JP2005156946A - 楽曲再生装置、音声再生装置、楽曲及び音声を再生する方法及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 楽曲を構成する楽音の擬音を表現したテキストからなるテキストデータに基づいて楽曲を再生する。また、音声合成させる文字列と、楽曲を構成する楽音の擬音を表現したテキストからなる楽曲用テキストとが混在して記述されているテキストデータ(HV−Script)が入力されると、楽曲用テキストを解釈して楽音データに変換し、この楽音データを再生するとともに、音声合成させる文字列を解釈して音声を再生する。
【選択図】 図1
Description
そこで、テキスト記述での楽音の再生が容易に行えるとともに、さらに混在されて記述された発音用の言葉を音声合成できる技術が要望された。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の楽曲再生装置のおいて、前記テキストデータにおいて記述された擬音を表現する各テキストに対し、少なくとも発音される楽音の音色が定義されていることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の楽曲再生装置のおいて、前記テキストデータにおいて記述された擬音を表現したテキストに対し、さらに、発音される楽音の音高、音長の何れかが定義されていることを特徴としている。
また、再生される楽音または言葉(あるいはさらに韻律を付加した言葉)は、テキストで記述されるので、いわゆるテキストエディタがあればその記述を容易に作成することができる。
また、1つのテキストファイルで、音声合成させる言葉に加え、再生させる楽音の記述ができるので、ユーザは、手軽にこれらを組み合わせ、その再生を行うことができる。
図1は、この発明の一実施形態である楽曲及び音声を再生する再生装置の構成を示す図である。同図において、HV−Script(HV:Human Voice)は、テキスト・ファイルであり、音声及び楽音を再生するために所定の記号を含んで記述されたファイルである。ここでのHV−Scriptは、韻律記号(アクセントなどの発音態様を指定するための記号)を含む音声合成の対象となる発音文字列、及び後述の音符単語を含んでいる。
この例では、同図の符号(1)の専用制御文字で挟まれた「か_3さが ほ^5し_4い’4ね$2ー」の部分がHV−Scriptであり、他の部分が通常のテキスト文である。このHV−Script「か_3さが ほ^5し_4い’4ね$2ー」は、「かさがほしいねー」という言葉にイントネーションを付加して音声合成させるための韻律記号を用いた記述である。この例に記述された記号「’」、「^」、「_」、「$」等が韻律記号であり、文字(かな文字)に付加するイントネーションの種別を示すもので、この記号の後の文字(この記号の直後に数値がある場合は、この数値に続く文字)に対して、所定のアクセントを付加するものである。
以上、韻律記号について説明した。
また、HV−Scriptでは、それ以降の文字・文字列を音符単語とみなす音符単語モードを指定する所定の記号(本実施の形態では、この記号をZ1として説明する)と、この音符単語モードを解除する記号(以下では、Z0とする)を用いる。
(例1)
「えいとびいとだよZ1X400どんぱんどどぱんZ0いかが?」
この例では、Z1からZ0までが音符単語であり、これを再生すると、「8ビートだよ」と発音し、続いてドラムの8ビートのリズムを再生して(ただし、最初の“どん”を発音するまで400msの時間間隔をとる)、「いかが?」と発音することになる。
(例2)
「T100ぶE3ぶF3ぶんG3ぶんE4ぶんC4Y800」
100のテンポでベースの音色が記載通りに再生する。最後の「ぶんC4Y800」では、ぶんC4の再生音を800ms延ばしている。
HV音源4は、CSM(複合正弦波モデル)音声合成方式によるものであるが、この場合、1つの音素が8種のフォルマントから構成されるものとして、前述の合成辞書には、8組のフォルマント周波数、フォルマントレベルおよびピッチ情報などをパラメータとして保持させている。
図8に示すように、フォルマント生成部40a〜40hの各々は、波形発生器41と、ノイズ発生器42と、加算器43と、増幅器44とから構成されている。
上記各フォルマント生成部40a〜40hの構成は、音素を構成する1つのフォルマントに関するものである。1つの音素は、いくつものフォルマント(ここでは8種)が合成されて形成されている。したがって、1つの音素を生成するためには、音素を構成する各フォルマントを生成して、これを合成する必要がある。そのために図7の構成をとりフォルマントパラメータを用いた音声合成を行っている。
以上、本実施の形態の再生装置1の構成の詳細を説明した。
まず、図9に示すように、必要であればユーザによってユーザ定義音符単語テーブルが入力され登録される(ステップS01)。ユーザがデフォルト音符単語テーブルのみを利用する場合は、この登録は省略される。ユーザにより入力されユーザデータ用メモリ10に格納されたユーザ定義音符単語テーブルは、登録API11がユーザデータ用メモリ10から読み込み、このテーブルを音符単語用メモリ6に格納する。
次いで、ユーザによってHV−Scriptがテキストエディタなどにより作成され、HV−Scriptプレイヤー1に登録される(ステップS02)。
以下では、登録されたHV−Scriptは、音声合成の対象となる発音文字列が記述されており、また、その発音文字列の並びの中に音符単語が記述されているものとしている。
音符単語モード指定記号(Z1)が検出された場合、さらに音符単語モード解除記号である「Z0」があるか判定する(ステップS12)。
音符単語コンバータ5から音符情報を受けた音源7は、この音符情報に基づき楽音信号を加算器8を介してスピーカ9へ出力する(ステップS15)。これにより、スピーカ9から楽音が再生される。
HV音源4は、HVドライバ2から受けたフォルマントフレーム列に基づき音声合成を行い、音声信号を加算器8を介してスピーカ9へ出力する(ステップS18)。これにより、スピーカ9から音声合成された発音文字列が発音される。
なお、上記で説明した動作フローは一例であり、本発明は上記の処理の流れに限定されるものではない。
図11は本実施形態による楽曲及び音声を再生する再生装置を具備する携帯電話の構成例を示すブロック図である。
同図において21は各部を制御するCPUである。22はデータ送受信用のアンテナである。23は通信部であり、送信用データを変調してアンテナ22へ出力すると共に、アンテナ22によって受信された受信用データを復調する。24は音声処理部であり、通話時に通信部23から出力される通話相手の音声データを音声信号に変換してイヤスピーカ(図示せず)へ出力し、マイク(図示せず)から出力される音声信号を音声データに変換して通信部23へ出力する。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、本発明の具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の構成等も含まれることは言うまでもない。
Claims (6)
- 楽曲を構成する楽音の擬音を表現したテキストからなるテキストデータに基づいて前記楽曲を再生する
ことを特徴とする楽曲再生装置。 - 前記テキストデータにおいて記述された擬音を表現する各テキストに対し、少なくとも発音される楽音の音色が定義されている
ことを特徴とする請求項1に記載の楽曲再生装置。 - 前記テキストデータにおいて記述された擬音を表現したテキストに対し、さらに、発音される楽音の音高、音長の何れかが定義されている
ことを特徴とする請求項2に記載の楽曲再生装置。 - 音声合成させる文字を記述した文字列を解釈して音声を発生する音声再生装置において、
前記文字列と、楽曲を構成する楽音の擬音を表現したテキストからなる楽曲用テキストとが混在して記述されているテキストデータが入力されると、前記楽曲用テキストを解釈して楽音データに変換する変換部と、
前記楽音データを再生する音源部と、
前記文字列を解釈して音声を再生する音声再生部と、を具備する
ことを特徴とする音声再生装置。 - 音声合成可能かつ楽音データの再生が可能な音声再生装置における制御方法であって、
音声合成させる文字を記述した文字列と、楽曲を構成する楽音の擬音を表現したテキストからなる楽曲用テキストとが混在して記述されているテキストデータの入力を受ける手順と、
前記楽曲用テキストを解釈して楽音データに変換する手順と、
前記楽音データを再生する手順と、
前記文字列を解釈して音声を再生する手順と、を含む
ことを特徴とする楽曲・音声再生方法。 - 音合成可能かつ楽音データの再生が可能なコンピュータに、
音声合成させる文字を記述した文字列と、楽曲を構成する楽音の擬音を表現したテキストからなる楽曲用テキストとが混在して記述されているテキストデータの入力を受ける手順と、
前記楽曲用テキストを解釈して楽音データに変換する手順と、
前記楽音データを再生する手順と、
前記文字列を解釈して音声を再生する手順とを実行させるためのプログラム。
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