JP2005150592A - Ccd撮像素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】高感度で角度依存性が小さいCCD撮像素子を提供すること。
【解決手段】少なくとも、入射光を取り込む機能を具備し、半導体基板5上に配される受光部4と、受光部4に取り込んだ光の情報を光電効果や印加電圧を介し転送する機能を具備し、半導体基板5の上に配される転送電極3と、転送電極3への光の入射を防ぐ機能を具備し、転送電極3及び受光部4の開口部以外を覆うように配される遮光膜2と、入射光を集光させ受光部4へ取り込ませる機能を具備し、遮光膜2の上に配されるオンチップレンズ1と、屈折率に応じ入射光を曲げる機能を具備し、受光部4とオンチップレンズ1間に配され、屈折率が同じあるいは異なる1つあるいは複数の高屈折率部6から構成されることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】少なくとも、入射光を取り込む機能を具備し、半導体基板5上に配される受光部4と、受光部4に取り込んだ光の情報を光電効果や印加電圧を介し転送する機能を具備し、半導体基板5の上に配される転送電極3と、転送電極3への光の入射を防ぐ機能を具備し、転送電極3及び受光部4の開口部以外を覆うように配される遮光膜2と、入射光を集光させ受光部4へ取り込ませる機能を具備し、遮光膜2の上に配されるオンチップレンズ1と、屈折率に応じ入射光を曲げる機能を具備し、受光部4とオンチップレンズ1間に配され、屈折率が同じあるいは異なる1つあるいは複数の高屈折率部6から構成されることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、CCD撮像素子に関する。
特開平11−68082号公報
従来のCCD撮像素子としては、特許文献1(特開平11−68082号公報:発明の名称「CCD撮像素子及びその製造方法」)記載の技術が知られている。
以下にこの技術を説明する。
図16は従来のCCD撮像素子の受光部付近の断面を示す図であり、1はオンチップレンズ、2は遮光膜、3は転送電極、4は受光部、5は半導体基板、8は入射光、14は開口部、aは開口部から光源側を見込む角度、sは遮光膜2の幅、dは転送電極3の膜厚を示す。オンチップレンズ1は入射光8を集光させ効率よく受光部4へ取り込ませる機能を具備し、遮光膜2の上に配され、遮光膜2は転送電極3への光の入射を防ぐ機能を具備し、転送電極3及び受光部4の開口部14以外を覆うように配される。遮光膜2は光が転送電極3に入射しないためにある程度以上の膜厚を必要とする。転送電極3は受光部4に取り込んだ光の情報を光電効果や印加電圧を介し転送する機能を具備し、半導体基板5の上に配され、受光部4はフォトダイオードを有し、そこへ入射する光の強度を読みとる機能を具備し、半導体基板5上部に配される。転送電極3は通常多結晶シリコンで形成され、その膜厚dは電気抵抗値を低い値に確保するために、ある程度(300nm)以下には薄くできない。開口部14は受光部4において遮光膜2に覆われていない部分である。またオンチップレスレンズ1と受光部4間には例えばSiO2などが充填される。
以下にこの技術を説明する。
図16は従来のCCD撮像素子の受光部付近の断面を示す図であり、1はオンチップレンズ、2は遮光膜、3は転送電極、4は受光部、5は半導体基板、8は入射光、14は開口部、aは開口部から光源側を見込む角度、sは遮光膜2の幅、dは転送電極3の膜厚を示す。オンチップレンズ1は入射光8を集光させ効率よく受光部4へ取り込ませる機能を具備し、遮光膜2の上に配され、遮光膜2は転送電極3への光の入射を防ぐ機能を具備し、転送電極3及び受光部4の開口部14以外を覆うように配される。遮光膜2は光が転送電極3に入射しないためにある程度以上の膜厚を必要とする。転送電極3は受光部4に取り込んだ光の情報を光電効果や印加電圧を介し転送する機能を具備し、半導体基板5の上に配され、受光部4はフォトダイオードを有し、そこへ入射する光の強度を読みとる機能を具備し、半導体基板5上部に配される。転送電極3は通常多結晶シリコンで形成され、その膜厚dは電気抵抗値を低い値に確保するために、ある程度(300nm)以下には薄くできない。開口部14は受光部4において遮光膜2に覆われていない部分である。またオンチップレスレンズ1と受光部4間には例えばSiO2などが充填される。
近年、撮像素子の多画素化及び小型化に伴い、受光部4は微細化され、受光部4の開口部14もまた微細化されてきているが、転送電極3による段差、つまり膜厚dは小さく出来ず、開口部14から光源側を見込む角度aは撮像素子の微細化に伴い小さくなっている。そのため撮像素子を微細化するほど、入射光8の見込み角度aが小さくなり、以下に示すような問題が生じてきた。
従来技術において、入射光8の、受光部4に対し垂直方向からの入射角度をbとすると、小さい入射角度b1で光が斜め入射する実施例を図17に、大きい入射角度b2で入射する実施例を図18にそれぞれ示す。また図19にCCD撮像素子全体の構成図を示す。小さい入射角度b1の場合、入射光8は開口部14を経て受光部4へ到達するが、大きい入射角度b2の場合、入射光8は受光部4へ集光できず遮光膜部2へ入射し、感度の低下を引き起こす。このように従来技術では感度に対し入射光8の角度依存性が存在するという問題があった。
本発明は上記の問題を改善するために提案されたもので、その目的は、高感度で角度依存性が小さいCCD撮像素子を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のCCD撮像素子は、少なくとも、入射光を取り込む機能を具備し、半導体基板上に配される受光部と、受光部に取り込んだ光の情報を光電効果や印加電圧を介し転送する機能を具備し、半導体基板の上に配される転送電極と、転送電極への光の入射を防ぐ機能を具備し、転送電極及び受光部の開口部以外を覆うように配される遮光膜と、入射光を集光させ受光部へ取り込ませる機能を具備し、遮光膜の上に配されるオンチップレンズと、屈折率に応じ入射光を曲げる機能を具備し、受光部とオンチップレンズ間に配され、屈折率が同じあるいは異なる1つあるいは複数の高屈折率部から構成されることを特徴とする。
また少なくとも、入射光を取り込む機能を具備し、半導体基板上に配される受光部と、受光部に取り込んだ光の情報を光電効果や印加電圧を介し転送する機能を具備し、半導体基板の上に配される転送電極と、転送電極への光の入射を防ぐ機能を具備し、転送電極及び受光部の開口部以外を覆うように配される遮光膜と、入射光を集光させ受光部へ取り込ませる機能を具備し、遮光膜の上に配されるオンチップレンズと、入射光を散乱させる機能を具備し、オンチップレンズの上に配される光拡散部とから構成されることを特徴とする。
また少なくとも、入射光を取り込む機能を具備し、半導体基板上に配される受光部と、受光部に取り込んだ光の情報を光電効果や印加電圧を介し転送する機能を具備し、半導体基板の上に配される転送電極と、転送電極への光の入射を防ぐ機能を具備し、転送電極および受光部の開口部以外を覆うように配される遮光膜と、入射光を集光させ受光部へ取り込ませる機能を具備し、遮光膜の上に配されるオンチップレンズと、オンチップレンズを1個毎、またはレンズ1個又は複数個からなる1群あるいは複数群毎、またはレンズ全体を、一体として、または各々独立に駆動させる機能を具備し、入射光を遮らないように配される駆動部とから構成されることを特徴とする。
また少なくとも、入射光を取り込む機能を具備し、半導体基板上に配される受光部と、受光部に取り込んだ光の情報を光電効果や印加電圧を介し転送する機能を具備し、半導体基板の上に配される転送電極と、転送電極への光の入射を防ぐ機能を具備し、転送電極および受光部の開口部以外を覆うように配される遮光膜と、入射光を集光させ受光部へ取り込ませる機能を具備し、遮光膜の上に配されるオンチップレンズと、光が当たると発光する機能を具備し、オンチップレンズに塗布される蛍光塗料や発光塗料とから構成されることを特徴とする。
また少なくとも、入射光を取り込む機能を具備し、半導体基板上に配される受光部と、受光部に取り込んだ光の情報を光電効果や印加電圧を介し転送する機能を具備し、半導体基板の上に配される転送電極と、転送電極への光の入射を防ぐ機能を具備し、転送電極及び受光部の開口部以外を覆うように配される遮光膜と、入射光を集光させ受光部へ取り込ませる機能を具備し、遮光膜の上に配されるオンチップレンズと、受光部に入射せず遮光膜へ入射する入射光を反射させ、反射光として受光部へ取り込む機能を具備し、遮光膜の壁面に配される鏡面構造部とから構成されることを特徴とする。
以上説明したように、従来のCCD撮像素子では入射光の入射角度の限界はCCD撮像素子の開口部幅と転送電極膜厚に依存し、垂直入射光に対し±20°程度であったが、本発明によれば、それ以上の角度で入射した場合であっても、実施例により入射光を受光部へ取り込む効率は異なるものの、従来のものよりも効率よく入射光を利用することが可能となる。
また、入射光の角度依存性を解決することにより、入射光の入射角度が大きくなる場合であっても効率よく取り込むことができ、カメラとして用いた場合実効的な高感度化が可能となる。
以下、具体的実施例を上げて説明する。
図1は本発明のCCD撮像素子の第一の実施例であり、1はオンチップレンズ、2は遮光膜、3は転送電極、4は受光部、5は半導体基板、6は高屈折率部、8は入射光、nL及びnpはそれぞれオンチップレンズ1及び高屈折率部6の屈折率、θL及びθpは受光部4に対し垂直方向からの角度であり、オンチップレンズ1から高屈折率部6への入射光8の入射角度及び高屈折率部におけるその屈折角である。第一の実施例のCCD撮像素子は、入射光8を取り込む機能を具備し、半導体基板5上に配される受光部4と、受光部4に取り込んだ光の情報を光電効果や印加電圧を介し転送する機能を具備し、半導体基板の上に配される転送電極3と、転送電極3への光の入射を防ぐ機能を具備し、転送電極3及び受光部4の開口部以外を覆うように配される遮光膜2と、入射光8を集光させ効率よく受光部4へ取り込ませる機能を具備し、遮光膜2の上に配されるオンチップレンズ1と、屈折率に応じ入射光8を曲げる機能を具備し、受光部4とオンチップレンズ1間に配される高屈折率部6から構成される。
なお高屈折率部6は屈折率が同じあるいは異なる1つあるいは複数の高屈折率部であっても同様の効果を奏する。受光部4とオンチップレンズ1間は埋め尽くしても、一部のみ充填されてもかまわない。また高屈折率部6の形状には自由度があり、レンズなどの形状をとってもかまわない。
高屈折率部6は、オンチップレンズ1の屈折率(通常1.5程度)より大きな屈折率を示す材料から構成され、例えば重フリントガラス(屈折率が1.93)を使うことができ、コストを低く抑えることが出来る点で有利であり、またダイヤモンド(屈折率が2.41)を使うことができ、大きな屈折率を得られ光の曲がりを大きく出来る点で有利である。
斜め入射させた入射光8はオンチップレンズ1により集光され、高屈折率部6に入射すると、高屈折率部6とオンチップレンズ1との屈折率差に応じた屈折が生じ曲げられ、受光部4へ効率よく入射させることが出来る。入射光8の入射角度、位置及び高屈折率部6の屈折率を調節することで入射光8を効率よく取り込むことが出来る点で有利である。
ここで高屈折率部6がない場合(np=1.5)、高屈折率部6がある場合(np=1.7及びnp=1.9)の入射光8の入射角度に対する受光効率(入射光8が受光部4へ取り込まれる場合)の概算例のモデルを図2に、概算結果を図3に示す。ここでnL、θL、np及びθpは図1に示すものと同様である。スネルの法則(nL*sinθL=np*sinθp)を用い、θp<|20|°(遮光膜2と転送電極3の膜厚の和、開口部14の幅及び転送電極3から開口部14までの距離の比を従来のCCD撮像素子における典型的な比である8:2:1とする)の範囲で受光可能とし、さらにnL=1.5とし、入射光8は開口部14の幅に集光されるとする。図3より受光効率を 0.1以上必要とする場合、θLの条件は高屈折率6がない場合ではθL<|19|°であるのに対し、np=1.7ではθL<|21|°でnp=1.9ではθL<|24|°となり、npが大きくなるにつれθLの最大許容角度も大きくなり、入射光の角度依存性が改善されていることがわかる。またθL=20°における受光効率は高屈折率部6がない場合、np=1.7の場合及びnp=1.9の場合でそれぞれ0,0.16及び0.31となり、npが大きくなるにつれ受光効率が改善されていることがわかる。しかしゲルマニウム(屈折率が4)などにおいては光の透過率が低いため入射光8を効率よく受光部4へ取り込む用途としては不適である。以上より屈折率が1.7のフリントガラスから屈折率が2.4のダイヤモンドの範囲における媒質により高屈折率部6を構成することで、受光効率及び角度依存性の大きな改善が得られることがわかる。
図4は本発明のCCD撮像素子の第2の実施例であり、1から5,8及び13により構成される。図4において1から5及び8は実施例1に示すものと配置及び機能は同様である。13は光拡散部であり、入射光8を拡散させる機能を具備し、オンチップレンズ1の上に配される。10は光拡散部13により拡散される入射光8である。
光拡散部13を配する位置としてオンチップレンズ1と受光部4間の空間内、オンチップレンズ1本体、遮光膜2の壁面なども挙げられ、いずれも同様の効果を奏する。
斜め入射させた入射光8は光拡散部13により様々な角度に拡散され、散乱光10は遮光膜2へ達する。一方で散乱光10の一部はオンチップレンズ1により集光され受光部4へ取り込まれる。入射光8を散乱させるため受光部4へ取り込まれる効率は低下するが、従来のCCD撮像素子とは異なり確実に受光部4へ取り込まれ、角度依存性が改善されるという効果がある。光拡散部13としては、例えばすりガラスなどが使用出来る。
斜め入射させた入射光8は光拡散部13により様々な角度に拡散され、散乱光10は遮光膜2へ達する。一方で散乱光10の一部はオンチップレンズ1により集光され受光部4へ取り込まれる。入射光8を散乱させるため受光部4へ取り込まれる効率は低下するが、従来のCCD撮像素子とは異なり確実に受光部4へ取り込まれ、角度依存性が改善されるという効果がある。光拡散部13としては、例えばすりガラスなどが使用出来る。
図5は本発明のCCD撮像素子の第3の実施例であり、1から5、8、12及び27により構成される。図5において1から5及び8は実施例1に示すものと配置及び機能は同様である。12はオンチップレンズ1の駆動部であり、固定されたオンチップレンズ1を用いた場合では受光部4へ取り込むことのできない入射光8を効率よく受光部4へ取り込ませるため、オンチップレンズ1を一個またはレンズ1〜複数個からなる1群または全体を、一体としてまたは各々独立な方向に駆動させる機能を具備し、入射光8を遮らないように配され、27は駆動部12を支える基盤である。
図6に第3の実施例の概算モデルを示す。図6において1,2,4及び8は図5に示すものと配置及び機能は同様であり、左図及び右図はそれぞれオンチップレンズ1が駆動前及び駆動後の状態を示す。ここで空気中の屈折率を1,オンチップレンズ1の屈折率を1.5とし、駆動前のオンチップレンズ1表面への入射角度θIN1及び駆動後のオンチップレンズ1表面への入射角度θIN2をそれぞれ10°及び60°とした場合、スネルの法則によりオンチップレンズ1通過後の駆動前の出射角度θOUT1及び駆動後の出射角度θOUT2はそれぞれ6°、35°となり、焦点位置を受光部4側へ移動させることが出来る。
図7は第3実施例をピンホールカメラとして用いた場合を示す。図7において1から5,8,12及び27は図5に示すものと機能は同様であり、16はピンホールであり、CCD撮像素子の上部に配され、17はピンホール16を介し回折された入射光であり、28は透明板であり、回折光17を透過させる機能を具備し、オンチップレンズを支えるように配される。ここでのオンチップレンズ1の駆動様式は、同一方向へ各々で任意の距離駆動させる様式であり、駆動距離はピンホール16を中心とした外側のCCD撮像素子のものから順にe,f,gである。回折光17を各々の受光部4へ取り込むためにオンチップレンズ1は駆動部12により同一方向へ駆動される。このときオンチップレンズ1の駆動距離を、e>f>gとする必要がある。
回折光17は駆動したオンチップレンズ1により集光され、オンチップレンズ1が駆動しない場合の集光では受光部4に取り込むことができない角度の入射光8を取り込むことができる。e>f>gを満たし、駆動距離を調節することにより、ピンホール16を移動させた場合であっても入射光8を効率よく取り込むことが出来る点で有利である。
駆動部12としては、オンチップレンズ1を様々な様式で駆動させることが可能な駆動系が有用であり、オンチップレンズ1を1個毎、またはレンズ1〜複数個からなる1群あるいは複数群毎、またはレンズ全体を、一体として、または各々独立に制御することが可能である。駆動動作として、レンズを1個ずつ駆動させる場合、各々に同一方向へ同距離または各々で任意の距離駆動、または同一平面上のあらゆる方向へ同距離または各々で任意の距離駆動、レンズを1〜複数個同時に駆動させる場合、1〜複数個を一群とし1群あるいは複数群毎に同一方向へ同距離または群毎で任意の距離駆動、または群毎に同一平面上のあらゆる方向へ同距離または群毎で任意の距離駆動、レンズを全て同時に駆動させる場合、全てのレンズを一体とし任意の方向へ駆動させることなどが挙げられ、いずれも同様の効果を奏する。
例として図8から図10及び図12にナノメートルオーダーでの駆動制御を可能とするピエゾ素子を用いた駆動部12を真上から見たものを示す。図11及び図13はそれぞれ図8及び図12を真横から見た図である。図8、図9及び図10は、それぞれレンズ全体を一体として駆動させる場合、レンズ1個ずつ駆動させる場合、及びレンズ複数個ずつ駆動させる場合を示す。図8から図11において18はレンズ群、19は弾性体、20はピエゾ素子である。レンズ群18は弾性体19及びピエゾ素子20により制御され、x軸方向及びy軸方向へ駆動させることができる。図12及び図13において18及び20は図8から図11に示すものと機能は同様であり、21は基盤台であり最下部に配され、22はレンズ群18が配される台、24は支柱であり、ピエゾ素子20の動力をレンズ群18または台22へ伝える機能を具備し、基盤台21及び台22上に配され、25は弾性体であり、台22をy軸方向に固定させる機能を具備し、基盤台21上に配され、26は弾性体であり、レンズ群18をx軸方向に固定させる機能を具備し、台22に配される。レンズ群18及び台22をそれぞれy軸方向及びx軸方向へピエゾ素子20及び支柱24により独立に駆動させることができる。図12及び図13においてx軸あるいはy軸一方向へ駆動させるにはピエゾ素子20、y軸方向固定用弾性体25及びx軸方向固定用弾性体26は最低1個ずつ必要であり、複数個用いた場合も同様の効果を奏する。駆動を安定させる方法としてはこれらの数を多くすることが挙げられる。
ピエゾ素子を用いた駆動系のほかに、MEMS技術による電磁型もしくは静電型駆動系、バルク型の電磁型もしくは静電型の駆動系が挙げられ、いずれも同様の効果を奏する。
図14は本発明のCCD撮像素子の第4の実施例であり、1から5、8及び11により構成される。図14において1〜5及び8は実施例1に示すものと配置及び機能は同様である。11は蛍光塗料あるいは発光塗料であり、光が当たると発光する機能を具備し、オンチップレンズに塗布され、15は蛍光塗料11や発光塗料11により発光した光である。
図14に示すように蛍光塗料11または発光塗料11は発光した光15が隣のオンチップレンズに入射しない範囲でオンチップレンズ1の表面に塗布され、また他にオンチップレンズ1の上方、遮光膜2の壁面に塗布しても良く、いずれも同様の効果を奏する。
斜め入射された入射光8は蛍光塗料11または発光塗料11が塗布されたオンチップレンズ1や遮光膜2において発光し、その発光した光15の一部が受光部4へ取り込まれる。受光効率は低下するものの異なる角度で入射された光であっても確実に受光部4へ取り込まれるため、角度依存性が改善されるという効果がある。
図15は本発明のCCD撮像素子の第5の実施例であり、1から5及び7から9により構成される。図15において1から5及び8は実施例1に示すものと配置及び機能は同様である。7は鏡面構造部であり、受光部4に入射せず遮光膜2へ入射する入射光8を反射させ、反射光として受光部4へ取り込む機能を具備し、遮光膜2の壁面に配される。9は鏡面構造部7による入射光8の反射光である。
鏡面構造部7としては遮光膜2を鏡面加工したものや、鏡面構造を遮光膜2に配したものが挙げられ、いずれも同様の効果を奏する。
斜め入射した入射光8はオンチップレンズ1により集光され、受光部4へ直接は入射しないが、鏡面構造部7へ達した後、鏡面構造部7により反射され、その反射光9は受光部4へ入射するため、角度依存性が改善されるという効果がある。オンチップレンズ1のNA(開口率)と入射角度を調節することにより入射光8を効率よく取り込むことが出来る点で有利である。
鏡面構造部7としては遮光膜2を鏡面加工したものや、鏡面構造を遮光膜2に配したものが挙げられ、いずれも同様の効果を奏する。
斜め入射した入射光8はオンチップレンズ1により集光され、受光部4へ直接は入射しないが、鏡面構造部7へ達した後、鏡面構造部7により反射され、その反射光9は受光部4へ入射するため、角度依存性が改善されるという効果がある。オンチップレンズ1のNA(開口率)と入射角度を調節することにより入射光8を効率よく取り込むことが出来る点で有利である。
本明細書に記載の実施例を組み合わせたものも、本発明の範疇であり、いずれも同様の効果を奏し、例えば図4で拡散した光を図14で入射光と同様に発光させ、受光部へ取り込むことができ、また図4,14で発光部へ集光しない光も図15のように鏡面構造部7で反射させ、受光部へ取り込むことにより効果を高めることが出来る。また上記は本発明の最小構成を示すものであり、カラーフィルタなどをオンチップレンズ直下に配しても構わない。
1:オンチップレンズ
2:遮光膜、
3:転送電極、
4:受光部、
5:半導体基板、
6:高屈折率部、
7:鏡面構造部、
8:入射光、
9:反射光、
10:散乱光、
11:蛍光塗料、発光塗料、
12:駆動部、
13:光拡散部、
14:開口部、
15:発光した光、
16:ピンホール、
17:回折光、
18:オンチップレンズ群、
19:弾性体、
20:ピエゾ素子、
21:基盤台、
22:レンズ群下の台、
23:台22下の台、
24:支柱、
25:y軸方向固定用弾性体、
26:x軸方向固定用弾性体、
27:駆動部用基盤、
28:透明板
2:遮光膜、
3:転送電極、
4:受光部、
5:半導体基板、
6:高屈折率部、
7:鏡面構造部、
8:入射光、
9:反射光、
10:散乱光、
11:蛍光塗料、発光塗料、
12:駆動部、
13:光拡散部、
14:開口部、
15:発光した光、
16:ピンホール、
17:回折光、
18:オンチップレンズ群、
19:弾性体、
20:ピエゾ素子、
21:基盤台、
22:レンズ群下の台、
23:台22下の台、
24:支柱、
25:y軸方向固定用弾性体、
26:x軸方向固定用弾性体、
27:駆動部用基盤、
28:透明板
Claims (6)
- 少なくとも、入射光を取り込む機能を具備し、半導体基板上に配される受光部と、受光部に取り込んだ光の情報を光電効果や印加電圧を介し転送する機能を具備し、半導体基板の上に配される転送電極と、転送電極への光の入射を防ぐ機能を具備し、転送電極及び受光部の開口部以外を覆うように配される遮光膜と、入射光を集光させ受光部へ取り込ませる機能を具備し、遮光膜の上に配されるオンチップレンズと、屈折率に応じ入射光を曲げる機能を具備し、受光部とオンチップレンズ間に配され、屈折率が同じあるいは異なる1つあるいは複数の高屈折率部から構成されることを特徴とするCCD撮像素子。
- 少なくとも、入射光を取り込む機能を具備し、半導体基板上に配される受光部と、受光部に取り込んだ光の情報を光電効果や印加電圧を介し転送する機能を具備し、半導体基板の上に配される転送電極と、転送電極への光の入射を防ぐ機能を具備し、転送電極及び受光部の開口部以外を覆うように配される遮光膜と、入射光を集光させ受光部へ取り込ませる機能を具備し、遮光膜の上に配されるオンチップレンズと、入射光を散乱させる機能を具備し、オンチップレンズの上に配される光拡散部とから構成されることを特徴とするCCD撮像素子。
- 少なくとも、入射光を取り込む機能を具備し、半導体基板上に配される受光部と、受光部に取り込んだ光の情報を光電効果や印加電圧を介し転送する機能を具備し、半導体基板の上に配される転送電極と、転送電極への光の入射を防ぐ機能を具備し、転送電極及び受光部の開口部以外を覆うように配される遮光膜と、入射光を集光させ受光部へ取り込ませる機能を具備し、遮光膜の上に配されるオンチップレンズと、オンチップレンズを1個毎、またはレンズ1個又は複数個からなる1群あるいは複数群毎、またはレンズ全体を、一体として、または各々独立に駆動させる機能を具備し、入射光を遮らないように配される駆動部とから構成されることを特徴とするCCD撮像素子。
- 少なくとも、入射光を取り込む機能を具備し、半導体基板上に配される受光部と、受光部に取り込んだ光の情報を光電効果や印加電圧を介し転送する機能を具備し、半導体基板の上に配される転送電極と、転送電極への光の入射を防ぐ機能を具備し、転送電極及び受光部の開口部以外を覆うように配される遮光膜と、入射光を集光させ受光部へ取り込ませる機能を具備し、遮光膜の上に配されるオンチップレンズと、光が当たると発光する機能を具備し、オンチップレンズに塗布される蛍光塗料や発光塗料とから構成されることを特徴とするCCD撮像素子。
- 少なくとも、入射光を取り込む機能を具備し、半導体基板上に配される受光部と、受光部に取り込んだ光の情報を光電効果や印加電圧を介し転送する機能を具備し、半導体基板の上に配される転送電極と、転送電極への光の入射を防ぐ機能を具備し、転送電極及び受光部の開口部以外を覆うように配される遮光膜と、入射光を集光させ受光部へ取り込ませる機能を具備し、遮光膜の上に配されるオンチップレンズと、遮光膜へ入射する入射光を反射させ、反射光として受光部へ取り込む機能を具備し、遮光膜の壁面に配される鏡面構造部とから構成されることを特徴とするCCD撮像素子。
- 請求項1乃至5のいずれか1項記載のCCD撮像素子を具備したことを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003389176A JP2005150592A (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | Ccd撮像素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003389176A JP2005150592A (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | Ccd撮像素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005150592A true JP2005150592A (ja) | 2005-06-09 |
Family
ID=34696003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003389176A Pending JP2005150592A (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | Ccd撮像素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005150592A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010066459A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-03-25 | Konica Minolta Holdings Inc | 駆動装置、撮像装置、および撮像装置の製造方法 |
CN102881704A (zh) * | 2012-10-18 | 2013-01-16 | 日月光半导体制造股份有限公司 | 光感测式半导体封装件及其制造方法 |
WO2019026600A1 (ja) * | 2017-07-31 | 2019-02-07 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | カメラモジュールおよび撮像装置 |
-
2003
- 2003-11-19 JP JP2003389176A patent/JP2005150592A/ja active Pending
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JP2010066459A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-03-25 | Konica Minolta Holdings Inc | 駆動装置、撮像装置、および撮像装置の製造方法 |
CN102881704A (zh) * | 2012-10-18 | 2013-01-16 | 日月光半导体制造股份有限公司 | 光感测式半导体封装件及其制造方法 |
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