JP2005151803A - 養豚方法および養豚施設 - Google Patents

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Abstract

【課題】 畜舎における消臭を含めた衛生管理、特に豚の感染性病原菌・ウイルスの感染を防止するために、感染の伝播経路となる、養豚施設の飼育用ゲージ内や通路、床面、豚の表皮及び鼻に付着した感染性病原菌・ウイルスを殺菌・不活化し、豚の発病率や事故率(死亡率)を低下させ、養豚家の生産効率をあげる方法の提供。
【解決手段】 養豚施設内に設けられたシャワー設備により、濃度1ppm以上、通常30ppm以下の高濃度のオゾン水を、養豚施設内に撒布したり、またホースを用いて、直接、洗浄を兼ねて、飼育用ゲージ、床面、または豚の表皮もしくは鼻に直接吹き付けることにより、感染性病原菌・ウイルスを殺菌・不活化を図って、養豚施設の衛生管理を行う養豚方法とする。
【選択図】 なし

Description

この発明は、養豚施設の衛生管理に関するもので、養豚技術、更には畜産技術に属するものである。
家禽類や牛や馬や豚等の家畜を飼育するに際し、禽類の排泄物や食餌残渣から発生する畜舎の悪臭や不衛生状態、それに基づく感染性病原菌・ウイルスの活性化は、環境面からも、飼育面からも、解決しなければならない重要な問題であるが、特に、豚のように易感染性宿主(何らかの原因により感染しやすくなった動物)においては、畜舎の衛生管理、すなわち、畜舎における感染性病原菌・ウイルスを殺菌・不活化は、飼育において避けることのできない重要な問題である。
畜舎など養豚施設での感染性病原菌・ウイルスに対する対策として、一般的な方法としては、消毒薬を用いる殺菌方法であるが、豚などの家畜を畜舎から別の畜舎に移動し、空になった畜舎をフォルマリンなどの消毒薬で殺菌した上で元に戻す方法などの殺菌方法(オールインオールオウト方式)も採用されているものの、床面などコンクリート部の亀裂や糞尿の残留などが原因で完全な殺菌が難しい状態にあり、さらには、生産効率を挙げるために、飼育密度を上げ密飼する大規模養豚が事態を一層困難なものとしている。
また、消毒薬を用いる殺菌方法においては、常時畜舎内で殺菌を施すことはできず、養豚施設は、作業者の長靴や野鳥・野獣の侵入、車両による侵入、導入豚による侵入などによる、病原菌・ウイルスの感染の危険性に常に曝されているというのが現状で、そのような状態は、家畜にとってはもちろん、養豚施設で働く作業者にとっても、それらに感染する危険性があるということから好ましいことではない。
一方、対処療法として、病原菌・ウイルスに豚等の家畜が感染し難いように、ワクチンや抗菌性物質などの薬剤投与する方法が多く採用されているが、一旦感染性疾病が発病すると、その治癒の為にも、さらに薬剤を投与しなければならず、薬剤を投与する作業の頻発化と多量の薬剤の使用という別の問題が発生し、投与の作業が無視できないものになるうえ、肉質への影響、疾病悪化により事故(豚の死亡)の発生により、飼育中の家畜を廃棄処分しなければならいこともあり、その損失は図り知れないこととなる。
消毒薬としてのオゾンも、その強力な殺菌力、消臭力、脱色力等の特性の故に、種々の分野で検討されており、畜舎への利用も以下のように提案されている。
例えば、特許文献1においては、ウインドレス畜舎の真下の地下または周辺地下に、畜舎内から換気扇で外部へ排出された空気が所定方向へ向けて流動可能な地下空間を設け、この地下空間内にオゾンガス放出手段を配設した脱臭装置が提案されている。
また、特許文献2においては、紫外線処理したオゾン水を家畜に飲ませたり、オゾン水を洗浄水として使用して畜舎内を清掃し、また、畜舎内天井近傍にスプリンクラーを設置してオゾン水を散水して、畜舎を脱臭する方法が提案されている。
特開2002−35095号公報(特許請求の範囲) 特開2002−306086号公報(特許請求の範囲)
しかしながら、オゾンガスを畜舎内に吹き込む方法は、広い畜舎内に均一に吹き込むことや濃度調整が容易でないため、特許文献1に示されるように、排気が集中する排気通路などに適用しなければ、オゾンガスによる効果が期待されず、消臭にはともかく、殺菌に対して有効な手段となり得ない方法であり、特に感染性疾病の伝播経路が空気感染でない養豚施設においては、有用な手段とはなり得ないものである。
また、特許文献2においては、畜舎の脱臭に、紫外線処理したオゾン水を用いることが提案され、それによる殺菌効果の認められることも示しているものの、オゾンの有毒性に鑑み、畜舎のオゾン濃度を環境基準内の0.1ppm内に納めるように、0.03〜0.15ppm濃度のオゾン水を使用しているため、殺菌は付随的なもの、すなわち空気中の雑菌の殺菌程度であり、畜舎内における殺菌あるいはウイルスの不活化に十分な効力を発揮するものではなかった。
発明者等は、畜舎における消臭を含めた衛生管理、特に豚の感染性病原菌・ウイルスの感染を防止するために、感染の伝播経路となる養豚施設の飼育用ゲージ内や通路、床面、豚の表皮及び鼻に付着した感染性病原菌・ウイルスを殺菌・不活化し、豚の発病率や事故率(死亡率)を低下させ、養豚家の生産効率をあげる方法を提供すべく検討を行ったのである。
その結果、オゾン濃度の高いオゾン水を飼育用ゲージ内に、感染性病原菌・ウイルスを殺菌・不活化のために撒布しても、養豚作業者の作業環境におけるオゾンガス濃度は、環境基準の0.1ppm以下である、0.01〜0.03ppm程度に納まり、作業者に悪影響を及ぼさず、感染性病原菌・ウイルスの殺菌・不活化の効果を著しく向上させることができ、その結果として、豚の発病率や事故率(死亡率)が著しく低下し、薬剤使用量の減少を含め、死亡による損失を大幅に解消し、さらには、豚の健康増進に伴い、少ない飼料で体重の優れた豚を飼育することを可能にすること、すなわち、養豚における生産効率を大幅に改善し得ることを見出して、この発明を完成したのである。
すなわち、この発明の養豚方法は、
養豚施設内において、濃度1ppm以上の高濃度のオゾン水を使用して、養豚施設の衛生管理を行うことを特徴とするものである。
また、この発明の請求項2に記載の発明は、
養豚施設内において、濃度1〜30ppmの高濃度のオゾン水を使用して、養豚施設の衛生管理を行うことを特徴とする養豚方法である。
また、この発明の請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の養豚方法において、
前記オゾン水は、養豚施設内で撒布するものであること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載の養豚方法において、
前記撒布するオゾン水の濃度は、2〜15ppmであること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項5に記載の発明は、
請求項3に記載の養豚方法において、
前記撒布するオゾン水の濃度は、2〜6ppmであること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項6に記載の発明は、
請求項3〜5のいずれかに記載の養豚方法において、
前記オゾン水の撒布は、養豚施設内に設けられたシャワー設備により行われるものであること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項7に記載の発明は、
請求項3〜5のいずれかに記載の養豚方法において、
前記オゾン水の撒布は、飼育用ゲージ、床面または豚の表皮もしくは鼻に直接吹き付けるものであること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項8に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の養豚方法において、
前記オゾン水は、プール又は槽に貯留し、養豚作業者が着用中の履物または豚を、このオゾン水内へ浸漬またはこのオゾン水へ接触させるものであること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項9に記載の発明は、
請求項1〜8のいずれかに記載の養豚方法において、
前記オゾン水は、電解式製造法、気液混合用エジェクター又は気液混合式ポンプを用いて調製されたものであること
を特徴とするものである。
さらに、この発明の請求項10に記載の発明は、
畜舎の衛生管理用施設として、高濃度オゾン水の低温貯槽を有すること
を特徴とする養豚施設である。
また、この発明の請求項11に記載の発明は、
請求項10に記載の養豚施設において、
前記貯槽は、高濃度オゾン水を温度20℃以下に維持できるものであること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項12に記載の発明は、
請求項10又は11に記載の養豚施設において、
前記貯槽は、畜舎の天井付近に設けられた高濃度オゾン水用給水配管と連通し、この配管には、飼育用ケージ内や通路、床面などに開口する吐水口が設けられていること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項13に記載の発明は、
請求項12に記載の養豚施設において、
前記吐水口は、自動的に高濃度オゾン水を流出させる自動制御機構を有すること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項14に記載の発明は、
請求項10〜13のいずれかに記載の養豚施設において、
前記畜舎は、高濃度オゾン水製造用の電解式イオン水製造装置、又は気液混合用エジェクター若しくは気液混合式ポンプを併せ持つものであること
を特徴とするものである。
この発明の養豚方法は、オゾン濃度1ppm以上の高濃度オゾン水を、感染性病原菌・ウイルスの感染の伝播経路となる、養豚施設の飼育用ゲージ内や通路、床面、豚の表皮及び鼻などに撒布するという簡便な方法により、感染性病原菌・ウイルスの殺菌・不活化が効率よく行え、これまで感染性疾病の種類毎に消毒や薬剤投与を種々行っていたものを、豚の移動を伴わずに、均一で継続的、かつ簡便に殺菌・不活化処理を常時行えることとなり、養豚業務が著しく改善される。
特に、この発明の養豚方法は、感染性病原菌・ウイルスの殺菌・不活化により、豚の発病率、特に発生率が最も高い呼吸器病(豚呼吸器複合感染症)などが低下し、豚の健康増進に寄与し、下痢発生率の低減などで豚の抵抗力が増進し、少ない飼料での飼育が可能となり、事故率(死亡率)の低下と合せて、飼育効率を大幅に向上することができる。
加えて、薬品投与量が大幅に減少するということは、投与薬品の削減、投与作業の軽減を含め、生産性を著しく向上させるのみならず、安全性の高い食肉生産を可能にして豚肉の付加価値を高めるという効果も奏するのである。
さらに、この発明の養豚方法およびその施設は、養豚業界おける戸別農家の経営改善につながると共に、健康面で人の健康増進に寄与するとともに、薬剤使用量の減少による環境面へも配慮するという優れた効果を奏するものである。
この発明の養豚方法は、濃度1ppm以上の高濃度のオゾン水を用いて養豚施設の衛生管理を行うことを特徴とするもので、その濃度が得られるものであれば、オゾン水の調製方法に格別限定はないが、高濃度のオゾン水が調製できる方法として、以下の三種の方法が、この発明にとり好ましい。
すなわち、原料水を電気分解し、オゾン分解速度を抑えた持続性のある高濃度オゾン水を製造し得る電解式オゾン水製造法、または原料水に対して酸素濃縮装置により濃縮された酸素を放電によりオゾン化したガスを供給し、気液混合用エジェクターを用いて混合させて高濃度オゾン水を製造する方法、および、攪拌効果の強いインペラーを有する気液混合ポンプを用いて、オゾンと原料水を混合して製造する方法が好ましい。
高濃度オゾン水とは、その濃度が1ppm以上のもので、1ppm未満のものは、使用条件下でオゾンが分解し、発散して、オゾン濃度が低下してしまうので、目的とする効果が得られず、その上限は、現行の製造条件の制限を受けるため30ppm程度である。
高濃度オゾン水は弱酸性であり、未溶解の細かなオゾンガス気泡を含まないものが好ましく、オゾンは分解されやすいため、製造してから畜舎などで使用するまで、保冷タンクにおいて温度5〜20℃程度の低温度域に保持し、イオン濃度が低下しない間に利用されるようにすべきである。
高濃度オゾン水の濃度は、放電出力や原料水量により調整可能で、使用される畜舎の形態(ウインドレス型や開放型)や、気温条件、湿度条件(共に豚の飼育日齢により調整される)により任意に設定される。また、対象とする病原菌や糞尿の残留状況や換気量によっても任意に調整される。
通常、1ppm以上、好ましくは30ppm以下の濃度のオゾン水を用いれば、飼育環境において存在する病原菌やウイルスの殆どを短時間で殺菌・不活化でき、消毒作業ごとまた、連続散水により継続的に豚の生息環境に撒布することにより、充分な消毒効果をあげることができ、作業環境を悪化させることもない。
撒布される際の高濃度オゾン水の濃度は、殺菌・不活化の効果と経済性、作業性、また環境へのオゾンの放出等を考慮すると、2〜15ppmであることが好ましく、特に好ましいのはオゾン濃度2〜6ppmのオゾン水を撒布することである。
オゾン水製造装置において調製され、保冷貯槽に保管された高濃度オゾン水は、耐酸性の金属管、塩化ビニルなどのプラスチック管を用いて畜舎に給水され、畜舎には天井付近に給水管を配置し、飼育用ケージ及び床面など豚が存在する箇所に任意に吐出口を設け、そこからシャワー状に撒布されるようにするのが好ましく、その撒布も、任意の時刻に、任意の量の高濃度オゾン水が撒布できる自動殺菌装置で行うことにすれば、連続的かつ無人での消毒作業が可能となるので好ましい。
なお、給水管やシャワーノズルを含め自動殺菌装置の配管系についても、耐酸性の材料を用い長期使用に耐える構造とするのが望ましい。
シャワー状の撒布は、畜舎内に通常設置されている噴霧装置(薬剤散布用)に類似したものを用いればよいが、オゾンのガス化を抑制するために、ノズルの先を人が入浴時に用いるシャワー程度のシャワー状になるような構造にするのが好ましい。
これは、オゾン水からできるだけオゾンガスを分離させないための手段で、霧状に噴出したオゾン水からは瞬時にオゾンがガス化してしまうという性状や、同じく強く対象物にぶつかった際にガス化するという性状を考慮したものである。すなわち、ガス化を防止することは、オゾン水の酸化性能を低下させないことに加え、多量のオゾンガスが発生した際に豚や作業者が、それを吸引し気管支炎などを起すことを防止するためである。
また、畜舎に給水された高濃度オゾン水は、給水管に設けられた吐出口に、連結金具などを用いて連結し、ノズルを取り付けたホースを用いて養豚施設内に任意に撒布することもできるようにするのも好ましく、作業の軽減を考慮しながら、消毒したい領域に近い吐出口の複数に、長さを考慮したホースを接続し、広い畜舎において任意に、洗浄を兼ねた殺菌ができるようにすることが望ましい。
ノズルの先は、上述した理由と同じで、人が入浴時に用いるシャワー程度の散水ができる構造とし、飼育用ゲージ及び床面、豚の表皮や鼻など、感染性疾病の伝播経路にノズルの先を近づけてできるだけ衝撃が少ない条件で高濃度オゾン水を散水する。
なお、この際、豚が高濃度オゾン水を飲用しても、問題が発生せず、むしろ豚の衛生管理に良好な結果を与える結果も予測されている。
また、上記と同様、連結用金具やその構成部品、ホース、ノズルなども耐酸性のあるものを用い、長期使用に耐えるものとするのが望ましい。
また、この発明の養豚施設の衛生管理として、畜舎内または外部にプール又は槽を設置し、そこに高濃度オゾン水を貯留し、豚を直接その槽に入れて体表を殺菌し、あるいは畜舎内に出入りする作業者の長靴などを高濃度オゾン水で消毒することも行われる。
オゾン分解速度を抑制した持続性のある高濃度オゾン水を用いるこの発明では、気化するオゾンガスが少ないため、豚舎として通常の換気装置のある(又は送風により強制的に水面のオゾンガスを拡散させる)場所であれば、養豚作業者の作業環境におけるオゾンガス濃度を環境基準の0.1ppm以下に抑えて、確実な殺菌を可能とするものである。
この発明で用いる高濃度オゾン水は、オゾンガスに比べさらに酸化作用が強いため、畜産施設に高濃度オゾン水を用いる場合、家畜舎内などでケージや配管取付器具など鉄製製品を保護することが好ましく、防錆塗料及びエポキシなど耐酸性の高い樹脂系塗料などを用い、高濃度オゾン水の長期使用に際しての防錆対策をすることが望ましい。
3棟のウインドレス型豚舎を有する東北地方の畜産農家において、高濃度オゾン水を用いた衛生管理の下で1年間養豚を行い、この管理を行わなかった1年間の養豚との比較を行った。
豚舎の構造、オゾン水撒布ノズル数、設置ブロワー能力を表1に示した。
高濃度オゾン水は、原料水に対して酸素濃縮装置により濃縮された酸素を放電によりオゾン化したガスを供給し、気液混合用エジェクターを用いて混合させて高濃度オゾン水を製造する方法を採用して調製し、表2に示される製造条件で、表2に示される高濃度オゾン水を得て使用した。
上記のようにして調製された高濃度オゾン水を、豚舎内に設けられた吐出口から、日に3〜5回、20〜60秒/回(季節により変動)自動的に、3.3mあたり3〜5リットルを飼育用ゲージ及び床面に撒布するとともに、豚もシャワー状の高濃度オゾン水を浴びるようにし、豚舎内の清掃時にも高濃度オゾン水を用いて飼育用ゲージや床面を洗浄し殺菌し、豚にも高濃度オゾン水をかけて、豚の体表や鼻端の洗浄殺菌を行った。
さらに、豚舎内に数箇所、高濃度オゾン水槽を設け、豚舎内に出入りする作業者の長靴を随時洗浄殺菌した。
以上の条件で1年間衛生管理を行った結果を表3に示す。
表3には示さなかったが、市販のオゾンガス検知管にて、作業者の頭部高さにおけるオゾンガス濃度を、各豚舎10箇所において測定したが、繁殖豚舎は常時0.02〜0.03ppmであり、子豚豚舎は0.01〜0.02ppmであった。
また、1母豚当りの平均医薬品費は7,980円であった。なお、飼料要求率とは、1Kgの肉豚体重増のために与えた飼料の量(Kg)から算出した値である。
比較のために、上記衛生管理を行う前1年間の同一の豚舎で略同一の規模で、豚を飼育した結果を、表4に示す。
なお、表には表されていないが、豚出荷時平均日齢は190日であり、豚出荷時平均体重は107Kgであり、1母豚当りの平均医薬品費は21,300円であった。

Claims (14)

  1. 養豚施設内において、濃度1ppm以上の高濃度のオゾン水を使用して、養豚施設の衛生管理を行うこと
    を特徴とする養豚方法。
  2. 養豚施設内において、濃度1〜30ppmの高濃度のオゾン水を使用して、養豚施設の衛生管理を行うこと
    を特徴とする養豚方法。
  3. 前記オゾン水は、養豚施設内で撒布するものであること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の養豚方法。
  4. 前記撒布するオゾン水の濃度は、2〜15ppmであること
    を特徴とする請求項3に記載の養豚方法。
  5. 前記撒布するオゾン水の濃度は、2〜6ppmであること
    を特徴とする請求項3に記載の養豚方法。
  6. 前記オゾン水の撒布は、養豚施設内に設けられたシャワー設備により行われるものであること
    を特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の養豚方法。
  7. 前記オゾン水の撒布は、飼育用ゲージ、床面または豚の表皮もしくは鼻に直接吹き付けるものであること
    を特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の養豚方法。
  8. 前記オゾン水は、プール又は槽に貯留し、養豚作業者が着用中の履物または豚を、該オゾン水内へ浸漬またはこのオゾン水へ接触させるものであること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の養豚方法。
  9. 前記オゾン水は、電解式製造法、気液混合用エジェクター又は気液混合式ポンプを用いて調製されたものであること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の養豚方法。
  10. 畜舎の衛生管理用施設として、高濃度オゾン水の低温貯槽を有すること
    を特徴とする養豚施設。
  11. 前記貯槽は、高濃度オゾン水を温度20℃以下に維持できるものであること
    を特徴とする請求項10に記載の養豚施設。
  12. 前記貯槽は、畜舎の天井付近に設けられた高濃度オゾン水用給水配管と連通し、この配管には、飼育用ケージ内や通路、床面などに開口する吐水口が設けられていること
    を特徴とする請求項10又は11に記載の養豚施設。
  13. 前記吐水口は、自動的に高濃度オゾン水を流出させる自動制御機構を有すること
    を特徴とする請求項12に記載の養豚施設。
  14. 前記畜舎は、高濃度オゾン水製造用の電解式イオン水製造装置、又は気液混合用エジェクター若しくは気液混合式ポンプを併せ持つものであること
    を特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載の養豚施設。
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