートを選ぶところだが、初めてプリンタドライバをクライアントコンピュータ103にインストールする場合は、ポートは用意されていない。そのため、ポートの追加(Add Port)キー2862をクリックし、図28−3に飛ぶ。ポート名称(ここでは、Document Server 102)とServer URLを入力する項目が現れ、図19−1のJob SubmitページのURLを記述して、OKボタン2885をクリックして、図28−2の画面に戻る。
そして、印刷に使用するドライバ2860でプリンタ105aが選択されていることを確認して、必要に応じてタイムアウト2861などを設定し、OKボタン2869でプロパティ画面2851を閉じる。
図28−1に戻って、これらの設定により、S2806でOKボタン1605をクリックすると、アプリケーション上のデータをPDLデータに書き換える作業に入るのと同時に、所定のポートとしてサーバ103の内のJob SubmitページのURLが送られる。これを受けて、サーバ103内のWebサーバ部2831は、所定のJob Submit画面が表示され(S2808)、オペレータは所望のジョブチケットに再度変更することができる。そして、S2807のPDLファイルが作成されたら、そのPDLファイルと変更後のジョブチケットをホットフォルダ(S2832)に送信し、あとは図26,27と同様なフローでプリントされる。
[本実施例におけるドライバからのクラスタプリントフロー]
一般に、プリンタはそれぞれ固有の能力や機能などを持ち合わせており、クライアントがプリンタの設定を行う際に、それぞれのプリンタドライバを設定したり、それぞれのプリンタにマッチしたPPD(PostScript Printer Description)ファイルなどを用意したりする必要があるのだが、これらはあくまでターゲットプリンタが1台の場合であり、もし2台以上のプリンタ、しかも異なるタイプのプリンタに同時にプリンタしたい場合、あるいは、1つのジョブを分割して異なるタイプのプリンタに出したい場合など、いわゆるクラスタプリントやジョブスプリットという動作をサポートしようとした場合には対応できていないのが現実である。
もし、異なる2タイプのプリンタのそれぞれ固有の能力や機能をANDまたは、ORでPPDファイルを作ろうとすると、その組み合わせは膨大となるし、3つ以上の異なるタイプのプリンタとなるともはやサポートしきれなくなる。
そこで、まず、図23のフローで異なるタイプのプリンタをクラスタプリンタとして登録する。次に、図28−1のフローにてクラスタプリントを行う。即ち、アプリケーションで開き、ドライバによる印刷指示を行う。このとき、通常のドライバでは異なる2タイプのプリンタに関して、ジョブチケットを設定することができない。しかし、図28−2と図28−3の方法で予めドライバをドキュメントサーバ102として設定しておけば、上記本実施例のプリントフローと同様にクラスタプリントも扱うことが可能となる。
図35は、クラスタプリントのためのGUIであり、同図の1901にてクラスタプリントを設定すると、ウェブサーバ内に予め登録されているMFP104とMFP105の両方のジョブチケットをそれぞれ呼び出すことが可能であり、同図の1911にてMFP104とMFP105それぞれのジョブチケットをそれぞれ選択して、プリント起動をかければ、クラスタプリントが実現できる。
また、実施例では説明を簡単にするために異なる2タイプのMFPへのクラスタプリントを例にフローやGUIにて説明しているが、言うまでもなく、3台以上の対応の場合や、同一タイプの複数台のMFPを対応させる場合にも同様な方法で対応することが可能となる。
[印字領域設定ファイル自動生成機能]
「通常のドライバによるプリントフロー」、「本実施例におけるドライバからのプリントフロー」、「本実施例におけるドライバからのクラスタプリントフロー」で述べたが、複数の画像形成装置を用いてプリント、クラスタプリントする場合、あらかじめ適切な印字領域設定ファイルをドライバとリンクさせておく必要がある。
個々の画像形成装置107、105、104の印字領域は、前記画像形成装置の性能により異なっている。サーバ102またはクライアント103に収められた個々の画像形成装置の印字領域設定ファイルには個々の印字領域が収められており、対応した印字領域設定ファイルを用いて一台の画像形成装置で画像を出力するだけならば、サーバ102に設定された前記ホットフォルダを介して問題なく出力することが可能である。
しかし、これまでに説明してきた複数の前記画像形成装置からなるドキュメントサーバシステムにおいては前記個々の画像形成装置107、105、104において印字領域が異なるため、たとえば複数の前記画像形成装置104、105、107を用いてクラスタプリントを行った場合、前記画像形成装置104の電源が切れると、前記画像形成装置105、107に対応した印字領域設定ファイルを新たに作成するあるいは選択する必要があった。
そこで、以下の手順で最適な印字領域設定ファイル自動生成機能を実現する。
前記サーバ102あるいは前記クライアント103にて印刷が行われるときに、あらかじめドキュメントサーバシステムに接続されるすべての前記画像形成装置104、105、107を複数画像形成装置の印字領域設定ファイルに登録し選択して(図16、1602)おく。サーバ102あるいはクライアント103からジョブ投入されたとき、登録してある前記複数画像形成装置の印字領域設定ファイルから、登録されている複数画像形成装置の接続状態を調査する。調査結果をもとにサーバ102の記録装置から、ジョブ投入時に接続されていた前記複数画像形成装置104、105、107の印字領域設定ファイルを取得する。取得した前記複数の印字領域設定ファイルから最小印字領域を計算し、最適な新規印字領域設定ファイルを自動的に作成する。クライアント103からジョブ投入が行なわれた場合、作成した前記最適な新規印字領域設定ファイルをクライアントに設定する。あらかじめ登録していた前記ドキュメントサーバシステムに登録されている全ての画像形成装置に対応した印字領域設定ファイルを、前記最適な印字領域設定ファイルに置きかえる。サーバ102あるいはクライアント103は前記最適な印字領域設定ファイルとドライバをもとにPDLデータを前記前記ドキュメントサーバシステムに出力する。
こうすることにより、たとえば突然個々の画像形成装置104、105、107が電源OFFの状態になった場合、ジョブ投入時に取得する前記最適な新規印字領域設定ファイルを利用することで、最適な印字領域を有するPDLデータを前記ドキュメントサーバシステムのホットフォルダに提供することが出来、オペレータは印字領域設定ファイルを考慮せず最適な出力結果を得ることが可能である。
本発明の実施形態のシステム全体を示す図(1)。 本発明の実施形態のシステム全体を示す図(2)。 画像形成装置全体のブロック図。 画像形成装置のスキャナ部を示す図。 画像形成装置のIP部のブロック図。 画像形成装置のFAX部のブロック図。 画像形成装置のNIC部のブロック図。 画像形成装置のコア部のブロック図。 カラー画像形成装置のプリンタIP部を示す図。 白黒画像形成装置のプリンタIP部を示す図。 画像形成装置のPWM部のブロック図。 カラー画像形成装置のプリンタ部を示す図。 白黒画像形成装置のプリンタ部を示す図。 画像形成装置のフィニッシャ部を示す図。 本発明のドキュメントサーバ内部のハードウェア構成。 本発明のドキュメントサーバ内部のジョブフロー。 PDLデータの記述例。 PDLデータのラスタ展開後を示す図。 ネットワーク環境を示す図。 ネットワークデータ転送を示す図。 スキャナドライバの画面例を示す図。 プリンタドライバの画面例を示す図。 プリンタドライバの画面例を示す図。 プリンタドライバの画面例を示す図。 ジョブステータスタブの画面例を示す図。 デバイスステータスタブの画面例を示す図。 ジョブサブミットタブの画面例を示す図。 スキャニングタブの画面例を示す図。 コンフィギュレーションタブの画面例を示す図。 プリンタコンフィギュレーションのフローチャート。 クラスタコンフィギュレーションのフローチャート。 キューコンフィギュレーションのフローチャート。 スプールキューテーブルの例。 ジョブサブミットからのプリント時のフローチャート。 従来のドライバからのプリント時のフローチャート。 本実施例のドライバからのプリント時のフローチャート。 本実施例のドライバ設定のプロパティ画面(1)。 本実施例のドライバ設定のプロパティ画面(2)。 ユーザ/グループコンフィギュレーションの画面例を示す図。 ユーザ/グループコンフィギュレーションのフローチャート。 ジョブコンフィギュレーションの画面例を示す図。 ホールドジョブの制御を表すフローチャート。 アクティブジョブリスト表示のフローチャート。 実施例1におけるクラスタの際のジョブサブミットタブ画面。 印字領域設定ファイル自動生成機能のフロー(サーバ102)。 印字領域設定ファイル自動生成機能のフロー。
符号の説明
101 ネットワーク
102 ドキュメントサーバコンピュータ
103 クライアントコンピュータ
104 カラーMFP
105 白黒MFP
106 スキャナ

Claims (1)

  1. ネットワークに接続されたサーバとクライアントコンピュータ、前記サーバに接続された複数の画像形成装置からなる画像形成装置システムにおいて、
    前記サーバは、前記サーバまたは前記クライアントから前記画像形成装置にてプリントするためのジョブを入力するジョブ入力手段と、
    前記入力手段より入力されたジョブを、RIP(Raster Image Processing)処理しイメージに展開する展開手段と、
    前記展開手段によって展開されたイメージを前記ジョブにて指定された任意の複数の画像形成装置に出力する手段とを有し、
    前記サーバまたはクライアントにおいてジョブの設定をする際に、あらかじめ設定されているシステムに接続されている複数の画像形成装置のそれぞれの印字領域設定ファイルから、ジョブ投入時に前記複数の画像形成装置のそれぞれの状態情報を取得する手段と、
    調査した結果から、ジョブ投入時に接続されている、サーバ内の記憶装置に保存されている前記個々の画像形成装置のそれぞれの印字領域設定ファイルを取得する手段と、
    取得した前記複数の画像形成装置のそれぞれの印字領域設定ファイルをもとに、ジョブ投入時に接続されている最適な印字領域を計算する手段と、
    前記複数の画像形成装置に最適な印字領域設定ファイルをジョブ投入時に自動的に生成する手段と、
    あらかじめ設定されている前記複数の画像形成装置の印字領域設定ファイルと前記最適な印字領域設定ファイルが異なる場合、印字領域設定ファイルを置きかえる手段と、
    ジョブの投入がクライアントから行なわれた場合、前記最適な印字領域設定ファイルをサーバからクライアントに送信する手段と、
    前記ジョブの条件と前記最適な印字領域設定ファイルを元に前記複数の画像形成装置にプリントを行うことを特徴とする画像形成装置システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007133853A (ja) * 2005-10-13 2007-05-31 Canon Inc 連繋フロー作成装置および連繋フロー作成方法およびサービス処理装置およびサービス処理方法および管理サーバおよびフロー変換方法およびフロー実行方法およびプログラムおよび記憶媒体
JP2008186459A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Ricoh Co Ltd 処理済み印刷データ管理機能を有する印刷ドライバ

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