JP2005163766A - Dpf装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、(1)フィルタが浮遊微粒子の十分な捕集性能と、浮遊微粒子を燃焼させフィルタをもとの状態に再生する再生性能と、を有し、同時にこのフィルタの圧損によるエンジン効率の低下を防げ、(2)車両への搭載可能な大きさと重量を達成し、(3)運転中の振動に対する耐久性を有し、(4)燃焼再生時の温度変化に対して耐久性を有し、(5)低価格を達成する、DPF装置を提供しようとするものである。
【解決手段】
本発明はかかる課題を解決するために、ディーゼルエンジンからの排気を導入する導入部と、前記導入部から導入される排気中の浮遊微粒子を捕集するための金属ワイヤーを有する金属ワイヤーメッシュからなるフィルタを有するフィルタ部と、前記フィルタ部の後段に配置され前記フィルタ部内の圧力を所定圧力に維持するためのベンチュリー部と、を有するDPF装置を提供するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディーゼルにより排出されるディーゼルパティキュレートを捕集するディーゼルパティキュレートフィルタに関するものである。
ディーゼル機関では、COやHCの排出は比較的少ないが、窒素酸化物の排出が多いことや、黒煙が主成分である粒子状物質(以下では、浮遊微粒子と称す)が排出されるのが特徴である。このディーゼル機関からの浮遊微粒子は、人体の影響について最近注目されている大気中の浮遊粒子状物質発生の主要因とされている。このため、環境対策の観点から、ディーゼルパティキュレートフィルタ(以下DPFと略す)を用いて捕集した浮遊微粒子を燃焼することによって、浮遊微粒子の排出量の削減を図る試みがなされてきている。しかしながら、DPF装置は、まだ成熟段階にいたっていない。
特許第3350673号
本発明は、懸かる事情に鑑み、(1)フィルタが浮遊微粒子の十分な捕集性能と、浮遊微粒子を燃焼させフィルタをもとの状態に再生する再生性能と、を有し、同時にこのフィルタの圧損によるエンジン効率の低下を防げ、(2)車両への搭載可能な大きさと重量を達成し、(3)運転中の振動に対する耐久性を有し、(4)燃焼再生時の温度変化に対して耐久性を有し、(5)低価格を達成する、DPF装置を提供しようとするものである。
本発明は、ディーゼルエンジンからの排気を導入する導入部と、前記導入部から導入される排気中の浮遊微粒子を捕集するための金属ワイヤーを有する金属ワイヤーメッシュからなるフィルタを有するフィルタ部と、前記フィルタ部の後段に配置され前記フィルタ部内の圧力を所定圧力に維持するためのベンチュリー部と、を有するDPF装置であって、前記フィルタ部内の圧力維持によって、前記排気が有する排熱を前記金属ワイヤーメッシュの金属ワイヤーに付与して、前記金属ワイヤーを所定の温度以上にすることができ、また、前記フィルタ部は、複数のフィルタボックス部からなり、それぞれのフィルタボックス部は前記フィルタをそれぞれ有するものである。
本発明の請求項1から10に記載のDPF装置によれば、以下の効果を奏する。
(1)浮遊微粒子の十分な捕集性能を有し、かつエンジン効率の低下を最小限度内にとどめるレベルの圧力損失を達成できる。
(2)金属性であるために排気系への装着に対して十分な機械強度と運転中の振動などに対する耐久性を有する。
(3)車両への搭載可能な大きさと重量である。
(4)排気や燃焼再生時の温度変化に対して十分な耐久性を有する。
(5)車両のサービスライフに対応して、十分高いシステムの耐久性・信頼性を有し、かつ低価格にて実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を用いて説明する。なお、本発明は、これら実施形態に何ら限定されるべきものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
実施形態1は、主に請求項1などに関する。
実施形態2は、主に請求項2などに関する。
実施形態3は、主に請求項3などに関する。
実施形態4は、主に請求項4などに関する。
実施形態5は、主に請求項5などに関する。
実施形態6は、主に請求項6などに関する。
実施形態7は、主に請求項7などに関する。
実施形態8は、主に請求項8などに関する。
実施形態9は、主に請求項9などに関する。
実施形態10は、主に請求項10などに関する。
実施形態11は、主に請求項11などに関する。
実施形態12は、主に請求項12などに関する。
実施形態13は、主に請求項13などに関する。
実施形態14は、主に請求項14などに関する。
≪実施形態1≫
<実施形態1の全体構成>
図1と図2を用いて実施形態1を説明する。
実施形態1は、導入部0105と、フィルタ部0103と、ベンチュリー部0104からなるDPF装置に関するものである。
<実施形態1の構成の説明>
「導入部」は、ディーゼルエンジンからの排気を導入する機能を有する。ディーゼルエンジンからの排気0101は、導入部0105を通じてフィルタ部に導入される。導入部は、排気の淀みをなくする整流板を有していてよい。導入部は、例えば、図1のA−A断面に示すような、流れの淀みをなくするために排気を整流する整流板を有している。この整流板は、複数の開口を有している。この複数の開口とは、例えば、円周方向の開口0107であり、また、中央部に設けられた開口0106である。また、導入部は例えば、図B−B断面に示す胴部に複数の小孔を有する筒状の整流板0108を有していてもよい。この整流板は、排気を整流するという目的とともに、オイルスモークなどを酸化する機能を有する。この整流板の付加的機能を通じて、フィルタ部は浮遊微粒子を捕集し燃焼する、というフィルタ部の本来の機能に特化することができる。ただし、これらの整流板は、本発明において本質的ではないために、これを省略してもよい。
導入部における排気を導入する配管の直径は、例えば、10トントラッククラスの排気量の場合は、略100mmである。
「フィルタ部」は、導入部から導入される排気中の浮遊微粒子を捕集するための金属ワイヤーを有する金属ワイヤーメッシュからなるフィルタを有する。図2にフィルタ部0103の概念図を示す。図3には、DPF装置内にフィルタ部とベンチュリー部のみ抽出して、その空間的配置の概念を示す。図4にフィルタ部の構成の一例を示す。フィルタ部は、フィルタを格納するフィルタボックス0401に格納され、フィルタ0402は金属ワイヤーを有する金属ワイヤーメッシュを何層にも巻いたフィルタである。図5にこのフィルタ0501の概念図を示す。このフィルタがフィルタボックスに格納されてフィルタ部0103が完成する。フィルタボックスは、前記オイルスモークを酸化して除去する機能を有し、それらの全部または一部が除去された排気が、フィルタボックスに付された複数の小孔よりフィルタに導入される。例えば、この小孔の直径は8mmである。フィルタ部の金属ワイヤーの材料は、腐食的雰囲気であるために、耐食性のある材料が用いられ、例えば、ステンレスなど耐食性のある金属材料が用いられる。金属ワイヤーメッシュは、例えば、二種類以上のものが組み合わされて使われてもよく、図6にその概念図を示す。例えば、二種類の金属ワイヤーメッシュを用いる場合においては、ひとつの金属ワイヤーメッシュ0601は、金属ワイヤーの直径800μmで、メッシュは4.8mmピッチ、幅はフィルタボックスに収まる170mm、長さは14000mmのものと、もうひとつの金属ワイヤーメッシュ0602は、金属ワイヤーの径が75μmで、スチールウール状になっており、幅は170mm、長さは10000mmである。この二つの金属ワイヤーメッシュが組み合わされ巻きとられる。直径、メッシュ、幅、長さ、と組み合わせる金属の種類とその数は、これ以外のものであってもよく、浮遊微粒子を捕集できるものであれば、なんでもよい。
巻き方は、メッシュの粗いものと細かいものを重ね合わせたものを巻いてもよく、また、メッシュの粗いものを巻いたあとにメッシュの細かいものを巻いてもよく、逆にメッシュの細かいものを巻いたあとにメッシュの粗いものを巻いても良い。
金属ワイヤーメッシュは、金属ワイヤーメッシュ長手方向に対して略斜めでかつ略直交する織り方0603でもよく、またパンチングによって、同様の形状を有していてもよい。また、長手方向に対して略直交する方向と略長手方向とのワイヤが織りこまれている織り方0601でもよく、また同じ形状を有するパンチング孔を有していてもよい。
なお、フィルタボックスと排気の流れの関係については、排気はフィルタボックスの最外面の胴部にある複数の小孔から流入し、金属ワイヤーメッシュからなるフィルタ内部を通って、フィルタボックスの内側の筒状の胴部にある小孔を通じて排気が排出されてもよいし、また、逆に、フィルタボックスの内側の筒状の胴部にある小孔を通じて排気が流入し、金属ワイヤーメッシュからなるフィルタ内部を通って、フィルタボックスの最外面の複数の小孔から排気が流出してもよい。
フィルタ部のフィルタは、その外形は、例えば、10トントラッククラスの排気量の場合は、略250mmであり、内部の空洞部の直径は、例えば、略100mmである。また、フィルタの厚みは、例えば、略190mmである。
「ベンチュリー部」は、前記フィルタ部の後段に配置され前記フィルタ部内の圧力を所定圧力に維持するためのものである。図2および図3にその配置概念図を示す。このベンチュリー部0104は、ベンチュリー効果を利用して、DPF内の圧力を調整するものである。DPF装置内の圧力は、例えば、10kPaが望ましい。この圧力の作用としては、排気では維持できない高温の環境を前記フィルタ部0103内に実現するということがあげられる。ベンチュリー効果とは、図7に示すベンチュリー管0701のように、口を絞り、流速を速めることによって圧力を抑制するものである。なお、エンジンの回転速度によって、排出ガス量が異なってくるために、例えば、図7に示すベンチュリー部の側面に一以上の開口0702を設けて、拡散する排気をここから漏出させることによって、DPF装置内の圧力を低減させることができる。エンジンの回転速度が上昇すると、排気が多くなるため、開口0702から多くの排気が漏出することによって、DPF装置内が高圧になることを抑制する。また、エンジンの回転速度が低回転の場合は、排気もすくなく、ベンチュリー管の部分を通過しても排気は拡散しないので、DPF装置内の圧力が保たれるという作用がある。ただし、この開口0702は、本実施形態に必須のものではないために、省略してもよい。
ベンチュリー部のベンチュリー管の排気を導入する部分の径は、例えば、10トントラッククラスの排気量の場合は、略120mmであり、ベンチュリー管の絞った部分は、例えば略80mmであり、ベンチュリー管の長さは、例えば、略65mmである。
本実施形態の導入部と、フィルタ部と、ベンチュリー部と、を覆う筒状の形状であるDPF装置の全体の寸法形状は、例えば、10トントラック程度の排気対象とした場合、その直径は、例えば略300mmであり、全長は、例えば略1240mmとなる。
また、前記導入部、フィルタ部、ベンチュリー部は、その断面は円形に限らずそれ以外の形状であってもよい。
このDPF装置は、エンジンの直後に設置してもよく、例えば、図23に示すようなトラックにおいて、エンジン2301の直後の配管2302を介して、DPF装置2303に接続され、エンジンの排気がDPF装置に導入されてもよい。
また、DPF装置は、エンジンの直後に配されるのではなく、例えば、図24に示すように、エンジン2401とDPF2404の間に装置2404を介して、その装置の後ろに本DPF装置を配する、という場合も含まれる。この際、エンジンとDPF装置の間には、どのような装置があってもよい。
<実施形態1の効果>
本実施形態は、エンジンから発生する浮遊微粒子を捕集し、これを燃焼する性能を有し、かつエンジン効率の低下を最小限度にとどめるレベルの圧力損失を達成できる、という効果を奏する。
≪実施形態2≫
<実施形態2の全体構成>
図8と図9を用いて実施形態2を説明する。
実施形態2は、実施形態1を基本として、特徴点は、前記フィルタ部内の圧力維持によって、前記排気が有する排熱を前記金属ワイヤーメッシュの金属ワイヤーに付与して、前記金属ワイヤーを所定の温度以上にする点である。
<実施形態2の構成の説明>
導入部0801と、フィルタ部0802と、ベンチュリー部0803と、に関しては実施形態1と基本的機能は共通であるので、詳細な説明は省略する。
本実施形態の特徴は、前記フィルタ部内の圧力維持によって、前記排気が有する排熱を前記金属ワイヤーメッシュの金属ワイヤーに付与して、前記金属ワイヤーを所定の温度以上にする点である。排気の導入部の直後にフィルタ部を配することにより、排気の圧力が高められて、排気の排熱が圧力上昇と相俟って所定の温度以上を達成することが可能になる。例えばディーゼルエンジンの排熱は、400度摂氏であるのに対して、圧力を10kPaにすることによって、フィルタ部内部の温度を450度摂氏から500度摂氏の温度に上げることができる。これによって、金属ワイヤーメッシュからなるフィルタ0902の金属ワイヤーの温度を上昇させることができる。前記浮遊微粒子は、金属ワイヤーメッシュに捕集されているため、この金属ワイヤーの温度が上昇することによって、燃焼することが可能となる。
この部分の圧力を維持するのは、フィルタによる圧損と、ベンチュリー部による排出ガス量の制限によって達成される。
さらに、この部分の温度を上げるための方法として、導入部直後の排熱が筒状であるDPF装置の胴部から放熱しないように、導入部からの排気をいったんフィルタ部に直接接触させてフィルタボックス0903に排気の排熱を付与して、さらに、フィルタボックス内の金属ワイヤーメッシュは熱伝導率の高い金属にすることによって、フィルタボックス経由で伝播する熱エネルギーを前記金属ワイヤーメッシュに付与するという方法も本実施形態に含まれる。図8に示される導入部とフィルタ部の構造は、こうした排気直後の排熱をフィルタボックス経由で金属ワイヤーメッシュに付与するという形式である。ただし、この高温化によって、圧力が高くなりすぎる場合には、ディーゼルエンジン効率は低下する。
<実施形態2の効果>
本実施形態は、フィルタ部内の圧力維持によって、金属ワイヤーメッシュを所定の温度以上にすることが可能となり、金属ワイヤーに付着した微粒子を燃焼させることができる、という効果を奏する。
≪実施形態3≫
<実施形態3の全体構成>
図10と図11を用いて、実施形態3を説明する。
実施形態3は、実施形態1または2を基本として、特徴点は、前記フィルタ部は、複数のフィルタボックス部からなる点である。
<実施形態3の構成の説明>
導入部1004と、フィルタ部1001と、ベンチュリー部1003と、に関しては実施形態1または2と基本的機能は共通であるために詳細な説明は省略する。
実施形態3の特徴は、前記フィルタ部は、複数のフィルタボックス部からなり、それぞれのフィルタボックス部は前記フィルタをそれぞれ有する点である。複数のフィルタボックスは、自動車のエンジンの種類と燃料の種類によって組み合わせを変えても良い。
図10の上段に示すのはフィルタの配置図である。また、図10の下段に示すのはDPF装置の断面図である。本実施形態のフィルタ部は複数のフィルタボックス部からなる。例えば、導入部の直後にあるフィルタボックス部1001と、ベンチュリー部の直前にあるフィルタボックス部1002である。このケースでは、2個のフィルタボックス部であるが、フィルタボックスは2個以上あってもよい。
ひとつのフィルタボックス部1101は、金属ワイヤーメッシュと、フィルタボックス1103と、からなり、金属ワイヤーメッシュからなるフィルタ1102を有する。
複数のフィルタボックス部のそれぞれは、浮遊微粒子を複数のフィルタボックス部によって捕集する、という共通の機能を有していてもよい。また、複数のフィルタボックス部のそれぞれが、固有の機能を有していてもよい。複数のフィルタボックス部のそれぞれが固有の機能を有している場合についての一例をあげると、例えば、図10の導入部の排気直後のフィルタボックス部1001は主として浮遊微粒子を捕集しこれを燃焼する機能を有し、ベンチュリー部直前のフィルタボックス部はNOxを酸化する機能を有する、というものである。このようにフィルタボックス部ごとに異なる機能を有する場合には、フィルタボックス部を構成する金属ワイヤーメッシュはそれぞれの機能に応じた金属が使い分けられてもよい。例えば、浮遊微粒子を捕集し燃焼する機能を有するフィルタボックス部はその金属ワイヤーメッシュの金属ワイヤーはステンレスであってよく、また、NOxを酸化する機能を有するフィルタボックス部の金属ワイヤーメッシュに用いる金属ワイヤーはチタンであってもよい。
また、複数のフィルタボックス部のサイズを変えることによって、圧力調整を可能にすることも可能である。これは、フィルタボックスのサイズによって、圧損が異なることを利用したものである。ただし、フィルタボックス胴部に配する小孔の数や径、さらに、金属ワイヤーメッシュのメッシュのピッチや金属ワイヤーの径などによっても圧損を調整することが可能であることは勿論である。
なお、フィルタボックスと排気の流れの関係については、排気はフィルタボックスの最外面の胴部にある複数の小孔から流入し、金属ワイヤーメッシュからなるフィルタ内部を通って、フィルタボックスの内側の筒状の胴部にある小孔を通じて排気が排出されてもよいし、また、逆に、フィルタボックスの内側の筒状の胴部にある小孔を通じて排気が流入し、金属ワイヤーメッシュからなるフィルタ内部を通って、フィルタボックスの最外面の複数の小孔から排気が流出してもよい。例えば、本実施形態を示す図10においては、導入部の直後にあるフィルタは、排気はフィルタボックスの最外面の胴部にある複数の小孔から流入し、金属ワイヤーメッシュからなるフィルタ内部を通って、フィルタボックスの内側の筒状の胴部にある小孔を通じて排出され、その直後に配されているフィルタボックスにおいては、排気はフィルタボックスの内側の筒状の胴部にある小孔を通じて流入し、金属ワイヤーメッシュからなるフィルタ内部を通って、フィルタボックスの最外面の複数の小孔から流出するものとなっている。
なお、本実施形態の一例である図10における排気の流れは、導入部1004の直後に配されたフィルタボックス部1001と、ベンチュリー部1003の直前に配されたフィルタボックス部1002の二つのフィルタボックスとの間で共通の空間を共有しており、大気に接し熱が逃げやすいDPF装置の胴部から離れた内部に空間を形成するために、この中においては温度が均一となり、高温を維持しやすい構造になっている。
<実施形態3の効果>
本実施形態は、複数のフィルタボックス部を有することにより、エンジンの種類や燃料の種類に応じた最適なフィルタ部を構成することができる、という効果を奏する。さらに、本実施形態は、フィルタ部の機能を浮遊微粒子の捕集と燃焼だけでなく、NOxを酸化するなどの機能を付加することができる、という効果も奏する。
≪実施形態4≫
<実施形態4の全体構成>
図12と図13を用いて、実施形態4を説明する。
実施形態4は、実施形態3を基本として、特徴点は、前記フィルタボックス部の前記フィルタは、それぞれ交換可能である点である。
<実施形態4の構成の説明>
導入部1204と、フィルタ部1201と、ベンチュリー部1203と、に関しては実施形態3と基本的機能は共通であるので詳細な説明は省略する。
本実施形態の特徴点は、前記フィルタボックス部の前記フィルタは、それぞれ交換可能である点である。
交換可能であるとは、長時間の使用によってフィルタ部に浮遊微粒子が付着しフィルタの再生ができない場合に、このフィルタを交換することが可能となることである。例えば、図13に示すように、フィルタボックス部1301が長時間の使用によって、フィルタ1303に浮遊微粒子が燃焼できないままに付着している場合、DPF装置が浮遊微粒子を燃焼できなくなるなどの機能上の問題が発生してくる。その場合には、フィルタボックス1302からフィルタ1303を取り出し、新しいフィルタ1304に交換することにより、その機能を復元することが可能になる。一方、フィルタボックス1302に付着するオイルスモークなどについては、金属ワイヤーメッシュとは異なって、フィルタボックスが面だけからなるためにその洗浄は容易である。界面活性剤などによってその機能を復元できる。
また、フィルタが交換可能であることによって、性能が改良されたフィルタができれば、新しいフィルタの交換だけによってDPF装置の機能向上が可能となる。
また、フィルタが交換可能であることによって、自動車の種類と燃料の種類に応じてそれに最適なフィルタに交換することが可能となる。最適なフィルタは、フィルタボックスと、金属ワイヤーメッシュからなるフィルタの組み合わせをいい、さらに、最適にフィルタは、フィルタを構成する複数の金属ワイヤーメッシュの組み合わせをいう。このとき、金属ワイヤーの直径、ピッチ、織り方、金属の種類、などを変えることによって、フィルタに要求される要求性能を満足する最適なフィルタを見つけることができる。要求性能とは、例えば、浮遊微粒子を捕集し燃焼させて排出ガスより排出される浮遊微粒子の上限値であったり、NOxが排出ガス中に含まれる上限値である。なお、前記排出ガスとは、最終的にDPF装置から大気中に排出されるガスのことをいう。
<実施形態4の効果>
本実施形態は、DPF装置の機能が低下した場合に、フィルタの交換によってその機能の復元を可能とする、あるいは、自動車の種類、燃料の種類によって最適なフィルタを選択することが可能となる、という効果を奏する。また、本実施形態は、使用済みのフィルタを性能が改良されたフィルタに交換することによって、DPF装置の機能向上を図ることが可能になる、という副次的な効果も奏する。
≪実施形態5≫
<実施形態5の全体構成>
図14と図15を用いて実施形態5の内容を説明する。
実施形態5は、実施形態1から4の何れか一を基本として、特徴点は、前記フィルタ部の前記フィルタは、チタン材料からなるチタン板上に酸化ニッケル薄膜を形成したチタンニッケル複合板を有する複合手段をさらに有する点である。
<実施形態5の構成の説明>
導入部と、フィルタ部と、ベンチュリー部と、に関しては実施形態1から4の何れか一と基本的機能は共通であるので詳細な説明は省略する。
本実施形態のフィルタ部の前記フィルタボックス1403は、「複合手段」1501をさらに有する。「複合手段」は、チタン材料からなるチタン板1503上に酸化ニッケル薄膜1502を形成したチタンニッケル複合板を有する。酸化ニッケル薄膜は、チタン板の片面のみに形成されてもよく、また、両面に形成されてもよい。この複合手段によって、フィルタボックス上に付着したオイルスモークが酸化されやすくなる。これは、この複合手段がオイルスモークの酸化触媒として作用することを意味する。
フィルタ部のフィルタボックスは、排気による排熱により高温に維持されれば、この酸化触媒はさらに効率がよくなる。
<実施形態5の効果>
本実施形態は、フィルタボックスに付着したオイルスモークを酸化する酸化触媒として作用する、という効果を奏する。
≪実施形態6≫
<実施形態6の全体構成>
図16と図17を用いて実施形態6を説明する。
実施形態6は、実施形態5を基本として、特徴点は、前記ニッケル薄膜1602の厚み1701は10オングストロームから500オングストロームの厚みを有する点である。
<実施形態6の構成の説明>
複合手段1601に関しては、実施形態5と基本的機能は同一であるので詳細な説明は省略する。
本実施形態の特徴点は、前記ニッケル薄膜の厚みは10オングストロームから500オングストロームの厚みを有する点である。本来ニッケル薄膜を形成させるのは、チタンとニッケルの両方の触媒作用を有効に生かすためである。オイルスモークは、チタンとニッケルの両者の触媒作用により酸化されるために、ニッケル薄膜が形成されるといっても、チタン板上に満遍なく分散されて、数十オングストロームから数百オングストロームのピッチで、チタン板が露出している必要がある。すなわち、薄膜といえども、チタン板上を完全に覆うのではなく、数十オングストロームから数百オングストロームのピッチで、ニッケルの薄膜がなくチタンが表面に露出するような表面構造になっている必要がある。チタン板を覆うニッケル薄膜の面積のチタン板の面積に対する面積比は50%が理想であり、例えば、一辺が数百オングストロームの長さからなる正方形を考えた場合に、この局所的な範囲である正方形においても同様の50%という面積比が、チタン板上のすべての範囲において達成されていることが望ましい。したがって、ニッケル薄膜1602が厚すぎれば、チタン板1603の触媒としての効果が薄れ、また、ニッケル薄膜が薄すぎるとニッケルの触媒としての効果が薄れる、というデメリットが生じる。これを防止するために、ニッケル薄膜の厚みの上限値と下限値が設定される。したがって、オングストロームのレベルでの薄膜の形成が必要である。なお、チタンの厚み1702は、フィルタボックスとしての強度が確保できる厚みであればよく、0.1mmから3.0mmの厚みがあればよい。
本実施形態では、ニッケル薄膜の厚みは、10オングストロームから500オングストロームであり、10オングストローム以下であれば、ニッケルが微量になりすぎてニッケルの触媒作用が期待できず、また500オングストローム以上であれば、チタンがニッケルに覆われてしまうためにそのチタンの触媒作用が期待できなくなるという問題が生じる。
<実施形態6の効果>
本実施形態によって、ニッケルとチタンの両方の酸化触媒性能を期待できるフィルタボックス用の材料を得ることができる、という効果を奏する。
≪実施形態7≫
<実施形態7の全体構成>
図18と図19を用いて実施形態7を説明する。
実施形態7は、実施形態5を基本として、特徴点は、前記ニッケル薄膜1802の厚み1901は50オングストロームから200オングストロームの厚みを有する点である。
<実施形態7の構成の説明>
複合手段1801に関しては、実施形態5と基本的機能は同一であるので詳細な説明は省略する。
本実施形態の特徴点は、前記ニッケル薄膜の厚みは50オングストロームから200オングストロームの厚みを有する点である。実施形態6にて述べたように、本来ニッケル薄膜を形成させるのは、チタンとニッケルの両方の触媒作用を有効に生かすためである。チタン板の厚み1902は、前記フィルタボックスとして強度があればよく、0.1mmから3.0mmの厚みがあればよい。
本実施形態では、ニッケル薄膜の厚み1901は、50オングストロームから200オングストロームであり、ニッケル薄膜の厚みが50オングストローム以下であれば、製造技術上は厚みの制御が困難である。すなわち、チタン板1803上にニッケルの結晶化が偏在して成長するために、チタン板上に平均的にニッケルを分散せしめることが困難となる。この平均的に、というのは、例えば、チタン板上の任意の場所において、一辺が数百オングストームからなる正方形を考えた場合に、ニッケル薄膜の面積がこの正方形の面積に対して常に一定の比率、たとえば50%が達成されていることを言う。一方、ニッケルの薄膜の厚みが200オングストローム以上であれば、製造技術上はニッケルの付着厚にばらつきが生じる、という問題が生じる。発明者らの研究成果によれば、50オングストロームから200オングストロームの範囲では、一般的にニッケル薄膜がチタン板上に平均的に薄膜を生じるという結果が得られている。
<実施形態7の効果>
本実施形態によって、製造技術上品質確保が確実にできて、製造技術的に安定した品質を出せるフィルタボックス用の材料としてのチタンニッケル複合板を得ることができる、という効果を奏する。
≪実施形態8≫
<実施形態8の全体構成>
図20を用いて実施形態8を説明する。
実施形態8は、実施形態7を基本として、特徴点は、前記ニッケル薄膜は、いわゆる島状構造2001を有する点である。
<実施形態8の構成の説明>
複合手段に関しては、実施形態8とその基本的機能は共通であるので詳細な説明は省略する。
本実施形態の特徴は、前記ニッケル薄膜は、いわゆる島状構造を有する点である。複合手段は、ニッケルとチタンの両者の触媒作用を有効に作用させるということがその本来の目的である。島状構造とは、チタン板上にニッケルが島状に点在することを言う。例えば、図20に示すように、チタン板上2002にニッケル2001が島状に点在することを言う。島状に点在するメリットは、チタンおよびニッケルの両者が排気に対していずれも露出しており、排気がこれら両金属に接触するためにチタンとニッケルの両者の酸化触媒としての作用を期待できる点である。これは、数十オングストロームから数百オングストロームの直径のニッケルの微細な島がチタン板上に無数に分散しているために、このような効果が得られる。このために、島状構造はニッケルとチタンの両者のすぐれた複合手段であるということができる。
島状構造の場合のニッケルの形状は、例えば、図20に示す液滴状であってもよく、また、それ以外の形状であってもよい。排気に触れる面積は、チタンとニッケルとでは同一の面積であることが望ましいが、自動車の種類、燃料の種類によってこの比率は変わってよい。
<実施形態8の効果>
実施形態8によって、酸化触媒効果に優れるフィルタボックス材料の微細構造を得ることができる、という効果を奏する。
≪実施形態9≫
<実施形態9の全体構成>
図21を用いて実施形態9を説明する。
実施形態9は、実施形態1から8の何れか一を基本として、特徴点は、前記ベンチュリー部は、大気側開口部2102を有し、前記大気側開口部は、エンジンの回転数に感応して開口率を変化させる開口率可変手段を有する点である。
<実施形態9の構成の説明>
導入部と、フィルタ部と、ベンチュリー部と、に関してはに実施形態1から8の何れか一と基本的機能は共通であるので、詳細な説明は省略する。
本実施形態の前記ベンチュリー部は、「大気側開口部」を有する。前記「大気側開口部」は、「開口率可変手段」を有する。「開口率可変手段」は、エンジンの回転数に感応して開口率を変化させる機能を有する。「大気側開口部」は、ベンチュリー部の大気側つまりDPF装置において、フィルタ部と反対側に開口部が配される。この開口部は、エンジンの回転数が高くなるにつれて開口率が変化し、例えば、エンジン回転数が高くなると、開口率が高くなる。
図21に示すように、開口率可変手段は、たとえば、歯車2104を有する回転体であり、2105のような遮蔽板を有する。開口率可変手段は、ベンチュリー部に内蔵されており、遮蔽板は大気側開口部2102の開口を遮蔽することによって、開口率を変えることができる。開口率可変手段は、歯車2104を回転させる歯車2103から回転力を得る。この小さな歯車はモーターに接続しており、エンジンの回転数に感応して回転し、開口率可変手段の歯車を回転させて、大気側開口部の開口率を変更させる。例えば、エンジン回転数が高くなると、歯車は右回転し、これにともなって、開口率可変手段の歯車2104は左回転し、これとともに遮蔽板2104も左回転し、図21における位置から、大気側開口部の遮蔽をしない方向に回転する。また、例えば、エンジンが高回転から低回転に回転数が下がる場合には、歯車2103は左回転し、これにともなって、開口率可変手段の歯車2104は右回転し、これにともない遮蔽版2104も右回転し、大気側開口部を遮蔽する方向に回転する。
なお、開口率可変手段および大気側開口部については、上記の例に制限させることはなく、本実施例の要旨を逸脱しない範囲において種種変更を加えることができることは勿論である。たとえば、ベンチュリー部の排出口の部分の開口率を可変にするものであってもよい。さらに、上記回転体は、前後に動くような場合であってもよい。さらに、遮蔽板は、カメラの絞りのような構造であってもよく、これに応じて大気側開口部は四辺形ではなく円形であってもよい。
開口部を調節する方式は、図21に示したものに限定されず、それ以外の電子的機構によるもの、機械的機構によるものなどすべて含まれる。例えば、電子的機構の場合、エンジンの回転数に関する情報を取得し、この回転数に関する信号に応じて、指定の遮蔽率になるように歯車2103の回転を決定する。
<実施形態9の効果>
本実施形態によって、ベンチュリー部においてエンジン回転数の連動して圧力制御が可能になるために、本実施形態によって、DPF装置の再生効率が高くなるという効果を奏する。
≪実施形態10≫
<実施形態10の全体構成>
図22を用いて実施形態10を説明する。
実施形態10は、実施形態5から9を基本として、特徴点は、前記チタンニッケル複合板は、表面が酸化されたチタン板を硝酸ニッケル水溶液に浸漬することにより形成される点である。
<実施形態10の構成の説明>
複合手段に関しては、実施形態5から9の何れか一と基本的機能は同一であるので、詳細な説明は省略する。
前記チタンニッケル複合板は、表面が酸化されたチタン板を硝酸ニッケル水溶液に浸漬することにより形成される。例えば、図22に示す手順にてチタンニッケル複合板を得ることができる。以下に示す手順は、その一例であり、部分的な変更については本実施形態に含まれるものである。
まず、チタン板をアセトン洗浄する。つぎに、常温にて乾燥し、700度摂氏から900度摂氏以上の温度にて二時間加熱する。0.5M−硝酸水溶液に含浸し、そののち洗浄する。これらの手順を通じて、表面が酸化した酸化チタン板が得られる。
つぎに、この酸化チタン板を0.15M−硝酸ニッケル水溶液に含浸し、これを100から400度摂氏以上にて加熱乾燥する。前記0.15M−硝酸ニッケル水溶液への含浸と、100から400度摂氏以上にて加熱乾燥、という手順を5回程度繰り返し、その後、700から900度摂氏以上の温度にて二時間加熱する。この手順を通じて、酸化チタン板から本実施形態のチタンニッケル複合板を得ることができる。
<実施形態10の効果>
本実施形態によって、ニッケルの薄膜が形成されたチタンニッケル複合板を取得できる、という効果を奏する。
≪実施形態11≫
<実施形態11の構成>
実施形態11は、実施形態1から実施形態10の何れか一を基本として、導入部と、フィルタ部と、ベンチュリー部と、からなるDPF装置であって、特徴点は、前記フィルタ部の前記金属ワイヤーメッシュの金属ワイヤーは、PdO,PtO,Co34,CuO,Ag,NiO,TiO2,Fe23,CeO2,Au,V25,ZnO,Cr23,CaO,BaO,Al23 のいずれか一又は二以上の組み合わせの材料からなる点である。
<実施形態11の構成の説明>
本実施形態は、導入部と、フィルタ部と、ベンチュリー部と、に関しては実施形態1から10の何れか一と基本的機能は共通である。したがって、これらについての詳細な説明は省略する。
実施形態11の「フィルタ部」の金属ワイヤーメッシュの金属ワイヤーは、のいずれか一又は二以上の組み合わせ材料からなる点である。PdO,PtO,Co3O4,CuO,Ag,NiO,TiO2,Fe23,CeO2,Au,V25,ZnO,Cr23,CaO,BaO,Al23は、酸化触媒として用いることのできる金属であり、酸化活性の高い順に記載している。PdOは、酸化パラジウムである。PtOは、酸化白金である。Co34は、酸化コバルトである。CuOは、酸化銅である。Agは、銀である。NiOは、酸化ニッケルである。TiO2は、酸化チタンである。Fe23は、酸化鉄である。CeO2は、酸化セリウムである。Auは、金である。V25は、酸化バナジウムである。ZnOは、酸化亜鉛である。Cr23は、酸化クロムである。CaOは、酸化カルシウムである。BaOは、酸化バリウムである。Al23は、アルミナである。組み合わせとしてはたとえば、PdOとCo34,CuOとAgとNiO,TiOとFe23,CeO2とAu,V25,ZnOとCr23とCaO,BaOとAl23 の組み合わせや、PdOとPtOとCo34,CuOとAgとNiOとTiO2とFe23,CeO2とAuとV25,ZnOとCr23とCaOとBaO,Al23とPdO,PtOとCo34,CuOとAgとNiOとTiO2,Fe23とCeO2とAuとV25,ZnOとCr23とCaOとBaOとAl23 の組み合わせなどが効果がある。これらの材料は、それぞれの金属を目的物に被覆し、その後、酸素雰囲気中にて高温加熱炉で加熱することなどにより形成可能である。
<実施形態11の効果>
本実施形態によって、エンジンの種類、大きさ、使用する燃料、などに応じて最適な金属ワイヤー材料を選択する選択自由度が高まる、という効果を奏する。
≪実施形態12≫
<実施形態12の構成>
実施形態12は、実施形態3から5のいずれか一を基本として、導入部と、フィルタ部と、ベンチュリー部と、からなるDPF装置であって、特徴点は、前記フィルタ部の前記フィルタボックスは、PdO,PtO,Co34,CuO,Ag,NiO,TiO2,Fe23,CeO2,Au,V25,ZnO,Cr23,CaO,BaO,Al23 のいずれか一又は二以上の組み合わせの材料からなる点である。
<実施形態12の構成の説明>
本実施形態は、導入部と、フィルタ部と、ベンチュリー部と、に関しては実施形態3から5の何れか一と基本的機能は共通である。したがって、これらの詳細な説明は省略する。
実施形態12の「フィルタ部」のフィルタボックスは、PdO,PtO,Co34,CuO,Ag,NiO,TiO2,Fe23,CeO2,Au,V25,ZnO,Cr23,CaO,BaO,Al23 のいずれか一又は二以上の組み合わせ材料からなる点である。PdO,PtO,Co34,CuO,Ag,NiO,TiO2,Fe23,CeO2,Au,V25,ZnO,Cr23,CaO,BaO,Al23 は、酸化触媒として用いることのできる金属であり、酸化活性の高い順に記載している。PdOは、酸化パラジウムである。PtOは、酸化白金である。Co34は、酸化コバルトである。CuOは、酸化銅である。Agは、銀である。NiOは、酸化ニッケルである。TiO2は、酸化チタンである。Fe23は、酸化鉄である。CeO2は、酸化セリウムである。Auは、金である。V2O5は、酸化バナジウムである。ZnOは、酸化亜鉛である。Cr23は、酸化クロムである。CaOは、酸化カルシウムである。BaOは、酸化バリウムである。Al23は、アルミナである。組み合わせとしてはたとえば、PdOとCo34,CuOとAgとNiO,TiOとFe23,CeO2とAu,V25,ZnOとCr23とCaO,BaOとAl23 の組み合わせや、PdOとPtOとCo34,CuOとAgとNiOとTiO2とFe23,CeO2とAuとV25,ZnOとCr23とCaOとBaO,Al23とPdO,PtOとCo34,CuOとAgとNiOとTiO2,Fe23とCeO2とAuとV25,ZnOとCr23とCaOとBaOとAl23 の組み合わせなどが効果がある。これらの材料は、それぞれの金属を目的物に被覆し、その後、酸素雰囲気中にて高温加熱炉で加熱することなどにより形成可能である。
<実施形態12の効果>
本実施形態によって、エンジンの種類、大きさ、使用する燃料、などに応じて最適なフィルタボックス材料を選択する選択自由度が高まる、という効果を奏する。
≪実施形態13≫
<実施形態13の構成>
実施形態13は、実施形態1から12の何れか一を基本として、導入部と、フィルタ部と、ベンチュリー部と、からなるDPF装置であって、特徴点は、前記フィルタ部は、その金属ワイヤーメッシュの巻き回しを、前記ディーゼルエンジンの排気圧力に応じて調整可能である調整可能構造を有する点である。
<実施形態13構成の説明>
本実施形態は、導入部と、フィルタ部と、ベンチュリー部と、に関しては実施形態1から12の何れか一と基本的機能は共通である。したがって、これらの詳細な説明は省略する。
本実施形態の「フィルタ部」は、その金属ワイヤーメッシュの巻き回しを、前記ディーゼルエンジンの排気圧力に応じて調整可能である調整可能構造を有する。ディーゼルエンジンの排気圧力は、金属ワイヤーメッシュ間の間隔をきつく巻き回して、巻き回しの回数を多くすることにより高くなる。また、ディーゼルエンジンの排気圧力は、金属ワイヤーメッシュ間の間隔をゆるく巻き回して、巻き回しの回数を少なくすることにより低くなる。発明者の実験的研究によって、金属ワイヤーメッシュの圧力損失がディーゼルエンジンの排気圧力に及ぼす影響が高いことが解明されている。本実施形態の発明は、この実験的事実に基づいて、金属ワイヤーメッシュの巻き回しを調整することによって、ディーゼルエンジンの排気圧力を調整する。
図25は、本実施形態の調整構造のひとつを例示した図である。例えば、金属ワイヤーメッシュを巻いたフィルタボックス2501の開口部2502に嵌合する飛び出し量を調整可能な突起2503を有する巻き締め装置2507にて、金属ワイヤーメッシュの巻き回し回数を多くすることができる。巻き締め装置2507をフィルタボックス2501に装着し、腕部2506を回転させるとこの力が軸部2505を通じて回転部2504に伝わり、さらに、突起2503を介して、回転力がフィルタボックス開口部2502に伝達される。フィルタボックス中央部は、回転自由な構造になっており、これに金属ワイヤーメッシュが固定されていると、前記巻き締め装置の腕部を回転させれば金属ワイヤーメッシュがこの腕部の回転に応じて巻き締められる。この図25の例では、調整可能構造は、開口部2502と、フィルタボックス中央部の回転自由な構造を言う。この「調整可能」には二つの意味がある。ひとつはエンジンに本件実施形態のDPF装置を接続した後に調整を可能とする構造であり、他の一つは、エンジンに本件実施形態のDPF装置を接続する前に調整可能とする構造である。後者は、本件実施形態のフィルタ部が調整可能構造を有するという意味と、本件実施形態のフィルタ部が調整可能な組み立てができる構造である調整可能組み立て構造を有するという意味の両者を含む趣旨である。
<実施形態13の効果>
本実施形態の調整可能構造によって、ディディーゼルエンジンの効率を左右する重要なファクターであるディーゼルエンジンの排気圧力を金属ワイヤーメッシュの巻き回しにて自由に調節することできる、という効果を奏しえる。
≪実施形態14≫
<実施形態14の構成>
実施形態14は、実施形態13を基本として、導入部と、フィルタ部と、ベンチュリー部と、からなるDPF装置であって、特徴点は、前記調整可能構造は、前記金属ワイヤーメッシュの径、メッシュ間ピッチ、巻き回し回数、巻きまわす金属ワイヤーの全長、のいずれか一又は二以上の組み合わせを調節可能な構造である点である。
<実施形態14の構成の説明>
本実施形態は、導入部と、フィルタ部と、ベンチュリー部と、に関しては実施形態14と基本的機能は共通である。したがって、これらについての詳細な説明は省略する。
実施形態14の「調整可能構造」は、前記金属ワイヤーメッシュの径、メッシュ間ピッチ、巻き回し回数、巻きまわす金属ワイヤーの全長、のいずれか一又は二以上の組み合わせを調節可能な構造である。本実施形態の調整可能構造の特徴点は、金属ワイヤーメッシュが調整可能構造である点である。発明者らの実験的研究によれば、前記金属ワイヤーメッシュからなるフィルタの圧力損失は、主として、金属ワイヤーメッシュの径、メッシュ間ピッチ、巻き回し回数、巻きまわす金属ワイヤーの全長に影響されることが解明されている。金属ワイヤーメッシュの径を細くして、メッシュ間ピッチを小さくとり、巻き回し回数を多くし、金属ワイヤーの全長を長くする、ことによって圧力損失の大きなフィルタを得ることができる。また、逆に金属ワイヤーメッシュを太くし、メッシュ間ピッチを大きくとり、巻き回し回数を少なくし、金属ワイヤーの全長を短くすることによって、圧力損失の小さなフィルタを得ることができる。勿論、これらの例に限定されることはなく、前記金属ワイヤーメッシュの径、メッシュ間ピッチ、巻き回し回数、巻きまわす金属ワイヤーの全長などをパラメーターとして、これらパラメーターを調整することによって、さまざまな圧力損失を有するフィルタを得ることができる。たとえば、メッシュピッチとしては、図6に示すように調整できる。図6の一番上のメッシュ0601は粗いメッシュピッチの例であり、下に行くにしたがって0603、0602、0604メッシュピッチは細かくなっている。つまり、金属ワイヤーメッシュとして利用する帯状のメッシュ材料(金属ワイヤーの集合)を利用可能な構造を本実施形態のフィルタ部が有していればよい。
<実施形態14の効果>
実施形態14によって、金属ワイヤーメッシュの径、メッシュ間ピッチ、巻き回し回数、巻きまわす金属ワイヤーの全長、を調整することによって、ディーゼルエンジンの排気圧力を自由に調整できるという効果を奏する。
尚、本発明のDPF装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明のDPF装置は、ディーゼルエンジンだけでなく、その他の浮遊微粒子が問題となる場面において、本装置を利用することができる。
DPF装置の断面図と、DPF装置の矢視図 DPF装置の断面図と、フィルタおよびベンチュリーの概念図 フィルタおよびベンチュリーのみを抽出し、DPF装置内に装着した空間配置概念図 フィルタおよびフィルタボックス、金属ワイヤーメッシュなどの概念図 巻き取られた金属ワイヤーメッシュの概念図 フィルタに用いられる金属ワイヤーメッシュを展開した概念図 ベンチュリー部のベンチュリー管と、開口部を示す概念図 実施形態2のDPF装置の断面図とフィルタ部およびベンチュリー部の概念図 フィルタボックス部を構成するフィルタボックスおよびフィルタの概念図 実施形態3の複数のフィルタボックス部を有するDPF装置と、フィルタボックス部とベンチュリー部を抽出したDPF装置の空間配置概念図。 実施形態3のフィルタボックス部を構成するフィルタボックスおよびフィルタの概念図 実施形態4のDPF装置の断面図とフィルタ部およびベンチュリー部の概念図 実施形態4のフィルタボックス部のフィルタを交換する概念図 実施形態5のフィルタボックス部のフィルタボックスの概念図 実施形態5のチタンニッケル複合板の部分断面を示す概念図 実施形態6のチタンニッケル複合板の部分断面を示す概念図 実施形態6のチタンニッケル複合板の厚みを示す概念図 実施形態7のチタンニッケル複合板の部分断面図 実施形態7のチタンニッケル複合板の厚みを示す概念図 島状構造をなすニッケル薄膜の部分断面を示す概念図 開口率可変手段を有する大気開口部をもつベンチュリー部の概念図 チタンニッケル複合板の製作手順の一例を示す図 DPF装置を搭載したトラックの概念図 DPF装置を搭載したトラックの概念図 ディーゼルエンジンの排気圧力を調整するための、フィルタボックス部の調整可能構造と、調整治具を表す図
符号の説明
0101 エンジンよりの排気
0102 整流板
0103 フィルタ部
0104 ベンチュリー部
0105 導入部
0106 整流板中央開口部
0107 整流板円周方向開口部
0108 円筒状整流板
0109 円筒状フィルタボックスの外胴部
0110 円筒状フィルタボックスの内胴部
0111 ベンチュリー部入り口
0401 フィルタボックス部
0402 フィルタ
0501 巻き取られた金属ワイヤーメッシュ
0601 ピッチの粗い金属ワイヤーメッシュ
0602 ピッチの細かい金属ワイヤーメッシュ
0701 ベンチュリー管
0702 ベンチュリー部の大気側開口
1301 使用済みフィルタボックス部
1302 使用済みフィルタボックス
1303 使用済みフィルタ
1304 新しいフィルタ
1501 チタンニッケル複合板
1502 ニッケル薄膜
1503 チタン板
1701 ニッケル薄膜厚み
1702 チタン板厚み
2001 島状となったニッケル薄膜のひとつ
2103 開閉を調節できる開効率可変のフード

Claims (14)

  1. ディーゼルエンジンからの排気を導入する導入部と、
    前記導入部から導入される排気中の浮遊微粒子を捕集するための金属ワイヤーを有する金属ワイヤーメッシュからなるフィルタを有するフィルタ部と、
    前記フィルタ部の後段に配置され前記フィルタ部内の圧力を所定圧力に維持するためのベンチュリー部と、
    を有するDPF装置。
  2. 前記フィルタ部内の圧力維持によって、前記排気が有する排熱を前記金属ワイヤーメッシュの金属ワイヤーに付与して、前記金属ワイヤーを所定の温度以上にすることができる請求項1に記載のDPF装置。
  3. 前記フィルタ部は、複数のフィルタボックス部からなり、それぞれのフィルタボックス部は前記フィルタをそれぞれ有する請求項1から2の何れか一に記載のDPF装置。
  4. 前記フィルタボックス部の前記フィルタは、ぞれぞれ交換可能である請求項3に記載のDPF装置。
  5. 前記フィルタ部の前記フィルタボックスは、チタン材料からなるチタン板上に酸化ニッケル薄膜を形成したチタンニッケル複合板を有する複合手段をさらに有する請求項3又は4に記載のDPF装置。
  6. 前記ニッケル薄膜の厚みは10オングストロームから500オングストロームの厚みを有する請求項5に記載のDPF装置。
  7. 前記ニッケル薄膜の厚みは50オングストロームから200オングストロームの厚みを有する請求項5に記載のDPF装置。
  8. 前記ニッケル薄膜は、いわゆる島状構造を有する請求項7に記載のDPF装置。
  9. 前記ベンチュリー部は、大気側開口部を有し、
    前記大気側開口部は、エンジンの回転数に感応して開口率を変化させる開口率可変手段を有する請求項1から8の何れか一に記載のDPF装置。
  10. 前記チタンニッケル複合板は、表面が酸化されたチタン板を硝酸ニッケル水溶液に浸漬することにより形成される請求項5から9の何れか一に記載のDPF装置。
  11. 前記フィルタ部の前記金属ワイヤーメッシュの金属ワイヤーは、
    PdO,PtO,Co34,CuO,Ag,NiO,TiO2,Fe2O3,CeO2,Au,V25,ZnO,Cr23,CaO,BaO,Al23 のいずれか一又は二以上の組み合わせの材料を少なくともその表面に含む請求項1から10のいずれか一に記載のDPF装置。
  12. 前記フィルタ部の前記フィルタボックスは、
    PdO,PtO,Co34,CuO,Ag,NiO,TiO2,Fe23,CeO2,Au,V25,ZnO,Cr23,CaO,BaO,Al23 のいずれか一又は二以上の組み合わせの材料を少なくともその表面に含む請求項3から5のいずれか一に記載のDPF装置。
  13. 前記フィルタ部は、その金属ワイヤーメッシュの巻き回しを、前記ディーゼルエンジンの排気圧力に応じて調整可能である調整可能構造を有する請求項1から12のいずれか一に記載のDPF装置。
  14. 前記調整可能構造は、前記金属ワイヤーメッシュの径、メッシュ間ピッチ、巻き回し回数、巻きまわす金属ワイヤーの全長、のいずれか一又は二以上の組み合わせを調節可能な構造である請求項13に記載のDPF装置。
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